海未「ほのかふれいばー」 (82)
海未「おや?」
海未「あれは…」
穂乃果「…」ソー
にこ「…」テクテク
海未(穂乃果…またいたずらをしようとしてますね…)
穂乃果「にっこちゃーん!」ガバッ
にこ「ニコッ!?」
穂乃果「つかまえたー!」ダキッ
にこ「穂乃果!?」
にこ「いきなり何!?」
穂乃果「にこちゃんを見つけたから!」
にこ「はーなーれーなさいっ!」グイッ
穂乃果「あぅぅぅ!」
にこ「…」クンクン
にこ「ふぁぁ…」トローン
穂乃果「にこちゃん?」
穂乃果「どうしたの?」
にこ「!」
にこ「なんでもないわよ!」
穂乃果「?」
海未(あっ…)
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穂乃果「へんなにこちゃん」
にこ「うるさいわね!」
穂乃果「うわ!にこちゃんが怒った!」
穂乃果「にーげよー」タタッ
にこ「まったく…」
にこ「…」クンクン
にこ(消えた…)
海未「にこ…」
にこ「ひゃああああ!」
海未「そんなに驚かなくても…」
にこ「いきなりそんな耳元で!」
海未「すいません」
にこ「まったく…」
海未「それより、にこ」
海未「今何を嗅いでたんですか?」
にこ「えっ…」
海未「クンクンしてませんでした?」
にこ「それは…その」
海未「にこ…素直になりましょう?」
にこ「ほ、穂乃果の」
海未「穂乃果の?」
にこ「に、匂いを…」
海未「嗅いだんですか」
にこ「…//」
海未「どうでした?」
にこ「よかった…」
海未「でしょうね」
にこ「あの子…何であんなにいい匂いがするんだろう…」
海未「ええ…穂乃果の匂いは最高です」
にこ「こう…女の子の匂いというか…」
海未「そうですねぇ」
海未「あの匂いの香水があれば買い占めてます」
にこ「そうよねぇ」
海未「あれほどのいい匂いはいままで嗅いだことありません」
にこ「真姫ちゃんとかも結構いい匂いよ」
海未「本当ですか?」
にこ「ええ」
海未「嗅いでみたいです」
にこ「はぁ?」
海未「早速真姫のところに行きますよ」グイグイ
にこ「あっ!ちょっと!」
1年教室
ガララ
海未「すいません」
凛「あっ!海未ちゃんだー!」
花陽「にこちゃんもいるよ」
にこ「凛、花陽」
海未「真姫はいますか?」
花陽「うん!今呼ぶね」
・・・・
真姫「何?」
真姫「今、予習してたんだけど」
海未「すぐ済みますから」
真姫「で、何なの?」
真姫「にこちゃんまでいるし…」
にこ「にこは海未に連れてこられたの!」
海未「真姫、それでは…」
真姫「は?」
海未「…」クンクン
真姫「ちょっと!何嗅いでるのよ!?」
海未「ほう…」
海未「これは…なかなか」
にこ「でしょ?」
真姫「ちょっと!」グイッ
海未「ああっ!」
真姫「いきなり人の匂い嗅いで何なの!?」
海未「いや、にこに真姫がいい匂いするって聞きまして…」
真姫「はぁ?」
海未「確かにいい匂いでした…」
海未「何て言うか高級な匂いがしました」
にこ「あー、わかる」
真姫「わかる、じゃないわよ!」
海未「穂乃果には劣りますけど」
にこ「うん」
真姫「へ?」
真姫(無駄に悔しい…)
花陽「に、匂いの好みって人それぞれだよぉ」
海未「おや、花陽」
にこ「まぁでもそうね」
海未「比べるものではありませんでした」
海未「ごめんなさい、真姫」
真姫「いや、別に…」
花陽「でも、確かに穂乃果ちゃんはとってもいい匂いだよね」
花陽「フローラル?なのかなぁ…」
真姫「何て言うか…匂いにこう…」
真姫「フェロモンっていうの?そう言うのが含まれてるんじゃない?」
にこ「動物みたいね…」
真姫「人間も動物よ」
海未「ふむ…」
海未「花陽、」
花陽「え? 」
海未「花陽の匂いも嗅がせてください」
花陽「ええっー!?」
海未「真姫がとてもいい匂いだったので」
海未「花陽のも気になります」
花陽「ええ!?恥ずかしいよぉ!」
凛「かよちん、大人しくするにゃー!」ガシッ
海未「それでは失礼…」クンクン
海未「おおっ!?」
にこ「むむむ?」
真姫「いい匂いだけど…」
海未「不思議な香りが…」
花陽「やめてー!恥ずかしい!」
真姫「なんだか、癖になる香り…」クンクン
海未「真姫が凄い興奮してます」
花陽「はずかしーいー!」グイッ
真姫「ああっ!」
凛「かよちん、いい匂いだよー?」
花陽「不思議な香りとか言われて嬉しくない!」
海未「い、いえ!決して貶した訳では…」
凛「まあ、いいじゃん!」
凛「次は凛を嗅いでもいいよー!」
凛「特にこの、りんまげの辺りを…」
海未「それ、穂乃果にしてもらってから、ずっとそのままなんですね」
凛「洗ってるよ!? 」
にこ「わかってるわよ!」
海未「では…」
海未「…」クンクン
海未「!?」
海未「これは…近い!」
海未「穂乃果の匂いに!」
凛「ふっふっふ…」
にこ「凄くいい匂いだわ」
凛「実はね…」
凛「凛、穂乃果ちゃんと同じシャンプーとコンディショナーを使い始めたんだ…」
真姫「なるほどね」
海未「羨ましいですー!」
海未「よろしければ銘柄を…」
凛「えー?」
凛「教えないにゃーん!」
海未「なっ!」
凛「これは凛と穂乃果ちゃんとの秘密のシャンプーなんだよー! 」
海未「穂乃果との秘密って、真似しただけじゃないですか!」
凛「そんなこと無いよ!穂乃果ちゃん家に泊まって調べたんだよーだ!」ベー
花陽「け、ケンカはやめて!」
真姫「しかも、そんなくっだらないことで!」
真姫「海未ちゃんも穂乃果に直接聞けばいいじゃない!」
海未「まぁ、そうですけど…」
凛「わわっ!ダメだよー!真似しちゃあ」
海未「あなたも真似ですけどね!」
凛「ぐぬぬ…」
海未「そう…所詮真似です」
海未「表面的には穂乃果の香りを真似たつもりかもしれません」
海未「だがしかし!」
海未「そこにはやはり何か足りないのです!」
凛「にゃにゃーん!」ガーン
花陽「さっきのフェロモンのこと?」
真姫「そうでしょうね」
海未「フェロモン?いいえ…」
海未「『ほのかふれいばー』です!!」
にこ「はぁ?」
花陽「ほのかふれいばー?」
海未「そうです」
海未「匂いとともに分泌され…嗅いだものの脳に直接語りかける魅力…」
真姫「だからそれフェロモンだって」
海未「いうならば、一種の麻薬ですね」
にこ「そんな物騒な話じゃあ…」
海未「にこだって、さっき穂乃果の匂いにクラクラしてたでしょう?」
にこ「くっ…」
海未「真姫からも少しだけ感じました」
真姫「え?」
海未「『まきふれいばー』といったところですか…」
海未「これは…調査が必要ですね」
真姫「は?」
凛「調査?」
海未「そうです」
海未「μ′sの皆の匂いを確かめて、誰が一番、『ほのかふれいばー 』のように」
海未「人を虜にする匂いを持っているのかを!」
にこ「そんなの調べなくていいわよ!」
海未「では、にこの匂いを…」クンクン
にこ「あっ!ちょっと!」
海未「おぉ…」
海未「サラダ油…?」
真姫「ほんとだわ…」
花陽「これは…卵焼きの匂いだよ!」
凛「凛、お腹減ってきたにゃー」
花陽「…」グゥゥゥゥ
にこ「…」カァァァ
にこ「仕方ないでしょ!?」
にこ「朝、妹達の朝ごはん作ったんだから!」
花陽「服じゃなくて、顔の辺りを嗅いだら?」
真姫「そうね…」
にこ「ひっ!」
海未「うなじを嗅ぎましょう」クンクン
海未「!」
真姫「いい…」
凛「にこちゃんもなかなか…」
花陽「いい匂いがします!」
海未「しかし、こう…穂乃果の匂いとは全然ちがいますね」
にこ「あ、あたりまえでしょ!」
真姫「子どもみたいな匂いね」
凛「あははっ!にこちゃん子どもだってー!」
にこ「…」ムカッ
にこ「子どもで悪かったわね!つねるわよ!」グググ
凛「いひゃい!もうつねってるにゃー!しかも何で凛だけ!?」
花陽「ケンカはダメー!」
海未「おっと…そろそろ授業が…」
海未「続きは放課後やりましょう」
にこ「もう結構よ!」
放課後
真姫「で?」
海未「はい?」
真姫「次は誰の匂いを嗅ぐの? 」
海未「え?」
真姫「さっきやってた調査!やるんでしょ?」
海未「あー、やるんですか?」
真姫「ええっ!?」
凛「真姫ちゃん、乗り気だにゃー」
真姫「何で皆ちょっと飽きてるのよ!」
海未「すいません…」
海未「今日、穂乃果がクレープ食べに行くらしくて…一緒に行きたいんですが」
真姫「何いってんのよ!海未ちゃんが始めたことでしょ!」
真姫「最後まで付き合いなさいよ」
海未「わ、わかりましたよ…」
花陽「おーい!連れてきたよー!」
ことり「ちょ、ちょっとかよちゃん!?」
ことり「何!?ことり、今から穂乃果ちゃんと…」
海未「ことり、諦めてください」
ことり「ええー!?」
ことり「なんでことり、連れてこられたの?」
花陽「今、みんなの匂いを調べてたんだよ!」
ことり「匂い?」
真姫「そうよ、次はあなたの番ってわけ」
海未「まあ、私は知ってますが…」
にこ「それでは早速…」
凛「何か皆結構、乗り気だにゃー」
海未「他人の匂いに興味が湧くのは、この年頃ですし、普通のことですよ」
凛「まぁ、そうかな」
真姫「ことり、嗅ぐわよ…」
ことり「えっ!ちょっと!真姫ちゃん!?」
真姫「…」クンクン
真姫「ふわぁ…」
にこ「…」ウットリ
花陽「いい…匂い」
海未「さすがことりです」
凛「ことりちゃん、ラズベリーみたいな匂いがするよ」
凛「美味しそうにゃー…」ジュルリ
ことり「ピィッ!」
海未「こら」ポカ
凛「にゃっ!」
ことり「ことり、別にいい匂いなんてしないよ?」
ことり「いい匂いっていったら…」
ことり「穂乃果ちゃん…かなぁ」トローン
海未「それはわかってます!」
凛「この世の真理だよ!」
ことり「そ、そう…」
ことり「んー、あと…絵里ちゃんもいい匂いだなー」
真姫「へー、ぜひ嗅いでみたいわね」
ことり「ま、真姫ちゃん?」
凛「今日、ちょっと壊れてるんだにゃー」
・・・・
ガチャ
絵里「何よ、今日は練習休みのはずよ?」
にこ「きたわね」
希「皆集めてどうしたん?」
絵里「そうよ、せっかく穂乃果のお誘いがあったのに!」
ことり「ことりもだよ…」
ことり「なんか、匂いを調べてるみたいで…」
絵里「匂い?」
海未「まぁ身体の…」
真姫「嗅がせなさいよ!」
絵里「ま、真姫?」
凛「それは無視しといて」
海未「そういえば私、希の匂いが気になります」
希「うちの?」
絵里「海未、お目が高いわ」
海未「この場合、鼻が高いでは?」
絵里「…」
にこ「しょーもな…」
凛「ちょっと寒くないかにゃー?」
花陽「ダレカタスケテー」
海未「い、今のは絵里が悪いです!」
絵里「はぁ!?」
希「まぁまぁ…」
希「うちの匂いやろ?」
希「ちょっと恥ずかしいけど…嗅いでいいよ?」
海未「!」
海未「それでは…」
海未「…」クンクン
海未「はふぅ…」ダキッ
希「海未ちゃん!?」
海未「落ち着く…」
真姫「ちょっと代わりなさい!」グイッ
海未「あっ!」
真姫「希!」ダキッ クンカクンカ
にこ「どう?」
真姫「ふぁぁ」
真姫「落ち着く…」
真姫「まるで、小さいころ…」
真姫「ママに抱かれて寝たときの匂いみたい…」
花陽「そんなに落ち着くの?」
海未「『のぞみふれいばー』は凄いですね…」
海未「穂乃果の次に好みです」
絵里「匂いなら自信があるわよ」
海未「ほう」
凛「へー、じゃあ凛が…」
凛「…」クンクン
凛「!」
凛「これは…!?」
凛「穂乃果ちゃんの匂い!?」
海未「はぁ!?」
ことり「ちゅん!?」
絵里「ふふっ…」
希「まーた始まったか…」
真姫「ママ…」スリスリ クンクン
にこ「ちょっと、真姫ちゃん」
にこ「にこにも代わってよ」
花陽「花陽も…」
一方その頃
穂乃果「はぁ…皆用事があるんだって…」トボトボ
穂乃果「せっかくのお休みなのに…」
穂乃果「ああ!もう…一人でクレープ食べちゃうもん!」
??「高坂さん!」
穂乃果「!?」
穂乃果「あなたは!」
穂乃果「綺羅さん!」
ツバサ「ツバサでいいわよ」
ツバサ「私たち、ライバルだけどお友達としても…ね?」
穂乃果「はいぃぃ!」
ツバサ「ふふっ」
穂乃果「ツ、ツバサちゃん…?」
ツバサ「よくできました」ニコッ
ツバサ「私も穂乃果って呼んでもいい?」
穂乃果「はい!」
ツバサ「敬語もやめて、お友達でしょ?」
穂乃果「わかりました!…じゃなくて…」
穂乃果「わかったよ!ツバサちゃん!」
ツバサ「穂乃果は一人で何を?」
穂乃果「クレープを食べようと思って!」
ツバサ「一人で?」
穂乃果「それが…μ′sの皆を誘ったんだけど…」
穂乃果「まさかの全員にフラれちゃって…」
穂乃果「それで、一人でヤケ食いにきたんだよ!」
ツバサ「ふふっ、μ′sの皆は勿体ないことをするのね」
ツバサ「じゃあ!私が穂乃果の相手をするわ」
ツバサ「クレープだっけ?行きましょう?」
穂乃果「いいの!?」
ツバサ「ええ、連れてって」
穂乃果「やったー!ツバサちゃんとクレープ屋!」
海未「絵里…」
海未「どうしてあなたが穂乃果の匂いを!」
凛「凛のシャンプーの匂いでもないよ!?」
ことり「まさか!?」
海未「絵里、まさか穂乃果の家に泊まりましたね?」
絵里「ええ!そうよ!」
絵里「制服のまま、穂乃果のベッドに寝転がったわ!」ドヤチカァ
ことり「はぁぁ!?」
海未「何て羨ましい…」
希「君ら穂乃果ちゃんやったら、もう匂いとかどうでもええんやろ?」
凛「そんなことない!」
海未「あの匂いを含めて穂乃果の魅力です」
海未「もちろん、もし穂乃果が臭くても大好きですが」
ことり「それより、絵里ちゃん!」
ことり「穂乃果ちゃんの匂い嗅がせて!」クンクン
絵里「あっ!こらっ!ことり!」
海未「私も!」クンクン
凛「凛も!」クンクン
絵里「ちょっと!匂いが消えちゃうじゃない!」
穂乃果「はいっ!ツバサちゃん!」
ツバサ「ありがとう、穂乃果」
穂乃果「これがね、穂乃果のオススメのトッピングなんだー」
ツバサ「ええっと…苺とバナナとチョコソースね」
ツバサ「いただきます…はむっ」
ツバサ「んん!美味しい!」
穂乃果「でしょー?」
ツバサ「クレープって久しぶりに食べたけど…美味しいわ」
穂乃果「やっぱり忙しいの?」
ツバサ「まあね、芸能科だし…」
ツバサ「レッスンやらライブやらで…」
ツバサ「遊ぶ暇なんて無いわ」
ツバサ「だから、今日は久しぶりのお休みだったのよ」
穂乃果「はえー…って!」
穂乃果「そんなに大事な時間なのに穂乃果と一緒にいていいの!?」
ツバサ「何を言ってるの?穂乃果と会えたことはむしろラッキーよ」
ツバサ「お話したいと思ってたもの」
穂乃果「はわぁ…」
絵里「ちょっと!やめなさい!」グググ
海未「あなたは直接ほのベッドを味わったんでしょう!」
ことり「羨ましい…」
凛「凛もやったけどねー」
絵里「…ったく!」
絵里「…」クンクン
絵里「ああー!?」
絵里「匂いが…ほのかふれいばーが…」
海未「おお!早速使ってくれたんですね」
絵里「おお!…じゃないわよ!どうしてくれるのよ!」
海未「まぁまぁ…」
ことり「匂いなんていつかは取れるよ」
絵里「でもー!」バタバタ
海未「ならば新しい匂いをつければいいんですよ」
凛「え?」
海未「私は穂乃果の家に行ってきます」
ことり「なるほど…ことりも行く」
凛「凛もー!」
絵里「ちょっと!置いてかないで!」
希「うちらはどうする?」
真姫「ママ…」クンカクンカ
花陽「花陽は…遠慮します」
にこ「にこも…」
穂乃果「はー、美味しかった」
ツバサ「穂乃果はとっても幸せそうに物を食べるのね」
ツバサ「可愛いかったわ」
穂乃果「えへへ、可愛いだなんて~」テレテレ
ツバサ「穂乃果、まだ時間ある?」
穂乃果「え?…うん」
ツバサ「じゃあもうちょっと遊びましょう?」
穂乃果「うん!」
穂乃果「プリクラ!プリクラとろう!」グイッ
ツバサ「あっ、穂乃果!引っ張らないの!」
・・・・
希「…真姫ちゃん」
真姫「…クンクン…なに?」
希「そろそろ離れて欲しいって言うか…」
真姫「嫌よ…」
希「うちも穂乃果ちゃんの家に行きたいんやけど…」
真姫「このまま行けばいいじゃない…」
希「恥ずかしいよ…」
真姫「穂乃果の家までずっとこのままがいい…」
高坂家
海未「つきましたね…」
海未「すいませーん!穂乃果ー!」
穂乃果母「あら、海未ちゃんに…皆も」
海未「すいません、穂乃果は?」
穂乃果母「まだ帰ってないのよ」
海未「えっ?」
穂乃果母「帰ってくるまで、あがってて頂戴」
海未「はい、お邪魔します」
トコトコ
絵里「穂乃果はまだ帰ってないのね」
ことり「もしかして、一人でクレープ行っちゃったのかなあ?」
絵里「そうね…」
凛「はっ!」
凛「今、穂乃果ちゃん…いないのか」
海未「お気づきになられましたか…」
海未「そうです!穂乃果が帰ってくるまで時間!」
海未「穂乃果の部屋で好き放題できます!」
絵里「!?」
ことり「!!!」
ツバサ「これがプリクラね…」
穂乃果「とったことないの?」
ツバサ「実は…ないの」
ツバサ「三人で行くと、騒ぎになっちゃうし…」
ツバサ「かといって一人では恥ずかしいし…」
『ポーズをとってね!』
穂乃果「ポーズだって!穂乃果は…」
穂乃果「えいっ!」
ツバサ「可愛いポーズね…私は…」
『彼氏がぎゅーっと、抱き締めてね!』
ツバサ「プリクラってこんなこと言ってくるのね」
穂乃果「そうだよ!楽しいでしょ?」
穂乃果「ほら、抱き締めてだって!」
穂乃果「ぎゅー」ダキッ
ツバサ「ひゃ!」
ツバサ「ほ、穂乃果…//」
カシャッ
ツバサ「穂乃果って大胆なのね」
穂乃果「ええっ!?プリクラだよ?」
穂乃果「このくらい当然だよ~」グイッ
穂乃果「えへへ、このまま行こうね」
ツバサ「ふふっ…目立っちゃダメなのよ?」
ツバサ「穂乃果は人懐っこいわね」
穂乃果「ええー?普通だよ?」
穂乃果「あっ!あのダンスゲーム楽しいよ!」
穂乃果「やろうよ!」
海未「これは…」
ことり「それは…小学校の時に四人で作ったTシャツ…」
絵里「大事に取っておいてくれてるのね…ハラショー」
海未「…」クンクン
海未「…」トローン
凛「何嗅いでるの!?」
海未「穂乃果…穂乃果…」フラフラ
ことり「あっ!禁断症状が出そう!」
絵里「下手に穂乃果の匂いを嗅いだものだから!」
凛「とりあえずベッドにくるんで置こうよ」
絵里「そうね」
海未「ふぁぁぁ…穂乃果の香りに包まれて…」
海未「ほのかふれいばーが… 」
ことり「海未ちゃんはもう放っておこう」
絵里「そうね」
コンコン
雪穂「海未さーん、お茶が…」
雪穂「って、何してるんですか?」
凛「な、なんか眠くなっちゃったみたいで」
ことり「倒れこんじゃったの!」
雪穂「大丈夫なの?」
絵里「大丈夫よ…ん?」クンクン
雪穂「?」
絵里「雪穂さん…」ガシッ
雪穂「ええっ!?なんですか?」
絵里「物凄くいい匂いがする!」
ことり「さすが穂乃果ちゃんの妹だね」
ことり「ことりもー!」クンクン
凛「凛も~」クンクン
雪穂「ちょっと!?」
絵里「雪穂さん、私の妹にならない?亜里沙も喜ぶわ」
雪穂「はぁ!?」
海未「はぁ…穂乃果…穂乃果…」
ガチャ
希「うわぁ…また凄いことになってるな」
真姫「…ママ」クンクン
真姫「抱っこして…」
希「うちはママやないよー」
穂乃果「やぁっ!」
ジャーン
穂乃果「はぁ…はぁ」
ツバサ「お疲れ様、さすがμ′sのリーダーってところかしら?」
穂乃果「えへへ」
ツバサ「次は私が」
ジャーン
ツバサ「はぁっ!」
穂乃果「うわぁ!凄い!!!」
穂乃果「さすがツバサちゃん!」
ツバサ「ふふっ、ダンスでは誰にも負けないわ」
穂乃果「凄いよ!」
穂乃果「穂乃果、ツバサちゃんのダンスを見てスクールアイドルをやりたいって思うようになったんだよ!」
穂乃果「だから…こんなに近くでツバサちゃんのダンスを見れて…感激だよ!」
ツバサ「そんなこと言ってもらえて、嬉しいわ」
穂乃果「うん」
穂乃果「それでね、今日こうやってツバサちゃんと一緒に遊べて…」
穂乃果「穂乃果、本当に幸せだよ…」ニコッ
ツバサ「!!」ズッキューン
ツバサ「ま、まだ時間は!?」
穂乃果「大丈夫だよー」
ツバサ「それなら、まだ一緒にいましょうね!」
穂乃果「うん!…そうだ!」
穂乃果「穂乃果の家に遊びに来てよ!」
穂乃果「近いんだー!」
海未「穂乃果ぁ…もう四時間は会ってないです…」ゴロゴロ
海未「寂しいですぅ… 」ゴロゴロ
ことり「これは…穂乃果ちゃんの寝間着だ!」
凛「あっ!ことりちゃんずるいよ!」
凛「凛も何か…何か…」
絵里「…クンクン」
雪穂「あの…ちょっと」
雪穂「匂いを嗅がないで…」
絵里「ダメよ…もうちょっと」
真姫「ママ…膝枕して」
希「だから、ママやないって」
真姫「はやくー」バタバタ
希「真姫ちゃん、熱でもあるんやろか…」
穂乃果「ここだよ!」
ツバサ「ここって、穂むら!」
穂乃果「知ってるの?」
ツバサ「あたりまえよ!有名なおまんじゅう屋さんだと思ってけど…」
ツバサ「穂乃果の家だったんだ…」
ガララ
穂乃果「ただいまー」
穂乃果母「こら!裏から入りなさいって何度も言ってるでしょ!」
穂乃果「ひぃ!ごめんなさい」
穂乃果母「あと、海未ちゃん達が来てるわよ」
穂乃果「へ?」
穂乃果「あれー?用事あるんじゃ…」
ツバサ「穂乃果」
穂乃果「ああ、ごめんね」
穂乃果「こっちだよー」
ガチャ
海未「穂乃果ぁ…穂乃果ぁ」ゴロゴロ
ことり「寝間着…寝間着」
凛「これは…穂乃果ちゃんのスクール水着…」
絵里「ねぇ、絵里おねぇちゃんって言ってみて」
絵里「穂乃果の声で」
雪穂「で、出来ませんよ」
真姫「ママ…おっぱい頂戴」
希「はいはい」
ツバサ「!?」
ツバサ「これはどういう状況!?」
穂乃果「もー、皆来るなら言ってよー!」
ツバサ「ええっ!?」
海未「あっ!穂乃果ぁぁぁぁ!」ダキッ
ことりん「穂乃果ちゃーん!」
絵里「ホノチカ!」
海未「やっぱり穂乃果の匂いが最高です…」クンクン
ことり「本当だね…」クンクン
凛「にゃー」クンクン
絵里「穂乃果すきチカ… 」クンクン
ツバサ「あなたたち…」
海未「ん?」
海未「!?」
海未「穂乃果!この人!」
穂乃果「A-RISEのツバサちゃんだよ!」
絵里「何で穂乃果の家に…」
穂乃果「クレープ屋さんに行く途中で会って…」
ツバサ「そのまま、遊んだのよ」
ツバサ「それより、あなたたち…」
ツバサ「穂乃果がいない間に…そんなことを」
海未「?」
ことり「何言ってるの?」
ツバサ「それに、匂いを嗅いだり…」
海未「何か…おかしいですか?」
ツバサ「おかしいわ!」
穂乃果「?」
ツバサ「ええー!?穂乃果まで」
穂乃果「友達同士なら別におかしくないよー」
穂乃果「ツバサちゃんの匂いも嗅いじゃえ!」
穂乃果「…」クンクン
ツバサ「ちょ、ちょっと穂乃果!」
穂乃果「いい匂いだよ…さすがA-RISE」
ツバサ「関係ないわよ!」
海未「どれどれ…」
海未「…」クンクン
海未「まあ、いい匂いです」
ツバサ「そ、そう」
海未「いい匂いですけど、穂乃果の方がもっといい匂いです」
ツバサ「…」ムカッ
ことり「ほら、ツバサさんも嗅いでみなよー」グイッ
ツバサ「うわっ!」ポフン
穂乃果「わわっ!」
ツバサ「…」クンクン
ツバサ「ふぁぁぁ」トローン
海未「素晴らしいでしょう?」
ツバサ「凄い…」
ギュウ
穂乃果「ツバサちゃん!?」
ツバサ「ずっと嗅いでいたい…」クンクン
海未「ああっ!抱きついて良いとはいってません!」
絵里「離れなさーい!」ググググ
ツバサ「いやよー」クンクン
穂乃果「ツバサちゃん…甘えん坊さんだね」ニコッ
ツバサ「はぅ…///」カァァ
ツバサ「…」ギュウ
ツバサ「今日は泊まってくわ…」クンクン
ことり「ダメだよぉー!」
海未「引き剥がしましょう」
絵里「そうね」
凛「穂乃果ちゃーん、ほらジャムパンだよー」
穂乃果「!」
穂乃果「苺のやつだ!はむっ…」
ことり「今だ!」ググググ
ツバサ「やーめーなーさーい!」
絵里「離れてー!」
海未「穂乃果も!」ググググ
穂乃果「パンおいしー!」
希「ねんねーん…ころーりよー」
真姫「ママ…」スースー
・・・・
ツバサ「ふぅ…少し取り乱したわ」
海未「まったく…」
ツバサ「今日の所は帰るわ」
穂乃果「泊まっていかないの?」
ツバサ「やめておく、明日もレッスンだし…」
ツバサ「それに…」
ツバサ(次、匂いを嗅いだら帰れる気がしないわ)
穂乃果「そう…」ショボン
ツバサ「穂乃果」
ツバサ「今日はとても楽しかったわ」
ツバサ「また、遊びましょうね」
穂乃果「うん!楽しみにしてるね!」
海未「よかったですね、穂乃果」
絵里「それじゃあ帰りましょうか」
海未「そうですね」
ことり「うん」
ことり(ふふふ、ほの寝間着はゲットしたよ…これで3日は…)
凛「帰るにゃー」
凛(スクール水着…はあんまり匂いがついてないんだよね)
凛(置いていこ…)
海未「あっ、そうだ」
海未「穂乃果、使ってるシャンプーを教えてください」
穂乃果「シャンプー?いいよ」
穂乃果「なんならお風呂入っていく?」
海未「え?いいんですか?」
絵里「海未、あなたは帰ってから稽古でしょう…」ググググ
海未「わ、わかってますよ」
穂乃果「えっとね、あそこの会社のあれだよ」
海未「ふむ…なるほど」
海未「では、お邪魔しました」タタッ
絵里「それじゃあ、わたしたちも…」
絵里「帰りましょうか、雪穂」
雪穂「はい?」
絵里「さぁ!」グイッ
雪穂「ちょっと!」
穂乃果「あれー?雪穂、絵里ちゃん家にいくの?」
絵里「亜里沙とお泊まり会をするらしいわ」
穂乃果「へー、ご迷惑かけちゃだめだよ?」
雪穂「はい?」
ことり「じゃあねー、穂乃果ちゃーん 」
凛「ばいばいにゃー」
ことり(寝間着!寝間着!)
穂乃果「ばいばーい」
穂乃果「…」
穂乃果「今日は凄い日だったなぁ」
穂乃果「ツバサちゃんに会えたし、皆とも遊べたし…」
穂乃果「でも」
穂乃果「明日から、また練習だ!」
穂乃果「頑張ろう!」
穂乃果「ツバサちゃんに追い付くんだ!」
穂乃果「ん?」
希「…」スースー
真姫「…」スースー
穂乃果「あれ?」
その夜
海未「穂乃果が使ってるシャンプーを手に入れました!」
海未「では早速…」
クシュクシュ
海未「はぁ…いい香りがぁ」
海未「今夜はぐっすり眠れそうですね」
雪穂「絵里おねぇちゃん」
絵里「くはっ!」クネクネ
絵里「もう一回!」
雪穂「絵里おねぇちゃん」
絵里「はぅぅ!」
絵里「ほら、亜里沙も!」
凛「今日は特に収穫がなかったにゃー」
凛「スク水持って帰ればよかったなあ」
凛「もう寝るよ…」
ことり「ふふふ、ほの寝間着を…」
ガサゴソ
ことり「あれ?」
ガサゴソ
ことり「あれー?おっかしいなぁ」
ことり「確かに鞄に入れたはずなんだけど…」
ツバサ「…」クンクン
ツバサ「ぽわー…」
ツバサ「ほの寝間着…最高ね」クンクン
ツバサ「穂乃果…穂乃果…」
おわり
何故かのぞまきが人気でワロタ
また書いたときよろしく
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穂乃果「ほのまげ結ってあげる!」
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