P「まゆー」

まゆ「お疲れ様です、プロデューサーさん。コーヒー持ってきますね」

P「まーゆー」

まゆ「違います！違いますよぉ、プロデューサーさん！ただちょっと近づきすぎだったからお話を……。痛い痛い頭グリグリしないでぇ～」

P「まゆー」

まゆ「確かにプロデューサーさん以外に見られるの嫌ですけれど、せっかくプロデューサーさんが取ってきたお仕事ですもん。頑張りますよ？」

P「まゆー」

まゆ「ちひろさんだったら、お昼ご飯を食べに行ってましたよぉ？まゆ達もお昼にしましょう。まゆ、お弁当作ってきたんですよぉ。良かったら食べてくださいね？」

P「まゆー」

まゆ「しーっ。……こずえちゃん、お昼寝中なんで静かに。ふふっ、何か良いことあったんですか？」

ちひろ「まゆちゃん、よく分かるわよね」

まゆ「何がですかぁ？」

ちひろ「プロデューサーさんのことよ。名前呼ばれただけで、まゆちゃん用事わかっちゃうじゃない？」

まゆ「んー、そう難しくはないですよぉ。例えばまゆに用事がある時だったら、語尾が伸びるんですよ！」
ちひろ「ほへ～」

まゆ「他には……、例えば疲れて帰ってきたときは少し語尾が下がり気味になって、甘え気味になったりするんですよ。プロデューサーさんお砂糖三つ入れないとコーヒー飲めないですよぉ。ふふっ、可愛いですよねぇ」

ちひろ「あら、そうだったんだ」

まゆ「あとは、誰かを探しているときにまゆに聞くときは名前を呼ぶは、最初がちょっとかすれ気味になったり」

ちひろ「へぇ……」

まゆ「あと申し訳なさそうにするときは、ちょっと小声で語尾が下がり気味だったり、何か良いことあったりすると普段とは想像つかないくらい大きな声が出るんですよぉ～」

ちひろ「えっ！そんなに変わるの！まゆちゃんのCD企画持ってきたときもいつもと変わらない感じだったの……」

まゆ「ふふっ、まゆだけが知ってるプロヂューサーさんの秘密でしたね」

ちひろ「他には何かあったりするの？」

まゆ「他には～、あっ！」

ちひろ「あら、どうした？」

まゆ「いや怒られるときに……」

ちひろ「怒られるときに？」

まゆ「すっごいゆっくり名前呼ばれるんですけれど、その声がとてもセクシーで、その……その声が聴きたくて、わざと怒られたり……」

ちひろ「……あははっ」

P「まゆ」

まゆ「来ましたよ！プロデューサーさん、ついにIUですね。ふふっ、まゆ、頑張ってきますよぉ」

P「まゆ」

まゆ「これでまゆもトップアイドルですねぇ。Sランクアイドルになっちゃいましたよぉ。
　　　……あの、プロデューサーさん。その、言いたいことがあるんですよ」

P「まゆ」

まゆ「止めたって聞きませんよ。……まゆは、私は、プロデューサーさんが好きです」

P「まゆ」

まゆ「……ふふっ、まゆもこれでプロデューサーさんだけのアイドルですね。……よっろしくお願いしますね、あなた？……照れますね、これ」

P「まゆ」

まゆ「大丈夫ですよぉ。……ほら元気な女の子ですよ、あなた。ううん、パパ」

P「まゆ」

まゆ「この前生まれてきてくれたと思ったのに。……もうお嫁さんだなんて。あら、あなた泣いてるんですか？ほらハンカチですよぉ」

P「まゆ」

まゆ「大丈夫ですよ、まゆも一緒に、すぐいきますよ」

P「……そんなことしなくていいよ。ゆっくりでいい、あっちでゆっくり待ってるよ」

まゆ「そうですか」

P「そうだよ。ちょっと出張に行ってくるようなもんさ」

まゆ「パパ」

P「まゆ」

まゆ「あなた」

P「まゆ」

まゆ「プロデューサーさん」

P「まゆ」

まゆ「プロデューサーさん」

P「……ああ、またな」

まゆ「また、会いましょうね？」

fin