モバP「secret heart‐君が魅せたもの‐」 (51)

これはシンデレラガールズの二次創作です

注意事項

・メタ発言有
・サザエさん時空
・オリジナル要素有
・矛盾点の存在

以上四点。
これはモバP「杏のために飴はある」モバP「ありす・イン・アイドルワールド」の続編です
今回のタイトルは曲名のパロディです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400939638

P「ハイ皆さん集まってください。実は重大発表があります」

杏「ありがとうプロデューサー!」

P「杏さんは何をどう思って僕に感謝するんですか?」

杏「あれでしょ。重大発表って、杏の無期限長期休暇でしょ? 確かに重大発表だ。トップアイドルである杏が活動休止を発表したら重大発表だ。でも安心して。杏は健やかに休まることを誓うよ」

P「発表と言っても今すぐ君たちに影響が出るわけではないからそんなにかしこまらなくていいですからね。と言うより君たち自身にはいまいち関係ないことでもあります」

杏「あれ?」

ありす「私たちに影響が無いとはどういう意味ですか?」

P「今からそれを言うよ。えっと、僕は明日からPa部署に行くことになりましたので一時的に君たちの担当を外れます」

ありす「………どういうことですかそれ?」

杏「まさか………また嘘ついたんだ! もういい! ほんとに無期限休暇だ! ダレてやる! でれーん」

かな子「ちょっと、杏ちゃん。クッションに顔埋めないでPさんの話ちゃんと最後まで聞こうよ」

P「かな子先生の言う通りですよ。全く、ウチの日本一有名なニートはこれだから」

ありす「でも、担当を外れるって言いましたよね?」

P「一時的にです。ありすちゃんがCu部署に通い始めてある程度たちました。なのでもう一つの試みとして、CuとCoのアイドルを受け持つ僕が残った一つのPa部署のアイドルをプロデュースすることになったんです。ある程度の期間はPa部署のアイドルに付きっきりで安定してきたらまた皆さんとの同時プロデュースになります。これも部署統一ラウンジのためです」

杏「えーそれじゃ飴どうすんのー? 働かないぞー」

ありす「そういう話でしたら私も一緒に行きます。安心してくださいサポートは万全です」

P「飴はかな子先生からもらってください。サポートは結構、ありすちゃんはありすちゃんのことをしなさい。まあそういう訳だから、しばらくの間この二人のこと頼みましたよかな子先生」

かな子「はい、Pさんも体に気を付けてくださいね」

P「はい。心得ます」

ちひろ「いらっしゃいプロデューサーさん。ようこそPa部署へ」

P「ちひろさん………あなた行く先々にいますよね? この前Cu部署に戻った時も当たり前のようにいましたし、なんでPa部署にもいるんですか? 三つ子ですか? ドッペルゲンガーですか?」

ちひろ「何を言ってるんですか。私は最初からPa部署の所属ですよ」

P「もう何も聞くまい。と言うより何も聞けない。わかりました自分に言い聞かせます。で、今回僕が担当するアイドルは二人でしたよね」

ちひろ「はい。別室で待機してもらってますよ」

P「にしても珍しいですよね。同じ時期に採用した子を同時期に売り出そうだなんて。こりゃ世間がなんて言うか、話題にはなりますね」

ちひろ「社長は現場には出向きませんけど選考時の眼力は確かですから」

P「そうかもしれませんけど、城ヶ崎美嘉と城ヶ崎莉嘉ですか………何とも写真で見た限りではちょっとヤンチャしてそうですけどね」

ちひろ「そんなことないですよ。二人ともいい子ですよ」

P「その判断は直に会ってからにします。とその前に扉の窓から部屋の中を覗き見しましょう」

ちひろ「趣味悪いですね」

双葉杏(17)
http://i.imgur.com/BnvqUl0.jpg

橘ありす(12)
http://i.imgur.com/q6eeLx6.jpg

三村かな子(17)
http://i.imgur.com/ovOClmL.jpg

千川ちひろ(?)
http://i.imgur.com/MSvE0II.jpg

P「これは僕の高尚な見定めです。ありのままを見るのが大事なんです。趣味が悪いなんて言わないでください」

ちひろ「覗き見と言ったくせに」

P「えーっと………仲良くおしゃべりしてますね。防音だから聞こえませんけど」

ちひろ「普通のいい子ですよね」

P「やっぱりギャルギャルしてますね。でも、あれだけあからさまだと売り出し方も簡単ですね」

ちひろ「考えがあるんですか?」

P「そりゃもう。ん? お菓子を取り出した」

ちひろ「仲良く分け合ってますね」

P「………よし。入りましょう。入りますよと」

ちひろ「ノック! ノック」

美嘉「それでさー。ん?」

莉嘉「あ、ちひろさんだ。おはよーございます☆」

美嘉「もう一人の男の人は………だれ?」

P「初めまして。君たちの担当プロデューサーのPです。今日からあなたたちは正式に我がプロダクションのアイドルとして活動してもらいます」

城ヶ崎美嘉(17)
http://i.imgur.com/DTPKVBc.jpg

城ヶ崎莉嘉(12)
http://i.imgur.com/YMfYlu1.jpg

莉嘉「担当………じゃあほんとにアイドルなんだ! すごーい!」

P「ええ、正真正銘のアイドルだよ。じゃあプロフィールは読ませてもらったけど、こうやって顔合わせをするのは初めてだから自己紹介といきましょう。僕は先ほど言った通りPです。君たちも名前と………決意表明くらい言ってもらいましょうか。じゃあまずお姉さんの方からお願いします」

美嘉「オッケー★ はじめまして★ アタシは城ヶ崎美嘉。オンリーワンじゃなくてナンバーワン! 一緒にトップアイドル、目指そうね!」

P「トップアイドルを目指すですか。十時さんを思い出しますねぇ。じゃあ次は妹さんの方」

莉嘉「莉嘉だよー☆ お姉ちゃんがアイドルやるって言ったからアタシもやろうと思ったんだ~☆ 絶対に人気アイドルになるね☆」

P「姉を追ってアイドルに………もしかして、お姉ちゃんっ子なのかな君は?」

莉嘉「そーだよ☆ だってお姉ちゃんカッコイイし! 美人だし! 人気者だし! あたしの友達もみんなお姉ちゃんをすごいって言うんだよ!」

美嘉「まあ………それほどでもないけどね」

P「なるほど………人を惹きつける魅力も持っているんですね。これは重要な情報です」

ちひろ「では私は失礼しますね。二人とも頑張ってくださいね。と言っても、短期間で杏ちゃんとありすちゃんを育てたプロデューサーさんなら大丈夫ですね」

美嘉「杏とありすって………あの二人!?」

莉嘉「うそー! じゃあすっごい敏腕さんなの? もしかしてP君ってすごいの?」

P「P君!? そんな風に呼ぶのか君は………てか余計なこと言わないでくださいよ」

ちひろ「失礼。話好きなので。じゃあ三人とも頑張ってください」

P「全くあの人は………」

美嘉「じゃあすっごい敏腕てことだよね? できる人オーラが見えてきたかも」

莉嘉「それに………カッコイイかも………」

P「ん? 何がいいって? 小声過ぎて聞こえなかった」

莉嘉「あ! な、なんでもないよ!? なんでも」

P「まあ追及はしないけど。とりあえず今日は顔合わせの他に、自己PR文を書いてもらいます」

美嘉「自己PR文?」

P「サイトのホームページに載せるものです。打ち込みはこちらでしますのでこちらの紙に書いてください」

莉嘉「作文か~楽しそう☆ P君を満足させるものを書くね!」

P「だからP君って………まあ頑張ってくださいね二人とも。僕は事務室で仕事をしてますので少ししたらまた様子を見に来ます。そして提出してもらったこれですが………」

莉嘉「書きたいこといっぱいあって書き切れなかったんだよ☆」

P「そうかー。冒頭から「JC莉嘉のやぼー☆」って書いてあるのがとてもつかみにグッドだね」

莉嘉「でしょー」

P「ボツ」

莉嘉「えー! 何でー!?」

P「アイドル、と言うより12歳の年齢に不相応。特にこの「JC莉嘉がいっぱい教えてア・ゲ・ル☆」ってとこ。ダメ。書き直し」

美嘉「まあ確かに莉嘉にはそういうのは早いって思うよ★」

P「ちなみにあなたも同レベルです。同じところで「JK美嘉のいろんなトコ見せてア・ゲ・ル★」って書いてありますよ。やっぱ姉妹なんですね。仲良くボツです」

美嘉「ええー! 何で!? セクシーでしょ!?」

P「文面でセクシー出さなくていいんです! 売り出し前におかしなキャラを世間に与える必要はないってことだけです!」

美嘉「けちー」

莉嘉「けちー☆」

P「ケチで結構ケチじゃなきゃこの業界渡ってけませんから。ほらもう一回書いた書いた」

P「ふむ………いいでしょう。この内容なら合格です」

莉嘉「うへー疲れたー」

美嘉「結構あれがダメとかこれがダメとか言うんだね」

P「そりゃそうですよ。君たちは体が資本なんですから発言の一つでどうとでもなっちゃいますからね。審査は厳重です」

美嘉「でも今日はこれで終わりかー」

莉嘉「アタシもっとP君ともっとお話ししたいなー☆」

P「だからP君はやめて………まあいいや。じゃあ、今から親睦会といきましょうか。僕も仕事がひと段落ついたところですし」

美嘉「親睦会って、他のアイドルの子が来るの?」

P「いえいえ。さすがにいきなりは呼べないので三人でやるささやかなものです。これ、ケーキをみんなで食べましょう」

莉嘉「おいしそー☆」

美嘉「へープロデューサーって気が利くね★ アタシたちのために買ってきてくれてたんだ」

P「まさかー。買うはずありませんよ。これは僕のお手製です。お二人のために作った新作です」

美嘉「うそー! これプロデューサーが作ったの?」

P「趣味としてアイドルの子に教わってるんですけど、結構上手い方だと思いますよ。飴から始まり最近はミルクレープにも挑戦しています」

莉嘉「すごー! 今度莉嘉にも教えて教えて☆」

美嘉「莉嘉! ちょ、くっつきすぎ! プロデューサー困ってるって!」

P「大丈夫です。慣れてますから。どうやら僕は子供に好かれる質みたいなので」

莉嘉「そうだよー☆ それに恋するキモチに年の差は関係ナイナイって思うんだけどなー」

P「ん?」

美嘉「莉嘉!」

P「大丈夫ですって慣れてますから」

美嘉「え? 慣れてるの?」

P「あ、いや! 別にそんな年下趣味とかじゃないんですよあくまで小さい子に好かれやすいってだけで………とりあえず食べましょう。イタダキマス!」

莉嘉「いただきまーす☆ あ、これすっごいおいしい!」

美嘉「ほんとだ。ちょっと意外」

P「そう言われると光栄です。食べながら聞いてください。君たちの今後の方針についてです。君たちをまずユニットとして
売り出そうと思います。そうですねー。ユニット名は「ファミリアツイン」で行きましょう」

美嘉「ユニットで売り出しってことは………歌えるの? もしかしてLIVE!?」

P「それはまだです。二人は………その、ギャルなんだですよね? それを生かしてティーン向けの女性雑誌のモデルの仕事を中心にします。ある程度の知名度が出てきたら個人の仕事もとってくるつもりです。お二人には期待していますよ」

美嘉「へーモデルかぁ」

P「うちはマルチに売り出しますから」

莉嘉「アタシ他の子のレッスン見てみたい!」

P「そうだなぁ。今レッスン場には………十時さんがいるはずだから。いいよ。連絡淹れといてあげる。僕はいけませんけど、二人で行きますか?」

美嘉「ん。じゃあアタシもいこっかな」

莉嘉「いこいこ~☆」

P「じゃあ今から自由時間と言うことで。建物内で行きたいところがあれば見学してください。まあそんな感じの新人アイドルの子だったよ」

杏「ふーん。姉妹ユニットねぇ。珍しいものもあるんだ」

P「あの二人は光るものがありますから、トップアイドルにしてみますよ」

杏「まあ頑張ってね。あ、メール来てるよ」

P「莉嘉ちゃんからだ………なんとまあ」

杏「『今日はありがとう☆ これからよろしくね☆ JCのアタシに色々とやりたい放題なPくんは幸せモノなんだよ!?アタシのコト大事にしないと八つ裂きにしちゃうからね☆』、か。うわぁこれは言い逃れできないロリコンだね」

P「何人のケータイ勝手に覗き見てんですか。こういう年頃の子なんですよ多分。大人に恋して一人前と認識する年頃です」

杏「まさかあったその日のうちに毒牙にかけるとは………恐れ入ったよ」

P「杏さん………あなたは何12歳の子に対抗意識燃やしてるんですか。12歳ですよ」

ありす「でも恋に年齢は関係ないと思いますよ」

P「同じようなセリフ聞いたばっかりだよ」

P「写真撮影お疲れ様です美嘉さん」

美嘉「おつかれー★ 仕事って楽しーね」

P「そうですか。その気概ならこちらも遠慮なく仕事を取ってこれるってものです。そうだなー。過激な物もいいですかねー」

美嘉「過激って、これ以上布減らすといろんな人に怒られちゃんじゃない? まあアタシはどんとこいだけどね★」

P「ほお。でしたらまず縦に分かれてるその衣装を横にも分けましょうか? セクシー&ワイルドって感じで」

美嘉「んー………思ったんだけど、プロデューサーの目つきって、エロくない?」

P「失敬ですね。と言うより疑問形で聞いてくるんでしたらいいえと答えます。エロくないですから」

美嘉「ふーん。で、プロデューサー的に今のアタシの衣装はどうよ? 文面じゃなくてこうやって実際にセクシーさを出してるけど」

P「はいセクシーですよ。なんかこう、肌からセクシーさがにじみ出てますよ。うんセクシー」

美嘉「やっぱなんかエロい………まあアリガト★ 今日はこれで終わり?」

P「今日はこれで終わりです。莉嘉ちゃんの撮影もありますけど、それは少し日をすることになってます」

美嘉「何で今日いっぺんにしなかったのさ?」

P「ちひろさんがミスってダブルブッキングになったんです。莉嘉ちゃんは違う仕事に行ってるんですよ」

美嘉「莉嘉も頑張ってるなぁ。ねぇプロデューサー! この後事務所に帰るだけでしょ? 帰りどっかに寄ってこーよ♪」

P「どこかって………いいですよ。どこに行きますか?」

美嘉「そんなの街に繰り出してから考えればいーよ★」

美嘉「夜になっちゃたねーアハハ★」

P「なっちゃたねーじゃないんですよねこれが! 何で夜になってんの? 千尋さんに怒られる………」

美嘉「悪いって思ってるって。ほら、観覧車がすっごいきれいじゃん」

P「そうですねーきれいですねー。でも僕の心の後悔を打ち消してくれるほどではないですねー」

美嘉「もしかして………怒ってる?」

P「自分の自己管理能力のなさに怒ってますよ。ですけど美嘉さんと今日一日出かけたことに事には感謝してます。今どきの女子高生の流行とか好みとか、いろいろ見させてもらいましたから。今後に生かさせてもらいます」

美嘉「へーすっごい仕事熱心なんだね★ さすが杏ちゃんとありすちゃんを育てただけはあるね!」

P「それは僕がすごいんじゃなくてあの二人がすごかったんです。あの二人は才能にも運にも恵まれてましたからねぇ」

美嘉「………じゃあさ。アタシはプロデューサーから見てどう? トップアイドルの素質ある?」

P「ずいぶんと弱気な質問ですね。頸椎表明の時はトップアイドルになる~って豪語していたのに」

美嘉「それはそうだけど、なんかこう。聞きたくならないそういうのって? ほら思うよね? ね★」

P「そうですねぇ。光るものはあります。ただ磨き方次第ですかね。良くも悪くも美嘉さんの個性はとがってますから」

美嘉「なんか曖昧………褒められたの?」

P「そんなところです。とりあえず君の魅力は僕が保証します」

>>14 千尋さん× ちひろさん○
   頸椎表明× 決意表明○

美嘉「光るものかぁ………あ、そうだ! 今日プロデューサーに聞きたいことがあったんだ。忘れてた」

P「唐突ですね」

美嘉「莉嘉のことなんだけど、何かした?」

P「どういうことですか? 僕は無罪ですよ。何もやってません! ほんとですよ! なんですか? 何で僕の周りの17歳はそんなことばっか聞くんですか!?」

美嘉「何取り乱してんの? 別に悪い意味で聞いたわけじゃないんだけど」

P「そうですか。で、聞きたいこととはいったい?」

美嘉「落ち着き早いね。莉嘉がさー。家でPクンPクンって言ってさ。ホントにそればっかりなんだよ。あの子があんなにもなつくなんて何かあったのかなって思ったんだよね」

P「ほう。莉嘉ちゃんがですか。お姉さんとして心配なんですか?」

美嘉「心配じゃないよ。プロデューサーはいい人だし、ロリコンじゃないだろうし」

P「ロリコンじゃないよ。ロリコンじゃないよ! 違いますよ」

美嘉「大丈夫? 何か変な汗出てるけど………」

P「この業界は心労が絶えないんです。莉嘉ちゃんのことでしたら別に何もないです。ただ単に仲が良いってだけですよ。昨日も夜遅くまでメールしてましたし。遅いから寝ろと言っても聞かないんですよ」

美嘉「最近寝起きが悪いと思ったら通りで」

P「怒らないであげてくださいよ。僕からも言っておきますから」

美嘉「別に怒らないよ★ 今日はアリガト★ そうだ。記念に、写メ撮ろ写メ★」

P「写メですか。じゃあ僕が撮りますんで。ケータイ貸してください」

美嘉「何言ってんのさ! 一緒に映るに決まってんじゃん。ほらほら」

P「ちょ、腕引っ張って。強引ですね君」

美嘉「いくよ★ チーズ………」

美嘉「………今思うと、結構恥ずかしいことしてたかな? んー………こんなに腕を」

莉嘉「お姉ちゃん! 入るね!」

美嘉「うわぁびっくりした! 莉嘉、ノックしなきゃダメだっていつも言ってるでしょ!」

莉嘉「ごめんなさーい。それよりこれ! この雑誌にお姉ちゃんが大きく映ってるよ!」

美嘉「あ、この前の仕事のやつ。プロデューサーがキャリアアップの一つって言ってたなぁ」

莉嘉「見てよここ! 『期待のカリスマギャル★』だって! すごいなー。さすがお姉ちゃん」

美嘉「うーん。我ながらいい出来栄え。確かこれでランクSRの16だったかな。でも莉嘉だってこれくらいすぐにできるって」

莉嘉「ほんと!? Pくんも頑張ってくれてるし、アタシも頑張る!」

美嘉「うんうん。頑張れ頑張れ」

莉嘉「えへへ………ん? お姉ちゃん携帯落ちてるよ。これって………Pクンとツーショット?」

美嘉「あ、しまった」

莉嘉「なにこれお姉ちゃん! もしかしてPくんとデートしたの!?」

美嘉「デ、ちが! ない言ってんの! 何バかなこと言って、怒るゆ!」

莉嘉「ブーブーお姉ちゃん抜け駆けだよ~。アタシだってPくんとデートしたーい。そうだ☆ 電話でデートに誘お☆ もしもしPくん。莉嘉だけど今いい?」

美嘉「莉嘉………プロデューサーだって忙しいんだから無理言っちゃ、」

莉嘉「うん! じゃあ今度の日曜日にねー☆ やった! デートしてくれるって!」

美嘉「う、ウソぉ!」

莉嘉「楽しみだなぁ☆ 目いっぱいオシャレしなきゃ☆ Pくんどんな服が好みなんだろ」

美嘉「………」

莉嘉「Pくーん! こっちこっち~☆」

P「ん? 早。まだ20分前なのに早い。ごめんごめん。待たせたかな?」

莉嘉「全然待ってないよー☆ 今日はすっごい楽しみだったんだ」

P「僕もだけど………いきなり遊びに連れて行ってと誘われるとは思っていなかったよ。保護者がいないと行けない場所なのかい?」

莉嘉「ぶーぶー違~う。今日はデートだよデート☆」

P「デート? デートって………まあ遊びに行くってことか。うん、莉嘉ちゃんはどこか行きたいところでもあるの?」

莉嘉「いっぱいあるけど、そんなの歩いてればいっぱい増えるから、とりあえず行こ☆」

P「ハハハ。お姉さんと似たようなこと言ってる」

莉嘉「じゃあまずあっち!」

P「強引なところもそっくりだ。わかったって。引っ張らないで」

P(あと、気になることもあるけど………聞かないほうがいいよな。多分訳あってだよな。あれは)チラッ

美嘉「………」

P(何で美嘉さんがいるんだ………尾行?)

莉嘉「あ、大道芸やってる!」

P(この子は多分知らないんだろうなぁ。どうしよう)

P(喫茶に来たのはいいけど………)

美嘉「………」

P(見張られてるのを知りながら出かけるって思って以上に窮屈だ。もういっそ声かけて合流した方が………)

莉嘉「何ボーっとしてるのPくん! ほら、何たのもっか☆」

P(この様子を見るにこの子は僕とデートのつもりみたいだからきっと二人の方がいいって思うよな)

P「僕はもう決まってるから莉嘉ちゃんはじっくり決めたらいいよ」

莉嘉「Pくんは何かデザート頼むの? お菓子作り得意だもんね☆」

P「今回はコーヒーだけにしとくよ。ここの店のデザートはもう全部実食済みだし」

莉嘉「そーなんだ! 全部食べたんならPくんのおすすめは? 一緒に選ぼ☆ どれがいいの?」

P「さあ~どれもおいしかったけどなぁ」チラッ

美嘉「………」

P(すっごい睨んでる。やっぱ僕が莉嘉ちゃんに変なことしないかを見張ってるのか?」

莉嘉「決めた! この大きいパフェがいい!」

P「それにするのか。でも量は半端じゃないんだよなぁ。一人で食べきれるのか?」

莉嘉「大丈夫! Pくんと一緒に食べるから」

P「あ、そうなんだ………」

莉嘉「あ、来たよ☆ ほんと………予想以上に大きいね」

P「頑張って食べなよ。作った側は残されるのが一番悲しいんだから」

莉嘉「わかってるって! いただきまーす!」

P「僕はコーヒーをっと」

莉嘉「あれ? Pくん砂糖もミルクも入れないの?」

P「入れないよ」

莉嘉「Pくんオットナー。その点クラスの男子ってコドモっぽいんだ! それに比べたら………Pくんはカッコイイなー………」

P「ブラックは大人の証だからな。飲んでみる?」

莉嘉「飲んでみる飲んでみる………うげぇ。にがーい!」

P「まだまだ君も子供ってわけだ」チラッ

美嘉「………」

P(傍から見たらやっぱりヤバいかな………ありすちゃんとか雪美ちゃんを相手にしてるように接してるけど………さすがに中学生相手はダメか?)

P「ふー………莉嘉ちゃんはどうよ? アイドルになって結構経つけど、もう慣れた?」

莉嘉「うん! チョー楽しい☆ 困ったときはお姉ちゃんが助けてくれるしすっごい充実してるよ☆」

P「そうか。美嘉さんが助けてくれるのか。優しいお姉さんだ」

莉嘉「自慢のお姉ちゃんなんだー。アイドルとして順調に上に昇ってるって感じ? アタシももっと輝きたいなぁ」

P「輝きたいかぁ。いい表現だ。安心して。莉嘉ちゃんはきっとトップアイドルになる。そう、あの夜空に輝くワンダリングスターのように」

莉嘉「今昼間だよ。星見えないって☆ それにわっかって何?」

P「界隈の言葉だよ」

莉嘉「ふーん。ごちそうさま! 今からどうしよっかー?」

P「食べてすぐ遊びに行くのか。それは莉嘉ちゃんに任せるよ」

莉嘉「うーん………じゃああれ!」

P「ん? あー………プリクラか」

莉嘉「一緒に撮ろうよ☆ 今日デートした記念に☆」

P「プリクラなんてずいぶん撮ってないからなぁ」

莉嘉「じゃあ一回やってみようよ☆ ほらーPくんもっと近づいて」

P「うへぇ肌白。ひっさしぶりに撮ったからこんなに白いとは思わなかった」

莉嘉「見て見て、このプリ超カワイくない?! 次はこのモードで撮っていっぱいデコっちゃおうよーっ! ん? あ、ちょっとごめんね! ちょっとここで待ってって!」

P「わかった。待ってるよ………すみません美嘉さん。何してるんですか?」

美嘉「ぷ、プロデューサー!? 知って、あ。違う。奇遇だよねー★ こんなところで会うなんて★」

P「言っときますけどあなたが最初から後をつけていたことぐらい知ってましたよ。全く。あまりみっともない真似を………いや、若いからこそみっともない真似をした方がいいのかもしれませんね。で、何でこんなことしてるんですか?」

美嘉「みっともない真似って何さー! アタシは! 莉嘉がプロデューサーと出かけるって言うから………その………心配だった。大人の人と二人でって、あの子まだ中一だし!」

P「僕って信用ないんですね。いいですか。この前言ったじゃないんですか。美嘉さんと出かけたとき、君を見て勉強になる、流行を知ることができる。やっぱりあの子も見るべきものはまだまだありますから。それに」

美嘉「それに?」

P「君たちをどう魅せればいいか、そのためには君たちの日常を見なくてはならないむしろ! 日常生活にこそ魅力がある。その日常生活を見るためには君たちと信頼関係を結ばなければいけない。ですから、莉嘉ちゃんに誘われた時僕は彼女とラポールを築くために一緒に出掛けようと思ったんです。君に誘われた時と同じように」

美嘉「じゃあ、仕事の一環として来てるってわけなの?」

P「まあ、一応それも念頭には置いてますよすべてではないですけど」

美嘉「じゃあ………この前一緒に出かけた時………仕事のつもりだったんだ」

P「だから違いますって。下心とは言いませんけど、若い子に遊びに誘われるのはその………役得?」

美嘉「えぇ………」

P「引かないでくださいよ」

莉嘉「あー! 何でお姉ちゃんがいるの!?」

美嘉「あ、莉嘉! 別に私は………ちょ、莉嘉! その恰好!」

莉嘉「これ? プリクラのためのコスプレ衣装だよー☆ どうPくん? セクシー?」

P「肌の露出スゴ………あ。セクシーよりカワイイかな? うんカワイイよ」

莉嘉「えー! セクシーじゃないのー!」

美嘉「そんな服はダメ! 早く着替えてきなさい!」

莉嘉「お姉ちゃんまでー! じゃあお姉ちゃんも一緒にコスプレしてプリクラ撮ろ☆」

美嘉「あ、アタシも? だって、プロデューサーいるし………」

莉嘉「いるからやるんだよー☆ Pくんと一緒に撮るんだー☆」

美嘉「う………わかった。アタシもする。今思うと、撮影でもっと過激なのしてるし」

莉嘉「じゃあ着替えよー☆ Pくん。待っててねー☆」

P「ごゆっくりー。結局美嘉さんも加わるのか………」

莉嘉「お姉ちゃん見てこれ!」

美嘉「ん? それって………この前の」

莉嘉「ここ! 「カリスマちびギャルの誕生☆」だって☆ 少しはお姉ちゃんに近づけたかな?」

P「そのとーり!」

美嘉「うわ。どうしたのさプロデューサー。叫びながら入ってきて」

P「おめでとうを言いたくて。莉嘉ちゃん。この前の仕事の結果から君はランクSRの16認定を受けた。見事、お姉ちゃん、美嘉さんと肩を並べるランクに来たんだ」

莉嘉「ほんと! やったー! ありがとうPくん☆ これも全部Pくんのおかげだよ☆」

P「抱きつきましたね! でもいいでしょう! 今の僕は気分がいい! 望むならハグし返してあげよう!」

美嘉「ダメだよプロデューサー! それより、気分がいいって、莉嘉がランクアップしたことがそんなにうれしいの? アタシの時より喜んでるじゃん」

P「美嘉さんはランクSRの16に到達するのは当たり前と踏んでましたから。莉嘉ちゃんは年齢の面からちょっとした不安要素があったんですけど、見事! トップアイドルの基準点であるランクSRの17の手前、ランクSRの16に到達した! ランクアップランクアップランクアップ! こんなにランクアップで喜ぶなんて自分自身驚きですよ!」

莉嘉「よくわかんないけど………喜んでるくれてるってことだよね☆ だったらもっと頑張っちゃおー☆」

P「その意気だ莉嘉ちゃん! 目指せ! 城ケ崎姉妹二人のランクSRの19だ!」

美嘉「なんかノリに乗っちゃってるね」

P「ですけど、やはり美嘉さんと莉嘉ちゃんには差があるのは事実。美嘉さんは自分が持ってるラジオや安定した仕事はありますけど………莉嘉ちゃんはだ安定したものがない。だから、ちょっとした改革を行うことにする」

莉嘉「かいかく?」

P「今君たちはファミリアツインで売り出してたけど、今日をもって解散です」

美嘉「解散って、それぞれソロデビューってこと?」

P「美嘉さんはしばらくソロで活躍してもらいます。莉嘉ちゃんは少しの間、他部署のアイドルの子とユニットを組んでもらうことになったんだ」

莉嘉「他部署のアイドルとユニットって………今とどう違うの?」

P「ウチのプロダクションの方針はCu、Co、Paのそれぞれは他部署に影響されず自己の属性の研磨のために、仕事関連でもあまり一緒になるときはない。だけど、合同企画はいくつかある。その一つに一時的なユニット結成。莉嘉ちゃんはそれぞれの属性の子と三人組でしばらく活動してもらう」

莉嘉「じゃあ、他の部署のアイドルの子と会えるんだ☆ 楽しみー☆ アタシと同い年くらい?」

P「いえ。二人とも美嘉さんと同い年だよ。しかも二人ともバリバリのトップアイドルだからしっかり学ぶんだ。扉の外で待ってもらってるから、入ってきていいですよ」

かな子「しつれいします」

李衣菜「しつれいしまーす!」

美嘉「この二人が?」

P「ええ。莉嘉ちゃんはしばらくの間、多田さんをリーダーとした「ポップンガール」の一員として活動してもらう!」

>>25 莉嘉ちゃんはだ安定× 莉嘉ちゃんはまだ安定○
   ポップンガール× ポップンガールズ○

李衣菜「ん? ポップン? ねぇプロデューサー」

莉嘉「うわー! 李衣菜ちゃんとかな子ちゃん! 本物だー! 城ヶ崎莉嘉だよー☆ よろしく☆」

美嘉「アタシは美嘉★ この子と姉妹なんだ。二人と同い年みたいだからよろしくね★」

かな子「よろしくお願いします三村かな子です。Pさんがお世話になってるみたいで」

李衣菜「多田李衣菜です。よろしく………ねぇプロデューサー。聞きたいことが」

美嘉「お世話? お世話って何? かな子ちゃんってプロデューサーとどんな関係なの?」

P「かな子先生。お世話になってるって何ですか。えっと、かな子先生は僕の担当アイドルであり師匠でもあるんだ」

莉嘉「ししょー? かな子ちゃんって何かの先生なの?」

かな子「プロデューサー! 初対面の人の前でそんな誤解を招くようなこと言わないでください」

P「お世話になってるって言ってくれたささやかなお返しですよ。僕はかな子先生からお菓子作りを学んだんです。だからかな子先生は僕のウチーチェリ。ちなみにウチーチェリはロシア語で先生って意味。Co部署時代にアーニャから教えてもらったんですよ」

莉嘉「うわーどーでもいーじょーほー☆」

美嘉「プロデューサーってよくわかんない情報を付け足すこと多いよね★」

李衣菜「ちょっと、プロデューサー」

P「無駄なことこそ人生の華だと思うんですよ。かな子先生。頼んだもの、持ってきてくれましたか」

かな子「はい。頼まれたマカロン。作ってきました」

P「僕はチーズケーキ。細かいことは後にして、今から親睦会! お菓子パーティといきましょう!」

莉嘉「お菓子パーティ! やったー☆」

美嘉「ほんとプロデューサーってお菓子振る舞うの好きだよね。じゃあアタシは紅茶淹れてこようかな」

P「ダメ。紅茶淹れんのも僕の仕事。みんなはここで待っててください」

李衣菜「聞いてよプロデューサー!」

P「何ですか多田さぁん。もしかしてあまり面識のない僕とアイドルで、ちょっと遠慮がちになってるんですか。わかりました。ちょっと待っててください」

李衣菜「違うって! ちょっと、プロデューサー!」

莉嘉「行っちゃったー」

かな子「Pさんって気は効きますけど、気分がいい時は人の話を聞かないから」

P「お待たせしましたー。ちょうどお暇だったようなのでお呼びしました」

夏樹「どもっす。なんか誘われたんだけど………」

李衣菜「なつきち!」

美嘉「夏樹じゃん。オーッス★」

夏樹「オーッス。そっちは………Cu部署の三村かな子、だっけか? 木村夏樹だよ。よろしく」

かな子「よろしくお願いします。お菓子好きですか」

夏樹「種類にもよるけど。てか、だりー。人見知りだからってこういうことでアタシに頼っちゃダメだろ」

李衣菜「別に人見知りなんか最初からしてないって! プロデューサー! 私が聞いた話は! ロックなアイドルユニット結成の企画って聞いてたんですけど! どういうこと?」

P「どういうことって………あなたのプロデューサーにはちゃんと伝えたはずですよ。「カワイイ、ポップなアイドルユニットの企画」だって」

李衣菜「そんなの………! 私は「李衣菜にぴったりなロックでクールなユニット企画よ」って聞きまし………まさか。また私を騙したなあの人ー!」

夏樹「あー………」

P「騙した………もしかして。多田さんのプロデューサーも苦労してるんですね」

李衣菜「何ですか「ポップンガールズ」って! 私は「ロッキングガールズ」って聞いてたんですよー!」

P「えっと、わかりました。伝達の不備があったようなので、多田さんはポップンガールズの一員兼ロッキングガールってことで………妥協してくれませんか? 埋め合わせはしますので」

李衣菜「そんなぁ………」

夏樹「まあ気を落とすなってだりー。この人いい人だから、きっとだりーの要望にも応えてくれるって」

P「アハハハ………とりあえず、紅茶の用意もしましたし。皆さんでいただきましょう」

かな子「そうですね。じゃあみなさん。いただきましょうか」

莉嘉「いただきまーす☆ にしてもすごい人たちが集まってるね」

P「ん? すごい人たち?」

莉嘉「だってあのワンダフルマジックの一人のかな子ちゃんにロック・ザ・ビートで活躍した李衣菜ちゃんに夏樹ちゃん☆ すっごいメンバーだよ! みんなLIVEできれいに輝いてたし………アタシも早くLIVEしたいなぁ」

P「そのことなんだけど。かな子先生と多田さんとユニットを組むんだよ。LIVEなんてバンバン開催するって」

莉嘉「ん? それって………」

P「うん。おめでとう莉嘉ちゃん。ユニット結成と同時にCDデビューだ」

美嘉「!」

莉嘉「アタシが、CDデビュー………やったぁ!」

P「それも兼ねてのお菓子パーティだからな。さぁじゃんじゃん食べるんだ」

莉嘉「うん! Pくんありがとう☆」

美嘉「莉嘉が、CDデビュー………」

>>29 気は効きます× 気は利きます○

P「ハイ皆さんお疲れ様ですー。これで一ヶ月間のLIVEイベントは無事終了。短い間でしたけど、一応ポップンガールズは解散です」

かな子「お疲れ様です。本当にあっという間でしたね。」

莉嘉「まるで一行空けたくらいの短さだった気がする☆」

P「ハハハ。同感だよ。ん? どうしたんですか李衣菜さん」

李衣菜「いえ………こう、感無量と言うか。こんなにも早く終わっちゃうんだなって思っちゃって………別に悲しいとかじゃないんですけど」

かな子「李衣菜さん。すごく張り切ってましたしね。リーダーだからしっかりしなくちゃって」

莉嘉「うん………アタシだって、このユニットが解散なんて思いたくないし」

李衣菜「本当に………でも。二人と、かな子と莉嘉と組めてよかった………」

P「李衣菜さん………解散と言っても別に終わりじゃありません。反響によってはまたイベント時に結成するかもしれません。でも、今だけ目いっぱい悲しんだ方かもしれないですね。でも泣いてる姿をファンに見られたらまたへたりーなって呼ばれちゃいますよ」

李衣菜「そんな不名誉な愛称誰がつけたのかって聞きたいところですよ! それに泣いたりなんかしません。リーダーですからね」

P「イベントごとに変なドジかましたりしたから自然とつけられたのでしょう。はい、このイベントが終わっても君たちの仕事が尽きることはないですよ。李衣菜さんとかな子先生は後日詳しく聞かされると思いますが、ワンダフルマジックと並ぶ我がプロダクションの目玉イベント「シンデレラドリーム」の企画に参加してもらいます」

莉嘉「ワンダフルマジックに並ぶ企画! いーなー。CDデビューって聞いたのに結局出なかったし」

P「何を言ってるんだ莉嘉ちゃん。ポップンガールズの企画が終わった今。君のためのランクSRの19の企画を計画中だ」

莉嘉「ランク、SRの19? それほんとPくん!」

P「これは秘密裏に計画されていたシークレットライブだからね。詳しいことはまた今度だけど、企画名は「シークレット☆モード」だ」

P「莉ー嘉ーちゃん。莉嘉ちゃん!? 全くどこ行ったんだあの子。スクランブル交差点ではぐれられると探しようがないんだよなぁ」

莉嘉「P-くん☆」

P「んがっ。後ろから………いきなり押さないでよ。と言うより、人ごみに紛れてはぐれただろ」

莉嘉「はぐれてないよー。ちょ………っとだけPくんを驚かそうと思って歩く速さ落としただけだよ☆」

P「いらんことを………ほら。帽子がずれてる。もう君はトップアイドルなんだからこういう所をきちんとしないとだめだよ」

莉嘉「はーい☆ あれ。あの看板!」

P「ん? あぁ。莉嘉ちゃんが大きく映し出されてる」

莉嘉「みんなに見られてる………なんか、本当に実感わかないね。本当にアタシ、トップアイドルなのかな?」

P「毎日のようにいろんな仕事をこなしてるのに。そんなんじゃまだまだ上に行けるってことだね。と言うより、仕事で毎日のように会ってるんだから休日くらい僕と過ごさなくていいんじゃないか?」

莉嘉「休日だからこそPくんと出かけるんだよ☆ それに、聞きたいこともあったし」

P「事務所じゃダメなの?」

莉嘉「うん………お姉ちゃんのことなんだけど。最近どうなの?」

P「最近どうなのって、姉妹だろ。君の方がわかってるんじゃないの? ケンカしたとか?」

莉嘉「別にそういう訳じゃないって。別に優しいし、いつも通りのお姉ちゃんなんだけど。どこか元気がないって言うか………遠慮がちに感じるのかな?」

P「姉妹なのにか?」

莉嘉「きっとアタシの勘違いだけど………どうなのかな? お姉ちゃんが何かに悩んでるなら、いつも助けてもらってたしアタシも何かできないかな?」

P「………君はお姉ちゃん思いだ。大丈夫。僕からも何か聞いといてあげるから」

莉嘉「………うん☆ ありがとうPくん!」

P「美嘉さんが………か」

P「今月は仕事なしです」

美嘉「なしって、何で? いつもなら結構」

P「もう、これ以上のランクアップも望めない。あなたの売り方ももう限界がある。相手側もあなたより莉嘉ちゃんの方がいいと判断したんでしょう」

美嘉「そんな………」

莉嘉「アタシはお姉ちゃんに憧れてアイドルになったのに、いつの間にか追い越しちゃった☆」

美嘉「莉嘉………」

P「もともとの才能が違ったんですよ。じゃあ行こうか莉嘉ちゃん。ファンのみんなが待ってるよ。君は押しも押されもせぬトップアイドルだからな」

莉嘉「うん! 行こ! Pくん☆」

美嘉「莉嘉………待ってよ。待ってよプロデューサー! アタシはまだ………まだ………あれ? 寝てた? 何で、あんな夢見たんだろ………」

ちひろ「どうしたんですか? ずいぶんうなされてたけど、怖い夢でも見たんですか?」

美嘉「違いますよ。あ、もう帰りますね★ プロデューサーは………まだ莉嘉の付き添いかな? じゃあお疲れ様でしたー」

ちひろ「お疲れさまです」

美嘉「ただいまー。あれ? おかーさん莉嘉は? え? 明日仕事が早いから女子寮に泊まっていくって連絡があったの?」

美嘉(莉嘉がCMに………何で、こんなにも差がついちゃったんだろう)

美嘉「お疲れ様ですー。ふぅ、やっと収録が終わった。ねぇプロデューサー。あ」

美嘉(そうだ。プロデューサーは莉嘉の付き添いだったんだ。最近、莉嘉に付きっきりで結構一人で仕事入りしてる気がする………なのに何でプロデューサーがいる気がしたんだろ)

美嘉「最初のころはいつも三人で仕事入りしてたのに………いつの間にか一人になって」

美嘉(莉嘉はいつも家でプロデューサーと今日は何があったかって楽しそうに話してくれる。充実して、楽しんでいるのがわかるのに何でアタシは、こんなに淋しいんだろう)

美嘉「淋しいよ。プロデューサー」

P「淋しい思いをさせてしまったみたいですねぇ。ハイこれ!」

美嘉「うひゃあ!? な、ンびっくりしたってぷ、プロデューサー!?」

P「いや、青春ドラマの定番じゃないですか。飲み物を後ろから頬っぺたになんて………怒りました?」

美嘉「怒ってないけど、何でここいるのさ?」

P「莉嘉さんの方が早く終わったので、美嘉さんの方を見に来たんですよ。すみませんね。莉嘉ちゃんの付き添いばかりで美嘉さんをいつも一人で行かせちゃって」

美嘉「だ、大丈夫だよ★ もう慣れちゃったし★ プロデューサーも莉嘉のことほっといてこっちに来ちゃダメじゃん」

P「莉嘉ちゃんにお姉ちゃんの方に行ってあげてと言われたので来たんですよ」

美嘉「莉嘉が?」

P「これで仕事は終わりですよね? そうだ。どこかへ寄っていきませんか?」

美嘉「と、唐突だね。どうしたのさ?」

P「以前貴女が言ったことをオウム返しに言っただけです。何で行ったかを知りたいなら、一緒に出掛けましょう」

美嘉「………うん。いいよ★」

P「夜になっちゃいましたね」

美嘉「なっちゃったね★」

P「またちひろさんに怒られちゃいますよ」

美嘉「今回はプロデューサーがわるいんじゃーん」

P「そうですけど………気になりますか? 何で誘ったのかって」

美嘉「だって、プロデューサーって公私混同にすることないし、出かけるとしても自分から誘うことないから。どうしても仕事の関係じゃないかって思っちゃうよ」

P「仕事関連だと言えばそうなんですけど………美嘉さんは悩んでますか?」

美嘉「な、何が? アイドルのこと? 別に悩みなんてないよ★ すっごい充実してる★ 莉嘉も頑張ってるし、アタシも頑張らないとね★」

P「気丈ですね。莉嘉ちゃんから聞いたんですよ。最近、元気がないって。スタッフの人も美嘉さんがどこかしら元気がないと言っていたんですよ」

美嘉「だから、別にそんなことないって★ アタシのことはアタシが一番わかってるから」

P「莉嘉ちゃんからちょっと話を聞いて、街中でも莉嘉ちゃんに関するものが置いてあるところからすぐ離れようとしてましたね」

美嘉「だから………違う」

P「別に打ち明けろとも言いません。ただ、莉嘉ちゃんが心配していたことを伝えたかったんです。あとこの話は莉嘉ちゃんにはしないでください。莉嘉ちゃんがまた不安になるかもしれません」

美嘉「………」

P「じゃあ帰りましょうか」

美嘉「待って! 待って………莉嘉が、心配してたんだよね?」

P「ハイ」

美嘉「プロデューサーはアタシの悩み、何かわかる?」

P「言っていいなら………莉嘉ちゃんに追い越されたことを不安に感じている。君は莉嘉ちゃんの良い姉でありたい、莉嘉ちゃんが君を慕っているからこそ、君は莉嘉ちゃんの見本でありたいと思っている。だけど今は君が莉嘉ちゃんを追いかける立場。よい姉でありたいという考えと、妹に追い越されたという劣等感が渦巻いているって言ったところですか?」

美嘉「プロデューサー………分かんないよ。莉嘉がトップアイドルになって、すごく誇らしいのに。すごく嬉しいはずなのに、何でか悲しい気持ちなんだよ」

P「美嘉さん………」

美嘉「実はこの前サイテーな夢見たんだ。莉嘉とプロデューサーに見捨てられる夢。何であんな夢見たんだろう。あんな夢。二人を裏切ったようなもんじゃん。そんなのあり得ないのに………あり得ないのに。ねぇプロデューサー。アタシ、アイドル続けていいのかな?」

P「続けていいに決まってるじゃないですか。何も悪くないのに」

美嘉「でも、頭で思っても心が嫌になってくる! 何でアタシは莉嘉を悪く思っちゃうんだろう。これならいっそのこと………アイドルを辞めた方がいい。アイドルをやっていて莉嘉を嫌になるなんて! 絶対に嫌!」

P「嫌いになんかならない。君は今でもその不安とせめぎ合ってる。君はアイドルを続けるべきだ。莉嘉ちゃんのためにも」

美嘉「だって………だってぇ………」ポロポロ

P「泣くほど悩んでるんだろ。莉嘉ちゃんは言っていた。美嘉さんとまた、ファミリアツインを結成したいって。また一緒に仕事をしたいって言ってたんだ。今でも莉嘉ちゃんにとって美嘉さんは憧れであり目標なんだ」

美嘉「でも………」

P「美嘉さんはランクSRの19の素質は十分ある。でもまだ16だ。時の運と言ってしまうのは残酷かもしれない。でもこの業界ではそう言うものが往々にして必要不可欠なものと言える。莉嘉ちゃんはそれに上手く乗ることができた。でも、それ以上に、僕のせいだ。プロデューサーとして、君の魅力を引き出せていない」

美嘉「何言ってるのさ! プロデューサーのせいじゃないって!」

P「だから! アイドルを続けてほしい。莉嘉ちゃんのために、僕のために!」

美嘉「プロデューサーの、ために?」

P「君は莉嘉ちゃんと同じ、トップアイドルの素質を持っている。だけど君が辞めてしまうと僕は君の才能を無駄にしてしまうという後悔に駆られてしまう。約束する。僕は責任をもって君の全てを引き出してトップアイドルにするから、アイドルをル続けてほしい」

美嘉「責任って、なんか………っぽいよ。あ、手………」

P「不安があるなら聞いてあげる。迷ったときは一緒に考えるから。これからも一緒に頑張ろう」

美嘉「………うん。頑張る」

P「美嘉さん。お疲れ様です。トップアイドルとしての入り口。ランクSRの17。そのためのライブイベント「シークレット★ハート」が無事終了し、あなたもこれで名実ともにトップアイドルです」

美嘉「そうだね。本当に、アタシもトップアイドルの一員になれるんだ。プロデューサーを信じて、本当に良かった★」

P「君が魅せたものは、ファンたちの心を魅了してやまないものだと思いますよ」

美嘉「もう。プロデューサーもそんなこと言って、恥ずかしくないの? ヘクシッ」

P「さすがにもう秋も半ばですから肌寒いですよね。これをどうぞ」

美嘉「あっ、かけてくれるの? 優しー★ これ、見た目以上に暖かくて、暖かくて………な、何で顔まで熱くなってくるの!?」

P「風邪ですかね? 最近はいろんな仕事してましたし、今日はゆっくり休んでください。打ち上げはまた後日と言うことで」

美嘉「打ち上げってどこでするの? もしかして、よくある夜景の見えるホテルとか★」

P「そんな大それたことはしないですよ。そうですね。どうしましょうか」

美嘉「まだ決まってないんだ★ ならさ………ウチでしない?」

P「ウチ? ウチって、美嘉さんのご自宅で?」

美嘉「うん★ プロデューサーにはお世話になってるし、精一杯おもてなし、してあげる★」

P「そんな、家の人に迷惑ですよ。それはさすがに」

美嘉「仕事とか関係なくさ★ プロデューサーに来てほしいんだ★ ダメ?」

P「………そんな表情でお願いされたら、断るにも断れませんね」

美嘉「よし★ じゃあいつにする?」

P「そうですねぇ………」

P「そして打ち上げ当日と言うより美嘉さんの家の前なんだけど………インターホン押してと」

美嘉「はーい。プロデューサーいらっしゃい★」

P「どうも。あのー。ご両親は? いないんですか? 一言あいさつしたいんだけど」

美嘉「いないよ。アタシ以外みーんな出かけてる★」

P「へ? じゃあ、二人きり? それは」

美嘉「いーじゃんそんなこと! 上がって上がって★ 準備してくるからアタシの部屋で待っててね」

P「されるがままに来ちゃったけど………いいのか? くつろげるわけないし」

美嘉「お待たせー★ ちょっとしたお菓子だけど、プロデューサーの作るのとどっちがおいしいかな?」

P「市販のものをなめてはいけませんよ。髪の毛、家ではさすがに下ろしてるんですね」

美嘉「そうだよー★ 髪下ろしてるところ、男の人に見られるのはプロデューサーが初めてかな。ねぇ、隣いい?」

P「美嘉さんの部屋なんだから、いいんじゃないんですか?」

美嘉「うん。じゃあ隣座るね★ ん? もしかして~………プロデューサー緊張してる?」

P「まさか。そういう美嘉さんこそ。ずいぶんと顔が赤いようですが?」

美嘉「嘘!? ほんと」

P「嘘です。そっちの方が緊張してるんじゃないですかぁ?」

美嘉「べ、別に緊張してないし! もうやめてよプロデューサー!」

P「クク。すみません」

美嘉「ねぇプロデューサー。今、二人きりだよね」

P「そうでねぇ。二人きりですねぇ………」

美嘉「あ………あのさプロデューサー………」

P「何ですか?」

美嘉「実は、プロデューサーに言いたいことがあって………」

莉嘉「お姉ちゃあん………お母さんたちはー? ん? Pくん! 何でここにいるのー!?」

美嘉「莉嘉!? あれ? ママたちと出かけたんじゃないの!?」

莉嘉「昨日結構遅くまでPくんとメールしてたから寝るの遅くなっちゃったんだ☆ あ! これ内緒だった!」

美嘉「プロデューサー………?」

P「あ、いや。寝ろとは言ったんですよ。それにしても、莉嘉ちゃんのパジャマってそういう柄なんだ」

莉嘉「!? Pくんみちゃダメ―!」

美嘉「プロデューサー!」

P「これは事故ですよ! 莉嘉ちゃんいるんなら、ついでに言っておきましょうか。クリスマス。ちょっとした遊園地でクリスマスライブが決まりました。美嘉さんはランクSRの19に相当するイベントです」

美嘉「ほんと!」

莉嘉「やったじゃんお姉ちゃん! クリスマスライブなんていいなー☆」

P「何を言ってるんですか。二人とも出るんですよ。ファミリアツインの復活です」

莉嘉「じゃあ、またお姉ちゃんと一緒に!」

P「ハイ。それに関してですが、これを」

美嘉「ん? チケット?」

P「その遊園地の下見と言うことで、二人のためにチケットを用意しました」

莉嘉「じゃあ、遊園地に行けるんだ☆ Pくんは?」

P「もちろんありますよ」

美嘉「じゃあ、三人で行こうよ★」

莉嘉「うん! 行こ☆」

莉嘉「スー………スー………」

美嘉「莉嘉。寝ちゃったね。後ろの席でグッスリだよ」

P「そりゃあれだけはしゃいでましたから。電池切れは当然ですよ」

美嘉「そうだよね★ ほら、見てよプロデューサー。街のイルミネーション。すごいキレーだね」

P「なんかこう。雰囲気出ますよね。クリスマスに近づいてるって」

美嘉「………プロデューサー。莉嘉も寝てるし、ある意味二人っきりだよね」

P「そうかもしれませんねぇ」

美嘉「プロデューサー………あ、アタシさ………」

莉嘉「ダメだよお姉ちゃん!」

美嘉「!?」

P「起きたの莉嘉ちゃん」

莉嘉「前に言ったよね………抜け駆けはダメだよーって」

P「抜け駆け………」

美嘉「あ、ハハハ! 何言ってんだろこの子★ 変な寝言ー★」

P「すっごい分かりやすい寝言でしたね」

美嘉「………ねぇプロデューサー。暖かいよ」

P「暖房効き過ぎですかね?」

美嘉「ううん。そういう暖かいじゃなくて。なんかこう。プロデューサーの隣にいるからこそ、暖かいって言うのかな?」

P「僕の隣だから暖かいんですか。結構こそばゆいこと言いますね」

美嘉「すっごくゆっくり過ぎる感じで、渋滞なのに全然苦しくないって言うか、もっと渋滞してればいいって言うか。そうすればプロデューサーといっぱい話もできるし」

P「イルミネーションも加えて、飽きることはないですからね」

美嘉「ねぇ、プロデューサー。今だから言うけど」

P「ハイ?」

美嘉「いつも、ありがとっ★ クリスマスはアタシと莉嘉とプロデューサーの三人で、イッパイ楽しもーね★」

P「そしてライブは無事終了。二人はめでたくトップアイドルとしての道を歩んでいくことになったというわけです」

杏「その話からするにまーた毒牙をかけたことになるね。さすがだよプロデューサー!」

P「何ですか杏さんその言い方ー! 何でそんなに怒ってるんですか? せっかくのお正月だってのに」

杏「お正月だから怒ってるんだよ! 何で日本の休日の正月まで働かなくちゃいけないのさー!」

P「そういう仕事だからです。さっきお賽銭入れた時のお願いは何にしたんですか?」

杏「休みたーい!」

P「却下」

杏「新しいカエダーマがほしいなぁ。チラッ」

P「何ですかそれは?」

杏「お年玉ください!」

P「神ではなく僕頼みと来ましたか。ハイこれ」

杏「お、すっごいでっかいぽち袋! プロデューサー太っ腹ー………これ、次の仕事場の地図じゃんやだー! プロデューサーは杏のおねだり聞いてくれないの? おねがーい」

P「ぐおぉカワイイ! 仕方ないなぁ。きらりん。杏さんを連れておみくじ引いてきてください。これを使っていいですので」

杏「そ、それのどこが仕方ないなのさぐえぇ!」

きらり「りょーかいりょーかい☆ 行くにぃ杏ちゃん☆」

杏「うわああああぁぁぁぁぁぁ………」

茄子「すっごい勢いで行っちゃいましたね♪」

P「茄子さんはいいんですか? お御籤」

茄子「もう引いたんですよ。見てください。大吉です♪」

P「まあ。驚きはしませんけど」

きらり「ただいまにぃ☆ Pちゃん見てー☆ 大吉だにぃ」

P「おおすごいじゃないですか! 幸先いいですねぇ」

茄子「私の時とずいぶんリアクションが違いますね」

P「あ、いや。アハハハ。杏さんはどうでした?」

杏「凶だったよ………自分の思い通りにならない一年になるんだって」

P「あー………まあ、お御籤ですし。みくにゃんは大凶だったそうですよ! 自分を曲げるときが来るって書いてあったらしいです! それに比べたら大丈夫でしょう!」

杏「杏もうやる気なくした。家に帰って寝正月を開始する! 運ぶんだきらり!」

きらり「わかったにぃ☆ しゅっぱーつ!」

P「ダメ」

きらり「わかったにぃ」

杏「え?」

P「ふぅ。やっとCu部署に帰ってこれた」

ありす「お帰りなさいプロデューサー。すごく待ってたんですよ。荷物を持ちます」

P「ありがとう。どうでしたかかな子先生。僕がいない間、二人はきちんと仕事をしてましたか?」

かな子「してましたよ。ありすちゃんはプロデューサーはいつ帰ってくるかとよく聞いてきましたし、杏ちゃんはいつも通りでした」

P「そうですか。じゃあ問題なかったということですね。それでは。今日から彼女たち二人。美嘉さんと莉嘉さんがこちらのCu部署に通うことになります」

莉嘉「城ヶ崎莉嘉だよー☆ よろしくー☆」

美嘉「美嘉だよー★ かな子ちゃん久しぶりー★」

かな子「久しぶりですー」

杏「ん? かな子ちゃんは二人と知り合いなの?」

莉嘉「そうだよー☆ ありすちゃん。杏ちゃん。よろしくね☆」

ありす「よろしくお願いします」

杏「よろしくー。で、プロデューサー。何か重要な話があるって言ってたけど、何なのさ?」

美嘉「重要な話?」

P「ああ。実はそのことで話したいことが合ってですね。話を聞いている人もいると思いますが。美嘉さんと莉嘉さんがトップアイドルになり、社長はある改革に踏み切ることにしたことで。我がシンデレラプロは生まれ変わります。そう。部署統一化です」

かな子「部署統一化の話………統一とはどういうことなんですか?」

P「まずは建物の統一化。今まで建物は離れていましたが今度からは一つの建物になります。二つ目は所属部署の異動の廃止。どうやら異動はいらないと判断したみたいです。そして、担当アイドルの無差別化。今までCu部署に所属しているならCuのアイドルしか持てなかったのがCu、Co、Pa問わずに担当できるようになるようです。ただし持てるのは五人までと規定するみたいですけど」

杏「随分と思い切った行動に出たね社長は」

P「来期からこの方針を打ち出すと同時に僕のもとにある企画が提案されました。この改革が実現したのは、僕が君たちをプロデュースしたことが大きな影響を与えたとのことで、君たち五人を僕のフロントとして、ライブを行うとのことです。ユニット名は「ファーストジェネレーション」だ」

ありす「ファースト、ジェネレーション」

P「君たちが、新しいシンデレラプロの先駆けとなるようにと、込められた名前だそうです。リーダーは美嘉さん。君です」

美嘉「アタシが?」

P「貴方が適任です。上にそう報告もしてあります」

美嘉「リーダー………」

莉嘉「すごいじゃんお姉ちゃん☆ リーダーだよリーダー!」

美嘉「………うん。頑張るよプロデューサー!」

P「よし! じゃあたった今をもって。僕の持つ五人のフロントアイドルのユニット名は、ファーストジェネレーションだ!」



『ファーストジェネレーション。この企画とともに我がシンデレラプロダクションは新しい時代へと歩み始める』

『今までとはどう違うのか、それは改善なのか改悪なのかはまだわからない。だけど確かに歩み始めた』

『しかしPはすでに聞かされていた。これは「最初の世代」なんだと。「最初」があるなら「次」があることを』

P「確か、このあたりのはずだけど………お、いたいた」

『時代とは常にめぐるものだ』

???「ん?」

『どんなにトップアイドルを排出しようと満ちることはない』

P「君が、新しいアイドル候補生だね。君の担当プロデューサーのPです」

『プロデューサーのすべきことはトップアイドルを育てること』

???「アンタが、私のプロデューサー? まぁ悪くないかな」

『時代は移り変わる』

P「悪くないって。初対面ですごいことを言う子だね。名前を確かめてもいいかな」

『新世代(ニュージェネレーション)へ』

凛「私は、渋谷凛。よろしく。プロデューサー」

パッションストーリー 終わり

ファーストジェネレーション 完

適当 その一言に尽きます

城ヶ崎姉妹を出したのは比較しやすくどこかしら暗くなる部分を作りやすかったと思ったんですけど書きづらかった。他のアイドルを絡ませるにも二人とも友好関係広すぎて逆に出せなかった結果。仕事部分を淡々と描いた気分です

一応ゲームの設定に応じた終わり方だと思います。五人のフロント。部署は変えられないけどどの属性のアイドルでもプロデュースできる等。結構漫画ネタも入れさせてもらいました

あとみくにゃんを最後まで忘れてたので無理やりねじ込んだけどノルマ完了!

以上みくにゃんこスキーPでした!

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