諸事情により昨日未完でスレが落ちたので再投下
勇者「!?」
衛兵「お前はスカイリムとその民に対して罪を犯した」
勇者「ちょっ…待って待って待って!!!」
衛兵「なんだ?」
勇者「いや…え?いやいやいや、意味が、意味が分からないです!」
衛兵「それはこっちの台詞だ!他人の所有物を無断で頂くとは何事か!」
勇者「だってぇ!勇者になれば民家荒らしてもスルーしてくれるって聞いたもん!」
衛兵「…なるほど…」
勇者「あ、分かってくれました?」
衛兵「(こいつ…スクゥーマ中毒者か…)」
衛兵「まあいい、それについては後にしよう」
勇者「あのーもう行っていいですか?」
衛兵「何を言ってる!まだ話が終わってないだろう!」
勇者「分かってくれたんじゃないの!?」
衛兵「馬鹿も休み休み言え。さあどうするんだ?」
衛兵「罰金を払うか、監獄にぶち込まれるか」
勇者「そんなぁ…」
衛兵「お前が望むならその命で支払わせてやってもいいが?」
勇者「……」
勇者「王国の勇者だ。直ちに解放してもらおう」
衛兵「殴るぞ」
勇者「ゴメンナサイ」
勇者「(うぅ…どうしよどうしよ…)」
勇者「(お金は…?)」チラ
3ゴールド
勇者「まずい棒も買えやしないッッッッ!!!!!!!!!」
衛兵「何を叫んでる」
勇者「あの…監獄を選ぶとどうなるんでしょうか…」
衛兵「ボロい服で刑期が終わるまで過ごしてもらう」
勇者「しょ、食事は?」
衛兵「心配するな、ちゃんとある」
勇者「お風呂は!?マッサージは!?おもちゃは!?その他ルームサービスは!?」
衛兵「あると思うか」
勇者「キィイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!」
衛兵「さて、これ以上話を長引かせるわけにもいかん。さっさと決めろ」
勇者「ぐぐ…」
勇者「(お金は払えないし監獄もやだし…こうなったら…)」
勇者「あっ!モンスターだ!」
衛兵「なに!?」
勇者「今だルーラ!!!!!!!!!」
衛兵「……」
勇者「……」
衛兵「馬鹿かお前は」
勇者「なんで!?」
勇者「はぁ…」スタスタ
衛兵「落ち込むくらいなら最初から窃盗などするな、馬鹿者が」
勇者「(私は勇者の特権を利用してボロ儲けしたいだけなのに…)」
勇者「(こんな見知らぬ大陸になんか来るんじゃなかった…)」
勇者「私どうなっちゃうの…」
衛兵「さっきも言っただろう。刑期が終わるまでぶち込まれるんだ」
勇者「やっぱり!変な触手とか住み着いててアーンな展開になるんでしょ知ってる!」
衛兵「は?」
勇者「……」
囚人A「へへ…」
囚人B「おほ、女だ…」
囚人C「眼福眼福…」
勇者「…これは…」
衛兵「さあ、お前はこっちだ」
勇者「こっちの展開か!」
衛兵「何がだ」
ガシャーン
勇者「勇者から罪人だなんて…略して勇罪…そして有罪…」
勇者「寒い!寒いよ衛兵さん!ギャグも服も寒い!」
衛兵「ええいうるさい!もう少し静かにできんのか!」
勇者「これが静かでいられるかぁ!輝かしい私の経歴に傷がついたわ!」
衛兵「あーそうかそうか、私も暇じゃないんだ。じゃあな」
勇者「ああっ待ってぇ!」
勇者「ドチクショウ…」
勇者「…ん?」
勇者「なんだろ、この棒…」ヒョイ
勇者「爪楊枝…?いやデカ過ぎるか…」
勇者「武器でもないだろうしなあ…」
勇者「……」
勇者「これで鍵開けられるかな…?」
勇者「ん…」カチャ
勇者「む、難しい…」
勇者「ここは違う…あーこっちも違う…」
勇者「おっいけそう!?」
勇者「見切った!ここか!」グイッ
ポキッ
勇者「」
勇者「……」
勇者「…ふむ」
勇者「衛兵さーんちょっと来てー」
衛兵「なんだ」スタスタ
勇者「腹立ったから殴らせて!!!!!!!!!!」
衛兵「」バキッ
勇者「いだい!!」
勇者「女を殴るなんて最低よっ…」プルプル
衛兵「次騒いだらお前だけ今日飯抜きだ」
勇者「その代わり白い液体がお前の食事だとか言うんでしょ知ってる!」
衛兵「だからさっきからお前は何を言ってるんだ!」
勇者「古代の文献に書いてたもん!ドォー・ズィン・スィとかウェロ=マングァとか!」
衛兵「知るかそんなもん!」
勇者「ふぅ…暇…」
勇者「あ、そうだ!呪文使えばなんとか脱出できるんじゃ!?」
勇者「派手なのは駄目だから…こう…ばれないように…」
勇者「ってか私何使えたっけ?」
勇者「メラに…ルーラに…あとアレとコレと…ああ、あれも…」
勇者「あっパルプンテも使えるんだった」
勇者「攻撃呪文は駄目…ルーラはここじゃただのパンチラサービス…」
勇者「一か八か…パルプンテしかないか…!」
勇者「よーし!パルプンテ!」
囚人A「ぐおお!なんだこの触手は!」
勇者「え?」
囚人A「ひぎぃ!ケツ穴らめぇ!そこ弱いのぉ!」
囚人A「ひっ…!く、口にも入れるつもrごぼぉ!」モゴモゴ
勇者「……」
勇者「見なかったことにしよう」
勇者「もう一度!パルプンテ!」
囚人B「なっなんだぁ!?」
囚人B「いやぁあああ変な液体で服が溶けちゃうぅううう!!!!」
囚人B「らめぇえええなんだかあちゅいのぉおおお!!!!!!!」
勇者「うえぇ…パ、パルプンテ!」
囚人C「あん?なんか体が…」
囚人「ぎゃぁあああ!!!!射精るぅううう!!!!」ブシャァアアア
勇者「なにこの地獄絵図」
勇者「ああもう!全然まともに働いてくれない!」
勇者「これで最後にしよ…パルプンテ」
勇者「……」
勇者「…あれ?」
勇者「何も起こってないみたいだけど…」
勇者「おかしいな、ちゃんと唱えたのに」
勇者「はぁ…もういいか…寝よ寝よ…」
その頃
アルドゥイン「……」
アルドゥイン「(むぅ…)」
アルドゥイン「(ヘルゲンに向かっていたはずだが…)」
アルドゥイン「(なぜ見当違いの方向に進んでしまっているのだ…?)」
アルドゥイン「(まあいい。今は別の場所を襲いたくてたまらん)」
ヘルゲン
帝国軍の隊長「次は、そのボロを着たノルドだ!」
主人公「……」スタスタ
帝国軍の隊長「次の囚人と言ったはz…!あ、来たの?」
ハドバル「斬首台へと進め、囚人。抵抗すr…あ、してないの?」
死刑執行人「っ!!」ザシュッ
主人公「」
レイロフ「恐れを知らず生き、恐れを知らず逝った」
死刑執行人「っ!!」ザシュッ
ウルフリック「」
レイロフ「恐れを知らず生き、恐れを知らず逝った」
死刑執行人「っ!!」ザシュッ
恐れを知らず生き、恐れを知らず逝ったレイロフ「」
テュリウス「…なんかやってはいけないことをした気がする…」
ハドバル「同感だ…」
ワーワー!
タスケテクレー!
勇者「外が騒がしい…なんだろ?」
衛兵「おい、何の騒ぎだ?なにぃ!?ドラゴンが現れただと!?」
勇者「え?ドラゴン?あっ私のせいかも…」
衛兵「なに!?お前一体何をした!」
勇者「いやー運試しを少々…えへへ」
衛兵「またわけの分からんことを…」
衛兵「それにしてもどうなってるんだ。おとぎ話じゃなかったのか!」
勇者「おとぎ話?何言ってんですか、ドラゴンなんて大して珍しくもないでしょう」
衛兵「馬鹿言うな、じゃあお前は見たことがあるのか?」
勇者「それどころかしょっちゅう狩ってますけど」
衛兵「えっ」
勇者「えっ」
衛兵「まっまさか…お前ドラゴンボーンか!?」
勇者「いや違いますけど。なんですかそれ」
衛兵「違うのか…?」
衛兵「まあいい、この話は後だ!お前は本当にドラゴンを倒せるんだな!?」
勇者「油断しなければ大丈夫ですよ」
衛兵「よし…ならこうしよう」
衛兵「一緒に来てドラゴンを倒すのを手伝え。見事倒した暁には窃盗の件はなかったことにしてやる」
勇者「マジですか!?まずい棒も奢ってくれますか!?」
衛兵「それが何だか知らんが奢ってやる」
勇者「よっしゃやります!やらせていただきゃ噛んだ!」
衛兵「はしゃぐな」
アルドゥイン「愚かな定命の者共よ…」
衛兵「いたぞ、奴だ。さあお前の力を見せてみろ!」
勇者「」
衛兵「おい、どうした!」
勇者「(なにこのドラゴン怖っ!!!!!!!!!)」
衛兵「おい!」
アルドゥイン「我が声に屈するがいい!!」
勇者「(しかも喋ってるし!なに!?新種!?)」
衛兵「お前…まさか怖気づいたと言うんじゃないだろうな…」
勇者「い、いやぁ…そんなことねっスよ…私マジちょべりぐでナウでヤングなヤクい人間っスから…」
衛兵「(どこの言語だ…?)」
アルドゥイン「む…?」
勇者「(なんかこっち見てるー!)」
アルドゥイン「その並々ならぬ力…もしやドヴァーか…?」
勇者「違います断じて!なにその擬音チックな名前!」
衛兵「呑気にお喋りしてる場合か!早く攻撃に移れ!」
勇者「あぅう…監獄にいた方が良かったかも…」
アルドゥイン「ドヴァーではないか。まあよい、我が声により灰と化せ!!」
勇者「ひいぃ!フバーハ!」
アルドゥイン「ぬ!?」
衛兵「おお!」
アルドゥイン「なるほど…この程度では朽ちぬか…」
勇者「お、おお…?なんか結構いけそう…?」
勇者「なら…ザキ!!!」
アルドゥイン「……」
勇者「ニフラム!!!!」
アルドゥイン「……」
勇者「ええい、バシルーラ!!!!!」
アルドゥイン「……」
勇者「効かなぁああああああい!!!!!!!!!」
衛兵「何を遊んでる」
アルドゥイン「ふむ、買い被っていたか…」
アルドゥイン「ならばさっさと死ね」グォッ!
勇者「ええっ!?」
衛兵「ど、どうするんだ!」
勇者「えっと、えっと…!!」
勇者「ベタドロン!!」
アルドゥイン「ッ!?グォオオ!!!」
ドォン!!!…
勇者「ふぉ、ふぉおおお…危なかった…」
衛兵「なかなかやるなお前…で、どうやって倒すんだ?」
勇者「…さあ……」
衛兵「は!?」
アルドゥイン「ぬう…シャウトも使えぬ者がここまで渡り合おうとは…」ムクッ
衛兵「起き上がってきたぞ!打つ手はないのか!」
勇者「そんなこと言われても無理ですよー!」
勇者「…あ、一つあった。衛兵さん!離れててください!」
衛兵「わ、分かった。だがなにを…?」
勇者「覚悟してください、コワモテドラゴンさん…」
勇者「…ドラゴラム!」
衛兵「なっなんだ!?あいつもドラゴンに!?」
アルドゥイン「馬鹿な…なぜ我らと同じ姿に…」
勇者「同じにしないでくださいませんか」
勇者「この姿は竜王と呼ばれたドラゴンの姿なんでね」
アルドゥイン「王…?笑わせるな!」
アルドゥイン「このアルドゥインこそドラゴンの王!!世界を喰らう者だ!!!」
アルドゥイン「フォ・コラー・ディーン(フロストブレス)!!」ボォオオ!!!!
勇者「効かないですよそんなブレスは!!!」
アルドゥイン「ふん…」
アルドゥイン「ウルド・ナー・ケスト(旋風の疾走)!!!」ヒュンッ
ザッ
勇者「なっ!?はや…」
アルドゥイン「ファス・ロ・ダー(揺るぎ無き力)!!!!」ドゴォオ
勇者「がっ!!」
衛兵「あ、あの巨体があんな上空まで…!」
アルドゥイン「滅せよ……ストラン・バハ・クオ(ストームコール)!!!!!」
カッ!
ドゴォオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!
勇者「」ドサッ
衛兵「そんな…なんて力だ…」
アルドゥイン「所詮この程度か…」
勇者「よっと」ガバッ
アルドゥイン「!!」
勇者「なかなか楽しめましたよ」
アルドゥイン「貴様…」
勇者「もういいですよね、これで終わりにしましょう」
アルドゥイン「…お前がドラゴンとして生を受けていれば、さぞかし愉快な世界になっていただろうな」
勇者「お断りですよ、こんな大トカゲ」
アルドゥイン「……」スゥ
勇者「これが私の全力です」
アルドゥイン「ヨル…」
勇者「さあ」
アルドゥイン「トール…」
勇者「行きますよ」
アルドゥイン「シュル!!!!!!!!!!!」
勇者「『激しい炎』」
ボォァアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アルドゥイン「ゴォオオオ…!!!」
勇者「ボォオオオオオ…!!!!」
勇者「(ぐ…!ちょっと押され気味かも…!)」
アルドゥイン「(ふん…勝ったな…)」
勇者「(…まあ……)」
勇者「(この街の平和とかは…どうでもいいけど…)」
勇者「(約束したしね…)」
勇者「……」チラッ
衛兵「?」
勇者「(ちゃんと奢ってくださいよ、衛兵さん)」
勇者「ヴォァアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!」
アルドゥイン「グォ…!?」
アルドゥイン「(お、押し返せぬ…!)」
アルドゥイン「(こんな、わけの分からぬ小娘に…!)」
アルドゥイン「(負……け…………)」
アルドゥイン「ガァアアアアア!!!……ア………ァ…」
シュゥウウ…
勇者「勝った、かな…?」
アルドゥイン「」ズゥン…
衛兵「おお、倒した…!」
勇者「ふう、戻ろ戻ろ」シュンッ
ワァアアア!!!!!!!
住民「倒した、倒したぞ!!」ワイワイ
住民「すごいわ!ドラゴンを倒したのね!!」ワイワイ
勇者「おぉう!?なに!?胴上げでもするの!?」
衛兵「本当に大した奴だ、お前は…」
勇者「衛兵さん!私胴上げハジメテなんですけど!優しくして!」
衛兵「やらん」
勇者「酷い!」
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勇者ただの元凶やんけ