律子「誕生日の一日」 (39)

AM1:00

ッターン!

律子「ふー、ようやく終わったわ……って、もう終電過ぎてるじゃない!」

律子「仕方ない……今日は事務所で泊まりね。そうと決まれば、コンビニで買い物しないと……」

ガチャッ

律子「それにしても、誕生日に泊まりで残業って、なかなか虚しい物があるわね」

律子「まっ、仕事が楽しいから、それもありかな?」

律子「えっと、着替えと……あとついでにからあげクンも買っちゃう、誕生日だしね」

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アザッシター

律子「ん~、からあげクンの限定味はどれ買ってもハズレが無いからお得よね~、美味しい美味しい」

ガチャッ

律子「ただいま戻りました、っと。誰も居ないんだけど……」

律子「さて……寝ないとまずいわね、アラームを7時半にセットしてっと……」

律子「お休みなさい」

AM7:00

小鳥「おはようございまーす、さて、今日も一日頑張りましょうか……あら?」

小鳥「律子さん……泊まりだったんですか……」

小鳥「今日は誕生日なのに……、えっと、律子さんの今日のスケジュールは……」

小鳥「うん、よし!全部引き継げそうね」

小鳥「折角の誕生日ですもの、今日一日くらいはゆっくりしてもらわないと!」

小鳥「そうと決まれば、枕元の携帯……ごめんなさい、律子さん!預からせて貰います!」

AM7:30

ピリリリリリリ!

小鳥「あっ、アラーム止めないと!……よし、止まった。枕元に戻して……と」

ガチャッ

P「おはようございまーす」

小鳥「あっ、プロデューサーさん、おはようございます」

P「ああ、音無さん。いつも早いですね」

小鳥「そうでもないですよ。今日は律子さんが一番乗りというか……」

P「というか?」

小鳥「泊まり、ですね。誕生日なのに……」

P「律子……」

小鳥「そこでですね、プロデューサーさんにご協力頂きたいんですが」

P「なんですか?」

小鳥「律子さんのお仕事を今日だけ全部引き継いで、律子さんにはゆっくりしてもらおうかなって思ってるんです」

P「それは名案ですね、律子、いつもずっと仕事ばっかりしてるもんな」

小鳥「ええ……折角の誕生日までお仕事じゃ……」

ガチャッ

社長「おはよう」

小鳥「おはようございます、社長」

P「おはようございます」

社長「今日も良い一日だね、ところで、律子君は居るかな?」

P「律子なら、今仮眠室で寝てます」

社長「おお、そうか……いやなに、誕生日だから彼女にはゆっくりしてもらおうと思ってね」

小鳥「社長……!実は、私たちも律子さんにゆっくりしてもらおうと仕事を引き継ぐつもりだったんです」

社長「おお、そうかね!ならば話は早い、三人で分担しようか」

P「いいんですか?社長」

社長「律子君には何かと頼ってばかりだからね」

小鳥「私たちは裏でサポートしましょう!」

社長「久々に腕がなるねぇ」

AM9:00

律子「んん、良く寝たわ……って、ああっ!!」

律子「完っ全に寝坊じゃない!!7時半にアラームセットしたのに!」

小鳥「おはようございます~、律子さん、お誕生日おめでとうございます!」

律子「あっ、小鳥さん、ありがとうございます……って違う!仕事しないと!!」

小鳥「いえ、律子さんはゆっくりしててください。今日はお誕生日ですし、たまには早く家に帰ってみたらどうですか?」

律子「え、お気遣いはありがたいんですが、今が大事な時だから、踏ん張らないと……」

社長「おはよう、律子君。誕生日おめでとう。今日と明日は勝手ながら有給扱いとさせてもらったよ」

律子「社長!?あ、ありがとうございます……じゃ、じゃなくて!有給扱いってどういう事ですか!?」

社長「律子君の尽力には頭が下がる思いだが、少し働き過ぎじゃないかね?と言う訳で、私からの誕生日プレゼントだと思ってくれたまえ」

律子「社長……」

P「と、言うわけだ。律子は安心してゆっくりしててくれ」

律子「で、でも……、いえ、分かりました。でもせめて今日は事務所に居ますからね?」

P「家に帰らないのか」

律子「家に一人なので、帰っても家事をして終わるだけですから」

P「そうか……」

小鳥「まぁ、アイドルのみんなも帰ってきたら律子さんの誕生日を祝ってくれるそうですから!丁度良いんじゃないんですか?」

律子「みんなが……そうですね、それなら尚更帰る理由はないですね。……それじゃあ、折角だから資格の勉強でもしようかしら」

P「えっ、休んでいいんだぞ?」

律子「資格を取るのは趣味です!……よし、今日は管理栄養士にしましょ」

P「律子……」ホロリ

律子「あ、今『無趣味な人間だな』って思いましたよね?」

P「い、いやそんな事はないぞ!」

律子「私だってゲームもしますし小説も読みます!……ただ今日は何も持ってきてないから、資格勉強するんです」

P「そ、そうか。安心したよ。まぁ、頑張ってくれ」

PM1:00

律子「ふー……今日はこんなもんかしら」

P「お疲れ、律子。ずいぶん集中してたな。雪歩がお茶を入れてくれたんだけど、飲むか?」

律子「それじゃ、有り難く頂きますね。雪歩は?」

P「もう次の仕事に出発してるぞ」

律子「そ、そんなに私集中してたんですか」

小鳥「ええ、凄かったですよ」

律子「なんか、恥ずかしいですね」

小鳥「そうだ、お昼でも一緒に行きませんか?」

律子「え?もうそんな時間なんですか……じゃあ、行きます」

小鳥「それじゃあ、すぐ行きましょう!プロデューサーさん、留守番任せましたよ」

P「了解です」

ガチャッ

小鳥「それにしても、律子さんとご飯は久々ですね」

律子「そうでしたっけ?」

小鳥「ええ、律子さん、外で食べる事が多いじゃないですか」

律子「そう言えば……お昼は事務所に戻らないで食べますね」

小鳥「ですよ、たまには戻ってきてくださいね?」

律子「……努力します」

小鳥「着きましたよ、ここです。この前プロデューサーさんと一緒に行ったんですよ」

律子「プロデューサー殿と?」

小鳥「プロデューサーさんはイタリアンのお店巡りが趣味なんですって」

律子「意外な趣味ですね……」

小鳥「ここも美味しかったからって連れてきてくれたんですよ」

律子「へぇ……、楽しみです」

イラッシャイマセーナンメイサマデスカー

小鳥「二人です、あ、禁煙の席でお願いします」

コチラヘドウゾー

律子「おしゃれですね、ここ」

小鳥「デートに最適、って感じですよね……さて、何にしようかな……」







アリガトウゴザイマシター

律子「小鳥さん、すみません。出して貰っちゃって」

小鳥「主役なんですから、気にしないでくださいよ」

律子「主役って……」

小鳥「さて、私は事務所に戻りますが、律子さんはどうしますか?」

律子「そうですね、少し本屋に寄ってから事務所に行きますね」

小鳥「分かりました」

律子「本当にありがとうございます、小鳥さん」

小鳥「いーえー、気にしないでくださいね」

律子「それじゃ、本屋に行ってきます」

小鳥「はーい、お気を付けて」

小鳥「……行ったわね。携帯取り出しポパピプペーっと……」

小鳥「プロデューサーさん?律子さんの誕生日プレゼント買って帰るので少し遅くなりますけど大丈夫ですか?」

PM15:00

律子「ただいま戻りました」

P「おかえり、律子」

律子「久しぶりに良い買い物が出来ました」

P「おっ、何か買ったのか?」

律子「ええ、ちょっと小説を二冊ほど……」

P「おお、そっか」

律子「探してたシリーズが見つかったので、つい……それより、何処か行かれるんですか?」

P「ん、これから外回りだよ。……音無さん、よろしくお願いしますね」

小鳥「はい、任せてください!」

律子「え?」

小鳥「ふふ、何でもないですよ」

律子「そうですか……それじゃ、私は小説読んでますね」

小鳥「分かりました、あ、お茶を入れてきますね」

律子「ありがとうございます、小鳥さん」

PM17:00

春香「ただいま帰りました!」

小鳥「お帰りなさい!みんなも一緒?」

千早「はい、一緒です」

やよい「律子さん、お誕生日おめでとうございまーっす!」

律子「……あら?みんな帰ってたのね。やよい、ありがとう」

やよい「これから律子さんの為にお誕生日パーティ開いちゃいますね!」

律子「あら、ありがとう。ふふっ、私は幸せ者ね」

雪歩「律子さん、楽しみにしててくださいねっ」







P「ただいま戻りましたー、おっ、もう準備出来てるんだな」

響「うん!みんな律子の為に頑張ったからな!」

律子「ありがとう、みんな」

P「よし、それじゃプレゼントタイムと行くか!」

律子「えっ!?ケーキだけじゃないんですか?」

春香「はい!実はプレゼントもあるんですよ♪えっと、じゃあ私から!」

律子「春香から?」

春香「はい!クッキーとマカロンを用意しました♪」

律子「嬉しいわ、春香。……ん、やっぱり春香のお菓子はとっても美味しいわね」

春香「えへへ、お誕生日おめでとうございます、これからもよろしくお願いしますね♪」

律子「ありがとう、春香」

千早「次は私が。律子、おめでとう」

律子「ありがとう、千早。これは……」

千早「律子はいつもパソコンを使うから、目元エステって言うのを買ってみたのよ」

律子「これ、前々から欲しかったけどなかなか買えなかったのよね、ありがとう」

千早「喜んでくれて何よりだわ、誕生日おめでとう」

雪歩「ふふ、千早ちゃんも凄く嬉しそうだね」

千早「大切な仲間の誕生日だもの」

雪歩「そうだよね。……律子さん、私からもプレゼントです」

律子「ありがとう、何かしら」

雪歩「律子さんが好きそうな小説を選んでみたんですが……」

律子「私が好きそうな?えっと……!!」

雪歩「ど、どうですか?」

律子「ありがとう、雪歩、大事にするわね」

雪歩「良かったぁ……!お誕生日、おめでとうございます!」

律子「ふふ、ありがとう」

真「律子、ボクからも」

律子「真……、嬉しいわ」

真「えっと、ぬいぐるみにしたんだけど、良かったかな?」

律子「かわいい熊のぬいぐるみね」

真「律子の好みが分からなかったから、これにしたんだけど」

律子「ふふ、私こういうの好きよ。ありがとう。部屋に飾るわね」

真「良かった!誕生日おめでとう!」

やよい「うっうー!律子さん、おめでとうございます!」

律子「やよい、ありがとう」

やよい「私からは、えっと、お財布を!」

律子「えっ、これブランドものじゃない……やよい!?」

やよい「伊織ちゃんが選んでくれたんですよ!」

律子「こんな高い物を……いいの?」

やよい「はい!あっ、伊織ちゃーん!」

伊織「はいはい、誕生日おめでとう、律子。私からはこれよ」

律子「……これは、手帳?」

伊織「システム手帳よ」

律子「伊織……ありがとう」

伊織「にひひっ♪やよい、大成功ね!」

やよい「えへへっ、伊織ちゃん、やったね!」

律子「へっ?」

やよい「実は、私のプレゼントが手帳で伊織ちゃんのがお財布なんですよ!」

伊織「やよいからこの財布を渡したらどう言う反応するかって、ちょっと見たかったのよ」

律子「なんか、してやられた感じだわ……」

あずさ「ふふっ、弄ばれちゃいましたね~」

律子「へ、変な言い方はやめてください!」

あずさ「うふふっ。律子さん、お誕生日、おめでとうございます♪」

律子「ありがとうございます、あずささん」

あずさ「オーガニックなシャンプーを選んでみたので、良かったら使ってください~」

律子「え、高そうなシャンプーですね」

あずさ「律子さん、髪が綺麗ですもの~、維持しないともったいないですよ~」

律子「あ、ありがとうございます……照れますね、なんか」

あずさ「うふふ、これからもプロデュース、よろしくお願いしますね~?」

律子「はい!任せてください!」

亜美「あずさお姉ちゃんのプレゼントは終わったかな?」

あずさ「終わったわよ~、亜美ちゃん」

亜美「んじゃ、亜美のプレゼントだね!」

律子「亜美……」

亜美「誕生日おめでとう律っちゃん、ガムあげる!」

律子「それ、パッチンガムじゃないの」

亜美「げっ、ばれた……ほ、本当のプレゼントはこっちだよん!」

律子「えっと、中身は……メガネチェーン?」

亜美「うん、律っちゃんこの前メガネ無くしかけたっしょ?だから、無くさないようにって」

律子「そこまで考えて……ありがとう、亜美」

亜美「んっふっふ~、喜んでくれて何よりだよ~。んじゃ、次真美ね!」

真美「あいよ、任された!はい律っちゃん!」

律子「これは?」

真美「でぃす・いず・あ・ぺーん!」

律子「ただのボールペン……じゃ、ないわね……これ今話題の!」

真美「うん!人間ほーがく?が何ちゃらって言う全然疲れないボールペンとシャーペンだよ!」

律子「人間工学、ね」

真美「そうそれそれ」

律子「これは、凄く嬉しいわね……ありがとう真美」

真美「んっふっふ~、誕生日おめでとう!」

律子「は~……私は幸せ者ね」

美希「律子、さん!おめでとなの!」

律子「美希、ありがとう」

美希「ミキね、律子、さんの為におにぎり作ってきたの!食べて食べて!」

律子「美希らしいわね。ありがと。……あむ、んんっ、美味しいわ」

美希「でしょでしょ?ミキ、いっしょー懸命作ったの、絶対美味しくできたって思うな!」

律子「有り難いわね、この塩加減が……あっ、中身は梅干し、種も抜いてあるのね!」

美希「律子、さんが食べやすいように抜いておいたの」

律子「ありがとう、美希……嬉しいわ」

美希「えへへ、律子、これからもよろしくなの!」

律子「ふふ、仕方のない子ね、全く」

響「誕生日おめでとう!律子、自分はマッサージチェアを用意したぞ!」

律子「えっ?マッサージチェア?」

響「うん!明日中に律子の家に届くようにしといたから、明日受け取って欲しいぞ」

律子「響、嬉しいわ、ありがとう。マッサージチェアは欲しかったのよね」

響「喜んでくれて何よりさー。じゃ、貴音よろしくだぞ」

貴音「律子嬢、誕生日、おめでとうございます」

律子「貴音、ありがとう」

貴音「私からは、この券を」

律子「これ……あそこのスパの株主優待券!?」

貴音「律子嬢なら有効活用して頂けると思っております」

律子「本当にありがとう」

小鳥「ふふ、愛されてますね、律子さん」

律子「本当に、世界一の幸せ者と言っても過言ではないですよ」

小鳥「では、私からも。じゃーん、律子さん用にタブレットPCをご用意しました!」

律子「えっ、小鳥さん!良いんですか?これ最新型のですよ」

小鳥「良いんですよ、日頃の感謝も込めて、ですからね!」

律子「ありがとうございます!仕事が捗りますね♪」

小鳥「程々にしてくださいね?」

律子「は、はい……」

P「よし、じゃあ最後は俺からだな。律子、ちょっと後ろ向いててもらえるか?」

律子「へ?いいですけど……」

P「……よし、良いぞ」

律子「えっ、これって……」

P「ネックレスを選んでみたんだ、律子に似合うと思って」

律子「プロデューサー……ありがとう、ございます」

P「まぁ、なんだ、これからも宜しくな。律子」

律子「……はい!」

PM19:00

律子「ただいま、今日は、幸せな一日だったわ」

律子「本当に……嬉しい、みんなの気持ちが詰まってて」

律子「よーし、明日からも頑張って……ってそうだった、有給だったわね」

律子「明後日から、皆の気持ちに応える為にもジャンジャン頑張っていくぞー!」

律子「さって、まずは溜まった家事を終わらせないと、ふふっ……」


おわり

りっちゃん、お誕生日おめでとう!
これからもりっちゃん頑張って!


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