ーー穂むら
穂乃果ママ「穂乃果ー、今日店番お願いできるー?」
穂乃果「えぇー!? 今日日曜日じゃん! 暇そうにしてる雪穂に頼みなよー」ゴロゴロ
雪穂「お姉ちゃんもすごく暇そうに見えるけど?」
穂乃果「わ、私は日々の練習の疲れがどっと出てきちゃって……週末にダラけ溜めしとかないと体が持たないんだよ!」
雪穂「ダラけ溜めなんて言葉初めて聞いたよ……でもお母さん、急に店番してなんて用事でもあるの?」
穂乃果ママ「それがねぇ……同窓会の集まりがあるのすっかり忘れちゃってて…。まったく、年は取りたくないわね」アハハ
穂乃果「もー、しっかりしてよお母さーん」ゴロゴロ
雪穂(この親にしてこの子あり……か)
穂乃果ママ「そういうわけで穂乃果、店番よろしくね」
穂乃果「やる気が出なーい」ゴロゴロ
穂乃果ママ「お土産に菓子パンでも買ってきてあげるわよ」
穂乃果「……」ピタッ
穂乃果ママ「ついでにイチゴも買ってこようかな?」
穂乃果「お店のことは任せて! 同窓会楽しんできなよお母さん!」スクッ
穂乃果ママ「よろしく~♪」
雪穂(お姉ちゃん……単純すぎ…)
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と、突然ですが皆さんこんにちは。私は萩原雪歩、16歳です。
弱虫で泣き虫でちんちくりんの自分に自信が持てるようにアイドルをやっています。最初は全然お仕事も入らずレッスンも失敗続きでしたが、最近は少しずつお仕事が入るようになってレッスンにも慣れてきました(トレーナーが男の人の場合を除いて)。
来月には事務所のみんなと総出演するオールスターライブを控えていて、今日は久しぶりに取れたオフの日です。
雪歩(ここのところはずっと忙しかったから、今日は目一杯羽を伸ばしたいな)
いつもなら家で詩を書いたり、事務所の友達とお茶を飲んだりするうちに終わってしまうオフの日ですが、今日は一人で千代田区まで足を伸ばしてみました。
雪歩(神田の……須田町…あ、ここかな?)
事務所に置いてあるお客さん用のお茶菓子が切れてしまっていたので、有名な老舗の和菓子屋さんまで買いに来たのです。
事務員の小鳥さんはそんなことまでしてくれなくてもいいのに、と申し訳なさそうにしていましたが……お茶とお茶請けは表裏一体、どちらかの味が劣れば両方のバランスが崩れてしまうんです!…と思わず力説してしまいました。
私にとってお茶とお茶菓子の選定は決して妥協を許されない芸術の道と言っても過言ではありません。
雪歩(わぁ……歴史が古いだけあって趣のある建物だなぁ…。さっそくお邪魔してみよう…)
ガラガラガラ…
穂乃果「いらっしゃいませー!!」
雪歩「!?」ビクッ
雪歩(び、びっくりした……すごく元気のいい店員さんだなぁ…同い年くらい、かな?)
雪歩「……」キョロキョロ
雪歩(あんみつ……くず餅……揚げ饅頭……うーんどれも美味しそう…。事務所の皆にもお土産に買っていこうかな。きっと亜美ちゃんや真美ちゃんが二つずつくらい食べちゃうだろうから少し多めに……あ、やよいちゃんの家族にも買ってかなきゃ。そうしないとやよいちゃん遠慮しちゃいそうだもんなぁ…)モンモン
穂乃果「お持ち帰りですか?」
雪歩「ひゃっ!」
穂乃果 ニコッ
雪歩「は、はい…えっと…おすすめとかってありますか?」
穂乃果「それでしたらこちら! 穂むら名物穂むら饅頭! 略してほむまん! 一番人気です!」
雪歩「そ、そうなんですか…。じゃあそれを、三箱下さい」
穂乃果「かしこまりました! 少々お待ちください」
雪歩(はきはき喋る子だなぁ…私とは大違い…)
穂乃果「えーっと……ほむまんを三箱……あれ?」
雪歩「?」
穂乃果「しょ、少々お待ちください」タタッ
雪歩「は、はぁ…」
穂乃果「ゆきほー!」
雪歩「!?」ビックーン!
雪穂「もーう、なにー?」
穂乃果「ほむまんのストックってどこにあったけー?」
雪穂「はぁ…何年店番やらされてるの…。くず餅の隣の棚だよー」
穂乃果「おー、ありがとーう」ゴソゴソ
雪歩(び、びっくりした…妹さんかぁ…。まだ名前知られるほどテレビに出てないから驚いちゃった…)
穂乃果「すいません、お待たせしました。ほむまん三箱で4200円になります」
雪歩「はい…えと、丁度で」チャリ
穂乃果「ありがとうございましたー!」ペコッ
ガラガラガラ…
雪歩(な、何だかお茶菓子買うだけなのに疲れちゃった…。あの子、どことなく春香ちゃんみたいな雰囲気があったなぁ…)
ーー後日、レッスンスタジオ
トレーナー「はいワンツー、ワンツー! 我那覇さん! ちょっと走り気味よ、抑えて!」
響「おっとと……」タンッ
トレーナー「如月さん! 表情が『堅い』わよ、もっと笑顔で!」
千早「……くっ」
トレーナー(あとは……)
美希「……」タンッタタンタンッ
トレーナー(星井さんは問題なし、と。最近急に集中力が上がってきてるけど何かあったのかしら?)
春香「はっ……はっ……」タンッタンッ
トレーナー(天海さんもいつも通りと…)
やよい「はぁっ……はぁっ……」タッタンッ…
トレーナー(高槻さんは可愛い……じゃなくて体力不足は練習を重ねていけば改善されるから特に問題なし、と。……他には)
雪歩「きゃっ!」ドテッ
真「! 雪歩、大丈夫!?」
雪歩「う、うん、大丈夫。まだまだやれるよ」スクッ
真美「お~、気合十分ですなぁゆきぴょん」
雪歩「うん。ライブも近づいてきたし、四条さんの叱咤のお陰もあってどんどん力が湧いてくる感じなんだ」
貴音「ふふ、もう心配の必要はなさそうですね、雪歩。ライブに向けて共に鍛錬に励みましょう」
雪歩「はい! 頑張りましょう!」
トレーナー(萩原さんも最初の頃は弱音を吐いてばかりだったのに、すっかり立派になったわね。指導者として嬉しい限りだわ)シミジミ
真(……雪歩)
トレーナー「…はい、それじゃあ今日は柔軟をやってお終いね。皆お疲れ様」
「「「ありがとうございましたー!」」」
ーー765プロ
ガチャ
P「おっ」
美希「今日もレッスン疲れたのー」
春香「美希頑張ってたもんね、最近レッスンにすごく熱が入ってるけど何かあったの?」
美希「ふふふ、秘密なの!」
春香「えぇー! 気になるなぁ、教えてよー」
美希「ダメなの! ライバルは増やしたくないの!」
春香「ライバル?」
千早「プロデューサー、ダンスレッスン終わりました」
P「おう、お疲れ様。どうだ、皆ちゃんとこなせてるか?」
千早「はい、やっぱり身近な目標があると練習にも気合が入りますね。みんなしっかりと集中出来てると思います」
P「そうか、千早がそう言うなら心配ないかな」
やよい「プロデューサー、今日も一日頑張りました!」
P「おお! いつものやつか?」
やよい「はい! いきますよー……はい、ターッチ!」
パチッ!
P・やよい「いぇい!」
真美「兄ちゃんはそれ言わなくても……なんか気持ち悪いよ」
P「お、おう……そうだな…」
P(最近真美が大人になってきている気がする……)
真美「それよりもうお腹ペコペコだよ兄ちゃーん!」
P「いやそんなこと言われてもな…事務所はレストランじゃないんだから…」
P(良かった…まだまだ子供みたいだ…)ウンウン
貴音「確かに……体を長時間動かした後はまこと空腹を感じます」ゴルギャルゴォルルルルル…
響「貴音のお腹から怪獣の鳴き声みたいな音が聞こえたぞ…」
P「むぅ…しかし今お茶菓子は切らしていたような気が…ですよね音無さん?」
小鳥「ピヨッ!? そ、存在を忘れられていたかと思いましたよ……。そうでしたが確か…雪歩ちゃん?」
雪歩「はい、私がオフの日に買い足しておきましたよ。ここの棚に……」ガサゴソ
真美「おおー! さっすがゆきぴょん!
雪歩「創業1930年の歴史ある甘味処のお饅頭だからきっと美味しいと思うよ」スッ
貴音「雪歩……まこと……まこと! 感謝、致します……」ポロッ…ポロッ…!
雪歩「あ、あわわ…し、四条さん、そんなに泣かれたら困っちゃいますぅ~!」
響「貴音! 雪歩が困惑しちゃってるぞ! あと顔が福本作品のキャラみたいになってるから! アイドルの顔じゃないからそれ!」
やよい「……あ、あの…雪歩さん…このお饅頭…」
雪歩「はい、やよいちゃん。これ、ご家族の分。みんなで食べて」スッ
やよい「え!? ひ、一箱分も…」
雪歩「もともとそのつもりで買った分だから、貰ってくれなかったら私が困っちゃうかもしれないよ?」ニコッ
やよい「う…うぅ…うっうー!! 雪歩さん大好きですー!」ガバッ
雪歩「わわ……ふふ、今お茶淹れるからちょっと待っててね」スタスタ
ーー給湯室
雪歩「~♪~♪」カチャカチャ
真「…雪歩、ちょっといい?」
雪歩「真ちゃん? どうしたの?」
真「あー…いや、特別用があるわけでもないんだけど…えーと…」
雪歩「…?」キョトン
真「…お、お茶はまだ入らないのかな!?」
真(何を催促してるんだボクは!?)
雪歩「あっ…ご、ごめんね。もう少しかかりそう……うぅ、こんな鈍臭い私は穴掘って埋まっ…」シャキン
真「あー! ま、待って! そうじゃなくてそのぅ…」
雪歩「……?」
真「う、上手く言えないんだけどさ…最近、雪歩すごく頑張ってるよね」
雪歩「え? そ、そうかな。真ちゃんから見てそう見えるなら嬉しいな。私、ちゃんと頑張れてるんだね」
真「う、うん。それはそれでいいんだけどさ……雪歩、無理してない?」
雪歩「……え?」
真「ボクの気のせいかもしれないんだけど……前より何と言うか…切羽詰まったようにレッスンに打ち込んでるような気がして…」
雪歩「そ、そうなのかな…? 私はいつも通りだと思うんだけど…」
真「ボクもそうだって言い切れるわけじゃないんだけど…何だか違和感を感じて…。もちろん練習に真面目に取り組むのはいいことだと思うし、雪歩がそうしてるのも分かるんだけどさ……あーもう! 全然うまく言葉に出来ない!」ウワアァ!
雪歩「ま、真ちゃん落ち着いて! そこまで頭を抱えなくても…」
真「はぁ……はぁ……とにかく、えーと…悩んでることがあったりしたらいつでも相談してね! ボクが全力で力になるから!」
雪歩「真ちゃん……うん、ありがとう」
真「それじゃ、お茶楽しみにしてるね!」スタスタ
雪歩「うん。もうすぐ入るから皆にも伝えておいて」
真「了解!」
雪歩「……」コポコポ
雪歩(切羽詰まったみたいに……かぁ)
雪歩(私はただライブに向けてレッスン頑張ろうって思って、その通りにしてるだけなんだけどなぁ……)
雪歩(無理してるつもりも焦ってるつもりもなく…ただ必死になってレッスンに打ち込んでるだけなのに…)
雪歩(自分じゃ意識出来てないだけで、いつの間にか疲れが溜まってたのかな?……でもオフの日があったばかりだし、そういうわけでもないのかなぁ)
雪歩(だとしたらあとは……何だろう?)
雪歩「うーーーん……」ダバー
P「雪歩! お茶溢れてる! めっちゃ零れてるぞ!」
雪歩「……はっ!」
P「……よし、これで綺麗になったな」フキフキ
雪歩「うぅ…すいません。考え事してたらぼぅっとしちゃって……」
P「よくあるよくある。そんなに気にするな」
雪歩「…でもプロデューサー、何で給湯室に?…も、もしかしてプロデューサーもお茶の催促に!? うぅ、すいません…お茶を淹れることすら亀のような速度の私は…」
P「ストップ。これ以上事務所に穴を増やすとたるき亭との境が無くなるぞ。…そうじゃなくて雪歩に話があってな」
雪歩「私に、ですか?」
P「うむ。来週に急遽ライブを行うことと相成った」
雪歩「ら、ライブですか…? 突然ですね…」
P「こちらから色々と掛け合ってみたところ…創立記念日に是非来て欲しいという高校があってな」
雪歩「創立記念日って…高校でライブをするんですか!?」
P「そんなに珍しいことでもないぞ。文化祭のステージでアイドルを招くところは結構ある」
雪歩「で、でも何で創立記念日に……普通は偉い人のお話を聞いたりするんじゃ…」
P「そこなんだがな。何でもつい最近まで生徒募集を辞め廃校になるかどうかの瀬戸際にあったそうなんだ。しかし、学院内で結成されたスクールアイドルの活動が評判になり、一応のところは学校存続という形になったらしい」
雪歩「す、スクールアイドルって…最近話題になってる…」
P「ああ、学校内で結成されたアイドルだ。それが廃校を止めたとあって、学院の生徒達の間でアイドルに対する関心が高まっているようでな。本物のアイドルのステージを見てみたいとか何とか…」
雪歩「そ、そういうことですか…。でも私に話って言いましたけど、それならみんなの前で話すべきじゃないんですか?」
P「ん? そうかな? ホワイトボードに書き込むから皆には伝わると思うんだが」
雪歩「そ、そんなの駄目ですよ! 大事なお仕事のことなら本人達の前で言わなきゃ失礼です!」
P「……すまん、一個言い忘れてた」
雪歩「え?」
P「来週のそのライブな、雪歩だけだぞ」
雪歩「……え?」
P「だから…雪歩の単独ライブだって」
雪歩「……」
雪歩「……えええぇぇぇぇ!?」
ーー同刻、音ノ木坂学院、アイドル研究部部室
にこぱな「えええぇぇぇぇ!?」
にこ「765プロの…」
花陽「萩原雪歩さんが…!?」
絵里「ええ、来週の創立記念日に来てくださるそうよ」
希「μ'sの影響か生徒にもアイドルに興味を持ってる子が増えてきてるみたいやし、理事長も快く了承してくれたんよ」
にこ「まさか最近目をつけたばかりのアイドルを生で拝めるなんて…」
花陽「感動です…! オールスターライブよりも先に765プロのアイドルに出会える…!」
穂乃果「…海未ちゃん、765プロって何?」ヒソヒソ
海未「確か…竜宮小町が所属している事務所かと…」
凛「あっ、聞いたことあるにゃ! 最近デビューしたユニットだよね?」
真姫「そうね。というか765プロのアイドルってそれしか知らないわ」
ことり「ま、真姫ちゃん! そういう言い方すると…」
にこぱな「……なに? 竜宮小町しか知らない?」
ことり(や、やっぱり…)
穂乃果(嫌な予感が…)
にこ「あんたたち…仮にもアイドル研究部の部員なんだからアイドルの情報にはアンテナ張っときなさいよ!」
花陽「そうです! 765プロは今最も勢いのあるアイドル事務所なんですよ! そこを知らずにアイドル研究部なんて名乗れません!」
海未「そ、そうなんですか…」
凛(かよちんにスイッチが入っちゃったにゃ…)
真姫「そうは言っても新進の事務所でしょ? 大手ならともかくそんなの知ってろって方が無理よ」
希「ウチらはアイドルについて研究してるわけじゃないもんね」
絵里「そうね、あくまでスクールアイドルとして活動するためにここに籍を置いてるわけだし」
ことり「にこちゃんと花陽ちゃんはともかく私たちには分からないよ」
にこぱな「……」フゥ…
穂乃果「に、にこちゃんと花陽ちゃんがやれやれって顔でため息を…」
にこ「仕方ないわね、にこと花陽で765プロの魅力をきっちりレクチャーしてあげるわ」
花陽「ここを抑えておけば大丈夫という点をピックアップしてたっぷりと教えます!」ドン!
凛「……辞書?」
にこ「にこと花陽で765プロのアイドルについてまとめておいたものよ」
絵里「雑誌の切り抜きがいっぱい…こんなことしてたのね…」
にこ「今日は練習中止よ! もやしから2Xに至るまで全てを叩き込んであげるわ!」
海未「ちょ、ちょっと待っ…」
花陽「何か意見があるんですか?」ギロッ
海未「……いえ、何も」
ことり(海未ちゃんが負けた…!?)
穂乃果(嫌な予感的中だよ…)
にこ「……分かる? つまりやよいおりというわけよ」
花陽「違うよにこちゃん! はるちはだよ!」
にこ「花陽もしつこいわね…。いいわ、間をとってゆきまこでどう?」
花陽「全然間とってないじゃん! それならひびたかだよ!」
にこ「はぁ!? あんたさっきは……」
他の7人「……」ゲンナリ…
穂乃果「…もう全然関係ない論争が始まっちゃったね…」
ことり「アイドルのことになると二人とも熱心だもんね…」
海未「度が過ぎていますよあれは…」
凛(お腹減ったにゃ…)
真姫(もう帰りたい…)
絵里「それにしてもよく調べたわね、これは」ペラッ
希「話題になってる竜宮小町だけじゃなく、他のアイドルについてもかなり詳しく調べてあるね。…何で事務員さんのことまで…?」
海未「それは分かりませんが…これはすごいですね。それほど名前が売れていない方のことまで綿密に……」
ことり「この如月千早って人、海未ちゃんに似てない?」
海未「え? そうでしょうか…?」
ことり「うん。外見もそうだけど、真面目そうなところが似てる気がする」
海未「自分ではよく分かりませんね…」
凛「あっ! この四条貴音って人はラーメンが好きなんだね、凛と一緒にゃ!……あれ? でも他の情報が全然ないにゃ…」
真姫「で、これが萩原雪歩ね」
ことり「わぁ~、可愛い子だね。ことり達と同い年なんだ」
絵里「来週が楽しみになってきたわね」
穂乃果(……んん? どこかで見たような気が…)
ーー765プロ
P「……よし。これで今日の仕事は終わり、と。あー、肩凝った」コキコキ
律子「お疲れ様です、プロデューサー」
小鳥「ライブが近くてプロデューサーさんの仕事も3割増しですからね…。嬉しい悲鳴ってやつですかね。今お茶淹れますね」スタスタ
P「あ、ありがとうございます。確かに大変ですけど、あいつらのためだと思うと不思議と頑張れるんですよね」
律子「あんまり無茶はしないで下さいよ?」
P「ああ、分かってる。…というかそれを言うなら律子もだろ。竜宮小町のプロデューサーだぞ?」
律子「一度に9人も受け持ってるあなたに比べればマシですよ…」
P「ははは、それもそうだな」
律子「笑い事じゃないと思うんですが…」
P「気をつけるよ。頑張り過ぎは禁物だからな」
律子「それより聞きましたよ? 来週雪歩に単独ライブさせるって」
P「させるってお前な…普通に仕事取ってきただけなんだが」
小鳥「でも何でこんな時期に単独ライブを?」コトッ
P「あ、どうも。…んー、こんな時期だからこそ、ですかね」
律子「…なんか引っかかる言い方ですね。詳しく教えてくれません?」
P「つまりだな…」
バーン!
真「プロデューサー!」
P「うわっ! 真、まだ帰ってなかったのか?」
真「雪歩が単独ライブやるって聞いて戻ってきたんですよ! 何でこんな時に…」
P「真もそれか…」
小鳥「だって気になりますよ。雪歩ちゃん、一人でライブしたことってまだなかったと思いますよ?」
P「要するにですね、荒療治です」
律子「……荒療治?」
P「ああ。雪歩の上がり癖の治療だよ、一人でライブをこなせば幾らか自信がつくんじゃないかと思ってな。高校でのライブだからミスをしてもダメージは少ないだろ? 治療にはうってつけだと思ってな」
小鳥「う~ん、確かに雪歩ちゃんはまだ一人だと上がっちゃいますもんね」
真「でもこの時期にやる意味は何なんですか? 来月のライブの練習に時間を充てた方がいいと思います!」
P「来月のライブが成功すれば間違いなくソロでの仕事が増えるだろ? 雪歩はまだ一人での仕事に慣れてないから、一人でもやれるんだって自信をつけてもらわなくちゃ困るんだ」
真「むぅ……」
P「真が心配するのも分かるけどさ。最近の雪歩、頑張り過ぎだからな」
真「! プロデューサーも…気づいてたんだ…」
律子「? 頑張り過ぎ、ですか?」
P「そっちもついでに治せればと思ってな。…ライブと違って人任せなやり方なんだが」
小鳥「んん…? どういうことですか?」
P「来週になればわかりますよ。さぁ、もう遅いし真もそろそろ帰れ。大丈夫だよ、雪歩はああ見えて芯が強いから」
真「……分かりました」
律子(……よく見てますねぇホント)
ーー創立記念日、音ノ木坂学院
穂乃果「うわー! 何でこんな日に限って寝坊するの私ー!」ダッダッダ
穂乃果「ほ、本物のアイドルなんて滅多に見れないんだし急がなきゃ!…ん?」
ヒュー…ズデン!
穂乃果「いっ…た~い! 何これ!? 何でこんなところに穴が掘ってあるの!?」
?「うぅ…無理ですぅ~…一人でライブなんて…」シクシクシク
穂乃果(だ、誰かいるし……あれ? スコップもってる!? この子が掘ったの!?)
穂乃果「あ、あの~…」
雪歩「は、はい……って何で人がいるんですかー!?」
穂乃果「あなたのせいですよー!!」
ーー
穂乃果「な、なるほど……落ち込んだりすると穴を掘る癖が…」
雪歩「はいぃ…本当にごめんなさい…」
穂乃果「…」チラッ
穂乃果(軽く5メートルはあるよこの穴……本当に一人で掘ったのこれ?)
雪歩「うぅ…今日もこの学校にライブをしに来たのに……一人だとどうしても勇気が出なくて…」
穂乃果「…え?…あ」
穂乃果「あなたが萩原雪歩さんですか!?」
雪歩「ひぅっ! は、はい…そうですが…」
穂乃果「うわ~、本物のアイドルと会話しちゃってるよ私! 何だかすごくラッキーな気分!」エヘヘ
雪歩「そ、そんな…私なんてそんな大層なものじゃないです…ダメダメなところがたくさんありますから…」
穂乃果「えー! 私と同い年なのに学校に行きながらアイドルをやるなんて雪歩さんは十分すごいですよ!」
雪歩「そ、そんなことないですよ。えと…?」
穂乃果「あ、すいません自己紹介が遅れて。私、高坂穂乃果! 16歳です! スクールアイドルをやってます! あと、字は違うんですけど雪穂って妹がいるんですよ。何だか面白い偶然ですね!」
雪歩「す、スクールアイドルですか。それに雪穂って妹さんが…あれ?」
穂乃果「? どうしました?」
雪歩「……もしかして、あの時の店員さん?」
穂乃果「…あっ! お饅頭買ってくれたお客さん!?」
穂乃果「うわー、やっぱり! どこかで見たことあると思ったんですよ! あの時はたくさん買ってくれてありがとうございました!」ペコッ
雪歩「こ、こちらこそ。お饅頭、とっても美味しかったです。事務所のみんなにも大好評でしたよ」
穂乃果「ほんとですか!? わぁ~、嬉しいなぁ…お父さんも喜ぶと思います!」エヘヘ
雪歩「あ、高坂さんのお父さんが作っているんですか…よろしく伝えておいて下さい」
穂乃果「高坂さんじゃなくて穂乃果でいいですよ! 私も雪歩さんて呼んでますから!」
雪歩「そ、そうですか…? それじゃあ……穂乃果さん」
穂乃果「はい、雪歩さん!」
雪歩「……えへへ、お友達が増えちゃいました」
穂乃果「ふふっ、そうですね!」
穂乃果(……でも…薄暗い穴の底なんだよなぁ、ここ。…何だろうこれ)
穂乃果「ところで雪歩さん、ライブは…?」
雪歩「あう……すいません。私、一人でライブしたことってまだなくて……元々すっごく上がり症ですし…」
穂乃果「そうなんですか…」
穂乃果(アイドルっていっても、やっぱり私と同じ16歳の女の子なんだなぁ…そりゃあ緊張もするよね)
雪歩「それに…男の人は苦手だし…犬なんてもっと苦手だし…ひんそーだし、ひんにゅうだし、ちんちくりんだし…落ち込むとすぐに穴掘っちゃうし…」
穂乃果「……雪歩さん?」
雪歩「こんな…私なんて…」シャキン
雪歩「穴掘って埋まってますうぅぅぅぅぅぅぅ!!」ザックザックザックザック!
穂乃果「うわあぁぁぁぁぁぁ! ちょ、ちょっと待って下さいぃぃぃぃ!」
ーー間。
雪歩「うぅ…ごめんなさい穂乃果さん…」
穂乃果「い、いえ……」ゼェーゼェー…
穂乃果(危うく生き埋めにされるところだった…)
雪歩「……私、自分に自信が持てなくて…こんな私でもやれるんだって思いたくて、アイドルをやってるんですけど…やっぱり弱いままで…」
穂乃果「……」
雪歩「こんなんじゃだめだって分かってるんですけど…どうしても強くなれないんです…」
穂乃果「……」ウーン
雪歩「…あっ! すいません、ほとんど初対面なのにこんな話しちゃって…」
穂乃果「…雪歩さんは、弱くなんかないと思います」
雪歩「え……?」
穂乃果「自分のダメなところをちゃんと受け止めて、それを変えようと頑張ってるじゃないですか。それって、なかなか出来ることじゃないと思うんです」
雪歩「穂乃果さん……」
穂乃果「ちょっと逃げたくなったり、投げ出したくなることがあったって、大丈夫です! そういう時はアイドルをやってる時の自分の気持ちをよーく思い出してみればいいんですよ!」
雪歩「自分の気持ち…ですか?」
穂乃果「はい!……私も、スクールアイドルやめちゃおうって思って、塞ぎ込んでたことがあったんです。そんな時に思い出したんです…初めてライブをした時の、自分の思い」
穂乃果「廃校を止めようと思って始めたスクールアイドルだったんですけど…そういうの全部考えないで、自分の気持ちだけを思い出してみたら…やっぱりやりたいって思ったんです」
雪歩「…なんで、ですか?」
穂乃果「え~と……あれ? やりたいって思ったの、何でだっけ…?」
雪歩「わ、忘れちゃったんですか…」
穂乃果「う、う~ん……そうだ! だったら…実際に見て下さい! 私たちのライブ!」
雪歩「え…?」
ーー講堂、舞台袖
にこ「はぁ!?」
花陽「ええぇ!?」
穂乃果「やるよ! きっと私たちのライブなら雪歩さんを元気づけられると思うんだ!」
雪歩「……」オドオド
ことり「わぁ~、やっぱり雑誌で見るよりずっと可愛いですね!」
雪歩「と、とんでもないですぅ…」
海未「ことり…マイペース過ぎです」
絵里「つまり、萩原さんの前座をやるってことね…」
希「中途半端なライブを見せるわけにはいかんね」
にこ「ちょっと! まだやるなんて一言も言ってないわよ!」
花陽「そ、そうです! 私たちが萩原さんの前座なんて畏れ多いです!」
真姫「別にいいんじゃない? そこまで目の肥えた観客がいるわけじゃないんだし」
凛「うん! 本物のアイドルさんと対バンなんて滅多にできないよ! やっみたいにゃ!」
にこ「ぬぐぐ……確かにプロと比べて私たちの実力がどの程度なのかは試してみたいけど…」
花陽「で、でも萩原さんはいいんでしょうか…?」
雪歩「み、見てみたいです! 皆さんのライブ!」
P「俺からもお願いします。μ'sの皆さんのライブを見れば、きっと雪歩もやれると思います」
雪歩「プロデューサー……あの、ミューズって…」
海未「石鹸ではありませんよ?」ズイッ
希「九人の歌の女神やからね?」ズズイッ
雪歩「はうっ! す、すいません…」
P(よっぽど間違えられたんだろうか…)
穂乃果「よっし! それじゃあ…いこう!」
絵里「…OK、事情は私は説明しとくわ。まあサプライズってことで何とかなるでしょ」
花陽「ほ、本当にやるんだ……うぅ、緊張してきた…」
雪歩「わ、分かります…ライブ前ってすっごく緊張しますよね…」
花陽「で、ですよね…」
雪歩「は、はい…」
花陽・雪歩「……」
ガシッ!
真姫「……変なところで同調したわね」
ことり「かよちゃんもけっこう上がりやすいもんね」
海未「類は友を呼ぶ…ですか」
にこ(にこも後で握手してもらおう…)
希「ウチもあの子からは何故かシンパシーを感じるんよ」
凛「え~、希ちゃんとはあんまり似てないにゃ」
穂乃果「いや~、人は見かけによらないよ凛ちゃん」
絵里「もう、あんまり時間ないんだから! ほら、行くわよみんな!」
「「「は~い」」」
P(このメンバーをまとめるの大変だろうなぁ、この子……)
ザワザワザワザワ
理事長『えー、今日は創立記念日ということで765プロダクションのアイドル、萩原雪歩さんをお招きしています。きっと皆さん今日を楽しみにしていたのではと思います』
ザワザワ モチロン! ヒュー! ユキホーオレダーケッコ…ザワザワ
理事長『ですが少し予定を変更して、先に我が校が誇るスクールアイドル、μ'sのパフォーマンスを見てもらいます!』
ザワザワ ナ、ナンダッテー ユメノコラボレーション! テンシトメガミノキョウエン…ダト… ザワザワ
理事長『……準備もできたようなのでさっそく登場してもらいましょう。それでは…どうぞ!』
ワアァァァァァァ!
穂乃果「皆さんこんにちは! μ'sです! 今日は萩原雪歩さんが見えていますので、いつもより更に気合入れていきたいと思います! それではさっそく……聞いてください!」
『僕らのLIVE 君とのLIFE!』
コタエナクテイインダワカルカラー
ワァァァァァァァ…!
雪歩「わぁ……!」
P「…どうだ、雪歩? μ'sの皆さんのライブは」
雪歩「はい……皆さん、とっても…とっても…!」
雪歩「楽しそうです…!」
P「…そうだな。ダンスも歌もまだ荒削りかもしれないが…見てる人の心を掴んで、すごく盛り上げることができてる。お客さんを楽しませるには、まず自分が楽しまないといけない。忘れがちだけど、一番大切なことだ」
雪歩「…プロデューサーは知ってたんですか? μ'sの皆さんのこと……」
P「ん、ネットでたまたま見かけてさ。雪歩に見てもらおうと思ったんだが……オファーがあった時はびっくりしたよ」
雪歩「楽しむ……そっか…最近の私は…」
P「本当は仕事のついでに練習の見学でもさせてもらえれば、と思ったんだがな。まさか生のライブを見させてもらえるとは思わなかったな。……さて、雪歩。これでもう大丈夫だろ?」
雪歩「はい……はい!」
P「…よし! μ'sの皆さんを驚かせてやれ!」
穂乃果「はぁ…はぁ…ありがとうございましたー!」
ワアァァァァ!
穂乃果「続いては皆さんお待ちかね、萩原雪歩さんです!」
穂乃果(雪歩さん、大丈夫かな…)チラッ
雪歩「…」ニコッ
穂乃果「!」
穂乃果「よーし、私たちは下がろ下がろ!」
海未「何か声をかけなくてもいいんですか? 先ほどまであんなに緊張していましたが…」
穂乃果「大丈夫大丈夫! 笑った顔が見れたから心配なし!」
ワアァァァァァァァァ! ユ、ユキホーオレd…
雪歩「皆さんこんにちは! 萩原雪歩です! 精一杯歌わせていただきますので聞いてください!」
~♪
雪歩(μ'sの皆さん…穂乃果さん…ありがとうございます。皆さんのおかげで大事なことを思い出せました…忘れちゃいけない大切な気持ち、ライブは…アイドルはとっても楽しいものなんだって気持ち!)
『ALRIGHT*』
~♪
雪歩「ALRIGHT* 今日が笑えたら♪」
雪歩(そうだよ、あの時のライブもとっても楽しかった。来月のライブだって同じ…まずは、自分が楽しまなくちゃ!)
雪歩「ALRIGHT* 明日はきっと幸せ♪」
雪歩(気負う必要なんてないんだ…私がライブを楽しめば、絶対に…!)
雪歩「大丈夫!! どこまでだって さあ出発オーライ*」
ワアアアァァァァ! カワイー! カッコイー! サッスガー!
ーー舞台袖
花陽「ゆっきっほ! ゆっきっほ!」イエー!
凛「か、かよちんが完全にアイドルオタモードになってる…」
真姫「相変わらずすごいキャラの変わりっぷりね…ねぇにこちゃん?」
にこ「……」ツゥー…
真姫(む、無言で涙流してる…よっぽど感動したのね…)
ことり「凄いね…。何というか、私達とはオーラが違うというか…」
海未「そうですね…さすがは本職のアイドルです」
穂乃果「……」
海未「……穂乃果?」
穂乃果「はっ! な、なに!?」
海未「どうしました? やけにステージを凝視していましたが…」
穂乃果「な、何でもないよ!……よーし、次は私達も雪歩さんと一緒に歌おう!」ダッ
ことり「えぇっ!? 穂乃果ちゃん!?」
海未「ちょ、ちょっと穂乃果ー!」
花陽「よーし、行こうみんな! 雪歩さんと存分に歌って踊ろう!」
凛「か、かよちん…?」
真姫「何なのよこのテンションは…」
にこ「こんな機会そうそうないわ! いっくわよー!」ダッ
真姫「にこちゃんまで~!」
絵里「…ふふふ」
希「おっ、狙い通り?」
絵里「多分ね。さぁ、私達も行きましょう」
穂乃果「それでは次はμ'swith萩原雪歩で…『Snow halation』!」
ワアァァァァ イエー! ヒューヒュー!
雪歩「し、知らない曲振られても歌えませんよ~!」
つまり、品詞に気を付けながら読めば、この文は、バッファローの地に暮らすバッファローたちの社会的階級に見られる上下関係を描写したものとして解釈することができる。
{{Indent|
[Those] (Buffalo buffalo) [whom] (Buffalo buffalo buffalo) buffalo (Buffalo buffalo).<br />
{{small|(バッファローのバッファローがおびえさせるバッファローのバッファローは、バッファローのバッファローをおびえさせる)}}<br />
[Those] buffalo(es) from Buffalo [that are intimidated by] buffalo(es) from Buffalo intimidate buffalo(es) from Buffalo.<br />
{{small|(バッファロー出身のバッファローは、バッファロー出身のバッファローにおびえているが、バッファロー出身のバッファローをおびえさせている)}}<br />
Bison from Buffalo, New York, who are intimidated by other bison in their community also happen to intimidate other bison in their community.<br />
{{small|(ニューヨーク州バッファロー出身のアメリカバイソンは、同じコミュニティー出身のほかのアメリカバイソンにおびえているが、同時に同じコミュニティー出身のほかのアメリカバイソンをおびえさせてしまっている)}}
}}
動物のバッファローを「人間」に置き換え、動詞の "buffalo" を "intimidate" に置き換えれば、この文の理解はより容易になるであろう。
{{Indent|
"Buffalo people [whom] Buffalo people intimidate [also happen to] intimidate Buffalo people."<br />
{{small|(バッファローの人々におびえるバッファローの人々は、同時にバッファローの人々をおびえさせている)}}
}}
文の意味を変えないように、動物の "buffalo" の代わりに "bison" を、動詞の "buffalo" の代わりに "bully" を用い、市名の "Buffalo" をそのまま残せば、次のようになる。
{{Indent|
'Buffalo bison Buffalo bison bully bully Buffalo bison'<br />
{{small|(バッファローのバイソンがいじめるバッファローのバイソンはバッファローのバイソンをいじめる)}}<br />
'Buffalo bison whom other Buffalo bison bully themselves bully Buffalo bison'. <br />
{{small|(他のバッファローのバイソンがいじめるバッファローのバイソンは彼ら自身、バッファローのバイソンをいじめている)}}
}}
この文の構造をさらに理解するためには、"Buffalo buffalo" を何でもいいから他の名詞句に置き換えてみればよい。他の "Buffalo buffalo" をおびえさせる "Buffalo buffalo" を指す代わりに、"Alley cats"(野良猫)、"Junkyard dogs"(猛犬)、"Sewer rats"(ドブネズミ)を使ってみよう。するとこの文は次のようになる。
{{Indent|
"Alley cats Junkyard dogs intimidate intimidate Sewer rats." <br />
{{small|(猛犬がおびえさせる野良猫はドブネズミをおびえさせている)}}
}}
上の文が、'Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo' と同じ文構造、意味を持っているのである。
同音異字によるわかりにくさのほか、この文は以下の理由により、語法を理解するのが難しくなっている。
# 動詞の "buffalo" があまり一般的でない上に、この語自体が複数の意味を含んでいる。
# 名詞の "buffalo" の複数形に "buffaloes" を用いず、単複同形として動詞の "buffalo" や地名の "buffalo" と同じ形を取っている。
# "buffalo" の複数形は "buffaloes" でも良いのにも関わらず、あえて動詞と同じ形を持つ "buffalo" を含んでいる。
# 文中に冠詞や明確な複数形など、構文上重要な手掛かりが存在しない。
# カンマを打たないことで、文の流れがつかみにくくなっている。
# 結果的に袋小路文、つまり文を読み返さずに、さっと読んだだけでは意味を捉えることができなくなっている。
# この文では、ある集合についての[[全称記号|全称的]]な叙述を行なっているが、そこからさらに第2の集合(おびえさせられたバッファローによっておびえさせられているバッファロー)を導き出している。この第2の集合は、当初の集合と同じものとも違うものとも解釈可能である。
# 大文字を無視すると意味の判別が曖昧になる。形容詞の "buffalo" には "cunning"(悪賢い)という意味もあり、この用法によって文を解読すると次のようになる。'Buffalo bison [that] bison bully, [also happen to] bully cunning Buffalo bison'{{small|(バイソンがいじめるバッファロー出身のバイソンは、悪賢いバッファロー出身のバイソンをいじめる)}}
# 関係詞節が中央に埋め込まれており、理解しにくくなっている。
ーーライブ終了後
P「今日は本当にお世話になりました。お招きして頂いたのにこちらが勇気づけられる形になってしまって…」ペコッ
絵里「こちらこそ。ライブを控えているというのに申し出を受けて頂いて…素晴らしいステージをありがとうございました」ペコッ
花陽「うぅ……夢のような時間でした…」
凛「楽しかったねー! また一緒に歌いたいにゃ!」
雪歩「えへへ、私もまた皆さんと歌いたいです」ニコッ
真姫「いい勉強になったわ。ありがとね」
雪歩「そ、そんな…私の方こそ勉強になりました」
希(一応真姫ちゃんの方が年下なんやけどなぁ…)
にこ「あ…あああの!」
雪歩「はい?」
にこ「あ、握手…してください…///」スッ
雪歩「…もちろんです♪」ギュッ
にこ(ほ、ほあぁぁ! 今日はもう手洗えない…!)
花陽(はっ! 緊張して忘れてたけどそういえば私も雪歩さんと握手したんだ…///)
にこぱな「……きゅぅ///」バタン
雪歩「ふ、二人とも大丈夫ですか!?」
ことり「あ、あはは…多分…」
P「さてと、それじゃあそろそろ戻ろうか雪歩」
雪歩「あ、はい…あれ? 穂乃果さんは?」キョロキョロ
海未「おかしいですね…さっきまでいたと思ったのですが…」
ダダダダダダ…!
穂乃果「ゆ、雪歩さん!」
雪歩「わっ! 穂乃果さん!?」
海未「どこへ行っていたんですか、穂乃果? そんなに汗だくで…」
穂乃果「え、えっと……これ! 貰って!」
雪歩「これは……リストバンド?」
穂乃果「練習の時とかに使ってくれると嬉しいな、友情の証ってことで!」
雪歩「わぁ…ありがとう穂乃果さん」
穂乃果「それで…友達同士だから、私達ライバル同士でもあるってことだよね」
雪歩「え…?」
穂乃果「お互い頑張ろう!……雪歩ちゃん!」ニコッ
雪歩「!」
雪歩「うん……穂乃果ちゃん!」ニコッ
ブロロロロロロ…
海未「本物のアイドルにライバル宣言とは…大きくでましたね穂乃果?」
穂乃果「うっ…!」
ことり「でも珍しいね。穂乃果ちゃんがあんなこと言うの」
穂乃果「うん…雪歩ちゃんのステージ見て思ったんだ。私ももっと頑張らなきゃって」
海未「? 何故ですか?」
穂乃果「雪歩ちゃんね、私と話してた時はすっごく不安そうにしてたのに、ステージに立った途端に別人みたいに自信に満ち溢れた顔になって…かっこいいなぁって。私と同い年なのにあんなに凄い子がいるんだなって思ったんだ。だから…私もますます気合入れてやるよ! スクールアイドル!」ゴオオオオオ!
ことり「ほ、穂乃果ちゃんが燃えてる…」
海未「そういうことですか…では今日の練習はいつもの5倍でいきますか」
穂乃果「いっ!? いきなり過ぎるよ海未ちゃん!!」
海未「それくらいしないと萩原さんには追いつけませんよ? さぁ、さっそく練習を始めましょう」
穂乃果「わー! やっぱさっきのなしー!」
ギャーギャー!
絵里「作戦成功みたいね…」
希「まさか理事長に直談判までしてアイドルを呼ぶなんて…絵里ちもむちゃくちゃするね」
絵里「アイドルに対する生徒の関心が高まっていたのは本当でしょ?…ラブライブの出場がなくなって、来年までだけど廃校の危機も去って、目標らしい目標がなくなってしまっていたからね。そのせいか最近のみんなはどこか練習に気合が入ってなかったから」
希「同年代の子の圧巻のパフォーマンスを見せれば奮起するかもしれない、か」
絵里「ええ。やっぱり私は…かしこいかわいいエリーチカね」ドヤァ…
希(これさえなければかっこいいんやけどなぁ…)
海未「絵里! 希! なにサボっているんですか! あなたたちも早く!」
ほのことにこまきりんぱな「……」チーン
絵里「……」
希「…これは予想できた?」
絵里「……おうちかえ」
海未「逃がしません」ガシッ
ギニャアアアアァァァァ!
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ノ'´ ̄`ヽ,.ヽ
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_,》'´ } `丶、 〔 ̄ヾ,_,_リし'.´. . . ⌒¨´ ̄ミ. . .、
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_爻 __, ,ノ / ̄ ̄{ 厶___.ノ}_厶_/ `フ.i !. / `|.7!.7|. /㍉\∨ i.l
__廴,___)八 { く⌒ン介く `マ777{ ,/j从|/ l/_j/_,|/ ミ. )}. .i.| ゲコ太~
{__‘⌒^ {___人__,/_/5}_,ハ 〈//人_,x仁;三 三三;玉 ]介i.|.i.|
r‐'┘ ,( (,{]5【__ _} }]]]]]]'⌒}{_,{ {__,{ )ノ从l.|
└r'つ _,ノ-‐…¬’] [三】川リ hn {T爪 ,こイ.川.|
,ノ(__,厂 ___/{__,し'7Z7⌒{匸匚)__}j_(`¬、___~'^'ー~ ___.人. 人{.i.i.{_
i'⌒) (,ノ′/凸 / /⌒7川川川 {`ーrヾ⌒'⌒て¨¨´ `¨⌒{ヽ.)i从`ヽ、
`¨´ (〕-‐‘⌒''く___{__,ノ'^⌒¨¨¨⌒''く}二, ∨ ,ハ \ ヽ. \__
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i⌒′ { n )¨⌒¨¨⌒¨´ / iヽ. \`¨´ 八「
`¨^ー'^ー' `¨´ ∠ | {\ `¨¨⌒′ )
ーー後日、高坂家
穂乃果「どっへぇ~、日曜日に練習あるのすっかり忘れてたー!」ドタバタ
雪穂「お姉ちゃ~ん」
穂乃果「なにー!」
雪穂「何か手紙と小包が届いてるよー、えーっと…私と同じ名前の読みかな? 萩原雪歩って人からー」
穂乃果「…!」シュバッ!
雪穂「うわっ! 急にひったくらないでよも~、びっくりするじゃん!」スタスタ
穂乃果「雪歩ちゃんから手紙…!」ガサガサ
穂乃果「…」ペラッ…
『穂乃果ちゃんへ
この前は本当にありがとう。μ'sのライブを見てから表情が柔らかくなったって言われるようになって、練習もすっごく楽しめるようになったんだ。穂乃果ちゃんに貰ったリストバンドもしっかり使わせてもらってるよ。
あの後、事務所のみんなでμ'sのPVを見たんだ。そしたらみんな、私達もうかうかしてられないねって言ってたよ。私もますます気合が入りました。
リストバンドのお返し、何がいいかなって思ったんだけど…穂乃果ちゃんが着てた練習着を見て思いつきました。お茶菓子を食べる時に使ってみてね。
穂乃果「小包の中かな?」ゴソゴソ
穂乃果「…おおー! 『ほ』の字の湯のみだー! ありがとう雪歩ちゃん!」
それからーー
穂乃果「およ? 湯のみの他に何かある」
穂乃果「! これ…」
よかったら、みんなで見にきてくれると嬉しいな』
穂乃果「えっへへ……楽しみだなぁ」
穂乃果「……や、やばい! 練習に遅刻するー!」ダッ!
カサッ…
『ーー追伸
また、お饅頭買いにお邪魔するね♪』
終わり
接点作るための前置きみたいな話なのであんまりクロスっぽくなかったかもです。
絡ませたいキャラたくさんいるのでそのうち続き書きたい。
↓次スレのスレタイ(暫定)
美希「何でおにぎりに海苔巻かないの!?」 花陽「必要ないからだよ!!」
乙
どうせなら、「μ's、765プロオールスターライブに行く」も書いても良いのよ(チラッ
乙
どうせなら、「μ's、765プロオールスターライブに行く」も書いても良いのよ(チラッ
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