幼馴染「どこ行くの?」 男「なんだよ」 (15)

男「別に何処だっていいだろ?」

幼馴染「女さんのところに行くの?」ジッ

男「はあ? そんなわけないだろ?」

幼馴染「何で……そこまで女さんの事が好きなの?」ズイッ

男「なんだよ、気持ち悪いな。別にそんなんじゃないって」

幼馴染「男は狂ってるよ……狂ってる……」ブツブツ

男(なんだよ、こいつ……)ブルッ

男「とりあえず僕は行くからな」

幼馴染「こんな夜中に出かけて……男なんて補導されちゃえばいいんだ」プイッ

男「ふん」

そうして僕は出かけた。真冬の深夜は当然のように暗く、ぽつぽつと照らされる街灯の明かりが余計に寂しさを強調させていた。
手が悴んでしまうくらいに、外の空気は冷えている。確か気温は、2℃くらいだったか。

男「この辺りだったかな」

僕は誰にともなくそう呟きながら、女さんの元へ行く。
女さんはベッドでもう眠っているだろうけれど、僕が行ったら喜ぶだろう。

男「よし、誰もいないな」

女さんの居る部屋に行くには、他人に見つかってはいけないというルールがある。特に親御さんに見つかってはいけない。
何故なら僕らの関係は秘密だからだ。こっそりと誰にも見つからない様に、まるで泥棒のように忍び入るしかない。
まあこれも可愛い女さんに会うためだ。仕方がない。

男「女さん、やっと会いに来れたよ」

僕はようやく彼女が居る部屋の前に来て、呟く。
もう一度辺りに誰もいないことを確認してから、僕は彼女の部屋の扉を開く。

彼女の部屋は特殊だった。彼女の居る部屋は土に覆われている。
だから会うたびにいちいち、僕はスコップで彼女の部屋を掘り返さなくてはいけない。
彼女はそこに眠っているからだ。

土の中で眠っている彼女は、最近疲れがたまっているのか目覚めることがない。
それでも僕が訪れると、気のせいかも知れないが少しだけ表情が緩んでいるような気がする。

男「女さん……」

土を掘り返した場所に、学校の制服を着たままの女さんが眠っていた。

男「大好きだよ」

真っ白な顔をした彼女の顔についた土を、僕は払ってやる。
それから長い長いキスをした。顔を舐めつくすように、僕は長いキスをする。
もちろん彼女は黙り込んだままだ。僕たちに言葉はいらない。

男「女さんの体はきれいだね」

それから僕はいつもの様に、一通り、彼女とのセックスを行った。
彼女は何の反応も示さなかったけれど、それでも僕は満足だった。

一通りの愛し合う行為が終わると、僕は彼女の服を正して、もう一度彼女の上に土をかぶせる。

幼馴染「そんなことやってたんだ」

唐突に、突き刺すように届いたその声に振り向くと、幼馴染が立っていた。

男「尾けてきたのか?」

幼馴染「うん。まあ、ね」

男「気持ち悪いな」

幼馴染「お互い様だよ。ねえ、男。女さんはあなたが殺したんだね」

男「そうさ。こうするしか、僕らが結ばれる方法はなかったんだよ」

幼馴染「狂ってるよ」

男「そうかな? ただ僕は少数派と言うだけだよ。そもそも正常も狂ってるも、人間が勝手に作り出した定義じゃないか」

幼馴染「そんなの、ただのいいわけだよ。男がそう言ったところで実際に日本の法律で罰せられちゃうんだから。何を言っても無駄」

男「でもお幼馴染は僕を通報しないだろ」

幼馴染「私の言うことを聞いてくれればね」

男「どうせ、私と付き合ってくれとか、そんなことだろ? いいよ。付き合うぐらい」

幼馴染「良かった」ニコ

幼馴染が微笑んだ瞬間、僕の首にはひもが巻きつけられており、呼吸が出来なくなった。

男「ぐっ……おさ……」

幼馴染「尾けてた人はもう一人いるんだよ。尾行には気をつけなくっちゃ」

どうやら、幼馴染以外のもう一人が僕の後ろに忍び寄り、ひもを巻き付けたようだった。
僕はだんだんと意識がもうろうとし、何も考えられなくなった。

目が覚めると、窓のない煉瓦で覆われた部屋に転がされていることが分かった。
手足は縛られているようだ。

幼馴染「あっ! 目が覚めた?」ニコッ

男「おまえ……」

女妹「無様ですね。変態キチガイ」

男「き、君は……ッ!」

女妹「よくも私のお姉ちゃんを殺して、あんな気持ち悪いことをやっていましたね」

男「ふん、こんなところに僕を拉致った君たちも同じようなものじゃないか」

女妹「私はあなたの事が好きじゃないですし、ただ復讐と拷問のために貴方を拉致ったのです」

女妹「そもそもあなたがお姉ちゃんを殺さなければこんなことにはならなかった。私とお姉ちゃんは愛し合っていたのに……」

女妹「殺すコロスコロスコロス……」ブツブツ

幼馴染「ふふ……私、男が苦しむとこ見るの大好きだったんだぁ! ねえ、女妹ちゃん、早く男を拷問してよ!」

女妹「あなたもとんだキチガイですが……まあ私の敵ではないので協力しましょう。利害は一致してますし」

男「お前ら……何を勝手な事を……ぐはっ……」

女妹「これから勝手にしゃべる度に、お前の股間を全力で蹴るからな」

男「……ッ」コクコク

幼馴染「ひゃぁっ! すごいっ!  かわいぃぃい!」ウルウル

幼馴染「は、早くっ! 死にそうになってる男の腕を切って犯したいなあぁ! もうだめ、抑えきれない!!」

女妹「もうちょっと待っててください変態。もっと面白いショーを見せてあげますから」

女妹「とりあえず、こいつの歯を全部抜きましょうか。一本一本、ペンチで抜くんです」

女妹「すごく痛いでしょうね。でもお姉ちゃんと私が味わった痛みは、お姉ちゃんがお前に殺されたときの痛みは、」

女妹「そんなもんじゃないはずです」ギリッ

男「……っ」ゾクッ

幼馴染「すごぉぉい! いきなり歯からいっちゃうの!? ちゃんと後でオカズにするように動画取らなきゃっ!」ゾクゾクッ

女妹「それじゃあ、いくぞ」

ギリッ ギリッ ブチッ ブチブチッ


男「いぎゃぁああああああああああああ!!!!あがぁあああああああああああああ!!」バタバタッ

女妹「声あげてんじゃねえよ」ゲシッ

男「……ッ!」ブルブルッ

幼馴染「うわぁ! 歯を抜く痛みに耐えきれず、声あげたのに股間蹴られて、失禁までする男……」

幼馴染「だ、だめだ……エロ過ぎる……イキたい……歯を抜きたい……」クチュクチュ

ガチャッ

女「何やってるの?」

女妹「え」

幼馴染「?」

女「おとこくんに、なにをしているの?」

女妹「え……あ……おねえ……ちゃん?」

女「ころされたいの?」

女妹「い、いきてたんだね!」

女「死ね」

女妹「そ、そんな! ひどいよお姉ちゃん!」

女「私はおとこくんが望む、ネクロフィリアごっこをしていただけなのに」

女妹「だって、だって、この女が」

女「おさななじみは、ただ男を犯すために、あなたをりようしただけ」

女妹「えぇええええ!? な、なに、このクズ女!?」

幼馴染「てへぺろ! 男を犯すためならなんだってやる! そうどんなクズな事だって!」

幼馴染「ちなみに今の動画は保存しているので、私は女妹ちゃんを通報して逮捕させることも出来ます」

女妹「なっ……!」

男「なんだよ、もう終わりかよ」

幼馴染「だって、さすがに歯が全部抜けたら嫌だよ」

男「まあ、充分快感を味わえたからいいだけどな」

女「あいかわらず、わたしのこいびとは、へんたい。」

女妹「な、なんじゃこりゃあ! みんな変態だったってわけかよ!!」

幼馴染「じゃあ、次は女妹ちゃんを縛って、男の中だし専用機にしようか」

男「そうだな、そろそろ出したい」

女「わたしの妹がせいえきべんじょになるのも、こうふんする」


女妹「いやぁあああああああああああああああああああ!!!!」

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