穂乃果「園田・・・うみみちゃん?」 (201)
ほのうみです。
シリアスにはなりません。
がんばります。
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放課後、教室
穂乃果(私には・・・悩みがあります)
穂乃果(この音ノ木坂に入学してから、1週間になろうとしてるけど・・・・)
穂乃果(・・・友達ができない・・・!)
穂乃果(うぅ・・・仲良く話せる子はいるんだけど・・・)
穂乃果(みんな、中学時代からの友達を優先しちゃって・・・)
穂乃果(はぁ・・・やっぱり今はまだしょうがないのかな・・・?)
穂乃果(凛ちゃんはまだ中学三年生だし、絵里ちゃんは学年が1つ上のせいでなかなか会えないし・・・)
穂乃果(ことりちゃんはUTXに行っちゃうし・・・)
穂乃果(さみしい・・・)
穂乃果(・・・ん?)
穂乃果(あの席で本読んでる人、いつも思ってたけど、やっぱりきれいだなぁ・・・)
穂乃果(大和撫子って感じ・・・?)
穂乃果(あの人と仲良くなれたら、毎日が楽しいだろうな・・・)
穂乃果(・・・・・)
穂乃果(・・・よし)
穂乃果(あ・・・そういえば名前知らない)
穂乃果(クラスでの自己紹介は、つい最近やったばっかりだけど・・・)
穂乃果(がんばって聞いても、全員分はおぼえられなかったんだよね)
穂乃果(でも話聞いてない人だって思われたくないな・・・)
穂乃果(・・・そうだ!)
穂乃果(確か教室のドアのところに・・・あった!)
穂乃果(最初は自分の席わかんないから、名前付きの座席表が貼ってあるんだよね)
穂乃果(まだ剥がされてなくて良かった・・・)
穂乃果(あの席に座ってる人は・・・なになに?)
穂乃果「園田・・・うみみちゃん?」
穂乃果「ねぇねぇうみみちゃん!なんの本読んでるの!?おもしろい!?」
海未(・・・うみみちゃん?)
穂乃果「それ、うみみちゃんの本?」
海未(・・・聞き間違いじゃなさそうですね)
海未(この人、高坂さんでしたっけ?)
海未(自己紹介は最近あったばかりですし、覚えてなくても座席表を見ればすぐに分かる・・・)
海未(・・・からかってるんですかね?)
海未(両親からもらった大切な名を馬鹿にして・・・)
海未(こんな人とは仲良くならない方が良いですね)
穂乃果「ねぇねぇうみみちゃん!」
海未「私の名前は海未です。馬鹿にしないでください」
穂乃果「え、あ、ごめん海未ちゃん・・・」
海未「下の名前で呼ばないでください」
穂乃果「ええっ!?」
海未「園田でお願いします」
穂乃果「ば、馬鹿にしてないよ?間違えちゃっただけで・・・ごめんねうみみちゃん」
海未「だから、園田でお願いします」
穂乃果「・・・・やだ」
海未「はい?」
穂乃果「だって穂乃果、うみみちゃんと仲良くなりたいもん!」
穂乃果「そりゃ、名前のことは悪いと思ってるし、穂乃果に名前で呼ばれたくないなら呼ばない・・・けど!」
穂乃果「園田さんなんて呼びたくない!そんなんじゃいつまでたっても仲良くなれない気がする!」
海未「・・・・・」
海未「・・・・・はぁ」
海未「お好きにどうぞ」
穂乃果「うん!」
穂乃果「うみみちゃん、今から帰るの?帰るんだったら一緒に・・・」
海未「いいえ、弓道部に行きます。高坂さんは帰宅部でしたよね?なら、ここでお別れですね。さようなら」
穂乃果「ま、待ってるよ?」
海未「結構です。では。」
穂乃果「・・・穂乃果、終わるまで待ってるから!」
海未(・・・どうせすぐ帰るんでしょう?)
部活後
穂乃果「うみみちゃん、お疲れ様!」
海未「・・・本当に待ってたんですね」
穂乃果「もちろん!さ、帰ろ!」
海未「・・・・はぁ」
帰り道
穂乃果「でね、その話聞いたとき感動しちゃってさー」
海未「・・・・へぇ」
穂乃果(・・・うみみちゃん全然しゃべってくれない)
穂乃果(しょうがない)
穂乃果「うみみちゃん!しりとりしよ!」
海未「しりとり?」
穂乃果「うん!いっくよー!りんご!」
海未「五感」
穂乃果「・・・あ、あー!うみみちゃんの負けだー!」
海未「そうですね。じゃあこれで終わりですね」
穂乃果「い、いや!二回戦があるよ!ゴリラ!」
海未「羅針盤」
穂乃果「くうううううううううううううううう!」
海未「・・・あの、高坂さん?」
穂乃果「なに?」
海未「どこまでついてくるんですか?」
穂乃果「え、穂乃果もこっちだよ?」
海未「そんなの嘘です。もうそろそろ私の家ですよ」
穂乃果「穂乃果の家もそこだよー!近いね!」
海未「嘘つかないでください」
穂乃果「えー嘘じゃないよ?あ、ほらあそこ。あれ穂乃果の家!」
海未「・・・本当だったんですか」
穂乃果「穂乃果嘘つかないもん。あ、家近いならこれから登下校の時・・・」
海未「嫌です。さようなら」
穂乃果「え、ええ~~・・・・・」
朝、登校中
海未(高坂さん、なかなかうるさい人ですね・・・)
海未(・・・少し苦手です)
海未(あ、もうすぐ高坂さんの家・・・)
海未(バッタリ会わなければいいんですが・・・ん?あれは・・・)
穂乃果「あ!」
海未「」
穂乃果「おはよううみみちゃん!今日もいい天気だね!」
海未「・・・待ってましたよね?」
穂乃果「ん?」
海未「今、道路の脇で私が来るの待ってましたよね?」
穂乃果「うん!一緒に行きたかったし!」
海未「私がいつ登校するかも知らないのに?」
穂乃果「だから待ってたんだよ!」
海未「・・・どのくらい待ってたんですか」
穂乃果「30~40分くらい?」
海未「明日からはどうするんです」
穂乃果「待ってる!この時間帯に来るんだよね?」
海未「・・・明日からは違うかもしれませんよ?」
穂乃果「う、うーん・・・でも待つ!待つったら待つ!」
海未(・・・・・昨日からずっと私のことをうみみと読んでいることと、宣言通り私の部活が終わるまで待っていたこととを考えると・・・)
海未(一度決めたことは、最後までやり遂げる人なんでしょうね、きっと)
海未(ということは、明日からもずっと私を待つ・・・と)
海未(・・・・・)
海未「高坂さん」
穂乃果「んー?」
海未「私、いつもこの時間帯に登校しますので」
穂乃果「うん!わかった!」
海未(・・・・はぁ)
学校、休み時間
穂乃果「うーみみちゃん!」
海未「なぜ休み時間の度にこちらに来るんですか」
穂乃果「えー、うみみちゃんと仲良くなりたいからだよー」
海未「・・・・・」
海未「・・・次の授業、生物室に移動ですけど」
穂乃果「え?あ!ちょ、ちょっと待ってて!」
海未「嫌です。先に行きますね」
穂乃果「待って、うみみちゃ・・・痛っ!」ズテン
海未(・・・慌てすぎです。馬鹿ですか)
穂乃果「い、いたた・・・。あれ、ペンがどこかに・・・・」
穂乃果「えっと、えっと、・・・・うう」グス
海未(・・・・・)
海未「・・・早くしないとおいて行きますよ」
穂乃果「!」
穂乃果「う、うん!急ぐから!」
海未(・・・・はぁ)
海未「結局ギリギリじゃないですか!なんで私までこんな走って・・・!」
穂乃果「ご、ごめんねうみみちゃん。急いだんだけど、ペンが見つかんなくて・・・」
海未「まったくです!高坂さんのせいですよ!」
海未「・・・ああもう!」
穂乃果「・・・・・」
穂乃果「・・・ありがとね、うみみちゃん」
海未「は!?」
穂乃果「穂乃果のこと、待っててくれて。嬉しかったよ。優しいねうみみちゃん」ニコ
海未「・・・・・」
海未「別に。泣かれるのが嫌だっただけです」
穂乃果「えへへ///」
海未(・・・・・)
すいません寝させていただきます。
続きはまた明日書きます。
昼休み
穂乃果「いやー今日もパンがうまい!」
海未「高坂さんいつもパンですね。和菓子屋の娘なのに」
穂乃果「和菓子はもう飽きちゃったんだよー・・・」
海未「へぇ・・・・」
穂乃果「ねぇうみみちゃん」
海未「なんですか」
穂乃果「穂乃果のこと、名前で・・」
海未「嫌です」
穂乃果「は、はやいよ・・・」
海未「絶対呼びません」
穂乃果「・・・この意地っ張りちゃんめ」
海未「意地なんか張ってません」
穂乃果「むー・・・どうしよ・・・」
海未「諦めてください。何されたって呼びませんので」
穂乃果「・・・ふふん。言ったねー・・?」
穂乃果「穂乃果にはねー、秘策があるんだよ」
海未「秘策?」
穂乃果「そう!うみみちゃんに、穂乃果のことを絶対名前で呼ばせることのできる秘策が!」
海未「・・・ほう」
穂乃果「気になるー?」
海未「ええ気になります。不可能を可能にする、と言っても過言ではないことを言っているので・・・!」
穂乃果(過言だと思うけど・・・)
穂乃果「・・・嘘だと思うんなら、今週の土曜日ウチにおいでよ」
穂乃果「そこで見せてあげる・・・その秘策を!」
海未「・・・わかりました。楽しみにしています」
海未「せいぜい失望させないでくださいね・・・?」
穂乃果「もちろん・・・!」
穂乃果(こ、怖いようみみちゃん・・・)
土曜日、穂むら前
穂乃果「あ、うみみちゃん!こっちこっちー!」
海未「別に出迎えてくれなくても良いんですか」
穂乃果「まあまあそんなこと言わずに」
穂乃果「ほらおいでー!」
海未「・・・お邪魔します」
海未(・・・・さて、秘策とは・・・?)
穂乃果母「あら、こんにちは。穂乃果のお友達?」
海未「はじめまして。園田海未と申します。学校ではいつも穂乃・・・」
海未(・・・なるほど。こういうことですか)
海未(確かに高坂家で『高坂さんには~』なんて言いづらいですね・・・)
海未(・・・しかも初対面での挨拶ですし・・・)チラ
穂乃果「・・・・」ニヤニヤ
海未(くっ!むかつきます・・・)
海未(なにか、なにか良い方法は・・・)
海未(お、思いつかない・・・)
海未(むぅ・・・シンプルながらに強力な秘策ですね・・・)
海未(・・・・・)
海未(・・・・う)
海未(・・・・・!)
海未(・・・あるじゃないですか、逆転の一手が!)
海未(しかしこの言葉、私が言うと不自然なんですが・・・)チラ
穂乃果「・・・・・」ニヤニヤ
海未(仕方ありません。あのむかつく顔をやめさせられるなら何でも良いです)
海未「娘さんには、いつも学校で・・・」
雪穂「お姉ちゃーん!この漫画の続きどこー?」
海未「」
雪穂「・・・あ、こんにちは!」
穂乃果「・・・・」ニヤニヤニヤニヤ
海未(妹がいるなんて聞いてませんよ・・・!)
海未「・・・・・ほ」
穂乃果「ほ?」ニヤニヤニヤニヤ
海未「・・・・ほ、ほの」
穂乃果「んー?聞こえないよー?」ニヤニヤニヤニヤニヤ
海未「ほ、穂乃果さんには、いつも、学校で、お世話になっております・・・っ」
穂乃果母「あらまあ良い子ねー。絶対穂乃果のほうがお世話されてるのにー」
穂乃果「あ、雪穂ー。それの続き居間の机の上だよー」
雪穂「なんでそんな所に・・・わかったー!」
海未「・・・・」
穂乃果「・・・それにしてもうみみちゃん」ニヤニヤ
穂乃果「何?『娘さん』って。うみみちゃんは面白いこと言うねー!あはははいった!痛い痛い耳!耳ちぎれる!痛いよー!」
海未「・・・・・」
穂乃果の部屋
穂乃果「・・・うう。まだ耳ジンジンする・・・」
海未「・・・・」
穂乃果「うみみちゃん、怒ってるー?」
海未「・・・怒ってません」
穂乃果(ほんとかなー?)
穂乃果「ほら、うちの名物ほのまん持ってきたよー!」
海未「・・・高坂さん」
穂乃果「何でしょう?」
海未「何なんです?この本棚。向きも適当順番もバラバラ所々埃もあります。随分とズボラですね。女性たるものそんなんで良いんですか?幸せになれませんよ?」
穂乃果(す、すごいガンガン来る・・・・)
穂乃果「じょ、女性とか関係ないと思うなー・・・」
海未「あります。女性は家事ができて当然。そして相手に尽くすことも魅力の1つです。」
海未「ま、誰かに尽くしたことのない高坂さんには、わからないでしょうね」
穂乃果「な・・・あるもん!尽くしたことあるもん!」
海未「へー本当ですかねー」
穂乃果「ほんとだよ!わかった!そんなに言うなら今から穂乃果、今からうみみちゃんに尽くすから!」
海未「ほぅ、何してくれるんですか?」
穂乃果「肩もみ!」
海未「・・・肩もみ?」
穂乃果「そう!肩もみ!ほら、むこう向いて座って!」
海未「は、はぁ・・・」
穂乃果「いっくよー。よっ・・・・ほっ」
海未「・・・・ん」
海未(・・・・う、うまい)
穂乃果「えへへ、穂乃果上手でしょー?よくお父さんとかお母さんにしてるんだー」
海未「・・・普通です」
海未(どうりで・・・)
海未「・・・・・う」
海未(く、気持ちが良いのと、ここ最近疲れがたまってるせいで眠気が・・・)
穂乃果「・・・・・」
穂乃果「うみみちゃん。背中と腰もやったげる!」
海未「・・・いいんですか?」
穂乃果「いいよ!ほら、穂乃果のベッドで横になって!」
海未「し、失礼します・・・・」ボフッ
海未(ん、なんだかこの匂い、落ち着きますね・・・私の好きな匂いです)
穂乃果「じゃあ、いっきまーす」
海未「・・・・んん」
海未(い、いけません、本当に寝てしまいそうです・・・)
海未(だ、ダメです・・・寝てしまっては・・・!)
海未(・・・・・)
海未(あ、もう無理)
海未「くー・・・」
穂乃果「・・・・・」
海未(・・・・・あれ?)
海未(・・・なんで寝てるんでしょう?)
海未(あと、なんだかこれ、すごい安心するというか・・・)
海未(起きたくないです・・・)
海未(そういえば今日、何してましたっけ・・・?)
海未(確か、高坂さんの家に来て・・・)
海未「・・・あ!」ガバッ
穂乃果「あ、うみみちゃん起きた?おはよー」
海未「お、おはようございます・・・・い、今何時ですか」
海未「・・・・・もうこんな時間」
穂乃果「ぐっすり寝てたねー」
海未「す、すいません・・・」
穂乃果「ううん。いいよいいよー」
穂乃果「・・・・・・」
海未「・・・高坂さん?」
穂乃果「・・・ごめんねうみみちゃん」
海未「な、なにがですか?」
穂乃果「うみみちゃんが疲れてたの、穂乃果せいだよね・・・?」
穂乃果「最近、よく付きまとってたから・・・」
穂乃果「ごめんね・・・」
海未(・・・・・)
海未「・・・はい?」
海未「私が高坂さんごときの相手で疲れるわけないでしょう?」
穂乃果「ご、ごときって・・・」
海未「寝ぼけたこと言わないでください」
穂乃果「・・・・うん!ありがとうみみちゃん!」
海未(・・・・・)
海未「さて、時間も時間なのでこれで失礼させていただきます」
穂乃果「泊まっていってもいいよー!」
海未「絶対嫌です」
穂乃果「ひ、ひどい・・・」
海未「・・・では」
穂乃果「あ、穂乃果お見送りいくよー!」
海未「・・・・・あ」
穂乃果「ん?」
海未「部屋に忘れ物をしてしまいました。取りに行ってきます」
穂乃果「うんわかったー」
海未「忘れ物を取りに行くだけなので来ないでくださいね?」
穂乃果「え、う、うん」
穂乃果(穂乃果の部屋なんだけどなー)
穂むら前
海未「お邪魔しました」
穂乃果「うん!また来てね!」
海未「考えときます」
穂乃果「う、うぇえ・・・」
海未「・・・・・」
海未「・・・高坂さん」
穂乃果「なーに?」
海未「高坂さんは明日何をするんですか?」
穂乃果「えーまだ決めてないけど・・・?」
海未「そうなんですか。私も決めてないです」
穂乃果「・・・?」
海未「あ、明日は私も高坂さんもまだ予定がないってことですよね・・・?」
穂乃果「・・・!」
穂乃果「じゃあさ!じゃあさ!明日はうみみちゃんの家に行ってもいいかな!?」
海未「・・・あなたがそうしたいのなら、どうぞ」
穂乃果「やったー!じゃあまた明日ね!うみみちゃん!」
海未「・・・はい。また明日」
穂乃果の部屋
穂乃果(ふふ!うみみちゃんの家ってどんなだろ・・・?」
穂乃果「・・・楽しみだなー!」
穂乃果「・・・ん?」
穂乃果(本棚がきれいになってる)
穂乃果(・・・・・)
穂乃果「もう、優しいなあうみみちゃんは・・・」
すいません今日はここまでです。
また明日書きます。
日曜日、園田家
穂乃果「ほー・・・道場がある・・・」
園田「・・・まぁ、日舞しますからね」
穂乃果「へー・・・」
穂乃果「あ!はいこれほのまん!差し入れだよー。ご家族と一緒に食べてね!」
海未「持ってきたんですか」
穂乃果「うみみちゃん食べてないでしょ?昨日寝ちゃったし。感想も聞きたいんだー」
海未「・・・そこに置いといてください」
穂乃果「はーい」
穂乃果「・・・ねぇうみみちゃん」
海未「なんですか?」
穂乃果「道場とか見て来てもいいかな?」
海未「別にいいですが道場には入らないでくださいね」
穂乃果「うん!いってきまーす!」
海未「・・・・・」
海未(ほのまん・・・おいしいんでしょうかね?)
海未(1つ食べてみますか・・・)
穂乃果「ただいまー!いやー広いねー!」
海未「あ、お、おかえりなさい」
穂乃果「・・・・・あ!」
穂乃果「うみみちゃん、ほのまん食べたでしょー!おいしかった?」
海未「え、っと・・・普通です」
穂乃果「ん?どうやら食べたのは1つだけじゃなさそうだね」
海未「へ?い、いやそんなことないです!」
穂乃果「ほんとー?おいしいならおいしいって言えばいいのにー!箱見せてー!」カパッ
海未「あ、ちょっ・・・!」
穂乃果「・・・・・」
海未「・・・・・」
穂乃果「・・・からっぽじゃん」
海未「くっ・・・///」
穂乃果「食べ過ぎ!食べ過ぎだようみみちゃん!全部1人で食べちゃったの!?」
海未「あなたには関係ないでしょう!」
穂乃果「もう!こんな食べたら太っちゃうよ!?むしろ太っちゃえ!」
海未「な!私は毎日運動してるので太りません!あなたと一緒にしないでください!」
穂乃果「穂乃果太ってないよ!」
海未「じゃあなんですかこのだらしのない二の腕は!プニプニしてますよ!ほーらプニプニプニプニー!」
穂乃果「わわっ!お、女の子はちょっとプニプニしてる方が可愛いの!」
海未「でも私の視界に可愛い子はいませんけどね!」
穂乃果「あ!ひっどーい!言ったなー!」
海未「ちょっ!やめなさい!この!」
ワーワーギャーギャー
海未の部屋
穂乃果「うー。押し込められちゃったねー」
海未「高坂さんが暴れるからですよ」
穂乃果「元はと言えばうみみちゃんがほのまん全部食べるからでしょー!」
海未「なっ・・・!」
海未「・・・・・」
穂乃果「・・・・・」
海未「やめましょうか」
穂乃果「そ、そうだね」
海未「静かにしていてくださいね?」
穂乃果「はーい。静かに物色しまーす」ゴソゴソ
海未「なんでですか」
穂乃果「うみみちゃんの部屋なにもないしー」
海未「・・・後でちゃんと片づけるならいいですけど」
海未(見られて困るような物もありませんし)
穂乃果「んーと・・・・」ゴソゴソ
穂乃果(ん、本棚の奥の方に・・・紙?なんだろ)ピラッ
穂乃果(作文だ・・・・字からして小学生くらいかな?)
穂乃果(なになに・・・・?)
穂乃果(・・・・・)
穂乃果「ぷっ!」
海未「?」
穂乃果「うみみちゃん、これ・・・」
海未「・・・な!そんな所に!」
穂乃果「なにこれ可愛いー!『夢のにじ、みんなの夢が集まって キラキラ かがやく虹になる・・・』」
海未「うわああああああ!か、返しなさい!」
穂乃果「えー最後まで読ませてよー!」
海未「だめです!さぁ早く!」
穂乃果「・・・ん?なんかポツンと書いてある」
海未「・・・!だ、だめです!それだけは!」
穂乃果「・・・ラブアローシュート?」
海未(・・・終わった)
穂乃果「・・・・・」
穂乃果「ラブアローシュート!」ビシ!
海未「やめなさい!そして返しなさい!」
穂乃果「ねぇねぇ!今の穂乃果ラブアローシュートできてた?」
海未「知りません!それより早く!」
穂乃果「ラブアローシュートで捕まえて見せてよー!」
海未「くっ!こらーーーーーー!」
ワーワーギャーギャー
外
穂乃果「・・・はぁ。追い出されちゃったね」
海未(なんで私まで・・・)
穂乃果「ねぇねぇ。今から穂乃果の家に来ない?」
海未「なんでですか」
穂乃果「えーだって追い出されちゃったしーご両親の分のほのまんもあげたいしー」
海未「くっ・・・」
穂乃果「ほら!いこいこ!」
海未(・・・・はぁ)
穂乃果の部屋
海未「・・・お邪魔します」
穂乃果「どうぞどうぞー!」
海未(やはり、この匂いは落ち着くというか・・・何故でしょう?)
穂乃果「穂乃果は漫画読もーっと!」
海未「では私はパソコンを借りても良いですか?」
穂乃果「いいけど・・・できるの?」
海未「できますよ・・・・まったく」カチカチ
海未(・・・ん?)
海未(今、相性占いが流行ってるみたいですね)
海未(・・・お互いの誕生日が必要なんですね)
海未「高坂さん」
穂乃果「んー?」
海未「誕生日、教えてもらってもいいですか?」
穂乃果「え!プレゼントくれるの!?」
海未「いいから早く」
穂乃果「8月3日だよー」
ほむまんなんですか。
知識不足で申し訳ありません。
海未(8月3日っと・・・)
海未(結果は・・・・)
『夫婦』
海未「」
海未(このサイトはだめですね。全然だめです)
海未(他のサイトを試しましょう)
『夫婦』
『夫婦』
『前世からの夫婦』
海未「・・・!」バン!
穂乃果「え!?ど、どしたのうみみちゃん!?」
海未「やはりインターネットの占いはあてになりませんね」
穂乃果「・・・どゆこと?」
海未「こんなパチモンじゃだめです。まじモンの占い師じゃないと」
穂乃果「そんなモンモン・・・・・あ!」
穂乃果「ねぇうみみちゃん知ってる?」
海未「なにがですか?」
穂乃果「ウチの2年生にねーすんごい占いが当たる人がいるらしいよー?」
海未「へぇ・・・」
穂乃果「会いに行ってみる?」
海未「・・・いいかもしれませんね」
穂乃果「うんオッケー!聞いてみる!」
海未「知ってるんですか?」
穂乃果「ううん知らない。でもその人と仲が良い人が幼馴染なんだー」
海未「そうなんですか。ところでそのスピリチュアルな先輩の名前はなんていうんですか?」
穂乃果「たしかー、東條希先輩だったはずだよー」
穂乃果「あ!明日の放課後大丈夫だって!」
海未「わかりました。では明日の放課後行きましょう」
穂乃果「うん!」
月曜日、朝
海未「・・・・?」
海未(高坂さん、いつもは外で待ってるんですけど今日はいませんね・・・)
海未(・・・んー)
海未(特に待つ必要ないですよね・・・)
海未(先に行ってしまいましょう・・・)
穂むら
雪穂「おねえちゃーん!海未さんきてるよー!」
穂乃果「ちょっ、ちょっと待ってー!」
穂乃果「ご、ごめーん!」
海未「遅いです。先に行こうかと思いましたよ。何してたんです?」
穂乃果「あ、あはは。月曜日の魔翌力にやられちゃって・・・」
海未「月曜日の魔翌力?」
穂乃果「そんなことより、ほら行こ!遅刻しちゃうよ!」
海未「あなたがそれを言うんですか・・・」
学校、教室
穂乃果「うーみみちゃん!」
海未「何してるんです。あなたの席はそこじゃないでしょう?」
穂乃果「えーいいじゃん別にー」
海未「なんでそんなにふにゃふにゃしてるんですか」
穂乃果「うー・・・これも月曜日の魔翌力のせいだよー」
穂乃果「今日は月曜日の魔翌力によって変えられた、『終わりの始まりの日』だからねー・・・」
海未「・・・さっきから何言ってるんです?」
穂乃果「だっておかしいよー。昨日休みだったのに今日こんなに疲れてるなんてー」
穂乃果「こんなんじゃ授業中も起きてられないよ!それはもう学生として終わってる!」
海未(・・・・・)
穂乃果「そして最初が終わってるということは、当然その後も終わっている・・・」
穂乃果「だから、『終わりの始まり』なんだよ・・・うみみちゃん」
海未「宿題やってきましたか?」
穂乃果「やってない!写さしてー!」
海未「嫌です。自分でやりなさい。」
穂乃果「えー!けち!」
海未「けちとはなんですか。ほら、自分の席に戻りなさい」
穂乃果「うー・・・」ガタッ
海未「・・・まったく」
ヒデコ「・・・・」
魔力
本当ですね。ありがとうございます。
書き直します。
穂乃果「ご、ごめーん!」
海未「遅いです。先に行こうかと思いましたよ。何してたんです?」
穂乃果「あ、あはは。月曜日の魔力にやられちゃって・・・」
海未「月曜日の魔力?」
穂乃果「そんなことより、ほら行こ!遅刻しちゃうよ!」
海未「あなたがそれを言うんですか・・・」
学校、教室
穂乃果「うーみみちゃん!」
海未「何してるんです。あなたの席はそこじゃないでしょう?」
穂乃果「えーいいじゃん別にー」
海未「なんでそんなにふにゃふにゃしてるんですか」
穂乃果「うー・・・これも月曜日の魔力のせいだよー」
穂乃果「今日は月曜日の魔力によって変えられた、『終わりの始まりの日』だからねー・・・」
海未「・・・さっきから何言ってるんです?」
穂乃果「だっておかしいよー。昨日休みだったのに今日こんなに疲れてるなんてー」
穂乃果「こんなんじゃ授業中も起きてられないよ!それはもう学生として終わってる!」
海未(・・・・・)
穂乃果「そして最初が終わってるということは、当然その後も終わっている・・・」
穂乃果「だから、『終わりの始まり』なんだよ・・・うみみちゃん」
海未「宿題やってきましたか?」
穂乃果「やってない!写さしてー!」
海未「嫌です。自分でやりなさい。」
穂乃果「えー!けち!」
海未「けちとはなんですか。ほら、自分の席に戻りなさい」
穂乃果「うー・・・」ガタッ
海未「・・・まったく」
ヒデコ「・・・・」
ヒデコ「・・・ねぇ園田さん」
海未「?・・・なんですか?」
ヒデコ「もうちょっと穂乃果ちゃんに優しくしてあがたらー?」
海未「・・・あの人にはこのぐらいが丁度良いんです」
海未「それに優しくしないといけないような理由もありませんし」
ヒデコ「えー・・・」
海未「あ、授業始まりますよ」
ヒデコ(・・・素直になればいいのになー)
授業中
海未(・・・そういえば結局、高坂さんはどうしたんでしょう?)
海未(自分でやったのでしょうか・・・?)チラ
穂乃果「・・・・・」コクッ・・コクッ・・
海未(今にも寝そうじゃないですか)
5分後
海未「・・・・・」チラ
穂乃果「・・・・・」スー
海未(寝てますね・・・)
さらに5分後
海未「・・・・・」チラ
穂乃果「・・・・・」グー
海未(机に突っ伏して・・・もう授業受ける気ありませんね、あれ)
ヒデコ(なんだかんだ言いながらチラ見してる園田さん可愛い)
昼休み
穂乃果「いやー今日もパンがうまいっ!」
海未「いつもパンで飽きないんですか?」
穂乃果「む。そういううみみちゃんもいつも和食で飽きないの?」
海未「和食が何種類あると思ってるんですか・・・」
穂乃果「・・・それ、おいしい?」
海未「はい。母は料理が得意ですからね」
穂乃果「ふーん・・・1つもらっていい?」
海未「・・・はぁ。どうぞ」
穂乃果「あーん」
海未「・・・どうぞ」
穂乃果「あーん」
海未「・・・・・」
海未「自分で食べてくださいよ」
穂乃果「今両手ふさがってるもん」
海未「その小さいパンを両手で持ってるからでしょう?」
海未「どっちか離せばいいじゃないですか」
穂乃果「あーん」
海未「・・・・・」
海未「・・・あーん」
穂乃果「んむ・・・おいしいっ!」
海未「そうですか。母に伝えておきます」
ヒデコ(結局あーんしてあげる園田さん可愛い)
放課後
穂乃果「よーし!行こうみみちゃん!」
海未「はい」
二年生教室
穂乃果「失礼しまー・・・あ!絵里ちゃん!」
絵里「あら穂乃果。いらっしゃい」
穂乃果「絵里ちゃん久しぶりー!」モッギュ
絵里「おっとと。ふふ、久しぶりねー」モッギュ
海未(・・・・?)イラ
希「・・・あなたが園田海未ちゃん?」
海未「あ、はい!私が園田海未です!」
希「うんうん。えりちから話は聞いとるよー。相性度を占えばええんやろー?」
海未「は、はい・・・」
海未(とうとう、この時が・・・)
希「で、誰との相性度を占えばいいん?」
海未「えっと・・・」チラ
穂乃果「ぅ絵里ちゃーん!」
絵里「わ!こら、暴れないのー」
海未(・・・・・)イライラ
希「高坂穂乃果ちゃんとでいいん?」
海未「・・・はい」
希「さて、はじめよかー」
海未(・・・・・)
穂乃果「ん!もう絵里ちゃんくっつきすぎー!」
絵里「えー?だって久しぶりの穂乃果なんだもーん。嫌?」
穂乃果「・・・ううん!絵里ちゃんだったらいいよー!」
絵里「あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない。ふふ」
海未(・・・・っ)イライラ
希(おーこわこわ・・・)
希「そういえば、なんでウチなん?今の時代インターネットもあるやろうし」
海未「インターネットのはあてになりませんので」
希「あらら、嫌な結果でも出たん?」
海未「はい。私と高坂さんの相性度が異常に高くて・・・」
希「仲が良いほうがええんやないのー?」
海未「まさか。私と高坂さんは良くてクラスメイトですから」
希(・・・ふーん?)
希「お、出たでー・・・!?」
海未「?」
希「う、海未ちゃんって言うたっけ・・・?」
海未「はい」
希「海未ちゃん、実は男だったりする?」
海未「はい?そんなわけ・・・はっ!」
海未(も、もしかしてまた・・・?)
90「海未ちゃん、実は男だったりする?」
76「はい?そんなわけ・・・はっ!」
希「え、えっと・・・2人の相性度は・・・」
海未「大丈夫です!言わなくていいです!」
希「そ、そう?」
海未「はい。・・・あと、このことは他言無用でお願いしますね?」ニコ
希「も、もちろんやー・・・プライバシーやもんなー・・・」
海未(うう・・・なんでこんな)
穂乃果「ぅえーりちゃん!」モッギュ
絵里「なーに?穂乃果」モッギュ
海未(・・・・!)
海未「高坂さん!帰りますよ!」
穂乃果「えーもうちょっと絵里ちゃんと・・・」
海未「だめです!さぁ早く!」
穂乃果「わ!ちょ!」
絵里「ほ、穂乃果!?・・・行っちゃった」
絵里「せっかく久しぶりに会えたのに・・・・あ、そうだ」
希「・・・・・」
帰り道
穂乃果「ちょっと!うみみちゃーん?」
海未「・・・なんですか」
穂乃果「もー何怒ってるのー?」
海未「・・・別に」
穂乃果「えー・・・嘘だー」
穂乃果「・・・ねぇ!今から遊びに行こ!」
海未「なぜです」
穂乃果「遊んでたらイライラも吹っ飛んじゃうよ!」
穂乃果「あとさ、プリクラも撮ろ!」
海未「プリクラ・・・」
ゲームセンター
穂乃果「いやー、遊んだ遊んだ!」
海未「にしてもそれを取るのに1000円も使うとは・・・」
穂乃果「う、クレーンゲームって難しいねー」
穂乃果「あ!プリクラはっけーん!ほらいこ!」
海未「・・・・・」
穂乃果「うんうん!良いの撮れた!はい、これうみみちゃんの分!」
海未「ありがとうございます」
穂乃果「ふふっ!大事にしよーっと!」カパ
海未「なんですかそれ?」
穂乃果「んーこれ?今までのプリクラを保管してるんだー!ほら!」
海未「・・・・!」イラ
海未(・・・また)イライラ
海未(何故、こうもイラつくのでしょう・・・)
海未(高坂さんのプリクラ・・・)
海未(綾瀬先輩が写ってるのもありますね・・・)
海未(どうしてあれを見ると・・・・)
海未(高坂さんのアホ面がプリクラの補正で可愛く見えるからでしょうか?)
穂乃果「よーし!そろそろ帰ろ!うみみちゃん!」
海未「・・・・・」
穂乃果「うみみちゃん?」
海未「・・・はい。帰りましょう」
穂乃果「うん!」
一旦休憩します。
続きは夜に書きます。
乙
うみみちゃん落ちるのはやいなあ
海未(何故、こうもイラつくのでしょう・・・)
海未(高坂さんのプリクラ・・・)
海未(絢瀬先輩が写ってるのもありますね・・・)
海未(どうしてあれを見ると・・・・)
海未(高坂さんのアホ面がプリクラの補正で可愛く見えるからでしょうか?)
穂乃果「よーし!そろそろ帰ろ!うみみちゃん!」
海未「・・・・・」
穂乃果「うみみちゃん?」
海未「・・・はい。帰りましょう」
穂乃果「うん!」
ご指摘ありがとうございます。
再開します。
週末、土曜日、夜
海未(・・・今日は高坂さんと会いませんでしたね・・・)
海未(まぁ、毎日会うっていうのもおかしいですが)
海未(・・・でもあの人のことですから明日何かしら誘ってくるかもしれませんね)
海未(私のメールアドレスもヒデコから入手したみたいですし・・・)
ピピピピピピピ
海未(・・・・・)
海未(まったく、単純というか・・・アホというか)
海未(何なんですかねーほんと)
海未(しょうがない人です)ピッ
海未(高坂さんからメール・・・ん?写真付き?)
『絵里ちゃん家にお泊りなう!』
海未「」
絵里の部屋
穂乃果「いやー絵里ちゃん家に泊まるのも久しぶりだねー!」
絵里「ふふっそうね」
穂乃果「ありがとー誘ってくれて!」
絵里「いえいえ。私ね、この前教室で穂乃果に会ったでしょ?その時無理やり引き剥がされちゃったから寂しさ倍増しちゃったのよねー・・・」
絵里「ありがと、今日は来てくれて」
穂乃果「なんのなんの!絵里ちゃんのためなら!」
絵里「あらあら、どうもー」
ピピピピピピピ
穂乃果「穂乃果にメールだ。ん、うみみちゃん?」
『電話番号を教えなさい』
穂乃果(なんで命令系・・・?)
穂乃果(・・・教えるけど)ピッ
絵里「誰?」
穂乃果「うみみちゃん!」
絵里(うみみちゃん?園田海未さんかしら)
ピピピピピピ
穂乃果「あ、今度は電話だ。ごめん、ちょっとベランダ使うよ」ガラッ
絵里「えーまだお話ししたいのにー・・・」
ベランダ
穂乃果「もしもしうみみちゃん?」
海未『・・・こんばんは』
穂乃果「こんばんはー!写真見たー?楽しそうでしょ!」
海未『・・・そうですね』
穂乃果「それで、今日はどうしたの?」
海未『・・・いえ、別に。どうもしないですけど』
穂乃果「えーなにそれー?ふふふ」
海未『・・・・』
穂乃果「・・・えっと、うみみちゃん?何もないなら、絵里ちゃん待ってるし私・・・」
海未『電話は絶対切りませんので』
穂乃果「ええ!?」
海未『・・・・・』
穂乃果「せ、せめてお話はしたいなー、なんて」
海未『・・・・・』
海未『・・・しりとりしましょう』
穂乃果「えーしりとりー?無理やり終わらせたりしない?」
海未『しませんよ。りんご』
穂乃果「・・・ゴリラ」
海未『ラッパ』
穂乃果「パイナップル」
海未『ルーペ』
穂乃果「・・・る、るーぺ?」
海未『・・・あの、小学校や中学校の理科で使いませんでした?小さい虫眼鏡みたいな・・・』
穂乃果「あ、あールーペ!わかるよルーペ!」
海未『ふふっ、本当ですかー?』
穂乃果「ほ、ほんとだよー・・・多分。あ、次『ペ』だよねー、ペ、ペ・・・』
海未『・・・・もう』
穂乃果「あ!ペリメニ!」
海未『ペリメニ?』
穂乃果「うん!なんかギョーザみたいなのでね!今日絵里ちゃんが作ってくれたんだー」
海未『・・・へぇ』
穂乃果「おいしかったよー!うみみちゃんにも食べさせてあげ・・・」
海未『にんじん』
穂乃果「え?」
海未『だからにんじんです。次私でしたよね?』
穂乃果「えー!無理やり終わらせないって言ったじゃんー!」
海未『忘れました』
穂乃果「そんなー!」
穂乃果「・・・うぅ、うみみちゃんツンツンしすぎだよー」
穂乃果「そんなにツンツンしてたら友達できないよー?」
海未『・・・・・』
海未(・・・確かに私は、とっつきやすい性格はしていません)
海未(それに、変なところでつまらない意地を張ってしまって・・・)
海未(そのせいで、『かけがえのない友達』というのが出来なくて・・・・)
穂乃果「うみみちゃん、穂乃果以外にあんまりツンツンしちゃだめだよー?」
海未『・・・あなただったら良いんですか?』
穂乃果「まあね。だって穂乃果、うみみちゃんが本当はとっても優しいって知ってるから」
穂乃果「だからツンツンされてもヘーキだよー!」
海未『・・・・・』
海未『やめてください。急に何言ってるんですか気持ち悪い』ブツッ
穂乃果「あ、切れちゃった・・・」
穂乃果(ふふ、絶対切らないんじゃなかったのかなー?)
穂乃果「ただいまーっと」ガラッ
絵里「うー・・・」
穂乃果「え、絵里ちゃん!?」
絵里「寂しくて死んじゃうかと思ったわよー・・・」
穂乃果「え、ご、ごめんね!」モッギュ
絵里「んー・・・」モッギュ
絵里(あの園田海未って子、なかなか強引な手を使ってくるわねー)
絵里(・・・ふむ)
絵里(仕方ない。できれば使いたくなかったわね、『アレ』は・・・)
絵里「ねー穂乃果ー」
穂乃果「なーに絵里ちゃん?」
次の日、日曜日
海未「・・・・・」
穂乃果「お待たせ!うみみちゃん!」
海未「いえ、大丈夫です。行きましょう」
穂乃果「うん!」
海未「・・・それで?」
穂乃果「ん?」
海未「その、絢瀬先輩がおすすめの飲食店というのは・・・」
穂乃果「あ、うん!なんかねー秋葉原にあるメイド喫茶らしいんだー!」
海未「メイド喫茶・・・」
穂乃果「そ!あとね!そこには伝説のメイドさんがいるんだって!」
海未「・・・へぇ」
秋葉原
穂乃果「ついた!ここだ!」
海未「・・・見た感じは普通ですね」
穂乃果「レッツゴー!」カラン
ことり「おかりなさいませ!ごしゅ・・・」
穂乃果「・・・ことりちゃん?」
ことり「ほ、ほのかちゃん・・・」
穂乃果「ことりちゃん!」
ことり「ほのかちゃああん!」モッッッギュ!!
海未(・・・むぅ)
穂乃果「・・・ふぐっ。苦しいよー・・・」
ことり「あー久しぶりのほのかちゃんだぁ。んー・・・クンクン」
穂乃果「え、ええ!ちょ、恥ずかしいよー」
ことり「相変わらず良い匂いー」
穂乃果「うう・・・///」
海未「何してるんです。離れなさい」
ことり「ん?そちらの方は?」
穂乃果「え、えっとねー穂乃果の・・・」
海未「クラスメイトです」
穂乃果「だ、そうです・・・」
ことり「そうなんだー・・・。あ!ほのかちゃん!なんでUTXに来なかったのー?寂しかったよー」
穂乃果「え?穂乃果もともと音ノ木坂志望だよ?」
ことり「え?でも絵里ちゃんがほのかちゃんはUTXに行きたがってるって」
穂乃果「・・・言ってないよ?」
ことり「・・・・」
ことり(・・・ちょっとおやつしなきゃだね)
ことり「あ、案内するね!他の方達は?」
穂乃果「いないよー」
ことり「え、2人で来たの?」
穂乃果「うん」
ことり「2人きりで?」
穂乃果「うん」
ことり「・・・・・」
ことり(・・・もう1人おやつにしないと)
ことり「はい!こちらの席になりまーす!」
穂乃果「はーい!」ガタッ
海未「・・・・・」ガタッ
ことり「ご注文が決まったら呼んでくださいね!ご主人様!」
穂乃果「ご主人様なんて照れるなー///あ、おすすめとかある?」
ことり「はい!こちらの2つのジュースがオススメでーす!」
穂乃果「んー・・・じゃあこっち!」
ことり「かしこまりました!ふふ、こっそり増やしとくねー」
穂乃果「え、いいの!?ありがとう!」
ことり「いえいえ~///」
海未「じゃあ私はこっちを」
ことり「ん」
海未(・・・コイツ)
穂乃果「どんなの来るんだろうね?楽しみー!」
海未「・・・私は心配なんですが」
穂乃果「あ!来た!」
海未「!」
海未(お盆の上に・・・3つ?)
海未(私と高坂さんのジュースと・・・水?)
海未(なぜ水が・・・)
ことり「あ!足が滑っちゃった!」
海未「な!?」サッ
バシャ!
海未(い、今モロにジュースが私のところに・・・)
海未(何やってるんですか、この駄メイド)
ことり「ご、ごめんねほのかちゃん!」
穂乃果「大丈夫だよー。スカートがちょっと濡れただけだし」
ことり「ううん!拭くね!それもメイドさんの仕事だから!」
穂乃果「え、ええ?///」
ことり「ほら早く。しみになっちゃうよ?」
穂乃果「う、うん・・///」
海未(また・・・・っ)イラ
海未(だいたい、しみになるったって水がほんの少し・・・水?)
海未(・・・な!)
海未(こ、高坂さんのジュースは無事机の上に、私のはこちらに勢いよく・・・)
海未(そして高坂さんのスカートには少しだけの水・・・)
海未(3つの液体をここまで同時に・・・何者なんですか)
ことり「ねぇ、ほのかちゃん。足広げて?」
海未「!?」
穂乃果「え、な、なんで・・・」
ことり「スカートの中に手を入れて固定させたほうが拭きやすいから。ね?」
穂乃果「う、うう///」
海未「・・・・っ」イライラ
ことり「良い子良い子ー」
穂乃果「は、恥ずかしー・・・///」
海未「・・・・・」イライライラ
海未「・・・なぜまだ拭くんです?もう十分ですよね」
ことり「えーでも・・・」
海未「いいえ!もう十分です!高坂さん帰りますよ!」
穂乃果「え、で、でも・・・」
海未「だめです。行きますよ」グイ
穂乃果「わわっ!」
海未「お金はここに置いておきます。おつりはいりません。では」
ことり「あ、ほのかちゃん・・・」
バタン
ことり「行っちゃった・・・・」
ことり(むぅ、ジュース飲み終わるまでは出ないと思ったんだけど・・・)
ことり(ツメが甘かったかなー?)
ことり(園田海未ちゃんかぁ・・・)
ことり(ま、諦めないけどねー)
帰り道
海未「・・・・・」
穂乃果「・・・・・」
海未(・・・あぁ。何故こんなにイラつくんでしょう)
海未(・・・あれですね。きっとあのメイドの・・・)
海未(・・・いえ)
海未(・・・もう、誤魔化すのはやめましょう・・・)
海未(・・・私はきっと、高坂さんのことが・・・)
穂乃果「・・・ねぇうみみちゃん」
海未「・・・なんですか?」
穂乃果「穂乃果達ってさ、ずっとこんな感じな気がするんだ・・・」
海未「こんな感じ、とは・・・?」
穂乃果「なんかさ、相手が何考えてるかわかんなくて困ったり、変な意地張ってツンツンしちゃったりしてもさ・・・」
穂乃果「結局はこうやって、一緒にいる。そんな気がするんだ」
海未「高坂さん・・・」
穂乃果「・・・ごめんね。気持ち悪かった?」
海未「・・・・・」
海未「・・・いえ」
海未「私も、そう思いますから・・・」
穂乃果「・・・・・!」
穂乃果(今なら、大丈夫かな・・・?)
穂乃果「・・・ねぇ、海未ちゃん」
海未「!・・・なんですか?」
穂乃果「穂乃果は、これからもいっぱい迷惑かけちゃうと思う・・・」
穂乃果「でもさ、海未ちゃんが困ってたら絶対助けるから・・・」
穂乃果「だから、これからもよろしくね・・・?」
海未(・・・・・)
海未「・・・はい」
海未「こちらこそ、よろしくお願いします」
海未「・・・穂乃果」
おわり
乙
逆にことりちゃんが海未ちゃんに惚れるけどやっぱりほのうみな展開はよ
おまけ
穂乃果「ねぇねぇ海未ちゃん!」
海未「どうしたんです?穂乃果」
穂乃果「今ね、相性占いが流行ってるじゃん!?」
穂乃果「でね!ことりちゃんが穂乃果との相性度を調べた結果をメールで送ってきてさー!」
海未「へぇ、どのくらいだったんです?」
穂乃果「えっとね、『愛人』なんだってー!」
海未「」
穂乃果「穂乃果とことりちゃん、ディープな関係だよー!きゃー///」
海未「・・・穂乃果」ガシッ
穂乃果「え、な、なに海未ちゃん・・・?」
海未「浮気は、絶対だめですからね?」
おわり
これにて完結です。
最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。
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