―――隣国の城

王子「こいつらぁ！！」ｽﾞﾊﾞｧｯ

山賊「こいつ…強いぞ！」

山賊B「隙ありぃ！」

弓使い「甘いですよ！」ﾋｭﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟ

山賊B「ぐおっ、やられた！」

王子「すまない、弓使い」

弓使い「王子をお守りするのが私の役目です」

剣士「はぁぁぁっ！」ｽﾊﾟｧｯ

騎士「ぬぅん！」ｻﾞｸﾞｩｯ

王子「すすめえー！王女を救うのだ！！」

――玉座の間

王子「国王陛下！王女様！！」ｶﾞﾁｬｯ

そこには首が無い隣国の国王陛下が座っていた。

そして…

山賊親分「へへへ、いい締まりだぜ」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

隣国の王女「…うっ…うう…」

王子「貴様らぁぁぁぁあああああ！！！」

ｽﾞﾊﾞｧｧｯ

王子「王女様！！」

隣国の王女「は…あなたは…」

王子「血が…」

隣国の王女「ふふ…見てください私を…」

王子「私の国まで連れて帰ります。よろしいですね？」

隣国の王女「…」

王子「行こう、騎士、お前の馬に乗せてやってくれ」

騎士「はっ！」

国王「我が国と同盟を結んでいた隣国がこの様ことになるとは…」

王子「父上、私は許せません…」

国王「うむ、わかっておる」

王子「どうか、どうか、周囲の山賊掃討に私も」

国王「息子よ、どうかこらえてくれ…もしもお前が死んでしまうとこの国は…」

王子「…くっ」

騎士「王子、我々もおります。王子はどうか今は隣国の王女の元に」

王子「騎士…わかった、すまない、本当に」

騎士「良いのです。王子とは幼き頃からの馴染み、私の兄上のようなものなのです」

王子「騎士…」

騎士「さあ、隣国の王女のところへ」

王子「ああ」

――病室

王子「王女殿」

隣国の王女「…王子」

王子「大丈夫ですか？」

隣国の王女「ふふ…」

隣国の王女「山賊共に父を殺され、陵辱され、これで大丈夫に見えるのですか？」

王子「…すみません」

隣国の王女「…ごめんなさい。私は…」

隣国の王女「私は…うわあああああああん」

王子「…王女」

王子「…（私より4歳も下だというのにこの仕打、酷すぎるな）」

王子「王女、大丈夫です。私が着いています」

隣国の王女「どうか、どうか今はそばにいてください」

王子「はい、もちろんですよ」

隣国の王女「ありがとう…」すぅ

王子「…泣き疲れて寝てしまったのか」

王子「王女…」

隣国の王女「王子様…」

王子「…寝言か」

王子「王女…美しいな…」