P「今日は2時00分からTHE iDOLM@SCLETERか・・・」 (76)

夏。

それは一年のうちでもっとも暑い季節。

しかもそれが都会のコンクリートジャングルならばなおさらであり。

さらに9階まで階段で上がっている身からすればその熱はまさに拷問のようであった。

保冷剤多めに入れておいてもらってよかった。

P「アイス買ってきたから開けてくれー」

事務所の中へと呼びかける。まだ俺にはこの重い扉は自力では開けられないからだ。

ガチャリ、ゴゴゴゴゴと音をたてながら扉が開き、ぶ厚い筋肉を包む事務員の服とご対面。

身長差ゆえの目線の違いだが、もう慣れたものだ。

P「ありがとうございます音無さん」

小鳥「いえ、わざわざアイスの買い出しまでいってもらって、ありがとうございます」

事務所の中に入ると、仕事もないのに暇なのか数人のアイドルたちがグデーンとしてた。

曰く、涼みに来たのに運悪く事務所のエアコンも壊れていた。でも今から暑い中帰るのも面倒であると。

ちなみにここは9階であり、命綱は無く外壁にはボルタリング用の足場が取り付けてあるためいつもなら彼女たちには安全なのだが、手が汗で濡れていると滑る危険があるため簡単には帰れないというちゃんとした理由もある。

エレベーター早く直らないかなぁと常日頃からぼやいている彼女たちだが、直ったところで使うかどうかは甚だ疑問である。

P「しかしまあなんというか・・・」

夏といえば水着、水着といえばグラビアアイドルだろうと思うのだが、我が765プロのスケジュールは見事に白紙だ。

筋肉系アイドルの需要が増えているとはいえ、やはり水着はたゆんでばいんな方が望ましいのだろう。

今だってうら若きアイドルたちの薄い服が汗で透けて肌が見えているが、筋肉質すぎて劣情を催すことはないし。

ヘソ出しというか腹筋出しルックだなあれじゃ。うわーすげえ板チョコみたい。

これがいわゆる普通のアイドル系事務所なら透けブラが見れたり無防備な二の腕とかお腹とか太ももとか見れたんだろうなぁ・・・

こいつらのじゃ見れても無防備どころか完全防備だもんなぁ・・・

ひとたびそう思うと俄然そういう欲がわいてきた。季節は夏だ。合法的に肢体を眺めるとしたらやはり、

P「・・・海とか行きたいなぁ・・・」

真美「?兄ちゃん今なんか言ったー?」

P「ん?海に行きたいなぁ・・・って」

皆「それだっ!」

春香「プロデューサーさん、海ですよ海!」

響「慰安旅行だな!」

亜美「亜美たちを海に連れてってくれるなんて」

真美「兄ちゃん太っ腹ですなー!」

P「ちょ、ちょっとまて、別に本当に行くなんて、ましてや皆でいくなんて一言も」

小鳥「あら、いいんじゃないですか?福利厚生、筋力増進もプロデューサーの仕事ですよ?」

律子「お金のことなら、慰安旅行だから経費で大丈夫ですよ。それに砂浜ダッシュはいいトレーニングになりますし」

それは旅行ではなく合宿ではないだろうか。

P「じゃあ、スケジュールに差し障りない範囲でな・・・」

皆「やったー!」

こうして、765プロ夏の1泊2日海旅行~ポロリはあるの?~が始まるのだった。

 

この番組は

P「今日は0時00分からTHE iDOLM@SCLETERか・・・」

から始まる一連の話の続きとなっていますが

とりあえず筋肉だということだけわかっておけばなんとかなるかもしれません


 

~CM~

THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS+ GRE@TEST BEST!

第4弾 LOVE&PEACE!

2013年12月18日発売予定!

~CM~

 

                      第
                      五
                      話





える夏休み

 

~電車移動中~

P「仕事がない奴って声かけたら全員来てるし・・・」

律子「実際暇なんだからしょうがないですよ」

P「律子もか?」

律子「私はその・・・プロデューサー一人じゃ大変だろうと思って」

あずさ「うふふ、みんなで旅行なんて楽しいですね~」

P「まあ、そうですね」

小鳥「海なんて何年ぶりかしら・・・楽しみです!」

今回の旅行は765アイドル12人+プロデューサー2人+事務員1人での大移動だ。

うち14人が屈強な身体を持っているため、人が少ない田舎の路線なのに随分車内が狭く感じる。

しかし、無事電車での移動になってよかった。こいつらと来たら、また車を持っていこうとか言い出すものだから、

『夏休みだから公共の交通機関を使った方がよい』

『目立ちたくない』

『慰安旅行だからたまにはトレーニングを忘れろ』

などと必死で説き伏せるのに苦労したものだ。しかもようやくみんなが納得しかけたあたりでどこぞの脳筋バカが、

『じゃあ間を取って電車を担いでいけばいいんじゃないですか?』

とかのたまいやがったもんでもう大変だった。

律子「電車の中も涼しいなんて、いい世の中ですよね」

そのバカがよく冷えた何かを飲みながら言っているが、あえてツッコまないのが社会を生き抜くコツだ。抗議は視線だけで送ることにする。

律子「な、何ですかその目は・・・あ、プロデューサーもプロテイン飲みます?」

P「結構です。というかあずささんも律子もさっきからゴクゴクいってますが、プロテインってそんな飲むものでしたっけ?」

小鳥「あずささんはプロテインじゃありませんよ、お酒です」

P「なんだ酒か、じゃあいいやっていうと思ったかむしろなお悪いわ!」

律子「出たっ!プロデューサーのノリツッコミ!」ビリビリ

実は飲んでるのは律子の方じゃないだろうか。

あずさ「といいましても、私いつも飲んでますよ~?」

小鳥「プロデューサー気付かなかったんですか?あずささん水筒の中もお酒ですよ」

P「え、なに?つまりこの人いつも酔っ払いなわけ?」

そりゃ道にも迷うわ。

あずさ「といいましても、飲んでる方が普通ですし、考えもはっきりしてますから~」

律子「あずささんについては、まあこういうものだと思っておいてください」

765プロはいつでも新しい発見に満ち溢れててすごくいいかいしゃだなぁとぼくはおもいました。

逃避がてらちらりとよその座席を見ると、それぞれも和気藹々としているようだった。伊織のいるあたりの席からは悲鳴が聞こえてきたが。

~海~

皆「海だー!」

美希「美希が一番乗りなのー!」ズドドド

響「一番は自分だぞー!」ズドドド

真「そうはさせないよ!」ズドドド

亜美「目標まで30メートル!」ズドドド

真美「突撃ぃ!」ズドドド

春香「あははっ、待ってよー!」ズドドド

小鳥「まだまだ若い者には負けないわよ!」ズドドド

轟音を響かせながら我先にと海へ走り出すアイドルたち。

服を更衣室に置くなりいきなり走り出したのは驚いたが、

P「盛り上がる筋肉で服がビリビリビリィ!とかやるかと思ってたんだけど」

伊織「そんなもったいないことするわけないじゃない」

やっぱり出来ないとは言わないんですね伊織さん。

律子「もー、みんな荷物置きっぱなしで・・・」

千早「みんな、そんなに海が楽しいのかしら・・・」

あずさ「海がっていうより、みんな一緒だから楽しいのよ~」

その後ろからさらに続く3体の巨人。あずささんはあいかわらず酒片手だ。

P「あの、飲酒してからの海はちょっと・・・」

あずさ「ええ、私の目当ては海の家のお酒ですから大丈夫ですよ~」

?「私も一緒におりますゆえ、大丈夫ですよ」

あずささんの後ろからひょこっと顔をのぞかせたのは、長身な、ただし我々からしたら小柄な銀髪の女性。

P「・・・えっと、どちらさまですか?あずささんの知り合い?」

?「ふふっ、私ですよプロデューサー、四条貴音です」

P「な、何だってー!?」

自らを四条貴音だというその女性は、確かに顔は貴音だがいろいろ違う。

まず筋肉じゃない。そこらにいる女性のような、しかも胸と尻がだいぶ大きいグラマー体型だ。

身長も俺より低くなってる。それでも女性としては高いほうだが。

一言で言うと銀髪で巨乳の美少女、業界風に言うとパツギンでボインのチャンネーだった。

俺のミットにどストライクだ。

P「いやいやいやおかしいだろ!俺の知ってる四条貴音は2メートルほどの巨体で関節技が得意で謎に包まれてるやつだぞ!」

律子「まあ我々も初めて見た時は驚きましたけどね」

千早「四条さんは関節技が得意ですから・・・くっ」

貴音「私は皆できると思っていたのですが・・・プロデューサーはできませんか?」

P「できてたらアイドル事務所なんかで働いてないで、とっくにNASAかどっかで解剖されとるわ」

貴音「面妖な・・・」

その面妖そっくりそのままお返しします。

P「ま、まあ体型を変えられるのは百歩譲っていいとして、なんでわざわざ?」

貴音「ええ、やはり私たちもあいどるとして活動しておりますから」ムニュン

P(おお・・・組んだ腕の下でたわわな果実が・・・)

貴音「普段であれば帽子や眼鏡などで変装することも可能ですが、海では水着ですので」タユン

P(水着最高!海万歳!)

貴音「ならば体型のほうを変化させればと・・・聞いていますかプロデューサー?」ポヨン

P「え?う、うん、そうだな、言うとおりだ!」

伊織「鼻の下伸びてるわよ変態」

P「うぐっ」

あずさ「では行ってきますね~」

貴音「海の家のらぁめんもまた風情があって心躍るものです・・・」タユンッ

P「あ、俺もそっちについていこうかなー」

伊織「あんたは荷物番してなさい!一緒に行かせたら何が起こるかわかったもんじゃないわよ!」

『何か起こる』ってのは『俺の身に』だろうなぁ。

で、『何か』ってのは全身複雑骨折とか脱臼とかだろう。

P「・・・ん?伊織、あのうさちゃん連れてくのか?濡れるぞ?」

伊織「勝手に人の人形に安直な名前付けないでくれる?アーノルドなら大丈夫よ、特注の着ぐるみ型防水スーツがあるから」

そういって見せてきたものは、うさぎの人形より一回り大きく人間型で、どことなく某州知事に似ているような・・・

伊織「さ、いくわよやよい、アーノルド」

やよい「うっうー!泳ぎますよー!」

・・・おめでとう!うさちゃんはしゅわちゃんに進化した!

P「だけど、これだけ人がいて全くアイドルらしく騒がれないのは、ちょっと考えものじゃないかな・・・?」

アイドルとしてではなく筋肉系としては結構注目されているようだけど。

あずさ「でも、人目を気にしないでいられるのは今だからこそなのかもしれませんね~」

P「あ、お帰りなさいあずささん・・・貴音は?」

あずさ「貴音ちゃんなら、あっちのほうで大食いに挑戦していますよ~」

P「・・・あ、あー、なんか俺お腹すいたなー、今なら大食いにも挑戦できそうだなーちょっと行ってこようかなー」

千早「空腹にしておいた方がいいと思いますよ、真と我那覇さんが食料調達に行ってますから」

それは買い物的な意味か?狩り的な意味か?

耳を澄ませば、アイドルたちの楽しそうな声が聞こえてくる。


春香「ちーはーやーちゃんっ!せっかくの海だよ、一緒に泳ご!」

千早「私はいいわ、あまり泳ぎは得意ではないから」

春香「皆と一緒だと楽しいよ、ほら、脱いで!」ビリビリビリィ!

千早「ちょ、ちょっと春香、破かないで!もう・・・」

春香「えへへっ、行こう!」



雪歩「ふえぇ・・・砂地は穴が掘りにくいですぅ・・・」

律子「そういうときは、掴むんじゃなくてえぐるように打ち込めば・・・」

雪歩「あっ、本当ですぅ!えへへ、掘れましたぁ」ズガンズガン



真「よし、次はあっちの島に行こう響!」

響「さっきのやつは手ごたえ無かったから、今度は強いのがいるといいな!」

亜美「ミキミキ水の中なのに速すぎだよぉー!」

真美「これじゃ道具でも使わないと捕まえらんないよぉ!」

美希「美希にとっては水の抵抗なんてあってないがごとくなのー!」



小鳥「さあかかってらっしゃい伊織ちゃん」ゴゴゴゴ

伊織「今日こそその右手を使わせてやるわ・・・」

やよい「うっうー!頑張ってください二人ともー!」



あずさ「うふふ、みんな仲良しで微笑ましいですね~」

P「ソウデスネ」

~夜~

俺たちは予約してあった民宿へと向かった。

あまり予算が多くないためそれほど豪華ではないが、大柄なアイドル全員でも十分泊まれるだけの部屋は確保した。

亜美「んっふっふー、まずはお約束」

真美「女風呂がのぞけるか、チェック!」

双子はそう言って、宿に着くなり走りだし民宿の壁を登ろうと・・・

P「お、おいこらストップ!入り口から入れ!」

亜美「あ、そっかー!」

真美「ごめんね兄ちゃん、ついいつもの癖で・・・」

先が思いやられる。

女性たちの部屋は広さを十分確保した大広間のようなところで、一方俺の部屋は一人部屋で狭い。

とはいえもし社長を連れてこようものなら、社長のためだけに二人部屋を用意しなければいけなかっただろうから、これで我慢だ。

P「しかし、一人になると・・・」

昼間の光景をじっくり思い出す余裕が出来るというか。

たゆんとか。ぽよんとか。

性欲を持て余す。

P「・・・ちょっとだけ・・・」ゴソゴソ

亜美「にいちゃーん!」ガラッ

P「うわぉっ!?」

真美「ん?どしたの兄ちゃん?」

P「ななななんでもないさ真美、どうしたんだい?」

真美「変な兄ちゃん・・・えっと、浜辺でBBQやるから呼んで来いってりっちゃんが」

~浜辺~

道具一式は民宿の人が貸してくださった。

浜辺に設置して、用意してきた食材を網の上にぶちまける。

何故かマンガ肉も乗っているが、何の肉か聞くのはやめておこう。

真「この肉、僕と響が近くで狩ってきたんですよ!」

P「へえ、買ってきたのか。ご苦労さま」

字が違うことには気づかないフリをする。大人ってのは自分を誤魔化してばっかりだ。

大量に用意した食材もなかなかのハイペースで消費されていく。

律子「あれ、もう飲み物が少ない・・・」

P「あ、じゃあ俺買ってくるよ。適当なのでいいだろ?」

あずさ「お酒も買ってきてくださいね~」

千早「あの・・・プロデューサー」

P「ん、どうした?」

千早「大荷物になるでしょうから、私もついていきましょうか」

P「んー、そうだな、頼むよ。本当に俺一人じゃ持ちきれなくなりそうだから」

千早からこうして申し出てくれるなんて貴重だし大変ありがたい。この前のテレビ収録から少しずつ態度が柔らかくなっているように感じる。

P(打ち解けてきてくれたってことかな・・・)

千早「プロデューサー?」

P「ああすまん、今行く」

やよい「お肉おいしいですー!」

真「まだ結構残ってるから、どんどん食べてね」


雪歩「あ、あの、美味しいですね」

貴音「ええ、野外での食事は格別な趣がありますね」


亜美「あずさお姉ちゃん、お肉とってー」

真美「真美はソーセージ!」

あずさ「え、ええ・・・」

真美「ん?どったの?」

亜美「顔色悪くない?」

あずさ「お、お酒はまだかしら~・・・って・・・」

律子「今プロデューサーが買いに行ってますよ」

あずさ「は、はやくかえってこな、こないかしら~・・・」

P「悪いな千早、荷物多く持たせちゃって」

千早「いえ、力的なことを考えればこちらのほうが合理的ですから・・・」

ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!

P「!?な、何だ今の!?」

千早「浜辺の・・・みんなのところからです!」

まずい、こんなところで何かに襲われたなんてことになったら・・・!

・・・別に暴漢だろうがエイリアンだろうが返り討ちにする気がする・・・なんだ、心配しなくていいか。

P(あいつらに対抗できるのなんて筋力系ぐらいなもんだろ・・・)

アズサ「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!」ブンッ!

伊織「ああもうめんどくさいわねっ!」ブンッ!

ドガッ!

アズサ「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!!!!」ブンッ!

伊織「くぅ・・・まだまだぁ!」ブンッ!

ドゴッ!

律子「亜美、まだなの!?」

亜美「今やってるよりっちゃん!」

帰ってきたら、あずささんと伊織が拳と拳をかちあわせていた。

何故だ。

小鳥「お、お帰りなさいプロデューサーさん!」

P「ああ音無さん、よければ現状の説明をしてくれませんかね」

小鳥「それが・・・あずささんお酒が切れたみたいで・・・」

P「・・・つまり酒が切れたら暴れ出したと。ひどいですねそれは」

小鳥「暴れる力が強くて、伊織ちゃんしか相手にできなくて・・・」

千早は俺と買い出しに行ってたから、力で対抗しかできないというわけか。

小鳥「私がやったらやりすぎちゃいますから」

なんですって?

アズサ「イ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛!!!」ブンッ!

伊織「ああもう、なんで私が相殺しなきゃいけないわけ!?こんな精密攻撃私のスタイルじゃないんだけど!」ブンッ!

ズガッ!

小鳥「体に当ててふっ飛ばしちゃったらどこに被害が行くかわからないので、相殺してるんです」

P「で、このまま両者力尽きるまで殴り合わせるんですか?」

小鳥「いえ、もうすぐ・・・」

亜美「りっちゃん、準備オッケー!」

律子「よっしゃ、伊織!5秒でいいから組んで動きを止めて!」

伊織「はいはい、人使い荒いわね本当・・・にっ!」ガシッ

亜美「いまだ、注射!」プスッチュー

アズサ「ア゛ア゛ア゛・・・ア゛・・・」

あずさ「はふぅ」ドサリ

真美「ナイス亜美!」

P「ないすあみー」

よくわかんないけどとりあえず言っておけばいいか。

落ち着いてるあずささんに酒を流し込みながら律子が説明してくれた。

律子「お酒が切れたらしくて、いきなり暴れ出したんですよ」

律子「ブレーキが外れたみたいに動きは速いし力も強いし・・・組もうとしてもすぐ外されちゃって」

律子「しょうがないから亜美に鎮静剤を打ってもらおうと思って、時間稼ぎに伊織をぶつけたんです」

律子「これからは事務所でもお酒準備しないといけませんね」

P「どうしよう突っ込みどころがいっぱいある」

貴音「プロデューサー、そのような時はどこにもつっこまないのが一番心が休まりますよ」タユン

P「そうだな!」

響「プロデューサーの目が自分のお風呂のぞこうとしてるときのハム蔵みたいになってるぞ・・・」

ハム蔵「ジュイッ!?」

響「ばれてないと思ってたのかハム蔵?」

小鳥「しかしいい連携でしたね、あずささんに力で対抗した伊織ちゃんと家が医者で鎮静剤を持ってる亜美ちゃん、この二人ならまた何かあっても対処できますよ」

律子「そうですね・・・はっ、今いいこと思いつきました!すいません、ちょっと社長に電話してきます!」タッタッタッ

そういって向こうへ走っていく律子。

なんだろう、大アイドル養成ギブスとか注文するんだろうか。

~女風呂~

春香「お風呂すごくいい感じだね~」

伊織「これじゃ大浴場じゃなくて小浴場に改めたほうがいいわね」



雪歩「うぅ、お風呂がしみるよぉ」

真「ちゃんと日焼け止め塗ったのにね」



あずさ「あら、律子さんなんだか嬉しそうですね」

律子「あ、わかります?」

あずさ「なにかいいことあったんですか?」

律子「ええ・・・あずささんにももうすぐわかりますよ・・・っと、そういえば・・・」

律子「改めてこうしてみると、あずささん・・・胸おっきいですね・・・」

あずさ「あらあら、律子さんだって結構じゃないですか~」

律子「あはは、戦うときは必要ないですけど、やっぱり私も女ですから、無くてもいいと言えばうそになりますけど・・・」

千早「・・・くっ」



雪歩「貴音さんのもおっきい・・・それに今は私たちのと違って柔らかそうですね・・・」

貴音「興味があるなら触ってみますか、雪歩?」

雪歩「ふええ!?い、いやあのその・・・」

貴音「ふふ、冗談ですよ」

~壁1枚隔てて男風呂~

P(全部聞こえてるっつーの!)モンモン

P(他の奴らはいいとして、貴音・・・)ムクムクッ

P(おっと沈まれ息子よ、流石にマズイだろ)

『たゆんっ』

P(うっ)ムクリッ

『ぽよんっ』

P(ううっ)ムクムクムクムク

テッテレ!テレレレッテレー!ジャン!

p『ヤア』ギンギン

P「元気だなぁ息子よ、俺はうれしいぞ」

しかし壁1枚隔てて裸貴音がいると考えると正直辛抱たまらんです。

P「・・・ちょっとだけ・・・」ゴソゴソ

亜美「にいちゃーん!」

P「うわぉっ!?」

真美「ん?どしたの兄ちゃん?」

P「い、いきなり声をかけてくるなよ!誰か他に居たらどうするんだ!」

亜美「そんなのいないよ・・・あ、ひょっとして・・・んっふっふー」

P「な、なんだよ」

真美「ひょっとして真美をのぞこうとしてた?いやーん!兄ちゃんのえっちー!」

P「いやそれはない」

真美「うっ・・・マジトーンだよ・・・ちょっとショックかも」

亜美「このいくじなしー!」

はっはっは何とでも言え、俺は筋肉に情欲は抱かん。

ヒューーーポチャン

P「ん?何か風呂に落ちてきた・・・」

貴音「あの、プロデューサー」

P「んはいっ!なんだ貴音っ!?」

貴音「申し訳ありませんが、先ほど使っていた身体を洗うすぽんじが手を滑らせてそちらへ飛んで行ってしまったのですが・・・」

P「あ、ああわかった、投げ返せばいいんだな!」

貴音「よろしくお願いします」

ええい何ドキドキしてんだ俺は、中学生か!

湯は透明なのでスポンジはすぐ見つかった。急いで拾い、投げ返・・・

・・・貴音のスポンジ・・・今さっきまであの柔肌に・・・

P「・・・ゴクリ」

ゴクリじゃねーよ!早く返せよ!

貴音「見つかりましたか?」

P「あ、ああ今投げ返すから!」

貴音「お早めにお願いします・・・まだ胸までしか洗っておりませんので」

胸までは洗ったんだな!

天使『一刻も早く返しなさい、プロデューサーがアイドルを困らせてはいけません』

悪魔『なにいってんだよ、これはご褒美だって!いつも頑張ってるプロデューサーに一時のプレゼントだよ!』

p『いいから俺に渡せよ』

P(うるさい!)

脳内で勝手に会議が進行してしまった。結論が出ないので俺も返すに返せない状況に・・・

貴音「・・・おや、残念ながら時間切れのようです」

時間切れ?と思った瞬間右手のスポンジがボンッと音を立てて燃え尽きた。

P「あつっ!なんじゃこりゃ!」

亜美「ほらひっかかったー!やっぱお姫ちんのこうかはばつぐんだ!」

真美「真美たちの得意分野はこういう工作だからね!思い知ったか!」

貴音「ですからお早めにと言いましたのに・・・ふふ」

つまり、グルになって騙されたということ・・・は、はずかしいいいいい!!!

その後、みんなは部屋に帰って仲間と語らったり、遊んだりしていた。

~女部屋~

春香「風、気持ちいいね」

千早「そうね」

春香「ねえ、千早ちゃんはこんなふうにみんなで旅行したりするの苦手?」

千早「・・・わからない。家族では・・・いえ、歌の仕事がもらえないのは私の実力のせいだと思うの。今は遊ぶよりレッスンのほうが大切だと思えるから」

春香「ん・・・」

千早「・・・でも、こうやって静かに波の音を聞くのは嫌いじゃないわね」

春香「うん、そっか・・・」

~男部屋~

あずさ「はい、かんぱ~い!」

P「って、何度目ですか・・・」

あずさ「なんどでもいいんですよ~うふふ~」

律子「まあ、飲ませておく方がいいってわかりましたから」

あずさ「ええ・・・迷惑かけたみたいですみませんでした・・・」

小鳥「いえいえ、動けるうちに動かなきゃもったいないですよ」

多少記憶は残っているらしいが、あの状態になると自制が効かないようだ。

ところで男の部屋に女性が三人、しかも二人は酒を飲んでいると来れば普通はかなりのチャンスであるはずだが、我々に限ってはそうはならない。

というか、今日はもう自己嫌悪でたとえ貴音が来ようとも変な気は起こさないだろう。

ちなみに風呂場での件は亜美真美貴音しか把握していないようだった。

P「しかしまあ、成行きとはいえこうして親睦も深められたし、みんなの普段見ない一面も見れたからよかったかもな」

律子「そうですね、でも、私これからガンガン行きますよ、見ててください!」

あずさ小鳥「律子さん、がんばってー!」

~夜、女部屋~

響「zzz」

美希「おにぎり・・・zzz」


春香「・・・ねえ千早ちゃん、起きてる?」

千早「ええ、起きてるわ」

春香「今日楽しかったね、なんだか修学旅行みたいで」

真「うんうん、来年も来れたらいいよね!」

春香「うん!ねえ、来年の私たちってどうなってるのかな?」

真「うーん、やっぱり仕事も増えて、レギュラー番組とか持っちゃったりして・・・」

千早「歌の仕事が増えたらいいわね・・・」

春香「増えるよきっと、ライブやったりCD出せたり!」

真「年末の格闘番組にゲスト枠で出場しちゃったり!」

伊織「あんたたちはお気楽ねぇ、もっと現実を見なさいよ」

伊織「律子はともかく、いまだに扉も一人で開けられないあのプロデューサーよ?期待どころか会社の存続すら怪しいわ」

春香「そっかな?一生懸命頑張ってると思うけど」

真「この前は9階までの階段のタイムアタックにも挑戦してたよ」

伊織「はあ・・・まあそんなプロデューサーだからこそ、私たちみんなで支えていかないとね」

真「プロデューサーを担いでビルを登るとか?」

伊織「馬鹿じゃないの?精神的な意味よ」

春香「でも、いつか本当にプロデューサーが頑張ってお仕事一杯とってきてくれたら、みんな揃ってこんな旅行とかできなくなっちゃうのかな・・・?」

真「そうなるのかな・・・」

伊織「・・・馬鹿ね、そういうことはなってから考えなさいよ」

春香「えへへ、そうだね・・・じゃ、おやすみなさい」



春香(アイドルになって、ステージの上でいっぱいの観客の前でいっぱい歌って・・・)

春香(・・・楽しいんだろうなあ・・・!)

~翌日、事務所~

美希「ただいまなのー!」

亜美「わー、クーラー直ってる!」

真美「すずしー!」

社長「うむ、さっき修理が終わったんだよ」

P「あ、社長、ただいま帰りました!」

社長「うむ、少しは君も鍛えられたかね?なんなら私と腕相撲で力試しでも」

P「いえいえ結構ですとんでもない!あ、これお土産です」

社長「おお!これはすまんね・・・あ、いやその前に・・・」



社長「うおっほん!律子君、君が出先から計画してくれた新ユニット企画『竜宮小町』だが・・・」

社長「来週から正式に始動することが決定したよ、おめでとう!」

律子「ありがとうございます!」

皆「・・・『竜宮小町』?」

次回のTHE iDOLM@SCLETERはー?

突然ですがここでクイズです!

今予告をしてるのは亜美でしょうか、それとも真美でしょうかー?

めっちゃ気になる正解は、大胸筋に確認よろよろ→!

次回、『先に増えるという筋肉』を

お楽しみにー!

という感じで五話おしまいです
筋肉じゃないからNOMAKEにしませんでしたが、アルコールと鎮静剤は絶対に一緒に使ってはいけません
あと医者の娘が注射器を持ち歩いていることもありません
ハム蔵大紳士
小鳥さんの出番増量中

THE iDOLM@SCLETERで検索引っかからなかったから使ったけど似た名前のついたSSあったんですね

以下5話考えてる間に降りてきた別の話

それは、765高校で始まる熱血スポーツ物語――

雪歩「うぅ、アイドルなんてなれないよぉ・・・」

――恥ずかしいけど目立ちたい――萩原雪歩

美希「美希の眠りを妨げるものは何人たりとも許さないの・・・」

――天才エース――星井美希

貴音「私の愛するらぁめんを侮辱するとは許しません!バスケで勝負です!」

律子「なんで!?」

――熱血キャプテン――四条貴音

――メガネの副部長――秋月律子

響「いずれナンバーワンPGと呼ばせて見せるさ・・・自分、完璧だからな」

――小柄なマッチメイカー――我那覇響

千早「巨乳に、なりたいです・・・」

律子「バスケは!?」

――中学MVP――如月千早

そして立ちふさがる数多の敵――

きらり「にょわー☆きらりをぬけるかにぃ?」

蘭子「絶望の軌跡を目の当たりにせよ!(いきます、シュート!)」

幸子「要チェックしてください!ボクの可愛さを!」

菜々「ヒュー・・・ヒュー・・・」

瑞樹「日頃の運動不足ね、わかるわ」



THE iM@SL@MDUNK

絶対やりません

真「バスケットはお好きですか?」

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