二重人格って嫌だ。
1つの人格で起こった覚えたくない事までもう1つの人格の記憶に残っちゃう私が思うから尚更だ。
どちらかの人格が無くなれば良いのに。
0章「灰色」
自分でも二重人格なのは分かっている。
それでも別の私が暴走して上手くコントロールできない。
……あぁ、こんな事、誰にも話せないよ。
ライナー(10歳)『今日はいつもの秘密基地でサッカーしようぜ』
ベルトルト(10歳)『ライナー、3人だけの秘密なんだから。 誰かに聞かれたら困るよ』
ライナー(10歳)『おう、すまん。 夜の8時集合な。 大人に見つからないように』
多分、この日からだ。
人格が歪んで2つになった境目は。
あの時は何も知らずに頷いて家に帰った。
今ではあの後の行いを後悔してるよ。
ライナー(10歳)
↓
ライナー(11歳)
書き忘れてましたけど、微エロ注意です。
1章「銀鼠色」
ー19:50ー
ライナー「サッカーボール……何処だ?」
ベルトルト「ここに置いたハズなんだけどね。 早く見つけないと」
少年A「……なぁ、ライナー、ベルトルト」
ライナー、ベルトルト「」ビクッ
ライナー「……どうした?」
少年B「お前らの母さんが食器洗い手伝って欲しいから呼んできてって言われた」
ライナー「!? ……分かった」タッタッ
ベルトルト「本当!? 早く行かなくちゃ」タッタッ
少年C「あぁ、本当だ」
少年達「……とでも言うと思ったか?」ニヤッ
アニside
ー19:55ー
また私が遅れて最後になるんだろうな。 なんて考え事をしながら秘密基地へと向かう。
だってあの2人、30分前から待ってた事もあったし。
お父さんは相変わらずライナーとベルトルトのお父さんとキャンプファイヤーのような火を囲んでお酒を飲み交わしていた。
こんなに隙がありまくりだから毎回娘が勝手に月に一度の宴会に抜け出して遊びに行くんだよ、全く。
私は秘密基地に着くと、足を止める。
秘密基地と言ってもただの空き家だ。
昔、私達と同じような種族が住んでいたみたいだけど行方不明になったままらしい。
私は扉を4回ノックした。
アニ「……いあさづけてか」
そしてお馴染みの暗号を口にする。
……だが、扉は一向に開く気配はない。 ドアノブに手をかけると鍵はかかっていないようだ。
「あれ、もしかしてわざと開けずに反応を楽しんでいるのかな?」なんて事が頭を横切る。
アニ「随分と楽しそうな悪戯だねぇ……」
なんて格好良い言葉を呟きながら私は扉を開けた。
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クソスレ