P「俺が音無さんの彼氏に?」(127)
小鳥「はい」
P「………」
小鳥「………」
P「…え?いや、あの」
小鳥「お願いします」
P「…えーっと、それは一体どういう…」
P「あ、もしかして新しいギャグですか?」
小鳥「すみませんっ!」ピヨッ!
P「?!」
小鳥「一日だけでいいんです!ただ恋人のフリをしてもらえれば…!」
P「あ、あの…」
小鳥「無理は承知の上です!ですがそこをどうかお願いします!」
P「…と、とりあえず、事情を聞かせてもらえませんか?」
小鳥「……。実は…」
ーーーーーーーー
小鳥「ふぅ、疲れた疲れたー」
小鳥「さて…うふふ、今日は久しぶりに王道に帰ってはるちは本を」
小鳥「一日だけでいいんです!ただ恋人のフリをしてもらえれば…!」
P「あ、あの…」
小鳥「無理は承知の上です!ですがそこをどうかお願いします!」
P「…と、とりあえず、事情を聞かせてもらえませんか?」
小鳥「……。実は…」
ーーーーーーーー
小鳥「ふぅ、疲れた疲れたー」
小鳥「さて…うふふ、今日は久しぶりに王道に帰ってはるちは本を」
ーーーーーーーー
P「ちょっとすみません」
小鳥「?どうしました?まだ回想始まったばかりですよ?」
P「あの、俺の聞き間違いかもしれないんですけど」
P「今、はるちは本って言いました?」
小鳥「?はい」
P「それって、春香と千早ってことで間違いないです?」
小鳥「当たり前じゃないですか!」
P「…えーっと…うん、何で?」
小鳥「はるちはは正義だからです!」
P「小鳥さんは765プロの事務員ですよね?」
小鳥「?えぇ、何を言ってるんですか今更?」
P「いや、あの…すみませんもういいです」
小鳥「?それじゃあ戻りますね」
ーーーーーーーーーー
ワカサ ワカサッテナンダー♪
小鳥「?こんな時間に電話?誰かしr…げっ、お母さんだ」
小鳥「……嫌な予感」
ピッ
小鳥「……もしもし?」
『あ、小鳥?お母さんだけど』
小鳥「うん…どうしたの?私、今忙し」
『嘘おっしゃいどうせ暇してたんでしょ』
小鳥「ぎくぅ」ピヨッ!
小鳥「そ、そんなこと…!」
『別に何でもいいけどね…あなた、今年でもう2×歳でしょ?』
小鳥「……だったら何よ」
『いつまで一人でそうやってるつもり?』
小鳥「………」
小鳥「…今はこうやってる方が楽しいの」
『今はってあんたねぇ…』
『……お向かいの京子ちゃん、覚えてる?ほら、あんた昔よく遊んでた……』
小鳥「う、うん…」
『あの子もね、ついこないだ結婚したよ』
小鳥「えっ?嘘っ!」ピヨヨッ?!
『嘘じゃないわよ私結婚式に呼ばれて見に行ってきたもの』
小鳥「えっ」私呼ばれてないのに…
『私もお父さんも…早いとこ孫の顔が見たいのよ…わかるでしょ?』
小鳥「………」
『…ねえ、お見合いとか…どう?良い人がいるんだけど』
小鳥「えっ、お、お見合い…?」
『どうせあんたのことだから良い相手もいないんでしょ?』
小鳥「………」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥「遅くまでお疲れ様です、プロデューサーさん」
P「あっ、お疲れ様です音無さん」
小鳥「そうやって頑張るのもいいですけど…あんまり無理して、身体を壊しちゃ駄目ですよ?…はい、お茶」
P「…そうですね、ありがとうございます…」ズズズ
P「!美味しい…」
小鳥「…うふふ、お茶一つにしてみても、淹れ方一つで美味しさが変わっちゃうんですよ?」
P「………」
P「…音無さんと結婚する人は、幸せ者ですね」
小鳥「…?!////」カァァァ
小鳥「ほっ、ほほ褒めても何も出ませんよ?!////」
P「あははは」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥「……い、いるわよ。相手くらい」
『えっ、ホントに?!』
小鳥「えっ、う、うん…」
『あらまぁ良かったじゃない!お父さんにも教えてあげないと…!』
小鳥「えっ?」
『それで?結納の日取りとかは?』
小鳥「ゆいっ…?!//いや、そんなことは全z…」
『何やってるの!そんなちんたらやってたらまた捨てられちゃうわよ!』
小鳥「なっ…!またとは何よまたとは!」ピヨーッ!
『…それとも何?まさか、お見合いをしたくないが為についた嘘じゃないでしょうね』
小鳥「(ぎくぅっ!)…そ、そんなわけないじゃない」
『……ふーん。それじゃ、会わせてもらうわ』
小鳥「えっ?会うって、だ、誰に?」
『決まってるじゃない。あなたの言う“良い人”よ』
小鳥「」
ーーーーーーーーーー
小鳥「……と、いうわけで…」
亜美「ほうほう」
真美「これはこれは、面白い事になりましたなぁ」
小鳥「あっ、亜美ちゃんに真美ちゃん?!」いつの間に!
伊織「っていうか、大嘘も大嘘じゃない」
美希「心配して損したの」
真「うん、それなら彼氏になる必要はないねっ」
小鳥「えっ?そんな!それじゃ私、お見合いさせられちゃうんですよ?!」
伊織「勝手にすればいいじゃない」
小鳥「ピヨoh…」
律子「そもそも…それだと、仮に騙せたとしてもその内すぐにバレちゃうんじゃないですか?」
亜美「確かに確かに」
真美「無意味だよね→」
小鳥「それは大丈夫です!とりあえず今だけ安心させておけば、またしばらくは何も言ってきませんから…」
真(そういう問題なのかな…)
小鳥「それに、次言われる時までには本当の彼氏を見つけてますから!」
律子(それって余計にハードル高いんじゃ…)
亜美「それは無理だよピヨちゃん」
真美「無理無理」
伊織「無理ね」
真「無理です」
美希「無理だと思うな」
小鳥「ピヨッ?!」みんな酷いっ!
小鳥「うぅっ、プロデューサーさぁん…」うるうる
P「あ、あはは…」
P「…まぁ、一日くらいなら…俺は別に構わないですけど」
美希「?!ハニー?!」
伊織「ちょっとあんた正気なの?!」
小鳥「ホントですか?!プロデューサーさん!」パァァ
P「えぇ…幸い、しばらくはスケジュール的にも空いてますし…」
律子「事務所的にはどうなのかしらね、それ…」
小鳥「是非、お願いします!私を助けると思って…!」
伊織「ていうか、何もこいつ(P)が相手役になる必要は無いでしょ?!」
亜美真美「「そうだそうだ→!!」」
小鳥「でっ…でも、この事務所に、プロデューサーさんの他に男の人は…」
高木「……ん?」
美希「それじゃあ…真くん!」
真「僕?!」
P「ま、まぁまぁ…音無さんには普段お世話になってるわけだし…これぐらいの事で良ければ、喜んで協力させてもらいますよ」
小鳥「ありがとうございます!プロデューサーさん!」
真(これぐらいの)
美希(こと?!)なの!
伊織「…ふぅ〜ん、何よ、ずいぶんと乗り気じゃない」
P「なっ、そ、そんなことは…!」
みんな「じぃーっ」
P「……そ、それで?音無さんのお母さんはいつ会いに来られるんですか?」
小鳥「……たです」
P「え?」
小鳥「明日です」
P「えっ」
律子「…それはまた、ずいぶんと急な話ですね…」
やよい「うっうー!皆さんおはようございますぅー!!」
P「お、おぉ…やよい、それにみんなも」
千早「おはようございます…あら?」
春香「みんな集まって…どうかしたんですか?」
あずさ「あらあら、何だか賑やかねぇ」
雪歩「何か楽しいことでもあったんですか?」
真美「そりゃ→もう!」
P「おっ、おいコラ真美…!」
貴音「私たちにも是非、お聞かせ願いたいですね…」
亜美「兄©がピヨちゃんの彼氏になるんだよ」
春香千早雪歩「」
あずさ貴音「………」
やよい「?」
やよい「わぁ、プロデューサーさん、小鳥さんとお付き合いするんですかぁ?!」
P「い、いや待て、これには事情が…」
千早「……お二人は、そういう関係だったんですね」
春香「な、なんだ。そういうことなら、早く言ってくれれば良かったのにー」
P「だから…!」
真美「プロデューサーさん、今だけは、私はあなただけのアイドル…」
亜美「事務員、音無小鳥ではなく、一人の女として…!」
真美「あっはぁ〜ん♪私をプロデュースしてぇ〜ん♪」
P「亜美!真美!!」
貴音「ほほう…」
あずさ「…それはそれは、ずいぶんとお楽しみのようですねぇ…」
真「許しませんよ…」
美希「覚悟するの〜…」
P「だからこれは違う…って何でお前らまで!」
P「音無さんからも何とか言ってやってください!」
小鳥「私だけをプロデュース…
////」
P「………」
律子「…と、いうことらしいですよ」
あずさ「あらー、そんな事情が…」
貴音「それはまた、面妖な」
千早「そういうことだったんですね」ホッ
雪歩「ちょ、ちょっと安心しちゃいましたぁ…」
P「律子…どうせならもう少し早く説明してほしかったぞ…」ボロッ
律子「良いお灸になったんじゃいですか」ふんっ
美希「なのっ!」
P「別にお灸を据えられるようなことは何もしてないのに…」
亜美「そ→んなこと言ってー!」
真美「じっつは下心丸出しなんじゃないの→?」
P「ばっ、馬鹿を言え!馬鹿を…!」
みんな「………」しらー
P「………」
P「…ま、まぁ」ちょっとは
真「もう一発いっときます?」
P「待て待て待て!!」
春香「ちょっと待ってよみんな!」
美希「春香…?」
春香「こんな時こそ、みんなで協力してあげなきゃ!でしょ?」
P「春香…」
小鳥「春香ちゃん…」
春香「小鳥さんももう良い歳なんだし…大人の体裁ぐらい保たせてあげようよ!」
小鳥「………」
小鳥「…春香ちゃん?」
春香「この歳で彼氏もいないなんて知れたら、小鳥さんのお母さんも可哀相だよ!」
小鳥「春香ちゃん」
春香「私たちと違って小鳥さんにはもうチャンスが少ないんだよ?!」
小鳥「春…」
春香「それにもしお見合いなんかしてそれすらも駄目だったらどうするの?!」
春香「落ち込んで当分事務所には来ないかも……そうなったら、765プロの事務をしてくれる人がいなくなっちゃうよ!」
小鳥「」
春香「そうでしょ、みんな?!」
伊織「……え、えぇ…」
真「そ、そうだね…」
春香「それにそれに…!」
千早「やめて春香!音無さんのライフはもうゼロよ!」
P高木小鳥「かんぱーい!!!」
んぐっんぐっんぐっ…
高木「んぷはっ…!いやぁ…やはり仕事終わりの一杯は格別だね、君!」
P「そうですね…!」
小鳥「うふふ、まぁ、今日はそんなに仕事してませんけどね」
P高木小鳥「………」
高木「んぷはっ…!いやぁ…やはり仕事終わりの一杯は格別だね、君!」
P「そうですね…!」
小鳥「うふふ、まぁ、今日はそんなに仕事してませんけどね」
P高木小鳥「………」
高木「…ま、まぁ…。こうして、三人でゆっくり飲むことが出来るのも、今の間だけかもしれないよ。飲める内に飲んでおかなければ」
P「あはは、確かにそうかもしれません」
小鳥「もぅー、二人とも楽観的すぎますっ!」ピヨッ!
高木「なぁに、あの子たちならきっと大丈夫。今にトップアイドルになるよ」
P「えぇ…!」
P「最近みんな特に頑張ってますし…仕事も、少しずつですけど増えてきてます」
小鳥「…そういえば、今日は響ちゃんが事務所にいなかったけど…」
P「えぇ、ロケで海外の方まで行ってて…そろそろ帰ってくるころだと思うんですけど」
響「はいさーい!みんな元気?!我那覇響だぞ!」
響「パーフェクトな自分は今日も元気いっぱい!なんくるないさー!」
響「…って、言いたいところではあるんだけど…」
響「こんな雪国で動物巡りのロケをやるだなんて聞いてなかったさー…」
響「うぅ寒い…しかも雪で帰りの飛行機も飛ばないし…」
響「うがー!早くみんなに会いたいぞー!!」
響「…えっ?!今日はここで泊まり?!そんなぁー!!」
P「……今、誰かの叫び声が聞こえたような」
小鳥「?どうしました?」
P「あ、いえ…」
アーイボンチリタレハツカシラシオイーッス
社長「おっ、きたきた…ハツは音無君だったかな」
小鳥「あっ、はい私です。…ここのハツ、美味しいんですよねー」
社長「それで君がぼんちりだね」
P「あ、僕です。すみません」
社長「おっ、君はタレ派かい?…いやぁー、はは、私なんかはもう、歳を取ってくると塩の方がどうも美味く感じてしまってねぇ」
P「そういうものですか」
小鳥「(´・ω・`)」
社長「!あぁいや、そんなに深い意味で言ったわけではないんだよ!気にしないでくれたまえ」
P「おっ、俺も普通に塩好きですよ!」
小鳥「…うぅ、良いんです、どうせ私なんて…うん、おいひ」
小鳥「わかってませんねぇプロデューサーさん、美希ちゃんはお尻が良いんですよお尻が」
P「は、はぁ…」
高木「あぁすまん、黒ホッピーを頼むよ」
ハイクロオヒトツデスネー
高木「君はまだいいかね?」
P「あっ、すみません大丈夫です」
小鳥「プロデューサーさん!聞いてます?!」
P「はいすみません聞いてます」
小鳥「それと千早ちゃんのメガレ!アレは絶対無理にでもやらせるべきです!」
P「え…でもアレは本人もあんまり乗り気じゃないですし…俺も千早の感じには合わないかと…」
小鳥「ぜんっぜん駄目!全然駄目ですねプロデューサーさん!」
P「え、えぇ…?」
小鳥「千早ちゃんはガチ曲も勿論そうですけど、あぁいうキャピキャピした感じの曲を照れつつも無理して頑張ってる感じが萌えるんですよ!!」
P「な、なるほど…」
小鳥「社長はどう思います?!」
高木「私は…そうだな」
高木「萩原君のゴーマイウェイが良いと思うよ」
小鳥P「………」
高木「?あぁ、いや、最後のノトンリー♪(裏声)のとこの振り付けとかね」
小鳥「いや聞いてませんから」
P(厳しっ…!)
小鳥「あっ、すみません生一つ!」
ハーイナマオヒトツデスネー
P「…ちょ、ちょっと音無さん、流石に飲み過ぎなんじゃ…」
小鳥「これが飲まずにやってられますかっ!プロデューサーさんは飲まなくていいんですかっ?!」
P「十分飲んでますよ…」
小鳥「こんな甘そうなお酒飲んで…!」がっ
P「あっ…!それ、日本酒…」
小鳥「ぐびっ」
P「です…よ…」
小鳥「………」
P「……;」
小鳥「」ばったーん!
P「??!!」
P「音無さん!音無さん!」
小鳥「…zzZ」
P「駄目だ、完全に眠っちゃってる…」
高木「ははは、彼女は飲み過ぎるといつもこうなるからねぇ」
P「そうなんですか…」
高木「少し眠れば酔いもマシになるだろう」
P「そうですね」
P「………」
P「…高木社長」
高木「うむ?…あ、君、ホッピーの中を一つ頼む」
ハーイナカヒトツアリャース
高木「すまないね。それで?」
P「音無さんて…どういう経緯で、ここの事務員になったんですか?」
高木「……ほう。どうしてそんなことを?」
P「いやぁ…はは、俺、そういえば音無さんのこと、全然知らないなぁと思って…」
P「アイドルのことも勿論そうなんですけど、やっぱり、一緒に働く人の事は出来るだけ多く知りたいな、なんて…」
高木「……なるほど」
高木「ただ、本人の預かり知らぬところで人伝に聞くのは、あまり褒められたことではないだろうね」
P「……そ、そうですよね。すみません」
ナマオヒトツオモチシマシター
高木「む、これは…」
P「あ、音無さんが頼んだんですけど…俺が飲みますよ」
高木「そうかい?」
高木「………」
高木「……君は確か…音無君が歌っているところを、見たことがあったね?」
P「?え、えぇ…みんなと一緒に、連れられて…」
高木「彼女があぁやって歌っているのにも、何か理由があるとは思わなかったかね?」
P「え…」
高木「………」
P「………」
高木「…ゴホン、まぁ、彼女が今まで歩んできた道も、そう平坦では無かった、ということだ」
P「………」
高木「…君にも、いずれそれを知る日がくるかもしれないな」
P「俺が…」
高木「…さて!それでは明日も早いことだし、そろそろ帰るとしようか」
P「……そうですね」
P「……それで、音無さんは……」
小鳥「…zzZ」ピヨピヨピヨ…
高木「………」
P「………」
高木「それじゃ、任せたよ」
P「えっ?!ちょっ…!」
高木「ちなみに、これが彼女の家の住所だ。それから…」
つ諭吉
高木「…運賃だ。取っておきなさい」
P「いやっ、そんなっ…」
高木「なぁに釣りはいらんよ!臨時ボーナスだ!」はっはっはっは!
P「え、えぇ…?」ポカーン
小鳥「…んぅ、ぷろりゅうさぁさぁ~ん」むにゃ
タクシー「…はい、この住所のとこまで来たよ」
P「あっ、どうも…音無さん、着きましたよ」
小鳥「んぅ、はぁいー…」
P「…一人で帰れますか?」
小鳥「もぉ~…だいじょぶれすよぉ~…」
P「…ホントですか?」
小鳥「もぅ、わたしをだれだと思ってるんれすか!」めっ!
小鳥「…それじゃプロデューサーさん、また明日」にこっ
P「!え、えぇ。また明日…」
バタン
P「………」
タクシー「………」
タクシー「……あんた、降りなくていいのかい?」
P「……結局、降りてしまった」
P「……ちょっとだけ様子を見て、大丈夫そうならすぐ帰ろu」
P「…って!あそこで倒れてるの、音無さんじゃないか?!」
P「音無さん!大丈夫ですk…って寝てるし…」
小鳥「…zzZ」ピヨ…
P「はぁ、見に来て良かった…。…音無さん、こんなとこで寝てたら風邪ひいちゃいますよ」
小鳥「んん…」モゾッ
P「っ!!////」
P(寝返りをうったせいでスカートが良い具合にアレな感じに…!//)
P「おっ、音無さん!//早く自分の家に帰ってそこで寝てください!//」色々とマズイです!
小鳥「…んぅ」ごそごそ
小鳥「ん」つ鍵
P「えっ、あ、どうも…」
P「じゃなくて!!」
小鳥「…zzZ」
P「……駄目だ、完全に寝に入ってしまった……」
P「……こ、これが音無さんの家の鍵……」
P「………」ごくり
P「…って、何を考えてるんだ俺は…!//」
P「………」
P「……無事に部屋へ送り届けたら帰ろう」
P「ここでいいかな…よいしょっと」
小鳥「んむぅ…」
P(……思ったより軽かったな……)
P「それにしても…」
P(ここが、音無さんの部屋、か……)
P(なんだか、良い匂いがするな)
P「……////」
小鳥「プロデューサーさん」
P「??!!」ビクッ
P「は、はい…なんでしょう」
小鳥「もう…またダブルブッキングですか…?」くすくす
P「え…?」
小鳥「しょうがないですね…後は私に任せてくださ…zzZ」
P「………」
P(何だ、寝言か…)
P(…にしても…夢の中でまで迷惑かけてるのか、俺…)
小鳥「………」
小鳥「……ホントは、最初、この話は引き受けてくれないだろう、って思ってたんです」
P「え?」
小鳥「こんな無茶なお願い…引き受ける方がどうかしてますもんね」
P「あ、あはは…確かにそうかも」
小鳥「…私ってホント、何をしても駄目駄目で…鈍臭いし、可愛げもないし…」
P「!そんなこと…!」
小鳥「昔からそう…あの時だって…だから私は…」
P「………」
P「音無さ」
小鳥「だから…だから、そんな私の、彼氏になってくれる、って言ってくれた時は、それが例え嘘の関係だったんだとしても……すっごく、嬉しかったんです」
P「……。…!音無さん、起きて…?!」
小鳥「みんなの為に頑張るプロデューサーさんを見て、私も、もっと頑張ろう、って思えたんです。だから…」
小鳥「……これからもずっと、私の傍にいて、私たちを見守っていてくださいね?」
P「………」
P「…えっ?!//お、音無さん、今のはどういう…!//」
小鳥「うふふ、さぁ~?なんなんでしょうね~♪」
P「……//と、とりあえず、俺はここらで」
ぎゅっ
P「??!!////」
小鳥「…帰っちゃヤ、ですよ?」
P「~~~~っ!!!////」
P(衣服がはだけた状態でのこの上目遣い…////こんなの…反則だっ…!////)
P「お、音無さん!//ですがやっぱり、こういうことは…」
小鳥「…zzzZZ」
P「ってまた寝てるし…」
P「……参ったな」
小鳥「ピヨ…」ぎゅうっ
小鳥「んっ…」
小鳥「…いけない、もうこんな時間…」
小鳥「…あれ?確か私、昨日は社長とプロデューサーさんと一緒に飲んでて…」
小鳥「あいったたた…駄目、全然覚えてない…」
小鳥「我ながらよく一人で帰ってこれたわね…」
小鳥「……とりあえず、 シャワーに」
ぎゅむっ
小鳥「……ぎゅむっ?」
P「う、う~ん…」
小鳥「??!!////ぷっ、プロデューサーさん?!////」
P「…え…?…あ、お、おはようございます…音無…さん」
小鳥「どっ、どどどどどうしてここにっ?!////」
P「えっ?どうしてって…」
P「……昨日のこと、何も覚えてないんですか?」
小鳥「………」
P「………」
小鳥「…!!!////」ばっ
P「…いやいや、なんにもしてませんから…」
小鳥「!それじゃ、もしかしてプロデューサーさんが私をここへ…?」
P「えぇ…社長に場所を教えてもらって」
小鳥「そ、そうでしたか…」
P「はい…」
小鳥「……あ、あのー…私、何かおかしなこと、言ったりしました?」
P「いえ、特には……あっ」
小鳥「えっ?」
P「………//」
小鳥「あったんですか?!//あったんですね?!////」
小鳥『ちょ、ちょっと外で待っててもらっていいですか?』
P「…と、言われて出てはみたものの…。やっぱり朝は冷えるぞ…」
P「…っていうか、俺がここで待ってる意味ってあるのか?」
P「…まぁいいや…そういえば、音無さんのお母さんが来るのって、確か今日だったよな」
P「俺も早く帰ってシャワー浴びない、と…」
小鳥母「………」
P「………」
P「……ど、どうも、初めまして……」
小鳥母「あらあら初めましてー。小鳥の母です~」
ガチャ
小鳥「すみませんプロデューサーさん、お待たせしましたー…って!!おっ、お母さん?!なっ、ななな何で?!」
小鳥母「だから来るわよって言ってたじゃない」
小鳥「こんなに早く来るなんて聞いてないわよっ!」
小鳥母「それより何よ、もう同棲してたの?」
小鳥「?!////違っ…!//そんなんじゃないからっ…!////」
小鳥母「え?違うの?」
小鳥「~~~~っ!!!////ちっ、違わないけど違うの!!//もぅー!!!////」ピヨォー!
P「あ、あははは…」
一旦解散して喫茶店
「アイスコーヒー三つ、お持ち致しました」
P「あっ、はい、どうも…」
P「………」
小鳥「………」
小鳥母「………」
小鳥母「……それじゃあ雛ちゃん、改めて紹介してくれるかしら?」
P「えっ?雛って…」
小鳥「おっ、お母さん!//いい加減その呼び方はやめてって言ってるでしょ!//」
小鳥母「あらまぁ何よ恥ずかしがっちゃって…」
小鳥母「昔は雛ちゃん~、って呼んだらピヨピヨ~って本物の雛みたいに可愛く返事してくれたのに」
小鳥「いつの話よぉっ!!////」
小鳥「…こほん、この人は、私と同じ事務所で働いている新人君です」
P「プロデューサーをやらせて頂いてます…」
小鳥母「…うん、まぁ、それは何となくわかるけどね?」
小鳥母「それじゃ聞かせてもらうけど、プロデューサーさんはうちの子のどこを好きになったのかしら」
P「えっ?そ、それは…」
小鳥「ちょ、ちょっとお母さ…!//」
小鳥母「さぁさぁ、どうなの?」
P「………」
P「……そう、ですね」
P「アイドル達の為に、事務所の為に。いつだって一生懸命で……それでいて、俺たちのことはいつでも笑顔で見守ってくれてる……そんな懐の深さに、惚れてしまったのかもしれません」
小鳥「……////」
小鳥母(…あら?これは案外…)
小鳥母「それで?」
小鳥「えっ?」
小鳥母「小鳥の方はどうなの?あんまり、仲が良いようには見えないけど」
小鳥「そっ、そんなことないわよ!私たち、ラブラブですもんね!プロデューサーさん!」
P「え、えぇ!もちろんですよ!」
小鳥母「へぇ…」
小鳥母「…その割に、何だか話し方がよそよそしいわね」
小鳥「き、気のせいよ気のせいっ!それよりもほら、これでもう満足したでしょ?そろそろ帰ったら…」
小鳥母「…うーん…でもねぇ…そうだ!せめて、キスぐらいは見せてもらわないと」
小鳥「きっ、きききキスぅ?!////」
P「……//」
小鳥「……////」
小鳥「…すみませんっ!//ちょっとお花を摘みに行ってきますっ…!//」ダッ
P「あっ、音無さん…?!」
P「………」
小鳥母「………」
P(…な、何か話さないと…)
P「あ、あの」
小鳥母「…ちょっとからかい過ぎたかしら」
P「え?」
小鳥母「ごめんなさいね?変なことに付き合わせちゃって…」
P「………」
P「…気付いてましたか」
小鳥母「そりゃあねえ…これでもあの子の母親ですから」
小鳥母「……あの子、今でこそあぁだけど、昔、プロになろうとして頑張ってた頃があってねぇ」
P「え…」
小鳥母「私は反対したんだけど…それでもプロのシンガーになるんだ、って家を飛び出しちゃって…」
小鳥母「…私も詳しくは聞いてないんだけど、その時に、何かあって挫折しちゃったみたいなの」
P「………」
小鳥母「あの子、それ以来何に対してもすっかり奥手になっちゃって…」
P「…そう、だったんですか」
小鳥母「わざわざ付き合わせたのに申し訳ないけれど、やっぱりあの子にはお見合いしてもらおうかしらねぇ…」
P「………」
P「……あの、そのことでなんですけど」
小鳥母「?」
P「お願いしたいことがあるんです」
律子「おはようございます…あれ?今日は社長だけですか?」
高木「うむ。音無君はお見合いがあるらしいからね…今日は留守にしているよ」
律子「そっか、そういえば今日やるんでしたっけ。……上手くいくといいですね」
高木「何、余計な心配は無用だろう」
律子「そうですね……ところで」
律子「プロデューサーさんは?」
高木「あぁ…彼も、今日は何やらどうしても外せない用事があるらしくてね」
律子「そうなんですか」
高木「はは…いやはや、頑張ってもらいたいものだねぇ」
律子「?」
「とてもよくお似合いですよ」
小鳥「あ、ありがとうございます…」
小鳥「…はぁ」
小鳥(……結局、断れれきれずにお見合いを受けちゃった……)
小鳥(こんな着物まで着せられて…)
小鳥「私なんかがこんなの着て…似合ってるのかな」
小鳥「………」
小鳥「…はっ?!//私今、プロデューサーさんのことを?!//」
小鳥「駄目駄目!駄目よ小鳥!今はこのお見合いに集中しなきゃ…!」
小鳥「…そうよ、もしかしたら、すっごく素敵な人かもしれないし…」
小鳥「………」
小鳥「ふぅ」
小鳥(相手の人には申し訳ないけど、丁重にお断りしよう…)
小鳥(とてもじゃないけど、結婚だなんて…)
小鳥母「用意は済んだの?」
小鳥「!えっ、えぇ…」
小鳥母「なら早く行くわよ。相手の方、もう待たせちゃってるんだから」
小鳥「うん…」
小鳥母「…あなたも、きっと気にいるわよ」ふふっ
小鳥「?」
小鳥母「どうもぉ、お待たせしましたぁ」
小鳥「…きょ、今日はよろしくお願いしま」
P「…はい、宜しくお願いします」
小鳥「??!!////」
小鳥(ぷっ、ぷぷぷプロデューサーさん?!どっ、どどどどうしてここに…?!)
P(音無さん驚いてるなー…)
小鳥母「今更特に紹介する必要もないわよね。…それじゃ、ちょっと早いけど後は若い二人で…」
小鳥「えっ?//ちょっ、ちょっと…!!////」
ピシャッ
P「………」
小鳥「……////」
小鳥「……あ、あの、えっと……//」
P「すみません」
小鳥「えっ?//」
P「俺がお願いしたんです。音無さんとお見合いをさせて欲しい、って無理を言って」
小鳥「……ど、どうしてそんな……」
P「………」
P「……俺、音無さんのことなんてまるで何も知らないし、わかろうともしてませんでした」
小鳥「え?」
P「知らないから、近づいちゃいけない。それ以上になっちゃいけないんだ、なんて、俺、勝手に思ってました」
P「…かといって、それを詮索するのも何か違う気がして…」
小鳥「プロデューサーさん…」
P「でも…そうじゃないんですよね。大事なのは、俺がこれから、どうしたいのか…」
P「……俺、音無さんのこと、幸せにしたいんです。幸せになってほしいんです」
小鳥「あ、あの…」
P「あなたを幸せにするのが…俺でも、いいですか」
小鳥「え、えっ…?」
P「音無さん」
小鳥「はっ、はいっ!////」
P「俺と、結婚してください」
小鳥「……私が、プロデューサーさんの奥さんに?」
P「はい」
小鳥「………」
P「………」
小鳥「…え?//いや、あの//」
P「お願いします」
小鳥「…えーっと、そっ、そそそれは一体どういう…//」
小鳥「あっ、もしかして新しいギャグですか?!///」
P「すみません」
P「俺、本気です」
小鳥「……////」
小鳥「………」
小鳥「すーっ」
小鳥「はーっ」
P「…音無さん?」
小鳥「…後悔、しませんね?」
P「えっ?」
小鳥「私、あなたが思っている以上に、めんどくさい女ですよ?」
P「…はい」くすっ
小鳥「プロデューサーさんの知らないような本も、たくさん持ってますよ?」
小鳥「変な趣味だって多いし、酒癖だって悪いです」
小鳥「それでも…」
小鳥「そんな私でも、好きになってくれますか?」
P「……あんまり変な本は困っちゃいますけど……」
P「……はい。きっと、幸せにしてみせます」
小鳥「……//」
P「……//」
がたたっ!!!
小鳥P「??!!」
がったーん!!!
美希「いったたたなの…」
伊織「…ちょっと!誰よ、押したの!」
真「僕じゃないよ!」
雪歩「はうぅ…すみません~、もしかしたら私かも…うぅ」
亜美「あぁもー、良いとこだったのに→!!」
真美「マジでチュ→する3秒前って感じだったよね!!」
やよい「うっうー…痛いですー…」
千早「はっ!ごっ、ごめんなさい高槻さん…!大丈夫?」
春香「……あはは…結局見つかっちゃったね……」
小鳥「みっ、みんな?!//」
P「お前たち!どうしてここに!!」
律子「すみません……みんなに問い詰められちゃって……場所を教えるつもりまでは無かったんですけど」
貴音「…おや?ですが、確か最初に高木社長に問い詰めていたのは…」
あずさ「律子さんじゃなかったかしらねぇー…」
律子「ちょ、ちょっと二人とも!//」
ギャーギャー
P「………」
小鳥「………」
P「…なんか、765プロらしいというか何というか…」
小鳥「…うふふ、そうですね。…でも、みんなに言う手間が省けて良かったかも」
P「あはは…確かにそうかもしれませんね」
小鳥「…プロデューサーさん」
P「はい」
小鳥「これからまた、私のこと…それから」
ナニヨ!ナニヨトハナンダヨ!モウフタリトモヤメナヨー!ウッウー!タカツキサンハァハァ…アフゥ
小鳥「…みんなのこと、よろしくお願いしますね」
P「…はい、こちらこそ」
アナホッテウマッテマスゥー!ユキホユキピョンオチツイテー!メンヨウナ…アラー
そうして、私とプロデューサーさんの結婚生活は始まりました。
…といっても、一緒に暮らすようになったこと意外は、特に変わりはありません。
相変わらず、忙しい日々を送っています。
P「春香!それ、服の前後ろ逆!逆!」
春香「え、えぇっ?!//」
まだまだこれからで…始まりと
お終いなんてわからないけれど…。
伊織「律子!早くしないと遅れちゃうわよ!」
律子「誰かー!あずささんがどこに行ったか知らない?!」
…きっと、こうして繋がって巡っていくものなんでしょう。
小鳥「大事なのは…やめない事と、諦めない事っ!」
音無小鳥、今日もみんなの為に頑張っちゃいます!
小鳥「うんっ、今日も良い空っ♪」
おわり
まぁ、ベタでテンプレな感じだたけどたまにはこういうのも良いよね。
ここまでお付き合い頂きましてどうもでした。ノシ
美希「真くんっ!」
真「……美希?どうしたの、そんなに血相変えt」
美希「私の、彼氏になってほしいの!」
真「…えっ」
真「ええぇぇっ??!!」
おわりったらおわり
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