杏「ラジオネーム『つくね』さんからだよ」

――――――――――――――――――――――――――――――――
バイトに4時間遅刻したら、店長から『死ね』って言われました。

杏ちゃん、社会って厳しいですね。
――――――――――――――――――――――――――――――――

杏「ニートに、なろう！」

杏「杏」

輝子「輝子…」

小梅「小梅の…」

小梅「シ、シンデレラジオー…！」

輝子「シンデレラジオォォーー！！ヒャッハァ！」

杏「シンデレラジオ～…ふわぁ」

小梅「始まりました…杏・輝子・小梅のシンデレラジオ、第3回目…です」

小梅「この番組は…CGプロのアイドルの、最新情報を…お届けしたり」

小梅「ゲストを呼んで…お話したりする、番組です」

小梅「パーソナリティは…私、白坂小梅と」

杏「双葉杏と～」

輝子「星輝子…の3人で、お届け…するよ、ﾌﾋｯ」

杏「3回目だよー」

小梅「よ、4時間も…遅刻…」

輝子「そ、それは…怒られても…しょうがないと、思うよ…」

杏「杏だってこんな酷い遅刻はしないよ。休みたいって息を吸うように言うだけで」

小梅「そ、それは…どうなのかな…」

輝子「遅刻してないだけ…マシ、なのかな…」

杏「そうそう」

小梅「こ、この人は…4時間遅刻したって…書いてるけど…」

小梅「遅刻した分…残って、お仕事とか…したのかな…？」

杏「あー、どうなんだろうね」

杏「5時間勤務で、4時間遅刻して1時間だけ働いて帰ったとかありえないもんね」

輝子「ﾌﾋﾋ…ひ、酷すぎる…」

杏「ちょっとした伝説にはなりそうだけど」

小梅「だ、誰も…喜ばない…伝説…」

杏「不名誉すぎるよね」

杏「まぁ、そんなこんなで3回目ですよ」

小梅「2回目の放送も…凄く、評判がよかった…って、言ってた…」

輝子「菜々さん弄りが…ウケた、みたい…ﾌﾋ」

杏「菜々さんは犠牲になったのだ…番組の犠牲にな…」

小梅「テーブルの上が…前回より、さらに豪華になってる…」

輝子「お菓子と…ジュースが…増えてるね」

杏「あと、えのきがお皿の上にそのまま置かれてるんだけど…これをどうしろと」

輝子「み、見て…楽しむ…ﾌﾋﾋ」

杏「お、おう」

小梅「あ…スタッフさんがカンペを出してる…」

小梅「『もっと頑張ったらご褒美が出ます』…だって…」

輝子「ご、ご褒美…な、なんだろうね……」

杏「何かくれるのかな？まぁ、期待しておこう～」

輝子「あ…そ、それで…今日の、ゲストは…？」

杏「今日は本当に情報がないから誰が来るのか全く分からないんだよね」

小梅「じゃ、じゃあ…今日の…ゲストを、呼ぶね…」

小梅「今日の…ゲストは…この方です…」

？？？「アーッハッハッハッハ…ゲホッゴホッ！」

輝子・小梅「！？」

杏「あー…この特徴的な高笑い…」

麗奈「このレイナサマがアンタ達の番組を乗っ取りに来てやったわよ！感謝しなさい！」

杏「うーっす」

小梅「い、いらっしゃい……」

輝子「ど、どうも……ﾌﾋｯ」

麗奈「えっ、なにこのゆるい感じ」

麗奈「ちょ、ちょっと！このレイナサマが番組ジャックしに来たのよ！」

麗奈「なんかもうちょっとないワケ！？怯えたり、抵抗したり！」

杏「うーん、そう言われても」

麗奈「い…いい度胸じゃない！だったら徹底的に番組をメチャクチャにしてやるわ！」

？？？「待てぃ！」

輝子・小梅「！？」

杏「え、何？ゲスト2人いるの？」

？？？「己の欲望の為に力なき物から幸せを奪う…人、それを…『外道』と言う！」

麗奈「だ、誰よ！名を名乗りなさい！」

？？？「お前に名乗る名前はない！とうっ！」ｼｭﾊﾞｯ

麗奈「やっぱり現れたわね南条光！今日こそ決着をつけてやろうじゃない！」

光「望むところだ小関麗奈！正義は必ず勝つんだ！うおおお！！」

麗奈「ふん！吠え面をかかせてやるわ！覚悟しなさい！」

麗奈「…えーっと、この後は…」ﾋｿﾋｿ

光「続き考えてなかった…」ﾋｿﾋｿ

麗奈「ちょっと！しっかりしなさいよ！」ﾋｿﾋｿ

杏「茶番は終わりだ　⊃天⊂」ﾒｲｵｰ

麗奈「ちょっ！茶番って言わないでよ！光に付き合ってあげたアタシがバカみたいじゃない！」

輝子「付き合ってあげるなんて…優しいんだね…ﾌﾋﾋ」

麗奈「ばっ…バカ言わないでよ！誰が優しくなんて…！」

小梅「顔…赤くなってるよ…」

麗奈「よ、余計な事は言わなくていいのよ！」

光「いやぁ、これと東映版スパイダーマン、どっちで行くか迷ったんだよね！」

杏「どっちも特徴的な名乗り口上だからねぇ」

杏「ただ、マシンロボは特撮じゃないと思うんだけど…」

杏「んじゃ、とりあえず2人とも自己紹介よろしくー」

光「やぁ、良い子の皆、元気かな！皆のヒーロー、南条光だよ！」

麗奈「悪のカリスマ、小関麗奈様が来てやったわよ！感謝しなさいリスナー達！」

杏「悪のカリスマって、どこぞの吸血鬼みたいな」

麗奈「え、何それ？」

杏「いきなりライバルが想いを寄せてる人のファーストキスを無理矢理奪ったりしないの？」

麗奈「何よソレ！？」

光「とんでもない悪人だ…！」

杏「いやぁ、にしても、ゲストが2人来るとはね」

輝子「1人ずつ来るのかと…思ってた…」

麗奈「予想の常に上を行くのがレイナサマよッ！」

光「折角2人で出るんだから、掛け合いをしながら登場したかったんだけど…詰めが甘かった！」

麗奈「甘すぎってレベルじゃないでしょ！大ケガよ！」

杏「でも麗奈は割と日常的に自分のイタズラで大ケガしてるよね。お仕置き的な意味で」

小梅「た、確かに…」

麗奈「そういう事は言わなくていいのよ！」

杏「あ、席どうしよっか」

麗奈「アタシはここの一番偉そうな席でいいわ！光がそっち座りなさい！」

光「分かった！じゃあ、隣座るね、杏さん！」

杏「はーい、いらっしゃーい」

輝子「ﾌﾋﾋ…優しいんだね…」

麗奈「は！？違うわよ！何勘違いしてんのよ！」

杏「分かりやすいツンデレだなぁ」

小梅「か、可愛い…」

麗奈「う、うるさいわよッ！」

※図解
　　　　　小机杏
　　　　　輝机光
　　　　　　 麗

小梅「じゃ、じゃあ、席も決まったし…提供、言うね」

光「某夢を作る企業からの提供はあるのかな！」

杏「ニチアサ的なね」

小梅「え…えっと、杏・輝子・小梅のシンデレラジオ」

小梅「この番組は…ソラリス缶詰工場の提供で、お送りします…」

杏「夢じゃなくてトラウマを作る企業だった…」

光「えぇ！？」

麗奈「トラウマを作る企業なんて、いいじゃない！アタシが手中に収めてやるわ！」

杏「いやー、さすがにここはやめといた方がいいと思うけど…」

光「杏さんが言うぐらいだから、そんなに危ない所なのかな…」

麗奈「な、何よ…アタシをビビらそうったって、そうはいかないわよッ！」

杏「そこまで言うなら、今度素敵な缶詰を送ってもらおう」

杏「杏は遠慮しておくけど」

輝子「い、いってみよー…ﾌﾋ」

小梅「今回は…ゲストに、光さんと、麗奈ちゃんが…来てくれてるよ」

光「改めてよろしくね！」

麗奈「せいぜい楽しませてもらおうじゃない！」

輝子「に、人数が多いと…盛り上がるね…」

杏「杏も楽できていいよー」

光「杏さんは相変わらずだなぁ」

麗奈「ホント、堂々とそういう事言うのね…」

杏「もっと褒めてもいいんだよ」

麗奈「誰も褒めてないわよ…」

小梅「え…えっと…こ、今回も…ゲストへの…質問メールが、沢山来てるよ…」

光「わ、嬉しいな！」

麗奈「仕方ないわね、今回は特別に答えてあげてもいいわよ！」

杏「それじゃ、メール紹介していくよ～」

杏「ラジオネーム『タ・ト・バ！』さんから」

光「タカ！トラ！バッタ！」

麗奈「何なのよそれ…」

光「知らないの！？」

麗奈「知らないわよ…」

――――――――――――――――――――――――――――――――
レイナサマに質問です。光ちゃんが録画していたニチアサの番組を

深夜にやってる怪しい通販番組で上書きしたことはありますか？
――――――――――――――――――――――――――――――――

麗奈「何それ面白そうじゃない」

光「やめてよ！？流石にアタシでも怒るよ！？」

杏「楽しみにしてた番組を録画ミスしたり、間違えて消したりした時の絶望感ったらないからね」

杏「あとは、HDD自体が故障しちゃったり」

杏「HDDに撮ってある番組は溜めてないで早々にDVDなりBDなりに移そう」

小梅「さ、流石…杏さん…」

輝子「ア、アニメとか…沢山、撮ってるの…？」

杏「だねぇ。最近は深夜アニメが多くてホント消化するの大変で」

麗奈「とか言う割には嬉しそうじゃない…」

杏「見るのは楽しいからねー」

杏「次ー。ラジオネーム『ぶり大根』さんから」

小梅「お、美味しそうな…名前だね…」

――――――――――――――――――――――――――――――――
光ちゃんに質問です。

変身ベルトだと思って着けていたものが、よく見たら干瓢だった事はありますか？
――――――――――――――――――――――――――――――――

光「えぇ！？何それ！？」

麗奈「アッハッハ！何それ、ダッサー！光にお似合いじゃない！」

光「似合ってなーい！！」

杏「変身ベルトと干瓢って、太さが違いすぎるよ」

輝子「つ、着ける前に…気付くと思う…」

小梅「ほ、細くて…着けてても、気付かれないかも…？」

光「干瓢じゃ変身できないよ！」

杏「もし変身したとしたら何になるんだろう」

小梅「ふ、太巻き…？」

麗奈「ヒーローですらないじゃない…」

輝子「た、食べられて…おしまいだね…ﾌﾋｯ」

光「やっぱり干瓢はダメだ！ちゃんとした変身ベルトがいい！」

杏「こんなメールも来てるよー。ラジオネーム『レイナサマの犬になりたい』さんから」

麗奈「良いわね！特別に家来してやってもいいわよ！」

――――――――――――――――――――――――――――――――
レイナサマに質問です。

今までやったイタズラの中に『早苗さんをお婆ちゃんと呼ぶ』はありますか？
――――――――――――――――――――――――――――――――

麗奈「ブッ！？」

小梅「そ、それは…ちょっと…」

輝子「き、危険なネタだね…ﾌﾋｯ」

光「怒られちゃうよ！？」

杏「いや、でもレイナサマだからねぇ？これぐらいの事はやってて当然だよ」

麗奈「えっ」

杏「流石レイナサマ！杏達にできない事を平然とやってのけるッ！」

杏「そこにシビれる！あこがれるゥ！」

麗奈「いや、待っ…誰もそんな…」

小梅「さ、さようなら…麗奈ちゃん…」

輝子「れ、麗奈の事は…忘れないよ…ﾌﾋﾋ」

光「麗奈…いいヤツだったのに…」

麗奈「勝手に人の人生終わらせるんじゃないわよー！？」

杏「ラジオネーム『可能性の獣』さんから」

杏「完全敗北したレイナサマUC」

麗奈「やめなさいよ！？」

――――――――――――――――――――――――――――――――
光ちゃんに質問です。

仮面ライダーに変身して、ライダーキックを食らわせてやりたいアイドルは誰ですか？
――――――――――――――――――――――――――――――――

光「そんなのいないよ！？」

杏「悪役ライダー過ぎる」

麗奈「ちょっと、悪役はアタシにやらせなさいよ！」

光「言われなくても譲るよ！」

光「にしても、仮面ライダーかぁ！アタシもやってみたいなー！」

杏「女の子ライダーかぁ。新しくていいと思うよ、杏は」

光「アタシがライダーになるなら、アイドルなのを活かして、歌とかで戦ってみたいな！」

光「カッコいいアクションを取りながら歌って、怪人を鎮めるんだ！」

杏「シンフォギアか何か？」

輝子「じゃ、じゃあ、私はキノコを武器にして戦うライダーで…ﾌﾋﾋ」

小梅「じゃあ、私は幽霊とか、ゾンビと協力して戦うライダー…」

杏「うん、ちょっと斬新過ぎるね」

麗奈「アンタ達は完全に怪人サイドでしょうが…」

光「杏さんはどんな役がやりたい？」

杏「え、うーん…杏は人質役でいいや。戦いが終わるまで寝てるから」

麗奈「随分余裕のある人質ね…」

杏「質問メールはこんな感じかな？」

光「え、もう終わり！？」

麗奈「何よ、まともな質問がなかったじゃない！？」

杏「まぁ、先週の菜々さんも似たような感じだったし…」

輝子「た、確かに…そうだったね…」

小梅「そ、それでも、普通の質問が…1つもないなんて…」

杏「斬新でいいんじゃないかな」

麗奈「斬新過ぎるわよ！」

光「こ、こんなのでいいのかな？」

小梅「ど、どう…なのかな…」

杏「まぁ、質問を送ってきてるのは他でもないリスナーの皆なんだし」

杏「こういうのが良いって事なんじゃないかな」

麗奈「ここのリスナーは一体何を求めてるのよ…」

杏「さて、コーナーいくよー。『ブラックシンデレラ』～」

杏「普段アイドル達が絶対に見せることのない、危険な一面を妄想したものを紹介していくよ」

麗奈「出たわね、問題のコーナー！」

杏「あ、前回の放送聞いてくれた？」

光「勿論！バッチリ予習済みだ！」

輝子「それは、よかった…ﾌﾋ」

小梅「何も知らないと、きっと、ついていけないと思うから…」

杏「ゲスト置いてけぼりってのもそれはそれで面白そうだけど」

麗奈「いや、おかしいでしょ…」

光「ゲストの意味がないんじゃないかな…」

輝子「ですよね…ﾌﾋｯ」

杏「さーて、今週もどんどん紹介していくよ～」

杏「ラジオネーム『バームクーヘン』さんから」

――――――――――――――――――――――――――――――――
榊原里美が、ツインテールの代わりに巨大なシャコを装着している！
――――――――――――――――――――――――――――――――

麗奈「気持ち悪っ！？」

輝子「た、確かに…あの大きなツインテールは…印象的だけど…」

杏「着脱可能だったんだ」

光「まさかの隠し機能！カッコいい！」

杏「でも、よく見たらシャコの足がカサカサ動いてるんだよ」

光「うわあああやめてくれええ！？」

小梅「ちょっとした…ホラー…ふふ…」

麗奈「なんか、他にまともなもの着けなさいよ…」

輝子「た、例えば…？」

麗奈「えっ、そうね…エビフライとか…」

光「非常食？」

杏「レイナサマらしからぬ可愛いアイデアだねぇ」

麗奈「うっ…うるさいわよー！」

杏「ラジオネーム『牛丼肉抜き』さんから」

小梅「ただのご飯…」

――――――――――――――――――――――――――――――――
佐城雪美が、アッツアツのおでんを素手で食べている！
――――――――――――――――――――――――――――――――

光「火傷しちゃうよ！？」

麗奈「お笑い芸人じゃないんだから…」

杏「雪美のキャラじゃなさすぎる」

杏「誰かにフーフーしてもらって食べさせて貰ってそうだし」

小梅「う、うん…そっちの方が…イメージ…できる…」

杏「でも、玉子を素手で鷲掴みして、一口で口の中に入れて」

杏「もっちゃもっちゃ食べてる雪美もそれはそれで面白いと思う」

輝子「ﾌﾋﾋ…す、凄い光景だね…」

杏「麗奈はアレだよね。二人羽織でおでこに大根押し付けられるの」

麗奈「何でよ！？というか、誰がアタシと二人羽織するのよ！」

杏「光でいいんじゃない？」

光「え、アタシ！？」

麗奈「ちょっと光！アタシの顔におでん当てたら許さないわよ！」

光「なんでもうやるみたいな流れになってるんだ！？」

杏「ラジオネーム『プロジェクトG』さんから」

――――――――――――――――――――――――――――――――
難波笑美が二度漬け禁止の串カツ屋で何度も何度もタレを漬け直している！
――――――――――――――――――――――――――――――――

杏「出入り禁止待ったなし」

小梅「お、お店の人に…怒られちゃう…」

輝子「お、お店の人どころか…他のお客さんにも…怒られそう…」

光「笑美さんは、そういうの厳しそうだもんなぁ。大阪の人だし」

麗奈「こういう小さな悪の積み重ねが大事なのよ。アタシみたいになるには！」

杏・光「えっ」

輝子・小梅「え…？」

麗奈「な、なによ！文句あるの！？アタシは悪のカリスマなの！」

杏「アッハイ」

麗奈「棒読み！？」

杏「そんな感じで、みんなが妄想したアイドル達の危険な一面を送ってきてね～」

麗奈「毎週これやっていくわけ？」

杏「勿論、この番組が続く限りは」

輝子「何回かやった頃には、もう皆をまともな目で見れなくなりそうだね…ﾌﾋﾋ」

杏「もしそうなったら、ウチのプロダクションはそういう路線で行くことにしよう」

光「プロデューサー涙目だなぁ」

小梅「続いては…このコーナー…だよ…」

輝子「『輝子の…今日の、きのこ』」

輝子「私の…オススメのキノコを…紹介するコーナー…ﾌﾋｯ」

輝子「今日、紹介するのは…カエンタケ」

輝子「赤くて…燃え上がる炎の様な形をしたキノコ…」

輝子「前回紹介したドクツルタケよりも、さらに危険なキノコ…」

輝子「カエンタケは、食べるのは勿論、触るのも危険だからね…」

輝子「汁に触っただけで皮膚が爛れて、一口食べれば大量の中毒症状を起こすよ…」

輝子「食べて生きのこる確率は限りなく低くて、もし生きのこっても障害が残るよ…」

輝子「もし見かけたら、絶対に近づかないか、分厚い手袋をつけてから取り除くべき…」

麗奈「…いや、ちょっと、これはシャレになんないでしょ…」

光「最強の毒キノコということか…！」

輝子「ど、どうだろう…？確かにカエンタケは致死率の高い…毒キノコだけど…」

輝子「他にも、強力な毒を持つキノコは…沢山あるから…」

小梅「キノコの世界って、奥が深いんだね…」

杏「にしても、キノコだけに生きのこるだなんて、上手い事言うねえ」

輝子「ﾌ､ﾌﾋﾋ…どうも…」

小梅「次は…このコーナー…」

小梅「『小梅のホラーちょっと見てみませんか』…」

小梅「私のオススメの、ホラー映画やアイテムを…紹介する、コーナー、です」

小梅「今日は…リスナーさんから届いた心霊写真を紹介するよ…」

杏「えっ」

光「ア、アタシは怖くないぞ！ヒーローは心霊写真に屈しない！さぁこい！」

麗奈「アアアアタシだって怖くないわよ！寧ろ大好物よ！いくらでも見てやろうじゃない！」

輝子「ﾌﾋｯ…二人とも、顔が、引きつってるよ…」

小梅「えっと、この写真…なんだけど」

小梅「今、番組の公式ページにもアップされてるので…リスナーの皆も、見てね…？」

杏「どこかの廃墟の写真かな？元は病院だったのかな」

光「う、うわぁ…」

小梅「皆…分かる？この写真のどこがおかしいか…」

麗奈「うーん？別におかしいところなんてないじゃない…」

輝子「う、うん…見つからない……」

小梅「じゃ、じゃあ…正解…。ここの、柱の影……」

光「う、うわあああああ！？人の顔があああああああ！？」

麗奈「ぎゃああああああああ！？」

杏「うわっ、こわっ！」

輝子「ﾌﾋｯ…こ、これは…」

小梅「こ、この病院が廃業する前に…自殺した院長の霊じゃないか…って、言われてる…」

光「こ、怖くないか…ないぞ…！」

杏「あぁ、ほら、大丈夫大丈夫」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

麗奈「ここここ、この程度で涙目になるなんて、光もまだまだねー！」

輝子「麗奈も、さっきから汗が凄いよ…ﾌﾋﾋ」

小梅「来週は…何を紹介しようかな…ふふふ」

杏「1人だけ物凄い楽しそうだなぁ…」

小梅「次は…お知らせのコーナー、です」

小梅「第2回シンデレラガールズ総選挙が開催中です…」

小梅「みなさん、アイドル達に清き一票を…お願いします」

麗奈「1人10000票私に入れること！いいわね！」

輝子「い、10000票…」

杏「財布どころか口座が吹っ飛びそうだね」

光「順位は関係ない！アタシは応援してくれるみんなの為に全力で戦うだけさ！」

杏「ゆゆうじょうパパワー！」

麗奈「何で『ゆ』と『パ』を2回言ったのよ…」

杏「タイミングが合ってないからね、仕方ないね」

輝子「ま、まだまだ…これから、どうなるか…分からないね…」

杏「最後に大どーんでーん返しーってこともありえるかもねー」

小梅「次の、お知らせ…新イベント『アイドルLIVEツアー in スペイン』が開催中です…」

小梅「LIVEツアーの様子は…後日、テレビ放映もされるので…お楽しみに…」

輝子「杏さん…ツアー出演…おめでとう…ﾌﾋ」

小梅「今回のイベントの、最強シークレットユニット…だね」

杏「プロデューサー酷いんだよー。いきなり杏ときらりを呼び出して、追加公演決まったからスペイン行くぞって」

杏「持ってなかったパスポートまでわざわざ取りに行かされて…」

杏「ハード過ぎて死にそうだったから、LIVEだけやって先に帰ってきたよ」

光「いいなぁ、アタシも海外でLIVEやってみたいな！日本だけじゃなくて、世界中のヒーローになりたい！」

麗奈「それならアタシは世界を恐怖に陥れる最強のワルになってやるわ！」

杏「二人の掛け合いは海外でも受けそうだねぇ」

輝子「いい、コンビ…ﾌﾋ」

小梅「5月22日には…THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 16～20が発売されます」

小梅「今回は、茜さん、みりあちゃん、菜々さん、美波さん、幸子さんの5人が…CDデビュー…します」

麗奈「アタシのCDはまだなの！？真っ先にアタシのCDを出すべきでしょー！」

杏「プロデューサーに直談判してみたらー？」

麗奈「もう何百回もしてやったわよ！だけど、毎回その内、その内って…」

光「CDデビューするなら、やっぱり特撮のOPとかに使って欲しいなぁ」

杏「タイアップかぁ。もしなったら凄いね」

小梅「わ、私は…ホラー映画の…テーマソングとかが、いい…」

杏「うんうん、小梅のイメージにピッタリだねぇ」

輝子「じゃあ、私は…キノコのCMソング…」

杏「CMソングでデスメタル？」

光「お茶の間が凍りつきそうだ…」

麗奈「そりゃそうでしょうよ…」

杏「さて、曲を流すよ～。今回はみりあの新曲いっちゃうよ～」

光「CDデビューに新SR…みりあちゃんは絶好調だね！」

麗奈「悪魔っ娘ガチャならアタシのSRも出すべきでしょ！！」

小梅「わ、私も…悪魔っ娘、なりたい…」

輝子「れ…麗奈は制服コレクションでSR出たばかりじゃ…」

杏「二ヶ月連続で新SRなんて出たらファンの財布が悲惨な事になっちゃうね」

杏「さ、そんな感じでみりあの新曲『Romantic Now』だよー」

小梅「え、エンディング、です……」

輝子「今回も、あっという間…だったね…」

小梅「二人とも、今日は…ありがとう…」

光「こちらこそ！凄く楽しかったよ！また呼んでね！」

麗奈「ま、まぁまぁだったんじゃない？また来てあげてもいいわよ！」

杏「じゃあ、最後にメール紹介するよー」

杏「ラジオネーム『ガチタン』さんから」

――――――――――――――――――――――――――――――――
レイナサマのおでこにキンキンに冷えたコンニャク乗せたい！

光ちゃん肩車して全力疾走したい！
――――――――――――――――――――――――――――――――

輝子「欲望にまみれたメール…ﾌﾌ」

光「アタシは肩車してもらうよりしてあげたいなぁ。その方が、ヒーローっぽい！」

麗奈「どんな願望よ！人のおでこにコンニャク乗せたいって！」

杏「麗奈のおでこは弄りがいがあるもんね～」

小梅「お札…貼ってみたい…」

杏「キョンシー？」

麗奈「やめなさいよ！」

杏「こんなメールも来てるよー」

杏「ラジオネーム『へいへいだよー』さんから」

――――――――――――――――――――――――――――――――
ここまで好き放題弄られてるレイナサマは初めてな気がします。

光ちゃん、瀕死のレイナサマにトドメを刺そう！（ゲス顔）
――――――――――――――――――――――――――――――――

光「えっ、トドメ！？」

麗奈「ちょっと、アタシはまだ負けたわけじゃないわよ！」

杏「お、レイナサマ、最後に根性見せるか」

麗奈「当然よ！最後にデカいイタズラをドカンと一発…！」

小梅「な、何を…するの…？」

麗奈「えーっと、そうね…」

輝子「も、もう…あんまり、時間が…」

麗奈「わ、分かってるわよッ！えーと…そ、そうだわっ、マイクで」

杏「はい時間切れー」

麗奈「ちょっとー！？」

光「マイクで何をするつもりだったんだろう」

輝子「ちょ、ちょっと…気になるね…ﾌﾋﾋ」

小梅「じゃ、じゃあ…杏・輝子・小梅のシンデレラジオ、今日は…ここまで…です」

小梅「お相手は、白坂小梅と」

輝子「ほ、星輝子…と」

杏「双葉杏と～」

麗奈「レイナサｍ…はいはい、小関麗奈と」

光「南条光でした！」

小梅「また来週…」

輝子「ヒャッハァーー！！終了だァーーー！！」

杏「ばいばい～」

麗奈「次こそ番組を乗っ取ってやるわ！アーッハッハッハ…ゲホッゲホッ！！」

光「最後ぐらいビシっと決めようよ…」

麗奈「う、うるさいわね！しょうがないでしょ！」

―番組終了後―

小梅「お疲れ様でした…」

輝子「お疲れ…様…ﾌﾋﾋ」

杏「おつおつー」

光「お疲れ様！」

麗奈「はいはい、お疲れー」

光「皆、これを見てくれ！」

杏「ん、なーにー？」

光「実は、放送中にアタシ達5人用の特撮ごっこのシナリオを書いてたんだ！」

麗奈「なんかずっと書きながら喋ってると思ったら…そんなの書いてたのね」

杏「ほほう、どれどれ」

小梅「見たい…！」

輝子「わ、私も……」

光「皆の意見を取り入れて配役を決めたんだ！」

杏「へー、いいんじゃない？杏は楽ちんな役でいいし」

小梅「折角だから…ステージとかで、やってみたいね…」

輝子「ﾌﾋ…い、いいね…それ」

光「おおっ、それはいい考えだ！事務所に戻ったらプロデューサーに見せてみよう！」

麗奈「ちょっと！Pに見せる前にアタシに貸しなさい！アタシの出番を一番多くしてやるわ！」

―その頃事務所では―

P「ちひろさん、今日の昼食奢るんで悪魔っ娘ガチャ100回無料でやらせて下さい」

ちひろ「鮫トレはいけませんよ」


おしり