マミ「暁美さん、私に愚痴を聞かされてもどうしようもないのだけど」(73)

ほむら「ちょっとぐらいいいじゃない!」

マミ(ほぼ毎日愚痴りに来てるじゃない…)

ほむら「杏子とあなた、さやかと上条くん、あなた達は幸せそうなんだからいいじゃない!」

マミ「そう言われても…」

ほむら「何よイチャイチャイチャイチャのろけってくれたりなんなのよ!」

マミ「ま、まぁ落ち着いて暁美さん」

ほむら「ごめんなさい、取り乱したわ」

マミ「で、えーと…それで?」

ほむら「やっぱり今日もまどかに告白する勇気が出せなかったわ」

マミ(何ヶ月同じ愚痴を聞かされるのかしら…)

マミ「でも二人で遊んだりはするのよね?」

ほむら「えぇ、この前も二人でショッピングに行ったわ」

マミ「デートみたいなものじゃない、勇気を出せばきっと大丈夫よ」

マミ「私と…きょ、佐倉さんの関係を知っても鹿目さんは変な目で見たりしなかったわよ?」

ほむら「別に杏子と名前で呼び合ってるなんて知ってるから隠さなくていいわよ」

マミ「そ、そう…」

マミ(二人きりの時だけにしてたのに)

マミ「そ、それはそれとして鹿目さんと二人でお出かけには誘えたんでしょう?」

ほむら「えっと…さやかがこう…それでまどかとこう…ね?」

マミ(美樹さんも大変なのね…)

ほむら「そもそもさやかだって告白のときはうじうじうじうじしてたくせに」

ほむら「いざ自分は成功して私がうじうじしてたらうじうじしてないで言っちゃえって」

ほむら「過去の自分に言いなさいよ!」

マミ(過去にうじうじしていたからこその助言じゃ…)

ほむら「あなたと杏子なんて気が付けばくっついているし」

マミ「ま、まぁ昔のこう関係とかがあったから」

ほむら「師弟から恋人ってなによ私だってある意味まどかの弟子よ!」

ほむら「あなたの弟子でもあった気がするけどまどかの弟子なのよ!」

ほむら「そして逆に何度かまどかの師匠ともなったわ!」

マミ(何を言いたいのかわからないわ…)

マミ「仮にどんなにあなたと鹿目さんが深い関係でも想いを伝えないと始まらないと思うのだけど」

ほむら「それができたら苦労しないわよ!」

マミ(こんなにへたれなんて…)

ほむら「うぅ…まどかぁ…」

マミ「えっと、一度落ち着きましょう」

マミ「紅茶とお菓子でいいわよね?」

ほむら「えぇ…」

マミ「はぁ…」

マミ(多分告白したらOKか少し考えさせてからのOKのどっちかだと思うんだけど…)

ほむら「写真のまどかに告白する練習もちゃんとしているのに…」

マミ(これじゃあねぇ…)

マミ「そうだわ、ラブレターなんて」

ほむら「ダメよ、ラブレターじゃ」

ほむら「告白する度胸もないようでまどかとは付き合えないわ」

マミ(あら、ここは意外と頼もしい感じなのね)

ほむら「って詢子さんが私に笑いながら言ってたわ…」

ほむら「つまりラブレターはだめなのよ…」

マミ「そ、そう…」

マミ(鹿目さんのお母さんにまでばれてそうね…)

マミ「毎日言ってる気がするけど…あなたと鹿目さんの仲はとても良いわよ」

マミ「二人笑顔で手をつないで帰っていったのを見かけた時なんていっしょに帰りましょうと言うのをやめて私までおもわず笑顔になっていたわ」

マミ「だから勇気を出して告白してしまえば悪い結果にはならないんじゃないかしら」

ほむら「で、でも拒絶されたら」

マミ「思い出しなさい、あなたが美樹さんに言った言葉を」

マミ「上条くんを想って過ごした時間は絶対に裏切ったりしないって」

マミ「そのとおりだったじゃない、あなたが鹿目さんを想った時間だって」

ほむら「あれはとにかくさやかに告白させないと面倒になるってわかってたからそれっぽい事を言っただけで」

ほむら「あ、さやかには内緒にしてね、怒られそうだから」

マミ「え、あ、そう…」

マミ(毎日思ってるけどどうしたらいいのよこの状態…)

マミ「暁美さん、こうやってあなたが告白できずに愚痴りに来てもう1ヶ月ね」

ほむら「言われてみるとそうね」

マミ「そろそろ一歩を踏み出してもいいんじゃないかしら」

ほむら「それができたらとっくに踏み出しているわ」

ほむら「というやりとりを1週間、10日目、2週間、20日目、3週間目とやったわね」

マミ「…」

ほむら「…」

マミ「…そうね」

マミ「告白って思うからダメなのよ」

ほむら「つまり?」

マミ「暁美さんは鹿目さんのことをどう思う?」

ほむら「大好きよ」

マミ「その想いだけでも伝えてみたらどうかしら」

ほむら「私も大好きだよほむらちゃんと友情と勘違いしないかしら」

マミ「…否定はしないわ」

ほむら「というかそもそも大好きだよなんて言ってもらえるのかしら」

ほむら「むしろさやかが最近上条くんと一緒で仁美は稽古でしょうがなくとか」

マミ「ちょ、ちょっとそのネガティブな思考はやめなさい」

ほむら「ごめんなさい、考えるととまらなくなりそうだったわ」

マミ「あなたなら大丈夫よ、綺麗だし、鹿目さんを本当に想っているし、きっとOKのはずよ」

ほむら「自己啓発セミナーみたいなことをいうわね」

マミ「…」

ほむら「そろそろ杏子が帰ってくるし帰るわね」

マミ「えぇ、明日こそ頑張ってね」

ほむら「えぇ、今日も写真に10回練習で大好きって言うわ」

マミ「え、えぇ…」

マミ(その練習って意味あるのかしら…)

杏子「よーうってほむら?」

ほむら「あら、予想より早かったわね」

杏子「…」ジィー

マミ「相談に乗ってただけよ」

杏子「冗談だって」

ほむら「それじゃあまたね二人共」

マミ「えぇ」

杏子「おう」

ほむら「お幸せに」

杏子「な、何言ってやがる!」

杏子「ったくあいつはいっつも人をからかいやがって…」

マミ「まぁまぁ、あの子も告白ができないだけに羨ましいのよ」

杏子「は?告白ができない?」

マミ「えぇ」

杏子「まどかに?」

マミ「えぇ」

杏子「あんなにばればれなのに?」

マミ「えぇ」

杏子「冗談だろ?」

マミ「冗談じゃないわよ」

杏子「…」

マミ「…」

杏子「でもあの態度ならまどかも気がついてるだろ」

マミ「だと思うのだけど」

杏子「そこで突き放さないってことはやっぱり好きなんじゃ」

マミ「でも鹿目さんから告白はしないのよねぇ」

杏子「わけわかんねぇ…」

マミ「暁美さんも暁美さんで告白できないみたいだし」

杏子「玉砕覚悟でやっちまえばいいのにな」

マミ「頼ってもらえるのは嬉しいけど…1ヶ月足踏みなのよねぇ」

翌日

マミ「…今日も?」

ほむら「えぇ、今日もよ」

マミ「はぁ…」

ほむら「笑いたいなら笑えばいいわ」

ほむら「でもできなかったものはできなかったのよ!」

ほむら「わ、私だってまどかを呼び止めてあなたのことがまでは言えたのよ!」

ほむら「いままでなんでもないわって結局ごまかしてた時よりは進歩したわ!」

ほむら「でも逃げちゃって…あとメールでまどかから突然走って行っちゃったけど何かあったの?と心配されてしまったわ」

マミ(もう鹿目さんも気がついてておかしくないはずなのに…)

マミ「もう一息じゃない、明日には告白できているわよ」

ほむら「その言葉、4日前にも聞いたわね」

マミ「そうね…」

ほむら「いえ、ごめんなさい、あなたは何も悪くないのに」

マミ「気にしないで、頼ってもらえるのはやっぱり嬉しいわ」

マミ(ここまでへたれと思ってなかったけど)

マミ「でもそれも今日までよ」

ほむら「え?」

マミ「私はあなたならすぐに告白すると思って愚痴を聞くだけだったけど結局ズルズル引き伸ばしてしまっているわ」

マミ「作戦を立てましょう」

ほむら「さ、作戦!何かあるの!」

マミ「鹿目さんの膣内キツキツだわ」パンパン

まどか「しゅごいのおおおお」

まどか「ほむらちゃん大好き!」

ほむら「まどか!」

まどか「ほむらちゃんから告白してほしいなぁ」

ほむら「そ、そんな、で、でも恥ずかしい」

まどか「わたしじゃやっぱりダメかなぁ…」

ほむら「そんな!むしろ私にはもったいないぐらいで」

杏子「また使えるようになったって言っても使う気はなかったんだけどねぇ」

マミ「でもこういう手段をとらないと暁美さんって勇気を出せない気もするのよね」

杏子「まぁ話を聞いてる限りだとなぁ」

杏子「幻惑…もうちょっとかけとくか」

マミ「それにしても…」

ほむら「うふふ、まどかぁ」

杏子「かけてる奴を見てると間抜けだな」

マミ「えぇ、暁美さんのイメージが崩れ去りそうよ」

杏子「解除っと」

ほむら「はっ!」

マミ「どう、暁美さん」

ほむら「まどかが私の告白を待っている…」

ほむら「いつ告白してくれるのだろうと待っている…」

ほむら「い、いいに行かないと!」

ほむら「そして愛しあって結婚して」ダッ

バタン

マミ「…」

杏子「やべ、やりすぎた」

マミ「と、止めないと!」

ほむら「離しなさい、私はまどかの家に行かないといけないのよ」

杏子「落ち着けほむら」

マミ「そうよ落ち着いて聞きなさい」

マミ(この際だから告白しようとする心は変わらないように…)

マミ「今この時間に突然あなたが乗り込んで行ったら鹿目さんの家族はどう思う?」

ほむら「…あ!」

マミ「あなたの分の夕飯も用意しないといけなくなったりと色々迷惑がかかってしまうわ」

マミ「結婚も考えているなら尚更ご家族にも迷惑がかからないように取り計らうのよ」

ほむら「そうね、ごめんなさい二人共」

杏子「ん、まぁ気にすんなよ」

杏子(原因私だし)

ほむら「じゃあ明日の朝におはようのキスをしに行ってそのままハネムーンのための」

マミ「待ちなさい暁美さん…」

ほむら「何か問題があるの?」

マミ「杏子、やりすぎよ」ヒソ

杏子「そう思い込みたいって力が強かったから強めに効果がでちまったんだよ」ヒソ

ほむら「…」

マミ「ごめんなさい」

杏子「悪かった」

ほむら「あやうく一生の過ちを犯すところだったわ」

マミ「でもこれもあなたを勇気づけようって思ってのことで」

ほむら「わかってるわ、だから気にしないで」

杏子「ところでさ、なんで告白できないんだ?」

ほむら「そ、そんなの…は、恥ずかしいし…」モジモジ

杏子「写真に向かって練習してるんだろ?」

ほむら「え?えぇ」

杏子「じゃあここでその練習してみろよ」

ほむら「な、なんでここでしないといけないのよ!」

杏子「マミとあたしはお前がまどかが好きって知ってるし恥ずかしくなりにくいだろ」

杏子「そのうえで恥ずかしいことをする練習だよ」

マミ「そうね、想いを伝えることは恥ずかしいことじゃないといいたいけど」

マミ「恥ずかしさを感じてしまっているならそれはいいかもしれないわ」

ほむら「そんな…」

杏子「って写真がねぇか」

ほむら「あるけど…」

杏子(何で持ってるんだよって言わないほうがいいよな)

ほむら「…」ジィー

マミ「さ、写真に向かってあなたの想いを言って見なさい」

マミ「で、どうするの?」ヒソ

杏子「さっき抜きとっといたこれを使って」ヒソ

ほむら(人に見られてると思うと緊張するわね…)

ほむら「ま、まどか…だ、大好きよ」

マミ「もっと大きな声じゃないとだめよ」

杏子「…」ピッピッ

ガチャ

まどか「どうしたのほむらちゃん」

ほむら「わ、私はまどかが大好きなの!」

まどか「え!?えぇ!?」

ほむら「つ、付き合ってください!」

ほむら「こんな感じでいいかしら…」

マミ「えぇ、上出来よ」

杏子「ほら、これ返すよ」

ほむら「え?私の携帯電話?」

ほむら「つ、通話画面にまどかってちょっと!」

まどか「あ、えっと…てへへ」

ほむら「あ、あの、さっきの…その…聞いてた?」

まどか「う、うん…」

ほむら「あ、あの、その、えっと、あの」

まどか「わ、私もほむらちゃんのことがね、大好きだよ」

ほむら「ま、まどか!」

まどか「てへへ、でも電話で大きな声でいきなり聞かされるなんて思わなかったよ」

ほむら「そ、それはその……」

まどか「本当は私から告白も考えてたんだけどやっぱり勇気が出せなくて」

ほむら「私もよ、勇気が出せなくて伝えたいのに伝えられなくて」

杏子「こうやってさっさと強硬手段にでとけばいいだろ人が良すぎるんだよ」

マミ「暁美さんと会ってる事で杏子が嫉妬しちゃうと思って杏子に隠したりしなければよかったわね」

杏子「こ、恋人なんだから隠し事なんていらないって、ほむらは別にまどか一筋ってわかりきってるし」

杏子「嫉妬なんてしねぇ」

マミ「ふふっそうかしら?」

杏子「…」

マミ「恋人に隠し事なんていらないのよね?」

杏子「う、うっせーうっせー!」





おやすみなさい

ごめん眠いの

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