魔王「勇者に負けて封印されたが、やっとこさ出てこれた……んだが……」
ザワザワブオーガタンガタン
魔王「どこだここは?異世界にでもきたのか?」キョロキョロ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395274656
通行人「あのー」
子供「ウワァ変なカッコー」
魔王「馬車の代わりに変な箱、木やレンガの代わりに石で出来た道や家、それに見たことのない服を着た人間達……」キョロキョロ
魔王「どう見ても異世界だな……」
チラチラヒソヒソ
魔王「ん?何をチラチラと……ああそうか、この服が珍しいのか……」
魔王(何故か角や翼はなくなって、見た目は完全に人間だから問題はなさそうだが)
魔王「まずは現状の把握だな……おいそこの人間」
通行人「えっ?何か?」
魔王「言葉は通じるか……今は神歴何年だ?」
通行人「神歴?西暦の事ですか?2013年に決まってるじゃないですか」
魔王「西暦……そうかやはり異世界……ここはどこだ?」
通行人「どこって秋葉原ですけど、だからそんな何かのコスプレしてるんでしょ?」
魔王「コスプレ?まあいい……手間をかけたな」
通行人「?じゃあこれで」スタスタ
魔王「この町は秋葉原と言うのか……しかしコスプレとはいったい?」
魔王「ひとまず落ち着いて考えたいが、店に入ろうにもこの世界の金などないし、よくわからぬ内に騒ぎを起こすのはまずいな」スタスタ
魔王「そもそも魔法は使えるのか?……感覚的には魔力は残っているみたいだが」スタスタ
魔王「と……ここはどこだ?いつの間にか狭い所に来てしまったか……、まあ静かでいい」
チンピラ1「おやおや?こんな所に何か用かい?」
チンピラ2「危ないよ?1人で歩くとさ」
チンピラ3「絡まれちゃうよ?こんな風にな」
チンピラ達「「「アハハハハ!」」」
魔王(……何だこの小物達は……どこの世界でもいるものだな)
チンピラ1「あれ?もしかしてビビっちゃってる?」
魔王(さて……あまり問題は起こしたくないが、どうするか?)
↓2
1・蹴散らす
2・魔法でビビらせる
3・無視する
魔王(……いや……この小物達には、一度わからせてやらないといけないな)
チンピラ2「ちょっと話聞こえてる?」
魔王(なんとなくムカつくし、一々考えるのも時間の無駄だ)
チンピラ3「無視してんじゃ「喧しい」は?」
魔王「かかってこい、特別に5秒程遊んでやる」
チンピラ達「「「ハアァァァ!?」」」
ーーーーー
チンピラ達「「「スンマセンでしたー!!」」」ドゲザ
魔王「なんだだらしない、3秒しかもたなかったぞ」
チンピラ1「マジスンマセンでした!」
チンピラ2「俺ら調子乗ってました!」
魔王「……そうだ、お前ら金はあるか?あいにく飯代が無くてな」
チンピラ3「あっちょっと待って下さい!……あのこれどうぞ」スッ
魔王「ふむふむ……コレがこの世界の金か」
魔王は5000円を手に入れた
魔王(……数字は同じようだが、他の文字がさっぱり読めん、とりあえず小さい数字が書いてある店に入ったが)
店員「何にしますか?」
魔王「あー……肉が食いたいな、肉が多いのはどれだ?」
店員「あっそうですね、こちらのチャーシュー麺にチャーシュー追加するのが多いですかね」
魔王「ではそれを一つ」
店員「かしこまりましたー!チャーシュー一つ!チャーシュー追加でお願いします!」
アイヨー
魔王(さて……さっきのを追い払ってから少し試したが、身体能力は多少落ちているようだな、精々50%といった所か)
店員「お待たせしましたチャーシュー麺チャーシュー追加です」コトッ
魔王「早いな……ふむ、すまんがフォークはあるか?」
店員「はいどうぞ」
魔王「すまんな……うむうまい」ズルズル
魔王(魔法に至っては全力でうっても30%程度だろうな、まあ人間達から魔力をほぼ感じない所を見ると、魔法が使えないのかもしれん)ズルズル
魔王「うまかったな」
店員「ありがとうございます!お会計900円です」
魔王「ほら」
店員「ありがとうございました!」
魔王(まあそれでも問題はないか)
魔王「さてどうするか」
↓2あまり騒ぎは起こさないで
一旦中断します
ちょいと再開。
魔王「ふむ……ここは木があるな、さっきよりは静かだし……む?」スタスタ
おじいさん「おや?こんにちは」
魔王「こんにちは、周りは騒がしいがここは静かだな」
おじいさん「昔はどこもこんなもんじゃったよ、最近は色々と建物が建ってどんどん変わっていくがな」
魔王「そうか……私もあまり騒がしいのは好きではない」
おじいさん「はっはっは……お若いのに珍しい」
魔王「ところで……少し尋ねたいが、調べ物が出来る場所を知らないか?」
おじいさん「調べ物かい?それならあっちに図書館があるよ」
魔王「図書館?つまり本か……まあ挿し絵や地図位は読めるか、すまん助かった」
おじいさん「そうかい?町が騒がしかったら、またおいで」
魔王「ああ……そうさせてもらう」
魔王「ここがその図書館とやらか……ふむ、少しいいか?」スタスタ
受付「何かご用ですか?」
魔王「地図をみたいのだが、このあたりの地図ともっと広い範囲の地図だ」
受付「それでしたらこちらですね」
魔王「すまんな……地名が読めん……ん?これは?」バサッ
魔王「海?……む?このデカい大陸は?」
受付「?そちらは世界地図ですが」
魔王「世界地図?これが?……待てよ?ここはこうで……」
ーーーーー
魔王「……まさか……すまん、今日はもう帰る」
受付「あ、はい、またどうぞ」
魔王(まさか……だが、だとしたら)スタスタ
おじいさん「おや?また来たのかい?調べ物は終わったのかな?」
魔王「一応な……ふぅ」
おじいさん「何かあったのかい?」
魔王「少々……な」
おじいさん「何があったか知らないけど、元気を出すんだよ?」
魔王「ああ……問題ない」
魔王(少々驚いただけだからな)
魔王(まさか、ここが異世界ではなく、私の居た世界だったとは……)
魔王(確か西暦2013と言っていたな、あの後神歴がすぐに終わってたとしても、少なくとも二千年以上か……下手したらもっと……)
魔王「ここまで変わる位だからな……」
おじいさん「……悩みがあるなら話してごらん?こんなじいさんでも、聞くぐらいはできるよ」
魔王「……ふっ、その言葉だけで十分さ」
おじいさん「そうかい?」
魔王「ああ……また来るよ」
おじいさん「またね……お若いの」
魔王「……さて、まずは魔族の生き残りを捜すか、それとも何か別の事か……まあいいか」
今日はこの辺で。
ではまた……はた魔はSSでしか知らんのです。
どうも1です。
ちょっと書きます。
魔王「住む場所と食い物、後は金も必要だな、さすがにこれじゃ厳しい」
魔王「それに魔族も探さないと……だが文字が読めないのはマズい」
魔王「いっそのこと世界征服……いや無理だな、どんな奴がいるか分からない」
魔王「いずれにせよやることがありすぎだな、優先度を考えなければ」
>>24何から始めるか。
仕事を探す
魔王「やはりまずは金の確保からだな、食い物も住む場所も、仲間探しも世界征服も、金が無くては何も出来ん」
魔王「とはいえ……文字の読み書きが出来ないのに、仕事など見つかるだろうか?」ウーム
魔王「今の私に出来る事……、戦いと魔法、肉体労働辺りか?どこに行けばみつかるか……」スタスタ
魔王「ん?」
チンピラ共「「「ペラペラ」」」
魔王「……元手があるにこしたことはないか」ニヤ
魔王「色々あって三万ほど集まったか?今日はこの辺にしておくか」スタスタ
シシルイルイ
魔王「さて……どんな仕事を探すか……」
>>27どんな仕事が見つかるか
魔王が出来そうなのでお願いします。
スーパーのレジうち
魔王「……いらっしゃいませ、……あわせて3268円です、ちょうどいただきます、ありがとうございました」
魔王(私は今スーパーという店で、レジうちという仕事をしている、何でもあるよろずやみたいな店だな)
魔王「いらっしゃいませ、……あわせて2591円です、3000円お預かりします、409円のお返しです、ありがとうございました」
魔王(あの老人に少し相談したら、別の国の人間で、文字がまだ読めないが仕事を探している事になった)
魔王「いらっしゃいませ、……あわせて600円です、ちょうどいただきます、ありがとうございました」
魔王(履歴書とやらで少々もめたが、無事に仕事につけた、あの老人には今度お礼をしなければ)
魔王「いらっしゃいませ、……あわせて777円です、ちょうどいただきます、ありがとうございました」
魔王(それから数ヶ月、多少の読み書きは出来るようになった、金も副業(逆カツアゲ)のおかげである程度貯まってきた)
魔王(そろそろ仲間探しを本格的に始めるか……今週は金土が休みだからそこで)
魔王「いらっしゃいませ、……あわせて815円です、1000円お預かりします、185円のお返しです、ありがとうございました」
魔王「さて……私以外でまだ生きていそうな奴は……まずドラゴンか……だが今の時代は世界中どこにでも人間がいるらしい」
魔王「そんな中で生活できているのか?側近は……さすがに死んでいるか?寿命的にはまだ大丈夫だろうが」
魔王「後は四天王だな、土と風は生きてそうだ、火と水は分からんが」
魔王「勇者にやられた者もいるし、果たして何人生き残っているやら……まあいい」
魔王「まずは探知魔法を使ってみるか」
魔王「ムムム……ハッ……反応があるな……これは……」
>>31コンマ以下が
01?10 ドラゴン
12?30 側近
31?50 四天王土
51?70 四天王風
71?80 四天王火
81?90 四天王水
91?98 自由安価
ぞろ目 ????
みず
魔王「この気配……火の四天王か……あいつ生きてたのか……良かった……」
魔王「となれば会いに行くか……大体の場所を覚えて……姿を消してから、転移魔法!」
ーーーーー
魔王「この辺りにいるはずだが……ん?」キョロキョロ
火の四天王「はいよ!お好み焼き3つ!」
おばちゃん「いつもありがとね」
火の四天王「またきてくれよ!あっいらっしゃ……い?」
魔王「……」
火の四天王「……あれ?……いやまさか……あのーもしかしてですけど、前に会ったこととか」
魔王「あるな、私の城で」
火の四天王「まっ魔王様!?封印が解けたんですか!?でも何で人間の姿に?」
魔王「封印が解けたらこうなっていた」
火の四天王「なんと」
魔王「お前だって人間の姿になっているだろ」
火の四天王「俺のはただの変化ですけどね、元の姿じゃ色々問題が」
魔王「だろうな……あれから何年経ったんだ?」
火の四天王「魔王様が封印されてから、およそ6000年です」
魔王「……あれ?それ側近死んでね?そこそこの年だったよな?」
火の四天王「どうでしょうね?結構しぶとい人でしたから」
魔王「確かにな……まあいい、今日は様子を見にきただけだからな」
火の四天王「今どこにいらっしゃるんですか?俺も付いていきます!」
魔王「秋葉原近くの……だ」
火の四天王「わかりました!近いうちにそちらに行きます!」
魔王「ああまたな……少し丸くなってたか?それとも変化していたからか?まあいいか、とりあえず仲間一人目だ」
今日はこの辺で。
またきます。
ドラゴンが仲間になりました。
一応ですが。
一旦生存報告
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