ほむら「クリスマスねまどか」まどか「まだ違うよ」 (207)
ほむら「あらそうだったかしら」
ほむら「ならまたその時に建て直すわね」
まどか「それがいいねほむらちゃんティヒヒ」
ちょうどいいからクリスマスはワルプルに壊してもらおう
ほむら「ところでまどかはクリスマスの予定はどうなっているのかしら」
まどか「家族でクリスマスパーティーするよ」
ほむら「そう……」
まどか「? ほむらちゃんのお家はクリスマスパーティーやらないの?」
ほむら「私の家ではそういうのをしたことがないわ。私は小さいころから病気でクリスマスも大体入院してたし。病院でそういう催しはあったけど」
ほむら「両親は仕事で忙しかったみたいだし、その催しに来ることはなかったわね」
まどか「……ごめんね、変なこと聞いちゃった」
ほむら「貴女が気にすることではないわ」
まどか「今年もそうなの?」
ほむら「ええ、今年も多分その日は二人とも仕事でしょうね。それに、私は今は独り暮らしだから、一人でそういうことをしてもね」
まどか「じゃあさ、ほむらちゃんクリスマスは家においでよ」
ほむら「え?」
まどか「私の家のクリスマスパーティー、ほむらちゃんも一緒にどうかなって」
ほむら「……」
まどか「嫌、かな……?」
ほむら「い、いや? 嫌ということはないのだけれども、その、ご両親とか大丈夫なのかしら?」
まどか「うん、大丈夫だと思うけど。ちょっと聞いてみるね?」ピッピッピ
まどか「もしもし、パパ? あのね……」
ほむら「……」
まどか「いいって、ほむらちゃん」
ほむら「そ、そう……」
まどか「じゃあほむらちゃん、クリスマスは私の家でパーティーね」
ほむら「え、ええ……」
まどか「……あんまり乗り気じゃないかな?」
ほむら「そ、そんなことないわ! ただちょっと急だったので驚いただけよ……」
まどか「そっか、よかった。それじゃほむらちゃん、また明日ね」
ほむら「ええ、また明日……」
ほむら「……」
ほむら(まどかをクリスマスにデートに誘おうなんて考えていたのだけど……これもありか)
だめだネタが思いつかん
諦めたらそこでうんたらかんたら
ザクッ……
ほむら「ぐっ!?(胸から、剣が生えて……?)」
さやか「いいご身分だね、ほむら……」
ほむら(美樹さやか……!?)
さやか「アンタの思い通りにはさせないよ……」
あとは任せた
ほむぅ…
さやか「…あんたの思い通りになんて何一つさせない」グリグリ
ほむら「ぐっ!」
さやか「あんたがあたしから奪ったものを返してくれるまでは、ね」
ほむら(…私が美樹さやかから奪ったもの?)
ほむら「な…なんのこと…かしら」
さやか「気づかないのかい?転校生?」
ほむら「おあいにくさま…ね」
さやか「…そう」
さやか「…ならクリスマスまでがリミット」
ほむら「なにを…」
さやか「クリスマスまでに私から盗ったものを返してくれないときは」
さやか「あんたの大切にしてるもの全てを壊す」
ほむら「!?冗談は、やめな、さい美樹、さやか」ゴホッ
さやか「だいぶ辛そうだね転校生」
さやか「でも大丈夫」
さやか「その傷も」
さやか「その痛みも」
さやか「全部本物だって気づくときがあんたにもくる」
ほむら「っ…!?」
さやか「それじゃクリスマスを楽しみにしてるよ」
さやか「お相手はこの私。円環の理の可愛い鞄持ち、美樹さやかちゃんでしたー!」
ーーーーーー
ほむら「…傷が治ってる」
ほむら(わざわざ胸に穴を開けておいてそれを治していくなんて)
ほむら(いったいなんのつもり美樹さやか…)
携帯ブルルル
ほむら「着信…まどかから」
ほむら(私の大切なもの…)
ピッ
ほむら「はい」
まどか『もしもしほむらちゃん?今大丈夫?』
ほむら「…ええ」
まどか「よかった!それでねクリスマスのことなんだけどね!」
ほむら「…ごめんなさいまどか」
ほむら「その日は少し、予定ができてしまったの」
まどか「え…」
まどか「そ、そうなんだ…予定があるんじゃ、仕方ないね…」
まどか「…」
ほむら「…」
ほむら(美樹さやかの言葉が本気ならまどかに危害が及ぶのだけは避けたい)
ほむら(でも…)
ほむら「…」
まどか『あ、じゃあごめんね…また明日』
ほむら「!?待ってまどか!」
まどか『?』
ほむら「行くから…」
ほむら「絶対に行くから!」
ほむら「二人で、楽しいクリスマスを過ごしましょう!」
まどか『…うん!待ってるよほむらちゃん!』
ピッ
ほむら「美樹さやか…」
ほむら「この落とし前は必ずつけさせる」
ーーーーーー
まどか「来てくれるってほむらちゃん!」
さやか「おーよかったよかった」
さやか「まどかが日本に戻ってきてから初のクリスマスだもん」
さやか「みんなで盛大に騒がないとね!」
杏子「なんでもいいけど腹減ったよ」
まどか「でもよかったのさやかちゃん?」
さやか「んーなにがだい?」
まどか「私は嬉しいけどさやかちゃんのお家でもクリスマスパーティーやるんでしょ?」
まどか「さやかちゃんのママとパパが寂しがっちゃうんじゃ?」
さやか「あははいーのいーの」
さやか「杏子が居候してから毎日がパーティーみたいなもんだからね!」
杏子「それどういう意味だい?」
さやか「誉め言葉ですよ杏子くん」
杏子「ほんとかよ」
さやか「ほんとのほんと」
さやか「あれを食わせろこれを食わせろって暴れまわるからまるでペットを飼ってるみたいだよ」
杏子「やっぱバカにしてんじゃねーか
!」
さやか「おやおやご機嫌斜め」
さやか「うちの可愛いペット様はわがままで困るねー」ヨシヨシ
杏子「な、撫でるなよ///」
さやか「照れるな照れるな」ヨシヨシ
まどか「あ、あはは」
まどか「仲いいね二人とも」
さやか「んーそうかな?」
まどか「そうだよ」
まどか「羨ましいなぁ」
杏子「この現状を見てどう羨ましがるんだよ」
まどか「あはは…」
さやか「…まどかにだっているはずだよ」
さやか「まどかのことを一番大切に思ってくれてる人がね」
まどか「え?」
さやか「ふふふ、例えばこのさやかちゃんとか!」
杏子「あたしは二番なのか」
さやか「あらもうこんな時間か」
杏子「もう腹ペコで死にそう」
まどか「そろそろ帰ろっか」
さやか「そだね、またねまどか」
杏子「じゃあなー」
まどか「うん。さやかちゃん、杏子ちゃんまたね」バイバイ
杏子「そういやさやか、さっきどこいってたんだ?」
さやか「んーナイショ」
杏子「なんだよあたしにも秘密かよ」
さやか「秘密の数だけ女の子は可愛くなるって言葉を知らんのかね?」
杏子「知らねーよ」
さやか「これだから杏子は男の子みたいって一部で囁かれちゃうですよ」
杏子「ほっとけ!」
さやか「…ねー杏子」
杏子「ん?」
さやか「もし、さ。もしこの世界のどこかが間違ってるとして」
さやか「でもみんなはそのことに気づいてなくて」
さやか「世界で杏子だけがその事実を知ってるとしたら」
さやか「杏子はどうする?」
杏子「なんだそりゃ心理テストかなんかか?」
さやか「んーそんなもん」アハハ
さやか「みんなが何も知らずにのうのうと幸せに暮らしてる」
さやか「そんな世界なら杏子は?」
杏子「そうだな」
さやか「…」
杏子「なにもしないんじゃね?」
さやか「…え、なにも?」
杏子「ああ、なにもしないね」
杏子「?どうしたさやか、そんな鳩が豆豆腐食らったみたいな顔して」
さやか「それをいうなら豆鉄砲でしょ」
さやか「いやーてっきり杏子ならもっと違う答えが返ってくるかなって」
さやか「『お前らふざけんな、殴ってでも気づかせてやる!』って答えると思ったのに」ブー
杏子「普段あたしをどんな女だと思ってんだよ…」
杏子「それでみんなが幸せを感じてるならそれでいいんじゃねーの?」
杏子「わざわざ間違いを指摘してやる必要なんかないし、そこまでの義理もない」
杏子「間違いなんて言われりゃそもそもあたしたち魔法少女の存在なんて間違いだらけさ」
さやか「そういうもん?」
杏子「そういうもんだろ」
さやか「…」
杏子「そんでこれどういうテストなんだ?」
さやか「…ナーイショ!」
杏子「またかよ!」
さやか「じゃあ最期にもう一個だけ質問」
杏子「めんどくせぇな」
さやか「その間違いってのが私のことだったら?」
杏子「うん?」
さやか「パパもママも、まどかも仁美も、みんなが私のことを忘れちゃってるの」
さやか「世界で私のことを覚えてるのは杏子ただひとり」
さやか「どうする?」
杏子「…」
杏子「…なんだよそりゃ」
杏子「なんの意味があんだよそれに」
さやか「怒った?」
杏子「…」
さやか「…ごめん。やっぱり今の質問はなしで」
さやか「さ、帰ろう帰ろう!」
さやか「暖かいご飯が我々を待ってるよ!家まで競争!」
杏子「あ、おい待てよさやか!」
ーーーーーー
ピンポーン
『はーい』ガチャッ
マミ「あら、珍しいお客さんね」
ほむら「巴マミ」
ほむら「あなたの力を貸してほしい」
マミ「なにやら訳ありのようね」
マミ「うーん」
マミ「いまからお夕飯なの。あなたもどう?」
俺「カツ丼が食べたいです」
俺「あと少し休憩させてほしいです」
ーーーーーー
クリスマス当日
ジングルベールジングルベール
まどか「わぁ!街がイルミネーションでとってもキレイだねほむらちゃん!」
ほむら「そうねまどか」
ほむら(結局あれから一度も接触してこなかったわね美樹さやか)
ほむら(ただの脅しだったのかしら?)
まどか「?どうしたのほむらちゃん?」
ほむら「いいえなんでもないわ」
ほむら「それより待ち合わせ時間はそろそろのはずだけど」
マミ「遅れてごめんなさいね二人とも」
まどか「マミさん!メリークリスマス!」
マミ「はい、メリークリスマス」
ほむら「急に巴マミも誘ったりしてごめんなさいねまどか」
ほむら「ところで、手間が省けるのはいいことだけど二人はいつ知り合ったのかしら?」
まどか「一度さやかちゃんと一緒にマミさんのお家へ遊びにいったんだ」
マミ「うふふ、鹿目さんさえよかったらいつでもまた遊びに来てね」
まどか「はい!」
ほむら「…さて行きましょうか」
まどか「あ、あのごめんねほむらちゃん」
ほむら「なにかしら?」
まどか「あの、その、実は…」
さやか「いやーお待たせお待たせ!」
杏子「わりーな遅くなっちまった!」
ほむら「美樹さやかと佐倉杏子…!」
さやか「おいーっす、ほむら」ニヒヒ
ほむら「…どういうことかしら、まどか?」
まどか「あぅぅ、その、さやかちゃんに口止めされてて」
さやか「そうそう、私がまどかに口止めしたのさ」
さやか「まどかを責めるのはお門違いだよほむら」
ほむら「別に責めてなんかいないわ」ギリッ
ほむら「ただ私はどういうことか説明してほしいだけ」
まどか「あのね、せっかくのクリスマスだしみんなで集まった方が楽しいんじゃないかってさやかちゃんが」
まどか「それでほむらちゃんを当日に驚かそうって」
まどか「ごめんね!ほむらちゃん!」
ほむら「なるほど。あなたの計画だったのね美樹さやか」
さやか「そういうこと」
ほむら「いったいなにを企んでるの?」
さやか「なんのことかな?私はただみんなで楽しく遊びたいとって思っただけよん」
マミ「そうね楽しく遊びましょうか」
さやか「そうそう」ウンウン
さやか「…ところで、なんでマミさんがここに?」
マミ「暁美さんに誘われたの」
マミ「それとも私がいたらお邪魔だったかしら?」
さやか「いやいや!」
さやか「マミさんがいてくれてすっごい嬉しいですよ!」
さやか「な、杏子?」
杏子「あ、あたしに振るなよ!」
杏子「…マミ」
マミ「なにかしら佐倉さん?」
杏子「ケーキの独り占めは許さないかんな」
さやか(ほむらがマミさんを誘う?)
さやか(なにを考えてるんだ?)
ほむら「ふふ」
まどか「みんな楽しそうだね」ウェヒヒ
まどか「それじゃ行こうか!」
ちょっと席離れる
たぶん帰ってくるまで時間かかる
ちゃうわボケェ
ーーーーーー
マミ「今日はとっても楽しかったわ」
まどか「はい!私もすっごく楽しかったです」
杏子「あーあクリスマスがずっと続けばいいのに」
さやか「お、珍しく乙女チックなことをいうねー」
杏子「だってずっとケーキ食べられるじゃん」
さやか「やっぱりそれか」
ほむら「またね、まどか」
まどか「うん!またねみんな!」ウェヒヒ
さやか「…」
さやか「…またね、か」
杏子「どうしたさやか?」
さやか「んーなんでもないよー」
杏子「…そうか」
マミ「さてみんな帰りましょうか」
さやか「ごめんねー私とほむらはこのあとちょっと用事があってさ」
ほむら(ついにきたわね)
ほむら「ええ。ごめんなさい先に帰ってちょうだい」
杏子「それは別にいいけど…」
杏子「大丈夫、なのか?」
さやか「んー大丈夫ってなにがさ?」
杏子「とぼけるなよさやか!最近お前おかしいぞ!」
杏子「顔は笑ってるのに心じゃ全然笑ってない!」
杏子「陽気なフリしてずっと考え込んでるってわかるんだよ!」
杏子「なあ、いったいどうしちまったんだ?」
さやか「…」
マミ「佐倉さん、落ち着きなさい」
杏子「だってマミ…あたしは…」
マミ「大丈夫」
マミ「美樹さんを信じてあげなさい」
杏子「…」
マミ「さ、行きましょう」
杏子「…わかったよ」
杏子「…さやか!」
さやか「…」
杏子「待ってるからな!」
さやか「…あいよ」
さやか(…ごめんね杏子)
マミ「暁美さんあとは」
ほむら「任せておいて」
マミ「ええ、お願いするわね」
ーーーーーー
なぎさ「私は登場しないんですかマミ?」
マミ「ごめんなさいね」
マミ「あなたのキャラがよくわからなかったのよ」
マミ「今度美味しいチーズケーキを作ってあげるからそれで許してね」
なぎさ「しょうがないですね!今回は多目にみるです!」
さやか「マミさんを連れてきたのはどういう意図?」
ほむら「…ただの護衛よ」
ほむら「まどかの近くに巴マミを置くことであの娘の安全を確保したかったの」
ほむら「私一人では万が一の場合対応できない可能性もあった」
さやか「ふーん」
ほむら「でもそれもあなたの出方がわからなかったからであって」
ほむら「こうして目の前にノコノコ出てくるとは思わなかったわ」
ほむら「今度はこちらの番よ」
ほむら「美樹さやか、あなたの目的を聞かせなさい」
ほむら「私の胸をえぐるだけならともかく、あの娘と私の時間を奪い去った」
ほむら「あなたがどう思ってるかは知らないけど」
ほむら「あの娘との時間は、私が何千何万の時を廻って」
ほむら「やっとのことで手にいれた『幸せ』なの」
ほむら「あなた程度が気安く奪っていいものじゃない」
さやか「…」
さやか「…」
ほむら「黙りを決め込むつもり?」
ほむら「ここへきてそれは下策としかいえないわね」
さやか「…」
ほむら「そう、もういいわ」
ほむら「二度と私とまどかに関われない体にしてあげる」
さやか「…転校生あんたはさ」
さやか「この世界が本当に正しいと思ってるの?」
ほむら「なんのこと?」
さやか「あんたの大好きなまどかの一部を掠め取って」
さやか「自分の思い通りに世界を書き換えてさ」
さやか「そんな都合がいいだけの世界が本当に正しいって胸を張って言える?」
ほむら「愚問ね」
ほむら「私にとってまどかと過ごす日々こそが本物」
ほむら「まどかのいない世界の方が偽物」
ほむら「まどかが犠牲になる世界も偽物、まどかを傷つける世界も偽物」
ほむら「偽物の世界なんかいらない」
ほむら「この世界だけがまどかの幸せを願っているの」
ほむら「なら私はこの世界こそ正しいって、胸を張っていってやるわ」
さやか「…自己チューにも程があるね」
さやか「あんたは強いよほむら」
さやか「好きなもののために他の全てを捨てるその強さ」
さやか「尊敬するよ」
ほむら「…」
さやか「でもね、あたしはそこまで強くなれないんだ」
さやか「誰も気づいてくれない秘密を、一人で抱えたまま生きるなんて」
さやか「私には無理…」
さやか「この間違った世界で生きてくのが、つらい」
さやか「そろそろ12時だね」
さやか「楽しいクリスマスももう終わり」
さやか「返してくれる気になった?」
さやか「あんたが私から奪った、使命と、世界を」
ほむら「…」
ほむら(そう、私がこの子から奪ってしまったもの)
ほむら(元の世界のことだったのね)
ほむら(でも…)
ほむら「お断りよ」
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/ / /__ このスレにラップかけとくね
イ / / 〉 ―― __
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/ ヽ--勹/ /  ̄ ̄ ̄ 7
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さやか「だと思った」
さやか(…もうちょっとかな)
さやか「さっきの質問に答えてあげるよ転校生」
ほむら「いまさら何?」
さやか「まあ聞きなさいって」
さやか「あたしがなんで今日あんたとまどかの前に現れたのか」
さやか「思い出作りさ」
ほむら「思い出?」
さやか「そう、人間としての思い出作り」
さやか「これから元の世界に戻す前の最後のね」
お、なんか荒れてるな
さやか「あたしがなんでクリスマスを期限にしたかわかる?」
ほむら「さてね」
さやか「神様の復活にはこれ以上ふさわしい日はないとは思わない?」
ほむら「…」
ほむら「もうお喋りは結構」
ほむら「あなたがなにをしようと元の世界に戻すことはできないわ」
ほむら「さようなら美樹さやか。次はもっと素直な性格に生まれてくることね」
さやか「やっとご到着のようだね」
さやか「残念だったね転校生」
さやか「あたしの勝ち」
まどか「さやかちゃん!」
ほむら「!?まどか!なんでここに!」
まどか「あ、ほむらちゃんも一緒だったんだ」
まどか「あのね、さやかちゃんが12時になったらここにきてって」
ほむら「っ!」
ほむら(ぬかったわ!)
ほむら(無駄に時間を引き伸ばしてると思ったら)
ほむら(美樹さやかの狙いはこれだったのね)
さやか「さあ間違った世界の終わりを始めようか!」
まどか「?」
ほむら(まずい!とにかくいったん時間を止めないと…!)
さやか「させないよ!」ガキン
ほむら「くっ!」
さやか「あんたも学習しないね」
さやか「前に言ったでしょ?一人だけの時間に逃げ込むのはあんたの悪い癖だって」
まどか「わ!急に二人の服が!」
まどか「…コスプレ?」
さやか「違うよまどか、これはコスプレじゃないよ」フルフル
さやか「これが私たちの本当の姿」
ほむら「美樹さやか!やめなさい!」
さやか「私たちは魔法少女」
さやか「まどか、あんたもね」
まどか「…え?」
さやか「あんたと私は、魔法少女となって救われなくなった魂を救済する存在」
さやか「円環の理」
まどか「…」
ほむら「まどかっ!こいつのいうことに耳を貸さないで!」
さやか「思い出してまどか!」
さやか「あんたはこの悪魔が作った世界に捕まってるの!」
まどか「…」
さやか「まどか!」
ほむら「お願い、やめてまどか!」
まどか「…」
さやか「…まどか?」
ほむら(…様子が変ね)
ほむら(…まさかあのまどかは)
まどか「ティヒヒ」バラバラ
さやか「…リボン?」
さやか「!? まさか」
ほむら「やってくれたわね」
マミ「二人ともそこまでよ」
ほむら「巴マミ」
さやか「…マミさん」
マミ「もちろん説明してくれるわよね?」ニッコリ
ほむら「…話が違うわ」
さやか「なんでマミさんがっ!」
さやか「本当のまどかはっ!」
マミ「彼女ならお家でぐっすり寝てるわ」
ほむら「私があなたに依頼したのは今日一日まどかの護衛のはずよ」
ほむら「それがまどかの人形を作ってまで盗み聞きとはね」
ほむら「契約違反よ」
マミ「話が大分いりくんでるみたいだったし」
マミ「『関わらない方がいい』なんて言われちゃなおさら気になるじゃない」
マミ「かわいい後輩たちの為に先輩が一肌脱いだってことで納得してちょうだい」
マミ「それにしても思いっきり対立してるじゃない」
マミ「『彼女のことは任せて』って言ったのはだれだったっけ?」
ほむら「ぐっ! これは美樹さやかが…」
マミー「はいはい。それもあとで聞かせてね」
さやか「マミさん…あたしは…」
マミ「美樹さん…正直まだ状況は飲み込めないんだけど」
マミ「まず私より先に話をするべき人がいるんじゃないかしら?」
杏子「…さやか」
さやか「杏子も、一緒だったんだ」
マミ「さて、こんな場所でもなんだし仕切り直しをしましょう」
マミ「温かいハーブティーがいいかしら?」
ほむら「?」
マミ「あと美味しいクッキーも」
さやか「マミさんなにを?」
マミ「三人ともうちにいらっしゃい」
マミ「クリスマス…はもう終わっちゃったけど」
マミ「二次会といきましょうか」ニコッ
ーーーーーー
完
このSSまとめへのコメント
話せばわかる