注意、このSSは東方projectとメタルギアソリッドの二次創作です。
キャラ崩壊や誤字脱字、設定の無視や追加もされています。
このSSでのスネークさんは、デイビットやプリスキンでお馴染みのソリッドさんです。
(性格面ではビッグボスに近いです)
更新がとてつもなく遅いです。(一週間に一度、あるかないか)
これらのことが許せない、耐えられない方は直ぐに戻ることをお勧めします。
―メリルの結婚式も終わり、スネークは今、旧フィランソロピーの本部で倉庫の整理中―
オタコン「スネーク、それはそっちで頼むよ。」
スネーク「ああ、分かった。にしても、すごい量だな。」
スネークの目の前には、大量のダンボールに詰め込まれた機材やら書類やらが散乱している。
整理を始めてからかれこれ二時間経つが、なかなか片付かない。
オタコン「まあね、あの頃は整理所じゃなかったからね。」
また一つ、また一つとダンボールを運んでいる中、スネークの視界に何かが映る。
スネーク「ん?あれは······。」
オタコン「どうしたんだい?」
スネーク「いや、懐かしい物を見つけてな。」
スネークが見せてきたのは、六センチばかり先が欠けたCQCナイフだった。
オタコン「これが、どうかした?」
スネーク「オタコン覚えてないのか?ほら、俺が日本に行った時の······。」
―除染シェルプラント(MGS2)での一件の後からしばらく経ったある日旧フィランソロピー本部にて―
オタコン「スネーク。」
スネーク「ん?オタコンどうかしたか?」
オタコン「昨日の夜に核エネルギーが観測されたんだ。」
スネーク「核エネルギー?どの程度だ?」
オタコン「原子力発電所レベルだったよ。発電所にもよるけどね。」
スネーク「どこの国だ?」
オタコン「日本だよ 。」
スネーク「なら原子力発電所の一つや二つあってもおかしい事でもないだろう?」
オタコン「いや、それが、一致しないんだ。」
スネーク「一致しない?」
オタコン「うん。日本にある原子力発電所の場所とね。
それに、そのエネルギーが観測されたのは、海もなければ大きな川もない、都会からも離れた山奥なんだ。」
スネーク「原子力発電所を建てるにはお世辞にも向いているとは言えない場所だな。」
スネーク「もしそれが核実験による物だって言う可能性は?」
オタコン「もしそうだったら、愛国者達が関係してるかもね。」
オタコン「ただでさえ、日本は『核の3原則』まであるみたいだし。」
スネーク「『持たない、作らない、持ち込ませない』だったか?でも何故そんな国が核兵器を?」
オタコン「スネーク、それは分からない。もしかしたら、核とは無縁の安全的なものかもしれないし。」
オタコン「全ては愛国者達による独断で、偶然日本に白羽の矢が立っただけかもしれない。だからこの先のことは······
スネーク「俺に調べて来いってことか······
オタコン「まあ······、そうなるね。」
スネーク「それで、作戦の概要は?」
オタコン「ありがとう、スネーク。」
スネーク「オタコン、俺はまだ何もしてないぞ//」
オタコン「まず目的なんだけど、〈観測された核エネルギーの原因とされる物の発見と証拠写真の撮影〉だね。」
スネーク「証拠写真の撮影か、あまりいい思いでがないな。」
オタコン「それで多分この作戦で一番厄介なのがバリアだ。」
スネーク「バリア?」
オタコン「そうなんだ。昨日観測されて直ぐにUAV(軍用のカメラ着きラジコンみたいなもの)をその場所に飛ばしたんだ。」
スネーク「やけに行動が早いな。」
オタコン「まあ、場所が場所だしね。」
スネーク「でどうだったんだ?」
オタコン「それほど硬いと言うことでもなかったよ。UAVに着けていた45ACP弾一発でピンポン玉位の穴が簡単に空いたからね。」
スネーク「でもなんでそれが厄介なんだ?」
オタコン「実は当初は不可視化とレーダーに写らないように改造したスニーキングスーツで降下してもらおうと思ってたんだけど。」
オタコン「バリアのせいでそれができないんだ。」
スネーク「なら、飛行機で突っ込むのはどうだ?」
オタコン「飛行機で······突っ込む······」
―三日後―
オタコン「スネーク、準備はいいかい?」
スネーク「ああ、『今は』良好だ。」
スネーク「まあ、なあに夕食には帰る。」
―スネークは今、カプセルのようなものに入り、重力による自由落下をしているのだが、妙な音がする。
何やら金属がぶつかり合う音、軋む音と、様々だった。―
―案の定、バリアにぶつかった瞬間、その衝撃で機体が大きく凹んでしまった。―
―挙げ句のはてには、地面から6メートル程の高度のところで、機体が空中分解し、スネークは空中に投げ出された。―
スネーク「ウガァッ――」
―取り敢えずスネークは着地に成功したが······
スネーク「またか、落下の衝撃でステルス迷彩が壊れた···。」
スネーク「な、無線機まで···。」
スネーク「チッ、進むしかないか。」
スネーク「にしてもなんだこの枝分かれのしていない緑の木々は?」
スネーク「オタコンが読んでいた本で見たことがあるような気がするな、確か輝夜だったか?」
スネーク「多分挿し絵も同じだったからこの植物は輝夜に違いないな。」
―スネークが進みはじめてからしばらくすると、何やら大きな建物があった。―
スネーク「ん?こんな所に建物が?ここに何かあるかもしれないな。」
―スネークは門をすぐ見つける事が出来たが、そこには警備と思わしき女兵士がいた。
警備を偽装したかったのか、学校の制服のようなブレザーとバニーガールのような耳を身に着けながら門の前をせっせと掃除している。―
スネーク(仕方ない。少し、『教えて』もらうか。)
―スネークは、そう判断して近くにあった手頃なサイズの石ころを手に取り、女兵士の注意を逸らすために、自分自身とは向こう側に投げた。―
―「コトッ」っとスネークが投げた石ころが音をたてる。スネークのもくろみ通り、女兵士の注意がその石ころの方へ散ったのを見計らい、スネークは飛び出して叫んだ。―
スネーク「動くな!」
スネーク「両手をあげろ!!」
―女兵士が黙りながらゆっくり手を上げる。女兵士が持っている箒が武器になるのを察して、スネークが続けて言う。―
スネーク「箒を捨てろ!!」
女兵士「······。」
―女兵士がまた黙ったまま箒を捨てようとする。箒を自分の近くに置こうとしたのを見て、スネークは再三叫ぶ。―
スネーク「違う!!もっと遠くにだ、林の中に捨てろ!」
女兵士「ッ!······。」
―女兵士は少し驚いた様子を見せるが、また黙りこくって箒を林の中に投げ込んだ。―
スネーク「お前に今から質問する。ここはどこだ?」
女兵士「私には師匠と姫様に頂いた『鈴仙・優曇華院・イナバ』という名前がある!」
―女兵士、鈴仙・優曇華院・イナバはやけにむきになった様に言った。―
スネーク(師匠?姫様?レイセン・ウドンゲイン・イナバ?何かの隠語かコードネームの類いか?)
スネーク「なら、レイセン、質問する。ここは何処だ?」
鈴仙「ここは、迷いの竹林。」
スネーク(迷いのチクリン?迷いの森見たいな物か。)
鈴仙「お前の目的は何だ!誰の差し金だ!」
スネーク「俺にもイロコィ・プリスキンという名前があるんだがな。」
鈴仙「······。プリスキン、目的は?誰の差し金だ?姫様と師匠の暗殺か?月か?」
スネーク(月?誰かが師匠と姫様を殺そうとしているのか?ここは、味方に成りすましてもう少し探った方がいいな。)
スネーク「この建物は?」
鈴仙「······。」(行動が微かに挙動不審です。ここは、身柄を拘束して師匠に相談した方が······。)
スネーク「答えろ!!!」
鈴仙「セーフティーが掛かっている。素人か?」
スネーク「俺はこの道数十年のベテランだ。そんなわけが······
―『そんなわけがない』と解っていてもスネークは反射的に相手から自分の銃に目が移った。
その瞬間、スネークの視界に強烈な閃光が走った。反射的に体を傾けたが、その強烈な閃光はスネークの左胸、御守りにと着けていた父親であり宿敵だったビッグボスのCQCナイフを掠めた。―
スネーク「――ッ!」
―そして絶え間なく追撃の二発目が右太ももに命中する。体を襲う激痛にスネークは気絶した。―
鈴仙「バァン・・・。よくそれで数十年もやれたもんですね。」
―そして、時はまた戻って現在。旧フィランソロピー本部の倉庫にて―
スネーク「······ということがあってな。」
オタコン「あの作戦でそんなことがあったんだ。あのときは悪かったよ。」
スネーク「別に謝らなくていい。過ぎたことを一から十まで掘り返すのは好きじゃないからな。」
―オタコンが急に何か思い出したように聞く。―
オタコン「スネーク、あの作戦の時、ステルス迷彩と一緒に無線機が故障したって言ってたよね。」
スネーク「ああ、そうだったが。」
オタコン「あの無線機を誰が直したんだい?それに、無線機が直るまで君がどうやって過ごしたのかのにも興味があるよ。」
スネーク「それはだな、記憶が確かじゃないが······
―先程の鈴仙の一件が終わった後、場所は不明―
スネーク「······ん···。何処だここは?」
―スネークが目を覚ますとそこはアパートの一室ほどの広さの場所だった。スネークは起き上がろうとしたが、
全身を鎖で固く拘束されており動かない。―
―スネークが鎖から抜け出そうともがいていると、「サッ」と扉が開く。入ってきたのは、鈴仙と赤と青の服を身に付けた白髪の女だった。―
スネーク(さっきの女、鈴仙と···もう一人は誰だ?服装的に衛生兵か?)
―スネークが一人思考を巡らせる中、衛生兵は落ち着いた調子で話始める。―
衛生兵?「目が覚めたかしら?」
スネーク「残念ながらな······。」(厄介な事になってしまったな······。)
衛生兵?「貴方、名前は?」
スネーク「い、イロコィ···プリスキン···。」(偽名でいいか。)
―急に衛生兵がスネークを威圧する様に言う―
衛生兵?「偽名はいいわ、本名を言いなさい。」
スネーク「!?」(心が読めるのか?この女。)
衛生兵?(カマをかけただけなのにね。)
衛生兵?「早く言った方が身のためよ。私も余り手荒な真似はしたくないのよ。」
スネーク「俺の名前はイロコィ・プリスキンだ。」
衛生兵?「分かってないみたいね、鈴仙、ちょっと右腕を押さえてて。」
鈴仙「は、はい···。」
―鈴仙がスネークの右腕を押さえつける。衛生兵は右手の人差し指、正確には皮膚と爪の間にあてる。―
スネーク「わ、分かった。言う···、言う····。」(相手は本気か、仕方ない。)
衛生兵?「それでいいのよ。」
スネーク「俺の本名は、ハル・エメリッヒだ。」(悪いオタコン、少し名前を借りる。)
衛生兵?「ハル・エメリッヒ···。」
衛生兵?「じゃあハル、貴方は何者?貴方の目的は?」
スネーク「俺はお前達の敵ではない。目的は···ここを守りに来た。」(取り敢えず、味方に成って色々調べた方がいいな。)
衛生兵?「本当に?」
スネーク「ああ本当だ。嘘は一切ついていない。」(嘘はな。)
衛生兵?「鈴仙、ハルを押さえて。」
鈴仙「あ、分かりました···。」
―スネークの体の中を耐え難い痛みが暴れまわる。神経を直接抉られる様な痛みの中、スネークは必死に耐える。
やがて、針が離される。実際は30秒程だったが、スネークには何よりも長く感じられた。―
衛生兵?「私は八意永琳。ハル······、もし嘘だったら、もっと酷いわよ。」
スネーク「はぁはぁ······。」(シャドーモセス以来だな、拷問は。ヤゴコロ・エイリン?恐ろしい女だな。)
永琳「鈴仙、もういいわ。鎖を解いて、治療してあげなさい。一応、注意しておくのよ。」
―そう言って、赤と青の服を身に付けた白髪の女、八意永琳は部屋から出て行った。―
鈴仙「は、ハルさん?」
―先程の鈴仙とは似ても似つかない、オドオドとした鈴仙にスネークは戸惑いながらも答える。―
スネーク「な、何だ?」
鈴仙「あの···、鎖を外しますからその···、失礼します···。//」
スネーク「ああ」(多重人格者なのか?鈴仙は。)
―鎖が解けたので、スネークは立ち上がろうとするが、右足に痛みが走る。―
スネーク「ァ"······」
鈴仙「あ、ちょっと待って下さい。今、肩を借しますから。」
―スネークは鈴仙に肩を借りつつ、ゆっくり歩く。―
スネーク(女にいとも容易く助けられるのは心地よい物じゃないな。)
鈴仙「あの、ハルさん大丈夫ですか?」
スネーク「何がだ?」
鈴仙「その怪我、それにさっきの······。」
スネーク「別に気にしてない。過ぎた事を今更言う気もない。それに、もし俺が逆の立場だったらそうしてたかもしれん。俺は拷問が好きではないがな。」(この女、本当にさっきの鈴仙か?)
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