ジャン「付き合ってくれ」

ミカサ「いいよ」

ジャン「まじか」

ミカサ「どこに付き合えばいい？」

ジャン「だよな」

ミカサ「私はせっかち」

ジャン「あ、食事で」

ミカサ「とくに盛り上がりもなく店に着いた」

ジャン「はい」

ミカサ「着いてしまった」

ジャン「すみません」

ミカサ「おいしい」

ジャン「うまいな」

ミカサ「・・・・・・」

ジャン「・・・・・・」

ミカサ「ジャンはバカだ」

ジャン「えー・・・」

ミカサ「これでは何のために食事に誘ったのか分からない」

ジャン「ですよね」

ミカサ「会計は別で」

ジャン「いやここは俺が」

ミカサ「別で」

ジャン「無理言って付き合ってもらったんだし払わせてくれ」

ミカサ「無理はしていない、なぜなら・・・」

ジャン「・・・・・・」

ミカサ「暇だったから」

ジャン「そうか」

ミカサ「あとジャンには借りをつくりたくない、ので」

ジャン「男には意地ってもんがあってだな」

ミカサ「なら力づくで押し通す」

ジャン「別にしようかミカサ」

ミカサ「それじゃまた」

ジャン「おう」

ミカサ「・・・・・・」

ジャン「・・・・・・？」

ジャン「ということがあった」

エレン「いちいち報告しにくんな、うぜえな」

ジャン「・・・・・・」

エレン「冗談だよ泣くなよオイ」

ジャン「ミカサが倒せない」

エレン「いつものことじゃん」

ジャン「気がついたら食事ばかり誘う」

エレン「ワンパターンだよなお前」

ジャン「そしていつも同じ会話で死ぬ」

エレン「お、なんだ会話できてんのか？」

ジャン「諦めずに睨むミカサに話しかけるけどすぐに空気に負ける」

エレン「ミカサ気むずかしいからなうん」

ジャン「エレンが話しかければ楽に微笑み返してくるけど」

エレン「そうなのか？」

ジャン「もうお前がいればよくね？」

エレン「本能が反応しないんだから仕方ない」

ジャン「心が折れそうジャン」

エレン「ヘタレるなよ」

ジャン「あの眼光に耐えられない、あれは相当キツいぞ・・・」

エレン「いつもみたいにやればいいだろ」

ジャン「なんだよそれ」

エレン「ほら他の女にやってただろ、お得意の」

ジャン「ミカサは明らかに他と勝手がちがうわけだが？」

エレン「意外とそんなことないぞたぶん」

ジャン「あのなあ・・・前やったら」

ミカサ『それ以上口を動かしてみろ・・・』

エレン「なにするって？」

ジャン「・・・なんだったと思う？」

エレン「ミカりん恥ずかしすぎて帰っちゃうゾ☆とか？」

ミカサ『舌を削ぐ』

エレン「・・・・・・」

ジャン「・・・・・・」

エレン「ミカサはそんなこと言わない」

ジャン「そうだな、俺の幻聴だな」

エレン「て、照れかくしだよ」

ジャン「いや、あれはやりかねない目だった・・・俺の勘がそう言っている」

エレン「何の危険も冒さず何の犠牲も払いたくないと？ってリヴァイ兵長が言ってた」

ジャン「死線を潜り抜けられる人間でないとミカサと付き合うのは難しい」