勇者「え?え?」
魔王「だから、もう君達の勝ち。僕の負け。はい、これで終わり」
勇者「いや……ええと……魔王…だよね?」
魔王「そうそう。魔王だよ~」
勇者「えええ……」
勇者「諦めるの早すぎだろ……」
魔王「だって、十分レベル上げて、装備整えて、仲間たくさんいて、そんな奴に勝てるわけないじゃん」
勇者「いやいや、でも魔王も強いんだろ?」
魔王「でもどうせ君達の方が強いんでしょ?」
勇者「もっとやる気だせよ。魔王なんだろ?」
魔王「魔王は代々世襲なの。なんで僕の代で攻めてくるわけ?先代は悠悠自適な生活してたのに……理不尽過ぎる……」ズーン
勇者(落ち込んでるし……)
大政奉還ですねわかります
勇者「いやいや、魔王はもっとこう誇らしくて逞しいもんじゃねえの?」
魔王「もういいよ……ほら、もう行きなよ」
勇者「………」
魔王「………」
勇者「……ええと、魔王はどうするの?」
魔王「隠居して引きこもる」
勇者「………」
勇者「そんなこと言うな。一人は寂しいだろ。一緒に暮らさないか?」
魔王「え……それって…」
――数年後
勇者「おーよしよし。魔王!良い後代勇者になりそうだな!」
魔王「違うわよ!最高の後代魔王よ!」
子ども「オギャーオギャー」
fin
うまく締まったかな?
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