このSSは前作
杏子「愛と勇気が勝つストーリーってのにしてやろうじゃねーか 」
の続編となります。
新編のネタバレあり
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ほむら『希望を願い、呪いを受け止め、戦い続けるものたちがいる。それが”魔法少女”』
ほむら『奇跡を掴んだ代償として、戦いの運命を重ねた魂、その末路は消滅による救済』
ほむら『この世界から消え去ることで、絶望の因果から解脱する』
ほむら『いつか訪れる終末の日に、円環の理の導きを待ちながら』
ほむら『私たちは戦い続ける』
ほむら『悲しみと憎しみばかりを繰り返す、この救いようのない世界で』
ほむら『あの…懐かしい笑顔と再びめぐり合うことを夢見て…』
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~見滝原市内~
ゴゴゴゴ…!
ほむら「……」
マミ「さあ、今日はこのくらいにしましょう」
杏子「ああ」
で、杏さや成分はあるのかね
スタスタ…
マミ「あー、そう言えば特製のアップルパイがあったのよね~」
杏子「んなこといちいち言わなくても、お前んとこ行くって」
マミ「べ、別に、うちに来てほしくて言ってるわけじゃないのよっ」
マミ「来ないなら来ないでいいのよ?」
杏子「素直じゃねえ奴だな…」
杏子「ほら、アンタも行くだろ、ほむら」
ほむら「……」
ほむら「え……?」
杏子「いや、だからマミんとこ、寄ってくだろ?」
ほむら「…そうね、お邪魔させてもらうわ…」
>>6
シリアスSSなので
すいません。
その後
~マミの家~
杏子「いっただきま~す!」
マミ「召し上がれ」
モグモグ!
杏子「うお、うめーな!」
マミ「…ふふ、ありがと」
マミ「暁美さんも、遠慮しなくていいのよ?」
ほむら「……」
ほむら「…」
杏子「お、おい、どうしたんだ」
ほむら「…えっ、あっ」
マミ「…大丈夫?暁美さん」
ほむら「…え、ええ」
杏子「なんかアンタおかしいよ、最近」
杏子「ぼーっとしてること多いしさ」
ほむら「……気のせいよ」
マミ「何かあったら相談していいのよ、暁美さん」
マミ「私たちで出来ることなら、なんでもするから」
ほむら「……」
……
マミ「じゃあ、またね」
杏子「またな~」
ほむら「…また」
バタン…
その後
~マミの家からの帰り道~
スタスタ…
杏子「なあ、どうしたんだよ」
杏子「…なんかあったのか…?」
ほむら「……」
ほむら「…貴女は、まだ覚えてる?」
杏子「あぁ…?」
ほむら「…忘れてない?」
杏子「……」
杏子「当たり前だろ」
ほむら「…そう」
杏子「もしかして、その事で悩んでんのか」
ほむら「……」
ほむら「私はね、今になって思うの…」
ほむら「…私がしてきたことは正しかったのかなって…」
杏子「……」
杏子「今更そんなこと考えたって仕方ないじゃん…」
ほむら「…私は後悔してるのかしら…」
杏子「かもな…」
ほむら「だって…だって…!」
ほむら「…まどかの出した答えは本当に正しかったの…!?」
ほむら「それで、あの子は私たち以外の記憶から全部消えて…!」
ほむらはついに泣き出してしまった。
乾いたアスファルトを小さな雫が濡らしていく。
ほむら「…ぐすっ…ひくっ…!」
ほむら「私…最近思うの…っ」
ほむら「貴女も、私も…まどかの事忘れちゃって…」
ほむら「あの子の存在自体がなかったことにされて…うぅっ…っ!」
杏子「お、おい…」
杏子「……」
杏子「アンタはさ、アタシが何で魔法少女になったか知ってるだろ…」
杏子「それで、その後どうなっちまったかも…」
杏子「アタシだって…何度も泣いて、何度も後悔した…」
杏子「なんであんな願い、願っちまったんだろうって…」
杏子「でも、いくら泣いても今更何か変わるわけじゃないさ」
杏子「どれだけ後悔したって、それは後悔で終わり、それ以上は何にもならない…」
杏子「だから割り切ってこうって決めてんだ…」
ほむら「…でも、でもっ…!」
杏子「前にも言ったけどさ、アタシはアンタと戻れたこと…後悔してないよ」
杏子「そりゃあ、さやかは救えなかったし、まどかはあの道を選んじまったかもしれない…」
杏子「でも…それでも、アタシはアンタと戻れてよかったと思ってる」
ほむら「ううっ、ひくっ…それは…貴女が…っぐすっ…」
杏子「気にし過ぎだよ…」
杏子「いつもみたいに気取ってたアンタはどこ行っちまったのさ」
杏子「…まどかだって、今のアンタを見たら悲しむだろ」
ほむら「…私が、私が…ううっ…あの子を追い詰めたの…ぐすっ…私のせいで…っ」
杏子「違うよ…まどかは自分の意志であの道を選んだんだ…」
杏子「戦う理由、見つけたんだよ」
杏子「…まどかが信じた道をアタシたちが信じてやらなくてどうすんだ…」
杏子「それに、アンタだって希望を信じてたからアタシと戻れたんだろ」
杏子「だからこそ、今があるんじゃねーか、そうは思わない?」
ほむら「……」
杏子「アタシたちで紡いだ過去すら否定しちまったら」
杏子「そこには、何が残るって言うんだ…」
ほむら「…やっぱり…貴女は強いわね…私と違って…」
杏子「はあ…何言ってんのさ」
杏子「…あーあ、しょうもないこと聞いちまったね」
杏子「んなこと、もう考えんなよ」
ヒョイ
杏子は飴を投げ渡し、去っていった。
ほむら「……杏子…」
その日の夜
~ほむらの家~
ほむら「……」
ほむら(まどか…私のしてきたことは正しかったの…)
ほむら(あなたの選んだ答えは正しかったの…)
…スウッ
QB「やあ、今日はもう魔獣退治はいいのかい?」
ほむら「…ええ、ソウルジェムの浄化は間に合ってるわ」
QB「そうか、ならいいんだ、今日は君に少し聞きたいことがあってきたんだよ」
ほむら「…聞きたいこと?」
QB「君がいつか話してくれた『魔女』についてね」
ほむら「…え?」
数日後
~見滝原市内~
ゴゴゴゴ…!
…シュイン
杏子「ふう、一仕事終わりっと…」
杏子「ん?」
杏子「お、マミ!」
マミ「!」
マミ「佐倉さん!」
マミ「偶然ね、あなたも魔獣退治に?」
杏子「ああ、見ての通りさ」
その後
~マミの家~
杏子「うひょ~!いっただっきまあ~すっ!」
パクッ!パクパク!
マミ「そんなに慌てなくても、ケーキは逃げたりしないわよ」
杏子「だって、うっめえんだもん!」
マミ「もう…喉につまらせないようにね」
ケーキをほおばりながら、杏子は懐かしそうな顔を浮かべていた。
そして、手に取った一切れを食べ終わると思い出したようにマミに聞いた。
杏子「……なあ、マミ」
マミ「ん?」
杏子「マミはさ…『まどか』って…覚えてるか?」
マミ「えっ…佐倉さんまで…?」
マミ「暁美さんもそんなことを言っていたわね、二人の共通の知り合いなの?」
杏子「……」
杏子「…そうだよな、アンタが覚えてるはずないか…」
マミ「?」
マミ「私も、その『まどか』って子と会ったことあるの?」
杏子「…いいや、なんでもねえ、気にすんな」
マミ「……」
杏子「そういや、ほむらは…?」
マミ「暁美さん、ここ最近見ないわね」
マミ「学校でも見かけないような…」
マミ「…どうしちゃったのかしら」
杏子「……」
杏子(アイツ……)
SS深夜の方へ移動します。
迷惑おかけしました。
このSSまとめへのコメント
新編のセリフよく調べたなあ
作者の杏子好きがヒシヒシと伝わってくる
つか新編はどうしてこうならなかった
すまん深夜のほうで完結したのと間違えてコメントとタグつけちまった……