イアン「……は?」
りこ(5)「だから! りこ! りこぷれちぇんしゅか!」
イアン(……何言ってるんだこの子?)
イアン「あの、な……ここは迷子をかくまうところじゃないんだが」
りこ(5)「あたりまえだろ! ちゅーとんへいだんの、ほんぶなんだから!」
イアン「えっと、それで……君は、リコの親戚か何かか?」
りこ(5)「だから! わたしがりこだっていってるだろ!」
イアン「いや、そんなわけないだろう」
イアン(どう見ても小さな子どもじゃないか)
りこ(5)「わたしだってしんじられないよ! でも、あそこのびんのなかみのんだら、こうなったんだ!」ユビサシ
イアン「ん? 戸棚の上の……これのことか? 割れているが」
りこ(5)「ふつうのじゅーすかとおもったのに、ひどいあじがして……」
りこ(5)「それできづいたら、こんなすがたになってたんだ」
イアン「ほー、君は小さいのに、こんな高いところに手が届いたのか。随分頑張ったな」
りこ(5)「だからちいさくなるまえにとったんだよ! なんでしんじてくれないんだよ、いあん!」ジタバタ
イアン「何でって言われても――」
パキ
イアン「え?」
りこ(5)「ああああっ! わたしのめがね!!」
イアン「!」
イアン(これは――確かにリコの眼鏡だ。戸棚の下に落ちていたのか)
りこ(5)「みあたらないとおもったら、ちいさくなったとき、おちたのか!」
イアン(てことはまさか……)
イアン「……ほんとに、リコ、なのか?」
りこ(5)「なんどもそうだっていってるだろ!」プンスカ
イアン「いや、だったらなんで服まで一緒に小さくなっているんだ」
イアン(団服のまんまだから、小さい子が駐屯兵団の真似事してるように見えるんだが)
りこ(5)「そんなのわたしもしらないよ!」
りこ(5)「それよりめがね! どうしてくれるんだよ!」
イアン「悪かった……必ず弁償するから」
イアン「でも、まずはお前が元に戻らないと、話にならないだろ?」
りこ(5)「……」シュン
イアン「リコ?」
りこ(5)「……わたしだって」
イアン「え?」
りこ(5)「わたしだって、もとにもどりたいよ」
りこ(5)「だけど……」
りこ(5)「だけど、どうしたらいいのか……わかんなくって……」グスッ
イアン「え? え?」
りこ(5)「ううっ……うっ」
りこ(5)「うわああぁ~~ん!!」ボロボロ
イアン「ええ!? お、おいリコ! 待て待て泣くな!」
りこ(5)「わたしだってなきたくないよ! だけどなんかこのからだだと、るいせんゆるくって……」グズッ
イアン「だ、大丈夫だ、きっと何か方法があるから」
りこ(5)「ほうほうって、なにがぁ~」グスグス
イアン「た、例えば……ほら、ここの戸棚の瓶を飲んだんだろ? だったら、他の瓶の中に、元に戻れる飲み物があるかもしれないぞ?」
りこ(5)「でもっ……またあんなひどいあじだったらやだぁ~」
イアン「何言ってんだ、元に戻りたくないのか?」
りこ(5)「もどりたい、けどっ……もうあんなののむのいやぁ~」ビェェェ
イアン(どんな味だったんだよ……)
イアン(というか……参ったな)
りこ(5)「うわぁあ~ん」グスグス
イアン(泣き止む気配が――ない!)
イアン(何とかしないと……)
イアン「なぁ、リコ、別に戻る飲み物まで、ひどい味とは限らないだろ? ものは試しで、飲んでみたらどうだ?」
りこ(5)「うっく……でも、こわい……」
イアン「このまま何もしないままだと、ずっとこのままかもしれないだろ? そんなの嫌だよな?」
りこ(5)「……やだ」
イアン「だったら頑張ろう、な?」ポンポン
りこ(5)「……」
イアン「リコ? どうした?」
りこ(5)「あたまでられるの……きもちいい」ニヘラァ
イアン「そっ、そうか……」
イアン(どうやら精神的にも、幼くなってるみたいだな……)
イアン(……可愛い)
イアン「とにかく試しに、ここの瓶の飲み物を飲んでみよう。俺が渡すから」
りこ(5)「う、うん」
イアン「はい、まずはこれだ」
りこ(5)「んー」ゴクゴク「ぷはっ! こ、これは!」
イアン「何だ? まさかもう」
りこ(5)「おいしい! りんごじゅーすだ!」
イアン「違ったか……」ガクッ
イアン「じゃあ、次はこれだな」
りこ(5)「はぁい」ゴクゴク「んー?」
イアン「どうだ?」
りこ(5)「あんまりおいしくない……」
イアン「おいしいかおいしくないかじゃなくてだな……」
イアン「んー、これは」スンスン「あぁ、栄養ドリンクだな。これも違うみたいだ」
イアン「じゃあ、次はこれ」
りこ(5)「なぁ、いったいいくつあるんだ?」
イアン「うーん、結構あるぞ……だいたいこれ、誰が持ってきて置いたんだ?」
りこ(5)「わたしがききたいよ、もう」ゴクゴク「うっ!?」
イアン「な、何だ? どうしたんだ?」
りこ(5)「ううっ、まっず!」
イアン(まずい? じゃあもしかしてこれが!?)
イアン「リコ! 頑張れ! 飲むんだ!」
りこ(5)「やっ、やだぁ、のみたくない!」
イアン「でも、もしかしたらこれが、元に戻れるやつかもしれないんだぞ!」
りこ(5)「でもっ」
イアン「いいからほら、頼むから飲んでくれ!」ガシッ
りこ(5)「んーん、んー!!」ジタバタ
ガチャッ
ミタビ「おっ、イアン、お前まだこんなところに――」
イアン「大丈夫、飲みきったらもうまずくないから! とにかく飲んでくれ!」グイグイ
りこ(5)「んぐっ、んむっ……んー!!」ジタバタ ゴクゴク
ミタビ「」
ミタビ「な……な……」
※ミタビの視界に映っているもの
・イアンの前かがみな後ろ姿
・涙目になって抵抗する幼女
・イアンが何か手元にあるものを幼女に飲ませている
・イアンの手元は、丁度腰のあたり
ミタビ「何やってんだイアーーーーン!!」ズドドドド
イアン「ん? あぁミタ――」
ガシッ
イアン「え?」グルン
ドシャアアア!!
パリーン!
りこ(5)「わぁっ!」
イアン「お、おいどういうつもりだ!」
ミタビ「見損なったぞ! お前なんてことしてんだ!」
イアン「は!? 何言ってんだ!」
ミタビ「とぼけんなお前今――」
りこ(5)「みたび! やめろ!」グイグイ
ミタビ「――ん? この子……俺の名前知ってるのか?」
イアン「リコなんだ」
ミタビ「は?」
イアン「そいつはリコなんだよ」
ミタビ「……え?」
◇
ミタビ「そ、そういうことだったのか……俺はてっきり」
イアン「何だよ」
ミタビ「いや! 何でもない! 何でもないぞ!!」ブンブン
ミタビ「……それにしても」
りこ(5)「みたび! いあんにあやまったらどうなんだ!」ポカポカ
ミタビ「あ、あぁ、すまなかった」
ミタビ「……これは、理性がふっとんでもおかしくないな」ボソッ
イアン「ん? 何だって?」
ミタビ「何でもない!!」
イアン「まったく、瓶が割れてしまったな。危ないし片づけるか」
りこ(5)「いあん、ふくがぬれた」
イアン「え? あっ、すまん! 残ってた分が服にかかったのか」
ミタビ「ここは俺が掃除しとく。お前はリコに何か着るもの貸してやれ」
イアン「あぁ、悪いな」
ミタビ「何言ってんだ。元はと言えば俺のせいだからな」
イアン「それじゃあ、よろしく頼む」
別室
イアン「とりあえず、俺のシャツを貸しておくからな。破片とかは大丈夫だったか?」
りこ(5)「だいじょうぶ」
イアン「ならいい。外で待ってるから、着替えたら出て来いよ」
パタン
イアン「ふー……」
イアン(どうにも調子が狂うな)
イアン(リコはいつもキビキビ動いている印象なんだが、今日は――)
りこ(5)『いあん! いあーん!!』
イアン「!? ど、どうした!」
りこ(5)『たすけてー!!』
イアン「待ってろ今開ける!」
ガチャッ
イアン「……え?」
りこ(5)「もが、もが、んが」
イアン「……何してるんだ?」
りこ(5)「まちがって、そでからあたまとおそうとしちゃって……」ゴソゴソ
りこ(5)「おとこもののしゃつ、そでもおっきいから……」ギュウギュウ
りこ(5)「ぬけない……まえみえない……」ジタバタ
イアン(……)
イアン(可愛い)
今更だけど>>21修正
×りこ(5)「あたまでられるの……きもちいい」ニヘラァ
○りこ(5)「あたまなでられるの……きもちいい」ニヘラァ
元の部屋
ガチャッ
ミタビ「おう、お帰り。片付いたぞ」
イアン「あぁ、ありがとう」
ミタビ「それで……おーおー、やっぱりこうなったか」
りこ(5)「……」ブッカブカ
ミタビ「ただでさえリコはそんなに大きくないのに、ちっさくなってたらそりゃイアンの服でかいに決まってるよな」
りこ(5)「……おまえたちのずうたいが、でかいだけだ」キッ
明日完結目指して今日は寝ます。
支援ありがとうございました。正直予想外に多くてビビってます。
おい!皆気付いているか?リコさんがメガネを外しているぞ
>>53気付いてるよ、お前がパンツ穿いてない事くらい
>>54 ああ。パンツは、履いていないさ
>>55 お前のパンツさっきライナーが持ってたけど...
ミタビ「さて……これを片っぱしから飲ませていくのか。骨だな」
イアン「まだ十数瓶あるな……一本一本の量が少ないのか救いだが」
りこ(5)「もうやだ……のみたくない」グスッ
イアン「リコ、そうは言ってもな」
りこ(5)「だって……」グスッグスッ
イアン(まずい、また泣き出しちまう)
>>56怖いからマジでやめて
ミタビ「別に、全部飲ませる必要はないんじゃないか?」
イアン「え?」
ミタビ「明らかに酒の匂いがするやつとかは、この体に飲ませるのは危ないだろ」
イアン「確かにな……でも、酒らしいものはなさそうに思えるんだがなぁ」
ミタビ「しかし、得体の知れないものを飲ませるというのも」
イアン「だが、得体の知れないものを飲んだ結果、こうなったんだぞ? 何もせずに元に戻る保証もないし」
りこ(5)「……」
りこ(5)「わたし……がんばる」
イアン「え?」
りこ(5)「がんばって……のむ。まずくても」
りこ(5)「もともとは、わたしがへんなののんだせいだから……」
りこ(5)「だから、がんばる」
イアン「リコ……」
イアン「すまない、お前を責めてる訳じゃないんだ」ポン
イアン「お前にとってリスクのあることだってことも、わかってる」
イアン「だけど、可能性のあることなら、試しておきたいんだ。お前が元に戻るために」
イアン「……わかってくれるか?」ポンポン
りこ(5)「……へへ」
イアン「うん?」
りこ(5)「あたまなでられるの、すきぃ~」ニヘラァ
イアン「あのなぁ……」
りこ(5)「わかった! わたしがんばるよ!」ピョンッ
ミタビ「よし、それじゃあ早速始めるか。ほい」スッ
りこ(5)「ん」ゴクゴク「…おいしくない」
イアン「戻らないな。次だ」
りこ(5)「んぐんぐ……まずぅい」
ミタビ「頑張れリコ! 頑張るんだ!」
イアン「ごめんなリコ。次はこれな」
りこ(5)「ううぅ~っ」ゴクゴク ゴクゴク
◇
イアン「今ので全部だったわけだが……」
りこ(5)「……」
ミタビ「戻ってないな……」
りこ(5)「……れ」
ミタビ「うん?」
りこ(5)「といれ、いきたい」
イア・ミタ「!」
パンツ飛び立った
ミタビ「お、おい、どうするんだ?」アワアワ
イアン「落ち着け。女子トイレまで普通に連れていけばいいだろう」
イアン「誰かに会ったら、とりあえず俺の親戚の子とでも言っておけばいい。説明する時間が惜しいからな」
ミタビ「しかし、こんな小さいのに兵士用のトイレじゃ――」
りこ(5)「うぅ~~っ!」
ミタビ「え?」
りこ(5)「といれ! といれ! もれちゃうはやく!!」
イア・ミタ「~~!!」
イアン「リコ!」ヒョイッ
イアン「頼むからもらすなよ! すぐ連れてってやるから!」ギュッ
りこ(5)「わあっ、ゆらすないあん!」ギュッ
ミタビ「イアン急げ!」
イアン「わかってる!」
ガチャッ
ズダダダダダダダ
ぺとら(4)が入ってたとか?
りこ(5)「うぅ~、いあん~!」
イアン「待ってろすぐ着くから!」
女子トイレ付近
ダダダダダダ
女性駐屯兵「イ、イアン班長!? どうしたんでかその子!?」
イアン「頼む、この子をトイレに連れてってやってくれ!」
女性駐屯兵「はっ?」
りこ(5)「といれといれといれー!」
女性駐屯兵「あ、は、はい、わかりました!」
バタン!
イアン&ミタビ「「俺たちの子です!」」
>>70
バカミス発生
×女性駐屯兵「イ、イアン班長!? どうしたんでかその子!?」
○女性駐屯兵「イ、イアン班長!? どうしたんですかその子!?」
関西弁かと思った
イアン「……」
イアン「はぁ~……」
イアン(大変だなこれは……俺、独身でよかったかもしれん)
ガチャ
女性駐屯兵「終わりました」
イアン「あぁ、ありがとう」
りこ(5)「ふぁ~」ツヤツヤ
女性駐屯兵「あ、あの、イアン班長」
イアン「何だ?」
女性駐屯兵「その……」チラッ
りこ(5)「いあん~つかれたよ~」
女性駐屯兵「この子……まさか、お子さんですか?」
イアン「」
◇
元の部屋
ミタビ「さて、とりあえず空瓶は片付けておいたが……どうする?」
りこ(5)「ねむい……」ウツラウツラ
イアン「もう日も暮れるな……家に帰してやりたいが、リコの家に連れていっても、一人じゃどうにもならんだろうし」
りこ(5)「……」コックリコックリ
ミタビ「じゃあどうするんだ? まさか、お前んちに連れてくっていうんじゃあ……」
イアン「うーん、まぁ……そうするしかないだろう」
ミタビ「何だと!」ガタッ
イアン「お、おい何だよ。仕方ないだろ。こんなに小さい子を一人に出来ないだろう」
ミタビ「小さい子だろうと、中身はリコなんだぞ! 大体なんだお前さっきから! うらやまけしからん!」
イアン「は? お前何言って――」
ドサッ
イアン「え?」
りこ(5)「……」スゥ…スゥ…
ミタビ「寝てる……」
イアン「リコ? おーい」
りこ(5)「zzz」
イアン「だめだ、完全に寝落ちたな」
イアン「仕方ない、おぶっていくか……よっと」
ミタビ「……」
イアン「何だ? ミタビ」
ミタビ「いや……そうしていると、お前、まるで父親みたいだな」
イアン「お前までそんなこと言うのか……」
ミタビ「いや、褒め言葉だよ。逆に自分が恥ずかしくなるくらいだ」
イアン「何言ってるんだ」
ミタビ「はは……それじゃあ、気を付けて帰れよ」
イアン「あぁ」
ガチャッ
イアン「おぉ、もう夕暮れ時だな」
りこ(5)「……」スゥスゥ
イアン(しかし、これからどうするかな……ひとまず今日は帰るとして)テクテク
イアン(このままずっと、元に戻らなかったら、リコは……)
イアン「……」
イアン(いや、大丈夫だ。もしかしたら、夜が明けたら戻ってる、なんてこともあるかもしれない)
イアン(元に戻ることを、今は信じよう)
りこ(5)「う、ん……」
イアン「お、すまないリコ、起こしちゃったか?」
りこ(5)「ん……あれ、いあん?」
イアン「あぁ。今から俺の家に帰るからな。寝てていいぞ」
りこ(5)「いあんの、いえ?」
イアン「お前を一人にはしておけないからな。狭い家だし、勝手も違うだろうが我慢してくれ」
りこ(5)「……」
イアン「まだ着くまで時間かかるから、寝てていいぞ」
りこ(5)「……あったかい」
イアン「あぁ、夕日が差してるからな」
りこ(5)「ちがう……いあんのせなか、あったかい」
イアン「そうか?」
りこ(5)「せなかだけじゃない……いあん、きょうずっと、あったかい……」
りこ(5)「いあん……」
イアン「何だ?」
りこ(5)「……ありがとう」
イアン「……」
イアン「だったら俺も、お礼を言わないといけないな」
イアン「お前のおかげで、俺もあったかくなれた」
イアン「ありがとうな、リコ」
りこ(5)「……」
イアン「リコ?」
りこ(5)「……」スゥ…スゥ…
イアン「何だ、また寝たのか」
イアン「……」
イアン(今日は、確かに疲れたが)
イアン(心地いいな……)
イアン(父親というのは、皆こんな気持ちなんだろうか)
イアン「ん? 何だあれ……屋台?」
女性「いらっしゃーい! 冷たい飲み物はいかがですかー?」
イアン「飲み物、か」
イアン(今日はずっと、こいつに無理矢理変なもの飲ませてばっかりだったしな)
イアン(最後に一つ、美味いもの飲ませてやるか)
女性「おっ、そこのお父さん、何にします?」
イアン「それじゃあ、リンゴジュースを頼む」
イアン宅
ガチャッ
イアン「ふぅ……やっと着いたな」
イアン(リコ抱えてだったから、思ったより時間かかったな)
りこ(5)「zzz」
イアン(とりあえず、ベッドに寝かせるか)
寝室
イアン(とりあえず、ジュースは手元の棚に置いといて)コトン
りこ(5)「ん……」ゴロン
イアン(これでよし、と)
イアン(リコはこれもう、起きる気配ないかもな。少し早いけど、俺も寝るか)
イアン(床で寝るのはいいとして、何かかけるもの持ってくるか? それとも、訓練用の寝袋ひっぱりだしてくるか)
イアン(いや……でも)ウツラウツラ
イアン(面倒くさいな)
イアン(このまま寝よう)ゴロン
イアン(何かあっても対応できるだろう。リコが起こしてくれる)
イアン(……)
イアン「おやすみ、リコ」
りこ(5)「……」スゥ…スゥ…
イアン「……」スゥ…スゥ…
深夜
りこ(5)「ん……」ムクリ
りこ(5)「いあん?」
イアン「……」スゥスゥ
りこ(5)「ここまで、はこんできてくれたのか」
りこ(5)「ん、これ……のみもの?」キュポッ クンクン「りんごじゅーす……」
りこ(5)「……ありがと、いあん」ゴクゴク
りこ(5)「いあん、そのままだと、かぜひくぞ」ズルズル
りこ(5)「ほら、このふとん、かけろ」ズルズル バサバサ
りこ(5)「うーん、でもこれだと、わたしがさむいよな……」
りこ(5)「……」
モゾモゾ
りこ(5)「……」スゥスゥ
翌朝
イアン「うーん……あれ、なんでふとんが?」
イアン「って、え!?」
リコ「……」
イアン「リコ!? なんでここに……いやそれより!」
リコ「う、ん……? イアン?」
イアン「リコ! お前、元に戻ってるぞ!」
リコ「え? あっ、ほんとだ! やった!」バサッ
イアン「え」
リコ「うん?」
イアン「なっ!?」カアアアアア
リコ「イアン?」
イアン「な、な、なん――」
イアン「何で戻る時は、服でかくならないんだぁああ!!」
バサッ! ダダダダダッ!!
リコ「――え?」チラッ
※リコの視界に映っている自分の体
・上半身:イアンのシャツ
・下半身:ズボンおよび下着(小児サイズ)がビリビリにやぶけている
リコ「い……い……」
リコ「いやああああっ!!」
終わり
以上で終わりです。イアンパパ思ったよりハマる。
読んでくださった方ありがとうございました。
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