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諸君、古本とは何だ。

古本。
其れは日に焼け、
皺が入り、
角は折れ、
小口は研磨され、
古今東西ありとあらゆる猥褻単語に書き込みがされている。

ある本には蚊が、
ある本には血が、
ある本には汗が、
ある本には唾が、
ある本には鼻糞が、
ある本には上か下かも判らぬ縮れ毛が、
ある本には名状しがたい液体が、

そう云った過去の歴史が、否、本の歴史が後生大事に封入されている。
場合によっては意図せず封入し開けなくなった成人雑誌すらもある。
それこそが古本である。

諸君、古本とは未亡人だ。

売られ買われて、最後には三行半を叩きつけられた哀れな未亡人だ。
古本屋は云わばそう云った未亡人たちの再婚斡旋所であり、
古本市は巨大な再婚相談会なのだ。
因みに此の場合、図書館は無償の公共風俗施設になってしまう上、
本の貸し借りはス◯ッピングを意味してしまうので、
此の喩えを人前で披露するのはおすすめしないと云う事を最後に述べておく。

ここまで。
もう一つのSSがまだ完結していないが、
取り敢えず立ててみた。

更新は不定期～

>>3
早速修正。未亡人だと夫と死別した女性ですね。