エレン「ミカサのおっぱい揉ませてやる」ジャン「!!」(97)

──入団式

キース「貴様は何者だ!」

アルミン「シガンシナ区出身、アルミン──」


上官A「やってるな。お前も最初はああだっただろう」

上官B「ええ。あれには一体なんの意味が?」

上官A「特に理由はない」

上官B「特に理由のない暴言が訓練兵を襲っているのですか?」

上官A「ただ、上官に逆らわないという基本的な上下関係を恐怖と共に教えているのだ」

上官B「はぁ。おや、何も言われない子が居るようですが?」

上官A「目付きが鋭いのだろう。キースのやつ、心は子猫のように繊細だからな」

上官B「その割にはあんな可愛い子に罵声を浴びせるようですが……?」


キース「貴様は何者だ!」

ミカサ「シガンシナ区出身、ミカサ・アッカーマンです」

キース「何しにここに来た!」

ミカサ「エレンについてきました」

キース「……よく分からないな。もう一度言ってみろ」

ミカサ「エレンが訓練兵に志願したいというので私もきました」

キース「貴様そんな理由でここに来たのか!?心臓を捧げる決意はあるのか!!」

ミカサ「そんな理由……?」ゴゴゴゴゴゴ

キース「ひぅ」

ミカサ「エレンの為なら喜んで心臓を捧げよう、エレンの為なら見も心も捧げよう」

ミカサ「エレンの傍に居たい!それ以上の理由など必要ない!」ギロッ

キース「そ、そうか……そうなのか。お、おい!エレン・イエーガー!!」

エレン「はっはい!?」

キース「貴様なんでここに居るんだ!!」

エレン「えーっと、その」

キース「なんだ!?言えないような理由か!!」

エレン「安全な内地で暮らして、ミカサを安心させてあげたいんです……」

キース「そうか……貴様は内地へ行きたいのか……」

エレン「はい」

キース「ふんっ!」

ミカサ「させない」パシッ

キース「んがっ」

ミカサ「今、私のエレンになにしようとしたの……?痛いことしようとした……?」

キース「していない……断じてしていない……早く放してくれ」

エレン「ミカサ」

ミカサ「わかった」

キース「なんなんだこいつらは……お、おい貴様!なんだその目は!?何者だ!」

ジャン「えっ!俺!?ト、トロスト区出身、ジャン・キルシュタインです!」

キース「何しにきた!」

ジャン「憲兵団に入って──」

キース「貴様も内地か!」ガツン

ジャン「いってぇ!!」

──その夜

ジャン「おいポルシェ・ティーガー!てめぇのせいでとばっちり食らったじゃねえか!!」

エレン「なんで俺なんだよ!あと俺はエレン・イエーガーだ、二度と間違えるな」

コニー「なぁあんた、エレンだっけ?お前だけ出身言ってないけど、どこなんだ?」

エレン「アスミンと同じシガンシナ区だ」

アルミン「アルミンだ、二度と間違えないでくれ」

コニー「ってことはよ……見たのか!?超大型巨人!!」

エレン「見てねえよ」

コニー「そ、そうなのか?あの日には居なかったのか?」

エレン「居たには居たが…ミカサが怖がってたんだ。ミカサ以外見えなかった」

ミカサ「凄く心強かった……」

アルミン「それどころじゃなかったんだけどね……壁の破片みたいなのがエレンの家に向かって……」

エレン「ああ、そんなのミカサが撃墜してたぞ?」

コニー「何!?そんな事ができるのか!」

ミカサ「私とエレンの家を破壊させたりはしない」

クリスタ「ところで二人はどんな関係なの?」

ミカサ「家族」

コニー「家族?お前がアッカーマンでこいつがイエーガーだろ?名字違うじゃないか」

ミカサ「家族は家族。それに名字もいずれ同じになる」

ジャン「ど、どういう事だエレン!お前は俺のミサカたんの何なんだ!?」

ミカサ「私はエレンの物、あなたの物じゃない。あとミサカ。二度と間違えるな」

エレン「ミカサだろお前までまちがえてどうする」

クリスタ「なんか素敵だね。どんなふうに出会ったの?」

ジャン「そ、そうだ!どこで知り合ったんだ!?」

ミカサ「エレン、話してもいい?」

エレン「まぁ、隠すような事じゃないだろ」

ミカサ「わかった。……あれは、雪の降る寒い日だった」

──???

グリシャ「エレン、寒くないか?」

エレン「寒いよ。なんでこんな日に診療なんか……明日にしろよ」

グリシャ「まあそう言うな。今から行く家には可愛い子が居るんだぞ?」

エレン「どんな子なの!?」

グリシャ「ミカサと言ってお前と同い年だ。おそらくお前の好みだぞ?」

エレン「ってことはちっぱいなのか!?どんなちっぱいなんだ!?」

グリシャ「落ち着きなさい。エレン、ちっぱいには3種類あると教えたね?覚えているかい?」

エレン「大きさを求める奴、ちっぱいのプライドに生きる奴、自分の需要が読める奴」

グリシャ「そうだ、ミカサは──おっと、もうすぐ到着だ。自分の目で確かめなさい」

コンコン

グリシャ「アッカーマンさん、イエーガーです。アッカーマンさん?」

エレン「父さん、ちっぱいの匂いなんてしないよ?」

グリシャ「そんなはずは……アッカーマン?開けますよ?」ガチャ

グリシャ「っ!」

エレン「……死んでるの?」

グリシャ「……ダメだ、もう亡くなってる。エレン、この辺りにちっぱいの匂いはするかい?」

エレン「……しない」

グリシャ「そうか……。エレンは麓で待っていなさい!父さんは憲兵を呼んでくる」

初春「良スレが伸びてる理由はよくわかるし」

初春「こんな良SSは、書いてる奴は何ていう発想力してるんですかねぇ」

初春「こんなに独自性出せるならもっとさっさと創作やれっつーの」

初春「素晴らし過ぎて頭を垂れるわ」

佐天「初春?」

初春「結果として面白いので多少書くの遅くても許せます。許せるどころか面白いんでどんどん書いてほしいんですが」

初春「良SSを途中で書くのやめたりの寝落ちしちゃうのは許せませんね。期待を裏切って恥ずかしくないんですか?」

初春「休んでる暇があればとっとと書いて喜ばせてくれよ」

初春「そうネットに書いてありました」

佐天「なあんだネットかあ」

初春「一番の宝はそう思えるSS書いてる人たちなんですけどね」

佐天「ふーん」

──犯人潜伏先

犯人A「んで、こいつにそんな価値があんのか?確かに可愛いし俺の好みだし貰いたいが……」

犯人B「お前の好みなんざどうだっていい。こいつは貴重な無乳の血族だ」

A「この子がねぇ……こいつをどうするんだ?」ペタペタモミモミ

B「地下街で無乳愛好家の変態相手に商売すんのさ」

A「おい、こいつ無乳じゃねえぞ?膨らみかけだ」

B「ああそうだよ!本当に価値があったのは母親だ!お前がビビって殺すから!」

コンコン

???「宅配便でーす」

初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」

初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねぇ」

初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」

初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」

初春「結果として面白くないのは許せます。許せるだけで面白くはないんですが」

初春「パクリ二匹目のドジョウ百番煎じは許せませんね。書いてて恥ずかしくないんですか?」

初春「ドヤ顔してる暇があればとっとと首吊って死ねよ」

佐天「初春?」

初春「そうネットに書いてありました」

佐天「なあんだネットかあ」

初春「一番の害悪はそういったSSを持ち上げてる人たちなんですけどね」

B「お前か?」

A「いや俺じゃねえが……はーい」ガチャ

エレン「まぁ嘘だけどな」ドスッ

A「ぐあっ……」ドサッ

B「お、おいクソガキ!なにす」

エレン「鈍い!」ザシュ

B「かはっ……」ドサッ

エレン「……お前がミカサだな?もう大丈夫──」

ミカサ「……3人、居たはず」

エレン「そんなの突入前に片付けたよ」

ミカサ「殺しちゃったの……?」

エレン「いや、急所は外したらから直ぐに手当てすれば助かる。誰も手当てなんかしないけどな」

ミカサ「そう……」

エレン「そんなことより……」ペタペタモミモミ

ミカサ「な……何するの……?」

エレン「おおっ!?ぺったんこかと思ったけどほんのり膨らみが!!たまんねえ!!」モミモミ

ミカサ「んっ……」

ミカサ(ただひたすらに高揚した。おっぱいがこんなに気持ちいいなんて知らなかった)

ミカサ(ただほんの少し困惑した。この男の子、誰……?)

──夜

グリシャ「エレン!お前が何をしたのかわかっているのか!?」

エレン「有害な異常性趣向者を駆除した!たまたまミカサの誘拐犯だっただけだ!」

グリシャ「エレン!父さんは、無関係な人を5人も殺害した事を咎めているんだ!」

エレン「だって……ミカサのちっぱい……早く触りたかった……」

グリシャ「……」

ミカサ「イエーガー先生……私、ここからどこにむかって帰ればいいの……?寒い……」

エレン「そうだミサカ!うちに来いよ!寒いんだろ!?一緒にお風呂で暖まろう!」

ミカサ「え……?え……?」

エレン「そのまま一緒のベッドで寝るんだ!今夜だけじゃない毎晩だ!今夜は寝かせないぜ!」

グリシャ「エレン!ミサカは心身共に疲れている、休息が必要だ……2回までにしておきなさい」

ミカサ「2回って何するの……?おっぱい触るの……?」

エレン「もっと凄いことだ!もっと気持ちいいぞ!!」

ミカサ「おっぱいより凄いの……?」

エレン「ああそうだ!んあ~もう我満できねえ!早く帰るぞ!!」

ミカサ「……うん!」

──訓練食堂

女性陣「「「きゃああああああああ!!」」」

男性陣「「「うぉおおおおおおおおお!!」」」

ライナー「それで!?それからどうなったんだ!?」

ジャン「ライダー邪魔だ!」

ミカサ「ここから先はさすがに恥ずかしい……」

ライナー「こっから先が重要なんじゃねえかああああ!!あとライナーだ、二度と間違えるな」

アルミン(待てエレン、この話は隠さなくてもよかったのか!?本当によかったのか!?)

ジャン「おいエレン!俺のミカサたんを傷物にしてくれたんだな!?そうなんだな!?」

エレン「落ち着けジョン!」

ジャン「俺はジャンだ!……おいマルイ、俺は決めたぜ」

マルコ「なにをだよ。あと僕はマルコだ、二度と間違えるな」

ジャン「俺は調査兵団に入ってこの世からエレンを1匹残らず駆逐する!」

マルコ「待て、エレンは内地志望だぞ!壁外に行ってどうする!」

アルミン「つっこむ場所はそこじゃないんだマルコ!」

ジャン「んな理屈はどうだっていい!俺はエレンをぶっ殺してミカサを奪い取る!」

ミカサ「ジョン……」

ジャン「ジャンだ」

ミカサ「死体がどうやって私を奪うの……?」ベキベキベキベキ

ジャン「いってぇ!」

──解散式

コニー「ついに俺も憲兵だ!」

サシャ「もう食べ物に困りませんね!」

エレン「ついに卒業か……最後までミカサに負けたままか」

ミカサ「エレンが頑張ってたから私も頑張った」

アルミン「二人はやっぱり憲兵団に行くんだよね?」

エレン「ああ。ホントはまだ調査兵団と迷っているんだが」

ミカサ「だめ」

アルミン「それが正しいと思うよ」

エレン「アルミンは技巧に行くんだよな」

アルミン「ああ。技巧でも内地に行けるし、また一緒だね!」

ミカサ「私はエレンが居ればどこでもいい」

エレン「なら調査兵団に」

ミカサ「だめ」

──壁上 固定砲整備

エレン「コニーも憲兵団に行くんだな」

コニー「当たり前だろ!なんのために頑張ったと思ってるんだ!」

トーマス「いいなぁ、羨ましいよ」

ミーナ「しょうがないでしょ、私たちは上位組じゃないんだから」

サシャ「皆さん!上官の食糧庫からお肉とってきました!」

トーマス「あんなのが上位組なのに君は納得できるのかい?」

ミーナ「……さすがに思うところはあるわ」

エレン(あれから5年経った)

エレン(最初は調査兵団に憧れてた俺も、ミカサに推しきられてしまった)

エレン(無理矢理にでも行こうとするとあいつまでついてきそうだった……)

エレン(ミカサをそんな危険な目に合わせるわけにはいかないんだ……)

エレン(これからは内地で……3人で……)

バチッ……ドカーン

エレン「なっ……なんだ!?」

超大型巨人「……」

エレン「うっ……うわぁ!!」

エレン「くっ……!総員!立体機動に移れ!」

コニー「なんなんだこいつ!?さっきまでどこにも!」

トーマス「あ、あれ!」

ミーナ「サムエルがっ!!あっ、サシャ!?」

サシャ「サリエル!大丈夫ですか!?動いちゃだめですよ!」

サムエル「サムエルだ……二度と間違えるな……」

エレン「よかった……」

コニー「お、おいあれ!壁に穴を開けられた!!」

エレン「っ!固定砲整備四班!せんと……退却急げ!超大型巨人出現!状況が変わった!新たな指示を待て!」

──本部

ジャン「何で今日なんだ……明日から内地だってのに……」ガツン

エレン「っ!?」

ジャン「……邪魔だ!」

エレン「おいジャン!どうした!?」

ジャン「どうしただと……?お前は何も思わないのか!?俺達は明日から内地行きだったんだぞ!」

エレン「落ち着け!」

ジャン「落ち着いて死にに行けっーのか!?」

エレン「違う!思い出せ!俺達が、血反吐を吐いた3年間を!」

エレン「俺達は何度も死にかけた!実際に死んだ奴も居る。寝たきりになっちまった奴も!」

エレン「だが俺達は生き残った!今日も生き残れる!今日生きて……明日内地へ行くんだろ?」

ジャン「だがそれは訓練の話だ!実際の巨人なんざ克てるわけがねえ!」

エレン「訓練通りにやれば上手くいく!今からそんなんでどうする!お前は内地に行きたいんだろ!?」

ジャン「ああそうだよ!俺は内地へ引きこもりたい臆病者だ!お前も同じだろ!」

エレン「その内地が!最前線になるかも知れないんだぞ!今!この瞬間にも!」

ジャン「……」

エレン「明日の内地は、今日の俺達が決める。違うか?」

ジャン「……俺には命を賭けてまで守りたいものなんざねぇ。お前みたいに強くないんだ」

エレン「なら、今日生き残れたらミカサの胸を触らせてやる。どうだ?」

ジャン「できもしねえ約束なんかするんじゃねえよ。ただ……悪くねえな、のった」

エレン「死ぬなよ」

ジャン「ああ。……行くぞグズ!いつまでも泣いてんじゃねえ!」

ダズ「ダズだ……」

ミカサ「エレン!……今、変な話してなかった?」

エレン「してねえよ」

ミカサ「そう……戦闘が混乱したらわたしの所に来て」

エレン「はぁ!?お前違う班だろ!」

ミカサ「混乱した状況下では筋書き通りには──」

上官「アッカーマン訓練兵、お前は特別に後衛だ」

ミカサ「嫌だ……エレンと一緒に行く」

上官「君の意見は聞いていない、これは命令だ」

エレン「ミカサ!お前は後衛に行け」

ミカサ「でも……エレンと一緒じゃないとやだ……」

エレン「お前は住民の避難を支援してくれ。そうしてくれないと俺が安心して戦えないだろうが」

ミカサ「エレンがそういうならそうする」

──戦闘準備

エレン「なぁアルミン、これはチャンスだと思わないか。ここで活躍しておけばスピード昇進だ!」

アルミン「あぁ、そうだね!」

ミーナ「言っとくけど、内地に引っ込むような奴には負けないんだから」

トーマス「訓練じゃエレンに負けたけど、実戦じゃどうか分からないぜ?」

アルミン「なら討伐数勝負するかい?」

エレン「言ったなお前ら?数をちょろまかすなよ!」

駐屯兵「34班!前衛の支援につけ!」

エレン「よし、行くぞ!」

34班「「おおっ!」」

ミーナ「巨人がもうこんなに!?」

トーマス「前衛部隊が総崩れじゃないか!」

ミリウス「何やってんだ!普段威張り散らしてる先輩方は!!」

エレン(決して楽観視していたわけじゃないが……)

エレン「っ!奇行種だ!止まれ!!」

アルミン「うぐっ!」

エレン「全員居るか!?」

ミーナ「あ……あれ……」

奇行種「……」

トーマス「ぅ……ぁぁ……あれ……?」

奇行種「……」ゴクン

エレン「何しやがんだてめ──だめだ……感情的になっては……ミカサにいつも言われてるだろ……」

エレン「──狼狽えるな!34班!」

アルミン「エ、エレン……?」

エレン「巨人との圧倒的な戦力差は戦う前から分かりきっていた事だ!これは想定された犠牲だ!」

エレン「しかし!今の俺達の使命は闘っていたずらに命を散らす事ではない!」

エレン「いま!後衛部隊が住民の避難を行っている!」

エレン「俺達の使命は!彼らを信じ、時間を稼ぐことにある!」

エレン「感情的になっている暇はない!」

エレン「アルミン!」

アルミン「な、なに?」

エレン「アルミンに戦闘の指揮を執って貰いたい」

アルミン「……僕でいいのかい?班長は君だろ」

エレン「俺は頭使うのが苦手なんだ……それに、アルミンなら正しい指示をくれる」

エレン「班長の仕事は適役だと思う人材を有効に活用すること。違うか」

アルミン「……やってみる。なるべく被害を出さないようにする」

エレン「頼んだ……34班!アルミンに従え!」

34班「「了解!」」

アルミン「巨人を見つけたらできるだけ早く報告してくれ!」

ミーナ「巨人接近!10時方向から8m級1、1時方向から5m級3、距離500!」

アルミン「エレン!7時方向の塔を利用して8m級の後ろに回り込めるか!?」

エレン「あいよ!」

アルミン「ミリウス!8m級の左サイドから低空で進入!足を攻撃して動きを封じろ!」

アルミン「ミーナ!ナック!君達は僕と3人で5m級の足止めをする!注意を引くだけでいい!不用意に接近するな!」

エレン「やった!討伐数1!」

ミリウス「今のは俺にも点数入るんだよな!?」

エレン「さぁな!新たな目標!15m級1、方位1-6-7、距離600!」

アルミン「エレンは──」

──戦闘開始から2時間経過

エレン「はぁ……はぁ……今ので討伐数38……39だっけ……?もうわかんねぇ……」

アルミン「時間はかなり稼いでるはずだ……まだ火なんは完了しないのか……?」

ミリウス「後衛部隊はなにやってんだ!?まだ終わんねぇのか!?」

ミーナ「きょ、巨人接近、3m級4、方位1-9-2、距離200」

アルミン「まだ戦えるか?」

エレン「当たり前だろ……!」

エレン(ミカサ……まだか……?)

──トロスト区 内門

住民「おい!荷台が引っ掛かってるじゃないか!」

住民「ふざけんな!人を通すのが先だろ!!」

住民「おい兵士!こいつをどうにかしろ!」

兵士「いや……しかし……」

会長「やってみろ兵士!俺はここの商会のボストンだぞ!?」

駐屯兵「巨人だ!真っ直ぐ突っ込んでける!!」

兵士A「なんで俺達を無視する!?」

兵士B「奇行種だ!考えても無駄だ!」

兵士C「速い!精鋭の私達が追い付けないなんて!」

ミカサ「……」ザシュ

奇行種「……」バタン

住民「「おおおおお!!」」

ミカサ「……?何をやっているの……?」

会長「おお!丁度ところに!お前からもこいつらに言ってやってくれ!」

ミカサ「住民の避難が完了しないから、エレンが戦っている。必死に戦っている」

会長「当然だ!お前ら?兵士は公に心臓を捧げるんだろ!?役立たずが100年振り──」

ミカサ「……そう」

会長「な、なんだ?なんだその目は!?俺に逆らうのか!?」

ミカサ「私にはあなたのような人に捧げる心臓などない」

会長「それ以上近付くな!」

手下A「止まれ!」

手下B「おらぁ!!」

ミカサ「……邪魔」ザシュ

手下AB「……」バタッ

会長「お、おいお前……自分が何したのかわかってんのか……!?」

ミカサ「わかっている」

会長「ひ、人を殺したんだぞ!?巨人を斬る為の武器で人の首を──」

ミカサ「わかっている」

会長「お前は人類を守る為の兵士だろう!!人を殺してなぜ平然としていられる!?」

ミカサ「私にとってエレン以外の誰が死のうが関係ない」

ミカサ「ここに居る住民が全員死んでも何も感じないだろう」

ミカサ「でも、エレンが撤退するには住民の避難が完了しなければならない」

ミカサ「エレンは私を信じて必死に戦っている」

ミカサ「それを邪魔するなら排除する」

会長「お、俺はお前の上官とも知り合いだ!お前なんかすぐn」ザシュ

ミカサ「死体がどうやって喋るの?」

住民「う……うわああああああああ!!」

住民「逃げろ!逃げろ!!!」

上官「アッカーマン……よくやった……」

ミカサ「どうも」

上官「……今回の件は仕方がなかったことだ、私から上手く言っておく」

ミカサ「そんなことはどうでもいい。避難は終わったの?」

上官「あ、あぁ……もうすぐ──」

ミカサ「わかった」スタスタ

上官「ま、待て!どこへ行く!」

ミカサ「……エレンのとこ」

上官「……なんなのだ、あいつは……」

──中衛部

エレン「これで……何体目だ……?60から数えてねぇ……」

アルミン「もう限界だ……撤退しよう」

エレン「まだだ!まだ撤退するには命令は出ていないんだぞ!ミカサはまだ頑張ってるんだぞ!」

アルミン「でももう──」

ミーナ「エレン!後ろ!」

アルミン(しまった!建物の中に潜んでいたのか!?)

エレン「おせぇ!!」

巨人「……」

エレン「おい!無視すんなよ!」

アルミン「奇行種だ!きっと門に突っ込む気だ!」

エレン「そっちにはミカサが……待ちやがれ!」

エレン「っ!なんだ!ワイヤーが動かない!?」

アルミン「ガス切れだ!」

エレン「こんな時に!」

ミーナ「エレン!前!前!」

ミリウス「おい!巨人だ!」

エレン「くっそ……ガスがねぇから……アンカーが抜けねえ………」

アルミン「そんな!?」

エレン「34班!他の班に合流しろ!」

アルミン「エレンはどうなる!?」

エレン「もう無理だ!急げ!!」

エレン「はぁ……さすがに働き過ぎたな……」

エレン「……ミカサ、ごめんな……」

ジャン「──おいおい、真っ先に謝る相手は俺だろうが」ザシュ

エレン「ジョン……?なんでここに!?」

ジョン「ジャンだ……勘違いすんな、お前に死なれたらミカサのおっぱい触れねえだろうが」

エレン「ジョン……お前……」

ジャン「お前は何回間違えれば気がすむんだ」

ミカサ「エレン!」

エレン「ミカサ!?お前までなんでここに!?」

ミカサ「住民の避難が完了した、直に撤退命令も出る。早く帰ろう」

エレン「すまんミカサ……ガス切れで壁を登れないんだ……」

ミカサ「大丈夫、ガスなら持ってきた」

エレン「……は?」

ミカサ「私のせいで避難が遅れてしまった。そのせいでエレンをたくさん戦わせてしまった」

ミカサ「だからガスが切れてると思って持ってきた。たくさん」

エレン「……お前、その量のボンベどこにしまってたんだ」

ミカサ「……内緒」

ジャン「何グズグズしてんだ!さっさと逃げるぞ!」

ミカサ「今、エレンのことグズって言った……?」

ジャン「言ってねえ言ってねえから!生きて帰りたかったらさっさと行くぞ!」

エレン「34班!とミカサとジョン!撤退急げ!」

ジャン「もう突っ込む気にもならん」

ミカサ「突っ込む……?エレンに何するつもり……?」

ジャン「なんもしねぇなんもしねぇから!」

──後日 所属兵団選択のとき

エレン「なぁミカサ」

ミカサ「わかってる。調査兵団に行きたいんでしょ」

エレン「あ、あぁ……」

ミカサ「構わない」

エレン「え?」

ミカサ「エレンは凄く強かった。たくさんの巨人と戦っても生き残れた」

ミカサ「だからこれからも大丈夫」

エレン「あ、ありがと……」

ミカサ「もちろん私も──」

エレン「そのことなんだが……」

ミカサ「?」

エレン「ミカサ、除隊してくれないか?」

ミカサ「どうして!?私もエレンと一緒に行く!今度は私がエレンを守る!」

エレン「あ、いや、そういうわけじゃねえんだ。お前には別のものを守ってもらいたいんだ」

ミカサ「私にエレン以外の何を守れって言うの」

エレン「えっーと、あのだな」

ミカサ「何!」

エレン「俺の家、もう帰れないだろ?帰る家がなくなっちまっただろ?」

ミカサ「……大丈夫、家なら無事」

エレン「建物が無事でも帰れねえだろうが……今の俺には帰るべき場所がないんだ」

エレン「だからその、お前には俺達の家庭を……新しい居場所を守って欲しいんだ」

ミカサ「私は待っていればいいの?」

エレン「ああ、そうしてくれないと安心して遠征に行けないからな」

ミカサ「わかった、エレンがそう言うならそうしよう」

エレン「ごめんな?せっかくの首席なのに」

ミカサ「いい、エレンのために頑張っただけだから」

エレン「そっか」

ジャン「おいヤークト・ティーガー!例の約束覚えてんだろうな!?」

エレン「約束?あと俺はエレン・イェーガーだ!」

ジャン「俺がミカサのおっぱいに触っていいっていうあれ!」

ミカサ「……ジョン、死体がどうやって触るの?」ベキベキベキ

ジャン「いてててててて!!だからジャンだ!!」

おわり

──おまけ

ミカサ「エレン!立体機動装置を使って立体的な子作りをしよう!」

エレン「待てミカサ!意味がわからん!」

ミカサ「きっと立体的な赤ちゃんが出来る!」

エレン「それは普通だ」

ミカサ「立体的に気持ちいいはず!」

エレン「お前の発想が立体的過ぎて意味がわかんねえよ」

おわり

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