男「なんでよ」
女「人狩りしても面白くないもん」
男「でも狩らないと明日の夜ご飯ないぞ?」
女「んー」
男「・・・分かったよ。なら今日は俺一人で行ってくるから」
女「よろ!」
……
男「帰ったぞー」
女「……ちゃんと頭取った?」
男「取った取った、先に目玉だけ食べちゃった。ごめんね」
女「いいよ、あんまり好きじゃないし」
男「ということで料理よろしく」
女「任しとけ!」
女「……顔血だらけだよ」
男「狩りしたからな。血がつかない方がおかしい」
女「顔洗って来て」
男「おう」
女「……」ザクッザクッ…
女「なに食べたい?」
男「ハヤシライス」
女「おっけー」
男「小さい子どもの肉が食べたいなあ」
女「小さい子を狩ると親が不安定になるからダメだよ」
男「そうだよなあ。でもダメって言われると余計にやりたくなるよね」
女「そういうことする年頃でもないでしょ。狩るのは食べる分だけ」
男「そうだね」
女「にしても一人で狩りにいってよく人を狩れるよね」
男「力強いしな。人を殺したことのあるやつとないやつとでは圧倒的に差が出る」
男「奴ら罪悪感があるからな、本気ではやりあえないんだよ」
女「ちょっと卑怯だね」
男「そうか? こっちは2対1なんて普通にあるけどな。卑怯なのは奴らの方だろ」
女「そうかなあ」
女「……化け物」
男「はは、化け物ねぇ」
男「確かにな、化け物に見えるかもな」
女「本当は私いつ食われるか怖いんだよ?」
男「だからお前は食わねえって」
女「…そういうことじゃないでしょ? なんで分かってくれないの!」
……バタン!
男「出て行ってしまった」
男「……」
男「……」
男「…化け物、か……」
男「誰も好きで化け物になったわけじゃ・・・」
男「やっぱ違えや」
男「好きで化け物になったんだった」
男「な?」
悪魔「……え? 今私のこと呼びました?」
男「呼んじゃった」
悪魔「ちょっとやめてくださいよー」
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