クリスタ「好きとか、そういのじゃなくて……」(46)

―――馬術の訓練―――

ユミル「おーいクリスタ、なかなか上手く扱え……」ピタッ
クリスタ「だから! エレン、 ここはこう持って、こうするの!」
エレン「ほうほう。こんな感じか?」
クリスタ「うん、そんな感じ。それで、そうそう、あとは……」
エレン「お、おお、ありがとな! なんか掴めた気がする……」

ユミル「……」
ユミル(なんか、入りづらい)


※ネタばれ、一部キャラ崩壊あり

 よろしくお願いします。

ユミル(そういえば、最近クリスタの周りをチョロチョロしてあがるなアイツ)

クリスタ「気がするぅ~? 馬術は体に染み込ませなくちゃ使えないよー」チラッ

クリスタ「もう少し、付き合うね」

エレン「え、いいのか? でも、クリスタの練習の時間が……」

クリスタ「いいって。気にしないで、私も……好きでやってることだから」

エレン「う~ん」

エレン(まいったなあ。正直、昨日からもう限界に近いんだよなあ。何よりクリスタに悪い)

エレン「やっぱ、俺のせいだと悪いし……」

クリスタ「なら、こういうのはどう?」

 ――
――寮内の寝袋にて――

ユミル「クリスタなんか嫌いだ……」

クリスタ「ええー! ど、どうしてユミル? そんな冗談は嫌いだよ……」アセアセ

ユミル「だってクリスタ、最近私に構ってくれなくなったし」

クリスタ「そんなことないよ! だって私、ユミルと一緒にいるのが一番楽しいし///」

クリスタ「だからいつも、ユミルと一緒にいようと思って……」

ユミル(……可愛いやつめ)


>>2誠に心強いレスをありがとうございます。


ユミル「じゃあ罰として、明日からの訓練はずっと私に付き合えよな」

ユミル(ふん、エレンとばっかりつるんでた罰だ)

ユミル(まあクリスタに限って……エレンと……なんてことはないと思うけどな)

クリスタ「……ごめんユミル、明日は先約があるの」シュン

ユミル「はぁ? アニかサシャか?」

クリスタ フルフル

ユミル「ミーナかミカサか? それともベルトランやアルミンじゃないだろうな?」ギロッ

クリスタ「ま、まあ、そんなの誰でもいいじゃない」アセアセ

ユミル「……」

ユミル「もしかして……」

ユミル(嘘だと言ってくれよ)ゴクン

ユミル「エレンか?」

クリスタ「……!」ドキッ

クリスタ「ユミル! だ、誰でもいいでしょー。それより明日早いから、早くねようよ!」

ユミル「そうだな。聞かなかったことにするよ」

ユミル(ただ訓練するだけだろ。そうにきまってる)

ユミル(まさかクリスタに限って……)

クリスタ「そうだ。か、かか仮になんだけどユミル、もしも好きな人と体術とか訓練したら、本気でやるべきだと思う?」

ユミル(……)

ユミル(エレンめ……)

私もこのcpに抵抗ありましたが、>>6さんの気持ちをなるべくなくす方向で書いていくつもりです。
とりあえず細々と続けていこうと思うので、気軽に読んで頂ければ幸いです。

 ――実技訓練――

クリスタ(一晩悩んだけど、よくよく考えれば私は別にエレンが好きなわけじゃない)

クリスタ(ただちょっと、気になってるだけ……)

クリスタ(……本当に、ただそれだけ)

クリスタ「いたっ!」バタッ

エレン「わ、大丈夫かクリスタ?」

エレン「今手を貸すから……」

クリスタ「……」

クリスタ(全然勝負にならない……!)

エレン「よっと」

クリスタ「ありがと、エレン」

エレン「そうだよなぁ」

エレン「今のはちょっと強くやりすぎちゃったよな……クリスタは女の子なのに」

エレン「その、ごめんな」

クリスタ「……!」

クリスタ グッ

クリスタ「謝らないでよ!」

クリスタ「だってまだ……本気出してないし……!」

エレン「お、そうなのか?」

アルミン(やっぱり可愛い)

ライナー(羨ましい。俺も……)

ベルトラン「どうしたライナー! おまえの力はこんなものじゃないはずだ!」

ライナー(いや、けどライナーはライナーで……)

ミカサ「最近、エレンはクリスタと仲良くなった気がする」

アニ「気がする? 仲良くなったの間違いだろ」ジメンガツガツ

ユミル「なあミカサ、あの二人を見てて怪しいと思わないのか?」

ユミル「つい最近まで全然話さなかったのに、昨日の今日で、ちょっと仲良すぎだろ」

ミカサ「エレンはどんな女にもなびかない」サラッ

ミカサ「なぜなら外の世界を目指してるから」

ミカサ「だからエレンは、ここにいる限り……」

エレン「ぷっ、本気だなんてそんな」

ミカサ「絶対に安全なまま……」

エレン「そんな言い訳初めて聞いたけど」

ミカサ「卒業出来る……」

エレン「クリスタは可愛いなぁ~」

クリスタ「えっ?///」

ミカサ「」ガクガクプルプル

嫌なら見なけりゃいいとは言うけど、見なきゃどんなのかわかんねぇんだよなぁ
二次創作なんてキャラ崩壊して当たり前なんだから、合わないと思ったら、そっ閉じがマナーだろ

ミカサ「……可愛い」

ユミル「はぁ?」

ミカサ「……あのクリスタ、とってもかわいい。そうだ、私達の娘にすればいいんだ」

ユミル「おい待て、正気か?」

ミカサ フルフル

ユミル「フルフルじゃねーんだよ、こらっ!」

ユミル(畜生……こいつだけはマトモだと思ってたのに……)

ユミル「やいアルミン!」ドサドサ

アルミン「ひっ……キース教官ー」ササッ

ユミル(なっ権力を盾に……弱者のやることは相変わらず汚ねえ)

キース「ん……おまえ何をやってる」

ユミル(下手に答えると大変なことになるからな)

ユミル「(アルミンには)何もやってません」

キース「ならばグラウンド十周だ!」

ユミル「はい!」

ユミル(くそっなんでこんなことに……)

――訓練終了後 昼食――

ユミル(くそっ一人だけかよ……って、お?)キョロキョロ

ユミル「クリスタ! おまえは私を待っててくれたのか!」カンドー

クリスタ「もう、遅いよユミル―。何やってたの?」プンスカ

エレン「そうだそうだ。飯が冷めちまうだろ」

ユミル「いや何も教官様が馬鹿なことを……おい、何でナチュラルにエレンがいるんだ?」

クリスタ「え」ヒヤー

エレン「クリスタが暇そうにしてたから、一緒にいたんだ」

エレン「クリスタがユミルを待つって聞かなかったからな」

クリスタ(ムッ……待つって言ったのはそんな意味じゃなかったのに)

クリスタ「エレンの言う通り。ユミルを待ってる間だけ、話し相手になってもらってたの」

クリスタ「ホントに、それだけだからね」ツーン

ユミル(……これは、良い、違うやっぱりマズイ傾向だな)

クリスタ「別にエレンじゃなくても、サシャでもアルミンでも良かったんだよ? たまたまエレンが近くにいたから……」

クリスタ「それだけなんだからね!」

エレン「クリスタは可愛いなぁ~」

クリスタ「もぉ~信じてよ~///」

ユミル「……」

ユミル(マズイマズイ。何だこの罰ゲームみたいな。これではまるで)

ユミル(知らぬ間に恋人になった二人の間に、気まずく飯を食べる少女そのものではないか)ガーン

エレン「分かってるって。クリスタはユミルのことを待ってた、それだけなんだよな」

クリスタ「え、あ、そう」

ユミル(ん?)

エレン「じゃ、俺は食べ終わったし、後は二人で仲良く……あんま時間もないけど、しっかり食べろ」

クリスタ「待って」

クリスタ「……」

クリスタ「あ、ごめんねエレン、呼び止めて」

エレン「? ああ、もう行くからな」ショッキカター

クリスタ「うん、ばいばい」

 ガタッ

ユミル(ここまでだな……)

ユミル「おい、言いたいことがあったんじゃないのか?」

クリスタ「ううん、何もないけど」

ユミル「そんなバカな、最近エレンと仲良かったじゃないか。おまえ……」

クリスタ「うん、好きだよ。ずっと前から、私にはない前向きな姿に憧れてたよ」

ユミル(やっぱり! 畜生、あの野郎絶対許さねえ!)

クリスタ「でも……好きなのかは、分からない」

 ――回想、2月14日――

ミカサ「あなたもエレンが好きなの?」

クリスタ「え、そんな///」

ミカサ「――私はずっと前から好き。私が今生きているのは、彼のおかげだもの」

ミカサ「そのチョコレート、エレンに渡すの?」

クリスタ「うん……だ、駄目?」

ミカサ「……私には止める権利はない。けど、あまりエレンを惑わせないで欲しい」

ミカサ「エレンは、壁の外にある未知の世界を望んでいる。たった一つの、大きな未来を目指して」

ミカサ「けど、その望みは本当に厳しい」

ミカサ「自分が頑張るだけではどうにもならないことが、この世の中にあると、あなたには分かるはず」

 ――回想終了――

クリスタ「……」

クリスタ「私以上に、エレンのことを想う人がいるの」

クリスタ「その人はエレンのことを、本当によく考えてるの」

クリスタ「だから、私には何も出来ない」

ユミル「それは、ミカサのことか?」

クリスタ「うん。私もあの人も、エレンが望むことをして上げたい。ただ、それだけなの」

 ガラッ

エレン「そうだ、さっき言い忘れてたけど……」

エレン「俺、クリスタのこと好き、だと思う」

クリスタ「」ニパァー

クリスタ「わ、私も、エレ……」

ユミル「クリスタ……」

ユミル「おまえ、さっきまでの回想シーンは何だったんだ?」

クリスタ「ごめんねユミル、私前向きに生きていくことに決めたの」

ユミル「クリスター!」

――完――

物好きで読んで頂いた方、まず謝ろうと思います(笑)。
読み返してみましたが、とても最後まで読めた物ではないですね。

それでも最後まで読んで頂いた方、
>>22>>23の方、並びに励まして頂いた方には、本当に感謝しています。
ありがとうございました。

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