ミカサ「エレンが好き、だって私……」(5)

アルミン「?」

ミカサ「……何でもない」

アルミン「まあ、ミカサがエレンのことを好きなのは知ってるよ」

ミカサ「……でも勘違いしないでほしい、エレンのことは恋人……」

エレン「おいアルミン」

ミカサ「………………」

エレン「ジャンの馬が餌を食べないらしいんだ、どうしたらいいと思う?」

アルミン「馬のことなら、クリスタに聞いた方がいいと思うよ?僕は馬については詳しくはないから」

ミカサ「……ジャンの馬は昨日ゴミを食べていた……ので、お腹の調子が悪いのかもしれない」

エレン「ゴミ!?なんで?」

アルミン「そういえば、最近誰かがよくゴミをポイ捨てしてるらしいね」

ミカサ「しばらくは安静にして様子を見る、それでも駄目なら獣医に診てもらえばいい」

エレン「分かった、ありがとなミカサ!」

ミカサ「エレンの力になれたのならよかった……」ニコッ

アルミン「………………」


アルミン「(ミカサがエレンを好きだなんて、見てれば誰でも分かるよ)」

アルミン「(……まあエレンは分かってないと思うけど)」

ミカサ「あ、エレン!襟元に埃がついてる……!」タタタ

エレン「ん?いいって、自分でとるから……」

ミカサ「髪の毛にも、細かいのがたくさん……」バッバッ

エレン「触んなって、自分でとれるよ」

ミカサ「でも……あ、ほらまだついてる、私がとってあげるから……!」バッ

エレン「いちいち世話焼かなくていいって、ミカサは俺の保護者かよ……」

ミカサ「……家族だから、保護者でも間違いではない」

ミカサ「しかしまだまだ髪の毛から埃が出てくる……掃除でもしたの?」

エレン「あ?してねーよ、つかもういいから……」

アルミン「ミカサ……それフケだよ、多分」

ミカサ「……エレン、今度頭を洗ってあげる」

エレン「い、いいよ!ちゃんと自分で洗う!」タッタッタ

ミカサ「あ……待って」アセアセ

アルミン「エレンももう子供じゃないし、世話を焼きすぎじゃ……」

ミカサ「分かってる、でも……私はエレンの……」

アルミン「ミカサ?」

ミカサ「エレンの……とにかくほっとけない、家族だから」

アルミン「でもミカサがいつまでもエレンの世話してたら、エレンが自立できないよ?」

ミカサ「……うん」

アルミン「まあ仕方ないよね、ミカサは昔からエレンのお姉さんみたいなものだし……」

ミカサ「お姉さん?お姉さん……」

アルミン「今度からエレンのことを見守ってみたら?」

ミカサ「私は昔から見守っているつもりだ」

アルミン「僕が言う見守るはエレンが何かしようとしたら黙って見届ける、だよ」

ミカサ「それは無理」

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