神裂「彼にふさわしい女性になりたいのです」(735)

上条×神裂SS

投下は2、3日に一回程

若干ねーちんのキャラが違います

微エロありかも

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1369319266

土御門「彼っていうのは上やんのことか?」

神裂「その通りです」

土御門「ふさわしいっていうと…」

神裂「///」

土御門「」ニヤ

土御門「そーかそーかねーちんもとうとう素直になったのか~」ニヤニヤ

神裂「ち、違います!貴方の考えているようなことでは…」

土御門「じゃあ、どういうことぜよ?」

神裂「私のことについてなんですが…」

これを待っていた

神裂「私はその…実年齢以上に見られてしまうことが多く…」

土御門「カンザキサンジュウハッサイ」ボソ


ズドンッ!


土御門「」

神裂「つぎは、当てます」ギロリ

土御門(け、拳圧だけで壁が…)ガクブル

神裂「そのためか以前天草式の面々がこのような会話を…」

ーーーーーーーーーー

建宮『いやーやっぱ五和ももっとグイグイ押していくべきだとおもうのよな』

牛深『やはり大精霊チラメイドで攻めていけばあの少年もイチコロのはずです!』

諫早『聞けば彼の好みの女性は年上のお姉さんタイプだとか』

野母崎『そう考えると五和にはメイド服よりももっと落ち着きのある服を着せるべきでは?』

建宮『いやいや、五和にメイド服は絶対なのよな』

香焼『年上といえば女教皇様も当てはまるっすよね』

牛深『女教皇様は色気より母性が溢れているからな』

建宮『ちがいないのよ』

野母崎『うちの妻より母性がでてますしね』

香焼『この間なんて思わずお母さんって呼びそうになっちゃったんすよ』

諫早『私も呼んでみようかな』

建宮『それは、流石にまずいのよ』



アハハハハー


神裂『』チャキ

ねーちんSSとか期待しちゃう

神裂「と、いうことがありまして」

土御門「そ、それは…」

土御門(天草式の大多数が入院とは聞いてたが、そんなことがあったとは…)

神裂「つまりですね、私も年相応にみられたいのです」

神裂「協力してくれますよね?」スッ

土御門「するする!協力させてもらうぜよ!だからお願い拳を下げてっ!」

神裂「そうですか。ではよろしくお願いします」スッ

土御門(目が本気だったにゃー…しかし、これはおもしろいことになりそうなんだぜい)

土御門(この多重スパイ・土御門元春
、亡き同胞のためにも、何としてもねーちんにメイド服着せてやるっ!)



ーーーーーーーーー


建宮「別に死んじゃあいねーのよ」

牛深「教皇代理?」

建宮「いや、なんでも」

土御門「しかし年相応と言われてもにゃー」

神裂「具体的には彼と並んで違和感のないような」

土御門「うーん。別に並んで立ってても変じゃないと思うが?」

神裂「いえ、建宮が…


ーーーーーーーー

建宮『上条当麻と女教皇様が仲良く並んでいても、年の離れた姉弟にしか見えんのよ』ハハハー

ーーーーーーーー

神裂「…と申していまして」

土御門「まあ、そうだわな」

神裂「あ?」

土御門「いえなにも」

土御門「要約するとねーちんは上やんと仲良くなりたい。そして周りからお似合いだとみられたいってことだにゃー」

神裂「べ、別にお似合いだとは…」

土御門「じゃあ年の離れた姉弟でいいのか?」

神裂「それは嫌です!!」

土御門「ふっふっふ。それが本心かにゃー」ニヤニヤ

神裂「な…///」

土御門「ま、この土御門さんに任せとけ。そうと決まれば早速準備に取り掛かるとするかな」

神裂「準備とは?」

土御門「学園都市に向かう準備に決まってるぜよ!」キリッ

ーー学園都市ーー

上条「あ~今日もつかれたー」テクテク

上条「でも、珍しく卵は無事買えたし、スキルアウトや御坂にも絡まれていない」テクテク

上条「不幸の代名詞、上条さんにもようやく運がっ?」テクテク

上条「そんなまさか…って、もうこんな時間じゃねーか!インデックスのやつ腹すかしてんじゃ…いや絶対すかしてる」

上条「帰ったら噛みつきコースだなこりゃ…」

上条「ちくしょー!やっぱ最後まで気をぬいちゃダメってことかよ!」ダッ

ーー上条宅ーー


ガチャッ


上条「ただいまインデックスっ!今すぐ晩飯つくるからっ!」

神裂「お帰りなさいませ」ニコッ

上条「間違えましたー!」


ガチャッ


神裂「なっ?あってますっ!ここは貴方の部屋ですよっ?!」


ガチャ


上条「えーと、神裂さん?貴方はこんなところで何やってるんでせう?」オソルオソル

神裂「話せばすこし長くなるのですが…」

神裂「実はですね、どこかの魔術結社が貴方の命を狙っていると情報がはいりまして」

上条「俺の命って、まさかグレムリンかっ?!」

神裂「いえ、今回は無名の魔術結社で、貴方を倒して名乗りを上げようと考えている輩らしく…」


上条「俺なんか倒して有名になれんの?」

神裂「貴方は自分で思っている以上に重要視されていますからね」

上条「そうなのか」

神裂「そして貴方の身辺警護として私がここに居るわけなんですが。ちなみにインデックスは念の為イギリスでステイルが面倒をみています」

上条「そっかなら安心だ。ところで前は天草式が来てくれたけど今回は神裂1人なのか?」

神裂「え、ええ。後方のアックアの時とは違い、無名の魔術結社ですから、聖人が1人近くにいる。それだけで充分な効果を発揮すると考えまして」

神裂(本当は全部土御門が考えた嘘なのですが…)

上条「そうか…わざわざ俺のためにありがとうな」

神裂(信じきってますね。こうなると少し罪悪感が…)

上条「そういえば、学園都市にいる間は何処かに宿とかとってるのか?」

神裂「そ、そのことなのですが…」



神裂「ここにおいてはもらえないでしょうか?」


上条「えっ?ここっ!?」

神裂「はい。やはり護衛対象である貴方の側にいるのが一番得策かと…」

神裂「だめ…でしょうか?」ウワメヅカイ

上条「!」ドキッ

上条(神裂の上目遣いがヤバすぎる!)

上条「あ、ああ。俺は全然かまわないぞ」

神裂「!」パァッ

神裂「ふ、不束者ですが暫くよろしくお願いします」ペコリ

上条「こちらこそよろしく」

神裂(や、やりましたよ土御門!第一段階クリアですっ!)

神裂「それとあの、かってに家に上がり込んだうえに台所もお借りしてしまったのですが…」

上条「台所?そういえばなんかいい匂いがするな」スンスン

神裂「貴方に食べていただこうとお夕飯をつくったのですが」

上条「まじでっ?上条さんは人に料理を作ってもらったのが久しぶりすぎて感謝感激ですよ」

神裂「喜んでもらえてなによりです」

神裂(土御門!貴方の作戦はなかなかですよ!)

上条「うおっ!魚の煮付けに肉じゃが、それに味噌汁まで」

神裂「あの、何か食べれないものでもありましたか?」

上条「いやいや、あんまりにも旨そうな料理だったからついな」

神裂(ほ、褒められました///)

神裂「そ、それでは並べますので貴方はそちらでお待ちください」

上条「おう!手洗ってくるよ」♪

ーーーーーー
ーーー


上条「いやー、めちゃくちゃ美味かったよ」

神裂「喜んでもらえてなによりです」フフ
上条「そういえば神裂、荷物とかなさそうだけど、手ぶらできたのか?」

神裂「いえ、滞在地が決まり次第土御門から送られてくる手筈になっています。先ほど連絡をいれたのでそろそろくる頃かと…」

上条「そうなのか。ん?土御門からメールだ」

ーーーーーーーーーーー
from: 土御門
sub: にゃー

『手違いで荷物が届くのが明日の朝になりそうなんだにゃー。
悪いけど上やん、今日の分の寝巻きを貸してやってほしいんだぜ。
たのんだぜよ。
by.人生と書いて義妹と読む

上条「……」

神裂「……」

上条「だ、そうだけど…」

神裂「まあ、一晩くらいなら…」

上条「よかったら俺の服貸すけど?」

神裂「!」

神裂「いいのですかっ?」

上条「ああ、神裂もイギリスからずっと同じ服ってのはいやだろ?ジャージなら多分入ると思うし」

上条(上条さんとしては裸Yシャツなんてシチュエーションを期待したいのですが…そんなことしたら七天七刀でぼっこぼこだろうなぁ)

上条「とりあえずジャージ探しておくから先に風呂入ってろよ」

神裂「いえ、家主である貴方より先に入るのは…後片付けをしておきますので貴方からどうぞ」

上条「そうか?じゃあお先に」

ーーーーーー


神裂「」カチャカチャ

神裂(兎に角第一段階クリアですね)

神裂(彼を騙す形になってしまいましたが…)カチャカチャ

神裂(土御門のいう第一段階、『上やんのお部屋にお泊まりなんだにゃー』と『手料理作って好感度UPUP!』)

神裂(この二つで掴みはバッチリ、と言っていましたが…)

神裂(荷物についてはどういうことでしょうか?)


ガチャ


上条「神裂、風呂いいぞー」

神裂「!」

神裂「ありがとうございます。では…」

上条「ジャージ見つけたら置いておくよ」

神裂「……覗かないでくださいね?」

上条「っ!、紳士の上条さんはそんなことしませんのよ!?」

神裂「ふふっ、わかっていますよ。」

神裂「それでは失礼します」

ーー風呂ーー

神裂「ふぅ」チャプッ

神裂「やはりお風呂は落ち着きますね」

神裂「………」

神裂「……この湯船に彼も浸かっていたのですよね」

神裂「はっ!」

神裂「私はいったいなにを?!///」


ジャージココニオイトクゾー


神裂「ひゃいっ!」

神裂「あ…」

神裂(『ひゃいっ!』などと恥ずかしい声を…///)

神裂(どうか聞かれていないことを願います…///)

上条「ジャージは見つかったけど、サイズ大丈夫かな?」

上条「神裂スタイルいいからなぁ」

上条「にしても、『ひゃいっ!』って」クスクス


ガチャ


上条「!」

神裂「あ、あの…」

上条「サイズ大丈夫だった、か…」

上条(ふぉぉーー?!)

上条(なにあのメロン?!ジャージの前しまってないじゃん!)

上条(みずみずしくハリのある白い肌とそこからのぞく谷間がヤバすぎる!!)

神裂「あ、あの?」

上条(このままじゃ上条さんの下条さんが大変なことに…)

神裂「あの!」ズイッ

上条「へっ?」

上条(はあぁぁーー??)

上条(メロンが、目の前にっ?つーかなにこのいい匂い!?同じシャンプーに石鹸だよねっ?どうなってんの?!)

神裂「大丈夫ですか?顔がずいぶんと赤いのですが」

上条「い、いやなんでもないぞっ?うん、なんもない、なんもない!」

神裂「?」

上条(あ、危なかった。もうすぐで上条さんの下条さんが我慢できなくなるかと…)

神裂「もう遅いですし、そろそろ寝ませんか?」

上条「あ、ああそうだな。それじゃ」ガチャ

神裂「はっ?いったいどちらへ?」

上条「風呂場だよ。上条さんちはベッドが一つしかないからな。インデックスの時みたいに浴槽で寝ることにします」

神裂「な、何故そうなるのですかっ?それなら私がそちらで寝るべきでしょう?」

上条「いやいや、女の子を風呂場寝かせれるワケないでしょうが」

神裂「お、女の子///」

神裂「…ではなく私なら大丈夫です。立ったまま眠ることだって可能ですから」

上条「それは凄い特技だけど!じゃなくて、上条さんは女の子にそんなことさせません!」

神裂「くっ、なかなか頑固ですね」ムムム

上条「そっちこそ…」ムムム

上条「!」

上条「じゃあ同じベッドでねるか!」

神裂「!?」

上条(流石にこの条件なら神裂もことわ…)

神裂「い、いいでしょう!」

上条「はっ?」

神裂「あまり気が進みませんが貴方がそう言うのなら仕方ありませんね///」

上条「 」

神裂「確かに襲撃を警戒するならそちらのほうが安全かもしれませんし///」

上条「 」


ーーーーーー
ーーー


上条(どうしてこうなった…)

上条(現在俺の背後では神裂が寝ている。うちにはベッドが一つしかないため当然同じベッドだ)

上条(万が一にでも触れたら大変なことになってしまうので俺はベッドの端ギリギリで神裂に背を向けている。神裂も壁の方を向いてできるだけ俺と距離をとって寝ている)

上条(そんなことするくらいならさっさと風呂で寝ればいいんだけど…自分から言い出した手前それもなんだかなぁ)

上条(それに…)ゴクッ

上条(『あれ』が頭からはなれねぇ!)

上条(流石に紳士である上条さんは寝ている女の子に変なことはしませんのよ?)

上条(でも…)

上条(見るだけなら…いい、よね?)チラッ

神裂「」スースー


上条(なあぁぁぁー??)

神裂「」スースー

上条(なんでこっち向いて寝てんのっ?!)

上条(つーかヤバイ!胸が!み、見えそうにっ!)

神裂「」

上条(おおぅ。なんか意外と寝顔可愛いな)

上条「」ゴクッ


ツン


神裂「っ」

上条「お、おぉ…」

上条(って俺はなにをやってるんだぁ!)

上条(……風呂場行こう)


ガチャ



神裂「………///」ホッペタオサエ

今日はここまでにします。

ゆっくりですが応援してもらえるとうれしいです。

乙です。
自分はこんなスレを待っていた、次回楽しみにしています。

>>3
>>7
>>31~37
期待して頂きありがとうございます
頑張ります!

「くくく、これで第一プランは無事達成された」

「まさか、初日からあのようなことになろうとは…」

「まあいい、オレはオレのすべきことをやるだけだ」

舞夏「さっきからなに1人でブツブツ言ってんだー?正直きもちわるいぞー」

土御門「ちょっ!そういうこと言うのやめて!」

舞夏「ところで兄貴、さっき届いた荷物なんだけどなー」

土御門「おっと、人様の預かり物だから開けちゃダメだぜい」

舞夏「いやいやー、兄貴あてに届いたほうなんだが、『堕天使エロメイド』ってなんなんだー?」

土御門「あっ!いや…それは…」

舞夏「どうやら兄貴はまだメイドのなんたるかを理解してないようだなー。こうなったらその身体に教えこまなくては…」

土御門「い、痛いのは勘弁願いたいんだにゃー…」

舞夏「さーどうだろうなー?」フフフ





土御門「にゃーーー!!!」

ーーーーーーー

「…ま」

「…と…ま、みじょう…うま」

上条「…うん?」

神裂「ようやくお目覚めですか」

上条「か、神裂!?」

上条(ああ、そうだった。昨日から泊まってたんだっけ)

神裂「どうかしましたか?」

上条「いや、なんでもないよ。おはよう神裂」

神裂「おはようございます。朝食の支度ができていますよ」

上条「わざわざ作ってくれたのか、ありがとう」ニコッ

神裂「い、いえ、お世話になるのですからこれくらいは…///」


神裂「…ところで、何故貴方は結局浴槽で寝ているのですか?」

上条「えっと…」

神裂「な・ぜ・で・す・か?」ズイッ

上条「そ、それはあれですよ。慣れたここのほうが落ち着くからデスヨー」アハハー

神裂「…そうですか」

上条「神裂さーん?」

神裂「なんでもありません」ムス

上条「いや、そうじゃなくて」

神裂「?」

上条「近くない?」

神裂「!」バッ

神裂「と、ともかく朝食の支度ができていますのでっ///」スタスタ

上条「あ…はい」

神裂「……」モグモグ

上条「……」モグモグ

上条(気まずいな…)

上条(なんか神裂のやつ怒ってる…?)

上条(でも心当たりなんて…)ハッ

上条(まさかとは思うけど…)

上条(昨夜のことかっ?)ダラダラ

上条(いやいや、神裂はグッスリ眠ってたし、触れたりなんかしたら絶対に飛び起きる!)

上条(でも…それ以外に心当たりなんてないし)

上条(ここはひとつ…)

上条「な、なあ神裂、昨日はよく眠れたか?」

神裂「?、ええ、おかげさまでグッスリと」

上条「そっかならよかった。なれない布団とか時差ボケとかであんまり寝れなかったんじゃないかと心配したんだけど…」

上条(このぶんだと大丈夫かな…?)

神裂「ご心配には及びません。しかし、昨夜はずいぶんと大きな虫に頬を刺されてしまいましたが」

上条(はいアウトー!)

上条「そ、そっかー、そんな虫がいたんだー」アセアセ

神裂「ええ、その後すぐに風呂場のほうで睡眠をとっていたご様子で。貴方は刺されませんでしたか?」

上条「あ、はは」

神裂「」ジィッ

上条「すみませんでしたぁー!!」ドゲザッ

神裂「!?」

上条「ほんっとうにごめん!」

神裂「あ、あのなにもそこまでしなくとも…」

上条「魔がさしたっていうか、あんまりにも神裂の寝顔が可愛かったからつい」

神裂「か、かわいいって///」

上条「なんでもするからどうか怒りをお鎮めくださいっ!」

神裂「し、しかたありませんね。そこまで言うなら今回のことは目をつむります」

神裂(かわいいって言われた、かわいいって言われた///)

上条「ありがとうございますっ!神裂サマ!」ドゲザッ

神裂「もう頭をあげてくださいっ」

神裂「そ、そろそろ学校に行かなくていいのですか?」

上条「えっ?」

上条「うわっ!もうこんな時間じゃねえか!」

上条「それじゃあ行ってくるな」

神裂「あ、少々お待ちを」

上条「?」

神裂「お弁当です。よかったらどうぞ」スッ

上条「お弁当まで用意してくれるなんて…ほんとにありがとな!」

神裂「それより気をつけて行ってくださいね」

上条「ああ」

神裂(これではまるで夫婦のようですね///)

上条「朝起こしてもらって、朝飯に弁当に、それに行ってらっしゃいなんて…」

神裂「!」

神裂(ま、まさか彼も私と同じように考えて…///)

上条「なんかお母さんみたいだな」ニカッ

神裂「 」

上条「それじゃあ行ってくるよ。出かけるなら鍵はポストに入れておいてくれ」

ガチャ

神裂「 」

神裂「……おかあ…さん…」

神裂「」ガクッ

ーーとある高校ーー


上条「よーす」

青ピ「おはよー上やん」

土御門「…よー」

上条「土御門はどうしたんだ?」

青ピ「さあ?来てからずっとこんな調子なんよ」

土御門「なんでもないんだぜい…」

上条(おい)ヒソヒソ

土御門(?)

上条(やっぱりあれか?例の魔術結社関連か?)ヒソヒソ

土御門(あ、ああ違うんだにゃー。オレがちょっとしくじったってだけで)ヒソヒソ

青ピ「なにをコソコソ話してるん?僕も入れてーな」

上条「大した話じゃねえよ」

青ピ「ホンマかなぁ?なんや朝からいやらしい話でもしてたんやあらへんの?」

上条「お前と一緒にすんじゃねえ!」

吹寄「おい!貴様らまた朝っぱらからくだらない話でもしているのかっ!」

上条「よっす、吹寄」

吹寄「ん、ああ、おはよう。貴様から挨拶してくるとは珍しいな」

青ピ「なんかイイことでもあったんか上やん?」

上条「べ、別になんもねえよ!」

青ピ「おや?この焦り具合は少しおかしいで?」

吹寄「この様子だとまた何かあったようね」

土御門「詳しく話すんだにゃー!」

上条「土御門?!いつの間に復活しやがった!?」


ギャーギャー
ワーワー


子萌「な、何事ですかーっ??喧嘩はメッなのですよー!」

ーーーーーー
ーーー


土御門(さてと、今の内にライバル候補の整理でもしとくかな)

土御門(最大の障害である禁書目録はイギリスに送ったし、五和を筆頭とした魔術師連中も学園都市にはいないと)

土御門(一部の魔術師なら無理にでも来そうだけど、それも数は限られてくるな)

土御門(うちのクラスでいえば子萌先生と吹寄くらいかにゃー?)

土御門(まあ、この2人なら大した問題にはなりそうもないな)

土御門(つまり現在の最大の敵といえば、常盤台の『超電磁砲』及びその軍用クローン『妹達』、か)

土御門(うーん、どうしたらもんかにゃー)

キーンコーンカーンコーン


土御門(おっと)

子萌「はいはーい、お昼休みなのですよー。皆さんあんまりはしゃぎすぎては…」


コウバイヘイソゲー
バカッ
オシテンジャネーヨ
ノケノケージャマダジャマダー


子萌「で、ですからはしゃいじゃいけませんよー」

青ピ「はぁー。慌てる子萌センセーもかわええなぁ」クネクネ

上条「子萌先生も大変だな。こんな変態の担任だなんて」

青ピ「なにゆーてんの、1番迷惑かけてんの上やんやないの」

上条「はぁ?どう考えても俺よりお前のほうが迷惑かけてるだろ」

姫神「どっちもどっち」

上条「よう、姫神」

姫神「上条くん、今日はお弁当?」

上条「まあな」

姫神「私もここで食べていい?」

上条「ご飯はみんなで食ったほうが美味いしな」

吹寄「なら私もここで食べていいかしら?」

青ピ「ふっきーまた通販ものの変なパンかいな」

吹寄「変なパンとはなによ。このパンには数十種類の栄養素が入っていて、食べるだけで脳の演算能力が向上するんだから」

青ピ「そんな眉唾もんのパンよりうちのパン買ってえな」

吹寄「貴様に進められるとどうも購買意欲が削がれるのよね」

青ピ「ヒドイっ!」

上条「そういえば土御門は?」

青ピ「ツッチーなら連絡するところがあるとかゆーてどっかいったで」

上条「そっか」

上条(魔術師関連で何か進展でもあったのか?)

姫神「上条くん、よかったら私の作った里芋の煮っころがし、食べない?」

上条「いいのか?」

姫神「うん。その代わり私にも何かちょうだい」

上条「それじゃあ好きなのとってくれ」スッ

青ピ「僕ともおかず交換してーな」

上条「お前パンじゃん」

青ピ「ヒドイな上やん、こないだ僕の一押しのオカズあげたのに…」

上条「うるせーよ!」

吹寄「食事中くらい静かにしろっ!」

姫神「あれ?」

上条「どうかしたか?」

姫神「上条くんのお弁当、いつもより丁寧」

吹寄「そういえばそうね。彩りや栄養バランスがよく考えられているみたいだけど」

上条「そ、そりゃあ上条さんだって健康に気をつかったりしますよ」

青ピ「ほほう?なにやら怪しい気配が」

上条「な、なにを言ってるんだよ青髪」ハハハー

青ピ「女の匂いがするっ!」

姫神「!」ガタッ
吹寄「!」ガタッ

上条「女なんか…って姫神?吹寄?」

姫神「詳しく話を聞かしてほしい…」

吹寄「貴様はまたか…」

マタカ
バクハツシヤガレ
カノジョナンテゲンソウダ…


上条「なんで、そんなに殺気だってるんでせう?」

青ピ「それは上やんに原因があると思うんやけど?」ユラッ

上条「いやいや、どう考えてもお前が余計なこと言うからだろっ!」

姫神「青髪くんの発言に対して『余計なこと』?それはつまり…」

上条「姫神さーん?」

青ピ「覚悟はええよな?」

上条「……ふっ」


ダッ


青ピ「あっ!弁当持って逃げたっ!」


オイカケロッ!
カミジョウカラ ベントウヲ ウバイトレ!
ジブンバッカリ オイシイオモイ シヤガッテ!

フコウダーッ

ーー屋上ーー

土御門「上やんとの生活はどんな調子かにゃー?」

神裂『ふふふ…』

土御門「おーい?ねーちんどうかしたか?」

神裂『おかあさんですか…ふふふ…しょせんおかあさんなのですね』

土御門(上やん、なにを言ったんだ…」)

土御門「ねーちん落ち着け。なにがあったかは知らんがほうけている場合じゃないぞ」

神裂『は?はあ…』

土御門「ねーちんがそうやってぼーっとしてる間にも上やんのまわりでは女の子がよってたかって上やんを狙っているんだぞ」

神裂『!、さ、さすがにそのような…』

土御門「否定できるか?」

土御門(ちなみに俺は無理だにゃー)

ーーーーーー


上条「やっとまいたか…」

上条「っと?!」

女子生徒「きゃっ」カイダンラッカ

上条「危ないっ」ササエッ


ガシッ


上条「大丈夫かっ?」

女子生徒「は、はい」

上条「そっか、ならよかった」ニカッ

女子生徒「///」

上条「じゃあ気をつけろよ」

女子生徒「あ、ありがとうございました!///」ペコリ




女子生徒「…かっこいい///」


ーーーーーー

神裂『………』

土御門「それにな、上やんを狙う女には年下の子だっているんだぜい」

神裂『年…下…』

土御門「ねーちんがどれだけ苦労しようが、どれだけ努力しようが手に入らないステータスだ」

神裂『くっ…』

土御門「だからこそねーちんは自分のもつアイデンティティを前面に押し出すべきなんだぜい」

神裂『私の…アイデンティティとは?』

土御門「はぁー、ちっとは五和を見習ってグイグイ押していくべきだぜい」

神裂『ぐ、具体的には?』

土御門「挟んで擦れ!」

神裂『はさ…?こするとは?」

土御門「ま、とりあえず、あんまり大人ぶらずに振る舞ってみればいいんじゃないかにゃー」

神裂『…わかりました』

土御門「昼休みも終わるし、切るぞ」

ブチッ


ーーーーーー


神裂「……」

神裂「とりあえず、五和を見習って家庭的な振る舞いを…」

ーーーーーー
ーーー


子萌「はいはーい、それじゃあ皆さん今日はこれでお別れなのですよー」

子萌「明日はお休みですけどハメをはずしちゃいけませんよー?」

青ピ「はーい。わっかりましたー!」

上条「明日は珍しく補習もないし、ゆっくりできるなー」


吹寄「そういう時こそしっかり自学自習しなさい」

土御門「上やんにも色々あるからにゃー」

青ピ「また女の子とフラグ建てる気か…」

上条(つっても魔術師のほうをどうにかしなくちゃいけないんだけど)

ーー上条宅ーー

神裂「洗濯物もたたみ終えましたし、次はお掃除でもしましょうか」

神裂「といっても案外綺麗に片付いていますね…」

神裂「見えない所の掃除を重点的に頑張りますか」

神裂「まずはベッドの下からですね」

神裂「?何か奥に…」

神裂「なんでしょうか?」


ゴソゴソ


神裂「こ、これは…」

『金髪巨乳~エロティックインフェルノー!~』

『巨乳シスターさんのご奉仕いたしませですよ~』

神裂「///」

神裂「こ、こんな、卑猥な…」
神裂「し、しかしこれで彼が巨乳好きだと…」

神裂「!、奥にまだ…」


ゴソゴソ


神裂「こちらは…」

『ロリコン必見!驚愕のロリっぷり』

『ロリコン歓喜!これが真のエロリだっ!』

『~チャイルドエラー・激ロリペロペロ丸~』


神裂「…な、…そん…な」

投下中すまんが
子萌じゃなくて小萌じゃなかったかな?

ガチャ


上条「ただいまー」

上条「神裂?なにやってんだ、そんなとこで」

上条「あっ」

神裂「上条…当麻…」

上条「ち、違うぞ神裂!そ、それは俺のじゃなくてだな…」

神裂「貴方は…年下のほうが良いのですか…?」

上条「それは青髪が無理矢理押し付けたやつでだあって俺の趣味ってわけじゃ…」

神裂「ロリ…子ども…」ブツブツ

上条「か、神裂さーん??」

神裂「ふふ、やはり私では…」ブツブツ

神裂「うわぁぁーーーん」バンッ

上条「ぎゃんっ!」


ダダダッ


上条「」チーン

>>67おっふ、ミスりました…ご指摘ありがとうごさいます。

ーー土御門宅ーー

土御門「…で上やん家を飛び出してきたと」

神裂「…はい」ショボン

土御門(青ピの貸したやつだろうなー、おそらく)

神裂「やはり私のような…その…年上ではダメなのでしょうか?」

土御門「そんなことはないはずだけどにゃー」

神裂「しかし、彼の所持していた……本は…///」

土御門(しかたないな)

土御門「おっほん、ねーちん。実はあのロリ本なんだけどにゃー。オレが上やんに無理矢理押し付けたもんなんだぜい」

神裂「…は?」

土御門「だから上やんの趣味とは全くの別物。アレはオレが隠すために上やんに預かってもらってたんだにゃー」

神裂「つまり、彼が好きなのは年下ではなく…」

土御門「年上のおねーさんタイプなんだぜい!」バンッ

神裂「っ!」

土御門「いきなり出て行って上やんも心配してるはずだぜい?」

神裂「そ、そうですね!彼の趣味が年上なら私にもチャンスが…」

土御門(ようやく面白くなりそうだにゃー)ニヤニヤ

神裂「一度彼の部屋に戻ってキチンと話をしてきます」スタ

土御門「おっとねーちん、荷物を渡しとくぜよ」

神裂「ありがとうございます。では」

ガチャ

土御門「これでねーちんにも多少のエロ知識が身についてくれればなー」

神裂「失礼します」

神裂「先程はすみませんでした。つい取り乱してしまい…」

神裂「貴方もその…男性ならしかたのないものですしね///」

神裂「…あの?」

上条「」チーン

神裂「気絶…してますね。強く突き飛ばしすぎたようです。どうしましょう…」

神裂「と、とりあえずこちらの本はどうしましょう…」

神裂「元は土御門の物のようですし彼に返しましょうか」


ガチャ

ガチャ


神裂「これでよし。彼は…」

上条「」チーン

神裂「……」

神裂「と、とりあえず、寝かして」

神裂「人は寝ているときは無防備になるといいますが…」

ツン

神裂「お、おぉ」

神裂「起きてませんよね…?」

神裂「……」

ツン
ツンツン

上条「う…うん…?」

神裂「!」

上条「あ…れ?神裂?」

神裂「お、お目覚めですか///」

上条(この頭の下にある柔らかい感触は…)


ムニッ


神裂「んっ!」

上条(ふぁっ??何これ?もしかして膝枕ってやつですかっ?)

上条「あ、あれ?なんでこんなことになってんの!?」

神裂「覚えてないのですか?」

上条「た、確か帰ってきてそれで…あれ?」

上条「なんか非常にヤバイことがあったような…」

上条「あれー?」

神裂「ま、魔術師です!!」

上条「魔術師?」

神裂「え、ええ。どうやら貴方は魔術師の攻撃を受けて気絶してしまったようですね」アセアセ

上条「そ、そうなのか?」

神裂「そうなのです!」

上条「そ、そっか。それでその魔術師は…」

神裂「貴方が気にする必要はありません!」

上条「でも…」

神裂「あ・り・ま・せ・ん!」

上条「はい!」

神裂(なんとか誤魔化せました…)

上条「ところで神裂さん。何故わたくしは膝枕などされているのでしょうか?」

神裂「っは!そ、それは貴方を介抱しようと…///」

神裂「ご迷惑でしたかっ?」

上条「いやいや!幸せすぎてずっとこのままがいいなんて…いやウソですゴメンナサイっ!」シュタッ

神裂「幸せだなんて…貴方さえよければ何時でも…///」ボソボソ

上条「はい?」

神裂「な、なんでもありません!」

上条「はあ…」

ーー土御門宅ーー

土御門「ねーちんももっと押していけよっ」キキミミタテ

土御門「ま、ねーちんじゃしょうがないか」


ガチャ


舞夏「兄貴ーいるかー?」

土御門「いるぜよー」

舞夏「そっかーよかったぞー」

土御門「なんだにゃー。もしかして会いたくて仕方なかったのかにゃー?」

舞夏「いやいやそんなことはないんだが。ポストにこんな物が入ってたんだぞー」

ドサッ

土御門「なっ!」

舞夏「ロリ物の本がこんなにもなー、その上巨乳シスターさんのまであるではないかー」

土御門「舞夏、それは違うんだぜい…」

舞夏「なにが違うんだー?エロメイドの次はエロシスターとは、流石の私も驚きだなー」

舞夏「となりの暴食シスターに感化されたのかー?」

土御門「舞夏…」

舞夏「こうなったら兄貴にはしっかりしたお仕置きが必要なようだなー」ゴゴゴ

土御門「」ガクブル

舞夏「昨日のよりキツイから覚悟するんだなー」ニヤッ




土御門「ぎにゃーーー!!!」

ーー夕食ーー

上条「そういえばさ、神裂」

神裂「なんでしょう?」

上条「さっきみたいに魔術師は近くにきてるのか?もしそうならこっちからも仕掛けたほうがいいんじゃないか?」

神裂「な、なにを言っているのですか!貴方がいくら修羅場をくぐってきたからといっても貴方は魔術に関して素人でしょう!」

神裂「ですから、ここは私や土御門に任せて貴方は普段どおりの生活を過ごしていただければ…」

上条「でもさ神裂、やっぱり俺が狙われてるってことは俺の周りにいる人も危険に晒されるかもしれないんだろ」

上条「もしかしたら神裂や土御門が俺の代わりに攻撃されたり、俺の友達が狙われたりするかもしれない」

上条「俺のせいで誰かが不幸になるなんて俺は嫌なんだ」

神裂「上条当麻…」

神裂(ど、ど、どうしましょう)オロオロ

神裂(今更貴方が魔術結社に狙われているのはウソでした、なんて口が裂けても言えません)オロオロ

神裂(彼が魔術師に攻撃された、というのはあながち間違ってはいませんが…)

神裂(突き飛ばしたのは私ですし…)

上条「神裂」ガシッ

神裂「!」

上条「受身なんかじゃダメだ。何か俺にできることはないか?」

神裂(も、もう誤魔化すなんて)

神裂「あ、あの…実は…「ないぜよ!!」バーン

上条「土御門っ?!」

土御門「上やんができることなんて皆無。むしろその右手のせいでこっちの作戦まで破綻しかねないんだぜい?」

上条「いやお前どっから…」

土御門「当然ベランダからだにゃー」

上条「ベランダから入るのが当然なんて言ってんじゃねーよ!」

神裂(あの土御門…)ヒソヒソ

土御門(ねーちん、こんなとこで諦めていいのか?)ヒソヒソ

神裂(!)

土御門(せっかくこれだけ上やんの近くにこれたのにその地位を手放すのか?)ヒソヒソ

神裂(……)

土御門(まあ、見ていろ)ヒソヒソ

上条「土御門やっぱりさ…」

土御門「上やんが言いたいことはわかってる」

上条「なら…」

土御門「安心しろ、オレもねーちんもプロだそれで怪我したらそれは当然自分のせい」

土御門「上やんの周りにいる奴らのことも心配はない。学校や他の場所ではオレが目を光らせている」

上条「…でも今日みたいに帰る途中で気を抜いた瞬間とかを狙われて、関係ない人を巻き込むかもしれないし」

土御門「上やん、そんなに心配なら…











明日っから毎日ねーちんと登下校すればいいんだぜい!」ビシッ

神上「「はああぁぁぁ??」」

神裂「なぜそうなるのですか!土御門!」

上条「なにシリアスな場面でふざけたこと言ってんだ!」

土御門(おい、ねーちん。そうすれば上やんとの距離もぐーっと縮まるし、毎日登下校を共にするなんてそれこそ『学生カップル』そのものだぜい?)

神裂(!)

神裂「しかたありませんね、その案でいきましょう///」

上条「神裂さーん?!なんでイキナリ手のひら返し??っていうかそれただの羞恥プレイっ!」

土御門「『周』りに『知』られることとそれに伴う『羞恥』。うまいこと掛けたもんだにゃー」

上条「そんなつもりは毛頭なかったんですがっ?」

神裂「貴方は、私と並んで歩くのがやはり恥ずかしいのですね…」ズーン

土御門「あー!上やんがねーちんを泣かしたー」

上条「小学生みたいなこと言ってんじゃねえ!」

神裂「え、えーん///」

上条「神裂も嘘泣きはいいから!それに照れるなら初めからしないのっ!」

土御門「何時までこの茶番続ける気かにゃー?」

上条「茶番って言いやがったよ、この野郎!」

神裂「」ジッ
土御門「」ジッ

上条「うっ…」

上条「わかったよ!それでいこう!」

土御門「じゃお疲れー」スタスタ

神裂「それでは片付けますね」カチャカチャ

上条「なんなんだよっ!」



神裂(明日から毎日彼の見送りと出迎えを…///)

ーーーーーーーーー

土御門(あれ?これじゃあ余計に保護者っぽいんじゃ…)

今日はここまでにします。
中々イチャラブまでこぎつけませんが明日はデートくらいは書こうかと

ーーーーーー

神裂「お風呂頂きました」

上条「ああ」

上条(着物の神裂も色っぽいな)

上条(ほんのり赤らんだ肌にチラりと見える鎖骨のあたりがとくに…)ゴクッ

神裂「…あの、明日からなんですが」

神裂(登下校を共にするなんて、楽しみですね///)

上条「登下校だっけ。本当にするのか?」

神裂「あたりまえですっ!貴方と貴方の周りの方を護衛しなければなりませんから」

上条「それはありがたいんだけどな…」

神裂「というわけで明日からよろしくお願いしますね」

上条「いや、明日は学校休みなんだけど」

神裂「…は?」

上条「明日は土曜日だからな、学校は月曜日からだぞ?」

神裂「そ、そうだったのですか…」

神裂(せ、せっかくの登下校が学生カップルが…)

上条「なんか落ち込んでないか?」

神裂「いえ、そんなことは…」

上条「じゃあもう寝るよ」

神裂「…また貴方は浴槽でおやすみになるのですか…」

上条「ま、まあな」

上条(一緒のベッドで寝れるわけねーだろっ)

神裂「やはり家主を差し置いて私がベッドで寝るというのはいかがなものかと…」

上条「!、 じゃあ明日は布団でも買いに行くか」

神裂「お布団ですか?」

上条「ああ、そうすれば神裂も気負う必要はなくなるだろ」

神裂(私は同じベッドでもいいのですが…)

神裂(!、これは、もしや2人で買い物に行くということでは…)

神裂(つまり…)

神裂「そ、そうですね!それでは明日は2人でお買い物に行きましょう!」

上条「ついでに神裂の服もみないか?」

神裂「服ですか?私は着物といつものがあれば充分なのですが」

上条「でも、学園都市じゃあの格好カナリ目立つっていうか…」

神裂「しかしあれは魔術的な…はっ!」

神裂(もしやこれはチャンスなのでは?彼好みの服を着ればいくら鈍い彼とて少なからず意識してくれるかも…)

上条「あー、そういやあの格好って魔術的な意味があるんだっけ?」

神裂「大丈夫です!」

上条「えっ?」

神裂「服装による影響など微々たるもの、この街に溶け混むならそれらしい服装をするべきですしね」

上条「えーと、そうなの?」

神裂「そうなのです!」

上条「そうなんだ…」

上条(ゴリ押しされた気が…)

神裂「細かいことは別にいいでしょう。ともかく明日は忙しくなりそうですし、もう眠りましょうか」

上条「それもそうか、じゃあおやすみ」

神裂「はい、おやすみなさい」

神裂(明日は彼と買い物ですか…)

神裂(これはもしや…で、『でーと』というものでは…)

神裂(///)

神裂(…?『でーと』は何をすればいいのでしょうか?)


ーーーーーーーーーーーー


上条(思わぬ出費になっちゃうな~)

上条(…まあ、これで神裂も納得するならいいんだけど)

上条(もし俺が布団買うって言わなかったら?)

上条(最終的には同じベッドで寝ていたんじゃ…)

上条(もしかしたら、とてつもなくもったいないことを…)

上条(はっ?)

上条(いやいや、もったいないってなんだよっ!)


上条(…だめだ、寝よ)

ーーーーーー
ーーー


上条「ふぁ~、おはよう神裂」

神裂「おはようございます」

上条「また朝ご飯作ってくれたのか」

神裂「ええ、お口に合うかわかりませんが…」

上条「神裂の作るご飯ならなんでも美味しいよ」ニコッ

神裂「///」

上条「じゃあ洗濯物を干したら出かけようか」

神裂「そうですね」

ーーーーーー
ーーー



ザワザワ
ナニアレ スゲービジン
オッパイ!
ハマヅラ…?
イヤ…アノネ…


上条(すげーみられてる。当然っちゃ当然なんだけど)

神裂「何やら騒がしいですね」

上条「あ、ああ。とりあえず布団を見に行こう」スタスタ

神裂「?、ええ」

ーーーーーー
ーーー


神裂「…いいものが見つかってよかったですね」ズーン

上条「あ、ああ」

上条(神裂のやつカナリ落ち込んでるな…)

上条(やっぱり俺の姉にみられたのがそうとうショックだったのか)

神裂(やはり私と彼では姉弟にしか見えないのですね…)

上条(どうにかして元気づけないとな)

上条「神裂、次は神裂の服を見に行こうぜ」

神裂「はぁ…」

上条「布団も配達してくれるしこれからパッーと買い物とかしてさ」

神裂「え、えぇ」

上条「じゃあ決まり!」

神裂「あっ、あの…」

神裂(随分強引な…)

ーーセブンスミストーー

神裂「わ、私に、こんな服似合うでしょうか…」

上条「神裂はスタイルいいから何着てもさまになるよ。とりあえずいくつか気になったのを試着してみろよ」

神裂「はぁ、しかしどの服も左右対象なのですね…」

上条「神裂さんの服が特殊すぎるんですよ…」

神裂「と、とりあえずいくつか見てみます」

ーー試着室ーー

神裂「さて、いくつか選んでみましたが…」

神裂「…下着はこれでいいのでしょうか///」

神裂「か、彼の所持していた本にはこのような下着が多々ありましたし…///」

神裂「流石に紐のような物まで着る勇気はありませんが…」

シタギチャクヨウ

神裂「……」

神裂「さ、流石に真紅のスケスケは///」

神裂「こちらはどうでしょうか」

キガエ

神裂「……」

神裂「ま、まあ先ほどよりは…」

クルクル

神裂「……///」

神裂「これにしましょう」

ーーーーーー
ーーー


シャッ

神裂「あ、 あのとりあえずこれでどうでしょうか?」

上条「 」

上条(神裂のタートルネック、おっぱいが強調されすぎじゃね!?いつもより露出が少ないのに黒の布地と白い肌とのコントラストが色っぽさを…)

神裂「あの、何か言ってください」

上条「い、いや、神裂が普通のジーンズ履いてると新鮮だな~と思って」

神裂「変、ですか…?」

上条「変じゃない変じゃない、すっげー似合ってる!」

神裂「で、ではこれと、あといくつか買ってきます///」

上条「そのまま着てくのか?」

神裂「ええ、これならあまり目立たないでしょうし」

上条(いやいやそっちはそっちで目を引くんだよな。胸のとこだけボーダーの間隔が伸びてるもん)

神裂「」ニコニコ

上条(まあ元気になったみたいだしいっか)

??「ちょっとアンタ!」

上条「ん?げっ!」

美琴「げっ!っとはなによ、げっ!っとは!」

上条「奇遇ですね御坂サン」アハハ

美琴「ふん。にしてもアンタがこんな時間にこんなとこにいるなんて珍しいわね。補習はどうしたのよ?サボり?」

上条「いやいや、上条さんが毎週毎週補習を受けてるわけないでしょうが」

美琴「えっ…」

上条「なんだよそのまさかって顔はっ!?」

美琴「天変地異の前触れかしら…」

上条「失礼すぎんだろっ!」

美琴「冗談よ。それよりアンタ暇?そ、それならちょっとつ、付き合って欲しいんだけど…///」

上条「あー上条さんはお買い物の最中でして…」

美琴「じゃ、じゃあ私も付き合うからさ」

上条「うーん」

上条(神裂もいるし万が一魔術師との戦いになったら…)

神裂「上条当麻?」

上条「!、会計終わったのか」

美琴「ちょっと!誰よこの女!?」

神裂「いったい誰ですかこちらの少女は?」

美琴(…巨乳)チラッ
神裂(……年下)チラッ

美琴(敵かっ!)バチバチ
神裂(敵ですかっ!)バチバチ

上条「あれ?電撃と殺気が…」

神裂(ここは先手を打たねば…)

神裂「では、お買い物の続きをしょうか」ムニュウ

上琴「「!!!」」

上条「か、か、神裂さん?あの…」

神裂「はいっ、なんですか?」ムニュウ

上条(ヤバイヤバイヤバイヤバイ)

美琴「な、何やってんのよ!?こんな人の多い場所でっ!」

キャーナカイー
ウラヤマスギル
オッパイオッパイ
チョウシニサラセ!
ギャーッ

上条「ほ、ほら御坂の言うとおり人目もあるし…」

神裂「で、でーとはこういうものでは?///」

上条「で…「デートぉぉぉ??」

美琴「で、で、デートってなによっ!!」

上条「いや、デートっていうか…」

神裂「貴女には関係ありません。さあ行きましょう」グイッ

上条「お、おい神裂っ」

美琴「ちょっとそいつ嫌がってるじゃない!」

神裂「そうなのですか?」ムネアテウワメヅカイ
上条「いや…///」

美琴「デレデレすんなっ!」ビリビリ

神裂「!」

上条「あぶねっ!」パキィッ


上条「おい、御坂危ねえだろっ」

美琴「どうせ当たらないでしょっ」

上条「神裂に当たったらどうするんだよ!」

美琴「!、そ、それは…」

神裂「…」

上条「御坂」

美琴「ご、ごめんなさい」

神裂「…いえ、私も大人気なかったようです。すみません」パッ

上条(あっ…)

美琴「結局こっちの人は誰なのよ?」

上条「神裂っていってな、えーっとな…魔術師だ」

神裂「!、あの…」

上条「心配はいらないよ。こいつは御坂っていってハワイとかでグレムリンと闘ってるから」

神裂「そうですか…」

美琴「えーと神裂さん?よろしくお願いします」

神裂「御坂さんでよろしいのですね?こちらこそよろしくお願いします」


美琴「ところで神裂さんはなんで学園都市に?まさかまたこいつを狙うやつが…」

上条「違う違う、ちょっとした観光だよ。観光」

神裂(あの…)ヒソ

上条(関係ないやつを巻き込みたくないからな。合わせてくれ)ヒソヒソ

神裂(…わかりました)

神裂「そうなんです。それで、彼に案内を頼んでいるんですよ」

美琴「ふーん、そうなんだ」

美琴「!、じゃあ、私も付き合っていい?」

上条「御坂もか?いいんじゃないか?なあ神裂」

神裂「!、そうですね…」

神裂(彼と2人きりでなくなるのはすこし残念ですが…)

神裂(ライバル候補のことを調べるのまた重要なこと)

神裂「では一緒に行きましょうか」ニッコリ

美琴「よろしくね」ニコ

美琴(この人がこいつとどんな関係か見極めないと…)

神裂「ふふふ」
美琴「ふふふ」

上条「仲良きことはいいことだ」ウンウン

上条「これからどこ行こうか」
美琴「そうねー」

神裂「あなた達が2人で出かけた場所などは?」

美琴「!」

上条「俺と御坂が?んー2人でっていうと携帯のペア契約した時くらいか?」

神裂「ペア契約ですかっ?」

上条「ああ、御坂がどうしてもペア契約で貰えるストラップが欲しいって言うから」

美琴「い、いいじゃない別に」
美琴(この人さりげなくさぐってる?)

神裂(おそらくストラップなどただの口実。『ペア』というのが本来の目的でしょうね)

上条「あとはよく行く公園かな」

神裂「公園ですか?」

上条「近道でさ、よく通るんだ。御坂もそこでよく無銭飲食を…」

美琴「なーに言ってんのかしら~」ビリビリ

上条「お、落ち着けって…」

美琴「そういえば、2人で食事したこともあったわよねぇ?」

上条「ん?ああ、ホットドッグか。常盤台御用達なだけあってあれは美味かったな」

美琴「し、しかも、か、か、間接キスまで…///」ボソボソ

上条「なんか言ったか?」

神裂(間接キス?!いえ、まさか…)


上条「しかし公園ってのもな…」

美琴「とりあえずファミレスでも行って決めない?そろそろお昼だし」

上条「もうそんな時間か。神裂もそれでいいか?」

神裂「ファミレスですか?初めて行きますね」

美琴「神裂さんファミレス行ったことないの?」

神裂「ええ、そういった施設にはあまり縁がなく…」

美琴「今時珍しいわね」

上条「まあ、いろいろあるんだよ」

神裂(もしや、こういった経験のなさが私を年相応にみせないのでしょうか…)

美琴(神裂さんっていったいいくつなんだろ?私より一回りくらい上よね、きっと)

ーーファミレスーー

店員「いらっしゃいま…せ…」

店員(せ、聖人?御坂さんに彼までも…な、何故)

上条「あのー3人なんですけど」

店員「はっ!はいどうぞこちらへ…」

美琴「どうかした神裂さん?」

神裂「い、いえ。なにも…」

神裂(この人は魔術師?おそらくアステカの変装術式でしょうか?確か土御門の知り合いだとか)ジロッ

店員「…」ガクガク

神裂(害はなさそうですし問題ないでしょう)

店員(殺気が消えた?無害判定されたのでしょうか…)

店員「こ、こちらの席にどうぞ」

上条「とりあえずドリンクバー3人、あとはまた後で注文します」

店員「は、はい。お決まりになられましたらお呼びください」ピュー

上条「すごい勢いで去ってったな」

美琴「新人だったんじゃない?緊張してたみたいだし」

上条「そっか。あ、ドリンクバー行くけど2人は何がいい?」

美琴「じゃあオレンジジュースお願い」スワリツツ

神裂「何があるのでしょうか?」ムカイニスワリ

上条「ジュース類に麦茶、烏龍茶、アイスコーヒーに紅茶に…結構いろいろあるぞ」

神裂「では烏龍茶をお願いします」

上条「りょーかいでーす」

神裂「………」

美琴「………」

神琴「「きまずい…」

美琴(いや…躊躇ってる場合じゃないわね。アイツとどんな関係か聞き出さなくちゃ)

美琴「ね、ねえ、神裂さん」

神裂「はい」

美琴「神裂さんはさ、あ、アイツのことどう思ってるの?その、魔術とか抜きで」

神裂「どうと言われても…」

神裂「彼には返しきれないほどの恩がありまして…」

美琴「はぁ、ほんと色んなとこで人だすけしてんのね。あのバカは…」

神裂「と言うと?」

美琴「私もアイツに助けられた口ってわけ」

美琴「危ないっていうのに人のために自分の命危険にさらしてさ」

神裂「彼らしいといえば彼らしいですが」クス

美琴「まあ、そうよね」

美琴「だから惹かれたのかもね」ボソッ

神裂「?」

美琴「ううん」

上条「戻りましたよー」

上条「はい、オレンジと烏龍茶」

美琴「サンキュー」

神裂「ありがとうごさいます」

美琴(あれ?)

神裂(彼はいったいどちらに座る気でしょう?)


上条「じゃあ神裂、ちょっと詰めてくれ」

神琴「「!!」」

神裂「は、はい!」イソイソ

美琴「こ、こっちのほうが空いてるわよ。そっちは荷物もあるし」イソイソ

上条「それも、そうか。じゃあ隣失礼するよ」

神裂「あなたは、私の隣に座りたくないのですか…」ショボン

上条「えっ、ええ?」

美琴「ちょっと!こっちにすわるんでしょっ!?」

上条「御坂さん!?いったいどうしたんですかっ?」

神裂「上条当麻!」

上条「あー、もうじゃあこれで!」

面白い!

神裂(結果…)

美琴(この人と隣でコイツは向かい側ね…)

上条「注文とるぞー」

ピンポーン

店員「は、はい」

上条「ハンバーグセットを一つ」

美琴「私は和風パスタを」

神裂「私は…このシーフードカレーをお願いします」

店員「かしこまりました」

店員「ご注文繰り返させていただきます。ハンバーグセットがお一つ、和風パスタがお一つ、シーフードカレーがお一つ。以上でよろしかったでしょうか?」

上条「はい」

店員「少々お待ちください」ピュー

美琴「ほんとに逃げるように去っていったわね…」

ーーーーーー
ーーー


上条(なんだろう、2人の視線が痛い)

神裂「……」
美琴「……」

上条(なんか、時々睨みあってるし…)

上条(なんか話題話題…)

上条「そうだっ!神裂、ファミレスはどうだ?」

神裂「?、中々美味しいですね。しかしオルソラの料理のほうが上ですが」

上条「まあ、オルソラの料理と比べるのはな…」

美琴(誰よオルソラって!内話で盛り上がらないでほしいわね)

神裂「!」

神裂「あ、あの上条当麻///」

上条「ん?」

神裂「よければ食べ比べなどはいかがですか?///」

美琴「!」

美琴(まさか…)

上条「ああ、いいぞ」

神裂「で、では。あーん///」

上条「 」

神裂「口を開けてください。でないとたべれませんよ?」

美琴「ちょっと!な、なんでそんな、あ、あーんなんてことっ。そいつが自分でとって食べればいいでしょっ!」

神裂「見てわかりませんか?彼はお箸を使っています。そして私の料理はカレー、この場にスプーンは一つ。するとこうなるのは当然のことです」

美琴「そいつがあなたのスプーンをとって自分ですくえばいいでしょうがっ!」

神裂「なるほど、思いつきませんでした。しかしすでにすくってしまっていますし後は彼が口を開け食べるだけですから」

美琴「なっ」

神裂「あーん」

上条「あむ///」

神裂「どうですか?///」

上条「お、美味しいです///」

上条(これって間接キスってやつじゃ…)

美琴(なら…)

美琴「アンタのそれ美味しそうね!一口貰える?」

神裂「!」

神裂(まさか…)

美琴(ふふ、そっちがそうするなら私はしてもらうわ!)

上条「あ、ああいいぞ。ほら」スッ

美琴(やっぱりあ、あーんは無いか。なら…)

美琴「あ、お箸落としちゃった~」ポロッ

美琴「代わりのもないし…」

店員「どうぞっ!」シュタッ

サッ

美琴「…どうも」

店員「いえ」ニコッ

美琴「………」

美琴(なんで…)ガクッ

今日はここまでにします。
>>117ありがとうございます!

次回は上条とねーちんの仲を進展させたいと思います。

ーーーーーー

アリガトーゴザイマシター

美琴「次はゲーセンにでもいこっか」

神裂「ゲーセン…ですか?」

上条「神裂はゲーセンも初めてか」

神裂「どういった場所なのですか」

美琴「クレーンとか、パンチングマシーンとか…まあ、行ってみればわかるわ」

上条「じゃあ荷物はロッカーに預けて…」

ーーゲーセンーー


神裂「…随分と騒がしところですね」

上条「しばらく遊んでると慣れてくるよ」

美琴「じゃあ、私はちょろっーと稼いでくるわね~」

上条「稼ぐってなにを?」

美琴「打ち出し用のコイン」

上条「お前…ゲーセンからパクッてたのか」

美琴「ちょっと人聞きの悪いこと言わないでよっ!ちょーっと借りてるだけなんだから」

上条「はぁ…ほどほどにな」

美琴「わかってるって。また後でねー」ヒラヒラ

上条「御坂もしょうがないな。神裂は何か興味ありそうなのないか?」

神裂「そうですね、あちらのぬいぐるみの入ったものは何ですか?」

上条「UFOキャッチャーか、よし」

神裂「?」

上条「まあ、見てろって」

チャリン
ウィーン

上条「よし!いい感じ」

ヒュルヒュルヒュルヒュル

上条「掴め!」

ガツンッ

上条「ああっ?」

上条「不幸だ…爪が引っかかるなんて…」

神裂「つまりこれを操って中の物を取ればいいのですね?」

上条「簡単に言うけど結構むずいんだぞ?」

神裂「そうですか?…!」

神裂「では、あなたが教えて下さい、手取り足取り…ね」

上条「どうやって…」


ムニッ


上条「!?」

神裂「こうして私の手を貴方の手の下に重ねれば…///」

上条(う、後ろから、柔らかいものが…)ドキドキ

神裂「お願いします///」

上条「は、はいっ!」


ウィーン
ゴトゴト


神裂「とれましたっ!」

上条「おおっ!」

神裂「ふたつとれてしまいましたね」

上条「白と黒の仔犬のストラップか」

神裂「よければお一ついかがです?」

上条「いいのか?」

神裂「はい。お、お揃いの物をもつのもいいではありませんか//」

上条「…そっか。ありがとう」ニコッ

神裂「///」

美琴「いやー大量大量」テクテク

上条「!、よう、そんなにとれたのか」

美琴「まあね、これでしばらくは困らないわ」

上条「お前、そんな頻繁に撃ってんのか…」

美琴「なっ!私だってアンタぐらいにしかめったに人には撃たないわよ!」

上条「いや、俺にも撃つなよ…って他の人にも撃ってんのっ?!」

美琴「いちいちうるさいわね。それよりあれやらない?パンチングマシーン」

上条「パンチングマシーンか…面白そうだな」

美琴「じゃあ私から」

美琴「ふうーっ」

美琴「…チェストぉぉぉ!!!」


ドコン!


上条「うぉいっ!なに蹴ってんのっ?!」

美琴「こっちのほうが強く測れるのよ」

上条「そこまでして高得点だしたいのっ!?」

美琴「細かいわねー。次は神裂さんやってみたら?」

神裂「では…」

上条「蹴っちゃだめだからなっ?」

神裂「わかっていますよ」

神裂「ふーー」

上条(あれ?聖人って…)

神裂「破っ!」

ゴシャッ!!

美琴「!!!」

神裂「えっ?」

上条「神裂さーん!なに本気だしてんのっ?!」

神裂「手加減しましたよっ??」オロオロ

ビービー

上条「やばっ!」

美琴「逃げるわよっ!」ダッ

神裂「ええっ?」

ビービービービー

ーーーーーー

美琴「か、神裂さんのそれって…肉体強化の魔術か何か?」ハァハァ

神裂「いえ、生まれつきでして」

美琴「…すごいわね」ハァハァ

美琴「ふー。もうこんな時間だし私そろそろ帰るわ。寮も近いし」

上条「そっか、じゃあな御坂」

神裂「本日はありがとうございました」

美琴「こっちこそ」

美琴「私、負けないから」ボソッ

神裂「!」

神裂「…こちらこそ」

上条「じゃあなー」

美琴「ばいばーい」



美琴「ふぅ、ライバルか…」

美琴「…ん?」

美琴「なんであの2人同じ方向に帰ってんの?」


美琴「偶然よね。きっと…」

ーー帰路ーー

上条「今日は楽しかったなー」

神裂「そうですね」

神裂(今回はカナリカップルっぽいのでは…?)

上条「御坂とも仲良さそうでよかったよ」

神裂「彼女には負けられません…」

上条「?」

神裂「いえ、ほらもう着きましたよ」

ーーーーーー

チーン
ガー

上条「そういや布団…」

土御門「よう上やん」

上条「!、土御門」

土御門「布団ならオレが受け取って上やんの部屋ん中に入れといたぜい」

上条「そっか、サンキューな」

土御門「別に構わないぜよ。それよりねーちん、ちょっといいか?」

神裂「はい」

上条「…じゃあ俺は部屋にいるよ」

土御門「悪いな」


ガチャ


上条「…そういや神裂の荷物ロッカーに入れっぱなしだ」

上条「とりに行くか。えーと、土御門に後でメールしとくか」タッ

ーー土御門宅ーー

土御門「…で、ねーちん。どこまですすんだ?」

神裂「中々いい調子です」

土御門「具体的には?」

神裂「今日は…服を買ったりファミレスで食事をしたりゲームセンターで遊んだりと…」

土御門「中学生かっ!!」

神裂「!?」

神裂「ま、まってください、他にも手を繋いだり、後は…名前で呼ぼうとも考えています!」

土御門「だから中学生かっ!!」

神裂「ええっ?」

土御門「…はぁ。ねーちん、思った以上に進展がなさすぎる」

神裂「そんな…」

土御門「ま、そんな奥手の2人のためにプレゼントを部屋に置いといたからよかったら使ってくれ」ニヤニヤ

神裂「はあ」

土御門「もたもたしてると他のやつに上やんをとられるぞ」

神裂「!」

神裂「失礼しますっ」

土御門「さてさて今夜はどこまで進むかにゃー……ん?」

ーー上条宅ーー

神裂「戻りました」

神裂「?、上条当麻?お風呂ですか?」

神裂「…おや、これは?」

神裂「土御門の言っていたプレゼントでしょうか?中身は…小さな包み紙がいくつも」

神裂「説明書が……」

神裂「///」ボンッ

神裂「なっ、…///」

神裂「こ、これは…」


バンッ


土御門「ねーちん大変だっ!!」

神裂「土御門!なんですかこれはっ!」

土御門「っ!今はそれどころじゃないっ!上やんが狙われてる!」

神裂「!?、どういうことですかっ?まさか本当に…」

土御門「魔術師が街に入り込んだらしい」

土御門「上やんからメールで忘れ物をとりに行くとあったが、心当たりはっ?」

神裂「!、ありますが、敵は何者ですっ?!」


土御門「敵は……

上条「あったあったー」

上条「せっかく神裂が買った服だからな、忘れなくてよかったぁ」

上条「にしても早く帰らないと、ほとんど人がいないしな」

上条「…?人が、いない?」

上条「!」ゾクッ

上条(ヤバイ、まさか…『人払い』かっ!)

上条(くそっ!迂闊だった!敵は何処だ?)

上条(俺が1人になるのを狙ってたのか…)

上条(とりあえず背後からの不意打ちを警戒してロッカーに背中を預けて…)ドン

『ふふふふふふー甘いですよー』

上条(声!何処だ何処にいる)
キョロキョロ

『そんなにキョロキョロしなくても、…貴方の後ろですよ!』

上条「まさかっ…」


バンッ


上条「大型ロッカーの…中っ?!」


ガツンッ!


上条「がっ」ドサッ


??「ふふふ」

??「いよっしゃあーー!!上条当麻ゲットぉぉ!!」

??「さーて、今の内に既成事実でもつくっちゃいましょうかー」シタナメズリ

??「えっへっへー、そうしてしまえば彼のことですから、私のため、そして英国のために働いてくれるでしょう」

??「えへへー」ジュルリ

神裂「そうはさせませんよ」

??「!?」

神裂「彼に手を出させませんよ。『新たなる光』のレッサー」

レッサー「やはり来ましたか。聖人・神裂火織」

レッサー「しかし、そうは問屋がおろしません!『鋼の手袋verレッサーカスタムEX』の力を…」

ズガンッ!


レッサー「………」

神裂「三秒だけ待ちます。三秒過ぎたあと、貴女の姿はあの吹きとんだロッカーと同じです」ゴゴゴ

レッサー(ヤバイヤバイヤバイ)

神裂「さ…「サヨナラー!!」ピュー

神裂「…潔いよいですね」

神裂「上条当麻」

神裂「…気絶してしまっていますね」

神裂「起きて下さい。上条当麻」

上条「」

神裂「当麻さーん?朝ですよー?」

神裂「///」テレテレ

神裂「と、う、ま~」

上条「…ん、」

神裂「!」

上条「かん…ざき…?」

神裂「大丈夫ですか上条当麻?」キリッ

上条「確か…忘れ物をとりにきて…」

上条「!、そうだ魔術師はっ?!」

神裂「ご安心を。すでに私が追い払いましたから」

上条「まじか…」

神裂「大したことのない相手でしたから。上条当麻、そんなことより怪我の具合は?」

上条「いや、大したことなさそうだ。すこし殴られたとこが痛むくらいだな」サスサス

神裂「それはよかっです」フゥ

上条「それよりさ神裂さっき俺のこと名前で呼んでなかったか?」

神裂「き、聞いていたのですかっ?」

上条「ぼんやりとだけど聞こえてさ」

神裂「あ、あの…その、すみません…」

上条「別に謝る必要なんかないよ。神裂っていつも俺のことフルネームで呼ぶから少し距離が縮まった気がしてむしろ嬉しかったぞ?」

神裂「で、では、これからも名前でお呼びしても…?」

上条「俺は全然かまわないよ」

神裂「///」

神裂「と、当麻!」

上条「なんか新鮮だな///」

神裂「そうですね///」

上条「っと、この状況どうしよう。ロッカーとかズタボロだし…」

神裂「『人払い』もきれていますからこのままでは人が集まってしまいます。仕方がありませんがここは帰りましょう」

上条「いいのか?」?

神裂「大丈夫ですよ。…ね?」ジロッ

レッサー「」ビクッ

上条「?、神裂がそう言うなら…」

ーーーーーー


土御門「よう上やん、無事だったか」

上条「なんとかな…神裂が来てくれなかったらやばかったかもだけど」

土御門「そうか…ねーちん敵はどうした?」

神裂「充分脅しをかけましたのでこれ以上手をだすとは…」

土御門(油断するなよ…上やんを狙っているのはレッサーだけじゃないからな)ヒソ

神裂(わかっています。私もこれ以上遅れを取る気はありません)ゴゴゴ

土御門「お、おお…」

土御門(なんか燃えてるぜよ…)

神裂「それでは当麻の傷の手当がありますので失礼します」

上条「じゃあな」

土御門「おう」




土御門「『当麻』…か」

土御門「ねーちんも中学生じゃないんだからにゃー」ニヤニヤ

ーーーーーー
神裂「それでは頭を見せて下さい」

上条「ああ」スッ

神裂「少しコブになってますが大したことはなさそうですね」

上条「そっか、サンキュー」

神裂「それより、この無数の噛み跡のほうが…」

上条「あははー」アセアセ

神裂「あの子にも困ったものですね…」ハァ

上条「そ、それより夕飯の支度でもするか」

神裂「それなら出かける前に作り置きをしておきましたので、温めるだけですみますよ」

上条「いつの間に…」

上条「ほんと神裂はいいお嫁さんになるな」

神裂「お、お嫁さんっ?!」

神裂「そんなお嫁さんだなんて///」

神裂「貴方さえよければいつでも…」ボソボソ

上条「?」

ーーーーーー
ーーー


ーー風呂ーー

神裂「ふぅ」チャプッ

神裂「やはりもっと積極的にいかなければならないのでしょうか…」

神裂「今日の御坂さんのように少しづつ距離を縮めてくる人もいますし、レッサーのように強引な手段をとる人もいるかもしれません…」

神裂「……私もそろそろ覚悟を決めなくてはいけませんね」ザプッ




神裂(それよりも気になるのはレッサーの口ぶりですね…)

神裂(私が彼の為に動くこと…いえ彼のもとにいるのを知っていた)

神裂(私がここにいることを知っているのは極少数。つまり誰かが情報をリークした…?)

神裂「いいお湯でした」

神裂「おや?」

上条「」スースー

神裂「もう寝てしまったのですか。まあ、今日は色々ありましたし仕方ありませんね」

神裂「新しいお布団の具合はどうですか?当麻」

上条「」スースー

神裂「気持ち良さそうですね」フフッ

神裂「さて、私もそろそろ寝ましょうか」

神裂「おやすみなさい、当麻」

上条「」


パチッ


神裂「………」

神裂「当麻………好きです」

神裂「///」

神裂「ずるいですね…」

神裂「もう寝ますっ」ガバッ


神裂「」スースー









上条(……マジか///)

今日はここまでにします。
なんやかんやでここまでこれました。
また明後日あたりに続き書きます

ーーーーーー


上条「…ん、何時だ…?」

上条「げっ、まだ5時前かよ…」

上条「……全然寝れなかった」

上条「神裂は…」

神裂「」スースー

上条「まだ寝てるか…」

上条「駄目だ。寝れない…」

上条「起きるか」ガバッ

上条「ふぁ~、洗濯物でも片付けるか」

上条「しかし、昨日の夜、神裂が言ってたのって…」

上条「夢じゃ…ないよな///」

上条「いやいや、でもそういう意味じゃないかも」

上条「…じゃあどういう意味があるんだよ…」

上条「そう!聞き間違い!聞き間違いだよ!」

上条「そもそも神裂が俺のこと好きなわけないって。うん!……ん?神裂のズボンから何か…」ヒョイ

コン○ーム

上条「………は?」

上条「いやいやいやいや、なんでこんなもん…」

上条「……」

~~~~~~~~~~~

神裂『当麻ぁ///』

上条『神裂…』

神裂『私…当麻になら///』

上条『神…裂…』

神裂『ん…ひゃっ!そ、そんなに強く…』

上条『神裂ぃぃぃぃぃ!!!』

神裂『んっ!…あぁっ///』


アハーン
ウフーン


~~~~~~~~~~~

上条「……」

上条「はっ!お、俺はなにを…」

ガチャ

神裂「おや、当麻」

上条「!、お、おはよう神裂」サッ

神裂「おはようございます。つかぬ事をお聞きしますが、何故私が昨日履いていたジーンズを強く握りしめているのですか?」

上条「へ?あっ!いや違うぞ!」

神裂「…」ジッ

上条「せ、洗濯をしようとだな…」アセアセ

神裂「ふふっ、わかっていますよ」

神裂「では私は朝食の支度をしてきますのでこちらはお願いしますね」

上条「あ、ああ」

神裂「!、こ、こちらの下着は後ほど自分でしますのでっ」パッ

ガチャ



上条(黒だった)

ーーーーーー

神裂「それにしても、今朝はずいぶんと早かったのですね?」

上条「あ、ああ。ちょっと目が冴えてな…」

上条(昨夜の件と今朝見つけた『これ』……やっぱりそういうことなのか?)

神裂「あの、昨日の件なのですが…」

上条「き、昨日のっ!?」

神裂「はい、昨夜の襲撃の件です」

上条「あっ、あぁ、そっちか」

神裂「他に何が?」

上条「いや!なんでもないぞ?」

神裂「?、それでその件について土御門と少し調査をしようかと思いまして、後ほど出かけようかと」

上条「そうか、俺も出かけようと思ってたし」

上条(1人で考えるより誰かに相談したほうがいいよな)


ーーーーーー
ーーー


ーーファミレスーー

浜面「よう大将!」

上条「よう浜面、悪いな急に呼び出して……ん?」

一方「………」

上条「一方通行も来てくれたのか」

浜面「くる途中で見かけたから連れてきた」

一方「ッたく、なンでお前らと…」

浜面「そういうなって。で大将、相談ってのは?」

上条「ああ、結構深刻な話なんだけどさ…」

浜一「「!!」」

浜面(また魔術ってやつか…)

一方(そういや、昨夜この近くのコインロッカーがボロボロにされてたとか…)

上条「2人とも?」

浜面「水くせえじゃねぇか大将!!」

上条「!?」

浜面「俺達はグレムリンとかサイボーグとかと共に闘った仲間だろっ!」

一方「三下2号の言うとおりだァ。なんでこいつに相談してオレには言わねェ?オレもテメェには借りがあンだからよォ困ッてるッてンなら力を貸すぞ」

上条「お前ら…」ウルウル

一方「泣いてンじゃねェよ、ヒーロー」ハッ

浜面「その涙は全てが解決したときまでとっとけよ」ハハッ




店員(早く帰ってくれませんかね、あの変人ども)

浜面「で、そろそろ本題に入るか」

上条「実はな…」

浜一「「………」」

上条「女の人に好意を寄せられてるかもしれないんだ」キリッ

浜面(……なに言ってんの?)
一方(……なに言ッてンだァ?)

上条「おーい?」

浜面「タイム」

上条「おっ、おう…」

浜面(あの人なに言ってんの?)ヒソヒソ

一方(つーか相談ッて魔術とかじゃねェのか?)ヒソヒソ

浜面(俺もてっきりそっち系だと…)ヒソヒソ

一方(…まァ、続きを聞くか)ヒソヒソ

浜面(ああ)ヒソヒソ

一方「続けろォ」

上条「続けろって終わりだけど?」

浜面「はぁっ!?」
一方「はァッ!?」

上条「いやだから今日相談したいのはそれがほんとかどうかってことを確認したくて…」

一方「うし、それほんとだわ、お疲れお疲れー」

浜面「あー帰って滝壺とイチャつこーっと」

上条「ちょっとまてよっ!てきとうすぎるだろ!!後浜面はもげろっ!」

浜面「なんでだよっ!」

一方「なンかどうでもいいわァ」グデーン

上条「だから相談に乗ってくれってば!」

ーーーーーー

浜面「オッケーオッケー、じゃあ始めようか、大将の恋愛相談」

上条「恋愛っていうほどでは…」

一方「つーか誰だよその相手」

浜面「どうせ、また巨乳なんだろ!裏山死ね!」

上条「死なねえよ!まあ巨乳だけど…」

一方(ッてことはあのシスターやオリジナルじゃねェのか?)

浜面「でもなんで好意を持たれてると思ったんだ?」

上条「好きって言われた」

浜面「確定的じゃねえかっ!!」

上条「いやいやそういう意味じゃないかもしれないだろ」

一方(こいつに限ッてそれはねェだろ)

浜面「っていうか、告白されたんならそこで返事して終わりじゃね?」

上条「いや、俺寝てたし」

浜面「はぁっ!?」

浜面「ゴメン、意味がわからない…」

一方「ッチ、これだから三下は…」

浜面「えっ、お前わかったの?」

一方「……すンませーン、コーヒー一つ」

浜面「わかってねぇじゃねえか!」

一方「あッ?」ギロッ

浜面「いえ…」

上条「だからな、俺が夜寝てる時にボソっと呟くように」

浜面「つまり相手は大将に直接言ったつもりはなかったってことか」

上条「だからその意味をわかりかねて相談に…」

一方「ちょッとまて!」

一方「『夜寝てる時』ッつーのはどォいうことだァ?」

上条「ああ、そいつ俺の家に泊まってるんだ」

浜面「なにその状況」

上条「そいつ…『外』から来ててさ、こっちにいる間は俺の部屋で生活してんの」

一方「………」

浜面「…それただの同棲じゃん」

上条「えっ?」

浜面「ただのノロケじゃねえの?」

上条「なんでノロケになるんだよ」

浜面「だってよ、同棲してる巨乳の女に告白まがいのことされたんだぞ?もはやあれだよ、いつヤるの?今でしょっ!だよ」

上条「」ピクッ

一方「お前の頭ン中はンなことしかねェのか」

浜面「俺だったら我慢できないもん」

一方「はァ…。どうしたァ三下?」

上条「いや、実は…さ。そいつこんなの持ってたんだよ」スッ

コ○ドーム

浜一「「………」」

上条「………」

浜一「「………」」

上条「なんか言えよっ!」

浜面「いや…だってこれは…」

一方「…あァ」

上条「いやいや、そいつ普段は真面目でこんなもん持ちあるく奴じゃねぇんだよ?」

上条「でも、なんか最近はさ…なんかこう女の子らしくて、家庭的で…。上条さんの心にぐっとくる感じ的な?」

浜面「的な?じゃねえよっ!」

一方「おィ、タイムだァ」

上条「おう?」

浜面(なんだよ?)ヒソヒソ

一方(つーかよォ、この話どォ考えても相手は狙ッてきてンだろ)ヒソヒソ

浜面(だよな)ヒソヒソ

一方(三下のこと狙う女は多いからなァ。『外』からわざわざくるッてことはそンだけ本気できてンだろ)ヒソヒソ

浜面(だよなぁ。でもどうすんの?)ヒソヒソ

一方(どうしよォもねェだろ。こいつは三下の問題だ。オレ達が下手に手出ししちゃいけねェ)ヒソヒソ

浜面(つーか手の出しようもねえしな)ヒソヒソ

一方(だけどよォ他の奴にこのこと言うンじゃねェぞ?)ヒソヒソ

浜面(なんで?)ヒソヒソ

一方(さっきも言ったが三下のことを狙う女は多い。ざッと一万弱だ)ヒソヒソ

浜面(そんなに!?…流石にそれは…)ヒソヒソ

一方(無いといいきれるか?)ヒソヒソ

浜面(無理だな)ヒソヒソ

一方(ともかく、このことが公になれば戦争だッて起こりかねねェぞ)ヒソヒソ

浜面(大将争奪戦か…)ヒソヒソ

上条「なあ、まだ終わらないのか?」

一方「いや、もゥすンだ」

浜面「ああ」

一方「で、三下テメェはどうしたいンだ?」

上条「どうって…。神裂だって仕事で学園都市にきてるわけだし…」

浜面「仕事?」

上条「詳しくは話せないけどそいつ魔術側の人間でさ、色々あるんだよ」

一方(どォせ、こいつと会うための口実だろォな)

店員「コーヒーお待たせしましたー」コト

一方「おォ、あと山盛りチキンとギガポテトとミックスピザ追加」

上条「よく食うな」

一方「朝飯食ッてねェンだよ。お前らもてきとうに頼め。オレのおごりだァ」

上条「いいのかっ!」

浜面「じゃあ俺ステーキ!」

上条「上条さんは…ミックスグリルで!」

店員「かしこまりましたー」

浜面「いやー、第一位様々ですよ」

上条「この恩は一生忘れない!」

一方「いちいち、大げさなンだよ」ゴクッ

ーーーーーー

浜面「話戻すけどさ、そんなに気になるなら直接聞けばいいんじゃね?お前俺のこと好きなの?って」モグモグ

一方「バカじゃねェの」モグモグ

上条「それで違ってたら俺、ただの自意識過剰じゃねえか」モグモグ

浜面「でもさ、カマかけながら探り入れたりするよりよっぽどましじゃね?」

浜面「つーか大将的にはその女、どストライクなんだろ?むしろ大将から告っちゃえよ」

上条「告白って、お前なぁ」

浜面「好きか嫌いかでいえばどっちだよ」

上条「そりゃ…まあ好きだけど…」

浜面「ほらぁ!」

上条「なんだよ、ほらって」

浜面「じゃあさ、その相手のこと考えて。最近可愛かったってとことか」ホラホラ

上条「可愛かったとこ…」

上条(一緒に服買いに行ったり、UFOキャッチャーで喜んだり…)

上条(ジャージから零れそうな胸に……無防備な寝顔)

上条「///」

一方「なにニヤニヤしてンですかァ?」

上条「なっ!ニヤニヤなんて…」

浜面「いやいやカナリ緩みきってたぞ?」

上条「まじ?」

浜一「「まじ」」

浜面「なあ大将、自分の気持ちには正直になったほうがいいぞ?グダグダ悩んで後で後悔しても遅いんだからさ」

上条「うーん」

一方「コーヒーおかわりお願いしまァす」

浜面「何より相手の女もさ、自分の気持ち伝えようとしてたんだろ?大将はそれに気付きかけてんのに知らない振りでもするのかよ」

上条「……」

一方「あァ?豆が無い?おいおい何いッちゃッてンですかァ?この三下店員がよォ!」

浜面「そんなのはテメェのするようなことじゃないだろっ!男なら根性みせろよっ!ヒーローォォォ!!」

一方「焙煎?十分ほどまて?それならそうと最初ッから言ィやがれェ!!」

浜面「うるせぇぇぇ!!!」

一方「お前がなァァァ!!!」ベクトルパンチ

浜面「そげぶっ!?」

------

上条「大丈夫か?」

浜面「…なんで」ボロボロ

一方「おィ三下ァ」

上条「?」

一方「お前はどォしたいンだよ。そォやッていつまでもグダグダ悩ンでるつもりか?そォやッて後で後悔したりするンじゃねェのか?」

上条「!」

浜面「それさっき俺が言ったよね」

一方「テメェは相手の気持ちに気付いてンだろォ?知らない振りでもして何もなかッたみたいに過ごす気かァ?」

上条「……」

浜面「それもさっき俺が言ったよね?ね?」

一方「そンなのはテメェのすることじゃねェだろォ!男なら根性みせやがれよォ!なァヒーローォォ!!!」

上条「っ!」

浜面「それもさっき俺が言ったぁぁ!!俺が言ったのにぃぃ!!!」

一方「うるせェ!!」ベクトルチョップ

浜面「そげぶぅっ!」バチコーン!

上条「一方通行…」

一方「ヒーローォ…」

浜面「」チーン

上条「俺…自分の気持ちと向き会ってみるよ」

一方「おォ」

上条「今日はありがとう」

一方「気にすンなァ。またなンかあッたら呼べ、力を貸すぞォ」

上条「…ああ」

上条「じゃあ俺はこれで」

一方「おゥ」




一方「世話がやけンなァ…」




浜面「最初に、相談されたのって俺だったよね…?」

今日はここまでにします。
次は土曜日か水曜日に書く予定です。

それからちょっとしたアンケートをしたいと思います。

1,上条とねーちんが付き合って終わり

2,付き合ったあとも書く。イチャラブ有り、エロシーン無し

3,付き合ったあとも書く。イチャラブ有り、エロシーン有り。

↓5までの多数決で決めます。
ちょっと構成とか順番を決める必要があるので…


ーー土御門宅ーー


土御門「…なるほど。ねーちんが学園都市で上やんに近づいていることがばれてると」

神裂「はい。レッサーの口振りからするとそうなりますね」

土御門「しっかし、このことを知ってるのは当事者の2人を除けばオレとステイル、最大主教くらいじゃないかにゃー?」

神裂「私が仕事で出かけていることは女子寮の人達も知っていますが、彼のもとへいることを知っているのはそれくらいかと…」

神裂「…まさかとは思いますが貴方ではないですよね?土御門」

土御門「なんでオレがそんなことしなきゃいけないんだにゃー?」

神裂「貴方ならおもしろおかしく引っ掻き回そうと情報をばら撒きかねませんし」

土御門「ひどい偏見だにゃー。だいたいそんなことするくらいなら建宮に協力を仰いで、ピンポイントで五和を呼ぶ……あぁっ!ウソウソ!ねーちんウソだから刀置いてっ!」

神裂「はぁ…ともかく貴方ではないのですね?」チャキ

土御門「当然だぜい!」

神裂「ではステイルか最大主教のどちらかが?」

土御門「それも考えにくいにゃー…なにせあの2人がレッサーに情報をリークするメリットがないからな」

神裂「最大主教ならおもしろがって言いふらしそうですが…」

土御門「すでに過ぎたことを言っても仕方ない。問題は他の奴らより先にねーちんが上やんをモノにするということだにゃー」

神裂「はい!」

土御門「…きゅ、急に積極的になったか?」

神裂「ええ、どうやらライバルは魔術側だけではすまないようですし」

土御門(なるほど、誰かと接触したってことか…)

土御門「そういや、オレからのプレゼントはどうだったかにゃー?」ニヤニヤ

神裂「!」

神裂「そ、そうです!なんなんですかあれはっ!」

土御門「いやー、よかれと思って置いておいたんだけどにゃー」ニヤニヤ

神裂「余計なお世話ですっ!ともかく返します!」ゴソゴソ

土御門「つまらんぜよ」

神裂「……」

土御門「?、どうしたねーちん。顔が真っ青だが…」

神裂「ど、ど、ど、どうしましょう…昨日はいていたジーンズのポケットに入れっぱなしに…」

土御門「……!ねーちんまさか…」

神裂「今日の洗濯は彼が…」

土御門「Oh…」

神裂「こ、このままでは彼に誤解されて…」オロオロ

土御門「落ち着けねーちん、上やんが気付いているとは限らない。部屋に戻って探してこい」

神裂「はい!」シュタッ

ーーーーーーーーー

神裂「……ありませんでした」ズーン

土御門「これは上やんが見つけて持ち去ったと考えるべきか…」

神裂「うぅ、これではただの痴女ではありませんか…」

土御門「もともとそう思われても仕方ない格好してたにゃー」

神裂「………」

土御門(言い返す気すらないのか…)

土御門「………」

土御門「ねーちん。こうなったら腹くくるしかないぜよ!」

神裂「!」

土御門「ここまできたらもう後には引けない。覚悟を決めろ!神裂火織!」

神裂「わ、わかりました…」

土御門「よし!ではこの堕天使エロメイドを…」

神裂「それはいりません!!」

土御門「せっかく舞夏から取り返したのに…」

神裂「と、ともかく…その…少し考えます。…では」

ガチャ

土御門「……」

土御門「はぁ…。多分今日も無理そうだにゃー。こうなったら上やんのほうをけしかけるか…?」

ーーとある公園ーー


上条「…はぁ」

上条「一方通行にはああ言ったけど…」

上条「正直、よくわかんねえなぁ…」

??「あら?」

上条「ん?よう白井」

黒子「ごきげんよう、類人猿さん」

上条「いい加減その呼び方やめてくれ…。風紀委員の仕事か?」

黒子「ええ、どうやらこの付近で怪しげなツンツン頭の高校生ぐらいの男性が婦女子をたぶらかしているとか……。お話をお聞きしても?」

上条「まてまて!俺は何もしてないぞ!」

黒子「冗談ですの。実は先日この街のIDを持たない人間がいたとかでパトロールを」

上条(昨日の魔術師か…)

黒子「心当たりでも?」

上条「いや、それより気をつけろよ。白井って結構無茶しそうだし」

黒子「貴方に言われなくともわかっています。というか、貴方にだけは言われたくありませんわ」

上条「あははー」

黒子「それより貴方こそ何を?」

上条「ちょっと考えごとっていうか悩みごとっていうか…」

黒子「よろしければご相談にのりますわよ?」

上条「!、いやでも、中学生に話すようなことじゃないし…」

黒子「これでも人生経験はそれなりに積んでいますし、女性の意見も必要なのではありませんの?」

上条「!、なんで…」

黒子「貴方のことですからどうせ女性関係ではないかと思っただけですの」

上条「俺ってそんなに女性関係で問題おこしてはないけど?」

黒子「それを本気で言っているなら貴方の精神を疑いますわ…」

上条「?」

黒子「ちなみに、貴方の悩みごとにお姉様は関わっておいでで?」

上条「御坂が?関係ないけど、なんで?」

黒子「いえ、それでしたらなにも問題ありませんの」

黒子(お姉様が関わっているとなると今すぐこの男を処分しなければいけませんでしたが…)

黒子(別の女性となら、むしろこの男と早々にくっ付けてお姉様を引き剥がし)

黒子(失恋にて傷心のお姉様の心のスキマをわたくしの『愛』で埋め)

黒子(そしてわたくしとお姉様は次のステップへと足を踏み出しついに…)

黒子「ぐへへへへへ」ジュルリ

上条「し、白井さーん?」

黒子「失礼。少し取り乱してしまいました」

上条「お、おう。大丈夫か?」

黒子「問題ありませんの。」

黒子「それよりも貴方の悩みごととは?」

上条「実は…」

ーーーーーー
ーーー


黒子「…つまり相手の女性は貴方を好きかもしれないけど、確信は無い。貴方は貴方で相手の方を女性として好きかわからない、ということですの…」

上条「まあ、そうだな」

上条(流石に『外』から来たことや『あれ』のことは話せないな)

黒子「ふむ…」

黒子(この鈍感王である類人猿が『好きかもしれない』と思うほどならお相手の方は十中八九この方に好意を抱いていますわね…)

黒子(問題はこの男が相手の女性をどう思っているか…)

黒子(女性として好意を抱いているなら今すぐにでも類人猿を焚き付けてくっ付けてしまいたいですが…)

黒子(早とちりで失敗。そのすきにお姉様が動かれても困ります…)

黒子(どうしたものでしょう)

黒子「はぁ」

上条(やっぱり年下の子に相談したのは間違いか…)


上条「ありがとう白井。話聞いてくれただけでも感謝するよ」

黒子「いえ、お役にたてず申し訳ありません…」

上条「そんなことないよ、1人でぼーと考えるよりスッキリしたし」

黒子「!、そうですわ。わたくしの連絡先を教えておきますので何かありしだい、随時ご相談にのりますの!」

上条「いや、そこまでしてくれなくても…」

黒子「貴方のことですから1人で悩みこんで問題を放置、もしくはてきとうにすましかねませんから」

上条「そう言われると…。じゃあ頼むよ」

黒子「はい。ちなみにご相談がある場合は『くれぐれも』お姉様に相談しませんようお願いします」

上条「いいけど…なんで?」

黒子「な・ん・で・も!ですの。ともかくお姉様ではなくわたくしにご連絡を」

上条「あ、ああわかったよ。御坂には言わないようにする」

黒子「それではわたくしはこれで。パトロールの続きをいたしませんと」

上条「悪いな、仕事中に」

黒子「いえ、では」ヒュン

上条「俺も帰るか。にしても白井ってあそこまでいい奴だったんだ…」


ーーーーーーーー



黒子「これでお姉様からあの類人猿を引き剥がせますのぉぉぉぉ!!」オーッホホホ

ーー上条宅ーー

神裂「はぁ…」グデーン

神裂「どうしましょう…」ゴロゴロ

神裂「このままでは彼に誤解されて…」

神裂「いえ、もしかしたら軽蔑されるかも…」マクラダキッ

神裂「彼に嫌われたら…」ギュー

神裂「………」

神裂「悩んでいても仕方ありません。そろそろお夕飯の支度でも」

ガチャ

神裂「おや?何もありませんね。お買い物にでも行きましょうか」

神裂「…まるで夫のために働く妻の様ですね///」







神裂「……彼に嫌われてなければですが」ズーン

ーーーーーー
ーーー


神裂「スーパーは確かあちらでしたね」

神裂「しかしどうしましょう…」

神裂「……そもそも、よく考えればそんなに気に病む必要などないのでは?」

神裂「そうですよ。『あれ』は土御門がイタズラで用意したものであって私には関係ないじゃないですか!」

神裂「彼に聞かれたらそう言えばいいだけの話ですよ」

神裂「少し考えすぎてしまいましたね」フフ

男1「おいおいねーちゃん今ひま~?」

神裂「!、なんですか貴方達は?」

男2「うっわ!なにこのオッパイ!すっげえ柔らかそう!」

男3「オレらとイイコトしない~?帰りは送ってくからさ~」

男4「ま、いつ帰れるかわかんないけど」

男達「ぎゃはははー!」

神裂「ちっ!」

男5「でもちょっと年行き過ぎじゃね?オレは中学生くらいがいいんだけど…」

神裂「」ピキッ

神裂「誰が…「なにやってんだ!テメーら!!」

神裂「当麻!」

男1「あ?なんなんですかー?」

男3「かっこい~。ヒーロー登場ってかんじ~?」

男2「おいおい、格好つけたいなら相手みてやれよな~」

上条「はっ。悪いことは言わねえから早くどっかいけよ」

男4「あっ?何言ってんだ…」

上条「親切心で教えてやることだから、一語一句完全に覚えておくんだ。そうしないと命の保証もできない」

上条「この世の中には関わりあっちゃあならないものがある。アンタらは今、そいつの一歩手前まで踏み込んでいる」

上条「あと一歩だ。その距離でアンタらは終わる。そいつを理解したら、ここは素直に回れ右しておけ!」

男5(どっかのチンピラが言ってたような…)

神裂「きゃ、きゃーん、こわーい、当麻ぁ///」ムニュ

上条「………はっ?」

男1「…は、はぁぁぁぁ!?」

男2「テメェ!オレのオッパイになにしてんだよぉぉぉ!!」

上条「こっちが聞きたいんですけどぉぉぉぉぉぉ!?」

神裂「たすけてー当麻ぁ///」ムニュー

上条「神裂さーん!?あなた強いでしょっ?ものスッゴイ強いでしょー!?」

神裂「ほら、今は服があれですから、力が…」

上条「昨日パンチングマシーンぶっ壊してたじゃないですかぁぁぁ!!」

男5「ゴチャゴチャうっせんだよぉぉぉぉ!!」

男3「死刑確定だゴラぁぁぁぁぁ!!」

上条「不幸だぁぁぁぁぁ!!!」ダダダダダッ

ーー路地裏ーー

上条「」ゼェゼェ

神裂「大丈夫ですか?」

上条「か、神、裂…」ゼェゼェ

神裂「落ち着いて、ゆっくりと息をととのえて」

上条「スーハー、スーハー」

上条「…」

神裂「落ち着きましたか?」

上条「落ち着いたけど!落ち着いたけども!」

神裂「そんなに声を荒げてはまた息が切れますよ?」

上条「いったいどういうことですかっ?」

神裂「その…つい」

上条「ついって…」

神裂「だ、だって、貴方が助けに入ってくれたのですから…。その、少しくらい甘えたくなりまして///」

上条「お、おぉ…」

上条「じゃなくて!あんな、あいつらを挑発するようなマネしなくても…」

神裂「そのようなことをした覚えはありませんが?」

上条(無自覚ですか…)

上条「はぁ……。もういいや。つーか何してたの?土御門と調査だったんじゃあ?」

神裂「それはすでに終わりましたのでお夕飯のお買い物に行こうかと…。貴方のほうの用事は終わったのですか?」

上条「あ、あぁ。まあ…な」

神裂「そうですか。では一緒にお買い物に行きますか?」

上条「…そうだな!」

上条(別に今すぐ結論を出さなくても…いいよな)

ーー夜ーー

上条「さてと…じゃあそろそろ寝ますか」

神裂「明日は学校ですよね?当麻」

上条「ああ、そういや見送りしてくれるんだっけ」

神裂「え、ええ」

神裂(とうとうこの日が…///)

上条「昨日みたいな不意打ちに周りの人が巻き込まれたら大変だし…その、よろしくたのむよ///」

上条(この年で見送りはちょっと恥ずかしいけど)

神裂「………」

上条「神裂?どうかしたか?」

神裂「!、いえ、なにも」

上条「そっか?ならいいけど…」

神裂「なんでもありませんよ。それではおやすみなさい」

上条「おう、おやすみ」



神裂(この様子だと嫌われているということはなさそうですが…)

神裂(しかし、彼が持っているのなら、彼から話をふってもらわなければ言い訳のしようがありませんね…)

神裂(どうしましょうか…)



上条(やっぱ聞けないよなぁ…)

上条(神裂から何かあるとおもったけどなにもないし)

上条(………まさかとは思うけど、『これ』俺のなんじゃ…)

上条(……だとしたらやばくね?神裂が見つけたってことになるよな…)

上条(まずい…これはカナリまずいぞ!)

上条(神裂にあらぬ誤解を…)

上条(…誤解じゃないかもしれないんだよな)

上条(あぁ~!記憶喪失が疎ましい!!)

ーーーーーー
ーーー


神裂「おはようございます。当麻」

上条「あ、あぁ、おはよう神裂」ゴシゴシ

神裂「大丈夫ですか?ずいぶんと眠そうですが」

上条「大丈夫だよ」

上条(考えてたら寝付けなかったんだよな…)

神裂「そうですか?では早く支度を済ませて学校に行きましょう!」

上条「ああ」

ーーーーーーーーー

上条「……」

神裂「ふんふふん♪」ニコニコ

上条「あのー神裂さん?」

神裂「はいっ!」ニコニコ

上条「腕まで組む必要はあるんでせうか?」

神裂「いいじゃないですか♪」

上条「いや、流石に周りの目がね…」


キャーナカイイー
アサカラアツイネー
ナニアレ…
バクハツスレバイイノニ


神裂「貴方は私と歩くのが嫌なのですか?」シュン

上条「」ドキッ

上条「そ、そんなことはないぞ?」

神裂「では腕を組んでいても?」

上条「いいけど、学校の近くではやめような?知り合いに見られるとややこしくなりそうだし…」

神裂「そうですね…。土御門におもしろおかしく言われかねませんし」

神裂「ではこの辺りで私は引き返します。その…帰りは」

上条「えっとじゃあ4時ごろまたこの辺で待っててくれるか?」

神裂「はいっ!」

上条「じゃあまた後で」

ーーーーーー

土御門「いやー朝から面白いもんみれたにゃー。あとつけてたのにねーちんも気づかないし」ククク

土御門「さてと、学校でこの写真を青ピ達に見せたらどうなるかにゃー?」トントン

土御門「ん?」クルッ

神裂「」ニコッ

土御門「さらばっ!」ダッ

神裂「待ちなさい!このド素人がぁぁぁぁ!!」

土御門「ぎにゃーぁぁぁ!!」

ーー教室前ーー

上条「よう吹寄」

吹寄「上条?珍しいわね。貴様が月曜の朝にギリギリじゃないなんて」

上条「今日はバスに乗り遅れなかったし、バイクと事故りそうにもならず信号は赤と青の半々くらいだったんだよ。すごいだろ」フフン

吹寄「すごいって…。貴様、普通の人間はそれが当たり前よ」

上条「上条さんは不幸に付きまとわれてますから普通に人には当たり前のことが特別なんですよ…」

吹寄「そうやって何でもかんでも不幸のせいにするなっ!」

小萌「上条ちゃーん、吹寄ちゃーん、おはよーなのです。そろそろ朝のHRを始めますから教室に入りましょうねー」

上吹「「はーい」」

ーー放課後ーー

小萌「はーい、それじゃあみなさん気を付けて帰るのですよー」

ガヤガヤ

上条「さてと…」

小萌「上条ちゃん、すみませんけどこのプリント、土御門ちゃんに届けてくれませんか?」

上条「いいですよ。にしても無断欠席とはあいつも、中々の困りものですね」

小萌「うーん。上条ちゃんほどではないと思いますが…」

上条「あははー。じゃあこのプリント届けときますんで、サイナラー」

小萌「あっ…。まったくもう上条ちゃんは…」

ーーーーーー


上条「…えーと、今朝別れたのはこの辺だから…」

神裂「当麻!」

上条「よう。待たせたか?」

神裂「いえ、私も先ほどきたところです」

神裂(本当は1時間ほど前から待っていましたが…)

上条「そっか。神裂のことだから1時間くらい前から待ってたりしてたそうだなーって思ってたけど…」

神裂「そ、そんなわけないじゃありませんか」アセアセ

上条「だよなー」ハハッ

上条「それじゃあ少し寄り道して帰るか」

神裂「はい」

ーー スーパー ーー

神裂「…寄り道とはスーパーのことですか…」

上条「今日はタイムセールがあるからなー。時間も充分間に合ったし、お一人様一パックの卵を手に入れる!」

神裂「はあ」

神裂(期待していた寄り道とはだいぶ違うような…)


タイムセールハジメマース


上条「!、よし、いくぞ神裂!」

神裂「え、ええ」

-------

上条「いやー神裂のおかげで余裕でゲットできたなー」

神裂「あの程度の人混みなどたいしたことありません」

上条「流石天草式トップ」

神裂「今は建宮に任せきりですが」

上条「そうなのか」

上条「あっ、クレープ売ってる。食べてかないか?」

神裂「いいですよ」

上条「最近この辺で移動販売してるって聞いてさ機会があれば食べたいなーって思ってたんだ。さて、何にしよっかなー」

神裂「私はこの抹茶小豆にします」

上条「じゃあ俺はストロベリーにしようかな」

店員「いらっしゃいませー」

上条「すみませーん、ストロベリーと抹茶小豆のクレープを一つずつ」

店員「かしこまりましたー。ただ今キャンペーン中でして、男女ペアのお客様に遊園地の優待券をお配りしているんです。よろしければどうぞ」

上条「遊園地か…そういや最近第六学区にオープンしたって聞いたな」

店員「はい。カップルをターゲットとしたアトラクションを多数揃えているらしくよろしければお二人でぜひ」ニコッ

上条「かっ」

神裂「カップルですかっ?」

店員「あっ、失礼しました。ずいぶんと仲良くみえたのでつい…」

神裂「い、いえ、問題ありませんっ」

神裂(当麻とカップル///)

上条「じゃ、じゃああっちのベンチで食べよっか///」

神裂「そ、そうですね///」

上条(カップルか…なんか照れるな)モグモグ

神裂(彼といてカップルと言われたのは初めてです///)モグモグ

神裂(どうしましょう、頬の緩みがおさまりません///)

上条「神裂」

神裂「!」

上条「口の端にクリームついてるぞ」フキフキ

神裂「えっ!」

上条「はいとれた」ニコッ

神裂「あ、ありがとうございます///」

神裂(な、なんという失態を///)

神裂「!」ピーン

神裂「と、当麻!貴方の頬にもクリームが」

上条「えっ、まじ?」ゴシゴシ

上条「とれた?」

神裂「いえまだ。少しじっとして下さい」

上条「おう」


チュッ


上条「……へっ?」

神裂「とれましたよ///」

上条「え、…あ…」

上条「…ありがとう///」

ーー帰路ーー

神裂(どうしましょう)

神裂(先程の一件から会話がなくなってしまいました…)

神裂(彼も…)

上条「………」ボーッ

神裂(あんな調子に…)



上条(…やばい)

上条(やばい、やばいよ、やばいんですよ!)

上条(なに、さっきの神裂の行動!
ほ、ホッペに…///)

上条(どういうこと?いやマジで。…まさか魔術師!?)

上条(…はないよな。流石に)

上条(でも、それじゃあ…ほんとにカップルみたいな…)

上条(神裂も黙っちゃってるし…)

上条(なんか話題、話題っ)

上条「あ、あのさ、神裂」

神裂「は、はいっ!」

上条「今日の晩ご飯なににしようか?」

神裂「せっかく卵を買ったのですし卵料理にしましょうか」

上条「そうだな」

神裂「……」

上条「……」

上条(終わったー!もう会話終わっちゃったよ!)

上条(なんか他に…)

神裂「当麻」

上条「な、なんだ?」

神裂「もう寮につきましたよ?」

上条「あ、ああ…」


ーーーーーーーーー

ガチャ

上条「ただいまー」

神裂「おかえりなさい」

上条「神裂もおかえり」

神裂「た、ただいま帰りました///」

上条「そうだ、今日土御門の奴休みだったんだけど、何か知ってるか?」

神裂「……さあ?私は何も」

上条「魔術師関連じゃなかったのか。…まあいいや、プリント届けてくるよ」

神裂「わかりました」

ガチャ

神裂「私は当麻のお弁当箱を洗いましょうか」カバンゴソゴソ

神裂「おや?これは…」

コンドー○

神裂「……やはり彼が持っていましたか」


ガチャ

神裂「!」

上条「土御門の奴部屋にもいなかった…」

上条「あっ」

神裂「あの、これは…」

上条「いや、それはだな…」

上条「それは俺のじゃなくて」アセアセ

神裂「し、知っています」

上条「えっ!じゃ、じゃあやっぱり神裂の…」

神裂「ち、違いますよっ?これは土御門がイタズラで用意したもので…」

上条「…えっ?えっ!」

ーーーーーー
ーーー



上条「ったく、土御門の奴もイタズラが過ぎるよ」

神裂「まったくですね」

上条「いやー、でもこれでスッキリしたな」

神裂「誤解されずにすんでよかったです。それでは食事の支度をしますね」

上条「俺はちょっと電話するから外に出てるな」

神裂「電話なら部屋ですればいいではありませんか」

上条「ちょっとプライベートなことなんだよ」

神裂「…そうですか」

ガララッ

上条(昨日の今日で相談することになるとは…)

プルルルル

ガチャ

上条「あっ、もしもし俺だけど、今いいか?」

黒子『あいにく“俺”さんという方に心当たりがございませんの』

上条「ああー、上条です、か・み・じょ・う~」

黒子『はいはいわかっております』

上条「わかってるならいいじゃん…」

黒子『電話しておいて名乗らないなんて非常識だとは思いません?』

上条「次からは気を付けます…」

黒子『わかればよろしいんですの。それよりも電話を掛けてきたということは何かご相談がお有りで?』

上条「まあ…な。昨日の今日で悪いけどいいかな?」

黒子『ええ、今ならお姉様もいらっしゃいませんし大丈夫ですの』

上条「?、御坂がいると都合が悪いのか?」

黒子『い、いえ、別にそういうわけではありませんが…』ゴニョゴニョ

上条「おーい」

黒子『と、ともかく、相談するんですのっ?しないんですのっ?』

上条「します!させていただきます!」

上条「じゃあちょっと聞きたいんだけど。白井ってさ、その…男の人にキスとかしたことある?」

黒子『…喧嘩売ってますの?わたくしはお姉様一筋!殿方相手にベーゼなど考えただけでも鳥肌ものですの!なぜならわたくしの初めてはお姉様に捧げると決めておりますからっ!!』

上条「そ、そうか…」

黒子『…って、貴方まさかとは思いますが…』

上条「いやいやキスっていってもホッペにだからなっ?」

黒子『…ちなみにそれはどちらから?』

上条「向こうです。でもクレープ食べたときにホッペについたクリームを取ろうとしてだな」

黒子『…上条さん。いえ、この鈍感女泣かせ類人猿さん』

上条「なにその酷い名称!?」

黒子『普通にクレープをお食べになって頬っぺたにクリームがつくとお思いで?』

上条「……普通はつかないよな」

黒子『よっぽどかぶりついて食べない限りはありえませんの。それはつまり…』

上条「つまり?」

黒子『貴方にキスをすることが目的だったんですの!

上条「なっ…いやまさか」

黒子『本当にクリームを取るのが目的ならわざわざそんなことしなくても拭きとればいいだけではありませんか?』

上条「……うん」

黒子『もうお相手の方の気持ちは貴方の勘違いや思い過ごしなどではありません。すでにお気付きでしょう?』

上条「……」

黒子『貴方もそのお気持ちに応えて差し上げるべきだとは思いませんか?』

上条「俺の…気持ち」

黒子『!』

黒子『申し訳ありませんがお姉様がお帰りになられたのでこれで失礼します』

上条「あ、ああ。そうか」

黒子『では』

上条「白井!」

黒子『?』

上条「…ありがとう」

黒子『…いえ。お役にたてたなら光栄です。ご武運を』

上条「ああ」

ブツ

ーーーーーーーーー

ツーツー

黒子「…いつの間にか素直に彼の恋路を応援していますわね」

黒子「申し訳ありません、お姉様」ボソッ

美琴「電話、風紀委員の仕事?」

黒子「いえ、ちょっとした野暮用で」

美琴「そう、なんかあったら私にも言いなさいよ?」

黒子「ええ、もちろんです」

ガララッ

神裂「当麻、夕御飯の支度ができましたよ?」

上条「わかった今行く」

神裂「ふんふふ~ん♪」カチャカチャ

上条「あのさ、神裂」

神裂「はい、なんでしょう?」

上条「次の日曜日さ、遊園地行かないか?せっかく優待券もらったんだし」

神裂「そ、それはもしや、男女のペアをターゲットにしてると言っていた…」

上条「ああ、ダメか?」

神裂「私とでいいのですか?」

上条「神裂と行きたいんだ」

神裂「っ!ぜ、是非お願いします!」

上条「じゃあ約束な」

神裂「はいっ!」




上条(俺の気持ち……か)

上条(よしっ!)

今日はここまでにします。
そろそろ2人にはくっ付いていちゃラブに入って貰おうかと…

ーー土曜日・ファミレスーー


上条「悪いな、わざわざ集まってもらって」

一方「問題ねェ」

浜面「それはいいけどこっちの子は誰?」

黒子「白井黒子と申します。上条さんから恋愛相談を受けてここに」

一方「あン?白井黒子だァ?」

浜面「知ってんの?」

一方「なンだその白いのか黒いのかはっきりしねェ名前はよォ。つーかそのババア声もなンなンですかァ?中学生とは思えねェな」ケラケラ

黒子「バっ!…いったいなんなんですの!この白モヤシはっ!?」

浜面「ぶはっ!し、白モヤシ…」ハハハッ

一方「あァ?テメェらまとめて愉快なオブジェにされたいンですかァ?」

浜面「俺も!?」

黒子「ずいぶんと自信がおありのようですが、わたくしこうみえてもLevel4のテレポーターですのよ?」

一方「へェ、そりゃァ、すげェなァ」ニヤニヤ

上条「白井、白井」チョイチョイ

黒子「なんですのっ?」

上条「こいつ、第一位」

黒子「………はっ?」

上条「だから、学園都市の第一位」

一方「うェーい」

黒子「ま、マジですの…?」

一方「マジでェす」

一方「で、Level4のテレポーターさンは、オレと喧嘩がしたいンでしたっけェ?」ニヤニヤ

黒子「くっ…」

上条「まあまあ、落ち着けよ一方通行。元はと言えばお前に非があったんだし」

一方「チッ、三下がそォいうなら…」

黒子「わたくしもモヤシなどと申し訳ありませんでした」

一方「あァ?別に気にしてねェよ」

浜面「収まってよかったぜ。こんなとこで暴れられたらどうしようもねえからな」

黒子「貴方も高位能力者ですの?」

浜面「俺?俺はただのLevel0の「ドリンクバー往復係だァ」

浜面「ちょっとぉぉぉ!?何勝手に変な名前つけてくれてんのぉぉ??」

黒子「よろしくお願いします。ドリンクバー往復係さん」ニコッ

浜面「違うからっ!そんな変な名前じゃないからねっ!?」

一方「いいから、サッサとドリンクバー行ってこいよ」

浜面「扱いが雑すぎるっ!」

上条「じゃあ俺メロンソーダ」

黒子「わたくしはミルクティーを」

一方「ブレンドコーヒー注文しとけ」

浜面「もうなんなのお前らっ!」

ーーーーーー

黒子「…で浜面さんと言うんですわね」

浜面「おう。よろしくな、白井…ちゃん?でいいか?」

黒子「ええ、構いませんの」

一方「じゃあ、オセロかパンダかシマウマか、好きなの選べ」

黒子「…いったいなんの選択肢ですの?」

一方「オマエの呼び名以外ねェだろォが」

黒子「仮にそう呼ばれても絶対に返事をしませんので」

一方「つまンねェオセロだなァ…」

黒子「……」

一方「おィ馬面ァ。オレのコーヒーはどうしたァ?」

浜面「だれが馬面だ!だれが!つーか注文ぐらい自分でしろっ!」

一方「ドリンクバーのでいいからもってこォい。カフェインが足りねェ」

浜面「わかりましたよっ!行けばいいんでしょ、行けばっ!」フン

黒子「本当にドリンクバー往復係なんですね…」

一方「あいつは、この時が一番輝いてンだ」

上条「あのー、そろそろ本題に入らせていただいても?」

一方「そういやァオマエの相談の為に集まッたンだっけなァ…」

上条「思い出したように言わないでっ!」

一方「よし。話せ」

黒子「浜面さんが戻っていませんが?」

一方「どォでもいい」

上条「まあ、別にいいだろ」

黒子「そうなんですの?」

浜面「よくないよっ!なんで仲間はずれにするかなぁ!?」

一方「オセェぞ!三下!」

浜面「お前のせいだろっ!」

一方「あっ?」ギロッ

浜面「…いえなんでも」

上条「それでさ、この間の続きなんだけど…」

黒子「なにか進展はおありで?」

浜面「ほんとにスルーして進むのっ?」

一方「つーかまだくっ付いてなかったのか」

浜面「大将が前に相談してきてからもうすぐ一週間だぜ?なんの進展もなかったの?」

上条「そんなことはねえよ?結構距離は縮まってきてると思うし」

一方(いまさらなにを言ッてンだって感じだなァ…)

上条「それでさ…その…明日2人で遊園地に行こうかと思ってるんだ」

黒子「それはつまり…」

上条「えっと…そこで、自分の気持ちを伝えようかな…と思っております。はい///」

一浜黒「「「おおー!」」」

一方「ようやくかァ…」

浜面「頑張れよ大将!」

黒子「応援しておりますわ」

上条「それでさ、明日上手くいくようにアドバイスがほしいんだよ」

一方「ンなもン当たって砕ければいいだけだろォが」

浜面「いやいや砕けちゃダメだから」

上条「ほら、俺って不幸体質だろ?それ以外にもこういう経験って今までないからさ、3人の意見を聞きたいんだよ」

一方「はン、第一位の頭脳の見せ所かァ」

浜面「当たって砕けろとか言ってたやつがなに言ってんだか」

一方「Level0の浜面くンこそいいアドバイスができるンですかァ?」

浜面「ほら、だって俺ってリア充じゃん?お前らにはいない彼女いるじゃん?」ドヤァ

一方「じゃンじゃン、じゃンじゃンうっせェンだよォ!三下がァ!」

黒子「他の人の迷惑になりますわよ。それより、遊園地というと最近第6学区にオープンしたカップルをターゲットにしているところですの?」

上条「ああそうだよ。優待券もらってさ」

黒子「それでしたら、男女ペアで楽しむアトラクションが多いと聞きますし、普通にまわるだけでも充分だとは思いますが…」

一方「それができねェのがコイツなンだよなァ」

黒子「ですわね」

上条「ひどいこと言われてるのに言い返せない…」

黒子「ともかくアドバイスというより注意点はいくつかありますわね」

上条「注意点?」

黒子「お相手は確か年上の方でしょう?それでしたら上条さんも相応の態度でいくべきですの」

上条「というと?」

黒子「まずは上条さんがしっかりしているというところ見せるべきですの。お相手が年上だからといって甘えてはなりませんわよ?」

上条「はあ…」

黒子「むしろ引っ張っていって頼りになる、とアピールすべきです」

黒子「次は礼儀作法でしょうか。失礼ですが上条さんは女性の扱いがあまり御上手ではありませんし」

一方「事実だから失礼でもなンでもねェな」ケラケラ

上条「お前には言われたくない」

黒子「はいはい、たとえば女性が席につく時にはどういう心構えが必要だと思います?」

浜面「はい!座る前にハンケチを華麗にしく!」

上条「ハンケチってなんだよ」

一方「つーかオマエハンカチなンか持ち歩くのか?」

浜面「そうだった」テヘ

黒子「ハンカチくらいは最低限持ち歩きましょう。服でゴシゴシ手を拭いてるところなんて見たら幻滅ですわよ」

上条「よし、ハンカチティッシュは忘れずに、と」メモメモ

浜面「遠足かっ」

黒子「まあ、屋外のベンチなら相手が座る位置を手で払ったりするべきですわね。屋内の…たとえばこのようなファミレスなら女性の方を上座、つまり店の奥側に、先に座らせるのがマナーです」

上条「へえー」

黒子「イスが固定されていないなら、相手のイスを引いてし差し上げ適度な気遣いをします」

上条「適度な気遣い、と」メモメモ

黒子「あとは会話にも気を付けてくださいな」

浜面「会話に困れば天気の話かしりとりでもすれば?」

黒子「それは最終的な会話の墓場ですの…。女性と2人きりだというのなら他の女性を話題にあげるのは絶っ対にタブーですの!上条さんは特に!」

上条「なんでだめなの?」

浜面「大将それは流石にダメだぜ?」

一方「女はそれで気ィ悪くするからなァ…」

黒子「お2人はよくご理解しているご様子で」

浜面「まあな」

一方「学園都市第一位なめンじゃねェよ」

浜面(アイテムのだれかといるときに他のメンバーの話するとどいつも機嫌悪くなるからな…。特にフレメアの話した時の滝壺とか)

一方(あのガキに番外個体の話すると時々機嫌悪くなるので経験ずみだァ…)

上条「じゃあその辺も気を付けるよ」

黒子「あとは時間厳守ですのよ?」

上条「それは大丈夫かな」

一方「何時ごろから行くつもりだァ?」

上条「開園時刻が9時半だから10時ごろかな」

一方「…そうかァ」

上条「…それで、そのー…」

浜面「告白なら夕方の観覧車のなかでだろっ!」

上条「!、やっぱそうっ?」

黒子「ベタすぎません?」

浜面「そんなことないって!」

浜面「あれだろ、こう夕陽に照らされて、『今日は楽しかったね』。『ああ、そうだな』とか言いながら、急に真剣な顔になってさぁ…」

一方「きめェ」

黒子「妄想爆発ですわね」

浜面「うるせえよっ!それで2人きりの密室で愛の告白を…」

一方「コーヒー無くなったから入れてこォい」

浜面「なに!お前ら俺に恨みでもあんのっ?」

黒子「ともかく、告白なら場所とタイミングを間違えないように」

上条「わかった。今日はありがとうな。俺、明日は頑張るよ」

一方「男みせてこォい」

黒子「頑張ってくださいな」

浜面「成功したらメールしろよ!」

上条「おう!じゃあなー」

ーーーーーーーーー


黒子「成功するといいですわね」

浜面「するんじゃね?大将のことだし」

黒子「それにしても、このことで何人の女性が泣くことになるのか考えただけで恐ろしいですの…」

浜面「確かに…」

一方「………」

浜面「?、どうかしたか第一位」

一方「おィ白黒ォ、オマエ明日暇か?」

黒子「え、ええ。明日は特に用事はありませんが…。それが何か?」

一方「よォし。じゃあ付き合え」

浜面「!、お前まさか…」

一方「明日は奴等のあとをつける」

黒子「あまりいいご趣味とは思えませんが…」

一方「ちげェよ。三下のことだからどォせ厄介事にまきこまれンだろォ。それをオレ達が陰でサポートすンだよ」

黒子「なるほど…。でしたらわたくしもおつきあいいたします」

浜面「はーいはーい!俺も行きたい!」

一方「却下だァ」

浜面「なんでだよっ!」

一方「オマエがいると余計に問題がありそォだからなァ」

浜面「さっきから俺の扱いひど過ぎんだろっ!」

黒子「まあまあ落ちついてくださいませ。しかし浜面さんはどなたかお相手がおいでで?」

浜面「あー、そういや滝壺は明日調整かなんかで忙しいって言ってたな…」

一方「ババアかチビでいいじゃねェか」

浜面「いやだよ、あいつら連れてったらそれこそ問題あるぞ」

黒子「いったいどのような方ですの…」

浜面「いろいろとぶっ飛んでるんだよ…」

一方「ま、来るなら勝手にしろォ」

浜面「誰か適当な奴に頼むか…」

黒子「最悪お1人で来られては?」

浜面「なんの罰ゲームそれっ!?」

一方「明日は三下にばれねェように変装してこいよォ」

黒子「10時ごろに来るといっていましたし1時間程前には集まりましょうか」

一方「よしっ!明日は気合入れてくぞォ!」

黒子「はいですのっ!」

浜面「よっしゃあ!」

ーー翌日ーー

黒子「ふぅ、よかったですの無事9時前につきました。」

黒子「流石にお姉様に私服で出かけるのを見咎められたときはどうしようかと思いましたが…」

黒子「無事まくことができたのでよしとしましょう」

黒子「さて、第一位様は…」キョロキョロ

黒子「えっ…」

黒のニット帽グラサンマスクの男「……」

黒子「…まさかとは思いますがあれではありませんよね」

グラサンマスク「!」

黒子「ちょ、こっちに来ますのっ?」

グラサンマスク「よォオセロ、なかなか早ェじゃねェか」

黒子「…やはり第一位様でしたのね」

一方「どォよ、この完璧な変装」ドヤァ

黒子(表情は見えませんが絶対にドヤ顔してますの…)

黒子「というよりそのような格好
では余計目立ちますのよ?」

一方「あン?」

黒子「変装というよりただの変質者ですの」

一方「あァ!?オレのどこをどォ見れば変質者なンですかァ!」

黒子「どこをどう見れば変質者に見えないんですのっ!?」

黒子「そんな格好をした人がいればすぐに通報モノですの。上条さん達にもすぐにバレてしまいます」

一方「えェ…。じゃあどォすりゃいいンだよ」

黒子「普段とはかけ離れた格好をすればおいそれと気付かれることはありません。変装とはそういうものですの」

黒子「わたくしも本日は常盤台の制服ではなくショートパンツやカーディガンを着用し、髪型だっていつものツインではなくポニーにしてきたというのに…」

一方「ふゥン」

黒子「ふぅん、ではなく!ほら貴方も今から少しでもマシな格好になってくださいませ!」

一方「でもよォ、この頭と目はどォにかしねェとよォ…」

黒子「とりあえずマスクは外してニット帽は…中でお土産のキャップを買いましょう。グラサンは仕方ありませんしそのままで」

一方「めンどくせェ…」

一方「つーかよォ、なンでオマエそンなに詳しいンだ?」

黒子「えっ、そ、それは…。!、そう、風紀委員の関係でっ」アセアセ

黒子(お姉様のストーキングで培ったモノとは口が裂けても言えませんの…)

一方「なに、オマエ風紀委員だったのか」

黒子「そういえば言ってませんでしたわね」

一方「どォでもいいがなァ」

黒子「言うと思いました…」

浜面「おーい!」

一方「三下かァ…」

浜面「よっす。白井ちゃん、第一位も」

一方「なンなンですかァ浜面くゥン。結局1人できたのかよ」

浜面「ちげぇよ。ちゃんと女の子誘ってきたわっ」

一方「うわっ、彼女差し置いて他の女と遊ぶとか、悪党だねェ浜面くゥン」ニヤニヤ

浜面「はっ?ちげぇし、そんなをじゃねぇし」

黒子「どうでもいいですから浜面さんもその変質者スタイルをどうにかしてください…」

黒のニット帽グラサンマスクの浜面「へっ?」

ーーーーーー


黒子「そろそろ開園時刻ですわね」

??「わりー浜ちゃん、遅れたー!」タッタッタ

浜面「おっ、来たか」

一方「あァ?」

黒子「あちらの女性が浜面さんのお連れの方ですの?」

黒夜「ごめんごめん、出かけるのにちょっと手間どっちゃっ…て…」

一方「よォ、黒夜ちゃンじゃねェのォ。いったいどォしたンですかァ、そンなおめかししちゃってよォ」ニヤニヤ

黒夜「な、だ、第一位っ?なンでテメェがここにっ!?」

一方「あっ?オマエ浜面に誘われて来たンじゃねェのか?」

黒夜「そ、そうだけどよ、どういうことだよっ!」

ーーーーーー
ーーー


黒夜「ほほぅつまり私はそんなことに付き合わされたってことか…」

黒子「説明しなかったんですの?」

浜面「してなかったっけ?」

黒夜「されてねェよっ!」

黒夜(クソっ!これじゃあ楽しみにしてワンピースとか着てきた私がバカみてぇじゃねぇか…)

浜面「おーい、黒夜?」

黒夜「うっせェ!しねっ!」ボシュッ

浜面「アブねっ!いきなり能力使うなよっ」

黒夜「うっせンだよォォォ!!」ボシュッボシュッ

浜面「危ないからっ!それマジで危ないからねっ!?」

一方「なにやってンだかァ…」

黒子「!、来ましたわっ」

一方「マジかァ!よォし作戦決行だァ!」

黒子「はいですの!」

浜面「その前に俺を助けてぇぇ!」ダダダッ

黒夜「逃げンなァァァ!!」ボシュッボシュッボシュッ

浜面「不幸だぁぁぁ!!」

ーーーーーー


上条「おおー、すげえなこれは」

神裂「」キラキラ

上条「神裂?」トントン

神裂「は、はいっ!」

上条「楽しみだな」ニコッ

神裂「はいっ」ニコッ

上条「じゃあさっさと入場手続きを済ましちゃおう」

ーーーーーーーーー


一方「はたから見れば完全にカップルだろ、あれは」

黒子「ですわね」

浜面「おっ、入ってくぞ」

一方「間を空けてオレたちもついてくぞ」

黒夜「なんで私がこんなこと…」ブツブツ

係員「それでは優待券をお持ちですのではこちらのリストバンドをお付けください」

上条「なにこれ?」

係員「こちらのリストバンドをお付けになられた男女ペアのお客様には特定のアトラクションでスペシャルサービスが受けることができるようになっております」

上条「スペシャルサービスって?」

係員「それは受けてからのお楽しみですよ」フフフ

上条「そうですか…」

係員「それではお楽しみください!」

上条「スペシャルサービスってどんなのだろうな」

神裂「当麻とならどのようなものでもきっと楽しいですよ」ニコッ

上条「神裂…///」

ーーーーーーーーー

一方「ほらよっ、優待券だ」

黒子「どうしたんですの、これ?」

一方「第一位なめンなァ…」

浜面「なんだかんだ言って俺たちの分も用意してくれてる一方ちゃんマジツンデレ」

一方「オマエは後で覚えとけよォ…」

黒子「早くしませんと2人を見失いますの」

黒夜「マジめんどい…」

上条「何から乗ろうか」

神裂「そうですね…」

上条「まあ来たばっかだし、まずはゆるいのから…」

神裂「あれはどうでしょうか」ユビサシ

上条「あれ?」

『ジェットコースター』


ギャァァァー!!
シヌゥゥー!!
ノウマクサマンダホンダラソワカ…


上条「…神裂さーん、あれはどう考えても初っ端に乗るようなものではないと思いますが…」

神裂「そうなのですか?」

上条「学園都市製の絶叫アトラクションなんてトラウマ作るレベルですからねっ!」

神裂「しかしパンフレットによるとアレは…スペシャルサービス対応のもののようですし///」

上条「えっ…そ、そうなのか…」

上条「……」

上条「よし行くか!」


ーーーーーーーーー

黒子「ジェットコースターのほうに向かって行きますわね」

黒夜「いきなり絶叫系とか、あの野郎もなかなか頭のネジ外れてんじゃねぇの」

浜面「なんかとんでもなくクレイジーな見た目なんだけど…。なにあのコース。ぐにゃんぐにゃんじゃん、イキナリ止まったりしてんじゃん」

一方「それが売りなンだろォ」

黒夜「面白そうだしいいんじゃね」

黒子「あれくらいなら大丈夫ではありませんの」

浜面「えっ、俺の感覚がおかしいの…?」

係員「では安全バーを下ろしますので」

上条「は、はい///」

係員「女性の方もよろしいですか?」

神裂「え、ええ。構いません///」

係員「それではお楽しみください」

ウィーン

上条「えっーとさ///」

神裂「はい///」

上条「近いよね///」ギュッ

神裂「ですね///」ギュッ

上条(スペシャルサービスってこういうことなのっ?確かにこの密着感はカナリ嬉しいけどさ///)

神裂「当麻?もしかして怖いのですか?」

上条「へっ?ま、まさかそんなわけ」

ガコン

上条「おっと動きだしたな。神裂は大丈夫なのか?」

神裂「まあ宇宙からの落下や飛行機からの飛び降りに比べれば大したことはなさそうですし」

上条「確かに、音速旅客機に比べればこれくらぃぃぃぃ!!??」

神裂「きゅ、急に打ち出すようにはやくっ…」

上条「うぉっ!横から重圧がっ…」

ムニュ

上条「!?」

神裂「だ、大丈夫ですか?」

上条「はいっ!」

上条(やばい!密着してるうえに遠心力で更にくっついて神裂の胸が…)

上条(これが本当のスペシャルサービスだったのかぁぁぁ!)


ーーーーーーーーー

浜面「あばばばば」

一方「よるンじゃねェ!」グリグリ

黒夜「なんで私の隣がオマエなんだ?」

黒子「さあ?」

ーーーーーー


上条「まだ心臓がドキドキしてる…」

神裂「次はもう少しおとなしいものにしましょうか」

上条(ドキドキしてるのは別の理由なのですが…)

神裂「アレはどうですか?」

上条「ん?シューティングか。神裂ああいうの得意なのか?」

神裂「射撃はそれ程得意ではありませんが、遊びですからね」

上条「ほぅ、なら勝負でもするか」

神裂「勝負ですか?」

上条「ああ、どっちが多く得点を取れるか競って負けたほうは罰ゲームだ」

神裂「受けて立ちましょう。それで罰ゲームはいったいなにを?」

上条「さっきお土産屋の前を通った時に面白いものを見つけたんだ。ちょっと待っててくれ」タッ

神裂「面白いもの…ですか?」

ーーーーーーーーー

浜面「…気持ち悪い」ウプ

黒夜「だらしねぇなぁ浜ちゃんは」ケラケラ

浜面「だってこいつが…」

一方「まて!三下の奴1人でどっか行くぞ」

黒子「お手洗いではございませんの?」

一方「いや、土産物屋かァ?あそこは」

黒子「いったいなにをしているのでしょう?」

黒夜「あっ、出てきた」

ーーーーーー

上条「じゃーん!」

神裂「…なんですかこれは」

上条「ウサギの付け耳。負けたほうは次のアトラクションまでこれを付けて過ごす。どうだ?」

神裂「別に構いませんが…、何故遊園地にこんな物が…」

上条「なんでも別のとこにある動物園と業務提携を結んでいてお互いのグッズを置いてたりするんだって。ほら優待券貰ったクレープ屋もチェーン店だしてるだろ」

神裂「なるほど…。しかしいいのですか、貴方が負けたらこれをつけるのですよ?」

上条「負けたら…だろ?こうみえてもシューティングゲームは結構得意なんだよ。ゲーセンでよくやってたし」

上条(それに機械音痴らしい神裂が最新のゲームを扱いきれるとは思えないし)

神裂「そうなのですか…。まあ、貴方の場合いつもの不幸でそれをつける羽目になりそうですが」フフ

上条「最近はあんまり不幸な目に遭ってないから心配には及ばねえよ」フフン

神裂「では勝負といきましょうか」

上条「のぞむところだ!」

ーーーーーーーーー

黒子「何故付け耳が出てきたのでしょう…」

黒夜「嫌なもン思い出しちまったァ…」

一方「どォやら負けたほうは罰ゲームでアレをつけるらしィな」

浜面「会話の内容聞こえたの!?」

一方「ベクトル操作で空気いじって音の伝達する方向を操ればワケねェよ」

浜面「ベクトル操作マジチート」

黒子「なんてストーキングに向いた能力ですの…」

黒夜「いや、ただの能力の無駄遣いだろ…」

一方「さて、オレ達も行くぞォ!」

浜面「わざわざ行く必要なくね?」

一方「三下をサポートして勝たせンだよ」

黒子「そんなにあの女性の付け耳姿が見たいのですか?」

一方「ちげェよ。オマエらは三下の付け耳姿が見てェのか?」

黒浜黒「「「………」」」

黒子「それは…」

黒夜「正直気持ち悪い…」

浜面「頑張れ一方通行。大将の面目はお前の肩にかかってる」

一方「はン。言われなくともわかってンだよ」

ーーーーーー

上条「どうやらトロッコに乗って動きながら、設置されたポイントを撃つってわけか」

神裂「中は暗くなっているのですね」

上条「多分、銃の先端が目標の方にちゃんと向いてるかわかりやすくするためじゃないか。ほら、赤い光が出てるだろ」

神裂「なるほど、これを向けて撃てばいいのですか」

係員「では次のグループ発車しまーす」

上条「よし、勝負開始だ!」チャキ

神裂「負けませんからね!」チャキ

ーーーーーーーーー

浜面「大将達、先のトロッコに乗ってっちゃったけどどうすんの?」

一方「光を反射して姿を隠す。そのまま近づいてあいつらの撃った赤い光を操作して三下のはポイントを取らせて女のは変な方向に飛ばす」

黒夜「必死だな…」

一方「せっかくだからオマエらも勝負しろよ。負けたら罰ゲームだ」

黒夜「はぁ!?誰がンなことするかっ」

浜面「いいねそれ!」

黒夜「えっ…」

黒子「おもしろそうですわね」

黒夜「うそっ?マジでやんの??」

一方「あれあれェ?もしかして黒夜ちゃンは負けるのが怖いンですかァ?」ニヤニヤ

黒夜「なっ!いいじゃねェか、やってやンよォ!」

一方(ちょれェ)ケラケラ

上条「よっ!ほっ!」バシュバシュ


ピローン
ピロローン

神裂「くっ!はっ!」バシュバシュ


ハズレダヨーン
ギャハハハ

神裂「何故、当たら、ないのですっ」バシュバシュ


ドコネラッテンダヨ
コノドシロウトガッ
ギャハハハ

神裂「」ビキビキ

上条「よっしゃあ!ラストだぁ!」バシュン!

ピロリロリーン!

ーーーーーー

上条「さーて、俺の勝ちだな」フフン

神裂「おかしいです…。あきらかに作為的なものがありました…」ズーン

上条「ともかく負けは負けだからな、はい罰ゲーム」スッ

神裂「ほんとにつけるのですか…?」

上条「当然」

神裂「むぅ…。仕方ありません」スッ

上条「お、おぉ…」

付け耳神裂「ど、どうですか///」

上条「グッジョブです!」グッ

付け耳神裂「恥ずかしいですから早く次のに行きましょう///」

上条「えぇ~、もっとゆっくり…」

付け耳神裂「は・や・く!///」

上条「はぁい…」

ーーーーーーーーー

一方「よし、目的は無事達成したぜ…」

黒子「こちらも済みましたの」

一方「あン?」クルッ

ネコ耳浜面「……」

一方「…おィ。なンなンだこれはよォ…」

ネコ耳浜面「…俺が聞きたいよ」

黒夜「ぎゃはははっ!!おもしろすぎんだろ浜ちゃんっ!」

ネコ耳浜面「なにこれ!?どう考えても黒夜の役じゃねえの!?なんで俺がこんな罰ゲーム受けなきゃいけないの!?」

一方「しるかボケェ!ンなもン見せられたこっちが罰ゲームなンだよっ!!」

黒夜「やべェ!超おもしれェ!写メって絹旗ちゃンにメールしよっと!」

ネコ耳浜面「それはだめぇぇ!!」

黒子「カオスですの…」

『ホラー☆ハウスだZE』

上条「ずいぶんと明るい感じのお化け屋敷だな…」

付け耳神裂「次はここにしますよっ!」

上条「せっかく可愛いいんだからこんな人目につかないとこ選ばなくても…」

付け耳神裂「かっ、可愛いって///」

付け耳神裂「…その手には乗りませんよっ!これが終わったらコレは外すんですから!」

上条「ちぇっ」

付け耳神裂「ま、まあ2人きりのときになら…///」ゴニョゴニョ

上条「あっ、ここスペシャルサービス対応だって」

付け耳神裂「先程と同じようなものでしょうか?」

上条「さっきと…同じ///」

付け耳神裂「当麻?」

上条「いやいや、なにも考えてないぞっ!?」

付け耳神裂「?、ともかく入りましょうか」

上条「そ、そうだな」

ーーーーーーーーー

一方「お化け屋敷か」

黒夜「なんだよ、怖いのか?第一位様?」ニヤニヤ

一方「いや、ねみィ…」

黒子「えぇー…」

一方「あれならついてく必要ねェだろ。ちょっとあっちで寝てくるからあいつら出てきたら起こしてくれェ」スタスタ

黒夜「つまんねぇやつだな」

黒子「どうしましょうか?」

黒夜「せっかくだし入ろうぜ。ほら浜ちゃんも」

ネコ耳浜面「まあ、見失なっても困るし、俺達も入るか」

黒子「それよりもいいかげん外したらどうですの…。それ」

ネコ耳浜面「あっ、忘れてた」

黒夜「激写」カシャッ

ーーーーーー
ーーー


上条「おぉ…。外見とは裏腹にずいぶんと…」

付け耳神裂「恐ろしい?」

上条「いやっ!?そんなことはないぞっ?」

付け耳神裂「そんなに強がらなくとも」

上条「いやいや、こんなのアックアやミーシャと比べればそんなに怖くは…」

付け耳神裂「では少しは怖いと」

上条「誘導尋問!?」

付け耳神裂「自爆だと思いますが…」

上条(実際のところ神裂がシュール過ぎて恐怖も半減なんだけど)

付け耳神裂「で、でしたらこうすれば///」ギュッ

上条「?」

付け耳神裂「これならお互いに何かあっても大丈夫ですから///」

上条「神裂、どうかした?」

付け耳神裂「へ?あの…」チラッ


ナニモナイヨ


付け耳神裂「え?ではこの感触は…?」ニギ

上条「なんかあるのか?」

付け耳神裂「いえ、まさか、オカルトなら私の分野ですよね?なら、なんですかこの右手に伝わる人の手の感触は…?」ニギニギ

上条「おーい?」

神裂「いやぁぁぁ!??なんですかこれはっ??離れないぃぃ!??」

上条「おい!どうしたんだ!?」

付け耳神裂「当麻ぁぁ!!」ダキッ

上条「!??」

付け耳神裂「ホンモノっ?ホンモノの当麻ですよね!?」

上条「あ、あぁ」

付け耳神裂「よかったぁ」

上条(えっ、何?どういう状況?神裂が急に怯えて…って胸がぁ!神裂の胸の感触がぁ!)

付け耳神裂(?右手の感触が消えた…?どうして急に…?)

上条「あ、あのー神裂さん?」

付け耳神裂「あ、いやっ。その…も、もう少しこうしていても?///」

上条「大歓迎です!…じゃなくて大丈夫か?急に怯えだして」

付け耳神裂「す、すみません!お恥ずかしい所を///」

上条「いや、いいけど。あんまり怖いなら出るか?途中で出れるみたいだけど…」

付け耳神裂「そんな途中で投げ出すような真似できません!そ、それに当麻にこうして触れていると平気なようですし///」

上条「そ、そうなのっ?でも少し歩きづらいからさ…」

付け耳神裂「ではこうして腕を組めば…」ムニュゥ

上条(ま、また腕に神裂の感触がぁ!)

付け耳神裂(ホンモノの当麻の感触…。なんだか安心します)

ーーーーーーーーー

イヤァァァ!

浜面「!、今のって大将のツレの女の声じゃ…」

黒子「凛々しそうな方でしたが…」

黒夜「そんなに怖いのか…。ここのお化け屋敷は…」


係員(さっきの付け耳したカップルか…)

係員(多分入ってすぐだし『見えない手』だな)

係員(リストバンドつけたカップル限定のスペシャルサービス。腕にしたリストバンドから流れる特殊な電気と、このお化け屋敷特有の温度や磁場を操る特殊システム)

係員(その二つで女の手には誰かの手の感触があるように感じ、それをなくすにはペアのリストバンドをつけた男と接触し続けるしかない…)

係員(で、カップルはより仲良くなるっ算段だ。ほんと科学の力ってすげーな)

係員(ただ電撃使いにだけは効きづらいってのが難点だか…)

ーーーーーー
ーーー


上条「よ、ようやく出口か…」

神裂「え、えぇどうやらそのようで…」

上条(これは怖過ぎだろっ!これならアックアとかのほうがまだましだったかも…)

神裂(私としたことがなんと恥ずかしい真似を…。これが学園都市のチカラですか…)

上条「あー、そろそろ昼飯にしないか?もう1時過ぎてるし」

神裂「そうですね、一度休憩しましょうか」

上条(ふっ、ここでアドバイスをいかしてやってやるぜ!)

ーーーーーー

上条「……」ムスッ

神裂「中々美味しかったですね」ニコニコ

上条「…あぁ」

神裂「気の利いたサービスなど随分と本格的でしたし」

上条(ダメだ白井のアドバイスをことごとくボーイに先にやられたっ!いったいどうしたら…)ウーン

神裂「当麻?大丈夫ですか?」

上条「えっ、あぁ、なんでもないよ」

神裂「ですが、ものものしい顔をしていますよ?」

上条「そんなことは…」ピトッ

上条「!?」

神裂「熱はなさそうですが…」

上条(か、神裂の手、柔らかいな…)

神裂「ご気分がすぐれないのなら何処かで少し休憩でも」

上条「いやいや!大丈夫だから」

神裂「そう…ですか?でしたら次はあれに乗りませんか?」

上条「あれって?」

『特大観覧車』

上条「お、おぉ…」

神裂「あれでしたらゆっくりしていますし、どうですか?」

上条「そ、そうですネ…」

神裂「では行きましょう!」

上条「Oh……」

ーーーーーーーーー

一方「なにやってンですかァ!オマエらはよォ!?」

浜面「しかたねぇだろこいつら急に気絶したりどっかいったりしたんだもん!」

黒子「あ、あたりまえですのっ!黒夜さんの右手がイキナリとれたんですのよっ!?ポロっと!こう、ポロっと!」

黒夜「だ、だって、右手に変な感触したンだもン!接続切るだろっ普通!」

黒子「知りませんのっ!そんなこと!」

黒夜「そっちこそイキナリ目の前から消えンなよっ!何事かと思っただろォ!?」

黒子「イキナリあんなもの見せられては逃げ出すにきまってますのっ!」

一方「ゴチャゴチャうっせェぞォ!!オマエらのせィで三下達見失っただろォがァ!!」

黒子「貴方が居眠りしていたからでしょうっ?」

黒夜「白井ちゃンの言うとォりだなァ!第一位!」

一方「オッケェオッケェ!ブラックコンビィ!オマエら愉快なオブジェ決定ェだァ!!」

浜面「おいっ!大将達いたぞっ!」

黒一黒「「「!!!」」」

一方「おィおィ三下の奴なンでもォ観覧車に向かってンですかァ?」

浜面「告白するにはまだ時間が早いだろ」

黒子「どうやら女性の方が引っ張っているご様子ですが…」

黒夜「流石に同じやつ乗って告白はねぇだろ」

一方「ともかく、白黒ォ、テレポートで先回りするぞ」

黒子「はいですの」ヒュン

浜面「俺たちはバレねえように後ろからだ」

黒夜「おうっ!」

ーーーーーー
ーーー


神裂「見てください当麻、だんだんと地上から遠ざかっていきますよ」

上条「…そうだな」

神裂「先程乗ったジェットコースターよりも高く上がりましたね」

上条「ほんとだな」

上条(…どうしよう)

上条(流石に今言うのは早すぎるよな…。だけどまた後でもう一度乗って言うってのも変な気がするし…)

上条(せっかくもらったアドバイスが、全くいかせてない…)

神裂「当麻!」

上条「!」

神裂「やはり変ですよ?ずっとうわの空ですし」

上条「いやっ、それは…」

神裂「もしかして…あまり楽しくありませんでしたか?」

上条「なっ!そんなことあるわけないだろっ!」

神裂「でしたら…」

上条「神裂!」

神裂「?」

上条(はっ、なにをゴチャゴチャ悩んでんだよ上条当麻!一方通行や白井の言葉を思い出せ!…男をみせるんだろっ!)

上条「神裂。俺は…」


グラッ!


上神「「!??」」

ーーーーーーーーー

浜面「な、なんだっ?」

黒夜「おぃおぃ、とまってんじゃねぇか、観覧車」

浜面「なんか大将が急に立ち上がったから覚悟決めたと思ったのによ」

黒夜「あいつが原因か?」

浜面「流石にそれは…」

ーーーーーーーーー

黒子「…ありえそうですわね」

一方「三下の不幸っぷりならありえねェこともねェだろ」

黒子「それにしても他のアトラクションは動いていますのに…」

一方「あれだろォ、こいつ自体のトラブルか他のやつは電力供給が別になってるとかなァ」

黒子「ジェットコースターなどは非常用の電力で動かしているか別の電源を利用して電気トラブルに対処していると?」

一方「万が一の事故や電気的なテロに対応してンじゃねェのか」

黒子「なるほど」

一方「にしてもツイてねェなァ三下は…」

黒子「えぇ…」

上条「な、なんだ?」

『ただいま電気トラブルが発生したため一部のアトラクションを一時緊急停止しております。非常用の電源に切り替えるまで暫くお待ちください。お客様には大変ご迷惑をおかけしてまことに申し訳ありません』

神裂「電気トラブルですか…」

上条「ついてないな…」

神裂「まあ、きっとすぐに動きますよ。それより先程なにか言いかけて…」

上条「あぁーっ、えっとな…」

神裂「?」

上条「……よし」

上条「あの…「当麻!」

上条「…なんでしょう神裂さん」

神裂「何故そのように泣きそうにっ?」

上条「なんでもありませんことよ…」

神裂「おほん…では、あの、いいですか?」

上条「どうぞ?」

神裂「……当麻、私は…貴方が好きですっ!!」

上条「………はっ?」

神裂「以前から貴方のことを想うと胸が苦しくなり、貴方の近くに居たいと…貴方と共に在りたいという思いが私の中でどんどん大きくなり」

上条「えっ、えっ?」

神裂「恩返しや、護衛などと言い訳を並べてまで貴方の側にいようとしました」

上条「神裂…」

神裂「私は…貴方のことが、当麻のことが好きです!」

上条「……」

神裂(あぁ、とうとう言ってしまいました///)

神裂(当麻はどう思って…)

上条「神裂!」

神裂「はっ、はい!」

上条「俺も…俺もお前のことが好きだっ!!」

神裂「えっ…」

上条「俺も、俺の中で神裂がどんどん大きくなるのを感じて、初めは自分の気持ちに気付かなかったけど、今はハッキリ言える。俺は神裂が好きなんだ!」

神裂「当…麻」

上条「後だしになっちまったけど、俺と…俺と付き合ってくれっ!!」

神裂「はい…はいっ!当麻っ!こちらこそ…こちらこそお願いしますっ!!」

上条「ほんとかっ?」

神裂「当然ですっ!」ダキッ


グラッ


上条「おっと」ギュ

神裂「これからもよろしくお願いします!当麻っ!」

上条「ああ!」

ーーーーーーーーー

浜面「きたぁぁぁーーー」

黒夜「抱き合ってンじゃねェかよォ!!」

浜面「大将ぉ…やったんだなぁ…」グスッ

黒夜「なんで浜ちゃんが泣いてんだよぉ…」ゴシゴシ

浜面「黒夜だって」

黒夜「ばっ!これはちげェよ!」

ーーーーーーーーー

黒子「…どうやら無事成功したご様子で」

一方「よかったァ…ほンとよかったなァ。ヒーローォ…」グスッグス

黒子(えっ…まじ泣きしてますの?)

一方「とォとォあいつも一歩踏み出したンだなァ…」グスッ

黒子「貴方は上条さんの親ですの…?」

一方「よかったァ…」グスッ

黒子「はぁ…。でも本当によかったんですの」

ーーーーーー
ーーー


上条「///」

神裂「///」

『大変申し訳ございませんが、ただいまより緊急メンテナンスを行うため本日は閉園とさせて頂きます。本日ご来場のお客様には後日謝罪させて頂きますのでなにとぞご協力願います』

上条「えっと、こんなことになっちゃったし、今日はもう帰ろうか?///」

神裂「そ、そうですね。そうしましょう///」

上条「また、今度別の日にこよっか///」

神裂「はい///」

上条「じゃあ」

神裂「帰りましょうか」

上条「だな」

神裂「そのまえに当麻」

上条「ん?」


チュッ


上条「ふぁっ!?///」

神裂「ふふっ、私の初めてですよ///」

上条「えっ…と///」

上条「ごちそうさま?」

神裂「こちらこそ」ニコッ

今日はここまでにします。
なんかめっちゃスレ伸びててビビった。
次からは付き合った2人を書いていきます。
イチャラブ有りエロ有り修羅場有りでやっていきます。

修羅場かぁ……最近のトレンディならこうか。


神裂「ねえ、いまどんな気持ち? ねぇねぇ御坂さん、私に当麻取られていまどんな気持ち?」

美琴「こんな気持ち」 腹パン

俺妹ってあんまり知らないんですけど、実妹エンドで幼なじみと揉めるらしいですね。
流石にそこまでドロドロにするつもりはありませんのであしからず。
今回は番外編っぽいのを…

ーーデート前日ーー

黒夜「あぁ~、マジでヒマ」

黒夜「なんかおもしろいことねぇかなぁ~」

prrrrr

黒夜「ん?誰だよって、浜ちゃん?」

ピッ

黒夜「もしも~し、なんですかぁ?」

浜面『よう黒夜か?お前明日ヒマ?』

黒夜「いきなりなんだよ…。まぁ特に予定はねぇよ」

浜面『そうか!じゃあ明日遊園地行かないか?第六学区に新しくできたやつ』

黒夜「遊園地だぁ?お前と私で?なんの冗談だってぇの」ケラケラ

浜面『頼むって、お前くらいしかいないんだよ』

黒夜「はあ…」

黒夜(第六学区の遊園地って確かチラシ入ってたな。えっと…あったあった)

浜面『頼むよ黒夜、実は大将がさぁ~…』

黒夜(なっ、こ、これって男女ペアって///)

浜面『それで第一位と~…』

黒夜(いやいや、これはあれだよな?滝壺ちゃんと行く前の下見だとか、前に言ってた信頼を深めるためだとか)

浜面『ってな訳で一緒に行ってくれないか?』

黒夜「!、し、しかたねぇなぁ!浜ちゃんがどぉーしてもって言うなら行ってやってもいいけどよ…」

浜面『よし!じゃあ明日9時ぐらいに遊園地前に集合なっ。できたらいつもとは違う格好できてくれ。それじゃあ」

プチッ

黒夜「お、おぉ…」

黒夜「いつもと違う格好ってどうしよう…」

黒夜「こないだ絹旗ちゃんに無理矢理買わされたワンピースでいいのかな…」

黒夜「あぁー!めンどくせェェー!///」

--デート前日・午前8時ごろ--



黒子「」ソー

美琴「黒子?」

黒子「」ビクッ

美琴「ちょ、ちょっとアンタなによ、その格好!?」

黒子「お、お姉様…。これには事情がありまして…、その寮監様には言わないでいただきたいのですが…」

美琴「それは別にいいけど…。どうしたのよ、いったい…」

黒子「深くは聞かないでくださいまし!ではっ」ヒュン

美琴「あっ!」

美琴「なんであんなにオシャレして…」

美琴「まさか…。いやいや流石にそれはないない!」

美琴「…じゃあなんで?常盤台の規則ぶっちぎって、トレードマークのツインテールまで変えちゃうなんて…」




美琴「…つけるか」

ーーーーーー
ーーー


佐天「…で後をつけてたけど見失っちゃったと」

美琴「そうなのよね~。この辺の監視カメラハッキングして探しだしたんだけど、直接出向いたのがダメだったみたい」

美琴「連続テレポートで逃げられちゃ探しようもないし」

佐天「流石は白井さん。ダテに風紀委員やってないですね」

美琴「…でもさ、どう思う?」

佐天「やっぱり『男』じゃないですかね?」

美琴「佐天さんもそう思う?」

佐天「だって今日は日曜日ですよ?デートするなら絶好の日和ですし」

美琴「で、デートって///」

佐天「しかも服装や髪型まで変えて気合十分じゃないですか!」

美琴「まさかあの黒子に恋人が…」

佐天「あれあれ~?もしかして寂しいんですか?」

美琴「ち、ちがうわよっ?」

美琴(『妹達』の誰かじゃないわよね…)

佐天「あっ、つきましたよ」

ーー177支部ーー

佐天「うーいはるーん!」ダキッ

初春「さ、佐天さん!?きゅ、急に抱きつかなでくださいよぅ」

佐天「だって初春ってば座ってるからめくれないんだもん」

初春「めくらないでください!」

美琴「やっほー」

初春「御坂さん。こんにちは」

美琴「はいこれ差し入れ」

初春「こ、これは!黒蜜堂の新作チーズケーキ!!」

美琴「初春さんが、食べたがってたって佐天さんが言ってたから」

初春「ありがとうごさいますぅ~」

佐天「それよりさ、初春。今日って白井さん休みだよね?」

初春「?、はい。白井さんなら非番ですけど?」

佐天「その休みっていつぐらい前から決まってたの?」

初春「シフト通りですからけっこう前ですよ?」

佐天「ってことは白井さんの休みに合わせたってことになるか…。昨日今日で付き合いだしたわけじゃないな…」

初春「なんなんですか?」

佐天「実は…」

ーーーーーー
ーーー

初春「白井さんに恋人だなんて…」

佐天「だってそれ以外考えられないでしょっ!」

初春「そういえば!」

佐天「なになにっ?」

初春「何日か前に白井さんが恋愛特集の記事を読んでいました!」

佐天「まさか…」

美琴「そういえば…」

佐天「はい!御坂さん!」

美琴「一週間くらい前に黒子が部屋で電話してたみたいなんだけど私が入ったらすぐに切ったみたいなのよね…」

佐天「まさか電話の相手は…」

初春「男の人で…」

美琴「今日のことを打ち合わせしてたり…」

佐初美「「「きゃあぁ~~!」」」

初春「ど、ど、どうしましょう!?」

佐天「やっぱ、だまって応援してあげるべき!?」

美琴「部屋に帰ってきたらなんて声かけよう!?」

グギュルルルゥ

初佐美「「「あっ…」」」

美琴「と、とりあえずお昼食べて考えましょうか///」

初佐「「はい///」」

ーーファミレスーー

初春「にしても白井さんに恋人かぁ」

佐天「いやー、あたしてっきり白井さんは御坂さんと結ばれるとばかり」

美琴「ちょっとやめてよ、洒落に…なるわね、今なら」

初春「いったいどんな人なんですかね?」

佐天「白井さんが選らんだってことはカナリレベル高いよね。見た目も人間性も能力も!」

初春「きっと素敵な人なんでしょうね~」キラキラ

美琴「でも黒子もちょっとくらい教えてくれてもよかったんのに」

佐天「ですよねー」

美琴「あんなに気合入ってる黒子なんて初めて見たかも…」

佐天「白井さんのポニーテール姿見たかったな~」

初春「白井さん、ポニーテールだったんですかっ!?」

佐天「らしいけどどうしたの急に…」

初春「…私、白井さんを見たかもしれません!」

佐美「「!!」」

初春「ポニーテールだったんで気づきませんでしたがあのテレポっぷりは白井さんです!」

佐天「いったいどこでっ?」

初春「第六学区へ向かう方面に連続でテレポートをしてる人がいたので監視カメラで後を追ってたんです」

佐天「それで?」

初春「流石に管轄外のカメラをハッキングするわけにもいきませんし…」

美琴「あぁ~、おしいわね」

佐天「…ん?第六学区っていったら最近カップル向けの遊園地ができましたよね」

美琴「それだっ!」

初春「でも、流石に中に入るのは…」

prrrr

初春「はい!…はい、わかりました」

初春「すみません、仕事が…」

美琴「そっか、頑張ってね」

佐天「いってらっしゃーい」

初春「それじゃあ失礼します」タッ

佐天「あたし達も帰りますかっ!」

美琴「そうね、じゃあ何かわかったらまた連絡するわね」

佐天「はい!よろしくお願いします!では」

美琴「うん、またね」






美琴「第六学区…か」

ーー遊園地前ーー

美琴「さてと、来たのはいいけど、流石にここに1人で入る勇気はないわね…」

美琴「ま、公衆電話からハッキングして中のカメラから探せばいいんだけど」

バチッ

美琴「はい、完了」

美琴「ん~、いないわね」

ーーしばらくしてーー

美琴「だーっ、みつかんない!」

美琴「もしかしてここじゃないのかな?」

美琴「それとも見落としが…ん?」チラッ

美琴「!、観覧車の中!」

美琴「そうときまればってゴンドラにカメラついてないのか…」

美琴「なら、地上のカメラから無理矢理に…」

バチッ

美琴「よしっ!ってあれ?」

ERROR!
ERROR!

美琴「やっば!なんかまずった!?」

美琴「このままじゃばれる!?こうなったら…逃げるしかないっ!」ダッ


ナンダ!?
カンランシャトマッテルゾ!
オイオイコショウカ?


美琴「ごめんなさーい!」ダダダッ

ーー解散後・浜面ーー

浜面「たっだいまー」

滝壺「……」

麦野「……」

絹旗「……」

フレメア「……」

浜面「うぉっ!?なんだよお前ら」

4人「………」

浜面「えっと…?」

浜面(あれぇ?なにこの深刻なかんじ?俺またなんかやらかしたっけ!?)

浜面「あのー…」

麦野「……ふっ」

浜面「!?」ビクッ

麦野「ふふっ……ふはは!もうムリ我慢できない!」アハハ

絹旗「ちょっ!麦野!こっちだって超我慢してたんですから」プププ

滝壺「……むぎの、ふふっ」ニヘラ

フレメア「だいたい私だってガマンしてたにゃあ」クスクス

浜面「えっ、えっ?」

絹旗「いやいや、超なんですかこの写メ」スッ


『ネコ耳浜面』


浜面「あっ!」

絹旗「黒夜からきた時は超なんの冗談かと思いましたよ」プププ

浜面「黒夜のやつ…」

麦野「ねえねえ浜面、にゃーって言ってよ、にゃーってさ」ケラケラ

浜面「誰が言うかっ!」

フレメア「だいたい浜面可愛い?」

浜面「疑問系で言うなっ!」

絹旗「超可愛いくないですよ」

浜面「わかってるけどバッサリ言わないでっ!早いとこ忘れたいんだからっ!」

滝壺「ネコ耳のはまづらも応援してる…」

浜面「ちくしょう…」ギリギリ

麦野「ところで浜面」

浜面「なんだよ…」

麦野「この背景に写ってる観覧車って最近第六学区にできた遊園地のやつよね?あのカップルを狙ったとこの」

浜面「え、ああそうだけど?」

絹旗「おや、超素直に認めましたね」

浜面「?」ガシッ

浜面「えっ?」

滝壺「なんではまづらは私がいない時にくろよると2人でそんなとこにいったの?」ギリギリ

浜面「えっ?ちょ、ちょっとまって!?誤解だよっ?滝壺さんが考えてることなんか何もないよ!?」

滝壺「…」ギリギリ

浜面「いたいっ!肩が尋常じゃなく痛いからっ!無言で握り潰そうとしないでっ!」

絹旗「黒夜によれば浜面にデートに誘われたとありますが?」

浜面「誤解だからぁっ!確かに誘ったけど!俺から誘ったけど、そんな意味はぁぁぁぁ!」

滝壺「…」メキメキ

浜面「ヤバイっ!このままじゃ俺の肩が大将の部屋の扉のように!」

滝壺「はまづら。お・し・お・き・か・く・て・い・だ・よ?」

浜面「ひ、ひいぃぃぃぃぃ!!」

ーー解散後・一方通行ーー

一方「つかれたァ…」

打ち止め「おかえりなさいあなたってミサカはミサカは夫婦の様な振る舞いをしてみたり///」

番外個体「何その帽子?全然似合ってないんですけど!」ケラケラ

一方「うっせェよ…」

打ち止め「そ、そのデザインはデートスポットに最適と言われている遊園地の!ってミサカはミサカはアナタが誰かとデートに行ったのかと勘ぐってみたり!」

一方「別にデートってわけじゃ…」

番外個体「ちょっと!ミサカ達のことほったらかしにして、デートってどういうことっ!?」

一方「だから…」

打ち止め「相手はいったい何処のメス猫!?ってミサカはミサカは昼ドラのセリフを思い出しながら問い詰めてみたり」

一方「芳川ァ!ガキになに見せてンだァ!」

芳川「別に私が見せたわけじゃないわ。私が見てた隣で一緒に見てただけなのだから」

一方「オマエが原因だろォがァっ!」

芳川「それよりもお土産はないの?」

一方「しるか、寝る」

番外個体「ちょっと!話はまだ終わってないよ!」

一方「これやるから大人しくしてろォ…」ポイッ

打ち止め「なになにー?」

番外個体「…付け耳?」

芳川「以外な趣味ね」

番外個体「なにさ!こんなオモチャ!」

打ち止め「ならミサカに頂戴ってミサカはミサカは上目遣いで頼んでみたり」

番外個体「だ、だめっ!これはミサカが第一位に貰ったものなんだから!」

打ち止め「ズルいズルい~!ってミサカはミサカは強引に奪取を試みる!」

番外個体「させるかっ」

ワーワー

一方「うるせェ…」

芳川「もとはといえば君が原因なんだけどね」

ーー夜ーー

番外「……」

スチャ

付け耳番外「……」

付け耳番外「にゃ、にゃ~」

付け耳番外「///」

付け耳番外「番外個体だにゃん」ニャンニャン

番外個体「///」

一方「…なにやってンだ、オマエ」

付け耳番外「ふえっ!?だ、第一位??い、いつから!?」

一方「オマエが鏡の前で付け耳握りしめてたあたりだな」

付け耳番外「最初からじゃんかよぉぉー!!」

一方「うるせェよ」

付け耳番外「第一位のバカぁぁぁぁ!!」

黄泉川「うるさいじゃん!?オマエら何時だと思ってるん…だ…?」

付け耳番外「うぅ…」

一方「あ?」

黄泉川「…そういう趣味があったのか」

一方「おィ、ちょっとまて」

黄泉川「とにかく、もう遅いから続きは明日にでもしろじゃん?」

一方「まてっつってンだろォォがァァ!!」

付け耳番外「もうお嫁にいけない…」

ーー解散後・上条宅ーー

神裂「と、当麻」

上条「んー?」

神裂「せっかくですし、今日は一緒にねませんか?」

上条「ぶふっ!?い、一緒にって…///」

神裂「せっかくこ、恋人になったのですから同じ布団で寝るのもいいではないですか///」

上条「あ、ああ『ねる』ってさっちか…」

神裂「?」

上条「いや!なんでもないぞ。うん」

神裂「では…」

上条「却下します!」

神裂「な、なぜですか!?」

上条「なんでもです」

上条(正直な話、最近ただでさえ溜まってるのに神裂と同じ布団で寝るとか上条さんの下条さんがガマンできませんことよ)

神裂「いいじゃないですか、せっかくなのですから」

上条「ダメです」

神裂「むぅ」プクゥ

上条(うっ!ちょっと拗ねてほっぺた膨らました神裂可愛い…)

神裂「どうしてもダメですか?」

上条「どうしてもダメです」

神裂「では仕方ありませんね」

上条「あきらめたか…」

神裂「とっておきを使います」

上条「とっておき?」

神裂「お忘れですか当麻?貴方は以前私が寝ている隙に頬を触りましたよね?」

上条「え、ああ、うん」

神裂「その際貴方は『なんでもするから許してくれ』と言いましたよね?」

上条「え……」

上条「あっ!」

神裂「どうやら思い出したご様子で」

上条「あれは言葉のあやで…」

神裂「では貴方はあの時心から謝っていたわけではないのですか?」

上条「それは…そのう…」アセアセ

神裂「……」ジッ

上条「うぅ…」

ーーーーーーーーー

神裂「それではおやすみなさい当麻」ニコニコ

上条「お、おやすみ神裂」

上条(ふっ、こうなったらなんとか耐えてくれよMyサン)

神裂「とぅまぁ~」ムニャムニャ


ギュ


上条「!!」

上条(か、神裂の膨らみがぁ!)

上条(こ、これじゃあ眠れないっ!)

上条(どうすりゃいいんだぁぁ!??)






神裂(当麻のぬくもり。ふふ、心地よいですね)

神裂(おやすみなさい当麻)

今日はここまでにします。
修羅場も書いていきますが、病む人は多分でません。多分…

ーーーーーーーーー

土御門『上やんと付き合ったってほんとかっ!ねーちん!?』

神裂「はい、無事当麻と恋人になることができました」テレテレ

土御門 (まさかオレがイギリスに行っている間に進展していたとは…)

神裂「これも土御門のおかげです。ほんとうに感謝していますよ」

土御門『お、おぅ…』

土御門(あのねーちんが素直に感謝しているだと!?これが恋する乙女なのかっ?)

土御門『と、とりあえず続きは戻ってから聞くぜよ。それよりも情報が広まっていた原因がわかったぜい』

神裂「ほんとうですかっ?」

土御門『ああ、どうやらレッサーに情報を流したのはステイルだったらしい』

神裂「ステイルがっ?いったい何故…」

土御門『正確にはステイルがインデックスと話をしているのを誰かに聞かれて、それが更に広まったってところかにゃー』

神裂「そうでしたか…。ちなみに…」

土御門『あー、インデックスならたいして気にしてなかったぜい?というより、ステイルとか清教派の修道女達が甘やかしまくって、他のことはどうでもよくなってきてるかんじかにゃー』

神裂「そうですか…」

土御門『それから天草式の連中には伝わってないらしいぜい。誰かさんが建宮達を手当たりしだい病院送りにしたからにゃー』

神裂「…やりすぎたとは思っています」

土御門『ま、これ以上話が広まらないよう口止めはしておいたぞ』

神裂「なにからなにまですみません」

土御門『いやいや、どうせなら口で礼を言うよりも堕天使エロメイドを…』

ブツッ

ツーツー

土御門「切られたぜよ…」

最大主教「どうかしたでありんすか?土御門」

土御門「なんでもないぜい最大主教」

最大主教「ふむ、ならばよろしいんでござんしょう」

土御門「それよりも今度こそ日本語をマスターしてくれたみたいだにゃー?」

最大主教「当然でありんす。これでステイルに馬鹿にされることもなくなるでしょうし」

土御門「こっちも学園都市から出張ったかいがあったぜい。まさか一週間たらずで使いこなすとは」

最大主教「わっちを誰とお思いで?」

土御門「さっすが清教派トップの最大主教。感服だにゃー」

最大主教「ともかく土御門には感謝してるでありんす。これからはこの言葉使いでやっていくでありんしょう!」

土御門「おー、是非ともガンバってほしいぜい」

最大主教「それではこれにて失礼しんす」スタスタ




土御門「いやー、最大主教もねーちんばりに、からかいがいがあっておもしろいにゃー」プププ

ーーーーーーーーー

神裂「まったく土御門は少し気をゆるすとすぐ調子に乗って…」

神裂「おや、もうこんな時間ですか」

神裂「今日もいつもの場所で待ち合わせをして、帰りにお買い物といきましょうか」

神裂「ガス栓よし、窓よし、それと電気を消して、それではいきましょうか」

ーーーーーー
ーーー


ーーとある公園ーー

神裂「ふんふふふ~ん♪」

神裂「……!」サッ

神裂「あれは当麻と…誰でしょうか?」コソコソ


上条「 」アハハ

黒子「 」フフフ


神裂「あの制服は御坂さんと同じ…。随分と仲良さげに見えますね」コソコソ

神裂「…って、何故私が隠れる必要があるのです?どうどうと出ていけばいいではありませんか。どうどうと…」


上条「 」ニコニコ


神裂「……もう少し様子をみてみましょうか」

ーーーーーーーーー

上条「白井達のおかげで無事恋人同士になれたよ」

黒子「それはおめでとうございます」

上条「一方通行と浜面にも報告とお礼のメールしたんだけど一方通行のやつ『よかったなァ』ってだけでさ」

黒子「そう…なんですの」

黒子(あの方、あれだけ泣いて喜んでおられましたのにその態度って、どんだけツンデレなんですの…)

上条「浜面からは返ってこないし」

黒子「何かあったのでしょうか?」

上条「まぁ、あいつも忙しいんだろ。きっと」

黒子「そうですわね。ところで上条さんはここでなにを?彼女さんとの待ち合わせかなにかで?」

上条「まあな、そろそろ来る頃だと思うんだけど…。よかったら会っていかないか?紹介もしたいし」

黒子「ご迷惑でなければ是非」

上条「時間にキッチリしたやつだからもうすぐ来ると…」

「ちょっとアンタ達!」

黒子「お、お姉様!?」

上条「よう、御坂か」

美琴「な、なにしてんのよアンタ達!ず、ずいぶんと仲良さそうじゃない!」

黒子「い、いえこれは…」

上条「まあ、前ほど険悪な仲じゃないよな。最近は」

美琴「なっ!?ちょ、ちょっとそれどういう…」

美琴「!、ま、まさか黒子と遊園地に行ってたのって…」

黒子「な、何故それを!?」

黒子「…ってちがいますのお姉様!黒子が共に行ったのはこの方では…」

上条「?、白井もあの遊園地行ってたのか?」

黒子「ああ、いえ…それはそのぅ…」

美琴「ふっ、まさかこんなことになってるとはね…」フフフ

黒子「お、お姉様?」

美琴「まさか…まさか黒子とコイツが…」フフフ

上条「おーい、どうした御坂?」

美琴「ふ、ふふふ…うわぁーん!!」ダダダッ

黒子「お姉様ーー!!?」

黒子「す、すみませんがわたくしはこれで失礼します!ご紹介の件はまた後日!」

上条「お、おう」

黒子「それでは!」ヒュン

上条「…な、なんだったんだ?」

上条「御坂のやつ急にどうしたんだろ…」

神裂「……」スッ

上条「!、神裂か…。音もなく近づいてくるからびっくりしたぞ」

神裂「…驚かせてしまい申し訳ありません」

上条「?、なんか元気ないな。どうかしたか?」

神裂「いえ…なんでもありませんよ」

ガシッ

神裂「!?」

上条「神裂。なにかあるんなら隠さないでくれ。その…俺は神裂の恋人なんだから、神裂が元気ないと気になってしょうがないんだ」

神裂「当麻…」

ーーーーーー
ーーー


上条「…なんだ見てたんなら出てこればよかったのに」

神裂「それは…貴方があの女の子とあまりにも仲良く話をしていたものですから、出るに出れず…」

上条「女の子って白井か。あいつにはその…ちょっと前に相談に乗ってもらったことがあってさ。そいつがうまくいったからその報告とお礼を言ってたんだよ」

神裂「そうなのですか。しかし悩み事があったのなら私にも相談してくれても…」

上条「あー…神裂には言いにくい話というか言えない話だったから…」

神裂「」カチン

神裂「それは私があの女の子よりも頼りないと?」

上条「いやいや、そういうことじゃなくてだな。……その、恋愛相談だったんです///」

神裂「れ、恋愛相談ですかっ?そ、それはつまり…」

上条「えっと神裂とのことだったから///」

神裂「そ、そうですか///」

神裂「!」ハッ

神裂「それでは私はとんだ勘違いを!すみませんでした!」ペコリッ

上条「いやいや、頭まで下げなくても。それに少し嬉しかったし」

神裂「嬉しい…ですか?」

上条「だって神裂がヤキモチ焼いてくれたってことだろ?上条さんとしてはそういうのって愛されてるって感じがして嬉しいかなーって///」

神裂「や、ヤキモチ…愛…///」

神裂「し、しかし裏をかえせば貴方を信用しきれていないということにっ」

上条「そんな深読みしなくても…。俺だって神裂が男と2人で仲良く喋ってたらイラっとするかもしれないし」

神裂「当麻…」

上条「あーもー!この話はこれでお終いっ!俺は神裂以外の女の人に興味なんかないからな!それでオッケー!」

神裂「わ、私だって当麻以外の男性を好きになったりするなんてありえません!」

上条「……」

神裂「……」

上条「ははっ」

神裂「ふふっ」

上条「じゃあ、夕飯の買い物に行くか」ニカッ

神裂「そうですね」ニコッ




神裂(…では先程の御坂さんのご様子は私と似た勘違いを…。やはり敵は多そうですね…)

ーーーーーーーーー

土御門「さてと、学園都市にもどるとするかにゃー」

「土御門ぉぉぉぉ!!!」

土御門「?」

建宮「はぁはぁ…」

土御門「た、建宮斎字!?お前は確か入院してたんじゃあ?」

建宮「ぬ、抜け出してきたのよな。そんなことより女教皇様と上条当麻が恋仲になったというのはほんとの話なのかっ?」

土御門「チッ。やはり天草式にも伝わっていたか…。確かにほんとの話だ。お前がねーちんより五和を応援していたのは知っている。しかしだな…」

建宮「今はそんなことどうでもいいのよ!」

土御門「どういうことだ?」

建宮「五和が消えた」

土御門「マジか」

ゴォォォォ

土御門「!、ちょっとまて、なんでオレが乗るはずの飛行機が飛び立とうとしている?」

建宮「おいおい、まさかとは思うが…」

浦上「大変です!教皇代理!」

建宮「なんだ!?」

対馬「五和の部屋にこんな書き置きが…」


~~~~~~~~~~~
ちょっと行ってきます。

五和
~~~~~~~~~~~


建宮「………」

土御門「どうする気だ?」

建宮「ま、まぁ待つのよな。五和が何処へ何しにいったのかはまだわからないんだし…」

土御門「あの小型の飛行機は学園都市直行なんだが」

対馬「ちなみにあの子は最近小型飛行機の免許をとりましたよ」

建宮「………」

浦上「海軍用船上槍もありませんでした。それと…紙ヤスリと樹脂コーティングのスプレーを大量に購入した形跡が…」

建宮「ことが起きるまえに連れ戻せぇぇぇ!!」

ーーーーーーーーー

建宮「これより緊急作戦会議を執り行う」

天草式「はっ!」

土御門「とりあえず別の飛行機を手配しておいたぜい」

香焼「学園都市っすか。アックアの時以来っすね」

牛深「今回はアックアの時より恐ろしい相手になるやもしれんがな…」

野母崎「しかし女教皇様とあの少年がそんな関係になっていたとは…」

浦上「なんといいますか…意外…ですね」

建宮「もともと女教皇様も上条当麻に好意を抱いてはいたのよな。
そして素直になった、ただそれだけなのよ」

土御門(きっかけを与えたのはお前らなんだけどにゃー…)

対馬「それより五和をどうする気ですか?このままでは女教皇様と五和が…」

男共「………」

建宮「土御門、我々は女教皇様により受けた傷でとてもじゃないが動けそうにない」

対馬「要するに五和を取り押さえるのが嫌なんですね」

建宮「諫早なんてあの老体に受けた傷が原因で…」

浦上「入院してますけど元気ですから」

建宮「対馬、浦上、あとは任せたのよな」

対浦「「お前が行けっ!!」」ボコォッ

建宮「ぐはぁっ!!」

土御門(ねーちん、どうやら1人で頑張ってもらうしかなさそうだにゃー…)

ーー上条宅ーー

神裂「水族館ですか?」

上条「ああ。遊園地側からさ謝罪としてチケットが届いたんだよ」

神裂「あの時の…」

上条「帰り際にIDを見せた人に謝罪として提携結んでる他のアミューズメント施設のチケットを送ってるんだって」

神裂「なるほど」

上条「それでさ、付き合ってから遊びに行ってなかったし、どうかな?」

神裂「せっかくですし行きましょう」

上条「じゃあ明日でいいか?学校も休みだしさ」

神裂「では楽しみにしていますね」

上条「それじゃあ明日に備えて寝るか」

神裂「そうですね。それではおやすみなさい、当麻」

上条「神裂もおやすみ」

ーーーーーー
ーーー

ーー翌日ーー

神裂「鍵を閉め忘れてはいけませんよ」

上条「わかってますよー。じゃあ行こうか」

神裂「ええ」


ーーーーーーーーー

五和「ほ、ほんとうに上条さんと女教皇様が…」コソコソ

五和「……いえ。まだどれだけの深い仲になっているかわかりませんし。もう少し後をつけてみましょう」コソコソ



ーーーーーー
ーーー


上条「 」イチャイチャ

神裂「 」イチャイチャ

五和「………」

五和「あれはどう考えても付き合っているカップルそのもの…」

五和「いえ、そう考えるのは早計です。私だって上条さんと仲良く歩いたりしたことあるんですから」

神裂「 当麻 」

五和「!」

五和「い、い、今女教皇様、『当麻』って!?」

五和「べ、べ、べ、別に下の名前で呼ぶのなんかおかしくないですよ!インデックスさんだってそう呼んでたんですから!」

五和「……もう少し様子をみましょう」

五和「それにしてもお2人はどちらへ?この先は水族館?でしょうか…」

ーー水族館ーー

五和「………」

五和「まさかほんとうに水族館に来るなんて…」

五和「これではまるで『デート』…」


チケットヲハイケンイタシマス
デハオタノシミクダサイ


五和「……私も入場券を買わないと」





チケットヲハイケンイタシマス
デハオタノシミクダサイ

ーーーーーー

神裂「流石は学園都市の水族館ですね。ジンベイザメなど初めて見ました」

上条「外の水族館じゃジンベイザメがいるとこって少ないらしいからな」

神裂「あちらには深海魚のコーナーが」

上条「流石は学園都市、深海と同じ環境を作り上げるとは」

神裂「このシーラカンス生きてますよ!」

上条「実はこれホログラムらしいぞ」

神裂「そうなのですか…。まあ流石に生きたシーラカンスの展示は無茶でしょうしね」

上条「だからってわざわざホログラムで展示する必要はないと思うけど」

神裂「もうすぐイルカのショーがあるらしいですよ。行きませんか?」

上条「せっかくだし見に行こうか」

ーーーーーーーーー

キューイ
キューイ

上条「やっぱイルカって可愛いな。愛嬌があるっていうかさ」

神裂「そうですね」

神裂(どうせなら『神裂のほうが可愛いけどな』などと言って欲しいです)ソワソワ

上条「おおっ!すげージャンプ!」

神裂(…まあわかっていましたが。わかっていましたとも)

上条「あっ」

神裂「えっ?」

バッシャーン

上条「……なんで俺だけ」ビショビショ

神裂「大丈夫…ですか?」

ーーーーーーーーー

五和「ここなら水もかからないし2人を見張るには絶好のポイント」

バッシャーン

五和「!」ガタッ

五和「お、おしぼりをっ」アセアセ

五和「あれっ?」

バッシャーン

五和「……」ビショビショ

五和「な、なぜここまで水が…」

ーーーーーーーーー

上条「へっくしっ!」

神裂「大丈夫ですか?」

上条「ああ、土産物のTシャツ買って着替えたからな」


『I LOVE Fish!』

神裂「………」

上条「……なにか言ってくれ」

神裂「今日の夕御飯は魚にしましょうか」

上条「別にそういう意味の魚好きじゃないからねっ!?」

神裂「あちらでドクターフィッシュのコーナーが」イソイソ

上条「神裂さーん!!」

ーーーーーーーーー

五和「……」

五和「わ、私も着替えなければいけませんね///」

五和「べ、別に同じものを買って上条さんとペアルックにしようなんて…///」

五和「………」

五和「す、すみません!『I LOVE Fish!』のTシャツをください!」

店員「すみません、先程別のお客様が全て買ってしまわれて」

五和「え…、えっ!?」

店員「『進撃の魚影!』Tシャツならあるんですが…」

五和「…じゃあそれください」

ーーーーーー
ーーー


神裂「可愛いかったですね、ドクターフィッシュ」

上条「神裂って意外とくすぐったがりなんだな」クス

神裂「し、しかたないではありませんかっ。あれだけ足の裏をつつかれたら誰だって…///」

上条「でもくすぐったがってた時の神裂可愛いかったぜ?」

上条(あの時ほどドクターフィッシュになりたいと思ったことはないな)

神裂「もう、当麻はそんな意地悪ばかり言って」プクゥ

上条「そんなことないって」ナデナデ

神裂「んっ!」ビクッ

上条「あー、ゴメン急に触って。嫌…だったか?」

神裂「そんなことは…。ただ急だったものですから///」

上条「えーと、じゃあ触ってもいい?」

神裂「はい///」

上条「まったく可愛いなぁ神裂は」ナデナデ

神裂「///」

ーーーーーーーーー

五和「羨ましい…」

五和「羨ましすぎます…」

五和「なんで女教皇様ばっかり…」ギリッ

神裂「ん…っ…///」

上条「~♪」ナデナデ

神裂「!」ピクッ

上条「どうかしたか?」

神裂「いえ…」

神裂「その、お手洗いに…」

上条「あ、ああ、そっか。じゃあここで待ってるよ」

神裂「すぐに戻ります」スタッ

ーーーーーーーーー

五和「!」

五和「女教皇様がこっちに!?か、隠れなきゃっ!」

神裂「………」

神裂「隠れているのはわかっています。出てきなさい」

五和(そ、そんな…。気配は完全に消していたはずなのに…)

神裂「出てこないならこちらから向かいましょうか?」

五和(あぁ…もうだめ…)

「その必要はないわ!」

五和「!?」

神裂「…やはり貴女でしたか」





神裂「御坂さん」





美琴「ふんっ」

五和(た、助かった…?)

今日はここまでにします。
前回のやつ誤字が多かったな…
そして修羅場突入です!

美琴「いやー、まさかこんなところでアイツとあなたが…その…な、なによ…」

神裂「『デート』ですか?」

美琴「デ、デートって…な、なんでよ!?ま、まさかアイツと付き合ってるんじゃないでしょうね!?」

神裂「その通りですよ。私と当麻は恋人です」

美琴「なっ…。いや…アイツは黒子と付き合ってるんじゃなかったの…?」ブツブツ

神裂「それで貴女はなんのご用件でしょうか?」

美琴「!」

神裂「貴女の彼に対する気持ちはわかっていますが、もし私達の邪魔をするというのなら…手加減はしませんよ?」

美琴「それは…私とやるってことかしら?」

神裂「…ここでは周りに迷惑をかけます。おもてへ行きましょうか」

美琴「…ええ」


ーーーーーーーーー

五和「どういう状況ですか…」

五和「…あれ?今なら上条さんに会いにいける?」

五和「………」

五和「よし!」

五和「今いきます!上条さん!」

??「そうはさせませんの!」

五和「!?」

五和「誰ですかっ!」

黒子「ジャッジメントですの!」バーン

五和「………」


『I LOVE Fish!』


五和「あ、貴女だったんですかっ!私と上条さんのペアルックを邪魔したのはぁ!!」

黒子「こ、これは違いますのっ!だ、第一位様が水を弾いたせいで…」

五和「水…?ああ、なるほど、イルカショーで邪魔をしたのも貴女だったんですね」

黒子「ですから、わたくしではなく第一位様が!」

五和「ともかくそこをどいてください。私は上条さんに会いに行くんですから」

黒子「…会ってどうしますの?貴女がただのお知り合いとして彼に会うならばわたくしは止めません。しかし、強引な手段をとるというのなら…」

黒子「ジャッジメントとして見過ごすわけにはいきませんの!」

五和「……『人払い』はすんでいます」

ーーーーーーーーー

神裂「っ!」

美琴「うらぁぁぁ!!」ビリビリ

神裂「くっ!」ダンッ

美琴「ちょこまかと!」ビリビリ

神裂(なかなか手強い。流石グレムリンと渡りあっただけはありますね)

美琴「なんでよ…」

神裂「?」

美琴「なんでなのよ!私だってアイツのこと…アイツのことが!」ビリビリ

神裂「!」サッ

神裂(やはりこの格好では万全とはいきませんか…。聖人としての力を全力でだせば勝てなくはないのですが)

神裂(できれば穏便に済ませたいですし)

神裂(ならば…)

ザンッ

美琴「!」ビリッ

美琴「ふんっ!」

神裂「なっ!?」

美琴「驚いたわね。ワイヤーなんか隠し持ってたなんて」

美琴「でもね、私に不意打ちは通じないし、なにより金属ってのがダメだったわ」

神裂「磁力を操作してっ?」

美琴「残りのワイヤーもっ!」ビリビリッ

グニャン

神裂「!?、ワイヤーが絡まって動きがっ!」ギシギシ

美琴「……別にあなたに恨みがあるとかじゃないの。こうでもしないと自分を抑えきれそうもなくてね」

神裂「くっ…」

美琴「それじゃあ私はアイツに会いに行くわ」

??「させるとおもうかァ?オリジナル」

美琴「一方通行…」

一方「はン」

神裂(……何者です。このただならぬ雰囲気を持つ方は?)

美琴「なんでアンタが邪魔するのかしら?」

一方「シスコンの知り合いにヒーローになンか起きるかもしれねェから見張っててくれって頼まれたンだよ」

一方「そしたらヒーローと彼女さンの後をコソコソつけてる奴がいるからソイツの後をつけてたンだよ」

神裂「……それが彼女ですか」

一方「いや、違う」

神裂「は?」

一方「コイツはヒーロー達をつけてた奴をつけてたオレ達をつけてたンだ」

神裂「えっ?……どういう状況ですか?」

一方「ようするにだなァ、コイツはストーカーをつけてた奴のストーカーってことだ」

美琴「ちょっと!アンタも人の後つけてたんだから立派なストーカーでしょっ!訂正しなさいよ!」

一方「……コイツはストーカーのストーカーのストーカーだァ」

神裂(ストーカー多すぎでしょう…)

神裂「!、それでは当麻のもとにはもう1人ストーカーが!?」

一方「そいつは心配ねェ。他のストーカーが足止めしてるからなァ」

神裂「またストーカーですかっ?」

一方「オレの連れだから問題ねェ」

一方「話を戻すが、オリジナル、なンでこンなことになってンだァ?」

美琴「………」

一方「だンまりか…。いいぜオマエがその気なら…」

美琴「知らないわよ…」

一方「あァ?」

美琴「知らないわよ!っていうかアンタこそなにっ?私はてっきり黒子とあの馬鹿が付き合ってるのかと思って後つけてたらアンタと合流してさっ!」

美琴「それで気になってそのまま後つけ続けたらアイツとこの人がで、デートしてるし、アンタはカッコ付けて出てくるし!」

一方「べ、別にカッコ付けてなンか…」

美琴「出てくるタイミング見計らってたでしょ!」

一方「………」

一方「う、うるせェ!話をそらすなァ!!」

美琴「」フッ

一方「」ビキビキ

一方「オッケーオッケー、オマエはお魚さンのエサにしてやンよォォォ!!」カチッ

美琴「やれるもんならやってみなさいよぉぉぉ!!」バチバチ

神裂「まってください!!」

一方「邪魔すンじゃねェ!これはオレの闘いだァ!!」

美琴「アンタは関係無いでしょうがぁぁぁ!!」ビリビリー

一方「効くかよォォ!」ハンシャ

神裂「ですからまってくださいってばぁ!!」

ーーーーーー
ーーー


ガッシャーン
ガッシャーン

五和「………」ドス

黒子「む、無言で槍を突かないでくださいまし!」ヒュン

五和「………」ドスドス

黒子(このままでは水族館が可哀想なことに…)ヒュン

黒子(第一位様は何処かへ行ってしまわれましたし…)

黒子(それよりもこの方の能力はいったい…?特定の武器の力の増強かなにかでしょうか。それなら…)

五和「………」ドスドスドス

黒子「今ですの!」ヒュン

パッ

五和「!」

五和(Tシャツで目くらましなど…。無駄です!)ドスッ

ヒュン
スパッ

五和「槍の尖端がっ!?」

黒子「テレポートは移動した物体が移動先の物体を押しのけて現れますの。槍が何処にくるのかわかっていれば、後はそこを狙ってなにか物を移動させるだけで攻撃翌力を削ぎ落とせますの」

五和「………」

黒子「諦めてくださいな」

五和(それでも私は…)

建宮「もうやめるのよな、五和!!」

五和「建宮さん…。何故ここに…」

黒子「誰ですの?」

建宮「五和、一度頭を冷やすのよな」

五和「………」

建宮「お前も上条当麻のことが好きだというのなら正々堂々と告白すればいいだけだろう」

五和「しかし…」

建宮「確かに上条当麻は女教皇様とお付き合いしている。だがそれがなんだ!?」

五和「!?」

建宮「好きな男に彼女がいるからといってそいつが諦める理由にはならないのよな!」

五和「た、建宮さん…」

黒子「いや、普通はあきらめますわよ?」

建宮「こういっちゃなんだが女教皇様と上条当麻ではよくても仲の良い姉弟にしか見えないのよな!」

黒子「ご本人がいないからってボロクソ言ってますの」

建宮「五和…諦めたらそこで試合終了なのよ」キラーン

黒子「それが言いたかっただけですの」

五和「た、建宮さ~ん」ウワーン

建宮「五和よ。ここは一度引いて、チャンスを待つのよな」

五和「は、はい…」グスグスッ

建宮「他の奴らも心配している。イギリスに戻って『上条当麻略奪作戦』を考えるぞ!」

五和「はい!」

建宮「それじゃあ土御門、後は任せたのよな」

土御門「まかされたぜい」

黒子「いつからいましたの?」

土御門「細かいことは気にしない」

五和「あの…」

黒子「はい?」

五和「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」ペコリ

黒子「あ、いえ…」

黒子(先程槍を振り回していた方だとは思えないほどの変わりっぷりですの…)

五和「それではこれで失礼します」

建宮「助かったのよな土御門。できればこのことは女教皇様には黙っていてくれ」

土御門「約束はしかねる」

建宮「………」

土御門「………」

建宮「さらばだっ!」

黒子「………」

土御門「言葉もないか?」

黒子「……ええ」

土御門「巻き込んだようで悪いにゃー」

黒子「お気になさらず」

土御門「しっかし一方通行のやつはどこにいったのかにゃー?」

黒子「第一位様のお知り合いで?」

土御門「まあな。そっちこそあいつとどういう関係だ?」

黒子「共に上条さんの恋路を応援しております」

土御門「そ、そうなのか…」

土御門(一方通行が素直に協力したのにも驚いたが、風紀委員と手を組んで上やんを応援とは…)

土御門(つーか上やん、この子に嫌われてなかったか?)

黒子「どうかしましたか?」

土御門「なんでもないぜい。それよりも早いとこ逃げたほうがいいぞ」

黒子「なぜですの?」

土御門「まわりをよく見ろ」

ボロボロ

黒子「………」

土御門「後始末はオレがやっとくぜい」

黒子「申し訳ありません。ではわたくしは第一位様を探してきます」ヒュン




土御門「さてと……逃げるか」

ーーーーーーーーー



一方「…ほンとに手ェださなくていいのかァ?」

神裂「これは私と彼女の問題です」

一方「そォかよ」

美琴「まだ続ける気?」

神裂「できれば平和的に解決したいのですが…」

美琴「今更無理よ」

一方(だろォなァ…。こんだけ暴れたンだしよォ)

神裂「……私を倒したからといって当麻の恋人になれるわけではありませんよ?」

美琴「……わかってるわよ。でも…あなたに勝たないとアイツはきっと私のことなんか見てくれない」

一方(いやいや、自分の女ブチのめしたやつなンか軽蔑か憎しみの対象としてしか見れないだろ…)

神裂「わかりました」

一方「いやいやわかっちゃダメだろォ!」

美琴「あん?」

一方「っち。めンどくせェなァ…」カチッ

一方「オマエらは本当にそれでいいと思ってンのかよ!」

一方「倒さないと見てくれないだァ?わけわかンねェことほざいてンじゃねェぞ!」

一方「本気でヒーローに惚れてンならいちいち理由なンかつくる必要ねェンじゃねェのかっ!」

美琴「うるさい!」ビリビリ

一方「こらっ!黙って話聞くのがルールだろォが!」ハンシャ

美琴「知らないわよ!そんなルール!」

一方「ともかくだっ!そうやって突っかかるだけの度胸があるンだったら告白の一つや二つやってみやがれェ!」

美琴「……」

一方「オマエがそうやって自分の気持ちに…いや自分の気持ちを…?」

一方「……うン」

一方「その幻想をブチコロスゥゥゥ!!!」ダン

グラッ

美琴(地面がっ!?)

美琴「っ!」ドサッ

一方(…決まった!)キメポーズ

神裂(……この人は彼女を止めにきたのか応援しにきたのかどちらなのでしょう?)

美琴「っ~」イタタ

一方「はっ。わかったかよ、オリジナル」

美琴「………」

「何やってんだ!」

神美一「「「!!!」」」

上条「神裂の帰りがやけに遅いと思って探してたら…。どうなってんだよっ!?これは!?」

神裂「と、当麻…」

美琴「っ…」

一方「ようヒーロー。安心しろよ。オレがきっちり…」

上条「だから何やってんだって聞いてんだろ!一方通行!!」

一方「えっ?オレ?」

上条「なんだよこれは…」

上条「神裂も御坂もボロボロじゃないか…。それに水族館だって…。お前は俺のこと応援してくれてたんじゃないのかよ!?」

一方「いやいやちょっとまて、ヒーロー。オレはオマエのために…」

上条「なにが俺のためだ!俺の大事な人達を傷つけやがって…。それでもオマエが俺のためにこんな酷いことをしたっていうなら」

上条「まずはその幻想をブチ殺す!!」ソゲブ

一方「がっ!!」ボコォッ

上条「……ふん」

神美((あーあ…))

黒子「見つけましたわ!」ヒュン

黒子「…ってどういう状況ですの!?」

美琴「げっ、黒子…」

黒子「お姉様!?なぜここに?それよりもなんですのそのお姿は!?」

美琴「あははー…」

神裂「当麻…」

上条「大丈夫か!?神裂っ!」

神裂「え、ええ…」

上条「怪我とかしてないか?」

神裂「はい…なんともありません」

上条「よかった~」ヘナヘナ

神裂「大丈夫ですかっ?」

上条「ああ、俺はなんともないよ。安心したら気が抜けただけだから」

神裂「そうですか。こちらの方は…」

上条「そうだ!一方通行のやつなんでこんなこと…」

土御門「それについてはオレが説明するぜい!」バーン

上条「土御門!?」

土御門「実はな、上やん。今回の一件には魔術師が絡んでたらしいんだぜい!」

上条「魔術師?…って俺のこと狙ってる奴らかっ?」

上条(最近神裂のことで頭がいっぱいになって忘れてたな…)

神裂(そういえばありましたね。そんな設定…)

土御門(こいつら絶対忘れてたな…)

美琴「えっーと…」

黒子「魔術…?」

土御門「上やんにバレると説明が面倒だからあわせてくれ」ヒソ

美琴「…わかったわ」

黒子「はあ…」

上条「土御門!敵はどこにいるんだっ?」

土御門「上やんここは追いかけるよりも一度退くべきだ」

上条「なに言ってんだよ!神裂や御坂や一方通行がやられてんだぞ!」

土御門「よく聞け上やん。このままここにいれば修理費を請求されてしまう」

上条「よし逃げよう」

土御門(なんて変わり身のはやさ…)

土御門「とりあえず各自解散!」




美琴「…勝負は一度預けるわ」

神裂「わかりました」

美琴「私、諦めないから」

神裂「どうぞご自由に。私も彼をわたすつもりなどありませんので」

美琴「………」ギロッ

神裂「………」ジロッ

土御門(恋する乙女って怖い…)

ーーーーーー
ーーー


土御門「なんやかんやで逃走成功だぜい!」

上条「…思わず逃げちゃったけどよかったのかな…」

土御門「ま、こっちで色々フォローしとくぜよ」

神裂「それより土御門。何故貴方がここに?最大主教に呼ばれてイギリスにいたのでは?」

土御門「舞台裏を飛び回るのが土御門さんの仕事だからにゃー」

上条「なんにせよ助かったよ」

土御門「それより上やん、後で一方通行に謝っとけよ」

上条「あー、結構本気で殴っちまったからな…。それで一方通行はどこだ?」

土御門「えっ」

上条「えっ?」

土上「「……」」

土御門「まあ…、あいつなら無事だろう」

上条「そうだな」

神裂(忘れてましたね、完全に)

上条「御坂達は大丈夫かな?」

土御門「あのポニテがテレポートしてたから大丈夫だと思うぜい」

上条「そっか」

土御門「じゃあオレはここで失礼するぜい。さらばだにゃー!」バッ

ーーーーーーーーー


上条「…なんかまたデートうまくいかなかったな」

神裂「………」

上条「ほんとに不幸だなぁ。俺は…」

神裂「…」ダキッ

上条「!? か、神裂さん?急になにをっ…」

神裂「私は当麻といるだけで幸せですよ。今回もうまくいかなかったというのなら、また2人で出かければいいではありませんか」

上条「……そうだな。不幸だなんて言ったけど俺も神裂がいるだけで幸せだよ」

神裂「あの…当麻」

上条「ん?」

神裂「そ、その、そろそろ私のことも下の名で呼んで欲しいのですが///」

上条「あ…えっと…」

神裂「……」ジッ

上条「か、火織…///」

神裂「当麻///」

上条「…じゃあ帰りますか」ニコッ

神裂「はい!」ニコッ







土御門(この空気、爆発しないかにゃー)

今日はここまでにします。
次からはイチャラブ多めで書いていこうかと…

上条「げほっ…」

神裂「当麻?大丈夫ですか」

上条「……あだまいだい。…風邪ひいたかも」

神裂「昨日のイルカショーが原因でしょうか…」

上条「どりあえずごもえぜんぜぇに連絡いれないと…」ゴホッ

Prrrrr

ガチャ

小萌『はいはーい。おはよーございます。上条ちゃん』

上条「おあ"よーございまず…」

小萌『ど、どうしたんですか!?上条ちゃんその声!』

上条「なんが風邪ひいぢゃっだみたいで今日は学校休みまず…」

小萌『だ、大丈夫なのですかっ?』

上条「どりあえ"ず今日は休んでおどなじぐじでまず…」ゴホッ

小萌『わかりました。身体を温かくしてしっかり休んでください。それではお大事に』

上条「はい…」

プツッ

神裂「それでは今日は私がしっかり看病しますので」

上条「悪いな…。でも風邪がうつるといげないからそんなに無理しなくていいぞ」ゴホゴホッ

神裂「そうやってまた貴方は…。病気のときくらいはもっとまわりに甘えてください」

上条「……ありがとう、火織」

神裂「お気になさらずに。それでは私は家事をしてますので、当麻はゆっくりお休みください」

上条「……はぁい」ゴホッ

神裂(ここまで弱っている彼も珍しい…というより可愛らしい///)

ーーーーーー
ーーー

神裂「当麻、お粥を作りましたが食べれそうですか?」

上条「あぁ、休んだら喉も少しましになったみたいだ…」

神裂「それでは」フーフー

神裂「口を開けてください」ズイ

上条「……はい?」

神裂「?、どうかしましたか?」

上条「えっ…と、どういうことでせう?」

神裂「看病すると言ったではありませんか」

上条「いやいや、流石に食事くらいは食べれますよ?」

神裂「……あーん」ズイ

上条「問答無用!?…げほげほっ!」

神裂「!、ほら大声を出すと身体に障りますよ?」

上条「………」ゴホッ

神裂「はい、あーん」ズイ

上条「……///」パク

上条「………」モグモグ

神裂「…どうですか?」

上条「すっげーうまいです///」

神裂「お口にあってなによりです。はい、あーん」

上条「あーん」パク

上条(…たまには病気もいいもんだな///)モグモグ

ーーーーーー
ーーー


ーー放課後・学校ーー

土御門「ようねーちん。なんか用かにゃー?」

神裂『当麻が風邪をひいたことは知っていますか?』

土御門「うちの担任に聞いたから知ってるが」

神裂『でしたら話は早いですね。オススメの風邪薬などがあれば紹介して欲しいのですが。彼の部屋にはそれらしいモノがなかったため買いに行こうと思いまして』

土御門「上やん、そんなに悪いのかにゃー?」

神裂『朝よりはいくらかましになりましたが、熱が下がらず…」

土御門「そうか……!」

土御門「ねーちん、薬なんかよりももっといい方法があるぜい!」

神裂『それはいったい…?』

土御門「風邪をひいた時は身体をよく温めるのが常識だぜい」

神裂『それくらい知っています。今も布団でグッスリ眠っていますし』

土御門「違う、違うんだぜねーちん」

神裂『はっ?』

土御門「熱でうなされてる恋人を温めるのに必要なのは布団なんかじゃない。それは…人肌だ」

神裂『………』

土御門「恋人ってのはそういうもんだぜい。そうすれば心も身体もぽっかぽかだからにゃー」ククク

神裂『………』

土御門「おーいねーちーん?」

土御門(あっ、また『このド素人がぁ!』パターンだなこれは…)

神裂『……助言ありがとうございました!///』

プツッ

土御門「……はっ?」

土御門「いやいや何今の反応?」

土御門「………まじで?」

土御門「ねーちん…冗談なのに…」

青ピ「あ、なあなあツッチー」

土御門「!、青ピか…」

青ピ「どないしたんそんな顔して。考えごと?」

土御門「いやいやなんでもないぜい。それよりなんか用かにゃー」

青ピ「そうそう、今日上やん風邪で休んでるやん?みんなでお見舞い行こーってなってんねんけどツッチーも行かへん?」

土御門「えっ…」

青ピ「ツッチーの学生寮って上やんと同じなんやし帰るついでにどう?」

土御門「い、いや、別にお見舞いなんか行かなくても上やんなら平気じゃないかにゃー?」アセアセ

青ピ「ボクもそう言ったんやけどなー。ふっきーとひーやんがどうしても、って言うから」

吹寄「どうせ上条のことだから食事もとらず部屋で寝てるだけだろうと思ってね。この食べるだけで一日分の栄養がとれるスペシャルパンを是非とも食べさせたいのよ」

青ピ「それお昼に食べたパンの残りやないの…」

吹寄「まだ開けてないから大丈夫よ」

青ピ(おいしくなかったんやね…)

姫神「上条くん、きっと苦しんでるだろうから私が面倒みてあげる」

姫神(あの子はしばらくイギリスに行くって言ってたから今がヒロインの座を奪うチャンス!)グッ

土御門「いやーでも急に押しかけたりしたら迷惑なんじゃないかにゃー。上やんだってみんなに風邪をうつしたくないだろうし…」

青ピ「なに言うてんの、不幸に愛された上やんの風邪がボクらにうつるわけあらへんよ」

姫神「不幸はともかく手洗いうがいをしっかりすれば予防はできる」

土御門「う、う~んでもにゃー…」

吹寄「土御門、貴様やけに上条の見舞いにいくのを拒むな…。何かあるのかしら?」

青ピ「何かって?」

吹寄「例えば…。実は上条は風邪で休んでるんじゃないとか?」

小萌「ほんとうですかっ!?」

姫神「小萌先生、急に現れてビックリした」

小萌「ご、ごめんなさい…。それより上条ちゃんが風邪で休んでるのがウソってほんとなのですかっ?」

吹寄「どうなのかしら?」

土御門「そ、そんな訳ないですたい。上やんなら今頃ベッドでバタンキューのはずだぜい」

小萌「そう…なのですか…」

青ピ「そんなに気になるんなら小萌センセーも一緒に上やんのお見舞いに行ったらええやないですか」

吹寄「それもそうね。どうですか小萌先生」

小萌「そうですね。今日の授業で使用したプリントも届けなければいけませんし」

青ピ「なら決定ー!みんなで上やん家にレッツゴー!」

土御門(まずいことになったぜよ…)

姫神「大丈夫、セリフが少ないのはただの気のせい…」

ーーーーーーーーー

神裂「………」

上条「」スースー

神裂「………」

上条「…ん」ネガエリ

神裂「!」

上条「」スースー

神裂「……」フフッ

神裂「!」ハッ

神裂「私はなにを…」

神裂「…!、そうでした、また土御門が変なことを…」

神裂「///」

神裂「さ、流石にそのようなことは…」

神裂「…し、しかし彼も随分と汗を拭いてあげるくらいは…」

神裂「そうと決まればお湯とタオルを用意して」テキパキ

神裂「流石にシャツを脱がすと当麻を起こしてしまいますね…」

神裂「服の中に手を入れて汗を拭き取るとしましょう」

スッ

神裂(思っていたよりも筋肉質ですね。やはり普段からの戦闘によるものでしょうか…)フキフキ

神裂(だとすれば随分と無茶をしている…)フキフキ

神裂(いえ、無茶をさせているのは私達ですか…)

フキフキ

神裂(私はいったいどれだけ当麻に借りをつくれば…)

上条「…ん」ピクッ

神裂「っ!」

上条「ん…」

神裂「」ドキドキ

上条「」スー

神裂「……ほっ」

神裂「って別に焦る必要などないではありませんか」

神裂「別にやましいことをしてるわけでは…」

神裂「してる…わけでは…」

神裂「///」

神裂「違いますよっ?別に当麻に触れて変な気持ちになったりなどしてませんからね!?」

神裂「って私は1人で何を…」

神裂「ともかく続きを…」

スッ

上条「!」ビクッ

神裂「………」

上条「………」

神裂「当麻?」

上条「………」

上条「スースー」

神裂「あ、貴方起きてたのですかっ!?」

上条「……スースー」

神裂「寝たふりはもういいですからぁ!」

上条「……おはようございます神裂さん」

神裂「…いつごろから目が覚めて?」

上条「神裂さんが独り言を言っていた辺りです、はい」

神裂「っ///」グググ

上条「タンマタンマ!照れ隠しでも拳を振りかざすのはやめて!!」

神裂「……」

上条「……エロいこと考えてたの?」

神裂「やっぱり殴ります!!」グッ

上条「上条さん病人!病人だからねっ!?」



ギャーギャー
ドタバタ

ーーーーーーーーー

土御門(ねーちんのやつ真に受けてないといいが…)

青ピ「にしても上やんが風邪って珍しいこともあるもんやね」

小萌「そういわれるとそうですねー。いっつも怪我でお休みしていますが、病気は初めてではないでしょうか?」

吹寄「どうせ水遊びでもしてはしゃいでたのよ、きっと」

青ピ「ほんま上やんもおバカさんやねんから」

小萌「もう、お友達のことをおバカさん呼ばわりはいけませんよ?」

姫神「上条くんがほんとにおバカさんなら風邪をひいたりしない」

吹寄「なんとかは風邪ひかないって言うからね」

青ピ「違うで2人とも、そこでひくからこその上やんなんやで?」

姫神「ふむ、そういわれるとそうかもしれない」

吹寄「まったく。そういえば土御門、上条からのメールの返信は?」

土御門「さっぱりですたい。もしかしたら寝てるのかもにゃー」

土御門(流石にねーちんを部屋に連れ込んでるのを見られるのは色々とマズイしにゃー。メールを読んでくれてることを祈るしかないか…。流石にみんなでの前でねーちんと連絡とるのもマズイからな…)

土御門(こうなったら…)

土御門「あー、せっかくだし上やんになにか買っていったほうがいいんじゃないかにゃー?」

吹寄「なにかって?」

姫神「果物とかお見舞いの品?」

土御門「そうそう。つーわけで今からスーパーでも寄って買いにいかないか?」

土御門(これで連絡をとるだけの時間は稼げる…)

青ピ「別にそんなんええやん。お見舞いに行くんが女の子ならまだしも上やんやし」

土御門「青ピぃぃぃ!!」

青ピ「えっ、なに、ボクなんか言った??」

土御門「い、いや…」

小萌「ナイスアイデアですよ土御門ちゃん。この先のスーパーでお見舞い用のフルーツでも買っていってあげましょうか」

姫神「上条くんもきっと喜ぶ」

土御門(ナイスだにゃー小萌先生!これで少しは時間を稼げる…)

??「ちょっとそこの金髪!」

土御門「この声は…」

美琴「ふんっ」

土御門「やはり超電磁砲か…」

青ピ「ちょいまちぃ!!ツッチー、いったいなんなんやこのかわい子ちゃんは…」ワナワナ

吹寄「この制服って常盤台中学のよね?」

青ピ「お嬢様学校の女子中学生といったいどんな関係なんや!!キミは…キミだけは上やんとは違うと…ボクと同じ側の人やと思ってたんやでっ!?それなのになんて酷い裏切り…」

土御門「お、落ち着け青ピ!こいつは上やんの知り合いだ!」

姫神「ちっ、またかあの男…」

青ピ「上やん…、お見舞いなんかやめてそのまま彼岸まで送ったる…」ゴゴゴ

小萌「お、落ち着いてください。青髪ちゃん」

土御門「はぁ…。ところでオレになにか用か?」

美琴「別にアンタに用なんかないわよ。その、あ、あのバカは一緒にいないのかなーって思っただけで…」

吹寄「上条なら風邪で寝込んでいるそうよ」

美琴「えっ?……そ、そうなんだ…」

小萌「これからお見舞いに行くのですが、よければあなたも一緒にどうですか?」

美土「「!!」」

美琴「いいのっ!?」

小萌「お知り合いの女の子が来てくれれば上条ちゃんもきっと元気が出ますよ」

美琴「じゃ、じゃあせっかくだから…」

小萌「ではその前にお見舞いの品を買いにいきましょう」

美琴(アイツの部屋か…)

土御門(これはマジでやばくなってきたぜよ…)

姫神「また私の影が薄くなる…」

ーーーーーー
ーーー


青ピ「へぇ、御坂ちゃんは電撃使いなんやぁ」

美琴「結構Level高いんですよ。…あのバカには、なにしても効かないけど」

青ピ「上やんの右手はチートやからなぁ。案外Level5にも勝てたりして」アハハー

小萌(青髪ちゃん…御坂ちゃんはそのLevel5さんなのですが…)

姫神「電撃なら私も使える。魔法のステッキ」スチャ

吹寄「姫神さん、いつもそれ持ち歩いてるの?」

姫神「当然、私は魔法少女だから」

土御門「喋ってる間に上やんの寮についたぜい」

美琴「へ~。ここがアイツのいる…」

青ピ「ツッチーの隣りの部屋でいいんやっけ?」

土御門「そうだにゃー」

土御門(頼むからねーちんのこと隠していてくれよ)

ーーーーーーーーー

ピンポーン

ガチャ

上条「はいはーい」

青ピ「やっほー上やん、早速やけど死にされせぇぇぇ!!!」

上条「おわっ!?なんだ?」

吹寄「うるさい!」ボコォ

青ピ「ふぎゃっ」

姫神「見事なボディ」

吹寄「ふん」

上条「な、なんだなんだ?」

小萌「も、もう!暴れちゃダメですよっ?」

上条「あっ、小萌先生。わざわざ来てくれたんですか」

小萌「こんにちは上条ちゃん。お加減はどうですか?」

上条「昼間しっかり休めたおかげでカナリ良くなりました」

吹寄「貴様のことだからろくに食事もとらずただ寝てただけじゃないの?」

上条「吹寄も来てくれたのか」

姫神「私もいる」

上条「わざわざありがとうな」

吹寄「気にしなくてもいいわ」

姫神「私も…いる」

美琴「わ、私もいるわよ!」

上条「御坂?なんでお前が…」

美琴「なによっ。私がいちゃいけないの!」

小萌「御坂ちゃんも上条ちゃんのことが心配で来てくれたのですよー」

美琴「べ、別に心配なんか…」

上条「ありがとな、御坂」ニコッ

美琴「っ///」

土御門「おい上やん」ヒソ

上条「なんだよ土御門」

土御門「メール見てないのか?」

上条「メール?」

土御門「チッ。見舞いに行くからねーちんと暮らしてることを隠せとメールしたんだが…」

上条「そうだったのか。ずっと寝てたから見てないな」

土御門「まずいな…」

上条「なんで?」

土御門「よく考えてみろ。この寮は男子寮だってのにこの街のIDを持たない女と同棲してるなんてばれたらことだぞ」ヒソヒソ

土御門(ほんとは超電磁砲に2人の同棲を見られるほうがヤバいと思うけどな)

上条「それもそうか…」

土御門「それでねーちんはどこに?」

上条「さっきスーパーに…」

吹寄「なにをコソコソしている?」

土御門「なんでもないぜい」

上条「そ、そうそう」

吹寄「ふぅん…」

姫神「上条くん、これよかったら」ハイ

上条「フルーツの盛り合わせか!ありがとう姫神」ニコッ

姫神「やっと認識された」

上条「なんの話だ?」

姫神「こっちの話」

美琴「そ、それよりアンタ1人で大変でしょ?よ、よかったら私が看病してあげてもいいわよ!」

上条「御坂が?」

姫神「私もやる」

青ピ「そんなんアカン!か弱い女の子に上やんの風邪がうつったりしたら大変やっ!!」

土御門「さっきはうつらないって言ってたぜい…」

青ピ「それはそれ!これはこれ!っていうよりも可愛い女の子に看病されるなんてズルいっ!!」

上条「それが本音かっ!」

吹寄「静かにしろっ!」ゴチンッ

青ピ「のわぁっ!」

上条「流石吹寄の頭突き…」

土御門「青ピが一撃で伸びてるぜよ…」

吹寄「ふん。それよりも上条、貴様ほんとに食事はちゃんととっているのかしら?」

上条「上条さんを見くびってもらっちゃ困ります。ちゃんと食事はとってるし水分補給も欠かさず身体を温かくして、…あ、汗もしっかり拭いてますから」

土御門(…なんだ今の一瞬の間は)

小萌「それなら安心です。上条ちゃんのことですから一日中寝てるだけかと心配してたのですよー」

上条「流石にそれはありませんよー」アハハー

上条(火織がいなかったらそうしてたな、きっと…)

土御門「じゃ、そろそろ失礼するとしようぜい。長居してこれ以上悪化したら大変だからにゃー」

土御門(修羅場が)

小萌「土御門ちゃんの言うとおりですね」

美琴「えっ…でも…」

姫神「やっぱり上条くんが心配」

上条「いやいや大丈夫だからさ」

上条(こっちはいつ火織が戻ってくるか心配で心配で…)

神裂「当麻?」

上条「はい?」

上条「あっ…」

土御門「あーあ…」

神裂「あの…此方の方たちはいったい…?」

小萌「え、えっーと?この人は上条ちゃんのお知り合いなのです?」

吹寄(随分と綺麗な人ね…)

姫神「い、今上条くんのことを『当麻』って…」

美琴「ちょ、ちょっと…なんでアナタがここに…」

神裂「!、御坂さん!?貴女こそ何故…」

上条「あー!ちょっとまってちょっと!」

神裂「当麻!何故彼女がここにっ!」

上条「火織も落ち着いてっ」

姫神「な、名前で呼び合ってるっ!?」

上条「えっとな、こっちの人達は俺の担任の先生とクラスの友達」

小萌「つ、月詠小萌です!上条ちゃんの担任をしています!」

神裂「月詠…小萌?…!貴女がっ!」

小萌「はい?」

上条「あー、こいつインデックスの知り合いなんです」ボソッ

小萌「シスターちゃんの?」

神裂「その節はお世話になりました」ペコリ

小萌「い、いえ。そんな頭をさげられるほどでは…」

上条「で、こっちが」

吹寄「吹寄制理です。上条君とはクラスメイトをさせてもらっています」ペコリ

神裂「そうですか。ご丁寧にありがとうございます」

上条「で、こっちの子が、って姫神?」

姫神「やっぱり私にヒロインは無理だった…」

上条「えっと、姫神秋沙っていって…」

神裂「確か『三沢塾』の…」

上条「そう、今は同じクラスなんだ」

神裂「そうですか。そちらで倒れている方は…」

上条「こいつはいいや。それより火織も自己紹介を」

神裂「はい。私は神裂火織と申します。彼とは…」

上条「俺の恋人です」

小吹姫「「「!!!」」」

青ピ「上やぁぁぁん!時世の句はできてるやんなぁぁぁ!??」

上条「青髪!?お前はまたかっ!」

吹寄「いい加減にだまれぇぇ!!」メキッ

青ピ「ごがぁっ!」

ドサッ

吹寄「ふー」

神裂「私が動く前に…」

上条「青髪のやつ宙を舞ったぞ…」

小萌「そ、それよりも上条ちゃんに恋人がいたなんて初耳ですよっ?」

上条「別に隠してたってわけじゃないんですけどわざわざ言う必要もないかなって」

小萌「それはそうですが…先生は少し寂しいですよ?」

上条「すみません…」

吹寄「つまり最近貴様の生活態度がよくなってきてるのはこの人のおかげかしら?」

上条「まあ、そうかな」

吹寄「なるほど…」

ガシッ

神裂「!?」

吹寄「今後とも上条のことをよろしくお願いします」

神裂「はっ?はぁ…」

上条「ふ、吹寄?」

吹寄「こいつ…いえ、彼は不幸を言い訳に普段からの生活や学業をおろそかにしていて手を焼いていましたが、どうやらあなたのおかげでここ最近は随分と真面目になって」

神裂「そ、そんな///」テレテレ

上条「吹寄さん、あなたは上条さんのお母さんかなにかでせう?」


吹寄「上条!これからは真面目な学生生活を送って恋人に迷惑をかけないように!」

上条「は、はいっ」

小萌「上条ちゃんはよく人を心配させますからねー。彼女さんにもそんなことさせてはいけませんよー?」

神裂「それでしたら心配ありません。私は当麻のことを信じていますので」

吹小「「おぉ~」」

姫神「これがヒロインの器かっ…」

美琴「ちょ、ちょっと!なんでアナタがここにいるのかまだ聞いてないんだけどっ!」

神裂「彼の看病に決まっていますが?」

美琴「そ、そうじゃなくて、なんでアナタが…」

上条「ちょっとま「彼と同じ部屋に住んでいるからですよ?」った…」

全員「えっ…」

上条「火織…」

吹寄「上条…流石にそれはどうかと…」

姫神「………」

小萌「ひ、姫神ちゃんが真っ白に!?」

青ピ「 」

小萌「青髪ちゃん!息をしてくださいっ!」

神裂「あの…なにか問題でも?」

美琴「おな、同じ部屋…同じ部屋って…そんな…」バチッ

上条「御坂?」

美琴「そ、そこまで進んでたなんて…」バチッバチ

美琴「う、うわぁぁぁぁん」ビリビリー!

上条「うぉっ!」パキィーン


ダダダッ

上条「あっぶねぇ…。急にどうしたんだあいつ?」

小萌(御坂ちゃん…)

吹寄「…まぁ、頑張りなさい」

上条「?」

神裂「……」

吹寄「あんまり長居しても悪いしそろそろ帰りましょうか」

小萌「そうですね。上条ちゃん、シスターちゃんの件もありますから心配はないと思いますがなにかあったら先生に言ってくださいね?」

上条「ありがとうございます小萌先生。吹寄と姫神も、わざわざありがとな」

吹寄「くれぐれも学生としての節度は守るように」

姫神「…お大事に。上条くん」

小萌「ゆっくり休んで、また学校で元気な顔をみせてくださいね?それでは上条ちゃんに神裂ちゃん、さよならなのです」

吹寄「失礼しました」ペコリ

姫神「…さようなら」ペコリ

神裂「こ、こちらこそわざわざありがとうございます」ペコリ

吹寄「ほら、帰るわよ青髪」ガシッ

青ピ「 」ズルズル

ーーーーーーーーー

土御門「みんな帰ったのかにゃー?」

上条「土御門?お前いつの間にかいなくなってたな」

土御門「ちょっとな」

神裂(逃げたのですね)

土御門(御坂美琴にバレるとはな、厄介な…)

上条「にしてもわざわざ見舞いに来てくれるなんてな~」

神裂「当麻のご友人は優しい方が多いですね」

上条「変な奴も多いけど」

土御門「ま、小萌先生の許可もでたしよかったぜい」

上条「ほんとだな」

土御門「それじゃあオレも自分の部屋にもどるぜよ」

上条「おお、またな」

神裂「失礼します」

ガチャ


土御門「…御坂美琴。奴が強引な手段をとらないといいが…」

ーーーーーーーーー

姫神「………」ズーン

吹寄(姫神さん…)

小萌(姫神ちゃん…)

姫神「………」

小萌「ひ、姫神ちゃん!」

姫神「?」

小萌「今日は先生のお家で晩ご飯でもどうですか?先生は久しぶりに姫神ちゃんの手料理が食べたいなー、なんて…」

吹寄「いいですね!私もご一緒しても?」

小萌「是非どうぞ!今先生のお家にいる子もいれて四人でパァーっと騒いじゃいましょう!」

姫神「………」

姫神「…ありがとう2人とも」

小萌「姫神ちゃん…」

吹寄「姫神さん…」

姫神「そうと決まれば早く行こう。小萌先生の家での焼肉は楽しみ」

小萌「や、焼肉ですかっ?流石に四人分は…」

吹寄「それもそうね。早く行きましょう秋沙」ニコッ

姫神「うん。制理」ニコッ

小萌「…うぅ。先生のお財布が…」

ーー夜ーー

上条「あのですね…火織さん?」

神裂「風邪をひいた時は身体を温めるのが1番大事なのですよ?」ギュ

上条「それくらいは上条さんも知っていますが…。人間湯たんぽは流石に…」

神裂「温かいですか?」ギュー

上条(火織の体温がっ!匂いがぁっ!)

神裂「もっと温かくしたほうがいいですね」ギュー

上条(腕がっ!脚がっ、絡まって!そんなに密着されると上条さんはがまんがっ…)

神裂「~♪」

神裂「?、当麻?顔が紅く…」

上条「」プシュー

神裂「と、当麻!?大丈夫ですかっ!当麻!とうまぁー!」

ーーーーーーーーー

美琴(あの人は確か『外』から来たのよね…)

美琴(だとしたらアイツから引き離す方法はいくらでもあるわね…)

美琴(少なくともIDは無いだろうからそれを風紀委員や警備員に調べせれば…)

美琴「ふふふ…」





黒子(お姉様…)


今日はここまでにします。
最後のとこ、
調べせれば→調べさせれば
です。またミスった…
またちょっと忙しくなりそうなので投下速度が落ちるか投下量が減るかもしれません。
読んでくれてる方、申し訳ありません。

ーーファミレスーー

黒子「本日はお集まりくださり感謝いたしたます」

黒子「皆様をお呼びさせていただいたのには理由が…」

一方「前置きが長ェ」

黒子「…おほん。お姉様のご様子が最近おかしいですの」

一方「ここンとこずっとじゃねェのか?三下の件で」

黒子「それが最近は一段とおかしくて…。なんといいますか…覚悟を決めたような思い詰めたような目をしていますの」

黒夜「それもうやばいんじゃねぇの?」

黒子「ですから取り返しがつかないようなことが起きる前にどうにかしようと…」

一方「もう手遅れだろ」

黒子「そ、そんなことはありません!お姉様も根は優しい方です。ただ、今はまだ気持ちの整理がつかずに迷走しているだけですの!」

一方「とンだ迷惑もンだな」

黒子「くっ…。ですからお姉様を正気にするために皆様にご協力をお願いしたいのですが…」

一方「めンどくせェ」グデーン

黒子「言うと思いましたのっ!」

一方「わかってンなら呼ぶなよ…」

黒子「第一位様はそれでいいんですのっ?学園都市が誇るLevel5同士として困っていれば助け合うのが道理ではありませんの!?」

一方「でもよォ、オレ以外のLevel5っつったらブッとンだ奴ばっかじゃねェか」

黒夜「オマエが1番ブッとんでるよ」

一方「ンな奴らが困ってるってもよォ…。つーかアイツは困ってるンじゃなくてただの暴走だろォが」

黒夜「オマエが1番よく暴走してるけどなぁ」ケラケラ

一方「潰すぞクソ餓鬼」

一方「つーかドリンクバー往復係りはどォした?」

黒子「どうやら怪我をして入院なさったとか…」

黒夜「まーた何をやらかしたのかねぇ、浜ちゃんは」

一方「ま、どォでもいいがなァ」

一方「つーかもォ別にいいだろ。三下は女つくってハッピーエンド。それ以外はバッドエンドってことで」

黒子「なんて酷いお考えを…」

一方「だってオレもう、これ以上アイツらに関わりたくねェ…」

黒夜「なんかあったのか?」

一方「……別に」

黒子(なんですの、今の間は…)

黒夜「ま、こんなヘタレな第一位はほっといて、どうするか考えようぜ、白井ちゃん」

黒子「黒夜さん…」

黒夜「乗りかかった船だし付き合ってやるよ」

黒子「ありがとうございます。それではモヤシな第一位様は放っておいてどうするか考えましょうか」

一方「おィおィ、さっきから何をいっちゃってくれてるンですかァ?」

一方「ヘタレ?モヤシ?いったい誰のことなのかなァ?」

黒夜「んなもん女子中学生を相手にするのにビビってがたがた震えてる白モヤシにきまってんだろうが」ニヤニヤ

一方「あァっ!?」

黒夜「どうしたんだよ、第一位。ほんとのこと言われて焦っちゃたか?」ニヤニヤ

一方「よォしわかった、オマエら今からひン剥いてどこぞの路地裏に捨てられても文句言うンじゃねェぞ」ピキピキ

黒夜「おいおいひん剥くって、まさか私らの身体に欲情でもしちゃったのかよ?」

黒子「まあ、なんと汚らわしい」

一方「よっぽど愉快なオブジェになりたいよォだなァァ!?」

店員「あの…他のお客様のご迷惑になりますので、あまり大きな声は…」

黒夜「だってよ、第一位」ニヤニヤ

一方「テメェ…」ピキピキ

黒子「申し訳ありません」

店員「いえ」ニコッ


店員(一方通行さん…。女子中学生2人連れなんて…。あなた、ほんとにロリコンだったんですね…)

黒夜「で、第三位のことはどうすんの?」

黒子「どうしましょう?」

一方「……消すか」

黒子「あなたが言うと冗談に聞こえませんのでやめてください」

黒夜(多分冗談じゃねぇな)

一方「手っ取り早ェのに…」

黒子「お姉様を傷つけるのは無しの方向でお願いします」

黒夜「んー。他にいい男でも用意するとか?」

黒子「上条さんの代わりといいますと、最低でもお姉様より強い方でないと」

黒夜「じゃあ第一位でいいんじゃね?」

一方「お断りしまァす」

黒夜「じゃあ第二位だな。アイツなんか綺麗になったんだろ?」

一方「アイツのデフォ、昆虫らしィぞ」

黒子「却下ですの」

黒子「って、マトモな方はいませんのっ?」

一方「まてコラ、オレはマトモだろォが」

黒子「そもそもお姉様にとって、上条さんの代わりはきっと存在しません」

一方「…つーかアイツって三下に告白とかしてねェだろ」

黒夜「まじで?」

黒子「おそらく…」

黒夜「つまり振られて逆恨みってわけじゃねぇんだ…」

一方「そォいやオマエ、オリジナルが三下のこと好きって知ってたのか?」

黒夜「ハワイでの様子見たら流石にな」

黒子「オリジナル?ハワイ?」

一方「気にしたら負けだぞモノクロ」

黒子「モノクロとは誰のことですの?」ニコニコ

一方「オマエ以外に誰がいるンだよ」

黒子「………ホワイトアスパラ」ボソッ

一方「喧嘩売ってンのかァァ!!」

黒子「沸点低すぎでしょうっ!?」

一方「うっせンだよォォ!この貧乳オセロォ!!」

黒子「だっ、誰が貧乳ですのぉぉ!?」

一方「オモテでろや三下ァ!白黒ハッキリつけてやンよォォ!オセロだけになァァ!!」

黒子「アスパラらしく土の中に埋めてやりますのぉぉぉ!!!」

ヒュン


黒夜「これがツッコミ不在の状況か…」


店員(ほんともう帰ってくださいよぉ…)

ーーーーーー
ーーー


黒夜「…で、決着ついたのか?」

一方「軽く捻ってやったぜ」ケラケラ

黒子「えぐっ…えっぐ…」グスグスッ

黒夜「女の子泣かすとかまじで鬼畜だな」

一方「オレに常識は通用しねェ!」

黒夜「大丈夫か?白井ちゃん」

黒子「うぅ…」グスッ

一方「……つっこめよ」

黒子「ひっく…」グスッ

一方「………」

一方「めンどくせェなァ!協力してやるから泣きやめよっ!」

黒子「それでは続きを」ケロッ

一方「オマエ…嘘泣きかよ…」ピキピキ

黒子「女の涙は時として武器になりますのよ?」フフン

黒夜(覚えとこー)

一方「…帰る」スッ

黒子「あらあら、協力すると言っておきながらめんどくさくなると逃げるとは、これが学園都市第一位でしたのね」

一方「あァ?」

黒子「上条さんの幸せのためでもあるというのに…」

一方「………」

一方「場所変えるぞ…」

黒夜「なんで?」

一方「腹へったからなンか食う。話はそれからだ」

黒子「ご協力感謝します」

一方「三下のためだァ…」

黒子(ほんとうにツンデレですの)


カランコロンカラン



店員「あんのロリコン…結局何も頼んでないじゃないですかぁ!!」

ーー上条宅ーー

神裂「当麻。少しいいですか?」

上条「どうした?」

神裂「洗濯機の調子がおかしいのですが…」

上条「どれ。あー、壊れちゃったかな。これは」

神裂「そう…ですか」

上条「けっこう古い型だからな。それにもしかしたらこないだの御坂のビリビリの影響もあったのかも。…火織?どうかしたか?」

神裂「あ、いえ…。洗濯機を見るとイギリスに置いてきた友のことを思い出して…」

上条「えっ?友?」

神裂「はい。布団丸洗いという偉業をなしとげた信頼という絆で繋がった我が友…、当麻?」

上条「い、いや…火織が物を大事にする人とは思ってたけどそこまでとは…」プププ

神裂「か、彼は私の言葉に懸命に応えてくれたのですよ?」

上条「へ、へぇ」プププ

神裂「そ、それに私だけではありません!以前にこの街でも自動販売機に語りかける男性を見ました!」

上条「自動販売機に語りかけるって、流石にそんなやつ…」

神裂「いたんですっ!純白の学生服を着て頭に鉢巻を巻いた人がっ!」

上条「疑わしさ倍増!?そんな格好のやついないだろっ」

神裂「確かに見たんですっ!」

上条「ま、いろんなやつがいるからな~」

神裂「流された気がします…」

神裂「それよりどうするのですか?」

上条「もうこれだと修理に出すより新しいの買ったほうがいいかな」

神裂「では今日はお買い物デートですね」ニコッ

上条「そうだな」ニコッ

上条「じゃあ早速買いに行こうか」

神裂「はい♪」

ーーデパート・家電売り場ーー

神裂「…すごい品揃えですね」

上条「けっこう大型の店だからな。さてと、いいのあるかな~」

神裂「あっ!」

上条「なんだ?」

神裂「いえ、この洗濯機は女子寮に置いてあるのと同じ物でしたから…」

上条「ああ、火織の友達(笑)」

神裂「なんですか、(笑)とは」プクゥ

上条「怒らない怒らない」

上条(ほっぺた膨らましてる火織可愛い///)

神裂「まったく…。しかし頂いた時は最新型と言われたのに、もう別に新しいものが出ているのですね」

上条「まぁ、学園都市だからなぁ。すぐに新しいもの作っちゃうんだよ。おかげで割りと新しいのもすぐに安くなるんだけど」

神裂「そうですか…。少し複雑な気持ちです」

上条「そこまで入れ込んでるのか、その洗濯機に」

神裂「はい。今だってオルソラやアンジェレネが壊したりしてないか心配で心配で」

上条「そんなに気になるなら連絡とかすればいいのに」

神裂「流石に洗濯機が心配だからといって連絡をするのは…」

神裂(というより、彼のもとにいるのがバレるのを避けるため連絡できなかったのですが…)

上条「まあでもこれはまだちょっと高いかな。別のやつも見てまわろう」

神裂「はい」

ーーーーーー
ーーー


上条「けっこういいのあるな~」

神裂「当麻の部屋にあったものより凄い機能があるのに随分とお安く…」

上条「よし」

神裂「どれにするか決めたのですか?」

上条「いや。このまま他の店もまわって値段を比べるんだ」

神裂「ここで買わないのですかっ?」

上条「もし他の店で同じやつが安く売ってたらもったいないだろ?」

神裂「確かに…。それでそちらで買うと…」

上条「違うな。それをネタに元の店でそれより安くなるように交渉するんだ。少しでも節約するためにな」

神裂「か、買い物ひとつにそんな苦労を…」

上条「上条さんは貧乏学生ですからそれくらいはしないと。さてじゃあ、行こうか」

神裂「は、はい」


ーー別の家電量販店ーー


上条「ふーむ」

神裂(随分と真剣な顔を…)

上条「どうしよう…こっちの店だとポイントがつくけどあっちの店は送料が無料か…」

神裂「あの…当麻?帰りは私が持ちますけど…」

上条「えっ?い、いやそれはダメだろ。女の子にこんな重い物持たせられないし」

神裂「女の子…///」

上条「こうなったら交渉して安くしてもらうか…」

??『おや?』

上条「ん?あっ、お前は…」

白垣根『お久しぶりですね』

上条「よう。確か…垣根だっけ?」

白垣根『正確には「未元物質」によって構成された「垣根帝督」という存在ですが…。どのように呼ばれても構いません』

上条「ふーん?よくわかんねぇけど元気そうでなによりだ。今日はフレメアは一緒じゃないんだな」

白垣根『ええ。一応別の個体を小さくして護衛にあててますが最近は特に何事もなく』

上条「なら安心だな。垣根はここでなにしてんだ?」

白垣根『冷蔵庫を買いに』

上条「冷蔵庫?故障でもしたのか?」

白垣根『いえ、新しい冷蔵庫が出たらしいのでどういったものなのかと思いまして…』

上条「新しいのがでるたび買ってんの!?」

白垣根『何故か買ってしまうんですよ』

白垣根『そういったあなたは何を?』

上条「洗濯機が壊れちゃってさ、新しいのを買いにきたんだけど、ポイントと送料のどちらをとるか悩んでて…」

神裂「ですから私が持ちますと…」

上条「それはダメだって」

白垣根『失礼ですがこちらの女性はいったいどなたですか?』

神裂「申し遅れました。私は神裂火織と申します」

上条「俺の恋人なんだ」

神裂「もう、当麻は///」

上条「いいじゃん別に」ニコニコ

神裂「まったく…///」

白垣根『そうでしたか。私は「垣根帝督」といいます。以後お見知り置きを』ニコッ

神裂(物腰は柔らかですがこの雰囲気、只者ではありませんね…)

白垣根『先程送料のことを気にしていたご様子でしたが、それなら私があなたのお宅までお届けしますよ?』

上条「まじでっ?」

白垣根『ええ。あなたには彼女の件で助けられましたからこれくらいは』

上条「でも冷蔵庫も買うんだろ?けっこうかさばるんじゃ…」

白垣根『私の能力なら空も飛べますし問題はありません』

上条「じゃ、じゃあお願いしようかな」

白垣根『お安い御用です』ニコニコ

ーーーーーー
ーーー



上条「住所はここだから部屋の前に置いててくれるか?」

白垣根『わかりました。それでは』バサッ

神裂「!」

バッサバッサッ

上条「ありがとなー」

上条「いやー、助かっちゃったな~」

神裂「……彼は天使か何かなのですか?」

上条「えっ。…あぁ、確かに能力
はそれっぽいな。流石にそんな恐ろしくは…いや、学園都市第二位だからそんぐらいは強いかも…」

神裂「第二位…というとこの街で二番目に強いと?」

上条「序列については俺はよくわかんないけど多分そうなのかな?ちなみに水族館であった白いやつは第一位で御坂は第三位だぞ」

神裂「!、第三位…。御坂さんが…」

上条「そういや知らなかったっけ」

神裂「ええ…。第三位ですか…」

上条「考えたら聖人と超能力者ってどっちが強いんだろうな?」

神裂「私にはわかりかねますが…」

神裂(当麻のためなら負ける気などさらさらありませんね)

上条「ま、みんな仲良く平和が一番だけどな」

神裂「…そうですね」

上条「時間もけっこう余ったしどっか寄ってこうか?」

神裂「それでしたら一度行ってみたい所が…」

ーー映画館ーー

上条「映画か…。火織は映画館にきたことなかったのか?」

神裂「ええ。あまりそういった娯楽施設には縁がなかったものですから」

上条「まあ、俺もあんまり映画館に来ることはないからな。それはそうと何観ようか?」

神裂「あの、できればこれを観たいのですが…」

上条「これって恋愛映画?」

神裂「はい。以前TVで特集をしていまして、機会があれば是非当麻と観れたらなー、なんて…」

上条「じゃあもうすぐ始まるみたいだしこれにしようか」

神裂「はい!」

ーーーーーーーーー

上条「わざわざ特集組まれてただけあってけっこう混んでるな」

神裂「そうですね。あっ、もうすぐ始まりますよ」

ビーー

神裂(カップルオススメの恋愛映画。いったいどういったものでしょうか…)

ーーーーーーーーー

男『僕は君のためだったらこの世界を敵にまわしたってかまわない!』

女『男…』

男『君を必ず幸せにしてみせる!僕と結婚してくれっ!!』

女『……はい!』

男『女ぁぁ!!』

女『男ぉぉ!!』

ダキッ

神裂「………」ジッ

上条(火織、ものすごく集中してるな…。内容はけっこうありきたりなやつだけど)

上条(いつか俺も…)

上条(はっ?何考えてんだ!?け、結婚っていくらなんでも…///)

上条(でも…もしそんなことになったら魔術側の火織に迷惑かけることになるのかな…)

上条(………)

ーーーーーー
ーーー


神裂「………」

上条「まさか最後の最後で男が仕事でヘマして南米に飛ばされるなんて……」

神裂「………」

上条「女も女で妹や弟達のために日本を離れられずに遠距離恋愛だなんて……」

神裂「………」

上条「現実とはなんて非情な…」

神裂「………」

神裂(な、なんてものを観てしまったのでしょう…)

神裂(始めは私と当麻を重ねて観ていたのにあんな結末を迎えるなんて…)

神裂(よくよく考えれば私だっていつまでもこの街にいられるわけではないのですし)

神裂(あの映画のように私と当麻も…)

上条「火織!」

神裂「!」

上条「大丈夫か?泣きそうな顔してるぞ…」

神裂「えっ、いやっ、そんなことは…」

上条「確かにあの映画はあんな終わり方だったけどそれでもあの2人は幸せだったんじゃないかな」

神裂「………」

上条「もう暗くなってきたし帰ろうか」

神裂「…はい」

ギュ

神裂「!?」

上条「手、繋いで帰ろうぜ。火織のこともっと近くに感じたいんだ…」

神裂「当麻……」

神裂「私も同じ気持ちです」ギュ

上条「じゃ、帰ろっか」ニコッ

神裂「はい」ニコッ

今日はここまでにします。
みこっちゃんも流石に美/琴や培養液やお墓の下なんてことにはならないようにしますので。

ーーケン◯ッキーフライドチキンーー


黒子「…で・す・か・ら!!お姉様を傷つけるのは無しだと言ったでしょう!!」

一方「あァいうやつはいっぺン痛ェめに合わねェとわかンねェンだよ!!」

黒夜(ソースは自分ですってかぁ?)モキュモキュ

黒子「だからといって、貴方が手をだしてどうするんですの!? ここは当事者である上条さんと彼女さんとの3人で解決しませんと!」

一方「かんけェねェ! かんけェねェンだよォォォ!!」

黒夜(肉うめぇ…)モキュモキュ

?? 「クーロにゃーん!」ガバッ

黒夜「ふごっ??」

一方「あァ!?」

黒子「誰ですのっ!? ……って、えっ?」

番外個体「やっほう殺しにきたよ、第一位」ナデナデ

一方「なンでオマエがここにいるンですかァ?」

番外個体「ミサカ、あなたに会いたくて…会いたくて……」ナデナデ

一方「ふるえてたのか?」

番外個体「殺したいほどに☆」ナデナデ

一方「武者震いじゃねェか…」

黒夜「つーかなでるのやめろォ!!禿げたらどォしてくれンだよォ!?」

番外個体「別にいいじゃん。ミサカが禿げるわけじゃないし」

黒子「あ、あの…こちらのお姉様によく似た方は…?」

番外個体「お姉様?…あぁ、おねーたまの知り合いか」

黒子「おね…??いったいどういう…」

一方「白黒ォ…」

黒子「なんですのっ?」

一方「ベクトルチョップ!」ビシッ

黒子「あふん」ドスッ

番外個体「うっわ、ひっど。 いきなり気絶させるとか流石第一位はやることが違うねー」ビビビ

黒夜「おィコラっ!変なポーズとらせンなっ!!」シャキーン

一方「しかたねェだろ。 オリジナルの許可なくクローンのこと言えねェンだからよォ…」

番外個体「とか言って、 ほんとは説明すんのがメンドくさかっただけなんじゃないの?」

一方「………」

番外個体「図星かよっ!」ビビビ

黒夜「コラっ!いいかげンにしろっ!」クルクルー

一方「ほンとに何しにきやがった?」

番外個体「これ第一位のチキン?」

一方「…あァ」

番外個体「」モキュモキュ

一方「………」

番外個体「コーヒーも貰うね」ズズッ

一方「………」イラッ

番外個体「マッズ」

一方「オマエはわざわざ嫌がらせしにきたンですかァ?」

番外個体「実はそのことできたんだよね」

一方「どォいうことだ…」

黒夜「無視すんなよぉ…」

番外個体「なんか最近さ、MNWでメチャクチャ悪意とか負の感情拾っちゃうんだよね」

一方「………」ピクッ

番外個体「その大部分がさぁ、嫉妬?ってかんじでけっこうきてんのよ。 今だって第一位と仲良くしてるクロにゃんとかそっちの子とかにも憎しみの対象になりそうだし」

黒夜「あぁ、だから今日はそんなに冷たいかんじなのか?」

番外個体「いや、クロにゃんには割と普段からこんなかんじだけど?」

黒夜「………」

番外個体「あっ!まさかショックうけちゃった?」

黒夜「はァっ!?なンでンなことでショックうける必要があるンですかァァ!?」

番外個体「そうだよねぇ。 クロにゃんはミサカと違ってぼっち系じゃないもんねぇ」ニヤニヤ

黒夜「テメェ…」ピキピキ

一方「おィ、番外個体」

番外個体「なーに?」

一方「その…原因はわかってンのか?」

番外個体「だからMNWで負の感情が蔓延して…」

一方「そっちじゃねェ」

番外個体「?」

一方「ネットワークに負の感情が蔓延してる理由のほうだ」

番外個体「あぁ、それならわかってるよ。上位個体曰くヒーローさんに彼女ができたらしいって情報がMNW内で拡まってるのが原因だってさ」

一方「………」

黒夜「なぁ。第三位のクローンってことは…」

一方「オレは…アイツらを傷つけることなンてできねェ…」

番外個体「何の話?」

一方「実はなァ……」

ーーーーーー
ーーー



番外個体「あひゃひゃひゃひゃ!なんか面白いことになってんねぇ。ミサカそういうドロドロしたのだぁーい好き」

一方「『妹達』まで敵にまわるとはなァ…」

番外個体「まったくおねーたまにも困ったもんだねぇ」ケラケラ

黒夜「末恐ろしいな。御坂遺伝子」

番外個体「んー?それはミサカのことも入ってるのかなー?」

黒夜「あたりめぇだろ」

番外個体「そういうこと言うクロにゃんには…」

黒夜「お、おい…」

番外個体「じゃーん!猫耳パーツだよん」

黒夜「なンでオマエがそれ持ってンだよォ!!?」

番外個体「なんでっかな~?ミサカ小難しいことわかんなーい」

一方(オレがやったやつじゃね?)

番外個体「ただのオモチャだから頭にちょこんと乗せるだけでいいんだよ?」

黒夜「ンな恥ずかしいもンつけれるかァァ!!!」

番外個体「まあクロにゃんの意見なんかミサカ知らないんだけど」ビビビ

黒夜「あぎゃぎゃぎゃぎゃ」グルグルー

一方「それよりもこの件で暴走しがちな個体はいやがンのか?」

番外個体「今のところはいないっぽいけど? 暴走しそうなのは上位個体が命令とばしておとなしくさせたり、冷静さを保ってる別の個体がなだめたりってかんじかな?」

一方「全部が全部嫉妬に狂ってるってわけじゃねェンだな?」

番外個体「流石におねーたまレベルのはいないよ。一応ヒーローさんの気持ちを優先させるって意見も出てるしね」

一方「そォか…」

番外個体「でもできるだけサッサとこの問題を解決して欲しいんだけどねー。ミサカとしては」

一方「…大丈夫か?」

番外個体「えっ、なにっ? もしかして第一位ったらミサカのこと心配してるの? さっすがミサコンは違うねー」ニヤニヤ

一方「……チッ」

番外個体「ま、たいしたことないから安心してよ。ふとした拍子にあなたを殺しちゃうかもってだけだから」

一方(……あれ? もしかしてコイツが1番オリジナルに近い…?)

番外個体「どうかした?」

一方「い、いやっ。なンでもねェ」

番外個体「ふーん?まあ詳しいことは上位個体に聞いてよ。説明めんどいからさぁ」

一方「おォ」

番外個体「じゃあミサカはそろそろ帰るけどあなたも早く帰ってきてね?黄泉川が今日はハンバーグだって言ってたから」

一方「また炊飯器ハンバーグか…」

番外個体「クロにゃんもまったねー」ヒラヒラ

黒夜「もォ二度と顔見せンなっ!!」

一方(『妹達』か…。強さ的に考えればオリジナルと違って手ェだすなンてことはしねェと思うが…)

一方(数が多いのが問題だなァ…。こうなったら三下の口からきっぱりと言わせるか?)

一方(いや、下手なマネすれば余計にメンドクセェことになるかもしれねェし)

一方(だからってオレがいきなり諦めろなンて言えねェしなァ…)

一方「はァ…」

黒子「う…うん…」

黒夜「あ、起きた」

黒子「ん…。わたくし眠っておりましたの?」

一方「グッスリとな」

黒子「ナイスバディなお姉様にお会いした夢をみていましたの」

一方「一生かかってもありえねェ話だな」

黒子「お姉様は少し慎ましいくらいの胸がよろしいんですの!」

一方「それはそうと白黒。オマエ、超電磁砲をどォにかして説得しろ」

黒子「は?なんですの、急に…」

一方「こっちはこっちでやることができたンだよ。力ずくがダメってンならオマエがどォにかしろ。いいな?」

黒子「……わかりました。お姉様はわたくしが説得してみせます」

一方「よォし。じゃあ今日は解散だ」

黒夜「いつの間にかけっこう暗くなってんな」

黒子「門限がありますのでわたくしはここで」

黒夜「じゃーなー」ヒラヒラ

一方(とりあえず帰ったらあのガキに話を聞いてみるか…)

ーー上条宅ーー

神裂「当麻、今日もいっしょに寝ましょうね?」

上条「な、なにを言ってるんですかっ?火織さん!?」

神裂「当麻はまだ病み上がりなのですから寝るときにしっかり温かくしないといけませんし」

上条「だからって人間湯たんぽはもう結構ですよ!?」

神裂「むぅ」

上条(ぐっ…か、可愛い…)

上条(ってダメダメ!そろそろ本気でガマンがきかなくなってくる!)

上条(……あれ?別に恋人同士だからそういうのってオッケーなんじゃ……)

上条「………」

神裂「当麻?」ツンツン

上条「うぉいっ!?」

神裂「!」ビクッ

上条「あ…いや、なんでもない、なんでもない。上条さんはなにも考えてなんかいませんからねっ?」

神裂「は、はぁ…?」

ピンポーン

上条「あっ!誰かきたみたいだぞ?」

神裂「では私が」

ガチャ

神裂「どちら様でしょ…う」

御坂妹「夜分遅くに申し訳ありません、とミサカは決まり文句を言いつつ頭を下げます」ペコリ

神裂「御坂…さん…?」

上条「あれ? 御坂妹? どうしたんだ?」

御坂妹「あなたに大事なお話があってきました、とミサカは女性を意識しつつあなたの質問に答えます」

神裂「えっ…い、妹さん…ですか?」

上条「あーそうそう!こいつ御坂の妹なんだよ!そっくりだろ?」

神裂「本当に瓜二つですね…」

御坂妹「お姉様とは遺伝子レベルで同じですから、とミサカは補足して説明します」

神裂「つまり双子ですか」

御坂妹「双子とは違いますが…」

上条「そ、それよりも大事な話って?」

御坂妹「単刀直入に申します。ミサカはあなたのことが好きです、とミサカは顔を赤らめながら本心を吐露します///」

上条「えっ…?」

神裂「!?」

御坂妹「あの日、あの時、あの場所で、ミサカを助け出し、ただの実験動物でしかなかったミサカ達に生きる意義を教えてくれたあなた。ミサカはそんなあなたのことが好きなのです、とミサカは生まれて初めての告白をします」

上条「……御坂妹…俺は…」

御坂妹「知っています。あなたに恋人がいることも、その方がそちらの女性だということも、とミサカは情報通であることを自慢します」

御坂妹「それでも…ミサカは自分の気持ちを抑えることができませんでした。ミサカが望んだ結果にならなかったとしても、あなたの口からキチンとした返事を聞きたいのです、とミサカはあなたの目を見て返事を待ちます」

上条「…ゴメン。俺はお前の気持ちに応えられない。俺はここにいる火織のことが誰よりも好きだから」

神裂「当麻…」

御坂妹「わかってはいましたが結構キツイですね…、とミサカは涙を堪え、膝から崩れ落ちるのを防ぎます」

上条「えっと…ゴメン…」

御坂妹「謝らないでください。ミサカはこれでも満足しています。初めての告白に初めての失礼。あなたのおかげで経験できました」

上条「御坂妹…」

御坂妹「これからはあなたの恋路を影ながら応援することにします、とミサカは爆発しやがれこのリア充という本音を隠して宣言します」

上条「隠せてない隠せてない」

御坂妹「それではそろそろ失礼します。夜分遅くに申し訳ありませんでした、とミサカはこれまた決まり文句を言いつつ頭を下げます」ペコリ

上条「気をつけて帰れよ」

御坂妹「…ありがとうございました」

上条「…こっちこそ」

御坂妹「それでは目下最大の障害はこのミサカに任せておけっ! とミサカは意味深なセリフを残して立ち去ります」バッ

神裂「 」ピクッ

上条「は? 障害…?」

ーーーーーーーーー

御坂妹(振られてしまいました…)トボトボ

御坂妹(わかってはいましたが以外とこたえますね…)

御坂妹(胸がチクチクと痛みます)

御坂妹(全妹達を代表して告白しましたが、やはり結果は予想通り)

御坂妹「はぁ…」グスッ

御坂妹(今夜はネットワークで慰め合うとしましょう)

御坂妹「末の妹達には悪いが今夜のMNWは盛り上がることこの上なしだぜ、とミサカは独り呟きます」

ーー上条宅ーー

上条「…それにしても驚いたな。御坂妹が俺のことを好きだったなんて。今までまったく気付かなかった」

神裂「それは当麻が鈍感だったからでしょう?」

上条「そう言われると返す言葉もないんだよなぁ…」

神裂(やはり彼のことを想う女性は多いのですね)

神裂「…あの当麻」

上条「どうした?」

神裂「先程貴方が言っていた…わ、私が誰よりも好きというのは…」

上条「当然俺の本心だよ?」

神裂「///」

上条「御坂妹には悪いけど、俺には火織以外の女の人のことなんか考えられないからさ」

神裂「当麻…///」

上条「なんか恥ずかしいな///」

神裂「当麻」

チュッ

上条「!?」

神裂「ふふっ///」

上条「えっと…」

神裂「当麻がそこまで私のことを想ってくれているなんて嬉しいです///」テレテレ

上条「火織…俺からもキスしていいか?」

神裂「……」コク

チュッ

神裂「ん…っ…」

上条「…はっ…ちゅっ…」

神裂「んっ!…んん…ちゅっ」

上条「ぷはっ…」

神裂「ん…」トロン

上条「!」ゾクゾクッ

上条(か、火織の顔エロすぎっ…)

神裂「とう…ま?」

上条「火織!」ガバッ

神裂「えっ?きゃっ!?」ドサ

上条「………」

神裂「と、当麻…?」ドキドキ

上条(や、やべぇ…。つい押し倒しちまった…)バクバク

神裂(こ、この状況はっ!そ、そんなまさか…)

上条「か、火織…」

ブンッ

上条「へ?」

ズドン

上条「ぎゃっ!?」ガクッ

神裂「も、もう当麻は!もっと雰囲気などを大事にしてください!こ、こんな玄関で急に押し倒すなど///」

神裂「そ、それにこういうことは同意のもとで行うべきかと…///」

神裂「まあ?当麻がどうしてもとおっしゃるなら私だって覚悟を決め…?当麻?」

上条「」チーン

神裂「……また…やってしまいました…」

神裂(ま、まあ今回はそういうことはまだ早かったということに…)

神裂(…今のうちに彼を布団に運んで寝てしまいましょう)

神裂(ふふ、今晩も当麻の温もりを感じることができます♪)

今日はここまでにします。
次は土日に来たいと思いますが無理だったら10日ほど先になるかもです…

ーー常盤台学生寮ーー

黒子「…お姉様、お話がありますの」

黒子「最近のお姉様のご様子は目にあまります」

黒子「このままでは風紀委員として…」

黒子「…いえ」ブンブン

黒子「違いますの。権力を振りかざすようでは第一位様と同じ」

黒子「……ふむ」

黒子「お姉様!お姉様はすでに敗北しておりますの!」

黒子「……これもダメですわね。煽ったりなどしたらお姉様と相対することになるやもしれません」

黒子「ふーむ。難しい」

コツコツ

黒子「! この足音はっ!」

ガチャ

美琴「ただいま」

黒子「お、お帰りなさいまし。お姉様」

美琴「黒子、あんた今日もどっか行ってたの?」

黒子「え、ええ、まあ…」

美琴「……一方通行?」

黒子「! ……少しご相談を」

美琴「アイツに相談って…。悩みがあるんだったら私に言ってくれれば…」

黒子「お姉様のことですの」

美琴「?」

美琴「私のことって、いったい何よ」

黒子「お姉様、いいかげんに現実を見てくださいまし!」

美琴「!」

黒子「お姉様が上条さんのことをお慕いされていることは知っております。だからといって上条さんとその恋人さんとの仲を引き裂こうとするのは間違っていますの」

美琴「………」

黒子「お姉様にとって上条さんが特別な方であるように、上条さんにとって彼女さんは愛してやまない特別な存在なんですのよ?
お姉様は上条さんを不幸にしてまでご自分のお気持ちを押し通すおつもりでいらっしゃいますの?」

美琴「………」

黒子「お姉様…」

美琴「黒子…」

黒子「は、はい!」

美琴「もう…寝るわね。おやすみ」

黒子「お姉…様…」


ーー翌日ーー

美琴「ん…」

美琴「ふぁ…」ムクリ

美琴「黒子は…風紀委員の仕事か…」

美琴「………」

~~~~~~~~

黒子『現実を見てくださいまし!』

~~~~~~~~

美琴「……コンビニでも行こう」

ーーコンビニーー

美琴「はぁ…」ペラッ

美琴(私のやり方が間違ってることくらいわかってるわよ…)

美琴(それでも私はアイツのことが…)

御坂妹「なにをしているのですかお姉様、とミサカは偶然を装い話しかけます」

美琴「! あんた…」

御坂妹「ども」ペコリ

美琴「久しぶりね…」

御坂妹「元気がありませんね。…あぁ、今週の漫画雑誌は合併号でしたね、とミサカはお姉様の落胆の理由を推測します」

美琴「んな理由で落ち込むかっ!」

御坂妹「つまり落ち込んでいるのは事実なのですね、とミサカは誘導尋問に成功したとほくそ笑みます」ニヘラ

美琴「…たちの悪い妹ね」

御坂妹「お姉様に言われたくありません」

美琴「それよりも用があるんでしょ?場所を変えましょうか」

御坂妹「その前にこちらの新発売である『紅生姜シュークリーム』なるものが気になります、とミサカはお姉様の財布をアテにします」チラッ

美琴「……あんたって結構モノ好きなのね」

御坂妹「それはお姉様も同じでしょう、とミサカはミサカの特異性をお姉様の所為にします」

美琴「はあ…」

ーーとある公園ーー

美琴「ヤシの実サイダーときなこ練乳、どっちがいい?」

御坂妹「…スッキリする方をお願いします、とミサカはあのクソまず新商品の味を…うっぷ」

美琴「はいサイダー」スッ

御坂妹「あ、ありがとうございます、とミサカは奪うように受け取りすぐさま飲みにかかります」プシュッ

ゴクゴク

御坂妹「ぷはぁっ、とミサカは気持ちの良い声をあげ、口の中に残る紅生姜の風味を洗い流します」

美琴「落ち着いたみたいね」

御坂妹「おかげさまで。しかし、このサイダーを飲んだことによりミサカもお姉様の悪事の片棒を担いでしまったのですね、と道を踏み外したことを悔みます」

美琴「今日はちゃんとお金入れて買ったわよ!」

御坂妹「『今日は』…」

美琴「………」

御坂妹「………」

美琴「で、用件は?」

御坂妹(話そらしやがったよこの女、とミサカはお姉様の自由っぷりに口には出さずほとほと呆れます)

御坂妹「そうですねそろそろ本題に入りましょう」

御坂妹「ミサカは…あの人に告白をしました、とミサカはお姉様に事後報告をします」

美琴「……へっ?」

御坂妹「その結果ミサカは見事なまでに玉砕、つまり失恋をした、とミサカはあの時のことを思い出し思わず目頭を抑えます」

美琴「ちょ、ちょっと…告白って…。でもアイツには…」

御坂妹「恋人がいることはミサカも重々承知しています。それでもミサカは自らの気持ちを抑え、泣き寝入りするなどとしたくなかったのです」

美琴「………」

御坂妹「ミサカは後悔などしていません。むしろこのままなにもせずにいたほうがミサカは後悔していたでしょう」

御坂妹「お姉様。お姉様も自らの本心を彼にぶつけるべきです、とミサカはお姉様の背中を後押しします」

美琴「………」

御坂妹「お姉様、ミサカの用件はこれで終わりです、とミサカはこれにて失礼します」スタスタ

美琴「……本心を……ぶつける…か」



ピッ


Prrrrr


ガチャ

美琴「あ、あのさ…今日の夜、時間…ある?…じゃあさ…」

ーーーーーーーーー

上条「…あぁ、わかった。8時に鉄橋だな。遅れずに行くよ。じゃ」

ブチッ

上条「御坂のやつ何の用だろ?直接会ってから話すって言ってたけど…。まさかまた勝負とか言い出さないよな…」

上条「まぁ会えばわかるか。…にしても昨日の夜の記憶があんまりないのはなんでだろう?御坂妹に告白されたのは覚えてるんだけど…」

神裂「どうかしましたか?」

上条「……エプロン姿の火織…いいっ!」グッ

神裂「な、なにを言っているのですかっ!突然そんな…///」

上条「あまりにも可愛すぎたからつい…」

神裂「まったくもう///」

上条「あっ、俺そろそろ補習に行かないと」

神裂「そうですか。大変ですね」

上条「まあ授業すっぽかしてたんだから仕方ないんだけど」

神裂「学業はキチンとしなければいけませんよ?」

上条「わかってまーす」

神裂「ではお見送りを…あ、洗濯物を干さないといけませんでした…」

上条「じゃあ別にここでいいぞ?」

神裂「そうですか?それでは気を付けて行ってきてください」

上条「行ってきます」

神裂「当麻」

上条「ん?」

チュッ

神裂「行ってらっしゃい///」

上条「い、行ってきます…///」

ガチャ

神裂「ふふふ///」

ーーーーーーーーー

上条「ふんふふんふふ~ん~♪」

青ピ「ずいぶんご機嫌やねぇ、上やん」

上条「! よう青髪。お前も補習か?大変だなお互い」

青ピ「なにゆうてんの。休みの日に小萌センセーに会えるんが大変なワケないやんかぁ」クネクネ

上条「……小萌先生も大変だなこんな生徒をもって…」

青ピ「いやいや。上やんにだけは言われたくないんやけど……ん?」

上条「どうした?」

青ピ「上やんがここにおるということは…」

上条「?」

青ピ「………」

上条「俺がここにいることが何なんだよ」

青ピ「怒る小萌センセーが見れるんやったら遅刻しても別にえぇか」ヘラヘラ

上条「この野郎俺が遅刻してるって決めつけてんじゃねぇ!!」ブンッ

青ピ「危なっ!。でも時間は……ウソぉ!?全然間に合う時間やん!?上やんがおるのになんで…」

上条「いいかげん怒るぞこの野郎…」プルプル

青ピ「まぁまぁ落ち着いてや上やん。にしても珍しく寝坊せんかったんやね」

上条「ああ。火織…じゃなくて彼女が起こして…「クタバレっ!!」危ねぇっ!?」

青ピ「チッ!!!!」

上条「舌打ちがデカすぎんだろ!!どんだけ悔しがってんだ!っていうか拳で目潰し狙ってんじゃねぇよ!!」

青ピ「爆発しろっ!!このリア充!!」ブン

上条「喰らうかっ!」ヒョイ

青ピ「朝から彼女に起こしてもらうなんてラッキーイベントを……」ギリギリ

上条「マジで怖いからやめろ青髪」

青ピ「上やんにもてへん男の気持ちがわかってたまるかっ!どうせ朝からイチャイチャちゅっちゅしてたくせに!羨ましい!」

上条「最後本音が漏れてんじゃねえか」

青ピ「ボクだって…ボクだってそんな青春がおくりたいんや!!」

上条「…まあ…頑張れよ」

青ピ「これが勝者の余裕か…」ギリギリ

青ピ「……それにしても上やんどこまでいったん?」

上条「……なんだよどこまでって」

青ピ「どこまでイッたん?」

上条「そげぶ!」ブンッ

青ピ「ぐはぁっ!」ボコッ

上条「テメェはいきなり何聞いてんだよ!」

青ピ「清楚で家庭的年上美人な恋人と同棲してなにもないなんてことないやろ?」

上条「……なんもねぇよ」

青ピ「……上やん今の間、何?」

上条「………」

青ピ「か、上やんの…上やんの裏切り者ぉぉぉ!!」ダダダッ

上条「泣きながら追いかけてくんなっ!!」ダダダッ



ーーーーーーーーー



小萌「ど、どうして上条ちゃんと青髪ちゃんはそんなにグッショリと汗をかいているのですっ!?」

青ピ「……」ゼェゼェ

上条「……」ゼェゼェ

小萌「まったく2人はほんと困ったちゃんなのですから…」ハァ

ーー上条宅ーー

神裂「今日もいいお天気ですから洗濯物もすぐに乾きますね」

神裂「お掃除もすみましたしお買い物も昨日のうちにしてしまいましたからやることがなくなってしまいました…」

神裂「………」

神裂(も、もし今夜も昨夜のようなことになってしまったら…///)

神裂「い、いったい私はどうすれば……」

神裂「土御門に相談……は無理ですね、流石に。建宮…もありえません」

神裂「こうなったら土御門の部屋においてきた本を参考にするしかありませんね…」

神裂「………」

神裂「よし」スタッ

ーー土御門宅ーー

神裂「土御門は…いませんね。今のうちにベランダから…」

カララ

神裂「確か当麻の時はベッドの下にありましたね」

ゴソゴソ

神裂「? ない?…別の場所に置いて…」

神裂「…随分と参考書や資料集がありますが」

スッ

神裂「……カモフラージュですか。単純な」

神裂「まあ、これを読めば……読めば…」

神裂「///」

神裂「……いざっ!」ペラッ

神裂「っ! こ、こんな…///」

神裂「こんなことまで!?///」

神裂「ほ、ほう///」

神裂「ぶっ!?まさか流石に…///」

神裂「………」ジッ

神裂「くっ…直視し難いのに何故か引きつけられる……魔道書の原典ですかこれは…」

神裂「し、しかしこれで…」

神裂「……ふぅ」

神裂「これでいざという時に対処できますね」

神裂「とにかく一度当麻の部屋に戻るとしましょう」

ーー上条宅ーー

神裂「一応知識は身に付けたつもりですがこれで本当に正しいのでしょうか…」

神裂「『いんたーねっと』と、いうものが使えればいいのですけど、私には無理ですし…」

神裂「ならば誰かに聞くのが1番なのですが…いったい誰に?」

神裂「………」

神裂「恐ろしく気が進みませんが『彼女』以外に思い浮かびません」

神裂「彼女個人の連絡先は確かこちらで…」

Prrrr

神裂「出ますかね…」

??『はぁーい、どちら様かしらぁ?』

神裂「オリアナですか?神裂火織です」

オリアナ『あら? 珍しいわね。貴女がお姉さんに連絡してくるなんて。お仕事の依頼?できたら時間を考えて欲しかったけど』クファ

神裂「す、すみません。時差のことを考えていませんでした…」

オリアナ『あら貴女イギリスにいないの?』

神裂「えぇ、用事で別の場所にいまして」

オリアナ『なんだそうだったの。それなら大目に見てあげる。ところでご用件は何かしらぁ?』

神裂「大変言いにくいのですが、ご相談がありまして…」

オリアナ『言いにくいのは相談内容?それともお姉さんに相談する行為自体かしら?』

神裂「…どちらもあるかもしれません」

オリアナ『お姉さん、秘密は守る主義だから安心していいわよ?』

神裂「……実は」

ーーーーーー
ーーー



神裂「…というわけで正しい知識を教えていただきたいのですが」

オリアナ『………』

神裂「オリアナ?」

オリアナ『あ、あぁ、ゴメンなさい。少しアタマが働かなくて』

神裂「変な時間に変な相談をして申し訳ありません」

オリアナ『い、いいのよ別に。お姉さん、まさか貴女とこういう話をする日がくるとは思わなかっただけだから』

神裂「それについては私も同じ意見です」

オリアナ『ふふふ。そうそう性知識に関する相談だったわね。概ねそれで十分よ』

神裂「そうなのですか?」

オリアナ『まぁあんまり激しいプレイは初めてにはキツいと思うし?後は相手にリードしてもらえば……そういえばお相手はどこの誰かしら?』

神裂「……黙秘します」

オリアナ『まさかとは思うけど英国の騎士団長さんかしら?それともイギリス清教の赤毛の神父様?』

神裂「違います。余計な詮索はしないでください」

オリアナ『! もしかして日本の坊やかしら?』

神裂「!」

オリアナ『返事がないということは肯定とみていいようねぇ』フフフ

神裂「オリアナ=トムソン。もし喋ったりしたら…」

オリアナ『そんなに恐い声出さないで。お姉さん、怖くてあそこが濡れてきちゃう』

神裂「ともかく助かりました。このことは他言無用で…」

オリアナ『わかっているわよ。それと最後にとっておきのテクニック、教えてあげるわね』

神裂「?」

オリアナ『挟んでこする、というものなんだけど…』

神裂「! ぜ、是非教えてください」

オリアナ『ふふふ。いい食いつきっぷりね。この際だから他のこともイロイロ教えてあげるわねぇ…』

ーーーーーー
ーーー

今日はここまでにします。
最近リアルのほうが多忙なため次の投下は日曜日になります。

細かいかもしれないけど「カミやん」な
あと姫神は一々句点を付けた喋りかた
一方通行は小さい「つ」はカタカナじゃない

とあるキャラの年齢設定は色々おかしいww

>>658
小萌「そうですかー?」※三十路
ステイル「どこがおかしいと?」※14
美鈴「そうよねー」※14歳の子持ち

 .゙《llllllllllllllllllllyyz,_
       ゙リllllllllllllllllllllllllllllllllllllyy__
        ,,》lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllizzzy,,,,,
   .___uzlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllzzy,__
  zllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllyyy__
  アllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllizyyy,

    .゙ミ《llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllzzy,,,,,,,__
      ^リllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllliyy
      ,zllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllト
     ,illllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllト
   .,zllllllllllllllllllllllllll|》ミミミミllllllllllllllllll》厂 ̄ ̄ ̄¨゙¨ミミミミミミミミミミミミミリ》》》|llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll′
   .゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙⌒′     ゙lllllllllll;厂                     . ̄工|lllllllllllllllllllllllllllllllll
               .lllllllト             ._     ._,,yzlllllll》》ミミミ|llllllllllllllllllllllllllll″
               .《lll|′           _zll|.lli_  _ylllllll|ア″   .zillllllllllllllllllllllllllllllllz_
               .ll| .lミ;;lllllllllllllzzzzzzzzzylllllll|ミlll《.,illlllllllllllzyyyyyy;lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll|

               .lll!   .,工工lllllllllllllllllllllllllll}  lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll|リlllll《lll,
               .リト   |llllllllllllllllllllllllllllllllllllllァ  llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllli__|l|_.爻
                    ゙「《lllllllllllllllllllll;|アリllト  .゙lllllll;|ミミ《llllllllllllllllllll;;|《;lllllllllllllllllll|《llllllllllll|″
                      .″ ylll|厂  lll|゙   ゙《llli.   .゙゙^^ミ干!   .ミ《lllllllll¨ ア《llll|
                        . ̄    ″   .llllll、           .゙|lllllllト _yllllllll!
                                 .゙《lll!            lllllllliilll;;;;;;;|「
                                  .,|lllly          ._,lllllllllll|
                           ,yァ     |lllllllz    .___   .,yillllllllllll|「
                         ,,,yzlllミ     .ullllllllllllllト  .゙フllllllllllllllllllllllll厂
                       .'llllllll|リ″ .zy,,,,,,rlllllllll||厂    .《llll|¨リlllll|「
                        .,|ll「     ¨ミ|lllllllllll|゙ .__________ .ll|″.|lll「
                        .リ「 .,,,,,,yzllllllllllllllllllllllllllllll;;;;;;;|ミ「 .`  .″
                          ミミミミ厂¨″.゙¨¨′__,,yyyyz

                           .,y,   ____yzlllllllllllllll|厂
                            .¨ミ;lllllllllllllllll;;;;llllllllllll《

ーーーーーー
ーーー


小萌「はーい。それじゃあ皆さんさようならなのです。しっかりと宿題をやってきてくださいねー」

上条「やっと終わったなー。あー、疲れた」

青ピ「休みの日も小萌センセーに会えてボクは幸せや~」クネクネ

上条「……ほんとお前は毎日が楽しそうだな」

青ピ「なんやカミやん、嫌味か?皮肉か?毎日が楽しいのはカミやんのほうやろっ!この彼女持ちっ!」クワッ

上条「別に嫌味のつもりじゃねえよ。まあ火織がいて毎日楽しいのは否定しないけど」

青ピ「ちっ!ほんま爆発せえへんかなぁ。それか誰かに刺されるとか」

上条「なんだよ刺されるって」

青ピ「ふっ、時に女の嫉妬は男の嫉妬よりも醜くく恐ろしいんや…」

上条「?」

青ピ「ま、カミやんならそれすらフラグに変換すんねやろうけど」

上条「だからなんの話だよ、ほんと」

青ピ「なんなんやろな~?」

上条「誤魔化しやがって…」

青ピ「あ! もうこんな時間やないの !」

上条「なんかあったのか?」

青ピ「超機動少女カナミンの再放送があるんよ~。ってことでお先に失礼!」ダダダッ

上条「カナミンって……。あいつはインデックスかよ…」

ーーーーーーーーー

上条「ふんふふん、ふんふふん~♪」テクテク

御坂妹「随分とご機嫌ですね、とミサカは不意に話しかけます」

上条「おわっ!?……って御坂妹か……。昨日ぶり…だな…」アセ

御坂妹「何故ミサカだとわかるとあなたはそんなに挙動不審な様子になるのですか、とミサカはおそらく昨日のことを意識しているであろうあなたに問いかけます」

上条「……返す言葉もない」

御坂妹「全く今まで鈍感だったくせに急にミサカのことを意識しやがって、とミサカは呆れて言葉もありません」

上条「いや結構口にでてるからね?」

御坂妹「時に、お姉様から何かアクションはありましたか? 、とミサカは探りをいれてみます」

上条「御坂? アクションってのはよくわかんねえけど、今日の夜、話があるから鉄橋まで来てくれって言われたけど?」

御坂妹(なるほど、お姉様もとうとう覚悟を決めたのですね、とミサカは後押しした自分グッジョブ! と自らを褒めてみます)

上条「御坂がどうかしたのか?」

御坂妹「いえ、なんでもありません、とミサカは答えます」

上条「8時に来てくれって言われたんだけど何の用だろ?」

御坂妹「……さあ?ミサカにはわかりかねます、とミサカは言葉を濁します」

上条「ま、行けばわかるか」

御坂妹(何故ここで『告白かも!』という考えにいたらないのでしょうか、この人は…)

上条「それより俺になにか用か?」

御坂妹「いえ、ミサカの用件はすでに済んでいます、とミサカはこれで失礼します」

上条「そうか? それじゃあな」

御坂妹「ご武運を」ペコリ



上条「……なんだったんだ?」



御坂妹「8時に鉄橋ですか…。まあ、慰めるくらいはしてあげましょう、とミサカはお姉様のことを想います」

ーー上条宅ーー

上条「ただいま~」

神裂「お、おかえりなさい!当麻!」

上条「どうかしたか?なんか顔が赤いけど…」

神裂「い、いえ!なんでもありませんよ?」フイ

上条「? ならいいんだけど」

神裂(オリアナにあんなことを聞いたせいでまともに当麻の顔を見れません///)

上条「やっぱり顔赤くないか?」ピト

神裂「!?」

上条「熱は…なさそうだけど…、火織?」

神裂「は、はい!///」

上条「体調悪いなら休んでていいぞ?今日は俺が夕飯作るからさ」

神裂「い、いえ、別に体調が悪いわけでは…」

上条「そう言わずに。最近火織に任せっぱなしだったからな、たまには俺がするよ」

神裂「……ありがとうございます」

上条「いいっていいって」

神裂(当麻がこんなにも私のことを心配しているのに、私はなんと不埒なことを考えていたのでしょう……。穴があったら入りたいです…)カアァ

ーーーーーー
ーーー



上条「もうすぐできるからなー」

神裂「では私は食器を出しておきますね」

上条「あ、それからさ、火織」

神裂「なんですか?」

上条「俺この後少し出かけてくるよ」

神裂「出かけるって…、もう遅い時間ですよ?」

上条「そうなんだけどさ、御坂に呼び出されてるんだよ」

神裂「! 御坂さん…ですか? それは妹さんのほうではなく?」

上条「姉のほうの御坂だよ。なんでも話があるって」

神裂「その…話というのはいったい…」

上条「さあ?会ってから話すって言われたからなぁ…。よし出来たぞ」

神裂「て、手伝います」

上条「ありがとう」ニコッ

神裂「いえ…」

神裂(御坂さん……今度はいったい何を…)

ーー午後7時30ほどーー


上条「じゃあそろそろ行ってくるよ」

神裂「………」

上条「火織?」

神裂「は、はいっ!」

上条「ほんとに大丈夫か?ぼーっとして。体調悪いんだったら先に寝てても…」

神裂「問題ありません!」

上条「お、おう…」

神裂「す、すみません、大きな声を…」

上条「いや、それはいいけどさ……まあ、大丈夫ならいいか…」

神裂「それよりも当麻のほうこそ大丈夫なのですか?」

上条「完全下校時刻は過ぎてるけど、慣れっこだからな」

神裂「そうではなく、御坂さんのことなんですが…」

上条「御坂? 別にケンカするわけじゃないんだしなんにもないだろ」

神裂「そうですか…でしたらいいのですが…」

上条「おっと、そろそろ行かないと遅れちまう。多分すぐ帰ると思うから。じゃ」

神裂「お気をつけて」


ガチャ


神裂「………」

ーー常盤台学生寮ーー


美琴「よし」

黒子「お姉様?どこかへ行かれますの?」

美琴「うん。ちょっと出てくるわね」

黒子「こんな時間にいったいどちらへ…」

美琴「アイツとちょっと会ってくるのよ」

黒子「アイツって…、上条さんですの!?」

美琴「そ。昨日黒子に言われてさ、私も正直になろうと思ったのよ」

黒子「お姉様…」

美琴(あの子にも言われたしね)

黒子「そうですか…。お姉様、黒子はお姉様の味方です。是非とも頑張ってくださいまし」ニコリ

美琴「……ありがとね、黒子」

美琴「それじゃあそろそろ行くわね」

黒子「寮監様の目はなんとか誤魔化しておきますの」

美琴「頼んだわね、じゃ」

ガチャ

黒子「お姉様、今夜は黒子の胸をお貸ししますの……あら?」

ヒョイ


黒子「これは…お姉様のコイン?」

黒子「いったい何故ここに落ちて……はっ!」



黒子「まさか…」ゴソゴソ



黒子「……他のコインが…ありませんの…」ダラダラ

ーーとある鉄橋ーー

上条「おっ、いたいた。よーっす」

美琴「! き、来たわね」

上条「そりゃあ約束したからな」

美琴「てっきり遅刻でもするかと思ったんだけど」

上条「なんでどいつもこいつも俺が遅刻ばっかりすると思ってんだよ…」

美琴「?」

上条「それで、話ってなんだよ。まさかとは思うけどケンカとかじゃないだろうな」

美琴「違うわよ! その…今日はアンタに大事な話があって…」モジモジ

上条「大事な話?」

美琴「ええ……。あのね…その…」モジモジ

上条(なんだ? 御坂の奴ずっとモジモジして。トイレでも我慢してんのか?)

美琴「私は…アンタのことが…す、す…」モジモジ

上条「なあ御坂」

美琴「!?」

上条「我慢してるなら行ってきたらどうだ? それくらい待ってるぞ?」

美琴「何の話?」

上条「トイレ我慢してるんじゃ…「んなわけあるかっ!!」ビリビリ

上条「うぉっ!?」パキィーン

美琴「な ん で そんな話になるのよ!!」バチバチ

上条「だってお前ずっとモジモジして言葉に詰まってるから…」

美琴「告白するんだから誰だって緊張するに決まってんでしょうがっ!!」バチバチ

上条「えっ」

美琴「あっ」

美琴「い、今のは…違っ…」カアァァ

上条「えーっと御坂さん?上条さんの聞き間違いじゃなければ、今告白って…」

美琴「なんでこんな時だけ都合よく聞いてんのよっ!!いつもの難聴スキルはどうしたっ!!」バチバチ

上条「落ち着け御坂!帯電してるからっ!」

美琴「ふ、ふーっ…ふー…」

上条「そうそう息を整えて」

美琴「ふー…」

上条「落ち着いたか?」

美琴「んー、大丈夫よ。おほん。そ、それじゃあ改めて言うわね///」

上条「お、おう…」

美琴「わ、私はアンタのことが…上条当麻のことが好き!……です…///」

上条「……えっと」

美琴「よ、余計なことは言わなくていいわ。返事だけ聞かせてくれればいいから」

上条「……ゴメン御坂。俺はお前の気持ちに応えられない」

美琴「……そう」

上条「御坂…」

美琴「余計なことは言わなくていいって言ったでしょ」

上条「………」

美琴「最後にさ、一つだけ、いい?」

上条「なんだ?」

ーーーーーーーーー

一方「……なンだよ、白黒。オマエの心配なンか杞憂だったじゃねェか?」

黒子「みたいですわね。てっきり自暴自棄になったお姉様が無理心中でも図るのかと思いましたが…」

一方「歪ンだ愛にならなくてよかったなァ」

黒子「わざわざ第一位様にもご足労いただき申し訳ありません」

一方「気にすンなァ。三下も無事で全部丸くおさまってよかった…」


ズガァァァン!!


一黒「「!?」」

ーーーーーーーーー


上条「勝負って…お前なぁ…」

美琴「いいでしょ。私だって一度くらいアンタに勝ちたいのよ」

上条「上条さん電撃くらったら死んじゃうかもしれないんですが…」

美琴「大丈夫よ。手加減するし、気絶するまで戦えって言ってるわけじゃないんだから」

上条「それじゃあ決着つかないんじゃ…」

美琴「勝敗は相手の攻撃を一度でもまともにくらったほうの負けってことで」

上条「俺の意見を無視して話がすすんでいく…」

美琴「男ならうだうだ言わない。それじゃあ…いくわよ」キィン

上条「おまっ」


ズガァァァン!!


上条「!?」パキィーン

美琴「やっぱ防ぐか…」

上条「どこが手加減してんだよっ!?いきなり超電磁砲打つって!!」

美琴「だから男ならうだうだ文句言うなっての!」ジジジ

上条「磁力で砂鉄を操って!?」

美琴「ふん!」ザザッ

上条「っ!」パキィーン

美琴「まだまだぁ!」グォン

上条「マンホール飛ばすのはやり過ぎだろっ!?」

上条(あんなもん右手で受け止めたら手首が砕けちまうっ!)

美琴「マンホールだけで済めばいいけどね!」グォングォン

上条(鉄パイプに鉄骨!?)

上条「なんでそんなもん落ちてんだよ!?」ダッ

美琴「目視してから避けるって、どんな反射神経してんのよっ!?」

美琴(つーか、あれ見て突っ込みながら避けようって考えも疑うわね!ほんと!)

上条(とりあえず御坂に右手で触れれば能力は解除できる……はず!)

美琴(直接狙ってくるか…。電撃は無効果されるし……、こうなったら)

美琴「うらぁぁ!」ジジジ

上条「なにを…?」

グォングォン

上条「!」

上条「後ろからまた!?」

パキィーン

ガシャンガシャン

上条(直接触らなくても御坂が操ってる磁力の辺りを右手で触れば無効果できる!)

上条「これで御坂まで距離を詰めればっ」クルッ

上条「っ!?」

美琴「ふっ」ダダッ

上条「自分から近づいてっ!?」

上条(つってもこの距離じゃなにをしても俺のほうが有利…)

美琴「常盤台中学内伝…」ダンッ

上条「?」

美琴「おばーちゃん式ナナメ45度からの打撃!!」ブンッ

上条「モルスァ!?」ドカッ

ゴロゴロッ

上条「おぅ……」チーン

美琴「ふっ……」グッ

ーーーーーーーーー

黒子「お、お姉様……いったいなにを…」

一方「勝敗、決まったみたいだな…」

黒子「勝敗って……。お姉様、まさか振られた腹いせに勝負をふっかけたというんですの?」

御坂妹「おそらくそれは違うでしょう、とミサカは横から口を挟みます」

一方「オマエ…」

黒子「えっ? お、お姉様? しかしお姉様はあちらに…。えっ?えぇ??」

御坂妹「お姉様は気持ちの整理をつけたかったのでしょう。あの人に勝つことによって未練を断ち切ろうと……、とミサカはかってな推測を語ります」

黒子「へっ? お姉様がお姉様をお姉様と呼んで…??」

一方「……で。オマエはなにやってンだ?」

御坂妹「ミサカは失恋するお姉様を慰めに駆けつけました。今夜は振られた者同士で盛り上がるつもりです、とミサカは姉思いであることをアピールします」

一方「ンなことしたらまた番外個体のやつが暴れだすだろォが…」

御坂妹「末の妹に迷惑をかけるわけにはいきませんね。できるだけ冷静に盛り上がることにします、とミサカは守れない約束をします」

一方「そォかよ…」

御坂妹「頑張れよセロリ、とミサカは悪意を拾った番外個体のストレス発散に付き合わされる一方通行を表面上心配します」

一方「チッ…」

黒子「しょ、少々お待ちください。結局こちらのお姉様はどちら様ですの?」

御坂妹「ミサカはミサカですが?」

一方「お姉様お姉様っつってンだから超電磁砲の妹に決まってンだろォ」

黒子「し、しかしお姉様に妹君がいたなんて聞いたことがありませんの…」

一方「白黒ォ。オレがそォ言ってンだからそォなンだよ」ゴゴゴ

黒子「納得いきませんの!」

一方「白井 / 黒子にすンぞコラ」カチ

黒子「初めてましてお姉様の妹様。わたくし白井黒子と申します。今後ともよろしくお願いしますの」ニコッ

御坂妹(第一位の貫禄パネェ、とミサカは内心なめてたことを今更後悔します)

一方「それよりアイツらはどォすンだ?」

御坂妹「あの人が立ち去った後ミサカがお姉様のもとへ向かいます、とミサカは2人は何もするな、と暗に伝えます」

一方「ならオレは帰るぞ」

御坂妹「お疲れ様です一方通行、とミサカはこれから更に疲れるであろう一方通行にねぎらいの言葉をかけます」

黒子「わざわざありがとうございました」

一方「ン」スタスタ

御坂妹「それであなたはどうするおつもりですか? 、とミサカは問いかけます」

黒子「わたくしはお姉様が落ち着くのを見届けてから先に寮に戻ります」

御坂妹「わかりました。ではお姉様はミサカにお任せを」

御坂妹(この人はミサカ達の中で要注意人物でしたが……、どうやら認識を改める必要があるようです、とミサカはこの人への評価を変更します)

黒子(正直、お姉様×お姉様を見てみたいのですが……。黒子は空気の読める女ですから我慢しましょう)

ーーーーーーーーー

上条「っつ~」イテテ

美琴「ちょっと本気で蹴り過ぎちゃったかしら?」

上条「お前、あれって自販機に食らわしてるやつじゃねえか」

美琴「ともかく私の勝ちね。ふふん、ようやくアンタに勝てたわ」

上条「あー、攻撃くらったら負けなんだっけか…、なら俺の負けだな」

美琴「いやースッキリしたスッキリした」アハハ

上条「えっと…なんか罰ゲームでもあるのか?」

美琴「んー?ないわよそんなの。私のただのワガママに付き合ってもらっただけなんだし」

上条「…そうか」

美琴「はー。これで少しだけ吹っ切れたわ。ありがとう」

上条「いや、勝負くらいならいつでも付き合うよ」

美琴「いいわよそんなの。それよりアンタは神裂さんを大事にしなさいよ」

上条「…言われなくてもわかってますよー」

美琴「私も今度謝りに行かないと…」

上条「?」

美琴「アンタは気にしない気にしない。それより家で神裂さん待たせてるんでしょ?さっさと帰ってあげなさいよ。多分心配してるわよ」

上条「ん?げっ!?もうこんな時間かよ!すぐ帰るって言ったからな…」

美琴「あー、そういう意味で心配してるって言ったんじゃないんだけど…、まぁいっか」

上条「じゃあ俺は帰るけど御坂はどうするんだ?」

美琴「もうちょっとぶらぶらしてから帰るわ」

上条「あんま遅くなると危ないぞ?」

美琴「私のこと誰だと思ってんのよ。つーか空気読め。この鈍感」

上条「……じゃあな御坂、また」

美琴「ええ、またね」


タッタッタ

美琴「……ふぅ」

御坂妹「お姉様」

美琴「アンタ…」

御坂妹「申し訳ありませんが一部始終拝見させていただきました、とミサカは正直に打ち明けます」

美琴「そう……私も振られちゃった」

御坂妹「お姉様、どうぞミサカの胸をお貸しします、とミサカはお姉様同様貸すほどないだろ、というツッコミを無視してお姉様を抱きしめます」

美琴「一言多いわよ…」

御坂妹「……」ギュッ

美琴「…うっ……ひっぐ…」

御坂妹「よしよし」ナデナデ

黒子「ハァハァ」ジィー

御坂妹「思う存分泣いてくださいお姉様」

美琴「うぅ……」

黒子「お姉様とお姉様の妹様が…」ハァハァ

美琴「黒子っ!? なんでアンタが!?」バッ

黒子「お姉様が心配だったからに決まっていますの」ハァハァ

御坂妹(いやいや帰ったんじゃねえのかよ。いやそれよりなんでそんな鼻息荒いんだよ、とミサカは心の中で警戒レベルを引き上げます)

美琴「アンタいったいいつから…」

黒子「お、お姉様。黒子は黒子はもう我慢できませんの!そのダブルお姉様の胸板にわたくしを挟んでくださいまし!!」バッ

美琴「だまれこの変態!! つーかなにが胸板だこの野郎!!」ビリビリ

黒子「あふんっ」

美琴「うらぁ!」ビリビリ

黒子「あっ……あんっ…激しすぎますのぉっ!」ビクビクッ

御坂妹(先程の認識を改める件はマイナス方向に変更しました、とミサカは結論を下します)


ーー上条宅ーー

上条「た、ただいま~」オソルオソル

神裂「当麻っ!」

上条「ああっ、ゴメンナサイ火織さん!すぐ帰るなんて言ったのに」

神裂「そんなことはどうでもいいのです!それよりもその怪我や衣服の汚れはいったい…」

上条「あー、まぁ色々あったんですよ、色々と」

神裂「………」ジッ

上条「………」フイッ

神裂「………はぁ」

神裂「どうせ何があったか聞いても無駄なのでしょうね」

上条「えーっと…、すみません…」


ギュッ


上条「!?」

神裂「ほんとに心配したんですよ?」ギュー

上条(か、火織の胸で息が…)モガモガ

神裂「当麻」パッ

上条(あっ…)

神裂「その……」

上条「えっと…ゴメンな」

チュッ

神裂「///」

上条「やっぱまだ照れるな///」

神裂「あの当麻!」

上条「ど、どうした?」

神裂「部屋には私と当麻しかいません!」

上条「えっ…。そうだけど…?」

神裂「土御門も仕事でまたイギリスに行っています!」

上条「そ、そうなんだ…」

神裂「で、ですからその…多少の声は……///」

上条「……えっ。…えっ?それってまさか…」

神裂「……女性にこれ以上言わせる気ですか…///」

上条「い、いいんですか?///」

神裂「……」コク

上条「よ、よろしくお願いします///」

神裂「こ、こちらこそ///」

ーーーーーー
ーーー


今日はここまでにします。
とりあえず用事のほうはひと段落ついたので続き書くことができました。
次回エロ有り。近いうちに書きます。

ーーーーーー
ーーー


パサッ

上条「お、おぉ……」

神裂「あ、あまりジロジロと見ないでください///」

上条「いや…だって…目の前にこんな大きな胸出されて見るなってカナリ無茶な話ですからね?」

神裂「大きいって……気にしているのですからあまり言わないでください…」

上条「そうなのか?」

上条(そういや吹寄もよく肩凝りに悩んでるし、女の人からしたらいいことばっかじゃないのかな?)

神裂「私も脱いだのですから当麻も早く服を脱いでください!」ガシッ

上条「えっ!ちょ、ちょっとまって!自分で脱ぐから!…って聖人の腕力すげぇ!?」


ズルッ


ポロン


神裂「!?」

下条「ハロー」ギンギン

神裂「こ、これが……///」ジッ

上条「じ、ジロジロ見ないでいただきたいので…おぅっ!?」ビクッ

神裂「///」ツンツン

上条「ふ、不意打ちは…」

神裂(確かオリアナの話だと…)

~~~~~~~~~

オリアナ『坊やは熱くなればなるほど激しくなるみたいだからまずはヤル気を出させるのが重要よ?』

オリアナ『だからまずはお姉さんが教える通りにやってみてね?』

~~~~~~~~~

神裂(……まずは)

ムニッ

上条「!??」

神裂(『胸』で挟んで擦るのでしたね)ムニムニ

上条「お…おぅ…」ビクッ

上条(これって…『パイズリ』!? AVでしか見たことないけどまさか自分が経験するとは…)

神裂「ん……ぁ…」スリスリ

上条(い、いったいどこでこんな技覚えて……くっ!)

神裂「ど、どうですか?///」スリスリ

上条(しょ、正直、力が弱くて気持ちいいっていうよりくすぐったい……。生殺し感がやばい…)

神裂「き、気持ちいいですか?///」

上条「き、気持ちいい…けど……。っ!?」

グニュン

上条(急に圧がかかって!?)

神裂(確か最初は弱めで、途中から力を強くするのでしたね)グニュグニュ

上条(や、やばい…強くなっただけじゃなくて速さも増してきた…)

上条(いや…それよりも……)

神裂「…ん……はっ…ぁ…///」

上条(火織がエロ過ぎるっ!)

上条(くそっ!まだ本番前だってのにこんなところで果てるわけにはっ…)

上条「くっ…ぅ…」

神裂(次は…コレを…///)

パクッ

上条「ふぉっ!?」

神裂「ふぉうへぇふか、ふぉうま?」ジュル
(どうですか、当麻?)
上条「うぉぉ…」

上条(か、火織の口っ…、こんなことまでっ…)

神裂(なんというか…独特の匂いが鼻にきます……オリアナはコレを胸で挟みながら咥えればいいと言っていましたが、本当に気持ちいいのでしょうか?)チラッ

上条(うぉっ!パイズリ+フェラ+上目遣いのコンボはダメだろっ!)

神裂(当麻の顔……気持ちいいのでしょうか?苦悶の表情を浮かべているように見えますが…)

ヌチャヌチャ

上条「や、やばい……も、もう…無理…」ビクビク

神裂「!」


パッ


上条「……えっ?」

神裂「ん……」

神裂(当麻が限界だと言えばすぐさまやめるんでしたね)

上条「え、えーっと火織さん?何故突然おやめになられたのでせうか?」

上条(もうちょっとで上条さんの下条さんが超電磁砲を打ち出すところだったのですが…)

神裂「え?当麻がもう無理だと申されましたから…」

神裂(オリアナに聞いた通りにしたのですが、何か間違っていたのでしょうか?)

上条「無理っていうのはそういう意味じゃなくてだな…」

神裂「よくわかりませんが……次は当麻にお任せしてもいいですか?」

上条「へ?」

神裂「ぜ、是非お願いします///」

神裂(オリアナの言った通りならこれでいいのですよね?)

上条(俺に任せるって……それはつまりあれですかっ?俺も火織に前戯を行えと!そしてその後、幻想殺しで火織の幻想と言う名のアレをぶち壊せと言うんですかっ!)

神裂「と、当麻?」

上条(お父様、お母様。わたくしこと上条当麻はこれよりとうとう大人の階段を昇ります!)スッスッ

神裂(十字をきって…。知りませんでした…あれが正しい作法なのですね。オリアナの言う通り当麻に任せて正解でした)

上条「じゃ、じゃあ、火織。俺に任せてもらうぞ///」

神裂「は、はい…///」

上条(漢・上条当麻。今まで蓄積してきた知識と記憶を総動員しろっ!)

上条「……」スッ

モニュッ

神裂「んんっ…」ピクッ

上条(柔らけぇー!)

上条(なんだこれっ!?程よい弾力と適度な揉みごこち!手に吸い付いてくるような柔らかさっ!)

モニュモニュ

上条(揉むごとに形がグニャグニャ変わる…)

神裂「ひぁっ……と、とぉまぁ…そんなに強く……んっ…」ビクッ

上条(エロい。エロ過ぎる。やっぱり火織は痴女でした。)

モニュモニュ

神裂「ぁん……っ…ん~~っ!」ビクビクッ

上条「! か、火織…? まさか…」

上条(胸だけでイったのかっ?)

神裂「ふーふー…///」

上条「おーい?」

神裂「当麻! 人の胸を揉みすぎですっ!」キッ

上条「えぇ!?だって火織が俺に任せるって…」

神裂「だからって何故終始無言なのですかっ!」

上条「それは……つい夢中に…」

神裂「まったく…///」

上条「あの~…上条さんもそろそろ理性とか色々と限界なのですが…」

神裂「! そ、それは…つまりその…///」

上条「いい…か?」

神裂「……はい///」

ーーーーーーーーー

神裂「その…明かりを消してもらえますか?///」

上条「お、おう」

パチッ

上条(暗いけどうっすらと見えるな)

神裂「よろしくお願いします///」

上条「じゃあ…まずは触るぞ」


クチュ


神裂「ん…」

上条(すげぇ濡れてる…。なんかなんとなく匂いもエロい気が…)スンスン

神裂「か、嗅がないでくださいっ!」

上条「……」


クチュクチュ

神裂「んっ~!!」

上条「これだけ濡れてたらいいよな…」

上条(ゴムつけて…と)

上条「火織。い、入れるぞ?」

神裂「はい…」

上条「痛かったら言ってくれよ」


ヌチュ

神裂(と、とうとう当麻のモノが…)


ズプ


神裂「ひっ!」

上条「大丈夫かっ?」

神裂「手、手を握ってください!」

上条「おう」

ギュ

上条「いくぞ」

ズプ
ズププ

神裂「んあっ!」

上条「うぉ…火織のなか、すげぇ気持ちいい」

神裂「ぁん…はっ……はっ…」

上条(絡みついてくるみたいだ……。と、とにかく一度落ち着かないと…)ハァハァ

神裂「とぅ…ま…」ハァハァ

神裂(お腹の中が熱い……当麻で満たされて…)

上条「動くぞ…」

神裂「は…はい…」

ググ

神裂「っ……ん…」

上条「はぁはぁ…」

グチュグチュ

神裂「とぉまぁ…んぁっ!……あっぁん!」

上条(火織が声出すたびにキツく締まって…)

神裂「ぁんっ……あぁっ!とうまぁ!とうまぁっ!」ビクビクッ

上条「火織!かおりぃ!!」ズプズプ


ビュル
ビュルルル


上条「お…おぉ…」

神裂「とぉまぁ…」

ギュッ

チュッ

上条「ん…はっ…ちゅる」

神裂「ちゅぷ……んぁ…」

ーーーーーー
ーーー

ーー翌朝ーー


神裂「当麻のお猿さん。ケダモノ。淫獣」

上条「か、返す言葉もございません…」

神裂「人が動けなくなったというのに1人でかってに…」

上条「火織が可愛かったからつい…」

神裂「そんな言葉で誤魔化せるとでも?」

上条「………」

神裂「……ま、まあ仕方ありませんから特別に許してあげます///」

上条「流石火織様!ありがとうございます!」ドゲザッ

神裂「そ、その代わり……こ、今度はもっと優しくしてくださいね?」

上条「えっと…」

神裂「///」

上条「火織もけっこうエロ…」

神裂「黙りなさい!」バシッ

上条「痛いっ!」

神裂「ほら、今日も学校でしょう!」

上条「えっ? もうこんな時間かよ!? 急がないとまた遅刻だ!」

神裂「当麻!」

上条「?」

神裂「いってらっしゃい」チュッ

上条「っ///」

上条「いってきます!」

ーー数日後ーー

土御門「ようカミやん。昨日はずいぶんとお楽しみで」ニヤニヤ

上条「な、何の話だよ」アセアセ

土御門「昨日の夜帰ってきたらギシギシアンアン聞こえてたぜい?」

上条「何聞き耳立ててんだよ!!」

土御門「えっ…」

上条「えっ…って、えっ?」

土御門「マジかよまたオレがイギリスに行ってる間に…」

上条「テメェ…カマかけやがったな!!」

土御門「落ち着けカミやん。今日は大事な話があるんだにゃー」

上条「大事な話?」

土御門「童貞捨てた感そ…」

上条「くたばれぇぇ!!」グシャッ

土御門「ひでぶっ!?」

上条「テメェは何を聞いてんだよっ!!」

土御門「じょ、冗談だって…」ヨロヨロ

上条「たちの悪い冗談言ってんじゃねぇ!」

土御門「こ、今度はちゃんと話すぜよっ」

上条「たくっ…。で結局なんなんだよ?」

土御門「ねーちんに帰還命令がでた」

上条「……は?」

土御門「必要悪の協会から別の任務が入ってな、イギリスに戻ることになったんだ」

上条「それ……火織は…知ってんのかよ…」

土御門「昨日連絡したからな」

上条「それって…」

土御門「カミやん、ねーちんだって魔術師としての仕事があるんだから仕方ないぜよ」

上条「………」

土御門「ちなみにイギリスに帰るのは明日の飛行機だぞ」

上条「明日!? いくらなんでも早すぎるだろっ!」

土御門「なにぶん急に決まったことだからな」

上条「そうか…」

土御門「とりあえず今夜はねーちんと話し合え」

上条「あぁ…」

ーーーーーーーーー

神裂「………」

上条「……ほんとに戻るのか」

神裂「はい…。私には魔術師としての生活もありますから、仕方ありません…」

上条「寂しく…なるな…」

神裂「当麻…」

上条「………」

ダキッ

神裂「!?」

上条「……遠距離恋愛になっちまうけど、俺、火織のこといつも想ってるから」

神裂「当麻……。私も…です」

上条「また、いつでも来てくれよ。俺も長期休暇には行けるようにするから」

神裂「し、しかし次の任務がいつ終わるか…」

上条「……じゃあさ次会った時に言いたいことがあるから」

神裂「言いたいことって……まさかとは思いますが…」

上条「多分火織が考えてる通りのことです///」

神裂「っ~///」

神裂「で、では…その時を楽しみしてます…///」

上条「火織…」

神裂「当麻…」


ーーーーーー
ーーー


ーー翌日ーー

キィィーーン

上条「……行っちまったな」

土御門「寂しいか?」

上条「そりゃあな。次いつ会えるかわからないし」

土御門「ねーちんクラスの魔術師はそうは居ないからな、暫くは忙しくなるだろうな」

上条「遠距離恋愛かぁ……。辛いなぁ…」

土御門「ま、辛抱強く待つんだな。それまで他の女と浮気するなよ?」

上条「するか馬鹿」

土御門「誰が馬鹿だにゃー」

上条「お前以外にいねぇだろ」

土御門「馬鹿って言ったほうが馬鹿なんだにゃー!」

上条「うるせーよ!この嘘つき馬鹿野郎!」

土御門「また馬鹿って言ったー!やーいカミやんのバーカ!」

上条「テメェも言ってんじゃねぇか、このバーカ!」

土御門「カミやんのほうが馬鹿って多く言ってるんだぜい?」

上条「うっせー!」

ギャーギャー

ーーーーーー
ーーー


ーー数日後ーー

上条「はぁ…」

上条「あぁ、火織と会いたい…」

ガチャ

上条「ただいま~」

神裂「おかえりなさい」ニコッ

上条「……やばい。とうとう幻覚を見るほどになるとは…」

神裂「幻覚ではありませんよ?」

上条「えっ…。えっ!? 本物!?」ペタペタ

神裂「きゃっ。ほ、本物ですよっ」

上条「な、なんで…。仕事だったんじゃ…」

神裂「じ、実はですね…その…任務で少しミスをしまして…。その時は大したこと無かったのですが、最大主教に集中力が足りてない! と言われ暫く日本に行って反省しろと…」

上条「それって…」

神裂「要は左遷…でしょうか」

神裂「ですからまた貴方の部屋を拠点としたいのですが…よろしいでしょうか?」

上条「も、もちろん!いいに決まってる!」

神裂「ありがとうございます」ニコッ

上条「火織!」ダキッ

神裂「当麻」ギュッ

上条「また火織と暮らせるなんて」

神裂「その前に当麻。以前おっしゃっていた『次に会ったら言いたいこと』とはなんですか?」

上条「えっ…。そ、それは別に今じゃなくてもいいんじゃないかな…」

神裂「ダメです。今言って下さい」ニコリ

上条「あははー」

神裂「言ってくれないと離しませんよ?」ギュー

上条「えっ………。不幸…だ…」

神裂「不幸?」

上条「いや…幸せだ…かな?」

神裂「私も幸せです」ニコッ

上条「火織」

神裂「当麻」

チュッ

上条「///」
神裂「///」

end

これで終わりです。
読んでいただいた方々ありがとうございました。

またなんか書こっかなーって思っているのでもしお見かけしたら応援よろしくお願いします。
次も黒髪ロングの子のカップル物の予定です。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月13日 (木) 01:15:56   ID: RF4tVXYv

上条×神裂はいいなぁ

2 :  SS好きの774さん   2014年05月07日 (水) 00:45:56   ID: Hlg2Hy4d

いい、実にいい。

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