雪乃「実は私は男だったのだけれど」 (75)

雪乃「私は実は男だったのだけれど」

雪乃「昔父に女になりたいとお願いしたら」

雪乃「なぜか国籍からなにから全て女に変えられてしまった」

雪乃「半分冗談のようなものだったのだけれど」

雪乃「姉さんも面白がってなにも言わないし」

雪乃「そろそろ打ち明けないと由比ヶ浜さんのスキンシップが激しくて股間がやばいわ」

雪乃「どうしたものかしら」

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八幡「実は俺は比企谷家の人間ではない」

八幡「それどころか男ですらない」

八幡「今の両親に引き取られた時、どうせなら小町に男との接触をさせた方がいいとの事で」

八幡「無理矢理男として生きて来たが、」

八幡「最近女子に少なからず好意を抱かれている」

八幡「これで告白でもされたらどうすればいいかわからん」

八幡「なぜか雪ノ下さんだけにはばれてるっぽいし」

八幡「でもそろそろ明かすべきか…」

八幡「しかしどうやって…」

雪乃「しかし問題は比企谷くんね…」

雪乃「私は最近彼の事が気になっている…」

雪乃「そうなると私は同性愛者…と言う事になってしまう」

雪乃「どうしてこうなってしまったのかしら…」

雪乃「もどかしいわ」

八幡「しかし女に戻るというのも一苦労だな」

八幡「口調も直さなくちゃいけないし」

八幡「長年つけてた目の腐ったコンタクトの事もあるし」

八幡「化粧なんかやり方わからないし」

八幡「髪…は夏休みだしそれなりには伸びるとおもうが…」

八幡「まぁいい。この一ヶ月ちょっとでなんとかするしかないか」

八幡「とりあえずかーちゃんに相談と小町に説明しなきゃな」

雪乃「髪…はもったいないけれど切るしかないわね」

雪乃「口調は…なんとかなるわ」

雪乃「そもそもこの口調も作っているものだったのだし」

雪乃「一ヶ月でなんとか戻せるでしょう」

雪乃「学校へは…父さんに頼めばなんとかなるわ」

雪乃「はぁ…とりあえず姉さんに電話しようかしら」

雪乃「あ、口調はもどすか」

雪乃「あ、あ"ー、うん。これでよし」

雪乃「じゃあ姉さんに電話しよう」

八幡「かーちゃんに相談した」

八幡「ちゃんと理解してくれたし小町にちゃんと言うなら良いと言ってくれた」

八幡「化粧も教わった」

八幡「早速模様替えもしたしなんだかいい感じだ」

八幡「さて小町に言わなきゃ」

雪乃「もしもし姉さん」

雪乃「うん。戻る事にしたよ」

雪乃「そろそろね。そういう頃合いなんだよ」

雪乃「いつまでも騙してるみたいで悪いし」

雪乃「じゃあそう言う事だから」

雪乃「大丈夫、今までよりは楽になると思うよ」

一ヶ月後

静「え、えーっと…」

静「夏休みも終わり、君たち二年生はこれから文化祭などで忙しくなるだろうが…」

静「今日は報告しなければならない事がある」

静「クラスの比企谷八幡だが…少し色々あってだな…」

静「なんというか…いや、本人に説明してもらおう。比企谷、入ってきたまえ」

八幡「はい、皆さんおはようございます。私、元比企谷八幡の比企谷八月(はづき)っていいます。今まで性別を偽っててごめんなさい。色々あって戻る事にしました。これからよろしくおねがいします」

え?なにがどうなってんの?
比企谷?あれが?
比企谷って誰だっけ
目が腐ってなくね?
え?!どういうことヒッキー!!
ていうか可愛くね?
それ思った
胸結構あるね
どうしてたんだろ…サラシでも巻いてたとか?

静「あー。皆静かに。確かに皆思う事はあるだろうし聞きたい事もあるだろうが休み時間にしてくれ。それと、彼が…いや、彼女が女であった事は紛れもなく事実だ。だからあまり責め立てたりするような事はしないように。以上。比企谷、君も席につけ。授業を始める」

ガヤガヤ…ガヤガヤ…

よくわからないムードの中、授業はすぎて行った

昼休み

隼人「比企谷…さん?これはどう言う事なのかな。」

八月「朝言った通り。今まで男だって嘘ついてたんだよ」

隼人「いや、どうしてそんな嘘をついてたのかなって」

八月「家庭の事情ってことじゃダメかな。言いたくないし。ていうか私が女だってわかった瞬間ナンパ?」

隼人「いやいや、そういうわけじゃないよ。でも皆気になってるだろうし。誰かが聞かないことには」

八月「女だって黙ってたのは悪いけど、一人が好きっていうのは変わらないし。今まで通りにしてくれる?」

隼人「これを気に皆と打ち解け…「それは無理」」

八月「それじゃ、私は行くから」

隼人「……」

屋上

八月「んー。屋上で食べるぼっち飯は最高だね」

川崎「ねえ」

八月「あ、川…なんとかさん」

川崎「喧嘩売ってんの?」

八月「ヒィッ!ごめんなさい殴らないで川崎さん!」

川崎「それで、なんでこんな事をしたの」

八月「またその質問?もう疲れたんだけど」

川崎「あんた答えないじゃん」

八月「まぁそうなんだけどさ」

川崎「それで?」

八月「うーん…愛する妹のためかな」

川崎「…」

八月「なんで無言…」

川崎「このシスコン」

八月「ブラコンには言われたくないかな」

川崎「あぁ?」

八月「ひぃっ!?ごめんなさい!お金持ってないです!」

川崎「あーあ。そっか。それじゃしょうがないな…」

八月「?」

川崎「んじゃまたね。八幡ちゃん」

八月「ぐ…」

とりあえずここまでかなって。

結衣(ヒッキーが女の子だったなんて…)

結衣「これじゃ思いも伝えられないよ…」

姫菜「ぐ腐腐腐腐」

結衣「あ!姫菜!えっと…今の…聞いちゃってた…?」

姫菜「もちろん!でね。私に良い考えがあるよ」

結衣「え?!」

姫菜「それはね…」

雪乃「どうしよう」

雪乃「結局思い切れなくて女子制服できてしまった」

雪乃「いや、問題は奉仕部だからな。そこでちゃんと明かして姿を変えよう」

雪乃「でも髪は切ってしまったから周りからは異様な目で見られている…」

雪乃「はやく放課後に…」

優美子「ていうか比企谷?結構かわいくない?」

翔「やっべーよなー。男が一転して美少女とかありえないっしょ!」

優美子「あんだけ可愛いのに隠してたのもおかしーよねー」

隼人「まぁ色々あるんだろ。彼…彼女にも」

優美子「そいや隼人話しかけてたけどなに聞いてたん?」

隼人「いや、なんでって聞こうとしたんだけどね。はぐらかされちゃったよ」

優美子「まぁ女だったんだしあんまそう言うの聞かない方がいいかもねー」

隼人「うん。気をつけるよ。ありがとう優美子」

優美子「あ、あーしはべつに…///」

放課後

八月「ってことで、私は女だったから。よろしく」

雪乃「そ、それで、はいそうですか。なんて言えると思うの…?」

八月「いや、まぁこればっかりは信じてもらうしかないんだけどさ」

雪乃(ど、どうしよう!!比企谷くんが比企谷さんだった!え?これもう私END確定だよね?よし、)

雪乃「わ、私も実は…」

結衣「ひ、ヒッキー!」

八月「う…な、なんだよ」

結衣「わ、私も…じゃなくて、俺も実は男だったの…だぜ!」

八月「はぁ?」

結衣「いや、だから実は男の子なの!…だぜ」

八月「いや、意味わからんし」

雪乃「………」

結衣「意味わかんないじゃくてそうなの!」

八月「お、おう…」

結衣「わかってくれた?!」

八月「あぁ、とりあえずなんでそんな嘘をついたのかだけは想像ついた」

結衣「なんか男の子の時より鋭いし!!ていうかわかったって?!え?!」

八月「でもごめんねー。私にその趣味はないんだわー。ただし戸塚を除く」

八月「いやまてよ?私は今女…戸塚は男の娘……もとい男の子…」

結衣「ヒッキー?なぁに考えてるのかな?」

八月「いや、なに。急用ができただけだ。ちょっと役所に行ってくる」スタスタ

結衣「ちょっとヒッキー!?ダメだってば!!待ってー!!」

雪乃「(´・ω・`)」

雪乃「まずいことになった」

雪乃「いや、この状況自体は悪くない。むしろ最高と言ってもいいだろう」

雪乃「だが自体は最悪だ」

雪乃「由比ヶ浜さん…許すまじ…」

雪乃「あれのせいで言うタイミングを逃したし言っても信じてもらえない可能性が…」

雪乃「ぬぅ…」

このSSまとめへのコメント

1 :  ミカエル   2015年01月04日 (日) 23:21:38   ID: HKbUKEW9

続きおなしゃす。

2 :  SS好きの774さん   2015年01月05日 (月) 11:35:23   ID: UoGNJ-4N

おもろいのに

3 :  SS好きの774さん   2015年06月12日 (金) 00:25:29   ID: TYx_qEA9

片方だけと思ったら、両方か

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