初のスレ立てなので多少至らないところは目を瞑るか、ご教授いただけると幸いです。
ゆるーい感じにしたいので、キャラ崩壊も多いです。
余りにもSSの体を成していない場合はすみません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370698351
美琴「何か質問とか感想ある?」
一方通行「感想としてはふざけンな。質問はどんな死に方がお好みだァ?」
垣根「いきなり空間移動能力者に飛ばされたんだぞ。只の拉致じゃねーか」
麦野「この面子で、どっかの国でも滅ぼしに行くのかみゃーん?」
食峰「別に御坂さんがちゃんと呼んでくれれば自分から来たんだけどねぇ」
美琴「とりあえず、いきなり連れて来たのは悪かったわ。ここは見ての通りファミレスよ。貸し切りにしてあるから、人の目は気にしなくて良い」
一方通行「良い根性じゃねェか第三位。テメェをバラして一品作ってやるよォ」
美琴「はい、一方通行はあっちの席を見てね」
打ち止め「やっほー! ってミサカはミサカは血気盛んなあなたに手を振ってみる!」
一方通行「」
美琴「変な動きしたらミサカネットワーク切って貰うし、誰かを傷付けたらあの子が悲しむわよ?」
一方通行「……テメェ、後で覚えとけよォ?」
垣根はまだ綺麗な垣根じゃないですけど、根は良い奴だった、って感じです。
食峰「な、何だか良く解らないけど、御坂さんって結構悪いのねぇ」
美琴「ああ、あなたは他の人を操れないように電磁バリアーを張り巡らせてるから、そのつもりでね」
食峰「うーん、多分だけど心を読む程度ならともかく、操るのは無理よぉ。ここに居るのは私より上のランクだし、下手に操ろうとして暴走したらここのファミレス消しとんじゃうゾ☆」
垣根「で、俺は第あんたとは面識ないんだけどな」
麦野「……そこの野郎は因縁が有るんだけどね」
美琴「はいはい、そーいうギスギスした感じはやめ! 今日ここに来て貰った理由はズバリ……」
美琴「……友達作りよ!」
一方通行「はァ?」
麦野「へ?」
食峰「!」
垣根「!」
美琴「普段私達はLV5って事で自然と避けられてるわ。勝手に憧れや恐れの対象にされてて、なかなか人と仲良くなる機会がない」
美琴「でも! 同じLV5ならそんな事もない! つまり、仕事仲間じゃない普通の友人が作れる!」
一方通行「第三位……お前頭大丈夫かァ?」
美琴「はいそこ! 友人は第三位なんて呼ばないわよ! 御坂美琴ってちゃんとした名前が有るんだから名前で呼びなさい!」
一方通行「いやテメェは第三位……」
美琴「あー、打ち止めちゃんちょっと……」
一方通行「御坂美琴ォ!」
美琴「良くできました」
麦野「あんたの言う友達って、脅迫で作るもんなの?」
そぎーた呼ぶと第6位居ないと変かなぁ、と。他と関わり無い気もしたので。
時系列は気にしないで貰えると助かります。めちゃくちゃになると思うので
垣根「お前……」
垣根「良いやつだな! 暗部所属のLV5って肩書きのせいで、友達なんてろくに作れなかったからよ!」
麦野「いや、お前と私は抗争してたのに友達は無理が有るだろ?」
垣根「え? 俺そこの第一位……じゃなかった、一方通行に殺されだぜ?」
麦野「」
食峰「私はLV5で能力が能力だから友達なんて居なかったんだけど……同じLV5なら安心だわぁ。みなさんよろしくねぇ」
麦野「え? 何この感じ? こんなので大丈夫なの?」
一方通行「……LV5ってのは頭のネジ外れてンのかァ?」
美琴「その理論なら全員のネジ外れてるから問題ないわ」
ご指摘ありがとうございます。他に気になる事が有れば言って頂けると助かります。
美琴「ま、ベタに自己紹介でもしましょうか。ランク順にやるから一方通行からよろしくね」
垣根(ちらちらさっきの子を見てんな……)
食峰(御坂さんってこんな人だったかしらぁ?)
一方通行「……学園都市第一位。能力はベクトル変換の一方通行だ」
垣根「学園都市第二位。能力名は未元物質の垣根提督だ」
美琴「学園都市第三位。能力は電撃で、通称は超電磁砲の御坂美琴よ」
麦野「……学園都市第四位。能力名は原子崩しの麦野沈利よ」
食峰「学園都市第五位。能力名は心理掌握の食峰操祈よ。貴方の精神操っちゃうゾ☆」
一方通行「……」
垣根「……」
美琴「……」
麦野「……」
食峰「あ、あれぇ?」
一方通行(死ぬほど滑りやがった……)
垣根(フォローのしようが無ぇ……)
美琴(……ちょっと可愛いわね)
麦野(鮭弁当買ってくれば良かったわね)
食峰「……今だけは心が読めなくて良かったわぁ」グスッ
美琴「ま、まあ気分を変えましょうか。あ! みんなにあだ名を考えてきたわよ」
一方通行「あだ名とかふざk」
打ち止め「お姉さまー! ここのメニュー頼んで良いのってミサカはミサカは絶妙なタイミングで聞いてみる!」
一方通行「」
美琴「ああ、言ってなかったわね。好きなの頼んで良いわよー」
打ち止め「わーい! ってミサカはミサカは喜びを体で表現しながら、メニューとにらめっこしてみる!」
美琴「気を取り直して、食峰さんのあだ名は ……みさきち」
食峰「みさきち……女王としか呼ばれないから、あだ名を付けてくれるのは嬉しいわぁ」ニコニコ
美琴「麦野さんはむぎのん」
麦野「まあ、別に良いけどね」
垣根(あだ名なんて初めてだから楽しみだな)ドキドキ
美琴「垣根くんはカブトムシ」
垣根「俺のあだ名おかしくねぇ!?」
美琴「もう一個用意してきたわ。ズバリ冷蔵庫」
垣根「いや、それもおかしいだろ! 名前関係ねーよ!」
美琴「えー……じゃあ、ていとくんで良い?」
垣根「むしろそれが良い! 凄く良いと思うぜ!」
美琴「一方通行はモヤシ……冗談よ。一方通行のいっくんとアクセラレータのあっくんどっちが良い?」
一方通行「み さ か さァン? ちょっと愉快過ぎンじゃねェか?」
美琴「打ち止めー、一方通行のあだ名にロリコンなんて良いと思わないー?」
一方通行「あっくんにしろおォォォォォ!!」
美琴「はい、よろしくねーあっくん。じゃあ私のあだ名を決めてくれない?」
一方通行「貧乳ゥ」
美琴「……打ち止め」パチンッ
一方通行「」
垣根「おい! あっくんが突然倒れたぞ!」
美琴「ほっといて次のあだ名考えてくれる?」ニコニコ
食峰(目が笑ってないわぁ……)ガクガク
麦野「みーちゃんで良いんじゃない?」
美琴「なかなか良いわね。ありがと、むぎのん」
麦野(あれ? 私馴染んじゃってる? ……良いか。考えると面倒だわ)
垣根「ミカサとかは?」
美琴「解りづらいわよ!」
垣根「100も書けばゲシュタルト崩壊してミサカに見えるぞ」
美琴「最初からミサカで良いでしょーが! というか本名じゃない!」ダンダンダン!
垣根「悪かった。じゃあ、みことんでどうよ?
」
美琴「急に普通ね……いや助かるけど。みさきちは?」
食峰「えっとぉ……ゲコ太マスターはどぉ?」
美琴「それは良いかも……いやいや! 私ゲコ太に興味ないし!」
食峰(隠したいのかしらぁ? 可愛らしい趣味だと思うけどぉ……)
美琴「……最後にあっくんにもう一度チャンスをあげましょうか。私のあだ名は何が良いと思う?」
一方通行「………………ビリビリ貧乳ゥ」ニヤリ
美琴「…………」ニッコリ
一方通行「」チーン
垣根(漢だったぜあっくん……)
食峰(容赦ないわぁ……)
美琴(こいつが学園都市最強で良いわよもう)
美琴「うーん、みことんかみーちゃんのどっちかよね……」
> たのもー!
美琴「え!?」
削板「飯を食べたいんだが、今大丈夫か?」
白井「えーと、今は貸し切り中でして……」
削板「なに!? こんな時に限って貸し切り中とは根性がないファミレスだ……!」
削板「ん? あっちに人が居るじゃねぇか。あいつらが貸し切り客か! 直談判してくる!」
白井「話を聞いて欲しいですのおぉぉぉ!」
一方通行「何だァあいつは……?」
麦野「貸し切りじゃなかったの?」
食峰「貸し切りだったのに気付いてなかった感じねぇ」
垣根「丁重にお帰り頂くか?」
美琴「うーん……丁度良いと言えばそうなのよね。あいつは学園都市第七位のLV5だから」
一方通行「はァ!?」
美琴「あんた達の居場所はデータベースにハッキングして調べたんだけど、あいつだけはいっつもフラフラしてて見付けられなかったのよ」
食峰(さらっと凄い事言ったわぁ)
垣根「って事は丁度良かったのか?」
美琴「まあ、そうねー。ちょっと暑苦しいのが難点だけど、LV5には違いないし」
削板「おう! ちょっと良いか! 実は今死ぬほど腹が減ってるんだ……だから」
垣根「あー、わかった。一緒に食おうぜ」
削板「まだ言い終わっないのに認めてくれるとは……あんた最高っに男だな!」
垣根「そ、そうか?」テレッ
一方通行(馬鹿が増えたな)
美琴「あー、じゃあ自己紹介して貰える?」
削板「おう! 削板軍覇だ。よろしくな! ちなみに自分の能力がどんなもんか良くわかってねぇ!」
食峰(何かこの人なら操れそうな気がするわぁ。そんなつもりもないけどぉ)
美琴「愛称はそぎーたで良いかしら?」
削板「なかなか根性のある愛称だな!」
麦野(いや、根性関係ないし)
美琴「ついでに私の愛称もきめてくれる? フルネームは御坂美琴なんだけど」
削板「みこっちゃん、なんてどうだ?」
垣根(意外にまともだなおい!)
美琴「い、良いわね。それにするわ」
麦野(予想外の返答にみこっちゃんも意表を突かれたわね……)
美琴「そういえば、まだ何も食べ物を頼んでなかったわね。適当に頼みましょうか」
美琴「ついでに自己紹介しときましょうか。御坂美琴改めみこっちゃんよ」
垣根「ていとくんだ」
麦野「むぎのんよ」
食峰「みさきちよぉ」
一方通行「…………」
美琴「どうしたのかな? アクセラレータくん? 」
一方通行「……あっくンだ」ビキビキビキィ
垣根(んの発音に拘り出してる)
削板「よろしくな!」
白井「とりあえず、適当にお持ちしましたの」
麦野「あっ!空間移動犯罪者!」
白井「犯罪者じゃありませんの!」プンスカ
垣根「いや、いきなり現れてここに連れてくるのは完全に拉致だろ……しかも、その腕章ジャッジメントじゃねぇか」
食峰「……白井さんがそんな人だったとは思わなかったわぁ」
白井「仕方ないんですの! お姉様に友達を増やしたいって上目遣いで言われたら断れませんの!」
一方通行「……よォ。随分と素敵な催しに招待してくれて感謝してるぜ?」
白井「あ、どう致しましてですの」
一方通行「どうも、学園都市第一位の一方通行改めあっくンでぇす。こんな素敵なパーティーに招待してくれた御礼にオメェを血祭りにしてあげたいンで後でちょっと付き合ってくれるぅ?」ピクピク
白井「」
白井(お、お、お、お姉様! 黒子の命が危ないですの!)ヒソヒソ
美琴(大丈夫よ黒子。あっくんに友達が出来れば、その人に説得して貰えば良いんだから)
白井(も、もし友達が出来なかったり説得に失敗した場合は……?)オソルオソル
美琴「…………」フイッ
白井(こっちを見て下さいましお姉様ぁぁぁぁぁぁ!)
美琴「じゃ、じゃあメンバーが揃って自己紹介も済んだところで親交を深める会の活動を始めましょうか」
なるべく意見は反映させたいなぁと思ってます。キャラ崩壊は目を瞑って下さいm(__)m
美琴も打ち止めも実際はこんなんじゃないですよ! でも、ビリビリ貧乳って言われたら多分こんな感じになると思います!
そして、あっくン倒れた後のむぎのんのコメントが美琴になってたぁ……
垣根「活動って言っても何をするんだ?」パクパク
美琴「うーん、しりとりでもする?」パクパク
一方通行「はっ、ガキかよ」モグモグ
食峰「少なくとも大人ではないわぁ。心が読めると、しりとりでも優位に立てるから面白くなかったのぉ」モフモフ
麦野「能力の無駄遣いね。別に良いわよ。食べながら出来る事なんて限られてるし」パクパク
削板「よし、しりとりだな! 最初は根性だ!」バクバク
美琴「そぎーたからスタートなら、ランクの逆順にするわね。次はみさきちよ」
食峰「打ち止め。ちゃんを付けたら駄目だからゴメンなさいねぇ。それにしても、変わった愛称だわぁ」
麦野「……心理定規」
美琴「常磐台」
垣根「一方通行」
美琴(よし、みさきち。いったん電磁バリア解くからみんなが楽しくしてるか調べて)ヒソヒソ
食峰(あらぁ? 解いちゃって大丈夫なのぉ?)
美琴(大丈夫よ、みさきちの事を信用してるら)。でも、深くは読まないでね?
食峰(そ、そこまで言われたら仕方ないわぁ///)テレテレ
一方通行「鬱ゥ」
食峰(えーと、彼は……)
一方通行(あんだけ人を殺した俺が友達なンて笑えねぇ。馴れ合いはしねェ。うざってぇだけだ)
食峰(って事らしいわぁ)ヒソヒソ
美琴(あっくん……)
食峰(良く解らないけど台無しな気がするわぁ)
削板「運動だ!」
削板(運動は素晴らしいな! あそこの白い奴はあっくんだったか? 白い上に細い。根性も無さそうだし、俺が鍛えてやるか!)
食峰(みこっちゃあぁぁぁぁん。戦争が始まるわぁぁぁ)ガクガク
美琴(気持ちは解るけど、次はみさきちの番よ)
食峰「う、ウサギ」
食峰(一時はどうなるかと思ったけど、楽しいわぁ。やっぱ対等な立場って良いものねぇ)
麦野「共鳴」
(この異常な状況にも慣れたわね。何なら楽しくなってきたわ)
美琴「インドア」
美琴(みんな楽しんでるようで良かったわ。あっくんはちょっと話す必要有りそうだけど)
垣根「一方通行」
麦野「ちょっと待て!」
垣根「何だよ、さっきのは一方通行で、今度はアクセラレータだから問題無いだろ!」
美琴「まあ、確かにルール的には問題無いわね。最初固有名詞多かったし」
垣根「だろ? 俺にしりとりの常識は通用しねぇ」
垣根(しりとり超楽しいな! やっぱ、友達とすると何でも楽しくなるもんなんだな……LV5で良かった!)
食峰(純粋過ぎて泣けるわぁ)ホロリ
一方通行「堕落ゥ」
削板「くっ、また『う』か!」
美琴「ていうか、あんたが語尾に『ゥ』を付けてるからでしょうが!」
一方通行「あんたじゃなくてあっくんですゥ」ニヤニヤ
麦野(あいつ何気にあっくん気に入ってるでしょ……)
削板「いや、問題ないぞ! 男は細かい事は言わねぇ。こんなもんは根性で何とかなる!」
削板(まずい、ウルトラマンとウコンしか出てこねぇ!いや、だが男は諦めねぇ!何か……何か有るはずだ……)
削板(いや……確かに男は諦めないし引かねぇ。だか、ここで引くのも男なんじゃねぇか? このまま長引かせればらこいつらに迷惑がかかっちまう……そんな往生際が悪くて仲間を困らせるのは男じゃねぇ!)
削板「降参だ……!」ギリッ
食峰(貴方は良く頑張ったわぁ……ほとんどしりとり関係無かったけどぉ)
垣根「何とかなるって言った矢先にかよ!」
麦野「それ以前に早すぎだろ!」
削板「すまねぇ……すまねぇ……!」
食峰「あまり攻めないであげてぇ。彼なりに頑張った結果なのぉ」
削板「こんな負け犬を庇ってくれるなんて、お前……いや、みさきち! あんた男だな!」
食峰「え? 私は見ての通り女よぉ」
一方通行「……一応確認しとくがLV5ってのは凄い奴等の集まりなンだよなァ?」
美琴「……その筈なんだけど、自信無くなってきたわ」
流石に寝ます。気が向いたら更新しますので、お付き合い頂ければ幸いです。
寝れなかった……もうちょい書きます
麦野「で、しりとりが終わっちゃったけど、次は何をするの?」
美琴「うーん、ちょっと早い気もするけど、サプライズゲストを呼びましょうか」
垣根「サプライズゲスト?」
美琴「そう。ここに居るそれぞれの人に縁の深い人達を呼んでるのよ。そぎーたが来るのは予想してなかったから用意してないんだけど……」
削板「そう言えばこれは何の集まりなんだ?」
垣根(このタイミングで聞くのかよ!)
美琴「LV5同士の親交を深める会よ。LV5ならではの悩みを共有して、ここで友人を作ってしまおうと言う」
削板「なるほど。しかし、わざわざ俺達の為にそんな面倒な事をしてくれるとはな。みこっちゃんも男だな!」
美琴「それが口癖なの? ま、私も見ての通り女よ」
削板「そうなのか。胸は随分と男らしいのにな」
垣根「」
麦野「」
食峰「」
一方通行「」
美琴「…………よーし、そぎーたはちょっとこっちに来ようかー」ニコニコ
削板「なんだ、そんな笑顔になって。そんなに男と認められたのが嬉しかったのか? お前はなかなかの男らしさだぞ。誇って良い。……ところで、何故全身に電撃を纏っているんだ?」
ビリビリビリィ!
美琴「ふんっ!」
削板「」
垣根(有る意味究極の漢だったぜ、そぎーた……)
麦野(そぎーたの全身から煙が出てるわ……)
食峰(……みこっちゃんの前で胸の話題はやめた方が良いわねぇ)
一方通行(……よくやったァ三下)
美琴「気を取り直して、次はみさきちなんだけど……」
食峰「ど、どうかしたのぉ?」
美琴「それが……一人呼ぶと取り巻きがみんな来る状況だったのよ。かといって、心理掌握されてない人は……」
麦野「……大した縁も無い人だったと」
美琴「うん……」
食峰「………………」
美琴「あのー、みさきち?」
食峰「解ってはいたのよぉ。心理掌握を使った相手とはちゃんとした信頼関係が築けない事くらい」グスッ
し
食峰「でも、仕方なかったのよぉ。小さい時からこの能力を使ってたら、普通の接し方が解らなくなっちゃって……」グスグス
食峰「だから友達が欲しいって……能力で作ったんじゃない、私が自分で作った友達が欲しいってずっと思ってて……」ポロポロ
美琴「……バカねぇ。みさきちにはもう自分で作った友達が居るじゃない」
みさきち「ふぇっ?」
美琴「あんたたちはみさきちの友達でしょ?」
垣根「おう、当たり前だろ!」
麦野「……まあ、同じLV5だしね」
削板「も、もちろん俺もだぞ……」ゲフッ
食峰「みんなぁ……!」
一方通行「…………俺はちげェよ」
食峰「うええぇぇぇん!」ブワツ
美琴「…………!」
一方通行「」チーン
美琴「あれ?」
打ち止め「流石に今のは酷すぎる、ってミサカはミサカはお灸を据えてみる」
美琴「……ありがとね、打ち止め」
打ち止め「でも、この人の気持ちも理解してあげてねって、ミサカはミサカはお姉さまに理解を求めてみたり」
美琴「解ってるわよ。だから……そろそろ戻してやってくれる?」
一方通行「」チーン
打ち止め「あっ! ってミサカはミサカは思わず声に出して驚きを表現してみたり!」
一方通行「何かお花畑で木原くんが手ェ振ってたァ」
垣根「誰だよ木原くん」
美琴「えーと、次はむぎのんのサプライズゲストかな。こっちに来て良いわよー」
絹旗「超サプライズゲストですよ!」
滝壺「サプライズ……ゲスト」グッ
麦野「まあ、予想はしてたけどにゃーん」
削板「あまりサプライズじゃないみたいだぞ?」
美琴「こういうのは気持ちなのよ。根性とも言うわね」
削板「……俺は勘違いしていたようだな。根性さえ有れば長年の友人だってサプライズゲストだ!」
美琴(そぎーたは扱いやすいなー)
麦野「でも、良く考えたらサプライズゲストとは何をすれば良いの?」
絹旗「浜面が来てない事に全く触れないのが麦野らしいです。まあ、超どうでも良い事ですけど」
滝壺「浜面は……アンチスキルのお姉さんと追いかけっこ中……」
美琴「良いところと悪いところを挙げたり、好きな物を言ってくれれば、友人としては助かるわね」
麦野「友達……」カァッ
麦野(友達かぁ。今まで考えた事無かったけど、絹旗と滝壺と……フレンダは仕事仲間だし、 友達というよりは妹って感じだったからね)
絹旗「良いところですか……意外と超面倒見良いところですかね」
滝壺「それとカリスマ性が有る……理不尽なパシリでも逆らえない雰囲気を持ってる」
絹旗「あとは超優しいですね。姉みたいな感じです」
滝壺「姉としての厳しさも持ってる……おいたをした妹の胴体を真っ二つにする位のスパルタ」
絹旗「それに超サバサバしてますね」
滝壺「でも、重要な時にはブ ・チ・ コ・ ロ・ シ確定ね……というような目的に対する執念もある」
絹旗「しかも……」
美琴「ストップ! ストップ!」
絹旗「どうしたんですか? これからが超良いところですよ!」
垣根「いや、後の言葉のインパクトが強すぎんだよ! 短所しか印象に残んねぇ!」
麦野「」
削板「むぎのーん!! しっかりしろー!」
絹旗「あ、麦野は鮭弁当が超大好きですよ」
滝壺
滝壺「それは間違いないと思う」
美琴「黒子! 急いで鮭弁当買ってきて!」
白井「状況は解りませんが了解しましたの!」
一方通行「もっとハートフルな感じじゃねェのかよ……」
美琴「付き合いが深いからこそダメージも深刻ね……」
白井「鮭弁当買ってきましたの!」
削板「ありがとよ!……えっと」
白井「白井黒子ですの! さあ早く食べさせて差し上げなさいな!」
削板「ありがとな白子! ほら、むぎのん鮭弁当だぞ!」
白井「混ぜんなですの!」
麦野「……この鮭弁当塩味がきついわ」ホロリ
絹旗「麦野も超感動してるみたいですし、帰りますか」
滝壺「うん……友達作り頑張ってね」
垣根(悪意が無いのが恐すぎる……)
美琴「むぎのん……私達は貴方の友人よ」
麦野「……ありがとう」
美琴「次はていとくんだけど……」
垣根「大丈夫だ。俺に常識は通用しねぇ。……しねぇ」
食峰(心を読まなくても不安なのが伝わってくるわぁ)
美琴「じゃあ、ていとくん縁の方どうぞ!」
心理定規「元気そうね。未元物質」
垣根「おお、心理定規じゃねぇか。お前こそ元気だったか?」
心理定規「お陰様でね。早速本題に入って良いかしら?」
垣根「ああ、情報を言うんだったな。頼むぜ」
心理定規「まず、未元物質に欠点は無いわ」
美琴(今回は上手くいきそうね)ホッ
垣根「そう言われると照れるな」
心理定規「そして長所も無いわ」
垣根「えっ?」
心理定規「そもそも、そこまで親しくも無いわ」
垣根「えっ? えっ? だってお前……暗部で一緒に行動して……」
心理定規「あれはただ所属が一緒だっただけ。現に私は貴方の事を未元物質と呼ぶし、貴方は私の名前を知らないわ」
垣根「……!」グスッ
心理定規「そういえば、貴方は意外に泣き虫だったかしら。これは欠点に入るかもしれないわね」
垣根「ちくしょう……」グスッ
一方通行「……おい、女ァ」
美琴(まさか、こんな事になるなんて……心理定規は垣根の事を良く知ってるはずなのに。だからサプライズゲストにしたのよ。……あれ?)
心理定規「……………」ハァハァ
美琴「……ちょっと待って一方通行」ガシッ
美琴「みさきち。あそこの金髪ドレスの心を見てくれない? ていとくんにとって大事な事だから」
食峰「わかったわぁ」
心理定規(うーん、未元物質は可愛くてつい虐めたくなっちゃうのよね)
心理定規(既に涙目なのに、必死に涙を我慢してるのが最高ね。しかも、ちくしょうとか言いながら以前仲間だった私に能力を使えない辺りは優しいわ)
心理定規(本当なら、これからはLV5と仲良くする事になりそうな未元物質に別れを告げに来たんだけど……)
心理定規(私は未元物質の笑顔も好きだったのを忘れてたわ。それに……会えなくても友達で居る分には良いわよね?)
食峰(という事らしいわぁ) ヒソヒソ
美琴「……あっくん。大丈夫よ」
一方通行「あァ?」
美琴「問題無いって事よ」
心理定規「……嘘よ」
垣根「……え?」グスッ
心理定規「私は貴方の友人の心理定規よ。貴方の欠点は騙されやすい事。長所は……優しい事よ」
垣根「な、何で騙したんだよ!?」
心理定規「欠点克服の為よ。……でも、貴方の純粋さは長所でも有るのかしら。騙してごめんなさい未元物質。私を許してくれるかしら?」
垣根「……ていとくん」
心理定規「え?」
垣根「今日友達に付けて貰ったあだ名だ。これで呼んでくれたら許してやるよ」ニカッ
麦野(ちょっ///)
美琴(うっ///)
食峰(はぅっ///)
心理定規(危うく失神しかけたわね///)
心理定規「……ええ、改めてよろしくね。ていとくん」
垣根「今度お前のとこ行くから、その時は名前教えてくれよ」
心理定規「あら? LV5の友人と遊ぶんじゃないのかしら?」
垣根「いや、勿論そのつもりだが、お前は俺の初めての友達だからな。お前とも仲良くするのは当然だろ?」
心理定規(何この可愛い生き物……結果としてLV5の友達を気にする必要は無かったわね)
心理定規「ありがとね、ていとくん」
心理定規(でもやっぱり虐めたなるわね。ていとくんは)
美琴「よし、上手くいったみたいね」
心理定規「貴方のお陰でていとくんと上手くやっていけそうよ。感謝するわ」
美琴「いえ、サプライズゲストが初めて成功したからこちらとしても感謝してる。良ければ、もう少し居ても良いのよ?」
麦野「……」グスッ
食峰「……」グスッ
心理定規「では、隣の席で会話を聞かせて貰う事にするわ。ありがとう」
美琴「ところであっくんは涙目になったていとくんを見て心理定規に何をするつもりだったの?」ニヤニヤ
一方通行「……あの女が気に入らなかったらミンチにしようとしただけだ。ていとくンは関係ねェ」
美琴(素直じゃないわね)ニヤニヤ
食峰(あっくんに素直じゃない、って言いたそうな顔だけど、貴方が言えるセリフじゃないわぁ)クスクス
心理定規「ありがとう。ていとくんとお話し出来て嬉しかったわ」
美琴「こちらこそサプライズゲスト初の成功だったから感謝してる。貴女が良いなら、引き続きここに居て貰って結構よ」
食峰「……」グスッ
麦野「……」グスッ
心理定規「お言葉に甘えようかしら。では、隣のテーブルで会話を聞かせて貰うわね」
美琴「……ところで、ていとくんが涙目になってた時にあっくんは心理定規に何をしようとしたのかな?」ニヤニヤ
一方通行「ニヤニヤすンな気持ち悪ィ。……ていとくン関係なくあの女がムカついたからミンチにしようとしただけだ」
美琴(あっくんは素直じゃないなぁ)ニヤニヤ
食峰(あっくんは素直じゃないって言いたそうだけど、みこっちゃんが言えるセリフじゃないわぁ)クスクス
美琴「次のサプライズゲストはあっくんね」
一方通行「俺に縁の深い奴なんて居ねぇよ」
一方通行(芳川か黄泉川かシスターズか打ち止めってとこか)
美琴「そうかしら? じゃあ、サプライズゲストさんどうぞ!」
番外個体「やっほぅ。元気だった? 第一位」
一方通行「チェンジ」フルフル
番外個体「振るのは女か腰だけにしときなよ。ぎゃはっ。つーか、冷たくないかな? 殺しあった仲じゃん」ケラケラ
垣根(という事は俺とあっくんは深い仲……)ハッ
食峰(みこっちゃん。あの子みこっちゃんに凄く似てるけど、誰なのぉ? みこっちゃんには姉妹は居なかったと思うんだけどぉ?)ヒソヒソ
美琴「……ちょっと深い事情があってね。打ち止めとも関係有るんだけど」
食峰「なら追及はしないわぁ。自分から言いたくなったら聞くわよぉ」
美琴「……ありがとね、みさきち」
一方通行「オメェと話す事なんてねェよ」
番外個体「随分とご挨拶だね。ミサカは貴方を消したくて仕方ないんだけど」
麦野(みこっちゃんの妹か。一人称が名前なのはどうなのよ?)
削板(いつぞやに会った男に似ている。しかし、同じ顔が何人居ても根性で解る。別人だな)
一方通行「そりゃご苦労なこった。別に消されても構わねェ。と言いたいとこだが、まだ居なくなる訳にはいかねェンだよ」
一方通行(オメェらへの罪滅ぼしのためにな……)
番外個体「どっち付かずだねぇ、第一位。まあ、こんな目立つところじゃやらないけどさ。せっかくだし、世間話でもする?」
心理定規かわいいよ心理定規
また夜に来ます。黒子が連れてこれたのは美琴と一緒かつ先に打ち止めを送ったからです。
美琴「何かちょっと険悪な雰囲気ね。……みさきち。私と顔の同じ子の心を読んでくれる?」
食峰「ちょっとだけ電気を纏ってるところを見ると、彼女も電気関連の能力者よねぇ? 電磁バリアは大丈夫なのかしらぁ?」
美琴「仮にもLV5の電撃使いだからね。電磁バリアの解除位なら……私が解除してる間にお願い」
食峰「わかったわぁ」
番外個体(あーあ、バカだなぁミサカは。何でこう憎まれ口ばっか叩いちゃうのかな)
番外個体(助けてくれてありがとう、の一言も言えないなんて笑っちゃうよ。負の感情を持ちやすいってのは改めて損だね)
番外個体(一方通行に会いにわざわざ来たってのに……これじゃ、意味ないどころか溝を深めただけだね)
番外個体(……それが良いのかな。こんな性格じゃあ、溝が埋まる事は無いだろうし。そもそも、一方通行が会いたいと思ってないよね……)
食峰(……すな)
食峰(……また素直じゃない子が来たわぁ)ヒソヒソ
美琴「うーん……みさきち。あの子の心を操れる?」
食峰「え? 可能だと思うけどぉ……大丈夫なのぉ?」
美琴「あの子が素直じゃないのには理由が有るのよ……心を操るって言うと響きは悪いけど、単純にあの子が言いたいと思ってる事を代わりに言ってあげて欲しいの」
食峰「……初めて心理掌握を人のために使う事になるわねぇ」
美琴「……お願いね」
食峰「……信用されてる友達からのお願いだから失敗できないわねぇ。みこっちゃんは引き続き電磁バリアの方をお願いするわぁ」
美琴「わかったわ」
食峰(何だか変な感じねぇ。この能力で人助けなんて考えてもみなかったわぁ)
食峰(みこっちゃんにはお世話になりっぱなしだし、そろそろ心理掌握の真の力を見せてあげないとねぇ)
食峰(……貴方の本音暴露しちゃうゾ☆)
番外個体「特に言いたい事がないならこの辺で失礼するっ……」
一方通行「ン? おいどうした? 具合でも悪いのかァ?」
番外個体「……何でもないよ。突然だけど、言いたい事が有ったのを思い出してね」
一方通行「憎まれ口なのは知ってるが聞いといてやるよ」
番外個体「……ミサカを助けてくれてありがとう」
一方通行「……」
番外個体「感謝してるんだよ、本当。使い捨てだったミサカを救ってくれてさ。きっと貴方はまだあの事に負い目を感じてるんだろうけど」
番外個体「でも、貴方が居たからミサカは生まれたし、貴方だったからミサカは救われたって事を解って欲しい。言うまでもないんだけど、妹達はみんな感謝はしても、貴方を……一方通行を恨んでなんかない。ミサカは性質上恨んでるのかもしれないけど……個体としては一方通行に感謝してる」
一方通行「そうかァ……」
番外個体「だから、負い目を感じないで欲しいんだ。それに、負い目で優しくされても私達は喜べない。やりたいようにやりなよ、一方通行」
美琴「……もう良いわよみさきち。いつか、それをあの子が素直に言える日が来るのを願ってる」
食峰「心でそう思ってるなら、いつかは言う事になるわよぉ。……心に嘘は付けないわぁ」
ば
食蜂だった吊ってくる!
本当にごめんなさい。そうだった気はしてたけど、そう思うのが遅かった……
そしてミス多すぎ泣いた
番外個体「あれ? 今何をして……」
一方通行「……お前らを助けてるのは負い目じゃねェ。義務感でも同情でもねェ。俺がそうしたいからだ」
一方通行「お前が俺をどう思ってようと守ってやる。助けてやる。だから……安心して俺を頼れ」
番外個体「な、何を言い出してんのかな第一位。ついに頭のネジが外れちゃったの?」
一方通行「……」
番外個体「あの……その……助けてくれて……あ、あり……がとう」
美琴「!!」
食蜂「!!」
番外個体「ふ、ふん! 今ので助けられた借りはチャラだからね! むしろ、ミサカの感謝の言葉はそれ以上の価値があるから、これからも助けて貰わないと割りに合わないかな!」
番外個体「あと、オリジナルが言うには友達作りをしてるんだっけ? 第一位は根暗だから友達作りなんて辛いだろうし、是非とも友達を作りなよ! これはもう、命令だね! そう、これは命令!」
番外個体「だから、えーっと……えーっと……」
一方通行「……あンがとよ。番外個体」
番外個体「…………!!」カァッ
番外個体「ミ、ミサカはそろそろ帰ろうかな!」
美琴「まあ、そう言わずに居なさいよ。そこに席が空いてるから」
一方通行「ちょっと位ゆっくりしろォ」
番外個体「ま、まあ第一位に会いに来るのにかなり疲れたしね! 疲れたから! ちょっとだけ休もうかな!」
打ち止め「……強敵の出現にミサカはミサカは身震いしてみたり!」
美琴「……みさきちの言う通りだったわ」
食蜂「でも、それに気付かせてくれたのはみこっちゃんよぉ? ちょっと人間的に成長した気がするわぁ」
一方通行「……お前ら」
美琴「何かしら?」
一方通行「あいつを操ったろ? 二回も、助けてくれてありがとう。なんて言う訳がねェからなァ
」
食蜂「……」ギクッ
美琴「……そうよ。あの子が言いたかった事を代わりにね」
一方通行「余計な真似を……と言いたいとこだが」
一方通行「許してやるよ。あいつに言われた通り友達作りをしなきゃなンねェしな」
美琴「私達は既に友達じゃない? あっくん」
一方通行「ハッ……一応礼は言っといてやるよ。……あンがとよ、みこっちゃん。みさきち 」
食蜂「この能力で褒められるのは悪い気分じゃないわねぇ」
美琴「よし、サプライズゲスト終了ね」
麦野「え? みこっちゃんは無いの?」
美琴「まあ、サプライズゲスト呼んでる本人だからサプライズしようが無いのよね」
垣根「んー、それじゃつまんねーな」
削板「根性が有れば知らない人でもサプライズゲストじゃないか?」
食蜂「それはサプライズ過ぎるわぁ……」
> お腹が空いたんだよ!
> んー、この辺に食べれる所は……おっ丁度ファミレスが有るな。って貸し切り!? ファミレスの貸し切りとか有りかよ……不幸だ……」
> もう我慢出来ないかも! バタバタ
美琴「この声は……! サ、サプライズゲストは黒子に……」
一方通行「おせェなァみこっちゃん!」ダンッ
垣根「ベクトル変換で床壊すなよ!」
一方通行「いらっしゃいませェー!」バリーン
上条「えっ!? 何でガラスが割れて……って一方通行!!?」
禁書目録「あっ! 前にごはんをくれた人!」
一方通行「今回も好きなだけ食い物やるぜェ?」
禁書目録「行くんだよとーま!」テクテク
上条「ちょっと待てインデックス! ああ、不幸だ……」
一方通行「二名様ご案内でェす」ズルズル
一方通行「って事でサプライズゲストだ」
美琴「サプライズ過ぎるわよ!」ダンダン
一方通行「ヒーローは遅れて来るもんだろォ?」ニヤニヤ
上条「えーっと、上条さんには状況が全く理解出来ないんですが……」
一方通行「みこっちゃんが会いたいって言うからよォ」
上条「えっ? みこっちゃんって誰?」
美琴「あぁぁぁぁーっ! はいアンタはこっちでご飯食べててねぇぇぇぇっ!」
禁書目録「ど、どうしたの短髪?」
一方通行「今の内に自己紹介しとくかァ。第一位の一方通行改めあっくんだ。よろしくゥ」ニヤリ
垣根「第二位の垣根帝督改めていとくんだ、よろしくな」
麦野「……第四位の麦野沈利改めむぎのんよ。よろしく」
食蜂「第五位の食蜂操祈改めみさきちよぉ。よろしくねぇ」
削板「第七位の削板軍覇改めそぎーただ! よろしくな!」
上条「」
一方通行「って事だ。解ったかァ?」
上条「……上条さんはここで死ぬんですかね?」シクシク
一方通行「落ち着け。第三位と縁の深い奴を呼ぶ事になってな。お前を呼んだ訳だ」
上条「いや、呼んだっていうか、ただの拉致……」
一方通行「安心しろ。第三位と話すだけだ。……ちなみにここに居る奴は全員第三位の友人だから心しとけェ」シレッ
上条(御坂の機嫌を損ねたら終わる)
上条「御坂!」
美琴「な、何よ!」ドキッ
美琴(ビ、ビリビリって呼ばれなかった)
上条「えっと……あれ? どんな話すれば良いんだ?」
一方通行「第三位の長所と欠点。あと好きなもンを挙げろ」
上条「あー、なるほど」
麦野「普通に話してるとこ悪いけど……割ったガラスをどうにかしなさいよ」
食蜂「見通し良いわぁ」
垣根「俺が未元物質で作ってやろうか?」
麦野「その能力本当便利ね」
垣根「まあな。という事であっくんとそぎーたは俺が出れるように退いてくれ」
一方通行「仕方ねェな」スッ
削板「遠慮なく通れ!」ヨッコイセ
上条(LV5二人がファミレスの席で道を作ってるのってシュールだな)
垣根「よし、終わったぞ。元より強力にしといた」
垣根「ついでに床も直しとくか」ファサ
一方通行「羽出てンぞ」
垣根「おっとうっかり」
心理定規(ていとくん可愛い)
番外個体(羽を戻すの手伝ってる一方通行……悪くないね)
禁書目録「これとこれとこれと……」
白井(空間移動無いと運べない量ですの)
打ち止め「あ、パフェが食べたい! ってミサカはミサカは便乗してみたり!」
上条「随分賑やかだなー」
美琴「ま、まあね」
上条「あ、そういや俺が自己紹介してなかったな。一般人代表の上条当麻。LVは……0なんですが」クスン
美琴「アンタには右手があるでしょ」
一方通行「何でも消せちゃう魔法の右手がなァ」
上条「あー、まあどんな能力でも消せる右手が一応有るけど」
麦野「え、本当に? 原始崩しも消せるの?」
垣根「未元物質投げても平気か?」
削板「俺自身良く解ってないすごいパーンチも余裕って事か?」
食蜂「私の能力も効かないって事かしらぁ?」
上条「いやあのその、出来なかったら死ぬのは流……石に上条さんのリスクが高過ぎます」ビクビク
美琴「はいはい、冗談はそれまでよ」
麦野「えっ? 割りと本気だったわよ」
垣根「翼出る寸前だったぜ」
削板「俺はいつでも本気だ!」
食蜂「あっ、やっぱり無理だわぁ。心読めないみたいねぇ」
美琴「アンタら……」
一方通行「いいから、さっさと超電磁砲の情報を挙げろォ」
上条「えーっと、御坂の短所はキレやすい。すぐに電撃で攻撃してくる。理不尽」
美琴「ふんっ!」ビリッ
上条「危ねぇ!」バチッ
上条「言われたから短所挙げたのに電撃飛ばすのは理不尽だろ!」
美琴「う、うっさいわね! さっさと長所を言いなさいよ!」
番外個体(このオリジナルがあってミサカ有り、って感じかな。正直、負の感情関係なくミサカはこんな性格な気がしてくるよ)ヤレヤレ
上条「えー……? まず能力が凄いだろ? 人望が有るだろ? あと優しい。……俺以外には」クスン
垣根「何だその……さっきは悪かったな」
麦野「そんなに落ち込まないで……」
削板「こ、根性を分けてやろうか?」
食蜂「えっとぉ……が、頑張ってぇ」
一方通行「……元気出せ」
心理定規(今ので心の距離が縮まったわね。……第三位以外と)
美琴「私が悪者みたいじゃない!」ダンダン
美琴「……いや、確かに私が悪いのよ? アンタ相手だと素直になれなくって」ボソッ
上条「それと仲間思いだな。LV5は全員御坂の友達なんだろ? 仲良くしてやってくれよ。つーか、単純に可愛いってのも長所だな。そういえば」
美琴「!!?」ボンッ
食蜂(余りにも不意討ちだわぁ……!)
麦野(え? 何これ口説いてるの?)
垣根(えっ? えっ?)
心理定規(戸惑ってるていとくん可愛い)
削板「何だ? 二人は付き合ってるのか?」
美琴「うにゃあぁぁぁぁぁぁ!」バチバチィ
削板「」
垣根「そぎーたあぁぁぁぁぁ! しっかりしろおぉぉぉぉ!」
多分寝ます。多分
寝ると言ったな……あれは嘘だ
上条「好きなものは……ゲコ太かな?」
麦野(普通に会話進めんのかよ!)
美琴「そそそそ、そうね。私はゲコ太が大好きよ」
上条「えーっと、上条さんは他に何をすれば良いんでしょう?」
美琴「あ、あとは……」
食蜂(みこっちゃん、ちょっとこっちに来てぇ)クイクイ
美琴「ちょ、ちょっと待ってて!」
美琴(どうしたのみさきち )ヒソヒソ
食蜂(みこっちゃんの気持ちは解ったわぁ。さっきの子と同じであの人に素直にお礼が言えないのよねぇ?)
美琴「……」
食蜂(みこっちゃんが良いならまた私が操って本音を言っても……)
美琴(……ありがとね、みさきち。でも、やっぱり自分で言いたいのよ。勿論みさきちの事は信用してるわ。だけど、結構長い付き合いのあいつに自分で言えないんじゃ、私はずっとこのままな気がするの)
美琴(自分なりのプライドなのかしらね。みさきちの気持ちは嬉しいけど、私にやらせて。例え言えなくても後悔しない)
食蜂(……応援してるわぁ。頑張って、みこっちゃん)
美琴「……ご、ごめんね。えーっと……」
上条「他に何か有るか? 実は俺もお腹が空いてて……」
美琴「あ、有るわよ! 私から言う事が!」
上条「ん? 何だ?」
美琴「えっと、あの……その……」
美琴「あ、アンタとは何だかんだで結構長い付き合いよね? これからもよろしく頼むわ」
美琴(私の意気地無し)グスン
食蜂(……みこっちゃんは良く頑張ったわぁ)
麦野(後で慰めてあげるかな。……妹みたいな友達ってとこね)
上条「そっか。これからもよろしくな御坂。んー、丁度良い機会だから俺からも言っとく事が有るな」
美琴「ふぇ?」
上条「何だかんだ長い付き合いの中で、お前には色々世話になったよ。ありがとな。普段はなかなか言えないけど感謝してる。……でもまあ、出来れば電撃の量は減らして欲し……いって御坂?」
美琴「………………」
上条「あ、あれー? どうしました御坂さん?」
み
美琴「何でアンタが先に言うのよ……」ポロポロ
美琴「どう考えても私の方がお世話になってるわよ! 勝手に突っ掛かっても優しくしてくれるし、私の事をLV5関係なく接してくれるし、そもそも妹達と私自身の命を助けてくれてるのよ!? お世話なんて生易しい言葉じゃ済まないわよ!」グスグス
美琴「アンタはいっつも自分の身よりも他人の事でボロボロになってるけど、心配する側の身にもなりなさいよ! 自分が危険な場所に行くときは人を頼らないくせに、他人がどうしようもない時は頼まなくても来るって何なのよ! お人好しにも程があるわよ!」ヒック
美琴「みんなを助けてるアンタは誰が助けるのよ……」ボロボロ
上条「……そんなに心配かけちまってたのか。本当に悪かった。けど、俺は自分の力で誰かが助かるなら出来る限りの事はしたいんだ。自己犠牲みたいなカッコいいもんじゃない。そこで行かなかったら、行って死ぬより後悔する。そう思ってるからな」
美琴「ふんっ……アンタの性格は知ってるわよ。だから、危ない事に首を突っ込む度に私が助けてあげる。頼まれなくても付いていってやるんだから」グスッ
上条「ああ、ありがとな。これからもよろしく頼む」
美琴「それと……私のあだ名はみこっちゃんになったから、あんたもそれで呼びなさい」カァー
上条「解った。改めてよろしくな、みこっちゃん。じゃあ、飯を食わせて貰おうかな」
美琴「ああ、アンタはあっちの席に一人で座りなさい」
上条「えぇっ? 何でだよ?」
美琴「い い か ら座る!」バチッ
上条(やっぱ嫌われてるんじゃ)
美琴「……」チラッ
心理定規「?」
番外個体「?」
打ち止め「?」
禁書目録「もぐもぐ」
食蜂(あのテーブルには座らせたくないって事かしらぁ)
一方通行「おい、みこっちゃん。随分と先走ってたが、アイツに借りがあンのはオメェだけじゃねェンだぞ?」
垣根「友達が行くなら付き合うさ。幸い飛ぶ羽も有るしな」
麦野「最近暴れてなかったのを思い出したわ」
食蜂「言わなくても解るわよねぇ?」
削板「友達だからな! というか上条も友達と言っていい!」
美琴「みんな……ありがとう」
心理定規(感動のシーンだけど、貴方達が集まれば、そもそも彼は必要ないわ)
番外個体(世界地図から大陸を消せそうな面子だね。敵に同情するよ)
美琴「あれ? そぎーた復活早くない?」
垣根「まあ、俺が未元物質塗り薬を使ったからな」
削板「すぐ復活だ!」
麦野「もう未元物質は何でもありね…… 」
食蜂「あ、そういえばみこっちゃんに言う事があったわぁ」
美琴「え? 何?」
食蜂「さっき上条さんは言わなかったけどぉ、みこっちゃんは素直になれないって欠点が有るわよねぇ」クスクス
麦野「あー、確かにな」ニヤニヤ
美琴「ーーーっ! からかわないでよ!」
一方通行「……駄目だ。次は何をされるか解んねェ」
垣根(あっくんが、何を言いたいか解るぜ。それを口に出せないって事も)
垣根(そしてこの状況で友達の俺に出来る事は一つ!)
垣根「あっくん、そぎーた。ここに未元物質の救急箱を置いておく。俺がヤバくなったら、これを使ってくれ
一方通行「何を……」
垣根「行ってくる」ニコッ
削板「やめろ……行くなていとくん!」
垣根「みこっちゃん。あと一つ言われなかった欠点が有るぜ」
美琴「あら? 何かしら?」
垣根(落ち着け、後には引けない。ここで決めなきゃ男じゃねぇ!)
垣根「……貧乳」
美琴「……」ガタッ
麦野「……」ビクッ
食蜂「……」ブルブル
削板「…………!」
一方通行「…………!」
美琴「……良く聞こえなかったわ。もう一回言ってくれるかしら?」ビキビキ
垣根(ここで取り繕えば助かるかもな。けど、そうじゃねぇ。ここで引く事は出来やしない。……未元物質の壁を作ればみこっちゃんの電撃は何とかなるかもしれないが……俺はみこっちゃんの友人でも有る)
垣根「俺に常識は通用しねえっ……!」
一方通行「やめろ……やめろ!」
削板「もうやめてくれ! 何でていとくんがそんな事をしなくちゃならないんだ!」
垣根(……友情ってやつさ)チラッ
垣根「じゃあな……」
垣根「みこっちゃんの欠点は……貧乳だ!」
美琴「………………」バチッ
垣根「あっくん……そぎーた……お前らは賢くやれよ」フッ
垣根「」
削板「ていとくん! ていとくん!」
一方通行「……馬鹿が」
削板「テメェ……もう一回言ってみろ!」ガシッ
一方通行「どう考えても馬鹿だろォが……そぎーた。ていとくんの治療を頼む」
削板「お前は……どうするんだ?」
一方通行「……俺も馬鹿なンだよ」
削板「……そうか。止めはしないさ。俺の友達は根性のある奴ばかりで自慢したくなるな」
一方通行「生きて帰ってきたら思う存分自慢しろォ」
削板「そうだな……あっくん!」
一方通行「何だ?」
削板「お前とていとくんは間違いなく男だ。お前らと友達で良かった」
一方通行「ハッ、今日会ったばっかだろォが……俺もお前らに会えて良かったぜ」
一方通行「……行ってくる」
一方通行「よォ、貧乳」ニヤニヤ
美琴「……遺言は有るかしら?」バチバチ
一方通行「もしもの時は……番外個体と打ち止めと妹達の事を頼む」
美琴「ええ、心配しなくてもそのつもりよ」
一方通行「遺言はそンだけだ。さっさとしろ」
美琴「わかったわ」ドーン
一方通行「」
削板「さて、俺の番か……」
削板(正直、あの言葉の意味はわからん。だが、友達を二人失って逃げるのは男じゃない。根性がない。そして何より……友達じゃない)
削板(ていとくん……あっくん。俺も今行くからな)
削板「みこっちゃん。あんた貧乳だな」
美琴「……」バチバチィ!
削板「……友達の攻撃をガードなんてのは男らしく……ねぇよな……」
削板「」
上条(何これ? 俺も行く流れなの!?)
上条(……三人やられた。みんなから、友情を感じた。今ここで行かなければ、この三人の友情を侮辱する事になるかもしれない)
上条(いつ来るか解らない不幸に怯える位なら目に見える不幸に突っ込め! やるぞ!)
上条(とはいえ、貧乳はマズいな。……何か他の言葉は……)
本当に寝ますおやすみなさい!
白井「全く……不躾にも程がある連中でしたの」
美琴「どうしたの?」
白井「注文が落ち着いたので外に風を浴びに行っていたのですが……外で第三位は貧乳とか短気で短パンとか常識が無いとか貧乳とか言っているおバカさんが居たので、仕事より気合いを入れてジャッジメントしてきましたの」
美琴「……そいつらの家の電化製品全部ぶっ壊してやろうかしら」
白井「ところで……そちらの方々はどうしましたの?」
美琴「天罰が落ちたのよ」
麦野「勇者だったけどね」
食蜂「男の子だったわぁ」
心理定規(流石に無謀よていとくん……)
心理定規(貧乳……ね)
心理定規(別にコンプレックスが有る訳じゃ無いのだけれど……心理掌握は……)チラッ
心理定規「………………」グスン
番外個体(野郎共は最低だなぁ)
番外個体(まあ、ミサカは……オリジナルよりは有るかな?)
番外個体(やっぱ、あっくんも大きい方が……)
番外個体(いやいや、別にあっくんが巨乳好きでもミサカに関係無いじゃん! つーか、一方通行だし! 違った第一位だよ! あんな奴第一位って呼び方がお似合いだよ!)アタフタ
禁書目録「………………」スカスカ
禁書目録「……………………」ズーン
打ち止め「…………早く成長期来ないかなってミサカはミサカは……ミサカは……」クスン
上条(マズい! 白井まで来ちまうなんて……これは本当に身の危険じゃなくて、命の危険を感じる)
上条(どうするんだ……やらなくても良いんじゃないか? そうだよ、俺はLV5なんかじゃない。ただの一般人なんだ。俺に出来る事なんて……)
垣根『俺に常識は通用しねえ。お前はどうなんだ?』
上条「……」
一方通行『三下ァ。出来ンだろ。学園都市第一位の俺を倒した時の威勢はどォした?』
上条「…………」
削板『お前がどんな選択をしても俺は責めはしない。……だが、お前は根性のある奴だと信じてる』
上条「………………」
上条(……悩む必要なんてなかったな。ていとくん、そぎーた、あっくん。アイツらが倒れるのを黙ってみてる
あれ?
>>146は、心理掌握と心理定規が逆じゃない?
みゆきちは結構あるよ。
>>149
お前は何を言っているんだ
上条(俺がこの場で出来る事はそれだけだってんなら……)
上条(俺はここで黙ってる事が正しいってんなら……)
上条(まずは……そのふざけた幻想をぶち殺す!)
上条(とはいえ、上条さんも死にたい訳じゃないのです)ビクビク
上条(理想はみこっちゃんを傷付けずに怒らせる程度の言葉だが……)
上条(そんな言葉簡単に思い付きませんよねー!)
上条(どうしよう……どうしよう……えーと、何か回りにヒントは……つーか、みこっちゃんの顔率高いな!)
上条(ん? みこっちゃんの顔? そ、そうか!)
上条(あったぞ、丁度良い言葉! しかも俺だからこそ傷付けない完璧なチョイス!)
上条(行くぞ! みこっちゃん!)
>>150
心理掌握(流石に無謀よていとくん……)
心理掌握(貧乳……ね)
心理掌握(別にコンプレックスが有る訳じゃ無いのだけれど……心理定規は……)チラッ
正しくはこうじゃないかと思った。
間違ってたらごめん
あ、そっちは素で打ち間違えた。
みゆきちは沢城さんでしたねorz
美琴「何よ? アンタも貧乳って言って死にたいの?」バチバチ
上条「違う。俺が言いたいのはそれじゃない」
美琴「え? な、何よ」ドキドキ
上条「俺は……みこっちゃんより御坂妹の方が好きだ!」
麦野「はぁ!?」
食蜂「えぇ!?」
心理定規(どんな発想ならその言葉が出るのかしら)
番外個体(オリジナルに対して負の感情を持ちやすいとしか思えない言葉のチョイスだね……)
白井「まあ、好みは人それぞれですけれど……」
打ち止め「ミ、ミサカはミサカは女は胸じゃないって涙目で反論する!」
禁書目録「それってクールビューティーの事? 当麻の気持ちは解るけど、短髪には短髪の良いところが有るんだよ」
美琴「えっ? えっ? 何で? どうして?」オロオロ
一旦抜けますー。
そう言われたらそう見える。日本語すげぇ。一応口調の違いと、みさきちは既に言葉を発してるって事で……
なかなかそこまでは気が回らないので、ある程度は見逃して下さいw
書き込み嬉しいです、ありがとうございます。
食蜂は心理掌握ですよね。
>>146の
心理定規(別にコンプレックスが有る訳じゃ無いのだけれど……心理掌握は……)チラッ
心理定規「………………」グスン
心理定規が心理掌握を見て、心理定規の台詞のため可笑しいなぁと。
心理掌握が「………………」グスンなら、特に気にならなかったんですが。
細かい事が気になるほうなので……。何かすみません。
上条さんがどう対処するのか続き楽しみにしてます
>>161
いや
「全く主張しない胸の心理定規」が「けしからん胸の心理掌握」をチラ見しその圧倒的な差に涙した
オーケー?
>>164
ほんと、すみません>こっちの見方が甘かったです。
日本語の難しさを改めて思い知りました
上条「えっ、何でって……」
上条(いかん、言った直後にビリビリされると思ってたから次の言葉を用意してなかった!)
上条(えーと、御坂妹とみこっちゃんの違いは……)
上条「そ、それはほら御坂妹はお淑やかだし、結構優しいところが有るしな。あと、えーっと……そうそう、可愛げがある!」
心理定規(浮気を追究されてるダメ男みたいね)
美琴「………」スクッ
上条(立ち上がった! 今度こそ殺られる!)
美琴「………………」スタスタスタ……ペタン
上条「えっ? 何で端っこで体育座り?」
美琴「どーせ私は大雑把だし優しくないし可愛げがないわよ…………」シクシクシクシク
麦野「……何か遺言有る?」
食蜂「私でもここまで酷い事はした事がないわぁ……」
番外個体「ミサカとしては見習いたい位の鬼畜っぷりだね!」
心理定規「貴方との距離単位を80に設定」
上条「上条さんにはアウェー過ぎます!」
上条「えっ、何でって……」
上条(いかん、言った直後にビリビリされると思ってたから次の言葉を用意してなかった!)
上条(えーと、御坂妹とみこっちゃんの違いは……)
上条「そ、それはほら御坂妹はお淑やかだし、結構優しいところが有るしな。あと、えーっと……そうそう、可愛げがある!」
心理定規(浮気を追求されてるダメ男みたいね)
美琴「………」スクッ
上条(立ち上がった! 今度こそ殺られる!)
美琴「………………」スタスタスタ……ペタン
上条「えっ? 何で端っこで体育座り?」
美琴「どーせ私は大雑把だし優しくないし可愛げがないわよ…………」シクシクシクシク
麦野「……何か遺言有る?」
食蜂「私でもここまで酷い事はした事がないわぁ……」
番外個体「ミサカとしては見習いたい位の鬼畜っぷりだね!」
心理定規「貴方との距離単位を80に設定」
上条「上条さんにはアウェー過ぎます!」
もう重複はしないって言ったじゃない!
もう、重複と投稿ミスと駄文は多目に見て貰って次にいきます。
禁書目録「とーま、流石に謝ってあげた方が良いかも。短髪とは私より長い付き合いなんだよね?」
上条「う、そうだな」
上条「おい……みこっちゃん」
美琴「……何よ? 人が落ち込んでるときに……」
美琴(でも……素直にならないと駄目なのかな。妹達に負けてるなんて予想できた事よ。顔は同じで素直だし、気が利くし……可愛いし)
美琴(なのに私はそれが出来ない。自分の性格を恨むわ。あー、また涙が出てきた。コイツに泣かされすぎよ)ポロポロ
上条「おい! みこっちゃん!」
美琴(改めて私はコイツの事が好きなんだろうなー……それなら、無理でも出来なくても相手が妹でも負けられない!)
上条「おいってば!」
美琴「え、えっと……いっつも生意気でごめん。これからは出来るだけ優しくするし、出来るだけ……出来るか解らないけど可愛げを少し位出すから……だから……」
上条「……はぁ。流石に罪悪感が凄いな」
上条「御坂妹の方が可愛いってのは嘘だよ。それぞれに良いところが有って優劣なんかない。お前はLV5のお嬢様なのに砕けた態度で接してきたり、友人思いだったりする。俺はみこっちゃんのそういところ好きだぞ。御坂妹とは違った個性だし、無理して変わらなくてもみこっちゃんにはみこっちゃんの良いとこがあるだろ」
美琴「あんたって本当に……」クスッ
美琴(とことん鈍感な癖にちゃんと私を見てくれてる。コイツにとって私は友達なんだろうけど嬉しい)
美琴(ま、『今は』友達だからね。それだけで充分よ)
心理定規(ほとんど告白じゃない)カァッ
食蜂(こ、こっちまで恥ずかしくなるわぁ)カァッ
禁書目録「……むー」プスー
美琴「ま、それはともく嘘の件だけど、覚悟は出来てる?」ゴゴゴゴゴ
上条「これは自業自得だしな……俺も三人のとこに送ってくれ!」
美琴「……冗談よ」
上条「え?」
美琴「今回だけは許してあげるわ」
美琴(結果的に嬉しかったしね)テレテレ
上条「三人には悪いけど、俺だけ助かっちまったな……」
打ち止め「ほっとしてる時に悪いけど大丈夫じゃないよ! ってミサカはミサカは不安を煽ってみる」
上条「へ?」
打ち止め「ミサカネットワークの内の一人が、御坂妹がお姉様より可愛いという嘘で純情な気持ちを弄ばれた! ってちょっとした騒ぎになってる。ってミサカはミサカは緊迫した現状をかいつまんで説明してみたり!」
上条「そもそも何で知られてるんだよ!」
番外個体「あー、こんなところに盗聴機がー」ボウヨミ
打ち止め「何人かは既にここに向かってる。今の内に覚悟するべき! ってミサカはミサカは無条件降伏をお勧めしてみる!」
上条「不幸だあぁぁぁぁぁっ!」
麦野「よく解んないけど自業自得だろ?」
食蜂「みこっちゃんが元気になってくれて良かったわぁ」
美琴「?♪」
そろそろ寝ます。今日こそは寝たい……
上条「」
御坂妹「事情があったようですし、今日はこのへんで勘弁しておきます。と、ミサカは鈍感女たらしに呆れながら店をあとにします」
麦野「哀れだな……」
垣根「うぅ、身体がいてぇ。とりあえず未元物質で応急処置を……」
心理定規「あら、ていとくんが目覚めたわ。 あまり女の子にあんな事を言うのは感心しないわね」
垣根「悪かったと思ってるけどさ、男には友情のために引けない時が有るんだよ」
一方通行「こンな下らない死にかたはゴメンだな……」
番外個体「ミサカとしても、こんな馬鹿な死にかたは許容出来ないかな」
削板「」
垣根「削板はまだ復活してねぇのか。あっくん! 俺が身体を治療するから、ベクトル変換で血の流れを良くしてやってくれ」
一方通行「了解だァ」
麦野(第一位と第二位の応急治療って豪華過ぎるだろ)
削板「良く寝たな……ん? ていとくんもあっくんも無事なようで何よりだ」
垣根「無事とは言えなかったけどな。けど、お前らは賢くやれって言ったはずだぜ?」
一方通行「関係ねェよ。ていとくんだけに重荷を背負わせるってのは無理な相談だ」
削板「友達だからな! 理由はそれで充分だ!」
垣根「……カッコいい友達を持っちまったな」フッ
食蜂(男の子の友情を感じる良い話みたいだけどぉ……ただ単にみこっちゃんに貧乳って言っただけだわぁ)
一方通行「何で三下まで倒れてンだ」
削板「コイツも男だったって事だ。しっかりしろ! 傷は浅いぞ!」
垣根「俺にまかせとけ。右手以外は大丈夫なんだろ?」ファサ
垣根「そういえば、まだあだ名を付けてないよな? 付けないのか?」
美琴「うーん……カミやん?」
垣根「しっかりしろカミやん!」
一方通行「起きろカミやん!」
削板「カミやん!」
上条「うぅ、土御門がいっぱい居る……」
美琴「……うなされてるわね」
一方通行「間違いなく最っ低の夢だな」
上条「はっ!? 夢で良かった……」
垣根「起きたかカミやん。で、次は何をするんだ?」
美琴「あー、考えてなかったわね。むしろ何がしたい? か、カミやんは何か提案ある?」
上条「え? 何で急にカミやん? うーん、特に思い付かないなぁ。つーか、サプライズゲストって他に何をするの?」
食蜂「……特にする事はないわぁ」
麦野「二人は帰って二人はそこに座ってる」
上条「あー、それじゃ俺も帰ろうかな?」
み
美琴「えっ!? ま、まあそうよね。LV5の会だし、カミやんも用事有るかもしれないし……」ショボン
垣根「…………」チラッ
食蜂「?」
垣根「…………」ジー
食蜂(何か言いたげねぇ。わざわざ私を見るって事はそういう事かしらぁ?)
垣根(みこっちゃんのためにカミやんを帰すわけにはいかねぇ。カミやんを引き止めるのを手伝ってくれ。さっきのお詫びでもあるから失敗は出来ない)
食蜂(……友人思いで良いわぁ。了解よぉ)コクン
上条「じゃあ、上条さんはこの辺で……」
垣根「あー、カミやん。もうちょっとゆっくりしていって良いんじゃないか?」
食蜂「あちらのシスターさん? も食べ終わったみたいだし、空いてる席に二人で座れば良いんじゃないかしらぁ」
上条「んー、でも……」
一方通行「LV5ばっかで息苦しいってかァ?」
上条「いや! そんな事は無いけど……」
麦野「だったら、もう少し居ても良いんじゃない?」
禁書目録「お世話になったし、もうちょっとゆっくりしてもバチは当たらないんだよ」
上条「それもそうか。じゃあ、お言葉に甘えてもう少し居るかー」
麦野「……」ニコッ
食蜂「!」
一方通行「……」フイッ
垣根「……成功だな」ニヤッ
削板「???」
心理定規(空気の読み方もLV5ね)
美琴って入れようとしたら間違って投稿しちゃっだたけだよ! ミス減らそうて言ったばっかだろこのハゲが!
上条「って事でもうちょい居るけど良いか? 邪魔はしないからさ」
美琴「え、ええ! カミやんが居たいなら全然構わないわよ!」
麦野(素直じゃないなぁ)
上条「あ、何をするかって話しだけど、やっぱりトランプなんかが一番だと思うんですよ」
美琴「トランプね。誰か持って……るわけないか。黒子に買いに行って貰おうかしら」
垣根「俺が作れば良いだろ?」
食蜂「何でもありねぇ」
麦野「お店開けるわよ」
一方通行「未元物質(株)とかどうよ」
垣根「俺自身が会社なんだぜ?」キリッ
上条(LV5ってみこっちゃんだけ砕けてるのかと思ったらみんな砕けてた)
垣根「よし、出来たぞ」
麦野「で、何する?」
削板「俺はババ抜きしか知らん」
美琴「とりあえず最初だしババ抜きでもする?」
一方通行「構わねェぞ」
食蜂「問題ないわぁ」
美琴「それじゃ、とりあえず混ぜて……うわ、軽。しかも、柔軟なのに頑丈ね」
垣根「未元物質製だからな」フフン
美琴「じゃあ、配るわよー」
美琴「ちょっと!心読まないでよ! みさきち!」
食蜂「みこっちゃんだって腕に微弱な電気を浴びせてカードを落とさせたりしてるわぁ!」
麦野「おい、ていとくん! 自分のカードを未元物質で変えんなよ!」
垣根「片手にビームサーベル持って脅してるむぎのんにいわれたくねぇよ!」
削板「おい、カードを飛ばすのはやめろあっくん! 飛んでくるスピードがおかしいぞ!」
一方通行「二枚揃ったから嬉しさのあまりベクトル変換してるだけでェす。そぎーたはババを引くたびにテーブル壊すのやめろ」ニヤニヤ
あ、上条さんはみさきちに言われた通りインデックスと一緒にLV5の隣のテーブルに座ってます。
テーブル三つに通路側から
番外個体・心理定規。反対側に打ち止め
美琴・食蜂・麦野。反対側に一方通行・削板・垣根
禁書目録。反対側に上条
って座りかたですbyハゲ
上条「……ババ抜きって和気あいあいとするものだったと思うんだが……」
心理定規「戦場ね……」
美琴「あー、もう終了! 本来の遊び方からずれてる!」
番外個体(ずれてるどころじゃないよ、オリジナル……)
美琴「違う遊びをしましょうか……」
食蜂「人生ゲームをやってみたいわぁ。貴方がするような事じゃないって、やらせて貰えなかったのぉ」
麦野「あー、私も絹旗達がやってるのを見てただけだな」
垣根「任せとけ。ただ、俺も見たことは有るけど、やった事ないから想像で作って良いか?」
美琴「良いわよ。よろしくね」
垣根「出来たぞ。ちょっと本来とは違うところも有るだろうが気にするな。まずはルーレットを回して職業を決める」
美琴「3……ジャッジメントね」
食蜂「5は学園都市上層部だわぁ」
麦野「6……こっちでも暗部かよ」
垣根「8。常磐台の先生だな」
一方通行「9……殺し屋か。悪くねェ」
削板「2はアンチスキルか。正義の味方ってやつだな!」
垣根「じゃ、みこっちゃんから始めるか。進む道は最初、職業によって違うからな。使わない職業の道は削除しとく」
削板「だから妙にでかいのか。よし、みこっちゃんルーレットを回せ!」
美琴「言われなくても回してるわよ……5ね」
美琴「襲われていた少女を助ける。お礼に1000万円受けとる」
麦野「金銭感覚滅茶苦茶だな」
美琴「まあ、そんなもんよ。次はみさきちね」
食蜂「楽しみだわぁ」ワクワク
食蜂「えっとぉ、8は……」
食蜂「暗部に目をつけられ暗殺される。ゲーム……オーバー?」
また重複しちゃった気がする……もう寝ます。おやすみなさい
みさきち「え? えぇ? わ、私ここで終わりなのぉ?」オロオロ
垣根「あちゃー、みさきちついてねぇな。本当なら護衛を雇ったりして死亡を回避出来たし、給料がかなり良かったんだが」
食蜂「そ、そんなぁ。酷いわぁむぎのん。話も聞かずに暗[ピーーー]るなんてぇ。人生ゲーム楽しみにしてたのにぃ」グスン
麦野「いや、殺したの私じゃないし……」
一方通行「……まァ普通の人生ゲームに死亡とか無いけどな」
食蜂「な、何とかならないのぉ? もっとみんなと遊びたいわぁ」ウルウル
美琴「ていとくん、今回は特例って事で許してあげてくれない? まだゲーム性が良くわかってなかったから」
削板「俺の根性を分けて復活という事にしてやってくれ」
垣根「流石に今のはな。よし、みさきちはゲ ームに復帰しよう」
食蜂「………………!」パァァ
食蜂「今度は死なないように頑張るわぁ」フンス
美琴「再開するわよー」
本当に起きてたぞ! 今度こそ寝る!
あんさつする変換したらこうなるのは気づいてなかった…
再開しますー
ありがとうございます。気付いてなくて入れ忘れてました。スレ立てでここに来たのが初めてなので、sageも数日前知りましたw
麦野「生き残ったのは私とあっくんだけか……」
一方通行「殺しやと暗部が生き残るってのは皮肉だな」
垣根「みさきちとみこっちゃんに目をつけられて死亡するなんて、作ったの俺だけど理不尽過ぎたぜ……だいたい、先生が生徒に殺されるって設定おかしいだろ」
美琴「うっさいわよていとくん。私なんて、悪い奴と勘違いしたそぎーたに出会って死亡よ? どんな状況なのよそれ」
削板「俺は暴れていたあっくんを取り押さえようとして死亡だったが……悔いは無い。俺の力が誰かのために役立てたんなら」
食蜂「み、みんなはまだ良いと思うわぁ……わ、わたしなんて二回目の番で……今度はていとくんに殺されたのよぉ……?」グスン
垣根「あ、いやえーと……殺して悪かった! 許してくれみさきち!」
食蜂「こ、今回は許してあげるわぁ」
美琴「……みさきち。機会があれば今度はちゃんとした人生ゲームをしましょうか」
食蜂「……! ぜ、是非やりたいわぁ!」キラキラ
麦野「……誰もこっちに興味持ってないな」
上条(突っ込みたい……けど、本人たちは楽しそうだしなぁ。何より俺の身が危ない気がする)
一方通行「決着つけるか。むぎのん」
麦野「原型なくなる程に負かしてあげるわよ、あっくん」
心理定規(今やってるのは人生ゲームで合ってるのよね?)
麦野「私の番ね。数字は5よ。……生き残ってるプレイヤーとルーレット勝負をして、勝ったプレイヤーは先に進み負けたプレイヤーは死亡」
一方通行「雌雄を決する時が来たなァ?」
麦野「じゃあ、私から。……7。まあ、悪くないってとこかしら」
一方通行「トドメ刺してやるよ。あァ? 俺も7かよ。この場合はどうすンだ?」
垣根「あー、その場合両方死亡だな」
一方通行「はァ!? ふざけてンじゃねェ!」
麦野「いや、もうそれで良いや……みんな暇なんだろ?」
美琴「ずっと見てるだけだからね……」
垣根「俺はこんなゲーム作ったのを後悔してる」
一方通行「……次は何をする?」
美琴「んー、何か案は有る?」
麦野「特にない」
一方通行「別にねェな」
スキルアウトA「おい、てめぇら! 手を挙げるか床に伏せろ!」バタン!
垣根「この人数で出来るゲームってそんなにないよな」
スキルアウトB「妙な真似をしたら容赦なく始末するぞ!」
削板「鬼ごっことかどうだ?」
食蜂「魅力的だけど、室内じゃ出来ないわぁ」
スキルアウトC「そこの奴らは聞いてんのか!?」
上条(ごめんなさい、この人達は全く聞いてないです)
白井「あなた方はスキルアウト……ですわよね? わたくしジャッジメントの白井黒子と申します。大人しく私と一緒に支部に行くのと、私にジャッジメントされて連れていかれる。どちらか選ばせて差し上げますわ。……可能性としてはもう一つ有るのですけれど、この場合はあなた方の無事は保証出来かねますの」
禁書目録「賑やかだね。あれ? とーまは何で汗をかいてるの? このファミレスは涼しいんだよ?」
上条(スキルアウト逃げて超逃げて)
スキルアウトD「何普通に話してんだガキども! 拳銃が見えねぇのか!? 」パーン
スキルアウトD「次は当てるぞ!」
美琴「うっさいわね……今は友達と遊びの話で忙しいのよ。見逃してあげるからさっさと失せなさい」
スキルアウトE「状況が理解できてないのか……! 友達なんてどうでも良い! いいから金をよこせ! わざわざ貸し切りにする位なら金持ってんだろ!」
美琴「は? ちょっと待ちなさい。今なんて言った? もう一回言ってくれる?」バチバチ
スキルアウトE「今更びびってんじゃねーよ! 金よこせって言ってんだ!」
美琴「……その前に言った言葉」
スキルアウトE「あぁ? 友達なんてどうでも良い……」
美琴「友達なんてどうでも良い?」バチバチバチィ!
一方通行「……愉快な事言ってくれんなァ三下共」コキコキ
麦野「久々に運動出来そうだにゃーん。このファミレスは原型留めてないと思うけど」ニッコリ
垣根「未元物質で作り直してやるよむぎのん。しっかし、未元物質は潰し方の選択肢が多すぎて困っちまうな」ファサ
食蜂「何だかとっても不快な気分だわぁ。この気分を貴方達も味わってくれるわよねぇ?」ポチッ
削板「お前らの根性叩き直してやるぜ悪党共。すごいパンチじゃ足りねぇ。すごくすごいパンチをお見舞いしてやる」
心理定規(終わったわね)
番外個体(空気読めないだけでとんだ災難だね)
美琴「ちょーっと私達の遊びに付き合ってくれる? あ、拒否権は無いんだけどね」ニッコリ
スキルアウトABCDE「」ボロボロ
美琴「じゃあ、黒子。コイツらお願いね」
白井「解りましたの。ご協力感謝しますわ、お姉様方」ヒュンッ
垣根「これからどうする? ちょっと白けちまったな」
麦野「そろそろ解散で良いんじゃない?」
食蜂「も、もうちょっとみんなと居たいわぁ」
削板「とはいえ、良い子は帰る時間だな」
一方通行「……まァ、俺はもうちょっと居てやっても良いけどな」
美琴「私もそうしたいけど、時間がね。門限には余裕を持って帰りたいし。また今度集まる事にしましょう」
食蜂「残念だわぁ……こんなに楽しかったのは久し振りよぉ。また、すぐに集まりたいわぁ」
垣根「何ならみんなで一緒に住むか? なんてな」ハハッ
心理定規「!!」ガタッ
食蜂「……良い」
垣根「えっ?」
食蜂「それ凄く良いわぁ!」キラキラ
そろそろ寝ますー。おやすみなさい
麦野「あのなみさきち……それは無理だろ」
食蜂「どうしてぇ?」
美琴「すごく仲良くなったとはいえ、今日会ったばっかりだし男女共同はね……」
一方通行「だいたい、みさきちとみこっちゃんは寮生活だろうが」
食蜂「多少の問題は私の心理掌握でどうにでもなるわぁ」ドヤ
削板「俺は決まった寝床がないからな。お前達と一緒に過ごせるなら嬉しくはあるが」
垣根「そぎーたはホテル暮らしでもしてるのか?」
削板「いや、色んな人の家を転々としている。金が無いからな」
一方通行「お前仮にもLV5だろォが。その程度の金が無い訳がねェ」
削板「ほとんどの金は困った人に寄付している。俺には必要最低限しか残していない」
垣根「そぎーた……お前本当にいい奴だな。感動したぜ」ホロリ
食蜂「そぎーたを助けると思ってみんなで住んで欲しいのぉ」
麦野「私は暗部所属だからね。問題が多いんだよ」
一方通行「俺も暗部所属だ。場所が割れればお前らにも危険が……」
垣根「あっくん。俺達六人が集まっても危険な事なんて有ると思うか?」
一方通行「……そォだな」
美琴「でも、暗部所属も問題だけどLV5が同じ場所に住む事を学園都市側が認めるとも思えないのよねー」
食蜂「わ、私の心理掌握で……」
麦野「学園都市上層部を片っ端から洗脳する気か?」
食蜂「そ、それはぁ……」
一方通行「……みさきち。本当にここの奴らと一緒に住みたいンだな?」
食蜂「もちろんよぉ」
麦野「……考えが有るの?」
一方通行「上層部を片っ端から洗脳しなくても1人説得するだけで良いだろ」ニヤリ
結標「で、私はそんな事で呼ばれたの?」
一方通行「黙って案内しろ」
結標「はいはい、ここの人達を送れば良いのね」
麦野(どう見ても露出狂だろ……)
美琴(自慢よね!? あの服装は確実に自慢よね!?)ダンダンダン!
食蜂「み、みこっちゃん? どうしたの?」
美琴「…………」チラッ
美琴「………………」ハァー
食蜂「な、何でこっちを見てため息をつくのぉ!?」
心理定規(超電磁砲……貴方との距離単位が縮まった気がするわ)
結標「というか、人多くない? LV5だけって話じゃなかった?」
一方通行「その他大勢が来たンだよ」
番外個体「その言い方は失礼じゃない? せっかくミサカが第一位が死ぬとこを間近で見てあげようと、わざわざ付いてきてあげたのにさー」ケラケラ
番外個体(LV5と住んでたら一緒に住めないじゃん! ああでもあっくんが望んでるなら仕方ないのかな……どうすれば良いんだよぉ!)
美琴「………」ニコッ
番外個体「全てを悟ったような顔で見んな。若干の憐れみを含んだ優しい笑顔でミサカを見んな」
心理定規「ていとくんの友達として一緒に来ただけよ」
心理定規(ていとくんが望むなら……仕方ないわね)
垣根(住む事になったら心理定規誘わないとなー)
絹旗「麦野が危ない事に首を突っ込むと聞いて超応援に来たんですよ」
滝壺「おう……えん」グッ
麦野「ったく、来なくても良いって言ったのに」
削板「何だ? むぎのんは何か良いことが有ったのか? 嬉しそうな顔だぞ」
麦野「……まーね」
上条「何か役に立てるかなぁと思って付いてきた」
美琴「べ、別にカミやんが来なくても私達だけで充分だったんだけど」
上条「正直、ここに居ない白井の方が上条さんより遥かに頼りになりそうですしね……」
美琴「い、いやカミやんにしか出来ない事は有るわよ! 凄く心強い!」
一方通行「……盛り上がってるとこ悪いが、カミやんは右腕有るから転移出来ねェぞ」
美琴「あっ」
上条「……不幸だ」ブワッ
美琴「る、留守番よろしくね!」
上条「確かに俺にしか出来ないな」クスン
アレイスター「おや、LV5の面々を引き連れて何をしに来た? 一方通行。他もなかなかの能力者と見えるが」
一方通行「ちょっとお願いをしになァ」
アレイスター「ふむ、一応聞いておこうか」
一方通行「暗部の解体と俺達の行動に一切口を出さない。これだけで良い」
アレイスター「そんな条件が飲めると思うか?」
一方通行「造反して欲しいンなら構わねェぞ?」
アレイスター「構わんよ。君達が束になったところで学園都市統括理事長たる私には敵わない……と、言いたいところだが」
アレイスター「私のプランのためにLV5が欠けては困る。加えてあの不思議な少年も君達側に付いているのだろう?」
美琴「……まあね」
アレイスター「プランに必要な人物が君達側に付いているなら譲歩も仕方あるまい。時には飴も必要というものだ」
アレイスター「だが、あまり目立つ事はしない方が身のためだ。その事は覚えておくと良い」
一方通行「……忘れるまでは覚えといてやるよ」
美琴「ふん……」
アレイスター「妹達も番外個体も打ち止めも元気そうで何よりだ」
一方通行「……」ギロリ
美琴「……」バチバチ
アレイスター「お願いはそれだけか? では、そろそろお引き取り頂こう。こう見えても忙しい身なのでね」
一方通行「……帰るぞ」
アレイスター「……帰ったか」
アレイスター「いやいや、ヤバいだろこれは。何でLV5が仲良くなってんの。仲良くなる要素ないじゃん」
アレイスター「半数は殺し合いした仲だし、なんなら殺された奴居るし。三位と五位は仲悪いって話だったじゃん。何? 喧嘩する程仲が良いって事なの? 冗談だろマジで」
アレイスター「つーか、いくらなんでも全員で来なくて良いだろ。高位能力者10人以上で来るとか失神しなかった俺を褒めたい」
アレイスター「そして、三位と一方通行は殺気放ちすぎ。そりゃ確かに三位を利用してクローン作った計画とかは悪かったけど、一方通行も最初は乗り気だったしー」
アレイスター「そもそも、結標はアイツら連れてきちゃ駄目だろ! 何? 学園都市統括理事長ならLV5が束になっても大丈夫だろ的な感じなの? 死ぬわ!」
アレイスター「つーか、五位って俺の心操れんのかな? 流石に無理か? 見る位なら出来たりして? もし心見られてたら俺すげーヘタレな感じになるじゃん」
アレイスター「虚勢張って余裕ですよー、泳がせてやるだけですよー、こっちはまだ凄いカード持ってるよー的な感じは出しといたけど……実際は単に逆らえなかっただけだからなー」
アレイスター「激昂して襲いかかられてたら死んでたね。この容器の中じゃなかったら足震えてるわマジで。妹達の話だした時とか一方通行と三位にすげー睨まれて謝りそうになったし……学園都市統括理事長の尊厳はおろか、歳上としての威厳もなくすとこだったわー」
アレイスター「はぁ。こんな調子でプラン上手くいくのかなぁ。心労と胃痛が併発してるわ。精神系の能力者に癒されたい」
土御門「邪魔するぞ、アレイスター」
アレイスター「何か用かね? 土御門」キリッ
そろそろ寝ます。おやすみなさいー
土御門「そこでLV5の面々に会った。今度は何を企んでる? アレイスター」
アレイスター「ふむ、お前にも教えておかなければならないな。今日をもって暗部は解体になった。グループも例外ではない」
アレイスター(何も企んでねーよ。つーか、傷心気味なんだからさっさと帰れ。あと、前から思ってたけど胸元開きすぎてうぜぇよ)
土御門「なんだと? ふん、お願いでもされたのか? 随分と寛容な処置だな」
アレイスター「ただの気まぐれだ。お前が暗部の仕事を好きだというなら、一人でやるのを止めはしないがな」
アレイスター(お願いじゃねーよ、脅迫されたんだよこっちは。寛容な態度も取るよそりゃ。そして上司と話す時くらいはグラサン取れや!)
土御門「ふざけた事を抜かすな。良いだろう、暗部の仕事からは抜けさせてもらう。これでお前の命令に従わなくて済むと思うと清々する」
アレイスター「仕事は無くなるが、お願いをするかもしれないな。……妹さんは元気かね?」
アレイスター(妹の事を匂わせておけば大丈夫だろう。頼むシスコン。たまにでもお前が来ないとこの部屋は寂し過ぎる……)
土御門「貴様……!」ギロリ
アレイスター(いや、ごめん怖いから。本当に怖いから。見た目だけならさっきの二人より威圧感有るよお前)
土御門「……良いだろう。」
アレイスター「そもそも、今日来た理由は何かね? 呼び出してはいないはずだが?」
アレイスター(何だかんだ言っても従ってくれるお前はいい奴だよ。人は見かけじゃないな。俺も液体に入った変人だと思われてるだろうけど、そこそこ常識わきまえてるからね)
土御門「LV5の奴等が結標に話しかけて、転移されていたからな。気になって来ただけだ」
アレイスター「ふむ。私の心配でもしてくれたのか? 結標に次からは許可した者だけを転移するよう伝えてくれ」
アレイスター(心臓に悪いから)
土御門「相変わらず貴様と話しているとヘドが出そうになるな。俺はそろそろ帰らせてもらう。LV5に寝首をかかれないように注意しとくんだな」
アレイスター「忠告感謝する。私からも忠告しておくが、お前も周りの人間には注意しておく事だ。誰が守るべき人間で、誰が警戒すべき人間なのか」
土御門「……ふん」
アレイスター(ま、ハッタリなんだけどね。しかし、ヘドが出るとか流石に傷付くな…キャラ的に言われても仕方ないんだけどー。しかし、安心しろ土御門。LV5に寝首かかれても大した問題はない。何故なら起きてても勝てないから!)ドヤッ
土御門(あの不敵な笑み……今回の暗部解体もプランの内って事か。くっ、何をしてもアイツの掌の上で踊っているだけという錯覚すら出てくる……)
一方通行「……これで暗部は解体。自由に行動出来るようになった」
美琴「……釈然としないけどね」
絹旗「学園都市統括理事長には初めて会いましたけど、超変わった人でしたね」
食蜂「いざという時は心を読んで弱味を握ろうかと思ってたけど、私の能力を知っていてなお、あの泰然自若とした態度は学園都市統括理事長たる所以かしらぁ。とても心が読めそうになかったから、交渉が上手くいって良かったわぁ」
垣根「以前は奴との直接交渉権のために躍起になった事も有るが……一人で戦っていたのが間違いだった。今はLV5の仲間が居る。心理定規も居る。カミやんも他の奴等も居る。あの時の俺とは戦う理由が違うんだ」
心理定規「ていとくん……」
麦野「……私は暗部だったからな。ていとくんと殺し合いをするのは当然だと思っていた。あの時、もっと早く知り合っていれば……」
絹旗「麦野……」
滝壺「げんきだして……」
麦野「……むぎのんで良い。友達だろ?」
削板「根性が有るか判断に困る奴だったな。だが、あの言い様のないプレッシャー……アレイスターとかいったか。いつか戦ってみたいもんだな」
一方通行「大丈夫だったか?」
番外個体「見ての通りピンピンしてるよ。……一人で行ってたら倒れてたかもしんないけどね」
一方通行「……安心しろォ。もう、一人じゃねェだろ?」
番外個体「……そうだったね」
上条「上手く言ったみたいだな」
美琴「まあ、一応ね」
上条「お前らに危害を加えるようなら俺がぶん殴りに行ってやるよ」
美琴「あんたは転移も出来ないでしょ」クスクス
上条「返す言葉もございません……」
美琴「……ありがと」ボソッ
上条「ん? 上条さんはお礼を言われるような事は何もしてませんのことよ?」
美琴「何で聞こえてんのよ!」バチバチッ!
上条「理不尽過ぎるだろ!」
アレイスター「ヤバいわー。完全に噂されてるわー。ボコボコにする計画とかだったらどうしようマジで。つーかもう、プラン無理じゃね? 逆に魔術側と仲良くしようかな。あー、でも裏切っちゃったしなー。うーん……まずは高位の魔術師だけ自由に行き来出来るようにするかー」
美琴「ま、ここまで来たら一緒に住む事にしましょうか」
麦野「みこっちゃんは反対じゃなかった?」
美琴「常識で考えれば反対なんだけどね。でも、LV5達相手に常識なんて邪魔なだけだと思って」
一方通行「俺に常識は通用しねェ」キリッ
垣根「いや、あっくんそれ俺のだろ!」
上条「出会う度に電撃翌浴びせるみこっちゃんから常識なんて言葉が……」
美琴「…………」バチバチ
上条「…………」ダッ
削板「そうと決まれば、住む場所はどうする?」ヤメテー!
麦野「広い方が良いわね。人を泊める事も有りそうだし」マチナサイヨ!
垣根「いっそ俺達で作っちまうか?」
一方通行「……面白そうじゃねェか」
食蜂「土地なら当てが有るわぁ」
麦野「面白そうね。ま、暗くなってきたから明日になるけど」
絹旗「超楽しそうで羨ましいです」
滝壺「みんなで一緒に住む……楽しそう」
麦野「あんた達も呼んであげるわよ」
食蜂「寮に戻ったら私とみこっちゃんに関する記憶を改竄しておくわぁ」
削板「お世話になった人に挨拶しておこう」
一方通行「お前一人で大丈夫か?」
番外個体「……ミサカも子供じゃないからね。第一位が居なくても余裕だよ余裕」
垣根「心理定規もたまには遊びに来いよ」
心理定規「……暇が有れば行こうかしら」
垣根「じゃあ、明日な! ……って連絡先交換してねぇ。みこっちゃんは居ないし」
食蜂「私が寮で聞いておくわぁ」
垣根「じゃあ、みこっちゃんには内緒で作って驚かせてやるかー」
垣根「なかなか良いところだな」
食蜂「どんなお家を作るのぉ?」
垣根「うーん、隣の家みたいな感じで良いんじゃないか? 」
麦野「良いんじゃないかしら? 結構大きいし」
削板「で、どうやって家を作るんだ?」
垣根「まずここにデカイ未元物質を置く。この大きさだと細部は作れないから、ただの大きな四角い塊だ」ドスン!
垣根「みさきちは人が来たら適当に改竄しといてくれ」
食蜂「わかったわぁ」
垣根「で、むぎのんは原始崩しで形を整えてから扉を作ってくれ」
麦野「こんな感じ?」ガガガガガガ
垣根「そのまま進む道と広間を作ってくれ。次はそぎーたが部屋になる穴を開ける」
削板「任せろ!」ドカン!
麦野「結構滅茶苦茶してるけど、意外に平気 ね」
垣根「未元物質製だからな。あとは俺が階段とキッチン作る。二階むもぎのんとそぎーたが大まかに作って、あとの微調整はあっくんに任せる」ファサ
一方通行「こンな感じか?」ガッ スッ グググ
垣根「あとは俺が鍵とかを作って…… よし! これで良いだろ。この面子だと早いな」
麦野「一時間足らずで家が出来たね」
削板「友情の結晶だな!」
一方通行「まあ……悪くないんじゃねェか」
食蜂「丁度みこっちゃんから電話だわぁ」
食蜂「え? えぇ? そうなのぉ? 場所は……えぇぇ!? わ、わかったわぁ……」プツッ
食蜂「みこっちゃんが今日、借りる場所を決めたらしいわぁ……」
垣根「うわぁ……聞いときゃ良かったな。場所は?」
食蜂「えーっとお……」チョイチョイ
麦野「外に何か有るの?」
食蜂「隣の家を借りたらしいわぁ……」
一方通行「……どうする?」
削板「せっかく作った家を壊すのもな……」
食蜂「…………」
垣根「……ああ、心理定規か? 今住むところを探してたりしないか?」
一方通行「……お前一軒家に住む気ねェか?」
麦野「あー、絹旗って何処に住んでる? 滝壺と一緒に住める場所が有るんだけど。隣に私が住んでる」
食蜂「…………」
削板「……みさきち。俺も同じだ」
食蜂「………………」クスン
美琴「どんだけ見切り発車なのよあんたらは……」
垣根「すまん……」
美琴「しかもデザイン似てるし……」
麦野「あの家がモデルだからな……」
垣根「まあ、こっちの家に住む奴は居たからな。絹旗さん・滝壺さん・心理定規・番外個体さんはこっちに住む事になった」
麦野「ていとくんが微妙に礼儀正しい……」
番外個体「……よろしく」
心理定規「随分と立派な家に住ませてくれるのね」
絹旗「おおぉ……今日からここに住むかと思うと超テンション上がりますね!」
滝壺「ちょっとおおき過ぎるくらい……」
食蜂「……みこっちゃん、この人達にもあだ名を付けた方が良いんじゃないかしらぁ?」
美琴「そうね、これから隣人になるわけだし。友達の友達は友達よ」
麦野「あだ名か。絹旗は最愛って名前からモアイとかどうだ?」ニヤニヤ
絹旗「超却下です。可憐な女の子に付ける名前じゃないでしょう」
心理定規(自分で言ったわ)
麦野「most love略してモスラとか……」
絹旗「超おかしいですよ! 真面目に考えて下さい!」
食蜂「可憐ちゃんはどおかしらぁ?」
麦野「……みさきちって良いセンスしてるな」
食蜂「そ、そうかしらぁ」テレテレ
絹旗「そ、それは超恥ずかしいので別のあだ名でお願いしたいです」
垣根「とりあえずは最愛ちゃんで良いんじゃないか?」
美琴「そうね。何か思い付くでは最愛ちゃんで。珍しい名前だしねー」
絹旗「……名前で呼ばれる事なんてなかなか無いから超嬉しいです」テレテレ
麦野「改めてよろしくな最愛ちゃん」
滝壺「さいあい……ちゃん」
絹旗「え!? 最愛ちゃんってあだ名なんですか?」
麦野「次は滝壺ね」
滝壺「どんと……きて」ドヤ
麦野「フルネームは滝壺理后よ。理解の理に皇后の后」
食蜂「頭が良さそうな名前だわぁ」
削板「リコはどうだ?」
美琴「そぎーたのあだ名付けは意外と普通なのよね……」
一方通行「后からとって、きさきでどォだ?」
絹旗「きさきというよりは超静かなお姫様って感じですね」
麦野「ジャージのお姫様は生活感有りすぎだろ……」
食蜂「姫でどおかしらぁ?」
滝壺「私は……それで良い」グッ
垣根「決定だな。次は心理定規だ」
心理定規「どんなあだ名を付けてくれるのかしら?」
心理定規「先に言っておくと、私の名前は明かせないわ。気を悪くしないで欲しいのだけど、今までに言った事が無いの」
垣根「……もっと仲良くなれば教えてくれると取っておくぜ」
心理定規「言うつもりだったのだけれど、言わない方が良い気がするのよ。……でも、楽しみにしているわ」
垣根「んー、となると能力名の心理定規と口調や見た目から名付ける事になるな」
美琴「この人こそお姫様って感じだけどね」
麦野「正直キャバ嬢に見えるんだけど……」
心理定規「気にしているのだけど……」ショボン
食蜂「可愛いとかどうかしらぁ?」
麦野「形容詞があだ名は斬新過ぎるだろ」
心理定規(あの人に悪意は無い、それどころか褒めてくれたはずなのだけれど……身体の一部を指された気がして悲しいわね……)シクシク
麦野「名前無しは難しいな。こっちはお姫様でどうよ?」
絹旗「超紛らわしくないですか?」
滝壺「はぁとちゃん……」ボソッ
美琴「あ、それ良いかも! ありがと姫!」
心理定規「え? そ、それで決定なのかしら?」
垣根「決定だなはぁとちゃん!」
心理定規(これもちゃん込みのあだ名なのね)
一方通行「次はコイツ。名前は一応番外個体だ。みこっちゃんの妹みたいなもんだな」
麦野「既に名前があだ名みたいだな」
番外個体「まー、出生が出生だからね」
麦野「略してミサワは?」
番外個体「ミサカはそれで問題ないよ」
一方通行「あだ名を付けてる相手が女だって解ってンのか?」ギロリ
番外個体「!!」ドキッ
麦野「相変わらずあっくんは冗談が通じねーな。愛しの彼女にはもっと良いあだ名を付けろってか?」
番外個体「いや、彼女じゃないし! あくまで[ピーーー]対象であって、でも今は友達でいやでも、友達じゃ納得してないというか」アタフタ
番外個体「と、とにかく恋人なんて悪い冗談だよ! 考えただけでゾッとするね!」
一方通行「何そンなに必死になってンだ……」
美琴「……あー、何かあだ名思い付いた人は挙手お願い」
麦野「はい」
美琴「はい、どうぞむぎのん」
麦野「ツンデレ」
美琴「嫌いじゃないわ。他は?」
垣根「はい」
美琴「はい、どうぞていとくん」
垣根「乙女」
美琴「良い感じね。他には?」
食蜂「はぁい」
美琴「はい、どうぞみさきち」
食蜂「可愛い」
美琴「それ採用で良いかもしれないわね……」
番外個体(あだ名かは微妙だけどあっくんに可愛いって言われると考えれば……)ハッ
一方通行「……真面目に考える気はねェのかなァ?」ビキビキ
番外個体(そうなるよね……)シュン
削板「みこっちゃんからとって、みここでどうだ?」
美琴「それに決定。そぎーたはあだ名の才能有るわね」
削板「それ程でもないがな!」ドヤッ
一方通行「改めてよろしくな、みここ」
番外個体「よ、よろしく」
番外個体(……これはこれで悪くないね)ホクホク
美琴(もしかして、さっきの番外個体の解りやすい行動って私がカミやんにとってるのと同じ行動なの? もしそうなら恥ずかし過ぎて死にそうなんだけど)カァッ
そろそろ寝ます。
saga入れ忘れた……緊迫した話じゃないから、ついついころすを意識せずに使ってしまう
美琴「じゃあ、最愛ちゃんとはぁとちゃんと姫とみここはそっちの家に住むのね。合鍵は渡しておくから暇な時は遊びに来ると良いわ」
垣根「結果的に良かったが、何でわざわざ家借りたんだ?」
美琴「……あんたの未元物質製じゃカミやん呼べないでしょうが」
麦野「ああ……」
食蜂「なるほどぉ……」
美琴「いや、別にそんなに呼ぶつもりも無いんだけどね!? ただまあ、それで呼べないのは可哀想だし! ……私って今みここみたいになってる?」
削板「そっくりだぞ」
一方通行「間違える位な」
番外個体「恨むよみこっちゃん……」
美琴「…………」
美琴「という訳で今日からここが私達の家ね。隣人達も家に入って確認すると良いわ」
絹旗(話題を超そらしましたね)
垣根「中に入って部屋決めするか」
美琴「そうね。あ、足りない物があったら知り合いの空間移動能力者に手伝って貰うから遠慮なく言って」
垣根「俺が全部作れば良いんじゃねぇか?」
美琴「……本当に何でもアリね」
削板「おお、外から見るより広く感じるな」
美琴「早速部屋割りをしましょうか。二階に六部屋、一階に五部屋有るわよ」
垣根「俺達の部屋は全部二階で良いんじゃないか? 丁度六人だし。そんで、左側は女子で右側は男子に分けた方が良いだろやっぱり」
麦野「ていとくん気が利くなー」
食蜂「一階は遊びに来た人が泊まる時用かしらぁ。みんなが自由に使える部屋も用意できそうねぇ」
一方通行「男と女で適当に部屋決めするか」
美琴「そうね。みさきちとむぎのんは何処が良い?」
食蜂「私は真ん中が良いわぁ」
麦野「奥が良いかな」
美琴「じゃあ手前で」
一方通行「こっちは決まったぞ」
美琴「じゃあ、家具とかを買いに行きましょうか」
垣根「俺が作るぞ?」
美琴「だから、カミやん呼んだら大変な事になるわよ?」
麦野「そういや、カミやんに隣の家の説明しとかないと来たとき危ないんじゃないか?」
美琴「確かにね……ちょっと電話してくる」タタッ
垣根「便利だか不便だか解らねぇ体質だな」
一方通行「本人の意志関係ねェからな」
垣根「……本人の意志関係なくどんな能力も消せる、か」
美琴「伝えておいたわ。その内お邪魔するって。相変わらず貧乏暮らしだろうし、ちょっとはもてなしてあげないとね」
麦野「甲斐甲斐しいなぁ」ニヤニヤ
美琴「そ、そんなんじゃないわよ!」
削板「買い物に行くなら早く行こうぜ」
一方通行「みこっちゃんの知り合いだけじゃ大変だろ。結標も呼ンでやる」プルルルル
一方通行「お前今暇か? ちょっと買い物に付き合え。あとお前って何処に住ンでる? なら、住む場所有るから来い。今日からお前のあだ名はあわきんな」
一方通行「あァ? うるせェよ。とにかく伝えた場所に来い」プツッ
垣根「一方的に切ったな」
麦野「都合の良い女ね」
美琴「言い方が……」
垣根「これで大体揃っただろ。やっぱ転移は便利だな」
美琴「おかげで助かったわー。黒子とあわきんはありがとね」
結標「……言いたい事は色々有るけど、住む場所提供してくれたし我慢しとく」
白井「私もあだ名が欲しいですの!」
削板「よし、白子で良いか?」
白井「良いわけがないですの!」
麦野「モノクロは?」
垣根「白黒だけに?」
白井「真面目に考えて欲しいですの!」
一方通行「……クロ」
白井「ネコみたいですけれど、一番マシですわ……」
美琴「よろしくねー、クロ」
白井「黒子もお姉様と一緒に住みたいんですの!」
美琴「んー、一緒はねぇ……あ、隣なら空いてるわよ!」
白井「すぐにでも隣家に引っ越しますの!」ヒュン
美琴「隣の住人がどんどん増えるわね……」
垣根「隣人が増えるのは喜ばしいだろ。そういや、隣に必要な物を作りに行ってやらないとな」
一方通行「飯はどうする?」
食蜂「私が作るわぁ」
垣根「料理作れるのか?」
食蜂「結構得意よぉ」
麦野「みさきちって女子力の塊みたいよねー」
食蜂「良ければみんなにも教えるわぁ」
美琴「教えて貰おうかな……」
垣根「そうなると、隣で必要な物を作ったらあわきんの転移使って食材も買ってくるか」
麦野「……あんたはコミュ力の塊みたいな奴ね」
垣根「良く解らんがありがとよ」
削板「付き合ってやろうか? 荷物なら持つぞ」
垣根「いや、飛んで帰ってくるから気にするな」
美琴「ていとくんの場合は比喩じゃないのよね……」
一方通行「俺はちょっと寝る」
美琴「そういえば、打ち止めは良かったの?」
一方通行「知り合いに頼ンである。合鍵は渡しとくかァ」
食蜂「食材が届くまではのんびりしましょうかぁ」
美琴「ていとくんが買ってきたゲームがあるけどやる?」
麦野「……ガキっぽいけど、面白そうだね」
削板「俺はゲームは全く解らないからな。ちょっと散歩でもしてくる」
麦野「女の闘いってわけか。心は読むなよ?」
食蜂「しないわぁ。みこっちゃんはゲーム機をいじらないでねぇ?」
美琴「しないわよ。むぎのんは負けてもゲーム機壊さないでよ?」
麦野「よし、やるか」
寝ますー。おやすみなさい。
こんな駄文に付き合ってくれてる人ありがとうございます。ちょっとずつですが進めていきます
垣根「うぃーす。こっちはどうだ?」
絹旗「超快適ですよ! 広いし何より帰ったら人が居ますからね。暗部の頃じゃ考えられないです」ニコニコ
垣根「そういえば、最愛ちゃんもむぎのんと同じ暗部だったな。あの時は……」
絹旗「……敵対する暗部でしたからね。超仕方ないです。結果的に仲良くなれましたし」
垣根「……そう言ってくれると助かる。よっし、風呂とキッチンと家電以外に必要な物は有るか? だいたいは作れるぞ?」
結標「そんな晩御飯でも作るような気軽さで言われてもね……」
心理定規「今のところは思い付かないわね。何かあれば呼んで良いかしら?」
垣根「人使いが荒いなはぁとちゃん……とりあえず必要なもん作るか」ファサ
垣根「そういえば、料理作れる奴は居るのか?」
番外個体「これだけ揃ってるし居るんじゃない? ミサカは出来ないけどね」
心理定規「みんなでやれば大丈夫じゃないかしら。ていとくんの方は大丈夫なの?」
垣根「みさきちが料理出来るらしい。今から食材の買い出しに行くところだ」
心理定規「……そう」シュン
垣根「元気ないな。暗部の時から思ってたけど、もっと笑った方が良いぞ。せっかく可愛いんだし」
心理定規「…………わ、わかったわ」カァッ
心理定規「こんな感じかしら?」ニコッ
垣根「ちょっとぎこちないかもな。最愛ちゃんとかに聞いてみろよ。せっかく同居人になったんだし、仲良くした方が楽しいだろ」
心理定規「……努力してみるわ」
垣根「よし、用事は終わった。あわきん! 近くのスーパーまで転移してくれ」
結標「ついでに私達の食材も買ってきてくれない?」
垣根「とことん人使いが荒いな……まあ、ついでだし、買ってきてやるよ」
結標「じゃあ、行ってらっしゃい」ヒュン
心理定規「…………」
滝壺「はぁとちゃん……」ポンポン
滝壺「がんばって」グッ
心理定規「……ありがとう」ニコッ
削板「散歩するとは言ったが……土地勘が無いのを忘れていた。あまり遠くへは行かないようにしよう」
トール「……」
削板「ん? 困ってそうな少年が居るな」
トール(何故急に学園都市に入れるようになったのか……しかも高位の魔術師など、最も入れるべきではないはずだろ。理由が解らん)
トール(禁書目録に興味は無い。俺と戦いたいと思う程に強い奴が居るかどうかだ)
削板「どうした? 何か困った事でも有るのか?」
トール「……まあ、困っているとまでは言わないが、強い奴を探している」
削板「強い奴か……自分で言うのも変だが、俺は強いぞ。一応LV5だし根性は誰にも負けん!」
トール「……本当か?」
トール(LV5といえば、最上位の能力者のはずだ。戦う価値は充分にある)
削板「嘘は言わん。根性が無いからな」
トール「……LV5って事は強いんだろ? 俺と戦う気はねーか?」
削板「戦う理由が無いな。人助けをする過程で戦う事はあっても、特に理由の無い戦いはする必要はない」
トール「……正論だな」
トール(LV5は全員人格破綻者という話だったが……まあ、これをネタにすれば良いか)
トール「俺はここに戦争を起こしに来た」
削板「…………」
トール「だから、俺と戦って止める事は人助けになると思うぞ?」
削板「……わかった」
トール「物分かりが良くて助かる」
削板「だが、お前は悪い奴には見えん。単純に戦う相手が欲しいだけだろ?」
トール「…………」
垣根「あー、重い。やっぱ二家庭分の食材は重いな」バサッバサッ
垣根「やっと家が見えてきた。ん? そぎーたじゃねぇか? 何やってんだ?」バサッ
垣根「何やってんだそぎーた?」
トール(コイツ何で翼生えてんだ?)
削板「ていとくんか。コイツとはさっき会った。戦争を起こすらしい。でも、それは多分嘘だ。よって俺は戦う」
垣根「すまん。全く意味が解らないんだが」
削板「素直に言えない奴とは拳で語り合う」
トール「……俺好みな奴だな」
削板「悪いがその趣味は無い」
トール「そういう意味じゃねーよ」
垣根「とにかく戦う事になったんだな?」
トール「ああ。人払いの術式は施してある」
削板「いつでもいけるぞ!」
垣根「待て待て。こんなところで戦ったら周りの建物が壊れる。場所作るから待ってろ」ファサ
垣根「頑丈に作ったから、ここなら被害出ないだろ」
トール「……お前もかなりの能力者か?」
垣根「そこのそぎーたと同じLV5だよ」
トール「よし、お前とも戦おう。バトルロワイヤル形式で良いか?」
垣根「いや、良くはな……」
削板「ていとくんとは戦った事無かったな。是非とも勝負したいぜ!」
垣根「……」
削板「夕食前に運動すると思え」
垣根「……そうだな」
トール「言ったのは俺だが、よく納得したな。LV5ってのは変わり者が多いのか?」
垣根「……心配するな、自覚はしてる」
削板「そういえば、大事な事を聞いていなかったな」
トール「何だ?」
削板「お前の名前を聞いていない」
垣根(どうやって戦う流れになったんだよ……)
トール「トールだ。雷神トール」
削板「よろしくな、トール」
垣根「じゃあ、始めるか?」
トール「いつでも良いぜ」
麦野「勝てない……」
食蜂「みこっちゃん強いわぁ……」
美琴「伊達にゲームしてないからねー」
麦野「よし、次の勝負やるか」
美琴「まずは電気攻撃で様子見ね」
トール「ふっ!」バチッ!
麦野「ガードして強攻撃!」ガッ
削板「手加減するとは余裕だな!」バキッ
食蜂「武器を作って切りかかるわぁ!」
垣根「行くぞ!」
美琴「電気で剣を作って受け止める!」
トール「流石学園都市最高のLV5だな……」ギギギギギギ
美琴「よし、必殺技いくわよ!」
トール「ちょっと本気を出すか」バチバチバチバチ
麦野「ガード!」
食蜂「ガードよぉ!」
トール「……良く耐えたな」
垣根「ちっ、強いな」
削板「やるな、トール」
トール(真っ直ぐな奴らだな。俺自身は戦いたいのか人助けをしたいのか解らなくなっちまったが)
麦野「くっそ、また負ける!」
食蜂「奥の手よぉ!」
美琴「電源切るのは反則よみさきち!」
トール「この辺で終わりにするか」
削板「何?」
トール「俺は戦いたいだけだ。殺し合いをしたいわけでも、戦争をしたいわけでもない」
垣根「俺は問題ないぜ。さっさと帰らないと晩飯が遅くなる」
削板「仕方ないな。トール! 今度また戦おうぜ! お前との戦いは面白い」
トール(やっぱ、人助けのために戦った方が気分は良いだろうな。……戦争ってのは後味が悪すぎる)
削板「ん? というかトールを晩飯に誘うのはどうだ?」
垣根「ああ、良いアイディアだな」
トール(コイツらからは学ぶ物が有るかもしれないな)ズルズル
トール「……おい、何で俺は引き摺られているんだ?」
垣根「晩飯食ってけよ」
削板「そういえば名乗ってなかったな。俺は削板軍覇だ。そぎーたで良いぞ」
垣根「俺は垣根帝督だ。ていとくんって呼んでくれ」
トール(……まあ、悪い気分じゃない)
神裂「この辺りで魔術の気配がしたのですが……既に動いている魔術師が居るのでしょうか」
また夜に書くと思いますー
垣根「俺は隣に用があるから、食材半分持って先に行っててくれ」
トール「二人で住んでんのか? それにしちゃ広すぎるか」テクテク
削板「いや、LV5が六人住んでる」ガチャ
トール「……そんなとこに俺を連れてきて大丈夫なのか?」テクテク
削板「みんな強いからな。それに戦う理由がないだろ」スタスタ
トール「理由が無くても戦いは出来るんだよ。 いや、戦いたいってのが理由になる」スタスタ
削板「お前には根性が足りないな。根性があれば、他の人の事を考えて行動出来るはずだ」スタスタ
トール「……そうかもな」ピタッ
削板「よし、暇なときは俺と戦おう。お前と戦うのは楽しかったしな。俺から頼んだから人助けだし戦いみたいなもんだろ」
トール「……わかった」
削板「だから戦うなよ。友達に傷付いて欲しくないからな」
トール「安心しろ。LV5の友人とは戦わないようにする」
削板「いや、お前も友達だぞ? 戦った仲だからな」
トール「! ……お前良い奴だな」
削板「まあ、そう褒めるな」ドヤッ
美琴「えーと……」
麦野「私達が居るのに気付いてる? というか、もう家の中に居るのに気付いてる?」
食蜂「こちらの方は誰かしらぁ?」
トール「トールだ。雷神トール」
美琴「へぇ、愛称が有るのね。雷神っていうと私と同じタイプの能力者かしら」
麦野「そぎーたの友達ならついでに飯食ってけよ」
食蜂「食材も買ってくれてるし、料理してくるわぁ」
麦野「手伝うよ」
美琴「私も」
削板「そういえば、言い忘れた事があったな……」
トール「何だ?」
削板「ただいま!」スッキリ
トール「…………」
トール(LV5は全員マイペースって事か)
垣根「買ってきたぞー」
番外個体「ああ、ていとくん。ちょっとこれ説明してくれるかな?」
垣根「説明って……キッチンだろ?」
心理定規「では、あれは何なのかしら?」
垣根「キッチンだな……」
垣根(階段作る時ついでに作ったの忘れてた)
垣根「それは練習用と本番用だな」
絹旗「超要らないですね」
結標「まあ、どっかに飛ばしておくわよ」
垣根「すまねぇ……」
滝壺「だいじょうぶ。頑張ると空回りしてしまう、そんなていとくんを私は応援している」
垣根「……ありがとな」グサッ
麦野「姫ってあんなにトドメ刺す奴だったっけ?」
絹旗「浜面を全然見ないから超ストレス溜まってるんじゃないですか?」
麦野「これは浜面見つけ出してブチコロシね」
絹旗(超とばっちりですね)
垣根「っていうか何で居るんだむぎのん」
麦野「いやー、なかなか戻って来ないしから迎えに来たんだよ。それにほら、こっちは女の子しか居ないし」
垣根「子供かよ……まあ良いか。またな、みんな」
番外個体「……今度は他の人を連れて来ても良いよ」
垣根「そうだな、次はあっくんでも連れて来るか」
番外個体「べ、別にあっくんじゃなくても良いけどさ……」
垣根「ならみこっちゃんでも連れてくるか」
番外個体「!!」ジワァ
垣根「悪い悪い、冗談だ。あっくん連れて遊びに来てやるよ」
番外個体「……約束だからね」
垣根「おう。それじゃ戻るか」
麦野「ばいばーい」
心理定規「……またね」ニコッ
結標「さて……料理を作らなきゃいけないんだけど、私には期待しないで欲しい」
絹旗「私も期待しない方が良いですよ」
滝壺「私も」
番外個体「ミサカも」
心理定規「幸いカレーの材料は有るから、材料を切りましょうか。カレーならそこまで問題はないはずよ」
結標「なら玉ねぎはあっちできるか」
番外個体「つまり、誰か一人があっちで玉ねぎを寂しく切ると……」
滝壺「ここは公平にじゃんけんで決めよう……」
心理定規「わかったわ。さいしょはグー」
一同「じゃんけんポンッ!」
絹旗「…………」
滝壺「がんばって……」
絹旗「負けたから仕方ないですね」
絹旗「とにかく切りますか」
心理定規「私は人参を切るわ」
滝壺「じゃがいもをきる……」
結標「私はお肉を切るわね」
番外個体「ミサカはそれを応援してるね」
結標「ソファに寝転ってお菓子食べながら言わないでくれる?」
滝壺「だいじょうぶ……私はそんな自堕落なみここも応援してる」
心理定規「応援しないで貰えるかしら?」
絹旗「……超寂しいです! 超目が痛いです! 超……超……悲しいです」グスグス
絹旗「痛っ! うぅ、おまけに指を切るなんて超ついてないです……でも、玉ねぎ切り終わってないですし……」シクシク
心理定規「……最愛ちゃん。私がやるから手当てしてくると良いわ」
絹旗「えっ、でもまだ終わってないですし」グスグス
結標「気にしなくて良いから。同居人だし」
絹旗「……家族」グスン
心理定規「え?」
絹旗「みなさんが良いなら同居人じゃなくて、家族って言って欲しいです」エグエグ
結標(何この可愛い生き物)
心理定規(そういえば、この子は暗部所属だったわね……この中で一番若いみたいだけど、甘えられなかったのかしら)
滝壺「さいあいちゃん……私はおねえちゃんだから玉ねぎを代わりに切ってあげる」
結標「私が切ってあげても良いわよ?」
心理定規「あら、それじゃ二人に任せるわ」
番外個体(実はミサカが一番年下になるんだけどね)
番外個体「……さいあいちゃん。手当てしてあげるからこっちに来なよ」
絹旗「はいっ……」グスグス
心理定規「さいあいちゃん。私は友達を探しているのだけど、家族でも友達になれるかしら?」
絹旗「……! なれます! 超なれると思います!」ゴシゴシ
心理定規「友達としてもよろしくお願いするわね」
絹旗「はいっ! 超頼って貰って結構ですよ!」パァッ
心理定規「ありがとう」ニコッ
滝壺「はぁとちゃん……今の笑顔は自然だと思う」
結標「……玉ねぎってこんなに目に滲みたかしら?」グスッ
滝壺「私は家族の暖かさに感動して涙が出ている」グスッ
絹旗「手当てお願いします!」
番外個体「まあ、絆創膏貼るだけだけどね」
絹旗「超ありがとうございます! みここ!」
番外個体「大丈夫なら野菜切るの手伝ってきなよ」
絹旗「はいっ。……みここも来て下さい! サボらせませんよ!」
番外個体「仕方ないなぁ」
番外個体(家族……か。悪くないね)
心理定規「友達……家族……」
心理定規(能力を使わないと距離単位を縮めるのは楽じゃないけど)
心理定規(能力を使わずにみんなとの距離単位を縮められたから、私は今こんなに嬉しいのでしょうね)
心理定規「…………」ニコッ
多分寝ますー。何がしたいんだコイツは。と思ったそこのあなた! 私もそう思ってます。
家の中では解除してるかなー、と勝手に思っただけなのです。
という事なので超気にしないで下さい!
食蜂「出来たわよぉ」
垣根「今日はカレーか。美味そうだな。あっくん呼んでくるから先に食べててくれ」
削板「トールも遠慮せずに食えよ!」
麦野「そぎーたは何もしてないだろ……」
垣根「あっくん! 晩飯が出来たから速やかに起きろ!」バタン
一方通行「あァ? もうそんな時間か」
垣根「今日はカレーだぞ」
一方通行「たかがカレーじゃねェか」ワクワク
垣根(……見るからに楽しそうなのは黙っておくか)
垣根「LV5になっても友達が出来なかった俺が友達と食卓を囲む日が来るとはなー。いや、LV5だから出来なかったのか」
一方通行「……昔の事だろォが。今は関係ねェ」
垣根「そうだな……色んな奴と友達になれたからな。今はLV5になって良かったと思う。そのお陰でみんなに出会えた」
一方通行「……死ぬ前みてェだな」
垣根「まだ死なねぇよ」ハハッ
食蜂「……」
垣根「ん? どうしたみさきち」
麦野「いや、言いにくいんだがな……」
美琴「トールとそぎーたが食べちゃってあっくんとていとくんの分が無いというか……」
削板「よし、腹ごしらえも済んだから戦うか」
トール「良いぜ」
一方通行「…………」
垣根「…………」
削板「ん? どうした二人とも?」
垣根「今すぐコンビニでカレーを買ってこい。今すぐに」
削板「悪いが今から戦いで……な……」
一方通行「………………」ギロリ
削板「よし、ちょっと買ってくるか」
トール「お、俺も付いて行くとしよう」
一方通行「……カレーが」シクシク
食蜂「ま、また作るから元気出してぇ」
垣根「そういえば、隣人は何作ったんだろうな。もしかして晩飯が余ってるかもしれねぇ」
一方通行「……行くか」
垣根(あっくんを連れていくという約束は果たせるな)
垣根「って事で隣家に行ってくる」
食蜂「洗い物をしましょうかぁ」
美琴「そうね」
一方通行「……カレー作ってねェかな」
垣根「おーい、晩飯余ってないかー」ガチャッ
一方通行「……カレー」
心理定規「あら? 何でカレーって解ったのかしら? そうね。二人分は余ってると思うわ」
垣根「はぁとちゃん最高だな!」
心理定規「えっ」カアァッ
一方通行「……そのカレーを食わせてくれねェか」
心理定規「え、ええ。別に構わないわ。用意してくるわね」
一方通行「はぁとちゃんの名前は伊達じゃねェな……」
番外個体「…………」ムスッ
垣根「あー、あっくん。きっと他の奴らも手伝ったと思うぞ? みここも手伝ったんだろ?」
番外個体「ふぇっ? ……す、少しは手伝ったけど、あっくんとかていとくんに食べさせるために作ったわけじゃないかな!」
一方通行「……悪かったな。文句はそぎーたに言ってくれ」
番外個体(あぅぅぅぅ、どうしてこうなるんだよおぉぉぉ)シクシク
絹旗「どうしたんですかみここ! そこのお二人がみここを悲しませたんですか!家族として超許せませんよ!」
滝壺「てんばつ……」
垣根(いかん、面倒くせぇ)
心理定規「用意出来たわよ」コトッ
垣根(はぁとちゃんタイミングまで最高だな!)
垣根「よ、よし食べるかあっくん」
一方通行「そォだな」
番外個体「…………よし」
垣根「お、美味いな」パクパク
一方通行「美味ェ」ホロリ
心理定規(泣くほどに美味しい物を作った覚えはないのだけれど……)
心理定規「隣で何か食べなかったのかしら?」
垣根「あー、そぎーたとその友達が食いつくしちまってな。みさきちの晩飯食えなかったんだよ」
垣根「まあ、はぁとちゃんのカレー食えたから結果オーライってやつだな」
心理定規「……喜んで貰えて良かったわ」ニコッ
垣根(お、自然な笑顔だな。最愛ちゃんは家族とか言ってたし上手くやってるみたいで良かったぜ。感謝しないとな)
結標「ていとくん。お腹空いてるならこれ食べない?」
垣根「……俺以外に未元物質作れる奴が居たんだな。いや、これは暗黒物質か?」
結標「どっちでも無いし、響きは変わんないわよ!」
垣根(……この物体を食べるのは危険だ。不味いなんて生易しい感想で終わる見た目じゃねぇ)
垣根(だが……これははぁとちゃんの家族が作った物だ。はぁとちゃんの友人として断るわけにはいかねぇ)
垣根(俺に……常識は……通用しねぇ!)
垣根「おう。貰うぜ」
一方通行(正気かよ!?)
垣根「……………………」モグモグ
垣根「美味いな。俺はカレーの方が好きだけど、なかなかの味だぜ」
結標「意外と悪くなかったみたいね。また作ろうかしら」
一方通行(ていとくんの目の焦点が合ってねェぞ……アイツ、自分で作った料理を口に転移すれば最強なンじゃねェか?)
一方通行「馬鹿だなお前……」
垣根「心配するな……自覚はしてる」ボー
一方通行「別の心配が出てきてるけどな。……はぁとちゃん、あわきんには料理を作らせないようにフォロー頼ンだぜ」コソコソ
心理定規「……了解したわ」ヒソヒソ
番外個体「…………」ムスッ
番外個体(何だよ、はぁとちゃんと仲良さげに喋っちゃってさ。ミサカとはそんな風にしてくれないのに。……ま、まあ多少は、いやほんの少しはミサカに問題あるかもしれないけどさ)
番外個体「あ、あっくん! ついでにこれも食べなよ。あっくん用に特別不味い料理作っといたからさ」ケラケラ
暗黒物質「よぉ」
一方通行「………………」チラッ
垣根「………………」ボー
一方通行(やるっきゃねェだろうが……! クソッタレ!)
一方通行「よこせ、みここ」
番外個体「え? は、はい」
一方通行「……あわきん。帰るの面倒だから、これ食って感想言い終わったら隣の家に転移してくれ」
結標「隣なんだから歩きなさいよ……ま、良いわよ。送ってあげる」
絹旗「何であっくんは死地に赴くような顔なんですかね?」
滝壺「おとこの……たたかい」グッ
一方通行「……………………」モグモグ
番外個体「ど、どう?」
一方通行「…………ああ、うめェよ。暇なときに練習すれば、もっと良くなるだろォ」ナデナデ
番外個体「えっ、やっ……ってない! 不味くないなら失敗だよ! あと、あ、頭なでないでよ!」ニヘラ
絹旗(超嬉しそうですね)
一方通行「…………………………」
心理定規「……あわきん。二人を転移してあげて貰えるかしら?」
結標「そうだったわね。みここ、転移するけど良い?」
番外個体「い、良いに決まってるじゃん。た、たまにはミサカに虐められに来なよ。あっくん」
滝壺(たぶん聞こえてない……)
結標「じゃ、送るわよ)ヒュンッ
麦野「食器洗い終わったな」
食蜂「あとはお風呂入って寝るだけかしらぁ」
美琴「良く考えたらこの人数で一人ずつお風呂入るのは時間が……」ドサッ
美琴「!? 何の音?」
麦野「ああ、ていとくんとあっくんか。転移されたんだろ。丁度良いや。ていとくん風呂作ってくれないか?」
垣根「…………」
一方通行「…………」
食蜂「疲れてるのかしらぁ……」
食蜂「あ、せっかくだし一緒に入るのはどうかしらぁ?」
麦野「私は遠慮しとく。二人で入りなよ」
美琴「え? いや私も遠慮したいというか……」
食蜂「友達なら恥ずかしくないわよぉ」
麦野「確か同級生なんでしょ? 仲良く話してきなさい」ヒラヒラ
美琴「むぎのおぉぉぉん!」
白井「はっ! 今お姉さまに危険が及んだような気がしましたの……」
白井「用意は終わりましたの。後は行くだけですわ! お姉さま待っていて下さいまし!」バタン
寮監「白井……こんな遅くに支度をして何処に行こうとしている?」ガシッ
白井「お、お姉さまの隣に引っ越しますの! お姉さまがは引っ越したのにわたくしがここにいるわけにはいきませんの!
寮監「……御坂と食蜂はLV5の特別措置として寮以外に住む事が認められている。貴様はいつからLV5になったんだ?」ミシミシ
白井「えっ? そ、そんな話聞いた事有りませんの!」
寮監「そうか……そんな事も知らない貴様には、基本的な事から教えてやらないとな」ズルズル
白井「ゆ、許して欲しいですのおぉぉぉぉ!」ガタガタ
美琴「そういえば、黒子は引っ越せたのかしら」ザァァァァァ
食蜂「えっ? 白井さんはどうやって来るつもりなのぉ?」チャプン
美琴「えっ? 普通に来れば……あっ」
食蜂「私達に関する事しか改竄してないわぁ……寮監を改竄する時は命懸けだったわよぉ……」
美琴「……そろそろ出ましょうか」
食蜂「……そうねぇ」
削板「さてトール、ここは何処だと思う?」
トール「そうだな、全く解らん」
削板「奇遇だな、俺も全く解らん。これはもしかしたら迷子というやつかもな」
トール「そうだな」
削板「こんな時にこそ根性だな。まずは根性で俺達の目的を思い出すとしよう」
トール「コンビニにカレーを買いに来たんだろ?」
削板「そうだったな。で、ここは何処だ?」
神裂「つかぬ事をお伺いしますが……貴方達は困っているのですか? 遊んでいるのですか?」
トール「誰かは知らないが助かる。コンビニまでの道を案内してくれねーか?」
神裂「こんびにですか……すみませんが、解りませんね。……もしよろしければ一緒に探しましょうか?」
神裂(歩いている内に魔術の痕跡が見つかるかもしれませんし)
削板「助かるぜ。……ん? あれコンビニじゃないか?」
トール「普通にあったな」
削板「よし! ちょっと行ってくる! 二人は待っててくれて良いぞ!」
トール「ああ、わかった」
神裂「ふむ、目的は果たしたようですし、私はここで失礼します」
トール「待て。お前魔術師だろ?」
神裂「……という事は貴方も魔術師ですか?」
トール「その奇抜な服装は天草式か? 女教皇とやらが居るとは聞いたが」
神裂「どうやら、学園都市側が高位の魔術師に出入りを許可した話は本当のようですね……先程行われた戦闘も貴方が関係しているんですか?
」
トール「ああ、ちょっとそこで戦闘を行ってな。俺はグレムリン所属のトールだ」
神裂(グレムリン……北欧神話の名前を冠する者達で構成されている実力者揃いの組織……しかも、トールはその中でもかなりの実力者だったはず。こんな少年だったとは意外ですが、つくづく私は強い相手に当たってしまうようですね……)カチャッ
トール「俺が何者か解った上で戦う気か? 悪いが、仮に本当に女教皇で聖人だとしても俺には勝てねーぞ」
神裂「そうですね、勝てないと解ったら引くのが賢いやり方かもしれません」
神裂「しかし、以前に圧倒的な実力差で勝ち目など万に一つもないような状況で全く臆する事なく向かってきた知り合いが居ましてね」
神裂「その人の為にも引くわけにはいかないんですよ。貴方が学園都市で争いを起こすというならば、全力で止めなければなりません。救われぬ者に救いの手を…… 」
トール(コイツもそぎーたと似たような奴だな。全く、この短時間で人助けが好きな奴に二回も会うとはな。戦いを求めてる俺が馬鹿みたいじゃねーか)
トール「落ち着け。戦う気は無いし、学園都市を壊すつもりもない」
神裂「しかし、先程戦ったと言った筈ですが?」
トール「さっき隣に居た奴とな。もう、アイツとは友達になった」
神裂「……ふむ、全く要領を得ませんね」
トール「とにかく、学園都市に危害を加える気は無いって事だ。そこだけ解れば良い」
神裂「……まあ、信用するには足りませんが」
トール「人助けが好きなのか? さっき居たそぎーたはそうだったが」
神裂「人助けが好き……ちょっと違いますね。傲慢な言い方になりますが、力の有るものが無いものを助けるのは当然の事でしょう」
トール「……そうだな」
トール(力が有る奴は無い奴を救うべき、か。最初はそんな考えだったのかもな。そうだな、どうせ戦うなら誰かの為に戦った方が良いに決まってる。コイツを見てると守るものがある人間は強いみたいだしな。……心が)
神裂「まあ、貴方に戦う意志が無いなら仕掛ける理由も有りませんね」
トール「ま、戦う事自体は好きだけどな。機会があれば相手してくれよ」
削板「はあっ、はあっ……大変だ、助けてくれ」
トール「どうした?」
トール(魔術師が他に来てたのか? コイツをここまで焦らせるとは……かなりの魔術師だな)
神裂「大丈夫ですか?」
神裂(次から次に……相変わらず学園都市は退屈する暇も与えませんねまったく!)
削板「良く考えたら金が無かった!」
トール「…………」
神裂「…………」
削板「わ、悪い。正義のヒーローとはいえ、金が無いのはどうしようもねぇ……」
神裂(何だか毒気が抜かれますね……)
トール(学園都市の未来が心配になるな……)
寝ます。おやすみなさい。
削板「無事にカレーも買えたし帰るか」
トール「俺も帰るとしよう。じゃあな、そぎーた」
削板「何だ? 泊まっていかないのか?」
トール「寝床は自分で探すさ。俺はこの辺をうろついてるだろうから、お前が散歩してればまた会うだろ」
削板「仕方ない。じゃあな、トール」
かん
神裂「それでは私もこれで」
削板「何だ? 泊まっていかないのか?」
神裂「い、いえ流石にそれは」
削板「隣に自由に泊まれて女しか居ない家があるんだが」
神裂「……何だか危ない響きですね」
削板「せっかくだし来ないか? カレー買ってくれたお礼もしたいし」
神裂(まあ、この少年なら信用して大丈夫でしょう。どことなく上条当麻に似ている気もしますね)
神裂「では、お言葉に甘えて」
削板「そういえば、まだ名乗ってなかったな。削板軍覇だ。そぎーたで良い」
神裂「神裂火織です」
削板「かおりか……よし、かおりんだな。行くぞかおりん!」
神裂「えっ、かおりんとはどういう……あっちょっと待って下さい!」
麦野「そろそろ寝るかにゃーん?」
食蜂「あっくんとていとくんはまだ倒れてるけどぉ……」
美琴「部屋まで運ぶ? あっくんは軽いから運べそうだけど……お姫様だっこで」
麦野「冗談でもやめてあげて……」
食蜂「私達は先に寝ちゃいましょうかぁ」
美琴「そうね、起こすのも可哀想な気がするし」
麦野「寝る前に歯は磨くようになー」
美琴「……お母さんみたいね」
麦野「はぁ? お姉さんの間違いだろ」
美琴「おやすみなさいませ、麦野お姉さま」
麦野「……微妙に馬鹿にしてるだろ」
食蜂「明日はみこっちゃんと登校できるのねぇ」
美琴「そうなるわね。明日に備えて寝ましょうか」
美琴(LV5が二人で登校した時の視線に耐えられるかしら……)
麦野「二人ともおやすみ」
食蜂「おやすみぃ」
美琴「ええ、また明日」
削板「やっと着いたな。お邪魔するぞー」ガチャ
絹旗「あれ? そぎーたじゃないですか。こんな夜中に……?」
削板「さっきそこで友達になったかおりんだ。今日から一緒に住む事になった」
絹旗「超唐突ですね。私は構いませんが」
結標「凄く奇抜な格好ね……」
心理定規(……あわきんの服装を突っ込むべきかしら)
神裂「みなさんそう言いますが、魔術の為の服装なので、ちゃんとした意図は有るんですよ」
神裂(……あれ? 魔術師という事を言って良かったのでしょうか? というか、雰囲気に流されてますが、どんどん話と私の名前がおかしな事に……)
結標「……いやいや、ここ学園都市よ? 魔術師は冗談でもょっと無理が有るわよ」
神裂(そうでしたね。学園都市は全てを科学で説明・解析しているのですし、そもそも魔術師などというオカルトを信じる筈が……)
削板「魔術師って本当に居たのか!」
神裂「……え?」
絹旗「魔法使いって事ですか! 超ちょ……興味深いです!」
滝壺「さいあいちゃん……噛んだ」
絹旗「超ほっといて下さい!」
番外個体(まー、ミサカも普通じゃないからね。能力者が居るなら魔術師だって居てもおかしくはないかな)
心理定規「……信じる信じないは別にしても、住むなら歓迎するわ。よろしくね、かおりん」
神裂(あ、これは考えるのが面倒になってきましたね)
結標「みんなが良いなら拒む理由も無いわね、よろしく」
削板「能力者に加えて魔術師とはバリエーションに富んでるな! では、俺は帰る。困ったら俺を呼ぶか根性で何とかしろよかおりん!」
神裂「……お風呂に入っても大丈夫ですか?」
絹旗「もちろんですよ! 今日から超家族ですからね!」
神裂(……何だか楽しそうな気もしてきますね)
心理定規(……露出増やすと良いのかしら)
削板「帰ったぞー」ガチャ
削板「! おい、 あっくん! ていとくん! 大丈夫か!?」
一方通行「そぎーたか……ちょっと無茶しちまってな」
削板「喋るな! 今部屋に連れていってやる!」
垣根「お前が無事で本当に良かった……そぎーた。人生には、いや、男には勇気を出さなけりゃいけない時がある。でもな、断るのもまた勇気だって事を……お前には覚えていて欲しいんだ」
削板「そんな、最後みたいな事言ってんじゃねぇよ……まだ出会ってほんの少ししか経ってねぇだろ……」ポロポロ
一方通行「そぎーた……泣くなんてのは根性が無い奴がする事だろォが」
削板「馬鹿野郎っ……さっき魔術師に会ったんだ。魔術師ならきっとお前らを助けてくれる!」ボロボロ
一方通行「ろくな人生じゃなかったけどよ……オマエみたいな奴が居るなら、学園都市も捨てたもンじゃねェなって思えたぜ……」
垣根「俺に常識は通用しねぇ……か。最後の瞬間はこんなに普通だとは思わなかったぜ……。そぎーた。お前は常識に縛られない生き方をしてくれよ……」
削板「やめろ! 目を閉じるな! 頼むから目を開けてくれ!」
麦野「うるせぇよお前ら!」
削板「寝てるだけか。良かったぜ……」
麦野「二人を部屋に運んだら寝ろよ?」
削板「おう、ありがとなむぎのん。おやすみ」
麦野「おやすみー」
削板「さて、二人を部屋に運んだし寝るとしよう。明日は……人助けがてらトール探しでもするか」
絹旗「そろそろ寝ましょうか」
滝壺「おやすみ……」
結標「おやすみー」
番外個体「……おやすみ」ボソッ
神裂「おやすみなさい」
心理定規「また明日ね」
神裂(さて、この状況はどうしたのものでしょうか……あてが有るわけでもないしですし、暫くは厄介になりつつ、魔術師の警戒に当たるとしましょう)
アレイスター「何人か魔術師が入ってきたっぽいなー。比較的人間が出来てる魔術師だけを招待したから、いきなり街が壊れたりはしなかったから良かった」
アレイスター「問題起きた時の釈明面倒なんだよな……トップの苦悩だよ。頼むからLV5含めて落ち着きを持ってくれ」
アレイスター「LV5が組んだ以上は造反された時に人々を助けてくれる魔術師が便りだからなー。でも、俺は助からなそうなんだよなー。四面楚歌とはこの事だ」ハハッ
アレイスター「……寝るか。明日になったら全ての問題が解決して、世界は平和になって俺に友達が出来てたら良いなぁ」
アレイスター「……言ってて悲しくなってきた」クスン
削板「……良い目覚めだな。今日も良い一日になりそうだ」
削板「ん? みこっちゃんとみさきちは早いな。ああ、二人は学校だったか」
美琴「そぎーたこそ早くない?」
削板「ちょっと散歩に行こうと思ってな」
麦野「良い心掛けだな。まだ寝てるあっくんとは大違いだ」クスクス
垣根「そう言うな。昨日は生死の境をさ迷ったんだ」
美琴「隣で何があったのよ……」
食蜂「良ければ私たちの学校まで一緒に散歩するのはどうかしらぁ?」
麦野「あー、私はパス。二度寝する」
垣根「別にやる事も無いし、俺も付いてくとするか」
削板「よし、行くか!」ガチャ
美琴「しっかし、LV5四人が普通に歩いてるなんてちょっと前までは考えられないわね」テクテク
垣根「常識で考えれば今でも考えられないと思うけどな」テクテク
食蜂「私達に常識は通用しないわぁ」クスクス
垣根「……みんなが気に入ってくれたようで何よりだな」テクテク
削板「誰か困ってる人は居ないか?」キョロキョロ
美琴「そう簡単には居ないわよ」
垣根「……友達なら見付かったけどな」
トール「よぉ」
削板「おお、トールか。約束だし早速戦うか? しかし、こんなに早く出会うとは驚いたぞ」
トール「偶然だ。別に早く戦いたくてこの辺をウロウロしてたわけじゃないからな」
削板「お前とはもう一度戦いたかったしラッキーだったな」
トール「お前がそこまで戦いたいんなら、早く戦うとするか」ワクワク
美琴「…………そぎーた。トールってのはあだ名じゃないのよね?
削板「ん? あだ名かどうから知らないが、最初からそう名乗ったし、俺が名付けたわけじゃないぞ」
美琴「……トール。あんたは電気使いなのよね?」
トール「電気使い……大雑把に言えばそうなるかもな」
美琴「トールのあだ名が決まったわ」
削板「お、何てあだ名だ?」
美琴「ビリビリよ」
トール「…………は?」
削板「なるほど! 早速勝負するかビリビリ!」
トール「待て待て待て! そんな適当なあだ名で納得出来るか!」
美琴「このあだ名は呪われてるから一度装備するとなかなか外せないのよ」
トール「装備した覚えはねーよ!」
削板「どうしたんだビリビリ! 気分が悪いのか?」
トール「ビリビリって呼ぶんじゃねえぇぇぇぇぇ!」バチバチバチバチィ!
寝ます。おやすみなさいー。
美琴「……かつて私をその名で呼ぶ奴が居たわ」
美琴「私には御坂美琴ってちゃんとした名前があんのよ! って注意しても、ふとした時にはそのあだ名で呼ばれたてわ」
美琴「でも、新たにあだ名が付いてからはその名で呼ばれる事は無くなったの」
トール「……何が言いたいんだ?」
美琴「誰かに新しいあだ名を付けて貰うまでは暫定でそのあだ名って事よ」
トール「暫定あだ名ってなんだよ! だいたい俺がそのあだ名になる意味がわかんねーよ!」
美琴「……そのあだ名嫌でしょう? だから、もっとみんなと仲良くなって新しいあだ名を付けて貰いなさい。ちなみに、あんたをそのあだ名にしたのは私に似てるから」
トール「どんな理屈だよ……」
美琴「諦めなさいビリビリ」
トール「くそっ、そぎーた! 今日家に行くぞ!」
削板「おう、なんなら住んでも良いぞ!」
美琴「いや、LV5しか居ないとこだからそれはどうなの……」
削板「問題ない。ビリビリは能力者じゃなくて魔術師だからな。根本的に分類が違う」
美琴「は? 魔術師?」
垣根「……頑張れよ。俺も良いあだ名考えとくから」ボソッ
トール「……お前良いやつだな」
上条「ん? 何してるんだ?」
美琴「えぇ!? 何でカミやんが居んのよ!」
上条「いや、学校に向かってるだけなんだけど……あれ? そっちの金髪の女の子は新しい同居人か?」
食蜂「金髪の女の子……」チラッ
削板「女の子?」チラッ
垣根「……女の子ね」チラッ
トール「………………」プルプル
美琴「あんたは見境ないんかい!」バチバチ
上条「え!? 何でそうなるんだよ、落ち着けビリビリ!」
美琴「誰が!」バチバチ
トール「ビリビリだコラ!」バチバチ
上条「え!? 何で二人反応するんだ!? 何かよく解んないけど不幸だー!」ダッ
トール「待ちやがれ!」
美琴「待ちなさいよ!」
垣根「……先行くか」
食蜂「……そうねぇ」
削板「俺はビリビリを追う。約束が有るからな」
垣根「いっきに人が減っちまったな……」
食蜂「仕方ないわぁ。みこっちゃんは時間に間に合うのかが心配だけどぉ」
垣根「時間がやばくなったら、飛んで迎えに行ってやるよ」
食蜂「ていとくんは優しいわねぇ。正直、ていとくんは誰とでも仲良くなれるんじゃないかしらぁ」
垣根「!! ほ、本当かみさきち!」
食蜂「え、えぇ。そう思うけどぉ」
垣根(自信持って良いのか? 俺には成り行きで出来た友達しかいねぇ。いや、もちろん友達が出来たのは嬉しいし、きっかけになったみこっちゃん達には感謝してる )
垣根(だが、俺が自分で作った友達はいねぇ……いつまでも周りの友人に甘えてちゃ駄目だ)
垣根(……よし、次に見かけた奴と友達になってみよう。頑張れ俺! お、丁度前から誰か来てるな)
垣根(青い髪に……ピアス? 随分と変わった風貌だな。だが、人は見かけじゃない。あいつが俺の、自分から作る友達第一号だ!)
垣根「よぉ、ちょっと良いか?」
食蜂(え? いきなりその人と友達になる気なのぉ?)
青ピ(え? なんなんこの子? 僕こんな子と知り合いちゃうよね?)
青ピ(……イケメン・長身・ちょっと悪そうな雰囲気。そして、後ろには可愛い・巨乳・常磐台の制服の子……)
青ピ(うん。この事から解るのは僕の知り合いにはあらず! けど、僕の敵で有るのは間違いないって事やね!)
垣根「えーっと、名前は何て言うんだ?」
青ピ(な、何で名前なんて聞かれるんやろ……けど、ここで舐められちゃいかん!)
青ピ「人に名前を聞くときは自分から言うのが礼儀やないん?」
垣根(た、確かに! やっぱり見かけと違って常識が有るな! それに比べていきなりつまづいちまったな……ちくしょう)プルプル
青ピ(あかん、めっちゃ怒ってはる。普通に喧嘩も強そうやし……)
垣根「じゃあ、俺から自己紹介するか。垣根帝督、学園都市LV5の第二位だ。気軽にて……」
青ピ「え!? LV5!? いやいや、冗談にしてもそれはきついよ!」
垣根(この反応……LV5は珍しいって事だよな? なら証拠を見せれば興味を持つはず。そしたら、友達になる近道だろ)
垣根「よし、証拠を見せるか。まずは翼を生やして、と」ファサ
青ピ「」
垣根「次に……まあ、適当に未元物質で剣でも作っとくか」
垣根「どうだ? これで信じた……」
青ピ「ごめんなさあぁぁぁぁいぃぃ」ダダダダダダ
垣根「あっ……」バサッバサッ
垣根「……」バサッ
垣根「友達になるの……断られた……」ズーン
食蜂「げ、元気出してぇ。今のはていとくんが先に名乗らなかったのが悪いわぁ」
垣根「そうだよな、先に名乗らなかったのは本当に失敗だった……ちくしょう、あれさえなけりゃ……」
垣根「残念だが、友達作りは俺にはまだ早かったみたいだ……少しずつ学んで行く」
食蜂「私もそうするわぁ。……あら? 時間がちょっと危ないわねぇ」
垣根「なら急がないとな。送って行くぞ」ファサ
食蜂「……? 時間が危ないのはみこっちゃんよぉ?」
垣根「みさきち送った後にみこっちゃんを迎えに行っても間に合う。一人で登校するのは寂しいだろ?」
食蜂(……一応、下心が無いか確認しておこうかしらぁ)
垣根(みこっちゃんはどの辺に行ったんだろうな。確かあっちの方面だと思うんだけど……)
食蜂「友達失格ねぇ……」
垣根「ん? 何がだ?」
食蜂「ちょっと気になる事があって、ていとくんの心を覗いたのよぉ。勝手に見たのは本当に悪かったわぁ……だから、一人で登校するわよぉ」
垣根「……何でそうなるんだ? 別に見られて困る事も無いから気にしないぜ?」
食蜂「人の心が読めると見たくない事も見えるのよぉ。今までに心を読んだ男の人の考えを、友達のていとくんにちょっとでも当て嵌めようとした事を謝ったのぉ」
垣根「……よく解らないけど、気にすんなよ。友達だろ? 友達作りの厳しさを実感して、今まで以上に友達を大事にするつもりだからな」
食蜂「…………ありがとねぇ」
食蜂(ていとくんは友達になってしまえば、本当に良い人なのが惜しいわぁ……友達にならないと伝わらないものねぇ)
垣根「ま、とにかく送るのは問題ないんだよな? ちょっと急ぐぞ」ファサ
食蜂「……何でお姫様だっこなのかしらぁ?」
垣根「一番持ちやすいだろ。しっかり掴まっとけ」
垣根「到着っと」
食蜂「早いわねぇ」
垣根「障害物を全部無視できるからな。おっと、みこっちゃんを迎えに行かねぇと」
食蜂「急いで迎えに行ってあげて欲しいのぉ」
垣根「タクシーになった気分だぜ……ちょっと行ってくるか」バサッバサッ
食蜂「ていとくんは大変そうねぇ。……でも私も」
女生徒A「食蜂さんが殿方と登校!?」
女生徒B「しかも、飛んでいたらしいですわ」
女生徒C「さらにお姫様だっこをされていたそうです……」
食蜂「この誤解を解くのが大変そうねぇ……でも、なんだか心理掌握を使い過ぎるのは良くない気がするわぁ」
食蜂「……こう思えるのもみんなのおかげねぇ」
寝ます、おやすみなさい
上条「なるほど、だいたい解った」
美琴「解ればよろしい」
トール「で、コイツの右手の説明をしてくれないか? 電撃をはじいた……いや、消したように見えたが」
美琴「私はあんたに聞きたいんだけど、実際の能力は何なの? 魔術師なんて冗談は痛いわよ?」
上条「……ビリビリ。ちょっとこっちに来てくれ」
美琴「だから、ビリビリじゃないって……」
上条「いや、お前じゃなくて」
美琴「あ、うん……」
美琴(……これはこれでなんだか寂しいわね)
トール「……俺もビリビリに納得したわけじゃないけどな」
上条「お前が魔術師って本当か?」ヒソヒソ
トール「ああ」
上条「目的は何だ?」
トール「強い奴を探しに来た。俺より強ければ申し分ない」
上条「格ゲーキャラのプロフィールかよ……禁書目録に関してはどうなんだ?」
トール「……お前科学側の人間じゃないのか? 禁書目録に興味は無い。少なくとも俺はな」
上条「まあ、上条さんにも色々有りまして……俺の右手には幻想殺しって能力があってさ。能力だろうと魔術だろうと、異能の力なら何でも消せるんだ」
トール「随分ふざけた能力だな。さっき実際に見ちまったからには信じるしかないが」
上条「俺らの敵じゃないって事で良いのか?」
トール「そうだな。けど、戦ってみたくはある。面白い力を持ったお前と戦ってみたい」ニカッ
上条「そーですかー。……やっぱりみこっちゃんに似てるよお前」シクシク
美琴「話は終わったの?」
上条「あー、彼は魔術師です。終わり」
美琴「適当過ぎるでしょ!? というか魔術師なんて有り得ないし!」
トール「LV5ってだけあって凝り固まった脳だな。いかにもな科学側代表ってとこか」
美琴「……どういう意味?」
トール「コイツの右手の能力は知ってるんだろ? そんな滅茶苦茶な能力の存在を目の当たりにしても、魔術師は絶対に居ないって断言出来んのか?」
美琴「そ、それは……」
上条(まあ仕方ないよな。俺も禁書目録に初めて会った時は魔術の話をされても全く信用しなかったし)
上条(LV0の上条さんでこれならLV5のみこっちゃんに信じさせるのは……)
トール「……まあ、簡単に納得させる方法がある」
上条(おっ?)
トール「コイツは学園都市最強の電気使いなんだろ? って事は、同じく電気を使ってる俺がみこっちゃんに勝てば、俺は学園都市の能力者じゃないって事だ」
上条「えっ?」
美琴「……それもそうね。でも、その言い方だとあんたが私より強いみたいな感じよ?」バチバチ
トール「そういう意味で言った。そぎーたも強かったが、負ける程とは思わねーな」
美琴「面白いじゃない。電気使いと電撃使いの格の差を見せてあげるわよ」
トール「負ける奴の台詞だな」
上条(え? もう戦う流れ? この二人は先頭民族なんでせう?)
上条(でも、上条さん一人じゃビリビリ二人相手出来ないし……)
削板「やっと見つけたぜビリビリ……」
上条(救世主そぎーた!)
上条「そぎーた! 俺がビリビリを止めるからお前はビリビリ……じゃなくて、俺がみこっちゃんを止めるからお前がビリビリを止めてくれ!」
削板「何を止めるんだ?」
上条「いやそれが、二人が戦おうとしてて……」
削板「何で止めるんだ?」
上条「えっ?」
削板「あんなに仲が良い二人だぞ? 戦いを通して、より仲良くなるに違いない」
上条「仲がいい……」チラッ
トール「………………」ゴゴゴゴゴゴゴ
美琴「………………」ゴゴゴゴゴゴゴ
上条「…………」
上条(止められるのは俺しか居ない)
トール「そぎーたも来たみたいだし、さっさと終わらせるか」バリバリバリ
美琴「全力でいくわよ……!」バチバチバチッ
上条(くそっ、間に合うか!? しかも、二人同時に……)
トール「いくぞ!」バチン!
美琴「いくわよ!」バリッ!
上条「だあぁー、ちくしょう!」
美琴「ちょっ、あんた何してんのよ!?」
トール「俺のを消して後ろの電撃どうすんだ!」
上条(くそっ、みこっちゃんのは消せねぇ! 最近病院送りは避けてきたってのに……)バシッ
上条(……あれ? 何ともないぞ?)
垣根「カミやん大丈夫かー?」バサッ
上条(未元物質で壁作ってくれたのか……)
垣根「……カミやん絡みの修羅場?」
削板「だいたい合ってるな」
美琴トール「違う!!」
垣根「それはともかくとして、何で喧嘩してんたんだ?」
トール「俺が魔術師なのを認めないから実力行使に出ただけだ」
美琴「頑なに魔術師だって言い張るからよ」
削板「いや、トールは魔術師だぞ。根拠は無いが」
垣根「うーん……ビリビリ、じゃなくてトール。お前は魔術師なのか?」
トール「何度も言うが魔術師だ」
垣根「じゃ、トールは魔術師だな」
美琴「ちょっと、どうしてそういう事に!」
垣根「そりゃまあ、友達がそう言ってるからな。そぎーたも言ってるし」
上条「ちなみに上条さんは魔術師の存在を知ってます」
美琴「……何よ、私だけ悪者じゃない」
上条「正直、みこっちゃんの気持ちも解る。でも、世の中には科学じゃ説明出来ない事もあるんだよ。……俺の不幸とか」シクシク
垣根「……本当はもう認めてるんだろ? みこっちゃんのは壁で止めたが、トールのは止められたかわかんねぇ」ボソッ
美琴「……わかったわよ。認めるわよ」
トール「まあ、認めるんならそれで良いさ」
美琴「で、でも、あんたのあだ名はビリビリのままだからね!」
トール「くそっ、絶対にあだ名変えてやるからな!」
上条「……実はトールとみこっちゃんってお似合いだったり?」
垣根「カミやん。その言葉はみこっちゃんの前では言わないで下さいお願いします」
上条「でも、よく魔術師なんて信じたな」
垣根「アイツは戦い好きで異常な強さだが、そんな能力者の噂は聞いた事ないからな。……あとはまあ、魔術師を信じたっつーより、友達を信じただけだけどな」
上条「……上条さんはていとくんみたいに真っ直ぐな奴が好きですよ?」
垣根「友達をもっと大事にしようと思う出来事があったばっかりだからな」
上条「何かあったのか?」
垣根「青髪にピアスした奴に友達になるのを断られてな……」シクシク
上条「え、青髪にピアスって……あー! 学校遅刻する!」
垣根「そうだった、みこっちゃんを学校に送らないといけねぇ! ……すまん! カミやんは右手が有るから無理だ!」
上条「不幸だー!」ダッ
トール「……予定通り戦うか、そぎーた」
削板「望むところだな」
垣根「待て! 今舞台を作るから!」ファサ
削板「ありがとな! 急いでるんだろ? 頑張れよ!」
垣根「ああ。間ねぇからさっさと送るぞ!みこっちゃん」
美琴「ちょっ、何でお姫様だっこなのよ! 降ろせ!……高い高い! しかも早い! 降ろして! いや、急降下もやめて! 私が悪かったかあぁぁぁぁぁ! もう友達と喧嘩なんてしないから許してえぇぇぇぇぇぇ」ガクガク
垣根「その、何だ……悪かった」
美琴「……… 怖かった」グスン
美琴「いくらなんでも、人に抱えられてあの高さは怖いわよ」シクシク
垣根「で、でもみさきちは平気だったぞ?」
美琴「どーせ私はみさきちみたいな度胸も技量も無いわよ」イジイジ
美琴「胸も無いわよ」ボソッ
美琴「……………しかも、トールに負けたし」ズーン
垣根「い、いや度胸はあるだろ! それに負けたわけじゃないし…!」アセアセ
美琴「私の電撃止めたじゃない。トールのは無理って言ったのに」イジイジ
垣根「いや、あれは言葉の綾って言うか……」オロオロ
垣根「というか、みこっちゃん。ここで話をするのはマズいんじゃないか……」アセアセ
女生徒A「あの人は先程食蜂さんを運んだ人ですわよね?」
女生徒B「御坂さんが泣いていらっしゃるようですわ……」
女生徒C「わたくし、修羅場というものを初めて見ましたわ……」
女生徒D「殿方にお姫様だっこされて遅刻しながらの登校……憧れますわ」
女生徒E「お姉様! 何なんですのその殿方は! 類人猿よりはマシに見えますが、ただの女好きですの! 気付いて下さいまし!」
女生徒F「……ていとくん頑張ってぇ」
美琴「どうせ私なんてただのビリビリよ……」ドヨーン
垣根(くそっ、どうにかしないと……待てよ、今こそアイツの出番じゃないか!? ファミレスでカミやんが言ってたから調べてみたアイツ!)
垣根「お、おーいみこっちゃん」
美琴「……何よ?」グスン
垣根「未元物質ゲコ太だぞ!」
美琴「…………!」パアッ
垣根「この一つしかないオリジナルのゲコ太をあげるから、頑張って学校に行ってくれるかなー?」
美琴「行くっ! 行くわ!」
垣根「よし、じゃあ大事にしてねー」
美琴「ありがとうていとくえもん!」タタッ
垣根「……修羅場は回避したな」フーッ
女生徒F「……出来るだけ能力は使わないと決めたばかりだけれど、みこっちゃんの為に早速使う事になりそうねぇ… 」
寝ます。おやすみなさいー
レスは見てるんですが、このままのゆるーい感じでいかせてもらいます。みこっちゃんも大分アレですが多目に見てやって下さい
絹旗「超おはようございます!」
心理定規「……朝から元気ね」
番外個体「姫とあわきんはまだ寝てるのに……二度寝したくなってくるよ」
神裂「生活バランスが乱れてしまいますよ? 朝食は用意していますから食べましょう」
絹旗「え? これかおりんが作ったんですか?」
神裂「……その呼ばれかたは慣れませんね。はい、私が作りました。特にする事も無かったので」
番外個体「……なんというか、完璧すぎて弱点を探したくなるね」
神裂「そんな事はありませんよ。機械にはめっぽう弱いですし」
絹旗(こんな頼りになるお姉さんが機械に弱いなんて、超可愛いじゃないですか!)
心理定規「じゃあ、食べましょうか」
絹旗「それにしてもやること無いから超暇ですね」パクパク
心理定規「ほとんどが元は暗部所属だったのに暗部が解体されたのだから暇なのよね」
番外個体「ミサカは……隣に遊びに行こうかな」
絹旗「私はB級映画探しに出ます」
心理定規「私は……家で落ち着こうかしら」
神裂「私はそうですね……知り合いに挨拶に行くとしましょうか」
絹旗「ところでかおりん……普段何を食べているんですか?」
神裂「別に変わった物は食べていませんよ。あとで昼食と夕食も作りますから、それが普段私が食べているものと思って頂いてもらえれば……
」
心理定規「それを食べていれば良いのかしら……はっきり言って関係ないとは思うのだけど」
神裂(何の話でしょうか?)
番外個体「……ミサカはもう隣に行くよー」
番外個体(ちょっと気になるけど)
番外個体「遊びに来たよー!」ガチャ
番外個体「さて、誰も居ないみたいだね。あっくんは寝てるだろうし、部屋にお邪魔しようかな」ニヤリ
番外個体「2階がみんなの部屋みたいだね。まずはこの部屋から……」ガチャ
番外個体(一発で当たった! というか、鍵付いてないなんて信用してるんだね……ちょっと妬けるかな)
一方通行「…………」スースー
番外個体「さて、どうしようかな」
番外個体(普通に起こしてもインパクトが無いよね。ボディプレスならふざけた感じだし、あっくんを苦しめるっていう言い訳が通る)
番外個体(でも、この細さにボディプレスは不味いよね……どつすればいいのかなー)
一方通行「うーン、みここ……」スースー
番外個体(!! ……い、今ミサカの名前を呼んだよね!)
一方通行「や、やめろ。さすがに俺の心が持たねェ」ウンウン
番外個体(……うなされてる夢に出てるのかよ。ま、まあミサカの名前を呼んでくれただけでも嬉しいけど)
番外個体「嬉しすぎて色んなところが起っちゃいそう……」
麦野「……何やってるんだお前」
番外個体「!!!??」
番外個体「こ、これは違う! 単にあっくんの寝込みを襲おうとしただけで……」アセアセ
麦野「その言葉がとどめになってるぞ……」
番外個体「うっ、ぐぅ……」
麦野「……まあ、別に誰かに言おうってわけじゃないわよ。ちょっと質問に答えてくれれば良いの」
番外個体「質問? ミサカに答えられるのなら別に良いけど……」
麦野「大丈夫よ。みここがさっき言ってた事だから。……色んなところが起っちゃいそう、って何が起ちそうなの?」ニヤニヤ
番外個体「………………!!」カアッ
番外個体「セ、セクハラだよこんなの!」
麦野「自分で言ってたじゃない。あ、これってセクハラのような事なの?」クスクス
番外個体「……え、えっと……鳥肌とか」シドロモドロ
麦野「他には?」
番外個体「た、立ち向かう意思…………」
麦野「他には?」
番外個体「て、徹底抗戦する気持ち…………」
麦野「ほとんど同じ意味じゃない」
番外個体「か、身体……かな」
麦野「具体的にはどこなのかにゃー?」
番外個体「………… …」ボンッ
番外個体「い、言えるわけないよ! 馬鹿! 変態! 鬼畜!」ダッ
麦野「あちゃー、流石にからかい過ぎたか……」
一方通行「……朝からうるせェな」ノビー
麦野「おはようあっくん。みここが来てて、一緒に出かけたいってさ。待ってるから早く用意して迎えに行きなよ」
一方通行「みここがかァ? ……本当だろうな?」ギロッ
麦野「いちいちこんな嘘つかないって」
麦野(まあ嘘なんだけど図星でしょ。からかった御詫びって事でね……)
一方通行「……用意するか」
番外個体「はぁ……思わず外に出ちゃったよ。やることも無いからあっくんと遊ぼうとしたってのに」
番外個体「……帰ろ」
一方通行「行くぞみここ」
番外個体「うわびっくりした! ……え? 行くって何処に?」
一方通行「はァ? オマエが言い出したんじゃ……むぎのんのやつ騙しやがったな」ビキビキ
番外個体「じょ、冗談だよ! あ、買い物に行こう! 代金は全部あっくん持ちだからね!」
一方通行「チッ、解りにくい冗談だな。それで良いから行くぞ」
番外個体(これは……むぎのんに感謝してやってもいいくらいだね)ホクホク
ごめんなさい、きついので早めに寝ます。おやすみなさい
麦野「さて、面白そうな事になったし、追跡しないとね」
絹旗「何やってるんですかむぎのん?」
麦野「うわっ! いつの間に……」
滝壺「みここが誰かと出掛けるのが見えた」
麦野「お姉さんは今から忙しいから、子供は帰って寝てなさい」
絹旗「子供扱いしないで下さい! 家族が男と出掛けるなんて超気になるじゃないですか! 家族として!」
滝壺「気になる」
麦野(家族関係ないだろ)
麦野「わかった、一緒に行くか。ただ、見つかったら覚悟しろよ。相手は第一位なんだから!」
絹旗「もちろんです!」
神裂「お二人とも突然外に出てどうしたんですか?」
麦野「……誰?」
滝壺「新しい家族」
麦野「あー、よく解んないけど一緒に行くか」
神裂「え? 何処にですか? というか貴方はどなたですか?」
麦野「まあ、細かい事は良いから。あんたは学生には見えないね。アンチスキルとか?」
神裂「……18歳ですから学生でもおかしくないのですが……」イジイジ
麦野「えっ? 18歳なの? ……ちょっと握手してくれる?」
神裂「え、ええ。よろしくお願いします」
絹旗(何か感じるものがあったんですかね。というか、18歳の雰囲気じゃないです!)
滝壺「そんなことより……見失う」
麦野「忘れてた! 行くわよ!」
神裂「えっ、ちょっと腕を引っ張らないで……結局何処に行くんですかー!?」
結標「……出かけようかな」
心理定規「何処に行くのかしら?」
結標「ちょっと子供に会いにね。……暗部解体されて自由になったから」
心理定規「……行ってらっしゃい」
心理定規「一人になってしまったわね」
心理定規「……隣に行ってみようかしら」
垣根「疲れた……人を二人運んだのもそうだが、朝から色々有りすぎだろ。……帰ってくる家が有るってのは良いもんだな。やっぱり」
垣根「ただいまー。あれ? むぎのんとあっくんはまだ寝てんのか? いや、靴が無いから出掛けたのか。一人かよ……寂しいな」
垣根「一人が寂しいなんて元暗部のLV5には似合わねーな」ケラケラ
垣根「…………はぁ」
心理定規「お邪魔するわ。……玄関で何をしているのかしら?」
垣根「おお! いや、みんな出掛けててする事が無かったんだよ。はぁとちゃんこそどうしたんだ?」
心理定規「私もみんな出掛けてしまって、する事が無かったから……その……みんなに会いにね」
垣根「残念ながら俺しか居ないが、良かったらゆっくりしてけよ」
心理定規「………ありがとう」
食蜂「お昼ご飯一緒にどうかしらぁ?」
美琴「良いわよ」
取り巻きA「……女王と御坂さんは、実は仲が良かったのでしょうか?」
取り巻きB「さぁ……ですが、LV5のお二方の仲がよろしいのであれば、常磐台の生徒としては嬉しい事ですわね」
取り巻きC「少し寂しい気もしますが、あの方に比べると……」
白井「…………お姉さまを寝取られましたの」シクシクシク
美琴「元々あんたのもんじゃないわよ!」
食蜂「よ、良ければ白井さんも一緒にどうかしらぁ?」
白井「……敵からの同情は受けませんわ!」ダッ
食蜂「……やっぱり友達を作るのは難しいわぁ」シュン
美琴「いや、あいつは例外だと思うわよ……?」
一方通行「で、何を買うンだ?」
番外個体「その前に何か食べない? ミサカお腹空いちゃったよ。男なら言われる前に気付いて欲しいもんだね」
一方通行「……悪かったな。そこの店で良いか?」
番外個体「う、うん」
麦野「危うく見失うとこだったわ……」
滝壺「能力追跡しようかとも思った」
絹旗「それは超やめて下さい」
神裂(理由は聞きましたが、二人を追う必要が有るようには思えませんね……)
一方通行「……美味いか?」
番外個体「まあまあだね。一緒に居るのが貴方じゃなかったら、もっと美味しかったかな」ケラケラ
一方通行「……そりゃ残念だったな」
番外個体(死にたい)
番外個体(距離縮むどころか、どんどん遠ざかってるよ……本当泣きそう。……っていうか本当に涙出てるじゃん!)ガタッ
一方通行「ど、どうしたァ?」
番外個体「何でもないよ! ちょ、ちょっと目にゴミが入ったから洗ってくる!」
麦野「あっくん殺す」
絹旗「家族を泣かす人は誰であろうと超許しません」
滝壺「ただじゃおけない」
神裂(訳有りなのでしょうか……涙まで流す程の事情ですし……)
神裂「助けてあげたいですね」
アックァ「ならば手伝おう。我輩の魔法名は、その涙の意味を変える者であるからな」
神裂「良い魔法名ですね。素晴らしいと思います。…………魔法名? って貴方は!」ズザザザザザ
夜中また書くと思います。ちなみにアックァはテレズマも聖人崩しもされていない神全体アックァである。
アックァ「少しは落ち着け。知り合いの居ない学園都市で見覚えのある顔を見て、声をかけたようとしたら、視線の先が見えただけである」
神裂「むしろ貴方が普通に話しかけてくるのがおかしいでしょう! また上条当麻を狙いに来たのですか!」
アックァ「いや、きちんと招待は受けている。あの少年目当てでもなく、なんとなく来てみただけである」
神裂(トールといいこの人といい、なんとなくで来ていい戦力では無いでしょう……)
神裂「……まあ、良いでしょう。学園都市に危害を加えるつもりはないのでしょう? 事を起こさないなら私としても変に荒立てたくはありません」
アックァ「物分かりがよいな。我輩も分別なく暴れる気はないので安心するがよい」
神裂「……二人目ですからね」
絹旗「……超お取り込み中にすみませんが、誰ですか?」
麦野「そういや、あんたの名前も聞いてないわね」
神裂「そ、そういえば自己紹介がまだでしたね。私は神裂火織です。こちらは……」
絹旗「ちなみにあだ名はかおりんです」
神裂「えっ? いや、別に……」
滝壺「かおりん」
神裂「いえ、ですから……」
滝壺「かおりん」
神裂「…………かおりんです」カアァ
麦野「で、二人はどんな関係なの?」
神裂「関係、ですか。……難しいですね。浅いといえば浅いですし、深いといえば深いと言ったところでしょうか。会ったのは一日ですが、なかなか濃い時間でしたよ」
滝壺「おとなのかんけい」
麦野「ストレート過ぎるっての」
神裂「いや、違いますからね?」
絹旗「超気になることが有るんですが、アックァさんに聞いてみても良いですか?」
アックァ「我輩が答えられる質問なら答えよう」
絹旗「アックァさんって18歳だったりするんですか?」
麦野「」
滝壺「」
神裂「」
アックァ「……質問の意図は図りかねるが、単純に答えるなら違うのである」
絹旗「かおりんとお知り合いという事で、もしかしたら同じ年かと思って超びっくりしました」
アックァ「……つまり貴様は18歳という事であるか?」
神裂「言うまでもなくそうなります」
アックァ「………………………………見た目通りであるな」
神裂「なんですかその謎の間は殺しますよ」チャキッ
神裂「で、涙の理由を変える方法に心当たりはあるのですか?」
アックア「あの雰囲気は恐らく別れ話であろう」
麦野「いや、まだ付き合ってないからな?」
アックア「ならば、別の良い男を探すべきである」
絹旗「超話聞いてないですね」
神裂「仮にそうだったとして、違う涙を見るのにどれ程の時間を要する気ですか……」
アックア「ふむ、違う涙を見る方法は確かに有るのである」
神裂「最初からそれを言えば……」
アックア「我輩があの少年をボコボコにしたら、奴を好きなあの少女は涙を流すはずである」
神裂「いやいやいやいやいや」
アックア「冗談である」
麦野「冗談を真顔で言うなよ……」
アックア「貴様らには何か手段は無いのであるか?」
絹旗「手段が有ってもみここのあの性格じゃ実行は超難しいですね」
滝壺「すなおじゃない……」
麦野「もう一方通行拉致って直接話すのが早いんじゃないか?」
絹旗「相変わらずむぎのんは超適当ですね」
滝壺「それがむぎのんの良いところ」
神裂「もうちょっと真面目に……おや、アックアは?」
アックア「連れてきたのである」
一方通行「な に をやってるのかなァ? 返答次第ではブチコロシ確定だぞコラ」
麦野「」
絹旗「」
滝壺「」
神裂「な! さっきまであそこに居たはず……」
アックア「扉をあけて閉まる前に人を連れてくるなど、造作も無い事である。無論店主にも見つかっていない」
神裂(店内が騒然としてますね。……それにしても、聖人の力をこんなところで使うのはどうなんでしょう?)
麦野「えっ? っていうか反射は!?」
アックア「反射……? 何かする前に連れてくれば良いだけである」
絹旗「……超何者なんですか?」
アックア「ただの傭兵くずれである」
麦野(いやいや……)
絹旗(どっちにしろ超おかしいでしょう……)
滝壺「意味は解らないけど……すごい」
一方通行「で、ゾロゾロ付いてきて何やってんだ?」
麦野「あー、あっくんとみここが気になってな。様子を見に来たらみここが泣いてるのが見えたから」
おっとむぎのんが一方通行と呼んでいた。たまに前の呼び名で呼ぶときあるよねミスですごめんなさい
アックアさん若すぎワロタwwwwww
一方通行「チッ、やっぱり泣いてやがったか……」
絹旗「心当たりはないんですか?」
一方通行「有れば苦労しねェよ。いつものように悪態ついた後、急に泣いた」
麦野「とりあえず、何か買ってやれば機嫌直すんじゃない?」
一方通行「元々そのつもりだがな……面倒な事になりやがった」
アックア「貴様にとって、あの少女は大事な人であるか?」
一方通行「つうか誰だよコイツは」
麦野「傭兵くずれ」
一方通行「解答になってねェよ。……大事な奴だ」
アックア「ならば多くは語らん。あの少女を守れ。嬉し涙以外の涙を出させるな」
一方通行「……ハッ、余計なお世話だっての」
アックア「最後に……あの少女が大事に思っている貴様自身を守れ。そして、あの少女のために戦うのである」
一方通行「…………そォだな」
麦野「あっ、みここがトイレから出てきたぞ」
絹旗「超慌ててますね」
滝壺「あっくんを探してる……」
一方通行「……行ってくる」
アックア「健闘を祈るである」
神裂「きっと大丈夫です。……家族の私が保証しますよ」
一方通行「……ありがとな」
一方通行「ただしむぎのんは帰ったら話がある」ギロッ
麦野「えっ!? 見逃してくれる流れじゃなかったの!?」
神裂「しかし、アックア。なかなか言い事を言いますね。見ただけで解ったんですか?」
アックア「いや、適当である」
麦野「台無しだな……」
アックア「冗談である。本当は……」
絹旗「本当は?」
アックア「同じあっくんとして、感じるものがあったからである」
滝壺「……」
絹旗「……」
神裂「……」
麦野「……」
アックア「冗談である」
麦野「……傭兵くずれって冗談が好きなのか?」
絹旗「超例外だとおもいます」
滝壺「大丈夫。冗談が好きなあっくん二号を私は応援している」
神裂「む、みここのところに行ったようですね」
麦野「あ、抱き付いて泣いてる」
神裂「あっくんが何か言ったら更に泣き出しましたね」
滝壺「……青春だね」
絹旗「うっ……うっ……超感動的です」
アックア「ふむ、目的は達したのであるな」
神裂「これからどうするのですか?」
アックア「まずは家を借りるのである。学園都市の居心地は思ったより悪くなかったのでな」
神裂(おや? この流れは……?)
麦野「じゃあ、私の家に来るか?」
神裂(ですよねー)
アックア「有り難い話だが少女の家に泊まるのは気が引けるのである」
麦野(しょ、少女……)テレテレ
麦野「き、気にしなくて良いわよ。さっきのあっくんとも共同生活してるし」
絹旗「あっくんは問題無さそうですし、帰りましょうか。話は座ってするべきです」
神裂「そうですね。そろそろ戻りましょう」グー
神裂「い、今のはですね!」
麦野「はいはい、帰って美味しい昼御飯期待してるにゃーん」
絹旗「え? 麦野もこっちで食べるんですか? 超残念な事に鮭弁当は無いですよ?」
麦野「別に鮭弁当しか食べない訳じゃないっての」
滝壺「私も手伝う」
神裂「はい……ありがとうございます。恥ずかしくて泣きそうです」
アックア「む、泣いているなら理由を変えるのである」
神裂「泣いてません!」
番外個体(はぁ……顔を会わせにくくて出るのに時間かかっちゃったよ)
番外個体(どうしよっかなぁ……素直に謝るなんて無理だし)
番外個体(ってあれ? ……あの席だったよね? あっくん居ない……というか店内に居ない。え? 嘘? 何で?)
番外個体(トイレ? いや、足音もドアを開ける音も聞こえなかったし……)
番外個体(………………見捨てられた?)
番外個体(…………まあ、別に捨てられてもどーって事無いんだけどね。ミサカはもっと酷い理由で作られてるし)
番外個体(それにあっくんに対して、あの態度の悪さで今まで面倒見てくれてたのがおかしいんだよ)
番外個体(一人ぼっちになったって、以前に戻るだけじゃん。ミサカは前からこうだったんだ。ここ最近がおかしかったんだ)
番外個体(家族なんて……ミサカが家族になんてなれる訳がなかったんだ。ちょっと長い夢を見てただけなんだよ。馬鹿みたいに浮かれた夢を)
番外個体(あーあ、結局謝る事も感謝の言葉も言わないまま終わりか。ミサカらしいね。所詮は負の感情の塊かぁ)ケラケラ
番外個体(おっかしいなぁ。頭では納得してるし、心は諦めてるし、体は動かないってのに)
番外個体(何で涙が出てくるんだろうなぁ……)ポロポロ
番外個体(クローンって事を忘れる位楽しかった。嬉しかった。初めて心ってものを持った気がしたね)ポロポロ
番外個体(あの生活には戻れない……自業自得だよ。……本当に馬鹿だなぁミサカは。まだ大事な思いも伝えてなかったのに)ポロポロ
一方通行(結局アイツは誰だったんだよ。……だがまあ、言ってる事は正しかったかもな。とりあえずみここに会って……ン?)
一方通行「何でまた泣いてンだオマエ」
番外個体「!!」
番外個体「……なん……で?」ヒグッ
一方通行「いや、質問したのはこっちだろ……」
番外個体「……なんで戻ってきたの……?」グスグス
一方通行「いや、まだ支払いも終わってねェし……」
一方通行「これから買い物行くンだろォが。帰る訳ねェだろ」
番外個体「ーーーっ!!」ポロポロ
一方通行「泣くなっての。……安心しろ。お前のために戦ってやる。守ってやる。余計な心配はすんな」
番外個体「う、うん……あの……いつも悪態ついてごめん……なさい」グスグス
一方通行「……もう慣れたから気にしてねェよ」
番外個体「そ、それと…………」
一方通行「何だよ?」
番外個体(言えるかな……さっきあっくんはもう慣れた、って言ってたから慣れる前は我慢してたんだ。ミサカだってこのくらい……!)
番外個体「あ、ありがとう……いつも、面倒見てくれてありがとう!」
一方通行「……! 気にすンな。もっと俺を頼れ。多少の無茶なら通してやるよ」
番外個体(い、言えた! 良かったぁ)ホッ
一方通行「もちろん、お前だけじゃなくて打ち止めや妹達もなァ」
番外個体「………………は?」ビキッ
一方通行「アイツらも俺の実験の被害者だからな。……助けてやる必要がある」
番外個体「……あーもー! あっくんはやっぱりあっくんだったよ! やっぱ死ねこの腐れモヤシ!」プンスカ
一方通行「オマエはその中でも色んな意味で一番大変な個体だろうが。ちゃんと面倒みてやるよ」
番外個体「……そうだよ。ミサカは一番手がかかる繊細な個体なんだから、もっと大事に扱って貰わないと納得いかないかな。解ったなら買い物に行こうよ」
一方通行「……へいへい」
番外個体(まあ、今はこんな感じで充分楽しいね)ホクホク
寝ます、おやすみなさいー
心理定規「………………」
垣根「………………」
心理定規「………………」
垣根「……………………」
心理定規(気まずいわ……)
心理定規(な、何か話すべきかしら……でも話す事も思い付かないし……考え無しで家に来たのは失敗だったわね)
垣根「そういえば、はぁとちゃんは俺が居なくなった後は何をしてたんだ?」
心理定規(痺れをきらしたのかしら。自分から話さない人が相手だとやりにくいものね)シュン
心理定規「と、特に何もしてないわ。ていとくんが居なくなってスクールは壊滅状態だったのよ。死んだと聞いていたけれど、生きていたなら……ちゃんと伝えて欲しかったわね」
心理定規(貴方が死んだと聞いた時は暗部で出合った事を心から後悔したものよ。もっと能力関係なく普通に出会えていれば、と)
垣根「…………そうだったな。それなら、今も伝えなきゃいけない事がある」
心理定規「何かしら?」
垣根「はぁとちゃん……俺は確かに死んだ。あっくんと戦って殺された」
心理定規「えっ? ……意味が良く解らないのだけれど……冗談かしら?」
垣根「…………俺は死んだ後に脳だけ保存されてな。暫くはそのままだったが、未元物質で作ったんだ。俺自身を」
心理定規「…………」
垣根「まあ、びっくりするよな? 俺の未元物質に常識は通用しねぇ、か。俺自身驚いたぜ」
垣根「俺は確かに死んだ。今の俺はそんなふざけた存在だ。それを知ってはぁとちゃんはどうする? もちろん、どうしたって構わない。周りに言う事も止めはしない」
心理定規(……どうやら本当のようね。未元物質は本日に何でもアリだわ。……どうするって言われても困るわね。答え決まっているもの)
心理定規「どうもしないわ。貴方がていとくんで、私の友人である事に変わりはないもの。……打ち明けてくれて嬉しかったわ」
垣根「……ありがとな」
心理定規「こちらこそ感謝してるわ。貴方のお陰で友達と家族が出来たものね」
垣根「LV5なんて、強いだけで良いことはないって思ってたけどな。……LV5だったからみこっちゃん達に出会えたし、はぁとちゃんにもう一回会えた。LV5じゃなけりゃ、そもそも死ななかったかもしれないが、暗部ではぁとちゃんに会う事もなかったかもしれない」
心理定規「……言い出したらキリがないわよ」
垣根「だな。俺は今満足してる。これだけで充分だ」
心理定規「……ていとくんが頑張って打ち明けてくれたから、私も頑張って自分から話してみるわ」
垣根「別に無理して話す必要はないだろ」
心理定規「でも、会話が無いのは……」
垣根「話さなくても同じ場所に居るってだけで安心するだろ。それで良いじゃねぇか」
心理定規(……こういう事を平気で言うのがていとくんよね)
心理定規「でも、私はもっと話してみたいもの。ていとくんとも友達とも家族とも」
垣根「その意気だ。俺も手伝うぜ」
心理定規「ふふっ、ありがたく手伝って貰うわね?」ニコッ
上条「何で勉強ってのはこんなに疲れんですかねぇ……頭痛すぎて死にそう」
青ピ「何を言うとんねんカミやん! 僕なんて朝からLV5のリア充に本当に殺されるとこやったんやで!?」
上条(ていとくん……)
土御門「カミやん。最近学園都市の動きがおかしい。暗部は解体するし、高位の魔術師が学園都市に来た形跡が有る」ボソボソ
上条「あー、えっとな。その件は俺に任せといてくれれば問題ない。もっと気楽に構えてて良いぞ」
土御門「歩く不幸のカミやんからそんな言葉を頂けるとはな……すまないが頼む。協力出来る事が有れば言ってくれ」
小萌「かみじょうちゃーん? 今が授業中なのは解ってますか?」
上条「えっ!? 何で俺だけ!? 青ピと土御門だって喋ってた……おい! 目を逸らすなお前ら! まさに今だ! 協力しろ土御門!」
姫神「悲しい位の不幸体質……私も不幸な自覚はあるけれど」
吹寄「何度やれば理解するんだあの3バカは……」
小萌「上条ちゃんは授業終わりに個人レッスンですよー?」
上条「不幸だー! というか、理不尽だー!!」
トール「そろそろ帰るか」
削板「そうするか。改めて思ったが、やはりビリビリは強いな」
トール「……そのあだ名は一刻も早く変えるとして、そぎーたもなかなか強いぞ。良く解らない力だがどんな原理なんだ?」
削板「残念ながら俺にも解らん。別に気にしないがな」
トール「気にしろよ。自分の力を正しく理解すれば、それだけで間違いなく強くなるからな」
削板「前に俺をボコボコにした奴が似たような事を言っていたな。まあ、こんなものは根性で何とかなる」
トール「ならねーよ。ったく……」
トール(コイツをボコボコにした? 相手はLV5ではないようだし、コイツをボコボコにするって事は……ちょっと戦ってみてぇな)
寝ます。おやすみなさい
浜面は出す予定です。禁書キャラほとんど出せたらなー、と思ってたりします。
神裂「ただいま戻りました」
絹旗「おや? 誰も居ませんね?」
神裂「出掛けたんでしょう。お昼御飯を作りますね」
麦野「かおりんはいい嫁になるねー」
神裂「何でしょう……貴方からは知り合いと同じ雰囲気を感じますね」
滝壺「お皿の用意をしておくね?」
神裂「ありがとうございます。……そういえば、名前を聞いてない人が居ますね」
絹旗「あー、かおりんは超唐突に連れていかれましたからね。一応むぎのん以外も改めて自己紹介しときましょう。あだ名は最愛ちゃんです」
滝壺「ひめと呼んでくれていい……」
麦野「むぎのんで良いわよ」
アックア「我輩の名前はアックアである」
神裂「いえ、貴方の名前は既に知っています」
アックア「そうであるか……我輩もあだ名が欲しいのである」
絹旗「あっくんが居なければあっくんで良かったんですが……」
麦野「まさかアックアが本名じゃないよな? 本名は?」
アックア「ウィリアム・オルウェルである」
麦野「…………あだ名付けづらいな」
滝壺「……ようへいくずれはどう?」
麦野「うん、あのな姫。本名関係ないしあだ名としても酷い」
絹旗「……浜面ならともかく悪意の無い毒舌が無差別になってますね」
神裂「普通にウィルはどうでしょうか?」
滝壺「普通だね」
麦野「ちょっと普通かな……」
絹旗「超普通ですね」
アックア「普通であるな」
神裂「………………」クスン
麦野「もう紳士で良いんじゃない?」
アックア「我輩は到底紳士とはいえない人間である」
絹旗「アルで良いんじゃないですか? 語尾に、あるを超付けますし」
滝壺「いいと思う」
麦野「良いんじゃない?」
神裂「……私は何でも良いです」イジイジ
アックア「ふむ、改めて自己紹介しよう。アルである」
麦野「……ごめん、もう一回お願い」
アックア「アルである」
絹旗「……逆から読むと?」
アックア「ルアでるあ」
麦野「そこはアルであるだろ!」バンッ
アックア「わ、悪かったのである」
神裂(神の右席がこの上ない理不尽で怒られているこの状況は一体……)
神裂「お昼御飯出来ましたよ」
絹旗「話しながら作っていたとは……超美味しそうです」
麦野「うーん、みさきちのも美味しいけど、こっちも美味いねー」
滝壺「……おいしい」グッ
アックア「なかなかの腕前である」
麦野「あっという間に食べたな」
神裂「お粗末様でした」
アックア「洗い物は我輩がやろう。貴様らは談笑でもしているとよい」
神裂「悪いですが、お願いしますアル。……くんを付けた方が良さそうですね。エセ中国人のようです」
アックア「気にするな。水の魔術を使えば造作もない事である」
神裂「皿全部割る気かこの素人があぁぁぁぁぁ!」
アックア「冗談である」
麦野「……キャラ違うぞ」
絹旗「言葉遣いが超変わりますね」
滝壺「大丈夫。口の悪いかおりんも私は応援している
食蜂「学校終わったわねぇ」
美琴「そうね、帰りましょうか」
食蜂「晩御飯の材料を買って帰りましょうかぁ」
美琴「良いわよ。そこのスーパーで良い?」
食蜂「わかったわぁ」
美琴「買い物はみさきちに任せるわ。荷物は持つわよ」
食蜂「えーっとぉ……美味しそうな鯖が有るわねぇ。今日は鯖の味噌煮にしましょうかぁ」
美琴「……何だかお嬢様とは思えない家庭料理を作るのね」
食蜂「高ければ美味しいという訳じゃないのよぉ」
美琴「ま、それそれもそうね」
上条「お、二人も買い物してんのか?」
禁書目録「短髪をこんなところで見るなんて意外かも」
美琴「か、か、か、カミやん!? あんたこんなところで何やってんの!?」
上条「何やってんのって言われても……」
禁書目録「スーパーなんだから買い物してるに決まってるんだよ」
食蜂(もっともだわぁ。……これはチャンスかもしれないわねぇ)
食蜂「良ければカミやんとそちらの子も家で食べていったらどうかしらぁ? 今日はみこっちゃんが料理を作るのよぉ」
美琴「ちょっとみさきち!?」
上条「んーまあ、断る理由もないけど」
美琴「ちょっと! 鯖の味噌煮なんて作れないわよ!?」ヒソヒソ
食蜂「私が隣で教えるから大丈夫よぉ。家に招待して手料理なんて、ポイント高いと思うわぁ」
美琴「でも……」
禁書目録「やめるんだよとーま! 短髪の料理なんて黒焦げに決まってるんだよ!」
美琴「……良いわよ、作ってあげようじゃない!」
食蜂(みこっちゃんが単純で良かったわぁ)
上条(女の子の手料理を振る舞われるって事は、 不幸が訪れる可能性大だな。とりあえず、死なないようにするか)
食蜂(……あの人は何の覚悟を決めているのかしらぁ)
麦野「昼御飯も食べたし、そろそろ失礼するわ」
絹旗「もうちょっとゆっくりしないんですか?」
麦野「あっくんに弁明しないといけないのよ……」
滝壺「がんばってむぎのん」グッ
麦野「ありがと。アルくんはこっちよ」
アックア「短い間だが、世話になったなかおりん」
神裂「いえ、また来て下さいアルくん。むぎのんも」
麦野「じゃーねー。って言っても隣だけど」
アックア「失礼するのである」
神裂(トールにアックアにLV5にこの家の住人……この付近はどんな集まりなんですか本当に)ハァ
麦野「ただいまー」
アックア「お邪魔するのである」
垣根「おかえりー」
心理定規「お帰りなさい」
麦野「あれ? 二人だけ? ……これってもしかしなくても」
アックア「本当に邪魔をしてしまったようであるな」
垣根「いや、それより隣の奴誰だよ?」
麦野「ああ、今日から同居人になるアルくんだ」
垣根「ああ、同居人か。よろしくな」
心理定規「私は隣人なのだけれど……よろしくお願いするわね」
麦野「そういう事よ」
麦野(あれ? 犬飼うよりも簡単に話通ったけど、こんなので大丈夫なの?)
垣根(……もうちょっと何か聞くべきだったか? いきなりだし)
心理定規(こちらの家は随分と同居人になるのが早いのね。……人の家の事は言えなかったわね)
麦野垣根心理(まあ、誰も何も言わないし気にしなくても良いか)
アックア「これはおかしいのである」
麦野垣根心理(あっ、やっぱおかしかった)
アックア「我輩のあだ名が解ったのなら貴様らのあだ名も教えるべきであろう」
麦野垣根心理(あっ、そっち?)
麦野「私はさっき教えたな」
心理定規「は、はぁとちゃんよ」
垣根「ていとくんだ、今日からよろしくなアルくん」
アックア「改めてよろしくお願いするのである」
垣根「つってもまだ住人の半分も揃ってないけどな」
麦野「あっくんはそろそろ帰って来ると思うぞ?」
一方通行「帰ったぞ」
垣根「おっ、噂をすればだな」
麦野「みここは?」
一方通行「隣に帰ったに決まってンだろ」
麦野「あっそ……」
心理定規「私もそろそろ戻ろうかしら。また来るわね」
垣根「ん、送ってやろうか?」
心理定規「……隣よ? 気持ちは受け取っておくわね」
垣根「それもそうか。じゃあまたな、はぁとちゃん」
麦野「みこっちゃんとみさきちはまだ学校か」
垣根「ちょっと帰り遅いかもな」
アックア「貴様らは学校に行ってないのであるか?」
麦野「ちょっと事情があってね……というか、貴様って言い方はやめなさいよ」
一方通行「おい」
垣根「確かに友達とはいえ貴様はな……」
アックア「貴様は昔、目上に対しての言葉だったはずであるが……では、そなたにでもするのである」
一方通行「おい」
垣根「そうしてくれ。そぎーたはトールと遊んでるのか?」
麦野「さあ?」
アックア「トール……聞き覚えのある名である 」
一方通行「おいって言ってンだろうが三下供がァ!」
アックア「貴様と同じく三下という言い方も良くない言葉のはずである。早いうちに改めた方がよい」
一方通行「だから誰なンだよオメェは! 何で普通に人の家で会話に入ってンだ!? あまつさえ説教までしやがって!」
麦野「落ち着けあっくん!」
アックア「わかったのである」
一方通行「オメェはあっくんじゃねェだろうがァァァァァァ!」ブチブチブチッ
アックア「我輩の名はアルくん。今日から同居人になるのでよろしく頼む」
一方通行「よし帰れ」
麦野「そう言うなよ。どうせトールもここに住む流れなんだろ? 一人や二人増えても」
一方通行「ペット買う位の気軽さで人住ませンじゃねェよ! そしてオメェはこそこそ付いてきた罰として今日の風呂当番な!」
麦野「思ってたより軽いけどやだ!」
アックア「我輩がやるのである」
麦野「頼んだアルくん!」
アックア「終わったのである」
垣根「はやっ!?」
アックア「我輩の水の力を使って聖人の力で擦れば造作もない事である。無論壊さない程度にだが」
一方通行「……思ったより使えるみてェだな。風呂当番をやるなら住ンで良いぞ」
アックア「任されよう」
垣根(どんだけ風呂掃除嫌なんだよ)
麦野「いやー、全部丸く収まった感じかにゃーん?」
一方通行「オメェは風呂当番の代わりに晩飯抜きにするけどな」
麦野「そっちのが酷くない!? だいたいアルくんも付いてきてたし!」
アックア「我輩はむぎのんに付いていっただけである」
麦野「コイツ友達売りやがった!」
垣根「話はよく解らんが、どうせむぎのんが悪いんだろ? ……俺の分の晩飯を分けてやるよ」
麦野「うう、言いようはムカつくけど、ありがとていとくん……」
一方通行「あっくんだ。改めてよろしくな」
アックア「アルくんである。これから世話になる」
美琴「あら、はぁとちゃんじゃない。隣に戻るところなの?」
心理定規「ええ、また今度お邪魔するわね」
食蜂「いつでも歓迎するわぁ。あ、良ければこれどうぞぉ」
心理定規「これは……鯖かしら?」
食蜂「ええ、実はカミやんも鯖を買っていたのだけれど、今日は私達の家で食べるから余ってしまったのぉ」
上条「どうせ多かれ少なかれ禁書目録に食われるからな」
禁書目録「私はそれで構わないんだよ!」
上条「はいはい。まあ、良ければ貰ってくれ ないか?」
心理定規「そう。なら素直に受け取らせて貰うわね、ありがとう」
美琴「またねー。私達も暇な時は遊びにいくから」
心理定規「その時は歓迎するわ」ニコッ
食蜂「ただいまぁ」
美琴「あれ? そぎーたはまだなの?」
垣根「トールと遊んでるんだろ」
食蜂「こちらの方は誰かしらぁ?」
アックア「アルくんである。今日から世話になる」
美琴「は?」
食蜂「よろしくねぇ」
美琴「いや、おかしい。絶対におかしい」
削板「帰ったぞ!」
トール「勢揃いだな」
麦野「おー、トール。お前は私達の家に住むんだろ?」
トール「当たり前だ! さっさとこの不名誉なあだ名を捨ててーんだよ!」
美琴「頭痛くなってきた……」
上条「何か騒がしいな……」
アックア「ふむ、久しいな。少年」
上条「…………………………はい?」
食蜂「知り合いなのかしらぁ?」
垣根「知り合いならあだ名で呼ばないと駄目だろ。カミやんってあだ名だぞ」
アックア「失礼した。久しいな、カミやん」
上条「………………………………いやいやいや」
食蜂「首を横に振ってるわぁ」
垣根「あー、そうか。自分のあだ名教えてないだろ。最初に自分から言わないと」
アックア「ふむ、これは失態であったな。改めて我輩の名はアルく……」
上条「ちっっっげーよ! 何でここにお前が居んの!? なんなら親しげだし、俺にも親しげだし!? やっぱ嫌な予感当たったよ! やっぱ俺今日俺死ぬかも! 手料理食わずに死ぬかも!」
麦野「……コイツは笑ってるのか泣いてるのか解らない顔で何を叫んでるんだ?」
禁書目録「持病みたいなものだから、そっとしといてあげて欲しいかも」
一方通行「おい三下ァ。昔何があったか知らねェが、コイツは悪い奴じゃねェ」
アックア「擁護してくれるのには感謝するが、その言葉遣いは頂けないのである」
一方通行「チッ……わかったよ」
上条「あっくんが素直に従うなんて……どんな方法を使ったんだ……?」
麦野(風呂洗っただけだよ)
垣根「そうだぜカミやん? 俺もあっくんに殺されたけど、こうやって仲良くやってるんだから」
上条「いや、死んだら駄目だろ!?」
アックア「少しは落ち着け。今回はそなたを狙っているわけではない」
上条「……本当に?」
アックア「うむ、そなたはここの住人の友人であろう? 友人の友人は友人みたいなものである。我輩は傭兵くずれとはいえ、友人に対しての礼節位はわきまえている」
上条「まあ、それならそれで良いけど……」
美琴「はぁ、もう良いわよ。アルくんだっけ? はカミやんの知り合い。トールはそぎーたの友達。ここに住むと良いわ。友達の友達は友達なんでしょ」
アックア「感謝する」
トール「……ありがとよ」
美琴「でも、LV5関係なくなってきたわね……」
アックア「ふむ、LV5であるか……詭弁だが、我輩とそこのトールは魔術サイドでいうLV5みたいなものである」
トール「あー、まあそうかもな」
一同「!!??!」
削板「なんだ、お前も魔術師なのか?」
垣根「意外と魔術師って結構居るもんなのか?」
上条「意外と多いんだよ……隣にもう一人居るよ」
禁書目録「えっへん!」ドヤァ
食蜂「魔術師?」キョトン
麦野「……お前ら大丈夫か?」
垣根「つってもまあ、カミやんは魔術師知ってるみたいだぜ?」
上条「まあ、浅からぬ縁があってですね……」シクシク
垣根「あー、っていうか説明する必要無いじゃん。みさきち、頼んだ」
食蜂「? ……! わかったわぁ」
食蜂「失礼してちょっとだけ覗かせて貰ったけどぉ……本当に魔術師みたいねぇ。しかも、凄く強いらしいわぁ」
アックア「グレムリンのトールだったか? 強いのは聞いている」
トール「俺もこんなところで神の右席に会うとはな」
美琴「………………みさきち。料理を教えてくれる?」
食蜂「みこっちゃんが考えを放棄したわぁ」
削板「二人は友達なんだろ? 信じれば良いじゃないか」
一方通行「……今更一人や二人増えても変わンねーだろ」
麦野「ま、私は魔術師でもなんでも良いわ。賑やかな方が良いでしょ?」
美琴「……私の方がおかしいのかしら? まあ、みさきちも言ってたし信じるわよ。料理が出来るまで適当に喋ってなさい」
寝ます、おやすみなさいー。
思い付くまま行き当たりばったりで書いてるんで、いつ出るかは不明ですがフィアンマは出す予定です
LV4の家が未元物質で合ってますー
心理定規「ただいま」
絹旗「超おかえりなさい!」
滝壺「おかえり」
神裂「おかえりなさい」
心理定規「あら? あわきんはまだ帰ってないのね?」
結標「ただいま」ヒュンッ
絹旗「うわっ! ……やっぱ空間移動系は超便利ですね」
神裂「全員揃いましたし、晩御飯の用意をしましょうか」
心理定規「良ければ、これを使ってくれる?
隣からのお裾分けなの」
神裂「鯖ですか、煮物でも作る事にしましょう」
絹旗「…………」
滝壺「…………」
結標「先にお風呂入るわね。子供と遊んで汗が凄いのよ……」
麦野「今日はみこっちゃんが料理当番かー。……もしかしたら晩飯抜きで良かったかもね」
一方通行「ヤバそうなのが出たら俺の分を全部やるよ」ニヤニヤ
美琴「……あんまり調子に乗ってると、魚の前にあんたらを焦がしちゃうわよ?」
上条「あっくんはわかってない……女の子の手料理を食べられる幸せを。家に女の子が住んでても食べられない奴も居るのに……」
垣根「あのなカミやん。世の中には女の子と一緒の家に住んでない奴が大多数だと思うんだ」
美琴「あ、あんだがどうしてもって言うなら、たまには作りに行ってあげても良いわよ?」
上条「ん? 流石にそれは悪いだろ。上条さんだって料理は作れるんだから、そこまで心配してくれなくて大丈夫ですよ?」
美琴「……………………」
アックア「カミやん。ちょっと面を貸すのである」
トール「俺も付き合おう」
上条「え? 何で上条さんは部屋の隅で海老反りの体勢をキメられてるんでせう?」
トール「……天罰かな」
上条「やめてえぇぇぇぇぇ!」
垣根「ったく、今の言い方だとみこっちゃんが女の子じゃねぇみたいだろうが」
美琴「……………………」ピシッ
アックア「……そなたとも運動の必要がありそうであるな」
上条「技かけた状態で体を捻って後ろを睨むのはやめろ!」バンバンバン
食蜂「…………ていとくんはちょっとこっちに来て正座してくれるかしらぁ?」ニコニコ
垣根「えっ」
トール「俺らじゃないだけマシだろ」ムニムニ
上条「おふぇのほっふぇをひっふぁるにゃぁ!」
一方通行「……落ち込む事はねェ。全部カミやんが悪い」
麦野「出会って間もないけど、カミやんにはデリカシーも甲斐性も見る目もないな」
禁書目録「出会ってから結構経つけど、概ね同意なんだよ」
上条「おふぇの扱いひふぉくない!?」
食蜂「ていとくん。貴方がみこっちゃんのフォローをしたかったのは解るのよぉ」
垣根「はい……」
食蜂「でもぉ……はっきり言うとトドメを刺しただけだっわぁ」
垣根「ごめんなさい……」
食蜂「次からは気を付けてねぇ。女の子は繊細なのよぉ」
垣根「はい……うう、足が痺れたぜ。みさきちって女王様みたいだな」
食蜂「…………まだ、お説教が足りなかったかしらぁ?」ニッコリ
垣根「いや、みさきち目が笑ってな……ごめんなさい、本当にごめんなさい」
アックア「ふむ、あちらの少女もなかなかであるな」
上条「男二人に虐められる位なら女の子の方がマシだけどな!」
美琴「ふーん……あんたって、みさきちは女の子扱いなのね?」
麦野(あっ、これ駄目だ)
一方通行(骨は拾うぜカミやん)
上条「いや、みこっちゃんも女の子だけど……」
美琴「そっか、そっかー。じゃあ、私に虐められた方が良いって事よね?」
上条「えっいやちがっ」
美琴「安心しなさい。虐めるわけじゃないわよ。ちょっと電気マッサージしてあげるだけだから」バチバチ
上条「不幸だー!」
禁書目録「お腹空いたんだよー」
食蜂「私がある程度まで終わらせておくわぁ」
トール「ていとくん大丈夫か?」
垣根「……俺は女の子の前で話さない方が良いかもな」
麦野「しっかりしろていとくん! とりあえず褒めとけば良いんだよ!」
垣根「ありがとな、優しい上に可愛いぜむぎのん」
麦野「……この流れだと嬉しさ半減だな」
一方通行「というか、むぎのんの話し方男みたいになってねェか?」
麦野「あー、たまになるのよ。気にする程じゃないって」
垣根「むぎのんはむぎのんだしな。細かい事は気にしない男になる」
上条「こっちは気にしてくれませんかねぇ!?」
アックア「ふむ、そろそろ終わりにするのである」
トール「そうだな。疲れたぜー」
上条「俺の台詞だよ……」
禁書目録「お疲れ様なんだよ、とーま」
アックア「そういえば、禁書目録にあだ名は無いのであるか?」
トール「つか、とことんカオスだなこの家」
上条「腹ペコシスター」
禁書目録「……とうま?」ギラリ
垣根「もくじちゃんなんてどうよ?」
麦野「ちゃん付ければだいたいあだ名になるな」
アックア「歩く図書館でアルちゃんはどうであるか?」
トール「悪いが却下だアルくん」
一方通行「文学少女はどォだ?」
上条「花より団子な文学少女ね……」
美琴「……シンプルにシスターは?」
禁書目録「……短髪にしては普通でびっくりかも」
美琴「うっさいわね。気まぐれよ気まぐれ」
食蜂「そこはこうしてぇ……」
美琴「なるほどね。そろそろできるわよー」
上条「その前に決めるか。他に候補は?」
食蜂「インちゃんはどうかしらぁ?」
垣根「あー、良いかもな」
美琴「シンプルだしね」
削板「良いと思うぞ!」
垣根「うおっ! 突然現れんなよ!」
削板「トールとの戦いから帰ったら寝ちまってな。ふいにカミやんの悲鳴が聞こえた気がして降りてきた」
上条「遅いって……」
削板「根性が足りないぞカミやん」
上条「根性はともかく忍耐力はかなりあると思うよ……」
美琴「食べるわよー」
美琴「鯖の味噌煮よー」
垣根「随分家庭的だな」
麦野「…………」
一方通行「どうしたむぎのん?」
麦野「何でもないよ」
削板「死ぬほど腹が減ってるから早く食べようぜ……」
トール「ああ、今日は朝飯しか食わずに戦ってたんだ……」
一方通行「馬鹿かオマエら。俺らの分まで食ったら三枚におろすぞ」
アックア「賑やかな食卓であるな」
上条「10人も居るからな……」
禁書目録「早くたべようよ!」
食蜂「じゃあ食べましょうかぁ」
結標「あがったわよー」
神裂「ああ、丁度出来たところですよ」
心理定規「……こんな料理を食べられるなんて、ちょっと前なら考えられなかったわね」
神裂「大げさですよ。そんなに大したものではありません」
番外個体「……多分だけどさ。人が、いや家族が作った料理だからだよ」
神裂「……ええ、こんな料理で良ければいつでも作りますよ」ニコッ
絹旗「鯖ですか……」
滝壺「……さばだね」
神裂「お二人は鯖が嫌いでしたか?」
絹旗「いえ、嫌いというわけではないんですが、暗部時代の同僚が好きだったんです」
滝壺「ふれんだ、っていう子」
絹旗「フレンダは鯖が超好きでしたから、ちょっと思い出したんです。もう居ないんですけどね」
神裂「そう……でしたか」
結標「……暗部にはそういう事が付きまとうのよね」
絹旗「……私は超後悔してるんです。もし、暗部の時にフレンダと同僚ではなく家族、いや友達として、みんな仲良くしていたら、もしかしたら……フレンダは助かっていたんじゃないかと」
絹旗「もちろん暗部にそんな感情は超不要です。そんな関係だったら、みんな死んでいたかもしれません。でも、みなさんと過ごしているとフレンダと……もっと仲良くしたかったと思うんです」
滝壺「……わたしもだよ、さいあいちゃん」
絹旗「ごめんなさい、こんな事を話してしまって……」
神裂「……いえ、弱音を聞くのも家族の役割でしょう?」
番外個体「別にミサカは気にしないよ。……早く食べないとご飯が冷えちゃうよ?」
結標「……せっかく暗部から抜けれたんだから、今の交友を大事にね」
心理定規「……みんな貴方の落ち込んでる姿を見たくないのよ」
滝壺「さいあいちゃん……食べよう?」
絹旗「……はい、みなさん超ありがとうございます!」
絹旗「明日はお墓参りに行きましょうか」モグモグ
神裂「食べながら話すのは行儀が悪いですよ?」
絹旗「ご、ごめんなさい。……本当のお姉ちゃんみたいです」
心理定規「良ければ私も行って良いかしら?」
絹旗「残念ながら、むぎのんは私達以外と行かないと思います。あと、浜面を家族(女)に会わせるわけにはいきません!」
滝壺「わかった、明日むぎのんとはまづらで行こう」
心理定規「……あまり気負いしないでね」
絹旗「はい!」
番外個体「美味しいね。かおりんを嫁にしたいな」ニヤニヤ
神裂「ふふ、誉め言葉と受けとっておきますね」
結標「私も子供たちに何か作ってあげよかな」
番外個体「ミサカも手伝ってあげようか?」
心理定規「……こ、子供達は好き嫌いが多いから分かってから作るべきじゃないかしら?」
結標「今から聞いてくるわ」
心理定規「待って! ……子供達は料理よりお菓子の方が嬉しいと思うの。それと作るなら子供達と一緒に作った方が楽しいから、料理の先生としてかおりんも連れて行った方が良いんじゃないかしら」
神裂「ええ、私は構いませんよ」
結標「なるほど、そうするわ。ありがとね」
番外個体「んー、ワイワイしたのは苦手だからやめとこうかな」
絹旗(……はぁとちゃんが超頑張って大きな声を出して、今までにないくらい超喋りましたね)
心理定規(約束は守れたわ……)
垣根「お、旨いなこれ」
美琴「ほとんどみさきちが作ったけどね……」
食蜂「私は準備と下ごしらえをしただけよぉ」
アックア「なかなかやるのであるな」
トール「そぎーたは明日どうするよ」
削板「特に決まってないな。またその辺をブラブラしてみるか。ビリビリもどうだ?」
トール「まあ、お前が来て欲しいなら行ってやるよ」
上条(実はビリビリ気に入ってないか?)
禁書目録「食べないならとうまのも貰うんだよ! 」ヒョイパクッ
上条「ああ……」クスン
一方通行「……世界の終わりみたいな顔すな。俺のをちょっとやる」
上条「救世主!」パアッ
麦野「………………」
垣根「どうしたむぎのん? 具合でも悪いのか?」
一方通行「晩飯抜きは冗談だろォが。さっさと食べろ」
食蜂「鯖は嫌いだったかしらぁ?」
麦野「いや、今から食べるよ。……私は鮭の方が好きだから機会があれば次は鮭にしてくれる?」
食蜂「わかったわぁ」
麦野(みんなはあの事を知ったら、私のことをどう思うんだろ……別にどう思われても良いか。私は鯖より鮭が好き。人より自分が好き。それだけの事だ)
垣根「………………」
削板「美味しい食事を食べると根性が出るな」
トール「関係ねーだろ」
上条「じゃあ、俺らは帰るわ。みこっちゃんは料理ありがとな。旨かったぞ」
美琴「ま、また暇なら来なさいよね」
禁書目録「またね短髪!」
美琴「あんたねぇ……」
上条「お前もあだ名で呼ばないと駄目だろ?」
禁書目録「あ、そうだった。ごめんなさいなんだよ、みこっちゃん」シュン
美琴「……またね、インちゃん」
アックア「さて、特にやる事もなくなったのである」
麦野「といっても寝るには早いな」
一方通行「ゲームでもしてろよ」
垣根「俺が常識の通じないゲームを作ってやろうか?」
食蜂「……人生ゲーム」シクシク
垣根「本当にすまなかった」
美琴「今からやる事があるわよ」
アックア「何であるか?」
美琴「LV5の親交を深める会よ」
垣根「へ? またやるのか?」
美琴「新しくアルくんとビリビリが居るのよ。せっかくだし、もう一度やりましょう。本当ならLV5の会だけど魔術側のLV5なら良いわよもう」
食蜂「なげやりだわぁ」
美琴「って事でていとくん。みんなの名前、何なら知り合い全部の名前を書いた紙と箱を作ってもらえるかしら?」
垣根「おう、出来たぞ」
麦野(改めてていとくんの能力便利すぎだろ)
美琴「で、これをみんなに引いてもらう。引いた人はその人の口調で喋ってもらうわ。知らない場合やあんまり面白くない場合は引き直し」
トール「色々雑だな……」
美琴「まあ、暇潰しには良いじゃない。そぎーた! 最初に引いてみて」
削板「おう! やるからには全力だぜ! ……ふむ、引いたのはアルくんであるな。悪くはない引きである」
麦野「丁度いいところじゃない? 妙に上手いのが気になるけど」
削板「我輩には造作もない事である。普通の人間とは根性が違うのでな」
アックア「これは我輩が引かなければ良く解らなくなるのである」
アックア「インちゃんか……問題ないあるんだよ」
垣根「混ざってんぞ!?」
アックア「気のせいであるんだよ!」
美琴「なかなか強烈ね……次は?」
食蜂「私が引くわぁ……あっくんねェ。次の人はさっさと引いた方が身のためよォ」
一方通行「普段の俺はこンな奴なのかよ……」
麦野「残念ながらな。次は私が引く。……かおりんか。ふむ、丁度良いところでしょうか。次の人は引いて良いんですよ?」
垣根「キャラ変わりすぎて怖いな」
トール「俺が引くか……なんだみこっちゃんか。つ、次の人はさっさと引きなさいよ!」
垣根「俺は……カミやんか。えーっと、垣根さんはこんな遊びした事ないんですが……まあ、よろしく頼む」
一方通行「俺は……最愛ちゃんかよ。超面白そうな遊びじゃないですかァ! 超楽しみですゥ!」
美琴「最後は私ね……姫か。……ひめは口癖わかる程は喋ってないけど……がんばる」
アックア「それで、どうするかは決めてないのであるんだよ?」
食蜂「あンのかないのか質問の意図がわかりにくいわよォ」
美琴「じつは……なにも決めてないの。なにか面白そうな案はある?」
麦野「そうですね……このまま寝るというのはどうでしょうか?」
垣根「それは本末転倒だと思うぞ?」
一方通行「私としては超どォでもいいです」
トール「慌てんじゃねぇわよ。とりあえず、何かゲームをしましょう。トランプなんてどうかしら?」
削板「以前にも言ったが、我輩はババ抜き以外は出来ないのである」
垣根「あー、みさきち。そぎーたをトランプのゲームを知ってるように改竄してくれないか?」
食蜂「わかったわァ」
美琴「ていとくんだけ普通で面白くないね。ていとくんは口調をみここに変えたらどうかな」ニコッ
垣根「理不尽だよ! どうでも良いけど垣根はなんで一人称が自分の人ばっかりなのかな!?」
ねます、おやすみなさいー。
一方通行「トランプはやめときましょう。以前のように超能力の空中戦が始まるに決まってますので」
麦野「珍しく超の使い方が正しいですね。本人ではありませんが」
削板「鬼ごっこをするのはどうである?」
美琴「この時間にこの人数でこの年齢がやるのは色々きついと思うよ……?」
垣根「しょーがないなぁ。垣根が面白いゲームを作ってあげ……」
食蜂「またふざけたゲームだろォが」
垣根「そ、そこまで言わなくても良いんじゃないかな」クスン
食蜂「あっ、そ、そこまで言うつもりはなかったのぉ。ごめんなさい……」
トール「みさきち、口調が戻ってる……わよ」
アックア「ぐたぐだであるかも」
垣根「あ、カミやんに聞いてみたらどう? 面白い遊び知ってるかもよ?」
美琴「いい考えだね。誰かかみやんに電話してくれる?」
一方通行「いや、カミやんの電話番号を知ってるのはみこっちゃんだけだと思いますが」
削板「早く電話するのである」
美琴「………………ま、まさかこの状態のまま電話するわけじゃないよね?」
神裂「残念ながら発案者は貴方ですからね。責任を取る意味で諦めて下さい」
美琴「……………………不幸だね」
くっそ、そのミスは気を付けてたのにw神裂→麦野ですごめんなさい。
充電切れで半端に終わりました。後で続き書きます
美琴「もしもし、カミやんだよね? 今大丈夫かな?」
上条『……むしろお前は大丈夫か? 問題ない。今は珍しく落ち着いてるしな』
美琴「落ち着いてるのが珍しいのはどうかと思うけど……えっと、みんなで出来る遊びを教えて欲しいな」
上条『みんなで出来る遊び……やっぱりトランプとかUNOとか?』
美琴「争いがおきない遊びが良いな」
上条『いや、普通はおきないけどね? うーん、悪い。思い付かねぇ』
美琴「そっか……ありがとう。自分で探してみるね」
上条『もう雑談してれば良いんじゃないか?』
美琴「……かみやんは天才かもしれない」
上条『LV5にそう言われて光栄だよ……』
美琴「ありがとう。また遊びに来てね」
上条『ああ、わかった。というか、みこっちゃんのその喋りかた可愛いな……』
禁書目録『お腹が空いたんだよとうま!』ドーン
上条『げふっ……さっき食っただろーが!』
美琴「か、可愛いなんて事はない! ……姫を褒められてるようであまり嬉しくないね」
上条『大事なのは誰が言ってるか、だろ……ああくそ、みこっちゃんとの電話終わるまで待ってろ!』
禁書目録『あれ? 電話中だったの? ごめんなさいなんだよみこっちゃん……』
上条『電話中以外もやめてくれ。……悪いな、みこっちゃん。また今度謝罪含めて遊びに行くよ』プツッ
美琴「…………大丈夫。困った人を放っておけないとうまを私は応援している」
麦野「……浸っているところで申し訳ありませんが、私達が居ることを忘れていませんか?」
一方通行「超恥ずかしいです……」
垣根「良いんじゃない? 結果的にその口調でラッキーだったね」
アックア「私の口調元が失礼したであるんだよ……」
トール「べ、別にあんたが褒められて喜んでるわけじゃないわよ!?」
削板「みこっちゃん……よく頑張ったのである」
美琴「みんな…………」
美琴「…………わざわざ私に近付いて会話を聞いてたのは知ってるよ?」ゴゴゴゴゴゴ
麦野「いや、それはですね…………」
美琴「命が惜しくない人はかかってきてね」ニコッ
垣根「ごめん、その笑顔は笑えないかな……」
食蜂「わ……お、俺は聞いてなかったから、だ、大丈夫だよなァ?」
美琴「みさきち。嘘をついちゃ駄目だよ? その反応は確実に誰かの心を読んだよね?」
食蜂「ゆ、許して欲しいのォ……」
アックア「みさきちの口調が微妙であるかも」
トール「あんたには言われたくないわね……」
美琴「……今回は許すけどら次はないって肝に命じておいて欲しいな 」
削板(この口調は威圧感が増すのである……我輩が怯える時が来ようとはな。まだ根性が足りないのである)ガクガク
美琴「じゃあ、普通に雑談をしようか」
麦野「そうですね。何の話をしましょう?」
一方通行「第6位の話なんてどォでしょうか?」
麦野「唯一見つかってないLV5ですね」
美琴「うん。第6位はデータベースにも詳しい情報は無かったの。能力名は肉体変化らしいけど、本当かはわからない」
アックア「まだ見ていないLV5が居たのであるんだね」
トール「私の事をビリビリって呼ばない奴なら誰でも良いわよ」
垣根(やっぱりそのあだ名変えたいんだねトール……)
一方通行「こうなると超気になりますね。どンな人物でしょォか」
垣根「普通じゃないだろうね。変わった風貌とか口調なんじゃないかな。例えば……あ、青髪にピアスしてて微妙に関西弁の人とかさ」
麦野「そんな変な人がLV5なわけがないでしょう」
一方通行「そんな超変人は嫌です」
食蜂(完全にあの人だわァ……というか、考えるときは普通で良いのよねぇ)
美琴「そもそも性別もわからないからね……」
削板「きっと根性があって熱い奴であろうな」
トール「大人びた奴なんじゃない?」
麦野「大人びていて熱い人ですか……矛盾している気もしますが」
一方通行「比喩じゃなくて本当に超燃えてる人かもしれませンよ」
美琴「ふふ……炎を扱う能力者って事かな?」
ステイル「くしゅん!」
五和「大丈夫ですか?」
ステイル「誰かが噂してるんだろう。そろそろ学園都市に着くけど、警戒は怠らないようにね。神裂は先に行ってるけど、何人かは高位の魔術師が居るはずだ」
五和「はい……気を付けて行きましょう」
ステイル「僕は禁書目録、君は上条当麻の護衛という事になっている。同じ護衛対象みたいなものだね」
五和「……急ぎましょう。何か良くない予感がします」
五和(上条さんの周りに女性が増えてそうな予感が……)
アックア「きっと威圧感に満ちた人であるんだよ」
美琴「そういう人は実は……お茶目だったりする」
一方通行「超強いと思って警戒してたら想像程は強くないパターンですよ!」
食蜂「付き合いやすそうな人だわァ」クスクス
アレイスター「はっ! 何か良くない噂が流れている気がする!」
アレイスター「えー、ついにLV5が総攻撃仕掛けてきちゃう? 噂によると高位の魔術師とも仲良くなったらしいし……いや、もう誰が来ても大差なくない? 既に世界最強のリア充集団でしょ……」
アレイスター「……寝るか」
麦野「見てみたいですね」
美琴「見てみたい。……でも、後の楽しみにしておこう」
垣根「そうだね。いずれむこうから来るかもよ? ここは有名みたいだしさ」
食蜂「そうなのかァ?」
一方通行「LV5が六人と学園都市外の人間が二人。隣人もLV4クラスが沢山で、やはり学園都市外の人間が居るなんて有名にならない方が超おかしいです」
美琴「たしかにそうだね……」
削板「出会った時からは考えられないのである」
垣根「そもそも、そぎーたは呼ばれてなかったしー。……あの時偶然来てくれて良かったよ」
トール「コイツが居なかったらかおりんと私はここに居ないかもしれないわよ?」
アックア「人の出逢いは不思議であるんだよ」
一方通行「アルくんとの出逢いは超最っ低でしたけどね」
麦野「そろそろ寝ましょうか?」
美琴「もうこんな時間……よし、口調を元に戻して寝ましょうか」
食蜂「やっと普通に喋れるわぁ」
垣根「みさきちはちょいちょい普通に喋ってたけどな」ニヤニヤ
一方通行「ったく、超最っ低の口調だったな」
麦野「……気に入ってない?」
アックア「ふむ、なかなか面白い遊びだったのである」
トール「俺はもうやりたくないけどな……まあ、どうしてもって言うならやってやるが」
削板「やっぱ普通に喋れるのは最高である!」
食蜂「……ちょっと抜けきれてないわぁ」
美琴「ふふっ、本当に楽しい家ねー。おやすみなさい」
ねます。おやすみなさい
見る人少なくても書いちゃう系男子
垣根「おはよー」
麦野「…………」
垣根「どうした? こんな朝早くから考え事か?」
麦野「別に。久々に出掛けよっかなーって。暗部が解体されて暇だし」
垣根「ふーん、俺も暇だし付き合ってやろうか?」
麦野「遠慮しとく。はぁとちゃんと遊びなよ」
垣根「……そうするか」
絹旗「むぎのん! そろそろ出掛けませんか?」
麦野「って事で行ってくる」
垣根「ああ、元アイテムのメンバーか」
滝壺「じゃあね、ていとくん」
浜面「おっ、珍しく全員揃ったな。早速行くとしようぜ」
麦野「何仕切ってんだ浜面のくせに」
絹旗「一応呼んだだけなのに超偉そうですね」
滝壺「ごめんはまづら、私には弁護できない」
浜面「……明日フレンダのとこ行くからこの家の前で待ってろ、遅れたら殺す。って電話をかけられて、ちゃんと来たらこの仕打ち。……これがアイテムだよなぁ」シミジミ
滝壺「大丈夫、この仕打ちを感慨深そうにしているきもちわるいはまづらを私は応援している」
絹旗「行く前にどっかで鯖缶でも買いますか」
浜面「ああ、もう買ってるぜ。その辺はぬかりない」
絹旗「やりますね。じゃあ行きますか」
麦野「…………うん」
垣根「……隣に行くか」
食蜂「早いわねぇていとくん」
垣根「早く寝るからな。みさきち達は今から学校か?」
美琴「そうよ。はぁ、同居人達は学校が無くて良いわね」
垣根「俺は行ってみたいけどな。友達100人出来るんだろ?」
美琴「……あんたはきっと人気者になるわよ」
垣根「ありがとよ。ちょっと隣に行ってくる」
アックア「二人は出掛けるのであるか?」
トール「ねみぃ……」ゴシゴシ
食蜂「学校に行くのよぉ。トールくん、だったわよねぇ? まだ寝ててもいいんじゃないかしらぁ」
トール「アルくんに起こされたんだよ……ビリビリって呼ばなかったのは良いが、くん付けねぇ……」
美琴「そろそろあんたの正式なあだ名決めましょうか」
トール「そうしてくれ。……時間は大丈夫なのか?」
食蜂「そうねぇ。そろそろ出ましょうかぁ」
美琴「いってきまーす」
アックア「道中気を付けるがよい」
トール「じゃあなー」
アックア「さて、暇になったのであるな」
トール「二度寝しようぜ……」
削板「起きてすぐ二度寝など根性が無いぞビリビリ」
トール「起きてすぐ寝るから二度寝なんだろーが……じゃあ、戦うか?」
アックア「ふむ、何故戦うのであるか?」
トール「戦いたいからだろ」
アックア「答えになっていないのであるな。理由もなしに同居人が戦うのを捨て置けないであろう」
トール「……お前は何のために戦ってるんだ?」
アックア「自分のためである。そして自分のために人を助けている。……そなたは戦う相手が傷付くのを楽しむ戦闘狂には見えんがな」
トール「……お前もか。ったく、ここに来てから出会うやつは毒気を抜く奴ばっかだな。わかった。戦うのはやめておこう」
削板「なんだやめるのか?」
アックア「そうするがよい。……もっとも、極力相手を傷付けない、周りに被害を与えない等のルールをつけた少々手荒なスポーツに興じるというのなら、我輩が止める理由はないがな」
トール「……ならちょっと体を動かしてくるか。言っとくが俺は人助けも好きなんだ。そこは勘違いすんじゃねーぞ」
アックア「心得ている。昼には戻るのであるぞ?」
トール「ガキ扱いすんじゃねぇよ! ……行ってくる」
アックア「うむ、道中気を付けてな」
削板「よく解らないがスポーツをするんだな? そんなに上手くはないぞ?」
トール「安心しろ。お前が得意なジャンルのスポーツだ」ガチャッ
アックア「……世話が焼けるのであるな」フッ
神裂「最愛ちゃんと姫は早いですね。もうお墓参りに行ったのでしょうか?」
心理定規「そのようね。あわきんとみここはまだ寝ているのかしら?」
神裂「そのようですね。……しかし、改めてこの広さに二人は広すぎます」
心理状態「かおりんは何処かに出掛けたりしないのかしら?」
神裂「学園都市に知り合いは少ないですし、如何せんハイテクな物は苦手でして……あ、料理を作ってみなさんの帰りを待たないといけませんからね」
心理定規「たまには誰かと出掛けるのも良いと思うわ。料理ならかおりん程ではないけれど代わりに作れると思う」
神裂「お心遣い感謝します。機会が有ればそうさせて貰いますね」
垣根「お邪魔しまーす」
心理定規「いらっしゃいていとくん」
神裂「おはようございますていとさん」
垣根「いや、くんで良いんだけどな。随分少なくないか? まだ寝てるの?」
心理定規「みこことあわきんは寝ていて最愛ちゃんと姫はお墓参りよ」
垣根「……元アイテムのメンバーのか?」
心理定規「……以前に敵対した際に命を落とした子でしょうね」
垣根「……ちょっと用事を思い出した。悪い、また来るわ」
心理定規「……貴方が気に病む事ではないわ。一歩間違えば私や貴方が死んでた可能性も……」
垣根「安心しろ。俺は一回死んでるからな」ニカッ
心理定規「……言っても聞かないわね」
垣根「って事で行ってくる!」ガチャッ
神裂「……私の知り合いにも彼のような人が居ますよ。人のために頑張って周りをハラハラさせる人が」
心理定規「……その人も最後には問題を解決するんでしょう?」
神裂「……そうですね」ニコッ
垣根「さてと、やる事は決まった。まずはアイツを探さないとな……」
トール「お前も出掛けるのか?」
垣根「お前らも出掛けるのか。みさきちとみこっちゃんは学校に行ったよな?」
削板「ああ。むぎのんも出掛けたらしいぞ」
垣根「ちょっと急いで飛ぶとするか。あんまり怪我はしないようにしろよー」ファサ
トール「安心しろ、ちょっと体を動かすだけだ。お前こそ気を付けろよ」
削板「急ぎみたいだな。気を付けて飛べよ」
垣根「ありがとよ。ちょっと行ってくる」
寝ます。おやすみなさい。
こんなでも見てくれてる人が居てくれて嬉しい。だらだらしてますが、引き続きお付きあい頂ければ嬉しいです
垣根「学校は確かこっち方面だよな……見つけた!」バサッバサッ
食蜂「学校って何であるのかしらぁ……」
美琴「そりゃ勉強するためでしょ。あとは友達作るためとか」
食蜂「LV5に勉強の必要が有るとは思えないし、対等な友達を作れる気もしないわぁ」
美琴「勉強はともかく友達はLV5関係ないでしょ。みさきちが歩み寄れば仲良くなれるはずよ。慣れるために、まずは隣人と遊んでみたら?」
食蜂「ちょ、ちょっと怖いけどやってみるわぁ」
美琴「でもまあ、学校に行くのは正直ちょっと面倒よね」
食蜂「みこっちゃんが行きたくないなら私がどうにかするわよぉ」
美琴「ちょっと魅力的ね。でも、わざわざみさきちに頼らなくても、たまには自分でサボってみようかな」
食蜂「その時は一緒にサボってみたいわぁ」
美琴「ふふ、取り巻きと黒子が慌てるわね。でも、たまには自由に羽を伸ばすのも良いかも」
食蜂「羽を伸ばすなら今日は天気も良くて鳥も気持ちよさそうだし、絶好のお出掛け日和じゃないかしらぁ。ほら、ていとくんも気持ちよさそうに飛んで……る?」
垣根「ちょっと来てくれみさきち!」バサッ
美琴「何してんのよあんたは!」
垣根「んー、簡単に言うと友達助けの最中だな。具体的に言うとむぎのん助け」
美琴「なんでみさきちを迎えに来たの?」
垣根「むぎのん助けにみさきちが必要なんだよ。……成功するか解らない自己満足だけどな」
食蜂「友達の頼みで友達を助けるなんて断る理由がないわねぇ。サボる理由には充分だわぁ」
美琴「……むぎのんの場所は解ってるの?」
垣根「わからねぇ。けど、探してみせる」
美琴「ま、そう言うと思ってたわよ。ちょっと待ってなさい」
垣根「何をするんだ?」
美琴「学園都市中にある監視カメラの情報をちょっと見させてもらうのよ。LV5が動いてたら、場所位は把握してるはずだからね」 バチッ
美琴「……見つけた。ちょっと前にそこの大きな建物を横切ってるみたいね」
垣根「……近くにお墓はないか?」
美琴「えっと……少し南に小さなお墓があるみたいね」
垣根「それだけ解れば充分だ。ありがとな」
美琴「状況は解らないけど、私だって友達なのを忘れないようにね? 私も行きたいけど、二人は無理だしね。……あの恐怖は味わいたくないし」ブルブル
食蜂「もちろん友達よぉ。あとは私とていとくんに任せて欲しいわぁ」
垣根「ああ、足止めして悪かったな。学校に行ってくれて良いぞ」
美琴「んー、私もサボろうかな。どーせ遅刻だし」
垣根「それだったら1つ頼み事をして良いか?」
美琴「可能な事ならね」
垣根「かおりんに昼食を一人分多く作るように言っといてくれ」
美琴「? 良いわよ。伝えとく」
垣根「じゃあ、ちょっと行ってくる! みさきちはしっかり捕まってろよ!」
食蜂「わかったわぁ!」
美琴「速いわねー、もうあんなとこまで」
美琴「ていとくんもみさきちも友達思いで本当に良かったわ。私も友達として伝言を伝えに帰らないと」
美琴「……ま、場所は考えて欲しかったけどね」チラッ
女生徒A「殿方が空を飛んできて、御坂さんと食蜂さんと話した後に食蜂さんを連れて飛び去りましたわね……」
女生徒B「御坂さんは帰るようですわね……戦いに敗れたという事なのでしょうか」
女生徒C「お姉様が負けるわけないですの! いや、勝たれても困りますが……そもそも、お姉様はあんなチャラチャラした殿方とは何の関係もないに決まってますの!」
女生徒D「お、落ち着いて下さいまし!」
美琴「……また、みさきちに頼る事になりそうね」ハァ
麦野「…………」
絹旗「着きましたね」
滝壺「はまづら、鯖缶をお供えして」
浜面「ああ。なかなか来れなかったが、急に暗部が解体されたし、これからはちょくちょく顔を出せそうだな」
麦野「…………」
絹旗「むぎのん……」
浜面「えっ、そういう呼び方になってんの? 俺もむぎのんって言った方が良い?」
麦野「殺すわよ?」
浜面「予想はしてたよ……麦野。いっつも思い詰めてるみてーだが、お前は暗部のリーダーとしてやったんだろ? フレンダを殺したのを肯定するわけじゃないが、リーダーのお前だけが責任を感じる必要は無かったんじゃないか?」
麦野「……私のした事は暗部のリーダーとして正しかった。今でもそう思ってる」
麦野「だけどそれは人として正しかったのか? そして考えてしまう。私は姫と最愛ちゃんと友達として付き合い初めている。ならフレンダは? きっとアイツとも友達になれたんじゃないか? ……結果的に私は友達を殺したんだ。それが今になって、どうしようもない位辛いんだ」
浜面(俺が入ってないのと姫と最愛ちゃんはこの空気じゃ突っ込めねぇ)
絹旗「でも、私達は暗部所属でしたから……友達なんて」
麦野「そう。私達は暗部の同僚だった。けど、もしあの時から友達として接していたら? もしかしたら、フレンダを殺さずに済んだかもしれない」
滝壺「暗部でのなれあいは危険……」
麦野「……そうだな。でも、私がもっと強くあれば良かった。どんな状況でも、お前らを守ろうって意志と守れる力が強くあれば良かった。だけど、私はあの日ていとくんに負けた」
麦野「そしてフレンダを殺した。……ほとんど八つ当たりだろ。その上姫と浜面も殺そうとした。これじゃ暗部のリーダーだったから、なんて言い訳も出来ない」
麦野「私は……」
垣根「言い訳なら有るだろ?」
麦野「……ていとくん?」
垣根「俺があの子を保護してれば良かったってな」
食蜂「…………事情はだいたいわかってるわぁ」
麦野「みさきちまで……」
垣根「考えてみりゃ解るはずだった。敵に情報を喋った奴を同じ組織が黙って見てるはずがない。……暗部なんてのは自分の利益のために動いてお互いを上手く利用してるだけだなんだからな」
麦野「……お前は何も悪くないだろ」
垣根「そういうな。ちょっとは責任を感じてるんだ。だから罪滅ぼしをしてやろう思ってる」
絹旗「……何をしてくれるんですか?」
垣根「そいつを作ってやるよ。俺の未元物質でな」
麦野「……ふざけてんのか?」
垣根「残念ながら至って大真面目だ。人の形をした化け物くらいすぐ出来るさ。そいつに許しを乞えば良いだろ」
麦野「……殺すぞ垣根」
垣根「ていとくんって呼んでくれ。寂しいだろ?」
浜面「てめぇ!」ガシッ
垣根「あ? 誰だよお前? LVは?」
浜面「0だよ! 文句あんのか!?」
垣根「文句はねぇよ。ただ……」ドカッ
浜面「がっ……!?」
垣根「助言はしといてやる。相手を見てから喧嘩売れよ無能力者」
絹旗「……超ブチギレ状態です。隣人とはいえ、フレンダを物扱いにしたのは許せませんね」
滝壺「…………ていとくん」
麦野「下がってろ。コイツは私がぶち殺す」
垣根「おいおい、誰に負けたかもう忘れたのか? あの時は見逃してやったけど、今度も見逃すとは限らないんだぞ?」
麦野「うるせぇよ! ここで引いたらフレンダに会わせる顔がねぇだろうが!」
垣根「別に三人纏めてでも良いけどな。人の善意を無下に断る奴等にはお仕置きが必要だろ。だいたい、お前は殺したフレンダに会わせる顔があると思ってんのか?」
麦野「…………お前がそんな奴だったとはな。短い付き合いだったけど、それなりに良い奴だと思ってたよ。……今は心底大嫌いだ」
垣根「それを聞いて安心した。心底大嫌いになってもらわないと困るからな」
食蜂「心底大嫌いとは言っても心から嫌いになれてはいないみたいだけどねぇ。とは言ってもそろそろ頃合いじゃないかしらぁ?」
麦野「みさきち……」
垣根「ま、付き合って貰ってるだけだ。で、俺の事が大嫌いなむぎのんに質問だ。俺の体が未元物質で出来てるって聞いたらどうする?」
麦野「…………!? ふざけてんのか?」
垣根「俺はあっくんと戦って確かに死んだ。ただまあ、厳密には脳だけ保存されて能力を吐き出す道具になってたわけだ。そして、ある日自分自身を作り出した」
麦野「………………」
垣根「これは本当だ。みさきちに聞けばすぐ解る。俺の心を読んでるからな」
食蜂「………………」
垣根『みさきち、俺の心を読めるか? 出来るなら読んでみてくれ』
食蜂『もちろんよぉ。えっ……?』
垣根『俺の体は未元物質で出来てる。これを知ってみさきちはどう思った?』
食蜂『驚いたけどぉ……ていとくんはていとくんだものねぇ』
垣根『ありがとよ。で、これからむぎのんのところに行ってむぎのんの知り合いを作る』
食蜂『人を……作る』
垣根『普通に考えれば常軌を逸してる。そんなのは人の形をした化け物だからな。むぎのんも断るだろう』
食蜂『ていとくん……』
垣根『でも、俺を人だってむぎのんが認めてくれたらむぎのんのために作る』
食蜂『……もし、認められなかったらどうするのぉ?』
垣根『どうもしないさ。あの家から出て行って二度とむぎのん達に会わないだけだ』
食蜂『…………』
垣根『そして、俺に気を使わせるわけにはいかない。だから、出来る限りむぎのんに嫌われた状態で聞く』
食蜂『ていとくん……』
垣根『ま、最悪の場合はみんなから俺の記憶を消しといてくれよ』
食蜂『……そんなことは絶対にしないわぁ。だから絶対に成功させてねぇ?』
垣根『……ああ』
食蜂(……暴発覚悟でむぎのんを操っても良いんだけどぉ……そうじゃないわよねぇ。私はていとくんとむぎのんを信じるだけだわぁ)
垣根「答えてくれむぎのん。お前にとって俺は人か? 化け物か?」
麦野「………………」
絹旗「むぎのん……」
滝壺「……むぎのん」
麦野「……ただの人じゃないな」
麦野「未元物質で出来てるなんて普通の人間じゃない」
垣根「………………」
食蜂「………………」
麦野「それにまあ、あれだ。……………………友達…………だからな。ていとくんは。私にとってただの人間ってわけじゃない」
食蜂「!!」
垣根「……ありがとな、むぎのん」
麦野「ま、わざわざ慣れない事をしてまで友達を助けようとした不器用な奴だからな」
垣根「わかってたのか?」
麦野「後ろのみさきちの不安そうな顔を見てなんとなくな」
浜面「俺は殴られ損かよ……」
垣根「悪いな浜面」
浜面「気にするな、慣れてる」
絹旗「そうと決まればフレンダを超生き返らせましょう!」
垣根「生き返らせるってよりは生まれ変わらせるってとこか?」
麦野「……頼む、ていとくん」
垣根「任せろ、と言いたいとこだが……みさきち!」
食蜂「何かしらぁ?」
垣根「ここの四人のフレンダの記憶を読んで、俺にその記憶を与えてくれ。フレンダには一度しか会ってないからな」
食蜂「わかったわぁ。読んで大丈夫かしらぁ?」
絹旗「もちろんです」
麦野「もちろん」
滝壺「ふれんだのため……」
浜面「断る理由もないしな。そういえばあんたらは何LVなんだ?」
垣根「LV5だ」
食蜂「同じくよぉ」
浜面「……死ななくて良かった」ドキドキ
垣根「よし、やるぞ」ファサ
フレンダ「…………」
絹旗「フレンダ!」
フレンダ「…………」
滝壺「……ふれんだ?」
垣根「今のフレンダは体が出来てるだけだ。心は脱け殻状態ってとこか。……みさきち」
食蜂「心が脱け殻ならぁ……」
垣根「そういう事だ。みんなの記憶からフレンダの心を作って欲しい。俺は脳が残ってたから自分自身は作れたが、フレンダは無理だ」
麦野「……頼む、みさきち」
食蜂「……友達二人の頼みじゃ失敗できないわねぇ」
食蜂(……今まで人を思い通りにするためだけに使ってたこの能力が、みんなと出会って使い道が変わったわぁ)
食蜂(人のために使うなんてまだちょっとむず痒いけどぉ……頑張るわぁ)
食蜂(……貴方の精神構築しちゃうゾ☆)
食蜂「……終わったわよぉ」
麦野「フレンダ。私がわかるか?」
フレンダ「あれ? みんな揃ってるなんて珍しくない? いや、そりゃ麦野はわかる……あれ? 私麦野に殺されたような……って何で垣根帝督が居るわけ!?」
麦野「フレンダ……」
フレンダ「えっ、何で麦野は泣きそうなの? 状況がわからないわけよ」
絹旗「フレンダ!」ダキッ
フレンダ「えっ? 絹旗まで何かおかしくない!?」
滝壺「……おかえり。ふれんだ」ホロリ
フレンダ「よくわからないけど、ただいまってわけよ!」
垣根「あー、みさきち。状況を教えてやってくれるか?」
食蜂「貴方の未元物質も便利だけれど、私の心理掌握も改めて便利な能力ねぇ」
フレンダ「……結局、話が滅茶苦茶過ぎるってわけよ」
浜面「抱き付きに行ったらボコボコにされたのも滅茶苦茶じゃね?」ボロボロ
絹旗「流れでセクハラしようとするからです」
麦野「フレンダ……あの時は」
フレンダ「……あれは私が悪かったわけよ。結果的に麦野には辛い思いをさせたみたいだけど」
垣根「ま、元を辿れば俺が悪いんだけどな」
フレンダ「……私が生き返った事より、麦野が垣根帝督と友達になってる事の方が信じられないわけよ……」
垣根「俺とも友達になるんだから気にするな。立ち話もなんだし、家に帰ろうぜ。……思ったより早く終わったから、まだ飯は作ってないだろうけどな」
絹旗「それなら材料買って帰りましょうか?」
滝壺「良いあいでぃあ」
食蜂「何を買って行きましょうかぁ?」
浜面「そりゃフレンダ復活を祝って鯖だろ。味噌煮なんてどうだ?」
食蜂「そういえば、むぎのんは鮭が食べたいって……」
麦野「私も鯖が食べたいわね」
食蜂「……わかったわぁむぎのん」ニコッ
フレンダ「あれ? 鮭好きだったのは変わったの?」
麦野「……ここの連中と付き合い初めて鮭より鯖が好きになっちゃったのかもにゃーん?」ニコニコ
寝ます。おやすみなさいー
いちいち言う事じゃないですが、鮭
美琴「お邪魔しまーす」
神裂「おや、みこっさんがこちらに来るのは珍しいですね」
美琴「……かおりんなりの冗談かもしれないけど、あだ名なんだから気にせずちゃんで呼んでくれる?」
神裂「わかりました。みこっちゃんは何かご用でしょうか?」
美琴「ちょっと伝言を頼まれただけよ。昼御飯は一人多くなるらしいわ」
神裂「客人という事でしょうか? わかりました。良ければゆっくりしていって下さい」
美琴「そうね。隣にはあっくんしか居ないだろうし」
番外個体「…………あっくんしか居ないの?」
美琴「今ならイタズラし放題よ。みここはあっくん虐めるのが好きなのよね?」
番外個体「もちろん。早速あっくんを虐めてくるよ! あくまで虐めに行くだけだからね!」タッタッ
美琴(あまりの扱いやすさに私が悲しくなってきた……ん? 何か忘れてるような)
心理定規「ていとくん達が帰ってくるまで暇ね」
美琴「なかなか珍しい組み合わせだし、ちょっと話しましょうか」
結標「面白そうね。私も混ざるわ」
番外個体「お邪魔しまーす!」
アックア「いらっしゃいであるな」
番外個体(みこっちゃあぁぁぁぁぁん!?)
番外個体「え、えーと……あっくん居ますか?」
アックア「……二階に居るのである。起こしてやってくれるか? 生憎我輩はこれから出掛けるのでな。あっくんと二人にしても大丈夫であるか?」
番外個体「え、あっくんと二人きりなんて嫌だけど、出掛けるなら仕方ないね」
番外個体(やった!)グッ
アックア(言葉に対して顔と行動が一致してないのである)
アックア「では、留守番を頼む」ガチャ
番外個体「い、行ってらっしゃい!」
アックア「暇になったのである。……隣に行くとするか」
美琴「何の話をする?」
結標「ガールズトークでもする?」
神裂「がぁるずとぉくとは?」
心理定規「……女の子らしい話という事かしら?」
結標「そういう事ね。好きな人とかお洒落の話とか? かくいう私もした事ないんだけど」
美琴「そ、そんな話しないわよ!」
結標「参加しないなら貴方の短パンが何処かに飛んでくわよ?」
美琴「……何で短パンなのを知ってるの?」
結標「……ソファーであぐらかいて座ってる人が言う台詞なの?」ハァ
神裂「理解はしていませんが、やるのなら付き合いますよ。みこっちゃんはきちんと座って下さいね?」
美琴「わかったわよ、参加するわよ……」シブシブ
心理定規「私も参加するわね」
結標「まあ、私達は出会って日も浅い し、とりあえずは気になる事を質問で良いんじゃない?」
美琴「質問かぁ……かおりんはいつの間にか居たけど、どんな流れでここに来たの?」
神裂「そぎーたに捕まりまして……気が付いたらここに住むことに」
美琴「あー、今は解らないけど理解はしたわ」
結標「そういえば、かおりんの能力は何なの?」
神裂「いえ、私は能力者ではないんですよ」
美琴「……もしかして魔術師?」
神裂「魔術師を知っているのですか!? ……失礼。声が大きかったですね」
結標「魔術師?」
心理定規「魔術師?」
美琴「あー、気にしなくて良いから。他に質問は?」
神裂「質問ですか……はぁとちゃんとあわきんは何故ここに来たんですか?」
結標「あっくんがほぼ無理矢理に住ませたのよ……今となっては感謝してるけど」
心理定規「私はていとくんに言われたの。暗部が解体されて行くアテも無かったから」
神裂「そうなんですか。ここで会ったのも何かの縁ですし、改めてよろしくお願いしますね」
心理定規「ええ、もちろん」
結標「こちらこそ」
美琴「何だか良い雰囲気ね。……もう1個質問していい? かおりんとあわきんに質問なんだけど」
神裂「どうぞ」
結標「良いわよ」
美琴「その……何でそんなに……大きいの?」
心理定規「!!」
神裂「大きい……ですか。確かに女の子とはいえない身長ですが、そこまで大きいのでしょうか……」シュン
結標「みこっちゃん……ちょっと質問が酷くない?」
美琴「……正直あんたらの方が酷いわよ」
心理定規「…………」コクコク
美琴「身長じゃなくて、それよそれ」
神裂「すみません、それとはどれの事でしょうか?」
美琴「……あんたらの奇抜な服装が強調してるそれよ」
結標「……改めて奇抜と言われると傷付くわね」
神裂「ええ。これには魔術的にきちんとした理由が有ってですね……」
美琴「だーかーらー! あんたらのむ、胸は……何でそんなに大きいのかって聞いてんのよ」ボソッ
神裂「え? すみません。聞き取れなかったのでもう一度お願いします」
美琴「あーもう! だからあんたらのーー」
アックア「お邪魔するのである」ガチャッ
美琴「胸はどうしてそんなに大きいの!? どうやったらそんな大きさになるのよ!?」
アックア「……失礼したのである。我輩は何も聞いていないので気にせず話を続けるがよい」バタン
美琴「……………………」
美琴「…………!!???!」ボンッ
アックア「……我輩は何も見ていない。何も聞いていない。これから用事が有るので失礼する」
美琴「………………」ガシッ ズルズルズル
アックア「……人間誰しも悩みは有るものだ。気にせずともよい」
美琴「………………」ストン
結標「無言でアルくん引きずり戻してったわね……」
神裂「彼女のどこにそんな力が有るのでしょうか……?」
心理定規「みこっちゃん……私が居るわ」
美琴「……………………はぁとちゃあぁぁぁぁぁん」グスグス
アックア「…………泣くほどか。わかった、我輩に出来る事があれば手伝うのである」
美琴「……アルくんには悪いけど、後でみさきちに改竄してもらうわよ」
アックア「構わん。記憶を消されるまでの間、みこっちゃんの悩みを聞こう」
美琴「アルくん……」ポロポロ
神裂「……感動しました。私もお手伝いします」
心理定規「私も手伝うわ」
結標「私も手伝うわよ。ガールズトークを始めたのは私だしね」
神裂結標(話はよくわからないけど)
アックア「ふむ、胸が小さいのを悩んでいる、という事であるな」
美琴「オブラートに包みなさいよ! やっぱ気になるのよ……」
心理定規「私も……」
結標(正直こんなの邪魔なだけなんだけど……二人とも真剣だし、言ったら悪いわね)
神裂「ですが、これは邪魔なだけだと思いますよ? 肩も凝りますし」
結標(かおりいぃぃぃぃん!?)
心理定規「………………」ズーン
美琴「………………」シクシク
アックア「……かおりんは私と同じ聖人であるな? もし私も聖人になりたい、と切に願う者が居たとしよう。貴様はその者に言うのか? こんな力が有っても邪魔なだけだ。無駄に敵に狙われるだけだ、とな」
神裂「なっ! そんな事を言うわけがないでしょう!」
アックア「貴様が今言ったのはそういう事だ」
神裂「!! わ、私は……」ガクッ
アックア「……貴様の魔法名を今一度思い出せ。かおりん。人としてではなく一人の女としてみこっちゃんとはぁとちゃんを助けるのである」
神裂「……わかりました。こんな私で良ければ力にならせて下さい」
美琴「……ありがと、心強い」
心理定規「よろしくお願いするわ」
結標「私も忘れないでよ?」
アックア「では話を続けるのである」
番外個体(誰か突っ込みなよおぉぉぉぉ!?)
番外個体(結局あっくんと二人きりでも何も出来なくて、落ち着くために外に出たんだけど……)
番外個体(アルくんがみこっちゃんに引きずられてるのが見えたから戻ってみたら……何を真剣に話してるんだよ)
番外個体(私が帰ったのにも気付かないし……出づらくて何となく隠れちゃったよ)
美琴「どうすれば良いのかしら……」
心理定規「二人との違いを考えましょうか」
アックア「違いであるか……」
結標「服装とか?」
美琴「ごめん、その服装は無理」
結標「常にこの服装じゃないわよ……」
番外個体(みこっちゃんのサラシは妙に似合いそうで笑えないよ……というか、服装関係あるわけないじゃん……)
神裂「生き方……でしょうか?」
心理定規「それは……どうしよもないわね」
番外個体(テーマ重くない!? 胸の大きさは人生に関わってるの!?)
美琴「…………天罰なのかもね」
番外個体(違うよ! そんな陰湿な天罰無いから! 真剣な顔で天井を見上げないでくれるかな!? )
アックア「……過去は知らんが、みこっちゃんは真っ当に生きている。それに天罰を与えているなら我輩は許さん。幸い天罰を与える者が知り合いに居るのである」
美琴「……ありがと」
番外個体(……何これ?)
神裂「そういえば、年齢が違いますね。これは盲点でした」
番外個体(最初に言って欲しかったな……もっと言うと個体から違うんだけど)
結標「あー、確かにそうね」
心理定規「言われてみれば……」
美琴「でも、大きくなる確証もないし……」
アックア「そもそもみこっちゃんは何故胸を大きくしたいのである?」
美琴「そ、それは……やっぱり大きい方が良いじゃない」
アックア「質問を変えよう。誰のために大きくしたいのだ? 自分のためにであるか? それとも……誰にであるか?」
美琴「……それは」
アックア「自分のためなら止めはしない。しかし、もし誰かのためであるなら……他に努力をする事があるのではないか?」
美琴「…………」
アックア「仮にみこっちゃんに好きな人が居たとして、我輩は相手を知らん。だが、貴様が好きと思う程の者はそのような事で好きかを決める訳はないはずである。我輩は相手を知らんがな」
番外個体(いやもう相手知ってるじゃん。二度言ってるよアルくん)
美琴「…………そうね。アイツはそんな奴じゃないわ」
アックア「はぁとちゃんもである。自分の良いところも悪いところも決めるのは相手である。 はぁとちゃんの相手が自分ではわからない魅力にも欠点にも気付いてくれて、その上で好きになる事を願っているのである」
心理定規「…………ありがとう」
アックア「……もっともみこっちゃんは大丈夫と思うがな」チラッ
番外個体(こっち見てるって事は気付いてたのな? ……わかったよ、可愛いお姉様のためだしね)
番外個体「元気出しなよみこっちゃん」
美琴「み、みここ!? いつ帰ってたの?」
番外個体「さっきだよ。みこっちゃん。ミサカは高校生位の体なんだ。だから、きっとみこっちゃんもこうなるよ」
美琴「……妹に励まされるなんてね」
番外個体「ま、体はミサカの方が大人だからね」
美琴「ふん、すぐに追い越すわよ」
神裂「アルくん……私も悩みがある時は相談に乗ってもらえますか?」
アックア「こんな傭兵くずれで良ければいつでも相談に乗るのである」
神裂「謙遜しないで下さい。少なくとも私の知り合いよりは遥かに信頼できます」
結標「アルくんは頼れる兄貴って感じね。……時間が有ったら身寄りのない子供たちに会ってくれない? 父親代わりとは言わないけど、ね」
アックア「お安い御用である」
心理定規「私も相談に乗って欲しいのだけれど……」
アックア「時間が許す限りは大丈夫である。悩みを解決するのが我輩の喜びに繋がるのでな」
番外個体「喜びになるっていうならまあ……ミサカも相談してあげても良いけど……」
アックア「……ふむ、我輩のために存分に悩みを打ち明けるがよい」
美琴「あー、これじゃ記憶消すわけにはいかないわね」
アックア「元々消すつもりはなく、かまをかけただけであろう?」
美琴「……さあね。まあ、いざとなれば生体電気をいじればもしかしたら……」
番外個体「……いざって時が起こらないように、これからも悩み相談頼んだよアルくん。これはお礼って事で」ダキッ
アックア「ふむ、それがあっくんに出来れば悩み相談の必要はないのであるな」
番外個体「うっさい死ね! この変態!」
結標「仲良いわねー。私も」ダキッ
美琴「ま、私もお礼を込めてね」ダキッ
心理定規「…………」ダキッ
神裂「わ、私だけしないわけにもいきませんね」ダキッ
番外個体「んー、何か安心するね」
アックア(それぞれの事情に必死で頼れるような人間が居なかったのであるか……)
アックア「我輩で良ければいつでも力になるのである」
麦野「お邪魔しまー……す?」
垣根「どうしたんだむぎの……ん?」
食蜂「二人ともなんで固まった……のぉ?」
絹旗「私も超混ぜて下さい!」パタパタ
フレンダ「相変わらず状況が全く掴めないってわけよ!」
滝壺「落ち着いてはまづら。今のモテモテあるくんを見るのは目に毒。大丈夫、私ははまづらの味方だから」
浜面「えっ? なにそれすげー気になる……痛い! 力入ってて痛い!」
美琴「………………物理的にみんなの記憶を消す必要が有るわね」ニッコリ
原作との整合性及び時間系列の歪みはすみません、やはり違和感はあると思います。
出来れば無くしたいところですが、やはりそれが難しい場合も有るので、申し訳有りませんが読む人を選んでしまいます。SS初めて書いてる奴が偉そうですが……
ゆるーい感じでみんな優しいほんわかSSが書きたたかったので。
そろそろ寝ます。おやすみなさい。
削板「そろそろ帰るか。結構な運動量だったぞ」
トール「そうするか。ぶっ通しだったしな……ん?」
ステイル「………………」
トール「……ちょっとここで待ってろ」
削板「おう!」
トール「おい、ちょっと良いか?」
ステイル「なんだい? 僕はそれなりに忙しいんだけど」
トール「すぐ終わる。……お前は何しに学園都市に来た? 人払いの術式の中を平然とうろつくなよ同業者」
ステイル「それはこちらの台詞だけどね。あちらも魔術師かい?」
トール「あいつは違う。質問を戻すが、何しに学園都市に来た?」
ステイル「聞く耳持たずか。そうだね、君みたいな奴を潰しに来たってところかな」
ステイル(先程の戦闘を見るかぎり強いのは確かだが、手に終えないって程じゃない。二人がかりなら……)
五和「………………」
トール「ふーん。ま、やるなら相手になるぜ」
ステイル(五和は後ろに回り込んでる。ここで魔女狩りの王を出して、こっちに注目させれば……)
トール「一人ずつな」ガッ
五和「えっ!?」
ステイル「なっ!?」
トール「よっと」ドスッ
五和「うぅ……」ガクッ
トール「そぎーた! この子を頼む」
削板「ん? ああわかった」
ステイル「……さっきとまるで動きが違うね」
トール「スポーツと戦闘の違いってとこだな」
トール「さて、どうする?」
ステイル「……勝ち目は無いね。好きにしなよ」
トール「とりあえず学園都市に来た理由を言えよ」
ステイル「君に言う義理は無いが……知り合いを助けに来ただけだ」
トール「それを先に言えよ! ……ちょっと来い」ガシッ
ステイル「……何処に連れていく気だい?」
トール「家だ。そこの奴と一緒にもてなしてやる」
ステイル「………………はぁ?」
削板「良い考えだな。コイツは軽いし、ちゃんと飯を食わせる必要が有る」ヒョイ
五和「ん……え? ええぇぇぇぇ!? お、おおおおお下ろして下さい!」カアッ
削板「ぐふっ、なかなか凄いパンチだな……」
トール「行くぞー」ズルズルズル
ステイル「…………なんなんだこれは」
食蜂「そういう事だったのねぇ」
麦野「アルくんがハーレムを作ったのかと思ったわよ……」
アックア「現実性に欠けているのであるな」
美琴「はい、その話はもうやめ! で、そっちの子は? どっかで会った気もするけど」
フレンダ(麦野の交遊関係どうなってるの……)
垣根「ああ、それは俺が言う。ちょっと空いてる部屋で話そうぜ」
美琴「別にここで良くない?」
垣根「ちょっと人が多いからな。ゆっくり話したいんだよ」
美琴「ふーん。良いわよ」
食蜂「私も行きましょうかぁ?」
垣根「いやいい。それより、LV5以外と話してみたらどうだ?」
食蜂「うぅ……やってみるわぁ」
神裂「そろそろお昼御飯を作りましょうか」
心理定規「手伝うわ」
食蜂「わ、私も……手伝うわぁ……」ボソボソ
神裂「ありがとうございます、はぁとちゃん」
食蜂「…………」シュン
神裂「そちらの方は客人ですからね。座っていて下さい」
食蜂「あ、ありがとねぇ」
食蜂(聞こえたのは良いのだけれど、結局お手伝いは出来なかったわぁ)クスン
アックア「かおりん。手伝うと言われたなら素直に好意を受け取るべきであろう。貴様の悪い癖である」
麦野(貴様に戻ってるな……もう良いか。私もお前って言ってるし)
神裂「そうでしたね。では、手伝って頂けますか? ええと……」
心理定規「みさきちよ」
神裂「よろしくお願いしますねみさきち。私のことはかおりんと呼んで下さい」
食蜂「よ、よろしくねぇ」
食蜂「助かったわぁ」ヒソヒソ
心理定規「気にしないで。私もコミュニケーションが得意な方ではないから仲良くしましょう」
食蜂「……よろしくお願いするわぁ」ペコリ
食蜂(アルくんは本当に気が利くわぁ)
アックア(この国の人間は空気を吸うだけでなく読む事も出来るらしい。空気そのものといえる者も居るらしいが。……小さな空気読みの積み重ねが周りを助けるのである)キリッ
美琴「で、あの子は誰なの?」
垣根「フレンダっていうむぎのんの元同僚。今は友達って言った方が良いな」
美琴「むぎのんの元同僚か。なら、あの時に会ってても不思議じゃないか」
垣根「……あの時、か。本題に入るが、フレンダは一回死んでる」
美琴「…………」
垣根「未元物質で作ったんだ。そして俺も……未元物質で作られてる。あえて作られてるって表現にするぞ」
美琴「信じると思う?」
垣根「みさきちが居るのにわざわざ嘘をつくと思うか? ……むぎのんは俺を人と認めてくれた。苦渋の決断だったろうな。友達の俺。そして自分が殺したフレンダを否定できる訳がない。たとえ許されない事であっても、な」
美琴「私は……」
垣根「だが、みこっちゃんとあっくんは事情が違う。クローンと未元物質……作り方は全く違うが性質は似ている。そして、お前はクローンを作る手助け、あっくんはクローンの殺害をした。そして二人ともそれを後悔している」
美琴「……………………」
垣根「……みこっちゃんとあっくんは俺を認めざるを得ない。俺の否定はみここや打ち止め。他のクローンを否定する事に繋がる。だが、それと同時に俺を赦すわけにもいかない」
美琴「そうだね」
一方「無視すんな」
一方「つーか垣根のバカは死ンでろよ」
垣根「なんだとヤンのか? コラ!!」
垣根「俺はあっくんのスペアだったから実験内容は知っていた。みこっちゃんが学園都市を敵に回してでも実験を阻止しようとした事を。それだけクローンを大事にしていた事も」
垣根「あっくんはクローンを虐殺した。……俺はあっくんの事情までは知らないが、もし俺があっくんの立場でクローンを虐殺していたら……とても耐えられねぇ。あっくんはその上で罪滅ぼしをしている」
垣根「最初から殺すつもりで作られたクローン。はっきり言って生命を冒涜している。だが、俺がやっている事も何の違いもない」
美琴「……あんたはそれを私に言ってどうするの?」
垣根「さあな。単に隠したくなかっただけだろ。最後くらいはさっぱりして終わりたいだろ?」
美琴「はぁ? 何が終わりなの?」
垣根「そりゃ、俺らの関係が……」
美琴「あのねぇ…………」
一方「あっくん言うな」
美琴「確かに私はクローン研究者が許せない。でも、あの子達が生まれてきたのは喜ぶべきなのよ」
美琴「死んだ人を生き返らせる。凄い事だと思う。でもそれは、その人であってその人じゃない。何より…………死んだ。いや、殺したんでしょうね。その事実が消えるわけじゃない。むぎのんもていとくんも、その事を理解した上でフレンダを生き返らせた」
垣根「……何で殺したってわかった?」
美琴「……自然の摂理に逆らってまで生き返らせたい人なんて、家族以外にそうそう居ないわよ。そして、私が生き返らせたいのは私が殺した妹達だから尚更ね」
美琴「……覚悟を持ってフレンダを蘇らせた二人の気持ちを無下にはできない。私にはそれが出来ないから。……私が原因で生まれて、死んだ。そんな妹達を私の都合で生き返らせるなんて、あの子達の命が軽いって認めるようなものだから……」
垣根「みこっちゃん……」
美琴「妹達は私を恨んでない。……それを認める事は出来ても、私自身を赦す事はできない。むぎのんが贖罪のためにフレンダを生き返らせたのなら、私は彼女達を生き返らせないのが贖罪なのよ。自分の罪を忘れないためにも。はっきり言ってしまえば、どっちも傲慢に違いないんだけどね」
垣根「辛すぎるだろ……そんなの」
美琴「さっきも言ったでしょ? 生まれてきた事は喜ぶべきだって。私はそれでも前を向いて、生き残った妹達をあらゆる理不尽から守らなきゃいけないの。死んだ妹達のためにも折れてる暇なんて無い」
垣根「……強いな。みこっちゃんは」
美琴「大丈夫。昔みたいに一人だけで頑張る必要はないんだもの。頼れる心強い仲間がこんなに居るんだから、ね?」
垣根「……ああ、そうだな。その通りだ。力になるぜみこっちゃん」
美琴「ま、その力で誰かを悲しませでもしたら、ぼっこぼこにするけどね」
垣根「わかってるっての」
美琴「あっくんに話す時は私も一緒に行ってあげるわ。一人より良いでしょ?」
垣根「……友達っていうより姉みたいだな」クスッ
美琴「年下だけどね。そろそろ戻りましょうか。そろそろご飯だろうし」
垣根「よし、戻るか。みんなのところに」
寝ます。おやすみなさい
神裂「お二人のおかげで早くできました。ありがとうございます」
食蜂「気にしないでいいわよぉ」
心理定規「部屋の二人を呼びましょうか」
美琴「もう来てるわよー」
垣根「しっかし大人数だな……」
麦野「浜面は外で食べるから一人減るわよ」
浜面「なんでだよ!?」
絹旗「仮に席が一人分足りなかったら浜面が犠牲になるのが超妥当でしょう? そういうことです」
浜面「その話は仮にであって現実には席余ってるだろーが!」
滝壺「こんな女の子だらけの場所にはまづらを置けない」
フレンダ「……浜面の扱いは変わってなくて安心するね」
浜面「そりゃどうも…」
垣根「ま、俺と一緒に外で食おうぜ」
浜面「あんたは中で食べれば良いだろ?」
垣根「外で食べたい気分なんだよ。あと、俺の事は気楽にていとくんと呼べ」
浜面「わかった、一緒に食おうぜていとくん」
滝壺「はまづらとていとくん……ありかもしれない」
麦野「なにがだよ……」
美琴「あれ? みここは?」
アックア「さっきから見ないのであるな」
結標「あっくんを呼びに言ったんじゃない? 隣にはあっくん 一人しか居ないからね」
垣根「……先に外に出とくから持ってきてくれるか?」
美琴「……わかったわ」
ミサカ?『貴方は一体何をしているのですか? とミサカは問い掛けます』
ミサカ?『妹達を助けることで自分を助けようとしているだけでは? とミサカは鋭い口調で尋ねます』
ミサカ?『私達は殺されるために作られ、貴方はそれを殺した。それだけの事です。もっとも、途中で辞めてしまった以上、私達は無駄死にという事になりますが、とミサカは痛いところを突きます』
番外個体?『なのに貴方を殺すために作られた私には殺されないなんて我儘だよね第一位。認めなよ。結局は自分が一番可愛いってさ。何体殺しても構わないクローンとは違うってさ』
打ち止め?『それが出来ないなら死んだ方が良いんじゃないかな、ってミサカはミサカは全てのミサカの総意を告げてみたり!』
ミサカ?『そうですね、このまま中途半端なままで居るくらいなら、とミサカは…………』
ミサカ?『どんなに取り繕っても貴方は…………』
ミサカ?『私達を殺したのですから』
一方通行「…………またかよ」
番外個体「流石にあっくんはもう起きてるよね。……あれ? 鍵が開いてる?」
打ち止め「あっ、丁度よかった! あの人の部屋は何処? ってミサカはミサカは可愛らしく首をかしげながら聞いてみたり!」
番外個体「そういえば合鍵持ってたっけ。まあ丁度良いや、ミサカも今から行くとこだから付いてきなよ」
打ち止め「はーい、ってミサカはミサカは素直に従ってみる!」トテトテ
番外個体「でも一人で来るなんて危なくない? ちゃんと保護者同伴で来なよ」クスクス
打ち止め「即刻子供扱いを止めるようにミサカはミサカは上目使いで直談判してみる! そもそも作られたのはミサカの方が先だからミサカの方がお姉さんだって主張してみたり!」
番外個体「はいはい、身体はミサカの方がお姉さんより大きいけどね。あとミサカに上目使いしても意味ないよ。……着いたよ、この部屋」
打ち止め「お邪魔しまーす! ってミサカはミサカは元気一杯に扉を開けてみる!」バタン
一方通行「……ミサカミサカミサカうるせえよ」ハァ
一方通行「チッ、何しに来やがった」
番外個体「ご飯の時間だからわざわざ呼びに来たのにご挨拶だね」
打ち止め「わざわざ会いに来たのに相変わらずの態度で複雑な気持ち! ってミサカはミサカは微妙な心境を吐露してみる!」
一方通行「わかった、行くか」
番外個体「早く行かないと無くなるよ。今日はかなり人多いし」
一方通行「……みここ。前はまだ俺を殺したいって思ってンのか?」
番外個体「えっ? お、思ってないよ。ほら、あっくん殺したら資金繰り出来ないじゃん」
一方通行「それ位の金は用意してやるよ」
打ち止め「……今日のあなたはちょっと変。ってミサカはミサカは素直な気持ち言葉にしてみたり」
一方通行「…………そォだな」
番外個体「ちょっと張り合いが無いね。何? 昔の事を思い出して柄にもなくセンチメンタルな気分になった?」ケラケラ
一方通行「…………まァな」
番外個体「えっ?」
打ち止め「妹達の事はあなたに出会った時に言った通り……」
一方通行「妹達はあなたを恨んでない。むしろ感謝しています。って言われてはい、そォですか。って納得できるほど軽くねェんだよ」
番外個体「……ミサカに殺されたら解決するの?」
一方通行「するわけねェだろォが。死んで楽になるのは俺だけだ。悩んでるのが俺だけなようにな」
垣根「仕方ねぇな。友達代表として一緒に悩んでやるよあっくん」
一方通行「ていとくん……」
垣根「だいたい、悩んでるのがお前だけと思ってるあたりが駄目だな。みこっちゃんも死ぬほど悩んでたってのに」
一方通行「……何しに来やがった?」
垣根「まあ、報告がてら来ただけだ。さっきちょっと未元物質で人間作ってきたんだよ。できればクローン実験に詳しい奴に感想を貰おうと思ってな?」
一方通行「…………どォいう事だ?」
垣根「だから未元物質……面倒だな、早い話俺がクローンを作った。それを聞いてあっくんはどうしますか? って事だよ。察しが悪いな」
番外個体「…………」
打ち止め「あ、あのっ!」
一方通行「殺す」
垣根「この上なく解りやすい二文字で結構だが、ちょっと言いたい事がある」
垣根「まず、お前が俺に勝てるわけねーだろ。以前は最強だったが、今は一人じゃ演算も出来ないポンコツ。それに対して未元物質製の死んでも死なない身体を手に入れた俺。……だいたい二人を守りながら戦えんのか?」
垣根「で、二つ目。どの口が言ってんだ。お前は実験でクローンを散々殺しただろ? 一人や二人でぎゃーぎゃー騒ぐなよ」
垣根「中途半端だよな、お前。みここに殺されたいらしいが、その実死ぬわけにはいかない。妹達の面倒を見なきゃいけないから。なのに妹達を殺した自分についてうじうじ悩んでる。滑稽極まりねぇんだよ」
一方通行「それ以上その減らず口を開けンじゃねェ…………!」
垣根「正論だろ。で、お前はどうするんだ? 決めろよ。死んだ妹達の事で悩むのは止めるのか? 妹達とそこ二人の面倒をみるのをやめて以前に戻るのか? それとも……お前が死ぬか? それなら手伝ってやるよ」
一方通行「俺は……」
番外個体「………………」ダキッ
打ち止め「…………」ダキッ
番外個体「殺したいわけないじゃんか……ミサカはあっくんに助けられたんだから。あっくんは殺した記憶だけを残して自分を責めてるけど、残った命に……救った命に心を救われても良いじゃんか!」ポロポロ
打ち止め「あなたが何を言っても私達はあなたに助けられてるってミサカはミサカは涙ながらに訴えてみる。なのにあなたは私達に助けを求めないなんてズルい! すっごくズルい! ってミサカは……ミサカは……」ポロポロ
垣根「……もう一回聞くけどよ。どうするんだ? いや、どうしたいんだお前は?」
一方通行「……殺した妹達は忘れねェ。けど、今の妹達を助けるのをやめるのも俺が死ぬってのも無しだ」
一方通行「償わなきゃなンねェ。許されても許されなくても俺に出来る事は俺のせいで不幸になった奴を助ける事だ。その結果どんなに俺が苦しンでもな」
垣根「……随分と愉快な答えだな。いいぜ、殺される前に横の二人ごと殺してやるよ」
一方通行「……芝居下手だな。どうせ適当にやって自分が死ぬつもりだろォが」
垣根「…………っかしーな。俺ってそんなに解りやすいのか?」
一方通行「悪党になりきれてねェンだよ。クローンを一体じゃなくて一人って数えといて必死に悪党面すンなボケ」
垣根「くっそ、盲点だった! take2頼む!」
一方通行「うっせェ死ね!」
垣根「……あんま背負いすぎんなよ。お前はもう一人じゃない。仲間が沢山居るんだろ? これはみこっちゃんの受け売りだけどな」
番外個体「……不本意だけど助けてあげるよ、助けられたしね」
打ち止め「ミサカはミサカは気合い充分な証拠に跳び跳ねてみる!」
垣根「そういやら俺はお前に殺されたよな? ちゃんと俺も助けてくれよ?」
一方通行「能力強化されてンだろォが。……それ抜きにしても助けてやるよ」
垣根「! ……ありがとよ。当然俺も助けるけどな!」
美琴「話が纏まったところで昼ごはん食べるわよ」
垣根「みこっちゃんいつから居たんだ?」
美琴「ま、そこそこ前からね。……あっくん、あんま一人で背負わないでよ?」
一方通行「……こっちの台詞だ」
番外個体「ま、二人ともだけどね」
打ち止め「ミサカはミサカは首を縦に振って激しく同意してみる!」
垣根「全くだ……」
一方通行「あァ?」
美琴「何よ?」
垣根「いつも通りに戻ってくれて何よりだよ……っと、飯無くなる前に戻らないとな!」
美琴(ていとくんが無茶すると思って見守ってたけど、心配なかったわね。ちょっとだけ胸のつかえが取れたかな)
寝ろよ俺!正直誰得なシリアスシーンがついに終わりましたので、また平常運転に戻ります。まあ戻ったからって面白くはな……おやすみなさい
美琴「お邪魔しまーす」
一方通行「邪魔するぞ」
垣根「ちーっす」
番外個体「ただいまー」
打ち止め「お邪魔しまーす! ってミサカはミサカは本日二度目のお宅訪問に心を弾ませてみる!」
食蜂「お帰りなさぁい」
神裂「おや、戻りましたね。一人増えてますが……とりあえずお昼御飯にしましょうか」
垣根「ん? わざわざ待ってたのか?」
麦野「お前ら置いて食べる程薄情じゃないって」
フレンダ「……結局、今の麦野には違和感があるわけよ」
絹旗「そんな細かい事超どうでも良いじゃないですか」
アックア「では、いただくのである」
結標「それにしても人多くない?」
垣根「だな 、外行くか浜面」
浜面「おう」
一方通行「俺も行ってやるよ」
浜面「じゃ三人で行くか」
滝壺(…………オセロならはまづらもひっくりかえってLV5になる配置)
ステイル(本当にこの状況はなんなんだ……)
ステイル(異常な強さの魔術師に負けたかと思えば、家に連れていくと言われ……同行していた五和は……)チラッ
五和「そぎーたさんはLV5なんですか。だったら、どっちにしろ勝ち目はありませんでしたね……」
削板「そんな事はない。二人がかりで背後から襲ったとはいえ、知り合いのために立ち向かって来たのは根性がある証拠だ」
五和「うぅ、本当にすみません……」
トール「気にすんな。俺も軽くとはいえ、殴って悪かった」
五和「軽く殴られて意識失うって、本気だったらどうなるんですか… ?」
トール「……ちょっと言えねぇな」
五和「…………トールさんが良い人で良かったです」ブルブル
ステイル(……あろうことか馴染んで普通に話している)
ステイル(しかも名前がトール……北欧神話の名前ときてる。噂を聞いた事があるだけだが、かなり危険な状況みたいだな……)
トール「で、さっきからお前は喋ってないが、人と話すの苦手なタイプか?」
削板「安心しろ。俺は人と話すのが上手いぞ?」
五和「ステイルさん。せっかくですし、話してみるのも良い経験だと思います」
ステイル「……天草式は周囲の環境だけじゃなく人に馴染むのも上手いのかな」ハァ
トール「ん? お前天草式なのか? 偶然、隣人に一人天草式が居るぞ」
五和「えっ!? 誰ですか?」
トール「かおりん」
五和「……えっと、すみません誰ですか?」
ステイル(本当に誰だよ)
トール「ほら、あの女教皇の……」
ステイル「神裂か!?」
トール「ああ、それそれ」
五和「お二人は女教皇の隣人だったんですねー」
ステイル(色んな意味で何をしているんだあの聖人は……)
削板「もしかして、かおりんを探してたのか?」
五和「いえ、違う人です。でも、女教皇に聞けば知っていると思います」
削板「だったら丁度良い。隣の家まで案内してやるよ」
ステイル「本当なら罠を疑うところだけどね……君達は罠を仕掛ける性格でも実力でも無さそうだし、素直に付いていくよ」
トール「まあ、もう見える場所にあるけどな。……ん? 何であっくんとていとくんは外で飯食ってるんだ?」
削板「何でお前ら外で飯を食べてるんだ?」
垣根「ま、色々あってな。つーか、そぎーたは何で出かける度に人を連れて帰って来るんだよ?」
削板「一期一会というだろう」ドヤッ
一方通行「答えになってねェよ」
五和「こちらの方達は?」
トール「こっちが学園都市一位でこっちが二位」
ステイル(学園都市に忍び込んでから出会う能力者全員LV5じゃないか……)
五和「じゃ、じゃあこちらの方も」
トール「コイツは知らん。まあ、多分弱いだろ。弱そうな顔だし」
浜面「なんなんだよ、初対面で! 悪口には慣れてるけど、傷付かないのとは別物だからな!? 実際無能力者だよちくしょー!」
削板「根性は有りそうな奴だな」
一方通行「今日は人が多いからそのつもりで行けよ」
トール「ああ。戻ったぞー」ガチャ
麦野「いつからお前の家はこっちになったんだ?」
トール「癖だ癖。で、かおりん居るか? 来客だぞ」
神裂「私にですか? おや、五和とステイルじゃないですか。あなた達も学園都市に来たんですね」
ステイル「許可は無いけどね。そんな事より、神裂。こんなところで何をしているんだ? 禁書目録と……百歩譲って、ついでに上条当麻を守らなくていいのか?」
神裂「ああ、あの二人ですか。……大丈夫です。カミやんとインちゃんには心強い味方が沢山居ますからね」
ステイル「……カミやん? インちゃん? 神裂、君は大丈夫かい?」
神裂「もちろん健康そのものですよ」
五和「ま、まままさかカミやんって上条さんの事じゃ……」
食蜂「カミやんの人脈も凄いわねぇ」
麦野「ま、私らもそれに入ってるしな」
絹旗「超不幸らしいですが、こんなに知り合いが居るならそんな感じはしませんね」
滝壺「かみやんは女たらし… 」
フレンダ「カミやんってのは知らないけど、今の一言で印象は最悪な訳よ」
番外個体「カミやんかぁ。ま、ピンチなら助けてあげても良いよ」
心理定規「ていとくんの友達ですものね。助けるわよ」
美琴「またカミやん絡みの女の子かぁ…… 」ハァ
打ち止め「元気出して! ってミサカはミサカはカミやんがす……もがっ」バタバタ
美琴「……それを言ったら合鍵没収するわよ?」ニッコリ
打ち止め「ミ、ミサカはミサカは姉妹ヒエラルキーでの姉の強さを改めて感じてみたり……」
結標「カミやんとはほとんど面識ないけどね。でもまあ、座標移動ならいつでもするわよ」
アックア「カミやんには迷惑をかけたのでな。カミやんの敵は我輩が一掃するのである」
トール「ま、当然」
削板「俺達もな」
神裂「というわけで二人が心配しなくても大丈夫ですよ?」
五和「嫌な予感が当たりました……」
ステイル「……良いんじゃないの?」
五和(案の定上条さんの回りの女の子が異常に増えてます! しかもあだ名まで付けてる仲良しっぷり!)
トール「ま、とりあえず飯食おうぜ」
寝ます、おやすみなさい
ちょっと調べましたが、NGワードの入れ方がわからないという…
美琴「美味しいから良いんだけど、二日連続で鯖の味噌煮を食べるとは思わなかったわ」
削板「ん? そういえば、みさきちとみこっちゃんは学校はどうしたんだ?」
食蜂「今日はサボりよぉ」
アックア「ふむ、サボりとは感心しないのであるな」
麦野「……アルくんのあだ名お父さんにしないか?」
アックア「まだそんな年ではないのである……」シュン
トール「威厳があって良いじゃねーか。俺なんて女に間違われたんだぞ?」
絹旗「えっ? 超口の悪い女の人かと思ってました」
トール「よし、表出ろ」
フレンダ「結局、ご飯には鯖が最高な訳よ」
麦野「鮭に決まってんだろ。ま、フレンダはまだお子様だし仕方ないか」
滝壺「ふれんだは人として青い。……鯖だけに」
フレンダ「そんなに年違わないでしょ! 上手くもないし!」
番外個体(外で食べようかな……でも、今更外に出るのもおかしいし)
アックア「かおりん。外で食べている物に余りを持っていってはどうだ?」
神裂「そうですね。では持っていくとします」
番外個体(! ナイスタイミングだよ!)
番外個体「じゃ、じゃあミサカが……」
結標「それなら私がやるわよ。能力使えばすぐだ」
番外個体「………………」ショボーン
結標「あ。で、でもお皿だけ転移させるのも悪いし、誰か一緒に転移されてくれないかなー?」
番外個体「ミサカが行く!」ハイッ
神裂「ではよろしくお願いしますね」
五和「賑やかですねー。平和です」
ステイル「……集まっている人間を考えなければね」ハァ
ステイル「やれやれ……まあ、殺し合いよりは遥かにマシだけどね。ちょっと一服……」シュボッ
アックア「残念ながらここは禁煙である」ジュッ
ステイル「!?」
トール「煙草の火を消す程度で魔術を使うなよ……」
アックア「煙草の与える害は少なくないのである。貴様の歳はいくつだ?」
ステイル「別に言う必要は……」
アックア「ふむ、少し表で話す必要があるな」
美琴(確実に物理的な話し合いでしょ……)
ステイル「……14才だ」
絹旗「!?」
アックア「この国では20歳にならないと煙草は吸えん。没収するぞ。……貴様の周りの人間と貴様のためでもある」
ステイル「……ふん、好きにしなよ」
絹旗「いやいや、突っ込むのはそこじゃありません! いや、それも重要ですが14才なんて超嘘に決まってます!」
美琴「私と同じ年って事? ごめん、信じられないわ……」
ステイル「こんな事で嘘を言っても仕方ないだろう神裂?」
神裂「ええ、確かにステイルは14才ですよ」
フレンダ「信じられないって訳よ……」
滝壺「すているは老けて見えるね」
麦野結標(流石は姫ド直球!!)
ステイル「流石にその言い方は傷付くね……大人びている位にしといてくれない?」
削板「まあ、見た目なんて良いじゃないか。重要なのは中身だろ」
五和「私もそう思いますよ!」
トール「そうだ、見た目は関係ねーぞ!」
打ち止め「ミサカはミサカは見た目は関係ないって便乗してみる!」
美琴「……あんたら二人は自分に言ってるわよね?」
食蜂「わかるわぁ。私もよく年上に見られるものぉ。そんなに大人っぽいかしらぁ?」
神裂「私もそうですね。慣れましたが」
心理定規(……貴方達の場合は顔というより身体が原因じゃないかしら)シクシク
垣根「平和だなぁ」ボーッ
浜面「ま、LV5のツートップが外で鯖の味噌煮食ってる位だしな」
一方通行「……今までが今までだったからな。こォいうのも悪くねェ」
垣根「俺は柄にもなく真面目な話ばっかりして疲れたぜ」
一方通行「カッコ良すぎて惚れちまいそォだったぜ? ていとくん」
垣根「からかうなよ。あと、俺にそっちの趣味はねぇからな」
一方通行「俺もねェよボケ」
番外個体「っと。少しだけおかわり持ってきたから、ありがたく受け取りなよ」シュンッ
垣根「おお、悪いな」
浜面「料理が上手くて良いな。最近コンビニ飯ばっかだし」
垣根「お前が良いなら住むか?」
浜面「女の子に囲まれて生活なんて夢のようなお誘いだけどな。命がいくつあっても足りそうにない」
一方通行「確かにな」
番外個体「ラブコメじゃ済まないバイオレンスが待ってるよ」ニヤニヤ
浜面「暗部の仕事がない今の生活も結構気に入ってるから良いんだけどな」
垣根「暇な時は遊びに来いよ」
浜面「おお、そうさせてもらうぜ」
一方通行「そろそろ戻るか。ありがとなァ、みここ」
番外個体「……まあ、これくらいは当然だよ」
一方通行「……やけに素直だな?」
番外個体「うっさい死ね!」
垣根「ただいまー」
番外個体「お邪魔しますじゃないの?」
垣根「ちょっと他人行儀な気がしてな。こっちの方がしっくりくる」
番外個体「ふーん。じゃあ、ミサカの家族にもそう言っとくよ」
一方通行「家族、ね」
番外個体「いや、これは最愛ちゃんが言い出した事だからね!?」アタフタ
一方通行(……いつかここの奴等に礼を言っとくか)
浜面「しっかし、人多いよな。これから何をするんだ?」
美琴「流石に人が多いわね……んー、せっかくだし、まだあだ名が無い人にあだ名付けましょうか」
トール「まずは俺に付けろ!」
美琴「そうね。誰か良い案はある?」
垣根「結局思い付かなかったんだよな……」
削板「すまん、ビリビリがしっくりくる」
トール「しっくりくんな!」
滝壺「とおるくん」
麦野「違いがわかりづらいだろ……」
浜面「トル子とかどうだ?」
トール「黙ってろ」
絹旗「浜面超うるさいです」
浜面「予想はしてたけどさ……」ショボーン
心理定規「バチバチはどうかしら?」
トール「うん、多分真面目には考えてくれたんだよな? でも、意味ほとんど変わってねーよ。却下だ」
心理定規「…………」シュン
美琴「仕方ないわね。引き続きビリビリって事で」
トール「待て! まだカミやんとインちゃんが居るだろ……あいつらに託す」
食蜂(そこまで嫌なのねぇ……)
美琴「仕方ないわね。ちょっと電話してみる」ピッピッ
美琴「もしもしカミやん? インちゃん居る?」
上条『こんな時間に電話って学校どうしたんだ? インデックスは居るけど』
美琴「あんただって家に居るじゃない。ちょっとインちゃんに変わって」
上条『今日は創立記念日で休みなんだよ。おーい! みこっちゃんからだぞインデックス!』
禁書目録『もしもしみこっちゃん? この間は本当にごめんなさいなんだよ……』
美琴「もう気にしなくて良いわよ。それより、トールって子にあだ名つけてるんだけど、何か良い名前はあるかしら?」
禁書目録『トール……北欧神話の雷神にして、
本来であればオーディンと同格、もしくはそれ以上の地位を持っていたと言われる神の名前だね。呼び名はあらゆる神の首領。戦車を駆る者。轟く者。広くさすらうもの。人間たちの友といったところかな。戦闘では神の中でも最強と言われていたんだよ』
美琴「そ、そうなのね」
美琴(全くわからないけど)
禁書目録『それを考慮して名前は……ライライなんていいかも。雷雷みたいな感じでとてもトールらしいんだよ』
美琴(ほとんど要らない情報じゃない)
美琴「あんたのあだ名ライライに変更で良い?」
トール「ビリビリにバチバチにライライかよ。俺の名前はパンダじゃねえっつーの」
美琴「うーん、ごめんね。気に入らないみたい。カミやんに変わってくれる?」
禁書目録『残念なんだよ……とうま! みこっちゃんが変わって欲しいって!』
上条『なんだ? ビリビリ……トール関連か?』
美琴「まあね。あだ名を考えて欲しいのよ」
上条『うーん、トールかぁ。みこっちゃんに似てる。電撃を使う。性格も似てる……』
上条『ああ、良いあだ名があるぞ!』
美琴「え? なになに?」
上条『御坂弟』
美琴「………………」
上条『………………』
美琴「……御坂弟ってあだ名で良い? ちなみに御坂は私の名字よ」
トール「うん……もうそれで良い」
絹旗「超ネーミングセンス無いですね」
食蜂「ただ弟って付けただけだわぁ……」
番外個体「御坂姉とかにならなくて良かったよ……」
麦野「カミやんのセンスには脱帽だな……」
垣根「……改めてよろしくな? 御坂弟」
トール「おう……頑張る」
上条『あれ? 何か電話越しに辛辣な声が聞こえるんだけど』
美琴「うん、もう切るわね。ありがとカミやん」
上条『えっ、何かすまん』
美琴「気にしないで。ビリビリよりはマシよ」プツッ
トール「ま、確かにな。次の奴のあだ名決めようぜ」
寝ます。おやすみなさい
両方使わずやってるという…ちょっと詳しい知り合いに聞いてみます
緩い雰囲気でなごんでいってね!
この書き方だとみこっちゃんとトールの顔が似てるみたい…まあ、描いてる人は同じだしね(殴
打ち止め「次はミカサにあだ名を付けて欲しいってミサカはミサカは手を挙げて全力でアピールしてみる!」
トール「御坂率高すぎだろ……」
垣根「みここ子とかどうだ?」
一方通行「もォちょっとマシなの考えろボケ」
垣根「んじゃ、みこここ子とか……」
心理定規「ていとくんは少し黙ってて貰えるかしら?」
垣根「………………」シュン
心理定規「………………」キュン
番外個体「名前は打ち止めとラストオーダーの2パターンが有るけど、なかなか思い付かないね」
麦野「ロリ御坂で良いんじゃない?」
絹旗「仮に浜面がその名前を呼んだら、近くの警備員が来ること請け合いですね」
トール「じゃあ、御坂娘で良いだろ」
神裂「貴方の心中は察しますが、安易過ぎるかと……」
トール「俺なんてみこっちゃんとは顔も違うし縁も無いのに弟になってんだぞ……」
結標「うっちーなんてどう?」
一方通行「ショタコンにしちゃなかなかだな」
結標「ショタコン関係ないでしょ!? そもそもショタコンじゃないわよ!」
滝壺「みさみさはどう?」
アックア「我輩はみこみこを推そう」
美琴「一旦私から離れてよ……みこみこってミサカですらないじゃない」
食蜂「じゃ、じゃあ、みさきち妹はどうかしらぁ?」
美琴「……うん。妹が欲しいのはわかったから、ミサカから離れよっか」
削板「ミサッカーなんて……」
美琴「そぎーたも黙ろっか」
削板「わかったぜ」
フレンダ「ミサカに関係しちゃうけど、みいちゃんとかは駄目な訳?」
美琴「んー、可愛いからそれで良いわ。打ち止めはどう思う?」
打ち止め「猫みたいで可愛い! ってミサカはミサカは新しいあだ名にはしゃいでみたり!」
番外個体(みいちゃんか。可愛い名前だね)
トール「普通は猫みたいって嫌がるとこじゃないか?」
美琴「うっさいわね。あんた御坂一族から外すわよ?」
トール「そもそも御坂一族じゃねぇよ!」
一方通行「ちなみに言っとくが、御坂一族はだいたい一万人居るからな」
トール「一族の規模じゃねぇだろ……」
美琴「クロが見たら興奮で気絶するわね」
麦野「クロって誰だっけ?」
食蜂「白井黒子さんよぉ」
麦野「ああ、あのレズ女か」
美琴「もうちょっとオブラートに包んでよ……」
滝壺「……百合少女?」
美琴「……? まあ良いわ。次は良いあだ名を付けてくれたフレンダのあだ名を考えるわよ」
フレンダ「結局、良いあだ名以外は認めないって訳よ!」
麦野「鯖女」
フレンダ「却下」
麦野「ふざけた事したらこのあだ名で呼ぶからな」
フレンダ「ただの悪口じゃない!」
美琴「フレンダって名前は難しいわね。能力は?」
垣根「……………」トントン
心理定規「? 何かしらていとくん?」
垣根「………………」チョイチョイ
心理定規「口? あ、ええごめんなさい。もう喋っても大丈夫よ」
垣根「ふぅ。やっと話せる」
美琴「そんな馬鹿正直に黙らなくても……」トントン
美琴「え?」
削板「………………」チョイチョイ
美琴「……喋って良いわよ」
食蜂「……ていとくんとそぎーたは知らない人に付いていかないでねぇ?」
削板「出会った時点で知らない奴では無いだろ?」
垣根「一応年上なのに……フレンダの能力までは再現できなかったからな。今は無能力者ってことになる。同じ能力を持つ可能性はあるが」
麦野「そういえばフレンダは能力をそんなに使わないで、爆弾とか使ってたわね」
美琴「……爆弾女?」
フレンダ「却下」
絹旗「サバ 缶子なんてどうでしょう?」
フレンダ「確かに私はサバが好きだけど、サバしかない女じゃないはずだし、それはあだ名じゃなくてフルネームな訳よ!」
垣根「とも子は?」
フレンダ「……私と全く関係ないわけよ」
垣根「ほら、フレンダってフレンドに似てるだろ? だから友達の友でとも子」
フレンダ「……いい理由ね」
麦野「ていとくん……」
絹旗「ていとくんは超良い人ですね」
美琴「良い理由だとは思うわよ。でも」
麦野「却下だ」
垣根「上げて落とされた!?」
一方通行「この顔と髪でとも子は無理があンだろ……」
結標「あだ名呼んで振り向かれたら笑うわよ……」
番外個体「まあ、相手が悪かったね」
フレンダ「まあ、なんと言うかごめんなさい」
垣根「仕方ないな……他は?」
アックア「では単純にフレ子はどうである?」
美琴「あー、良いかも。じゃあフレ子で」
フレンダ「あだ名付けられるのが嬉しいって訳よ!」
フレンダ「麦野。いや、むぎのん。私はアイテムをちょっとした友達の延長線みたいな感覚でやってた訳よ。だから色々と甘かった」
麦野「…………」
フレンダ「今はアイテムも解体されてるんでしょ? ……結局、心おきなく友達として。改めてむぎのん達とやっていきたい訳よ。……友達を売っちゃった私で良ければだけどね」
麦野「そんなこと言うな。私は……」
絹旗「はいはい、むぎのん。その後を言うのは超野暮ってもんです」
滝壺「思ってる事をすなおに言えば良いよ?」
麦野「……改めてよろしくな。フレ子」
フレンダ「……! よろしくって訳よ!」
美琴「ふふっ、こっちも纏まったみたいで何よりね」
垣根「みんなのお陰だな」
一方通行「……オマエのお陰だろォよ」
食蜂「ええ、そう思うわぁ」
美琴「……ていとくんの行動が正しいのかは解らないわ。でも、クローン研究を憎んで。苦しんで。壊したかった私には、あの光景がとっても眩しく見える」
垣根「……ありがとな」
美琴「……さて、良い話になったところであだ名づけも終わったわね!」
一方通行「次は何するンだ?」
麦野「何でも良いわよ」
浜面「はい、予想してたー! 俺まだ付けられてないからね!? イジメはこういうとこから発生するんだぞ!?」
絹旗「あれ? 浜面居たんですか? 超気付きませんでした」
浜面「どうせ何て言ってもボロクソに言われるから黙ってたんだよ……ま、とにかく俺のあだ名も考えてくれ、頼む」
美琴「一人だけ無いのも可哀想だしね。何か良いあだ名はある?」
寝ます。おやすみなさい
絹旗の口調 インデックスの食欲 鯖女
絹旗「浜面のあだ名ですか……超浜面でどうでしょう?」
麦野「いや、ここは馬面だろ」
浜面「冗談は良いから真面目に考えてくれよ……」
絹旗「へ? 浜面は何を言っているんですか?」
麦野「真面目に決まってるじゃない」
浜面「…………冗談であって欲しかった」
フレンダ「チンピラ」
浜面「とりあえず悪口は禁止な!」
垣根「特徴が少ないな。もうちょっと情報くれよ」
浜面「フルネームは浜面仕上で、残念ながら無能力。一応は元暗部、位だな」
絹旗「パシリですけどね」
麦野「あと女好き」
フレンダ「結局、総合してキモい訳よ」
滝壺「はまづらは基本的にかわいそう。でも、そんな残念なはまづらを私は応援している」
垣根「……浜面は特徴だらけだな?」
浜面「すまん、そんな優しい目で見られるとかえって辛い」
アックア「ハマーなんてどうであるか?」
浜面「おっ、良いじゃんそれ」
絹旗「超普通過ぎて浜面には似合いませんね。アルくんには悪いですが却下です」
浜面「俺のあだ名で遊ぶなよ!」
美琴「ハマメンはどう?」
浜面「何だろう……何か嫌だ」
結標「同じ仲間に姫が居て、なおかつパシリだったんでしょ? 従者で良くないかしら?」
麦野「採用」
浜面「やめてくれ!」
絹旗「今なら超特別に下僕でも大丈夫ですよ」
浜面「さらっと扱い悪くしてんじゃねぇ!」
一方通行「チッ。わがままな奴だな」
浜面「あ、やばい。押し寄せる理不尽の波にこの年で泣きそう」
神裂「特技等は無いのでしょうか?」
浜面「特技か……ちょっと思い付かないな」
麦野「お前車とかの鍵こじ開けるの得意だろ。運転も出来るし」
浜面「むぎのさあぁぁぁぁぁん!? 何俺の犯罪行為普通に喋ってんのおぉぉぉぉ!?」
麦野「こんなのでぎゃーぎゃー騒ぐなよ」
美琴(ま、正直)
垣根(俺らが前にやってた事を考えれば)
一方通行(どォって事)
食蜂(無いわねぇ)
トール「結構な特技だな。お前のあだ名鍵屋で良いんじゃね?」
美琴「あ、それ良いかも」
浜面「うーん、あだ名っぽいっちゃあだ名っぽいか」
トール「俺だと鍵開けるより前に車壊しそうだからな」
アックア「我輩もである。そもそも車を必要とはしないがな」
神裂「学園都市の車というのは、やはり凄い機能なんでしょうか。私も解らずに壊してしまいそうですね」
浜面(最初の二人はともかく機械音痴なのか?)
五和(女教皇にも苦手な事はあるんですね)
ステイル(神裂の場合どっちの意味でも壊せるな……)
浜面「でも、他の奴ってみんな名前か能力からつけてるんじゃないか?」
垣根「言ってやれ御坂弟」
トール「表出ろ鍵屋」バチバチ
浜面「ごめんなさい」
トール「……ま、冗談は置いといて表には出るか。ちょっと外の空気が吸いたくなった」
神裂「ではお供しましょう」
アックア「我輩も行くのである」
ステイル「……僕も行こうか?」
五和「わ、私も行きます」
神裂「……いえ、ステイルと五和はあだ名を考えもらっていて下さい」
ステイル「……そうならないように黙ってたんだけどな」
五和「私も良いんですか?」
麦野「初対面とはいえ、浜面につけて、あんたらにつけないってのは失礼だろ」
浜面「俺に対しても失礼だからな?」
トール「って事だ。俺らに任せてゆっくりしとけ」
食蜂「…………」
トール「そういえば、この三人ってのは初めての組み合わせだな」ガチャッ
神裂「そうですね。私は隣に住んでますし」
アックア「魔術師が学園都市で出会うのは少々異質だがな」
神裂「貴方との出会いは学園都市ですけどね」
トール「そういや、二人は聖人だったか? 一回は戦ってみたいもんだな」
アックア「無益な戦いはせん。スポーツなら相手をするのである」
神裂「私もです。何より貴方は聖人でこそないですが、おそらくは私より強いではないですか」
トール「聖人ってのは堅物だな。ん? ああ、アイツだな」
神裂「ですね。私が話しかけますので、変な動きがあればお願いします」
神裂「すみません、少々お尋ねしたい事があるのですが……」
魔術師「!!」バッ
アックア「少し落ち着け」ガシッ
魔術師「なっ……」
トール「安心しろ。ちょっと平和的交渉をしに来ただけだ」ニヤリ
魔術師「……お前らは何者だ」
トール「こっちの台詞だろ。まあ、自己紹介はしておかないとな。グレムリン所属の雷神トールだ」
アックア「神の右席所属、後方のアックアである」
神裂「必要悪の教会に所属している神裂火織です。……この場合は極東の聖人とでも名乗っておきましょうか」
魔術師「……そんな所属もバラバラな大物が仲良く三人で行動している訳がないだろう」
神裂「信じる信じないは貴方の自由ですが。……貴方が高位の魔術師とは思えません。恐らく五和とステイルの侵入に乗じて侵入した偵察といったところでしょう?」
魔術師「…………」
神裂「狙いは禁書目録と上条当麻ですか?」
魔術師「…………」
トール「沈黙は肯定とみなすぜ。所属はどこだ?」
魔術師「………………」
アックア「ふむ、口は割らないのであるな。ならば、これだけ言っておくとしよう。禁書目録と上条当麻には手を出すべきではない。これは忠告である。助言と言い換えても良い」
トール「あいつらに手を出したら、俺達三人と学園都市の上位能力者のほとんどを敵に回すと思え。」
アックア「所属が消されたくなければ、報告は適当にでっち上げるのが懸命である」
神裂「わかって頂ければ危害は加えません。同意してもらえますか?」
魔術師「……断ったら?」
トール「気にしなくても良い。ちょっとだけ交渉方々が変わるだけだ」
魔術師(馬鹿げてる。所属がバラバラな上に学園都市の能力者も味方? 有り得る訳がない。もし本当なら危険過ぎる)
魔術師(……ここはとりあえず頷いておこう。当然、本部へはお前らの情報を報告させてもらうがな)
魔術師「……わかった。本部への報告は誤魔化しておく」
トール「もの解りが良くて助かるな」
神裂「では開放してあげましょうか」
アックア「そうであるな。……ふむ、気付いていたか」
食蜂「……ここはとりあえず頷いておこう。当然、本部へはお前らの情報を報告させてもらうがなぁ」
魔術師「!?」
食蜂「嘘つきは泥棒の始まりよぉ?」クスクス
寝ます。おやすみなさい
書き溜め無しで、更新も一日一回なので進みが遅いですが、引き続きお付き合い下さると幸いです。
トール「……気付いてたのか」
食蜂「外に出るだけで任せとけ、はおかしいわよぉ。おまけにかおりんとアルくんも一緒に出たら心を読まなくてもおかしいって思うわぁ」
トール「他の連中は気にしてなかったみたいだけどな」
食蜂「それはそのぉ……私は気になって心を読んだから、確信があったのよぉ。みんなが近くに居る魔術師と交渉に行くってぇ」
アックア「出来れば魔術師だけで解決したかっのでな。魔術側の話に貴様らを巻き込みたくなかったのである」
神裂「はい。脅し文句には使ってしまいましたが……貴方達を巻き込みたくないんですよ。既に巻き込んでしまった少年も居ますし」
食蜂「……私はあなた達にとって何なのかしらぁ?」ムスッ
神裂「えっ? それはもちろん友達ですが」
トール「……ああ、そうだな。友達に隠し事は無しだ」
食蜂「そこの魔術師さんはちゃんと報告するつもりだったわぁ。結果的に私達を巻き込む可能性も有ったはずよぉ」
アックア「……返す言葉も無いのであるな」
食蜂「……魔術師も能力者も関係ないわぁ。私達は友達よぉ? 助けるのは当然だし、巻き込まれたって構わないわぁ。だいたい、私達が自分の身も守れないと思ってるのかしらぁ?」ニコッ
トール「……そうだな。悪かった、みさきち」
食蜂「良いわよぉ。私もちょっとムキになっちゃったわぁ」
魔術師(帰りたい)
トール「さて、コイツをどうすっか」
食蜂「放っておいて良いんじゃないかしらぁ。小さい組織みたいよぉ?」
トール「ま、コイツが偵察にしてもちょっと弱いからな。どうする?」
神裂「小さい組織なら放っておいて良いのでは? 私達を相手にするつもりなら、国家規模の組織を用意して欲しいものです」
アックア「念のために組織を壊滅させるのも手であるな」
食蜂「私の能力で改竄するのはどうかしらぁ?」
トール「……おい、みさきちのLVっていくつだ?」
食蜂「え? もちろんぬ」
食蜂「え? もちろんLV5よぉ?」
魔術師「………………!」
トール「って事だ。言ったろ? 学園都市上位の能力者はほとんどが味方ってな」
トール「事実を報告して良いぞ。上条当麻と禁書目録を狙うと、学園都市の上位能力者と三人の高位魔術師が敵になりますってな。お前のところのボスが素直に信じると思うならな?」
神裂「残念ながらそんな酔狂な人は居ないでしょうね。もし居たとしたら、いかに勝ち目がないか理解してくれるでしょう」
アックア「そうであるな。自分の所属の事を考えるなら、報告を誤魔化すのが賢明である」
魔術師「……お前らが本当に高位の魔術師とLV5である証拠はない」
食蜂「そうねぇ。なら、こんなのはどうかしらぁ?」
魔術師「…………」
トール「何をした?」
食蜂「友達の情報を教えてあげたのよぉ。彼は今、私達の言った事が真実なのを理解した状態って事ねぇ」
ミスです。久々の投稿ミスに焦って名無しで投稿したでござる
一応言うと上は私が書きました
魔術師「……最後に一つ聞かせろ。お前らは何故上条当麻と禁書目録に肩入れする?」
トール「……友達だからに決まってんだろ」
魔術師「魔術と科学は相容れない。そんな事は解っているはずだろう?」
神裂「質問は一つのはずでは? ……そんな事はありません。魔術師でも能力者の友達、それどころか家族もできます」
食蜂「かおりんの言う通りよぉ。結局は気が合うかどうかで、魔術とか科学なんて大した問題じゃ無いものぉ」
アックア「お引き取り願おうか。友人を待たせているのでな」
魔術師「…………」スタスタ
トール「……俺達も戻るか」
神裂「そうですね」
食蜂「次に私達を除け者にしたら全面戦争よぉ?」
トール「悪かったって。次からは頼む事にする。……友達だからな」
食蜂「……ありがとねぇ」ニコッ
美琴「じゃ、ステイルのあだ名を考えましょうか」
ステイル「いや、僕には必要な……」
削板「遠慮するな! 良いあだ名を考えてやるから」
ステイル「いや、だから……」
垣根「気にするな。こう見えて俺は細かい事を気にしないタイプだ」
ステイル「…………」
麦野「不良少年」
美琴「見たまんまね。却下」
浜面「煙草さん」
絹旗「一応は鍵屋の年下ですよね?」
フレンダ「フルネームは何なの?」
ステイル「……ステイル
番外個体「何か能力とか特技は無いの?」
ステイル「一応能力は炎使いと言っておくよ」
結標「炎男。これは炎と男を掛けててね……」
フレンダ「鯖女と同じ位酷い訳よ……」
結標「…………」ショボーン
一方通行「まぐぬんはどォだ?」
美琴「あ、良いじゃないそれ」
五和「私も良いと思います!」
ステイル「いや、君はそっちじゃないだろう!?」
垣根「よろしくなー、まぐぬん」
ステイル「…………何て日だ」
美琴「はい、次は五和ねー」
五和「よ、よろしくお願いします!」
垣根「かしこまってて可愛いなー」ハハッ
心理定規「…………」ムゥ
すみません、ここで終わります。おやすみなさい。
何て日だ(CV バイキング小峠)
ステイル「……ステイル
すみません、今日はもう寝ます。ちょっと忙しくなってきたので今以上に更新頻度下がるかもしれませんが…
おやすみなさい。よい夢を
寝ようとしたらまた途中で切れてるし!何なのもう……
上の途中で切れた部分の捕捉をすると
ステイル「……ステイル
ステイルに恨みでもあるのかちくしょう!おやすみなさい!
マグヌスだよ」
滝壺「略してすてまはどう?」
美琴「語呂は良いけど……本当に縮めただけよね」
滝壺「意味もある。すているは今、偶然にもそれをされていたから」
垣根「つまりどういう事だ?」
滝壺「この一連の流れですているの人気は上がってる。大丈夫。謎の不幸に見舞われるすているを私はとみんな応援している」
ステイル「……僕には何も起こっていないと思うけど?」
麦野「……姫はたまにわかんねーな。他に良い案はないか?」
滝壺「……すている
まぐぬすは違う略し方だと、すてるすになる」ボソッ
削板「おお! 言われてみればそうだな!」
一方通行「いちいちうるせェよ……」
うおぉぉぉぉぉ!別々にしたらいけたあぁぁぁぁぁぁ!でも、平仮名表記でも駄目とかふざけんなよおぉぉぉ!おまけにちょっとの間、文を投稿しても「本文がありません」って出て投稿できないってなんだよ!投稿拒否とか斬新すぎだろ!どんだけステイル目の敵にしてくれてんだ!
とりあえず投稿できて嬉しい。きっと最大主教のおかげだな。ローラさん絶対出してやる!
滝壺「……すてま」
美琴「もうあだ名は決まったのよ?」
垣根「俺はそっちのが良いと思うけどな。語呂良いし」
絹旗「既にむぎのんとあわきんが居ますし、最後に『ん』が付く人が超多いですからね」
麦野「あんたも付いてるけどな」
絹旗「ちゃんを付ける必要は超ないでしょう!」
フレンダ「あ、結局私はみんなのあだ名を聞いてない」
絹旗「あ、そうでしたね。えーっとあの人は……」ゴニョゴニョ
絹旗「という感じです」
フレンダ「結局、最愛ちゃんに感謝な訳よ」
絹旗「はうっ!?」
麦野「自分でちゃん付け強制とかただの痛い奴だぞ……」
絹旗「うぅ……知らぬ間に慣れてました」
美琴「結局あだ名はどうするの?」
麦野「フレ子の口癖が移ってんぞ」
美琴「正しい使用方法よ……」
ステイル「いや、僕はどっちでも良いんだけど……」
美琴「ま、良いわ。姫も気に入ってるし、フルネームの略称なんて他に居ないし」
ステイル(聞く気ゼロだね……)
五和「あのー、私のあだ名は……?」オズオズ
美琴「あっ、ごめんなさい! 先に決めなきゃいけなかったのに……。誰か思い付く?」
垣根「初対面の人にあだ名をつけるのがこんなに難しいとはな……」
麦野「あだ名って仲良くなってからつけるもんだろ」
一方通行「仲良くなるために作ンだよ」
絹旗「お二方があだ名について語る姿は超違和感ですね」
心理定規「……メイドさん」
結標「メイド?」
心理定規「おしとやかな雰囲気で女性らしいからそう思ったのだけど」
トール「戻ったぞー」
アックア「帰還したのである」
食蜂「ただいまぁ」
神裂「途中で抜けてすみません」
垣根「ん? みさきちの家はこっちじゃないぞ?」
トール「細かい事は気にするな。隣人だし、そんな浅い関係でもねーだろ」
五和「メイド……天使……メイド」
神裂「おや、どうしたのですか五和? あだ名はつけてもらったのですか?」
番外個体「今のところメイドが候補だね。尽くすのが仕事なんて、ミサカには全く向いてない仕事だぜ」ヤレヤレ
一方通行「奉仕とは言わねェが、オマエはちょっとは淑やかになれ」
番外個体「え? そ、それってミサカにメイドになれって事!? あっくんがそこまで変態だったなんて見損なったよ!」
一方通行「むしろ見損う程の評価高かったのかよオマエ……」
番外個体「い、今のは言葉の綾! ふ、ふーん。あっくんがメイド好きとはね。あっくんがメイド嫌いって言ったら今すぐにでもメイド服に着替えたのになー。残念だなー。あっくんがメイド嫌いだって言わないからー」モジモジ
一方通行「あァ? 別に好きでも嫌いでもねェよ。まあ、オマエがメイドになるってンなら悪い気はしねェが」
番外個体「何でこの流れでその言葉選びなんだよ馬鹿じゃねぇの!?」
一方通行「オマエはどォしてェンだよ!?」
番外個体(この唐変木め……ここはみいちゃんを使うか)
番外個体「じゃあ、みいちゃんに幻滅してもらうためにメイドになろうかな。あっくんがメイドに夢中になったらみいちゃんは引くでしょ」ニヤニヤ
打ち止め「え? 引かないよ? むしろ、メイド服に興味が有るって好奇心一杯の眼差しで見つめてみたり!」キラキラ
打ち止め「それにあなたの性格ならメイド服に着替えて奉仕するのは相当恥ずかしいってミサカはミサカは分析してみる。だから、いつもやられっぱなしのミサカは仕返しをする! ってミサカはミサカは声高らかに宣言してみたり!」
番外個体「ちくしょう、あっくんのせいでこんな事になったじゃん責任取ってよ!」
一方通行「オマエは俺がメイド好きみたいになってる責任を取れよ!」
番外個体「え? ま、まあ、あっくん直々に責任を取れとまで言われたらミサカはメイド服になるのもやぶさかじゃないぜ!」
一方通行「表出ろ三下ァ!」
結標「何なのよこれ」
心理定規「そして、かおりんはどうしたのかしら……?」
神裂「……メイド……堕天使……メイド…………」ウフフ
絹旗「かおりんから超暗いオーラが漂ってますね。五和さんも良く解らない雰囲気を漂わせてますが」
ステイル「天使に堕天使とは物騒な単語だが……内容はとても下らない気がするね」
浜面「むしろちょっとエロいな」
滝壺「はまづら?」
浜面「ごめんなさい、気のせいでした」
寝ます。おやすみなさい。
全然話が進んでない!不思議!
美琴「かおりん? 大丈夫?」ユサユサ
神裂「……はっ! すみません、ちょっと意識が飛んでました。五和のあだ名でしたね。……五和?」ユサユサ
五和「やる……うぅ、でも流石にあれは……はっ! す、すみません女教皇! ちょっと意識が飛んでました……」
垣根「意識ってこんな簡単に飛ぶもんか?」
食蜂「それより今は五和さんのあだ名よぉ。わーちゃんなんてどぉかしらぁ?」
番外個体「良いんじゃない? でもさぁ、ちゃん率高いよね。あと犬っぽい」
心理定規「私はちゃんをつけなくても良いのだけれど」
絹旗「私も超必要ないですね」
麦野「はぁとちゃんはちゃんが無いと呼び辛い。最愛ちゃんは……ちゃん無かったらただの名前じゃねーか」
絹旗「いや、それで超良いと思いますが!?」
麦野「あだ名は個性だろ。超超連呼して頑張ってキャラ付けしてる奴をこれ以上没個性させてどうすんだ」
絹旗「キャラ付けとかじゃ超断じて無いです! だいたい名前で呼ばれる方が親しそうじゃないですか!」
麦野「はっ! みんなあだ名で呼びあってる中一人だけ本名だと避けられてるように見えるだけだっての!」
絹旗「くっ、超痛いところを……! 私もちゃんとしたあだ名が欲しいです!」
フレンダ「まあまあ落ち着いて。そんなムキになるとこじゃなくない?」
絹旗「結局、フレ子は超黙っといて欲しい訳ですよ!」
フレンダ「……結局、私の扱いが酷い訳よ」シクシク
滝壺「はまづら?」
浜面「すまん。あの中に割って入ったら、友情の前に俺の身体にヒビが入る」
絹旗「だいたい、私だけ本名にちゃん付けただけとか酷いです! 超いじめです!」グスン
麦野「あー、わかったわかった。悪かったから泣くな。あんたは今のあだ名が気に入らないの?」
絹旗「いえ、別に……そういう訳では超ないんですが」ゴシゴシ
麦野「本当に変えて欲しいんなら言ってこい。みんなで考えてやるからさ」
絹旗「……はい。超ありがとうございますむぎのん」
五和「あのぅ……」
美琴「あっ、ごめんね。他はー?」
アックア「ふむ、確か貴様は槍を武器にしていたのであるな。そこからやり子ちゃんというあだ名はどうであるか?」
麦野「悪いアルくん。それは却下だ」
番外個体「子を付けて悪化したね……あ、みいちゃんは聞いちゃ駄目だから耳塞いでな」
打ち止め「ずるいずるい! ってミサカはミサカは自分より年下なのに大人ぶるあなたに憤慨してみる! 即刻情報の開示を求める! ってミサカはミサカはさも重大なデータを聞くように振る舞ってみたり!」
トール「よくわかんねぇな。そんなに駄目なあだ名か?」
麦野「良いイメージは持たれないな多分」
番外個体「ま、子供には関係ない話だからね。ぎゃはっ」
食蜂「そう言われたら気になるわぁ」
美琴「確かに気になるわね」
絹旗「私、超気になります!」
心理定規「…………」ソワソワ
結標「……知っても何の得も無いけどね」
垣根「つっても、そう言われたら気になるだろ」
麦野「いや、お前は知ってろよ」
削板「俺も知らないが、知りたいとも思わんな。男なら知識じゃなく拳で語れ!」
ステイル(暑苦しい……)
麦野「……ちょっと前ならかまととぶってんじゃねーぞクソガキ供がぁ! ってキレてるとこだけど」
麦野「おねーさんはみんなに純粋に育って欲しいから黙っとくよ」
絹旗「むぎのん、超声出てます」
フレンダ「慣れない事するとこうなる訳よ…」
アックア「そんなに駄目なあだ名であったか……」ショボーン
トール「元気出せよ。俺は好きだぞ?」
五和「…………」
美琴「あっ、重ねてごめんなさい。みんなー! そろそろあだ名決めるわよー!」
垣根「うーん、なかなか思い付かねぇな。こういう時は糖分補給だろ。悪いあわきん、隣の家に行ってプリン取ってきてくれ」
結標「能力が便利だといちいち使われて損ね……トラウマ有った方が楽だったかしら」ヒュンッ
結標「……無かったけど?」ヒュンッ
垣根「な!? 誰か食ったのか!?」
アックア「我輩ではないぞ」
美琴「いくつだと思ってんのよ……」
食蜂「これでもお嬢様なのよぉ?」
トール「人のを食うほど餓えてねーよ」
削板「甘いものはそんなに好きじゃないぞ」
麦野「私なら聞いて食べる」
一方通行「…………」フィッ
垣根「テメェやってくれたなオイ!」
一方通行「名前書いとけよ。誰かの差し入れかと思っただろ」
番外個体(言い訳が小学生だよ……いや、行動もか)
垣根「何も聞かずに食うなよ! ふざけんなよ楽しみにしてたのに!」
一方通行「オマエが食うの遅ェからだろォが。今度買ってきてやるよ」
垣根「今食いたいんだよ! つーか、何で人の物食っといて平然としてんだよ! あったまきたテメェのプリンみたいな脳ミソに血のカラメルぶちまけてやるよ!」
一方通行「はァ? 万年2位が笑わせンな。オマエの体内からあらゆる臓器をプッチンプリンしてやンよォ!」
麦野「何上手いこと言ってんだお前ら!」
美琴「そんな上手くもないわよ!良いからちょっと落ち着きなさ……い?」
五和「……………………」ゴゴゴゴゴゴ
美琴「あ、あのー。五和……さん?」
五和「お二人とも今何をしている時間かわかります?」ニコニコ
一方通行「あァ? ンな事どーでも……」
五和「何の時間だと思います?」ニコニコ
垣根「……お前のあだ名考えてる時間だろ
五和「解ってるのにお二人は何をしているんですかね?」ニコニ
一方通行「見りゃわかンだろ戦うとこだろォが」
五和「そうですか。私としては非常にどうでも良いんです」ニコ
垣根「こっちはどうでもよくねぇよ!」
五和「あー、そうですか? どうしても戦うつもりですか?」ニ
一方通行「当たり前だろォが。オマエはさっさと下がって……」
五和「とりあえず正座しましょうか?」
垣根「は?」
五和「聞こえなかったですか? 正座しろって言ったんですが」
五和「反省する時は正座ですよね? 早くしてもらえますか?」
麦野(こえぇ)
ステイル(五和にこんな威圧感が……)ブルブル
一方通行「…………」チョコン
垣根「…………」チョコン
五和「だいたいプリン位でここまで怒りますか?」
垣根「だってあっくんが俺のプリン食うから……」
五和「悲しい気持ちは解りますけど、もうちょっと話し合いましょう。もういい年なんですから」
垣根「はい……」
五和「で、人の物は勝手に取っちゃ駄目って教わらなかったんですか?」
一方通行「今まで早い者勝ちだったし……」
五和「昔そうだったとしても今は違います。人にされて嫌な事はしちゃいけません。解りました?」
一方通行「はい……」
五和「最後にですけど、何で戦おうとしたんですか? 自分達の力も状況も場所も解ってないんですか?」
一方通行「………………」ショボーン
垣根「………………」ショボーン
五和「もうちょっと周りを見ましょう。そして大人になりましょう。すぐには無理でも、根は優しい人達だと思いますから」
一方通行「はい……」
垣根「ごめんなさい……」
五和「解ってくれたなら良いんですよ。ちょっと台所お借りしますね?」
神裂「何をするんです?」
五和「プリンは無理ですけど、何かお菓子を作ろうと思いまして。叱ってばっかじゃ申し訳ないですし……」
垣根「……天使」ブワッ
心理定規「…………」オロオロ
麦野「……あだ名はお母さんだな」
五和(上条さんからお母さんと呼ばれる……)ハッ
五和(いや、何か違う気が)
番外個体「むしろ先生って感じじゃない?」
アックア「あの慈しみは女神のそれであるな」
トール「天使で良いんじゃねぇか? 何となく合ってるだろ」
美琴「一気に候補が増えて何よりよ」
絹旗「怒った時は超怖いですけどね」
滝壺「いつわは普段が優しそうだから一層怖い」
浜面「俺の知り合いにもそういう奴が居るよ……」ハァ
寝ます、おやすみなさい。
何だかんだ書いてしまう……
トール「とにかく俺は天使を推す」
美琴「理由は?」
トール「五和は字を変えれば『逸話』だろ。 ちょっとは凄そうなあだ名にしないとな。優しいのも含めてピッタリじゃないか?」
アックア「ガブリエルの属性を持つ我輩を追い詰めた事を考えれば大天使クラスであるな」
垣根「俺らには全く解んねぇから却下。ところで先生で思ったんだが……いや、これは後にしとくか。これ以上脱線すると危険だ」
神裂「五和がお菓子を作るまでには済ませたいところですね」
麦野「というか、かおりんとステマは知り合いなんだろ? もうちょっと詳しい情報ないのか?
」
ステイル「とはいえ僕もそこまで話した事は無いからね。同じ宗派のかおりんの方が詳しいと思うよ」
番外個体(色々言ってた割には素直にあだ名で反応するし呼ぶんだね)
神裂「そう言われましても……同じ天草式というだけですし、私は長い間接触しませんでしたからね」
トール「同じ天草式なのか。天使の天あるし天使で良くないか?」
絹旗「超ごり押しですね」
五和「できましたよ」コトッ
垣根「早くね!?」
五和「そんな事ないですよ」
神裂(魔術ですかね……)
心理定規「手を洗ってくるわ」
五和「あ、良ければ使いますか?」スッ
心理定規「使わせてもらうわね。でも、何故おしぼりを持っているのかしら?」
五和「えーと、それは……癖というかなんというか」
打ち止め「おしぼりちゃん! ってミサカはミサカは自信満々に……」
一方通行「単純過ぎンだろ」ポカッ
打ち止め「幼児虐待とはロリコンの風上にも置けないぜ、ってミサカはミサカは糾弾してみたり」
一方通行「オマエらは俺を変態にしてェのかァ!?」
浜面「あっ、天使の天に五和の和で天和なんてどうだ?」
アックア「てんほうとは何であるか?」
浜面「簡単に言うと凄い。やったら間違いなく逸話になる」
トール「ふーん。良くわかんねぇな」
絹旗「浜面に賛同するのは超癪ですが、縁起は良さそうですね」
美琴「それじゃ天和にしましょうか。よろしくね天和?」
五和「はっ、はい! よろしくお願いします!」
食蜂「そういえば、ていとくんは何を言おうとしてたのかしらぁ?」
垣根「そうだった、忘れるとこだった」
垣根「学校を作ろう」
美琴「は?」
垣根「俺ら元暗部は基本暇だろ?」
フレンダ「結局、やる事が無いから仕方ない訳よ」
垣根「はっきり言って俺らは強すぎる。だから、それを生かせる暗部に所属した。仮に学校に行ってもLV5ってだけで浮いてたはずだしな」
美琴「まあ……」
食蜂「否定はしないわぁ」
垣根「なら簡単だ。俺らで学校を作れば良い。元から知り合いなんだから浮く事もない」
一方通行「……面白そォじゃねェか」
結標「確かにそうだけど……具体的にどうするの?」
垣根「はっきり言うと勉強する気はこれっぽっちも無い。学校って響きが良かっただけだ。本音を言うと集まって遊ぼうぜ! って事だな」
心理定規(可愛い……)
食蜂「せっかくなら外部の人も勧誘したらどうかしらぁ? 友達を増やしたいのぉ」
美琴「いや、みさきちは学校行ってるでしょ」
食蜂「さっきていとくんが言ったとうりよぉ……浮きすぎて今更友達が欲しいなんて言えないわぁ」
美琴「まあ、かくいう私もここに居る人以外は多くはないしね……」
削板「俺は学校に在籍しているが、ほとんど行かないからな。ここでやるなら参加するぞ!」
トール「学校ねぇ。まあ暇だし参加してやるよ」ワクワク
アックア「我輩達も良いのであるか」
垣根「問題ない」
五和「学校ですか……ちょっと楽しそうですね女教皇」
神裂「ええ。気にならないと言えば嘘になります。それと私のことはかおりんと呼んで下さい。友達として対等の立場でいきましょう。私も貴方の事を天和と呼びますので」
五和「……はい、わかりましたかおりん……さん!」
ステイル「女教皇からかおりんは、そう簡単に慣れないだろうね……学校か。良いんじゃないかな。もう考えるのが面倒だよ」
垣根「みんな賛成してくれて良かったぜ。ちょっと空からビラ配ってくる!」ガチャッ
打ち止め「学校なんてすっごく楽しみ! ってミサカはミサカは年相応に喜んでみる!」
番外個体「ったく、みいちゃんは子供だなー。ミサカは買い食いしたり、授業サボって屋上で昼寝したり、規定よりもスカート短くしたりして悪虐の限りを尽くしちゃうぜ!」ワクワク
一方通行「……オマエらが楽しみにしてンのはよォく伝わった」ハァ
絹旗「学校ですか……正直、超興味あります」
麦野「んー、暇なのは確かなのよね」
フレンダ「参加しようかな」
滝壺「はまづらが行くなら私も行く」
浜面「勉強しないなら俄然やる気が出るな! 行く!」
トール「学校って弁当持ってくんだろ? 唐揚げ入りの」ソワソワ
アックア「我輩は先生をした方が良さそうであるな……」
垣根「配ってきたぞー」
美琴「で、勉強しないなら何をするの?」
垣根「その辺はおいおい考えようぜ。というかあれだ。学校の放課後と考えた方が……」
黒夜「邪魔するぞォ!」
麦野「おい、お客さんだぞ」
美琴「どうしたの? 何か用?」
食蜂「もしかして迷子になったのかしらぁ?」
黒夜「ちげェよ! 勝手に暗部解体しといて何学校なンて作ってンだ平和ボケしやがって!」
垣根「……お前も元暗部か?」
黒夜「そォだよ『新入生』だ!」
垣根「あっなんだ。入学希望者かよ? 歓迎するぜ。名前は?」
黒夜「ハァァァァァァァァァァァァァ!!?」
結標「やっぱり元暗部って学校に行きたかったのかしらね」
心理定規「そうね。もし私が普通の人間だったら、普通に学校に行って、普通に過ごしてたのか。とは考えたかもしれないわ」
美琴「ゲコ太程じゃないけど、このイルカ可愛いわねー」
垣根「名前は何て言うんだ?」
黒夜「そォじゃねェだろ! 何だこの状況は!」
絹旗「おや、黒夜じゃないですか。学校に入学希望とは随分丸くなってもんですね」シミジミ
黒夜「どォみたらそう見えンだ絹旗ァ!」
フレンダ「知り合い?」
絹旗「ええ。暗闇の五月計画時代に……」
一方通行「暗闇の五月計画……?」ピクッ
一方通行「オマエあン時の被験者か?」
黒夜「何か用か第一位? 生憎私は殺す以外に用は無いけどな」
一方通行「安心しろ。……オマエは俺が養ってやる、そして守ってやる」
垣根「プロポーズ!?」
黒夜「なっ、なっ……?」カアアッ
打ち止め番外個体「何言ってんだこの女たらし! ってミサカは(ミサカは)!」
一方通行「あァ? ちゃんとそこの最愛ちゃんの面倒も見るっつうの」
番外個体「駄目に決まってんじゃん馬鹿じゃないの!?」
打ち止め「あっくんがここまで浮気性だったなんてあなたを殺して私も死ぬ! ってミサカはミサカは昼ドラの流れを展開させてみる!」
黒夜「……私を無視してふざけた話してんじゃねェ!」ゴォッ
番外個体「コイツいきなり来て正妻気取りかよ!」
アックア「まあ、少し落ち着け」ガシッ
トール「だな。別に入学条件に戦闘能力は関係ないぞ」ガシッ
神裂「おや、私は必要有りませんでしたね」スッ
黒夜「!?」
ステイル「可哀想に……」
五和「並の魔術師なら名前を聞いただけで失神しますよ……」
黒夜「くそっ! 離せ!」
削板「元気が有り余ってるな」
垣根「ちょっと落ち着いてくれないと話ができないな……」
一方通行「無傷で簡単に大人しくさせる方法が有るぞ」
垣根「おっ何だよ?」
一方通行「コイツは悪党みてェだからな。悪党としてやっていけないようなファンシーな事をさせれば良い」
黒夜「おい」
垣根「つまりどんな事だ?」
番外個体「……猫耳を付けてあげれば良いんだよ。凄い悪者が猫耳付けてたらどう思う? 悪者としてやっていけないよ」
黒夜「……おい」
黒夜(まあ猫耳なンて都合よく有るわけないがな……)
垣根「なるほどな。猫耳ってこんなのか?」スッ
黒夜「!!?」
番外個体「そうそう。それで頭につけれるようにすれば完璧」
垣根「よしこんな感じか! ビラ配った甲斐があってこんなに早く最初の入学希望者が来たからな。何事も最初が肝心だろ」
黒夜「ご、ごめんなさい。もう、しないから許して……にゃーん」
絹旗「口調戻ってますね。変な語尾になってますけど」
麦野「良いじゃん」
垣根「遠慮すんな。悪党なんて良いことないぞ?」
一方通行「新しい世界が見えるだろォよ」
黒夜「それ見えちゃいけない世界だっての! ……ごめんやめて許してお願いやだぁぁぁぁぁ!かシクシク
黒夜「もうお嫁に行けない……」シクシクシク
浜面(バニーさんも良いけどこれはこれで……)
滝壺「……鼻の下伸びてるよ? 直してあげようか?」
浜面「すまなかった」
絹旗「良いじゃないですか。お嫁はともかく入学はできますよ」
黒夜「最初からそンなつもりは無いからな! オマエら全員ぶっ殺す!」
美琴「いやー猫耳つけたまま言われてもね?」
食蜂「似合ってるわよぉ」
黒夜「…………」グスン
絹旗「正直、出会いかたが違ったら間違いなく戦ってたんでしょうが……」
絹旗「戦わないに越した事はないですし、知らない仲でもないですからね。よろしくお願いします黒夜」
黒夜「…………ふん」プイッ
垣根(顔真っ赤だな)
心理定規(猫耳はていとくんの趣味なのかしら?)
寝ます。一日空いてしまいました…
どんどんカオス空間に!
垣根「えーと名前は黒夜、だっけ? これからよろしくな」
黒夜「ふざけるな!私は暗部で人を殺す方が向いてるし、それが好きなンだ。こんな甘ちゃんばっかのところでやってられるか!」
トール「酷い言われようだな。甘いからって弱いとは限らないんだぞ? 今の状況がまさにそうだ」
黒夜「くっ!」
麦野「私は暗部のが向いてる、ねぇ。昔の私かよ」
麦野「確かに強すぎると普通の生活は難しいかもな。強大な力は性格を歪ませる。私だって誰かを殺した事はある。それが向いているし、当然だとも思っていた」
フレンダ「むぎのん……」
麦野「でも、普通の生活を望んだって良いだろ ? 今までにやった事を受け入れて、その上で友達と無駄話をして笑っているような普通の生活を望んだってさ」
絹旗「………………」
一方通行「オマエは悪党というより悪役なンだよ。自分は悪役しかできないって思ってるだけだ。だが、誰だってヒーローを演じる事はできる。……どンなに向いてなくてもな」
黒夜「………………」
一方通行「他人と触れ合うのが怖い。普通の生活を送るのが怖い。自分がやった事を思い出すのが怖い。自分の居場所は暗くて深い闇しかない……そんなとこか。チッ、能力以外まで似てンじゃねェよ」
打ち止め「昔の……」
一方通行「オマエは逃げてるだけなンだよ。暗部の方が好きだァ? 普通に生活する事で自分のアイデンティティが崩壊するのが怖いだろだろォが」
黒夜「うるさい! うるさいうるさいうるさい!」
垣根「あんまり虐めてやるなよ。どんなに強くても子供だぞ? 俺たちもだけどな」
垣根「もっと単純に考えろよ。これは舞台じゃなくてお前の人生だろ? 配役なんて考えんな。 やりたいようにやれよ」
垣根「それでも悪を選ぶなら、俺らが止めてやるよ。後輩を悪の道から救う先輩なんて青春じゃねぇか」
食蜂「ちなみに私は心を見れるわよぉ。だけど、貴方の口から聞かせて欲しいわぁ。貴方自身はどうしたいのか」
削板「細かい事を気にするな! 何度挫折しても立ち上がれば良い。その度に強くなるのが根性のある奴だ」
美琴「ま、簡単に言うと仲良くしましょって事よ」スッ
黒夜「…………?」
美琴「この手を握ったら私たちが闇から引き上げてあげるわ。きっと、今までより楽しい生活が待ってると思う。どうする?」
トール「離すぞ。アルくん」スッ
アックア「心得ている」スッ
黒夜「………………」
黒夜「私はお前らが大っっっっっ嫌いだ」
美琴「うん」
黒夜「私より高いLVなのに、性格がとんでもなく甘くて吐き気がする」
美琴「うん」
黒夜「しかも私には持ってないものを沢山持ってやがるからな」
美琴「……うん」
黒夜「私には手に入らない……いや、暗部に入った奴は二度と手に入らないと思ってたものを掴んでる。その上殺しに来た奴を捕まえて、闇から助け出してやるなんてな」
美琴「うん。うん」
黒夜「私はお前らなんて……お前らなんて……」ポロポロ
美琴「……気が変わったわ」ガシッ
黒夜「……何だよ?」グスッ
美琴「無理矢理引きずり出すからあんたの意思は聞かない。この手を離さないようにしてれば大丈夫よ」
黒夜「…………勝手にしろ」プイッ
垣根「いやー、悪いな。この年になると説教っぽくなっちまった」
神裂「説教はカミやんの特技ですよ」フフッ
ステイル「最後には殴るけどね。まあ、ちょっとは感謝してるけどさ……」ブツブツ
黒夜「勘違いするな。お前らの手なんて借りなくても私は一人で抜け出せるんだからな? 先輩の顔を立ててやっただけだ」
美琴「はいはい。わかってるわよ」クスッ
浜面「お、おい。真面目な話は終わったか?」フッフフフフフ
一方通行「笑ってンじゃねェよ鍵屋」クックククク
垣根「笑うなって。我慢してたのによ」ケラケラ
トール「何を笑っているのである?」
垣根「いや、さっきから凄い真面目な話だったから我慢してたけどさ。黒夜が猫耳装着したまま暗部とか闇とかを真顔で語ってたから辛くてよ」
黒夜「!!」ババッ!
食蜂「可愛いから良いじゃないのぉ」
浜面「いや、可愛いけどあのシーンで猫耳は流石にな」ゲラゲラ
黒夜「………………」カアッ
番外個体「いやー、ミサカが良い仕事しちゃったね」ケラケラ
絹旗「黒夜はマスコットの素質が超有るみたいですね。私の分までみんなに超可愛がられて下さい」フフン
垣根「いやー、開校初日から可愛い後輩ができたな」
美琴「幸先良いわね」
一方通行「あだ名は猫耳ちゃんで決まりだろ」
黒夜「………………」ボンッ
心理定規「その猫耳とても似合ってるわよ」ニコッ
麦野「よろしくにゃーん」
黒夜「…………やっぱお前ら殺す。絶対にブッ殺してやるうぅぅぅ……」シクシク
美琴「あー、泣かないの。落ち着いて、ね?」ナデナデ
黒夜「頭撫でるなあぁぁぁぁぁ……」シクシク
垣根「じゃ、まずはあだ名をつけるぞ」
黒夜「まさか私にじゃないだろうな」ギロリ
番外個体「はいはい、ツンツンしてる猫耳系少女につけるんだよ」
黒夜「こんなもん外して……外れない!?」
垣根「あっ、大人しくなる前に外されたらまずいと思って簡単には外れなくしといた。というか、もっと前に外すと思ってたんだけど」
黒夜「うっ……」
絹旗「実は超気に入ってるんじゃないですか?」ニヤニヤ
黒夜「そ、そんな訳ないだろ!」
垣根「悪かったな。今外してやるから」ヒョイッ
黒夜「あっ……」シュン
食蜂「……さっきは良い忘れてたけど、私は人を操る事も出来るのよぉ。猫耳を付けたくて仕方なくなってきたんじゃないかしらぁ?」
黒夜「さっきから付けたい気がすると思ってたらお前の仕業か!」
垣根「みさきちも意地悪だなー。悪い、もう少しだけ我慢してくれ」
黒夜「仕方ないから我慢してやるよ」ニヤッ
食蜂(嘘なんだけどねぇ……本人が嬉しそうだから問題無いかしらぁ)
美琴「はい、案をあげてー。あ、名前と能力教えてくれる?」
黒夜「ふん。意地悪ばっかりする奴らには教える名前も能力も無い」
絹旗「黒夜海鳥。能力は窒素爆槍です」
黒夜「私に言わせろよ!」
一方通行「言いてェのかよ!」
番外個体「クロにゃんで良くない?」
美琴「可愛いわね。あーでも黒子のクロと被るか」
麦野「でも、ほとんど会わないだろうし問題無いんじゃない?」
美琴「甘いわよ。そろそろ常磐台は授業終わりの時間で、空からビラをばらまいたって事は……」
白井「お姉様あぁぁぁぁぁ! 授業をサボって学校を開くなんて酷すぎますのぉぉぉぉぉ! 会えなかった分だけお姉様に甘えさせてくださいまし!」シュンッ
美琴「……って事になんのよ!」バチバチィ!
白井「お姉様あぁぁぁぁ……」
美琴「あんたは色々と悪影響過ぎんのよ」
黒夜「…………」ブルブル
食蜂「あの子はみこっちゃんに対してちょっと異常なだけで、他は良い子なのよぉ」
垣根「ま、入学希望者が増えたな」
食蜂「じゃあ、くーちゃんはどうかしらぁ?」
美琴「良いわね。候補にしとくわ。他には?」
垣根「子供の鳥でヒナはどうだ?」
美琴「うーん、候補ね」
黒夜「まともなあだ名は無いのかよ!」
一方通行「……黒猫で良いだろ。そう簡単には人になつかないみたいだしな」
黒夜「ふーん。ま、悪くないね」
美琴「じゃ、黒猫にしましょうか」
垣根「猫耳してない時はどうするんだ?」
黒夜「猫ってそれかよ!」バンッ
美琴「じゃ、猫耳装着時は黒猫で外したらくーちゃんで」
黒夜「勝手に決めるな!」
垣根「で、何する?」
美琴「後先考えなさすぎよ……」
アックア「人が多すぎる。何グループかに分かれて、何かすべきではないか?」
番外個体「ミサカはゲームするぜ!」
打ち止め「いつも負けっぱなしだから、違うゲームで勝機を見出だすってミサカはミサカは大興奮!」
一方通行「こォなりゃ黒猫もみいちゃんも天和もここに住ませるかァ。構わねェよな?」
神裂「ええ。反対する人も居ないでしょう」
一方通行「黄泉川に連絡しとくか……」
一方通行「ステマは男だからこっちな」
ステイル「いや、僕は禁書目録の近くに住むよ。念のためにね。気が向いたら学校には顔を出そうかな」
五和「私も住んで良いんですか?」
麦野「問題ないだろ」
黒夜「何で私がこんな奴らと……」ブツブツ
絹旗「……頬が超緩んでるのは気付いてますか?」
美琴「じゃ、何グループかに分かれましょうか」
寝ます、おやすみなさい。
黒子のあだ名はクロにしましたが、大分前な上に出番が少ないから、もう一回つけ直した方が良いかもしれないですね。
たまに挟む誰得シリアス。黒猫可愛い←どっちの?
垣根「せっかくだしクラス分けするか! 一日毎にクラス変えれば色んな奴と仲良くできるだろ」
美琴「あ、それ良いかも。せっかくだからカミやんも呼ぶわね」
結標「カミやんが転移できたら楽だったのに……」
垣根「それは仕方ねぇよ。ゲームしてるみいちゃんとみここは同じクラスにしとくか。はい、未元くじ引いてー」
黒夜「……能力の無駄遣いだろ」
垣根「平和利用って言えよ。……よし全員引いたな?」
A トール 美琴 みいちゃん みここ フレンダ
B アックア 麦野 削板 ステイル 心理定規
C 食蜂 絹旗 神裂 浜面 一方通行
D 滝壺 五和 黒夜 垣根
垣根「……作っといてなんだが、カオスと言う他ないな」
麦野「今度は御坂一家かよ!」ケラケラ
トール「ぜってぇ悪意あんだろこの組み合わせ!」
御坂「落ち着きなさいよ弟」
打ち止め「そうそう。そんなに怒っても良いことないよ、ってミサカはミサカは初めてできた弟を優しくなだめてみたり」
番外個体「弟は姉に従うもんなんだぜ? って事でお菓子でも買ってきなよ。ちゃんとできたらナデナデしてあげるからさ」ニヤニヤ
トール「……ぶっ飛ばすぞお前ら!」
フレンダ「ああもう、いきなり学級崩壊寸前な訳よ!」
御坂一家を際立たせたんですが、改めて見ると違和感ヤバかったw
昨日は投稿できなかったので、少量でも投下しときます
アックア 「今日一日よろしく頼むのである」
削板「おう、よろしくな!」
ステイル「よろしく頼むよ」
心理定規「よろしくお願いするわ」
麦野「よろしく。んー、自己紹介にしてはちょっと薄いわね。各々もうちょっと強烈な自己紹介をした方が良いんじゃない?」
ステイル「……例えば?」
麦野「本気を出せば三位も狩れる! ビーム片手に悪を討つ。ぶちギレちゃったら超恐い! 学園都市第四位のむぎのんだにゃーん 」
絹旗「……超誰ですかね?」
麦野「うっさい。ほら、こんな感じで改めて自己紹介」
アックア「聖人であり神の右席。人間離れした身体能力、使える豊富な術式で、今日も涙の理由を変えるのである! でも本当はただの傭兵崩れ! アックアである」
麦野「雄々しいな」
ステイル「……神の右席はこんな連中だったのか?」
削板「次は俺だな。一に根性、二に友情。三四根性、五に友情! 友情に目覚めて更に根性が高まった、熱血のラッキーセブン削板軍覇とは俺のことだ!」ドヤァ
麦野「おいアルくん。コイツに水ぶっかけろ暑苦しい。」
アックア「若さであるな」
ステイル「……まさか僕もするのかい?」
麦野「当然だろ。私達だけ恥かいてどうする」
ステイル「……魔女狩りの王で全てを燃やす! 煙草は男のたしなみさ。ルーン片手に今日も戦う! 炎の魔術師ステイル
やっぱ駄目なのか。投稿前にコピーしといて良かった……
麦野「当然だろ。私達だけ恥かいてどうする」
ステイル「……魔女狩りの王で全てを燃やす! 煙草は男のたしなみさ。ルーン片手に今日も戦う! 炎の魔術師あだ名はステマ!」
アックア「熱いクラスになりそうであるな」
削板「今から楽しみだな!」
麦野「はぁとちゃんが頑張らないとむさ苦しいな。……はぁとちゃん?」
心理定規「わ、私もやらないと駄目なのかしら……?」オドオド
麦野「そりゃ私だって恥ずかしいわよ? でも、こうする事で馴染み易くなるのさ。……はぁとちゃんがどうしても無理ならやめて良い」
心理定規「…………いえ、やるわ」
削板「その意気だ!」
心理定規「……………………こ、心の距離を近付けて……あなたの隣に居させてね……ミステリアスなドレスの少女………………」カアアアアッ
アックア「頑張るのである!」
心理定規「…………心の距離を10に設定。可愛さ余って愛しさ100倍! あなたの心を奪おうかしら? 心の精霊はぁとちゃん!」ヨコピース
麦野「……………………」
ステイル「……………………」
食蜂(可愛いわぁ)
美琴(……可愛いじゃない)
絹旗「……強敵現るですね」ボソボソ
黒夜「圧倒的にあっちのが可愛い……ってそうじゃねェよ!」
浜面「可愛い」
滝壺「……私には言わないのに」ボソッ
浜面「姫には姫の良さがあるだろ。それに、付き合いがちょっと長いから恥ずかしいし」
滝壺「……うん。ありがとうはまづら」
麦野「全力だったわね。ファンクラブ作れる勢いよ?」
心理定規「……ごめんなさい、ちょっとそっとしておいてもらえるかしら?」
心理定規(恥ずかしい……とても恥ずかしいわ……いつもはあまり喋らないから思い切ってはみたけれど、やる過ぎたわね……)ドヨーン
食蜂「元気出してぇはぁとちゃん。……私はちょっと前に自己紹介で思い出したくない程に滑ったのよぉ。はぁとちゃんの自己紹介は成功してるから、自信持って良いわぁ」
垣根「だな。新たな一面を見れたって感じで良かったぞ?」
心理定規「…………ありがとう二人とも」
麦野「……あまりの変化にちょっと面食らったけど、よろしくね?」
心理定規「ええ。改めてよろしくお願いするわ」
寝ます! ってか結標入ってないじゃんDに追加!
というか、この家20人も居るのかよ多すぎィ!
食蜂「よ、よろしくねぇ」
浜面「よろしくな」
一方通行「よろしくなァ」
神裂「よろしくお願いします」
絹旗「超よろしくお願いします!」
神裂「やはり私達も自己紹介するべきですかね?」
一方通行「そォするか。最初は誰がいく?」
食蜂「…………私がいくわぁ」
食蜂(落ち着くのよぉ。今の私は昔の私じゃないわぁ。能力を使わずに、ちゃんとみんなと仲良くなるのよぉ……!)
食蜂「精神系の十徳ナイフ! 操作改竄読お手のもの! みんなのアイドルみさきちが、貴方の精神操っちゃうゾ☆」ヨコピース
絹旗「……………………」
一方通行「……………………」
神裂「わ、私達は普通の自己紹介で良かったのでは?」
食蜂「!!?」ジワッ
絹旗「あ、で、でも超可愛かったですよ!?」アセアセ
浜面「お、おう! 実際アイドルみたいなもんだろ! 常磐台だし!」アセアセ
一方通行「げ、元気出せ」
神裂「も、申し訳ありません。私の説明不足でした」アセアセ
食蜂(……みんなの優しさが辛いわぁ)シクシク
美琴「不登校になりかねないダメージね……!」
削板「根性が……ゲフッ!?」
トール「ちょっと黙ってろそぎーた」
心理定規「……元気を出して。みんな貴方を心配しているわ」
食蜂「……はぁとちゃん!」ダキッ
心理定規「…………」ナデナデ
麦野「……お前ら、何をすれば良いか解るよな?」
一方通行「………………」ガシガシ
一方通行「学園都市で最凶最悪。毒より猛毒、悪より極悪! 群がる雑魚に用はねェ、こっから先は一方通行だ!」
垣根「!」ハッ
絹旗「一番やらなそうなあっくんがしたなら超仕方ないですね。……超可愛くて超強い! 窒素が有れば何でもできます。最も愛しいみんなの妹、絹旗最愛ちゃんです!」
神裂「……天草式の女教皇。天使とだって戦えます! 救われぬ者に救いの手を。正義の聖人神裂火織!」
浜面「無能力者のただの不良。だけど意外に凄い奴! どんなピンチも乗り越える。世紀末帝王浜面とは俺のことだ!」
麦野「キモい」
フレンダ「結局、浜面ってキモいんだけど」
絹旗「超キモいです」
滝壺「ごめんはまづら。弁護できない」
浜面「俺が不登校になるぞ!」
垣根「……みんなもやる事でみさきちの恥ずかしさを軽減するなんて、良いクラスだな?」
食蜂「……えぇ。とっても良いクラスよぉ」ニコッ
垣根「俺らも自己紹介するか。もちろん普通で良いからな?」
黒夜(……ちょっとだけ。ほんっっっっっのちょっとだけやりたかった気もするけどな)
番外個体「…………」ニヤッ
打ち止め「あ、みここのこの顔はろくでもない事を考えてる目ってミサカはミサカは経験則を語ってみる」
結標「誰からやる?」
黒夜「………………」スッ
黒夜「!?」
番外個体(やっぱり身体に機械が入ってたか。さっきチラッと見えちゃったんだよねー。機械なんて電気で思うままだし、大人しくミサカに操られなよ!)
美琴「やめなさい」ポカッ
番外個体「いたっ。酷くない? 馴染むための一押しをしてあげたのにさー」
美琴「あんたは一押しどころかだめ押しまでしそうなのよ……」ハァ
垣根「お、じゃあ黒猫から良いぞ」
黒夜(ど、どうしよう)
黒夜(そもそも自己紹介なんてした事ないっての! ……仲良くなんて馬鹿らしい。適当にやれば……)
黒夜(……絹旗、楽しそうだったな。私だって……私だっていつまでもこのままで居れるか! やってやるよ、インパクトがありゃ良いんだろーが!)
黒夜「く、黒夜海鳥だ……にゃん」
番外個体(好機!)バチッ
黒夜「……よ、よろしくにゃん」スッ
美琴(猫のポーズまでやらせた!?)
アックア「さっきまでとは一変したのであるな」
結標「可愛いわねー。妹に欲しいかも」
垣根「よろしくな。黒猫」
黒夜「……よろしく」カアアアッ
絹旗(冷静になって超恥ずかしそうですね)
垣根「あ、俺達も自己紹介しないとな。未元物質の垣根帝督だ。気軽にていとくんって呼んでくれ」
結標「座標移動の結標淡希よ。あわきんで構わないわ」
五和「天草式の五和です。天和と呼んで下さい。……意味はわからないんですけど」
滝壺「AIMストーカーの滝壺理后。ひめと呼んで欲しい」
垣根「よし、これでクラス分け完了だな」
美琴「そうね。……あ、カミやんとインちゃんは何処のクラスに入れようかしら。クロも起きたら入れないとだし」
垣根「……おい、カミやん呼んだんだよな? 何処に呼んだんだ?」
美琴「え? ここに決まってるじゃない」
一方通行「そォか。こっちは未元物質製だったな」
削板「急いでカミやんに電話しろ!」
美琴「してるわよ!」
上条『おー、丁度良かった。もうすぐ着くぞ』
美琴「前に言ったの覚えてる? 片方は未元物質製だから、あんたが触ったら崩れるわよ?」
上条『覚えてるから安心しろ。どっちの家でも触る時は左手使うつもりだしな』
美琴「わかったわ。じゃあ、普通の家で待ってるわね」プツッ
美琴「移動しましょうか。ほらクロ起きなさい」トントン
白井「ハッ、目が覚めたらお姉様が居るなんて黒子は幸せ者ですの!」
美琴「はいはい。ちょっと私達を隣の家に転移してくれる?」
白井「お安い御用ですわ!」
結標「私も手伝うわ」
美琴「お願いね」
フレンダ「……結局、何が起きたの?」
美琴「ああ、これから来るカミやんって奴の右手がね……」ハッ
垣根「まずいな……」
一方通行「カミやんがフレ子に少しでも触ったら終わる」
麦野「させなければ良いのよ」
食蜂「……ていとくんも同じ条件よぉ」
垣根「わかってる。……フレ子。絶対に俺から離れるなよ」
フレンダ「よ、よくわからないけど了解な訳よ」
アックア「安心するのである」
神裂「私達も守ります」
トール「だな」
五和「あ、あの。カミやんさんに危害は加えないで下さいね?」
美琴「あいつの半径数メートルに近づいちゃ駄目よ? カミやんは女の子を引き寄せる性質を持ってるんだから……」
フレンダ「わかった。極力近付かないようにする。というか、カミやんに関しては女たらしという情報しか入ってこない訳よ」
ステイル(……流石の僕もちょっとだけ同情するよ)
おやすみなさい。
こんなくっそ長い話をわざわざ見ていただいてありがとうございます。みなさんのコメント嬉しいですー
美琴「ま、大丈夫だと思うけど一応ね。みんな移動した?」
結標「全員転移したわよ」
白井「……私としては、なぜこの方が居るのかを聞きたいのですが?」ジトッ
結標「こまかい」
結標「細かい事は気にしないの」
ステイル「全くだね。気にしても良いことは無いよ」
五和「そうです。気にしない方が良いですよ」
神裂「ええ、気にしないで下さい」
白井「わ、わかりましたの」
食蜂(今の状況について考える事をやめているわぁ……)
美琴「ま、ここまで神経質にならなくても大丈夫とは思うけどね。右手に触らなければ大丈夫なわけだし」
垣根「そういえば、生徒が居るんだし先生が要るだろ。誰か先生呼ぼうぜ」
結標「先生か……ちょっと心当たりが有るわよ」
一方通行「……気に食わねェ奴で良いンなら二人程心当たりが有るな」
美琴「うーん。変わってるけど立派な先生なら居るわよ」
麦野「丁度四人じゃないか」
削板「よし、後はカミやん達を待つだけだな」
上条「お邪魔しまーす」
禁書目録「お邪魔するんだよ!」
上条「…………えっ? 何でそんな厳戒態勢なんでせう?」
美琴「色々あんのよ」
上条「ちょっと来ない内に随分増えたな……」
フレンダ「……」ビクビク
垣根「簡潔に言うと俺とこの金髪の子……フレンダは未元物質でできてるんだ。だから右手で触られたら消える」
上条「……なるほどな。わかった、触らないようにする」
垣根「随分簡単に納得するんだな。しかも怒りもしないのか?」
上条「んー、こう見えて上条さんは色んな経験をしててですね。大体の事は信じますのことよ?」
上条「あとはまあ、一番怒るだろうみこっちゃんが納得してるなら理由が有るんだろ。俺が口出しする事じゃなさそうだ」
美琴「……うん。ありがと」
垣根「……ありがとよ」
禁書目録「とーま。早く学校に行きたいんだよ」
上条「そうだったな。学校の一員としてよろしく頼む」
垣根「歓迎するぜ。一時はどうなるかと思ったけどな」
美琴「そうね。フレ子も大丈夫よ」
フレンダ「やっと安心できる訳よ……」
浜面(俺達は少し安堵してしまった。その結果カミやんが少し俺達に……フレ子に近付いている事に気付けなかった)
上条「うわっ!?」
浜面(当然のように何も無い場所で転ぶカミやん。その右手は当然のようにフレ子に向かっていた)
はま
浜面(ていとくんは咄嗟に未元物質の壁を作った。……相手が相手なら鉄壁だろうが、カミやんの右手は一瞬で砕く。フレ子に一番近い位置に居たのがていとくんだったのは皮肉という他ない。カミやんの体を掴む前に反射的に能力を使ってしまい、間に割って入ろうにも未元物質製のていとくんでは壁にすらならない)
浜面(みこっちゃんは電撃を放とうとした。しかし、右手を使える態勢にないカミやんに気付いて一瞬躊躇してしまった。そぎーたも同じだろう。カミやんの身を案じた時点で能力の発動は間に合わない)
浜面(アルくんとかおりんとあっくんとトールはほぼ同時に床を踏み抜いた。家が揺れた、というのは大袈裟な表現では無いはずだ。問題は進行方向に人が居た事だろう。いかに人間離れした身体能力でも真っ直ぐフレ子に向かうカミやんより早い道理はない)
浜面(あわきんは能力で移動させようとした。しかしフレ子ではなく、迫り来る脅威であるカミやんを移動させようとしてしまった事は失敗だった。……当然右手に打ち消される。クロは飛ばす対象に近付く必要があった。近くの人を移動して割り込ませれば良かったのだが、咄嗟に出来る事ではない)
浜面(黒猫は反射的に窒素爆槍を撃とうとしたが、やはり躊躇する。最愛ちゃんはどう動くべきかで悩んでしまった。黒猫が攻撃的発想ではなく、窒素のブーストでフレ子を助けるか、最愛ちゃんが防御的発想ではなく、窒素でカミやんの軌道を少しでもずらせれば違う結果だったかもしれない)
浜面(天和は動こうとした。が、その後に壁に立て掛けたままの自分の槍を悔しそうに見つめる。どんなにリーチのある武器も手にしていなければ意味がない。ステマは諦めに近い表情を浮かべながらも標的に向かって走った。強大な力を持っていても、それが守るのに向いているとは限らない)
浜面(みさきちはフレ子を操ろうとした。しかし、演算をして心に入って実際に操作。……そこまでの時間は与えられていなかった。はぁとちゃんもフレ子に能力を使ったが、どんなに自分との距離を近付けても、物理法則は変わらない。既にフレ子に向かっている右手から逃れる術は無い。せいぜいこちらを向く程度だろう)
浜面(みここも、この時ばかりは余裕の表情を無くしていた。だが、みここはカミやんに近付くのを怖れているようで、そんな自分に唇を噛んでいた。みいちゃんと滝壺は不安そうな顔で見ることしか出来なかった。もっとも俺も何か出来た訳じゃない。反対側から見ていたからみんなの状況が良く見えただけだ)
浜面(そして……右手が触れてしまった)
麦野「………………」
美琴「あんた……」
神裂「……今回も不幸で済ませるつもりですか?」
禁書目録「とーま……」
五和「そんな……」
上条「……本当に悪かった。謝って済む事じゃないんだろうが。本当にすまない、むぎのん」
食蜂「む、むぎのんが良いなら私の能力で……」
垣根「よせみさきち。……ごめんな。俺が未元物質じゃなければ」
麦野「……大丈夫よ。大丈夫だから」
滝壺「むぎのん……」
絹旗「むぎのん……」
フレンダ「むぎのん? 何か有ったの? それよりはぁとちゃーん!」ダキッ
心理定規「い、色々あったのだけれど……」
浜面(まあ、結論から言うと……)
美琴「あんたは毎回毎回毎回……女の子なら見境無いの!?」バチバチ
五和(やっぱり上条さん……カミやんさんは危険です! ちょっと放っておくとどうなるか……)
神裂「いえ、この場合はラッキーなのでしょうか? 上条当麻。貴方は相変わらずで安心しました」チャキッ
禁書目録「……とうま。覚悟は出来てる?」キラーン
上条「……不幸だー!」
浜面(カミやんの右手は確かに触れた。具体的にはフレ子を庇ったむぎのんの……まあ、おっぱいに)
麦野「……人の胸触っといて不幸なんて良い度胸だにゃーん?」
上条「いや! それ自体はラッキーだけど……」
美琴「へぇ、ラッキーって思ってるんだ?」
上条「どっちにしろ駄目じゃん! もう好きにしてくくれ!」
浜面(麦野の能力が派手で良かった。室内で能力を使う事を考えるより先に、身体がフレ子に割って入れたからな)
浜面(まあ……フレ子は、はぁとちゃんの方向を見てたからこの事態を理解してないけどな )
心理定規「……まあ、たまにはこういうのも良いのかしら?」
フレンダ「?♪」スリスリ
垣根「あ、カミやんとインちゃんのクラス分けをしないとな」
上条「酷い目にあった……」ボロッ
美琴「ふんっ」プイッ
禁書目録「まったく……」ムスッ
垣根「みこっちゃんとあっくんとあわきんは先生に連絡してくれよ」
美琴「うーん、連絡先知らないのよね。クロ! ちょっと手伝ってくれる?」
白井「もちろんですの!」
美琴「ちょっと迎えに行ってくる」
白井「一旦失礼しますわ」シュンッ
結標「じゃ、私も迎えに行くわね」シュンッ
一方通行「俺だ。今から指定の場所に来い」
芳川『あら? オレオレ詐欺というやつかしら?』
黄泉川『生憎とそんな余裕はないじゃんよ。でもまあ、警備員としては迎えに行かざるを得ないじゃん?』
一方通行「つべこべ言わずにさっさと来い。世話好き供が」ブツッ
結標「連れてきたわよ」シュンッ
小萌「これは教えがいのある生徒さん達ですねー。よろしくお願いするのですよー」
絹旗「あれ? もしかして私より年下ですか?」
黒夜「やっと私より下の奴が来たか……」
小萌「むっ、聞き捨てならないのです。先生は立派な大人なのですよ!?」
垣根「……あのなあわきん。俺は先生を連れて来いって言ったんだ。教師に憧れる小学生を連れて来いって意味じゃないからな?」
小萌「だから本当に先生なのですよー!」プンスカ
結標「信じられないのは解るけど本当に先生なのよ……」
上条「ん? どうした……って小萌先生!?」
禁書目録「あっ、こもえだ!」
小萌「上条ちゃん……補講をサボって遊んでるなんて良い度胸なのですよー。明日はすけすけ見る見るとコロンブスの卵をやって貰いますからねー?」
上条「うぅ、不幸だ。いや自業自得だけど……」シクシク
小萌「……でも、ここも学校らしいので今回は特別に許すのです。次からはサボっちゃ駄目なのですよー?」
上条「た、助かったぁ。ありがとうございます小萌先生」
結標「……ね?」
麦野「学園都市の技術も来るとこまで来たわね……」
一方通行「……最初見たときは俺もそンな反応だったな」
アックア「魔術の類いであるか? しかし、魔術師ではないようであるな……」
トール「落ち着けアルくん。呪いをかけられた側なら魔術師じゃなくても納得いく」
神裂「成程……かなり強力な呪いのようですね。しかし、呪いならカミやんが触れば解けるはずですが」
五和「カミやんさんのお知り合いなら真っ先に呪いを解くはずですし……やっぱり科学技術なんでしょうかね?」
ステイル(まあ、こうなるだろうね……はっきり言って、冗談としか思えない風貌だし)
打ち止め「何だか仲間ができたみたい! ってミサカミサカははしゃいでみたり!」ワーイ
番外個体「ちょっとは落ち着きなよ。……しっかし、まさかこんな子が居るとはミサカびっくりだよ」
食蜂「……どんな心なのかしらぁ? 見るのが怖いわねぇ……」
心理定規「……学園都市も広いわね」
フレンダ「結局、私より不思議な人に出くわしたって訳よ」
滝壺「……ろりばばあ?」
浜面「急に口悪いな!?」
小萌「……ふんだ。こんな扱いには慣れてるから平気なのですよー」イジイジ
削板「いや、俺には解るぜ。あんたはただ者じゃないってな。見掛けなんて関係ねぇ! 重要なのは中身だろ!」
小萌「……! その通りなのです! あなたとは良いお酒が飲めそうなのですよー」
結標「……一応言っとくけど未成年だからね?」
寝ます。あわきんの最後の言葉は、なじゃなくて、ねでしたね。
ゆるーくて平和なSS書くのが目的なので人が死んだりは無いです多分。たまーにシリアスぶち込むのはスルーして下さい。
みんなの扱いを良くしようと奮闘中。五和とか結標とか禁書目録とか白井とかの扱いが難しい…悪い方のキャラ崩壊は苦手なので、原作に近いけど少し崩れた位のキャラで。たまにアレイスターさん的なキャラを出したいところ
垣根「よろしくな。俺の名前は……良く考えれば、これから来る人に逐一説明するの事になるのか」
食蜂「じゃあ、私の能力でやりましょうかぁ?」
垣根「そうだな。その位なら問題ないだろ」
食蜂「ポチっとぉ☆」
小萌「おお……皆さんの名前がわかるのですよー。よろしくお願いするのです」ペコリ
麦野「あと三人ね」
美琴「戻ったわよ」シュンッ
白井「連れてきましたの」シュンッ
木山「思った以上の生徒数だな……」
美琴「ていとくん今すぐ冷房かけて! 何なら作っても良いから寒い位にして!」
垣根「は? 急にどうしたんだ? 外はそんなに暑かったか?」
木山「ふぅ。いきなり連れて来られて疲れてしまったよ。それにこうも人が多いと暑く感じてしまうな……」ヌギッ
上条「ちょっ!」
一方通行「はァ?」
削板「ん?」
アックア「ふむ」
トール「へ?」
ステイル「おいおい……」
浜面「前が見えない」
滝壺「……はまづらには早い」
垣根「これでも着てろ!」バサッ
木山「……これは?」
垣根「未元物質製の服だ。かなり涼しくなるはずだぞ」
木山「すまない。ありがたく使わせて貰おう」
黒夜「……自慢かよ」ムスッ
心理定規「……」コクコク
禁書目録「……」ウンウン
打ち止め「……」ショボン
美琴「まあ、変わってるけど良い先生よ。カミやんは会った事……覚えてないか」
上条「あ、ああ。悪いな」
アックア「人前で脱ぐのというのは少々行儀が悪いがな」
木山「これは手厳しいな。これからよろしくお願いするよ」
フレンダ「まあ、さっきの子よりは遥かに先生らしいし……」
小萌「だから子供じゃないって言ってるのですよー!」
絹旗「とはいえ、私より超小さいというのは流石に……」ナデナデ
小萌「むー……」プルプル
五和「あと二人ですね。……今更ですが、男女の比率がおかしくないですか?」
垣根「確かにそうだな。誰か男の知り合い居ないのか?」
上条(男の知り合いか……)
青髪『え? 可愛い子ばっかりやん!? アカン、自分を抑えきれへんわ!』
上条「…………」
土御門『俺は妹一筋だぜい!』
上条「……悪い。俺には心当たりが無いな」
食蜂(目が泳いでるわぁ……)
一方通行(男の知り合い……)
海原『え!? 御坂さんが二人!? え? 弟? 妹? 姉? 血は繋がってない? え?』
海原『……少々貴方とお話したい事が』
土御門『俺は妹一筋だぜい!』
一方通行「……俺も居ねェな」
結標(容赦なく海原と土御門を切り捨てたわね……)
また後で来ますー
垣根「ま、ビラばら蒔いたしその内男も増えるだろー」ピンポーン
美琴「お客さん? というか、チャイム使われたの初めてね……」
一方通行「芳川達かァ? 俺が出る」ガチャッ
風斬「あ、あの。ビラを見て来たんですけど……」
一方通行「チッ、芳川達じゃねェのかよ。……さっさと上がれ」
風斬「す、すみません。お邪魔します」
垣根「あー、悪いな。あんたに怒ってる訳じゃないから気にしないでくれ。で、ビラ見て来たんだろ?」
風斬「はい。ビラに『人の形なら誰でも歓迎!』と書いてありましたから」
美琴(どんな売り文句よ)
浜面(バイトの募集よりひでぇな)
禁書目録「あれ? この声は……やっぱりひょうかなんだよ!
上条「おー元気にしてたか?」
風斬「……うん」
風斬「じゃ、じゃあ私は帰ろうかな……」
垣根「いや、来たばっかりだろ! 入学しに来たんじゃないのか?」
風斬「えっと……それは……」
上条「ん? もしかして遠慮してるのか?」
風斬「……私は人間じゃないから。ビラを見た時に、バレる時までは人と同じように学校に行けるかも、って思ったけど……」
風斬「素性を知ってる人が居るなら駄目だね……ごめんなさい。お邪魔しました……」
垣根「ん、つまり人間じゃ無いって事か?」
風斬「……うん。AIM拡散力場が作った立体映像みたいなもの。だから……」
一方通行「だからどォした?」
風斬「……え?」
美琴「確かにだから? って感じよねー」
垣根「人の形をしてる。意志疎通も出来る。問題なく人だろ。俺も普通じゃないし、学校に来る要素はクリアしてるな」
上条「ったく、まだそんな事言ってたのか。……お前は人間だろ。ここの奴も細かいことは気にしない」
トール「そーだな。むしろこの中ではまともに見えるぞ」
麦野「今の台詞は聞き捨てならないけどね」
絹旗「むぎのんは、まともじゃない自覚があったんですね……いふぁい! ほっふぇを引っ張らないで下さい!」
麦野「生意気な事を言うのはこの口かにゃーん?」グイーッ
風斬「………………」
垣根「ま、入りたいなら入れよ。歓迎するぜ」
禁書目録「ひょうか。一緒にやろう?」
風斬「……うん。えっとその……よ、よろしくお願いします!」ペコリ
削板「おう! よろしくな!」
エイワス「ふむ、なら私も入学して構わないかな?」
一方通行「……! どっから出て来やがった!?」
エイワス「そう敵対意識を剥き出しにしなくても危害を加えるつもりは無いよ。前回も無かったのだけどね。ヒューズ
カザキリがフラフラと向かった先にあったこのカオス空間に興味が沸いただけさ」
一方通行「ふざけン……」
垣根「ああ、歓迎するぜ。よろしくな?」
一方通行「なァァァァァァァ!?」
上条「俺が触れない人がどんどん増えてくな……」
美琴「右手に包帯でも巻いとけば?」
番外個体「くっ、右腕が疼く! ってやつ? アレって見てて痛いよね」
トール「ここは変わった奴ばっかり来るな」
アックア「人の事は言えないのである」
五和(また女の人が増えましたぁ……)
食蜂「大盛況ねぇ」
木山「説明できない事象が起きているな。……説明する必要も無いのか」
小萌「どんな人であろうと生徒は生徒なのです。まずは地に足をつけて下さい! 先生の首が限界なのです!」
エイワス「ああ、すまない」フワフワ
神裂「ふっ、ふふふっ。今の地に足をつけて下さい。は面白いですね。空を浮くという行為が地面からも世の中からも浮いているから、二つの意味で地に足をつけろ。という事でしょうか」
ステイル「……かおりん。疲れてるなら休んだ方が良いよ?」
どうやらイコールを入れたら駄目らしい。ステイルが悪いんじゃ無かったんや!
風斬はついに出せました。どうせならって事でエイワスも出演
スレの上も下もステイルでワロタ
ステイル=マグヌス
一方通行「おい、ていとくん! コイツは……!」
垣根「来てくれた以上無下に返す訳にはいかねーだろ。誰でも受け入れる覚悟で行こうぜ」
一方通行「……勝手にしろォ」
美琴「なんだかんだで納得しちゃう辺りは優しいわよねー」
一方通行「うるせェ、ただの気まぐれだ」フイッ
エイワス「恩に着よう。ただ、私は眺めてるだけで良いから、直接は参加しない。それでも良いかな?」
食蜂「良いんじゃないかしらぁ」
麦野「んー、まあ不思議な感じだけどよろしくな」
エイワス「長い間生きてきたが、入学など初めての経験だな。……ふむ、少し用が有るので失礼しよう。またすぐに戻る」
垣根「わかった。待ってるぜ」ピンポーン
美琴「今度は私が出るわね」
アレイスター「はぁ……もう無理だ。私の戦力は増えないのにLV5はどんどん増えてるし。こういうのをリア充とか言うらしいな。ビーカーに入ってる私とは大違いだ」
エイワス「お邪魔するよアレイスター」
アレイスター「うぉっ! 来るならノック位しろエイワス!」
エイワス「……何処をノックしろと言っているんだ? ここか?」コンコン
アレイスター「ビーカーを叩くな。というか何の用だ? プランどころじゃないんだよこっちは……」
エイワス「先程入手した情報を君にも伝えておこうと思ってね。……LV5の家が有るのは知っているだろう?」
アレイスター「知ってるも何も脅迫されて私が許可を出したんだよ……十人くらいに押し寄せられて死にかけた。お茶を出す暇も無かった」
エイワス「ほう。その時は十人程だったのか。今は倍以上居るぞ?」
アレイスター「……マジで?」
エイワス「マジだ。しかも、高位魔術師も何人か居たようだったぞ」
アレイスター「やめろ。胃に穴が空く」
エイワス「君の身体に風穴が空く方が早いんじゃないか?」
アレイスター「ヤバい。どうしよう……」オロオロ
エイワス「…………」ウットリ
アレイスター「エイワス! 頼むから何とかしてくれ! お前なら何か凄い力でうやむやにできるだろ!?」
エイワス「すまないが断らせて貰うよ。私は君の狼狽えてる姿が好きなんだ。頑張ってプランを進めている時に計画が崩れた時の君の顔といったらもう……」
アレイスター「くっ、このサディストが! もうプランどころか 生きるか死ぬかなんだよこっちは! 」
エイワス「安心して良い。死んだら君の狼狽える姿が見れないからね。いざという時は助けるのもやぶさかではないよ。ただし、その場合は……」
アレイスター「……その場合は?」ゴクリ
エイワス「そのビーカーから出て貰う。そして思う存分に君を困らせる」グッ
アレイスター「……なんだそれ」
エイワス「具体的に言うと君がお風呂に入った時に着替えを隠したり、君の料理にだけ七味を大量に入れたり、コーラをめんつゆに変えたりしたい」
アレイスター「陰湿な上に生活感溢れてるな!
全部お前には関係ないだろ!」
エイワス「まあそう言うな。私がこんなに長い間興味を持つ事は無いのだし、友達の居ない君にはぴったりの相方だろう?」
アレイスター「……はぁ。どうしたものか」
エイワス「どちらにしろ放っておけばまた来るだろう。今度の数と質を見たら失神しかけないよ」
アレイスター「確かになー。普通に謝ってしまうかもしれん」
エイワス「いっそ君が出向いたらどうかね?」
アレイスター「……実はそれが最善策か? お、ワンチャン有る気がしてきた」
エイワス「その意気だ。では、私は学校に戻らせて貰うよ。あ、そうそう。今回の情報は貸しにしておくから、困った顔の練習をしておいてくれ」フワッ
アレイスター「どんな練習だ! ってもういねぇ。うーん、行くとしてもいつ行くか。今日は……駄目だな。そろそろ夕食の支度をする時間だし、邪魔するのも悪い」
アレイスター「となると明日か? お菓子的な何かは持ってくべきかな……とりあえずは第一位と第三位と和解をしないと。……マジやってくれたな過去の俺」
アレイスター「……………………はぁ、友達が欲しい」
寝ます。おやすみなさい
全角=なら良いらしい。というか、だらだらやってたらスレ埋まる寸前じゃないか!新しいスレを作っても忘れないでね!
芳川「一方通行に呼ばれたのだけど、お邪魔して大丈夫かしら?」
黄泉川「アイツが世話になってるみたいじゃん?」
美琴「初めまして。上がってもらって大丈夫ですよー」
白井「……年齢といい、職業といい何でもありですわね」
美琴「まーねー。でも、だからこそLV5なんて細かい事を気にする人が居ないのよ」
上条「細かくは無いと思うけどな……」
一方通行「オマエはまともじゃない方から数えた方が早いって自覚あンのか?」
上条「いやいや、上条さんは普通の高校生ですよ ?」
一方通行「……なるほどなァ。オマエは学園都市最強のLV5を倒したり」ギロリ
美琴「自分より人の為に戦ったり……」ハァ
禁書目録「その度に女の子と仲良くなったり……」ハァ
アックア「明らかに勝ち目のない聖人にも立ち向かうのである」
神裂「それどころか敵にも説得を試みますし……」フフッ
ステイル「そして一時的とはいえ味方にするしね」ハァ
五和「困っている人が居たらどこにだって行きますよね」フフッ
小萌「お陰様で授業も宿題もサボりっぱなしなのですよー」
風斬「それに相手が誰でも真っ直ぐですよねー。私も救われちゃいましたよー」ウフフ
浜面「なんつーか、LV0とか関係ないよな」
垣根「……なるほど。カミやんはそんな、ふつーーーーっの高校生な訳だ」
黒夜「化物かよ……」
絹旗「超有り得ないですね」
上条「やめて! 上条さんの普通の高校生という肩書きを取らないで!」
黄泉川「思った以上に賑やかじゃん?」
芳川「そうね。番外個体も一方通行も打ち止めも馴染んでるみたいで安心したわ」
番外個体「はいはい、保護者様二名ご案内?」
禁書目録「……あれ? ひょうかの様子が変なんだよ?」
風斬「えー、そんな事ないよー? でもちょっとだけ良い気分かもー」ニヘラ
上条「どうしたんだ?」
小萌「もしかしてこの子がAIM拡散力場の子ですか?」
上条「そうなんですけど……どうしたんですかね?」
エイワス「戻ったよ。おや、ヒューズ=カザキリはどうしたのかな?」フワフワ
上条「いや、急に様子が変わったんだ。……気分は良さそうだけど」
エイワス「ふむ。ここは高位能力者だらけだし、近辺のAIM拡散力場がカオスなのではないかな。その影響かもしれない。魔術師が関係しているかは不明だけどね」
エイワス「簡潔に言うと酔ったような状態になっている。AIM酔いだ」
上条「どんな状態だよ!?」
風斬「えへへ?。ここね学校ってなにをするんですかー?」
垣根「あー……まだ解らねぇ。悪いな」
風斬「そーですか……」シュン
小萌「……未成年の飲酒と喫煙はメッ! なのですよー?」
芳川「えっ? あそこでフワフワ浮いてる人? は誰も気にしないの? ここでは普通の事なのかしら?」
エイワス「ああ、気にしないでくれ」
黄泉川「わかったじゃんよ。よろしくな」
芳川「……順応性高いわね」
木山「まあ良いじゃないか。気にしてもどうかなる訳じゃないよ」
芳川「あら。何だかあなたとは気が合いそうな気がするわね」
木山「ああ、よろしく頼むよ」
番外個体「……こういう人って何て言うんだっけ ? ダウナー?」
麦野「呼んだか?」
番外個体「ごめん呼んでない」
このSSまとめへのコメント
どう考えても
上条「こんな時間にどうしたんだ?」一方「いいから入れろ」
シリーズのパクリだろマジつまんねぇ
パクるならせめてキャラ変えるなり
流れ変えるなりしろよ
垣根のテンションにしても
一方通行のテンションにしても
みんなで住む下りにしても
丸パクリじゃねーかつまんねぇよ氏ね
似たような作品なんていくらでもある。つまらないなら見なければ良い。そもそも一言一句似せた訳でもないのに「丸パクリ」扱いするのは只の言い掛かりだぞ??あんたのコメントの方がスッゲーつまらん┐(´д`)┌
1←批判乙wwwwwいくらテメェが喚こうがこんなコメント欄にそんなこと書こうが、わざわざ相手してる訳無しwwwwwwwwww
1←あ、はい。
1←キチガイですね
1←墓穴堀ワロタww