覚悟「問おう、貴方が私のマスターか」(157)

士郎「……は、」

??「問おう、貴方が私のマスターか」

 、从人∧人∧人∧从/
< 現れたるは   >
< 漆黒の鎧武者  >
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       ∧∧∧∧∧∧∧∧
     <  強化外骨格    >
       ∨∨∨∨∨∨∨∨

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 ≫ 零!!  ≪
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■セイバー=葉隠覚悟
  クラス:セイバー

  真名:葉隠覚悟   性別:男性   属性:秩序・善
  特技:忍耐   好き:人間、花、清貧
  苦手:色恋沙汰  天敵:人間にとっての敵が天敵

 
■クラススキル

対魔力:A
A以下の魔術は無効化。

騎乗:B
大抵の動物を乗りこなしてしまう技能。


■保有スキル

戦闘続行:S
精神力により、脳死寸前の状態から余命を引き伸ばすことすら可能。


ランサー「……深追いはすんなって言われてるしな。今日はここまでか」スゥ...

ランサー(しかし――あいつは消去法でセイバーと見ていいだろうが、剣らしいものは見当たんねえ)

ランサー(隠し技の宝具で一発勝負に出るタイプだろうな……情報収集としちゃまずますだ)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

士郎「……、あんた、一体」

??「申し遅れてすまない。名を葉隠覚悟という」

士郎「葉隠君か。よし、頭もだいぶ落ち着いてきたぞ――俺は衛宮士郎だ、よろしく」

覚悟「よろしく」

士郎「と、自己紹介も終わったところでこの状況を説明して欲しいんだけど」


覚悟「わからぬ」

士郎「えっ?」

覚悟「私はある闘いにやぶれ散った。死せる折、何者かが私に語りかけてきた」

覚悟「『マスターとともに聖杯戦争を勝ち抜け。勝利のあかつきにはあらゆる願いを叶えよう』と」

覚悟「以上だ」

士郎「以上って、あのなぁ……俺は理由もわからず殺されかけたんだぞ?」

覚悟「今後は私が貴方の刃となるゆえ問題ない」

士郎「はぁ……。一体どうしろっていうんだ」

士郎「――ちょっと待て。なんでも願いが叶うって言ったよな」

覚悟「その通りだが」

士郎「あんたも何か、戦ってまで叶えたい望みがあるっていうのか」

覚悟「望みなどと」

覚悟「使命を果たすのみ」

士郎「――使命?」

覚悟「
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 、从人∧人∧人∧人∧人∧从/
< 少年の心に稲妻が響いた >
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 、从人∧人∧人∧从/
< それは感動!!   >
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 ≫ 英雄というものを     ≪
≪   目の当たりにした感動が  ≫
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 \_人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人_/
  ≫ 衛宮士郎の心を奮い立たせた!! ≪
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       略


凛「さて――マスター登録も済んだところで、これからの対策を考えましょうか」

士郎「悪い遠坂。こんな半人前に付き合わせて」

凛「ホントよ、もう!大体なんだってのよ、剣も持たないセイバーだなんて!
  霊体化はできないわ、その武装は魔力が通ってないわ、イレギュラーもいいとこよ」

覚悟「霊体?霊ならばここに」

凛「……え?」

凛「――ちょっと。ウソでしょこれ。一体何人の……さ、三千?
  三千人の亡霊が、この鎧の中に封印されてる……!?」

士郎「幽霊が入ってるってことか?」

凛「そんな代物じゃないわ。もはや呪いの領域ね。
  一体どんな理由でそんな装備を持ってるのかは聞かないけど」

覚悟「助かります。身の上話は趣味ではないので」

凛「ま、それはおいおい分かることとして。魔術師の戦いの基本は諜報戦よ。
  アーチャーを走らせるから、しばらくは工房で情報収集ね」

凛「それと、自分がマスターであると他に疑われないことが必要最低限――
  なんだけど。いつも通り学校に通うにはセイバーが霊体化できないと……」

覚悟「編入します」

士郎・凛「えっ」

覚悟「私もその学校に通います」

士郎「っていうか、それ――やっぱり学生服だよな?」

覚悟「は 学生なので」

士郎「まあ、覚悟なら問題起こしたりしないだろうけど。ちなみに学年は?」

覚悟「2年生だ」

士郎・凛「こいつ――タメだったのか…………!!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大河「皆の者ー席につけーい!HRの時間じゃー!!」

ガヤガヤ

大河「今日はなんと!!転校生がやってまいりました!!
   ささ葉隠君、ババーンと自己紹介かましちゃって」






覚悟「葉隠覚悟です。よろしく」カツッ

大河「よーしそれじゃあ……間桐君の前の席が開いてるから、座って、どうぞ」

士郎(げげっ……よりによって慎二の前か)
後藤くん(ナムアミだぜあいつ)

慎二「よう転校生。これから僕がこの学校のルールを教えてあげるから感謝しなよ」

覚悟「ありがとう」

慎二「え、いや言葉通りに受け止めるなよ……」ガクッ

教師「えー次は39p目を開いて……」

覚悟(学生が学問に励む。それができることのなんと幸せなことか)

ツンツン

慎二「おい。おい転校生」

覚悟「授業中だ。後にしてくれないか」

慎二「いいじゃんか。それより聞かせてくれよ、前の学校の話とか色々あるだろ?」

覚悟「授業中だ」

慎二「チッ……ノリが悪いんだよねぇ」

教師「おいそこ、うるさいぞ~」

慎二「はいはーい」


キーンコーンカーンコーン

士郎「どうかな、うちの学校は」

覚悟「自由でよい校風だ」

士郎「そう言ってくれると俺も嬉しいよ……っと、おい慎二。あんまり転校生をいじめるなよ」

慎二「はぁ?仲良くしてやろうっていうのにその言い草はないんじゃないの?」

覚悟「……。」

慎二「お前もさぁ、もっと愛想よくできないワケ?」

覚悟「性分なもので」

慎二「ハッ、これだよ。それにしても衛宮とやたら仲がいいじゃないか」

士郎「そういや言ってなかったか。うちの屋敷は空き部屋が多いだろ?
   今は俺の家で部屋を貸してるんだ」

慎二「なんだよなんだよ、フライングだなんて卑怯じゃんか!」

慎二「おまえらなんか昼飯に誘ってやんないからなー!!2人でヨロシクやってろよー!!」ドタドタ

士郎「ははは……ごめんな?ああ見えて悪い奴じゃないんだ」

覚悟「言われずとも。士郎君の目から信頼が見えた」

ガラッ!!

凛「衛宮君、葉隠君、いる?」

覚悟「ム」

士郎「遠坂」

凛「昼休み、弓道場裏まで来てちょうだい。話したいことがあるの」ピシャッ!!

ガヤガヤ(2人とも何したんだろう……)
ザワザワ(あの遠坂に呼び出し喰らうなんて実にけしからん)

凛「さて――集まってもらったのは他でもないわ。聖杯戦争についてよ」

士郎「ひょっとして、もう他のマスターの情報が集まったのか?」

凛「ご明察。でも嬉しいニュースではないわね。――いい?落ち着いて聞いてね」

凛「ライダーのマスターは慎二。間桐慎二よ」

士郎「!!!!」

覚悟「彼が」

凛「あら、もう話したの?」

覚悟「彼の前の席をあてがわれました」

凛「そ、それは……ナムアミだわ」

士郎「とにかく確かなのか?その情報は」

凛「まず間違いないでしょうね。カムフラージュも一切されてなくて、逆に罠かと思えるくらい」

覚悟「ライダー……騎兵か」

凛「先手必勝といきたいところだけど、ここは向こうのアクションを待ちましょう。
  見たところあいつは魔術知識なんかこれっぽちも持ってないわ。
  自滅してくれるならそれでよし、仕掛けてくるなら迎撃する作戦よ」

士郎「異議なし。というか、口を挟めないだけなんだけどな」

凛「オッケー、それじゃあしばらく2人は普通の生活をしてて。あんまり無茶しないようにね」

士郎「む。俺がいつも無鉄砲みたいじゃないか」

凛「衛宮君のための言葉じゃない」

覚悟「ふ」

士郎「……初めて見たな、あんたの笑うところ」

覚悟「そうだろうか」

キーンコーンカーンコーン

士郎「――――帰るか。覚悟」

覚悟「ひとついいかな」

士郎「うん?何か用事か」

覚悟「この学校を見学したい」

士郎「成程。ドタバタして忘れてたけど、転校初日だもんな」

タッタッタッ・・・

覚悟「あれは陸上部か」

士郎「大会が近いんで気合い入ってるんだ。運動部はこの時期どこもこんな感じだ」

薪寺「おっ!噂の転校生!」

三枝「楓ちゃん……いきなり失礼だよぉ」

覚悟「いえ。覗き見るような真似をしてこちらこそ失礼」

氷室「もしや入部希望かな?我々はいつでも歓迎するが」

覚悟「お気持ちだけ。では」ザ...



薪寺「うーん、生徒会長の親戚かなんかか?アイツ」

氷室「紳士的な御仁だった。ぜひ陸上部に欲しい人材だが――」

三枝「鐘ちゃんも気付いた?あの人の脚、すごかったよね~」

氷室「しかし、あの筋肉のつきかたは陸上ではなく格闘技だな。
   断言してもいいが、かなりの使い手だろう」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

士郎「とまあ。こうして居間で茶を飲んでると殺し合いだなんて実感沸かないな」

覚悟「それが理想だ。牙なき人々が争いを忘れるならば、それが一番よい」

士郎「ム。その通りだ。――覚悟は本当に、正義の味方なんだな」

覚悟「肩書きは不要なり。弱き者を助けるために拳を振るうのみ」

士郎(ああ、くそ――本当にかっこいいな、この人)

士郎(爺さんも隠居する前はこんな感じだったのかな。いや、こんなに凛々しくはなかったかもな――)

覚悟「士郎君」

士郎(弱き者のためにか。俺はそうなれるのかな、爺さん――)

覚悟「士郎君。来客のようだが」

士郎「えっ!?あ、ああ、すまん」

ガララッ

桜「すみません先輩。お返事なかったんで、勝手に上がっちゃいました……あら」

覚悟「お邪魔しています」ペコッ

桜「は、はじめまして!え、えっと――」

士郎「葉隠覚悟だ。今日からしばらくうちで暮らすことになるんだけど……
   そうだ。せっかくだから桜にも晩飯の支度を手伝ってもらえないかな?」

桜「ふふ、最初からそのつもりで食材を買ってきたんですよ!」エッヘン

桜「葉隠さん、何かお好きな料理はありますか?」

覚悟「では和食を。それとあまり豪勢なものは不慣れゆえ、なにとぞ」

士郎「遠慮するなって。腕によりをかけてやろうぜ、桜」

桜「はいっ♪」

トントン...

桜「先輩……葉隠さんって、どんなお知り合いなんですか?」

士郎「う。詳しく説明すると長くなるんだよな――あ、桜。味噌汁煮立ったぞ」

桜「とっとっと……うん。美味しい」

士郎「よし、今刻んだ生姜をひとつまみ乗せて……鯖味噌いっちょあがり」

覚悟「手伝いを」

士郎「ああ、配膳をよろしく頼む。小皿はそこの棚。箸は真ん中の引き出しに入ってる」

覚悟「ウム」



桜「はい、できましたー」

士郎「鯖味噌とゴボウ和え。あとは、おひたしと味噌汁。口に合えばいいけど。……いただきます」

桜「いただきます」

覚悟「いただきます」


 我が胸高鳴りたり

  現界後 初めて食する固形物なり


噛むべし


               存分に噛むべし




    ┌─────┐
    | 旨し!  |
    └─────┘







                        ┌──────────┐
                        |   鯖味噌旨し!  |
                        └──────────┘

覚悟が鯖味噌を食したる間 我も昼食を取りたり
しばし待たれたく

戦闘続行がSになってるのはEXの間違いなのか、
それとも他の理由があるのかな。

>>55
誤りなり
その他ステータスに関しての一切は脳内修正おたのみ申す

士郎・桜「ごちそうさまでした」

覚悟「ごちそうさまでした」

士郎「気に入ってもらえてよかった。意外と健啖家なんだなぁ」

覚悟「お恥ずかしい。だが喰わねば戦えぬ」

桜「戦い……?」

士郎「あ、いやハハハ。ことわざの話だよ、な」

桜「ふふ、古風な方ですもんね」

覚悟「桜さん」

桜「はいっ!?」ドキッ

覚悟「うまかった。ありがとう」

士郎「さて、腹も膨れたところで我が家の案内でもするか。
   桜は今日はどうするんだ?」

桜「今日は早めに帰ります。最近また兄さんにお小言言われちゃったし」

士郎「そうか、じゃあ気をつけて――」

桜「はぁい、おやすみなさい先輩」


士郎「よし覚悟。しばらくはこの部屋を使ってくれ。無骨ですまないけど」

覚悟「いや、よい造りで感心している。由緒ある武人の住まいとみた」

士郎「よしてくれ、そんな大層なもんじゃないさ――さ、こっちが離れへの渡し」

覚悟「この奥は?」

士郎「道場がある。たまにトレーニングに使う程度だけどな」

士郎「大体は案内できたかな?あんまり面白いものもないけど、ゆっくりしてってくれ」

覚悟「感謝する」

士郎「じゃあ、おやすみ」

 カララ...

覚悟「戦況をどう見る零」

零『戦支度が整っていない今、攻められれば無策なり。迎撃するより他ないが――』

覚悟「逃げなければよいだけのこと」

零『それでこそ覚悟!あのマスターの少年を断固守りぬくべし』

覚悟「了解! それでは就寝する」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

士郎「むむむ……また土蔵で寝ちまった。背中が痛い……」

士郎「あ、そうだった。覚悟を起こしに行かないとな」

ドンドン

士郎「おーい、朝だぞー」

士郎「ん?いないのか。どこ行っちゃったんだろう」

………………。

士郎「いない……あと探してないところといったら、」

士郎「――あ。あそこか」

  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  果たして覚悟は  >
<   そこにいた    >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨


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 ≫ 道場に独り座するは ≪
≪   まさに武人の姿!!   ≫
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  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  士郎はその佇まいに       >
<  精魂を抜かれたのごとく    >
<  見入るばかりなり        >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨

覚悟「おはよう」

士郎「あ、ああ、おはよう」

覚悟「如何したかな」

士郎「悪い。覚悟がそうしてるのがなんていうか、
   あんまり絵になるもんでさ――つい見とれちまった」

覚悟「そう褒められたのは初めてだ」

士郎「それにしても――ずいぶん堂に入った感じがするけど。
   サーヴァントっていうより、格闘家って言われたほうが納得するくらい」

覚悟「そうだ、私が会得したのは――

\_人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人_/

 ≫ 旧日本軍により考案・開発された   ≪
≪       必殺の最終格闘技        ≫
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これはひどい。無念なり。デカ文字を打ち直す

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士郎「零式……」

覚悟「私は剣は使わない。この身こそ刃なり」

士郎「よくわからんが、わかった――ちょっと見せてくれないか」

覚悟「むやみやたらと拳を振り回すものではない」

士郎「マスターがサーヴァントの力を知らなくてどうするんだ。立派な対策のひとつだ」

覚悟「一理ある」スッ

覚悟「士郎君が一番得意な武器を持ちたまえ」

士郎「あえて言うなら弓かもしれないけど……じゃあ、この竹刀で」

覚悟「では。本気で打ち込んでみよ」

士郎「え?そっちの武器は」

覚悟「無用!!」

士郎「そこまで言うなら――。いくぞっ!」

 、从人∧人∧人∧人∧人∧从/
< 士郎の剣が覚悟めがけて >
< 振り下ろされる        >
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 、从人∧人∧人∧从/
< その刹那!!  >
/VV∨V∨V∨V∨V\


      爆風が
      吹いた

  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  何が起きたかわからぬ様相  >

  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧
<  無理もない    >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨


  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  士郎を弾き飛ばした     >
<  あの爆風とは指一本     >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨

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 ≫ 指一本だったのだ!!  ≪
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士郎「な―― え?」

覚悟「これが”零式”だ!!」

士郎「すまん、一体何が……」

覚悟「打ち込む剣に手心があったとみえる。
   私は師にこれを受けて壁を粉砕した」

士郎「強く斬りかかるほどダメージが返るってことか?」

覚悟「その通り。因果とは相手の力を利用した技」

士郎(今ようやく実感した――
   俺のサーヴァントは、とんでもなく強い――!!)

~~~~~~~~~~~~

大河「グモニ!!」

生徒「おはよーございまーす」「ちゅーす」「タイガー今日はハーフパンツなのなー」

大河「さて葉隠君、2日目だけど調子はどう?慣れてきたかにゃ?」

覚悟「お陰様で」

大河「結構結構。それじゃー今日も1日がんばっていきまっしょー」

覚悟(ん?間桐の姿がないな)

大河「あ、言い忘れてたけど今日は間桐君が体調不良で欠席です。シクヨロ」

キーンコーンカーンコーン

覚悟(平和なものだ)

覚悟(転校したかと思えば戦い、戦ったかと思えば転校し)

覚悟(あの日々を思えば、今の俺は果報者である)

女子生徒A「葉隠くーん、一緒にお昼食べない?」
女子生徒B「あっ、ずるい!私も一緒に――」

覚悟「失礼。先約がありますので」

スタスタ

女子生徒A(先約だって……誰だろ)
女子生徒B(きっと遠坂さんだよ!いいなぁ美人は)

凛「来たわね。んじゃ本日の作戦会議を始めるわよ」

士郎「慎二の件か」

凛「ええ、知っての通りアイツは今日学校を休んでるわ」

覚悟「では今日、仕掛けるであろうと」

凛「間違いなくね。直接攻撃に来るかは分からないけど
  なんらかのアクションは起こすに違いないわ。ホントにただの風邪だった場合を除き」

士郎「どう対策すればいいんだ」

凛「でも安心して。いくら慎二でも授業中に襲ってくるような真似はしないわ。
  っていうか、そんなに一般人を巻き込むような戦いを監察役が許さない」

士郎「じゃあ夜、早くても放課後か……」

凛「そう。だから今のところはのんびり昼食といきましょう?」

作者「おはつおめにかかります」

作者「このたびFate/zeroのSSを書かせていただこうと思いスレを立てた作者です」

セイバー「このスレタイだけではではStaynightかZeroか判断できませんね」

作者「はい。それを説明したかったのがご挨拶の本当の目的だったり…」

パァン

作者「はうっ!?」バタッ

切嗣「目標の殲滅に成功…」

セイバー「いったい何が!?まさかアサシンのサーヴァント!?」

作者「いや…魔術師の戦いに銃なんて…切嗣かな…」

作者「でも切嗣に殺されるなら本望かも(´∀`*)」

セイバー「何を言っているんですか…」

作者「だって好きなんだもん!!」

作者「う、それはそうと…次のレスからSSが始まります…どうかお楽しみいただければ幸いです…」パタリ

セイバー「マスター!!」スゥ(消滅)

はぐっ
           はぐっ

覚悟「購買のパンとはうまいものだ」

士郎「あれ。和食党じゃなかったっけ?」

覚悟「好みであるが他が劣るわけではない」

凛「ほんとセイバーって変わり者よね……誰かさんにそっくり」

士郎「誰だ?」

凛「そう、そうやって自分には無関心そうなあたりが」

士郎「む、そりゃ俺ってことか?嬉しいけど複雑だ」

覚悟「誰に似ているかで他人を語るべきではありません」

凛「あははははは!そうそう、仏頂面でその物言い!あーおかし」

キーンコーンカーンコーン

士郎「……。」

覚悟「…………。」

士郎「さあ、これからが本番だ。いけるか」

覚悟「無論」

士郎「まずは戦いやすい場所におびき出す作戦だったな――
   海沿いの倉庫か、逆に山のほうか」

覚悟「部活動で残っている者たちもいる。山ではここから近すぎるだろう」

士郎「決まりだな。じゃあさっさと移動して……」

薪寺「ようお客さん。いっちょ飛んでかない?」

三枝「それじゃ居酒屋だよぅ楓ちゃん……」

氷室「これはこれは、ついに入部を決意したかね?」

士郎「お、出たな三人娘。あいにく俺たちは帰るところだ」

薪寺「そっか、葉隠は衛宮んとこ泊まってるんだっけ。広いもんなぁあそこ、客間いっぱいあるし」

三枝「な、なんでそんな詳しいの?」

薪寺「ん?だってよく遊びに行くもん」

氷室「あのな……お前らは少しくらい年頃の男女らしい恥じらいというものを、

      ! ?

氷室「す、すまん……なんだか酷く体調が悪いようだ。少し、横に……」

三枝「私も……身体が動かない、なにこれ……怖いよぅ」

薪寺「お、おいおい何が――気持ち悪い、頭痛い、吐き気がする――」

\_人__人__人__人__人_/
 ≫ 突然の事態 ≪
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 、从人∧人∧人∧人∧人∧人∧从/
< 見れば空は紫色に包まれ     >
< 瘴気うずまく魔界と化していた >
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           ∧∧∧∧∧∧∧∧
         <  攻撃である     >
           ∨∨∨∨∨∨∨∨

士郎「慎二……か……?慎二がやってるのか、これは」

覚悟「落ち着け、士郎君!」

士郎「落ち着いていられるかッ!みんなが巻き込まれてるんだ!!」

覚悟「さればこそ!!冷静さを欠いた者に人助けなどできはしない!!」

士郎「!!…………。わ、悪い。動転しちまった」

覚悟「こうなった以上仕方あるまい。早急に元凶を見つけ出し、止める」

士郎「わかった。――ただし、殺さないでくれ。友達なんだ」

覚悟「任務了解!!!!!」

ダダダダダッ

凛「衛宮君!!」

士郎「遠坂!!これは」

凛「結界よ。人間の魔力を吸い取る魔術が展開されてる。
  身体に魔力が流れてる私達でもちょっとキツイくらい強力な――」

士郎「素人の慎二にできるワケない。サーヴァントの仕業か」

凛「ええ、倒せば解除できるはず。一気に叩き潰しましょう」



慎二「へぇ、できるかな?僕を倒そうだなんて」

三人「!!!!!」

凛「慎二。今すぐこの結界を解除しなさい。怪我じゃ済まないわよ」

慎二「嫌だね。ご馳走が目の前にあるのになんで手放さなきゃいけないのさ」

士郎「おい慎二、のこのこ自分から現れたってことは――やり合おうってことだよな」

慎二「ハハッ、その通りだよ!!いいぜ、かかってきなよ。一瞬で潰してやるからさ――」

慎二「ライダーーーーっ!!!!」

バシュン

\_人__人__人__人__人__人_/
 ≫ 現れ立った女   ≪
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\_人__人__人__人__人__人__人__人__人_/
 ≫ ライダーのサーヴァント!! ≪
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士郎「!?あいつ、倒れてる人達に向かって――!!」

覚悟「危ない!!」

ドッ

ライダー「予想通りです。慎二の言うとおりでしたね、
     あいつらならば一般人への攻撃を庇って受けるだろうと」

士郎「覚悟……!!お前、」

覚悟「問題ない」

士郎「ないわけあるか!!そんな怪我して――」

覚悟「鞄を。俺の鞄をくれ」

慎二「あーあ、まったく情けないね!関係ない奴が死んだって別に構わないじゃないか。
   それを何?お前らときたらヒーローを気取っちゃってさ――

ユラァ...

覚悟「敵を憎んではならぬ
   憎むべきは敵を恐れる己の心

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慎二「よ、鎧が――!!なんだよこれ、聞いてないぞ――」

ライダー「あの青いミミズのような繊維にも魔力は流れていません。
     単なる兵器でしょう。恐れることはありません」

士郎「……セイバー。これがセイバーか」

覚悟「






         l  .:            _..-‐'      ...-.‐''.″                 '.        l
         "  .‐  .,〃    .,..-'"゛   ,..、- '"゛                        ‐         |
            "   ゙, ,ノ゙/  ._..-'"   .,,, ー'"゛  ,-、      ",                     l          |
       .‐ _'i ____i ̄i___  i、   ,,/: i :` : 、   /     /ヽ /ヽ /\    ′        i
        . _ゝ゛| _______  |  i i、,v : : : :i : : : :, Yi//    i--ヽ ┴ 亠 イ--i丶ヽ.!         !
      '`-、  |__|i----------i|__.|  ∨i: :ヘ / ヽ/i : :),/     |__|~=====~|__|  !           |
       .'“゙7  _,二二二二二,____    《 : _\ .i ∠-、i         | ======= |     .....|        ,i
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     ,/ ./.彡i,i.ノ ノ .| |  __   ,、_ ゝ ̄ i  />、       L__  __  ___」 ___   |        ′
   / ./  .j″ / /  | └-┘ ノ  ,ゝ =´《\⊥//◎>、    ___ノ ノ | └-┘ |  ._ !           |
  ../ . /    !_  ̄     ̄ ̄ ̄    i// i_/ニヽ、´= ~_: : :\  \_/  \____// ´ !           l
..." ,./  ,,, -'"´    ′     .ヽ    i◎ nい、\ヘ、: : : 》 ̄,,)ヽ___        , /    .,!        l
 .,i彡'"´   _ . -'''" '、     .ヽ     ソ/| i ヽ,0iヘ |: : :|| ◎<: :(: : ::/     ,゙ニ+    |        "
./   _,..-‐'″      .l       ヽ  ( |ミi0 i 0 i/ | : :|| ◎|: :>/         /ヶ     ‐       i′
. / '″          ..l       ヽ  ゞ\ ̄ ̄ _ ノ )y´i---´に)            l     「       l
               ″       ./:ヘ二iゝ=´二ノ: : \ノ》: :,,/             l    │         /
                l        /ミミ:/二Y_ヘヽ-~: : : : : `i-< i           l   l       /
                   ヽ   _/ミ,,_,/ i ヘi_/i、 ◎: : : : : |((/ i〟 .i、i、      .〟ヽ  /         / 、
                 ヽ/ゞnゞ,/ ___ゞ_i__/\___ノ/ ,i ′| ゙ \      |ヽ .ヽ/      /.,.〃
          ┌---------\彡/  i´ii| |ゝ__ 、=三/□ i  ,i   .「~| i ̄ ̄ ̄ ̄~|l      /"./ _,,〟

           --------フ /   ∨ノ \二i__//-、i  i  ┌┘└vニコ Eニニ、       /''ン"
_.‥‐-ヽ、、......、       |^´/      iミi、 ゝ~/∨ヽ∧_ヽ ,i  | || ∧》-┐ ┌┐ |        ゙”.'''"″
  ´."."'ヽ‐‐--...´,゙゙,,゙._"_ | |       /|、ヽ-(ニ/  ___/  ,,/ i ,i   Lノ| |┌-┘ └┘└i
                  .| |      i、 \_ 8i <___ *<、/ i    .| | ~ニニニニニ~    ッ‐t..'''.'''"`゙`
                | |       ヘ= 》 ,/i、  .|/ ̄ ノ i     | |  | ┌-┐ |  .il!、ラl  \
                「二ノ      (  レi、^ \ _ __/>      .L_」 .| └-┘ |  /、 l!    \
                     /     ,/\ i、 -=、 ,,= /           ̄ ̄ ̄ ̄./   ゙''∴    .\
                /     ,/゛   .そヘ ⌒ / i \/     ゙'-、     ./    /      ゙'-、    `
                           ヽi\    /


ライダー「そんな鎧を着込んだところで――!」

覚悟「ぐっ!!」ギィン!

慎二「いいぞライダー!!その調子で手当たり次第攻撃しろ!!」

士郎「くそ……遠坂が解除してくれるまで耐えるしかないのか――!!」

ライダー「そこだっ!!」

覚悟「ぐあっ!?」ズバァ

士郎「このままじゃ先にやられる――!?」

覚悟「うぬうっ……!!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~

タッタッタッタッ

凛「はぁ……はぁ……」

凛「ちくしょう、一体どこに隠したってのよ……!!」

凛(これだけ大きな結界を張るなら、魔法円もそれ相応の大きさのはず。
  でも広い校庭や屋上、体育館にもそれらしいものは見つからなかった――)

凛「他に魔法円を描ける場所なんて、思い当たらないじゃない……!!」

凛「ん……?」

水着姿の水泳部員「う、うう……」

凛「ちょっと大丈夫!?弱まり方が他よりひどい……すぐ手当してあげるから」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

士郎「敵の攻撃は覚悟に向けて放たれたものじゃない……」

士郎「だから因果が撃てずに防戦一方なのか――!」

慎二「ホラホラホラ!!何ぼさっとしてんだよ衛宮、
   お前も手伝わないと無関係な奴がどんどん死ぬぜ?」

士郎「慎二ィ……っ!!」

慎二「はは、威勢だけはいいな。そんな血まみれのサーヴァント抱えちゃってさ!!」

士郎「……違うな。俺の、俺達の勝ちだ」

慎二「まだわかんないの?もうお終い、チェックメイトなんだよ。
   いいぜ、その自信の根拠を言ってみなよ」

士郎「………………正義だからだッッ!!!!」

\_人__人__人__人__人__人__人_/
 ≫ 少女が宙を舞った  ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\


 、从人∧人∧人∧人∧从/
< その先にある物とは  >
/VV∨V∨V∨V∨V∨V∨V\
 、从人∧人∧人∧从/
< プール!!!  >
/VV∨V∨V∨V∨V\

凛「どうりで校舎を探しても見つからないはずよ!!
  広くて平らで、人の目を盗んで魔法円を描ける場所――」

凛「それは、プールの底――!!」

凛「いっけえええええええええっ!!!!!」

  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  両手に持った宝石を水面に叩きつける!    >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨


  ∧∧∧∧∧∧∧
<  崩壊!!    >
  ∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  魔法円が崩壊した     >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨

薪寺「う、うう……?」

三枝「あれ――わたし、どうして」

氷室「くっ――あ、あれは。衛宮と……何者だ、あの鎧武者は?」

三枝「黒い鎧の人が、あの女の人から守ってくれたの……?」


慎二「ふざけるなよ……!!お前らのせいで、僕の作戦は台無しだ!!」

士郎「悪の栄えたためしはない!!」

慎二「終わらせてやる!!ライダー、宝具の真命を開放しろ!!」

ライダー「あれは膨大な魔力量を消費します。お勧めしませんが」

慎二「ここで死ぬよりいいだろうが!!セイバーをぶち殺せ!!」

ライダー「わかりました、慎二。騎英の手綱<ベルレフォーン>を使います」

士郎「な……!?慎二、まさかお前、ここのみんなを巻き添えにするつもりか!?」

慎二「知らないね!雑草が何人死のうと知ったことか!!」


覚悟「
、从人∧人∧人∧人∧人∧从/
< 雑草などという草はない  >
/VV∨V∨V∨V∨V∨V∨V\


ライダー「しつこいですね……消え去りなさい!!ベルレフォーン!!」




覚悟「その言葉、宣戦布告と判断する!!」










                       当方に迎撃の用意あり!




_人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人_
) わああああああああああああああっ!!!  (
`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒Y´

慎二「な、なんだ!?」

凛「アンタが巻き込んだ人達。後で記憶は消させてもらうけど
  ヒーローの姿を見てもらおうと思ってね」


「衛宮くーん!!」「頑張って!!!!」
 「あ、あれ葉隠なのか!?」「2人とも負けないで!!」


士郎「みんな……校舎から応援してくれてるのか」

覚悟「後方支援に感謝!」

ライダー「はああああッ!!!!!!!!」

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凛「さーて……ここからが本番ね。ここまで騒ぎが大きくなるとは思わなかった。
  おそらく教会の監察役からの操作があるでしょうし、後のことは大丈夫だとは思うけど」

士郎「――よかった。本当によかった。
   ――――本当に、誰も死なずにすんだんだな」

覚悟「泣くのはまだだ士郎君。目が曇って前が見えぬようになる」

凛「でもカッコ良かったわよ、士郎?まるで、本当に正義のヒーローみたいだった」

士郎「か、からかうなよ……!!」

覚悟「フッ」


§学園の平和は守られた!しかし英雄に立ち止まる暇はない§
§進め士郎!負けるな覚悟!狂気の聖杯戦争を止めるのだ!§

~終~


後方支援に感謝!
個別スレでの初SSゆえお見苦しきは何卒ご容赦を
エクゾスカル3巻を買ったらいきなりススメのノリが戻ってきてて
我が熱き血潮が燃えたぎった結果このような暴挙に及んだ次第
それでは皆さん


ポコチーーーーーーーーン大義

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