穂乃果「さっ、座って希ちゃん！ことりちゃんがケーキ焼いてきてくれたんだよ～！」

希「うんっ……！」

ことり「じゃあ……開けるよぉ？」ﾁﾗｯ

一同「ｺﾞｸﾘ」

ことり「じゃあ～ん♪」ﾊﾟｶｯ

一同「おーーっ！」

凛「可愛いっ！」

花陽「さすがことりちゃんです！」

にこ「くっ……！この圧倒的女子力！」

真姫「……あのちっちゃいのは？」

絵里「シュガークラフトのんたんでしょう。ハラショーな出来映えだわ」

海未「誰が食べるんでしょうか……」

穂乃果「希ちゃんは誰に食べてもらいたい？」

希「食べてもらう！？///」ｶﾞﾀｯ

穂乃果「へ？」

絵里「穂乃果の聞き方に問題があったわね」

真姫「そこのちっちゃい砂糖の希の話よ」

希「あ、そっか……。えと、……えりちがいいかな、って」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

絵里「え？わ、私？」

希「う、うん。……///」

花陽「ｷﾏｼﾀﾜｰ！」

ことり（ことりちゃんマジ策士！）ﾆﾔｧ

海未「ことり、無言でケーキを切り分けながらﾆﾀﾆﾀしないでください怖いです」

絵里「じゃあ……頂くわね、希///」ﾊﾟｸｯ

ことり「マミった！？」

絵里は瞳を閉じて味わう。
味は期待していなかったけれど、ほのかな甘みとココアの苦みがちょうど良くーー。

絵里「！？希っ！？」

希「ああ……えりちに食べられた……ウチはもう満足や……」ｼｭｩｩｩｩ

真姫「嘘！？希の身体が透けてる！」?

海未「こ、ことりっ？これは！？」

ことり「わ、わかんないよぉー！」

にこ「あんた……消えるの？」

穂乃果「希ちゃんっ！」

穂乃果が抱き締めようとするも、その手は虚しく空を切るだけだった。

希「みんな……頑張るんやで……ウチは皆のこと大好きで、ずっと見守ってるからね……」ｷﾗｷﾗｷﾗｷﾗ

凛「希ちゃん……！」

花陽「希ちゃん……」ｸﾞｽｯ

希「えりち……ウチ……ずっと……言おうと思ってたことがあるんや……」ｷﾗｷﾗｷﾗｷﾗ

絵里「希……っ！希っ！」

希「……聞いてくれる……？」ｷﾗｷﾗｷﾗｷﾗ

絵里「うん……っ！うんっ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ



希「ウチの誕生日は6月5日やない……6月9日だって……」



絵里「え？」


ｷﾗｷﾗｼｭﾜﾜｰﾝ

真姫「行ってしまったわ……」

にこ「円環の理に導かれて……」

海未「……ことり。希の誕生日は誰から聞きましたか？」

ことり「絵里ちゃんから……」ﾁﾗｯ

絵里「……そうよ……希の誕生日は6月9日……どうして間違えていたの……？」ﾌﾞﾙｯ

凛「また無能生徒会長とかポンコツエリーチカとか言われちゃうにゃー」

絵里「ｺﾞﾊﾞｧ！」ｸﾞｻｸﾞｻｯ

花陽「6月5日生まれの希ちゃんが誕生日を本来の6月9日に訂正したから……希ちゃんは消えてしまった……？」

穂乃果「絵里ちゃん！お友達の誕生日はちゃんと覚えなきゃダメだよ！」

ことり「まして間違えるのはちょっと」ｱﾊﾊ

絵里「ｺﾞﾌﾞｯ！ﾁﾞｶﾞｧ！」ｸﾞｻｸﾞｻｯ

真姫「まったくー何やってるのよー」

絵里「う……うっ……違うのよ……この前おかしな蟹を食べたからよ……そうに違いないﾁｶｧ……」

にこ「現実に帰ってきなさい」

絵里「……えりちかおうちかえる……」ｸﾞｽｯ


ｶﾞﾁｬ


希「いやー、ごめんごめん遅れてーーあれ？えりちなんで泣いてるん？」



一同「！！！！！！？？？？？？」

花陽「ど、どうして…？希ちゃんはさっき光になって…」

穂乃果「すごい！希ちゃんテレポートが使えるようになったんだね！」

凛「目指すはポケ◯ンのモデルだね！もっとスピリチュアルで有名になろう！」

にこ「いやいやおかしくない？あれ？」

真姫「最近は穂乃果も天候操作したり、ことりもなんか飛んだりしてるし不思議じゃないわね」

海未「そもそもスピリチュアルですし何もおかしくないですね」

ことり「水晶玉のんたん…占い…詫び石を予知していた……？」

絵里「希ぃっ！」ｷﾞｭｳｳｳ

希「えりち苦しいってば～」ｱﾊﾊ

希「で、このケーキは何なん？」

ことり「あー……えっとね……」

（説明中……）

希「なるほど……6月5日に生まれた世界線の東條希さんがえりちの思い込みで、この世界に迷い混んでしまったのかもなあ」

海未「不思議な出来事でした…」

希「スピリチュアルやね」

にこ「希が二人いても別に何も捗らなﾆｺﾞｫ！？」ﾋﾞｸｯ

希「悪いことはしちゃダメなのよコラコラ～！」ﾜｼﾜｼﾜｼﾜｼ

にこ「ふっ、くっ、ぁ、あっ、やめてぇ！///」ﾋﾞｸｯﾋﾞｸｯ

花陽「二人いれば運気倍増とかしてたかもしれないね」

穂乃果「えっ！？絵里ちゃん、 希ちゃんを召喚して！これでラブライブ優勝できるね！」

絵里「しないわよ……希は一人いてくれたらそれで充分だわ」

凛「絵里ちゃんも一人でいいにゃ」

絵里「りーんー？」ﾜｼｯ

凛「何！？このスピード……ポンコツじゃな……ああっ///」ﾋﾞｸｯ

真姫「…………」ｼﾞｰｯ

海未「どうしたのですか真姫、私の胸を凝視して」

真姫「順番的に揉んだ方がいいのかなって」

ことり「何の？」

真姫「胸の」

海未「捕まえちゃう！」ｼｭｯ

真姫「ｳﾞｪｴｴｴ！う、海未っ、ジョークよジョーひゃあっ！///」ﾋﾞｸｯ

海未「いやー合法的に穂乃果と同じB78に触れるなんてわしわし最高ですね。この感触でほのニーが捗ること間違いなしです」ﾜｼﾜｼﾜｼﾜｼ

真姫「バカバカバカぁ///」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

ーー

希「でも心配やんなぁ、6月5日生まれのウチ、ちゃんと祝ってもらって幸せになれるんかなぁ」

にこ「」ｱﾍｪ

絵里「大丈夫よ希。たとえあれが幻想や幻であっても、私は彼女の笑顔と味を忘れないわ」

凛「」ｱﾍｪ

希「えりち……///」ﾎﾟｯ

真姫「」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

絵里「……少し早いけど、誕生日おめでとう、希。当日、楽しみにしててよね」ﾆｺｯ

希「！……う、うんっ！///」


ｶﾞﾁｬ


２年生希「スピリチュアルな事件やったね…」ｷﾗｷﾗｼｭﾜﾜｰﾝ



穂乃果「ん？」

ことり「どうしたのﾎﾉｶﾁｬﾝ」

穂乃果「いやー誰もいないのに扉が開いてたから」ｱﾊﾊ

ことり「きっと気のせいﾁｭﾝ（・8・）」

穂乃果「そうだよねー」ｱﾊﾊ

6月9日ーー

絵里「ここよ！」ﾁｶｧ

凛「焼き肉屋さんだにゃー！」

希「おお……！」ｷﾗｷﾗ

海未「もう消えないでくださいね」

真姫「それにしても……」

にこ「希が喜んでるからいいけど……」

花陽「女子高生9人で焼肉屋アタックって……」

穂乃果「絵里ちゃんの女子力……」

ことり「たったの5か……（・8・）」




ｽﾉﾊﾚのんたん「スピリチュアルやね……」ｷﾗｷﾗｼｭﾜﾜｰﾝ


希「ん？」



完