クリスタ「私ね、昨日トイレで用を足してたらさ」
エレン「おう」
アルミン「えっ!?」
ユミル「ちょっと静かにしろ」
クリスタ「何か視線を感じるなぁ・・・と思って周りを見渡したんだって」
エレン「それで?」
クリスタ「上の隙間を見ても何もないし・・・それで下の隙間を見てみたらね」
アルミン「うん・・」
クリスタ「私の方を光で反射した両目がジーッと見つめていたんだって」
アルミン「うわっ・・・」
ユミル「くそっ!覗きかよ・・ライナーか!?」
エレン「幽霊だろ」
クリスタ「私はもう思わず叫んでね・・・怖かったな・・」
ユミル「ライナーの野郎をぶっ飛ばしてくる!」
アルミン「ちょっと待ってよ。クリスタは誰だか分かったのかい?」
クリスタ「分かんないんだ・・・でも、とにかく犯人を捕まえて欲しい」
エレン「だから、幽霊だろ」
ユミル「エレンは黙ってろ」
アルミン「幽霊よりライナーを疑った方がまだ現実的でしょ?」
エレン「そうかぁ・・・?」
ユミル「それより、クリスタはその他にこんなことあったりしたか?」
クリスタ「無いんだよね・・・」
アルミン「じゃあ、これから始まるのかもね・・・」
クリスタ「えっ!?」
ユミル「大丈夫だ。これからは私も付いていてやるから」
クリスタ「ありがと」
アルミン「じゃ、僕らでトイレのほうで調べてみる?」
ユミル「そうだな、悪いが女子トイレで一緒に証拠探しと行くか」
エレン「なんか嫌だな」
クリスタ「犯人見つけてくれたら、何かお礼するよ」
ユミル「全力でがんばろう」
アルミン「うん。僕らとクリスタの為に」
エレン「はぁ・・・こういうの関わりたくないんだよな・・・」
クリスタ「お願いだよ!エレンも手伝って!」
~女子トイレ~
アルミン「何もないね・・・」
クリスタ「というか、ここに寝そべって覗くなんてね・・・」
ユミル「きたねえな・・」
エレン「おい、もう行こうぜ・・」
クリスタ「待って、もうちょっと探そうよ」
エレン「俺はこんな居心地悪いとこいたくねえよ・・・」
アルミン「それは僕もだけど我慢してよ」
ユミル「そうだ。クリスタのためだ」
エレン「・・・はぁ・・・・・早く部屋に戻りてえな」
ユミル「一人でも捜索人数は多い方がいいんだよ」
エレン「じゃあ他の奴誘え」
ユミル「クリスタの気持ち考えろ。悩みに悩んだ結果お前らに頼んだんだぞ。これ以上は他言無用だ」
クリスタ「本当にお願い!これ以上は怖くて訓練どころじゃなくなるもん・・・」
エレン「はぁ・・・わかったよ・・」
アルミン「うん。エレンがんばろ!」
エレン「って!・・・っうわ!?」
ユミル「エレンどうした!?」
エレン「見てみろ!血が!?」
クリスタ「あ、あー・・・」
ユミル「なんというか・・・」
アルミン「これはね女の子が」
ユミル「言うな!(多分、流す時はねたりしたんだろうな・・・)」
エレン「なんだよ!?」
クリスタ「女の子の身体の秘密だよ」
ユミル「エレンの知るようなことじゃねえよ」
エレン「そういえば、排水口に長い髪が詰まってるぞ?」
アルミン「今週の掃除当番は誰かな?」
ユミル「・・・・・すまん」
クリスタ「ユーミール!!」
エレン「掃除くらいしろよな」
ユミル「なんだよ!?私の批評をしに女子トイレ来たわけじゃねえだろ!」
アルミン「あ、そうだったね!じゃあ次は誰かに聞いて回る?」
エレン「にしても、女子の長い髪ってなんか気味悪いよな」
ユミル「だな。掃除しなきゃな」
アルミン「というか、クリスタの使ってたトイレの隣さ、詰まってるね」
ユミル「ん?本当だな・・・」
クリスタ「誰か紙でも使い過ぎたのかな?」
ユミル「はぁ・・・無駄な仕事増やしやがって・・」
クリスタ「さっ!アルミンの言った通り、聞き周りをしよう」
~ライナーの供述~
ライナー「は!?知らんぞ!?俺は女子トイレなんか入ったことねえ!」
ユミル「てめえが犯人だろ!」
ライナー「その時間はベルトルトと一緒にいた」
ユミル「ならベルトルさんも共犯だ」
ライナー「無茶苦茶だ!一緒に備品を運んでたんだよ!それは教官が知ってる!」
ユミル「ホントだろうな?」
ライナー「疑うなら、聞いてみろ!」
~サシャに聞いてみたら~
サシャ「知らないですよ?」
アルミン「誰か怪しい奴が入ってくの見てないかい?」
サシャ「そういえば、トイレに入っていく見知らぬ女性を見ました!」
アルミン「へぇ。どんな感じの人だった?」
サシャ「黒髪の女性でしたね」
アルミン「つまり・・・ミカサ、ミーナ、ユミル、多々・・・か」
サシャ「お探しの方ですか?」
アルミン「でも、男でも桂さえかぶれば、どうにでもなるか・・・うーん・・」
サシャ「??」
~男子集合させ~
エレン「ということで、覗き魔共。荷物を探させてもらうぞ」
ジャン「なんでもう犯人扱いなんだよ!?」
ベルトルト「僕はその時は教官と一緒だったよ」
エレン「よし、ベルトルトは行ってよし。そして後でトランプしようぜ」
コニー「俺の荷物はこれだ」
エレン「よし、コニーは行ってよし。そして、後でトランプしようぜ」
ジャン「早くしろ。俺の荷物を見て早く釈放させろ」
エレン「ん、ないな」
マルコ「僕の荷物は少ないけど・・・」
エレン「よし、マルコ行っていいぞ。そして、後でトランプしようぜ」
ジャン「・・・・・」
エレン「はい次ー!」
~調べた結果~
アルミン「男子のベッド周りも調べさせてもらったけど桂はなかった」
ユミル「一番の犯罪人ライナーは無罪だった」
クリスタ「やっぱり・・・女子なのかな」
ユミル「なんか疑いたくねえが、それしかねえか」
アルミン「そういうレズって言う人はいるんだね」
エレン「気色悪いな・・・もう、ユミル達でやってくれ。気分が優れん」
ユミル「それは偏見だ。男を好きな男だっている。女だって女を好きな奴だっている。それを偏見して気持ち悪くなったとかな・・・」
クリスタ「もう1回、女子トイレ探しに行こう?また覗きをしてるかもしれないし」
アルミン「現行犯逮捕だね」
エレン「あそこはもう辞めにしないか?俺は鳥肌が止まらないんだ」
ユミル「だーかーら!クリスタの一大事なんだよ」
エレン「俺はそこに居て見られてると思うと気が気でないんだよ!」
アルミン「そりゃ僕だって同じだから」
ユミル「大丈夫だ。私もクリスタも事情が分かっていれてるんだ」
クリスタ「お願いだよ!エレン・・・」
エレン「わ、わかった・・・これで最後だからな・・」
~女子トイレ~
アルミン「ここの下は10cmくらいの隙間と上は30cmくらいで・・・うん。確かに下から覗いたら十分すべてが見えるね」
クリスタ「私ね、足音を感じ取れなかったんだ」
ユミル「あっ!分かった!!」
アルミン「ユミル分かったのかい!?」
ユミル「いや、犯人は分からんが犯行方法は分かったんだ」
アルミン「ん、いいよ。教えて」
ユミル「犯人はやはり男だ」
アルミン「どうしてだい?」
ユミル「サシャと言う見知らぬ女性というのは、女装した男。だから見知らぬ女性と言った」
クリスタ「なるほど」
アルミン「でも女性なんて・・・」
ユミル「服装はみんな同じだ。だから問題はないだろう」
アルミン「違うよ。髪の毛の方だよ」
ユミル「簡単だ。それを今から推理と一緒に教えてやろう」
クリスタ「うん」
まずは女装し何気なく女子トイレへ入る。
女の姿ならまず疑われないだろう
そして、クリスタの入った隣のトイレへ入り待機
あらかじめ、クリスタがトイレへ行くとこを確認しといたのだろう
で、クリスタがトイレへ入り犯行開始
犯人は覗いた
そして、クリスタに見つかった
瞬間、また隣のトイレへ足音たてずに逃げ込んだ
クリスタは驚いてその場から逃げ出した
アルミン「まあこれなら全てのことに合点がいくね」
クリスタ「うん、そうだね・・・」
そしてここからだ。
犯人はその髪をそのトイレへ流したんだ
アルミン「そうなの?」
クリスタ「あそこに、ぷちゅぽんがあるから、1回戻してみる?」
ユミル「流すなよ?」
アルミン「わかってるって!証拠を流すわけ無いでしょ」
ぶちゅ!ぽんっ
ごぼごぼ・・・
クリスタ「あっ!」
ユミル「ほらな。」
アルミン「ホントだ。たくさん黒髪が詰まってたんだ」
クリスタ「わかった!それで詰まっちゃったから、流れなかった髪の毛は」
ユミル「そう!それはエレンが見つけた大量の排水口のとこ溜まった髪の毛さ。何気なく置いといたんだんだな」
アルミン「おお!凄いね!繋がった!」
クリスタ「ユミルすごい!」
ユミル「だろ!?で、次は犯人なんだが」
エレン「馬鹿だろ?お前ら」
クリスタ「えっ!?」
エレン「そんなわけねえだろ」
ユミル「はぁ!?」
アルミン「いや、エレン?ユミルの言ったのが正解だと思うよ」
エレン「幽霊の仕業だ」
ユミル「お前はまだそんなことを・・・」
アルミン「あのね、幽霊なんて存在しないんだよ」
エレン「お前らにはこの部屋の気持ち悪い感じがわからないのか?」
クリスタ「それは居心地がわるいだけで・・・」
エレン「ダメだ・・本当に気持ち悪い・・・・」
ユミル「お前なぁ!真面目に考えろ!!」
エレン「お前こそ、真面目に考えろ」
ユミル「は?」
エレン「クリスタはここで覗かれたんだろ?」
クリスタ「うん・・・」
エレン「言ったよな?両目でって?」
クリスタ「それは確かなことだよ!光に反射しててよく覚えてるし、嘘はついてない!!」
ユミル「それがどうしたんだよ!?」
アルミン「目が光ってるだけで幽霊の仕業しちゃうのは、おかしいかと・・・」
エレン「じゃあ、どうやって覗いたんだ?」
ユミル「何回も言ってるだろ。寝っ転がって、この下の隙間から覗いたって!」
エレン「両目で、どう覗くんだよ・・・?」
クリスタ「え・・どういうこと?」
エレン「実際に自分が覗いてみたと考えろよ」
ユミル「・・・あ、あれ・・・・・?」
エレン「寝っ転がって見たとしたら、横向きで片目しか見えないはずだろ?」
アルミン「・・・・そういえば・・・」
エレン「確かに両目で覗かれたんだろ?」
クリスタ「・・・・・・うん・・・」
エレン「逆立ちか?無理だ、音を立てず、ましてやこの10cmの隙間だ」
ユミル「お、おい・・・冗談だろ?クリスタ・・・?本当は片目しか見えなかったろ?」
クリスタ「・・・・・」ガクブル
エレン「つか、お前らは気付いてないのか?」
ユミル「な、何をだ・・・?」
エレン「さっきから、掃除道具倉庫の下の隙間から2つの光が
おわり
だから言っただろ、ずっと見られてると思うと気が気でないって
一応、まとめとして
サシャの見た、見知らぬ黒髪の女性は幽霊
隣のトイレに詰まってた髪の毛はその女性の幽霊のもの
排水口の髪の毛はユミル掃除しろよな!ってこと
そして下の10cmの隙間から両目覗いたの犯人は、
顔の上半分かない霊ということ
このSSまとめへのコメント
ホラー作品か。進撃でホラーは少なくないからね。そして面白かった。
こ、こえぇ……!
あの世界だったら巨人に食われたやつの怨念とか溜まりに溜まってそうだよな
そして推理はユミル様じゃなくアルミンがした方がよかったんじゃないかとはちょっと思った。面白かったよー。
最後の最後でww
ゲスミン「鏡で覗けばよかったをじゃ?」