勇太「ハーレム主人公?」(70)
一色「最近ラノベの定番はこれなんだよ。ヒロイン全員から好かれる主人公」
勇太「へぇ、すごいな。モテモテじゃん」
一色「幼馴染や理事長の娘とか男の娘、実の妹からも好意を向けられている」
一色「それでいて主人公は鈍感で女の子達の気持ちに気づかないんだ!」
勇太「罪な奴だなぁ」
一色「……それお前が言えるか?」
勇太「おいおい何言っているんだよ、俺のどこがハーレム主j」
六花「ゆうたぁ」
勇太「ん?どした六花」
六花「プリーステスのお弁当にまた赤い果実が……食べて」
勇太「はぁ、分かったよ。ほれ」アーン
六花「ん、ありがと」
勇太「んぐ、で何の話だっけ?」
一色「……」
六花「さすがDFM、では続けて鮮血の液体が浸食しているご飯も」
勇太「それくらいは我慢して食べろ」
六花「あう……」
勇太「ほら早く、口開けろ」
六花「んんっ……はむっ」
勇太「よく食べたな、偉いぞ」ナデナデ
六花「っ、えへへ///」
一色「……」
一色「このハーレム野郎が」
勇太「だから違うってば。俺全然モテないぞ」
一色「さっき小鳥遊さんとイチャイチャしていたじゃないか!」
勇太「六花はそんなんじゃないって。妹みたいなものだし」
一色「いやあの反応どう見ても小鳥遊さんはお前のこと……」
勇太「馬鹿なこと言ってないで購買部でパン買ってこようぜ」
一色「……鈍感ってこういう奴のことを言うのか」
森夏「と、富樫君」
勇太「丹生谷、二つも弁当持ってどうしたんだよ。それ全部食べるのか?」
森夏「ち、違うわよ今朝ちょっと作り過ぎたからせっかくだから富樫君にあげようと思っただけなんだから」
勇太「お、おう。早口でよく分からないがとにかくサンキューな」
森夏「味どうかな?」
勇太「急かすなよ。んじゃ、いただきます」
森夏「……」
勇太「うわっ、これすげー美味いぞ丹生谷!」
森夏「よ、良かったぁ」
富樫「わざわざ俺の分まで作ってくれてありがとな」ニコッ
森夏「っ!?はぅ///」
勇太「どした丹生谷、顔真っ赤だぞ」
森夏「う、うるさい!なんでもない馬鹿!」
勇太「あ、おい待てって……なんだったんだあいつ?」
一色「お前もう死ねよ」
一色「どうして勇太がそんなにモテるか分からん!」
勇太「そんな睨みなよ、顔近いって」
一色「俺だって女子からあーんされたりお弁当渡されたりしたい」
一色「そして朝起こしに来たもらったり手を繋いで登校したり、そんなラブラブなことを」
一色「くみん先輩とやりたいんだ!」
ザワザワ……キモ
一色「昼休みの後、女子の目線が異様に冷たかったんだけど」
勇太「お前の変な発言のせいだよ」
一色「皆無視するし……はぁ」
勇太「俺部活行くけどお前も来るか?」
一色「行く!くみん先輩がいるから!」
勇太「立ち直り早いな」
一色「先輩だけで俺は十分だよ、あぁんくみん先輩」
勇太「うーっす」
凸守「遅いデスよDFM!マスターのサーヴァントである凸守を待たせるなんて何様のつもりデスか!」
勇太「はいはい悪かったな」ナデナデ
凸守「ふぁ!?い、いきなり頭を撫でないでください!」
勇太「うわっ、髪振り回すなよ」
凸守「ふっふっふ、ミョルニルハンマーの力を思い知るがいい!」
勇太「そんな乱雑に振り回したら髪が絡まって……」
凸守「っ、痛たたたっ!?こ、これどうなっているのデスか!?」
勇太「自滅するなよ、はぁ」
勇太「ちょっと見せてみろ」
凸守「気安く触るなデス」
勇太「お前が自力で解けるとは思えん、いいから大人しくしてろ」
凸守「……分かったデス」
勇太「えっと……。これがこうで……うし、解けたぞ」
勇太「にしてもお前の髪サラサラだなー、もっと大切に扱えよ」
凸守「う、うるさいデスDFM。凸守に命令しないでください」
勇太「乱暴に振り回すと髪が傷むぞ。ちゃんと手入れしているのか?」
凸守「たまにやってます」
勇太「せっかくの綺麗な髪の毛が台無しだぞ。もったいない」
凸守「……ふん」
勇太「はぁ……お前櫛とか持ってるか?」
凸守「一応携帯しているデス。敵に素早く牽制を入れる為にこうして忍ばせて」
勇太「貸してくれ、俺が梳いてやるよ」
凸守「ふぇ!?」
凸守「……」
勇太「中二病こじらせるのもいいけど身嗜みくらいちゃんとしとけ」
凸守「ん……髪の毛梳くの上手いですねDFM」
勇太「妹が二人いてさ、何度かやったことあるんだよ」
凸守「……」
勇太「よし終わり、こんなに長い髪だと大変だな」
凸守「あ、ありがとデス」
勇太「自分で手入れ出来るようになれよ」
凸守「ふんっ、こんなの出来なくてもいいのデス!」
凸守「それにこれからはDFMに任せるから……」ゴニョゴニョ
勇太「何か言ったか?」
凸守「なんでもないデス!///」
一色「……」
凸守「それでマスターはいつ来るのですか?」
勇太「六花なら数学の追試でまだ来ないよ」
凸守「ならマスターが来るまでDFMで新技を試すことにします」ブンブン
勇太「あ、だからもっと大切にしろって言ったばかりだろ」
凸守「轟け、ミョルニルハンマー弐の型・トールハンマー!」
勇太「中二病全開じゃないか!あぁもう暴れるなって」
凸守「は、離すデス!」
勇太「こうでもしないと止まらないだろお前。嫌だったら暴れるのやめろ」
凸守「~~っ、うぅ」ジタバタ
凸守「うぅ、DFMのくせに」ジタバタ
勇太「大人しくなったら離してやるから」
凸守「……」ジタバタ
勇太「っ、だから動くなって。じゃないとずっとこうしていることになるぞ」
凸守「……だから暴れているデス」ボソボソ
勇太「ったく、中二病も困ったもんだな。……俺もこんな感じだったのかよ、はぁ」
一色「……なんだよこれ」
一色「勇太っ、さっきからなんだこれは!?」
勇太「うるさい、お前の面倒まで見る余裕はないんだキョロ充が」
凸守「あれ、この人いつからいましたか?」
一色「最初からいただろ!」
森夏「来たわよー」ガラッ
一色「ぐわっ、勇太ハーレムの一員がまた来やがった」
森夏「何よアンタ、呪い殺すわよ」
一色「やっぱ勇太の時と扱いが全然違うっ!」
凸守「来ましたねニセサマー」
森夏「誰がニセサマーよ中坊……って、何してるの」
勇太「こいつが暴れて言うこと聞かないから押さえつけているんだよ」
森夏「抱き合っているようにしか見えないんだけど……ふーん、へぇー」
凸守「な、なんですか」
森夏「中坊大人しいじゃない、もう離してあげたら?」
勇太「それもそうだな」パッ
凸守「ぁ……」
勇太「ん?」
凸守「……ニセサマー許せないDEATH」
森夏「中坊のくせに生意気よ。……独り占めなんてさせないわ」ボソッ
凸守「っ、うぅ~……!」
凸守「い、いいデスもん。凸守はDFMから直々にミョルニルハンマーの整備をしてもらったデスから」
森夏「え、それって……っ!」
凸守「ふふん♪」
森夏「う、羨まs……ゴホン、中二病が偉そうにするなー!」
凸守「かかってくるデスか。今ミョルニルハンマーのコンディションは絶好調デスよ!」
勇太「あいつら意外と仲良いよな~」
一色「誰のせいでだろうな」
勇太「え、六花のおかげとか?」
一色(こいつマジ殴りてぇ)
くみん「う~ん……二人ともうるさいよぉ、部活動の邪魔しないでぇ」
一色「く、くみん先輩ー!今日も可愛いです、はぁはぁ!」
勇太(こいつ殴りてぇ)
一色「くみん先輩、も、もし良かったら今度の日曜日い、一緒にどこか遊びに」
くみん「ふぁ……あ、富樫君だ」
一色「行きま……え?」
くみん「富樫君一緒にお昼寝しよ~」
勇太「か、勘弁してくださいよ。一人で寝てください」
くみん「富樫君の腕枕ものすごく寝心地が良いんだよ~」グイグイ
勇太「あ、ちょ、引っ張らないでくださいってば」
一色「」
森夏「ちょっと!富樫君嫌がっているじゃない!」
凸守「そうデスよ!DFMは凸守と一緒に不可視境界線の探索を……」
森夏「アンタは黙ってなさい!」
くみん「邪魔しないでぇ、富樫君とお昼寝するの~」
勇太「だあぁぁ、三人とも落ち着いてくれ!」
一色「」
六花「すまない、遅れた」ガラッ
凸守「あ、マスター。戦場からのご帰還、凸守は心待ちにしておりました」
六花「今回の敵は手強かった。事前に数魔術の書の壱英を目に通してなかったらやられていたかもしれない」
凸守「ま、マスターがやられるなんてありえないデス!」
六花「そう、それはこの邪王真眼を使用しなかった場合のこと。邪王真眼を解放すればすぐに始末出来た」
凸守「さすがマスター、サーヴァントとして誇りに思います」
六花「邪王真眼は無敵。……ところで凸守、それに丹生谷とくみん」
六花「……どうして勇太にくっついているの」
凸守「そ、それはその……」
くみん「富樫君と一緒にお昼寝するからだよ~」
森夏「何よ、クラスメイトなんだしこれくらいのスキンシップは普通でしょ」
六花「……」
六花「……むぅ」スタスタ
勇太「六花?」
六花「ゆうたのばか」ギュ
勇太「お、お前まで抱きつくなよ!」
六花「私のは違う。契約しDFMより魔力の供給を行っているだけ」ギュー
勇太「またそんなわけの分からないことを」
六花「……追試頑張った」
勇太「ああ夜遅くまで勉強したもんな。よく頑張ったな」ナデナデ
六花「当然、邪王真眼は無て……っ、うん///」
勇太「偉いぞ六花」ナデナデナデ
六花「ん、ふっ、ぁ……///」
くみん「六花ちゃんだけずるいよぉ、富樫君私の頭も撫でて」
森夏「ちょっと富樫君!」
凸守「ふふん、凸守はさっき触ってもらいましたよ」
森夏「じゃあアンタはどっか行ってなさいよ」
凸守「……そ、それは話が別デス!凸守だってもう一回……」
六花「///」
勇太「な、なんだこれは……?」
勇太「はぁ、なんなんだよお前らは」
森夏「あはは、なんか変な対抗意識が燃えちゃって」
勇太「放送で呼び出されて良かったよ。あのままじゃろくに動けなかったし」
森夏「委員長の仕事みたいね。どうせ雑用とかじゃないの?」
勇太「クラス委員長も楽じゃないよな。早く済ませて皆のところに戻ろうぜ」
森夏「そう、ね」
勇太「放課後になってプリントの整理を頼まれるなんて……明日でもいいんじゃないのか?」
森夏「明日授業で使うからでしょ。ほら喋る暇あったらさっさと手動かす」
勇太「はいはい……そうだ、丹生谷」
森夏「ん?」
勇太「お弁当のお礼、まだちゃんと言ってなかった。ありがとな、良かったらまた作ってきてよ」
森夏「なっ……べ、べべべべ別にそんなこと言われても全然嬉しくなんてないんだから!」
勇太「そっか、でも俺は丹生谷の作ったお弁当食べれてすげー嬉しかったよ」ニコッ
森夏「~~っっ!?」
勇太「占いだけじゃなくて料理も出来るなんて丹生谷はきっと良いお嫁さんになるだろうなー」
森夏「っ……///」シュ~ ボン!
勇太「口で言うと恥ずかしいな、はは。よしこっちのプリント分けは終わったぞ……って丹生谷?」
森夏「ふわぁ……」トロン
勇太「顔真っ赤だぞ、熱があるんじゃないのか!?」アセアセ
森夏「と、富樫君のばかぁ……///」
六花「ゆうた、丹生谷は?」
勇太「今は保健室で寝てるよ」
くみん「モリサマちゃんどうかしたの?」
勇太「それが分からないんです。クラス委員の仕事をしていたら顔が真っ赤になって」
勇太「熱があるんじゃないかって思って体温計ろうと顔を近づけたら気絶しちゃって……」
六花・凸守「……」
勇太「熱あるなら無理せず仕事俺に任せてくれたらよかったのに」
くみん「じゃあクラス委員の仕事は終わったんだね」
勇太「はい、すいません突然抜けちゃって」
くみん「別にいいよ~。じゃあ寝よっか」グイグイ
勇太「え、ちょ、だから」
くみん「えへへ~」
勇太「あ、あのくみん先輩?」
勇太(無理矢理寝かされて思いきり抱きつかれてる……)
くみん「やっぱり富樫君は抱き心地が最高だよぉ、心がポカポカする」
勇太(先輩柔らかい……というかなんか当たってる!?)
くみん「~~♪」
勇太(というか先輩すごい良い匂いがする。温かいし)
くみん「もうずっとこうしていたいよぉ」
勇太(あぁ、俺もこのまま……)
六花・凸守「……」ジー
勇太(……ものすごい睨まれている)
六花「くみんはずるい。勇太を独り占めしている」
凸守「そうデスそうデス!」
六花「一般人がDFMに近づくのは危険。訓練を受けた者じゃないと闇の炎には耐えられない」
凸守「そうデスそうデス!」
六花「それに契約者として勇太の一番近くにいるべきなのは私」
凸守「そうd……」
六花「凸守?」
凸守「……凸守の方が適任です」ボソボソ
六花「!?」
六花「凸守……!」
凸守「さ、サーヴァントとしてマスターの身を考えるのは当然のこと。ならマスターの傍にいるDFMのことを監視するのも凸守の役目デス」
凸守「な、なのでくみんの次は凸守が先輩と一緒に寝るべきですっ」
六花「凸守裏切ったな……!」
凸守「こればっかりはマスターにも譲れないデス!」
森夏「ちょっと待ったぁ!」
勇太「丹生谷?熱あるんだから安静にしていろって」
森夏「熱なんてここ最近ずっとあるからもう平気よ」
勇太「?」
森夏「それより何アンタら私置いて抜けがけしようとしているのよ」
六花「くっ、最大の敵が戻ってきた」
凸守「ニセサマーなんかには渡さないデスよ!」
くみん「富樫く~ん♪」ギュー
森夏「むぅ」バチバチ
六花「……」バチバチ
凸守「……」バチバチ
くみん「~~♪」スヤスヤ
一色「」
勇太「ど、どうしたんだよ火花散らして」
森夏「富樫君!」
六花「ゆうた!」
凸守「先輩!」
富樫「は、はい!」
森夏「ま、また今度お弁当作ってあげるから、その……わ、私と」
六花「邪王真眼は無敵、それはDFMと一緒にいるから。だから私と……」
凸守「今日からミョルニルハンマーの手入れ係に任命します。ですので凸守と」
三人「付き合ってください!」
勇太「え、なんだって?」
終わり
三人「付き合ってください!」
勇太「zzz・・・はっ、寝てた」
小鷹「いくらなんでもこいつ鈍感すぎるだろ」
一夏「周りの女の子が可哀想だな」
初投稿だったので勘弁してください
このSSまとめへのコメント
小鷹と一夏ワロタww