THE ACE COMB@T 5 (55)
アイマスとエースコンバット5のクロスです。
エースコンバット5(以下AC5)の世界が舞台です。
基本的にAC5のストーリーをなぞっていきます。若干の変更アリ
本筋からの退場はあってもキャラ死亡等はありません。
日常と本筋を絡めながらやっていきます。
配役は作者の独断と偏見です。嫌いの娘は居ないんですよ、ホントだよ。
現行、書き溜め量が少ないので週末に1000字くらいを目標に。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402837921
-オーシアBBS社員食堂-
P「うちのアイドル達でテレビドラマですか?」
局P「はい。構成は出来上がっていて台本も作り始めてるんですよ。」コレデス
P「なになに『オーシアの空を駆けた翼たち』?」ドーモ
局P「今年で終戦から10年でしょ?去年情報開示もされましたし。」ドレドレ
局P「そこで終戦10周年記念ドラマの企画があがりましてね、それにテーマがこれですからねえ、偉いさんが乗り気で…。」
P「ラーズグリーズの正体と消えたサンド島飛行小隊ですか、学生の頃に流行りましたねえ…。」アングラトカデ
局P「台本が外注な上に構想も前半しか出来ていないんですけどね。765さんならお願いできるんじゃないかと。」
P「分かりました。みんなトップアイドルと呼ばれるようになりましたが、BBSさんには駆け出しからお世話になってますし…。」
P「それじゃあ私からも社長にお願いしてみますね。」
局P「ありがとうございます!それじゃあ出演にあたって社員の方にもぜひご出演いただきたいんですけど…。」アナタトジムインサント
P「え、俺も?音無さんも?社長もですか!?」
‐数か月後 765プロ‐
P「さて、台本が届いてしまった…。ええと主役は春香と千早と伊織とやよいだったな。」オレコンナニデルノカ...
春香「プロデューサーさん、おはようございます!」ナニヨンデルンデス?
P「おはよう春香。例のドラマの台本だよ。さっそく週末に軽く合わせてみるぞ。」
P「そういや先方から渡された航空用語と軍事用語集読んでる?」コレオマエノ
春香「え、えーと、あは、あはははは~。全然触れたことないので難しくって…。」アリガトウゴザイマス
P「まあいいさ。先方もアドバイザーつけて教わりながらになるそうだし。そうキツくは言われてないしな。」
P「これから歌番の収録だったろ?送るから先に車に乗っててくれ。」キーワタシトクゾ
春香「それじゃあエンジン掛けときますね、ってうわあ」ドンガラガッシャーン
P「…こいつは間違ってもパイロットにはなれんだろうなあ。」
春香「ひどいですよお、プロデューサーさん!」イタタタタ
P「悪い悪い。さてそろそろ行こうか。小鳥さーん、春香送ってきますね。他の連中の送迎もあるのでしばらく戻りませんから。」
小鳥「了解ですプロデューサーさん。あ、そうそう、ご存じとは思いますけど今日って…。」ワタシノハ...ピヨッ⁉
P「そうですね。遅くなると交通規制かかりますしね。気を付けます。」ブアツイッスネ
春香「お祭りですよ、お祭り!ブライトヒルでカウントダウンがあるんですよね。」ワタシノヨリアルカモ
P「ああ、大晦日だからな。そして…。」
社長「終戦記念日だね。おはよう諸君!」ヌッ
P春鳥「お、おはようございます、社長。」ドキドキ
社長「あれから10年、それ以上かね?当時はユークトバニアと戦争なんて思っても居なかったよキミィ。」
社長「ところで例のドラマの台本は届いたかね?」コレダネ
P「はい、こちらです。アイドル達を差し置いていきなり俺のナレーションからですよ。」
社長「ほう?どれどれ…。」
・
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・
15年前、戦争があった
南の土地を目指し領土広げたた彼らであったが運は味方せず、
敗戦を繰り返しては領土を失い、元の小国に戻りつつあった。
彼らは比類なき工業力を養い、世界に向かって最後の戦いを挑んだ。
それが15年前の戦争-
彼らは猛々しく戦い、惨敗した。自国内で核を使う愚さえ犯した
ハル…、ベルカ人。その無残な姿に戦勝国さえ自らの武器を捨てようと
心に誓った。
世界に平和が訪れた。それは永久に続くかと思われた。
THE ACE COMB@T 5
-Wings which rode on the idol-
平和からもっとも遠いこの島で平和を守って飛ぶ彼女たち…
今日はここまでです。
来週末更新予定です。Misson2か3までを考えてます。
再開します。
-ランダース岬沖 2010年 9月23日 1109-
レッドアラート!
その時 俺は空中にいた。編隊長機の後席から演習を撮影しようとしていたのだ。
前席が地上に向けて吠える…。
『無茶言わないでよ! こっちは新米の面倒を見てるのよ』
『通信指令室よりウォードッグ、不明編隊のコースはランダース岬を基点に278から302。
秋月大尉、サンド島の貴隊しか間に合わない』
『…愛ちゃん、涼、絵里ちゃん、後ろについて。教官だけで侵犯機を迎え撃つわ。練習生は低空に避退して頂戴。』
・
・
・
世界がひっくり返り胃が裏返った。
律子「ごめんなさい。」
そんな場合でもないだろうに隊長は俺に謝った。
生き残った教官の一機は着陸時にクラッシュして死に、あとの二人は空の上で死んでいた。
この人の責任ではない。
国籍不明機がためらいなく実弾を撃って来たことはそして練習生を逃がした低空が敵の真正面だったことは。
通信指令室が間違えたいくつかのゼロのために9人が死んだ。
P「あの72の機体、あのパイロットの反撃は見事だった。」
律子「見てられないわ。千早、あんな飛びかたしていたら死んでしまうわよ!」
千早「…死なないわ。」
ただ一人生き残った新米パイロットがささやくように言った。
彼女は俺の向けたカメラに青ざめたままの口元でわずかに微笑んだ。
その写真はカメラごと基地守備兵に取り上げられた。
宣戦布告なく行われた戦闘の証拠が拭われていく。
文明を離れた国境の島へ取材に来たのはユニークで美しい隊長がいると聞いたからなのだがこれほどとは思わなかった。
この口うるさい-
厳しくも優しい女傑に鍛えられれば若者たちも手強いパイロットに育ちあがる。
そのはずは正体不明機の侵入で消えた。
‐搭乗員待機室 同日 1600‐
残った部下は如月少尉、加えて今日は地上にいた若手が数人。
律子「文句は山ほどあるでしょうけど人手が足りないわ。あなたたちも明日からスクランブル配置よ。」
律子「上では私のそばから離さないわ。千早、あなたは2番機よ。目をつけていないと何をするかわからないもの。」
千早「…はい。」
雪歩「皆さんにお茶をお出ししたいところですけど緊急事態ですぅ。」
我が国の領空に高高度偵察機が侵入した。オーシア沿岸防衛隊が地対空ミサイルを発射しこれが命中。
被弾した機は高度を下げつつも洋上への離脱を図っている。貴隊の目標は国籍不明機を捕捉の後、強制着陸させることである。
なお、許可あるまで発砲は禁ずる。
‐ランダース岬沖 9月24日 1101‐
律子「こちらウォードッグ、『ハートブレイクワン』。これより目標に接敵するわ。」
小鳥『こちら空中管制機『サンダーヘッド』了解です。強制着陸させてください。あ、発砲は禁止ですよ。』
律子「あんたたち、聞いたわね?」
千早「2番機了解。」
chopper「3番機了解よ。」
律子「…4番機!聞こえてるの?ブービー賞!」
春香「わわわ、ちょっと待ってください!」
律子「泣き言いうんじゃないわよ。ちゃんと着いてきなさい。」
chopper「やれやれね。3番機で良かったわ。」
律子「うるさいわよ、水瀬伊織少尉。あなたもなにかあだ名が欲しいのかしら?」
伊織「わたしを呼ぶなら『chopper』よ。それ以外では応答しないかもしれないわね。」
律子「実にあなたらしいとは思うけど私の中では別の名で呼ばせてもらうわ。」
律子「目標に接近。発砲するんじゃないわよ。」チョットドウイウコトヨ-!
律子「デコチョッパー。あなたいい声してるわね、不明機に勧告をして頂戴。」
伊織「デチョッ…。そんなのあんたがやったらいいじゃない!」
律子「私、こう見えて人見知りなの。」
伊織「もうっ。そこの国籍不明機。私達に着いてきなさい。一番近い飛行場に誘導するわ。」
伊織「聞こえてるの?分かったらギアダウンなさい。無視したら承知しないんだから!」
律子「良かったわよ、伊織。」ピピッピピッ
小鳥『みんな!さらに4機の国籍不明機が接近しているわ。小型機よ。方位280 高度6000 発砲しちゃダメですからね!』
律子「ちゃんと帰還援護に来るのね。それでこそ戦闘機よ。各機方位280 ヘッドオン!」
律子「いい?私がいいと言うまで撃つんじゃないわよ。」
小鳥『不明編隊さらに接近!』
不明機's『』バララララ…
伊織「ちょっ。撃ってきたじゃない!」
小鳥『め、命令あるまで発砲しないで!』
伊織「冗談じゃないわよ!」
春香「向こうは実弾ですよ、実弾!」
律子「降りかかる火の粉は払うまでよ!これ以上部下を死なせてたまるもんですか。」
千早「『エッジ』交戦!」
律子「春香、全部落とすわよ!」
春香「は、はい!『ブレイズ』交戦!」
伊織「戦果あげるわよ。『チョッパー』交戦!」
不明機『敵機数4機、早急に駆逐する。先頭のハートのエースに注意。』
律子「各機離れ過ぎないで。援護するからよく狙いなさい。」
伊織「そんなこと言ったって演習通りには、うぅGが…。」
不明機『1機群れから離せそうだ。』
小鳥『レーダー照射、伊織ちゃん!回避よ!』
律子「今行くわ。あれね、…レーダーロック、FOX2!」パシューーー…ドーン
小鳥『命中を確認。ハートブレイクワンが一機撃破。』ホッ
不明機『くそっ、一機やられた。しかし他の機体は不慣れと見た。乱戦に持ち込むぞ。突っ込む!』リョウカイ!
春香「来た!一機こっちに来たよ。千早ちゃん!」リツコサーン!
千早「落ち着いて春香。律子と同じ手で行くわ。…悪いけどオトリを頼めるかしら。」
春香「ええ!?…ああ、そういうことだね。了解だよ千早ちゃん。」
千早「任せて春香。エッジ、ブレイク。牽制のつもりなんだろうけど…。」
不明機『見捨てられたか?墜とさせてもらう。』ピピピ…
春香「食いついた。千早ちゃん。」レーダーショウシャガ…
千早「待たせたわね。エッジ、FOX2。」パシューーー
不明機『何!?回避を、ぐわっ…』ドカッ…ドーン
春香「千早ちゃんが一機撃破。やったね!」
千早「ありがとう。…向こうに合流するわよ。」
伊織「千早がやったの?こいつしつこい!…よし、振り切ったわ。」
律子「それは結構だけどこっちが増えただけよ。そっちでやっつけて頂戴。」
伊織「もちろん。見てなさいよ…レーダーロック、FOX2!」パシューーー…ドーン
律子「ナイスキル!やるじゃない。」
伊織「わ、私にかかればこんなものよ。どうってことないんだから!」
律子「最後は…来たわね。春香、撃って!」
春香「は、はい!ロック…しちゃった。行け!」パシューーー…
小鳥『ブレイズ、FOX2…命中、撃墜を確認!』ドーン
小鳥『全不明機の撃墜を確認しました。あと最初の不明機、偵察機は洋上に墜落したのを確認したわ。』
律子「こちら隊長機。みんな聞こえる?」
『聞こえてますよ(るわよ)!』
律子「よし!みんな生きてるわね。…春香、今日この良き日にあなたにあだ名を付けてあげるわ。あなたは今から『ブービー』よ。」
律子「編隊のどこにいてもブービーと呼ぶわ。いいわね?異論は認めないわ。」
春香「え~。もっとカッコいいのとか…。」シャラップ!
伊織「…やれやれね。」
――中央より緊急入電。
サンド島基地隊員各位:
1.今戦闘に関連する一切の郊外を禁ずる。
2.サンド島分遣飛行隊長 秋月 律子 大尉、基地司令部への出頭を命ずる。
9月24日 2010 発令:オーシア国防軍中央指令部
国籍不明機の墜落は伏せられた。戦闘機が撃墜したのはUFOだなんて噂も流れた。
世界はまだ平和のうちにある。…公式には。
最初の空戦を目にした俺は島を出ることが出来ない。
律子「譴責なんて気にしていられないわ。まあ、そのおかげで万年大尉なんだけど。」
P「戦闘があったこと、伏せようとしてるのは誰なんだろうな。」
律子「方位280 この海の向こうといえばユーク(ユークトバニア)のムルスカ基地しかないわね。」
律子「今頃はホットラインが飛び交っているはずよ。事実関係の確認ね。庶民の敵愾心を煽るだけが政治じゃないってことなのかしら。」
律子「前戦争以来の友好国なだけに慎重になっているんでしょう。もっとも、あなたには迷惑な話でしょうけど。」
P「迷惑だなんてことはないさ。ここは何かと面白いしな。」
貴音「一番撃ちたくないのは律子嬢なのですよ。」スッ
P「あ、整備班長。それってどういう?」
貴音「律子にはゆうくとばにあに『恋人』がいたのですよ」
律子「古い戦争の傷跡、ってところかしら…。」
MISSON1 COMPLETE!
再開しまーす。
質問、ご意見大歓迎です。すべてに応えられるかはわかりませんけど。
‐765プロ現在‐
P「ドラマにするにあたって原作と違うところがあるけど、話の流れはそのままなんだな。」セイベツ?ナニソレ
社長「君は原作を読んでいるのかね。しかし、所々専門用語が出て来るが大丈夫なのかね?」
P「その辺は字幕流して解説するということでした。」
P「あ、ヤベッ。すいません社長。春香送ってきます。」イクゾハルカ!
社長「ああ、気を付けて。呼び止めたようですまなかったね。」マッテクダサーイ!
社長「それじゃあ私も出て来るかな。音無君。今日は祝日だしあまり遅くならないように。」デハイッテクルヨ
小鳥「はい、分かりました。いってらっしゃい。」
小鳥「私もお仕事再開ね。」
-車中にて-
P「おっ、ちゃんと台本読んでるのか、感心感心。」チラッ
春香「はい、さっきも言ったかもですけど難しい言葉が多くて。」
P「そうだよな。『戦闘機が好きです!』なんて女の子あんまり居ないだろうしなあ。」
春香「そうですね。あんまり居ないかも。ところで私たちってどんな飛行機に乗るんですか?」
P「ええっと、その前に春香。しょうがないんだろうけど飛行機、じゃなくて戦闘機な。」
春香「え、何が違うんですか?同じものかなーって」タカツキヤヨイデス
P「間違いはないんだけど戦闘機ってのは飛行機の種類みたいなものさ。」ニテナイ!
P「用途によって名前が変わるんだ。」
春香「えーっとじゃあこの偵察機っていうのもそうなんですか?」
P「そのとおり、追々勉強すればいいさ。」ハルカハカシコイナー
P「お前たちが乗ってることになってるのは『F-5』という戦闘機だ。」
P「律子だけ『F-4』という別の機体なんだけどな。」
春香「へー。」
ソレジャアソレジャア ソレハダナー ナルホドー…
-サンド島沿岸 2010年 9月27日 1030-
雪歩「今日もお客さんですぅ。飽きないですね。…ブリーフィングですぅ。」
サンド島沿岸に接近する国籍不明船をレーダーが捉えた。また、当該船舶から
UAVとみられる物体が射出されたことも確認されている。
偵察活動を終えた無人機は回収されるために不審船へ戻るものと予測される。
回収前のUAVを撃破し、その偵察活動を阻止せよ。なお、船舶への攻撃は許可あるまで禁ずる。
小鳥『UAVを全機撃墜し回収を阻止してください。』
律子「聞いたわね、相手は無人機よ遠慮することは無いわ。行くわよ。」
千早「エッジ、了解。」
律子「船は攻撃するんじゃないわよ。」
伊織「分かってるわよ。見えてきた、機銃で仕留めるわ。」ブオー…
UAV『』カカッバキャ…ドーン
伊織「人が載ってないだけ気が楽ね。ね、春香?」
春香「そうだねー。標的射撃みたい。あ、ガンの射程内。」ブオー…ドーン
千早「ブレイズが一機ダウン。だからって気を抜いてはダメよ。」
千早「これだけということは無いでしょうね。本土にも偵察の手が…。」ブオー…ドーン
律子「でしょうね。UAV全機撃破。」
小鳥『みんな!多数の不明機の接近を探知したわ。数は8機。方位280よ!』
律子「倍じゃ敵わないわ。避退するわよ、着いてきなさい。」
伊織「間に合わない、追いつかれるわ!う、撃ってきた!」シュンシュン…
律子「今日のビリは伊織ね。今行くわ。あんたたちも見てないで火の粉は払う!」クッ…ブオー…
不明機『あのF-4急反転して…か、回避。うわっ。』カカカッ…ドーン
小鳥『律子さん!』
千早「攻撃確認。反撃します、エッジ交戦。」
春香「ブレイズ交戦!」
春香「律子さんを追っているのを倒します!レーダーロック、FOX2!」パシューーー…ドーン
伊織「春香が一機やったわ!千早。私に引っ付いてるのを撃って。」
千早「こっちにも張り付いてて…。伊織、旋回して、正対したところでお互いに…。」
伊織「分かったわ。行くわよ、ちゃんと着いてきなさいよね。」
千早伊織『見えた。FOX2!ブレイク!』パシュドーン
律子「曲芸飛行なんてうちじゃ教えてないわよ。…よくやったわ。」
不明機『半数がやられただと。よし、分散した一機に集中する。』リョウカイ
春香「もう一機…わ、いっぱい来た!」
律子「春香が囮役よ。春香、そのまま飛んで。」
春香「そんなあ。よし、レーダロック。と思ったらロックされて…。」ピーピーピー
小鳥『春香ちゃん、ミサイル!回避、回避!』
春香「減速、反転。ううぅ…。回避成功ですよ。成功!」シューーーン
不明機『近すぎたか。う、ミサイル!?』ドーン
律子「一機仕留めたわ。餌がいいと食いつきが違うわね。」
伊織「こっちもよ。千早は…。」
千早「エッジ一機ダウン。残敵1です。」
春香「見えた。撃ちます!」
小鳥『ブレイズ、ガンの射程内。』
春香「当たって!」ブオー…
不明機『うわっ、ぐぷっ…。』カンッバリグシャ…ザパーン
小鳥『命中を確認。敵機は墜落しました。全不明機の撃墜を確認。』
伊織「しっかし、連日の偵察、飽きないわね。」
律子「いいじゃない。その分の代金はいただいてるんだもの。」ソレモソウネ
律子「千早!敵は空だけじゃないのよ!」
伊織「千早、船からSAM!」パシューーー
千早「くっ、回避を、躱しきれない!」シューーー…
律子「しょうがないわね。ほら、貰ってあげたわ。くうっ!」ドウ
春香「律子さん!」
律子「ばかね、こんなので泣くんじゃないわよ。ちょっとベイルアウトするだけじゃない。」
律子「機体なんて消耗品よ。パイロットが帰還すれば大勝利なんだから。」
律子「それより救難ヘリと私の予備機の整備を手配しておいて。頼んだわよ。」
小鳥『大丈夫ですよ。任せてください。ん?た、大変よ!ウォードッグ全機基地へ帰還して!』
千早「ヘリがまだ来ていないわ。」
小鳥『救援隊に任せて!燃料と弾薬を補給して再発進して!』
小鳥『敵が…、ユークトバニアが宣戦布告したわ!』
無人偵察機および国籍不明機は撃墜された。不審船については領海より離脱し偵察活動は阻止された。
秋月 大尉の捜索は周辺海域の安全が確認され次第開始する。
なお、ユークトバニア連邦共和国は、我がオーシア連邦に対する宣戦布告を行った。
MISSON2 COMPLETE!
また来週末に上がっている。はず…。
分岐のところとか安価できたらいいなあ。
というか人見てんのかなコレ…。
‐数か月後 オーシアさくらBC-
『竜宮小町さんお帰りになりまーす。お疲れ様でした!』オツカレシター
局AP「いやーお疲れ様!秋月ちゃん、今日も最高だったよ。」
律子「ありがとうございます。おかげさまでレギュラーいただけまして…。」
局AP「なんのなんの。みんな可愛いし、歌も良いと来た。それにあの『竜宮小町』だからね。」
局AP「そして現役アイドルのプロデューサーでしょ?こっちがありがたいよ。」コンドデテミル?
律子「そんな、褒め過ぎですよ。」カンガエテミマス
局AP「そーだそーだ、ドラマ。ドラマ見たよー!格好良かったよー。」タキョクダケドネ
局AP「秋月ちゃんの隊長さん。凛々しかったねえ。」
律子「ありがとうございます。でも先週の放送分で出番終わり見たいで。」
律子「台本も前半分しかいただいてないのでまた出番があるかもしれませんけどね。」
局AP「そうなんだ。あれ?今日放送日だよね。あと30分しかないじゃない!」ハヤクカタヅケナイト
律子「そうですね。あの娘たち待たせてますのでそろそろ…。」
局AP「うん、それじゃあね。またよろしくねーーー!」オラァサッサトカタスンダヨォ!
律子「悪い人じゃないんだけど…。あの娘たち楽屋よね。」Sir,yes,sir!
律子「入るわよー。」コンコンガチャッ
あずさ「あら、律子さん。お疲れ様です。」
亜美「あーん、りっちゃんりっちゃん。始まっちゃうよ→。」グイグイ
律子「慌てないの。先にやることがあるんじゃないの?」
亜美「りっちゃんおつ→。そんなのいいから一緒に見ようよ。」グイグイ
律子「分かったから引っ張らないで!伊織からも言って頂戴。」
伊織「あら、なにか問題があるのかしら、隊長殿?」
律子「伊織まで。からかわないで頂戴。」
伊織「にひひっ。亜美。そんなにあわてなくてもあと5分はあるわよ。」
あずさ「そうよ。ドラマは逃げていかないわ。」エエトチャンネルドコダッタカシラ
亜美「ああっ、せっかく合わせたのに→!」
律子「BBSなんだからこれでしょ。」ピッ
あずさ「ごめんなさいね亜美ちゃん。私も合わせようとしてたんだけど…。」
亜美「うあうあ~。あずさお姉ちゃんチャンネルでも迷子だよ→。」
伊織「始まるわよ。」
律子「そういえば今週からあずささんが出るんですよね。」
ソウナンデスヨー アミモハヤクデターイ ソウイエバシャチョウモ…
P「俺にあてがわれた部屋または牢獄。」
-搭乗員宿舎 9月27日 1205-
菊池 大尉 俺を閉じ込めた基地司令の副官にしては話の分かるおと…女性だ。
カメラもかっ彼女が取り返してくれた。
父が軍人でなければアイドルになりたかったなぁ と言って。
…被写体に立候補されそうだったのでその場はすぐに切り上げたが。
真「あなたを閉じ込めていた理由がたった今無くなりましたよ。」
P「え?」ウォードッグサイホキュウカンリョウ
真「ユークトバニアが宣戦布告したんです。宣戦同時攻撃ですよ。」ジュンジハッシンセヨ…
真「セントヒューレット軍港が攻撃を受けてます。」エッジリリク…ツヅイテ
彼女らは3機しかいない。
小鳥『緊急事態だから今状況説明をするわね。』ピピッピピッ
ユークトバニア航空部隊による奇襲攻撃を受けているとセントヒューレット軍港から入電があった。
港にはオーシア第3艦隊(以下3rdFle)所属の艦艇が停泊しており、攻撃を受けている。
艦船の湾外への脱出を援護せよ。空母ケストレルだけは必ず守り抜け!
また、港全体は極度の混乱状態にあることを考慮せよ。
小鳥『サンダーヘッドよりウォードッグ。千早ちゃん。指揮を執って頂戴。』
千早「いいえ。春香前に立って。私は後ろに付くわ。」
春香「ち、千早ちゃん?」
千早「指揮は春香が。私は後ろを守るわ。…もう1番機を落とされたりしない。」コウホウカラミカタキ
あずさ「あらあら~、ここは戦場よ。ちゃんと集中してないと敵に食べられちゃうわよ~。」ゴォ
伊織「…私は一番後ろにさせてもらうわ。」
あずさ「こちら『ソーズマン』三浦 大尉です。次の敵編隊を迎撃します。位置を教えてください。」ピピッピピッ
3rdFle『こちら巡洋艦エクスカリバー前方をふさぐ艦離れてくれ。SPYレーダーが照射できない。』
3rdFle『給油艦が爆発した!消火艇はどこだ!?』
3rdFle『なぜ侵入に気づかなかった?』
伊織「ひどい混乱状態ね。想像以上だわ…。」
小鳥『各機交戦を許可します。』
『了解。交戦!』
千早「春香、指揮をお願いね。」
春香「わ、わかったよ千早ちゃん。やってみる。」
伊織「頼りないわね。ちゃんとフォローしてあげるから安心しなさい。」
小鳥『第二波が来るわ。対艦ミサイルを搭載した敵機を優先して撃墜して!』
ユーク機『停泊艦ばかりか。まるで演習だな。』
ユーク機『敵の増援を確認。警戒しろ。うわっ』ドーン
小鳥『ソーズマンが一機撃破。』
伊織「私達も負けてらんないわね。春香!敵機が攻撃態勢に入るわ!」
春香「確認したよ。千早ちゃんバックアップお願い!伊織は付いてきて。後ろから近づくよ。」
千早「敵機のルートをなぞるの?味方に撃たれるわよ!」
伊織「あら、まだ大丈夫じゃないかしら。対空兵装は立ち上がっていないそうよ。」
千早「分かったわ。でもすぐに離脱するのよ。」
伊織「大丈夫よ。…捉えたわ。FOX2。」ブレイズFOX2!
ユーク機『なに!?』ドーン
春香「やったね。伊織。わっ、レーダー照射!?」カイヒ
ユーク機『やられっぱなしで終わるか!なっミサイル警告だと!?』ドゥ…ドーン
千早「エッジ一機撃墜。」アリガトウチハヤチャン
3rdFle『援軍が来てくれたぞ!こちらも対空兵装を稼働させろ!』
3rdFle『準備完了しました。CIWS起動!』ブオー…
3rdFle『港湾施設を攻撃しているぞ!IFFを確認しろ。』バカヤロー!ヒィースイマセーン
春香「…もうやめとこうか伊織。」
伊織「そ、そうね。もっと遠くで戦いましょ。」
千早「…。」
港長『こちらは港長。港口に近い艦から港外へ逃れろ。』
ケストレル『こちらは空母ケストレル。港外へ向かう。』
港長『了解だケストレル。そこの艀!気持ちはわかるが道を空けろ。空母は貴重品なんだ!』
小鳥『ケストレルが港外へ脱出を始めたわ。ウォードッグ各機は直援にまわって!』
あずさ「こちらソーズマン。今向かいます。私の艦ですもの。」
小鳥『ちょ、ちょっと待ってくださいあずささん。あずささんは持ち場を離れないでください。敵機が多すぎて処理が…。』
3rdFle『しっかりしてくれ。あんたの指示が必要なんだ。』
3rdFle『この駄鳥!飛んでるだけだってのか!?』ピヨッ!?
伊織「散々ね。ちょっと同情するわ。」
ユーク機『奇襲は成功したが損害が多い。港湾施設への攻撃を中止し、艦船への攻撃を優先せよ。』
ユーク機『了解だが敵の増援が思いの外手強い。』ウワー…ドーン
千早「ブレイズが一機撃破。こちらも…レーダーロック。FOX2!」パシューーー…ドーン
伊織「やるじゃない。これで下がまともに動いてくれたら最高なんだけど。」
春香「あ、消火が始まったみたいだよ。」ア、バクハツシタ…
3rdFle『給油艦が爆発したぞ!』ショウカテイガマキコマレタ!
3rdFle『救護班はまだか!?』
救護班(以下Med)『人手を集めるのに時間がかかりました。今から稼働します。』
3rdFle『若いな。班長はどうした?』ヒガマワッタ!
Med『認識票を遺して行かれました。』ニゲロ!ウミダ!
3rdFle『…了解した。上陸した連中を使って構わない。頼んだぞ!』バカ!ヤメロ!
Med『はい!』
ケストレル『こちらケストレル。港口まで1マイル。』
春香「敵も減ってきたね。」レーダーロック!FOX2
千早「味方も大分やられてしまったけれど。」
伊織「でも、見事な奇襲よね。宣戦同時攻撃とは言え。」ブービーガイッキゲキハ
千早「慎重かつ大胆のお手本のような攻撃ね。」タイカン、タイカン!
春香「でもケストレルは守ることができたんだし、成功、にはならなかったのかな?」ダッシュツテイヲオロセ!
伊織「そう思いたいわね。…これを機に好戦ムードが高まっていくのかしら。」フクブニ3ドノネッショウ!ドク!
千早「シーニグラード空爆の護衛なんて御免被りたいところね。」コレハ、ダメネ…モルヒネヲ
春香「ケストレルが港口に到達ですよ到達!」
小鳥『ケストレル艦載機は別のエリアにまわってもらったわ。敵の撃退に成功するまで護衛をお願い。』
『了解』
千早「あの波間に浮いているのは…人?」
伊織「なんてものを見たのかしら…。
あの敵機が墜落して炎で海を埋める前、あそこに浮いていたのは人間の顔だったわよね。
あんなにたくさん…やめて
やめなさいよ!
…もうこんなの沢山よ。」
伊織「春香、さっきの…。」
春香「ん、なに、伊織?」
伊織「…何でもないわ。気にしないで。」
小鳥『敵の艦隊が封鎖線を構築しつつあるわ。これを撃破して第3艦隊を外洋へ脱出させて!』
千早「撃破と言っても無誘導爆弾しか積んでないのだけれど。」
小鳥『現有の装備でミサイル巡洋艦、駆逐艦と連携して。こちらでサポートするわ。』
伊織「無茶言ってんじゃないわよ!先にあんたを叩き落とすわよ!」ピヨー!
春香「やれるだけやってみよ?だめだったら仕様がなかったで。」
千早「春香の言うとおりね。ここまで来たらやるしかないのだから。」
伊織「ミサイルに余裕があるからバックアップにまわるわね。」ピピッピピッ
3rdFle『ウォードッグか?助けてもらってなんだが君たちには囮をやってもらいたい。』
3rdFle『いかんせん手が足りなくて飽和攻撃が出来ない。』
3rdFle『そこで敵の迎撃システムに隙を作るため航空機に近くを飛んでもらおうというわけだ。頼んだぞ。』
伊織「それ、囮じゃなくて的っていうのよ。勉強になったわね。」ヒゴロノセイカヲダスンダ!
小鳥『進路上の3隻を撃沈すれば突破可能よ。』
伊織「ちょっと、人の話を聞きなさいよ!」オレタチナラヤレル!
千早「ウォードッグ、対艦攻撃に移ります。」
春香「クールな千早ちゃんも好きだなあ。」チョットナニヲイッテイルノヨ
社長『こちらは空母ケストレル艦長。無事に脱出した各艦、おめでとう。』
社長『これより私が指揮で臨時戦隊を組んでもらうよ。前方に敵艦隊の封鎖線がある。』
社長『これを突破し、安全な海域へ脱出しよう。諸君、頑張ってくれたまえ。上空の味方機、援護を頼んだよ。』
千早「件の3隻はこちらの艦隊を物理的に阻もうとしているわ。」
伊織「体を張って『壁』になろうっていうのね。」クッ
千早「なぜかは知らないけど3隻がまっすぐ並んでいるのは好都合ね。」
千早「そこで3隻を直線上に結んでその上を飛び抜けるわ。」
春香「…なるほど!観測機器の陰に入って『僚艦防空』をさせないようにするんだね。」
伊織「それで行きましょう。通り過ぎながら爆弾落として行けばいいんでしょ?」
伊織「…かなりの低空飛行ね。100~200ft.くらい?」
千早「ええ、それに加えて目前の艦から近接ミサイルと30㎜が飛んで来るわ。最高ね。」
春香「皮肉屋な千早ちゃんも良いなあ。」
伊織「…あんた、何でもいいのね。」
小鳥『話は味方にも伝えたわ。敵の艦隊行動が遅れているようであの3隻は援護が受けられないようね。』
小鳥『やるなら今しかないわ!』
3rdFle『こちらも了解だ。君たちが侵入コースに入り次第、対艦ミサイルを発射する。』ミサイルショウジュン!
春香「ウォードッグ了解です。よろしくお願いします。」
3rdFle『任意目標に対し対艦ミサイル連続発射用意。撃ち方始め!』
3rdFle『4、3、2、1、てぇーーー!』ボシュッ…ボシュッ…シューーーン
千早「こうなってくると敵に航空機が居ないことが唯一の救いね。」
伊織「ケストレル飛行隊が仕事してるんでしょ。コースに入るわ!」
ユーク艦『レーダーに感!高速で接近する小型の物体。戦闘機です!』キンセツミサイル CIWSキドウ!
ユーク艦『空母艦載機は居ないはずではなかったのか!構わん、撃ち落とせ!』
ユーク艦『ネガティブ!僚艦が陰になって照準不能です!』
ユーク艦『増速、面舵!旋回して照準可能位置につけろ。敵機が陰を出次第僚艦防衛だ!』
千早「相互距離を詰め過ぎたのね。気持ちは分からないでもないけども。」
春香「二人とも、無誘導爆弾解禁!」
伊織「私も攻撃するわ。バックアップ要らないでしょ?」
ユーク艦『続いてミサイル!』タイオウシキレナイ!
ユーク艦『水平線下を来たか!目標変更!ミサイルを迎撃せよ!』
ユーク艦『了解!目標変更。敵ミサイル!』ターターナンザクソクラエ!
春香「ブレイズ攻撃位置。全弾投下!」ブレイズトウカ!
小鳥『命中を確認。』CIWSニチュウイ!
小鳥『これも命中ね。』
3rdFLe『爆発しないのか?』3バン4バンゲイゲキサル!
伊織「チョッパー投下するわ!」
小鳥『命中を確認。一発滑って落水したわね。攻撃成功。急いで退避して!』
春香「逃げることまで考えてなかったよ!」レーダーショウシャ?30mm!?
千早「高度上げて避退するのよ!」シュンシュンコンッ
小鳥『無誘導爆弾および対艦ミサイルの命中を確認!2隻中破、1隻小破。』
伊織「まだ爆発しないの!?」チハヤガヒダン!
春香「…2、1、今!」…ドーン、ドドーン
小鳥『無誘導爆弾の爆発を確認。2隻大破炎上!1隻撃破ならず。』
3rdFle『ダメか!?』テキノミサイル!
3rdFle『置き土産か。迎撃!』ホンカンヲタテニスル!
ケストレル『ECM起動。チャフ散布!』
千早「待って、水柱が…。外した分ね。」
小鳥『敵艦傾斜!水中爆発ってすごいわね…。』
小鳥『目標の撃破を確認!これなら突破できるわ。』
伊織「ミサイルは?」
3rdFle『CIWS発砲開始!総員対ショック!』ゴンッ、ドーン
ケストレル『僚艦に被弾!艦尾が炎上している!』
3rdFle『消火急げ!くっ、自律航行不能。…艦隊を離脱します。幸運を!』
ケストレル『了解した。…すまん。』エンガンケイビタイニキュウナンヨウセイヲ…
小鳥『…作戦は成功したわ。ウォードッグ帰投してください。』
伊織「…まったく、とんでもないサーフボードね。」
伊織「どう?春香。隊長になった感想は。」
千早「…。」
春香「ちょっと、伊織…。」
伊織「不安なわけないわよね。このスーパーパイロット水瀬伊織ちゃんがついてるんだもの。」
伊織「それに私たち3機とも無事に帰れるんじゃない。律子が海から上がってきたら自慢してやるんだから!」
千早「伊織。」
伊織「…軽口くらい言わせなさいよ。」
社長『こちらは空母ケストレル艦長。本艦隊は安全な海域への脱出に成功した。』
社長『海の、そして空の勇士たちに感謝する。よくやってくれたね。』
伊織「こうでもしないとやってられないわよ…。」
空母ケストレルは、敵封鎖線の突破に成功した。
第3艦隊は少なからざる損害を受けたものの、空母損失という最悪の事態は避けることができた。
P「しかし隊長―秋月 大尉がサンド島に還ることは二度となかった。」
MISSON3 COMPLETE!
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