コニー「なんだそりゃ。死なねえよ」
アニ「じゃあ、誰かにパンツ脱げって言われたら脱ぐの？」
コニー「は？」
アニ「首輪付けて四つんばいになれって言われたらするの？」
アニ「豚みたいにブヒフヒ鳴いてみろって言われたら鳴くの？」
コニー「さっきから何言ってんのお前。するわけないだろ」
アニ「……そう。じゃあ自分に従えばいいんじゃないの」
アルミン「……アニってさ、実は結構優しいね」
アニ「は？」
アルミン「なんだか僕らに調査兵団に入ってほしくないみたいだし」
アニ「そんなことないよ。私はただ、自分が助かりたいだけさ」
アニ「……それに、少し自分の欲求を抑えきれないだけ」ﾎﾞｿｯ
アルミン「え？何か言った？」
アニ「何も」
アニ「……」
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キース「貴様は何者だ！」
トーマス「トロスト区出身、トーマス・ワグナーです」
キース「声が小さい！」
トーマス「トロスト区出身！トーマス・ワグナーです！」
教官「やってるな。お前も初っ端からあれだったろう」
部下「懐かしいです。しかしあの恫喝には何の意味が？」
教官「兵士になるためには必要な過程だ」
教官「今までの自分を否定し、真っさらな状態から適した人材に育て上げる」
キース「貴様は何者だ！」
ミーナ「トロスト区出身！ミーナ・カロライナです！」
キース「違うぞ！貴様は豚小屋出身！家畜以下だ！」
ミーナ「はっ！自分は家畜以下であります！」
アニ「……！！」
ミーナ「はぁ……」
アニ「隣、いい？」
ミーナ「！」
アニ「私はアニ。アニ・レオンハート」
ミーナ「あっ……ミーナ・カロライナです。よろしく」
ミーナ「……」
アニ「落ち込んでるね」
ミーナ「！」
アニ「入団式のあれ、引きずってるの？」
ミーナ「……うん」
アニ「……」
ミーナ「ははっ、馬鹿みたいだよね」
ミーナ「こんなことで凹んでたら、兵士になんてなれっこないのに」
アニ「そんなことないよ」
ミーナ「えっ」
アニ「あんたは立派なかち……」
ミーナ「？」
アニ「……じゃなくて、あんたは立派な兵士になれる」
ミーナ「な、なんでそんなことわかるの？」
アニ「入団式のあれを見て思ったんだ。あんたには素質があるって」
ミーナ「……ふふっ」
アニ「？」
ミーナ「ありがとう。なんだか元気出てきたよ」
アニ「そう？」
ミーナ「アニ、これからよろしくね。頑張っていい兵士になろうね」
アニ「……いい兵士、か」
ミーナ「？」
アニ「そうだね、頑張ろう」
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