ジャン「俺の反撃はここからだ」(49)
夜 宿舎
エレン「おいジャン、起きろ」
ジャン「ん.....何だ?エレンか?」
エレン「遊びに行くぞ!」
ジャン「はぁ?馬鹿かお前、 明日もキツイ訓練があんだぞ」
エレン「午前中の対人格闘の時にこっそり寝ればいいじゃねーか」
ジャン「チッ......こんな時間に何して遊ぶんだよ?」
エレン「あぁ!ウォールローゼの門を開けてみようぜ!」
ジャン「本当に馬鹿かお前?」
エレン「まぁ一種の度胸試しってやつだな...やるだろ?」
エレン「今の所コニーとサシャが参加するんだ」
ジャン「ふざけんな! 俺は寝るぞ」ゴロ
エレン「つまんねーの....じゃあ3人でやるとするかぁ...」テクテク
ジャン「...」
ジャン「(.......マジでやるのかアイツ...)」
エレン「よし、行くか!」
コニー「これは勝負だからな!」
サシャ「優勝者が明日のパンを貰えるんですよね!」
ジャン「ま...待て、俺も行く...」
エレン「へっ ジャンも本当はやりたいんじゃねーかw」
ジャン「お前らがバカしねーように見張るだけだ...」
門の操作室
コニー「駐屯兵団の先輩はぐっすり寝てるな....」
エレン「調査兵団以外は志が低い奴ばっかだからな」
ジャン「おい門付近に巨人はいるか?」
サシャ「4mくらいのが一体いるぐらいですね...」
エレン「夜だし大丈夫だろ.......よし!最初に俺が開ける」
ゴロゴロ......
巨人「!」ドスンドスン
ジャン「おいおいおい!入ってくるぞ!閉めろぉー!!」
エレン「やべーっやべっ」ゴロゴロゴロ.....ガタン...
........シン.....
コニー「..........っぶねぇーwwwwww」
エレン「スリルやべぇwwwwwwwwww」
ジャン「」ドキンドキン..
ジャン「.....おい、一回門開けたからいいだろ...帰ろう...」
エレン「何言ってんだジャン、次はお前の番だろ?」
ジャン「はぁ!?」
サシャ「より高く、より長い時間開けた人が優勝なんですよ!」
ジャン「(死に急ぎ野郎....)」
ジャン「やるわけねーだろ!巨人が入ってきたらどーすんだよ!?」
エレン「おいおい、 そんな事でビビッてたら憲兵団になれねーぞ!」
コニー「そーだぞジャン!」
ジャン「うるせぇー!俺は絶対開けねーからな!」
エレン「この前俺見たんだけどさ、お前ミカサのぬいぐるみ作ってたよな」
ジャン「なっ!?」
エレン「しかもそれと一緒に寝てるよな」
ジャン「ぐっ...///」
エレン「ミカサに言うぞ..........」
ジャン「.....わかったよ...ちょっとだけな.....開けるぞ」ゴロ...ガタン
コニー「おいおいおいおいおいwwww」
エレン「それだけかよwwwwww」
ジャン「....これで終わりだ、これ以上市民の命を脅かすことは...」
サシャ「次は私ですね!」ゴロゴロゴロゴロゴロ
ジャン「おい!開けすぎだ!!」
巨人「ニヤァ」ドダドタドタッ
ジャン「バカ!閉めろ....閉めろぉおおおおおおおおおおお!」
ゴロゴロゴロゴロ ガタァン!
エレン「..た...助かった....」
ジャン「.....あと数秒遅かったら...」ゾクッ
コニー「wwwwwやべっwww楽しいこれwww」
エレン「なぁこれ[進撃の巨人]って名前のゲームにして流行らそうぜ!」
ジャン「やめようぜおい.....もうやめてくれ.....」ブルブル
コニー「うしっ!最後は俺だな....」
コニー「1位は朝食のパンと立体起動訓練の的を全部譲ってもらえんだよな」
エレン「あぁ!二言はねぇぜ...」
コニー「よし!行っけぇえええ!」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロダァン!
ジャン「全開じゃねえかやめろーーーーー!」顔面蒼白
コニー「よしっそろそろ閉め........あ.....」
巨人「ニコッ」ゴールイン
また明日書く...
エレン「.................入ってきた.......」
コニー「.............」
サシャ「いまいち現実味がわきませんね.....」
エレン「.....あぁ...その....[進撃の巨人]はもうやめにしよう...............」
ジャン「.....(今、どうするべきか...)」
ジャン「お前ら!まずこれ以上巨人を入れないために門を閉めるぞ!」
ジャン「まだ4m級が一体入っただけだ!」ゴロゴロゴロ...
ジャン「俺達だけで始末すれば...あれ」ゴロゴロゴロゴロ...
シン....
ジャン「に...逃げやがったぁいつらあああぁあ!!??」ゴロゴロガタン
先輩「.....チッ....なんだよ寝てたのにっ.....!?」
先輩「...誰だお前!そこで何をしている!?」
ジャン「.......」ギュッ
ジャン「(....痛えぇ...夢じゃねぇ...)」
翌朝 朝礼
キール「貴様等に重大な話がある!昨夜一体巨人が侵入した!」
104期生「!?!?」ザワザワ
キール「駐屯兵がすぐに討伐してくれたおかげで、幸い犠牲者は出なかったが..」
アルミン「ど..どうやって巨人は侵入したんですか!?」
キール「残念なことに104期生の一人がふざけて門を開けたようだ..」
エレン「な!?信じられねぇぜ!」
数時間後 審議所
ダリス「なるほど、貴様は自分が無罪だと言うんだな...」
ジャン「はい!全ては同期のバカトリオがやったことです!」
ナイル「証人を連れてきました.....入れ」
バカトリオ「失礼します!」ガチャ
ジャン「お前ら.....来てくれたのか!」
エレン「第104期訓練兵のエレン・イェーガーです。」
エレン「私は昨夜ジャンと共に行動してました。 そしたら...」
コニー「ジャンが「門開けようぜ!」とかいいだして...」
サシャ「私達は止めたのですがジャンは無理矢理開け始めて」
ジャン「意義あり!!!」
ダリス「ジャン・キルシュタイン、静粛に」
ジャン「....(あいつ等ぁ)」ビキッ
エレン「....それで巨人が入ってきて」
ダリス「ふむ..」
エレン「私達はどうすればいいのかわからくなって...」
ダリス「なるほど....」
コニー「逃げ出したことは俺達にもは責任があります!」
ジャン「」
ダリス「ジャン・キルシュタイン、彼らはああ言ってるが...」
ジャン「.....証拠....証拠はあるんですか!?」
ダリス「そんなものはない、ただ事実なのは...」
ダリス「巨人が侵入したこと、駐屯兵が君を門の機関室で目撃したことだ!」
ジャン「ぐぅ...(これじゃ俺の負け確定じゃねーかちくしょう..)」
ジャン「(あの時...無理にでも止めとけばこんなことには...)」グスッ
ナイル「お待ちください、証拠ならあります」スッ
ダリス「ん..何だそれは?」
ナイル「技術班と共同で作った録音機と言うものです」
ダリス「録音機?」
ナイル「駐屯兵団の任務を監視するために作ったものですが...
まぁ極端に言えば音や声を記録する物です」
エレン「なっ!?」
コニー「音を記録できるわけねーだろ!」
サシャ「信用できません!」
エレン「こんな物証拠にする必要性はありません!」
ダリス「それは私が決めることが...君達は何を焦ってるんだ?」ギロ
バカトリオ「.......」シュン
ダリス「ナイル、聞かせてくれないか?」
ナイル「ハッ!まだ試験段階で質が悪いですが、充分証拠になるでしょう」ポチ
録音機『ザザッ..ザ..(ジャン)一回門開け...ザザザッ..いいだろっ..ザザ..
(エレン)何言ってんだ...ザ...(コニー)そーだぞジャン..ザァッ.........ザザ..
(ジャン)うるせー!俺は絶対開け...ザザ..ザッ...開けるぞ...ゴロゴロ.......』
録音機『ザザ...(コニー)やべっ...あ...ザザザ...エレン(エレン..)...入ってきた
...ザッ..(サシャ)..現実味が....ザザ..(ジャン)まだ4m級が一体..ザ......だけだ!』
プツン.......
ダリス「.........なるほどな」
ダリス「ジャン・キルシュタイン、貴様のしたことは死罪に値する」
ジャン「(俺が何をしたってんだ....)くそったれぇ!」ダッ!
ニゲタゾー!トラエロォー!
エレン「ジャンは奇跡的に脱出に成功した....」
エレン「あれからジャンを見たものは誰もいない......」
事件から時は過ぎ.....
先輩「巨人多数接近!事実上ウォールローゼは突破された!」
先輩「疑ってすまない、104期生の中に巨人はいなかった....」
ライナー「(ベルトルト....まさかお前!?)」コソコソ
ベルトル「(違う.....僕じゃない....)」コソコソ
壁付近
???「俺の反撃はここからだ」
完
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません