ラウラ「進撃のォ!!」箒「きょ、巨人!?」(136)

※ありがちなクロスオーバーものです
設定とかも多少変更がありますので許してくださる方のみお進み下さい

――――――


箒「……うっ」

ラウラ「おお、やっと目を覚ましたか」

箒「……ラウラ?……!?ここは一体!?」

ラウラ「さあな」

箒「あ、isは!?皆は!?ここは一体!?」

ラウラ「少し落ち着いたらどうだ……」

箒「あ、ああ…」

ラウラ「しかし困ったものだ。まるでレーダーが役にたたん」

箒「!!?」ピッ

箒「な、何だ動いてるじゃないか……」ホッ…

ラウラ「違う。広域レーダーだ」

箒「広域……?」ピッ



箒「……何だこれは」

箒「え、衛星からの情報が全然ない!!」

ラウラ「おまけに地形データと照合してもこの地が何処なのか見当がつかん」

箒「……と言うことは」

ラウラ「ああ、ここは私たちの知る地球ではないかもしれん、ということだ」

箒「そ、そんな馬鹿な!?」

ラウラ「……まあ、あんな無茶な実験をしたんだ。何が起きても不思議はないさ」

箒「……すまん、姉さんのせいで」

ラウラ「気にするな。……ところで」


巨人「…………………」


ラウラ「こいつら、どうする?」

箒「な、何なんだこいつらは!?」

ラウラ「さあな。とりあえず味方ではないらしい。…………、来るぞ!!」

箒「!!?」



巨人「ウォォォオォ!!」ガッ!!

箒「な、何なんだこいつ!?」フィン

巨人「ウォォォオォ!!」ブォン!!

箒「くっ!!このっ!!」バシュッ!!

巨人「ウォォォオォ…」

箒「あ、当たった!?……けど!?」

シュウウ…

箒「い、一瞬で傷がふさがった!?」

巨人「ウォォォオォ!!」

箒「うっ」ビクッ

ラウラ「怯むな!今弱点を探してやる!!」ピッピッ…



ラウラ「ここか!?」バシュンッ!!

ズボッ!!

巨人「オオオ…」シュウウ…

箒「ラ、ラウラ!?」

ラウラ「……ほう、どうやら首のうなじ辺りが弱点のようだな…」ニィ…

巨人達『オオオオオオ……』

箒「あ、あんなに……」ゴクッ

ラウラ「しかし、幾ら数ばかりいても恐れるに足らん。……一気に叩くぞ!!」

箒「……ああ!!」


巨人達『オオオオオオ!!』

――――――――――――――――――

シュウウ…


ラウラ「……どうやらあらかた片付いたようだな」

箒「……ああ、ところでエネルギーは大丈夫か?」

ラウラ「ん、頼む」


箒「……ところで、ここは何処なんだろうな……」
ラウラ「……さあな。それにこいつら……」チラッ…

ラウラ「倒すと肉も残さず消滅する……」

ラウラ「それに、まるで他の動物には一切目もくれず私たちのみに襲いかかってきた……」



ラウラ「人間のみを殺そうとしているように、な」

箒「…………」

箒「……ところで、この先どうする?」

ラウラ「……そうだな」



タッ、タスケテクレーッ!!



ラウラ「……おい、聞こえたか!?」ピッ

箒「ああ、こっちでも確認出来た!!」ピッピッ

ラウラ「行くぞ!!」ビュンッ!!

男「た、助けて下さい!!何でもしますからぁ……」

巨人「…………」ニィィ…

男「ヒィッ、ヒイイッ!!」ズザザッ!!

巨人「……」ヒョイッ

男「ややややめてお願い食べないで!!」


巨人「…………」アーン…




バシュンッ!!

男「あ、あれ……」

巨人「…………」グラッ…


ドスン!!


男「……えっ、何が……」

シュウウ…


ラウラ「大丈夫か?」

男「……えっ、あんたは……?」

ラウラ「私か?私はドイツ軍黒ウサギ部隊所属――――――

箒「おいおい、それじゃ通じないんじゃないか?」クスッ


箒「……そうだな」


箒「わたしは紅椿の箒」


箒「そして彼女は、黒雨のラウラ、だ」

一端中断します。

―――――――――――――――

あれから二週間……



エレン「………zzz」

ミカサ「………スースー」

エレン「………zzz」

ミカサ「………スースー」

エレン「………zz、っておい!!」

ミカサ「………何、もう朝……」ムニャ…

エレン「何でここにいるんだよ!!」

ミカサ「……夫婦は包み隠さず、と聞いた」

ミカサ「まして、エレンはわたしの嫁……」パサッ…

エレン「ババババババカバカ早く隠せ服を着ろ!!」

ミカサ「……わたしは気にしない」

エレン「俺が気にするんだよ!!」

ヒュッ――

バンッ!!

エレン「つ、強えぇ……」ギリギリ

ミカサ「エレンはもう少し対人訓練を強化するべき」ギリギリ

ミカサ「……わ、わたしが教えてあげないこともない//」テレテレ

エレン「何で照れるんだよ……」ギリギリ…

バンッ!!

アニ「ちょっと、あいつが―――」


エレン「ア、アニ!?」

ミカサ「……夫婦の間に入ってくるなんて、無粋」


アニ「……て、」

アニ「天誅――――――!!!」

バシバシバシ!!

ライナー「何で俺が!?」

――――――

アルミン(……今から二週間前、人類に大きな転機が訪れた)

アルミン(無敵の翼を持つ二人の少女)

アルミン(二人の活躍によって、人類はシガンシナ区を奪還。ウォール・マリアの修復に成功した)

アルミン(そして、二人の英雄が遂に教官として僕たちの前に現れたんだ!!)

―――――――――



キース「今日から新しい教官を紹介する!!」

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒである!!」

箒「し、篠ノ之箒だ」

キース「この二人が新しく貴様らを教えて下さる!!慎んで教えを乞うように!!」

アルミン(…僕たちは目を疑わざるを得なかった)

アルミン(……その英雄が僕たちと変わらない女の子だった)

アルミン(……そして、一人は東洋人)

アルミン(ミカサ以外には絶滅したと思っていた東洋人……)

アルミン(……そして、胸が大きいことに……)ゴクッ…

箒「……?」プルンッ

アルミン(そして、もう一人の少女……、ラウラ・ボーデヴィッヒ……)

アルミン(輝くような長く美しい銀髪、紅玉のように輝く美しい瞳)

アルミン(透き通った肌に絵画から出てきたような容貌)

アルミン(まるで、人ではない、作りもののような美しさ)

アルミン(しかし、一番気になったことは)

ラウラ「おい、お前」

アルミン「は、はい!」

ラウラ「……アルミンと言ったか」

アルミン「は、はい!!」

ラウラ「………ふーむ、似ているな」

アルミン「は、はい!!ありがとうございます!!」


アルミン(僕と声が一緒だったってことだ!!)

ラウラ「さて訓練兵諸君、巨人に出くわした時、一番重要な事は何だ!?」

エレン「はっ!慌てず、果敢に撃破する事です!!」


ラウラ「そうか!!0点!!」


エレン「……え」

ラウラ「うむ、慌てず、という文言を考慮して10点!!」

エレン「そ、そんな!!」

ラウラ「次は!!」

ミカサ「はっ、慌てず、確実にうなじを削ぐ、であります!!」

ラウラ「10点!!」

ミカサ(……エレンとおんなじ点数//)

ラウラ「さあ、次!!こんな簡単な事も分からんのか!?」

ンナコトイッタッテ……

ドウスリャイインダ……

ケッコンシヨ…

ザワザワ…

ラウラ「全く、こんな簡単な事も分からんのか!?これでは三回と持たずに全員巨人のエサだな!!」


ザワザワ…

ラウラ「さあ、誰か分かる者はいないか!!」


ジャン「……………」

ラウラ「……おい、貴様!!」

ジャン「……!!」ギクッ

ラウラ「貴様だ。答えてみろ!!」

ジャン「」

ジャン「……あの、えっと……」

ラウラ「どうした?答えられんのか!!」

ジャン「……っ、に、逃げます……」

ラウラ「……ほう」

ジャン「あ、安全と思える距離まで退避します!!」


ラウラ「……」

ジャン「……」ドキドキ

アルミン(……ジャ、ジャン……)

マルコ(……素直すぎるよ)

ラウラ「80点」

ジャン「……へ?」

ラウラ「まあ、いきなり正解を求めるのは酷だが、まあ、いいとしよう。」

ラウラ「いいか、まず巨人と出くわしたら逃げる事だ!そして、とにかく生き残らねば話にならんからだ!!」

エレン「しかし、それでは巨人を倒す事が!!」

ラウラ「出来る!!」


エレン「……っ!!」

ラウラ「その方法をわたし方式で教えてやる。どうだ、やりたい者は!!」

ザワザワ…

マジカヨ……

ケッコン……

ラウラ「もし、やりたい者がいるなら志願せよ!!」


ラウラ「必ず巨人を打ち破らせてやる!!」

エレン「……!!!」

ラウラ「わたしからの挨拶は以上だ!!」

キース「うむ。訓練兵は敬礼!!」

ザッ!!


キース「続いて、シノノノ教官!!」

箒「えっ、わたし!?」

キース「……君以外に誰がいるのかね?」

箒「い、いや、その……」

ラウラ「箒、ビシッと決めてやれ!!」グッ

箒「……」

箒「……えー、只今ご紹介に預かりました篠ノ之箒です……」

箒「……あー、とりあえず一曲歌います」


訓練兵「」

アルミン(……こうして二人の若き教官を得て僕達の訓練は新しい局面を迎えようとしていた)

アルミン(彼女達は何者なのか?本当に壁の外から来たのか)

アルミン(彼女達への興味は尽きない)

アルミン(……ただ)

箒「……このうつくしき~ざんこくなせかいでは~♪」

アルミン(……シノノノ教官は意外と歌が上手かった)

―――――――――――――――

ラウラ「番号!!」


エレン「1!」

ミカサ「2!」

アルミン「3!」

ジャン「4!」

マルコ「5!」

トーマス「6!」

ミーナ「7!」

アニ「8!」

コニー「9!」

サシャ「パァン!」

アルミン(何でだよ!?)

ラウラ「うむ、ようこそ我が小隊へ!!わたしは諸君等を歓迎する!!」

アルミン(無視かよ!?)

ラウラ「ぶっちゃけ、こんなに来るとは思ってなかった!!」

アルミン(いいよ、そんな後ろ向きな情報!)

ラウラ「―――来たからには諸君を一人前の狩人にしてやろう。以上!!」


訓練兵「はっ!!」ザッ!!

箒「えーと、わたしは………」

ラウラ「……歌は歌うなよ?」

箒「」

アルミン(……こうして僕の新しい訓練生生活は始まったわけだが……)

アルミン(僕とエレン、ミカサはとにかく、ジャンとマルコは……何となく分かる。)


アルミン(分からないのはアニにコニー、そしてサシャだ)

アニ「……」ジーッ…

アルミン(……どうやら彼女のお目当てはエレンのようだ……)

アルミン(……胃が痛む)キリキリキリ…

アルミン(……そしてミーナにトーマス……)

ミーナ「ちょっと、アニ……」クイクイ

アニ「……ん」

アルミン(……どうやら彼女はアニのお目付けらしいな)

アルミン(……そしてトーマス)

トーマス「……何できたんだろ、俺」

アルミン(知らないよ!!)

ラウラ「さて、わたしの訓練を受ける以上、諸君等にはこれまでの常識は捨ててもらう」

エレン「………」

ラウラ「まず、諸君等にはこいつの扱いに慣れてもらう」ペシペシ

エレン「……あれは」

アルミン「……大砲?」

マルコ「いや、大砲と呼ぶには小さ過ぎるよ」

ミーナ「でも、銃って呼ぶには大きすぎない?」

ラウラ「ふむ、諸君等が知らないのも無理はない。こいつはわたしが最近技術部に作らせたものだからだ」

アルミン「…………」ゴクッ

ラウラ「こいつは対巨人用30ミリライフルだ」


ラウラ「そして、こいつは20ミリ」

アルミン(……凄い)ゴクッ

アルミン(……あんなに巨大な鉄砲、初めてみた…)

エレン「し、しかし、巨人は火器では倒せないのでは!!」

ラウラ「言った筈だぞ常識は捨てろ、と」ギロ

エレン「……はっ」

ラウラ「……ふむ、まだ常識が抜け切ってないと見える」

ラウラ「……よし、本日は銃の訓練と同時に特別訓練を実施する」

コニー「はーい、特別訓練って何ですか?」

ラウラ「そりゃもう、壁外訓練に決まっているだろ?」


アルミン(来るんじゃなかった!!)

トロスト区 壁上



ラウラ「全員、整列!!」


「「ハッ!!」」ザッ!!





ラウラ「……よし、全員揃っているな」

ラウラ「それでは、これより諸君等を地獄へ招待する!!」

「「…………………」」ゴクッ…

ラウラ「その前にこれから諸君等の命を守ってくれる銃の取り扱いを説明する!!」


「「ハッ!!」」


ラウラ「まずは、この30ミリからだが……、どうだ、誰か撃ってみたい者は!!」
エレン「……はサシャ「はーいはーい、撃ってみたいです!!」

ラウラ「そうか!!ではブラウス訓練兵、前へ!!」

サシャ「はい!!」

エレン「……サシャの奴」ブツブツ…

ミカサ「……大丈夫、後で削いでおく」ヒソヒソ…

アルミン「止めてよミカサ……」ハァ…


ラウラ「よし、では構え!!」

サシャ「はい!!」カチャ

ラウラ「構えて……」


サシャ「……」ゴクッ…

ラウラ「……よく狙バァン!!

トーマス「うわっ!?」

ミーナ「おっきい音~……」キーン


ラウラ「馬鹿者!!いきなり撃つ奴がいるか!!」

サシャ「す、すいません!!」

箒「でも、ちゃんと当たったぞ?」

マルコ「あ、シノノノ教官いたんですか」

箒「最初から居たわ!!ただやることと喋る機会がなかっただけだ!!」

アルミン(……不憫だ)


サシャ「でも、鉄砲じゃっ、て……おおおおお!?」


ドスン!!シュウウ…

アニ「…………!?」

コニー「す、スゲエ!!」

ジャン「マジで巨人を……」ゴクッ…


サシャ「す、凄いです!!わ、わたしが巨人をやっつけちゃいましたよ!?」

ラウラ「まあ、当然だな」ニィ…

エレン「……これさえあれば巨人を……!」ゴクッ…

アニ「…………」


サシャ「でも教官」

ラウラ「何だ?」

サシャ「この銃って、何時もわたし達が使っている銃と随分違うんですけど……」カチャ…

ラウラ「ほう、分かるか?」

サシャ「はい、弾を前からじゃなく後ろから入れてますし、それに点火薬も使ってないし……」

ラウラ「うむ、確かにこいつはマスケット銃ではないからな」

サシャ「?」


ミーナ「あの、それって……?」

ラウラ「うーむ……、まあ、簡単に言えば対戦車ライフルをモデルに拡張したものだと」

ミーナ「?????」

箒「全然簡単になっとらんぞ……」

ラウラ「まあ、ざっくり言えば旋条式後装銃だな」


ミーナ「??????」


ラウラ「ま、新型の銃だと思ってくれ」

ミーナ「………はあ」

サシャ「でも、本当に凄いです!!弾入れが凄く楽チンです!!」

ラウラ「ほう」

コニー「……いいな~」

ラウラ「ん、貴様も分かるか?」

コニー「はい!俺も狩りとかやってたんで!!」

ラウラ「そうかそうか」

ラウラ「よし、では次は貴様に撃たせてやろう」

コニー「マジっすか!?やった!!」



ラウラ「では、他に質問はないか?」

アルミン「はい!」

ラウラ「うむ、何だ?」

アルミン「あ、あの、どうやって作り上げたのですかあの銃は!?とても僕達の技術では……」

ラウラ「いや、頼んだら普通に作ってくれたぞ?」

アルミン「……は?」

ラウラ「いや、isのプライベート部分にこの手のデータを突っ込んでいたのでな」

箒「私用するなよlsを」

ラウラ「それを元に図面焼いて技術部に持っていったら一週間で作ってくれたぞ」

箒「作らせるなよ」

ラウラ「立体起動装置を作るより楽チンだ、って言ってた」

アルミン「は、はあ……」

ラウラ「むしろ、何でこれまで作らなかったんだろー、って本人等が不思議がってた」

アルミン「はあ……」

ラウラ「よし、では次は貴様に試射させてやる」

アルミン「あ、ありがとうございます!!」

ラウラ「……構えて」


アルミン「……はい」カチャ…


アルミン(……これで僕もようやくみんなと肩を並べて戦える)グッ…

アルミン(……これで僕は足手まといなんかには……!!!)グッ!!

アルミン「………」

ラウラ「どうした、早く撃ってみろ」

アルミン「……標的が遠すぎてよく見えません」

ラウラ「うむ、ならこれを使え」ポンッ

アルミン「……筒、ですか?」

ラウラ「そいつをちょっと覗いてみろ」

アルミン「……?わっ!?教官の顔が小さく!?」

ラウラ「逆だ逆」

アルミン「……!?巨人がこんなに近くに……!?」

ラウラ「そいつは望遠鏡と言って遠くまで見渡せる優れものだ」

アルミン「……すごい」ジーッ…

ラウラ「そいつがあれば巨人に照準できるだろう?」

アルミン「………はい!!」


箒「……顕微鏡はあるのに望遠鏡はないのな」

ラウラ「……しらん」

30ミリ弾だと、かなり大型のライフルになるな……正直15~6才の少年少女で
扱えるシロモノじゃ無いと思うけど、立体起動装置で鍛えられているから
大丈夫、と脳内補完。
箒……生きろ。

>>66
レスありがとうございます。
大変励みになっております。

30ミリについての疑問は続きをどうぞ。





ミーナ「でも、30ミリって大きすぎて取り扱いが……」ズシッ…

ラウラ「うむ、だから基本は地面に設置しての伏せ撃ちになるな」

エレン「なるほど」メモメモ

ラウラ「こいつをライフルみたいに扱えるのは……」


バァン!!

ラウラ「……アッカーマン訓練兵くらいだろう」

ミカサ「………愉悦」ムフーッ

ラウラ「さて、次は20ミリの説明だが……」

ラウラ「うむ、レオンハート訓練兵」

アニ「はっ」

ラウラ「やってみろ」

アニ「はっ!!」

ミーナ「アニ、頑張って」

ラウラ「よし、構え!!」

アニ「はっ!!」カチャッ

ラウラ「撃て!!」

パァンッ!!

トーマス「あ、当たった!!」



巨人「……………」ズシンズシン

ミーナ「……でも、効いてないみたい」

ミカサ「………フッ」

アニ「…………」イラッ

アニ「……教官、もう一度お願いします」

ラウラ「うむ」

パァンッ!!

アニ「……もう一度お願いします」

パァンッ!!

アニ「もう一度……」

パァンッ!!

アニ「もう一度……」

パァンッ!!


巨人「……~♪」

アニ「………………」

ミカサ「…………」フッ

アニ「…………」イラッ

アニ「…………………………………」

パァンッ!!


巨人「オオオ…」ドサッ

アニ「やった!!」

ミーナ「やったねアニ!!」

アニ「うんっ!!」


アルミン(青春だなぁ)

ラウラ「見ての通り、大型巨人については弾頭にもよるがまあ、やや非力だ」

アニ「……はぁ」

エレン「なるほど……」メモメモ


ラウラ「しかし、だ。小型中型についてはかえって具合がいい」

ラウラ「ボット訓練兵、やってみろ」

マルコ「はっ」

パァンッ パァンッ

ラウラ「……と言う風に仕留められる訳だ。なお、このさいは榴弾を使う事を勧める」

エレン「なるほどなるほど」メモメモ

マルコ「……えっと、」

ラウラ「ではボット訓練兵は戻ってよし」

アルミン(出番すくなっ)

ラウラ「では最後に12・7ミリの説明だが……」


エレン「はい!!俺やります!!」

ラウラ「おう、イェーガー訓練兵か」

ジャン「お、俺も!!」

ラウラ「おう、キルシュタイン訓練兵」

ラウラ「ならば、二人にやってもらう」

エレン「はっ!!」

ジャン「はっ!!」

ラウラ「では、始め!!」

エレン「はっ!!」

ジャン「はっ!!」



パンッ

パンッ

ジャン(何とか死に急ぎ野郎より先に仕留めてえが……)

パンッ

パンッ

ジャン(効かねえええええええ!!)

ラウラ「と、言う風に12・7ミリでは撃破は難しいがー――――――」スッ


パンッ パンッ

巨人「オオオ!!」ガバッ!!

ラウラ「と、このように目を狙ってやれば12・7ミリでも敵兵力の一時的な無力化は図る事ができる」



ミカサ「……凄い」

アニ「……伊達に教官じゃないって事か」

ラウラ「と、言う風に三種類の火器の使い方をざっと説明した訳だが、何か質問は!!」

コニー「はい!!」

ラウラ「おう、スプリンガー訓練兵」

コニー「結局、どれを使えばいいんですか!?」

サシャ「あ、それ、わたしも気になります!!」

ラウラ「……ふむ」

ラウラ「まず30ミリだが、こいつの威力は絶大だ。大型巨人すら一撃でほぼ確実に仕留められる」

ラウラ「反面、非常に重い。30キロ半ばの重量はアッカーマン訓練兵のような例外を除いては単独での運搬は不可能だ」

アニ「……だってさ」

ミカサ「……何」

アニ「……別に」ニヤニヤ

ミカサ「……」ピキピキ

アルミン(……そんなところで煽らなくても)キリキリキリ…

ラウラ「従って、30ミリの運用は弾薬の運搬も含めて分隊単位が基本となる」

エレン「なるほど」メモメモ



ラウラ「次に20ミリだが、こいつは30ミリほどではないがそれなりの重量、10キロ超の重さがある」

ラウラ「従って、機動しながらや馬上での運用は難しく、やはり伏せ撃ちの砲兵的な運用となる」

エレン「ふむふむ」メモメモ

ラウラ「しかし、反面30ミリに比べて軽量なため、レオンハート訓練兵のような小柄な女子でも運搬が可能だ」

アニ「……」ニヤニヤ

アルミン(……アニがなんか嬉しそうだ)

ミカサ「……」ピキピキ

アルミン(……そして何故かミカサが不機嫌だ)キリキリキリ…

ラウラ「そのため、半分隊や細胞単位での運用が可能な砲兵力と言える」

エレン「なるほど…」メモメモ

ラウラ「そして、最後に12・7ミリだが、以前のマスケット銃と違い速射性、命中率共に飛躍的に向上し、重量の軽減にも成功した」

ラウラ「巨人に対しては、撃破は無理だが一時的な無力化には充分な威力があり、退避の時の牽制や抜刀攻撃のさいの支援に有効と言える」

エレン「ふむふむ」メモメモ

ラウラ「これら三種類の火器を組み合わせて適宜有効に使っていくわけだが」

エレン「ふむふむ」メモメモ




ラウラ「さて、諸君。楽しい課外授業の始まりだぞ?」ニィィ…


トーマス「……あ、」

ミーナ「そうだった…」

箒ちゃんいまのとこ可愛くておっぱい大きいだけやな支援

ラウラ……よっぽどの自信があるみたいだが
それほどの訓練も無しにいきなり本番か……大丈夫なのだろうか。
12,7ミリも結構大きな口径だよな。それでも巨人の足止めにしかならないとは。
自動小銃みたいに撃てればなぁ。続きが気になる。

>>66
今更だけど返レス乙。投下を楽しみにしてるよ~

>>83 >>84 >>85

レスありがとうございます。大分開きましたけど投下します




―――――――――――――――

アルミン(……我々は遂に初めての壁外訓練に挑む事になった)

アルミン(……しかし、それは訓練とは名ばかりの地獄だった……)

ジャン「おい!!右だよ右!!右から3メートル級がきてるって!!」バンッ!

アルミン「わわわこっちからは4メートル級が!?」バンバンッ

トーマス「ちくしょーっ、こっちからは10メートル級が!?」ダァンッ!ダァンッ!



サシャ「あわわわわ、こっちからはおっきいのが!?」パンパンッ

コニー「ちくしょう!!こんな豆鉄砲じゃびくともしねえ!!」パンパンッ

トーマス「ちくしょう!!こっちからはまた敵が!?」ダァンッ!

ジャン「くそっ!?何で当ててんのに倒せねーんだよ!!」パァンッ!

マルコ「多分、20ミリの威力が強過ぎて貫通してるだけなんだ!!」パァンッ!

ジャン「くそっ!!そんなのありかよ!?」パァンッ!



アニ「くそっ」チャキッ

ミーナ「ア、アニ!?」パァンッ

アニ「ミーナ、援護して」

ミーナ「って、まさか!?」

アニ「接近戦で数を減らす!!」

ミーナ「む、無理だよそんなの!!」パァンッ

アニ「無理でも何でもやらなきゃなんないだろ!?」


ミーナ「で、でも!!」


「……まてよ」チャキッ


「俺も行く」

ミーナ「エ、エレン!?」

アニ「……雑魚は引っ込んでな」

エレン「んだと!?」カッ!!

アニ「……アンタが来ても無駄死にするだけよ」

エレン「んなの、やってみねーとわかんねえだろうが!!」


「……待って、」

「エレンが行くなら私も」

ミーナ「ミカサまで!?」

エレン「……必要ない」

ミカサ「……なんで」

エレン「必要ねえってんだろうが!!」

ミカサ「……関係ない。私はエレンから離れない」

エレン「……勝手にしろっ」

ミカサ「うん、勝手にする」

アニ「……おままごとは終わった?」

エレン「……ああ」

アニ「……じゃあ、行くよっ」



アルミン(……アニの声と共に駆け出す二人)

アルミン(……三人の兵士が勇敢に巨人達に立ち向かってから10分後













我々は敗北した

―――――――――――――――

ウォールマリア南地区訓練兵団駐屯地 特別戦隊教習所

バンッ

ラウラ「おう、諸君。元気か」


コニー「」チーン

ジャン「」チーン

マルコ「」チーン

アルミン「」チーン

トーマス「」チーン

ミーナ「」チーン

アニ「」チーン

エレン「」チーン

サシャ「パンおいしいですぅ~~」ハムハム

ミカサ「……うまうま」ズズ-ッ

エレン「……なんでお前らは普通に飯食ってんだよ」ハァ…

サシャ「?」モクモク

ミーナ「……あんな大変な目にあったのに……」ゲッソリ

ミカサ「……そう?」ムシャムシャ

アルミン「今はとても食べられないよ……」

サシャ「そうなんですか!?じゃあ、アルミンのパンください!!」

アルミン「……はい」

ラウラ「よぉーし。貴様ら、飯を食いながらでいい」

アニ「っても、二人しか食ってないけどね……」

ラウラ「初めての壁外訓練の感想を述べてもらう」


アニ「死にそうだった」

コニー「死にかけた」

アルミン「生きた心地がしなかった」

ジャン「死んでんのか生きてるのかわかんねえ……」

ラウラ「ふむ、なるほど」

マルコ「顔をかじられた」

ミーナ「頭をかじられた」

エレン「足をかじられた」


トーマス「……丸のみされた」

ラウラ「ふむ、なるほど」


エレン「ふむ、なるほど。じゃねーよ!?」バンッ!!

エレン「あのな!!俺達は死にかけたんだぞ!?」


ラウラ「だから、かじられる前に助けてやっただろうが」

エレン「いやまあ、そうだけど!!」

ミカサ「エレン、落ち着いて」モグモグ

エレン「ミカサもなんか言えよ!!ってか、何で飯食ってんだよ!?」

サシャ「そりゃ、冷めたら美味しくないからですよ」モグモグ

エレン「知らねえよ!!」

ラウラ「ふむ、アッカーマン。貴様の感想はどうだ?」

ミカサ「はっ。もう少し携行弾薬が増やせればと」


ラウラ「ふむ、なるほど」

アルミン「……あれだけ暴れてもまだ足りないんだ……」

ミカサ「欲求不満」ズズーッ

ラウラ「よし、最後にブラウス訓練兵」

サシャ「はい!!私はもう少し濃いめが好きです!!」


エレン「違うだろ!?」

アニ「……何でスープの味を言うんだよ……」ハァ…

ラウラ「……よし、ならば私からも言わせてもらう」


エレン「……」


ラウラ「お前ら、無理しすぎ」


エレン「」

箒「大体だ、訓練終了の合図をあれだけだしてるのに何で無視なんだ?」

マルコ「あれ?シノノノ教官いたんですか?」

箒「いるよ!?さっきからずっと!!」

アルミン(不憫だ……)

ラウラ「まあ、貴様らのレベルは分かったのは収穫だったな」

マルコ「……はあ」

ラウラ「……ま、安心しろ。2ヶ月で立派な巨人ハンターにしたててやるさ」ニィ…


アルミン(……そう呟いた彼女は蠱惑的な笑みをうっすらと湛えていた)

アルミン(……シノノノ教官は相変わらず手持ちぶさただったけど)

ひさびさに来てたか
期待

更新きてた!いきなりの実戦で失敗を経験させるとは……
isがあるとはいえ、無茶をするなぁラウラは。
でも銃の有用性と有効性、それに弱点を学ばせられたのは
かなりの収穫。乙です。

>>103
>>104

レスありがとうございます。何とか完結出来るよう頑張ります。






―――――――――


アルミン(……あれから一週間)

パンッ

エレン「……」

パンッ

アルミン(……僕達は通常の訓練に加えて壁上から巨人の狙撃を行っていた)
パンッ

ジャン「……なあ、マルコ」パンッ

マルコ「……なに?」パン


ジャン「弾貸して」パンッ



アルミン(……当初は刺激的だった)

アルミン(あれだけ圧倒的だった巨人を苦もなく一方的に、そして安全に駆逐できる)

アルミン(その優越感に僕達は酔いしれた)

アルミン(しかし、人間の慣れとは恐ろしいものだ)

アルミン(僅か数日だと言うのに、僕達は巨人殺しに何の感慨も得られなくなってしまった……)


エレン「……はぁ」パンッ

アルミン(エレンですらそうだ)

アルミン(あれだけ巨人の駆逐に執念を燃やしていたのに終わりのない単純作業に彼の戦意も萎えようとしていた……)

ミーナ「あ、一匹……」パンッ

食堂 夕食時――――――


アルミン「…ねえ、ちょっといいかな?」

トーマス「どうしたんだアルミン、藪から棒に」

アルミン「……その、巨人の事についてなんだけどさ……」

ジャン「……巨人、か」

エレン「……」

アルミン「みんなはその事について、どう思ってるのかなって……」

アニ「……どうって、ねえ…」

サシャ「あれだけいっぱいやっつけても中々減りませんしねぇ……」パクパク

コニー「……そうだよなぁ」ズズーッ…

サシャ「あ、そう言えばコニーは今日は何体くらいやっつけました?」

コニー「今日は15メートル級は12体くらいだな」


サシャ「やった!!私は18体ですよ!!とゆーわけでパンください!!」

コニー「何でだよ!?」

アルミン(……そう、今日1日だけでも15メートル級だけで150体以上は駆逐してる)

ミカサ「ちなみに私は32」

アニ「……ふん」

アルミン(……ミカサのスコアに対してアニは28。立派な数字なので余りミカサを睨まないでください……)キリキリキリ…

ジャン「……けどよ、壁の近くの奴は粗方やっちまったしよ……」

マルコ「そう言えば、駐屯兵団にも試験的に配備されるらしいよ」

ジャン「マジかよぉ……」ハァ…

トーマス「大砲も新型に換装されるらしいしな…」
ジャン「……」ハァ…

エレン「……」ハァ…

アルミン「……どうしたのエレン?」

エレン「……いや、そのさ、いざ巨人を駆逐しはじめるとさ、そのなんというか……」

ミーナ「あー……、何となく分かる。なんかもやもやした感じが……」

ジャン「……ああ」

トーマス「そうだよなぁ……」

トーマス「なんか俺達ってさ……」

エレン「……」

トーマス「壁工事団ならぬ、壁狙撃団だよなぁ……」

エレン「……止めろよ」

トーマス「……ごめん」

エレン「……なあアルミン。なんか方法はないのかよ、俺達が壁の外で巨人達と戦う方法……」

アルミン「……そう言われても……」

エレン「だよなぁ……」

サシャ「まあ、壁でも作らないと危ないんじゃないですかね」モグモグ

ジャン「ハッ、壁の外にまた壁を作んのかよ。そんな事出来るわけねーだろ」




アルミン「……それだ」

エレン「それだって……、どうしたんだよアルミン」

アルミン「そうだよエレン!!壁の外にまた壁を作ればいいんだよ!!」

エレン「……は?」

ミカサ「落ち着いてアルミン」

アルミン「そうだよ、僕達はすっかり忘れてた。僕達にだって壁は作れるんだよ!!」

ミーナ「……あの」

マルコ「……えっと」

コニー「どうしたんだアルミン?勉強のし過ぎでとうとう頭が」

サシャ「……えっ、そうなんですか……?」

アニ「……御愁傷様」

アルミン「僕は正気だよ!!」

寝落ちかな……?ちゃんと見てるからね!続き待ってるからね!

>>117 118

すいません……先週は寝落ちしてしまいました。



ラウラ「おう、どうした貴様ら」ガチャッ

ミカサ「あ、教官……」バッ

ラウラ「いや、構わん。楽にしろ。で、何やら面白い事を話してようだが……」

ジャン「……いや、その……」

アルミン「……」

アルミン「あ、あの、教官!!」

ラウラ「うむ、何だ」

アルミン「じ、人類は壁の外に新しい壁を作る事が出来るでしょうか!!?」


ラウラ「……ほう?」


マルコ「ちょっと、アルミン……」

アルミン「絵空事や妄想でもなく、人類は巨人から活動領域を奪い返す事が出来るでしょうか!!」

アルミン「じ、人類は巨人に反撃する事が出来るでしょうか!!」







ラウラ「……意外だな」

アルミン「……え」

ラウラ「その事に気づくのはてっきりイェーガーだと思っていたのだが……」

ラウラ「まあいい。明日は少しその事について講義してやる」

アルミン「!!?」

ジャン「……マジかよ」

トーマス「本気なのかよ……」

ミーナ「……」ゴクッ


ラウラ「……それとブラウス訓練兵」

サシャ「はひ?」モグモグ

ラウラ「教官が来たときには食事の手は止めろ」

サシャ「はひ!!」モグモグゴックン

――――――――――――


ラウラ「と、言うわけで今日は築城について話をする」

ミカサ「……築城、ですか?」

ラウラ「うむ、そうだ。今後、壁外活動をする上でも、また巨人から活動領域を奪還維持する上でも必須のものとなろう」

エレン「なるほど……」メモメモ

ラウラ「そこで聞くが、まず築城のさいには最も何が必要だと思う?」




ラウラ「キルシュタイン」


ジャン「えっ、俺ですか!!?」

ラウラ「貴様以外に誰がいる。さあ、答えてみろ」

ジャン「……あの、えっと……」




ジャン「……あの、壁ですか……?」

ラウラ「うむ、正解だ」

ジャン「ホッ……」

サシャ「あの、でも、余程大きな壁じゃないといけないんじゃないですか?」

コニー「あー…、確かに。小さい壁だと簡単に乗り越えてきそうだもんなあ」

ラウラ「ふむ、中々良い指摘だ」

ラウラ「確かに、単純に壁を作っただけでは不十分だ。その次にはどんな施設を作ればいいと思う?」


箒「……………」

ラウラ「おい、貴様に聞いているんだ箒」

箒「へ?私!?」

エレン(……つか)

アルミン(居たんだシノノノ教官……)

アニ(……………)

箒「あ、あの、堀をほる、とか……?」

ラウラ「そうだ。壁を築いた時、セットでつくれば防御力が飛躍的に向上する」

箒「……」ホッ…

アルミン(……シノノノ教官めっちゃホッとしてる……)

ミーナ「でも、堀なんて壁の近くには掘ったら……」

ラウラ「何を言っとるんだ。まず我々は堀をほる前に壁を築かなければならんのだぞ?」

トーマス「……って事は、まさか次の壁外活動は……」

ラウラ「そうだ」



ラウラ「みんなで壁を作る!!」

アニ「……最悪」

―――――――――――――――

ラウラ「全員、整列!!!」


ザッ!!

ラウラ「うむ、よろしい。それではこれから壁外活動を行うが、今回は駐屯兵団との合同訓練とする!!」


ミカサ「……、え……」


エレン「マジかよ…」

ラウラ「まず、今回協力してくれる駐屯兵団の部隊長を紹介する」

アルミン「……あ、あれ?」

エレン「……ハンネスさん!?」

ハンネス「おう、今回共同で壁外訓練をする部隊長のハンネスだ!!まあ、大体の奴は顔見知りだろうが、まあ、よろしく頼むわ!!」

エレン「……、大丈夫かよ……」

ハンネス「おいエレン!!あんまりミカサに心配かけんなよ!!」

ドッ!!

エレン「ちょっ、ハンネスさん!?」

ミカサ「…………」ポッ

アニ「………チッ」

アルミン(……ああ、アニの視線が……)キリキリキリ…

ラウラ「では、次は私の番だな。私はラウラ・ボーデヴィッヒ。このクラスの教官を勤めている」

ザワザワザワザワ…

マジカヨ… チビッコジャン…

エレン「……何で駐屯兵団はざわついてんだ?」

アルミン「……みんな教官の力を知らないからだよ」

ラウラ「まあ、まずは自己紹介代わりにちょっとしたデモンストレーションを見ていただきたい」

ゴゴゴゴ……

「お、おい…」

「な、何をするつもりなんだ……」ゴクッ…

シュイィィン……


「お、おい、あれは…」ジリッ…


アルミン「教官のシュヴァルツェア・レーゲン……」ゴクッ…

エレン「……やっぱ、こうみると迫力だな……」ゴクッ…

シュイィィン……

アルミン「シノノノ教官も朱椿も…」

箒「……ようやく出番がきたか。いつも隅っこで暇してる訳ではない事を見せてやる……」

アルミン(やっぱり気にしてたんだ……)

アルミン(……二人が展開した壁外の異形の鎧―is―文字通り飛翔すると、壁を越え壁外の巨人達と対峙した)

アルミン(……教官のisが宙をまい、光の剣で巨人のうなじを削りとる)

アルミン(踊るような動きに目を奪われていると、突然砲口が光を放ち巨人の首を撃ち抜いた)

アルミン(たちまち溶けて崩れる巨人。しかし、その姿に一瞥もくれずに次の瞬間には別の巨人かをが打ち倒している)

アルミン(妖精のように軽やかに宙を舞う教官のすがた我を忘れて見とれていると、次の瞬間には同時に2体の巨人が溶けるように崩れている)

アルミン(シノノノ教官の紅椿が宙を舞う事に巨人共が打ち倒されていく)

アルミン(まるで、巨人を喰らうかのような2機は瞬く間に突出部に展開していた巨人共を蹴散らして見せたのだ)

アルミン(……ふわりと舞う紅椿の前に全く視線を奪われた兵団の兵士はただただ彼女達の凄まじさに圧倒されるばかりだった)

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