れんげ「ウチの奇妙な冒険」 (106)
【注意】
・気まぐれ更新
・バトル描写苦手
・キャラの口調安定しないかも
・のんのん、ジョジョへの愛が溢れる
それでもよければGO!!
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~6年前~
??「ハァハァハァ……やっと、あの町から出ることができた……」
??「……出たくはなかったが、仕方がない。きちんと後始末も『こいつ』で済ませてきたし、大丈夫なはずだ……」
??「さあ、この田舎で一旦休み、いつか戻って今度こそ平穏な人生を………ッ!?」
??「無いッ!!無いぞッ!!『あれ』がないッ!!親父からもらった『大事なもの』がッ!!あれが、あれがなければッ……私は……私はッ!!」
すみません、愛とは言いましたが、5部までしか読めてないので悪しからず。
コテより酉の方がいいよ
逆に考えるんだ
「5部までしか知らないから6部と7部を新鮮な心持ちで楽しめる」と考えるんだ
あと名前だけだとなりすましとかされかねないから酉の方がいいよ
~時は更に遡り、16年前~
??「……」
爺A「気の毒じゃのう、一穂ちゃん……まだあんなに幼いのに母親を……」
婆B「まさか、ひかげちゃんを産んだ後に急に高熱を出すなんて…」
一穂(8歳)「……」
ひかげ(0歳)「おぎゃあ!!おぎゃあ!!」
~その夜~
一穂「やっと寝たか…」
ひかげ「zzz…」
一穂「ひかげ、ウチの悩み聴いてくれる?」
一穂「お母さんが熱出して辛そうにしてた時にね……」
一穂「見えたんよ、背中にツタのようなものが巻きついてるの」
一穂「でも、周りの大人は誰も信じてくれないんよ。ひかげは信じてくれる?」
ひかげ「zzz……」
一穂「……そっか、ありがとう。ひかげのことはウチが守るからね」
~時は戻って現代~
??「ふー………やれやれ、やっと着いたぜ、ここが旭丘か」
??「……まさか、不良のレッテルを貼られていたこの空条承太郎が教師を演じることになるとはな」
承太郎「それにしても、何もないところだ。本当にこんなところに『矢』があるのか?」
承太郎「……じじいの念写は信憑性があるがどうもな」
承太郎「まあ、くよくよ言ってても仕方がねえ。とりあえず、この住所を訪ねベチャッ!
承太郎「…」
承太郎は自分の靴を見つめた……
意外ッ!それは牛のフンッ!
承太郎「……やれやれだぜ」
【承太郎の靴:牛のフンにより再起不能】
>>1です
承太郎「…俺の靴を勝手に再起不能にするんじゃあねえ。俺の靴は牛のフンくらいではうろたえねえ」
承太郎「さて、急いでじじいに指定された住所へドスンッ!
承太郎「うん?」
??「痛いのん…」
承太郎(ガキか…)
承太郎「すまねえ、見えなかった。立てるか?ほら、俺の腕に掴まれ」
??「……」
承太郎「おい」
??「……」
??「にゃんぱすー」
承太郎「……」
承太郎「(…ここら辺の方言か何かか)にゃ、にゃんぱす」
??「…おじさん、体大きいのん」
承太郎「ん?ああ、よく言われるぜ」
??「その服、暑くないのん?」
承太郎「大丈夫だ。この服はスピードワゴン財団が作った特別な生地でできてるから通気性がいいんだ。エジプトの砂漠を旅しても平気だったぜ」
承太郎「って、ガキにはなんのことかわからねえか。てめーはこの村の子か?」
??「そうなのん」
承太郎「名前は何と言うんだ?」
??「……知らない人には名前を簡単に教えちゃいけないってねーねーに言われてるのん」
承太郎「ああ、そうか、すまねえ。おじさんの名前は『空条承太郎』。苗字と名前に『じょ』がそれぞれ二つあるのでつなげて『ジョジョ』と呼ばれてる。この村の学校の先生になるために東京から来たんだ」
??「東京!?おじさん東京から来たん!?」キラキラ
承太郎「あ、ああ。そんなに珍しいか?」
??「東京のこと知ってるの周りにほたるんとひかねえくらいしかいないから、すごいのん!!」
承太郎「喜んでもらえて嬉しいよ。さあ、俺は『知らない人』じゃあなくなったぜ。お名前は?」
??「れんげ、なのん!!」
空ッ!零れ落ちた二つの星が
田舎と都会《まち》の水面吸い込まれてゆく
引き合うように出会った2人
己の道を行く少女(もの)ににゃんぱすの導きを
その目的を果たす者に……冒険をッ!!
震えるほど心燃え尽きるほど熱く
その口から放てにゃんぱす
体漲る勇気で
穢れなき瞳に喝采を
その血の運命
にゃァァァァァァァァんぱすッ!!
>>1です。寒い替え歌ですね。
それでは、pvっぽいのを書きます。
??「まずはこの写真を見てくれ」
??「今から6年前、ちょうどれんげが生まれた頃に俺の祖父『ジョセフ・ジョースター』が念写した『矢』の写真だ」
??「調べた結果、それがこの地に持ち込まれ、4つに分裂したとわかった!」
??「俺は残りの3つと、この地に『矢』を持ち込んだ男を捜しているッ!」
キャラ紹介『空条承太郎』
承太郎「にゃんぱす、今日からてめーらの新しい先生になった『空条承太郎』だ」
承太郎「俺はれんげにくっついてるでかいゼリーと宮内先生の母親に絡んでいたツタの正体を全て知っている!それはでかいゼリーであってでかいゼリーではなく、ツタであってツタでないものだッ!」
承太郎「『そばに現れ立つ』というところから、そのヴィジョンを名付けて………………『スタンド』ッ!!」
承太郎「よく見ておけ、これが俺のスタンドだッ!!『星の白金《スタープラチナ》』ッ!!!!!」
承太郎「…………『にゃんぱす』は方言じゃあないだと……………?」
承太郎「れんげッ!!一体どういうことだッ!!」
>>1です。
では、また。
>>1です
承太郎「れんげ、か。よろしくな。ところで、この住所に行きたいんだが知ってるか?」
承太郎はれんげにメモを差し出す。
れんげ「……ここ、ウチの家なのん」
承太郎「何、本当か?それじゃあ……今日からよろしくな」
れんげ「どういうことなのん?」
承太郎「今日から一緒に生活するんだ。俺がれんげの家に住むんだよ」
れんげ「なんと!」
眠いんでこっから展開早くなります。
承太郎はれんげと共に下宿先の宮内家へ向かった。
れんげ「~~~♪」ピーピー
承太郎「リコーダーか、懐かしいな。俺も小学校の頃はよく吹いていたぜ。なかなかうまいじゃあねえか」
れんげ「ピピ ピピピ ピン」
承太郎「……何言ってるかわかんねえよ」
れんげ「『よく言われるのん』」
承太郎「そうかい……ん?」
承太郎はふと、足元にある石を見た。
その石は尖った箇所があり、触ればすぐさま怪我をしてしまいそうだった。
そしてその石には『奇妙な点』が二つあった。
一つは『不自然なひび割れ』。
まさにジグソーパズルの分かれ目のようなひびだったのである。
そして二つ目は誰の目に見ても明らかであった。
『表面がどう見ても地球上の物質に表れるそれとは思えない』のだ。
承太郎(………奇妙だ。この石をどこかで見たような感じがするぜ)
れんげ「ジョジョせんせー、どうしたのん?」
れんげの問いかけに耳を傾けることなく思慮にふける承太郎。
田舎の優しい風が承太郎の髪をなびかせた。
瞬間ッ!承太郎の脳裏に『ある物』がよぎったッ!!
承太郎(ま、まさかッ!『この石』はッ!!)
承太郎(この見た感じ………やっぱり『矢の破片』だッ!!しかも不運なことにとんがってやがる…これをれんげがッ!!れんげが触っちまえば………ッ!!)
れんげ「……ジョジョせんせー、無視されるとさすがのウチも怒っちまうのですが……あ、珍しい石なのん!」
承太郎「はっ!!やめろれんげッ!!その石に触るんじゃあねえ!!それはとても大変な石なんだッ!!やめろッ!!怪我をするぞッ!!」
れんげ「ジョジョせんせーうるさいのん……イタッ!!」
承太郎「……れんげ、てめー」
れんげ「やっちまい……ました……」バタリ
承太郎「れんげ!?」
承太郎「れんげッ!!おいしっかりしろッ!!」
承太郎「……まさか」
承太郎はれんげの額を触る。
れんげの体温は明らかに上昇していた。
承太郎(やはりだ……この石は矢の破片だったんだ……そして今、『非常に好ましくない事態』が発生している……)
承太郎「れんげにッ!!無関係な一般人のれんげにッ!!『スタンド能力』が芽生えようとしているッ!!!!」
支援
>>41-42
ありがとうございます
承太郎「とりあえず、どこか安静にさせられる場所が必要だッ!!どこかにないか……ん?」
承太郎の目に止まったのは一軒の慎ましやかな駄菓子屋だった。
承太郎「よしッ、あそこだッ!!」
~駄菓子屋~
??「客こねーなー…」
承太郎「おい女ッ!!今すぐ布団とタオルと水を用意しろッ!!」
??「……なんですかいきなり……ってれんげ!?すごい熱じゃないか!!何なんだあんたは!一体れんげはどうして」
承太郎「説明は後だッ!!今すぐ言われた通りにしろッ!!」
??「……あ、後できちんと説明してもらうからなッ!!」
れんげ「ハア…ハア…」
??「れんげ大丈夫か?きっと助かるからな!」
承太郎「おい女、れんげの調子はどうだ?」
??「……今、タオルを乗せたばっかりだ。あと、あたしにはちゃんと『加賀山楓』っていう名前がある」
承太郎「よし、わかった。加賀山、電話を借りるぞ」
楓「電話ってどこへ…病院は遠いし」
承太郎「そいつの家にかける、番号は知っている」
楓「……待てよ、まだあんたの名前を聞いてない。それにさっき説明もしてもらってないぞ」
承太郎「俺は『空条承太郎』。『この村の学校の教師になるために来た』……というのは、まあ建前だ。あとは宮内先生が来たら説明する。そんなにあわてるんじゃあねえ」
楓「……フン」
承太郎「電話はどこだ」
楓「……そこの廊下を奥に行って右だ」
承太郎「ありがとう」
承太郎「………………今時黒電話………」
承太郎「……やれやれだぜ」
承太郎は始めて使う黒電話(ダイヤル式)に苦労しながらも、なんとか宮内家につなげた。
承太郎「……もしもし、宮内一穂先生か?……ああ、今度赴任する空条だ。……実はお宅に向かう途中で妹さんに会ったんだが、大変なことになった。……加賀山という女がやってる駄菓子屋だ……わかった、それじゃあ」
~加賀山家寝室~
承太郎「おい、加賀山。電話終わった……ぞ……」
承太郎が目にしたものは………
楓がれんげの体の汗を拭いている光景であったッ!!
意外ッ!!ある意味ラッキースケベッ!!
承太郎「……俺をロリコンにするんじゃあねえーーーッ!!」
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!
ギニャアアアッ!
……承太郎はれんげの体を見て驚愕に震えたッ!!
『矢の破片』を見た時以上であった……
楓「……れんげをそういう目で見るな」
承太郎「いや、そういう意味じゃあねえ……ところで、『首元にあるそれ』は……」
楓「ん?ああ、これか。こいつが赤ちゃんの時にはもうあったぞ。世話してた時があってな……にしても不思議だよなあ」
??「れんげ!!」
楓「せ、先輩!」
承太郎「……あんたが宮内先生か」
一穂「えっと、空条さん、ですか。それよりれんちょんは!?どこなんですか!?」
楓「……向こうで寝てます。運ばれた時よりはだいぶ落ち着きました」
一穂「よ、よかった…」ヘタリ
承太郎「……宮内先生、こんな時に言うのもなんだが一つ頼みがある」
一穂「な、なんですか?」
>>51一穂先生のとこ間違えた…
承太郎「『肩』を………見せてくれないか………?」
一穂「……は?」
楓「お前ッ!!れんげだけでなく一穂先輩にまで……今すぐ出て行きやがれッ!!」
承太郎「やかましいッ!!!!うっとうしいぞこのクソアマッ!!!!!!」
楓・一穂『ビクッ!』
承太郎「……宮内先生、服を全て脱げとは言わん。『肩』だ、『肩』を少し見せてくれればいいんだ。あんたはれんげの血縁者だろう、だからあんたの肩にも『それ』があるはずなんだ……頼む」
一穂「……ウチは、れんげの本当の姉じゃないんです」
承太郎「……どういうことだ」
一穂「ウチの母親は、今東京にいる高校生の妹の『ひかげ』を産んだあとすぐに高熱を出して亡くなったんです」
一穂「れんげは父の再婚相手の子供です。だからウチとひかげとは血縁はありません。……それでもッ!ウチはあの子のことを本当の家族だと思ってます……」
やべえ……設定ミスった……ツタ云々はなかったことにしてください……
俺は嘘つきではありません。
間違えちゃうだけなんです。
承太郎「……わかった。それじゃあ、『俺の肩』を見ろッ!!」
承太郎は学生服を脱ぎ、上半身をさらけ出し肩を強調したッ!!!
承太郎「……『これが何か』わかるよな、二人とも」
楓「まさか……こんなことって……」
一穂「う、嘘……」
一穂「れんげと同じ……『星型のアザ』を持つ人がいるなんて……ッ!!!」
今日はここまで。
次は間違いのないようにします……
それではpv風のもの。
??「ウチ、学校には行かないのん」
??「ウチの背中にくっついてるこの『おっきいゼリー』がいたずらするのん……だからウチは学校に行っちゃダメなのん」
??「そんなに言うなら見るのん、『このゼリー』の恐ろしさを……ッ!!」
キャラ紹介『宮内れんげ』
れんげ「ジョジョせんせーは、このゼリーのこと知ってるのん?」
れんげ「……ジョジョせんせーと『すたーぷらちな』はウチのゼリーを怒らせたのん……もうウチは知らないのん!!」
れんげ「……なっつんのいたずらは、こまちゃんにもほたるんにも見えないしわからないのん。……だから、ウチがおしおきするのんッ!!」
れんげ「にゃあああああああああんぱすううううううううう!!!」ドゴドゴドゴ
れんげ「……やっぱりこうなるんですか」
れんげ「全く、笑わせてくれる……」
仗助人気だね。
出す時は言うからお楽しみに。
承太郎は一穂と楓、そして一穂の一声で目を覚ましたれんげにジョースター家のこと、『DIO』との因縁のことを話した。
承太郎にとって意外だったのは、れんげが自分の母親のことを知っているということだった。
一穂「………吸血鬼、ねえ」
楓「まるでマンガみたいな話だな…」
承太郎「信じられねえだろうが、これが本当のことだ。れんげ、わかったか?」
れんげ「うーん……………とりあえず、ウチがジョジョせんせーと家族だってことはわかったのん」
承太郎「………まあ、お前はそれくらいの理解でいいだろう。ところで、れんげ。一つ気になることがあるんだが」
れんげ「なんなのん?」
承太郎「お前、『熱』はもう平気なのか?」
一穂「!」
楓「!」
れんげ「もう、ピンピンですが?」
承太郎「そうか。じゃあ……ちょっと付き合ってもらうぜ」
れんげ「ねーねー………ウチ、プロポーズされたのん///」
承太郎「………宮内先生、どういう教育をしている?少々マセ過ぎてねーか?」
一穂「そっかー、よかったねー」
承太郎「悪ノリするんじゃあねえ!!」
楓「わ、私は認めないからな!!」
承太郎「真に受けてんじゃあねえ!!」
承太郎「コホン!じゃあ、れんげ………俺が今から出すものをよーく見ていろ………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
れんげ「わ、わかったん」
承太郎「行くぜ…………『星の白金(スタープラチナ)』ッ!!!!!」
れんげ「……」
承太郎「………れんげ、俺の後ろに何が見える?」
れんげ「何言ってるのん?誰もいないのん」
承太郎「な、何!?(目覚めてないというのか……!?)」
承太郎「っておいッ!!てめーらッ俺をそんな哀れみの目で見るんじゃあねえッ!!!」
承太郎は結局、その日はおとなしく過ごした。
そして、なんやかんや準備がいろいろあって承太郎が始めて教壇に立つ日のこと。
旭丘分校の校庭で承太郎は電話で会話していた。会話の相手は………
??「よォ~~~~承太郎!!元気してるゥ?ハッぴーうれぴーしてるカァイ?」
承太郎「じじい………てめー、また『波紋の呼吸』をしてるだろッ!!あれは使うなと言ったはずだが?」
ジョセフ「別にいいじゃあねえか!若いってえのを楽しんだってさあ!!な?若いっていいだろ?」
承太郎「………てめーは、もう70越えてるだろーがッ!!ssだからかなりズレてはいるが原作通りの時間軸だと90越えだろーがッ!!!」
見てるで
承太郎「礼を言うぜ、>>82-83」
承太郎「………んで、じじい。頼んでおいた件はわかったのか?」
ジョセフ「ああ、わかったぜ。ジョースター家の女で日本へ行って永住したという者が家系図に書かれていた」
ジョセフ「『ジョアンナ・ジョースター』」
ジョセフ「俺の祖母『エリナ・ペンドルトン・ジョースター』の娘。そして俺の父『ジョージ・ジョースター2世』の双子の姉だ」
ジョセフ「要するに顔も知らない俺のおばさんってことだな」
ジョセフ「18の時にエリナ婆ちゃんと喧嘩して家を飛び出し、日本に来た」
ジョセフ「滞在した先がちょうどお前のいる村でそこの景色や空気の綺麗さが気に入り、余生をそこで過ごしたようだ」
ジョセフ「現地の青年と結婚し男2人と女1人を育てている」
ジョセフ「しっかし、どういうことやら女の子の方がジョースターの血が濃かったようでな」
ジョセフ「実際にその子の子孫から『星型のあざ』を持つ女の子が産まれたって記録も残ってる」
ジョセフ「その『れんげ』って子の実の母親がジョアンナ……………『ジョージ1世』、『ジョナサン』、『ジョージ2世』、『ジョセフ』、『承太郎』、『仗助』、『徐倫』に続く『第8のジョジョ』の子孫だったというからくりだ」
※この時点ではジョルノの存在はわかってないということで
承太郎「やれやれ………これもジョースターに絡みつく『奇妙な運命』ってやつか」
ジョセフ『まっ、人生ってのはこういう風にハリがあった方がおもしれえじゃあねえか!んじゃ、俺も近いうちにそっち行くからあばよ!!』ガチャ
承太郎「おいじじいッ!そんなこと聞いてn……切りやがった」
承太郎「……やれやれ、行くとするか……『勤め先』へな」
~教室~
ガラガラカラ
承太郎「まだ、誰も来ていない…か」
承太郎「……机が5つだけ。過疎化の影響で人数が少ないとは聞いていたが、ここまでとは」
承太郎「この空条承太郎の偽りの教師生活、波乱の幕開けってやつだぜ」
ガラガラカラ
承太郎「誰だ!」
??「おはようござ、ってそっちこそ誰ですか!?」
承太郎「おっと、すまねえな」
承太郎「にゃんぱす。東京から来た空条承太郎だ。今日からお前、えっと確か
『越谷小鞠』、だったか」
小鞠「は、はい。よろしくお願いします、空条先生」
承太郎「ジョジョ先生でいい。……それにしても」
小鞠「な、何ですか?」
承太郎「……お前、本当に中学生か?」
小鞠「ひどい!!気にしてるのに!!」
承太郎「そんなに拗ねるな、泣くな!!心配するな、お前と同じかお前より小さい男子高校生を2人ほど知っている」
小鞠「ほんと、なん?」グスン
承太郎「ああ、だから泣くな。『お姉ちゃん』だろ?」
小鞠「…お姉ちゃん……えへへ」
承太郎「………やれやれだぜ」
承太郎「そういやお前、妹がいたはすだが一緒に来てないのか?」
小鞠「夏海ですね。…………なんか先週から急に高熱を出して休んでるんです」
承太郎「何!?」
承太郎(1週間前…………ちょうど、れんげが『矢の破片』に触れた時だッ!!)
承太郎「……他の奴はどうした!?『一条蛍』と『越谷卓』は!?」
小鞠「蛍も高熱です………」
承太郎(やはり、これは偶然じゃあねえッ!!奴らは『矢の破片』に触れたのだッ!!れんげは生還した、ということは『スタンド』が芽生えているはずなんだッ!!だが……他の奴は下手をすれば……)
承太郎(やれやれ、ジョースター家の奇妙な運命が再び動き出したということかッ!!!!!)
小鞠「じょ、ジョジョ先生?何か顔が怖いですよ?」
承太郎「卓はどうしたッ!!」
小鞠「ひっ!!お、お兄ちゃんですか!?」
承太郎「答えろッ!!卓はどこにいるッ!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
小鞠「ど、どこって………」
小鞠「……『自分の席に座っています』ッ!!!」
承太郎「へ?」クルッ
卓「………」
承太郎「」
小鞠「………」
承太郎「………その、なんだ………すまねえ」
卓 カマイマセンヨ
承太郎「…ハッ!れんげは!?」
小鞠「かず姉が知ってると思います…」
承太郎「…職員室はどこだ」
小鞠「こっちです」
承太郎(おかしい…れんげはピンピンしているはず。俺よりも早起きだった。なのになぜ来ていない?)
承太郎「入るぞ」
一穂「zzz…」
承太郎「」
承太郎「……小鞠、宮内先生はいつもあんな感じなのか?」
小鞠「はい、いつもの光景です」
承太郎「やれやれ………いばってるだけで能無しの教師は東京にもいたが………こんな上玉は初めてだぜ」
承太郎「宮内先生、起きるんだ」
一穂「……うーん、空条先生?」
承太郎「れんげは何故来ていない?」
一穂「うーん……」
一穂「なんか、『自分は人に危害を加える』からって今朝から部屋から出てこないんだよねぇ」
承太郎「…」
小鞠「え!?あ…」
承太郎「…何か思いあたるふしでもあるのか」
小鞠「…えっと、危害じゃないけど先週、夏海と蛍が休み始める前にみんなの物が無くなって……全部れんげのランドセルの中に入ってた時があったんだよね」
承太郎「れんげが盗んだのか?」
小鞠「…本人は必死に否定してたんだけど。誰も、私も他の人がやってるのを見てないの」
小鞠「あ、そういえば!!」
小鞠「『ウチの背中にひっついてるゼリーのせいなのん!』って言ってた!でも誰もそれが見えなかったの」
承太郎(『背中』…『他の者には見えない』…………やれやれだぜ)
承太郎「宮内先生」
一穂「zzz」
承太郎「起きやがれこのクソアマッ!!!!!!」
小鞠・一穂「ヒッ!」
承太郎「帰るぞ、宮内先生!!」
小鞠「えっ、ちょ」
一穂「ごめん、いつもみたいに自習してて!!お兄ちゃんにも伝えといて!!」
小鞠「えっ…」
小鞠「えー………」
久しぶり
~宮内家・れんげの部屋の前~
承太郎「……なんでれんげを部屋から出そうとしなかった?」
一穂「そ、その、どうしてもっていうから
承太郎「このクソアマッ!!れんげはお前の家族であり生徒だ、だったら悩みを聞いて解決してやるってのが役目なんじゃないのかッ!?」
一穂「す、すいませェん!!」
承太郎「……さてと」
ガチャ
承太郎「れんげッ!!!」
れんげ「ジョジョ……せんせー」
承太郎「!?」
承太郎は変わり果てたれんげの姿を目の当たりにした。
その目からは初めて会った時のような生気はなくなっており、不穏なオーラを纏っていた。
そして、一番の変化は………
承太郎「……れんげ、なんだそれは…………『お前の背中に付いているゼリー状の物体』はッ!!」
ゼリー「ブヨブヨ」
ゼリーは透明だった。
だが、よく見ると微かに虹色がかったコントラストが映っていた。
シャボン玉や石鹸の泡についている虹色のもやを想像するとわかりやすいだろう。
承太郎「……宮内先生、れんげの背中の『あれ』が見えるか?」
一穂「い、いえ、何も……」
承太郎(宮内先生には見えないが、俺には見える………やはりそうか)
承太郎(やれやれ………こりゃ荒療治が必要なようだな。アヴドゥルが留置場で俺にしたように)
れんげ「…………ジョジョせんせー、うちについてる邪魔で悪いことをする『これ』が見えるのん?」
承太郎「スゥ……」
承太郎「れんげ、今すぐ支度をして部屋から出ろ。俺と宮内先生と一緒に学校へ行くぞ。小鞠と卓が待っている」
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