ミカサ「この残酷で、巻き戻せない世界」 (56)
※微グロ
胸糞
キャラ崩壊
これらの要素を含んでおります
苦手な方は読むのを控えてください
初投稿です
至らない部分がありますが、お付き合い願います
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383827550
ミカサ「アルミン、エレン、私は、いじめられているみたいだ」
私は、食堂にて、食事をしながら相談事を打ち明ける
エレン「どこのどいつだ!」
ミカサ「落ち着いてエレン。私は、あまりそのことは気にしてないの。ただ、私が反応を見せないと二人に被害がいくと思って・・・注意だけして」
エレン「そうか・・・辛くなったら言えよ。いつでもそんな奴らぶちのめしてやる」
ミカサ「せっかく上位十位以内なのに無茶しないで」
アルミン「ミカサだって主席じゃないか」
ミカサ「だからこそ、無視をしている」
アルミン「でも誰だかわからないの?」
ミカサ「ん、あまり姿を見せない。しっぽもつかめない」
エレン「・・・本当に大丈夫か?」
ミカサ「心配してくれてありがとう。でも大丈夫。姿も見せられない輩に私は屈しない」
アルミン「そうだね。ミカサは強いからね」
エレン「・・・まぁ、俺達のことは心配すんなって、俺とアルミンは大丈夫だ」
ミカサ「本当?でも・・・」
アルミン「心配しないで」
二人はそう言うけど、やっぱり心配
ミカサ「うん・・・」
エレン「お前も気をつけろよ」
ジャン「よし、話は聞いた」
エレン「お前帰れよ」
ジャン「んだとこらぁ!?ミカサが困ってんのにほっとけるかぁ!!」
エレン「お前には相談してねーだろうが!!!」
アルミン「あーあーまた喧嘩して・・・二人共やめなって・・・」
ジャンとエレンが食事中に喧嘩をする
いつもの光景だ
心配しなくて良さそうだ・・・
キース「今しがた大きな音がしたようだが・・・」
いつものように教官が現れ
ミカサ「サシャが転んだ音です」
キース「また貴様か・・・少しは落ち着きを覚えろ」
去っていく
サシャ「私ばかりに罪をなすりつけないでください!」
ミカサ「パンあげるから」
サシャ「なら仕方ないです」
そしてサシャの口にパンを押し込む
いつもの光景・・・
そう思っていた翌日
エレンとアルミンが、立体起動の訓練にて
死んだ
???「ミカサ!ミカサ!!」
ミカサ「・・・っ・・・どうしたの?」
クリスタ「どうしたの?じゃないって!!」
クリスタが私に声をかける
クリスタ「二週間近くずっと目を覚まさなかったのに・・・!」
ミカサ「二週間・・・そう、そんな時間、私は・・・」
クリスタ「心配したんだから・・・」
ミカサ「もう二週間、そう・・・もう二週間、経つのね。記憶がない」
クリスタ「・・・大丈夫?」
ミカサ「大丈夫、多分、大丈夫」
クリスタ「ほ、本当・・・?」
ミカサ「二週間前・・・そう・・・」
クリスタ「・・・心配だよ・・・」
私は二週間前の事を思い出す
そう・・・もう、エレンとアルミンは・・・
居ないんだ
私は、一人になった
そう
もう私の家族は
居ない
私は二週間前の事を思い出す
キース「今日は立体機動の訓練を執り行う!!!三人一組で記されたルートのいずれかを通り目的地へ向かう!!!その際の巨人パネルの斬撃数とゴールまでのスピードを競う訓練だ!!!では、私の合図で飛び立て!!!」
エレン「アルミン、ちゃんと点検したか?大丈夫か?お前も、初めてだから心配だぜ」
アルミン「僕は大丈夫だよ」
気弱な訓練兵「わ、私も・・・だ、大丈夫」
エレン「そっか。よし、じゃあ合図とともに飛ぶぞ!遅れるなよ!!」
エレンとアルミンが顔も知らない女子とペアになっていた
キース「では、始め!!!」
バシュッ
号令がかかる
それと同時に私達も全員ワイヤーを放つ
ジャン「よっし、ミカサ、頑張るぞ。俺が先に目標を見つける。それをミカサが切ってくれ」
サシャ「私はどうします?」
ミカサ「サシャもジャンと目標探しへ。それと、私もあまり手が回らない時は削いできて」
サシャ「了解です」
そう言うとサシャは少し離れていく
ジャン「ミカサ!あそこだ!」
ミカサ「ふっ!」
ザシュッ
いつものようにうなじ付近を深めに削ぐ
ジャン「よし、次はあっちだ!!」
それを繰り返し、時間がすぎていく
そして
『うわぁぁぁぁぁ!!!!!』
ミカサ「アルミン!?」
突然、アルミンの叫び声が聞こえてきた
ジャン「お、おいミカサ!どこに行くんだ!?」
ジャンの言葉を無視してアルミンの声がした方へと私は急いだ
急ぎ、アルミンのところに向かうと
エレンを抱えたアルミンが、頭から地面に向かって落ちているところだった
ミカサ「アルミン!待ってて、今、助けるから!!」
どうやら、装置の故障でアンカーが発射しないようだ
私は、できる限りガスを吹かし、最高速度を保った
ミカサ(お願い・・・間に合って・・・)
しかし、私はわかっていた
でも、願わずにはいられなかった
間に合わない
絶対に
それでも、ガスを全開に吹かす
ミカサ「アルミン!!」
ミカサ(お願い・・・)
アルミンとエレンの落下速度が遅くなる
いや、遅くなっている感覚
決して遅くなってはいない
私の動きも遅く感じた
私にとっては長い、それは長い時間だった
グギィッ
ゆっくりとアルミンとエレンの首がありえない方向に曲がった
そして私は、ゆっくり着地し、足を止めた
ミカサ「エレン・・・?アルミン・・・?」
動かない
即死だったのだろう
でも、認めたくなかった
ミカサ「エレン!!アルミン!!!!」
ジャン「おいミカサ!どうしたん・・・だっ!?なんだよこれ!!」
ミカサ「エレン!!!アルミン!!!!」
ジャンが私を後ろから抑え付ける
ジャン「落ち着けミカサ!!!くっそ!!!サシャ!!サシャ!聞こえるか!!!戻ってこい!!!」
ミカサ「起きて!!!二人共!!!!」
サシャ「ど、どうしたんですか突然呼びだ・・・し・・・て・・・?え・・・な、なんですか・・・これ・・・」
ジャン「説明はあとだ!!サシャ!教官を呼んでこい!!!」
ミカサ「嫌・・・嫌・・・!!!二人共・・・あんなに・・・あんなに一緒だったのに!!!突然・・・一人ぼっちにしないで!!!!」
ジャン「落ち着けミカサ!!!今サシャが教官を呼んでくる!それまでに落ち着け!!!」
私は冷静ではいられなかった
ミカサ「離して!もしかしたら息が・・・!!気絶してるだけかもしれない!!!」
ジャン「俺だってそう信じてぇよ!!!でも、あの首の曲がり方じゃ明らかに首の骨を折ってる!!!即死だ!!!」
ミカサ「嫌っ!聞きたくないっ!離してっ!!」
私は力一杯ジャンを振りほどこうとする
ジャン「くっそ!暴れんな!!俺の力じゃお前を抑えこめ・・・あっ!!」
ジャンを振りほどき二人に駆け寄った
ライナー「落ち着け。ミカサ、二人はもう駄目だ」
突然現れたライナーに捕まる
ミカサ「離してっ!!!」
ライナー「ジャン、これはどういう状況だ?」
ジャン「助かったぜライナー・・・俺にもどういうことかわからん・・・とりあえず教官が来てから話をしよう」
私の意識は、そこで飛んだ
ミカサ「そう・・・もう、私の大切な人は、誰も居ない・・・そう・・・」
クリスタ「ミカサ・・・」
クリスタが心配そうに私の名前を呟く
ガチャ
キース「ミカサ・アッカーマン、クリスタ・レンズ、二人はここか?」
突然、医務室の扉が開き、教官が入ってくる
クリスタ「教官!」
クリスタが敬礼をする
キース「敬礼はいい。それと、二人共、至急、私へついて来い」
クリスタ「はっ」
ミカサ「・・・はっ」
クリスタに比べ、私は弱々しく敬礼をする
それだけ言うと、私達を連れて、教官室へと向かった
教官室に着くと、既に何人か顔馴染みが揃っていた
キース「さて、このメンバーに集まってもらった理由はわかるな?何かわかったことはあったか?」
ライナー「自分は、何も収穫はありませんでした」
ジャン「自分もであります」
マルコ「申し訳ありません」
キース「よい。証言者が一人自殺してしまったんだ・・・難しいだろう。それでも、男側は全滅か」
ミカサ「自殺・・・?」
キース「・・・アッカーマンはここ二週間の事を知らんだろう。二人が死んでから、意識を無くしていたようだからな」
ミカサ「・・・」
キース「事情は追って説明する。では、クリスタ・レンズ、ユミルはどうだ」
クリスタ「私は何も・・・」
ユミル「・・・まだ確証はありませんが、心当たりならあります」
この六人は何の話をしているのだろう
全く状況を把握できなかった
キース「ほう。確証ではないのか?」
ユミル「ええ、まぁ、カマをかければすぐにでもボロが出そうですが・・・やはり、複数犯の様ですので、中々どうして、手が出せないで居ます」
何かの事件?何故私まで呼ばれたのだろう
キース「そうか・・・では、その者の名を」
ユミル「名前は知りません。ただ、自殺した女子訓練兵を脅しているところを見たことがあるだけであります」
キース「脅していたと?」
ユミル「複数の男と、二人の女が、自殺した訓練兵を囲んでいるところを見たことがあります」
キース「・・・」
ユミル「自分一人では力不足であることはわかっていましたので、この報告まで、内密にしていました」
キース「ご苦労、今日中にカマをかけよ。周りには事情を知っている味方がいるのだからな」
ユミル「はっ、わかりました」
ミカサ「あの・・・」
キース「ああ、すまんな。アッカーマン、これに関して、お前は聞かない方がいいかもしれん」
ミカサ「どういうことですか?私に関係しているのですか?」
キース「ああ、まぁ・・・な。聞いても、怒りに任せて行動するな。わかったな?」
ミカサ「・・・」
私は、あえて返事をしないでいた
キース「・・・エレン・イェーガー及び、アルミン・アルレルトの死亡事故は、誰かに仕組まれた殺しなのだ」
ミカサ「っ!!二人が・・・誰かに殺された・・・?」
キース「あくまで可能性だ。だが、その時、同じ班になった女子訓練兵が居ただろう?事件の一週間ほど過ぎた時、自殺したのだ」
ミカサ「・・・」
キース「遺書には、『エレンとアルミンを殺したのは私です。ごめんなさい。』・・・とだけ書かれていた」
自分でも怖いくらい冷静にいられる
周りの人も私の事をそう思って見ているだろう
キース「元々、この訓練兵は気が小さく、積極性もなく、かと言って成績も悪いわけじゃなかった。その気弱な性格の奴が、単独で行動・・・たとえ複数だとしても、殺人など計画するだろうか?」
ミカサ「考えにくいです」
キース「そうだ。そしてこの四人には協力をしてもらっていたんだ。装置の破損部位など事故原因を教えてな。もちろん、知っているのはここに居る者たちだけ。他の奴には知らせていない」
ミカサ「・・・原因は・・・」
キース「エレン・イェーガーの右足のベルトが切れた事。そして、アルミン・アルレルトのワイヤーが発射しなかったことが原因だ」
ミカサ「・・・それは・・・」
キース「足のベルトは本来、ちぎれない様に早めに交換する。そしてエレン・イェーガーの持って居たものは新品そのものだった。つまり、立体機動中にちぎれる様に細工しなければこのような事故が起きない。そしてアルミン・アルレルトのワイヤー、これは、本当の事故だろう。まず、途中から発射出来なくなるような細工は出来ん」
ミカサ「それを実行した訓練兵は・・・自殺・・・」
キース「そうだ」
ミカサ「それを強要した訓練兵が、居るかもしれないと・・・」
キース「その通りだ」
ミカサ「・・・自分の手は汚さず・・・何の恨みがあって・・・エレンとアルミンが犠牲にならければいけなかった・・・」
許せない
絶対に許せない
強要した相手も自殺に追い込んで
ミカサ「手を汚さず、三人も殺して、のうのうと生きている・・・ゴミ虫め・・・」
キース「落ち着け。怒りに任せた行動が、いい結果になるとは思えん・・・とりあえず、ユミル訓練兵、作戦はあるのか?」
ユミル「・・・相手はバカです。簡単なカマがけですぐにボロを出すでしょう。言い逃れできないよう、周りで事情を知らない奴の配置をお願いします」
キース「それは全て訓練兵の中でやれ。私が介入したら警戒される」
ユミル「はっ」
キース「では、実行に移せ」
そして食堂
ユミルは早速、見知らぬ女達のところへとクリスタと共に歩み寄る
あそこなら、周りに人も多いから、証明はできるだろう・・・仲間じゃなければ
ユミル「おっす。ここ、座らせてもらうぜ」
女1「んーいいよー」
クリスタ「お邪魔します」
二人は、女達の目の前に座る
女2「ねーねーユミルーさっき教官に呼ばれてたけど何の話ー?」
ユミル「二週間前の話だってよ。なんでも、自殺したあの女が犯人だって」
女2「エレン・・・達のことだよね?」
ユミル「そうだ」
女1「あれねー可哀相だよね・・・」
ユミル「そうだなぁ。なんでも、足のベルトがちぎれたとか」
女1「右足っしょ?本当に可哀相、アルミンまで巻き込まれてねー」
こんな簡単なカマにかかる
本当にバカ
いや、アホ
ユミル「・・・へぇ?なんで右足だって知ってんだ?」
女1「・・・っ!?カマかけたの?」
ユミル「こんな少し考えればわかるような、簡単なカマにかかるお前が悪い。そこでちゃんと・・・だって、利き足に体重ってかけるもんじゃん?くらい言っとけば少しは逃れられたのにな。完璧な、バカだな」
女2「ちっ・・・言わせて置けばいい気になって・・・全員知ってるんじゃないの?ねぇ?皆」
バカ女が周りにそう語りかける
男1「ああ、そう聞いたぞ。俺は」
男2「俺もだ」
俺も、自分も
っと男が七人ほど賛成した
ユミル「揃いも揃ってバカばっか。そうか。お前等、合わせて九人のグルか。この事故原因は、私合わせて、訓練兵は五人しか知らないはずだ・・・なんでだろうな?」
女1「うっ・・・」
チェックメイト
本当に脳の小さな、蚊みたいな女
これから仕事のため落ちます
女1「あいつがいけないのよ?あの主席の女・・・いつもいじめてやってるのになんにも反応しないで、それだから、ちょっと泣いてもらおうと思ったんだけど・・・大切な幼馴染が死んでも涙一つでないのね」
我慢
そんなもの、もう出来るわけがない
私は机を強く叩き、立ち上がる
周りがざわめき
数人が怯えていた
ミカサ「貴女・・・そんな小さなことで人三人の命を奪ったの?」
女2「あら・・・聞こえてたの?仕方ないじゃない。あんたが悪いのよ。主席の癖に調査兵団なんか入るなんて言うもんだから・・・それにモテるからってすかしちゃって」
ミカサ「どこまでも・・・害虫・・・」
女1「怒った?怒った?あはは、面白い。じゃあ何?ムカつくの?殺したいの?」
ミカサ「[ピーーー]・・・」
ライナー「落ち着けミカサ・・・目がマジだぞ」
知っている
[ピーーー]つもりなんだから
ミカサ「駆除する」
ライナー「落ち着けミカサ!」
手を出そうとしたところで、ライナーに後ろから捕まる
ただいま帰りました
続きを書いていきますー
ミカサ「離して」
ライナー「怒りに任せるな・・・そう言われたはずだ」
ミカサ「離せ」
女2「やだー怖ーい。人を殺めた人が私をヤっちゃうって、ヤられちゃうー・・・知ってるのよ?小さい頃、あんたが人を殺めたことがあるってこと」
周りが一層ざわめく
ミカサ「ライナー」
ライナー「だめだ」
もう我慢出来ない
ミカサ「仕留める!!その害虫を!!今ここで!!駆除する!!!」
ライナー「暴れんな!!落ち着け!!!」
女1「あんなに切羽詰って本当に面白い」
ミカサ「離せ!!!離せぇぇぇぇ!!!!」
女1、2「あんたが、頑張ったから、あいつらは死んだの」
その一言に、私の全身の力が一気に抜ける
ミカサ「は・・・」
私が・・・二人を守るために頑張ったから・・・?
私が・・・頑張ったから守れなかった?
なんで・・・私の努力は・・・何のための物だったの・・・?
不意に悲しくなった
でも、涙は出なかった
女2「さっきまでの威勢が嘘の用に無くなったわね」
私は今どんな顔をしているのだろう
悲しい?
淋しい?
怖い?
虚しい?
どんな表情をしているのだろう。自分でもわからない
ガタッ
???「・・・」
後方から、椅子が下がる音がした
誰かが立ち上がったのだろう
どうでもいい
もう、何もかもどうでもいい
女2「ん?何?私に何か・・・ぶっ!!?」
ゴシャッ
ガタンガターン!
椅子が転がる
あの害虫も転がっている
女1「いきなり何すんのよ!?女の顔殴ってバカじゃないの!?」
???「るっせぇ!!!こっちは喧嘩相手がいなくてむしゃくしゃしてんだよ!!!」
ミカサ「・・・ジャン・・・?」
ジャン「好きな女にこんな顔させられたり、もうこの二週間、散々だ!!!おらぁ!!誰でもいいからかかってこいやぁ!!!!」
ジャンが暴れ出す
九人も相手にしたらいくらジャンでも・・・
メール欄にsagaを付けるといいよ、規制ワード解除されるから
あと、名前欄使うなら酉の方がいいよ
数分後
ジャン「がはっ・・・」
男1「へへ、数も数えらんねーのかこの馬はよ」
男4「そうみたいだぜ・・・おらぁ!」
ジャン「うぐっ!」
ミカサ「やめて・・・」
お願いだから・・・
男2「おぶっ!?」
ゴンッ
コニー「ジャン!大丈夫か!?」
一人の背中にコニーが飛び蹴りをかます
ジャン「はぁ・・・はぁ・・・コニー」
コニー「一人でカッコつけんじゃねーよ!俺、バカだから何が起こってるかわかんねーけど!ジャンが悪くねぇってことは分かる!だから助けに来たぜ!!」
男3「だぁこのチビ!!」
コニー「いって!」
ジャン「コニー!大丈夫か」
コニー「俺が石頭じゃなかったらどうすんだよ・・・ったく」
ミカサ「お願い・・・やめて・・・」
もう、私のために
誰かが傷つくところなんて・・・
ライナー「マルコ、ミカサを頼む」
マルコ「ライナーはどうするの?」
ライナー「俺だって、我慢の限界ってのがあるんだよ」
マルコ「わかったよライナー」
クリスタ「ね、ねぇユミル!」
ユミル「お前もお人好しなのに自分では行かねぇのか・・・」
クリスタ「だって、私弱いし・・・か、代わりに応援するから」
ユミル「わかったよ」
ミカサ「もう・・・やめて・・・」
私を庇うのは・・・
マルコ「ミカサ」
ミカサ「・・・マルコ・・・?」
マルコ「これが、君とエレンとアルミンが築き上げて来た物だよ」
ミカサ「え・・・?」
マルコ「誰も、君のために傷つこうなんて思ってない。僕だってそうさ」
ミカサ「でも・・・」
マルコ「自分がやりたいから、やってるだけそうだろ?皆」
乱戦している成績上位陣がこっちを見て頷いた
ミカサ「でも・・・ジャンは、私をかばう理由なんて・・・」
マルコ「さっき言ってたの聞こえなかったの?まぁいいや、それにジャン、ミカサだけじゃなくて、エレンのために動いている節もあるんだ」
ジャン「うるせーぞマルコ!あと、余計なこと言うなよ!ミカサの中で、俺は、エレンの敵!!それでいいんだ!!!がっ!?」
ジャンが
殴られて倒れた
>>26
アドバイスありがとうございます
初めての書き込みなのでわからないことだらけで・・・
試してみます
ジャン「・・・まだまだぁ!あの死に急ぎ野郎の一撃に比べたら全然効かねぇ!!」
すぐに立ち上がり殴りかかる
コニー「あらよっと!」
追い討ちをコニーが
ライナー「おら!ぐふっ!?」
ライナーは諸刃の剣で
ユミル「よっ、ほっ」
ユミルは避けながら確実にダメージを与えている
クリスタ「頑張って皆!無理はしないで!」
クリスタは優しく応援
ミカサ「もうやめて!!」
この光景にたまらなくなり、私は叫ぶ
全員が動きを止め、こちらを見る
そこへ
ガチャ
キース「何の騒ぎだ」
一同「はっ!!」
キース「貴様らは何をしていたと聞いている。いや、聞く必要などない。全て聞かせてもらった」
クズ一同「っ!?」
そう言うと、教官は溜め息を吐き、私の方を見る
キース「さて、今回のことは、ミカサ・アッカーマンに全てを委ねよう。貴様の恨み、相当なものだろう」
ミカサ「・・・しかし」
キース「他の者も依存はないな?」
味方をしてくれた人が全員頷く
キース「そういうことだ。貴様のやりたいようにやれ。殺しても構わん。私が全ての責任を取る。全て訓練中の事故死と扱ってやろう」
それを聞いて、私に殺意が一気に湧くのを感じる
それを感じ取った人達が怖気づく
女1「ちょっ、ちょっと待ってください!それじゃあ私達・・・」
キース「貴様らの意見など耳に入らん!!!」
女2「うっ・・・でも、こんなの・・・」
教官の一喝により、すぐに口を閉じた
>>30
酉ってのはいわゆるなりすまし防止のパスワードみたいなもんで、名前欄に#~~(適当な文字列)で付けられる
付けないなら何も入れない方がいいと思います
ミカサ「今この場で、こいつらに鉄槌を加える」
キース「アッカーマンの希望により、今ここで、そこの九人と、ミカサ・アッカーマンの決闘を開始する」
教官が指示をし、全員で食堂のテーブルをどかし、私達を囲むように円を作った
キース「ルールはない。相手が死ぬまで、もしくは相手が屈服するまで、私達が見守る。それでは、いつでも始めるといい」
その一言が私と、この九人の死闘が始まる
ミカサ「どこからでもかかってくるといい」
女1「あ、あんたたち!相手は一人よ!?全員でかかれば怖くないわ!」
男1「そ、そうだよな・・・」
男2、3「でも・・・この人数でミカサ一人はちょっと・・・なぁ?」
ミカサ「何を言ってるの?私は強い。あなた達に負けると思ってる?」
男4、5「主席様だからって調子に乗りやがって・・・!!」
女2「あんたのその自信は何処から・・・」
ミカサ「・・・早く来たら?」
その一言で、一斉に男共が私に飛びかかって来た
>>33
なるほど、入れない方が良さそうですね
ありがとうございます
ジャン「嘘だろ・・・おい・・・」
俺達は今・・・何を見ているんだ?
クリスタ「嫌・・・見たくないよ・・・こんな・・・」
ライナー「ひでぇ・・・」
マルコ「・・・」
俺達はミカサと、クズ共を囲んで、戦いを観戦をしている
戦い、いや、この場合、なんて言ったらいい
ミカサ「ふんっ!」
男7「がはっ!!」
一方的な虐殺
力の差が明らかに違いすぎる
待ち構えていたミカサは、飛び掛てきた奴の一人の手を両手で掴み、振り回す
振り回した奴はそれだけで意識を失ったのか
手を離すと同時に力なく地面に伏せた
次から次へとミカサの一撃で仕留められる男共
失禁する女二人
ミカサの目は明らかに、人を殺すことを躊躇わない
誰かを殺すなんてこと、簡単に出来る。そんな、恐ろしい目をしていた
ミカサ「さぁ、あとは貴女達だけ」
女1「ひぃ・・・!!」
女2「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
ジャン「・・・」
その場に居た者は、ミカサの恐怖によって立ち竦んでいた
倒れた男共は、血だらけになり、力なく全員倒れている
ミカサの訓練服は、男共の返り血で体を赤く染めている
ゆっくり、ゆっくりと、女共に近づく
ミカサ「覚悟はいい?」
女2「がっ・・・がはっ!!」
女の一人が
無理やり立ち上がらされ
ミカサにボディを決められ体が浮く
そして口から血を吐く
それがミカサの服に少しかかる
女2「うっ・・・」
ドサッ
また力なく地面に倒れた
女1「すみません許してくださいなんでもするんでお願いします」
泣く余裕すらない。そんな様子の女がそう言った
ミカサ「なんでもするって?今、そう言った?」
女1「は、はい。お願いですから命だけは・・・」
ミカサ「そう・・・じゃあ、一つだけ貴女に選んでもらおう」
ミカサは女の顔に自分の顔を近付ける
ミカサ「本当になんでもするの?」
女1「はい」
ジャン「ミカサは何を言ってるんだ・・・?」
ライナー「わからねぇ・・・それより、他の八人は大丈夫なのか・・・?本当に死んじまったのか?」
クリスタ「やめてよライナー!そんなこと聞きたくない!!」
ミーナ「なによこれ・・・こんなこと現実なわけないって・・・」
ベルトルト「ひどいね・・・」
アニ「そうだね・・・」
ユミル「・・・」
ミカサは決して女から目を離さず、女の手を取る
女1「ひっ!?」
ビクンっと、女の体が跳ね上がる
そして、女の手を、ミカサ自身の首にあてる
ミカサ「そのまま、力を入れて、私を殺すか。今この場で自分の首を絞めて自殺するか。どちらか選んで」
ジャン「な、何言ってんだよミカサ!!!」
つい、大声を上げてしまう
ミカサ「私は、もうこの世に未練はない。エレンが死んで、アルミンも死んで、生きる意味なんてありはしない」
ジャン「ふざけんな!!お前が死んで悲しむ奴だっていんだよ!!勝手に死ぬとか言ってんじゃねぇよ!!」
クリスタ「やめて!教官も止めてください!!こんなことおかしいです!!」
俺達が騒ぎ立てるが、教官はじっと見つめているだけだった
ミカサ「早く決めた方がいい。死なない程度に加減はしたけど、そこの八人、早く医者に見せないと本当に死ぬ」
女1「・・・っ」
ミカサ「貴女が決めるの。自分の命を犠牲にするか。私を殺して助かるか」
女1「そんなの・・・決まってるじゃない!!」
明らかに女の手に力が入る
ミカサの首が絞められている
ジャン「ふざけんなよ・・・ふざけんなよ!!」
助けたい
すぐにミカサをあの女から引き剥がしたい
恐怖で足が動かない自分が情けない
ふと、頭をよぎるのは、死に急ぎ野郎が死ぬ少し前のことだった
ジャン「ふざけんな・・・ぶざけんなふざけんなふざけんな・・・!!なんでこんな時に・・・あんな奴の事を思い出す!?」
クリスタは泣き出し、誰しもが恐怖で足が動かないでいた
ジャン『お前、ミカサの事をどう思ってんだよ』
エレン『俺はミカサのことが好きだ』
ジャン『ふざけんな!あんなにアピールされてんのになんで付き合わねぇんだよ!!』
エレン『入団式で、告白するつもり。もしかしたら寮生活で気が変わって他の人好きになるかも知んねーだろ?』
ジャン『けっ余裕だな』
エレン『そんなんじゃねぇよ。ただ、俺だけのために、あいつの人生が終わるのが嫌なだけだ』
ジャン『ふん・・・俺が奪ってもいいんだな?』
エレン『俺にゾッコンのミカサを振り向かせて見ろよ。ま、お前じゃ無理だろうけどな』
ジャン『んだとこらぁ!!』
>>39
ベルトルト「ひどいね・・・」
アニ「そうだね・・・」
お ま え ら が い う な
部屋で騒いで、教官に走らされてる時に話した事をなんで今思い出す・・・!?
エレン『まぁでも、お前だったらミカサを幸せにしてくれるかもな』
ジャン『当たりめぇだろ』
エレン『お前はいい喧嘩友達だと思ってるよ』
ジャン『お互い様だバーカ』
エレン『素直じゃねーな』
ジャン『お前に言われたくねーよ』
エレン『それもそーだな』
せっかく仲良くなったのに・・・すぐ死にやがって
マルコ『ジャン、残念だけど・・・』
ジャン『ああ・・・だろうな。ミカサの意識は?』
マルコ『・・・』フルフル
ジャン『そうか・・・』
また・・・俺は、何もせず、ただ見てるだけなのか・・・?
違う!!!
ミカサの目がどんどん生気を失っていく
体は相変わらず動かない
だったら
ジャン「ミカサ!死ぬ前に、一つだけ言わせろ!」
ミカサ「・・・」
ミカサは力なく、顔をこちらに向ける
ジャン「死に急ぎ野郎は・・・訓練校を卒業して!入団式の前日に!お前に告白しようとしてた!!」
ミカサ「そ・・・そんな・・・だって・・・」
かすれた声でそう呟く
ジャン「俺は聞いた。死に急ぎ野郎は・・・いや、エレンは、お前の事が・・・」
ミカサ「・・・そう・・・」
ミカサは、俺に微笑み、小さく口を動かした後、手が、地面に力なく落ちた
ジャン「ミカサ・・・」
返事はない
キース「・・・終わりだ。憲兵団に早馬を、この女を牢獄にぶち込む。そこの八人も治療のあと、牢獄へ」
女1「そんな!殺しても事故死扱いだって・・・!?」
キース「私が許可したのはミカサ・アッカーマンに対してだけだ。お前に一度でも許可を出したか?」
女1「そ、そんな・・・」
三人の死を悲しむ暇もなく、訓練は再開された
ジャン「そこだサシャ!」
サシャ「はい!そっちのもお願いしますライナー」
ライナー「おう!!」
俺達は、三人を忘れるように、訓練に打ち込んだ
クリスタ「わっ!?」
ドサッ
ミーナ「ご、ごめん!大丈夫?」
クリスタ「いたた・・・大丈夫。あー取られちゃった・・・次はミーナが襲う番ね」
ひたすら訓練を行った
コニー「ううーわかんねぇ・・・そうだ。後でアル・・・いや、頑張るか・・・」
マルコ「どうしたのコニーわからないところがあったら聞いてね?」
コニー「ああ、助かるぜマルコ」
ただ、ひたすら
なんて事ない
いつもと変わらないじゃん
食事の時が静かになったぐらいだ
こんなの全然
ジャン「余裕なわけ・・・ねーよ・・・」
そして
とうとう訓練兵卒業の日になった
教官「これより、上位10名の名をあげる」
主席 ライナー・ブラウン
2番 ベルトルト・フーバー
3番 アニ・レオンハート
4番 ジャン・キルシュタイン
5番 マルコ・ボット
6番 コニー・スプリンガー
7番 サシャ・ブラウス
8番 クリスタ・レンズ
9番 ユミル
10番 トーマス・ワグナー
教官「以上10名は憲兵団に所属することを許される。以上だ」
ジャン「せっかくの席だってのに辛気くせぇ・・・」
マルコ「仕方ないよ。忘れようとしてた悲しみが、やることの無くなったオレたちに降りかかってるんだ」
ライナー「まぁ、人類は大きな痛手だろうよ。特にアルミンの死はな」
コニー「確かにな。ミカサもエレンも優秀なやつだったのにな」
サシャ「皆さんいい人でした。アルミンとミカサはパンを分けてくれたり、困ってる人を助けたり、エレンも同じです」
ミーナ「ミカサってエレン達にしか優しくないわけじゃないんだよね。困ってる人を見かけたら助けてるっていうか」
クリスタ「・・・ぐすっ」
ユミル「泣くな。せっかくの可愛い顔が台無しになるぞ。泣き顔も可愛いがな」
ミーナ「ねぇねぇ、十位以内の人は所属兵団決まった?」
突然の質問だ
ベルトルト「僕は憲兵団」
アニ「私も」
ライナー「俺はまだ決めてねぇな」
ジャン「アホくさ・・・ちょっと夜風に当たってくる」
マルコ「わかった」
俺は食堂を抜け出し、ミカサ達が燃やされた所へと足を運んだ
ここに来たって何が手に入るってわけじゃないが
なんとなくここに来たかった
ジャン「なぁミカサ、エレン、アルミン、お前らはいっつも一緒だったよな」
ジャン「アルミンもエレンのあとをついて、ミカサも、エレンのあとをついて回ってたな」
死体の残り少ない灰を掴み、風に飛ばす
サラサラと灰は舞い上がる
ジャン「正直、お前らが羨ましかった。俺には無いものを持ってる三人が、力合わせて生きてきたことも」
ジャン「俺ってこんな性格じゃん?友達もマルコとエレンしか出来なかった」
ジャン「最初は髪が綺麗ってだけでミカサの事好きになったんだ」
ジャン「一緒に過ごして行くうちにどんどんミカサに惹かれてることに気付いたんだ」
ジャン「ミカサ、覚えてるか?そろそろ、お前にエレンが告白しようとしてた時期だぜ」
ジャン「俺も一緒に告白してやろうと思ったら、こんなことになっちまった」
ジャン「ミカサの死に際、なんで自分じゃなくて、エレンの気持ちを伝えちまったのかな」
ジャン「俺もお前の事好きだったんだよ。でも、エレンの気持ちを知って、死んだ方が、ミカサは幸せだろうと思ったんだ」
ジャン「俺らしくねーじゃん?人の幸せ考えてさ」
また灰を拾い、風に飛ばす
ジャン「はは、見ろよ。真っ黒になってっけど、エレンがずっと首にぶら下げてた鍵が出てきやがった」
ジャン「んだよ。忘れもんじゃねーかよ。しょうがねーな。俺が大事に持ってってやるよ。お前らの大切なものだろ?」
マルコ「ジャン、遅いと思ったらこんなところにいたのかい」
ジャン「おう、マルコ。ちょっとな」
マルコ「それ、エレンが首からぶら下げてた鍵?」
ジャン「ああ、俺が持ってってやろうと思ってな」
マルコ「ねぇジャン」
ジャン「辛気くせぇ顔してんなよ」
マルコ「言ったら怒るかもしれないけど、ジャンは弱い人だからさ・・・僕らの気持ちを汲み取れる指揮者になれると思うんだ」
ジャン「ああ、俺は弱い。守りたかった者も守れなかったからな・・・なぁマルコ。お前憲兵団に行くんだろ?」
ジャン「俺が出来なかった事、ちゃんとやってくれよ」
マルコ「うん、そうするつもり、ジャンは所属兵団どうするの?」
ジャン「ああ、んなもん決まってんだろ」
死に急ぎ野郎の鍵を満天の星空に掲げる
ジャン「俺が行く所属兵団は・・・」
俺は掲げた鍵を握り締めた
END
短かったですけど初めての投稿はこれにて終わりにさせて頂きます
期待してくれた方ありがとうございます
きっと期待に添えなかったことでしょう
申し訳ありません
一応次回作として四つほどテーマを考えております
一つ目、 ヤンデレンの幼馴染観察日記
二つ目、 女型のエレン
三つ目、 ハイテンションなミカサと乙女なアニ
四つ目、 家族だからこそわからない気持ち
どれか一つはやると思います
本当はミカサの恐怖で女1を自殺させてリヴァイ編とその後を書きたかったけど挫折
明日、時間があればどれか書き始めます
このSSまとめへのコメント
涙を流しながら、読んでました。
本当です!!感動しました~(;д;)
すごい…ですね
続きお願いします、ぜひ
半泣きになったおおおおお(T-T)
ジャン…ガチでイイ奴ジャン!!
感動もんですありがとう(;_;)乙