アイマスssです。時系列とか具体的な設定は微妙ですが、アニマスに近いかと思います
あと、クロスではありません
書き溜めはありますが、ゆっくりと始めたいと思います
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400941712
961プロダクションビルの一室
翔太「いやー今日も疲れたね」
冬馬「これくらいでへばったのか翔太?俺はまだまだ余裕、だぜ!」
北斗「冬馬もゲーゲー言ってたじゃないか。まあ、レッスン続きってのは精神的にもくるけどね」
冬馬「あれ以来...俺達はレッスンしかしてねーからな」
翔太「961プロ騒動...なんて言われてたっけ?黒ちゃんがつれていかれるから、僕驚いちゃったよ」
すいません、あと少しオリジナル設定があります
※961プロ騒動
何ヵ月も前、765プロへの度重なる嫌がらせ疑惑が961プロにかかった騒動。961プロ社長の黒井崇男氏は一時逮捕されたが、その後証拠不十分で無罪となっている。しかし、「今をときめく765プロへ嫌がらせをした」という疑惑から悪質なデマや、一部の心ないファンの嫌がらせなどが発生。それにより961プロは大打撃を受ける。961プロ所属アイドルユニットジュピターの地位も著しく低下、今に至る。
冬馬「...翔太、北斗。今日は早く終わったから話したいことがある。あの日から、俺達は黒井のおっさんにすがり付いて、いつ仕事が入るかも分からねえままレッスンしてきた...。だけど、ここらで俺は決着をつけてえんだ。結果がでねえなら、いつまでもこの世界にいても意味がねえ。あと1週間...全力で、死に物狂いでレッスンをやって、俺達に変化がなかったら、その時は...」
北斗「俺達も同じことを考えていたよ、冬馬」
翔太「僕はもう1回あのステージに立ちたかったけどな...。でもまあ、長かったからね、しょうがないか。分かったよ、冬馬君」
冬馬「悪かったな。こんな大事な話を突然持ち込んで...」
翔太「謝らないでよ冬馬君。きっとあと少ししたら、誰かが同じことを言ってたよ」
北斗「冬馬は俺達のリーダーだからな。俺達の気持ちは冬馬の気持ちだよ。とりあえずこの1週間は、大事な勝負の週ってことだな」
冬馬「ああ...あと1週間、全力で行くぜ!」
バーン
黒井「いるか!冬馬、翔太、北斗!」
冬馬「おっさん!ノックくらいしろよ!」
北斗「そんな焦らずとも、3人ともいますよ社長」
翔太「珍しいね黒ちゃんこんな時間に。どうしたの?」
黒井「フッフッフ...聞いて驚くがいい3人共!」
北斗 (良かった聞かれてないみたいだな)
冬馬 (おっさんにはまだ聞かれたくねーしな)
黒井「セレブな私が自ら!王者ジュピターにふさわしいプロデューサーを選出したのだ!」
冬馬「?!」
北斗「!!」
翔太「えっ?プロデューサー?」
黒井「ウィ。最近は私も仕事が溜まっていて、あまりつけなかったからな...。私には遠く及ばないへっぽこプロデューサーとはいえ、いないよりはマシだろう。明日来るだろうから楽しみにしておくがいい」
北斗 (孤高を貫いてきた社長がプロデューサーを雇うなんて...相当切羽詰まっていたとしか思えない...)
冬馬「だがおっさん!俺達は...」
コエノートドカナイ) ピッ
黒井「私だ。...そうか、すぐ向かう」ピッ
黒井「...というわけだ。私はもう行くが、貴様らもさっさと休んで明日に備えることだな」 ガチャ バタン
翔太「行っちゃったねー。冬馬君どうする?新しいプロデューサーだって」
冬馬「...1週間だ。これは俺達の覚悟でケジメだ!それを変えるつもりはねえ」
北斗「冬馬がそう言うならそうしよう。それじゃ、翔太もそれでいいよな?」
翔太「うん!それじゃ帰ろっか!冬馬君も北斗君も、さっさと用意しなよ!」
...............
電車にて
冬馬「いつからだろうな...大した変装しなくても帰れるようになったのは」
北斗「騒動後ちょっとしたらじゃないか?騒動後すぐは嫌がらせ回避のために手の込んだ変装してたからね」
翔太「なんだか冬馬君今日はネガティブだね。なんかあったの?」
冬馬「やっぱりアイドルを続けた方が良いのか...まだ俺の中でハッキリしねえんだよ。けじめをつけたいのは本当だけどな」
北斗「まだ辞めると決まった訳じゃないだろ?あと1週間、俺達のすべてを出しきろうよ。せっかくここまで頑張ったんだから、最後くらい報われるって...俺は信じてるよ!」
冬馬「ああ、そうだな...よし!くよくよしてらんねえな!翔太、北斗!この1週間へばんなよ!」
翔太「1番ゲーゲー言ってたのは冬馬君だよ??あ、冬馬君ここだよね?」
冬馬「おう!それじゃ、また明日な。あばよ!」
翔太「まったね?」
北斗「それじゃ冬馬、チャオ☆」
冬馬「新しいプロデューサー...か」
次の日の夜
961プロダクションビルの一室
翔太「はーっ、お疲れ!」
北斗「今日もいつも通り、だな。基礎体力とかはもう随分ついたんじゃないか?」
冬馬「あんま実感ねーけどな。それより今日は...」
バーン
黒井「いるな?3人共!」
冬馬「おっさん!ノックくらい...って今はそれどころじゃねえか」
翔太「どんな人なんだろうねー北斗君!」
北斗「そうだな...765プロのプロデューサーさんあたりをイメージしておけば良いんじゃないかな」
黒井「ノンノン!私が自ら選んだのだ...どこぞの三流プロダクションのプロデューサーと一緒にされては困る!まあいい、時間もない入るがいい」
ガチャ
黒P「どうも、961プロダクションプロデューサーとなった黒Pです。どうぞよろしく」
翔太 (まさかのオールバック...)
北斗 (765プロのプロデューサーさんとは全然雰囲気が違う...でも、悪くないかな)
冬馬 (こいつが...俺達のプロデューサー!)
黒井「彼にはプロデューサーの経験がある。少なからず貴様らの足を引っ張ることはないはずだ。さて、私は仕事が山積みだからな、何かあったら社長室に来い。それでは、アデュー!」
ガチャ バタン
黒P「...じゃえっと、自己紹介してくれないか?一応」
冬馬「お、おう。じゃあ俺から行くぜ」
...............
黒P「よし。それじゃあ、それぞれ呼び捨てで呼ばせてもらうけど構わないな?」
冬馬「その方が俺達もやりやすいしな、構わないぜ」
黒P「それじゃあ、冬馬、翔太、北斗。明日から俺をいれた4人で頑張っていこう、と言いたいところだが...」
北斗「別行動...ですか?」
黒P「ああ、すまないな。仕事を取りに行かなきゃ始まらないからな。まあ、ちょくちょく顔は見せるつもりだから」
翔太「えー、一緒にできると思ったのになー」
冬馬「ムチャ言うな翔太。ま、仕事は全部アンタに任せるから」
黒P「ああ、任せろ!...それにしても凄いなあこの部屋、何でもあるじゃねえか。冷蔵庫、電子レンジ... うお、テレビ俺んよりでけーじゃねえか!」
北斗「社長って本当、どれだけの資産を持ってるのか不思議ですよね」
黒P「ほー...DVDプレーヤーもあんのか...。っと、お前らもう上がっていいぞ?明日に向けて休めよ」
冬馬「んじゃ、そうさせてもらうわ...帰ろうぜ、翔太、北斗」
翔太「それじゃ、プロデューサーさんバイバーイ」
北斗「これからもお願いしますね。プロデューサーさん、チャオ☆」
ガチャ バタン
人気度にもよると思いますが、これ一話簡潔じゃないんです...
それで5話構成の良い言葉がなくて、水金地火木で分けたんです
我ながらダサい分け方ですけど
...............
外
翔太「ねえねえ!なんか良さげだね!プロデューサーがいるってこんな感じなんだ...」
北斗「これからが楽しみだな、冬馬」
冬馬「ああ、俺達の反撃はこれから、だぜ!」
翔太「...あっ!」
冬馬「どうした、翔太?」
翔太「忘れ物しちゃったみたい...戻らなくちゃ!2人とも待っててくれる?」
冬馬「さっさと済ませてこいよ、ここにいるからよ」
北斗「うーん...外にいても寒いし、まだ近いから俺はついていくよ」
翔太「さすが北斗君!ありがとう!それに比べて冬馬君は...」
冬馬「...分かったよ!ついていくからそんな目で見るな!」
翔太「やりぃー!ありがとう冬馬君!」
冬馬「ったく...アレ?まだ電気ついてるな...」
北斗「プロデューサーさんが仕事してるんじゃないか?」
翔太「ちょっとお邪魔させてもらおーっと♪」
961プロダクションビル内
翔太「それじゃ、行ってくるね!」
北斗「コラ翔太、あんまり走るなって...もう遅いか」
翔太「プロデューサーさーん」ガチャ
『生っすか!?』
黒P「サァンデエィェェエエエエ!!」
翔太 バタン
北斗「どうした?翔太?」
翔太「いや、今何か...部屋は...あってるよね?」
冬馬「何言ってんだよ、開けるぞ」ガチャ
春香『今週も始まりました!生っすか!?サンデー!今日は早速お知らせが...』
黒P「うおおおおお!!待ってましたァァァア!はるるん!ちーちゃんんん!アレ?ミキミキは?最近休みが多いよな...少し残念...否ッ!これはまた別の天使の一面を見れるということだ!代役は...まっこまっこりぃぃぃいん!!君もまたッッ天使だァァァアア!!フォォォォオオッホウ!盛り上がってき...」
3人「」
黒P「た...」
3人「......」
黒P ピッ ウィーン パチッ
黒P「テイク2を頼む」
すいません...
ケータイが虫の息なので明日の朝かそれくらいに再開しようと思います
なんか気付いたら昼に...再開しようと思います
...............
翔太「...話をまとめると、」
北斗「プロデューサーさんは765プロのエンジェルちゃん達の大ファンだと」
冬馬「それで、ここにデカいテレビとDVDプレーヤーがあったから、先日見れなかった生っすか!?サンデーを見ていたと...」
黒P「はい。その通りでございます」←正座中
翔太「どうしてこうなっちゃうかな?」
北斗「絶叫してましたけど、そんなに好きなんですか?」
黒P「うん?まあ765プロの全ての楽曲を歌って踊れるくらいには。上手さは置いといてな」
翔太「うわあ」
冬馬「とんでもないプロデューサーが来ちまったぜ...」
冬馬「ちょっと行ってくる」ガチャ
翔太「行くって...何処へ?」
冬馬「おっさんの所だ!」バタン
黒P (完全やらかしたな、俺...)
社長室
冬馬「おっさん!」バーン
黒井「なんだ冬馬か。ノックくらいしたらどうだ」
冬馬「アンタに言われたくはねえよ!それより、プロデューサーのことだ!なんだよアイツは!765プロの変態級ファンじゃねえか!」
黒井「ウィ。何か問題があるのか?」
冬馬「何かって...え...?」
黒井「前にも言ったはずだ。貴様らは黙って私に従っていれば良い!...用はそれだけか?」
冬馬「この半年近く...俺達が...どんな思いで今まで...!!アンタだけは、俺達の味方だと思ってたのにな...見損なったぜ!」ガチャ バタン
黒井「見損なった...か」
ガチャ
翔太「冬馬君!」
北斗「社長はなんて?」
冬馬「帰るぞ。途中で話す」
翔太「ちょっ、ちょっと冬馬君!」バタバタバタ...
黒P ポツーン ←正座中
ガチャ
黒井「...」
黒P「...バレました」
黒井「私の行きつけのバーで詳しく聞こうか...。まったく、このへっぽこプロデューサーめが...」
...............
その頃、電車
翔太「冬馬君ここだよね、バイバイ」
冬馬「ああ、じゃあな」
北斗「...」
翔太「黒ちゃんはやっぱり知ってたみたいだね、北斗君。...北斗君?」
北斗「冬馬がいるときには聞かないようにしてたんだけど...翔太はあのプロデューサーさん、どう思う?」
翔太「どうって...やっぱりちょっと嫌かな。765プロファンっていったらやっぱあの時のイメージしかないし...あの人も、あの態度から考えたらあの場にいた人なんじゃないかなーって思ったりするし...」
北斗「俺も正直、765プロファンって聞くと身構えちゃうかな。でも、俺はあのプロデューサーさんを、黒井社長を信じようと思ってるんだ」
翔太「へえ、どうして?」
北斗「今回、社長は自分の貫いてきたポリシーを2つも破る羽目になったんだよ、翔太」
翔太「確かに黒ちゃんがプロデューサーを雇うなんてあり得ないと思ってたなあ」
北斗「しかもそのプロデューサーが765プロの熱狂的なファンなんだ」
翔太「...うん、以前の黒ちゃんなら絶対にあり得ないね」
北斗「きっと、今回の裏には社長なりの考えがあるんだと俺は思うな」
翔太「ふーん...まあ、そうかもね」
...............
同時刻
黒井「いつかはバレるだろうとは思っていたがまさか初日とはな...流石へっぽこプロデューサーだな」
黒P「返す言葉もございません...」
黒井「貴様のしでかしたことは取り返しのつくものではない。せいぜい態度とその働きで誠意を見せ、信頼を勝ち取ることだな」
黒井「本来なら自分のミスくらい自分で片付けろと言いたいところだが、貴様のようなへっぽこに任せてあらぬ方向へ行っては困るのでな」スッ
黒P「ん?...このUSBくれるんですか?」
黒井「中のデータをくれてやると言っているのだ。それが活きるかどうかは貴様次第だがな」
黒P「一体何が入ってるんですか?」
黒井「そうだな...例えるならば、私の日記のようなものだ」
黒P「お返しします」スッ
黒井「ただのジョークだろう。やれやれ、一般市民にこの私のセレブなジョークは伝わらんか...」
黒井「別にいらんのならそれで構わん、返せ。ただ一度は目を通しておくのが、懸命だと思わんかね?」
黒P「ただの日記じゃないことを願いますよ。...にしても、俺以外にもプロデューサーはいたのではないですか?俺より優秀な人も沢山いたでしょう?」
黒井「私からすればどいつもこいつも、ドングリの背比べのようなものだ。それに貴様を採用したのは腕がたつからではなく、私なりの考えがあってのことだ...」
黒井「それに、ジュピターが力をつければ自然と765プロとの共演も増えるだろうな」
黒P「それは確かに俺が適任ですね!!」
黒P「それじゃ、これも拝見したいので俺はここで。お先に失礼します 」ガチャ
黒井「...貴様だけが、ジュピターを頂に立たせられるということを自覚していないとはな。全く先が思いやられる。 ...マスター、いつものを!」
ちょっとここまで
続きは夜あたりに
今日中にこれは終えたいので
突然だけど、雪歩可愛いなあと最近気付いた
それじゃ、再開します
...............
冬馬『今日は集まってくれてありがとうな!それじゃ、聞いてくれAlice of ...』
ヒュン カン カン カン...
翔太『...空き缶?』
『失せろジュピター!』『卑怯者!』『犯罪者!』『765プロの敵!』『黒井を出せ!』『消えろ!』......
冬馬『違う!俺達は...おっさんは!...痛ッ!』ガッ
北斗『大丈夫か冬馬!』
翔太『戻ろう、冬馬君!』
卑怯者、アイドルの恥さらし、消えろ...
冬馬『違う、俺達は...俺達は!』
...............
冬馬「...ハッ!」ガバッ
02:01
冬馬「夢...か...?」
冬馬「...クソ、嫌なモン思い出しちまった...」
翌日 ビルの一室
翔太「おはよ、冬馬君」
冬馬「おう」
北斗「ホワイトボード、見てみろよ冬馬」
『昨日はすまなかった。そのこと含め、これからについて話がしたい。本日19:00にここで 黒P』
冬馬「これ以上、あいつと話すこともねーだろ」
翔太「実際どーなの?大丈夫なの?って感じはあるよね。じゃ、レッスン終わったら冬馬君帰る?」
冬馬「そうだな...おっさんには悪いが、こればっかりはー」
北斗「待ってくれ冬馬。話だけ聞いてみないか?」
冬馬「...北斗。どうしてそこまであいつに肩入れする?あいつは765プロのファンだ...もしかしたら、あの場にいた張本人なのかもしれねえ...」
北斗「...」
翔太「ちょ、ちょっと冬馬君...」
冬馬「俺はあの時のこと、まだ許せねえ...。あの時、そして今まで受けた仕打ちを、俺は忘れはしねえ!」
北斗「俺も、あの時のことは絶対忘れない。そのせいで俺が、冬馬が、翔太が、社長がどれだけ苦しい思いをしたのかも分かってるつもりだ。でも冬馬!黒井社長を信じてみないか?」
冬馬「おっさんを?」
北斗「俺達がどんなになっても、社長だけは俺達の味方でいてくれたろ?」
翔太「確か最初は、僕らを961プロダクションから追い出そうとしてたんだよね」
冬馬「俺たちが無理いって残してもらったんだ...」
北斗「そのあとも、社長は俺達に絶えずレッスンをさせてくれたし、前払いだって言って給料さえくれた。普通じゃどう考えたって変なことだと思うだろ?」
翔太「まあ、普通に考えておかしいよね、社長として!」
北斗「そんな社長の決断なんだ...きっとあのプロデューサーさんには、何かがあるんだよ。何かが!」
冬馬「...」
翔太「どうだろ?僕にはわかんないや」
北斗「勿論、俺にもはっきりとはわからないよ。こんな偉そうなこと言ってるけど!」
北斗「でもダメ元で、というか...その可能性があるなら、俺はそれにかけたいと思う!成功する保証はないけどね」
翔太「...ダメ元、か。分かりやすくていいや!じゃあ僕も北斗君に賛成するよ。765プロファンは好きじゃないけど、黒ちゃんは好きだからね!」
北斗「ま、でも最終決定は冬馬に任せるよ。冬馬の気持ちは俺達の気持ち、だからね」
冬馬「おっさんを信じろ、か...」
冬馬「...」
冬馬「やっぱり、俺はまだ765プロファンを好きにはなれねえ 。けど、おっさんは俺達の...」
19:13
ガチャ
黒P「すまない。どうやら俺が提案したのに一番遅かったみたいだな」
北斗「いえ、別に大丈夫ですよ...ってすごいクマですね」
黒P「これはメイクだ。決して深夜まで起きていたわけではないぞ?決してな」
翔太「...それで、話って?」
黒P「そうだな。それじゃ、話に移るか...」
黒P「まず始めに...」
黒P「本当にすまなかった!!」
黒P「あまりにも昨日の行為は空気を読めていないというか...その、最悪だった。それで...」
黒P「961プロの人間であるのに、765プロのテレビで絶叫するなんて、本当に...」
黒P「本当にクズだった...すまない...!!」
冬馬「...アンタは何に対して謝ってんだ?」
黒P「え?」
北斗「別に俺達は765プロが嫌いな訳じゃないですよ」
翔太「僕達の前で765プロのお姉さん方が出てるテレビを見てるからって、怒ったりはしないよ。まあドン引きしたけどね」
冬馬「実際、おっさんが裏で何をしていたのか...それは俺達にも分からねえ。何もやってねえと信じてるけど、765プロの奴らが何もないのに苦情を言うってことはねえとは思う...」
黒P「...」
冬馬「ただ、俺達は765プロファンには酷い目にあわされた。本当に酷い目にな」
冬馬「あれから随分経った。だけど俺達には765プロファンへの嫌悪感が未だに残ってる。俺達はアンタみたいな奴が嫌いなんだよ。もしかしたら、アンタもあの時...」
黒P「...すまん。驚くかもしれないけど、そういったことをジュピターが受けたってことすら知らなかった。あの時って、黒井社長が捕まった時じゃないのか?」
3人「!?」
黒P「多分、765プロファンを始め多くの人がそれを知らないんだと思う。お前たちが酷い目にあったってことなんて何処にも、全く報道されなかったから...」
冬馬「...そんな」
翔太「じゃあ表向きには、僕ら自然消滅してたんだ...」
北斗「本当、怖いですねメディアは...。完全俺達が悪ってことになってるわけですね」
黒P「ま、そうなるのかなあ...。俺ももっとお前ら三人を知らなきゃ駄目だな...」
冬馬「...アンタは、なんでその悪役をプロデュースしに来たんだよ?」
翔太「...」
北斗「...」
黒P「なんで、か...。俺はさ、黒井社長に誘われたんだ。ウチで働かないかってね」
黒P「あれは765プロのライブを観に行ってたときだったなあ...」ホワンホワン
黒P回想
ライブ会場最前列にて
『乙女よ大志を抱け!遊びも学びなんだよ?♪』
黒P「Fu! Fu! Fu! Fu!」
『立ち上がれ女諸君!』
黒P「ハイイィィィィイ!!」
『ほんの些細な言葉に傷付いた♪』
黒P「FuFuu! FuFuu! Fuwa Fuwa Fuwa Fuwa!」
『だけど甘いもの食べて幸せよ♪』
黒P「FuFuu! FuFuu! Fuwa Fuwa Fuwa Fuwa!」
春香『みんなありがとーっ!』ワアァァァァ
黒P「うおおお!はるるん!いや閣下!踏んでくださいいい!!罵倒してくださいいい!!!」
黒P「くっ、もう疲れてきちまった!何のために毎日12キロ走ってると思ってんだ!最後まで...このヘヴンを堪能するためじゃないか!」
黒P「うおおおっ!アンコールだァァアアッ!」
黒井「おい、そこの」
黒P「アンコール!アンコール!アンコール!」
黒井「おい、貴様。ええい、私に手間をかけさせるな!」
黒P「あん?なんだしつけーなおっさん!今俺が暇に見えっか!?」
黒井「613プロダクション元プロデューサーの黒Pなんだな?」
黒P「...そうだけど、何でそこまで知ってる?その歳でストーカーはやべえぞ、せめて女にやれ女に」
黒井「貴様に話があるのだが」
黒P「応じると思うか? アンコール! アn」
黒井「...私ならば最前列くらいいつでも思いのままなのだがー」
黒P「そうだね、積もる話もあるみたいだから外で話しましょうか!」
黒井「...」
舞台裏
伊織「あら?どうしたの、やよい?」
やよい「ううー...、最前列に凄い顔して踊ってる人がいて...」
春香「ああーっ!私も見たよ、やよい!」
伊織「私は気づかなかったけど...」
千早「私も見たわ。なんというか...凄い...不気味だったわ」
会場外
黒P「驚いたな...ライブ途中だから絶対に出れねえとふんでいたのに...みんな避けるんだもんな」
黒井「ふん、私には造作もないことだよ黒Pくん」
黒P「それにしても、俺そんな有名プロデューサーだったかー...。もう辞めたとはいえ、嬉しいなあ...」
黒井「勘違いはよしたまえへっぽこ!貴様の無名プロダクションは録にアイドルも売り出せず倒産したではないか!」
黒井「それが君の実力と言うことだよ...分かるかね?」
黒P「スゲエムカつくけど事実です...」
黒井「そんな君に朗報だ。我がプロダクションでプロデューサーをやる気はないかね?」
黒P「プロデューサーを?俺は才能ないですよ」
黒井「そんなこと承知の上で話しているのだよ君ィ。私の素晴らしいプロダクションで、トップアイドルを育てるつもりはないかね?」
黒P「でも俺は765プロファンだしなあ...そんな敵方につくような...」
黒井「実力さえつければ、共演する場も増えるだろうなあ!」
黒P「是非やらせてください!」
黒井「...その答えを待っていたのだよ。明日、ここへ来るがいい」名刺ピッ
黒P「はい!えーと...黒井社長!」
黒井「ウィ」
黒P「...黒井社長?」
黒井「ウィ」
黒P「お返しします」
黒井「何故だね?給料が心配かね?」
黒P「別に新聞やニュースを鵜呑みにするわけではないけど...やっぱり考えますよ、そりゃ」
黒井「...」
黒P「そこで働いてるってバレたら他の人に何言われるか...干されるかもしれないし」
黒井「ここで働き続ければ良い話だ」
黒P「大体、わざわざ765プロファンの俺でなくても良いでしょう。見ての通り、熱烈なファンですよ」
黒井「ならば961プロではなく、3人の卵を暖めてはくれないかね?」
黒P「卵ォ?」
黒井「ウィ。実は961プロに厄介で仕方のない3人の卵がいるのだ。自慢の金の卵ではあるのだが強情でな、巣なら出ようとしないのだよ」
黒井「別に私のためでも961プロダクションのために働けと言っているのではない...。その卵のために働く気はないかね?」
黒P (俺の黒井社長のイメージと違うな...。何でこんなに違うんだろう...俺も新聞社もニュースも、同じ人間に接しているのに...)
黒P「...それならばー」
今現在
黒P「俺は知りたかったんだ。この961プロダクションを、そしてその金の卵を!」
黒P「...それが、このプロダクションに来た最初の理由さ」
冬馬「...そうか」
黒P「そこで、俺の話だ。これからのこと、言葉でとやかく言うのではなく俺なりの誠意と態度で、行為で示していこうと思う」
黒P「でも俺自身は、お前たちとトップを目指して一緒にやりたいと思う!」
翔太「!」
北斗「!」
冬馬「...」
黒P「こんな俺に対しても、お前たちはしっかり話を聞いてくれる。本当は、嫌な相手だろうけどな」
黒P「お前たち3人に蓋をして、何も聞かなくなった俺や世間とは違う...そう思ったんだ」
黒P「必ず、3人をトップにしてみせる。絶対に、ないものになんてしないから。...こんな間抜けな俺を、プロデューサーとして迎えてくれるか?」
冬馬「...」
黒P「無論、嫌ならそれで構わない。俺は退社することになるだろうけどな」
冬馬「...そうか」
北斗「...冬馬」
翔太「...冬馬君」
冬馬「分かってる。俺達の答えは、もう決まってる」
黒P「...」
冬馬「俺達は...」
冬馬「俺達はおっさんが信じるアンタを信じる!俺達はアンタについていくことを決めた!」
黒P「!」
北斗「これからよろしくお願いしますね」
翔太「絶叫はなしだよ?気持ち悪いもん!」
黒P「い、いいのか?」
冬馬「こんな時に冗談なんて言うかよ。自信がないなら退社させても良いんだぜ?」
黒P「...いや、勿論やらせてもらう!」
冬馬「一応言っとくけど、達俺は完全にアンタを信頼してる訳じゃねーからな」
黒P「分かってる。それでいい。...ただ、ありがとう」
冬馬「ま、アンタのプロデュース、楽しみにしとくぜ」
黒P「おう、楽しみにしとけ」
黒P「...あ、そうだ。仕事取ってきたから」
3人「!?」
翔太「何ヵ月も仕事なんてなかったのに...」
北斗「まさか久々に仕事が出来るなんてな...なんの仕事ですか?」
黒P「ま、小っさなライブってとこかな。あまり期待はするなよ?」
冬馬「おっさんのコネでも、何しても無理だったのに...何したんだアンタ?」
北斗「本当に嬉しいですよプロデューサーさん、ありがとうございます」
翔太「ありがと、プロデューサーさん!まるで魔法使いだね!」
黒P「魔法使いじゃねえ。俺はまだ三十路じゃねえ」
黒P「仕事に関しては、社長に感謝するんだな」
冬馬「おっさんに?」
黒P「今は時間がない。仕事終わったらそこら辺についても詳しく話す。今は仕事について話すな」
北斗「はい、お願いします」
黒P「仕事は明々後日、場所は降郷村。場所が遠いから、前日の内に会場入りするから出発は明後日だ。いつ仕事が来ても大丈夫なようにレッスンもしてきたそうだから、いけるよな?」
冬馬「余裕、だぜ!」
翔太「これでも765プロの対抗馬だったんだよ?」
北斗「見くびってもらっちゃ困りますよ、プロデューサーさん」
黒P「...杞憂みたいだな。それじゃ、日頃の成果を見せてくれよな、竜馬、翔太、北斗」
冬馬「ん?」
黒P「どうした、何か不満か?」
冬馬「あんた何て言った?」
黒P「どうした急に...?」
翔太「プロデューサーさん!僕の名前分かる?」
黒P「はあ、名前? 名前って...翔太。御手洗翔太」
翔太「ピンポーン!正解!」
北斗「それじゃ、俺は分かりますか?プロデューサーさん」
黒P「北斗。伊集院北斗」
北斗「正解です。ま、プロデューサーさんには簡単すぎますかね」
冬馬「俺は?」
黒P「天ヶ崎竜馬」
冬馬「違う!ちょっとずつ間違えてんじゃねえ!俺の名前は天ヶ瀬冬馬だ!」
黒P「ヤバい、それで紹介してたわ」
冬馬「早速何やってんだよアンタは!」
黒P「まあ落ち着け。新生ジュピターとして、これからは天ヶ崎竜馬として活動...」
冬馬「しない!アンタ人の名前をなんだと思ってんだ!大体...」
アオイート ピッ
黒P「ハイ、961プロの...この度はありがとうございます。あ、ハイ、ジュピターです。メンバーですか?北斗、翔太、それからリーダーの竜馬です。ハイ、お願いします。では、失礼します」ピッ
黒P「大体何だ?」
冬馬「何だじゃねえ!なんでそれを通すんだよ!」
黒P「確かめたいことが出来たんだ」
冬馬「俺の名前を確かめろ!」
ワーワーギャーギャー
翔太「アッハハハ!何だか賑やかになりそうだね北斗君!」
北斗「ああ、本当、楽しくなりそうだ」
黒P (天ヶ崎竜馬で指摘なし...か。現地でもう少し調べる必要がありそうだな)
続く?
これにて、この章は終わりです!
稚拙な文ですみません...
続くかどうかは、この作品の反応とか見て決めようかと
一応、この次書くことになったら
冬馬「とんでもないプロデューサーが来ちまった」金
で書きます。
ではまた
残してても仕方ないのでHtml出してきます!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません