※アイドルマスターシンデレラガールズのSSです
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――――――――――――事務所
奈緒「なんて、Pの奴言ってたけど……」
http://i.imgur.com/xJDZw0L.jpg
神谷奈緒(17)
奈緒「あれから3日。音沙汰なし」
奈緒「これは諦めてくれたかな?」
奈緒「一応確認しとくか」
ばあんっ
茜「おっはようございまーす!!!」
http://i.imgur.com/JYejk08.jpg
日野茜(17)
奈緒「おはよう、茜。朝から大声は頭に響くな」
茜「ややっ! 奈緒さん! おはようございまーすっ!!!」
奈緒「さっきより声がでかいよ。それより、茜」
茜「はい!」
奈緒「Pの奴、見なかった?」
茜「Pさんですか? 今日はまだ見てないですね」
奈緒「そっか」
茜「休憩室に他の子たちがいるから聞いてみたらどうです?」
奈緒「そうだな、ちょっと行ってくる。ありがと、茜」
茜「はーい、それじゃあ」
茜「♪でいなばよって まーさりもー」
http://www.youtube.com/watch?v=npAFYR05gTA
奈緒「待って、茜」
茜「なんですか? すごい勢いで戻ってきましたね」
奈緒「今、口ずさんだ歌……どうした?」
茜「ああ、これですか? Pさんから聞いておけとCD渡されてたんですけど、何度も聞いて覚えちゃいました」
奈緒「ってことは……休憩室にいるのは」
――――――――――――休憩室
ばあん
アナスタシア「ドーブラエ ウートラ。おはようございます、奈緒サン」
http://i.imgur.com/MrIZNgw.jpg
アナスタシア(15)
蘭子「くっ……邪王真眼の力が……」
http://i.imgur.com/9Vj9guW.jpg
神崎蘭子(14)
奈緒「やっぱり」
アナスタシア「どうしました、奈緒サン?」
奈緒「アーニャ、Pのやつを見なかったか?」
アナスタシア「Pサンですか? んー、だいぶ前に出て行かれました」
奈緒「そうか……」
アナスタシア「それより、奈緒サン。蘭子ちゃん、包帯巻いてますがどこか痛いのでしょうか?」
奈緒「気にしなくていいよ。いつものことだから」
アナスタシア「右目も眼帯つけて……とても痛そうDEATH」
奈緒「待って、アーニャ。その言葉どこで覚えた?」
アナスタシア「Pサンが教えてくれました。これから語尾にはDEATHを付け加えるようにと」
奈緒(あいつめ……)
奈緒「蘭子、もしかしたらPにアニメのDVDとか渡されなかった?」
蘭子「聖典なら我が棲み家に」
奈緒「あー、そっか……それなら早めに返したほうがいいよ」
蘭子「何故?我に不可視境界線を共に探そうとこれを授けた。ダークフレイムマスターの命は絶対」
奈緒(なりきってるなー……しかも違和感ないからタチが悪い)
奈緒「んー……まあ、手遅れにならないようにと言うか、なんというか」
蘭子「さては、サーヴァントの差金か? くっ、こんなに早く見つかるとは!」
奈緒「違うっつの」
奈緒「Pは出る前になにか言ってなかった?」
アナスタシア「そういえば……”ざっく”がどうとか言ってましたDEATH」
奈緒「やっぱりか」
蘭子「ダークフレイムマスターなら、新たなる仲間を連れてくるはず」
奈緒「仲間?…………あっ!!! まさかあいつ!!!」
――――――――――――765プロ ビル前
P「うーむ……」
どがっ
P「ぐはっ!」
奈緒「おいっ!」
P「なんだ、奈緒か」
奈緒「奈緒か、じゃないだろ! 何してんだよ!?」
P「765プロのアイドルにゲスト依頼をしたが断られてしまった」
奈緒「やっぱり……」
P「俺が男というだけで怯えられたあげく、穴を掘って埋まるとまで言い出した」
奈緒「だろうな」
P「くみん先輩がいなくては話にならないからな。中二病は諦めるか……せっかく大勝利と思ったのに」
http://www.youtube.com/watch?v=l3cFZs1obmE
奈緒「あんたはもう黙ってろ。いいから帰るよ。他所に迷惑をかけるな」
P「やむを得ん。他のアニソンを進めるか……」
奈緒「他にも準備してるの?!」
P「当然。すでに進行しているものもある」
奈緒「あんたのその行動力はどこから出るんだ……?」
――――――――――――事務所
P「ただいまー」
のあ「P……待ってた」
http://i.imgur.com/1hDVbHi.jpg
高峯のあ(24)
P「おー、のあさん。例の話でしょ? ちょっと待って」
奈緒「まさか、のあさんも参加させる気?」
P「そうだ」
奈緒「さすがにボカロはまずくね?」
P「ボーカロイドじゃねえよ。それにアニメじゃないだろ」
奈緒「ああ、そっか」
P「見た目で判断するのは良くないぞ」
奈緒「ごめん」
奈緒「でも、のあさんは何をやるんです?」
のあ「よく……わからない……DVDは見たけど……」
奈緒「うーん。何か決め台詞的なものとか、そういうのありません?」
のあ「……印象に残った台詞なら……」
奈緒「何ですか?」
のあ「……Pくんは私のお嫁さんだから……」
奈緒「工房の魔女かっ!」
http://www.youtube.com/watch?v=JGHl0ub6P7g
のあ「約束通り……黒髪のかつらも……用意出来た」
P「ブラボー! そっくりじゃないか!」
http://i.imgur.com/O6QMCM6.png
奈緒「あんた、さっき見た目で判断するなっていっただろ!」
のあ「問題がひとつある」
P「どうしました?」
のあ「真奈美が……出たくないと……」
http://i.imgur.com/GZoOM4o.jpg
木場真奈美(25)
P「ふむう。それは困った」
のあ「やはり……私の母親役は……無理ではないの?」
http://i.imgur.com/Gs6lCEl.jpg
奈緒「似てるな、おい!」
こんこん
P「どうぞ」
文香「Pさん、相談したいことが」
http://i.imgur.com/OF5HFUj.jpg
鷺沢文香(19)
P「どうした? 文香?」
文香「…その……あやめちゃんが……部屋に閉じこもって出てこないのです」
http://i.imgur.com/bJDzbo4.jpg
浜口あやめ(15)
P「うーむ。そこまでハマったか……」
奈緒「もしかして、あやめにもアニメ渡したの?」
P「もちろん」
奈緒「何を渡したんだ? NARUTOか?」
P「いや、バジリスク~甲賀忍法帖~だ」
http://www.youtube.com/watch?v=xuEGN0MRosc
奈緒「お前は鬼かっ!」
奈緒「あんなガチの殺し合い見せたら、あやめにはトラウマレベルだろ?」
P「忍者モノだからいいと思ったんだがな」
奈緒「あいつは時代劇専門で、アニメはハットリくんしか見てないんだよ。なんでまた劇薬レベルのものを」
文香「私が説得しようと部屋に入っても、目を見てくれようとしないのです」
奈緒「ほらみろ。瞳術に怯えきってるじゃないか」
文香「あの……アニメとは……そんなにいいものなんですか?」
P「文香はアニメ見たことないのか?」
文香「はい……どちらかと言うと、本ばかり読んでいたものですから」
P「なるほど」
文香「私も見てみたいです。ただ……あまり過激だと厳しいので。本とか図書館に関係するようなアニメってありますか?」
P「そうだな……」
奈緒「文香さんに合うものか……」
奈緒(本ならR.O.Dがあるけど、あれはどちらかと言うと頼子向きだからな。見た目も名前的にも)
http://www.youtube.com/watch?v=f8lyyT0dQ9Y
http://i.imgur.com/rgiRsO5.jpg
古澤頼子(17)
P「戦う司書なんてどうだ?」
http://www.youtube.com/watch?v=sZXwJtIoHj4
奈緒「だからっ!」
P「なんだよー」
奈緒「バジリスクといい、なんであんたのチョイスは過激なんだよ!」
P「いいと思うんだがなー」
奈緒「やだよ。文香さんがウサギのアップリケのYシャツだけで出てきたらどうすんだ?」
P「それはそれで」
奈緒「いずれにしろアニメ初心者にはキツイだろ」
P「でも、ライブをやるなら陰陽座とALI PROJECTがあれば盛り上がるだろ?」
奈緒「それは認める」
奈緒「そうだ! あたしにさ、クラリス歌わせてくれよ」
P「クラリスなら兵庫に帰省中だ」
http://i.imgur.com/M2Jl422.jpg
クラリス(20)
奈緒「そっちのクラリスじゃねーって! そうじゃなくって、ClariSの方だって!!」
P「あー、『ニセコイ』か」
http://www.youtube.com/watch?v=GmWy_4hij7Q
奈緒「いいだろ? あたし、あの歌すげー好きなんだよ」
P「あれは駄目だ」
奈緒「どうしてさ?!」
P「じゃんけんで負けて知り合いの提督に取られた。金剛がどうとか言ってた」
奈緒「提督って誰だよ!!
奈緒(そういや、今日は妙に静かだよな……)
奈緒(ああ、そうか。例のあの人達がいないんだ)
奈緒(このまま平穏に終わってくれればいいけどな……)
どたどたどたどたどた
ばあんっ
拓海「P!! いるか?!!」
http://i.imgur.com/YsSsUp9.jpg
向井拓海(18)
奈緒「出たあーーーーーーっ!」
P「おうっ、拓海か。ここにいるぞ」
拓海「まだライブやんねえのかよ? あーっ! 血がたぎるぜ!!」
P「ははは、拓海らしいな」
拓海「興奮しちまってよ! なるべく早くしてくれよな!!」
P「任せろ」
奈緒「P。姉御も出すのか?」
P「当然。ある意味メインだ。客の期待度も高いだろし」
奈緒「また、ゲッター?」
P「違う。今回は新作だ」
奈緒(新作? 最近のやつで姉御がハマリそうな奴ってあったっけ?)
P「頼んでいた衣装の方はどうだった?」
拓海「ついさっき、仕上がったみたいでよ」
P「おお、早いな。さすがだ」
拓海「だろ? 待てずに特攻服の下に着てきちまったよ」
P「ちょっと見せてくれよ」
拓海「仕方ねえな……」
ばさっ
拓海「行くぜ!! 鮮血ッ!!!」
http://www.youtube.com/watch?v=d6cnc3S0TG8
奈緒「それがあったか!!!!!」
奈緒「ということは……当然……」
ばあんっ
涼「恐怖こそ自由ッ! 君臨こそ解放! 矛盾こそ真理! それがこの世界の真実だッ!!!」
http://i.imgur.com/yLso1HP.jpg
松永涼(18)
奈緒「やっぱり……」
拓海「出たな! 鬼龍院皐月!!」
涼「纒流子か……かかってこい」
P「うむ、二人とも、よく似合ってるぞ」
奈緒「それにしても、セーラー服まで用意するとはすごいな」
P「それだけじゃないぞ」
奈緒「え?」
拓海「人衣一体! 神衣・鮮血ッ!!」
http://i.imgur.com/E1SRi5k.jpg
涼「人衣圧倒! 神衣・純潔ッ!!」
http://i.imgur.com/2X2vDew.jpg
ごおおおおっ
奈緒「服が変形してる!!!」
P「この時のために秋葉に制作を依頼しておいた。科学の力は偉大だ」
奈緒「科学をつければなんでもできると思ってんじゃねえっ!!」
拓海「ぶっ潰してやるッ!!」
涼「面白い。相手になってやる!!」
がきーん がきーん
奈緒「ひいいいいい……二人とも、そんな格好で暴れるなよ! 胸がこぼれるぞ!!」
P「奈緒。2つ……いいことを教えてやろう」
奈緒「なんだよ?」
P「ひとつ、拓海も涼も神衣を着こなしている。今なら、胸がこぼれようがパンツが脱げようが恥も怯みもない」
奈緒「やばいだろ、それ! ライブになんねーだろ!!」
P「ふたつ、おっぱいは拓海のほうがでかい」
奈緒「だから、なんだっつーんだ!!!」
奈緒「とりあえず、おさまったか……貧血寸前までやりあうんだもんな」
P「あいつらも1話、2話までは笑ってみていたんだがな。第3話でハートをがっちり掴まれた」
奈緒「確かに、あの回はアツかった」
P「さて……これでおおかた揃ったか」
奈緒(これで終わればいいけどな)
ばんっ
礼子「Pくん、いる?」
http://i.imgur.com/ngspDiv.jpg
高橋礼子(31)
P「いますよ、ここに。どうしました?」
礼子「今度のライブに私を外すなんてズルいじゃない!」
P「でも、もうセーラームーンはやりましたからね。ネタがないですよ」
礼子「そこでね、私から提案があるんだけど」
P「ほほう。聞かせてください」
礼子「今、女子小中学生の間で『アイカツ!』ってのg」
P「ダメです」
礼子「まだ、最後まで言ってないじゃない」
P「それは受け入れられません」
礼子「志乃やレナも呼ぶわよ」
http://i.imgur.com/PASkskM.jpg
柊志乃(31)
http://i.imgur.com/nW90qqk.jpg
兵藤レナ(27)
P「ダメです!」
礼子「留美と早苗も」
http://i.imgur.com/GyKo1FT.jpg
和久井留美(26)
http://i.imgur.com/idA4wB2.jpg
片桐早苗(28)
P「ダメです!!」
礼子「菜々さんm」
http://i.imgur.com/BM7lBTn.jpg
安部菜々(じゅうなな)
P「絶対ダメです!!!」
奈緒(……珍しくPが強気だ。そんなに思い入れがあるのか)
http://www.youtube.com/watch?v=CyCvA0CeRA4
奈緒「P、そこまで断らなくてもいいじゃん。やらせてあげたら?」
P「お前、想像してみろ」
奈緒「ん?」
P「今のメンバーで『♪叶えましょう~』なんて歌ってるんだぞ? 『お前らが魔性だよ!』と客からクレームが来るぞ」
奈緒(確かにキツイな……)
礼子「わかったわよ……」
P「わかってくれましたか」
礼子「最後に美優を誘うわ」
http://i.imgur.com/v7Ey8kd.jpg
三船美優(26)
P「考えておきます」
奈緒「それでいいのかよ!!」
おわり
※これで終わりです。
オチが弱いのは自覚してますゴメンナサイ。
奈緒ちゃんSR&CDおめでとう記念に書きました。
本当は『となりの関裕美』とかも考えましたが、ネタが思い浮かびませんでした。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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