ID:pBgWIsi30の代行
支援ぞ
全国大会 2回戦会場にて
恒子『試合終了!!!!』
咲「おつかれさまです!」ペッコリン
恒子『勝ち上がるのは清澄高校と姫松高校だァ!!』
姉帯「うわああああああああああああああん!!」
健夜『あっけない結末でしたね』
霞「あらあらふふふ」
健夜『おっぱい大きくて羨ましい……』
末原「……」カタカタ
恒子『清澄旋風です!!』
咲「またみんなで麻雀しようね」ググッ!
姉帯「うん……そうだね……!」グジュ
末原「く……」 カタカタ
姫松高校控室にて
末原「みんなごめん……」ポロポロ
由子「元気出してなのよー!」
漫「そんなしょげないでくださいよ……」
末原「あんな無様な麻雀……」ポロポロ
洋榎「全然無様ちゃうって!」
絹恵「先輩は立派でしたよ!」
末原「いいえ全然ダメです……まるで相手になりませんでした……」カタカタ
洋榎「健闘してたで!」
由子「次勝てばいいのよー!」
漫「うちも次こそは爆発しますから!末原先輩に楽な状態でバトンタッチしますって!」
末原「漫ちゃん……」
ガチャン
赤坂「山は死にますか~海は死にますか~愛は死にますか~末原ちゃんはガチレズですか~♪」
末原「うぐ……」
洋榎「面倒なのが来てもうた!」
赤阪「末原ちゃ~ん!なに泣いてるんや~!」
末原「ほ、ほっといてください……」グジュ
由子「恭子はいま傷心中なのよー!近寄らないでおくれなのよー!」
赤阪「もう痛いのはゴメンってかいな!本当は痛いの大好きなくせに~」ウリウリ
絹恵「ふざけないでください!それ以上末原先輩をいじめたらわたしが……!」
赤阪「殴るん?!OKやで!バッチコーイ!」
絹恵「うぐ!」
洋榎「無視や無視!こんなオバハンアウトオブ眼中や!」
赤阪「イヒヒヒヒヒ!!!」
漫「相変わらずやな代行……」
末原「……」
赤阪「末原ちゃんからかうの楽しくてしょうがないで~」
洋榎「からかうにも時と場合を考えんかい!」
末原「うぐうぐ……」ポロポロ
絹恵「せ、先輩……」オロオロ
末原「ひっくひっく……すみませんすみません……」ボロボロ
漫「先輩……」
赤阪「漫ちゃん耳貸し」ボソッ
漫「え、ってそこへそですやん!」ササッ
赤阪「へそでも耳でも変わらんって~」
漫「阿藤快と加藤あいぐらい違いますよ……でなんですか」
赤阪「末原ちゃんが泣いてるやん?そやしな……」
漫「はい」
赤阪「ここで一発熱い接吻をお見舞いしたりや~」
漫「は?なに言うてるんですか……」
末原「うぐ……」
赤阪「末原ちゃんの涙を止めるのは漫ちゃんの熱いキッスだけやで!GOや!」
漫「え、意味が分からないんですけど……なしてうちが先輩にキ、キ、キ、キッスなんかを……」
赤阪「そりゃ末原ちゃんが漫ちゃんのことが大好きやからに決まってるんやーん、せやからGO!GO!」
漫「む、無理ですって!てかそんなこと言われてもちょっと待ってくださいよ……」
赤阪「なんやAじゃ嫌なん?!せやったらBやな!いやせめてCまでの関係やな!イヒヒヒヒ!」
洋榎「オバハンいい加減にしーや!漫やって困ってるやないか!なぁ漫……」
漫「そんなココロの整理が……AまでならまだしもBだなんて……Cもしたくないわけでは……」ブツブツ
由子「案外乗り気だったのよー……」
赤阪「ちなみにいくのんAからZまで余裕でOKやで~、ただしQだけは勘弁やで」
絹恵「Zってなんや……」 由子「Qはどーゆープレイなのよー……」
赤阪「ちなみに漫ちゃんと一緒でSが大好きやで~!イヒヒヒヒヒ!!」 漫「Sってなんですねん!そんな誤解を招くようなこと言わんといてくださいよ!」
末原「漫ちゃん……!」 漫「な、なんですか末原先輩、あ、すいません今からしますんで……」
末原「さっきからごちゃごちゃうるさいんや!!」パコーン!
漫「ゴトビ!!」
洋榎「きょ、恭子!」
末原「さっきから聞いてりゃ!わたしを小馬鹿にして楽しいですか!」ゲシゲシ!
漫「ば、馬鹿にしてませんって!うちは末原先輩のことを思って!」
末原「なにがや!結局自分がキスしたいだけやろ!」ゲシゲシ!
漫「アジジ!アジジ!」
末原「そういうのはもっと大人になってからです!」ゲシゲシ!
洋榎「せ、清楚やな恭子……」
赤阪「……」
末原「ハァハァ……」
赤阪「ねぇ末原ちゃんすっきりした?」
末原「え……」
赤阪「弱い者小突いて憂さを晴らして、ココロはギザギザ荒れ放題やな」
末原「う……」
赤阪「そんなんでホンマにええの末原ちゃん?」 末原「よくないです……」ポロポロ
由子(一番弱い者を小突いて憂さを晴らしてるのは代行なのよー……)
末原「うぐ……うぐ……」ポロポロ
絹恵「先輩……」
末原「すみません漫ちゃん……ついカッとなってこんなのことを……」
漫「いえ大丈夫ですから……ハハハ……」ボロ…
赤阪「漫ちゃんはUもイケるかもしれんな~」
洋榎「せやからなんやねんUって……」
末原「わたしは先輩失格です……」ポロポロ
由子「泣かないでなのよー……」
末原「大将を……漫ちゃんにバトンタッチします……」ポロポロ
漫「え、無理ですよそれだけは勘弁してください……」
赤阪「……」
末原「うぐ……」
赤阪「ねぇ末原ちゃん、あの子より強くなりたい?」
末原「え……」
末原「つ、強くなれるんですか!宮永咲より!」
赤阪「なれるで~!99.9%の確率で勝てるで~」
由子「胡散臭いを通り越してきな臭いのよー……」
洋榎「恭子!騙されたらあかんで!こんなオバハンの言う事はすべてデタラメや!」
赤阪「デタラメ!?デタラメな人~デタラメな人~デタラメな人~どこに居る~♪」
漫「懐かしいな……」
赤阪「ちなみにガチレズな人はここにおるで~」
末原「……」
絹恵「先輩!」
末原「お願いします……わたしを宮永咲より強くしてください……!」
由子「恭子!」
赤阪「OKやで~!この赤阪いくのんにまっかされよぉ!」
末原「……」
末原「……」ガサゴソ
洋榎「ホンマに行くんか恭子」
末原「もちろんです、宮永咲に勝つためなら例え火の中水の中虫の中にでも飛び込んでいきます」
由子「虫の中は嫌なのよー……」
漫「心配ですわ……」
末原「大丈夫です、絶対に生きて帰ってきますから」
絹恵「怪我だけはせんといてくださいね!」
末原「安心してください、代行だってついてるんですから」
洋榎「代行がおるから心配なんや……」
赤阪「ほな末原ちゃんいくで~」
末原「では行って参ります!」
ガチャン
漫「先輩……」
由子「行っちゃったのよー……」
ブロロロロロロロロ・・・・・・
末原「……」
赤阪「忘れない忘れないでしょ~吹き抜けるように君消えました~♪」
末原「……」
赤阪「イヒヒ!なにビビってるん?ビリビリビビってるん?!」
末原「いえ……」
赤阪「怖がらなくても大丈夫やで食べたりせーへんし、まぁつまみ食いくらいはするかもしれへんけど」
末原「や、やめてください!わたしはそんな……!」
赤阪「冗談やって、食べるときは漫ちゃんと一緒に食べるから」
末原「い、意味が分かりません……」
赤阪「そのうち分かるで……イヒヒヒヒヒ……」
末原「……」
ブロロロロロロロロ・・・・・・
ブロロロロロロロロ・・・・・・
赤阪「ふふ~ん♪末原ちゃんはレズ~♪」
末原「……」
赤阪「ふふ~ん♪」
末原「あの、いったいどこに行く気なんですか……」
赤阪「着いてからのお楽しみやで~」
末原「そうですか……」
赤阪「末原ちゃんはなココロのよりどころを見つけなあかんのよ」
末原「ココロのよりどころですか?」
赤阪「そうやで、咲ちゃんならリンシャンカイホー、天江衣ちゃんならハイテイラオユエやな
つまりこれを持っていれば絶対に負けないという自信みたいなもんやな」
末原「自信ですか……」
赤阪「せや、末原ちゃんにもそーゆー自信をつけてもらいたいんよ」
末原「はい……」
赤阪「ほんの少しの振り込みだけで壊れるような末原ちゃんやないやろ?」
末原「はい……」
赤阪「さぁ見つけるんや!末原ちゃんだけのHOMEを!」
末原「はい……!」
ブロロロロロロロロ・・・・・・
こうして二人は夜の街へと消えていったのだった……
そして準決勝当日 副将戦後
絹恵「ただいま!」
洋榎「でかしたで絹!」
由子「ナイス闘牌なのよー!」
絹恵「まさか臨海女子より上やとは思わへんかった……」エヘヘ
洋榎「日ごろの努力のおかげやな!絹はうちの誇りやで!」
漫「へっくし!へっくし!」
由子「その埃じゃないのよー!」
洋榎「やい漫!またあかんかったやないか!」
漫「ば、爆発したやないですか……」
由子「爆発しても3位だったらあまり意味無いのよー……」
洋榎「ホンマに繰り返すな漫は!」
絹恵「まるでジェフ千葉みたいやで……」
漫「や、やかましい!てか末原先輩はまだなんですか!」
由子「まだなのよー……」
絹恵「そんな……」
洋榎「ああもうどこに行ったんやホンマに!」
漫「どこほっつき歩いてるんでしょうかね……」
由子「琵琶湖に行ったと聞いたのよー」
漫「なにしに行ったんですか……ブルーギルの駆除にでも行ったんですかいな……」
洋榎「これはホンマに漫が行くしかないかもしれんな」
絹恵「そうやね」
由子「そうなのよー」
漫「え、ちょっと待ってくださいよ……だからなんでうちが……愛宕先輩がいけばええやないですか……」
洋榎「ギャグを自分で説明したらただ寒いだけやろ?せやからうちも2回も出たないんや」
漫「全く意味がわからないんですけど……」
絹恵「ああ先輩……あなたいったいいまどこに……」
ガチャン
赤阪「おまたやで~」
洋榎「オバハン!!」
赤阪「いくのんがいなくてさびしかったやろ~?漫ちゃんビィビィ泣いてやろ~?」
漫「全く泣いてませんけど……」
赤阪「いくのんは泣いてたで~、ビィビィビィビィビィ!うえーん!」
絹恵「……」
赤阪「ナーンチャッテ!いくのんは泣いたことあらへんで~
生まれたときも飛びきりのいくのんスマイルで生まれてきたで~」ニコニコ
由子「たしかにこの人ならニタニタしながら生まれてきてもおかしくないのよー……」
赤阪「いくのんは泣かせるよりヒィヒィ泣かすほうが好きやで~」チラッ
漫「なんでうちのことをちらちら見てるんですか……」
洋榎「そんなことより恭子はどこや!恭子は大丈夫なんか!」
絹恵「そうや!先輩はいったいどうなったんですか!」 赤阪「大丈夫やで~、もの凄くピンピンしてるで~」
絹恵「ホッ……良かった……」 漫「そんで末原先輩は……」
赤阪「それはやな……」
カツン・・・ カツン・・・
由子「恭子……」
ガチャン
洋榎「な……!」
絹恵「せ、先輩?!」
由子「の、のよー!!」
漫「先輩!?」
そこでみんなが見たモノは……
スタッフ「あの姫松高校のみなさん、会場が変更になりましたので今からバスに乗ってください……」
洋榎「え、それはどういう意味や……」
赤阪「そのまんまの意味やで~、大将戦は特設会場でやるから今から移動やで~」
漫「なんですて!」
絹恵「特設会場?!」
洋榎「やいオバハン!いったいこれはどういうことや!移動なんて全然聞いてへんで!」
赤阪「当たり前田の倉本聰やん、これはさっき決定したばっかしやし」
漫「そ、そんな急に言われましても……」
赤阪「人生というのは時として想像もつかないことが起こるもんなんやで~」
スタッフ「あの急いでください……もう他の高校のみなさんはバスに乗ってますので……」
赤阪「ほな行くで~」フラフラー
洋榎「あ、待たんかい!」スタタタタッ!
絹恵「いったいどうなるんやろ……」スタタタタタッ!
由子「のよー……」スタタタタタッ!
漫「お、置いてかないでくださいよ!」スタタタタタッ!
ざわざわざわ・・・ざわざわざわ・・・
スタッフ「はいバスに乗ってくださーい」
久「いったいどこにいくのかしらね……」
成香「なるかなんか怖いです……」ブルブル
ダヴァン「ちゃんと車内で食べるためのラーメンは……ちゃんとありマスネ」
優希「タコスもちゃんと持ったじぇ!」
爽「ちゃんとトイレで出してから行かなきゃね」
ハオ「ハトバスに乗ったときを思い出すよ!」
和「なぜ移動するんでしょうか……」
誓子「ミステリーツアーみたいね」ニコニコ
明華「……」ブツブツ
咲「なんかワクワクするよ~」
真屋「諦めないで」
洋榎「ハァハァ……間に合ったで……」
漫「久々に走ったら汗が出たで……」
まこ「いったいなにがあるんじゃ……」
揺杏「酔い止め買っとけばよかったな~」
絹恵「何時間乗るんだろう……」
亦野「でもこういうのってなんかワクワクするよね!」
由子「早く乗るのよー」
ネリー「ガイトさんガイトさん!バスだよバス!サイコロの旅みたいだよ!」
辻垣内「ちゃんとトイレ行っとけよ……!」
赤阪「さぁ乗るで~」
ざわざわざわ・・・ざわざわざわ・・・
漫(大丈夫やろか……)
ブロロロロロロロ・・・・・・
ネリー「そーれゴーゴゴーだよ!ゴーゴゴー!」
辻垣内「座れ!危ないだろ!」
優希「あのお子様はしゃぎ過ぎだじぇ」モグモグ
久「見てまこ!カラオケが付いてるわよ!みんなでカラオケ大会しましょ!
あとみんな疲れたらビデオ観賞ね!ビデオはドラえもんの映画かしらそれともちびまる子ちゃんかしら……」ブツブツ
まこ「落ち着かんかい!なにはしゃいどるんじゃ!」
洋榎「なんや清澄ピーピー騒ぎよって、小学生かいな」ニコニコ
絹恵「そんなお姉ちゃんもなんか顔が笑いまくってるやん……」
揺杏「はいわたしトランプ持ってるよー、一緒にやりたい人いる~?」
咲ノシ「トランプやりたい!」
ハオノシ「ハオもやりたい!」
ダヴァン「みなさん楽しそうデスネ」ズルズル
和「大会中だというのを忘れてませんか……」
赤阪「まるで修学旅行に来てるみたいやな~」
爽「はい先生!浅草見物に行きたいです!」
ネリー「ネリーは目黒でサンマが食べたいよ!」
亦野「わたしは東京スカイツリーに登りたいなぁ」
ネリー「サンマさんサンマさん!ネリーサンマ食べたいよ!サンマさんサンマさん!」
辻垣内「わたしはさんまじゃねェ!」
真屋「……」ペラッ
漫「あの……読んではるんですか……」
真屋「聖書です」ペラッ
明華「スースー」
誓子「ふぁ~なんだか眠くなっちゃった」
由子「日ごろの疲れが出たのよー」
赤阪「ほな出発シンコーやで~」
ブロロロロロロロロロ・・・・・・!!!!
京太郎「ハァハァハァハァ!!」スタタタタタタッ!
京太郎「ま、待って……!」スタタタタタッ!
優希「あ!京太郎!」
赤阪「イヒヒヒヒヒ!!見切り発車も今更止まれんで~、ですよねドライバー」
運転手「はい」
ブロロロロロロロロロ・・・・・・!!!!
京太郎「あああ!!」
優希「京太郎!この手に掴まるんだじょ!」
京太郎「お、おう!えい!」
ガシィ!
京太郎「うぐぐぐ……!!」
キキィ!!
京太郎「うわぁ!!」
赤阪「イヒヒ!振り落とされんようにしっかり掴まってるんやで~」
京太郎「なんで振り落とそうとするんですかぁ!」
優希「早く窓に這い上がるんだじょ!」 京太郎「ひぃ!!」
京太郎「ま、待って!俺を置いてかないで!」スタタタタタッ!
優希「あ!京太郎!」
赤阪「イヒヒヒヒヒ!!見切り発車も今更止まれんで~、ですよねドライバー」
運転手「はい」
ブロロロロロロロロロ・・・・・・!!!!
京太郎「あああ!!」
優希「京太郎!この手に掴まれ!」
京太郎「お、おう!えい!」
ガシィ!
京太郎「うぐぐぐ……!!」
キキィ!!
京太郎「うわぁ!!」
赤阪「イヒヒ!振り落とされんようにしっかり掴まってるんやで~」
京太郎「なんで振り落とそうとするんですかぁ!」
優希「早く窓に這い上がるんだじょ!」 京太郎「ひぃ!!」
バスの中にて
京太郎「ハァハァ……死ぬかと思ったぜ……」
優希「ハリウッドスターみたいだったな!褒美のタコスをあげるじぇ!」
京太郎「いらん!そんなことより水が欲しい……」
久「はーいみんなちゅーもーく」パン
ナンヤナンヤ ナンダロウ ナニガハジマル イヒヒヒ
久「会場までまだ2時間以上かかるということなので今からカラオケ大会を開きたいと思います!」
洋榎「よっしゃ!うちも歌うで!」
揺杏「カラオケか~北海道には無いからかなぁ」
誓子「いや普通にあるわよ……」
ネリー「ネリーもいっぱい歌う歌う!グルジアの歌いっぱい歌うよ!」
亦野「多分グルジアの曲は1曲も入ってないと思うよ……」
久「じゃあまずはわたしが1曲歌わせてもらうわね!」
和「ますます修学旅行じみてきましたね……」
まこ「たいていこういうのは帰りじゃがのう……」
ブロロロロロロロロロ・・・・・・
久「激しい夜に抱かれたーい!ノーノーそれじゃ届かなーい!」
洋榎「へたくそー!ひっこめー!」
漫「いや愛宕先輩より全然上手いですよ……」
咲「うわー!またババだよぉ!」
揺杏「また咲ちゃんがドボンだねぇ」
ハオ「強いのは麻雀だけですね!」
和「……」
明華「あの……」
和「え……」
明華「そのペンギン……」
和「こ、これはエトペンと言ってエトピリカに……」
ダヴァン「道中で食べるラーメンは美味しいデスネ」ズルズル
優希「タコスもうまうまー」モグモグ
成香「うううタコスとラーメンの匂いがキツイです……」
真屋「……」ペラッ
真屋「ふむふむ」
絹恵「……」ペラッ
新聞≪フォルラン大爆発!今期2度目のハットトリックでセレッソ今期初の首位浮上!≫
絹恵「……」ペラッ
新聞≪ガンバ守備崩壊5失点!反撃も届かず9位転落!≫
絹恵「くっ!!なにがフォルランや!こっちもディナターレを呼ぶぐらいの気概は見せんかい!」クシャッ!
爽「ベトナムの英雄あげようか?」
久「夢見る少女じゃいられなーい!」
由子「上手なのよー!」パチパチパチ!
久「お粗末さまでした」ペコッ
亦野「じゃあ次はわたしが……」
まこ「ほいじゃあ次はワシの番じゃのう」ピピピッ!
赤阪「ぐごーぐごー」ムニャムニャ
誓子「あ!見て見て!富士山!あれ富士山じゃない?!」
優希「ホントだじぇ!フジヤマ!世界遺産だじょ!」
京太郎「お、俺にも見せろ優希!」
優希「犬はお座りだじぇ!」
辻垣内「まさに日本の象徴だな……」
まこ「振り返ればだれかが泣いている~♪」
漫「それうちが歌いたかった歌や……」
由子「恋する日も待たずに消えていく~♪」
洋榎「なに仲良くデュエットしてんねん……」
ネリー「……」モジモジ
和「?ネリーさんどうしたんですか?」
ネリー「お、お、お……」
和「お?」
ネリー「おしっこ!!おしっこ行きたいよ!!」
ハオ「な……」
ネリー「漏れる!漏れちゃうよ!!」
辻垣内「貴様……!乗る前に行けと散々言っただろ……!」ギリッ!
爽「トイレ?!どっち!大きい方?!それとも大きい方?!やっぱり大きい方?!」
ネリー「おしっこ!おしっこ!おしっこ!」ブルブル
成香「ううう……」
誓子「ん?どうしたの成香?」
成香「は、吐きそうです……戻しちゃいそうです……」ブルブル
ダヴァン「え!吐くんデスカ!ゲボでちゃうんデスカ!」ズルズル
優希「大変だじぇ!吐き時はエチケット袋にするんだじょ!」モグモグ
成香「タコスとラーメンが臭くて嫌ですぅ……」フラフラ
ハオ「なんか大変なことになってますね……」
咲「おしっこはちゃんと行っとかなきゃダメだよね」
絹恵「ダーリンダーリンのココロを~壊してよ~♪」
ネリー「ガイトさんガイトさん!出ちゃう!漏れちゃうよ!」ブルブル
成香「ううう酔っちゃいました~」ポロポロ
真屋「最後まであきらめないで」
洋榎「修学旅行にこういう奴ぜったいおるよな」 漫「酔い止めにはカリカリ梅でっせ」カリカリ
明華「お花のことを考えると気分も楽になりますよ」
ネリー「芳香剤に匂いを思い出してますますトイレに行きたくなったよ!」
成香「口の中がすっぱいです……」ボロボロ
まこ「ゲーするならちゃんと袋にするんじゃぞ!」
京太郎「……」ペラッ
久「なに新聞のエロ記事読んでるの須賀くん……」
京太郎「よ、読んでませんよぉ!!」サササッ!
絹恵「ふぅ1曲歌ったら気分が楽になったで」
亦野「じゃあ次はわたしが……」
赤阪「ん?あ!みんな目的地にもう着くで!」
揺杏「やっと着いたァ!」
赤阪「目的地はここやで~」
咲「ここどこ……?」 和「どこなんですかそこは……」
みんなが窓の外を見るとそこはなんと……
赤阪「どうや凄いやろ~ここが特設会場やで~」
なんと鬱蒼とした森の中だったのだ……!
ブロロロロロロロ・・・ロロ・・・ロ・・・
赤阪「さぁ着いたで!みんな降りるで~」
久「ええもう降りるの!もっとみんなでワイワイやってたーい!」
爽「もう大会なんてどうでも良いって!」
由子「麻雀はもうやりたくないのよー」
漫「なに言うてるんですか……さっさと降りますよ……」
ネリー「そうだよブーブー!今日はもう麻雀やりたくないよー!ブーブー!」
辻垣内「お前は文句言ってないでさっさと便所に行けェ!」パチコン!
ネリー「ギニヤ!!」
成香「ううう……!」スタタタタタッ!
誓子「待って成香!」スタタタタタッ!
和「間に合ってよかったですね」
洋榎「う!外に出たらもわっと来たで!」
久「まぁ夏の屋外でなおかつ森だからしょうがないわね」
揺杏「北海道生まれだから暑いのは勘弁してほしいね……」
ダヴァン「故郷のテキサスはもっと暑かったデス」ズルズル
優希「いつまでラーメン食べてるんだじぇ!」モグモグ
漫「いや片岡さんもやけど……」
咲「ううう今から試合始まると思うとウズウズするよ!」
明華「鳥たちの囀りが聞こえます……」
亦野「なんだかんだで楽しい旅だったね!またみんなで集まって遊ぼう!」
まこ「てかなんでわりゃあがここにおるんじゃ」
赤阪「それでは各控室に行くで~」
優希ノシ「ばいばー」
爽ノシ「会場にて待つ!」
ハオノシ「また会いましょう」
絹恵ノシ「ほなね~」
赤阪「すっかりみんなと仲良くなったみたいやな~」
洋榎「こんなんでホンマにええんやろか……」
赤阪「イヒヒヒ!!無問題無問題!ほな控室行くで~」
漫「あの……ホンマにここが会場なんですか……」
赤阪「そうやって何回も言ってるやーん、ミニにタコやで」
漫「耳にタコでしょ……」
洋榎「そのネタも懐かしいな……」
由子「ホンマに控室にはこの道なん?」
赤阪「そうやで~」フラフラー
漫「こんなんただのけもの道ですやん……」トコトコ
ガサ・・・ ガサ・・・
漫「ハァハァ……」
ガサ・・・ ガサ・・・
洋榎「ハァハァ……いつまで歩くねん……」
ガサ・・・ ガサ・・・
絹恵「うわっ!クモや!お姉ちゃーん!!」ガシィ!
洋榎「えい!ほら追っ払ってやったで!」
ガサ・・・ ガサ・・・
由子「いったい控室にはいつ着くのよー……」
ガサ・・・ ガサ・・・
赤阪「えーっとどこやろなぁ……」
洋榎「ひょっとしてこれは……」
漫「遭難?!」
赤阪「そうなんです!」ドヤァ!
洋榎「やかましいわ!」
漫「ちょっとちょっと待ってくださいよ!遭難やなんて冗談キツイですよ!」
赤阪「いくのん冗談嫌いやで……」
洋榎「ホンマに迷ったんかいな!」
由子「こんな森の中で迷子なんて信じられないのよー!」
赤阪「漫ちゃん照明弾とか持ってへん?」
漫「持ってないですって!そんなん普通は持ってへんですよ!
赤阪「そこは持っとくとこや~ん、相変わらず空気よめへんなぁ~」
漫「空気読む読まないの問題やないでしょうが!」
洋榎「喧嘩やめんかい!」
赤阪一行の空気が険悪になったその時……!
???「なに喧嘩してるんだ!うるさいぞお前ら!!」
漫「え……」
絹恵「だ、誰?!」
洋榎「こ、この声は……」
由子「恭子!」
漫「なんですて!」
赤阪「お、末原ちゃんおるんか?出てきてや~」
赤阪がそう呼びかけるとなんと……!
末原「とりゃ!!」ズサササッ!
漫「うわっ!」
なんと近くの木の上から末原が降りてきたのだ……!
末原「いったいいつまで待たせる気なんだ!!」
絹恵「先輩……」
末原「いったいいつまで待たせる気なんだ!何時間待ってると思うんだ!」
その末原恭子はなんと全身迷彩柄の服――上着、ズボン、そして帽子までも迷彩――を纏っていたのだ……
末原「バッドネイチャー!!」
漫「ネイチャー末原や……」
末原「待ちくたびれて危うく木になるトコだったじゃないか!」
洋榎「恭子なんやその服装……なんか戦争ゲームでもやってるんか……」
末原「ん?この服のなにがおかしいんだ?」
絹恵「変ですよ……なんですかその迷彩柄……」
末原「バッドネイチャー!むしろおかしいのはお前たちだろ!」
由子「わ、わたしたち?」
末原「そうだ!なんだそのラフな格好は!森をバカにしてるのか!」くわっ!
漫「森をバカになんてそんな……」
末原「いいか!わたしみたいな格好が森では普通なんだ!これが森のフォーマルスーツだ!」
漫「は、はぁ……」
赤阪「イヒヒ!初っ端から飛ばしてんなぁ末原ちゃ~ん」
末原「森を舐めるな!いいか森を甘く見てるとどうなるかわかるか!漫!」
漫「は、はい!ど、どうなるんですか!」
末原「木に食われるぞ!」
漫「木に食われる?!」
漫「ど、どういうことですかそれは……」
末原「あの木を見ろ!」
そう言うと末原は10メートルほど先にある木を指差した
由子「あの木がなんなのよー……」
末原「実はあの木は元々人間だったんだ!」 漫「は?なに言うてますねん……」
絹恵「お、お姉ちゃん怖い!」ブルブル 洋榎「大丈夫やってただの法螺やって……」
末原「嘘じゃない!いいか!森で一番恐ろしいのは熊でも鹿でも無い!木だ!
気を抜くと奴らはあっという間に体に巻き付いてきてこっちの身動きを封じるんだ!」
由子「のよー……」
末原「そして2時間もしたら人間なんて簡単に木にさせられるんだ!人間は木の天敵だから防衛反応が働くわけだ」
絹恵「末原先輩は大丈夫だったんですか……」
末原「わたしはずっと木と対話を繰り返して仲良くなったから大丈夫!森に入って1週間ずっと気を抜くことができなかった」
洋榎「なにが1週間や3日しかおらんかったやろ……」
漫「気を抜くより木を抜いたほうが良いんじゃないですか?ハハハ……」
末原「おいなんだとコラ!!」ガシィ! 漫「うわっ!この人冗談通じひん!!」
末原「バッドネイチャー!!」バキィ! 漫「ダエーイ!!」
絹恵「でもなんで末原先輩はその……ネイチャーなんかになったんですか?麻雀関係無いと思いますが……」
末原「バッドネイチャー!絹ちゃん!ここがどこだか忘れたのかい!」
絹恵「森ですけど……」
末原「その通り!いいか!わたしは森の中でならミルコ・クロコップにだって勝てる!」
洋榎「はぁ」
漫「すなわち森の中でなら宮永咲にも勝てると言いたいんですか……」
末原「ナイスネイチャー!そうだ!森の中でならわたしは麻雀でも無敵だ!」
漫「ホンマでっしゃろか……」
末原「これがわたしのHOMEだ!さぁ試合が始まるからわたしは会場に行く!」
洋榎「お、おい恭子!控室はどこに……」
末原「控室ならあの月の方角にいけば時期に着くぞ!では!」サササッ!
漫「うわっ!木に登るのはや!!」
ザザザザザッ・・・・・・!!!!!
赤阪「イヒヒヒヒヒ!!!末原ちゃんおかしな子やわ~!イヒヒヒヒ!!!!」
準決勝大将戦会場にて
えり『ええっと……ついに準決勝大詰めの大将戦ですが……なぜか野外ですね……』
栗巣『さああああああって!!!ついに大将戦ですよ針生さん!!!!』ボワッ!
えり『お、落ち着いてください栗巣陵プロ!!』
栗巣『落ち着いてなんかいられますか!!わたしはいま燃えてるんです!!!』
えり『はぁ、あ、この人は栗巣陵プロです』
栗巣9m『陵(りょう)じゃなくて陵(みささぎ)ですよ!そこんとこよろしく!!』ビシィ!
えり『……ところでなんで屋外でやるんでしょうかね、全く知らされなかったんですが……』
栗巣『どうでもいいじゃないですかそんなの!熱くければいいんです熱ければ!!』
えり『……』
栗巣9m『さぁ試合開始ですッッッ!!!』ビシィ!!
えり『ハァ……」
えり『さぁ選手の紹介です』
ネリー「ああスッキリした!出物腫れ物所構わず!また日本語を覚えたよ!」
えり『現在1位の臨海女子のネリー、このままトップで突っ走れるか』
爽「あつーい!北海道に帰りたいよぉ」ブー
えり『ブーたれてるのは現在最下位の有珠山・獅子原、ここから巻き返せるか』
栗巣『諦めるな!!』
咲「よろしくね」ペッコーリン
えり『そして3位の清澄・宮永咲、決勝進出には2位以上になることが必要です』
栗巣『2位と言わず1位を狙おう!!』ボワッ!
末原「ナイスネイチャー!今日はわざわざここに集まってくれてありがとう!感謝する!』
えり『そして姫松の末原ですが……なんですかこれ……』
咲「す、末原さん?」
爽「変な人がいるよぉ」ブー
末原「バッドネイチャー!変なのはお前たちのほうだ!なんかその格好は!森を舐めるのも大概に……」
ネリー「もうその話は良いよ!時間がもったいないから早く試合をしよう!」
末原「おうそうだった!では試合開始だ!!」カラカラ
えり『何なんですかねあの格好……』
栗巣『良いね末原さん!熱いよ熱い!』
えり『あれは熱いとかそういうのではないと思いますが……』
ネリー「てい!」カチャ
爽「すなかわ!」カチャ
咲「えい!」カチャ
末原「とりゃ!!」カチャ
えり『淡々と始まりましたね』
栗巣『ううう!もっと熱く!ダンマリじゃ良い牌も来ないよ!』
末原「来い!とりゃ!」カチャ
ネリー(この人うるさいよ……)カチャ
えり『おーっとネリー、早くもイーシャンテン』
ネリー(やったやった!幸先が良いよ!)
末原「……」
えり『急に末原が静かになりましたね……』
栗巣『静かになっちゃダメ!もっと声を出して!』
えり『麻雀に声出し必要あるんですか……?』
末原「……」
ネリー「えい!」カチャ
爽「あぢー…」カチャ
咲「えい!」カチャ
末原「……」カチャ
えり『……しかし屋外ですから』
ブーン ブーン
えり『蚊がいっぱい飛んでますね……』
栗巣『そんなの気合で撥ね退けますよ!!』カッ!
蚊1≪ナンダコノオンナ!アツクテチカヨレネーヨ!≫
蚊2≪トナリノオンナニシヨーゼ≫
蚊1≪バカヤロ!ケショウガアツクテハリガササンネーヨ!!≫
えり『誰かがわたしをバカにしてる気がする……』
ネリー「!!キタ!!リーチだよ!!」スタッ!
栗巣『きたああああああああ!!!』
えり『早くもネリーがリーチです!』
ネリー「へへへーん!」
末原「……」
えり『4巡目でテンパイですからねぇ、この捨て牌ではなかなか待ちを読むことは難しいでしょう』
ネリー(西の単騎だよ!振り込め振り込め!末原さん振り込め詐欺だよ!)
栗巣『西は末原さんが1枚持ってますよ!気合で振り込みを回避してほしいですね!!』ボワッ!
末原「……」
ネリー「来い来い!!ばっちこいだよ!!」
末原「……」
興奮するネリーをしり目に末原はそっと耳をすました……
末原「……」
ネリー「へへーん!へへーん!」
末原「……」
爽「テンパイ早いなぁ……」
末原「……」
咲「まだ3位かぁ……」
末原「……」
ネリー「へ……へへ……」
爽「あぢ……-……」
咲「すご……ネ……」
末原「……」
末原「……」
………………………
末原「……」
…………………ち…
末原「……」
………シ………ち…
末原「……」
………シャー…ち…
末原「……」
………シャー待ち…
末原「……」
………シャー待ち単騎…
末原「!!」
………西待ち単騎!!!
末原「ナイスネイチャー!!ネリー!お前の街は西の単騎だ!」
ネリー「え……」
えり『おーっと末原!なんとネリーの待ちを言い当てた!』
末原「お前の待ちは西だ!」
ネリー「な、なんで!そ、そんな!」
爽「本当に西なんだ……」
ネリー「あああ!!!」
咲「ネリーちゃん……」
ネリー「なんで!なんでわかるの!あ!見たんでしょ!エッチ!!」
末原「バッドネイチャー!覗くようなそんなセコイ手は使わない!耳だ!」
ネリー「耳?」
爽「ミミーだパン」
末原「耳をすまして木の声を聴いたんだ!木がわたしにネリーの待ちを教えてくれたんだ!」
ネリー「なん……だと……」
爽「木の声を聴く?なに言ってるの……なまらおかしいよこの人……」
末原「おかしくない!いいか!森も10日間もいれば10キロ先の悪口も聞こえるようになる!」
ネリー「す、すごい……」
咲(3日前一緒に麻雀打ったハズなのに……)
末原「いいか!山で生き抜くには耳を鍛えるんだ!そして山と同化するんだ!」
ネリー「野性児だよ……」
末原「そうすればどんな危険な事だって事前に木が教えてくれるんだ!そうだわたしは山なんだ!」
爽「は、はぁ……」
ネリー「凄いよ!この人ならガイトさんにだって喧嘩で勝てるよ!」
末原「山でわたしに勝てる者などいない!ん!」
ネリー「どうしたの末原さん?」
末原「!!バッドネイチャー!!」ビシュッ!
突然末原が胸のポケットからあるモノを取り出し思いっきり投げたのだ……!
姫松高校控室にて
ネリー『す、すごいよ……!』
洋榎「恭子凄いな……」 絹恵「ああもう!蚊がいっぱいで嫌になっちゃう!」パン!
漫「なにが控室ですか!ただ野外に椅子とテレビが無造作に置いてあるだけやないか!」
赤阪「アウトドアやな!いつかみんなでキャンプに行きたいで~」 由子「代行とは絶対に行きたくないのよー」
末原『わたしは山と同化してる!』
漫「ハハハ!頭のほうもどうかしてまっせ!」
末原『!!バッドネイチャー!!』ビシュッ!
洋榎「この能力を駆使してホンマに勝てるんやろか……」
絹恵「末原先輩を信じようお姉ちゃん」
由子「!!漫ちゃん危ないのよー!!」ドンッ!
漫「うわっ!急になに……」ドターン!
とそのとき……! ザクゥ!!!!
漫「うわあああ!!なんやなんや!!」
なんと漫の椅子の背もたれに箸が一本刺さっていたのだ……!
準決勝会場にて
末原「ちっ!さすが由子だ!」
ネリー「な、な、な!なにしてるの末原さん!」
末原「遠くでわたしを侮辱する声が聞こえたから罰を与えたんだ」
爽「そんなことよりなんで箸?」
末原「山の中で必要なのは食糧でも水分でもなくこの箸なんだ!箸は使いようによっては武器にもなる!」
爽「は、はぁ……」
末原「食糧なんてモノは森が恵んでくれるんだ!」ピィー!
そう言うと末原は口笛を吹いた……すると……
リス「ちゅー!ちゅー!」
なんとリスが現れたのだ……!そのリスはなんと木の実を持っていた……!
末原「ありがとうリスくん、ングング!」
ネリー「あ……あ……」
末原「ンマーイ!山の自然だけで育まれた食糧の美味さはどんな料理でも敵わないんだ!」
ネリー「美味しそう!ネリーも食べたい!食べたいよ!」
末原「口笛を吹いてみればいい、もしかしたら森の仲間が恵んでくれるかもしれない」
ネリー「うんやってみる!えい!」ピィー!
すると……今度は……
鳥「ちゅんちゅん!ちゅんちゅん!」
なんと鳥が木の実を運んできたのだ……!
ネリー「やったぁ!すごく美味しそうだよ!さっそく食べるよ!」モグモグ
爽「どう?」
ネリー「ン……」 爽「ン?」
ネリー「ンンンンンン?!なにこれぇ!!凄く不味いよ!!酷いよ!アギャギャギャギャギャ!!!」
末原「バッドネイチャー!そう簡単に森の仲間たちが気を許してくれると思うな!仲間じゃないと感じたら彼らは容赦ないぞ!」
ネリー「頭がクラクラするよぉぉぉ~~~~~~!!」カチャ
末原「ナイスネイチャー!!ロン!中ホンイツドラドラ!ハネ満!」
ネリー「ひぐぅ!!」
えり『なんと末原テンパっていた!』
ネリー「頭が痛いよぉぉぉぉ!!!」ポロポロ
爽「そりゃあんなわけのわからないモノを食べちゃそうなるよ……」
末原「森の仲間たちに認められるには最低1週間森の中で生活しなければならない!
それを怠ったら袋叩きだ!それを覚悟しなければならない!」
ネリー「ふぎぃ……」ボロボロ
栗巣『さすがHOMEでの末原の力!凄いですね!』
えり『良いんでしょうかこれ……』
末原「さぁ次!次に行くぞ!」
ネリー「うぐぐぐ……」
咲「……」
その後も末原の快進撃は続いた……!
爽「……」カチャ
爽「(!!ツモった!やった!)ツ……」
末原「バッドネイチャー!!」ピカーッ!
爽「うわっ!眩しい!!」
えり『いきなりライトを思いっきり獅子原に浴びせた!』
末原「軍事用に作られた懐中電灯だ!森の中では光も武器になる!」
爽「眩しいよぃ!目が!目が!」
コロコロ…
末原「ナイスネイチャー!ロン!ジュンチャンリャンペーコードラドラ!倍満だ!!」
爽「ひぐぅ!」
栗巣9m『末原の勢いが止まらなぁぁぁい!!!!』ビシィ!!
ネリー「ううう……」
末原は森の中――HOMEの利を生かし一気呵成にたたみかける……!
ネリー「(キタ!!)ツ……」 末原「!!」ピュー!
ドドドドドドドドドド!!!!
ネリー「え……」
えり『末原が笛を吹いた瞬間!大量のイノシシが突っ込んできました!!』
ネリー「うわああああ!!!」
イノシシ「ンモー!!ンモー!!」
ドン!ドン!ドン!ドン!
えり『雀卓にイノシシが激突!』
ネリー「あ!ネリーの和了牌が!」コロコロ…
末原「ナイスネイチャー!ロン!三色ドラドラ!満貫!」
ネリー「違うよ!それは捨て牌じゃなくてネリーの……」
イノシシ「!!」ドンッ! ネリー「ギニヤ!!」
栗巣『まさに猪突猛進です!!』
ネリー「ハァハァ……」
爽「もう帰りたい……」
末原「山は歩くんじゃない泳ぐんだ!」
ネリー「ガイトさん助けて……」ポロポロ
えり『大将戦もついに終盤です、現在トップはダントツで姫松高校です』
栗巣9m『末原さんの気合は素晴らしい!!』ビシィ!
咲「……」
えり『しかし末原は凄いですね……』
栗巣『熱い!!熱いです!!これはインターハイの麻雀ですよおおおお!!!』
えり『はぁ……」
りす『ちゅーちゅー』
えり『あ!見てください栗巣プロ!リスですよリス!』 栗巣『え……』
りす『ちゅーちゅー』
えり『いやぁ可愛いですね!リスですよ!初めて生で観ましたよリス!』
栗巣『……』
鳥『ちゅんちゅん!ちゅんちゅん!』 えり『あ!あそこにはトリですよ!いやぁ自然豊かですねぇここ!』
栗巣『うん……』 えり『リスですよ!トリですよ!栗巣プロ!』
栗巣『そ、そうですね……』
えり『クリスプロ!トリです!リスです!』キャッキャッキャッ!
栗巣『……』
えり『トリスプロ!』
栗巣『!!』
えり『じゃなかった栗巣プロ!えへへ間違えちゃいましたね』
栗巣『う……』ポロ
えり『え……』 栗巣『ふえええええん……ふええええん……』ポロポロ
えり『ちょ!』 栗巣『うわああああああああああん!!!』ボロボロ
姫松高校控室にて
栗巣『うわああああああん!!トリスって言ったァァァァ!!!』ボロボロ
えり『な、なんで泣くんですか……』オロオロ
洋榎「あーあ泣かせてもうたか」
絹恵「なんで泣いてるんやろ……」
由子「ウィキペディアによると中学生のころトリスと呼ばれて苛められたらしいのよー」カチカチ
洋榎「トリスってどういうことやねん」
漫「トリス!トリス!トリス!」
絹恵「それお酒やん」
赤阪「ねばる女の In-Cock-Bockeeやな」
栗巣『うぐ……』グジュ
準決勝会場にて
栗巣『ううう……』グジュ
えり『泣きやんでくださいよ……』
栗巣『も、もう大丈夫です……』グジュ
えり『なんか傷つけてしまったみたいですね……』
栗巣『大丈夫です……昔の嫌なことをちょっと思い出してしまっただけです……』
えり『そうですか……』
m9栗巣『ふふふ……そんなことでへこたれるわたしじゃありませんよ……』ビシィ!
えり『はぁ……』
栗巣『涙はココロの汗さ』キラーン
えり『……』
栗巣『熱いを通り越して痛いですね……』
ネリー「リーチだよ!」
末原「……」
えり『おっといつの間にかネリーがリーチしてますよ……』
準決勝会場にて
栗巣『ううう……』グジュ
えり『泣きやんでくださいよ……』
栗巣『も、もう大丈夫です……』グジュ
えり『なんか傷つけてしまったみたいですね……』
栗巣『大丈夫です……昔の嫌なことをちょっと思い出してしまっただけです……』
えり『そうですか……』
m9栗巣『ふふふ……そんなことでへこたれるわたしじゃありませんよ……』ビシィ!
えり『はぁ……』
栗巣『涙はココロの汗さ』キラーン
えり『……』
栗巣『さぁ気合だあああああああ!!!』
えり『熱いを通り越して痛いですね……』
ネリー「リーチだよ!」
えり『おっといつの間にかネリーがリーチしてますよ……』
末原「……」 ネリー「ハァハァ……」
えり『さぁネリー今回こそ和了れるか!』
ネリー(牌は伏せてるからツリー達もネリーの待ちはわからないよ!)
末原「……」
ネリー「一発カモン!」カチャ
えり『一発で和了れるでしょうか!』
ネリー「!!キタ!!ツ……」
末原「!!」ピィー! ネリー「くっ!!」
えり『ネリーが和了しようとしたらすかさず笛を吹いた!』
ネリー「猿でも鹿でもトナカイでもカモノハシでもばっちこいだよ!ガイトさん仕込の喧嘩キックをお見舞いするよ!」
ノッシノッシノッシ・・・
えり『さぁ次はいったいなにが……』
熊「……」ギロリ!
栗巣『熊だあああああああああああ!!!!』
ネリー「無理無理無理無理!!!グリズリーには勝てないよ!!!」
熊「ふしゅるー…ふしゅるー…」ノシノシ
ネリー「は、鼻息が荒いよ……」ガタガタ 爽「つ、ツキノワグマだ……」ブルブル
えり『まさかの熊です……警察呼んだほうが良いんじゃないですか……』
栗巣『気合で一発ですよあんなの!』ボワッ!
熊「ふしゅるー…ふしゅるー…」ノシノシ ネリー「く、くまなんて気にしないよ!ツ……」
熊「キシャーーーーー!!!」 ネリー「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」ガタガタ
えり『これでは和了出来ません!!』
ネリー「怖いよぉ……助けてよガイトさん……」ポロポロ
m9栗巣『諦めるな!!そこで諦めたら死んだも同然だよ!!』ビシィ! えり『じゃあどうすればいいんですか……』
ネリー「ひっぐひっぐ……」 爽「助けてムツゴロウさん……」
末原「山では熊に勝つことが強者の条件なんだ!」
ネリー「うぐ……」
えり『このまま末原がトップのまま試合は終わってしまうのでしょうか』
誰もが末原の勝利を確信した……が、しかし……!
咲「末原さん、そろそろいい加減にしなよ」 末原「え……」
えり『おーっとどうしたでしょう宮永、末原を挑発ですか?』
末原「なんだ、森の中でわたしに喧嘩を売る気か!」
咲「さっきから末原さんの発言にイライラするよ……なにが森の仲間たち?山と同化?おかしくて笑っちゃうよ……」ニコニコ
末原「バッドネイチャー!わたしを愚弄する気か!」
咲「別に馬鹿にしてないよ~、だったらさぁ」スタッ
末原「ん?」
咲「木の声を聞いてわたしの待ちを当ててみてよぉ」
末原「ふんそんなことか!よろしい!やってみよう!」
ネリー「咲ちゃん……」
爽「言うねぇ」
咲「フフンフフンフフ~ン♪」
末原「……」
えり『末原が耳をすましはじめました……』
末原「……」
………………………
末原(ふん馬鹿にするなよ、わたしは森で一番の猛者なんだ)
…………………ち…
末原(宮永ごときに負けるわたしでは無い)
………イ………ち…
末原(森ではわたしは無敵だ!)
………イー…ち…
末原「……」
………イーピン待ち…
末原(!!イーピン待ちか!)
咲「ふふんふふ~ん」
末原「宮永破れたり!ナイスネイチャー!お前はイーピン待ちだな!」
咲「凄いよ末原さん!」
末原「ふん!これでお前の勝ちは無くなった!」カチャ 咲「あ、その北!カン!」
末原「なんですて!」
えり『ついに宮永のリンシャンさく裂か!』 栗巣『これが宮永咲のリンシャンカイホー……』ゴクリ
咲「もいっこ!カン!」
ネリー「咲ちゃんがんば!」 爽「生リンシャンだ……」
咲「もいっいくよ!カン!」
えり『サンカンツだァァァァァ!!!』
末原「くっ!このままでは!!」ピィ! 熊「キシャーーー!!!」
えり『熊が宮永咲に襲いかかしました!』
咲「そりゃ!!」バキィ!
熊「ベアッ!!」 末原「な……!」
えり『宮永咲のローリングソバットが熊の顎をヒットしました!』
咲「最後にもひとつカン!ツモ!スーカンツ字一色小四喜!トリプル役満だよ!」
えり『トリプル役満が決まったァァァァ!!!』
末原「あ……あ……」カタカタ
えり『末原吹っ飛んで試合終了!!1位は清澄!2位は臨海女子です!!』
末原「そんな……馬鹿な……」
咲「次の決勝も絶対に勝つよ~」
ネリー「やったー!!決勝進出だァァ!これでガイトさんにどやされなくて済むよ!」
爽「3位敗退かぁ、まぁしょうがないか……」
栗巣『いやぁ世紀の決戦でしたね!』
えり『そうでしょうかね……』
咲「またみんなで麻雀やろうね!」ググッ!
ネリー「うん!!」
爽「そうだね!」
末原「ちょ、ちょっと待った!なんでだ!木の声を聞いたのになんで振り込んでしまったんだ!」
咲「それはね末原さん」
末原「うむ!」
咲「自分が森に受け入れられてると勘違いしてたからだよ」
末原「え……」
末原「そんな!わたしは山と同化してたんだ!」
咲「それが勘違いなんだよぉ~、森は最初から末原さんを受け入れてなんかいなかったんだよぉ」
末原「そんな……」
咲「だから木が嘘の待ちを教えたんだよ、末原さんに勝たせないために」
末原「なんで……なんでそんなことがわかるんだ!あんたいったい……!」
咲「私?私はね……」サッ
そう言うと咲は両手を上へとかざす……すると……
ネリー「うわっ!なにこれ!」
ザザザザザ・・・・・・
爽「なんかいっぱい集まってきた!」
ドドドドド・・・・・・
末原「ああああ……」
えり『なんと宮永咲の周りに森中の動物が集まってきています!』
栗巣『気合で動物がいっぱい集まってきたぁぁぁぁぁ!!!』
咲「……」ニコニコ
鳥「ちゅんちゅん!ちゅんちゅん!」 りす「ちゅー!ちゅー!」 猿「うきー!うきー!」 鹿「もしゅもしゅ……」モッキュモッキュ
咲「みんな可愛いねぇ……」
えり『鳥たちが宮永咲の手のひらに止まり、リスが頭の上を駆け回っています……』
イノシシ「ぶー!ぶー!」 蝶々「パタパタパタ……」 フクロウ「ポーポー」 山羊「メェーメェー」
咲「わたしは生まれたころからずっと森や山で育ってるんだよ、末原さんに負けるわけないよ……」
末原「うぐ……」
咲「末原さんは森を利用しようとしてただけ、森は利用するモノじゃなくて一緒に生きて行く存在なんだよ……」
末原「そ、それは……」
咲「森は暖かい……!」
末原「!!あ、あ、あ……」
咲「……」ニコニコ
末原「くっ……勝てるわけなかったんだ最初から……だって宮永咲は……”C・W・咲さん”なんだから……」
こうして末原恭子の夏は終わったのであった……
咲「森は暖かいよ……」
6年後 テレビ局にて
睦月「エントリー№17!エミュー倶楽部のみなさんです!」
末原「ヤー!」 漫「ヤー!」 銘苅「ヤー!」
ワーワー!スズチャーン!リーダー!
末原「うううん!!!」ムキムキ! 漫「筋肉アピールやめんかい!」
あの大会から6年……末原たちはなんと芸人になっていたのだ……!
銘苅「おでん食べようおでん」 漫「嫌や!絶対に嫌や!うちが絶対にやらへんで!」
銘苅ノ「漫ちゃんやらないの?だったら私が食べるよ!」 末原ノ「いやここは私が食べるよ!」 漫ノ「……じゃあうちが食べるよ」
末原「「どうぞどうぞどうぞどうぞどうぞ!!」」銘苅 漫「やかましいわ!!」
ドッ! ワハハハ! ゲラゲラゲラ! チョーオモシロイヨー!
漫「やめんかい!末原先輩離してや!」 銘苅「なんくるないさー!そい!」
末原「あちちちち!!なんでわたしなんだよ!違うだろ!バカ!」
銘苅「何?バカ?はは~ん!」 漫「バカだ!」 末原「なぁ!」
みんな仲良く!脇!アイアイ!ということなのである……
銘苅「カットしないでね!」 漫「カットしないでね!」 末原「カットしないでね!」
末原「カンされるばかりが麻雀じゃないやろ!」漫「先輩……」 カン
以上です
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代理スレ立て猿報告猿避けの人てんきゅー
寝るお
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