エレン「魔物を……駆逐してやる!!」(20)



…………ン


――なんだよ


……て……エ…ン…


――人が気持ちよく寝てるのに


……レン……おき……

――うるさいな……ほっといてくれ


……レン……エレン!




「エレン!」


エレン「っ……ハッ!」

ミカサ「!……来て、アルミン。エレンが目を覚ました」

――ミカサ?

アルミン「よかった!中々目を覚まさないから心配したよ」

エレン「お、おい、どうしてミカサがいるんだよ!ここは男子寮じゃ……」

――ん?なんで……空が見えるんだ?





エレン「……え?草原?」

エレン「……お、おい!ミカサ!アルミン!どこだよここは!」アタフタ

アルミン「落ち着いて!まださっきのケガはまだ治りきってないんだから!」

ミカサ「もう少し体を休めるべき。幸い、魔物もあまり強力じゃない」

ミカサ「ので、私たちだけでも対処することができる」キリッ

エレン「ま、魔物!?……ていうか質問に答えろよ!」

エレン「昨日はちゃんと寮で寝たはずなのに……それになんだよ!その格好!」

ミカサ
装備:赤いマフラー
   鎖帷子
   革のブーツ
   鉄の剣

アルミン
装備:布のローブ
   魔法使いの杖

ミカサ「?……アルミン、どこか変なところはある?」キョトン

アルミン「いや、いつも通りだよ。……エレンは多分ケガのショックで混乱してるんだ」

エレン「さっきから何言ってるのか……うっ」ズキッ

――何だ!?頭が痛……包帯?

ミカサ「!!エレン、まだ痛むの?」

ミカサ「……あの魔物は調子に乗りすぎた……いつか私が然るべき報いを……」

アルミン「さっきミカサが真っ二つにしちゃったじゃないか!?」

――よく見たら俺も変な格好じゃねえか……

エレン
装備:革の帽子
   革の鎧
   革のブーツ
   ショートソード


エレン「どうしてこうなった」

アルミン「ごめんエレン……僕の魔力が貧弱なせいで回復もロクにできなくて……」

ミカサ「アルミンは悪くない。私がこの剣を買わなければ薬草も沢山買えた」ションボリ

アルミン「そ、それは違うよ!ミカサの剣があったお陰で「ちょっと待てって!」

エレン「色々聞きたいことはあるんだけど……まず魔物って何だよ?」

アルミン「えっ」
ミカサ「えっ」
エレン「……え?」


ミカサ「そんな深刻なダメージを受けていたなんて……」ガタガタ

エレン「え?あの」

アルミン「一度ちゃんとした医者に見てもらわないとダメかも知れない!」

エレン「は?いや」

アルミン「ローゼ国は大きいから、そこまで行けばいい医者がいる筈だよ!」

ミカサ「そうと決まれば先を急ごう。エレンの命が掛かっている」

ミカサ「さあエレン、背負っていくから早く乗って」

エレン「いや、自分で歩……」

ミカサ「エレン」

エレン「」


エレン(普段なら絶対にこんなことさせないけど……)ノソノソ

ミカサ「そう、それでいい」ヨイショ

アルミン「じゃあ行こうか」

エレン(……状況が把握できるまでは素直に従っておこう)



アルミン「ところでミカサ、エレンを背負ったままで戦えるの?」

ミカサ「この辺りの魔物なら問題ない。知能も力も低級」

ミカサ「エレンにケガをさせてしまったのは一生の不覚。二度と同じことは……」ギリッ

アルミン「そ、そう……」

エレン(また魔物、か……聞きたいけど、さっきみたいに心配されるのは……)

ミカサ「!……魔物の気配!」

エレン「えっ!?」


[魔物の群れがあらわれた!]

??「ピギー!」
??「ピギッ」
??「ぷるぷる」


エレン「うわっ!なんだよ、このゼリーみたいなやつら!?」

アルミン「ただのスライムも忘れてしまっているなんて……」

ミカサ「安心して、エレン。この程度の魔物なら」


スライム「ピギッ!」ピョン

ミカサ「ふっ!」ビュン

ズバッ!

スラ/イム「」

スライム「ピギ!?」
スライム「ピギッピギッ」

ミカサ「」ギロッ

スライム「」
スライム「」

レス感謝
思い付きで書き始めたけど、ラストまでの大体の流れはできたからなんとかなる(願望)
亀更新になると思うけどエタるのだけは避けたい

世界観はドラクエ想像で大丈夫?


ミカサ「私の特技は肉を削ぎ落とすことです……必要に迫られればいつでも披露します」

スライム「」ビクッ
スライム「」プルプル

ミカサ「私の特技を体験したい方がいれば……どうぞ一番先に近づいて来てください」クワッ

アルミン(削ぐっていうより完全に断ち切ってるけどね……)




ミカサ「もう安心」フゥ

エレン「あいつら、あんな体の癖にすげえスピードで逃げるんだな……」

アルミン「僕も、スライムがあそこまで素早く動くのは初めて見たよ……」

ミカサ「エレン、少し揺れたけど気分は大丈夫?」

エレン「馬鹿にすんなよ!大体、ケガだって大したことないっての!」

アルミン「……エレン、その、ケガのことについてなんだけど……」

アルミン「忘れてるのは魔物のことだけ?それとも他にも何か思い出せないことがあるの?」

>>12
イメージはドラクエだけど、特にドラクエにこだわってるわけじゃないので、いわゆる王道ファンタジーの世界観で進める予定。

エレン「え!?あ、いや……」アセッ

アルミン「あるんだね、エレン」

ミカサ「……そういえば、男子寮がどうとか、私たちの格好が変とか」

ミカサ「私たちのことは覚えているのに。今のエレンは、まるで別の世界から来たみたい」

――別の……世界……

エレン「ミカサのいうことが正しいのかもしれねえな……」

アルミン「?……エレン、どういうこと?」

エレン「どうもこうもねえ……この世界には巨人もいないし、壁も無い……」

エレン「代わりに、訳の分からない化け物があちこちにいる……」

ミカサ「エ、エレン……?」

>>1です

書き貯めしてたのだが、
>>2
>エレン「お、おい、どうしてミカサがいるんだよ!ここは男子寮じゃ……」
この部分のせいでこの後に登場させるキャラの扱いが非常に不自由になることに気付いた
よって、この中の
【男子寮】

【旧本部の地下】
に直して読んでいただきたい
つまり、時系列がだいぶ変わって、エレンの調査兵団入団後~壁外遠征前になる

まだ序盤だし、結構重要な変更なので立て直しするかもしれない

何も考えずに書き始めるからこういうことになるんや……

立て直したので、こちらは落としていただきたい
レスしてくださった方々、申し訳ない

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