エレン「ライナー護衛隊」(284)
~男子寮~
エレン「ライナーが死にそう」
アルミン「どういうこと?」
エレン「いや、ライナーってひどい目に遭う確率高いだろ?」
アルミン「ああ……確かにしょっちゅうボコボコにされてるよね」
エレン「最近特に酷くないか?」
アルミン「そういえばこの前の対人格闘でも……」
~回想~
エレン「うおっ!?」ズダーン!
アニ「ダメ。全然なってない」
エレン「いってえ……何がダメなんだよ……」
アニ「足の使い方。軸がブレてるから簡単に倒される」
エレン「そんな事言われてもなあ」
アニ「まずは体幹作りからだね。ほら。立てる?手貸すよ」スッ
エレン「ああ、悪い。」グイッ
ミカサ「」ドゴッドゴッドゴッ
ライナー「」ビクンッビクンッ
アルミン「ミカサ!ライナーに腹パン連打やめたげて!ライナー白目剥いてるから!」
ミカサ「ライナー、大丈夫……?」
ライナー「壁の向こうから超大型巨人が手を振ってる……ははは。待ってくれよ……今そっちに行くぞー」
ジャン「ライナー!?戻ってこい!そっちに行くなー!」
ライナー「任せておけよ俺は必ず故郷に帰rオロロロロロロ」ゲロゲロゲロ
アルミン「うわあああ!ライナーが吐いたー!!」
ジャン「誰かー!担架持ってこーい!!」
~~~~~~~~~~~~~~
アルミン「なんてことがあったね」
エレン「そんなことが……可哀想なライナー……」
アルミン(まあ、エレンのせいだけどね)
エレン「どうにかならねえもんかなあ」
アルミン「うーん……」
コニー「なんだあ?なんの話だ?」
ジャン「何をコソコソ話してんだ?」
マルコ「秘密の話しかい?」
エレン「ライナーが可哀想だって話だよ」
ジャン「ああ……そういえば確かに」
コニー「貧乏くじ引くのは大体ライナーだよなあ」
アルミン「なんとかならないかと思って話してたんだよ」
コニー「そういや前こんな事があったぞ」
~また回想~
サシャ「ライナー!そのパン食べないんですか!?私が貰ってあげます!」
ライナー「おい馬鹿やめろ!食べないんじゃなくてとっておいてるんだよ!」
サシャ「とっておくって事は今はいらないんじゃないんですか!私に下さい!」
ライナー「なんでそうなるんだ!」
ジャン「まーた始まったぞ」
マルコ「サシャの前にパンをチラつかせるから……」
ベルトルト「サシャの食い意地はすごいなあ……」
ジャン「おい!ライナー危ねえぞ!」
ベルトルト「そっちにはスープが!」
ガターン!
ライナー「あっちいいいいいいい!!!???」
コニー「あっつうう!!??俺もとばっちりいい!!!」
マルコ「ライナー!コニー!誰か!雑巾持ってきて!」
ジャン「サシャは?」
ベルトルト「あっちでライナーのパン食べてるよ」
サシャ「」ハフッハフッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~
コニー「なんてことが」
エレン「ライナーがいきなり叫んでんなと思ったらそんな事が……」
ジャン「あれは哀れだった」
コニー「しかもその後ライナーだけ教官にしょっぴかれてたな」
マルコ「大怪我にならなくて良かったけどね」
アルミン「あの時の騒動の原因はサシャだったんだね……」
ライナー「おう、なんだ男だらけで集まって」
ベルトルト「皆、もうすぐ夕食だってさ」
ジャン「お、ちょうどいい所に」
エレン「ライナー、大丈夫か?」
ライナー「は?なにがだ……?」
エレン「いや最近の……ってなんだその格好」
アルミン「なんかボロボロなんだけど……」
ジャン「熊にでも襲われたのか?」
ライナー「ちょっと今日の対人格闘でな……疲れたんで俺はもう寝る……」
コニー「夕飯どうすんだよ?」
ライナー「いらん……教官には体調不良だとでも言っといてくれ……」バタンキュー
アルミン「……ライナー?」
ライナー「」zzz
コニー「もう寝ちまってる……」
エレン「ベルトルト、ライナーどうしたんだ?」
ベルトルト「実は……」
~またまた回想~
ミカサ「アニ。エレンに酷い事をするのはやめて」
アニ「は?何の事?」
ミカサ「対人格闘でエレンの事をいじめている」
アニ「あのさ、あれはエレンの方から言い出してんだよ?技を教えてくれって」
ミカサ「だとしても、もっとやり方があるはず。あれでは痛めつけるようにしているようにしか見えない」
アニ「格闘術の訓練なのに優しく教えろって?アンタ何いってんの?」
ミカサ「」ゴゴゴゴ
アニ「」ゴゴゴゴ
クリスタ「や、やめてよ二人共……」
ユミル「ほっとけよクリスタ。やらせとけって」
ライナー「夢のカード実現だな」
ベルトルト「どっちか死ぬんじゃないのあれ……」
クリスタ「ライナー!二人を止めてあげて!」
ライナー「え」
クリスタ「お願い!」
ライナー「いや、俺の力量じゃ……」
ユミル「面白そうだし止めないで見てようぜ。どうせライナーじゃ止めらんねえよ」
クリスタ「お願いライナー……」ウルウル
ライナー「うぐ……」
ベルトルト「ラ、ライナー……」
ライナー「兵士には、引いてはならん状況がある……!今がその時だ!」
ベルトルト「ライナー!やるんだな!?」
クリスタ「ありがとうライナー!やっぱり頼りになるね……」キラキラ
ライナー(結婚してくれ)
ユミル「おいマジかよ。まあ頑張れよ」
ベルトルト(クリスタのあれって素でやってるのかなあ……だとしたら恐ろしい)
ライナー「いってくる」
ベルトルト「死ぬなよ、ライナー」
ライナー「任せておけ」
ライナー「おい!お前らいい加減に」
ミカサ・アニ「「邪魔!!」」ドゴォォ!!
ライナー「げぶぅ……」
ベルトルト「ラ、ライナアアアアアアアアアアア!!!!」
ユミル「ミカサのパンチとアニのキックを同時に食らった……」
クリスタ「何てこと!ライナーが殺されちゃった!」
ベルトルト「この人でなし!!」
ライナー「生きてるよ……」
~~~~~~~~~~~~~~~~
ジャン「ライナー……」ブワッ
アルミン「致命傷じゃないか……」
ベルトルト「5mは吹っ飛んでたよ……」
エレン「やっぱどうにかしてやんねえといけねえなあ」
マルコ(原因はエレンなんじゃないかな)
コニー「だなあ。いくらライナーが丈夫だからって限界があるぞ」
ベルトルト「最近は身体だけじゃなくて精神もやられてるみたいなんだ」
アルミン「あ、もう限界突破してるんだね」
ベルトルト「最近何度もひたすら誰かに殴られ続ける夢を見るって」
ジャン「夢でも殴られて現実でも殴られてるのか……」ブワワッ
エレン「酷すぎる……」
ジャン「もうクリスタのパンツでも盗んでくれてやるしかねえんじゃねぇか」
アルミン「そんな事したら104期の女子全員を敵に回すことになるよ……」
マルコ「そういえば基本的に女子からやられてるよね?」
コニー「それだけ聞くと羨ましい気もするな」
アルミン「多分コニーがライナーと同じ事されてたら、既にここにはいないよ?」
コニー「まあそうだろうな……」
エレン「……よし。決めたぞ!」
ジャン「なにをだ」
エレン「男子全員でライナーを女子全員から守ってやるんだ!」
アルミン「それは……」
コニー「具体的にはどうすんだよ?」
エレン「付きっきりでガードする!立体機動の訓練も班を男子だけで編成するようにして、対人格闘でも俺達で周囲を固める!」
マルコ「出来るかなあ」
ベルトルト「僕らの代の女子って歴代でもかなり強いらしいよ?」
エレン「やるんだよ!困ったら助けてやるのが仲間ってもんだろ!」
アルミン「エレン……」
ジャン「はっ。熱いねえ」
マルコ「ジャン、エレンは真剣なんだよ?」
アルミン「分かった。どうにかしてみよう」
エレン「頼むぜアルミン!俺は頭良くねえからな。作戦とかは任せる!」
ジャン「まあ、ライナーには助けてもらうことも多いしな……たまには助けてやるのも悪かねえか」
コニー「おう!皆の兄貴が困ってんだ。助けてやろうぜ!」
ベルトルト「うん。ライナーも喜ぶと思う!僕もやれることをするよ!」
マルコ「よし!他の男子には僕が伝えておくよ!」
エレン「頼んだぜマルコ!よーし!早速今日の夕飯に作戦会議だ!」
ワイワイガヤガヤ
アルミン(なんだろう……このなんともいえない嫌な予感。何も起きなきゃいいけど……)
~食堂~
ミカサ「エレン、一緒に食べよう」
エレン「悪いなミカサ。今日はちょっと男子だけで食うんだ」
ミカサ「そう……」シュン
アルミン「ごめんね……」
マルコ「おーい。男子全員ちょっと集まってくれー」
エレン「作戦会議すっぞー」
サムエル「なんだなんだ」
ナック「どしたどした」
トーマス「何事だ」
ゾロゾロワイワイ
ミカサ「ここ、いい?」
クリスタ「ミカサ珍しいね。どうぞどうぞ」
サシャ「どうしたんですかミカサ?いつもはエレンと一緒なのに」
ミカサ「男だけで話があるとかでエレンの所を追い出された……」ションボリ
ユミル「そういやなんか男共が集まってんな。なんだありゃ」
ミカサ「作戦会議とかなんとか言っていた」
クリスタ「作戦会議……?」
ユミル「ろくでもねえこと考えてんじゃねえだろうなあ」
サシャ「作戦会議……もしや何か美味しいものを男子だけで独り占めする気とか!?」
ユミル「おめえの頭の中はそれしかねえのか……?」
クリスタ「そういえばライナーがいないね?」
ミカサ「体調不良らしい」
サシャ「という事は!?ライナーの分の夕食が余っているって事ですね!?貰ってきます!!」ダッ
ユミル「ほんと食い物の事になるとフットワーク軽いなあいつ」
アニ(ちょっとやりすぎたか……)
マルコ「というわけなんだ」
トーマス「なるほどな……」
ナック「そういうことなら協力するぞ!」
サムエル「最近のライナーのボロクソ具合は目に余るしな……」
エレン「ありがとな皆」
アルミン「とにかく女子をなるべく近づけないようにして、男子で周りを固めよう」
アルミン「男子でローテーションを組んで、交代交代でライナーを護衛しよう」
コニー「男連中ならライナーの事ボコらないしな」
ベルトルト「というかあんな屈強なライナーをボコれる女子がおかしいんだよ……」
ジャン「まあ、ライナーが手出ししないってのもあるだろうけどな」
エレン「あいつ良い奴だからなあ」
マルコ「この事をライナーには伝える?」
エレン「いや、本人には黙ってよう」
アルミン「どうしてだい?ライナーにも言っておいたほうが行動がとりやすくなるんだけど」
エレン「こういうのは黙ってやるもんなんだよ。それに、ライナーに言ったら『そんなもんいらん』って言うだろ」
ジャン「確かにあいつならそう言うだろうな……」
アルミン「うーん……分かった。じゃあライナーには秘密にしよう」
コニー「うっし!じゃあ明日から決行だぜ!」
エレン「よーし!ライナー護衛隊結成だ!」
男衆「おう!!」
サシャ「なんか盛り上がってますね」
クリスタ「何の話してるんだろう……?」
ミカサ(気になる……)
ユミル「どうせくだらねえことだよ」
アニ(明日は座学か……面倒だな)
サシャ「明日の朝食はなんでしょうね」
クリスタ「サシャはブレないね……」
~座学にて~
教官「えー、で、あるからしてー」
ライナー(なんだこの状況は……)
エレン「……」
アルミン「……」
ベルトルト「……」
コニー「……」
ジャン「……」
マルコ「……」
ライナー(何故俺は男連中にみっしりと囲まれているんだ……むさ苦しいぞ)
エレン(ライナー護衛作戦!まずは成功だな!)
コニー「なあ……これ意味あんのか?」ヒソヒソ
アルミン(流石に座学で襲い掛かってくるような人はいないよエレン……)
ジャン(暑苦しい……)
ベルトルト(座学で護衛はいらないんじゃなかろうか)
サシャ「やだ……なんですかあれ」ヒソヒソ
クリスタ(異様に男子が密集してる……)
アニ(なにあれ気持ち悪い)
ユミル「なんだありゃ。うちの男共は皆ホモになっちまったのか?」ヒソヒソ
ミーナ(ホモの匂いがする!)
ミカサ(エレンに近づけない)
~対人格闘にて~
教官「よーし!各自ペアを組んで格闘訓練を始めろ!」
エレン(えーと対人格闘の時は俺がライナーと組む作戦だったな。ライナーはどこだ?)ウロウロ
アニ「エレン。今日もやるんだろ?特訓」
エレン「あー、えーと今日はその……だな……」
アニ「?」
エレン「その、なんていうか、都合が悪いっていうか」
アニ「具合でも悪いの?」
エレン「いや、そういう訳ではなくてだな……」
サシャ「ライナー!私と組みましょう!夕食のパンを賭けて勝負です!」
ライナー「嫌だ!お前は食い物が絡むととんでもねえ力を出しやがるからなあ!」
サシャ「ならば力ずくであなたを潰してパンを奪います!!!」バッ
ライナー「賭けが成立してねえぞ!?」
ジャン「おい、アレみろ!やべえぞ!」
マルコ「ライナーはエレンと組むはずじゃなかったのか!?」
アルミン「エレンがアニに足止めを食らってしまっているんだ!」
ベルトルト「このままじゃライナーがやられる!」
エレン「まずい!これじゃまたライナーが理不尽な暴力に!」
コニー「俺に任せろ!」
コニー「おい!サシャ!足元にパンが落ちてるぞ!」
サシャ「え!?どこですか!どこ!どこ!?」
コニー「今だ!おうりゃあ!」ガシッ
サシャ「コニー!?何故私の足を掴むんですか!?」
アルミン「サシャの足が止まった!エレン!今だ!!」
エレン「おっしゃあ!食らえサシャ!アニ直伝の足技!」バッ!
サシャ「え?わ、うわあ!?」ドッシーン!
コニー「俺も一緒に!?」ドッシーン!
ジャン「やったぜ!」
ベルトルト「なんとかセーフだったね……」
ライナー「なんだあ?何がどうなってんだ……」
アルミン「あ、ライナー!今日は僕と組もう!」
ライナー「アルミンが俺とか?大丈夫か?」
アルミン「僕なら怪我させる心配がないからね」
ライナー「なんだそりゃ」
サシャ「うう……酷いですエレン……それにコニーも……お尻痛いです……」
コニー「俺も巻き添えかよ……」
エレン「わ、悪い……ちょっと強く投げすぎた」
サシャ「はっ!?パン!パンはどこに!?」
コニー「いやそもそも嘘だし、というか地面に落ちたパンにまで執着するのはどうなんだよ」
教官「エレン・イェーガー……それにコニー・スプリンガー……」ガッシィ
エレン「きょ、教官!?」
コニー「あ、あの、教官……何故自分たちの頭を鷲掴みにされているのでありますか……?」
教官「私は『ペア』を組めと言ったはずだ……乱闘しろとは言っておらんぞ……?」
エレン「いや、その……違うんです!」
コニー「そうです!こ、これには訳が……」
教官「やかましい!」ギリギリギリギリ!
エレン「ぐおおおお!!!頭が割れるううううう!!!!」
コニー「すっごいデジャブ!すっごいデジャブこの痛み!!!」
ジャン「すげえ。教官のやつ、エレンとコニーの頭掴んで宙吊りにしてんぞ」
マルコ「あれは入団の時にコニーがやられていた技の強化版だ!」
ベルトルト「教官も強くなっているということか……!」
ユミル「なにしてんだあいつら」
クリスタ「痛そう……二人共大丈夫かな……」
アニ「結局なんだったんだい」
ミカサ(エレンに近づけない……!)
アルミン「えい!えいっ!」
ライナー「ははは。そんなんじゃ俺をコケさせることも出来ないぞアルミン」
アルミン(ありがとうエレン、コニー……君たちの犠牲のお陰でライナーは無傷だよ!)
アルミン「良かったよ本当に……」
ライナー「おい何ブツブツ言ってんだアルミン。気持ち悪いぞ」
ミーナ(ライ×アル!?ライ×アルなのね!?)
~そんなこんなで一週間くらい経過~
ジャン「よう……ここで飯食ってもいいか……」
エレン「ジャンか……座れよ……」
ベルトルト「疲れてるね二人共……僕もだけどさ……」
アルミン「無理もないよ……ここ一週間ずっと体を張ってライナーを守ってきたからね……」
コニー「もうボロボロだぜ……」
マルコ「改めて思うけど、ライナーってほんと頑丈だよね……」
ミカサ「エレン。隣に座ってもいい?」
エレン「ミカサか。悪い、今日も男だけで食うからさ」
ミカサ「……」
ミカサ「最近のあなた達はなにかおかしい」
エレン「なにがだよ?」
ミカサ「常に男子だけで固まって行動している」
エレン「あー、それはだな……」
アルミン「ごめんよミカサ。でも、理由があるんだ」
ミカサ「どんな理由?」
アルミン「……ごめん、ミカサには言えない」
アルミン(ライナーをボコってる筆頭の君には話せないよ……)
ミカサ「それは、ジャンが何故か暴れ馬に自ら突っ込んでいった事となにか関係が?」
ジャン(ユミルがふざけてライナーがいる方にに馬をけしかけやがったから仕方なかったんだ……)
ミカサ「ベルトルトが何故かサシャのパンを取り上げて、サシャに半殺しにされた事と何か関係が?」
ベルトルト(ああしないとサシャがまたライナーのパンを強奪しそうだったんだよ……)
ミカサ「コニーが何故かアニに喧嘩を吹っかけて、宙を舞った事と何か関係が?」
コニー(アニの注意を俺に向けないとアニがライナーをぶっ飛ばしてたからな……)
ミカサ「アルミンが何故か対人格闘でライナーとばかり組んでるせいで、一部女子からホモ扱いされている事と何か関係が?」
アルミン「待ってミカサ。それ聞き捨てならない」
ミカサ「そして……」
アルミン(あ、スルーなんだ)
ミカサ「最近私が何故かエレンに近付けない事となにか関係が?」ゴゴゴゴゴ
エレン「」
ジャン「おいやべえぞ」
マルコ「というかミカサ的にはこれが不満だっただけだよね?」
ベルトルト「すごい殺気だ……」
コニー「」ブクブク
ジャン「コニーがミカサの殺気に当てられて気絶したぞ!?」
エレン「……」
アルミン「あ、あのねミカサ」
エレン「ミカサ」
ミカサ「なに」
エレン「こいつは男の問題だ!ミカサには話せねえ!」
ミカサ「」ガーン
マルコ「エレン……!」
アルミン「ライナーも草葉の陰で喜んでるよ……」グス
ベルトルト「アルミン?死んでないからね?」
ジャン「おいエレン!言い方ってもんがあるだろ!ミカサがショック受けてるじゃねえか!」
ジャン「ミカサ、俺はお前の味方だからな!」
エレン「あ、ジャンてめえこの野郎!」
マルコ「裏切り者!」
ベルトルト「見損なったよジャン!」
ジャン「うるせえ!こういう所で株上げたっていいだろが!」
ミカサ「ジャン」
ジャン「お、おう!どうしたミカサ!」
ミカサ「ちょっと黙ってて……」
ジャン「」
エレン「ざまぁ」
マルコ「自業自得だね」
ベルトルト「ウケる」
アルミン(ジャンがミカサへの株上げを失敗した上に仲間からの信頼を失った)
エレン「ま、そういうわけだからミカサ。しっし」
ミカサ「」ガーン
ミカサ「」フラッ
ベルトルト「絶望した顔で去っていった……」
アルミン「あんな顔見たの、ウォール・マリアが陥落した時以来だよ」
エレン「大げさだなあ」
マルコ「エレン、君はもう少し周りに気を配ったほうがいいよ」
ライナー「おう。なんだまた男だらけで集まって」
エレン「おうライナー」
ライナー「なんだこの状況は。なんでコニーが泡吹いてぶっ倒れてて、ジャンが放心して真っ白になってるんだ?」
ベルトルト「色々あったんだよ」
マルコ「時にライナー。最近調子はどうだい?」
ライナー「ん?ああ、最近はなんか調子が良いな。疲れる事が少なくなった」
エレン「成功だな!」
ライナー「成功?なにがだ?」
アルミン「あああああ!なんでもない!なんでもないんだよ!」
ミカサ「ここ……良い?」ゲッソリ
クリスタ「ミカサどうしたの……?」
ユミル「なんかやけに憔悴してんな」
アニ「アンタがそんな風になるなんて珍しいこともあるもんだ」
ミカサ「エレンが……エレンが……」ワナワナ
ユミル「まあ、お前がそんなんになるのはエレン関係だよな」
ミカサ「エレンが私に向かって『これは男の問題だ。しっし』って……」
アニ「なんだいそりゃあ」
クリスタ「あ、男の問題といえば……聞いた?なんか男女対抗の訓練があるんだって」
ユミル「男女対抗ぉ?何でまたそんな事するんだよ?」
クリスタ「それは分からないけど、毎年恒例らしいよ」
ユミル「へー。やったなぁアニ。訓練で合法的に男共をバッタバッタとなぎ倒せるぞ」
アニ「……アンタ私の事をなんだと思ってるわけ?」
ミカサ「もう男になるしか……」
クリスタ「ミカサ。それは本末転倒だと思うの」
~男女対抗訓練の日~
教官「既に知っている者もいるかと思うが、本日は男女対抗での訓練を行う!」
ザワザワ
教官「静粛に!まずは男女それぞれのリーダーを発表する!」
教官「まずは男子!ライナー・ブラウン!前へ!」
ライナー「はっ!」
教官「続いて女子!ミカサ・アッカーマン!前へ!」
ミカサ「はっ!」
教官「この二人をリーダーに据えて訓練を行う!訓練の内容は、ズバリ鬼ごっこだ!」
コニー「鬼ごっこぉ……?」
アルミン(これは嫌な予感がする……)
教官「立体機動は付けているな?それに加えこのゴム製のブレードを使う」
コニー「すっげえしなるぞこれ!」ミョンミョン
サシャ「すっごいしなりますね!面白いですこれ!」ミョンミョン
教官「今ブレードをミョンミョンさせてた奴らは訓練が終わったら教官室に来い」
コニー「」
サシャ「」
教官「訓練を行うのはこの林の中だ!林の中には既に監視員が待機している!」
教官「このゴム製ブレードで一撃を叩きこまれた者は失格となる!」
アルミン「白兵戦みたいだね……」
エレン「楽しそうだな!」
教官「男女別にリーダーを設定したな?リーダーが撃墜された時点でその陣営の負けだ!」
ジャン「こいつぁ……」
ベルトルト「ライナーがヤバい……」
マルコ「女子に袋叩きにされるぞ……!」
教官「時間は一時間だ!リーダーが撃墜され無かった場合は、生き残りが多い陣営の勝ちとする!」
教官「男共はここから対角線上にあるポイントへ移動!付いたら信号弾を上げ、その時点で訓練開始だ!」
アルミン「移動中に作戦会議をしよう」
エレン「わかった」
コニー「とにかくライナーを守らねえといけねえな」
ジャン「もう慣れっこだぜ」
それ鞭やないか…
教官「それでは男共!移動開始だ!なお、リーダーを落とした者には褒美が与えられる!」
サシャ「褒美……!」
アニ「へえ……」
ユミル「ライナーを落としたら褒美か。悪くねえなあ……」
ミカサ「……」
ジャン「おい、女連中の目つきが変わったぞ」
アルミン「殺気が吹き出してる……」
コニー「見ろよ……ライナーが殺気に当てられて顔面蒼白になってるぞ」
エレン「望むところだぜ……!」
ミカサがレスしてる風なのはもう正直見飽きた。ので、エレンとミカサのイチャラブSS書く事に専念すべき。
教官「さっさと動けえ!」
ゾロゾロ
アルミン「皆、ちょっと動きながら話をしよう」
ジャン「おう。ライナー、おめえが中心だぜ」
ライナー「任せろ」ガクガク
ベルトルト「ライナー、めっちゃ足が震えてるよ……」
コニー「女から受ける暴力の恐怖が身体に染み付いてるんだな……可哀想に……」
アルミン「とにかくライナーを落とされないようにしなきゃいけない。皆まとまって行動しよう」
エレン「ライナー!俺らが守ってやっから!どーんと安心しとけよ」
ライナー「エレン……期待してるぜ」
>>77
アッカーマン、営舎のPC利用時間はとっくに過ぎている
明朝6時教官室に出頭しろ
ミカサ「少数精鋭でいこうと思う」
ユミル「まぁ正直いってライナーは手強い相手だしな」
クリスタ「男子が本気になったら敵わないよね……」
サシャ「いざとなったらクリスタを盾にしましょう。きっと男子は攻撃をためらうはずです」
クリスタ「サシャ!?」
アニ「アンタ意外とえげつないよね」
ミーナ「あはは……」
ミカサ「とにかく。雑魚はいくら落としても仕方ない。ライナーだけに狙いを絞るべき」
アニ「まあ、ミカサに護衛をガッチガチに固めても邪魔なだけだろうしね」
ミカサ「そういうこと」
ユミル「なんたって私らの世代ナンバーワンだしな」
ミカサ「メインのアタッカーは私、アニ、サシャの三人でいく」
ミーナ「え、リーダーが積極的に攻撃するの?」
ミカサ「短期決戦を狙う。体力では男子に勝てない」
ユミル「確かに時間がかかるほど不利になるな」
クリスタ「私達他の女子は?」
ミカサ「大まかに班を結成する。その他男子の露払いをしてほしい」
クリスタ「で、できるかな……」
ミカサ「陽動程度でいい。私達三人の動きが悟られないようにかく乱して欲しい」
ユミル「ま、いざとなったら私が守ってやるよ」
アニ「ちょっとやる気が出てきたよ」
サシャ「うへへ……ご褒美は何がいいでしょうか……パン?肉?お肉いっちゃいますか!?」
>短期決戦
ミカサが言うとなぜか死亡フラグくさいんだが
ミカサ「ミーナ、ユミル、クリスタをかく乱班のリーダーにする」
ミーナ「お任せ!」
ミカサ「最初に突破口を開いて欲しい。男子の様子を見て、私達アタッカーが一気に勝負をしかける」
クリスタ「頑張るね!」
ユミル「怪我しねえ程度にな」
アニ「……!信号弾だ」
サシャ「よーーっし!やりますよーーー!!!」
ユミル「おめえは後からだって言われたろ芋女……」
ミーナ「じゃ、まずは行ってきます!」
ミカサ「お願い」
クリスタ「私達も行こう!皆、ついてきて!」バシュウ
ユミル「ま、せいぜい頑張るさ」バシュウ
アニ「……」ジー
ミカサ「なに?」
アニ「別に。やたらやる気満々だなって思っただけだよ」
ミカサ「訓練は真面目にやる」
アニ「そう。エレンの為に自決とか馬鹿なマネはしないでよね」
サシャ「!? それはダメですミカサ!私のお肉がなくなっちゃいます!」
ミカサ「心配しなくていい」
ミカサ(そう……私はこれに勝つ)
ミカサ(勝って、ご褒美にエレンとの休日を!)
~林の中~
ミーナ「……」
ミーナ(おかしい……気配がない)
ミーナ(ライナーを守るためにまとまって移動すると思ってたけど……)
ミーナ「皆!一回止まって!」
モブ女1「どうしたの?ミーナ」
モブ女2「まだ男子と出会ってすらいないよ?」
ミーナ「それが変なのよ……ある程度はまとまって移動するはずでしょう?私達みたいに」
モブ女3「確かに……気配がないわね」
ミーナ「そう、だから……」
?「今だ!」
ミーナ「え、きゃあああ!?」
ぶれないな、流石ミカサぶれない
監視員「ミーナ・カロライナ!その他モブ!撃墜!」
ミカサ「!?」
アニ「なんだって?」
サシャ「そんな……速すぎますよ!」
ミカサ(アルミン……!)ギリッ
ミーナ「いったあい!このゴム製ブレードすごく痛い!」
コニー「やったぜ!撃墜数1!」
ジャン「はは、全くすげえぜ!うちの軍師様はよお!
ベルトルト「あっという間だったね」
ミーナ「え、ジャンとコニー!ベルトルト!三人だけなの!?」
ジャン「おうよ」
精鋭じゃないか
~回想~
ジャン「じゃあ大きく二つ程度に班を分けるか」
マルコ「編成はどうする?」
アルミン「……」
エレン「アルミン?どうした?」
アルミン「いや、やっぱりまとまるのはよそう」
コニー「なんでだよ。まとまらなきゃライナーを守れねえぞ?」
エレン「なにか考えがあるんだな?」
アルミン「うん……極少数の班をいくつも作って行動しよう」
これは…サッチ・ウィーブ戦法かッ! ガタッ
アルミン「少ない編成の班をたくさん作って、それぞれに役割を与える」
アルミン「そのうえで、チームとしてまとまった行動を取ろう」
コニー「よくわからねえのは俺が馬鹿だからか?」
ジャン「そうだ。黙ってろ」
エレン「つまりどういうことなんだ?」
アルミン「おそらくミカサは短期決戦で勝負をつけようとするだろう」
マルコ「少数精鋭で攻めてくるってことだね?」
アルミン「多分ミカサを筆頭にして、アニ、サシャ、もしかしたらユミルもいるかもしれない」
アルミン「メインアタッカーはおそらくこの四人ないし三人だけだ」
ジャン「おいおい。他の連中は全員捨て駒にするってことか?」
アルミン「言い方は悪いけどそうなるね」
ライナー「そいつらが相手となると……まとまってるといい的だな」
ベルトルト「ふむ……そうなると、編成はどうするんだい?」
アルミン「三人のチームを作る」
アルミン「まずはライナー、エレン、マルコだ。このチームはとにかく撃墜されないこと。エレン、マルコ。ライナーを頼んだよ」
エレン「おっしゃ!」
マルコ「任せてよ」
アルミン「次にジャン、コニー、ベルトルト。君たちはアタッカーだ」
コニー「よく分かんねえけど分かったぜ!」
ジャン「ミカサを狙うのか?」
アルミン「いや、おそらくかく乱するためのチームがいくつかあるはずだ。そのチームを落として欲しい。一撃離脱戦法でね」
結果、離脱せずに死体と雑談を始めるジャンであった
アルミン「多分最初は様子見でいくつか戦力を投入してくるはずだ。ジャンの言うところの捨て駒チームだね」
ジャン「そいつらを削り取るわけだな」
アルミン「そういうこと。正直言って向こうで男子とまともにやって敵うのはさっきあげた四人くらいだ。この精鋭チームならやれる」
コニー「腕がなるぜ!」
アルミン「後は戦力がちょうどよくなるように三人のチームを作っていく」
エレン「アルミンはどうするんだ?」
アルミン「僕は全体を見通しながら連絡役をするよ。状況に応じて作戦を変えていこう」
ライナー「……」
ベルトルト「ライナー?」
ライナー「はは……震えがピッタリ止まったぜ」
ライナー「こんな頼もしい仲間たちがいるんだ……!怖いもんなんて何もねえ!」
アルミン「よし!そろそろポイントだ!信号弾をあげるよ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ミカサ「私達も行く」
アニ「なんかヤバいことになってるね」
ミカサ「おそらくアルミンはこっちの考えを読んでいた」
サシャ「恐るべしアルミン……」
ミカサ「ライナーの守りを薄くして、まずはこちらのかく乱部隊を削りにかかっている」
アニ「そりゃまずいね。いくらアンタでも味方の援護なしじゃキツイ」
サシャ「うーん、とにかく突っ込みましょう!」
アニ「攻撃は最大の防御なりってね……!」
ミカサ「かく乱部隊の援護に向かう」
アニ・サシャ「「了解!」」バシュウ
ナック「アルミン!」
アルミン「ナック、どうしたの?」
ナック「ミカサが出てきた!もうサムエルがやられた!」
アルミン「そうか……思ったより速い行動だったな。さすがだよミカサ」
アルミン「よし、ナックは他の班と合流。僕はライナー達にこの事を伝える」
ナック「了解!」バシュウ
アルミン「さて、ここからが本番だ!」
ジャン「見つけたぜ!」
クリスタ「きゃっ!ジャン!?それにコニーとベルトルト!」
ユミル「おいやべえぞ!こいつら皆成績上位者じゃねえか!」
ベルトルト「クリスタに恨みはないけど……」
コニー「お前らはここでぶっ潰す!」
松平「攻撃部隊は短期決戦という最大の戦略目標を転換せざるを得ませんでした」
松平「ライナー護衛隊の運命を決する戦いまで1時間と20分前の事でした」
ジャン「そらよっと!」ビターン!
モブ女1「いったあ!?」
ベルトルト「……ごめんね?」ストン
モブ女2「きゃ!?当たっちゃった……」
監視員「モブ共撃墜!さっさと帰れ!」
ユミル「チッ、戦力が削られてる!」
クリスタ「このままじゃ全滅だよ!」
コニー「おらあ!観念しろよ!」
ユミル「やべ、クリスタ!」
クリスタ「きゃあああ!!」
コニー「とった!」
アニ「そいつはどうかな」ビターン!
コニー「へぶぅ!?」
ジャン「コニー!?」
監視員「コニー・スプリンガー!撃墜!」
ベルトルト「なんてこった!コニーが死んじゃった!」
ジャン「こーの人でなしー!」
アニ「何いってんの」
サシャ「間に合いました!」
ミカサ「大丈夫?クリスタ」
クリスタ「ミカサァ……ありがとうー!」
ユミル「助かったぜ……」
ベルトルト「ジャン、二人でこのメンツを相手するのは……」
ジャン「ああ、ちょっとやべえな……」
ジャン「だがよ。逆に考えれば、だ。ベルトルト」
ベルトルト「?」
ジャン「ここで俺らがミカサを討ち取ればいいだけの話じゃあねえか?」
ベルトルト「……ジャン!」
アニ「へえ……」
サシャ「言ってることはかっこいいですけど、出来ますか?ジャン」
ミカサ「……」
ジャン「ぐ……」
ジャン「でもよお……ここで引いたらライナー達が危なくなっちまわあ」
ベルトルト「ジャン……僕も覚悟を決めたよ」
ジャン「けっ。エレンのいるチームを守るためにミカサと戦うってえのが気に入らねえが」
ジャン「ここは引けねえな」
ミカサ「ユミル、クリスタ。今のうちに残った人を連れてライナーのところへ」
クリスタ「いいの?ミカサ」
ミカサ「問題ない。すぐに追いつく」
ユミル「行くぞクリスタ。私らがいても足手まといだ」
クリスタ「わかった……でも、私達じゃライナーは倒せない……」
クリスタ「絶対また助けに来てよね?ミカサ、アニ、サシャ」
ミカサ「……」ニコッ
アニ「さっさといきなよ」
サシャ「ライナー倒しちゃダメですよ!私がお肉を貰うんです!」
ミカサ「ジャン。手加減はしない。私も目的がある」
ジャン「そうかい。俺も一つ、守らねえといけねえもんがあるんだよ。ミカサ」
全然賢くないジャン……
ジャン「すぐに追いつく、か」
ジャン「軽く見られたもんだぜ。なあベルトルト?」
ベルトルト「……!ああ、全くだね」
ミカサ「時間が惜しい」
アニ「そこどきなよ」
サシャ「容赦しませんよお」
ジャン「さっき守らねえといけねえもんがあるって言ったよなミカサ」
ジャン「そいつは俺ら男共皆が持ってるもんだ」
ベルトルト「男の持ち物で一番大事なものだね」
ミカサ「?」
ジャン「そいつはな……」
ジャン・ベルトルト「「男の意地ってやつだ!」」
アルミン「エレーン!」
エレン「おうアルミン。どうした?」
アルミン「はぁ……はぁ…・・ミカサが出てきた」
エレン「やっとか」
マルコ「遅いほうじゃない?」
ライナー「大将は遅れて出てくるもんだ」
アルミン「違うんだよ。本当はもっと速かったんだ」
エレン「? どういうことだ?」
アルミン「ジャン達の班がやられた」
エレン「なに!?」
ライナー「あの精鋭がやられた……?まさか」
し
アルミン「ミカサ達が結構深いところまでかく乱班の援護に回ってきたんだ」
エレン「って事は……」
アルミン「ゴリゴリ戦力が削られてる。少数で班を結成したのが裏目に出たんだ。予想外にミカサの行動が速かった」
ライナー「そいつぁやべえな……」
マルコ「アルミンはなんで連絡が遅れたんだい?」
アルミン「ジャン達が狩ってたかく乱班、実はこの近くまで来てたんだ」
マルコ「それでジャン達がやられたってことは……」
アルミン「ミカサが近くに来てる。ジャンとベルトルトはそのせいで逃げるに逃げられなかったみたいだ」
エレン「盾になってくれたってことか……」
ライナー「なんであいつらそこまで身体張って……」
アルミン「かく乱班の残党が付近を散策してて、伝達が遅れてしまったんだ」
マルコ「相手の戦力は?」
アルミン「ジャン達や他の皆がかなり削ってくれたから、殆ど残ってないよ」
アルミン「主立ってるのはミカサ、アニ、サシャ、ユミル、クリスタだね」
エレン「やべえのはしっかり残ってるな……こっちは?」
アルミン「ミカサがモリモリ削ってるからね……散り散りになってて、ライナーを守れるのは僕らだけだ」
ライナー「ううむ……」
アルミン「とにかく、陣形を立てなおそう。残った人たちを集めて……」
ミカサ「もう遅い」
エレン「!?」
エレン「ミカサ!?」
マルコ「もうこんなところにまで!?」
クリスタ「はぁ……はぁ……見つけた!」
ユミル「なんでミカサの方が先にいるんだ……化け物かよ……」
ライナー「まずいぞこりゃあ……」
アルミン「逃げ道は……!」
アニ「おっと。いかせないよ」
マルコ「アニ……!」
サシャ「私もいます!」
エレン「サシャまでか……オールスター揃い踏みだなこりゃあ……」
アルミン「八方塞がりだ……」
ミカサ「ライナーを差し出してくれれば、他の皆の命は保証する」
エレン「おいなんか物騒なこといってんぞ」
マルコ「でもこの戦力差じゃ……」
ライナー「お前ら……もういい」
エレン「ライナー!?」
ライナー「もう俺を守ってくれんでもいい。気持ちは伝わったよ」
アルミン「ライナー……気付いてたの?」
ライナー「そりゃあんだけ露骨にやられてたらな」
マルコ「ライナー……」
ライナー「ま、もう十分だ。ありがとよ」
ライナー「ミカサ、これで終いにしてくれや」
ミカサ「わかった」
エレン「ライナー……」
ベルトルト「いたた……」トボトボ
ジャン「めっちゃいてえなあのブレード……」トボトボ
コニー「撃墜されたら歩いて宿舎まで帰んねえと行けねえのが辛い……」トボトボ
ジャン「……ん?おい、あれ見ろ」
コニー「んん……?あ!ミカサとライナー!」
ベルトルト「囲まれてるよ!?」
コニー「樹の上でよく見えねえけど……完全に包囲されてるのか?」
ジャン「ありゃあ……降伏しようとしてんのか!?」
ベルトルト「あれだけ囲まれてたら無理ないよ……」
ジャン「……っざっけんなよ……」
ジャン「うおーい!エレーン!ライナー!」
エレーン!ライナー!
エレン「ん?なんだこの声」
アルミン「エレン、下だよ!」
マルコ「ジャンとコニーとベルトルトだ!」
ジャン「てめえこの野郎なに降伏しようとしてやがんだー!」
エレン「ジャン……」
ジャン「俺達や他の奴らの犠牲を無駄にするつもりかあ!?ああん!?」
ジャン「何のために今まで身体張ってきたと思ってんだー!」
アルミン「……」
コニー「そ、そうだぞー!俺達の犠牲はどうなるんだー!」
ベルトルト「ライナー!君は戦士のはずだー!」
ライナー「ベルトルト……」
ジャン「降伏だあ!?ふざけんじゃねえぞコラ!やられるんだったらキッチリ戦ってから死にやがれってんだー!」
エレン「!」
エレン「……そうだな。お前の言うとおりだ。ジャン」
エレン「わりいなミカサ。むざむざライナーをくれてやるわけにはいかなくなった」
ミカサ「……」
ライナー「そういうわけだ……悪いがミカサ、さっきの話は無しだ」
アルミン「……」
アニ「アンタも戦う気?」
アルミン「やるよ。僕だって……男だからね」
アニ「ふふ……」ニヤリ
マルコ「忘れてるみたいだけど、ここにいるメンバー。皆成績上位者だよ?やってやれないことはないさ」
ユミル「けっ。男ってのは馬鹿だなあ」
クリスタ「ふふ……でもかっこいいよ?」
サシャ「問題ないです!とにかくライナーを叩き潰せばいいんですね!?」
エレン「行くぞ!ライナー護衛隊!」
アルマルライ「「「うおおおおお!!!!」」」
エレン「男の力を!思い知れええええええ!!!」
~男子寮~
エレン「ブレードでやられた所がめっちゃいてえ……」
アルミン「あの訓練の後のお風呂はキツかったね……」
マルコ「結局ボロクソにされたね……」
ジャン「土台あそこから勝つってのが無理だったんだ」
エレン「お前自分で煽っといて……!」
ベルトルト「ま、まぁまぁ」
ライナー「ははは。まぁなんだかんだ楽しかったな。あの訓練は」
コニー「なんで袋叩きにされたライナーが一番元気なんだよ……」
アルミン「ほんと頑丈だよね……」
エレン「ライナーが同時に攻撃食らって、結局討ち取ったのが誰か分かんなかったもんな」
ジャン「あ、そういや褒美はどうなったんだ?」
アルミン「あー、なんか女子全員に支給されるみたい」
コニー「なんだそりゃ!ずるいぞ!」
ライナー「ま、しょうがねえさ。俺達は負けたんだ」
ベルトルト「そもそもご褒美ってなんだったの?」
マルコ「今までは討ち取った人の希望を叶えるみたいだったけど、今回は女子全員に休暇が貰えるんだってさ」
コニー「いいなー!」
エレン「なんだ。そんなもんか」
ジャン「そんなもんてなんだそんなもんって!大事じゃねえか!」
ライナー「ま、なんだな。もう護衛隊とかやらないでいいぞ。気持ち悪いし」
アルミン「あはは……」
コニー「気付いてたのか?」
ライナー「あんなもん誰だって気付く」
ジャン「なんだよマジかよ!恥ずかしい!」
エレン「なあライナー、迷惑だったか……?」
ライナー「あ?とんでもねえ。気持ちはありがたかったさ」
エレン「そうか……なら良かったよ」
マルコ「めでたしめでたしかな?」
ライナー「おう。俺は本当にいい仲間を持ったよ」
ジャン「だから恥ずかしいからそういうこと言うんじゃねえ!」
ギャーギャーワイワイ
ベルトルト「……」
ライナー「ベルトルト。言いたいことは分かるさ。今の俺は中途半端なクソ野郎だ」
ベルトルト「……」
ライナー「でもよ、今は、な」
ベルトルト「……うん」
エレン「ライナー!ベルトルト!何やってんだ!こっちこいよ!」
コニー「女どもがいない間に女子寮忍び込もうぜ!アルミン計画立ててくれ!」
アルミン「ええ!?そんなの無理だよ!」
マルコ「また教官に頭掴まれるよ……?」
ジャン「ミカサの部屋か……」
ライナー「へいへい。今行くよ。行こうぜベルトルト」
ベルトルト「……うん!」
エレン「次はライナーを守る会っていうのをだな」
ライナー「もういいって!」
おわり
ほんとは女子のその後とか書きたかったけど色々ともう無理
付き合ってくれた人たちまじありがとう。ライナーまじいい兄貴
>>132
で、何時まで保守すれば書くんだ?
>>133
なんだって……
そんなにネタないけど、もし明日(というか今日)の昼過ぎくらいまでにスレ残ってたら女子の休日書くで
短いだろうけど
書くんだな!今!ここで!
ってわけで女子の休日編いきます
~街にて~
ミカサ「エレンと休日を過ごすはずが……」
サシャ「そんなこと考えてたんですか」
アニ「やけにやる気出してたのはそういう訳かい」
クリスタ「あはは……まあ皆でおでかけなんてなかなか出来ないよね」
ミーナ「なんにせよ、こういう機会が貰えたのは良かったねー」
ユミル「とりあえずあてもなくゾロゾロと出てきちまったけど、どうするんだ?」
クリスタ「うーん、とりあえずお買い物して、ご飯食べてー、って感じかな?」
サシャ「女子会ですね!女子会!」
ユミル「買い物……別に欲しい物とかねえぞ?」
アニ「私も」
クリスタ「日用品とかは?足りないものとかあれば」
サシャ「せっかく街まで出たんですし、美味しいものが食べたいですねえ」
ミーナ「サシャ、まだお昼前だよ……」
ミカサ「私も特に欲しい物はない。ので、皆についていく」
クリスタ「ふーん……あ」
クリスタ「んふふふふ」
ユミル(あ、あれは!クリスタがあんまり良くないことを企んでいる目だ!)
~服屋~
サシャ「まずはお洋服ですか……」
クリスタ「もう!そんなあからさまにがっかりしないの!」
ミーナ「ご飯は後で。ね?」
クリスタ「はいはい。ミカサ、アニ、ユミル、サシャ。集合!」
ミカサ「……?」
アニ「なに?私は服なんて欲しくないから、外で待ってるよ」
サシャ「私もご飯食べに行くまで市場でちょっとおやつでもつまみに行きたいんですが……」
ユミル「あー、私も服に興味ないし……嫌な予感がするし……」
クリスタ「私が服を見繕ってあげます。可愛い格好をしましょう」
ミカアニサシャユミ「「!?」」
続けなさい
ユミル(嫌な予感が当たったー!!)
サシャ「はあ……可愛い格好ですかあ」
クリスタ「あのね、前々から思ってたの。この四人はもっと磨けば光るって!」
ミーナ「ほう。ほほう」
アニ「なんであんたまで目を輝かせてるのさ」
クリスタ「もったいない!素材がいいのにもったいない!」
ミカサ「ユミル……クリスタってこんなキャラなの?」ヒソヒソ
ユミル「スイッチが入るとあんなんになっちまうんだ」ヒソヒソ
サシャ「私は構わないですよ。やっぱり女の子ですしね!」
クリスタ「だよね!」
ユミル「くそ!芋女が乗りやがった!」
芋はなんだかんだで女の子
サシャ「いやあ、私山育ちですし、お洒落には無縁だったもので。こういうのちょっと興味あったんですよー」
クリスタ「任せて!ばっちりコーディネートしてあげるから!」
ミーナ「私も手伝うわ!」
ユミル「クリスタはともかくなんでミーナまでそんなにノリノリなんだよ」
ミカサ「可愛い格好……」
クリスタ「きっとエレンも喜ぶよ?」
ミカサ「!?」コクコク
アニ「ミカサが落とされた……」
ユミル「くそが!」
クリスタ「アニー。ユミルー」クルリ
ユミル「ひっ」
クリスタ「ねえアニもいいよね?」ジリジリ
アニ「いや、私はいいよ……」
クリスタ「どうして?可愛い格好したくない?」
アニ「したくなくはない、けど、その、似合わない、し……」
クリスタ「そんなこと無いよ!アニ綺麗な顔してるから絶対似合うよー」
アニ「き、綺麗とか……」
クリスタ「ね?アニ?ちょっとだけだから。ほんと試着してみるだけだから。ね?」
アニ「う……でも……」
クリスタ「ね?いいよね?」
アニ「ぐ……分かった……」
ユミル「畜生!ウォール・ミカサに続いてウォール・アニまで陥落しやがった!」
クリスタ「あとはユミルだけだね?」ニコッ
ユミル「あー、そのなんだクリスタ。私の外見を見て分かるだろ?似合わねえって」
クリスタ「そんなこと無いって。絶対ユミルみ似合うのがあるから」
ユミル「私は身体もでかいし、顔も他の奴らみたいに良くないし……」
クリスタ「もう。そんな風に自分を卑下しないの!」
ミカサ「ユミル。身体が大きいのはいいこと。兵士の素質」
サシャ「そうですよ!顔だって、目なんかこうギラッとしてて狩人の素質がみてとれます!」
ユミル「ちょっとバカ二人は黙っててくんねえかなああ!?」
ミカサ「バカ……?」ガーン
サシャ「ミカサもチームバカの仲間入りですね!」
クリスタ「ね?ユミル」キラキラ
ユミル「う……」
ユミル「ああ……なんかもういいや……どーでも……」
クリスタ「決定!」
ミーナ「ヒャッホー!」
クリスタ「さーてまずはミカサから行こうかー。デュヘヘ」
アニ「クリスタが壊れた……」
ミカサ「頑張る」キリッ
サシャ「やる気満々ですねミカサ!」
クリスタ「じゃあ服ちょっと選んでくるからね!少しの間待っててね!ミーナ!行くよ!」シュバッ
ミーナ「アイアイサー!」シュバッ
ユミル「ゆっくりでいいからな。ほんとゆっくりで」
アニ「とんでもないことになってしまった……」
ミカサ「実はちょっと楽しみ」
サシャ「私もです!」
アニ「なんだろう。これからクリスタを見る目が変わりそうだよ」
ユミル「言ってやるな。スイッチ入らなきゃ女神なんだ」
サシャ「ミカサ見てくださいよこのパンツ!前のところに穴が開いてますよ!」
ミカサ「おしっこがしやすそう」
ユミル「おいバカ二人組!それ戻して来い!」
>おしっこがしやすそう
ガタッ
クリスタ「お待たせえ!」
ミーナ「しましたあ!」
ユミル「はええ!?」
クリスタ「ミカサのだけ選んでこようと思ったけど、皆のもざっくり選んできたからね!」
ミーナ「早速試着しようミカサ!」
ミカサ「はっ!」ババッ
ミーナ「そいや!」ババッ
アニ「なんでミーナまで一緒に入ったの」
クリスタ「え?着付け?」
ユミル「私に振らないでくれ」
サシャ「ミカサー!がんばれー!」
ミーナ「へへへ……ミカサの身体は引き締まってるねえ」ゴソゴソ
ミカサ「鍛えてるから」ゴソゴソ
ミーナ「いやー!良い!良いわー!」ゴソゴソ
ユミル「やべえ変態だ」
サシャ「変態ですね」
アニ「変態の声が聞こえてくる」
クリスタ「流石にこれはちょっと」
ユミル「おいまさか私達が着替えるときもあいつ入ってくるんじゃないだろうな」
アニ「……」
クリスタ「まあ着付け?だから?」
ユミル「だからなんで疑問形なんだ」
ミーナ「お待たせしましたあ!」シャッ
ミカサ「どうだろうか」
サシャ「おおお!!」
アニ「これは……なるほど」
ユミル「ほー。化けるもんだ」
クリスタ「ミカサ可愛い!」
ミーナ「上は要所に散りばめられた控えめなフリル、そしてレースでやりすぎない可愛さを主張!」
クリスタ「しかしながら下はミカサの端正な顔立ちに合わせてボーイッシュなパンツルック!」
ミーナ「更に加えて上下の間からさり気なく見えるへそチラでセクシーさを主張!」
クリスタ「どうこれ!?」
ミーナ「どうよ!」
アニ「とりあえず落ち着きなよ……」
ユミル「へそチラっつーか腹筋チラだけどな」
サシャ「まあ私ら訓練兵ですし。それでもミカサ可愛いですよー」
アニ「悪くないね」
ミカサ「でへへ」
ユミル「ミカサ、それは照れてるんだよな?」
クリスタ「私の見立てに間違いは無かったわ……」
ミーナ「さすがだよクリスタ!」
クリスタ「じゃあ次はアニ行ってみようか!」
アニ「……もう覚悟は決めてるよ」スッ
ミーナ「では失礼して」スッ
アニ「あんたは入ってくんな!」
アニ「一人で着替えられるから」
ミーナ「出来なかったら呼んでね?」
アニ「はいはい」シャッ
アニ「これをこう……こうかな……」ゴソゴソ
クリスタ「……」
ミカサ「……」
アニ「……ん?違うか……こっちか」ゴソゴソ
ユミル「……」
サシャ「……」
アニ「これで良し……あれ、後ろ前どっちだこれ……」ゴソゴソ
アニ「……」
アニ「ミーナ」チョイチョイ
ミーナ「待ってましたあ!」
待ってますたあ!
ミーナ「どれどれ。あー、これはアニの角度から見えないからね。仕方ないよ。腕上げてー」ゴソゴソ
アニ「……ん」ゴソゴソ
ミーナ「次こっちね。いやーアニはちっちゃいから着せ替えさせやすいわー」ゴソゴソ
アニ「蹴るよ」ゴソゴソ
ミーナ「怖いなあもう。あ、アニの肌スベスベー」サスサス
アニ「うわっ!変なところ触らないでよ!」
サシャ、「なんでしょうね。この……なんでしょうね。なんか良いですね」
ユミル「なんだよ……まあ言いたいことは分かるよ」
ミカサ「アニがどうなるか楽しみ」
クリスタ「どうなるかなあ。うふふふふふ」
あれ、クリスタ呼べば良かったんではないのかアニ姐さん
ミーナ「出来ましたあ!」シャッ
アニ「……」
サシャ「ふあああああ!!!いいじゃないですかアニ!」
ミカサ「アニ……可愛い」
ユミル「良いんじゃねーの」
アニ「……どうも」
サシャ「素直じゃないですねえ」
クリスタ「うんうん。やっぱりアニはパーカー似合うなあって思ってたんだー」
ミーナ「ビビッドな色のパーカーにスカートは良いわねえ」
クリスタ「そしてスパッツ。アニは蹴り技得意だから、パンツ見えちゃったら困るしね」
ミーナ「それだけじゃないんだよー。ほら。パーカー脱ぐとこれまた可愛いインナーが」
ユミル「何でお前らそんなガチなんだ」
>>211
ミーナの出番を奪わないでよぉ!
>>213
腐リスタの出番も欲しかったんだよぉ!
クリスタ「どうかなアニ!」
アニ「まあ悪くはない。かな」
ミーナ「ほんと素直じゃないなあ」
クリスタ「ふふ……さ、次はサシャだよー」
サシャ「待ってました!」シュバッ
ミーナ「よいせえ!」シュバッ
ミカサ「当たり前のようにミーナが入っていった」
ユミル「もうツッコむのもめんどくせえよ」
アニ(ちょっと鏡見てこよう……)
ミーナ「うわ……え、サシャって食べてばかりなのになんでこんなに細いの……?」ゴソゴソ
サシャ「訓練で鍛えてますからねー」ゴソゴソ
ユミル「しょっちゅう死ぬ寸前まで走らされてるからだろ」
ミカサ「摂取カロリーもすごいけど、消費カロリーもすごい」
クリスタ「ほんとサシャは食に対して真摯だよね……」
ユミル「食い意地が張ってるだけだろありゃあ」
アニ「教官に絞られてる最中にまで芋食いだすくらいだしね」
ミカサあれはもはや伝説」
クリスタ「流石に度肝を抜かれたよね」
だれか参考画像はよ
ミーナ「ドジャーン!」シャッ
サシャ「どうですか!」
ミカサ「これは……」
アニ「ほんと見てくれは悪くないんだよね。見てくれは」
ユミル「お前一生喋らないで食うなよ。そうすりゃモテるぞ」
クリスタ「それは流石に無理でしょ……」
ミーナ「ミカサと同じくパンツルック!でも飾りや色使いでミカサのより少し可愛さアップです!」
クリスタ「やっぱりサシャはスラっとしてるからパンツルック似合う!」
ミーナ「顔立ちも目がクリっとしてるし、可愛さとかっこ良さが共同してて良い感じだわー」
サシャ「……」フーッ
ユミル「おいそのドヤ顔やめろ芋女」
クリスタ「さあて最後はユミルだよー」
ユミル「ぐぐぐ……やらなきゃだめか……?」
クリスタ「ダメです。ユミルは私が着付けしてあげるからねえ」
ユミル「おいマジかよ!」
アニ「はやく行ってきなよユミル」
ミカサ「女は度胸」
ミーナ「覚悟決めなさい!」
サシャ「習うより慣れろですよ!」
ユミル「くそ……お前ら……」
クリスタ「さささ。ユミル。行こうか」グイグイ
ユミル「分かった!わかったから押すなって!こんな時だけすげえ力だな!」
ユミル「ああくそ……最悪だ」……ゴソゴソ
クリスタ「まあまあ」ゴソゴソ
ユミル「いい笑顔しやがって……」ゴソゴソ
サシャ「ううん、ユミルはどうなるんでしょうね」
アニ「正直あまり想像つかないね」
ミーナ「それでも……それでも女神クリスタならやってくれるはず……!」
ミカサ「タキシードとかだったりして」
サシャ「いやー流石にそれはどうでしょう」
アニ「ユミルだって一応女の子なんだからそれはダメでしょう」
ミーナ「ありっちゃありだけど、この場では無しだよね」
クリスタ「でっきまっしたー!」シャッ
ユミル「笑うなら笑え……」
ミーナ「ほう」
サシャ「おお」
ミカサ「ふむ」
アニ「へえ」
ユミル「なんだよ……」
ミーナ「いやいや」
ミカサ「どうしてなかなか」
サシャ「いいもんですね」
アニ「似合ってるんじゃない?」
サシャ「いつも味気ないシャツ姿でしたけど……」
アニ「飾れば変わるもんだ」
ミカサ「やっぱりユミルはスタイルが良い」
ミーナ「ううむ。さり気なく胸元の開いたシャツ。見えそで見えないこの感じ」
サシャ「そして大人っぽさを殺さない程度のフリルスカート。しかもやや短め」
アニ「ニーソックスが作り出す絶対領域……」
ミカサ「ユミルのボーイッシュな顔とはアンバランスな、出るとこ出てる身体つき」
ミーナ「なんというかこれは……
ミカミーアニサシャ「「エロい……」」ゴクリ
クリスタ「……」フーッ
アニ「クリスタが最大級のドヤ顔をしてる」
ミカサ「無理もない。これは見事な仕事」
ユミル「うおおおなんて羞恥プレイだ……」
ミーナ「エロい!ユミルエロいわー!」
サシャ「エロユミル!」
ユミル「てめえらやめろ!」
クリスタ「全員回ったね。」
ミーナ「皆その服どうするの?買う?それともこのまま?」
ミカアニユミサシャ「「……買う」」
クリスタ・ミーナ「「……」」ニッコリ
~お食事処にて~
サシャ「ご飯の時間ですよー!!」
ユミル「あーうるせえ」
クリスタ「サシャ、他のお客さんの迷惑になっちゃうから!」
サシャ「はっ私としたことが!食の時間は大切なものですよね……」
アニ「ま、なんでもいいや。食べようよ」
ミーナ「いっただっきまーす!」
ミカサ「いただきます」
サシャ「いただきます!!」ガツガツガツ
ユミル「早食いじゃねえんだから……」
ミーナ「それにしてもあの訓練は楽しかったねえ」
サシャ「ミカサ大活躍でしたねえ」
ミカサ「私一人の力じゃない。皆で協力したからこそ出来た」
アニ「まあお陰で休暇貰えて男子さまさまだよ」
クリスタ「男子の皆、強かったよねえ」
ユミル「っつーかライナー護衛隊とか言ってたのはなんだったんだありゃ」
ミーナ「うーん、聞いた話によるとねえ」
カクカクシカジカ
ユミル「はあー。なるほどね」
クリスタ「ライナー……今度タオルでも差し入れてあげよう」
ユミル「おめえら二人のせいじゃねえか。アニ、ミカサ」
アニ「……」
ミカサ「……」
ミーナ「まあでもそのお陰で男同士の友情が深まってたみたいで良かった良かった!本当に良かった!」
クリスタ「嬉しそうだねミーナ……」
アニ「その、なんだ……控えるよ」
ミカサ「私も……」
ユミル「男同士の友情ねえー。男共は単純バカでいいねえ」
クリスタ「ふふ……ユミルだって結構単純なくせに」
ユミル「はあ!?なんだそりゃ」
サシャ「ほえー。密集してたのはそんな訳が……今度からライナーじゃなくてコニーからパンを貰いましょう。」
ミカサ「サシャ。それは根本的な解決になってない」
アニ「男はそういうとこサッパリ出来てていいね。女じゃそうはいかない」
ミーナ「あー。まあ、ね」
クリスタ「そうかな?」
サシャ「そうですか?」
ユミル「なんだよお前ら。女の方がネチネチしてるってのは分かってるだろ?」
ミカサ「私はそうは思わない」
クリスタ「私もかなー」
サシャ「ミカサとクリスタに同意です!」
ミーナ「どういうこと?」
サシャ「どういうこともなにも、こういうことですよ」
ミーナ「……私達?」
クリスタ「そ。このメンバーを見てれば、女同士の友情は良いなあって分かるでしょ?」
アニ「友情とか……恥ずかしいこと言わないでよ」
ミカサ「アニ照れてる?」
ユミル「っかー。くだらねえ」
クリスタ「もう。ユミルったら」
ミーナ「そういえばミカサはエレンの周りに人がたくさんいるのはいいの?」
ミカサ「……?」
ミーナ「いや、だってほら。エレンが取られちゃうーとか無いの?」
サシャ「? 周りに男しかいないのになんで取られるんですか?」
ユミル「お前のホモ好き脳と一緒にすんな」
ミーナ「」
ミカサ「それは別に問題ない。むしろいいこと」
ミカサ「昔のエレンは私とアルミンくらいしか友達がいなかったから」
クリスタ「そうだったんだ……」
ミカサ「今のエレンはよく笑うようになった。皆のおかげ」
ふむ
ミカサ「エレンには良い友達が出来たと思ってる」
ユミル「だははは。まるっきり母ちゃんの台詞だな」
アニ「いい友達……ね」
ミカサ「私もそう」
クリスタ「?」
ミカサ「私もいい友達が出来た。と思っている」
ミーナ「ミカサ……」
ユミル「……こっ恥ずかしい台詞はやめてくれ」
クリスタ「ミカサ大丈夫。ユミルは照れてるだけだから」ニッコリ
アニ「……ふん」
サシャ「アニも照れてますねえ!そうです!私たちは友達ですよー!!」ガッシイ
ユミル「どわっ!肩をつかむなバカ!」
アニ「食べにくいよ……」
ミカサ「ふふふ」ニコニコ
おわり
後日談 女子の休日編
こんな感じでどうでしたかね。保守してくれた人たちマジありがとうござした。もうネタ切れやで
乙ですた
お洒落をした女子を見た男子の反応があってもいいんじゃないですかね!?
そんなネタを提示されたら書きたくなるや無いの。ちょっとだけよ
おまけのおまけ 男子の反応編
ミカサ「エレン」
エレン「おうミカサ。おかえ……り?」
ミカサ「その、どうだろうか」ドキドキ
ジャン「」ブッシュアアアア
ライナー「うおお!!ジャンがすげえ勢いで鼻血吹き出したぞ!!」
マルコ「だれか!だれか担架持ってきてー!」
ジャン「ミカサ……美しい……百万倍も美しい……」
エレン「その……なんだ」
ミカサ「」ドキドキ
エレン「い、いいと思うぞ!似合ってるよ!」ドキドキ
ミカサ「エレン……」パァァ
アルミン「いやあエレンも男だったんだね。似合ってるよミカサ」
ミカサ「ありがとう……!」
アニ「……」
ライナー「おいおいどうした。今日はかなりめかし込んでるな」ニヤニヤ
ベルトルト「どうしたのアニ!すごく良いじゃない!」
アニ「……どうも」
>>254
素晴らしいぞ、その心意気
ライナー「いやぁなんていうんだ?馬子にも衣装?だははは!」
アニ「」イラッ
ベルトルト「まったくライナー……君ってやつは……」
アニ「……ま、許してやるよ」グイッ
ライナー「なんだ急に引っ張って……まさか暴力か!?」
アニ「反応に困ってるのが丸わかりだよ。皆のお・に・い・ちゃ・ん」ライナーの耳元で
ライナー「」ボーゼン
アニ「ふん」スタスタ
ベルトルト「ライナー……美味しいポジションだな!」
ライナー「」ボーゼン
サシャ「どおですかコニー!」フフン
コニー「あんだよ……」
サシャ「ほらほら!素直に感想言ってもいいんですよー!」
コニー「うっるせえなあ……普段よりおめかししてるからって……」
ミーナ「うふふ。褒めて欲しいのよねー?」
サシャ「そうです!褒めて下さい!」
コニー「はいはい似合ってますね」
サシャ「心がこもってないです!」
コニー「なんなんだよ……」
ユミル「相変わらずやかましいなお前ら」
コニー「んだよクソおん……な……?」
ユミル「なにジロジロ見てんだよ変態……」
コニー「ジロジロなんてみてねえだろがバーカ!」
ユミル「はっ。バカにバカって言われてもなあ」
コニー「う、うるせー!バーカ!」ダダダ
クリスタ「走って去っていった……」
ミーナ「素直じゃないなあどっちも」
ユミル「いや、あんだけ顔真っ赤にされて言われたら……なあ?」
クリスタ「うふふふふ。コニーもユミルの魅力に気付いたかな?」
ジャン「男子しゅうごおおおおおうう!!」
はい
ジャン「なんだ。今日のミカサはなんだ。女神か」
アルミン「クリスタのお洒落姿も見たかったなあ」
ライナー「クリスタは元から女神だから仕方ない」
マルコ「うちの女子ってレベル高かったんだね。改めて実感したよ」
コニー「……」ボー
エレン「コニーどうしたんだ」
コニー「おう……」
エレン「いや、おうじゃなくて」
ベルトルト「そっとしといてあげなよ」
ジャン「あんな美しいミカサを見て俺は……俺はどうしたらいい?」
ライナー「なにがだよ……」
マルコ「皆はおめかししてる女子四人の中で誰が良いんだい?」
ジャン「俺はミカサだ!ミカサ一択だ!」
ライナー「はいはい聞かなくてもわかってたよ」
アルミン「あの四人の中かー。僕はアニかなあ」
ベルトルト「意外だねアルミン。君はてっきりミカサって言うものかと」
アルミン「うん、ミカサも凄くいいと思うんだけど……なんていうかアニってすごく可愛かったんだなあって思ったよ」
マルコ「ベルトルトは?」
ベルトルト「僕?僕はそうだなあ。サシャかな」
ライナー「ほほう」
ベルトルト「やっぱりサシャは凄く可愛いと思うよ。……あの性格さえ無ければ」
ライナー「まあありゃあ大いなるマイナスだな」
エレン「ライナーはどうなんだよ」
ライナー「俺?俺はそうだなあ……」
アニ『お・に・い・ちゃ・ん』
ライナー「」プスプス
エレン「どわあ!なんだ!」
マルコ「ライナーがショートした……」
アルミン「なにがあったんだい……」
ベルトルト「触れないであげて」
アルミン「コニーは誰が良かった?」
コニー「……ミル」
ジャン「ああん?なに?」
コニー「ユミルだよ!」
アルミン「へえ……」
ベルトルト「ほおお……」
コニー「なんだよ!文句あっか!」
マルコ「いやいや全く文句ないさ。確かにあのユミルは良かったよね」
コニー「おう……」
アルミン「エレンは誰だい?」
エレン「俺?俺は誰だろう……」
エレン(アニは……凄く可愛いな……というかいつもの印象とぜんぜん違う……あいつあんなにちっちゃかったっけ)
エレン(サシャは……すげえスラっとしてるなあいつ……顔も良いし、ほんと食い意地さえ無ければ良いんだけど……)
エレン(ユミルは……なんだろう。男みてえだと思ってたけど、実はすごく女らしいんじゃ……というかエロい……)
エレン(ミカサは……あんなに綺麗な顔してたか……?くっそ、家族だと思ってたのになんだ。モヤモヤするなあ)
アルミン「エレン?」
ジャン「はっきりしろ!」
エレン「うううう……」
エレン「決められええええええええええええん!!!」ダダダダ
ライナー「走って逃げた……」
アルミン「エレン……不器用だな君は……」
クリスタ「もろもろ大成功の匂いがする!」ガッツポーズ
ユミル「なんだよ急に……」
その後男女の間で微妙にピンクな空気が流れたとかなんとか
おわり
もうほんとに終わりやで!支援くれた人、保守してくれた人たちありがとうござっした!
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