豊音「ぼっちじゃないよー」(163)

豊音「でもお友達がこないよー」

豊音「そもそもお友達がいないよー」

豊音「………あ、ツモだ」

豊音「………」

豊音「」クスン

豊音「牌がうらやましいよー」

豊音「ぼっちでもお友達が来てくれるんだもん」

豊音「………」

豊音「私も友達ほしいよー」

豊音「テレビの向こうの世界では色んな人と打てるんだね……」

豊音「私にとっての麻雀は牌を一人で並べる遊びだよー」

豊音「ぼっちじゃないよー」

豊音「お友達がきたよー」

豊音「私には来ないけど……」

豊音「……裸単騎か」

豊音「裸になってみたけどー」

豊音「お友達がこないよー」

豊音「………」

豊音「岩手寒いよー」

豊音「おっかけるけどー」

豊音「おっかける相手がいないよー」

豊音「おっかけたいけどー」

豊音「おっかける相手がいないよー」

ツカマエテゴランー

アハハ

ウフフ


豊音「おいかけっこは楽しそうだよー」

豊音「……でも私なんかがおっかけても誰も楽しくないんだろうな」

豊音「この前なんか近所の女の子を泣かせちゃったし……」

豊音「おっかけたいよー」クスン

豊音「インターハイの録画は何度も見たけどー」

豊音「何度見ても楽しいよー」

豊音「皆で打って、皆と打って……」

豊音「私も……私もあそこに混ざりたいよー」

豊音「友達かー」

豊音「友達……」

豊音「こんな私にも友達作れるのかな……」

豊音「ここじゃ無理でも……外の世界に出れば……」

豊音「はは、何考えてるんだろ……そんなこと有り得ないのに……」

豊音「でも……でも……もしも友達作れたら――」

豊音「きっと一生分大切にするよー」

豊音「だって私にとって初めての友達は……」

豊音「たぶん一生涯の友達になりそうだから」

豊音「………」パチッ

豊音「あれ……ここは……」

エイスリン「トヨネ!オキタ!」

胡桃「もうすぐ大将戦始まっちゃう!」

白望「なんかうなされてたけど大丈夫……?」

豊音「……大丈夫だよーだって私には……」

塞「トヨネ、あとはよろしくね」

豊音「うん!がんばるよー」

豊音(だって……だって私はもうぼっちじゃないから)

豊音(今の私には皆がいる……皆がついてる)

豊音(あの頃の憧れがようやく叶ったんだ……)

豊音「まだまだ続けたいので負けるわけにはいかないよー」

豊音「私はぼっちじゃないよーお友達がいるよー」


槓!

豊姉ちょーかわいいよー

ここから先出番あってほしいよー

豊音「大学受験……?」

塞「そ、皆で同じ大学行かないかって話になってね」

白望「……一緒に行く?」

エイスリン「コレカラモミンナイッショ!」

豊音「大学受験かー考えてもいなかったよー」

胡桃「嫌?」

豊音「ううん!そんなことないよー」


豊音「ちょーうれしいよー」

エイスリン「ニホンゴムズカシイ……」

豊音「エイスリンさんはまず日本語から頑張らなきゃだねー」

エイスリン「ガンバル!」


白望「勉強ダルい……」

胡桃「それにしても……」

塞「シロが一番模試の成績が良いとはねー」

胡桃「迷ったら点数上がるとか……」

豊音「麻雀以外にも使えるんだねー」

塞「私は前の人を見つめたらその人を赤点にすることも出来なくは無いけどね」

白望「なんとも後ろ向きな……」

エイスリン「トヨネハ?トヨネハ?」wktk

豊音「教室中の生徒全員を赤点に……とか?」

胡桃(仏滅っ!)

要塞「トヨネは意外と勉強出来るんだね」

豊音「向こうではやることなかったからねー」

胡桃「……となると」チラッ

塞「後は……」チラッ

エイスリン「ワタシ、ミンナトイッショノダイガクイケナイノカナ?」グスッ

豊音「大丈夫だよー」ギュッ

エイスリン「ア……」

豊音「エイスリンさんはぼっちじゃないよー皆がついてるから」

豊音「きっとなんとかなるよー」

エイスリン「トヨネ!」

白望「泣かないで……勉強ダル……頑張ろう?」

エイスリン「シロ!」

胡桃「エイちゃん、私とシロとトヨネが教えるから大丈夫!」

塞「私は!?勿論私だって教えるわよ」

エイスリン「クルミ!サエ!ミンナ、アリガト!」


豊音「………」ポロポロ

塞「え……?何でトヨネが泣いてるの!?」

豊音「え……あれ……?」ポロポロ

胡桃「お腹でも痛いの?」

豊音「あはは……おかしいよね。悲しくも辛くも痛くもないのに……」グスッ

エイスリン「トヨネ……ダイジョウブ?」

豊音「ごめんね、大丈夫だよー」

豊音「ずっとこういうのに憧れてたから……皆で遊んだり、勉強したり……」

豊音「そんなのがずっと続けばいいなって思ってた……」

豊音「でももうすぐ卒業って考えると悲しくて……」

豊音「皆で同じ大学行くって聞いてちょーうれしかったよ……」

豊音「でもでも……だからこそ誰か一人でも欠けたらって考えたらちょー不安で……」

豊音「まだまだ……これからもずっと……このメンバーでいたいよー」グスッ

豊音「」グスグスッ

塞「トヨネ……」

エイスリン「トヨネ!ワタシガンバルカラ!」

胡桃「私も!」

塞「これは落ちれないねー」

豊音「皆……」ポロポロ

白望「泣かないで……皆で同じ大学行こ?」

エイスリン「ミンナイッショ!」

豊音「うんっ!」


もいっこ槓!

六曜まだ出し切ってないのに豊姉敗退させるなんてちょーもったいないよー

飯後まで残ってるかな?ネタもまだないけど

結局豊音の能力って六曜全部出たの?

>>67
先負、友引、赤口(名前のみ)だけかと

エイスリン「トヨネ!マッタ?」

豊音「ううん、そんなことないよー」

エイスリン「サエトクルミハ?」

豊音「あっちは二人で大丈夫だ、って言ってたけどー」

エイスリン「タノシミダネーシロノタンジョウビ!」

豊音「うんっ!ちょーたのしみだよー」


どうすか

豊音「今日はプレゼント買いに行くんだよね?」

エイスリン「ウンッ!プレゼント!」

豊音「何あげたら喜んでくれるのかなー?」

エイスリン「」カキカキ

エイスリン「」サッ

豊音「ぬいぐるみ?そっかーいつも胡桃抱いてるからねー」

豊音「きっと喜んでくれるよー」

豊音「とは言え、ぬいぐるみもいっぱいあるからねー何にするか迷っちゃうねー」

エイスリン「トヨネ!トヨネ!アレ!」

豊音「あー山女のぬいぐるみだーおっきいねー」

エイスリン「トヨネミタイデカワイイ」

豊音「私はこんなに可愛くないよー私みたいな大女が可愛いとか……ありえないかなーとかとか……」

エイスリン「エー?ソンナコトナイヨ?」

豊音「でも大きいだけあって高いねーこれはちょっと手が出せないかなー」

エイスリン「ザンネン……」

豊音「んーどうしたものかなー?」

エイスリン「トヨネ!コレハ?」

豊音「羊のぬいぐるみかー」

エイスリン「ドウカナ?」

豊音「モフモフちょーかわいいよー」

豊音「プレゼント買えたねー」

エイスリン「エヘヘ」ニコニコ

エイスリン「シロ、ヨロコンデクレルカナッ?」

豊音「きっと喜ぶよー」

エイスリン「ホント?」

豊音「本当に本当だよ!」

エイスリン「エヘヘ」

豊音(友達の誕生日にプレゼントかー)

豊音(少し前までは考えられなかったことだよー)

豊音(本当にこっち来て良かった……毎日がちょー楽しいよー)

エイスリン「トヨネ!アルクノハヤイ……」

豊音「あ、ごめんごめん」

エイスリン「」カキカキ

エイスリン「」サッ

豊音「えっ?手を繋ぐの?」

エイスリン「ダメ?」

豊音「ううん、そんなことない……そんなことないよー」ギュッ

エイスリン「エヘヘ、アリガト」ギュッ

エイスリン「トヨネ、ナニカカンガエゴト?」

豊音「あー…うん、こっちに出てきて良かったなーって」

豊音「向こうでは友達いなかったから……でもここにはシロがいて、胡桃も塞さんもいて、エイスリンさんもいる……毎日がちょー楽しいよー」

エイスリン「ワタシモ!」

豊音「……えっ?」

エイスリン「ワタシモトヨネトイッショ!」

エイスリン「」カキカキ

豊音「日本に来て一人で不安だったけど……」

エイスリン「」カキカキ

豊音「そんな私にシロは声かけてくれて……」

エイスリン「」カキカキ

豊音「皆と出会えて麻雀部入って……」

エイスリン「」カキカキ

豊音「皆と麻雀して、全国大会出て……」

エイスリン「」カキカキ

豊音「皆で受験勉強して、同じ大学に受かって……」

エイスリン「」カキカキ

豊音「毎日がちょー楽しい……」

エイスリン「ウン!」ニコッ

豊音「本当に私と一緒だねー」

塞「おー熱々ですなー」

エイスリン「サエ!クルミ!」

豊音「えへへー」

胡桃「そっちはプレゼントは買えた?」

豊音「買えたよー」

エイスリン「ソッチハ?」

塞「もち」

豊音「シロの誕生日がたのしみだよー」

胡桃「だね!」

塞「しかし、皆でシロの誕生日会やろうなんて……本当にシロは愛されてるな」

豊音「ダルいダルい言ってるけど、なんだかんだで優しいからねー」

エイスリン「ウン!シロヤサシイ!」

胡桃「毎日、シロに充電させてもらわないと調子狂う!」

豊音「あははー」

塞「考えてみればさ……シロ、すごいよね。胡桃に毎日のように充電させてやるわ」

胡桃「ん!」

塞「エイスリンはシロに麻雀部に誘われて、試合で負けた時には慰められて……」

エイスリン「ウン……///」

塞「私とトヨネは試合中に様子を見に来て貰った、と」

豊音「それとねー初めて会った時、あまり喋らない子だなーって思ってたらねー」

豊音「『それで、いつ転校してくるの?』って言ってくれたよーあれは嬉しかったなー」

塞「なんという天然ジゴロ……」

塞「まっ、そんなシロだからこうして皆で誕生日会やろうってことになるんだけどね」

エイスリン「ウン!」

豊音「ちょっとシロが羨ましく思うよー私の誕生日はまだまだ先だから……」

塞「お?それは盛大にやってほしいって前フリかな?」

豊音「そ、そんなことないよー」

胡桃「残念!」

豊音「でも……こんな風に誕生日を祝えてもらえたならそれはとっても嬉しいなって」

塞「トヨネ、誕生日楽しみにしてなよ~?きっと一生忘れられない思い出にするからさ」

胡桃「来年も!」

エイスリン「サライネンモ!」

塞「皆一緒なんだから。きっと楽しいよ!」

豊音「皆ぁ……ちょーうれしいよー」ポロポロ


もいっこ槓!

こんな良キャラ揃いの宮守を敗退させた魔王は許せないな








咲さん可愛いよ

風呂入ってきたけどー

まだ残ってたなんてそんなん考慮しとらんよ……

塞「今日で宮守女子ともお別れかー」

豊音「ちょー名残惜しいよー」

白望「卒業式とかダルい……」

クルミ「トヨネやエイちゃんが泣くのは想像出来るけど、シロは全く想像出来ない!」

エイスリン「タ、タシカニ!」

豊音「あははー」

白望「皆で同じ大学行くけどさ……ここではもう会えないんだよね……」

エイスリン「ア……」シュン

胡桃「………」

塞「そういやそうだね……」

豊音「……じゃ、じゃあさ」

胡桃「……?」

豊音「今日はここでお泊まり会しようよー最後の思い出作りにっ!」

エイスリン「ソレイイ!」パァァ

塞「いいね」

胡桃「ん!」

白望「豊音、『最後』じゃないよ……『ここでの最後』……」

豊音「あ……うんっ!」

塞「3月とはいえ、夜の学校に寝泊まりは流石に寒いと思うけど」

胡桃「大丈夫っ!シロに抱きついてれば暖かいから!」ダキッ

白望「ちょ……」

エイスリン「ワタシモ!」ダキッ

白望「エ、エイスリンまで……」

豊音「シロ、ちょー暖かいよー」ダキッ

白望「豊音……重……」

要塞「ふふ、シロはモテモテですなぁ~」

塞「案の定、卒業式中ずっと泣きっぱなしだったね。トヨネは」

豊音「うんー」ポロポロ

胡桃(まだ泣いてるっ!)

エイスリン「シロハズットネテタ」

白望「あー……うん……ダルい」

塞「シロは相変わらずかー」

胡桃「一度くらい泣き顔も見てみたい……!」

白望「泊まるとなると守衛さんに見つからないようにしないといけないのか……ダルい」

塞「そりゃ、バレたらマズイからね」

エイスリン「トテモワクワクスル!」

胡桃「それ分かるっ!」

豊音「ホントは悪いことだけどスリルがあって楽しいよーきっと皆と一緒だからだねー」

胡桃「そういえば炬燵が仕舞ってあったはずだよね!」

エイスリン「コタツ!」

塞「あー確かに」

豊音「ちょっと物置から出してくるよー」

塞「何で仕舞ってあったんだっけ?」

胡桃「シロが炬燵から出てこなくなるから!」チラッ

白望「………」プイッ

豊音「出してきたよー」

エイスリン「コタツ!コタツ!」

白望「ありがと、豊音」

豊音「えへへ、どういたしましてだよー」

塞「ねぇ、せっかくだからちょっと打たない?」

胡桃「静かに、ね!」

胡桃「………」ペシッ

白望「………」タンッ

塞「このメンバーが揃ってから一年と少しだっけ……」チャッ

豊音「短いけど色々なことがあったよねー」タンッ

エイスリン「アッタアッタ!」

胡桃「皆で練習して、全国大会出て……」ペシッ

白望「ちょっと早めの卒業旅行して……」タンッ

塞「皆で受験勉強して……」チャッ

豊音「ホント、楽しかったよー」タンッ

胡桃「しかし、エイちゃんには驚かされたよねっ!」ペシッ

塞「あーあれかー」チャッ

豊音「アレ?」

塞「ほら、留学の期間延長で色々したじゃない」

豊音「そんなこともあったねー」

胡桃「普段のエイちゃんからは想像出来ない声で親に電話して……」ペシッ

塞「英語だったから何言ってるかサッパリだったけどさ……」チャッ

豊音「不思議と話しの内容は分かったよねー」

エイスリン「ハ、ハズカシイ……」トンッ

白望「……でも、嬉しかった」タンッ

胡桃「うんっ!」ペシッ

白望「………」クークー

塞「あらら」

エイスリン「シロ、ネチャッタ」

胡桃「私も眠い……!」

塞「そりゃもう夜中の2時だもんね。眠いはずだわ」

エイスリン「シロニシテハヨクオキテタ」

豊音「眠るのが惜しかったのかなー?」

胡桃「」スースー

塞「胡桃も寝ちゃったか……」

白望「」スースー

胡桃「」クークー

塞「」クークー

エイスリン「トヨネ、マダオキテル?」

豊音「起きてるよー」

エイスリン「ネムレナイ?」

豊音「ううん、寝るのが惜しい気がするだけだよー」

エイスリン「ワタシモ……」

豊音「エイスリンさんと私って似てるのかなー?」

エイスリン「エヘヘ、ソウダトウレシイ」

エイスリン「」スースー

豊音「っと、エイスリンさんも寝ちゃったかー」

豊音「シロ、胡桃、塞さん、エイスリンさん……ぼっちだった私と友達になってくれたかけがえのない友達……」

豊音「高校生活はこれで終わっちゃうけど、まだ終わりじゃない……」

豊音「大学でも皆一緒……」

豊音「十年、二十年、三十年経ってもこのメンバーで集まりたいよー」

豊音「だって皆は私の――」

豊音「」クークー

白望「」スースー

エイスリン「」スースー

胡桃「」クークー

塞「」スースー


トシ「あらあら……」

トシ「全く悪い子たちだね……」

トシ「本当は教師として叱ってやらなきゃなんだけどねぇ……」

トシ「今夜だけは特別だからね……」

トシ「皆、卒業おめでとう」

トシ「おやすみなさい」

実際、豊音って最初から六曜全て能力にしてたのかな
仲間と出会って友引の能力に目覚めたとか素敵やん?

>>150
それは素敵だが、シロが初見では友引使った豊音には皆太刀打ち出来なかったと言ってる

塞「今日から大学生かー」

胡桃「だねっ!」

エイスリン「マタミンナイッショ!」

白望「入学式ダルい……」

豊音「ねぇねぇ、皆!」

胡桃「ん!?」

塞「どったの?トヨネ」

豊音「校門くぐる時は皆でせーのでくぐろうよー」

エイスリン「ステキ!」パァァ

白望「……いいかも」

胡桃(恥ずかしいっ!)

塞「私達の変わらぬ友情を誓ってってとこかな?」

豊音「じゃーいくよー」


『せーの!』

豊音(ぼっちだった私が皆に囲まれて、こんな幸せになるなんて……)

豊音(たまにこれは夢なんじゃないかと思ったりもするよー)

豊音(でも、皆は確かにここにいる……ここにある……)

豊音(これまでも……これからもずっと一緒……)

豊音(だって皆は私の大切な友達だから……)

豊音「ぼっちじゃないよーお友達たくさんだよー」


もいっこ槓!ツモ!

塞ちゃんが一番動かしやすいのは何故だろう?

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