ユミル「くっそ~やっちまった…」ベルトルト「…すまない」(113)



ユミル「…は?」

ベルトルト「えっ…」

ユミル「いや、別にお前に言ったわけじゃない」

ベルトルト「じゃぁ、どういう意味?」

ユミル「そのうち分かる」

ユミル「多分、すぐに分かっちまう…」


ユミル「今の状況を確認する」

ベルトルト「うん」

ユミル「ここはどこだ?」


ベルトルト「ここはウォールマリアの」

ユミル「壁の上」


ベルトルト「うん、そうだね」

ユミル「まぁ、正確には…『シガンシナ区の開閉門の上』の方が正しい気がするが…」

ベルトルト「どうせ同じ意味なんだから、気にしなくていいよ」

ユミル「そうだな」


ベルトルト「…で、ライナーは今この地区で水と食料を調達しに行ってくれている」

ユミル「あぁ、ありがたい」


ユミル「水はすぐに見つかるだろうが、食糧はなぁ…」

ユミル「長期保存が利く野戦糧食か、酵母付きの備蓄用食料が見つかればいいんだが…」


ベルトルト「誰も知らない」

ベルトルト「ここに、食糧があるのかどうかなんて…」

ユミル「だな。最悪、そこらをうろうろしている元家畜に手を出すか…鶏とか兎とかな」

ベルトルト「!?」


ベルトルト「こ、怖いこと言うね…」

ユミル「…怖い?何が怖いんだ?壁を2回もぶっ壊しといて、怖いも何もないもんだ!」

ユミル「超大型巨人さんともあろうお方が、小動物一匹殺せない…なんて言わないよな?」


ベルトルト「…やめろよ、ユミル」

ベルトルト「そんな言い方」


ユミル「意地悪な言い回しだったか?」

ユミル「ただの軽口だよ。聞き流してくれ」

ユミル「前から知っていたが、お前そんなデカい図体してるってのに、心は繊細だよな」

ベルトルト「…」


ユミル「おっ!…良いタイミングだ」

ユミル「この壁の真下に、野生化した鶏が見えた!ちょっと捕まえてくる」

ベルトルト「いや、待って!僕が捕まえてくるから…ユミルはここでじっとしていて」

ユミル「何でだ?」

ベルトルト「まだ巨人になれないんじゃない?体力の問題で…」

ユミル「あ!…あぁ、そうだった…危なかった…」フゥー


ベルトルト「巨人化するつもりで安易に壁から飛び降りて墜落死とか、本当にやめてよ…」ハァ…



~30分後~



ベルトルト「つ…捕まえてきたよ…」ハァ…ハァ…

ユミル「ご苦労さん!時間かかったな」ペラッ……ペラッ…


ベルトルト「ねぇ、何してるの?」


ユミル「エロ本を見つけた」


ベルトルト「は?」


ユミル「説明は後だ。まず、その小脇に抱えている鶏を吊るそうか…この緑の紐は?」

ベルトルト「これのこと?壁を伝って伸びていた細い蔦を束ねて編んで、紐状にしたんだ」

ベルトルト「こうやって鶏をね、紐で身体に縛り付けておかないと、壁を上れなかったから」


ユミル「なるほど。鶏を手で掴んだまま、立体機動で壁を這い上がるのは無理だもんな」

ベルトルト「うん…」


ベルトルト「で、吊るすって…どうして?」

ユミル「えっ…食べるための準備だが…?」


ベルトルト「いや、ちょっと待ってよ!」

ベルトルト「これはさ、ライナーが食糧を見つけられなかった時の非常食にしよう」


ユミル「…煮え切らない男だな、こいつを食うってのは私の中ではもう決定事項だ」

ベルトルト「でも、可哀想だろ!?」

ユミル「可哀想と思うなら、放してやれよ!」


ユミル「いつまでもお前のワキの臭いを嗅がせられる方が、鶏にとって可哀想だ」


ベルトルト「ひどい…言いがかりだ…」グスッ…


ベルトルト「何でそんなにドSなんだよっ!」

ユミル「鶏にとって真にドSなのはお前だ!」


ユミル「で、知っての通りこの壁は50mもある。放したところで下までは逃げないから」


ベルトルト「…鶏は飛べないからね」


ベルトルト「でも、壁の上を延々と逃げ続けられると、また捕まえるのが面倒だから…」

ベルトルト「僕のベルト通しに、紐を括り付けておく…紐の先は鶏の足に…」


ギュッギュッ…キッ…

グングン…


ベルトルト「よし、これでいいか」

コッ…コッ…コッ……バタタタタタッ…


ベルトルト「ふふっ…元気がいいな。なんだかこの鶏、可愛く思えてきたよ」


ユミル「…」




ベルトルト「…で、話を戻すけど、ユミルが持ってるその本って、エロ本なの?」

ユミル「あぁ、そうだよ。エッチなポーズをとった裸婦の絵が印刷されている。色付きで」


ユミル「この本は黒髪特集らしい」

ベルトルト「黒髪特集…いいね!興味あるよ」

ベルトルト「…って、違うよっ!そうじゃなくてさ」


ベルトルト「何でここにエロ本があるんだよ!!それこそ、ここは50mだよ?」

ベルトルト「風で飛んでくるわけないだろ!?」


ユミル「いや…だからさ、エロ本を見つけたのは私じゃなくてライナーなんだよ」

ベルトルト「…え?」


ユミル「お前が鶏と格闘している間にライナーが一度、ここに戻ってきた」

ベルトルト「うん」

ユミル「…で、これを置いて行った」


ベルトルト「…何のために?」

ユミル「さぁ?…お前の暇つぶし用?」

ベルトルト「はっ?」


ユミル「人間ってのは死ぬかもしれないってぐらい危険な目に合うと…」

ユミル「一時的に異常に性欲が強くなるってのを本で読んだことがある…」


ユミル「私が思うに、『これで一発抜いて寝ろ!』っていう、ライナーなりの気遣い…」

ベルトルト「いらないよ!そんな気遣い!!」


ユミル「大丈夫だ、安心しろ。例えお前がこれを使用したとしても、仕方がないことだ」


ユミル「だから私のことは気にしなくていい。これを見てムラムラしたら一人で始めてくれ」ポン…


ユミル「勿論、私は手伝わないからな?あと、声は出すなよ?静かにイッてくれ」



ベルトルト「あ…あぁっ……もう…な、なにそれ…なにそれぇぇ…ぐすっ…」///

ベルトルト「何だよ!僕を、何だと思ってるんだ!!二人して僕をからかってるの?」ジワッ…


ベルトルト(君が隣にいる状態で、一発抜いて寝るとか…出来るわけないだろ!!)


ベルトルト「あっ…そうだ、ライナーは?」キョロキョロ…


ユミル「水と野戦糧食を見つけてきてくれたのは良いんだが…如何せん私はこの格好でな」

ユミル「寒いから女物の服と、毛布を追加でお願いした。あと、まぁ…色々とな…」


ユミル「空家になった民家で今頃探してるんじゃないか?」


ベルトルト「…」


ベルトルト「ユミルさま」

ユミル「…は?」


ベルトルト「皮肉を込めて今度からそう呼んであげようか?」


ベルトルト「ライナーだって疲れてるんだ!彼の良心に付け込んでなんだよ、それ!」

ベルトルト「何で女王様気取りで命令してるんだよ…クリスタ奪取の時だって僕に…


ユミル「クリスタ…」ボソッ

ベルトルト「…あっ!」


ベルトルト(いっ…今のユミルにはクリスタの名前は禁句だったかも…)


ユミル「そんなつもりは無かったんだが…」

ユミル「確かにお前の言う通り、ライナーの善意に付け込んだかもな…」


ユミル「でも、他に必要な物がないか聞いて来たのは、ライナーの方だったんだ」


ユミル「だから、このボロボロの服を何とかしてくれってのと、今夜寝るための毛布を…」

ユミル「毛布は私とお前らの分で、3枚お願いした。数が無ければ、私の分はいらない」


ユミル「どうせ…死を待つだけの身だ」



ベルトルト「ユ…ユミル…」


ベルトルト(ユミルが、死ぬ?そうだ、殺されるんだ…このまま僕らと故郷に行けば…)

ベルトルト(急に現実が襲ってきた。ユミルが死ぬなんて…僕を助けてくれたユミルが…)



ベルトルト「すまない…君の事情も考慮せず、一方的に怒ったりして、僕はどうかしていた」


ベルトルト「ごめんね、ユミル…。ちょっと気が立っていたんだ、僕を許して欲しい…」



ユミル「遠くて近い」

ベルトルト「えっ…?」


ユミル「頭上に輝く、この満月のことだ…。手を伸ばせば届きそうなのに…掴めないんだ」


ユミル「まるであの月は、私にとってクリスタみたいに、思える…」

ベルトルト「うん…」



ベルトルト「見ている」

ユミル「誰が?」


ベルトルト「クリスタもきっと…この月を見ていると思う。君と同じことを考えながら」


ユミル「ふふっ…お前、なかなかのロマンティストだな。嫌いじゃねぇよ、そういうの」


ベルトルト「ぼ、僕も…嫌いじゃないよ」///カァァ…

ベルトルト(君のこと…)



ベルトルト「近くて遠い」

ベルトルト「こっちの方が、正解じゃない?」


ユミル「いや、遠くて近い…で合ってるよ」


ユミル「物理的に遠く離れてしまったが、私の心は常にクリスタと共にあるからな…」

ベルトルト「そう…」


ユミル「ベルトルさん」

ベルトルト「…ん?」

ユミル「お前が戻って来るの、待ってたんだ」


ユミル「喉が渇いただろ?ライナーは先に飲んでていいって言ってたんだが…」

ユミル「下で必死に鶏と追い駆けっこしてるお前を見てな…そうするのも気が引けて」


ユミル「だから…ほら、水だ!」

タプン……シュッ…



ベルトルト「あっ…これ、水?ちゃんと水筒に入っている…」パシッ…


ユミル「あぁ、偶然水筒も見つけたらしい。中の水はそこら辺の井戸水だそうだ」

ユミル「最初にライナーが飲んでいるから、毒味も完了している。さぁ、先に飲め!」


ベルトルト「い…いや、僕は最後でいい」


ベルトルト「ユミルから先に飲んで…」

ベルトルト「巨大樹の森でも『水はないのか?干からびそうだ』って言ってただろ?」


ユミル「…」


ユミル「なぁ…ベルトルさんはさ、私にライナーと間接キスしろって言うのか?」

ベルトルト「えっ…いや、そうなの!?」


ユミル「水筒はこれ1つだけだ、三人で回し飲みするしかない」


ベルトルト「僕はライナーと間接キ…いや、回し飲みするのは平気だけど…」


ベルトルト「どのみち、僕の後なら君だって僕と間接キスすることになっちゃうんだけど」

ベルトルト「それでもいいの…?」


ユミル「いいよ」

ベルトルト「えっ…ほ、本当に!?」ドキッ…


ベルトルト「あ、あのさ…僕が良くて、ライナーが駄目っていう理由、教えてよ…」///モジモジ…



ユミル「ストーカー」

ベルトルト「えっ!?」


ユミル「クリスタに付きまとう姿が、ストーカーっぽくて、前から気持ち悪ぃと思ってた」


ユミル「お前も大概、気持ち悪ぃが…あいつより少しマシだ。ほんの、少しだけな…」


ベルトルト「うわぁ…なんと、消去法で来ましたよ!僕はライナーよりマシだったんだ…」


ユミル「ま、お前が口を付けた後は、飲み口を袖でよく拭いてから飲むから気にするな」

ユミル「これは理屈じゃなくて本能的な問題だからさ…」


ベルトルト「つまり、彼のことは生理的に嫌いだと?…飲み口を拭いてもダメなくらい」


ユミル「まぁ…そうなのかもしれない…」


ベルトルト「ライナーの事そんなに…その言葉は、一生胸に秘めておいて欲しかった…」

ベルトルト(危ない…君が僕に特別な感情を抱いているだなんて勘違いしなくて良かった!)


ベルトルト「だけど、君のための服を探して、毛布まで調達しようと頑張ってるライナーを」

ベルトルト「クリスタのストーカー呼ばわりするのは、ちょっと残酷だと思う…」


ユミル「そうだな、クリスタを抜きにして話をしてみたら、割と話せるヤツだったよ」


ユミル「さっきのライナーについて言った、『気持ち悪ぃ』って発言は取り消す」

ベルトルト(あれ?…待って!ユミルっ)


ベルトルト(僕に対しての発言は取り消してくれないの?何でライナーだけなんだよ…)


ユミル「なんかさ…」

ユミル「友達って、いいな」


ベルトルト「ユミル…」


ユミル「いや、お前らは友達って言うより…兄弟みたいなものか。いつも一緒で仲がいい」

ユミル「でさ、何かあると…ほら今みたいにすぐに相手を庇うだろ?」


ユミル「そんな関係、いいよな」



ベルトルト「僕から見れば、ユミルだってクリスタとそんな関係に見えるけど…」


ユミル「お前は見すぎだ」

ベルトルト「な、何を…?」


ユミル「私を含む、同期の奴らのこと」

ユミル「お前さ、よく人間観察してただろ?アニだけを見ていたわけじゃないのは知ってる」


ベルトルト「あぁ…アレか……」


ベルトルト「ライナーが勝手に暴走しちゃって、その場の雰囲気では言えなかったけど…」

ベルトルト「うん…君の言う通り、僕はアニだけを見ていたわけじゃ、なかった」


ベルトルト「僕が『よく見ていた』のを、よく見ていたユミルだから分かると思うけど…」


ベルトルト「僕たちは、本当によく似ている」


ベルトルト「僕とライナー、君とクリスタ…互いに支え合ってこの世界を生き延びてきた」

ベルトルト「ユミルとクリスタは…僕から見たらとても素敵な関係に見える」


ユミル「素敵な関係、か。ふむ…悪い気はしないな…ありがと」


ベルトルト「友達っていいよね。ライナーもクリスタも…最高の相棒を持っている」フフッ


ユミル「自分で言っちゃうか!…それ」ダハハハ!


ベルトルト「言っちゃうよ!今日は何でも言っちゃう!!」ニコッ


ベルトルト ゴクッ…ゴクッ…ゴクッ……


ベルトルト「ぷ…はぁ……あぁ、生き返る…」

ベルトルト「この水、今まで生きてきた中で一番美味しいかも…」ハァ…

ユミル「わ、私にも飲ませてくれっ!!ベルトルさんが飲むまでずっと我慢してたんだ」

ベルトルト「はい!…ゆっくり飲んでね」サッ…


ユミル「う゛ぇ……渇きすぎて喉の粘膜が引っ付いてる…」

キュッキュッキュッ…

ベルトルト(念入りに飲み口を拭いている…地味に傷つくな…)


ユミル「上手く飲みこめるかな…まずは口をゆすいで湿らせてから…」

ユミル「クリスタ…クリスタ……」クチュクチュ

ユミル ペッ!


ユミル「よし!飲むぞ…」

ゴクッ……ゴクゴクゴクゴク…  ゲホッ…


ベルトルト「…」


ユミル「はっ…はあ…あぁ、ほんっとーに美味いっ!!もう最高だ!酔っぱらいそうだ!」アハハ…


ベルトルト「水じゃ酔わないよ…って言うか、さっきの何?クリスタ…クリスタって…」

ユミル「いや、深い意味はないんだが…まぁ…おまじないのつもりでな。その…願掛け?」


ベルトルト「何をお願いしたの?」

ユミル「そりゃ勿論、もう一度クリスタに会えますように…ってさ」


ベルトルト「…」


ユミル「もうさ、あの時は水も飲めずに私は死ぬんだなぁと思ったから…」


ユミル「また、水と再会できたってことは…あいつともまた再会できるかもしれないだろ?」



ベルトルト「…それは無理だよ」ボソッ

ユミル「分かってるよ」ニコッ


ユミル「でも、自分が死ぬ瞬間まで好きな人を想い続けるのは、悪いことじゃない」

ベルトルト「す、好きな人…?」


ベルトルト(何だろう、君の口からその言葉を聞くと胸がドキドキする…)

ベルトルト(そこはかとない百合の香りがたまんない…)ハァ…ハァ…


ベルトルト「待って!僕にはそんな属性無いからっ!!しっかりしろっ、自分!」バチンッ

ユミル「!?」ビクッ


ユミル「急に自分の顔を叩くなんて…どうした?お前…ちょっと変だぞ……」ジッ…


ベルトルト「…いや、べべベ別に、何でもない…」


ベルトルト「ねっ、ねぇ…ユ、ユミルはさ…クリスタと並んで座る時…」

ベルトルト「右と左、どっちに座りたい?」

ユミル「…ん?」


ユミル「唐突な質問だな、そうだなぁ…右が良いかな?クリスタの利き手と手を繋ぎたい」

ベルトルト「右!?」

ユミル「あっ…そうだ!そろそろ、ベルトルさんに引っ付いて退屈そうにしている…」

ユミル「その鶏、〆るか…。なぁ、ベルトルさんは鶏の〆方知ってるか?」

ベルトルト「ごめん・・・知らない」(クリユミだ!やった!)



ユミル「あれ?違うな…」

ベルトルト「えっ!?……な、なにが?」


ユミル「さっきの右と左の話、私は自分の側から見て『右』だと言ったんだが…」

ユミル「それ、ベルトルさんから見たら『左』だな~って思ってさ…クリスタは右利きだし」

ベルトルト「…」


ユミル「あいつの右手を拘束しながら、自分の右手で彼女の頭を撫でるのが好きなんだ」

ユミル「たまに嫌がって抵抗されるんだけど、利き手じゃない分、力が弱くて…」

ユミル「その小さな抵抗が、また可愛いんだ」ニヤニヤ…


ベルトルト(なんだ、ユミクリか…)ハァ…



ユミル「そう心配するな!鶏は私が〆るから」

ユミル「お前、鶏を殺すの怖いんだろ?訓練兵の時は食事に肉なんか出たことなかったし」

ユミル「家畜を〆る機会も無かったからな…。だが、今回は私らが生きるために殺すんだ」


ユミル「誰にも責められることはない…。今、命を摘み取られる、この鶏以外には…」


ベルトルト「…」


ベルトルト「…肉なんか、食べなくていい」

ベルトルト「ユミル、この鶏逃がそう…?」

ベルトルト「僕はライナーが探して持ってきてくれた、この野戦糧食で充分だ」



ユミル「…嫌だね」

ユミル「お前が食べたくないなら、それで構わない。だが、私は食べたい!だから殺す」


ベルトルト「なっ…食糧はあるんだから…わざわざこの鶏を殺すことないだろ!?」



ユミル ハァ…


ユミル「ウォールマリアの住人を間接的にでも殺しまくったお前が、」

ユミル「鶏1羽殺せない腰抜けとはね」


ベルトルト「う…っ……」グッ…




ユミル「本当は、弱いくせに…」


ユミル「こんなこと、したくなかったんだろ…。お前はもう、限界だった」


ベルトルト「…」


ユミル「この先、長い道程だろ?…少しでも栄養があるものを食べて、体力を戻せ」



ユミル「生きて故郷に帰るんだろ、お前ら」



ユミル「お前は、もう殺さなくていい…」


ユミル「私が殺して、捌いて…肉にするから…お前はそれを食べるだけでいい」



ベルトルト「ユミル…」


ユミル「お前が言ったんだ…」

ユミル「誰かが殺らなくちゃいけないんだ…って、自分の手を血で染めないと…ってな」

カチャッ… キラリ…


ユミル「さっき、ライナーが置いていってくれた。あんまり切れ味の良くないナイフを」

ユミル「あれ?これって…コニーのナイフなのか?…ま、いっか。どうでも」



ベルトルト「鶏って、どうやって殺すの?」

ユミル「本当は、殺す…じゃなくて〆るって言うんだ。これは命を頂く行為なんだからな」


ベルトルト「結局は殺すんだから、言葉を変えても一緒だよ…」


ユミル「まず、逆さに吊るして鶏の頭に血が上ったところで、バッサリと切断する」


ベルトルト「どこを…?」

ユミル「首を」


ベルトルト「うん…」


ユミル「使うのは鋭利な刃物だ。チッ…このなまくらだと時間がかかって、鶏が苦しむ」


ユミル「そうだな、お前が腰に下げてる超硬質ブレードを使うぞ…」


ユミル「一気に…だ、躊躇なく首を落とす」



ユミル「暴れるから、ちょっと足を持って振り回して、体力を奪っておけ」

ベルトルト「…うん、分かった」


ベルトルト「ごめんね…ぐすっ…」ブン…ブン…ブン…




ユミル「想像以上に、血が出るからな…」

ユミル「あと、首を切断してからも数分は生きていて暴れるんだ…バタバタと跳ねて」


ベルトルト「うぅ……」ブン…ブン…ブン…


ユミル「最初に、首の骨を折っておいた方がいいかな…」

ベルトルト「ど、どうするの…?」

ユミル「こうな、コックをひねるみたいに…キュッ…と鶏の首をねじるんだ。力を込めて」

ベルトルト「うわっ…」


ユミル「手の中で、命が消える感覚はあるが…生きたまま首をぶった切るより、気が楽だ」

ベルトルト「…」



ユミル「よし、やるか!」

ベルトルト「ねぇ…」

ユミル「ん?」


ベルトルト「僕が、やるよ…首締めるの」


ユミル「お前…大丈夫か?震えてんじゃねぇか…」

ユミル「それに、首を締めるんじゃない。それは窒息だろ?今からするのは首の骨を…


ベルトルト「だいじょうぶ…分かってる、から…」


ベルトルト「逆さに吊るした鶏、君が持ってて…僕が振り回したからぐったりしてる…」

ユミル「分かった……貸せっ…」


ベルトルト「ユミル、首締めて良い?」

ユミル「あぁ、いいぞ…一思いにやれ!苦しまないように」

ユミル「あとさっきも言ったが、締めるじゃなくて〆るな」


ベルトルト「うん…」


ベルトルト「ごめんっ…!!!」

グッ…ググッ……

グリッ!ボキッ…!…ボキボキポキ…



ベルトルト「…っ……はぁ…はぁ……はぁーーーっ…」

ピクピクッ…



ユミル「これで終わりじゃないぞ、早くそのブレードで首を切断しろっ!」


ベルトルト「う、うん…」ハァハァ…

カチッ…シャラララ……


ユミル(目に涙を溜めて…膝もガクガクで、小刻みに震えて…今にも崩れ落ちそうだ)

ユミル(臆病で泣き虫のこの男が、5年前にこのシガンシナ区の開閉扉を蹴破ったなんて…)

ユミル(事情を知らない奴は、信じないだろ。私だってまだ信じられない…こいつの正体)



ベルトルト「い、いくよっ……」ブンッ…

ザシュッ…

ピッ…… ボトッ… ボタボタボタボタ……



ベルトルト ハァ…ハァ…ハァ…フゥーー

ユミル「よくやった!一撃だ」


ベルトルト「まだ…ピクピクしてる…」


ユミル「最初に振り回したのが良かったのかな?思ったより暴れなかったな…」

ユミル「この鶏の鳴き叫ぶ声を聞いたらお前、しょんべん漏らしてたぞ!絶対」ニヤニヤ


ベルトルト「手の中で…」

ユミル「ん?」

ベルトルト「命の消える音が聞こえたよ…」

ユミル「そっか…」


ユミル「ちゃかして、悪かった…」


ベルトルト「ううん…ユミル、ありがとう」


ベルトルト「僕にチャンスをくれて…」

ユミル「チャンス…?」


ベルトルト「僕が思考を停止しないで、命についてもう一度考えるチャンスをくれた」


ユミル「チャンスなんて…やってねぇよ。てめぇが勝手にやりたがったんじゃねぇか…」


ユミル「それにもう一度、命とやらを考え始めたら…お前は苦しくなるだけだろう?」

ベルトルト「…」



ベルトルト「やっぱり…逃げなよ、ユミル」

ベルトルト「君を連れて行きたくない。クリスタから、引き離したくない…」


ベルトルト「何より、君に死んで欲しくない」


ユミル「…」


ベルトルト「だって死んでしまったら…僕らの故郷の戦士に食われてしまったら…」


ベルトルト「君には何も残らない」

ユミル「ベルトルさん…」


ベルトルト「君の存在も、君のこれからの人生も…何もかも消えてしまう…」


ユミル「じゃぁさ、ベルトルさんだけでも…憶えておいてくれよ、私のこと」ニッ…

ベルトルト「ユ、ユミル…僕は、嫌だっ!!」

ベルトルト「君の命が消える音は聞きたく…

ユミル「ありがとな…。その気持ちだけで充分だ」


ベルトルト「…ユミル」



ユミル「アニ、生きてるよ。拷問なんかされてない…」

ベルトルト「えっ…?」


ユミル「逃げる途中でも言ったけど…あれはお前を追い詰めるための、アルミンの嘘だ」


ベルトルト「うん、僕もそう思うよ。アニには奥の手があるのも知っているから…」


ユミル「アニを故郷に連れ帰るんだろう?」

ベルトルト「あぁ…必ず連れ帰る!」ギュッ…


ユミル「頑張れ!…で、クリスタ…いや、ヒストリアのこともよろしく頼む」

ベルトルト「最後の言葉みたいに、言わないでよ…」


ユミル「覚悟は出来てるからさ…いいだろ?言ったって…」


ユミル「逃げろとか…死んで欲しくないとか…」


ユミル「もう言うなよ…気持ちが、決心が揺らぐじゃねぇか…ベルトルさん、お願いだ」



ベルトルト「ユミル、僕は君が…

ユミル「!?」


ユミル「おいっ!今、ライナーの声が聞こえなかったか?」

ベルトルト「えっ…僕は何も…

ライナー「助けてくれぇぇぇぇ」

ベルトルト「!?」


ベルトルト「あっ…下だっ!ユミルっ…」ダッ!…バッ



ベルトルト「ライナー、どうしたんだ!?」

ライナー「そ、それがな…操作を誤って、ワイヤーが片足に絡んじまってな…」


ライナー「ここから動けないんだよ!…宙吊りなんだ。どっちか助けに来てくれ!!」

ベルトルト「僕が行…


ユミル「いや、私が行く!ベルトルさんはこの鶏を持って、血抜きを続行!はいっ…」

ポタポタ…


ベルトルト「はいっ…って、えぇぇぇ…!」

ポタポタ…


ベルトルト「どうやって助けるつもり?君はまだ巨人に…

ユミル「いや、さっき水飲んだから体力は戻ってきてる…。今なら巨人になれる」

ユミル「それにお前の立体機動装置は垂直方向の移動に弱い。あとガスを温存しておけ」


ユミル「だから、ここは私に任せてくれよ」


ベルトルト「いや…でも…

ユミル「でもじゃない!私だって役に立ちたいんだ!我儘な女王様じゃいられない!!」


ユミル「お前は鶏を捕まえてきたし、ライナーは水を持って来てくれた…エロ本も…」

ベルトルト(エロ本…それは関係ないよね?)



ユミル「今、お前が言うべき言葉は『僕が…』とか『でも…』じゃないだろ?分かるな?」

ベルトルト「…うん」


ベルトルト「ありがとう、ユミル」

ユミル「さぁ、言えっ!」

ベルトルト「じゃ、改めて…」


ベルトルト「ライナーを助けてくれないか?」


ユミル「よし!サクっと行って、サクっと助けて来るわ!」

ダッ…


  カッ…!!!!!



~1時間後~



ライナー「ユミル、助かった…」ハァー

ユミル「いや、こっちも水の礼をしたかったし…しかし、時間がかかった…ふぅ…」

ユミル「思った以上に複雑にワイヤーが絡んでたからな…」


ベルトルト「ライナーが持って来てくれた物資も多かったしね」


ライナー「あぁ、まずはユミルの替えの服だろ?それと毛布!…ちゃんと3枚持ってきた」


ライナー「あと、鶏を食うって言ってたから、調理鍋と、取り皿とフォーク、味付け用の塩」


ライナー「火を起こすための火打石と、燃料としての薪…これは暖を取るためでもあるし」

ライナー「調理に使う為でもある…」


ライナー「あと、ほら…」タプン…


ユミル「あっ…水筒2つ…あったのか?」

ライナー「あぁ!見つけたんだ。良かったな…これで全員分の水筒が揃ったぞ」


ベルトルト「羊の胃袋製かな…?」

ユミル「豚の膀胱かもしれないぞ、どのみち非常食にはなりえないから水筒として使え」


ベルトルト「分かってるってば!…もう」


ライナー「水は水筒の容量一杯まで入れてきたが…これは飲むための水ではなくて…」

ライナー「鶏を洗ったり、煮るための水だ。後で汲み直してくるから遠慮なく使えよ?」


ユミル「ありがと、ライナー」

ユミル「お前ばっかり働かせて、悪ぃな」


ライナー「いや、そうでもねぇよ…俺は自分に出来ることをしているだけだ」

ライナー「お前らに対して、こんな事しか出来なくてな。今はこれで精一杯だ…すまん」

ライナー「これが‥‥戦士の生き様だ」


ユミル「戦士、か…。何でも背負い込み過ぎなんだよ!てめぇは…」

ベルトルト「たまに兵士に戻っちゃうけどね…はぁ……」

ライナー「…」


ベルトルト(と言うか、今のライナーは戦士と言うより明らかに兵士モードなんだけど…)



ライナー「あ!…忘れてた」

ベルトルト「ん?」


ライナー「エロ本、追加で持ってきたぞ!」

ベルトルト「!?」


ライナー「これは金髪特集と熟女特集…こっちは、ウホッ…美少年特集か…」ペラッ…ペラッ…


ライナー「おっ…何だ、この男の娘は。アルミンに似ているぞ…」ハァ…ハァ…

ベルトルト「…」


ベルトルト「ラ、ライナー…あのさ…

ライナー「よし、じゃ早速火を点けるか、このエロ本に」

ベルトルト「は?」


ライナー「…どうした、ベルトル」

ベルトルト「いや、せっかく50m上までエロ本、運んできたのに…燃やしちゃうの?」

ライナー「あぁ…なんだ、見たかったのか」


ベルトルト「いやいやいやいや…そうじゃなくてね!!」


ライナー「燃やす前に、好きなの見ていいぞ!…気に入ったのがあったら抜いておけ」

ライナー「故郷に持っては行けないが、ストレス発散と言うか、目の保養にはなるだろ?」


ベルトルト「抜いて…おく?…ストレス発散…」ジィィ…


ライナー「取り置いておけって意味で、別に性的な意味じゃないぞ…」アセッ…

ライナー「どうしても手放したくないのなら、荷物になるのを覚悟で持ってってもいいし」



ユミル「はぁ…」

ユミル「あのさ、女が一人、ここにいるってこと忘れないでくれよ…」

ベルトルト「待って!…ユミル、君は今の会話を気にするような人じゃないでしょ?」


ベルトルト「さっきだって僕をからかってたじゃない!…ムラムラしたら…ってほら…」


ライナー「いや…ユミル、すまなかった…」

ライナー「悪い意味じゃないんだが、お前に対してあんまり女を感じないもんだから…」


ライナー「あのな、何て言ったっけ…あれ……えっと、あぁ!!そうだ…」


ライナー「男子会」


ユミル「男子会?…私らの女子会みたいなもんか?」

ライナー「そう!…そのノリでな…つい気楽な感じで話してしまった、悪かった」


ユミル「無意識のセクハラだったってわけか」


ベルトルト「ユミルのはいつも確信犯的なセクハラだよね…僕に対して」ハァ…


ライナー「よし、火が付いたぞ…。まきを燃やす火種は、紙が一番いいな」

ユミル「そうだな…」


ユミル「調理鍋に水筒の水を入れて、沸騰したらこの血抜きをした鶏を入れる」

ライナー「軽く湯がいて、羽をむしるんだったな…」

ユミル「そうだ…で、その後、内臓を引っ張り出してから、肉を捌いて鶏鍋だな」


ライナー「それなんだがな、良い事を思いついたんだよ、聞いてくれるか?」


ベルトルト「ん?」ピラッ…

ライナー「おい…ベルトル、お前が今手にしたエロ本から何か落ちたようだ…紙か?」


ベルトルト「メモが挟まってたみたいだね、この本の持ち主のかな?」スッ…


ユミル「なんて書いてあるんだ?」ヒョイ

ベルトルト「えっと…」カサカサ…


ベルトルト「新宿の巨人」

ユミル「西口」



ライナー「は?」

ベルトルト「意味分かんないね…」


ユミル「そりゃ他人の持ち物だったんだから、私らが意味なんか分かるはずもない」

ライナー「まぁ…俺達には関係ないもんだ」


ベルトルト「じゃ、このメモも一緒に燃やしておくか…」

クシャ…ポイッ…  ボッ


ユミル「…で、なんだっけ?」

ライナー「あ!あぁ…そうそう、そうだった。羽をむしり終わったら説明する」



~15分後~



ユミル「さすがに3人でむしると早いな」

ベルトルト「そうだね…それに、美味しそうに見えてきた。さっきまで生きていたのに」

ライナー「野戦糧食を主食に、鶏をおかずに飯を食いたいから、俺たち頑張ってるんだな」

ユミル「それで、何を思いついたんだ?」


ライナー「この鶏は鶏鍋だけじゃなくて、もっと色んな食い方をしたいんだよ、俺は!」

ベルトルト「例えば?」


ライナー「蒸したり、焼いたり、炒めたり、スープにしたり…あと一部は生で食いたい…」


ユミル「あのな、調理鍋と塩しかないんだぞ、ここには。あと、生はやめとけ!ガチで死ぬ」


ユミル「使えるのはこの薪を組んで作った簡易コンロだけ。しかも火力が弱いから…」

ユミル「外が焼けても、中まで火は通らない。火加減の調節も出来ないし…」


ライナー「いや、あのさ…よく考えたら…すごく身近に便利な奴がいたんだよ」


ユミル「…便利な奴」


ベルトルト「へぇ…どこに?」


ライナー「…」ジィー

ユミル「…」ジィー


ベルトルト「えっ…何?二人とも、何で僕を見てるの…?」




ベルトルト「絶対嫌だっ!!」

ライナー「そこを何とかっ!」


ユミル「まぁ…ベルトルさんなら出来そうな気がするなー…」トオイメ…



ライナー「お前、教官からどの分野でもそつなくこなす優等生って言われてただろ!」

ライナー「それをちょろっとな、料理の分野で発揮してくれればいいんだよ!」

ベルトルト「だ…だからって…」


ベルトルト「何で僕が巨人化して鶏を焼いたり蒸したりしなきゃならないんだよ!」


ライナー「俺は考えたんだ」

ライナー「まず鍋に水を張り少量の塩を入れる。肉は足と手羽の部分を入れ、蓋をする」

ベルトルト「うん」

ライナー「で、その鍋ごとお前の口に放り込む。無論、巨人化した後にだ」

ベルトルト「…」


ライナー「火加減はお前の勘でやってくれ、お前なら出来る!何しろ優秀だ…それで1品」

ライナー「ちなみに、肉も食うが、これはスープだからな」

ベルトルト「ちょっと待ってよ…ライ…

ライナー「柔らかい内臓は細かく切り分けて、薪を割いて作った細串に刺して焼く」

ライナー「こっちは任せろ!ユミルと二人で焚き火でゆっくり、じっくり焼くからな…」

ベルトルト「…」


ライナー「ささみは一度蒸してから…明日、天日に干して乾燥させる。非常食にするんだ」


ライナー「あとは、一番美味いもも肉なんだが…これはだな…」ゴクッ

ライナー「エロ本のページを破り、水を吸わせて湿らせておく…で、それでもも肉を包む」


ライナー「で、再び…お前の口の中に放りこむから…上手に蒸し焼きにしてくれ!」

ここまで書いといてなんですが、ベルユミです


ベルトルト「なんか、汚い。やだ…。エロ本ってとこが…」シクシク…


ベルトルト「知らず知らずに、誰かの体液も一緒に口にしてしまいそうな気がする…」


ライナー「恐ろしいこと言うな…そうはならんように、限界まで精査した本を使うぞ!」



ユミル「おーい!ベルトルさん、ライナー」

ユミル「こっちの準備は出来たぞ!ナイフで部位ごとに切り分けした」


ユミル「もう腹減って仕方ねぇ、早速始めようぜ!!串焼き担当は私とライナーで…」


ユミル「あとは全部、ベルトルさんの巨人の力に任せるから!さぁ、今すぐやろう!!」


ベルトルト「…」


ベルトルト「ユミルの中では、僕がやるってのは…決定事項なんだね…」


ユミル(主体性に欠ける受け身な性格だから、扱いやすいな…ベルトルさん)



ベルトルト「お約束の、あれ…言ってもいいかな?」


ユミル「あぁ…私は構わないぞ」


ライナー「俺も言いたい。いつでもこい!」



ベルトルト スゥゥゥゥ…

ベルトルト「ライナー…やるんだな!?今…!ここで!」


ライナー「あぁ…勝負は今、ここで決める!!」


ガブッ!

  ドォォォォォォン………!!!



ユミル(アホらし…)



ユミル「すげぇな…ベルトルさん、女子力高すぎる」キラキラ…

ベルトルト「女子力って、そんな大げさな…」


ライナー「俺は心底、お前が相棒で良かったと思っている…」


ベルトルト「僕は君が相棒でたくさん冷や汗を流してきたけどね…」ハハハ…


ライナー「この素晴らしい出来栄えの鶏料理が全部塩味ってのは残念だが…」

ライナー「本当に、どこに嫁に出しても恥ずかしくない出来だ…うん、美味い!!」


ベルトルト「そ、そんなに上手に調理できた?」

ベルトルト「ぼ、僕も食べよう…」


ベルトルト「いっただっきまーす」


ユミル「じゃ、私も食べるぞ。野戦糧食がパン代わりだな…」

ユミル「いただきます…っと」バリバリ……ズズズーッ…


ユミル「ん~~~っ……美味い!!腹減ってるから、一層美味しく感じるな…」

ユミル「ベルトルさんさすがだ!」


ユミル「超大型巨人オーブンの制御、完璧だぞ!…初めてやったはずなのにすげぇな」

ベルトルト「褒められてるんだよね…?」

ライナー「あぁ、俺もユミルも大絶賛だ!」


ベルトルト「そっか…じゃ、僕らのために犠牲になったこの鶏も…許してくれるかな?」

ユミル「命を奪ったことを、か?」

ベルトルト「うん…」


ユミル「許して…くれるだろ、きっとな」




ライナー「食ったな…」

ライナー「そろそろ、寝るか」


ユミル「明日はどうするんだ?ここを出発するのか?」

ベルトルト「いや、しばらくはこの壁の上だよ」

ベルトルト「僕たちの力だけでは帰れないんだ…だからもう少しここで機会をうかがう」


ライナー「だな…。寝る前に俺はもう一度水を汲んでくる。昼は巨人が徘徊するからな」


ライナー「あと、さっきな…シガンシナ区の駐屯兵詰所を見つけたんだ」


ライナー「今食った野戦糧食もそこから持ってきた。黒髪特集のエロ本もな!」


ライナー「荷物が多かったから、食糧は少ししか持ち出せなかったが…」

ライナー「明日の夜は多めに持ってくる。ついでにガスも補充しないといけないしな…」


ライナー「当面、この壁の上で…今後を生き延びるための準備を整えよう…」


ユミル「分かった…」



ライナー「よし…早速、水だけ汲んでくるか」

ライナー「先に寝てていいぞ。お前ら」

ライナー「火は絶やさないでくれるとありがたい。戻る時の目印になるからな」


ライナー「今日は満月だ…。空が明るくて助かった…さっきの井戸を見つけやすい」

ライナー「じゃ、おやすみ」タッ…

パシュッ… ヒュン…



ユミル「一方的にしゃべりまくって行っちまいやがった…」

ユミル「あっ…今のうちにライナーが持って来てくれた服に着替えるか」


ユミル「サイズは合うかな…チッ…ボタン付きか、面倒だな…お前こっち見るなよ?」


ベルトルト「み、見ないよっ!ユミルこそあっち向いて着替えてよ…」///アワワ…



ユミル「……てっ!?」ザクッ

ベルトルト「えっ?」


ユミル「あぁ…ツイてねぇ…ボタンが割れてた。んで、指引っ掛けて切っちまった…」

ベルトルト「だ、大丈夫!?」


ユミル ブチッ ポイッ…

ユミル「あぁ、大丈夫だ!もう治癒が始まってる、ほら…」


ユミル「(シュウウウウゥ…)」

ベルトルト「……」



ユミル「よし!治った。小さな傷だから、ほんの数秒で完治だ…体力も戻って来てるな」


ベルトルト「ね…ねぇ、ユミル」


ユミル「ん?どうかしたか…?」


ベルトルト「僕は、君を非難する気も、辱める気もないんだけど…ちょっと教えて…?」

ユミル「…?」


ベルトルト「今の『(シュウウウウゥ…)』って…何?」


ユミル「は?」



ベルトルト「それって台詞なの?心の声なの?それともやっぱり擬音なの…?」

ユミル「…」


ユミル「はぁ、そんなんどうでもいいじゃねぇか…細かい男だな…」

ベルトルト「なんかモヤモヤするんだよっ!」



ユミル「それより、ベルトルさん!ミーナとミリウスが別れた原因、知ってるか?」

ベルトルト「うん?」


ベルトルト(露骨に話題を変えてきたな)


ユミル「なんとさ、ミーナの…」

ユミル「三股がバレた」


ベルトルト「えぇっ!?ミーナ…三股してたんだ…」


ユミル「そうなんだよ…。しかも相手はトーマスとナックだったんだよ…驚いたぜ!」


ベルトルト「それ…みんなエレンの班じゃ…ミーナは班の仲間内で三股してたってこと?」

ユミル「あぁ、そうなるな」


ベルトルト「…さ、最悪だよ…ミーナ。で、何でバレちゃったの?ミリウスに」


ユミル「サシャがミーナを売った…夕食のパン1週間分で」


ベルトルト「…あぁ、そう言えばミリウス、ミーナと上手く行ってないって悩んでたな」

ベルトルト「サシャを買収して証拠を掴んだってわけだね…」


ユミル「サシャが三股を知ったのは、女子同士の暴露話でのことだったんだよなぁ…」

ベルトルト「暴露話?」

ユミル「女子寮で流行った遊びなんだが…」

ユミル「毎日寝る前に1つ議題を作って、部屋のみんなで話し合うことにしてたんだ」

ユミル「暇つぶしと情報交換を兼ねてな」


ベルトルト「へぇ…男子はそんなことしないけど…女子は噂話とか好きだよね」


ユミル「でさ、その日はミーナが議題を出す日で…あいつさ」


ユミル「今日の議題は、浮気がバレた時の言い訳はどうするか?」

ユミル「…って提案したんだよ!」


ベルトルト「…完全に、クロだね!」

ユミル「だろ?…で、みんなで一斉にミーナを問い詰めたんだ」


ユミル「当時、ミリウスに浮気を疑われて困っていたらしい…」


ベルトルト「でも、本当に浮気してたんでしょ?」

ユミル「あぁ…。だからみんなに上手い言い訳を考えてもらおうと思ったんだろうな…」


ベルトルト「そっか…今となっては、ミーナもミリウスも…浮気相手も、全員…」


ベルトルト「彼らは遠くへ行った先で、仲直り出来たのかなぁ…」



ユミル「本当に、他人事なんだな、お前」


ベルトルト「僕は、みんなの命を奪ったってこと、自覚しているよ…」

ベルトルト「でもこれ以上、僕を責めても何も出やしない…謝罪の言葉も…」


ユミル「鶏には、謝るくせに…」

ベルトルト「…」


ユミル「お前も、議題に上ったことがある」

ベルトルト「えっ…?どんな議題?」


ユミル「議題を出したのは私だ。その日は何も思いつかなくてな、適当に言ったんだ」


ユミル「今日の議題は、ベルトルさんが巨根か否かだ」

ユミル「…ってな」


ベルトルト「巨根だよ」


ユミル「なっ…何、即答してんだよっ!」///カァァ…


ベルトルト「なんなら見てみる?」

ユミル「誰が見るか!!そんなの…」///


ベルトルト「耳まで真っ赤だ…ははっ、冗談だったのに。かわいいね、ユミル」


ユミル「馬鹿…からかうなよ…」ムスッ


ベルトルト「からかってなんかない…」ズイッ

ユミル「えっ?」


ベルトルト「今日は何でも言っちゃう!…って宣言したよね?僕」

ユミル「はぁ…お前、何考えてんだ?」


ベルトルト「落ち着いて聞いてね」

ベルトルト「さっきも言いかけたんだけど…最後まで言わせてもらえなくて…」


ベルトルト「あの、僕は君のこと…」

ベルトルト「好きなんだ」

ユミル「ななんだ急に私にはクリスタが」


ベルトルト「知ってる」

ベルトルト「ユミル、クリスタのこと『好きな人』って言ってたもんね。さっき」


ベルトルト「自分が死ぬ瞬間まで好きな人を想い続けるのは悪いことじゃない…って」

ユミル「…」


ベルトルト「僕は別に構わないよ!負ける気はしない。だってクリスタは女の子だから」


ベルトルト「それに僕、クリユミ好きだし」


ユミル「…なんだよ、ふざけてるのか?」

ベルトルト「いいや、本気だ」ズィッ…



ユミル「ち、近い…そばに寄るな…」


ユミル「…不愉快だ。お前のそばでは寝れない!!…ライナーが戻ったら告げ口する」

ベルトルト「いいよ!いくらでも告げ口して」


ベルトルト「君のそばにいたら、見つかりそうなんだ…」


ユミル「何を?」


ベルトルト「失くし物」


ユミル「失くし物…か…」


ベルトルト「本当は、見つけたくないんだ。すごく怖いモノだから…」

ユミル「…」


ユミル「あれだけの事をしでかしたんだ、怖くないわけないだろ…」

ベルトルト「うん…」


ベルトルト「君と一緒にいると、色々と気付かされる。見たくない自分の弱さも…」

ベルトルト「だけど、ずっとそばにいたい、君のそばに」


ユミル「こっちはお断りだ」

ベルトルト「何で?」

ユミル「お前、気持ち悪いから。あとワキが臭い…なんかすごく男臭い。汗っかきだし」

ベルトルト「そこは愛と慣れでカバーしてよ!!」

ユミル「愛なんてない!」



ベルトルト「ユミル、結婚しよ」

ユミル「はぁ!?」


ユミル「おっ、お前…人の話ちゃんと聞けよっ!!」


ベルトルト「もう、結婚するって決めたんだ」


ユミル「しねぇよ!馬鹿っ!!勝手に決めんな!」


ベルトルト「僕の中では決定事項だから。君はもう逃げられないし、逃がさない」

ユミル(や、やばいぞ…ライナーだけじゃなくてこいつもストーカーだったのか!?)


ユミル「ライナー!!お願いだ、早く戻って来てくれ!!そしてこの馬鹿の口を閉じ…

ベルトルト「故郷には帰らない」


ユミル「へっ?」


ベルトルト「これから君と壁内に戻る」


ユミル「壁内に戻ってどうする!?…また壁を蹴破るつもりか?」

ユミル「そんなことはさせねぇぞ!!…今ここでお前を殺して…

ベルトルト「違う!」


ベルトルト「壁内でクリスタを探すんだ」

ユミル「えぇっ…」


ベルトルト「ユミル、もう一度会いたいって言ってただろ?」


ユミル「そりゃ言ったが…あいつが今、どこにいるのかなんて…

ベルトルト「二人で…いや、ライナーも入れて三人で探し出そう!クリスタを…」


ユミル「探し出してどうするんだ?」

ベルトルト「どうするも何も、アニも一緒に見つけ出して五人で故郷に帰るだけだけど…」


ユミル「…無理だろ?現実的じゃない。アニの居場所だって分かってないのに」


ベルトルト「全部上手く行ったら、僕と結婚してくれる?」

ユミル「…だから無理だって!」


ベルトルト「…」ジィッー


ユミル「…」


ユミル「わ、わかったよ!全部上手く行ったら…け、結婚してやる。…ま、無理だけどな」



ベルトルト「よし!約束だっ。小指だして」

ユミル「は?…こ、小指…?」


ベルトルト「指切りだよ…ミカサから教えてもらった東洋のおまじないなんだ」クィッ


ベルトルト「嘘ついたら、針千本飲ませるからね!」ギュッ…ギュッ…


ユミル「子供みたいだな…お前」ハァ

ベルトルト「指切った!」パッ


ユミル「あぁ…切ったよ…すぐ治したけど」

ベルトルト「…」



ユミル「そういや、エレンはどうする?連れて行かなくていいのか…?お前らの故郷に」


ベルトルト「あ…」


ベルトルト「ミカサが怖いから、エレンのことはもうどうでもいい…」ガタガタ…

ユミル(気持ちは、分かるな…)



ユミル「壁内に戻ったら、まず何をする?」


ベルトルト「ひとまず、どこかに潜伏して、アニとクリスタの情報を集めようと思う」

ベルトルト「壁内の奴らはきっと僕らが帰ったと思って、油断しているはずだから…」


ユミル「いくら油断してても…私らにとって壁内も危険なことには変わりはないぞ…」


ベルトルト「でも、僕らなら出来るよ…」

ベルトルト「…と言うか、君がいれば何でも出来そうな気がする!!」ニコニコ


ユミル「んなわけねぇだろ!夢見んな!私は女神様でも、女王様でもねーんだよっ!!」


ユミル「なぁ、ベルトルさん…私がお土産になってやるから素直に故郷に帰ってくれよ…」

ベルトルト「嫌だよ!!僕はユミルと結婚するんだっ!さっき約束したでしょ?」



ユミル「あぁぁ…もう、最低だ…何でこんな奴と結婚の約束なんか…」グスッ…


ユミル「くっそ~やっちまった…」

ベルトルト「…すまない」


ベルトルト「なんてね!僕は謝らないよ」


ベルトルト「むしろ幸運だった。思わぬところで言質が取れて…」ウキウキ


ベルトルト「絶対、君を幸せにするからね!」



ユミル「…まずはライナーが戻って来てから相談だ、壁内に戻るかどうかも含めてな」

ユミル「はぁ…気が進まねぇ…」


ベルトルト「じゃ、張り切って行こっか!」

ベルトルト「三人で、いざ壁内へ!!」


ユミル「…だから早いって!この早漏がっ!!」





ユミル「くっそ~やっちまった…」ベルトルト「…すまない」

               ― 完 ―


読んでくれてありがとう

全部で26個ほどぶち込んだ

ユミルさまと新宿はかなり強引だったと思う
好きなんだと結婚しよ、さえチョイスしなければ
ベルユミにはならなかったかもしれん…


 条件は以下

・完結済み
・深夜で立ったスレ
・自分好みのスレもしくは印象に残ったスレ
・転載不可のスレではない(超重要)

1個だけ自分のスレを入れた。 ステマ乙!

自分の一つだけ入ってた!本当に嬉しいなコレ、書いてくれてありがとう!

何だこれ。タイトルの出し方がものすごくうまい。
キャンディーズのほほえみ返しを思い出すレベル。

発想が斬新だ

22は見つけたけど、あってるのか
26コ、答え合わせしてほしいな

(自分のタイトルすんなりすぎるから皆さんわかんないだろうな)


>>81
>>88
作者が釣れたぞぉぉぉぉ!!ウォォォォォォ…!
…ではなくて、本当に申し訳ない。怒られるんじゃないかってビクビクしている
次の作品、待ってます。素晴らしいSSありがとう

>>82微笑み返しをggrました。ありがとう

>>85
答え合わせリストを作ったけど、投下はもう少しスレが沈んでからにします
使用させてもらったSSは良質なSSばかりなので、晒しだと思われたくないんだ


一部、訂正します

>>47
誤)ライナー「よし、火が付いたぞ…。まきを燃やす火種は、紙が一番いいな」

正)ライナー「よし、火が付いたぞ…。薪を燃やす火種は、紙が一番いいな」


>>73
誤)ベルトルト「指切りだよ…ミカサから教えてもらった東洋のおまじないなんだ」クィッ

正)ベルトルト「指切りだよ…ミカサから教えてもらった東洋の約束を誓う儀式なんだ」クィッ

表題含めても24しか見つけられなかったww悔しい
答え合わせ待ってます!


    答え合わせ

1. >>2 ベルトルト「ここはウォールマリアの」ユミル「壁の上」
2. >>3 ベルトルト「誰も知らない」
3. >>5 ユミル「エロ本を見つけた」
4. >>11ベルトルト「ユミルさま」
5. >>13ユミル「遠くて近い」
6. >>13ベルトルト「見ている」
7. >>14ユミル「ベルトルさん」
8. >>16ユミル「ストーカー」
9. >>19ユミル「友達って、いいな」
10.>>19ユミル「お前は見すぎだ」
11.>>21ユミル「クリスタ…クリスタ……」クチュクチュ
12.>>24ベルトルト「ごめん・・・知らない」(クリユミだ!やった!)
13.>>31ベルトルト「ユミル、首締めて良い?」
14.>>34ベルトルト「君には何も残らない」
15.>>37ライナー「助けてくれぇぇぇぇ」

16.>>39ベルトルト「ライナーを助けてくれないか?」
17.>>42ライナー「これが‥‥戦士の生き様だ」
18.>>46ライナー「男子会」
19.>>48ベルトルト「新宿の巨人」ユミル「西口」
20.>>56ベルトルト「いっただっきまーす」
21.>>61ユミル「(シュウウウウゥ…)」ベルトルト「……」
22.>>63ユミル「三股がバレた」
23.>>66ユミル「今日の議題は、ベルトルさんが巨根か否かだ」
24.>>67ベルトルト「好きなんだ」 ユミル「ななんだ急に私にはクリスタが」
25.>>69ベルトルト「失くし物」
26.>>70ベルトルト「ユミル、結婚しよ」


番外 このスレの表題を入れたら27個 >>92気付かなかったありがとう

27.>>75ユミル「くっそ~やっちまった…」ベルトルト「…すまない」


恐らく、NO.7の「ベルトルさん」は、みんな見逃していると思ってニヤニヤした

NO.13の「ユミル、首締めて良い?」のタイトルが秀逸すぎて、自分でも使ってみたくなり、
今回の「ユミル、鶏〆て良い?」の話を書いてしまった

好みのSS+衝撃的だったSSしか入れてないので、ぶっちゃけ作者が釣れ過ぎて震えている…
指折り数えて読んでくれた人、数えるために読み直してくれた人にはもう、感謝しかない!ありがとう

いやっふー!作者に叱られなかった!!
味を占めたのでまたいつか書きたい

残念だったな!「ベルトルさん」は気づいたぜ!
ライナー「助けてくれぇぇぇぇ」
ベルトルト「ライナーを助けてくれないか?」
ライナー「これが‥‥戦士の生き様だ」
が分からなかった。俺はライナー愛が足りてないようだ……

ライナーのやつは男子会以外気付かなかった。ライナーごめん

逆に「僕のために生きてよ」はあるだろうと思って読み返したのになかった

ベルトルト「新宿の巨人」ユミル「西口」の入り方でこのssの趣旨がやっと分かりました

乙。

とても面白かった。

ほとんど読んでた。
1とは趣味が合いそうだ。

スレの意味に気が付いたのは意外に
ユミル「ベルトルさん」
だった。

まだ読んでない奴は今から読みに行く。ノシ

今更ながら読んだ。乙!
読んでるときには10しかわからなかったのが悔やまれる……読んでこよう
あと、僕のために生きてよがなかったのは少し悲しいな あれでベルユミ好きになったから

>>1の好みで選別してるわけであってみんなの傑作選じゃないだろ?
「あれがないからやり直し」とまっすぐ茶化すならまだしも鬱陶しいわ

お望みの作品がないのは書いた本人という可能性だってあるだろうに
(作者当てしてるわけじゃないから気にしないでくれ>>1)


酔っぱらって帰ってPC開いたらスレが上がってたので何事かと思った
終わったスレに書き込むのもどうかと思ったが書きたくなったので…

>>99 >>103
ベルトルト「僕のために生きてよ、ユミル」を入れるとしたらここしかない


>>36
ユミル「覚悟は出来てるからさ…いいだろ?言ったって…」

ユミル「逃げろとか…死んで欲しくないとか…」

ユミル「もう言うなよ…気持ちが、決心が揺らぐじゃねぇか…ベルトルさん、お願いだ」

ベルトルト「ねぇ…」

ベルトルト「僕のために生きてよ、ユミル」

ユミル「えっ…お前、今なんて言った…?」

ベルトルト「ユミル、僕は君が…

ユミル「!?」

(ちょっと良い雰囲気に見えますが、この間もユミルは右手に首の無い鶏を持って血抜きをしています)


実は、このスレ未読なんだ。なので候補に挙がらなかった…すまない
現行があるから影響を受けたくなくて、新規でベルユミを読むのは止めてる
完結後に読みたいSSリストに入れておくよ。紹介ありがとう

自分のSSもこうやって誰かに紹介してもらえるぐらい印象に残りたいもんだ


>>81
今更だけどIDであなたが誰か分かった
一度も言ったことがないが、折角なので言いたい
「あなた様か!!」

な、馴れ合いなんかじゃないんだからねっ、これは一方的な寄り掛かり!

>>100 新宿まで気が付かなかったとは…最高の褒め言葉です

>>103
ちなみに自分がベルユミを好きになったのは「ベルトルさん」がきっかけ
みんなそれぞれお気に入りがあるんだな

---------------------------ここから-----------------------------------

>>102
もう遅いと思うけど、1個だけ強烈に好きじゃないスレがある
(衝撃的だったスレに入る。そりゃもうトラウマレベル)
スレ名は晒さないけど、後悔させてたらすまない。恨まないでくれ
印象に残りすぎて1週間飯が食えなかった。3kg痩せた

---------------------------ここまで宣伝-------------------------------

>>104
そう、自分の好み+衝撃的SSだけなので、偏ってる
あのスレの>>1ではないが、もし上手い人に間違えられたとしたら、自分的には嬉しい事この上ないね


言っとくけど…も、もう書き込みなんてしないんだからねっ!

「みんな読んでくれてありがとう」だなんてちっとも思ってないんだからっ!


今回も長文書いてやっちまった…。もう落としてくれ!泣きそうだ

答え合わせリストを作る気なんてさらさら無くって軽い気持ちで自分のスレを1個混ぜたら
並べてみてえらいことになったぞ…!悪目立ちが過ぎる。冷汗かいた

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