衣「咲が欲しい」(322)


透華「…………は?」

衣「だから、咲が欲しいと言っているんだ」

一「咲って……清澄の大将の?」

衣「ほかに誰がいると言うんだ?」

純(ますますわからねぇ……)


透華「あ、ああ! 麻雀を一緒にやりたいということですわね!」

透華「衣のためならそれくらいお安い御用ですわ! 明日の放課後、すぐに清澄に使いのものを……」

衣「確かに再び卓上で矛を交えるのもいいが、衣が言っているのはそういうことじゃないぞ」

一「え……じゃあ一緒に遊びたいとか……」

衣「違う、衣は咲を伴侶としたいのだ」

透華「」

智紀(やっぱりそう言う意味……)


透華「……そ、そうですわよね」

透華「衣が初めて自分で作ったお友達ですもの」

透華「そろそろ『親友』にステップアップしてもいい頃ですわよね、オホホ……」

衣「とーかの国語の成績は良かったと記憶しているんだが、気のせいだったのか?」

一「えっと……具体的にはどういうことをしたいの……?」

衣「うむ、いろいろとしてみたいことはあるが、やはり情交は外すことができないな」

透華「」

一(ああ…………)

純(これはマズイ)

智紀(新鮮なネタが入荷した)


透華「……」

透華「申し訳ありませんが、私少々疲れているようでして……」

透華「どなたか通訳を頼めませんこと?」

純「いやぁ……そのまんまの意味だろ」

純「つまりあの嶺上使いとヤりた 透華「ハギヨシ」

ハギヨシ「はっ」ガシッ

純「いやっ!? ちょっと待て! 俺は聞かれたから答えただけだろ!」

純「俺は何も悪くな」バタンッ

透華「申し訳ありませんが、私少々疲れているようでして……」

透華「どなたか通訳を頼めませんこと?」

一(無かったことにされた……)

智紀(見た目的にはおねロリになるんだけど、実際はほぼ同い年というのが最高)


一「えっと、つまり……宮永さんともっともっと仲良くなりたい、ってことだよね?」

衣「確かに大きくずれてはいないが、ころ 透華「そうですわよね!」

透華「そう、そういうことでしたら、私は助力を惜しみませんわ!」

衣「おいとーか、人の話は最後ま 一「と、とにかくさ!」

一「仲良くなるにしても、まず段階を踏んでいくことが大切だと思うんだ」

一「だから、まずはそのために色々とやっていかなきゃいけないことがあるんじゃないかな」

衣「そうだな、確かに一理ある」

衣「なら衣はまず>>25

① 咲とデートする

② ほかの人で練習する(名前も併記)

③ その他

1


衣「咲をデートに誘おうと思う」

透華「あら、遊ぶ約束をするんですのね?」

透華「なら、今電話をかけさせますわね。ハギヨシ」

ハギヨシ「こちらに」スッ

一(純くんはどうなったんだろ……)

透華「では明日、宮永さんをここ(衣屋敷)にお呼びするということで」

衣「いや、衣は咲と街へ出てデー 透華「あ、もしもし、夜分遅くに失礼します」

一(だめだ、完全に脳内フィルターが働いてる)

智紀「衣」チョンチョン

衣「ん? どうした」

智紀「後で街へ出かけられるように手を打ってあげる」ボソボソ

衣「本当か!」

智紀「声が大きい……」

智紀(こんな好機、みすみす逃すわけには行かない)


一(こっちはこっちで話を厄介な方へ……)

智紀「とにかく、私がデートスポットを纏めておいてあげるから」ボソボソ

智紀「明日はそれに沿って行動すれば、間違いなし」ボソボソ

衣「感謝するぞ」ボソボソ

一(ボクは……どうしよっか……)

透華「衣、明日の10時頃こちらへつくように手配しましたから、寝坊しないようになさいね」

衣「うむ、助かるぞ、とーか!」

智紀「じゃあ衣は早く寝るみたいだし、私も今夜はこれで」

透華「あら、もう行きますの? おやすみなさい」

一(透華に付いて衣と宮永さんがくっつかないようにするか)

一(ともきーと一緒に衣の応援をするか……)

>>37

妨害or応援

応援


一(ボクだって透華のことが……好き、なわけだし)

一(女の子同士の恋愛だからって、衣の恋が実らないのは嫌だな)

一(それに、これを機に透華が衣離れしてくれるかもしれないし)

一「透華、ボクも今日は咲に寝させてもらっていいかな?」

一「明日はしっかり準備をして、宮永さんをもてなさないといけないしね?」

透華「それもそうですわね……」

透華「では私も今日は休むことにしましょうか」

透華「ハギヨシ、では明日のことをよろしく頼みますわよ」

ハギヨシ「畏まりました、おやすみなさいませ」


――廊下――

一(しまった、もしかしたら萩原さんが直接宮永さんを迎えに行くかもしれない)

一(萩原さんは多分、透華の味方だ……)

一(どうしよう……一度宮永さんがここに来ちゃったら、きっともう透華の監視の目から離れられない)

智紀「そう、それが一番の問題」

一「」ビクッ

智紀「私たちに用意されてる手段は多くはない」

智紀「それでも、衣の恋は成就させてあげなくては……」ゴゴゴ

一(なんだろう……麻雀やってる時以上の、凄まじい気迫を感じる……)

一「そ、それはいいんだけど、どうしたら……」

智紀「>>60

① ハギヨシ懐柔を試みる

② 衣を朝一で咲のところに送り届ける

2


智紀「透華の手が回る前に、衣を宮永さんのもとへ送り届けるしかない」

一「でも……ここから清澄周辺まで結構距離があるよ?」

智紀「心配いらない……二輪の免許を持っているし、ガレージにはサイドカー付きの愛車がある」

一(全然知らなかった……そしてイメージと全く合わない……)

智紀「一は寝る前に衣にこの話を」

智紀「私は準備を整える」

智紀「作戦決行は、明日の朝4時、裏門のところへ集合」

一「衣は起きられるのかなぁ……」

智紀「起きられなかったら、旅行カバンに詰めて持ってくればいい」

一(完全に誘拐犯だよ……)

二輪の免許って18からだろ?


~翌朝4時~

――裏門への道――

衣「むにゃむにゃ」スヤスヤ

一(予想通り起きられなかったから、リュックに入れて持ってきたけど……)

一(ってか流石に重い……純くんが手伝ってくれればよかったんだけど、部屋にいなかったし)

一(それにしても……無事にたどり着けるんだろうか……)

?「そこまでです」

一「!?」

>>68
大型は18だけど普通は16で取れたはず

でも二人乗り出来なかった様な、サイドカーは分からない

>>73
二人乗りは20からと、免許取得してから2年とかいろいろあったと思う
サイドカーは知らない


純「どうかお引き返しください」

一「??? あれ? 純くん……だよね?」

一(え、どういうことこれ? なんか雰囲気が別人なんだけど)

純「衣様が不純同性交友に走らないように見張れとの、透華お嬢様からのお達しがありました」

一(マズイ……目が完全にイってる……)

一(ハギヨシ素敵滅法をくらったんだ、きっと……)

純「さぁ国広さん、今ならお咎めなしで済ますことができます……」

一(どうする……どうするボク!?)

>>80

① 洗脳の解除を試みる

② 智紀の助けが来るまで粘る

>>76


一(とりあえず衣を下ろそう……)ドサ

一「純くん……」

純「飽くまで抵抗する気ですか……」

純「不本意ではありますが……力ずくで取り押さえさせていただきます」

一(抵抗するにしても、肉体的にボクが不利なのは明らか……)

一(なら、何とかして純くんの洗脳を解く!)

一(でも、相手はあの萩原さんによって洗脳されている)

一(生半可な刺激じゃない……もっと本能に訴えかけるような衝撃を!)

純「参ります……」ダッ

一(来たっ!)


純「……」ガシッ

一(わざと掴ませると同時に……倒れながら相手の軸足を払うっ!)

純「!」グラッ

一(こちらに倒れ込んでくる純くん……目標は……)

一(唇!)チュゥ

純「!?」ドサッ

一・純「「んんっ……むぅ」」

一(ごめん透華……これも衣のためなんだ……)

一(純くん……元に戻って!)

智「……」●REC

× 智
○ 智紀


一「ぷはっ」

一「はぁ……はぁ……」

一「って、ともきー!?」

智紀「良い絵が撮れた」グッ

一「いやいやいやいつからいたの!?」

一(既にリュック(衣入り)背負ってるし!)

純「……いったいどういうおつもりですか?」

一(効いてなーい!)

智紀「ふんっ」ウィリイイィィィ!

純「!?」ドガァ!

一「ええぇーーー!?」

智紀「さあ、早く乗って。ハギヨシさんが来る前に」

一「ちょっとともきーバイオレンス過ぎない!?」


ブロロロロロロロロ……

衣「う~ん」スヤスヤ

智紀「宮永咲の家まであと30分ほど」

一(純くん、大丈夫かな……)

一「っていうかこれ、おまわりさんに見つかったら確実に捕まるよね?」

智紀「この時間のこの道路は、いつもの巡回ルートではないから、見つかる可能性は低い」

一(なんで知ってるんだろう)

一「でもさ、このままだと6時前には着いちゃうよ?」

一「宮永さんの準備も必要だと思うんだけど」

智紀「心配ない。>>100

① 連絡は済んでいる

② 衣に夜這いさせる

2


智紀「衣に夜這いさせる」

一「ブッ!」

智紀「既成事実を作ってしまえば、透華も口出しできなくなる」

一「もうともきーがぶっ飛びすぎてて、何を言っていいのかわからないよ……」

一「ちょっとだけ後悔してきたかも……」

智紀「私に協力することを選んだ時点で、既にこちらの道に足を踏み入れてる」

智紀「もう、後戻りはできない」ニコッ

一(せ、背筋が……)ゾクッ


智紀「着いた」

智紀「衣、起きて」ユサユサ

衣「ぅうん? ……ここは」

智紀「宮永さんの家の傍。これから衣には夜這いをかけてもらう」

衣「咲の……いえ……」

衣「ハッ!」

衣「そうか! 今咲の家まできたところか!」

智紀「衣の獲物は目と鼻の先。気を引き締めて」

衣「食べ放題というわけだな! さすがともきだ!」

一(どんどん加速している……衣も受け入れちゃうんだ……)

一「夜這いってことは、どこかから侵入するんだよね?」

一「まさか玄関から入るわけにもいかないし……」

衣「こっちだ! こっちから咲の匂いがするぞ!」


智紀「夏場だから、網戸の状態」コソコソ

衣「咲だ! 咲が寝てるぞ!」コソコソ

智紀「じゃあ衣、今から持ち上げて部屋の中に入れる」

智紀「あとは好きなように楽しんできて」

智紀「あ、できればある程度イかせたあと、焦らしておねだりを引き出してくれると嬉しい」

智紀「あと、このバッグの中には秘密の道具が入ってるから、持っていくといい」ズシッ

衣「よくわからないが、とにかく咲を悦ばせればいいんだな」

智紀「そういうこと、じゃあいってらっしゃい」グイッ

衣「……」ソロリソロリ

智紀「一、これで中の様子を撮っておいて」スッ

一「え、ともきーはどこかに行くの?」

智紀「宮永さんのお父さんと“お話”してくる」

一「」


衣(気持ちよさそうに寝ている……)

衣(そっと布団に入って……)ゴソゴソ

衣(えへへ、あったかい……)

衣(……これから、咲と……)

衣(い、いざとなると、緊張するな……)

衣(ま、まずは接吻からするのがマナーなのだろうか)ドキドキ

衣(咲の唇……)ゴクリ

一(良かった……衣は純情だったみたい)

ちょっと眠いから紅茶いれてくる


衣(咲……)

チュ

ジリリリリリリリリリリリ

衣・一「!?」

咲「うぅん……」ゴソゴソ

咲「朝……」ポチ

咲「ふあぁぁぁぁ……」ノビー

咲「……って、あれ?」

衣「えへ……」ニコッ

咲「衣……ちゃん?」

コンマ判定 >>135

00~79 「衣お姉さんだ!」

80~99 「えいっ!」(押し倒す)

それ


衣「衣お姉さんだ! 私は咲より年上だぞ!」

咲「あはは、そ……そうだったね……」

咲「で、でもさ……仲のいい人は下の名前に“ちゃん”付けで呼んでるから」

咲「“衣ちゃん”じゃ、だめ……かな?」

衣「っ」キュゥゥン

衣「こ、ころもは別にそれならそれで……」モジモジ

咲「えへへ、でさ、衣ちゃん」

衣「うん?」

咲「な、なんでここに居るのかなぁ……って」オズオズ

衣・一「」


智紀「衣が咲さんが来るのを待ちきれなかったの」ガラッ

咲「!?」ビックゥ

衣「と、ともきー!」

咲「え、あれ? な……なにがどうなってるの?」

智紀「宮永さんのお父さんに入れてもらった」

智紀「お父さんは今“お休み”になられてる」

咲「そ、そうなんですか……」

一(ああ……純くんに次ぐ犠牲者が……)

衣「さ、咲! それより早くデートへ行こう!」

咲「え!? デートって……っていうか龍門渕さんの家に行くんじゃ……」

智紀「龍門渕家で急なパーティが開かれることになった」

智紀「だから、申し訳ないけど今日は街でブラブラすることになった」


咲「街でブラブラ……ですか」

衣「咲は衣とデートするのは……嫌か?」ウルウル

咲「そんなことないよ! ただ、なんか……その」

衣「?」

咲「寝起きのみっともないとこ見られて……恥ずかしくなってきたというか///」

衣・一(か、かわいい……)キュン

智紀(これは完全にネコの顔。やはりロリ×おねこそ至高)


咲「えっと……衣ちゃんたちは、朝ごはんは……?」

衣「まだ食べてないぞ?」

智紀「私はカロリーメイトが」

一(ボクはお腹減ったな……)

咲「その……ご飯食べていきます?」

>>150

① 衣「咲の手料理!」

② 智紀「(追手の危険が)どうせだから外食に」

2

東二局

照(親番…だけど連荘はだめだ!淡から直撃を取らないと)

菫・淡・亦野(ワクワク)

照(く…皆からの期待の眼差しが辛い)

照(そうだ!直撃と言えば…)

照「カン」

淡「私の捨て牌を大明槓?」

照「嶺上開花」

菫・淡・亦野「「「!」」」

>>153
誤爆


智紀「せっかく外出するんだから、外で食べよう」

咲「え……でもわたしそんなに贅沢できるほどお金が……」

衣「心配するな! 衣に全部任せておけばいい!」

咲「でも……」

衣「好意を素直に受けるのも、礼儀のひとつだと思うが?」

咲「……うん、じゃあとりあえず朝ごはんは衣ちゃんに頼っちゃおうかな」

衣「わーい!」

一(ボクはどうなるんだろう……)

>>160~170

デートプラン募集

ラブホで咲とSM(衣×咲)

――ファミレス『ゲスト』――

咲「ハンバーグ、久々に食べた気がする」モグモグ

衣「タルタルうまうま」モグモグ

咲「それにしても、沢村さんは一緒じゃなくて良かったのかな」

衣「衣と咲のデートだからな! きっと気をつかってくれたに違いない!」

咲「あはは」

――外――

智紀「いい雰囲気。これなら今日中に合体も可能」ズルズル

一「なんでボクたちはカップ麺なの……」ズルズル

智紀「完全なる観測者に徹すること、それがこの道の常識」キリッ

一「えー」


咲「あ、衣ちゃん、人参も食べないとダメだよ?」

衣「こ、衣はお姉さんだから食べなくても平気なんだ」

咲「お姉さんなら、食べられると思うんだけどな……」

衣「む……うむむ」

咲「ほら、あーん」ヒョイ

衣「! あ、あーん」パク

咲「ほら、ちゃんと食べられた」

衣「うぅ……まずい……」

咲「そんなこと言っちゃダメだよ?」

衣「苦手なものは苦手なんだ……」



智紀「」ガタッ バシャ

一「あっづうううううぅぅ!?」


咲「美味しかったね」

衣「今度は人参の入っていないエビフライとハンバーグのセットを頼もう……」

咲「だめだよ、好き嫌いは体に悪いよ?」

衣「……次も、咲が食べさせてくれるなら……考えてやらんこともない」

咲「……ふふ、可愛いなぁ」ナデナデ

衣「な、こ、衣を子供扱いするなぁ……」



智紀「おかしい…… 「ソース付いてるよ→ペロッ」のコンボが無いだなんて……」

一(相当重症だよね、ともきー……)



咲「次はどこに行こっか?」

衣「衣はどこでもいい……(っは、そういえばともきが「相手の趣味にあった場所を」と)」

衣「さ、咲は麻雀以外の趣味とかはあるのか?」

咲「うーん、読書は大好きだなぁ」

咲「麻雀部に入る前は、本ばっかり読んでたし」

衣「よし! では本屋に行こう!」



智紀「衣……その調子」

一(なんか、羨ましいな……)


――木間書店――

咲「あ、この本新刊出てたんだ!」

咲「これ、この前映画化されたやつだ! 時間がなくてチェックできなかったんだよね」

衣「……」

衣(咲が楽しそうなのはいいんだが、あんまりにも夢中になりすぎてて、ちょっとさみしいな……)

衣(ちょっとくらい構ってくれても……)トテトテ

咲「この作家さん、筆が遅いから、シリーズ終わるのかどうか心配なんだよね……」



一「あぁ、衣が……」

智紀「いや、待って欲しい。これはふたりの関係における最初の試練でありスパイスに(ry」


衣(思えば、最初は家に来る予定だったのに、無理やり連れ出してしまった)

衣(やはり、自分勝手すぎたのだろうか……)

衣(今まで透華が敷いてくれた軌道の上をただただ歩いてきただけだったから)

衣(こういった時にどうすればいいのかわからない……)

衣「はしゃぎすぎてしまったのか……」ボソッ

咲「こーろもちゃん!」ギュ

衣「わ! わ! さ、咲!?」

咲「ごめんね、本に夢中になっちゃって」

衣「べ、別に咲が楽しければ衣はそれで……」

咲「ダメだよ。だってこれは『二人のデート』なんでしょ?」

衣「……うんっ!」パアァ



智紀「ハァハァハァハァ」●REC

一(なんだかんだで上手くいってるなぁ)


衣「もういいのか?」

咲「うん、欲しい本はだいたい買えたしね」

衣「衣が買ってやると言ったのに……」

咲「そこまで衣ちゃんには頼れないよ」

咲「その代わり、ちょっと行きたいところがあるんだけど、着いてきてくれる?」

衣「? 衣は別に構わないが……」

咲「じゃあ、こっち行こっか」ギュッ

衣(あ、手……)カァ



智紀「衣はあの手を1週間は洗わない。断言する」

一(清と汚の対比が激しい……)


――アクセサリーショップ――

咲「ここだよ」

衣「うわぁ」キラキラ

衣「すごいぞ咲! こんなに煌びやかなところは初めて来たっ!」

咲「いろんな石を使ったアクセサリーがあるんだよ」

咲「宝石みたいに高いわけじゃないけど、どれもみんな綺麗でしょ?」

咲「うーん、どれがいいかなぁ……」

衣「この黒い石など、とても気品があって素晴らしいな!」

咲「衣ちゃん、ちょっといい?」

衣「ん?」クル

咲「うん、やっぱり衣ちゃんにピッタリ!」

咲「衣ちゃんは海底で和了るでしょ? だから月の形をしたネックレスが似合うと思って」

咲「やっぱり、すごく似合ってるよ」ニコッ


衣「あ……」パァァ

衣「な、なら、衣は咲にこれを買ってやるぞっ!」ビシッ

咲「え、このブーケの……って、高っ!」

衣「遠慮するな! 衣が海底なら咲は嶺上だろう?」

衣「そっちだけ受け取るのを拒むなどということは許されないぞ!」

咲「え、う……うん」

咲「じゃぁ……ありがたくもらっちゃおう、かな?」

衣「うむ、そうだぞ、素直なのが一番だ」

衣「あ、店員さーん! あのケースノナカノ……」



智紀「もう死んでもいい」ダラダラ

一(透華にあげるなら、やっぱり水をモチーフにしたものがいいよね……)


咲「二人でネックレス買っちゃったね♪」

衣「今日はずっとつけていなくちゃダメだぞ!」

咲「わかってるよ、ふふ」

咲「あ、あれ、あの人……」

>>207

①かじゅモモ

②部キャプ

③その他カプ


咲「部長と……風越の」

久「あら、咲じゃない」

美穂子「あ、確か……宮永さん、と天江さん?」

咲「は、はい……どうも」ペコッ

衣「お前たちは、どうしたんだ?」

久「見て分からない? 美穂子とデートしてるのよ」

美穂子「う、上埜さんっ!」

久「別に隠すことじゃないでしょう?」

衣「そうか、なら衣たちと一緒だな!」

久「あら、咲……あなたたちそういう関係だったの?」

咲「そういうというか……なんといいますか……」

衣「照れることはないぞ咲!」

咲「う、うん」

久「へぇ……」ニヤニヤ


久「そういえば、向こうにあるケーキ屋さん」

久「今二人で行ってきたんだけど、カップル割りやってるわよ」

久「2割引になるから助かっちゃった。あなたたちも行ってくれば?」

咲「え、部長はカップル割を?」

久「そうなんだけどね、美穂子が恥ずかしがっちゃってさ~」

美穂子「う、上埜さんがいきなりキスしてくるから……」

久「だって、カップルだって証明しなくちゃいけなかったじゃない」

咲「き、キス……」カァァ

衣(今朝寝ている隙にしたんだけどな……)

久「まぁ、二人で楽しんでねー」

美穂子「そ、そんなにくっつかれると恥ずかしいです!」

咲「……」ポカーン

衣「よし、咲、一緒に行こう!」グイ

咲「あ、ちょ……」

――カフェ『赤い糸』――

衣「このケーキセット二人分、カップル割りで!」

咲「ちょ、こ、ころもちゃん!」

店員「畏まりました、では……」

衣「キスすればいいんだな!」

咲「え、ちょ、ちょっと待って衣ちゃん!」

店員「い、いえ、こちらは特に条件はございませんので」

咲・衣「「え?」」

もうむり

のこってたらまたかく

おちてたらたてるかも

おやすみ

いつもの

  新・保守時間目安表 (休日用)  
  00:00-02:00 10分以内  
  02:00-04:00 20分以内  
  04:00-09:00 40分以内  
  09:00-16:00 15分以内  
  16:00-19:00 10分以内  
  19:00-00:00 5分以内  
  新・保守時間の目安 (平日用)  
  00:00-02:00 15分以内  
  02:00-04:00 25分以内  
  04:00-09:00 45分以内  
  09:00-16:00 25分以内  
  16:00-19:00 15分以内  
  19:00-00:00 5分以内


衣「で、では衣たちがカップルだということはどうやって証明するのだ!?」

店員「自己申告で結構でございますが……」

咲(よかった)ホッ

衣(うう……せっかく大義名分を得たと思ったのに……)

店員「ではこちらのケーキセットを二つ、カップル割りでよろしいでしょうか?」

咲「あ、はい、お願いします」

店員「畏まりました、少々お待ちください」



智紀「」スッ

一「待って、どこに行く気」ガシッ

智紀「あの店員とお話(ry」

一(っていうか、竹井さん……ただキスしたかっただけだったんだ……)


衣「美味!」モグモグ

咲「ほんとに美味しいね、また今度みんなと来てみたいな」モグモグ

衣「……みんなと?」

衣「咲は、衣以外ともデートするのか?」ウルウル

咲「い、いや! そういうことじゃないよ!?」

咲「ただ、友達として他の人と来たいなぁって」アタフタ

衣「そうか! そういうことなら全く問題はないな!」

咲「はは……あ、衣ちゃん、クリーム付いてるよ」キュ ペロ

衣「む、そうか、すまないな」



智紀「キt 一「はい、大人しくしてようね」


咲「これからどうしよっか?」

咲「朝一番で行動し始めたから、もう一通り回っちゃったよね……」

衣「まだ、正午を少し回ったところだしな……」アフゥ

咲「衣ちゃん、もしかして眠いの?」

衣「むにゅう……そんなことは……あふぅ」

咲「時間ならたくさんあるわけだし、そこの公園でちょっとお昼寝していく?」

衣「む……そうだな……」フラフラ

咲「あ、ちょっと衣ちゃん! 危ないよ!」

――公園――

咲「衣ちゃん、ここに横になっていいよ」ポンポン

衣「おお、咲が膝枕をしてくれるのか!」

衣「しかしそれだと咲が……」モジモジ

咲「私はさっき買った本を読んでるから平気」

咲「さ、遠慮しないで?」

衣「……では、好意に甘えるとしよう……」ゴロン

衣「咲……咲は楽しかったか……?」

咲「うん、すっごく楽しかったよ? 久しぶりに女子校生っぽいことができたかな」フフフ

衣「そうか……なら……よ、か……」

衣「……」スゥスゥ

咲「ふふふ」ナデナデ


智紀「完璧……ここまでの流れは完璧」ハァハァ

一(っていうか、これはボク達が暇だよね)

一行動安価

>>255

オナニー


一(っていうか、ボクも眠たいよ……)ウツラウツラ

一「ねぇともきー、ボクもどこかでちょっと寝てきていい?」

智紀「向こうの方に個室の漫画喫茶がある」

智紀「私はここで観察してるから、そこで寝てくればいい」

一「わかったよ、何かあったら連絡してね」

――漫画喫茶――


一(さすがに疲れたよ……)

一「って、うわ!」

一(気づかなかったけど、透華から山ほど着信が)ブルブル

一(透華……怒ってるんだろうなぁ……)

一(っていうか、透華は衣に対して過保護すぎなんだよ!)プンプン

一(ボクだって……透華の家族……)ズキッ

一(そう、透華にとってボクは家族なんだよね)ズキズキ

一(透華……もっとボクのこと見てよ……)

一(今日の二人みたいに、もっと触れ合いたいよ……)

一(そ、それで最終的には……こ、衣みたいに情を……)カァァ

一(や、やっぱりボクは……抱かれたい……かも)

一(手錠とかで、その、拘束されたりして……)ジュン

一(はぁ……とうかぁ……)クチュ


**************************

一「……はっ!」ガバッ

一「そ、そっか、ボク……一人で……シて……」カァ

一「って、今何時!?」

一(良かった……まだ2時間くらいしか経ってないし、連絡も入ってない)

一(そろそろ戻ろっかな……)

ピカピカピカ

一(着信……透華…………じゃない、ともきー!?)

一「も、もしもし?」

智紀『まずい、ハギヨシさんがこちらに接近してる』

一「え? え? どうやって場所を……って、はっ!」

智紀『そう、ころたんレーダー……!』


智紀『衣はもう起きて、宮永さんと予約していたホテルへ向かった』

智紀『衣のGPSは私が受け取ったから、撹乱するために移動している』

智紀『これで当分は……ッチ』

一「と、ともきー?」

智紀『マズイ……完全に見つかった……』

一(あわわ……ど、どうしよう……)

ハギヨシ『沢村さん……衣様と宮永様はどちらに……』

智紀『素直に言うと思ってるんですか?』

智紀『まぁ、強いて言うなら……』

智紀『あなたの手の届かない、安全な場所にいますよ』ニヤッ


ハギヨシ『……あなたには前々から期待していたのですが……まさかこんな形で対立することになろうとは』

智紀『それはこっちのセリフ……』

智紀『どうしてあなたほどの人が、今回のような透華の指示に従っているのかわからない』

智紀『せっかく巡り会えた同士だと思っていたのに……』

智紀『失望した』

一(え、なにこれ、どういうこと?)

ハギヨシ『私は一人の百合男子である前に、龍門渕に仕える執事なのです……』

ハギヨシ『これは変えることのできない真実です』

ハギヨシ『それゆえに、透華お嬢様の命に従うことが自らの願望に優先するのは当然のこと』

一(何を言っているのかわからない……)



智紀『ならばこの場で雌雄を決するのみ』

智紀『衣と宮永さんの濃厚「ピーーーーーーーーーーー」を邪魔したいのならば』

智紀『まずは私を倒してからにして欲しい』

ハギヨシ『やはり、引く気は無いようですね……』

ハギヨシ『よろしい、ならば全力でお相手しましょう』

ハギヨシ『参ります……』

一(ど、どうしよう……僕は一体どうすれば……)

>>275


① 「付け入る隙はある……ともきーを助けて、ハギヨシさんと戦いに行こう!」

② 「悪いけどともきーの屍……超えさせてもらうよ!」

1


一(萩原さんの本当の願望が衣の恋愛成就にあるのなら)

一(付け入る隙はある! 行こう!)ダッ


――どこかの路地裏――

智紀「はぁ……はぁ……」

ハギヨシ「終わりですか……沢村さん……いや」

ハギヨシ「壁サークル『茶ッ婦愛(さっふぉー)』の筆頭作家「トモキー」さん?」

智紀(ま、まだ終わるわけにはいかない……)

智紀(なんとしても時間を稼いで……衣の想いを成就させなければ……)

一「ともきー!」

智紀「は、一……」

ハギヨシ「国広さん……」



一「萩原さん……」

ハギヨシ「姿が見えないと思っていましたが、やはりそちら側についていましたか……」

ハギヨシ「今ならまだ間に合います、どうか衣様と宮永様の向かった場所を教えてください」

一「萩原さん、なんであなたは自分の気持ちに嘘をつくんですか……?」

ハギヨシ「……執事が主のために己を殺すことは、当然のことだと思いますが」

一「……ウソですね、あなたの目にはいつもなんの迷いもない」

一「でも今その瞳は、かつて見たことがないくらい揺れ動いている」

一「それは、萩原さんが自分を殺しきれていない証拠にほかなりません!」

ハギヨシ「……」

一「ずっと待ち焦がれてたんじゃないんですか、こんな展開を!
  コミケが開催するまでの場つなぎじゃない! 百合アニメが放映されるまでの時間稼ぎじゃない!
  他の何者でもなく! 他の何物でもなく!
  あなたの力で、百合ップルが誕生する瞬間を守るって誓ったんじゃないんですか!
  ずっとずっと現実(リアル)で見たかったんでしょう! 同人誌みたいにアニメみたいに
  命をかけて、襲いかかる現実から女の子たちを守る、百合男子になりたかったんでしょ!
  だったらそれは全然終わってない!! 始まってすらいない!!
  ちょっとぐらい長いプロローグで絶望しないでください!!
  ――手を伸ばせば届くんです。いい加減始めましょうよ、百合男子!」

ハギヨシ「私は……」

コンマ判定 >>285

00~79 「私は……間違っていたのかもしれません……」

80~99 「それでも、主の命は守らねばなりません……!」

ほい


ハギヨシ「私は……間違っていたのかもしれません……」

ハギヨシ「百合男子として……そして何よりも衣様にお仕えするものとして」

ハギヨシ「あのふたりの仲を、たとえ透華様に逆らってでも取り持つべきだった……」

一「大丈夫です……まだ間に合いますよ」

一「だって、萩原さんとボクたちは、分かり合えたじゃないですか……」

ハギヨシ「国広さん……」

ハギヨシ「……透華様を説得しに行ってきます。こちらのことはお任せ下さい」

智紀「ハギヨシさん……」

ハギヨシ「衣様のこと、よろしくお願いします」スタスタ

一「ハギヨシさん……」

智紀「私たちも行こう、そろそろスイートルームにディナーが運ばれてくる時間のはず」

智紀「万が一にでも撮り逃したら、今までの苦労が水の泡」

一(ともきー……)ガクッ


――スイートルーム――

衣「さぁ咲! 今宵は存分に楽しんでくれ!」

衣「あまり堅苦しくても咲に悪いと思ってな、ビュッフェ形式にしてもらった!」

咲「こ、こんなに豪華なもてなしをされるなんて思わなかったよ……」

衣「今日は二人の初デート記念日だ」

衣「出し惜しみなどしていられないからな」



智紀「良かった、上手くいっている」

一「わざわざ対面のホテルの部屋を取っておくとか、いったいどれだけ情熱をかけてるの?」

智紀「宮永さんの好物に睡眠薬を仕込んでもらっておいた」

智紀「このままいけば、すぐに昏睡レイプを収めることができる」ワクワク

一「最低だこの人」


~20分後~

咲「あ、れ……なんだか眠くなってきた……」

衣「大丈夫か、咲?」

咲「う、うん……ちょっとだけ休ませてもらってもいいかな……?」

衣「衣は一向に構わないぞ、ゆっくり休むといい」

咲「うん、ごめん……ね……」ドサッ

咲「……」スゥー

衣(こ、これがともきの言っていた「据え膳状態」か……)ゴクリ

衣(い、いっても良いん……だな?)オズオズ



智紀「そう、そこ、さあ一気に」●REC

一(ほんとに良いのかな、こんなやり方……)

衣「さ、咲……いくぞ?」

衣(ま、まずはキスから……)

衣「ん……」

咲「……」パチッ

衣「……」

咲「……」

衣「……起きていたのか」

咲「うん……」

衣「ともきが『咲はすぐ寝るから』って」

咲(やっぱり盛られてたんだ……)

咲(原村さんに盛られまくって、耐性がついていたとは言えない……)



智紀「Bull shit !!」ガンッ!

一(良かった……)

咲「えっと……衣ちゃん?」

衣「」ビクッ

咲「衣ちゃんは……その、私としたい……の?」

衣「咲は……嫌なのか?」

咲「……」

>>300

① 「その前に、まだ聞いてないことがあると思うんだけど?」

② 「……ごめん」

1


咲「その前に、まだ聞いてないことがあると思うんだけど?」

衣「え?」

咲「衣ちゃんは、どうして私と……したいと思ったの?」

衣「それは咲のことが……はっ!」

衣「さ、咲のことが好きだからだ! 衣は……咲のことが大好きなんだ!」

衣「ひとりぼっちだと思い込んで、月夜の帳に引き籠って、周りのものを傷つけることしかできなかった衣を」

衣「光の下に連れ出してくれた」

衣「だから衣は……咲のことが欲しい!!」

咲「えへ……面と向かってそう言われると、照れちゃうな……」

咲「……うん、私も衣ちゃんのことが大好きだよ」

咲「いいよ、衣ちゃん……来て?」

衣「咲……さきぃ!!」ガバッ


智紀「YEAAAAAAAAAA 一「はいそこまで」ゴキッ

智紀「」ダラーン

一「こっから先は、余計なギャラリー不要だよ」

一(衣……よかったね)

*************************

一(その後、衣は宮永さんの家に引っ越し、一緒に暮らし始めた)

一(透華はかなり渋っていたけど、ボクや萩原さんの説得と、衣と透華の距離が離れることを喜んだ透華のお父さんのおかげで、衣の願いはかなった)

一(衣は原村さんと激しい対立を繰り広げたみたいだけど、今は宮永さんと平穏に暮らしている)

一(それにしても、衣の恋が実って良かった……)

一「次はボクが頑張る番、かな?」


カンッ!

保守してくれたみんなありがとう

安価のおかげでハッピーエンドに持ってくることができた

衣系カプのSSがもっと増えますように

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom