???「アベルト・デスラーか、ヤマトの諸君を助けてやるとするかな・・・」 (73)

???「総統、ついにうごかれるのですか!」

???「そのとおりだ、異次元から現れた銀河によりガルマン・ガミラス帝国が打撃を受け、早急に復興を
進めてきた・・・・・その復興視察に向かった際空間の不安定が元でこのわれらの世界と似たパラレルワールド
へとたどり着いた。」

???「この世界についてから早くも一年・・・情勢の把握に努め兵を動かすことも艦隊戦力を
使用することもなかったが、アベルト・デスラーを討つ!平行世界の自分を討つというのも奇妙なものだが、
私は私一人であるべきなのだよ!」

タラン「総統、アベルト・デスラーなるこの世界の総統ご自身、いえたとえ平行世界であったとしても
潜宙艦隊が調べた状況を見る限り有能なのは総統であり、あちらは劣った存在でしかありませんが、
その後ガミラスを攻めわれらの故郷の土を踏み、新しい新国家を樹立なれるので?
いえ、私ごときが総統の深慮遠謀を図れるとは思いませんが、もしそうなさったらならばわれらの先祖であり
同胞たるガルマン人には申し訳ありませんが、ガミラスのガルマン帝国後の世代ではなくその前の
世代の兵は勇躍するでしょう!」




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デスラー「タラン、私は確かにこの世界にわれらの母星たる大ガミラスがあるのであれば、
それを一目見てみたいと思っている。だが、ガミラス星の土をふむきはない。」

タラン「それは一体・・・・」

デスラー「われらの故郷ガミラスは、卑劣な侵略者たる暗黒星団帝国との戦闘によってわれらの前で
砕け散った・・・・星の寿命があるとはいえあんなにもあっけなく死ぬものだとは不憫でならなかった・・・」

デスラー「この世界にガミラス星があるならば行ってみたい思いはあるのだが、それはわれらの故郷と似ていても
実際は違うものだ。無論似通ったところはあるのだろうが、似たものを見て故郷を懐かしむというのは
ただの代償行為や感賞ではないかね?私はロマンチストなところがあるが、それでも過ぎ去った過去を取り戻す気はない!」

タラン「申し訳ありません、総統。確かに私たちは母星を生みなった宇宙の難民となりましたが、その時に
決してあきらめず新しい新母星を手に入れ必ず新国家を樹立すると決めたのでしたな。
それを忘れてしまうとは、一生の不覚です!」

デスラー「よい、タラン。私も実を言うとその思いはあったのだからな。」

デスラー「宇宙は広い。一度ならず二度も国家を失ってしまったが、また我らの母なる星となる星はかならずこの
広い宇宙のどこかにある。それを見つけ、また新たな国家を作り出す。」

デスラー「とりあえずは、アベルト・デスラーを名乗るこの世界の私を殺してからは銀河系に向かおうと思う。あのボラー
の腐敗しきった豚どもが銀河系中心部で勢力をこの世界で伸ばしているとなると、我慢ならん!この世界では、われ等との
深い先祖と子孫との絆で結ばれていないかもしれんが、一度助けた以上はガルマンの民も再度助けたい。」

デスラー「ガミラスに戻らないことと矛盾するかもしれないが、この世界のガミラス臣民が平行世界といえど
私の存在を望んでいないのなら、ディッツ提督軍人やこの世界のヒス君にガミラスを任せようと思うからだ。
最も、彼らの統治が不適格であるあらば彼らを滅ぼし私がまたガミラスを従えるがね。」

タラン「聞いたところによるとあの白色彗星帝国もこの世界のガミラスに迫っているとか。総統がお認めになる
ズォーダー大帝閣下が相手であれば、アベルトなるやからの愚行によって、疲弊しているため大ガミラス
といえど苦戦は必死でしょう。最も、われらの方がより進んだ技術をボラーとの戦争で身につけているとはいえ
ある程度基礎技術については、駆逐型デストライヤーの大きさが上であるなど高いところもあるようですが。」


タラン「それで総統、アベルト・デスラーを追うといってもあてどもなく宇宙をさまようわけには行かないでしょう。
潜宙艦隊の報告から、大爆発の直前にワープ反応があることからやつが生きているのは必死。ですが、さりとて
場所が分からなければ倒すことはかないません。
やつには平行世界の総統であるためこのようなことを言うのは無礼と生じますが、虫唾が走ります。」

タラン「戦争である以上は、兵や民が死ぬのは仕方のないことでしょう。ですが、十分な本土防衛艦隊を
有しておりながらイスカンダルとの連合国家樹立などといい、ヤマトを倒すためとはいえ同胞たる
ガミラス人を見殺しにするような戦術を取るやからを許せはしません!」

デスラー「タラン、それは私にも言えることだ。くだらないプライドにこだわったばかりにもしヒス君のいうように
和平を求めていたら、別だったかもしれない。が、私がヤマトを倒すことをこだわり本土決戦を行い
ガミラスの億の民は死んでしまった・・・・・そのとがは、私が一生背負っていくべきなのだ!」

タラン「総統、それは総統のせいではありません!あの地球人と侮っておりましたが、沖田という優れた艦長の
戦術が予想外だっただけです!まさか、ガミラスの海底火山にデスラー砲を打ち込み地殻変動を起こして
壊滅させるという策をとるとは、予想できなかったことだからです!総統の策は、本土決戦といえど
十分に勝算のあるものでした!」

デスラー「そういってくれると助かるよ、タラン。だが、それでも私が行った行為は今だからこそだが誤りと
認めよう。ところで、進路だがバラン星の亜空間ゲートに定めてくれ」



タラン「バラン星の亜空間ゲートというと・・・」

デスラー「この世界のヤマトも地球が極めて壊滅的な生態系の損害をこうむっていることに違いはない。だからこそ、
コスモリバースシステムなるものをとりにイスカンダルに向かったのだ。
この世界には亜空間ゲートなるシステムがあるようだが、おそらくそれを介してヤマトはワープだけでは
間に合わない航路の遅れを避けようとするだろう。亜空間ゲートについて調べたが、バラン星のものを除いて
地球に向かうためのほかのゲートはない。」

デスラー「アベルトも平行世界の認めたくはないが、私だ。行動原理に違いはあれどヤマトの下に向かうだろう。
ヤマトを襲撃することを考えるならば、亜空間ゲートは空間の一点と一点を異次元空間でつなげたものだ。
途中で別のゲートに向かうこともできない。」

タラン「待ち伏せするなら、最高の場所というわけですな。分かりました、早速艦隊を向かわせます!」

デスラー「アベルト・デスラーなるものをこの宇宙から骨の一つも残さず殺せ!数少ない貴重な戦略兵器たる惑星破壊プロトンミサイルを使って原子レベルに分解してでも、構わない!奴を叩き潰されるゴキブリ以下に殺してやるんだ!」




タラン「キーリング参謀総長、そういうわけだ!兵を整え、バラン星宙域に向かってくれたまえ!
相手は、愚物であれどこの世界の総統である!しかも、今のデスラー総統専用艦では負けないだろうが初代のデスラー総統
専用艦を上回り、こちらの主力戦艦をも全長で上回っている!全力で手を抜くことなく叩き潰してほしい!」

キーリング「タラン将軍、戦場には100パーセントはありません。たとえ相手を上回る強力な兵器、いかな戦術を駆使しても負けるときはありますし、大損害が出ることはあります。ですが、ガルマンの民を解放してくださった
たいおんあるデスラー総統のために100パーセントの勝利を約束しましょう。」

デスラー「キーリング、奴に止めを刺すのは私の役目だ・・・・・・状況によっては止めを刺すことも構わないが、
奴を宇宙の藻屑にするのはこの私に可能な限りしてほしい!」

キーリング「はい、おまかせを!」




https://www.youtube.com/watch?v=O9syC3go-zY
https://www.youtube.com/watch?v=W-rAphfyyrE
https://www.youtube.com/watch?v=A_kyBNfxer8&list=PLE30B4B567332CAAB
https://www.youtube.com/watch?v=9uXModTz5ZM&list=PLE30B4B567332CAAB

数日後バラン星付近

レーダ-手「ワ-プ反応確認!光学センサ-で艦形照合、デスウ-ラ2です!!!」

デスラ-「あのような奴と同列にされたくはないが、考えることは似たようなものか。」

デスラ-「キ-リング、まずは私が先攻する!私の偽物の劣化品に挨拶をしたいのでね。」

デスラ-「そのあとに攻撃を開始したまえ!」

キ-リング「万事総統の望む手はずにします」

デスラ-「タラン!」

タラン「はっ総統!小ワ-プせよ!」

そう舵手「ワ-プ!」

アベルト「さあ久しぶりにヤマトの諸君に会おうとしようか。私にとって憎んでもにくみたらないような船だが、性能は高い。」

アベルト「テロンではなく私のもとで使われて始めて、その真価を発揮するだろう!」

レーダ-手「ゲシュタムジャンプ反応です!!
わがかんの後方に大型艦一隻が現れました!
どの勢力とも異なる未確認艦です!」

セレステラ「白色彗星帝国か、暗黒星団帝国のものか?」

惑星破壊プロトンミサイルとは総統の怒りがわかる

通信手「目標から通信です!映像通信と思われますがどうします?」

アベルト「ゲシュタムジャンプしてから敵は即座に攻撃する余裕があったはずだ。それをせず通信してくるとは、興味深い」

アベルト「通信には応じよう。モニタ-に繋げてくれ」

セレステラ「ハッキングの恐れもありますが」

アベルト「あらゆる物事を過剰に恐れては、戦争なんてできんよ。
繋げろ!」

通信手「目標から通信です!映像通信と思われますがどうします?」

アベルト「ゲシュタムジャンプしてから敵は即座に攻撃する余裕があったはずだ。それをせず通信してくるとは、興味深い」

アベルト「通信には応じよう。モニタ-に繋げてくれ」

セレステラ「ハッキングの恐れもありますが」

アベルト「あらゆる物事を過剰に恐れては、戦争なんてできんよ。
繋げろ!」

一同「なっ」皆愕然

アベルト「ほう、私が老成したような顔を通信で見るとはな。広い宇宙にはこのように奇妙なこともあるようだ」

セレステラ「そ、総統がお二人・・・・」

デスラ-「お初にお目にかかるね、アベルト君。そして私が総統であったならば決して許さないだろう売国奴のガミラス兵士諸君!」

デスラ-「私が直々に君たちの命を死神として狩りに来たことを光栄に思うがいい」

デスラ-「今となっては昔だが、ガルマンガミラス帝国総統のデスラ-だ。ああそれとアベルト君とは違って、私もデスラ-が姓名だが名前はアベルトではないことを承知してほしい」

セレステラ「一体なんなのです、総統が二人など・・・・ハッキングの可能性はありませんか?」

通信手「いえ全システムオールグリ-ン。ハッキングされているとは思えません」

アベルト「落ち着け先ずは彼の話を聞こうじゃないか。不思議なものだ、あなたを見ているとどことなく懐かしく似ていてそれでいて根本が異なっているような気分が襲ってくる。どうやら友達にはなれなそうだ。
それは、あなたも同じでは?」

デスラ-「フフフ、アベルト君の言う通りそのような気分は私も襲っているよ。だが私は君と友達になる気ははなからないし、そのような気分を味わっていると思うとおかんが走る。」

デスラ-「懐かしく思うなど論外だよアベルト君。」

デスラ-「私が何者かだが、私は君であり君は私でもある。認めたくないことだが。
私は平行世界からこの世界に迷い込んだいわば別世界の君だ。」

アベルト「ほう平行世界・・・わがガミラスでも実現していない技術だ平行世界との移動技術は。
平行世界からこられたと言うのは技術が優れているのか、それとも事故かなにかで?」

デスラ-「ワ-プの際にこの世界に迷い込んだ不名誉な出来事できたのだよアベルト君。」

デスラ-「我々は本国を失った流浪のみだが、その前になさねばならぬことがあるから君の前につかまつった次第だ」

アベルト「それは恐悦至極・・・・してどのような用件で私の前にこられたので平行世界の私。」

セレステラ「なっ!何をいっているのかわかっているのですか、ええとデスラ-!別人とはいえ平行世界の自分自分を殺そうなどと言うのは!」

デスラ-「君がセレステラ君か、スターシャほどではないがなかなか美しい。その華やかさとは似合わず能力も相当お持ちのようだね。だが一つと言わせてもらう」

デスラ-「これは、男と男のプライドを賭けた勝負だと私は思っている。アベルト君を恋慕しているためとはいえ、女性に口をはさんでは欲しくない」

セレステラ「私は総統に恋などしていない!」

デスラ-「ちりゆくいのちだから一つ教えてやろう、恋とは気づかないでいるうちはまだいい。
だがその思いに気づいたときは、もうすでにおわっていることも多い。
私はそうだった、せめて愛した彼女を守ることすらできずに無力にはて行く彼女を見ているだけだった・・・・」

セレステラ「・・・・」

アベルト「デスラ-の言う通りだ、セレステラ。君の思いは嬉しいが私はこれから戦争をすることになるのだ、私が最高に楽しい時間を過ごせようと言うのだ。
邪魔しないでくれ」

セレステラ「はい」

アベルト「それで私を殺したいのはなにゆえかな?」

これにて今日は終わり デスラ-総統は完結編のディンギル帝国との戦いを終えたあとです 異次元から現れた銀河の影響でガルマンガミラス帝国の復興を見に行った際に、異次元の銀河が現れた空間の不安定さから誤って2199世界に来てしまいました
そうさんぼうちょうとして国の国力に直結するため、参謀総長という軍の重役ですがキ-リングというガルマン人の軍の上の人間もいます

あガルマンガミラスの戦力は

新型デスラ-艦×1

大型戦闘艦×5

中型戦闘艦×10

何故か惑星破壊プロトンミサイル艦×6

駆逐型デストロイヤ-(メルポリア級)×12

戦闘空母×3 搭載機はゼア-ドラ3 瞬間物質輸送機つき

対してアベルトはデスウ-ラ2×1

ただし一応デスラ-専用艦であり新型デスラ-艦は七百メ-トルなので劣るものの軍艦としてはガルマンガミラスの主力の大型戦闘艦を超えるサイズなので一応高能力いです

しかしイスカンダルが波動砲使用禁止といっても惑星破壊プロトンミサイルや重かくし爆弾、ハイパ-放射ミサイルにブラックホ-ル砲に、無限ベータ砲に超大型戦艦とか波動砲以外の強力兵器を作られたらどうするんだろう
そしてヤマト新劇場番は白色彗星帝国ガトランティスが相手だが超大型戦艦はでるのか

デスラ-「私は、自分と同じ存在がこの大宇宙に存在していることがたまらなく許せんのだ。だから私で私を殺さなければならない、私がこの宇宙でただ一人の存在であるがために。」

デスラ-「それにだヤマトのクル-が交流した際に教えてくれたのだが、地球にはドッペルゲンガ-なる伝承があるようでね、これは自分自分と全く姿形が同じ存在が現れ最終的に本人を殺すというものだそうだ。
それと同じで姿形が全く同じで行動がどことなく異なる存在がいれば、不快感を感じるだろう?
その不快感をなくすためでもある」

デスラ-「そして二つ目は、私のともたるガミラス臣民を、私の故郷を世界は違えど傷つけ抹殺しようと図ったからだ!
私は君と違って深く国民をガミラス星を愛しているのでね!」

スリ-でヤマトに乗り込んでたがそんなことおしえたのかよ

アベルト「あれは、戦争に勝つための仕方のないてだ。明日のガミラスを築く礎とするために行っただけだ」

デスラ-「確かにその通り、そうでなくては戦争などできん。へいもまた臣民なのだから臣民の犠牲を強いているのは事実。
臣民のしを招く戦争を行っているのだから、臣民を犠牲にすることが仕方のないこともある」

デスラ-「だが、充分な艦隊戦力がありながら臣民を無駄に殺す作戦をいかなあのヤマトが相手とはいえ最初から構築するようなものがその台詞をいうな!
臣民の犠牲が仕方ないことだとしても無駄な犠牲をだしてよいはずがないだろうアベルト君!」

デスラ-「それだけで君は、万死に値する。私もスターシャに恋慕していたのは事実だがいかな恋のためといえど一人の女性のために億の民を殺すことが果たしていいことかな?」

アベルト「イスカンダルとの大統合は、ガミラスの希望だ!!私の望みではない!!!」

デスラ-「化けの皮が剥がれてきたね、所詮それが君の限界ということだアベルト君・・・・女一人のために戦争をするだけのことはある。
まあ確かにイスカンダルとの連合国家を作り、あのイスカンダルのガミラスでも見習うべき技術を接収するのならば別だがこの世界も私の世界もスターシャがそれを望むはずがない」

デスラ-「こちらの世界ではどうか知れないが、私の世界では卑劣な侵略者に核物質たるイスカンダリウムを渡さないがために惑星ごと自分も含めて自爆するほど平和を守ることをしんねんにしているのが、スターシャという女性だ」

アベルト「黙れ、全宇宙をガミラスの手で支配されすればそうすることで恒久平和を保てる!平和が望みである彼女ならそうすることでよろこぶはずだ!」

デスラ-「スターシャは、そんな平和を望みはしないだろう。そして君では全宇宙を統一するのは不可能だろう。
ズォ-ダ-大帝にも、暗黒星団のグレートエンペラ-とやらにも聖総統とやらにも、あのベムラ-ゼにさえ勝てるまい。
惚れた女のためという理由で戦うものがこの力がすべての大宇宙で生き残ることはできやしない」

アベルト「貴様ぁ、ふざけたことを!!!」

セレステラ「お、落ち着いてください総統!」

アベルト「道具女は黙っていてくれないかな?!君は利用価値があるから甘いことをいっただけで、君にすかれていると思うだけでへどがでる!」

セレステラ「そ、そんな・・・・私はあなたのために働いてきたのに・・・・」

アベルト「体だけはいいからな、肉体だけの関係ならやってやらないこともない」

デスラ-「長い話しもこれで終わりだ、第三にヤマトならまけはしないだろうが私の奇妙な敬意で友人となれた彼らを君の手から救うためだ!もしヤマトが沈むならばそれは私の手でなされるのがふさわしい・・・・・・君の手でヤマトを沈ませるなど不敬にもほどがある」

デスラ-「わがガミラスに下品な男は不要だ・・・・タラン!」

タラン「砲撃戦用意だ!」

セレステラ「総統、嘘ですよね、嘘とおっしゃってください。そうでなければ私・・・・」

アベルト「私に汚い手で触れるな、心を読めるなどという化け物じみたエイリアンが・・・・こいつを私から離せ!
艦を回頭させて砲撃戦を挑む!」

護衛兵「こい!」

セレステラ「そうとぉぉ!!!!!」

レーダ-手「敵急速回頭してきます!後部から魚雷多数発射確認しました!!」

艦長「落ち着け、迎撃ミサイルと砲撃で撃ち落としつつ目標に向けて反撃するんだ!!」

砲手「デスラ-総統の座乗している艦には、指一本も触れさせません!
やらせはしない、やらせはしないぞおおお!」

デスラ-「タラン、後方艦隊に合図を!!」

タラン「キ-リング艦隊に作戦開始と至急伝えろ!!」

キ-リング「作戦開始の合図が来たか・・・・ガルマン及びガミラスの全兵士諸君に告げる!!!」

キ-リング「我々ガルマン人は、長年に渡り肥大した権力欲の亡者であるボラ-連邦に強いたげられるという艱難辛苦を味わってきた!それは言葉に表せないほどにだ!!
民族の誇りを踏みにじられ、服従を無理強いされ、奴隷のように扱われ、やつらの手によってガルマン星の資源をいいように使用された・・・・
その辛酸の日々を救ってくれたのがデスラ-総統だ!!!」

キ-リング「彼が母星を失ったという切実な理由もあったとはいえ、彼は我らが遠いちのつながりで結ばれているというだけで助けてくれた!同じ民族に属すといっても、何百年もあっていないわれらを民族がおなじとそれだけの理由で助けてくれた彼の思いに嘘偽りはないだろう!
そのたいおんある彼が今目の前で戦っているのだ!」

キ-リング「それだというのに彼の役に立たないのは、ガルマン人の一生の名折れである!!限界をこえる力を発揮することをガルマンの兵士に私は望む!!」

キ-リング「そしてガミラスの兵士諸君・・・・諸君らは、皮肉にもかつての仇敵たる船ヤマトの手によってボラ-のワ-プミサイルなるかんけいからガルマン星を救ってもらえたわけだが、その船によって母なる星を失い宇宙の難民と化した・・・・」

キ-リング「我々ガルマンの民がボラ-から受けた苦しみも筆舌に尽くしがたいといったが、諸君らが受けた苦しみは私には想像できない。母星を失ったことが私にはないからだ。
想像して理解しようとしても、その思いは私の想像よりも余りあるに違いないだろう」

キ-リング「だが万分の一でも億分の一でも、その辛さは私にも理解できるかもしれない。このようなことをいいこの物言いに体験していない者に何がわかるというものがいたらすまないが、デスラ-総統が直々にうとうとしていられるアベルト・デスラ-もガミラス星を破壊しようとした!」

キ-リング「この世界のガミラス星は、諸君らのいた世界のものでないのはすでにわかっている!しかし母なる星を失なった諸君だからこそ自分達をうみ育んだ母星を失う辛さはわかるはずだ!
アベルト・デスラ-は国家元首でありながら、自らを産んだ星を滅ぼそうとし、諸君ら軍人がそのみを命を呈して守るべき民間人を皆殺しにしようとした!」

キ-リング「そのような男を許せるか!断じて許してはならない!
この世界のものといえど君たちの母星たるガミラス星を滅ぼそうとしたものへの怒りを胸に戦ってもらいたい!やつを、アベルト・デスラ-を許すな!!」

キ-リング「ガルマンとガミラス、同じ民族といえど二つの民に違いあれデスラ-総統を敬愛するということに違いはない!
その敬愛するものの偽物であるアベルト・デスラ-をともに手をとり倒そうではないか!」

キ-リング「諸君らに私もそしてデスラ-総統も望むのは敵の殲滅のみだ!諸君らの敢闘を期待する!私も全力を尽くす!
ジ-ク・デスラ-!!」

ガルマン兵士’S「われらのデスラ-閣下に栄光あれ!!!!」

ガミラス兵士’S「デスラ-、デスラ-、デスラ-!!!!世界は違えども故郷を汚し尽くそうとしたものを許してたまるかあああ!!!!」

キ-リング「それでは作戦を開始する。瞬間物質輸送機を起動し、ゼアド-ラ3部隊は発艦!
そのまま一気に敵デスウ-ラ2を叩くのだ」

キ-リング「その後艦隊も小ワ-プし、事前に決められた陣形で攻める!やつの運命は宇宙の海の藻屑だ・・・・」

ガミラスパイロット「腕がなるぜ、不敬だが世界が違えどデスラ-専用艦を相手にするなんてパイロット妙利ってものだ。まあヤマトを相手にするに比べたら、楽だろう。
前にガトランティスに身を寄せてたとき戦った時は仲間が何機も撃ち落とされていった。たった一隻なのに・・・」

ガルマンパイロット「なあに隊長、ボラ-との血で血を拭う戦いを経験してきた我々からすれば楽勝ですよ!!」

ガミラスパイロット「うぬぼれるな、自分に自信を持つことは何者にも必要とされることだ。だが力がおると驕ればみのはめつを招くぞ・・・・」

あsageにするんだった

アベルト「回頭終わったか。全砲門開け!奴を叩きのめす!」

艦橋オペレーター「敵艦から多数本艦に着弾!第5、第7ブロックで火災と有毒ガス発生!」

アベルト「そんなものは後にしろ、敵をほふればそれで片はつく!」

チュドーンチュドーン!

アベルト「な、何だ!」

レーダー手「未知の宇宙戦闘機が現れました!大型対艦ミサイル本館に多数着弾!」

艦橋オペレーター「主砲と副砲の一部が破損しました!」

アベルト「弾幕だ、弾幕を張れ!敵の戦闘機に対空砲火を加えつつ、敵大型艦に攻撃を!」

アベルト「それにしてもどこから来たというのだ!ステルスか、いやエルクの戦術にそのようなものが・・・・」

ガミラスパイロット「全弾目標に向けて着弾を確認した!野郎どもいいな、これから
敵大型艦に向けてレーザー機銃による攻撃を実行する!最も危険な新兵がちびっちまうような
任務だが、相手がデスラー専用艦なら不足はねえ!」

ガルマンパイロット「隊長機に続け!」

砲手「だ、だめです・・・敵の機動性が異常に高い・・・・・あたりません!」

アベルト「己、ちょこまかとぉぉぉぉ!」

チュドーンチュドーン!

ガミラスパイロット「でけえ図体の割にはその程度かあ、世界が違えど貴様らガミラス
軍人かそれでも!」

ガミラスパイロット「よ~し、ころあいだ!後は艦隊に任せて撤退するぞ!艦砲射撃の的になる、
後退だ!」

ガルマンパイロット「急げ、艦隊の手でローストされたトリアブラみたいになりたくないなら死ぬ物狂いで撤退するんだ!」

デスラー「フム、私の護衛部隊に選ばれるくらいだから優れた猛者の集まりと思っていたが予想以上だよタラン!よし、タラン、彼らには後で私じきじきに褒美を施そう・・・」

タラン「は、デスラー殊勲賞を用意しておきます!」

アベルト「めざわりなはえどもが撤退していったか。艦隊が近くにいる以上は、デスラー砲を使うわけにもいかない。
次元波動機関の出力を上げ、艦砲に集中し敵を葬る!」

レーダー手「ああ、もう駄目だ・・・・・ワープ反応です、それも数十隻の数が・・・終わりだ!」

アベルト「己、どこまで私の邪魔をすれば気が済むというのだ!ゲシュダムジャンプだ、離脱する!」

ズバーンズバーンズバーン!

機関長「こ、こちら機関室・・・機関部に命中!字、次元波動機関に大損害が・・・・・ジャンプできません!」

艦橋オペレーター「艦内ブロックの80パーセント以上が炎上しています!消化機関も作用していますが、追いつきません!第8ブロック大破、空気が宇宙空間に漏れ出しています!」

キーリング「よ~し、このまま敵を事前の計画に従い包囲体制で撃破する!いいか、敵はデスラー砲を有している!
この世界は艦隊単位となればデスラー砲の効力も薄いが、密集するな!
散会しながら、攻撃するんだ!」

大型戦闘艦艦長「ブーメランカッターミサイル用意!艦底部を抉り取るんだ!」

中型戦闘艦艦長「高圧直撃砲の攻撃を受けても沈まないとは、流石は大ガミラスの技術の粋を凝らした
デスラー専用艦といったところか・・・だが、正義はわれらにあり!
航空隊の健闘を無駄にするな、攻撃を続けろ!」

駆逐型デストロイヤー艦艦長「われわれの愛する船は、ほかの艦に比べればロートルだ・・・・
近代化改修しても旧型艦なんだから、限界はある。それでも俺はこのかんが好きだし、お前らもそうだろう!」

ガミラス乗組員「Yes,Capitain!」

駆逐型デストロイヤー艦艦長「俺たちが女房のように愛するこの船のためにも、そしてデスラー総統がまだよちより
歩きのころからガミラスのために戦ってきたデスラー総統の戦友たるわれらがほかの艦にまけをとってどうする!
砲撃を強めろ、砲身が溶けるほど撃て!」

アベルト「く、こうなれば王同士の一騎打ちで片をつける!残りの全エネルギーを推進機関に回せ!白兵戦闘用意だ!
一気に接近し、敵艦に移乗し敵デスラー総統を討ち取る!」

レーダー手「て、敵艦猛烈な速度でこちらに向けて接近してきます!ほ、本艦に当たるコースです!」

デスラー「うろたえるな、特攻ではない!おそらく、私がヤマトにやったように白兵戦を挑むつもりだ!予想している
自体のひとつが実現したに過ぎん!」

タラン「総統、このようなこともあろうと、ハイパーデスラー砲を低出力で撃てるようにしています!」

デスラー「流石はタランだ、私のことによく気を使ってくれる。ハイパーデスラー砲の業火を持って奴をしとめる!」

砲手「僭越ですが、ハイパーデスラー砲発射させてもらいます!」

レーダー手「て、敵艦から高エネルギー反応!」

アベルト「こ、これはで、デスラー砲か・・・・私はこんなことで死ぬわけにはいかないんだ!」

アベルト「スターシャ、スターシャ、スターシャ!!!き、君の愛を手にいれらないまま死ぬのはいやだぁぁぁ!」

アベルト「己、デスラー!貴様を末代までもたたってやるぞぉぉぉぉぉぉ!」

セレステラ「これが死ですか・・・・利用されていたとはいえ総統と共に死ねるなら悔いはありません・・・・
地獄か天国でまたお会いしましょう」

バンバンバンバン!デスウーラ2は、完全に消滅した!

レーダー手「て、敵影完全に消滅!われわれの勝利です!」

ガミラス兵士「ジークデスラー!」

ガルマン兵士「ジークデスラー!」

デスラー「うかれるな、兵士諸君。私としてもあのような地球の言葉で言う馬鹿殿が死亡したことは喜ばしい!私の
胸のうちは、非常に健やかだ!だが、この世界での戦いのひとつに勝利しただけに過ぎん!」

デスラー「我らの新国家樹立の覇業は、まさしくこれからだ!そのために気を抜かないでほしい!
全艦に注ぐ!ワープをし、この宙域を離れる!目標は、銀河系核恒星系!」

デスラー「また、ガルマン・ガミラス帝国をこの世界に復活させようではないか!」

タラン「後続の空母と惑星破壊プロトンミサイル艦、次元潜行艇部隊にも打電!目指すは、ガルマン星だ!」

無限に広がる大宇宙の揺籃・・・・・この宇宙には無数の星々がねづき、それらの星々にも地球人類と同じような
さまざまな生命が明日を信じ生きている・・・・・そしてその宇宙に住むすべての生命は、誰しもが自らの幸せを
望んでいる・・・・そして自らの幸せがために他者との争いを繰り広げ、漆黒の宇宙の静けさを乱すこともままある

時に西暦2199年、まことに奇妙な自分自身同士の戦いはガルマン・ガミラスのデスラー総統の手で勝利を迎えた
しかし、これはそれから始まる大いなる動乱の始まりに過ぎないのかもしれない・・・・
たとえ数十席であれどデスラーと彼の艦隊あるところ宇宙は平穏無事とは行かないだろう・・・・
そして、そのころ遠いアンドロメダのかなたに居城を置く白色彗星帝国では、着々と大マゼランと銀河系侵攻のための
魔の手がそのころ進みつつあった・・・・

あ、この後ほかにも旧シリーズから2199世界に迷い込んだ人物は出すかもしれません・・・

大マゼラン外縁部

大マゼランは、この世界においてもガミラス帝国の庭、広大な国家の本拠地である。そのため、外縁という自国の
領土の外と通じるところはいわば国境でありそこの警備は極めて厳しいものがある。
が、そこにはガミラス宇宙軍に属さない別の指揮系統に属する大艦隊がいた。奇しくもかつての世界で死亡していながら、
どういう理由によって過去の世界へと迷い込んだ者たちである。

そしてその艦隊は、デスラー総統が数か月もの間行動を起こさなかったように情勢把握のためにガミラスの警備網をたくみにすり抜け、この世界への情報収集を務めていた。
いかなガミラスといえど広大な宇宙という領域すべてをカバーできる物量を保有してはいない。国境といっても今も拡大を続ける帝国にとって辺境部であるこのエリアだからこそ、国境警備の目を潜り抜けることができた。そして最近は、
ガミラス軍の指揮系統にも混乱が生じているためますます好都合だった。



そうアベルト・デスラー総統を排除したヒス副総統とガル・ディッツ提督による新政権の発足である。
アベルト・デスラー総統の統治についてはかねてより不満が上がっていたことと、そして彼があくまで
自国民を意図的に虐殺しようとしたがために対立国地球の軍艦ヤマトと独自での反体制派が
停戦協定を結び、支援を取り付けたからこそできた政権だ。だが、幾ら民間人の虐殺行為を行ったと
主張してもその場に居合わせたわけではなく、証拠資料がねつ造である可能性もある今多戦線を抱えている
ガミラスの指揮官は新政権に従うべきなのか、あるいは旧政権の忠誠心のために徹底抗戦すべきか
思い悩んでいるのだ。大半は新政権の恭順に従ったが、それでも軍を離反する者もいた。
艦隊単位、基地単位で逃走する者もいるのだ。
幾らガミラス人にとって隣国であり人気のあるイスカンダルの王族が新政権を担うといってもそれに
全てがしたがうわけではない。
結果としてそれが、ガミラス軍の哨戒網を狂わせていた。

そして不運なことにもし遭遇したものは、呵責なきまでに壊滅させられていた。

ガミラス哨戒部隊レーダー手「め、旗下のメ、メルトリア級巡洋艦、すべて壊滅しました・・・・ほ、本部隊は本艦を残して
全滅です!」

ガミラス哨戒部隊隊長「お、おのれガトランティスごときが!!なぜあのような蛮族に負けねばならない!」

ガミラス哨戒部隊副官「た、隊長・・・・敵は未知の新兵器を有しています。その威力は、こちらのおそらく
戦艦サイズを破壊できるだろうほどのプラズマ兵器です!その新兵器のためと、敵の艦には未確認ですが
戦艦クラスと、従来確認されているものが大型化し武装搭載数も増やしたものがいます。
そのためかと・・・・・・」

ガミラス哨戒部隊副官「とにかく、ここは一度撤退を本艦だけでは戦闘は不可能です!」

ガミラス哨戒部隊隊長「何を言っている、ガトランティス程度に負けたとあれば笑いものだ!それに
私はデスラー総統派だから負けて帰ったとなればこ、ころされる可能性があるじゃないか・・・」


ガミラス哨戒部隊副官「確実にここにいれば死にます!戦死したいのですか!」

ガミラス哨戒部隊レーダー手「て、敵艦爆とおもわしきものがこちらに接近しています!その数数十!」

ガミラス哨戒部隊副官「く、空母を後方に置いていたのか・・・奴らの戦術だが。くそ、ワープだ!」

ガミラス哨戒部隊そう舵手「ま、間に合いません!」


これは、戦争だ。たとえ一隻のケルカピア級の巡洋艦であれど、それが敵のものである以上見逃すバカはいない。別に量からすれば敵哨戒部隊は、彼らにとって空母部隊を出さずとも勝てる敵だった。だが、この世界に来てから空母部隊は
一切活躍していない。
戦闘において空母はいつの時代も主役である。その主役でありながら一切活躍できていない現状への不満を抱え低下しているパイロットをはじめとした空母部隊の士気向上と不満ばらしのために今回の作戦では、空母艦載機が発艦していた。

宇宙をかけるは、航空力学に裏打ちされた設計であるガミラスのものとは明に別の意図に基づいて制作されたフォルムの攻撃機。生物学的なフォルムを持つ機体の名前は、デスバテーターという。
ガミラスにも存在は確認されているが、ガトランティス撃滅の任を任せられたドメルの手により発艦することもできないまま倒されているためその真価を発揮することはできなかった。
が、その真価を発揮してさえしまえばその攻撃機の能力は極めて高い。

パイロットたちは今まで狭苦しい艦内に閉じ込められていた鬱憤とこの世界のガトランティスにとっての仇敵である
ガミラスが相手であることもあって容赦する気はない。
デスバテーター下部のパイロンからは、搭載できるすべての数のミサイルが全機とも一斉に発射された。

今回発艦した戦闘機隊の数は、20機。しかも各機は八発搭載可能な全てのミサイルを発射しているためその数160。
これを撃退することはできないだろう。物量においては、ガトランティスのミサイルなど実弾攻撃に特化した
ミサイル艦にさえ部分的には匹敵する。
あの宇宙戦艦ヤマトでさえも迎撃できる数ではない。



もちろん、ケルカピア級も必死に応戦した。迎撃ミサイルで迎撃できる防衛ラインを突破していた、そのため、陽電子ビームやレーザーを利用した迎撃戦を試み、連続してすさまじいエネルギーを秘めた美しくも殺人的な光条が放たれる。
対空用途のものではなく、対艦用途のものでさえ総動員しているんだからそのあたりの宇宙はちょっとした花火大会のようにまたたいた。光る宇宙というやつだ。


だが、それでも160ものミサイルを迎撃できるものではない。光速のビームやレーザーだけあって数十ものミサイルを撃ち落としたが、それに数倍する数のミサイルがなおもケルカピア級には殺到し命中した!
ミサイルが目標にあたると同時に速やかに信管が作動し、容赦なく高性能爆薬をさく裂させていく。全長数100メートル越えの戦艦クラスをうちおとせることを想定した爆薬だ。
当然ながら巡洋艦であるケルカピア級に耐えられるすべはない。爆発が断続的に生じた後、そこには残骸さえ残さずケルカピア級はこの世から消え虚空の空間が広がっているのみだった・・・・・

???「ぬるいな、これがガミラス帝国の実力か?とてもわがガトランティスに勝てた勢力とは思えない。無論、
敵をなめてかかっては死ぬだけということは理解している。たとえどのような敵であろうと油断せず、
己の敵がどのようなものか知ってから戦うことこそ勝利につながりうる」

副官「敵は少数の警戒部隊です。それにこちら側のガトランティス帝国艦隊に連戦が続いていた油断していたからでしょう。
まさかそうでもなくては数十隻もの宇宙艦隊に対して無謀な正面戦を挑むとは思えません。普通ワープで逃げるか、
ゲリラ戦を仕掛けてくるでしょうからな」

副官「敵が地球のような大規模広域破壊兵器を有していた場合は別ですが・・・」

バルゼー「だとしても、敵になめられるとはこの世界の自分の国を言うのもなんだが
こちらのガトランティスは弱すぎやしないか?戦争では100パーセントの勝利なんてものはありえん、
たとえ敵がどのような弱小国であろうと大国との戦争で負けはしても打撃をあたえりうることもありうる。
戦争勝利とは相対的なもので、運のようなものも作用してくる。」

バルゼー「だが、それにしてもふがいないものだ。」



バルゼーをはじめとするガトランティス帝国の軍人にとって自国は、誇りのある国だ。銀河に名だたる
巨大超大国であり、アンドロメダというきわめて巨大な銀河全土を征服し、一大星間帝国を作り出した。
ガミラスも巨大な星間帝国であり、あのズォーダー大帝もその国の元首たるデスラーを優れた戦略家
・戦術家として優秀な軍人と認め、ガトランティスとの共同戦線を望んだほどだ。
ガミラスは弱くはない。あの大帝閣下が認めたのだから。

ガトランティス人にとって現元首のズォーダー大帝は、国民的な人気を集めている。そのためならば自爆攻撃も辞さない
と公言する軍人さえいるほどだ。上層部のサーベラー総参謀長などは大帝を上位者と見つめつつも
自分の利権を優先しているようだが。
かくいうバルゼーも死亡する前「死して大帝にお詫びを」と自分の死よりも大帝より与えられた戦力を壊滅させた
ふがいなさと申し訳なさを感じながら死んでいったのだ。

しかし、いかに国民的に人気のある偉大な皇帝が優れた実力を持った国といわれようと
自国の軍が他国に敗北続きで喜んでいるものはいない。この世界のガトランティス軍は、ガミラスに敗北続きであり
それを知ったバルゼー麾下の将兵は落胆したものだ。戦争とは負けていいものではない。
戦争に勝てばそれにより他国との戦争に打ち勝つことで、自国に対して何らかの利益足りうる譲歩を軍事力による
アプローチで得たり、はたまた植民地獲得を目的とした戦争であるならば他国民を支配することで
労働力を得られもするし、資源を得られもする。戦後統治の問題あれど、勝利すれば利益につながる。

だが、敗戦してしまえば自国の利益を得ることなどできやしないし敗戦が続けば優秀な兵士や兵器を失うことになる。
兵器や兵士を一隻一夕で再度そろえることはできやしない。それは、バルゼーをはじめとするもの全員が知っていることだ。

なぜならバルゼー提督をはじめとするこの歓待の人間は、一度死んだ身。確実に生きており、幽霊でこそないが
自分が死んでいるのか生きているのか分からない存在だからだ。
平行世界の2201年、バルゼー率いる艦隊は地球侵攻を目的とし土方竜率いる地球防衛軍宇宙艦隊と交戦し、
これに敗退し、全員が死んだ。
後方の空母艦隊も地球側の艦爆隊の手により、悉く宇宙の海の藻屑とかした。
しかし、きづけばここにいた。平行世界の二年さかのぼるマゼラン星雲に。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2023年04月09日 (日) 18:06:38   ID: S:__j4gs

松本零士版のコミック《宇宙戦艦ヤマト》のデスラーなら、

『私の妻と娘と同じ力を持つ人を蔑むのはやめてもらいたい!!』

とか言ってたかもね。

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