既出かもしれませんが、エヴァの世界でスクライドのカズマが主人公だったらというssです。
エヴァの知識が少ないので、間違ってるところ・自己解釈が多々あります。
いちおう劇場版序・破にそって話が進みますが、いろいろと改変してます。
アルター能力はありません。
見た目・性格共にカズマですが、ゲンドウの実子の設定です。
あと、初ss初スレなのでいろいろとよくわかってません。
それでもよろしければどうぞ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386237963
???「夢を―――見ていたんです」
???「とても激しく、荒々しく、雄々しい夢を」
???「ああ、私は見続けていたのです」
ネルフ・エヴァ収容倉庫
パッ
カズマ「うおっ! なんだこれ!?」
リツコ「驚いた? これこそ人の作り出した究極の汎用人型決戦兵器―――」
リツコ「人造人間エヴァンゲリオン。その初号機よ」
カズマ「えばん・・・? なに言ってんのか分かんねーよ、オバさんよお!」
リツコ「おばっ!!?」
ミサト「プッ」(*≧∪≦)=3
リツコ「」ギロ
カズマ「それよかよぉ―――えっと・・・」
ミサト「み・さ・とよ、ミサト! さっきから何回聞いてるのよ」
カズマ「わりいわりい、それでメシはどこよ?」
ミサト・リツコ「えっ!?」
ミサト「すっげえうまいメシをたらふく食わせてやるって言われたから来たんだぞ、オレはよ」
リツコ「ミサト・・・あなた・・・」
ミサト「ごみん♪」テヘペロ
リツコ「まったく・・・」ハァ
リツコ「カズマ君、美味しいご飯はたくさん用意します」
リツコ「でも、その前にやってもらいたい仕事があるのよ」
カズマ「仕事だァ? 聞いてねえぞ、おい・・・えっと」
ミサト「・・・ごめん。てかいい加減覚えなさい!ミサトよ」
カズマ「まぁいいや。で、仕事ってなによ?」
ミサト「・・・無視、ね」
リツコ「それは―――」
???「それは私から話そう」
ミサト「碇司令!」
ゲンドウ「久しぶりだな、カズマ」ドンッ
カズマ「てめぇ、クソ親父!」
ゲンドウ「時間がない。カズマ、エヴァに乗って使徒と戦え」
ゲンドウ「それが仕事だ」
カズマ「しとぉ? ああ、ここに来る途中に街で暴れてたデカブツか」
ゲンドウ「乗るなら早くしろ。でなければ帰れ!」
カズマ「ああ、そうかい。それじゃあ帰るか」
ミサト「ちょっ!? カズマ君!?」
カズマ「百歩譲ってデカブツと戦うのは面白そうだからいいとしてよぉ」
カズマ「あのクソ親父が気に食わねえ!」
リツコ「碇指令が気に食わない?」
リツコ「それだけの理由で!?」
カズマ「それだけで十分だ」
カズマ「たけえところから見下ろしやがって、何様のつもりだ!」
カズマ「それに言い方も気に食わねえ」
ゲンドウ「勝手にしろ。冬月、レイを起こしてくれ。予備が使えなくなった」
カズマ「ああ、勝手にさせてもらう!」
カズマ「てめぇをぶん殴ってからなぁ!!」ニヤリ
ゲンドウ「ゑっ!?」Σ(゚д゚lll)
カズマ「なにが『予備』だ、人をモノ扱いしやがって!」
カズマ「ムカつく野郎だ。だからボコる! 徹底的にな!!」スタスタ
ミサト「カ、カズマ君!? ちょ、ちょっと待ちなさい!」アセアセ
ガラガラガラ
???「・・・・・・」
リツコ「レイ!」
ミサト「レイを使うっていうの!? でも傷がまだ―――」
レイ「うう」(;´Д`)
カズマ「・・・・・・」スタスタスタ
ピカドッカーン
ゲンドウ「奴め、ここに気づいたか」
レイ「きゃ!」ドサ
カズマ「! おい、あんた!?」ヌル
カズマ「血が―――」
レイ「ハアハアハア」(>△<。)
カズマ「・・・・・・」
カズマ「ちっ」
カズマ「おい! オバさん!」
リツコ「!? また言って―――」
カズマ「いいぜ、乗ってやらぁ! えばんなんとかんにな!!」
ミサト「・・・・・・エヴァンゲリオン、よ」ボソ
面白そうだけど顔文字は控えたほうがいいんじゃね
ネルフ・司令部
マヤ「シンクロ率45%。ハーモニクス異常ありません」
リツコ「プラグスーツの補助もなしに、すごいわね」
リツコ「いけるわ」
ミサト「カズマ君。エヴァに乗ってくれたこと、感謝するわ」
カズマ『ケンカだケンカ!」ワクテカ
カズマ『てかなんだこのオレンジジュース、まじい、なんの味もしねえ』ゴクゴク
マヤ「聞いてませんが」
ミサト「・・・まあいいわ。ていうかカズマ君!? それは飲み物じゃないのよ!?」
冬月「・・・いつまでこの漫才は続くのかね?」
ミサト「あっ、すみません」
ミサト「では碇指令。構いませんね?」
ゲンドウ「無論だ。使徒を倒さぬ限り我々に未来はない」キリッ
カズマ『うおおお! はやく出せえええ!』
冬月「・・・碇。本当に、本当にいいのだな?」
ゲンドウ「」フアンニナッテキタ
ミサト「エヴァンゲリオン、発進!」
顔文字で緊張感台無しで草はえる
第三新東京市・地上
ギュィーンガチョン
ミサト『エヴァンゲリオン、リフトオフ!』ガシャン
ズン
リツコ『カズマ君。まずは歩くことだけを考えて―――』
カズマ「へへ、久々のケンカか。なんかグッときてるぜぇ」
カズマ「成り行きで変なロボットに乗って戦うハメになっちまったが―――」
カズマ「こういう気分を味わえるなら悪くない」
カズマ「デカブツ同士で戦うのも悪かぁないなあ」
カズマ「そう思うだろ?」
カズマ「―――アンタも!」
サキエル「」ハンマッ
マヤ『聞いてませんね』
リツコ『・・・もお放っておきなさい』
カズマ「いくぜえええ」ダダダ
リツコ『走った!?』
カズマ「おらあああ」ミギストレートォォォ
カキーン
ミサト『ATフィールド!?』
カズマ「っ!?」
ミサト『だめだわ! ATフィールドがある限り―――』
リツコ『使徒には接触できない!』
サキエル「」ハンマーッ
カズマ「ぐう!」バキイ
サキエル「」ハンマーッアーッハッハッハッハ
マヤ『左腕損傷!』
カズマ「なんだこれ、痛え」
リツコ『エヴァとカズマ君は神経接続(シンクロ)されているわ』
リツコ『つまりエヴァが負ったダメージは貴方にも反映されるの』
カズマ「よくわかんねえけど、とにかく攻撃受けりゃあ痛えってことだな」クックック
ミサト『カズマ君、落ち着いて。怪我をしたのは貴方の体ではないのよ?』
カズマ「ロボットに乗って戦うっていうからよお、オレ好みじゃないと思っていたが―――」
カズマ「いいねえ! ケンカってのはこうでなくっちゃあな」
ミサト『』
サキエル「」ハンマママママママッ
カズマ「ぐああああああああ!」ドカバキドスバコドッカーン
カズマ「」チーン
ミサト『カズマ君は!?』
日向『モニター反応なし。生死不明!』
青葉『初号機、完全に沈黙!』
ミサト『・・・ここまでね』クッ
ミサト『作戦中止。パイロット保護を最優先!』
リツコ『エントリープラグ矯正射出!』
マヤ『ダメです! 完全に制御不能です!』
リツコ『なんですって!?』
ミサト『カズマ君!!』
カズマ「」
???「夢を―――見ていたんです」
???「夢の中の私は、どうにもならないことをどうにかしようと抗い続けている人になっていました」
???「その人の痛みはとても強く、その人の思いもとても強かった」
???「私は叫びました」
???「がんばれ」
???「がんばれ!」
???「がんばれ!!」
???「そう―――強く願い続けていたのです」
カズマ「―――調子に、乗りやがって!」カッ
ヒュインヒュインヒュイン
マヤ『エヴァ、再起動!』
リツコ『そんな―――ありえない!』
ミサト『まさか・・・』
ミサト『暴走!?』
エヴァ「」ウヲヲヲヲン
シュウウウウ
青葉『左腕復元!』
ミサト『すごい・・・!』
冬月『勝ったな』
ゲンドウ『』ホッ
カズマ「衝撃の―――ファーストブリットォ!」ゴゴゴゴゴ
マヤ『エヴァの右肩より強烈なエネルギー反応!』
マヤ『エヴァが凄まじい勢いで加速していきます!』
リツコ『なんなの、あの光の噴射は!?』
カズマ「うおおおおおおおおお」ゴオオオ
サキエル「」ハンマーッ!
カズマ「おらあああああ!」
カズマ「やっ!」1カメ
カズマ「やっ!!」2カメ
カズマ「やっ!!!」3カメ
ズン!
ピシ・・・ピキピキビキ
サキエル「」ナ、ナニィ!?オレノハンマーガア
チュドーン!
マヤ『目標の消失を確認』
リツコ『あのATフィールドをいとも簡単に突破するなんて―――』
リツコ『あれがエヴァの、本当の姿・・・・・・』
ミサト『カズマ君! 大丈夫!?』
ズシンスシンズシン
カズマ「ああ。心配してくれてありがとな、おb―――」
ミサト『“お姉さん”よ!』
ミサト『名前はもう諦めたから、お姉さんと呼びなさい』
ミサト『わかった?』ニッコリ
カズマ「は、はい!」ナンカ、オッカネエ
ミサト『それじゃ改めて―――』
ミサト『ありがとう。お疲れ様、カズマ君』ニコッ
カズマ「―――あいよ」
【次回予告】
エヴァは使徒に勝つ。
だがそれはぁ、全ての始まりに過ぎなかっったぁ。
父親に喧嘩を売るカァズマ。
ミサトの傲慢は、自分が彼を改心させようと決心さぁせぇるぅ。
次回『見知らぬ天井』
この次もぉ、サービスサァビッスゥゥゥ!
つづく・・・・・・のか?
ミサトっぽいセリフを若本が言ってるのか?w
それともミサトが若本節やってるのか?w
ネルフ・医療待合室
ミサト「お疲れ様、カズマ君」
ミサト「健康診断どうだった?」
カズマ「かったるいね、じっとしてるだけなんてよお」
ミサト「ブツクサ言わない! 男の子でしょ」
ミサト「エヴァに乗ったことで体に異常がないか調べておかないと」
ミサト「あとで取り返しのつかないことになったら嫌でしょ?」
カズマ「へいへい」
ミサト「素直でよろしい」ニッコリ
ミサト「それじゃ、次行くわよ」
カズマ「ええ!? まだあるのかよ」ゲエ
>>23
ミサトっぽいセリフを若本さんがいっているように脳内変換してくださいw
(BGM:次回予告)
ネルフ・職員用中央エレベーター前
ポーン
ウィーンガション
エレベーターヒラク
ゲンドウ「・・・・・・」
カズマ「! てめえ!!」ミギストレート!
ゲンドウ「ぐはっ」バキッ
ミサト「ちょっ!? カズマ君!?」ハガイジメ
カズマ「へっ! さっきオレを見下した借りを返しただけだ」
ゲンドウ(―――これが若さか)ナミダメ
ミサト「い、碇司令!お怪我h―――」
ウィーンガション
エレベーターシマル
ミサト「・・・・・・」コレ、ゼッタイシマツショネ
カズマ「ああスッキリしたぜ」サワヤカ
カズマ「ほら早く行こうぜミサト」
ミサト「・・・・・・カズマ君。ちょっち、時間もらってもいいかしら?」
カズマ「ああ、なんだよ?」
ミサト「お・せっ・きょ・う♪」ニッコリ
カズマ「っ!?」ゾクッ
カズマ(なんだ!? 毛穴っていう毛穴が開いちまっている)
カズマ(この感覚はなんだ!?)
カズマ(なんにしろ分かるのは、この状況がとてつもなくやべえってことだ)
【一時間後】
カズマ「」チーン
ミサト「わかった? カズマ君」
カズマ「・・・・・・へいへい」ブスッ
ミサト「カ・ズ・マ君」ニッコリ
カズマ「はい!」ビシッ
ミサト「よろしい♪」
ミサト「それじゃ、二度と人を殴らない」
ミサト「私に逆らわない」
ミサト「私に嘘つかない」
ミサト「私が命じたことは全部やる」
カズマ「おい! 調子にn―――」
ミサト「いいわね?」ニッコリ
カズマ「へい!」ビシッ
ネルフ・総務課
ミサト「一人で、ですか?」
職員A「そうだ」
職員A「彼の個室はこの先の第6ブロックになる」
職員A「問題なかろう」
カズマ「なに部屋もらえんの!?」ラッキー
ミサト「ちょっと、カズマ君はそれでいいの?」
カズマ「そりゃもお! 一人の方が気が楽だし。好き放題できるしな」ニヤリ
ミサト「」フアンダワ
アルターは出てくるのか
ネルフ・総務課前廊下設置内線電話
リツコ『なんですって!?』
ミサト「だからぁ、カズマ君は私が引き取ることにしたから」
ミサト「上の許可も取ったし」
ミサト「なにより彼、一人にすると何しでかすか分からなくて・・・・・・」ハア
リツコ『・・・・・・確かにそうね』
リツコ『でも、貴方は大丈夫なの?』
ミサト「? なにが?」ポカーン
リツコ『今までの言動を見る限り、彼が理性的とはとても言えないわ』
リツコ『彼が暴力に訴えてきたらどうするつもり?』
ミサト「あらぁ。大丈夫よ、カズマ君は」
ミサト「彼、言葉遣いはアレだけど、根は優しい子だと思うわ」
リツコ『どうしてそう言えるの?』
ミサト「女の勘よ♪」
リツコ『』ハア
>>31
アルター能力は出てこないです。話がややこしくなるので;
葛城ミサト自家用車内
カズマ「で、なんで俺がミサトと暮らすことになってんだ?」
カズマ「せっかく一人暮らしできると思ったのによお」
ミサト「理由は自分の胸に聞いてみなさい」
カズマ「はあ? なんだそれ」
ミサト「それより今夜はパアッとやらなきゃね♪」
カズマ「無視かよ。てか何をだよ?」
ミサト「もちろん、新たなる同居人の歓迎会よ」
カズマ「えっうそマジ!?」ヤッタ
ミサト「マジもマジ、大マジ」
ミサト「カズマ君は今日頑張ってくれたからね」
ミサト「大奮発よん」フフ
葛城ミサト自宅
ミサト「実は私も引っ越してきたばっかりでね」
カズマ「へえ、いいとこ住んでんなあ」
ミサト「まぁね~♪」
ミサト「ささ、入って入って」
カズマ「おっじゃまっシマース!」
ミサト「さすがに遠慮しないわね・・・・・・」
ミサト「じゃなくて! カズマ君?」
カズマ「あ? なんだよ」
ミサト「ここはもう、貴方の家でもあるのよ」
カズマ「お、おう」
カズマ「・・・・・・ただいま」
ミサト「はい。おかえりなさい」ニコッ
ミサト「まあ、ちょっち散らかってるけど気にしないでね~」
カズマ「これが、ちょっち・・・・・・だぁ?」アゼン
カズマ「汚過ぎんだろ」
カズマ「こんなんだから未だに婿の貰い手が見つからねーんだよ」ボソ
ミサト「なぁにか言ったかしらあ」ユラァ
カズマ「いえ! 何も言ってねえです、はい」アセアセ
ミサト「・・・・・・まあいいわ」
ミサト「それよりご飯にしましょ」
カズマ「―――あ! 思い出した!」
カズマ「仕事が終わったらうまいメシたらふく食わせるって話はどこいったんだよ!?」
ミサト「ほえ?」キョトン
ミサト「なあに言ってるのぉ、目の前にあるじゃなあい」ニッコリ
ミサト「どお、カズマ君。この品数?」レトルトズラリ
カズマ「マジかよ」ガックリ
ミサト・カズマ「いっただっきマース」ガッショウ
ミサト「」ゴクゴク、プッハー!クウウウ!!
カズマ「」バクバクガツガツ
ミサト「やっぱ人生、この時のために生きているようなもんよねえ!」
カズマ「大げさになに言ってんだ―――あ、これまじいぞ」バクバクガツガツ
ミサト「ダメよ! 好き嫌いしちゃあ!!」ズイッ
カズマ「へいへい」バクバクガツガツ
カズマ「てかうまいメシって聞いてたのにレトルトとか詐欺じゃねえか」バクバクガツガツ
ミサト「文句言う割には食べるわね・・・・・・って私の分も残しといてよお?」
ミサト「―――さあて、それ食べたらお風呂に入ってきなさい」
ミサト「風呂は命の洗濯よ♪」
カズマ「さあフロだフロ!」ゼンラ
カズマ「フロに入ってやんよおおお!!」ワクワク
ガラッ
???「」
カズマ「っ!?」
???「」ラディカルグッドスピィィィド!
ブルブルブル!
カズマ「おおおおおおお!?」ドドド
ミサト「・・・・・・どしたの?」ジー
カズマ「おおおおい! フロにちっこいシトがいるぞ!!」
ミサト「使徒じゃないわよ、失礼ね」
ミサト「あの子はもう一人の同居人」
ミサト「名前はペンペン」
ミサト「鳥の仲間で温泉ペンギンっていう種類よ~」
ペンペン「」セアハハッ、イクゾ!
ダダダ!バタン
カズマ「は、はええ」ゴクリ
ミサト「たぶん世界最速のペンギンね」
カズマ「あんな鳥いるのかよ」
ミサト「15年前はねえ、たっくさんいたのよお」
ミサト「・・・・・・たぶん」ボソッ
ミサト「それよりも前、隠したら?」
カズマ「―――うお!?」/// マエヲカクシテヨコニズレル
ミサト(ちとはしゃぎすぎたか)
ミサト(それにしても・・・・・・おっきいわね)
こんばんは、>>1です。
なんだか初ssなので評価がこわいですねえ。
てかまだ読んでくれている人はいるのですかこれは・・・・・・
いちおうゼルエル戦で終局の予定ですので、最後までお付き合い願えれば嬉しいです。
あと、ちょっち書き溜めがなくなってきたのでペース落ちます;;
それでは今日はここまでです。
―――ススススクライド
リュウホウは出るんですか?
>>42
りゅうほうは出ますよ。
・・・・・・ある意味ですけど ボソッ
第3新東京市立第壱中学校裏庭
バキィ!
カズマ「なにすんだ、てめえ!」
トウジ「すまんな、転校生」
トウジ「ワイはお前を殴らなあかん」
トウジ「殴っとかな気がすまんのや!」
カズマ「勝手なことほざいてんじゃあねえ!!」ミゾオチパンチ
トウジ「ぐふっ!?」ドコォ
トウジ「―――このっ」マエノメリニナリナガラ、ズツキ
カズマ「がっ!?」バキィ
カズマ「このやろおおお!」ズツキシカエソウトスル
ケンスケ「ちょ、ちょっと待ってくれ!」カズマヲハガイジメ
カズマ「誰だテメエ!? せっかくの楽しみを邪魔すんじゃあねええ!」ジタバタ
ケンスケ「は、話を聞いてくれ!」ナンテチカラダ;;
トウジ「ケンスケ、なんで邪魔したんや!」ヨロッ
ケンスケ「トウジも落ち着けよ! もういいだろ?」
ケンスケ「転校生。実はこの前のエヴァの戦闘でコイツの妹さんが怪我しちゃってさ―――」
カズマ「なにっ!?」
ケンスケ「まっ、そんなわけだから」
トウジ「けっ! 二度とわしの前にツラ見せるなや!」
カズマ「・・・・・・くそったれ」グッ
ネルフ・B棟長距離移動用リフト上
リツコ「そういえばカズマ君、転校初日からクラスメイトと喧嘩したそうよ」
リツコ「パイロットのセキュリティは大丈夫なの?」
ミサト「諜報部の監視システムに問題はないわ。アザ一つなかったしぃ」
ミサト「それにプライベートには極力干渉しない方がいいものよ」
リツコ「一緒に住んでいるのに?」
リツコ「彼のメンテナンスも貴方の仕事でしょう?」
ミサト「だからこそよ。彼、思ったより繊細なところがあるし」ハア
リツコ「・・・・・・繊細? 彼が!?」アングリ
ミサト「あっ、その反応。絶対すると思った」
リツコ「繊細なんて言葉は彼のメンタルと真逆にあると思うけど」
ミサト「まっ、女の勘だけどね」テヘ
リツコ「またそれ?」ハア
リツコ「・・・・・・でも、意外と当たっているかもしれないわね」
ミサト「へ?」
リツコ「今日のエヴァの射撃訓練だけど、彼、珍しくちゃんと指示を聞いていてね」
ミサト「そりゃあ・・・・・・今日はロンギヌスの槍の雨でも降ってきそうね」コワッ
リツコ「諜報部によれば訓練の直前に喧嘩があったそうなのよ」
リツコ「もしかして彼、喧嘩で何かを気に病んでいるんじゃない?」
ミサト「まさか」アハハ
リツコ「まあ、大人しくなるのはありがたいけど」
リツコ「メンタルケアも保護者の務めなんだから、よろしくね」
ミサト「へいへい」
リツコ「・・・・・・今の、カズマ君にそっくりだったわよ」フフ
ミサト「」ゲッ
リツコ「名前で呼ばれていたし、良い傾向じゃない」
ミサト「ぶっちゃけ、お姉さんって呼ぶのが死ぬほど嫌だったみたい」ガックシ
リツコ「それから、勉学の方もしっかりさせておくように」
ミサト「えっ、そんなに良くないの?」
ミサト「・・・・・・まあ、見た目からして良くないのはわかるけど」ボソ
リツコ「ネルフ独自の学力テストでは5歳から7歳児相当だったらしいわよ」
ミサト「しょ、小学生・・・・・・」タラリ
リツコ「私立の小学校に編入させるという強硬論も出ていたくらいよ」
ミサト「ランドセルを背負ってリコーダー吹いてるカズマ君なんて・・・・・・」
リツコ「シュールすぎて想像できないわね」ゾワッ
ミサト「これはちょっち、本腰入れて対策しないとね」ハア
リツコ「頑張ってね、“お姉さん”」イヤミ
ミサト「あ、あははは・・・・・・」タラリ
14才は中学校に行かなければならないという常識に反逆しちゃったかー
>>46
うまいwww
ネルフ・司令部
シャムシエル『』ボクノショクシュハジュウオウムジン、ヘンゲンジザイ、ゼッタイムテキデス!
リツコ「分析パターン青―――」
リツコ「間違いない、第5の使徒よ」
ミサト「総員第一種戦闘配備」
日向「第三新東京市、戦闘形態へ移行」
青葉「政府及び関係各省への通達完了」
マヤ「目標は以前侵攻中。現在、対空迎撃システム稼働中」
ミサト「民間人及び非戦闘員の退避状況は?」
青葉「すでに退避完了との報告が入っています」
ミサト「あとは迎え撃つだけね・・・・・・」
ミサト「カズマ君、準備はいい?」
カズマ『ああ』
ミサト(ホントに大人しいわね)ドウナッテルノ
リツコ「よくって? 訓練通りやれば大丈夫よ」
カズマ『ああ』
リツコ「」ホントニワカッテルノカシラ
ミサト「エヴァンゲリオン、発進!」
第三新東京市0334-D退避シェルター
ケンスケ「ねえ」キョロキョロ
トウジ「なんや?」
ケンスケ「ちょっと二人で話があるんだけど」
トウジ「・・・・・・」
ケンスケ「・・・・・・」
トウジ「しゃあないな」ハア
トウジ「委員長!」
ヒカリ「なに?」
トウジ「わしら二人、便所や!」
ヒカリ「もお、ちゃんと済ませときなさいよ」ムッ
トウジ「ちなみに二人とも大のほうやから遅くなるでえ」ヒラヒラ
ヒカリ「早く行きなさい!!」///
トウジ「それで話ってなんや」
ケンスケ「死ぬ前に一度だけでいいから見てみたいんだよ」
トウジ「・・・・・・もしかして、上のドンパチか?」
ケンスケ「この時を逃しては或いは永久に!」ビシッ
ケンスケ「なあ頼むよぉ! ロック外すの手伝ってくれ」
トウジ「しゃあないなあ」ハア
トウジ「おまえはホンットに自分の欲望に素直なやっちゃな」
ケンスケ「へへ」///
ケンスケ「それじゃあ誰か来ないか見張っといてくれ」
トウジ「ほいな」
ケンスケPCヒラク、セツゾク、ロックカイジョカイシ
ケンスケ「」カタカタカタ
トウジ「暇やのう」フアア
ケンスケ「」カタタタタタタタタ
トウジ「まだかいな」ネムイデー
ケンスケ「」ガダダダダダダダダダダ!!!
トウジ「お、おい! そんなに強く叩いたらキーボード壊れてまうんちゃう?」アセ
ケンスケ「一つ一つのプログラムが甘い」ブツブツ
ケンスケ「だからボクに侵入を許す」ブツブツ
ケンスケ「情報連結解除開始」ブツブツ
トウジ「お、おまえ・・・・・・ホンマにケンスケなんか!?」
ケンスケ「」ピタッ
ケンスケ「さてと、準備はいい?」ニヤ
トウジ「―――よ、よっしゃ! やってまえ」b
ケンスケ「」エンターポチッ
第三新東京市・地上
ギュイーンカション!
ミサト「エヴァンゲリオン、リフトオフ!」ガチョン
ズン!
カズマ「」ブツブツ
目標をセンターに入れてスイッチ
もくひょうをセンターにいれてスイッチ
もくひょうをセンターにいれてスイッチ
もくひょうをセンターにいれてスイッチ
もとぅそうをセンターにおれてスゥィッチ
むつぞうをセンターにおいてスウィッシュ
ふつぞうをセンターにおいてウィッシュ
ぶつぞうをセンターにおいてウィッシュ
ぶつぞうをセンターにおいてウィッシュ
仏像をセンターにおいてウィッシュ
・
・
・
マヤ『間違ってます!カズマ君! 森羅万象諸々間違ってますから!!?』ナンデソウナルノ!?
カズマ「」キッ
バッ
カズマ「仏像をセンターにおいて―――!」ガトリングヲカマエル
―――実はこの前のエヴァの戦闘でコイツの妹さんが怪我しちゃってさ―――
カズマ「」チィッ
ガチャン、ズウン
日向『初号機、440mm機関砲を投棄!』
マヤ『続いてプログレッシブ・ナイフ装備』
カズマ「うおおおおおお!」ズンズンズン
カズマ(被害を出さねえよう接近戦で一瞬でカタをつけてやる!)
マヤ『使徒に突進していきます!』
ミサト『なんですって!?』カチコミジャナイノヨ!?
シャムシエル「」マッスグクル?バカデスカアナタハ
ヒュンヒュンヒュン
カズマ「ぐああああああああ!!」バシビシバシ!フットバサレール
第三新東京市・公時神社
ケンスケ「うおおお! すごい!」
ケンスケ「これぞ苦労した甲斐があったってもんだ」ワクテカ
トウジ「おっ、なんやアイツやられとるで」
ケンスケ「アチャー、やっぱ昨日殴られたことが原因かな」
トウジ「う、うるさいわ―――って何か空から降ってきよるで?」
ケンスケ「何かってそりゃあ・・・・・・エヴァだっ!!!」ヒィィィ
ケンスケ「にげろおおおお!!」
ズウウウン!
カズマ「つう・・・・・・くそったれ!」
ppp
トウジ・ケンスケ「ヒ、ヒィィィ!」ガクガクブルブル
カズマ「っ!?」
ミサト『あれはカズマ君のクラスメイト!?』
リツコ『どうしてこんなところに!?』
カズマ「なんでこいつらがこk―――っ!」
シャムシエル「」エタニティエイトー!
ヒュンヒュン
カズマ(避けたらこいつらが―――)チッ
カズマ「―――調子くれてんじゃあねええええ!!」ガシッガシッ、ショクシュツカム
シャムシエル「」テゴタエ、ナイ!?
ジュウウウウ
カズマ「ぐあああああああ!」
トウジ「なんで逃げへんのや!?」
ケンスケ「僕らがここにいるから―――自由に動けないんだ!」
「」外の言葉うっとおしいわ
内容的には面白そうなんだからやめた方がいい
カズマ(考えろ! こいつらがここにいたら動けねえ)
カズマ(こいつらを素早く安全に逃せる方法―――)
カズマ(くそっ! 思いつかねえ)
カズマ(このやろう!何か思いつきやがれ! ここも長くはもたねえ―――っ!)
カズマ「・・・・・・あるじゃねえか」クックック
カズマ「ここがよ!!」ニヤ
>>57
ごめんなさい。
減らすようにしますが、気になるようでしたら飛ばして読んでください。
擬音やツッコミなどで、特に重要なものじゃあありませんので問題ないです。
マヤ『初号機、緊急脱出システム作動』
リツコ『あの子、何を勝手に―――!』
ミサト『・・・・・・いえ、これしかないわ』
ミサト『カズマ君。彼らの回収を許可します。急いで』
リツコ『葛城一佐!!』
リツコ『エントリープラグ内部は最高軍事機密よ! それを民間人に見せることは許されません!!』
ミサト『現責任者は私です!』
リツコ『っ!』
ミサト『私が―――判断します』
ドボン
トウジ「うわっ! なんやココ、水やないか!?」ゴボゴボ
ケンスケ「ああ!? カメラが!カメラがあああ!!」ゴボゴボ
カズマ「ごちゃごちゃうるせえええ!」
ミサト『回収したならルートNP3228を使って撤退して!』
カズマ「」ケッ
トウジ「転校生? 逃げろ言うとるで、転校生!」
カズマ「冗談だろ! 誰が―――誰がいまさら逃げるかああああ!!」ギュッ
ブチッ! ショクシュヲニギリツブス
シャムシエル「」ボクノダイジナショクシュヲー!
カズマ「左が潰しそこねたか」チッ
カズマ「さっきのダメージが残ってやがるが―――」
カズマ「おい、お前ら・・・・・・」
トウジ「な、なんや?」
カズマ「今からアイツをぶん殴りに行く!」
ケンスケ「む、無茶言わないでくれよ!」
トウジ「撤退や言うとったで!?」
カズマ「こいつを倒すのに、人のいねえココ以上に都合のいい場所はねえ」
カズマ「だからぶっ潰す―――今! ここで!!」キッ
トウジ(こいつ・・・・・・)
トウジ「よ、よっしゃ! 特攻や!!」
ケンスケ「そ、そんなあ」ナミダメ
カズマ「へっ、腹ぁくくれよ!」ニヤ
ミサト『カズマ君!何してるの!? 撤退よ!!』
カズマ「知らねぇなあ!」
ミサト『命令を聞きなさい!!』
カズマ「知らねぇって言ってんだろ!!」
ミサト『この馬鹿っ!!』
カズマ「そんなこったあ先刻承知よォ!!」ブンッ! シャムシエルヲブンナゲル
カズマ「ああ、そうさ。オレはただの大馬鹿だ」グッ
カズマ「ちゃんとした学もねえ。アンタのような立派な立場ってのもねえ」
カズマ「それでもただ一つ、これだけは言える!」
カズマ「コイツに―――勝てる!!」
ミサト『!』
カズマ「衝撃のファーストブリットォ!」ゴオオオオ
シャムシエル「」エタニティナンタラショットー!
カズマ「らああああ!!」
ズンッ!
シャムシエル「」キャミィィィ
チュドーン!
ケンスケ「―――す、凄すぎる!!」
カズマ「はあはあはあ」
トウジ「て、転校生? 大丈夫かいな!?」
カズマ「ま、まじいな・・・・・・」
トウジ「なんやて!?」
カズマ「ミサトのこと、無視しちまった」オコラレル・・・
トウジ「は・・・・・・ははは」
ケンスケ「なんだよ、それ」ハハハ
カズマ「くっくっく」
第3新東京市立第壱中学校裏庭
カズマ「・・・・・・いいのかよ?」
トウジ「男に二言はない!」
トウジ「はようせえや!」
ケンスケ「こういう実直な奴だからさ。頼むよ」
カズマ「それじゃあ遠慮なく」バキバキ
トウジ「」ゴク
カズマ「そりゃっ!」ミギストレート!
トウジ「ひでぶっ!?」バキィ
トウジ「」
ケンスケ「おい・・・・・・大丈夫か?」イキテル?
トウジ「」ハッ!?
トウジ「こ、これで貸し借りなしや!」キオクトンダデ
トウジ「殴って悪かったな、碇・・・・・・」
カズマ「へっ、まだだろ?」ニヤ
トウジ「!」
トウジ「そうやな」ニヤ
ケンスケ「・・・・・・どゆこと?」ポカーン
???「夢の―――夢の中にいるその人は、暗闇の世界から陽のあたる場所へと戻ってきました」
???「私はホッとして、とても晴れ晴れとした気持ちになりました」
???「その人も同じはずなのに―――」
???「なのに、どうして―――」
???「どうして、こんなことになってしまうのでしょうか」
???「私には分かりません」
???「まったく理解できないのです―――」
第三新東京市・公時神社参道
カズマ「お前は人に八つ当たりする、イラつく野郎だ」
トウジ「おまえは嫁入り前のカワイイ妹を傷もんにした、許せん男や」
カズマ「いきなり殴ってきやがって」
トウジ「まだ根に持ってたんかいな!」
カズマ「ああ、ムカつくねえ!」
カズマ「ムカツクが―――嫌いじゃあない」ニヤ
トウジ「わいも世界を守ってるおまえの姿を見て、羨ましゅう思った」ニヤリ
トウジ「そやけど、譲られへんもんがある!」キッ
カズマ「ああ、渡せないものがある!」キッ
カズマ・トウジ「そのためには、戦うしかない時もある!!」ドンッ
ダッ!
カズマ・トウジ「うおおおおおおおおおお!!」ミギストレート!!
バキィ!!
???「」ドサッ
・
・
・
トウジ「うっ」
ケンスケ「あっ! 気がついた?」
トウジ「あ、ああ」
カズマ「よお」
トウジ「わいは負けたんか・・・・・・」
カズマ「みたいだな」
トウジ「そうか・・・・・・」
カズマ「『すずはら』だっけか、名前?」
カズマ「なかなか面白いケンカだったぜ、それなりにな」ニカッ
トウジ「抜かせや、この」フッ
カズマ「・・・・・・妹さんのこと、悪かったな」ボソッ
トウジ「えっ?」
カズマ「へっ、じゃあな」スタスタスタ
ケンスケ「・・・・・・負けたね」ハハ
トウジ「ああ」
トウジ「わいの、完敗や―――」フッ
【次回予告】
鉄っ壁の防ぅ御力を誇る使徒に、カァズゥマは撃破さぁれぇるぅ。
だがぁ、その傷は彼にさぁらぁなる戦闘意欲を狩り立たせるのだっったぁ。
呆れるレイ。
一方ミサトはぁ使徒に対し、一っっっ点突破を試みる。
次回『決戦、第三新東京市』
この次もぉ、サービスサァビッスゥゥゥ!
こんばんは、>>1です。
ゆっくりですが、再開します。
葛城ミサト自宅
ミサト「」ゴクゴク、プッハー!クウウウ!!
ミサト「やっぱ休みの日は朝からの一杯に限るわね~♪」
カズマ「休みの日ってかいつも夜には飲んでるじゃねえか」ボソッ
ミサト「しゃあら~っぷ!」
ミサト「それよりほら! 手が止まってるわよん」
カズマ「うるせえな!」
カズマ「てかなんでオレが掃除しなきゃならねーんだよ!?」
ミサト「始末書たいへんだったなー」ボソッ
カズマ「」グサッ
ミサト「命令も聞いてくれなかったし」ボソッ
カズマ「」グサグサッ
ミサト「約束したのに・・・・・・」グスッ
カズマ「」チーン
ミサト「約束したのに約束したのに約束したのにぃ!」ジタバタ
カズマ「だあもう分かったって! 落ち着けよ!」アセアセ
ミサト「それじゃあ掃除よろしくねん♪」ケロッ
カズマ「」ハア
カズマ「ババアは飲み過ぎだし、オレはコキ使われ過ぎだし―――」ゴシゴシ
ピンポーン
ミサト「カズくーん、出てもらえる~?」
カズマ「分かったからその呼び方やめろって!!」
カズマ「ったく」ハア
カズマ「はーい、こんな朝っぱらから誰ですかー」スタスタ
カズマ「いまオレは善良なる一般市民として鋭意労働中の身だからよく分からん輩と絡んでる暇はありませーん」
カズマ「だからとっとと帰ってー」
カズマ「つうか帰れ!!」ガチャッ
レイ「・・・・・・」
カズマ「あれ? アンタ・・・・・・えっと・・・・・・」ウーン
レイ「・・・・・・これ」スッ
カズマ「あ? なんだ、このカード」ヒョイッ
レイ「貴方のIDカードができたから渡してくるよう赤城博士に頼まれたの」
カズマ「ああ、なるほど。あんがとな」
ミサト「カズくーん、誰が来たの~?」ヒック
カズマ「だからその呼び方やめろって!」
カズマ「アイツだよアイツ! えっと・・・・・・青髪の」
ミサト「もしかして、レイ?」
カズマ「そうそう、ソイツ。IDカード持ってきてくれたんだとよ」
ミサト「あら、珍しいわね~。上がっていきなさいよ~」ヒック
レイ「これからネルフ本部で訓練がありますので」
ミサト「そう。あっ、カズくん送って行ってあげなさい」グビグビ
カズマ「なんでオレが!?」
ミサト「いいじゃなあい。どうせ、午後からカズくんも訓練なんだしい」ヒック
ミサト「それにぃ、こ~んな可愛い子をエスコートできるなんて男の子の本望じゃなあい」グビグビ
ミサト「男子冥利に尽きるってやつね。羨ましいゾ、このぉ」ケラケラ
カズマ「ダメだこいつ・・・・・・早く何とかしねえと」
レイ「さよなら」スタスタ
カズマ「あっ、おい待てって! まだ準備が出来てねえだろーが!」バタバタ
ミサト「うーん、青春ねえ」ニヤニヤ
ペンペン「」コングラチュレイショーン
通勤路
レイ「」スタスタスタ
カズマ「」スタスタスタ
ネルフ・職員用中央出入り口
レイ「」スタスタスタ
カズマ「」スタスタスタ
ネルフ・職員用長距離移動エスカレーター
レイ「」スタスタスタ
カズマ「」スタスタスタ
カズマ(き、きまずい・・・・・・)
レイ「・・・・・・貴方」
カズマ「あ?」
レイ「碇司令を殴ったそうね」
カズマ「ああ、アレ? スカッとしたねえ」ニヤリ
レイ「どうして、そんなことをしたの?」
カズマ「ムカついたからに決まってんだろーが」
カズマ「アイツは人を見下す嫌なヤローだ」
レイ「・・・・・・」
カズマ「だから、ぶん殴った」ニヤリ
レイ「・・・・・・司令は、そんな人じゃないわ」ムッ
カズマ「違わないね」
レイ「」ヒュッ
パンッ ヒラテウチ
カズマ「ってーな! なにすんだこのアマ!!」
レイ「」フイッ
カズマ「無視かよ・・・・・・なんだってんだ」
ネルフ・エヴァ収容倉庫、初号機エントリープラグ内
リツコ『今日のテストはエヴァとのシンクロ率を図るものです』
リツコ『だから、エヴァの中にいてくれるだけで結構よ』
カズマ「―――なんてこと言われてもよお」
カズマ「暇すぎるぜ―――ん?」ppp
ゲンドウ『』 レイ『』
カズマ「ありゃあ、クソ親父と青髪女か」
レイ『xxxx xxx xxxxxxx』ニコニコ
ゲンドウ『xxxx』ニヤリ
カズマ「・・・・・・あのロリコンじじい」イライラ
ネルフ・司令部
マヤ「監視対象物は小田原防衛線に進入」
青葉「未確認飛行物体の照合完了―――パターン青!」
リツコ「来たわね、第6の使徒が」
ミサト「エヴァ初号機を出すわ!」
ミサト「カズマ君、いけるわね?」
カズマ『あいよ』
ミサト「エヴァンゲリヲン発進!」
第三新東京市・地上
ラミエル「」テストショットォ! ピカッ
日向『目標内部に高エネルギー反応』
ミサト『なんですって!?』
リツコ『まさか―――』
ウィーンガション!
ミサト『避けて!!』
カズマ「なにいっt―――」
バシュッ!!
カズマ「っ!?」
ズギュウウウン!!
カズマ「ぐあああああああああああ!!!」ジュウウウウ
ミサト『カズマ君!!』
カズマ「ああああああああ!!」ジュウウウウ
ミサト『迎撃中止! エヴァ初号機を緊急回収!!』
日向『駄目です! カタパルト融解、作動しません!!』
カズマ「あああああ!」ジュウウウウ
リツコ『ATフィールドは?』
マヤ『限界まで展開中、かろうじて維持しています!』
カズマ「あああ」ジュウウウウ
ミサト『作戦要綱を破棄。パイロット保護を最優先。プラグを緊急射出して!』
冬月『駄目だ』
リツコ『今パイロットを失えばATフィールドは完全に消失してしまう』
リツコ『それは最も憂慮すべき事態です』
ミサト『くっ!』
カズマ「」ジュウウウウ
???「夢を―――見ていました」
???「夢の中の私は、激しい痛みに必死に耐え続けていました」
???「絶え間なく襲いかかる苦痛―――」
???「逃げたい、逃げ出したい!」
???「私はすぐにそう思いました」
???「しかし、その人の思いは違っていたのです」
???「その人は少しも諦めてなんかいませんでした」
???「苦痛から逃げることに」
???「戦うことに」
???「そして、生きることに―――」
カズマ「」ジュウウウウ
ミサト『・・・・・・やむを得ないわ』
ミサト『機体を強制回収。爆砕ボルトに点火して!!』
ドン! ドン! ドン!
ズズウウウウウウン
カズマ「」
ミサト『救護班、急いで!!』
カズマ「」
カズマ「」
カズマ「」
カズマ「・・・・・・ちく、しょう」グッ
ラミエル「」カザムキヨーシ
ラミエル「」シツドヨーシ
ラミエル「」サア、ホンバンイッテミヨーカァ
ニュウイィィーーーン グリグリグリ
ネルフ・戦術作戦部作戦局第一課
日向「現在目標は直上より侵攻中」
ミサト「奴の狙いはここ―――ネルフ本部への直接攻撃かあ」
ミサト「では各部署の分析結果を報告して」
職員B「先の戦闘から目標は一定距離内の対象物を自動排除するものと考えられます」
ミサト「エヴァによる近接戦闘は無理か・・・・・・」
ミサト「ATフィールドは?」
マヤ「健在です」
日向「MAGIによると目標のATフィールドを突破するには、ネルフ本部ごと破壊する量のN2爆雷が必要とのことです」
リツコ「松代のMAGI弐号も同じ結論に至ったわ」
リツコ「現在、国連及び日本政府はネルフ本部ごとの自爆攻撃を提唱中よ」
ミサト「対岸の火事だと思って無茶言うわね」ムキー
職員C「しかし目標の先端部はすでに特殊総合複合板第3層にまで到達しています」
青葉「現在完成している22層を貫き、目標がジオフロントに到達するまで残り10時間14分後と思われます」
日向「おまけに零号機は調整中のため実戦は不可能」
リツコ「初号機も先の戦闘の損傷でまともに動けないわよ」
マヤ「まさに八方ふさがりですね」
日向「白旗でも揚げますか」
ミサト「そぉねえ。でもその前にちょっちやってみたいことがあるのよねん」
日向「?」
ミサト「戦自研の極秘資料、確かあったわよね?」
リツコ「―――まさか!?」
ミサト「さっすがリツコ。勘がいいわねえ♪」
ミサト「戦自研が極秘に開発中の、大出力陽電子自走砲による長距離狙撃・・・・・・」
ミサト「作戦名、ヤシマ作戦!」
ネルフ・医療課204号室
カズマ「―――はっ!?」バッ
カズマ「どこだ、ここは!?」
???「ネルフの医療室よ」
カズマ「てめえ、青髪!」
レイ「貴方は使徒の高エネルギーを当てられて、倒れたわ」
カズマ「なん、だと・・・・・・」ガタッ
カズマ「使徒はっ!?」
レイ「健在よ」
カズマ「そうか」クックック
レイ「どうして、笑っているの?」
カズマ「あ? 嬉しいからだよ。笑わずにはいられないね」
カズマ「あんなに強えやつとケンカできるなんてよ」ニヤリ
レイ「」
カズマ「こうしちゃいられねえ」ググッ
レイ「どこに行くつもり?」
カズマ「決まってんだろーが」
カズマ「アイツをぶっ潰しに行くんだよ!」
レイ「場所は分かるの?」
カズマ「・・・・・・」
レイ「」フゥ
レイ「明日、午前零時より発動されるヤシマ作戦の詳細を伝えます」
レイ「碇、綾波両パイロットは本日1800、戦術作戦部作戦局第一課に集合」
レイ「その後1930、第二ターミナルに集合」
レイ「2000、初号機及び零号機に付随し移動を開始」
レイ「2005、発進。同30、双子山要塞に到着。以降は別名あるまで待機」
レイ「明日、日付変更とともに作戦行動開始」
カズマ「お、おう」タラタラタラ
レイ「それじゃ」スッ
カズマ「おい待てって!」ガシッ
レイ「・・・・・・なに?」
カズマ「もう一回・・・・・・説明、してくれ」
ネルフ・戦術作戦部作戦局第一課
カズマ「―――長距離射撃だぁ?」
カズマ「そんなクソめんどくせえこと出来るかよ!」
ミサト「それしかないのよ」
カズマ「んなことしなくてもオレが直接ぶん殴ってきて―――」
ミサト「無理よお。カズマ君もその身で知ったでしょ? 使徒の攻撃を・・・・・・」
カズマ「ぐっ」
ミサト「納得いかない?」
カズマ「いかねえな」
ミサト「・・・・・・そう」フゥ
ミサト「カズマ君。ちょっち付き合って」ガタッ スタスタスタ
カズマ「? おう」ガタッ スタスタスタ
日向「っ!? つつつつ付き合う??? 付き合うってカ、カズマ君とかかか葛城一佐がですか?? 青葉っ!!ここここれはいいったいどういう意味なんだ!!!?」
青葉「どういうって、そのままの意味なんじゃ―――」
日向「と、ということは―――すでにカズマ君と葛城一佐は♂×♀的な関係にあsfghjkl」サァ
マヤ「・・・・・・フケツ」
日向「おのれ碇カズマ!! この上は僕が成敗して―――」ガタッ
リツコ「落ち着きなさい日向君。180度完全無敵に間違えてるわ」
リツコ「マヤも青葉君もからかうのはいい加減にしておきなさい」
マヤ・青葉「」テヘペロ
日向「―――え? どゆこと?」
レイ「・・・・・・赤木博士」
リツコ「―――ん?」
レイ「私は―――私は初号機を守ればいいのね?」
リツコ「そうよ」
レイ「わかりました」
ネルフ・最下層部
ミサト「15年前、使徒が起こしたセカンドインパクトによって人類の半数が死滅したわ」
ミサト「もし、次のサードインパクトが起これば確実に人類は滅ぶ―――」
ミサト「一人残らずね」
カズマ「・・・・・・」
ミサト「ネルフ本部の地下最下層・レベルEEEへの使徒の侵入を許すと、ここは自動的に自爆することになってるの」
カズマ「なにっ!?」
ミサト「たとえ使徒と刺し違えることになっても、サードインパクトを未然に防ぐ―――」
ミサト「その覚悟をもってここにいる全員が働いているわ」
カズマ「・・・・・・」
パッ
???「」ホエーーー
カズマ「なんだあれは!?」
ミサト「この星全ての生命の始まりとも言われる、第二の使徒リリス―――」
ミサト「サードインパクトのトリガーともなる存在よ」
リリス「」ホエーーー
ミサト「このリリスを守り、使徒を倒す―――」
ミサト「それはエヴァに乗ることのできる貴方にしかできないことなの」
カズマ「・・・・・・」
ミサト「カズマ君。貴方が使徒と直接闘うことを楽しみにしていることは知っているわ」
ミサト「それでも・・・・・・私たちは貴方とエヴァに全人類の未来を託しているの」
カズマ「・・・・・・重てえな」
ミサト「ごめんね」
カズマ「謝んじゃねえよ。アンタが悪いわけじゃあるめえし」
ミサト「そう。―――あ、忘れてたわ」ゴソゴソ
ミサト「はいこれ」ヒョイ
カズマ「ケータイ?」
ミサト「カズくんの友達から伝言よ」ニコ
カズマ「アイツらから・・・・・・」
トウジ『あのー、鈴原です。碇―――いやカズマと呼ばせてくれや。カズマ、頼むで!』
ケンスケ『えー、相田です。碇、がんばれよ』
カズマ「これ見よがしにこんなもん背負わせやがって」チッ
ミサト「良い、友達ね」
カズマ「・・・・・・ああ」フッ
カズマ「しゃあねえな。やってやるよ」
カズマ「たまには直接やりあわないのも一興かもしんねえしな」
ミサト「ありがとう」
双子山山頂・狙撃ポイント
レイ「・・・・・・休まなくていいの?」スッ
カズマ「アンタか。休めば気持ちが萎える」
レイ「・・・・・・」
カズマ「・・・・・・」
カズマ「・・・・・・なあ」
レイ「・・・・・・なに?」
カズマ「アンタは、なんでエヴァに乗ってんだ?」
レイ「・・・・・・絆、だから」
カズマ「きずな?」
レイ「そう、絆・・・・・・」
カズマ「へっ。たいそうご立派なもんで」
レイ「貴方には、ないの?」
カズマ「・・・・・・わかんねえな」
レイ「・・・・・・そう」
カズマ「ただな、これだけは言える」
カズマ「たとえ目の前に分厚い壁があったとしてもだ」
カズマ「一度こうと決めたら、自分で選んだのなら」
カズマ「決して迷うな!」
カズマ「そのきずなってやつを守りたいんならな」
レイ「・・・・・・じゃあ今は、あの使徒が私たちの壁ね」スッ
カズマ「そいつを、撃ち壊す!」グッ
レイ「ええ」フッ
双子山・ヤシマ作戦司令部
日向「時間です」
ミサト「カズマ君。作戦に納得してくれた―――それだけでも感謝するわ」
ミサト「ありがとう」
ミサト「ヤシマ作戦発動!」
ミサト「陽電子砲狙撃準備。第一次接続開始」
日向「了解。各方面の一次及び二次変電所の系統切り替え」
職員D「全開閉器を投入。接続開始」
職員E「各発電設備は全力運転を維持。出力限界まであと0.7」
日向「第一から第八管区まで送電回路開け」
職員F「電圧安定。周波数は50Hzを維持」
ミサト「第二次接続」
職員G「電圧変動幅異常なし」
ミサト「第三次接続」
日向「全電力、双子山増設変電所へ」
職員H「電力伝送電圧は最高電圧を維持」
職員I「全冷却システムは最高レベルにて稼働中」
職員J「西日本からの周波数、変換電圧、最大数をキープ」
日向「第三次接続問題なし」
ミサト「了解。第4、第5要塞へ伝達。予定通り行動開始」
バシュウウウウウゥゥゥゥゥゥ
日向「目標に向けミサイル攻撃を開始」
ラミエル『』バーカメ
ラミエル『』オレノフトクテカッターイビッグマグナムニ
ラミエル『』ミサイルナンカガツウヨウスルワケネエダローガ
ピカッ チュイーーーン
ズドドドドドドーーーーン
日向「全弾迎撃されました!」
ラミエル『』フトインダヨ
ピカッ チュドーーーン
日向「第3第1攻撃システム蒸発!!」
日向「続いて第5要塞自走砲群攻撃開始』
ドン!ドン!ドン!
ラミエル『』カタインダヨ?
カキキキーーーン
ラミエル『』アバレッパナシナンダヨ!!
ピカッ チュドーーーン
日向「自走砲群交信途絶!!」
ミサト「悟られるわよ! 間髪入れないで」
ミサト「次!」
ごめんなさい。双子山じゃなかった二子山だった・・・・・・(TωT)
二子山山頂・狙撃ポイント
ミサト『第四次接続』
職員K『第四次接続問題なし』
ミサト『最終安全装置解除』
日向『撃鉄起こせ!』
ガシャコン!
カズマ(つまんねえなあ、ボタンを押すだけなんてよお)
pppppppp
マヤ『照準器、調整完了』
ミサト『第五次最終接続』
日向『全エネルギー、超高電圧放電システムへ』
職員L『陽電子加速管、最終補正』
職員M『パルス安定、問題なし』
カズマ(どうもオレには性が合わねえが、今回は仕方がねえ)
pppppppppp
カズマ(オレにも背負ってるもんが―――)
職員N「―――13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1」
ミサト「発射!!」
カズマ「あるんでなぁ!!!」グッ
ズギャウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!
スカッ!
ミサト『外した!?』
日向『まさか!? このタイミングで!?』
ラミエル「」ナメタマネシヤガッテ!
マヤ『目標に高エネルギー反応!!』
ミサト『総員直撃に備えて!!』
ラミエル「」ビッグマグナーム!
ズギュウウウン!!
カズマ「がああああああああ!!!」ズドゥゥゥン
・
・
・
ミサト『・・・・・・エネルギーシステムは?』クッ
日向『まだいけます。すでに再充電を開始』
ミサト『陽電子砲は?』
マヤ『ダメです! 砲身破損、撃てません!!』
ミサト『・・・・・・ここまでか』クッ
リツコ『・・・・・・ミサト』
ミサト『エヴァ収容後、総員直ちに退避。可能な限り現在地より離れるよう指示を出して』
ミサト『―――みんな、私の無茶な作戦に付き合ってくれたこと、感謝します』
青葉『葛城一佐は、どうなさるのです!?』
ミサト『私は作戦部長として、この作戦を最後まで見届ける義務があるわ』
日向『そんな―――』ガタッ
マヤ『エヴァ、再起動!』
ミサト『!? カズマ君、作戦は中止よ! 退きなさい!!』
カズマ「―――うるせえええ!!」
カズマ「さっきから黙って聞いてりゃあ、ここまでだのなんだのと勝手なこと抜かしやがって!!」
ミサト『でも―――』
カズマ「決めつけんな、やるんだよ!」
ミサト『!』
カズマ「オレは絶対にあきらめねえ! どんなことがあったって打ち砕いてみせらあ!!」
ミサト『・・・・・・カズマ君』
カズマ「あんだよ?」
ミサト『自分の魂(こころ)に、従いなさい』
カズマ「―――あいよ」ヘッ
ラミエル「」ナンダア、マーダヤルキカヨ
カズマ「おおお!」グッ
ラミエル「」キサマニ、
カズマ「おおおおおおお!!」ググッ
ラミエル「」オレハ、
カズマ「おおおおおおおおおお!!!」グググッ
ラミエル「」タオセヌ!
カズマ「衝撃のぉ―――」ゴゴゴゴゴ
ラミエル「」ビィッッッグ
カズマ「ファーストブリットォォォ!!」ゴオオオ ラミエル「」マァグナーーーム!!
チュドオオオオン!!!
カズマ「ぐあああああ!!!」ズドウウウン
ミサト『カズマ君!!!』
カズマ「」
カズマ「」
―――カズマ、頼むで!―――
―――碇、がんばれよ―――
カズマ「」クックック
カズマ「ちっちぇえ―――ちっちぇえもんなのに、重てえじゃねえか」ググッ
カズマ「」キッ
―――視野を狭めろ!―――
―――余計なものは視野の外へ流せ!―――
―――今はただ、アイツにこの拳を当てるだけでいい!!―――
カズマ「撃滅の―――セカンドブリットォォォ!!」ゴオオオ
ラミエル「」ビッグマグナーム!
チュドオオオオン!! ゴゴゴゴゴ
カズマ「このやろおおおおおおお!!」ゴゴゴゴゴ
ジリジリジリ
マヤ『初号機、目標の高エネルギー反応と拮抗しています!』
リツコ『そんな―――信じられない!』
青葉『だが、拮抗しているだけなら―――』
日向『やがて力尽きるのはエヴァのほうだ』
ミサト『カズマ君!!』
カズマ「おおおおおおお!!」ゴゴゴゴゴ
サッ バシュウッ アヤマミガード!!
カズマ「っ!?」
リツコ『あれは零号機!?』
ミサト『レイ!!』
レイ「くううううううううううう!!!」ジュウウウウ
カズマ「綾波ぃ!!」
ミサト『カズマ君、今よ!!』
カズマ「!」
カズマ「抹殺の―――ラストブリットォォォ」ゴゴゴゴ
カズマ「おおおおおおおお!!」ゴオオオ
カズマ「つおおおおおおおおおおおおお!!!」
ズンッ!!!
ラミエル「」ヒャアアアアアアア!!!
チュドオオオオン!!
ミサト『ィヤッタ!!』ガッツポーズ
二子山・山道
・
・
・
レイ「」パチリ
カズマ「よお、目ぇ覚めたかい?」スタスタスタ
レイ(私、おんぶされているの?)ボー
レイ「・・・・・・使徒は?」
カズマ「ああ、ぶっとばしてやった」ニヤリ
レイ「そう」
レイ「・・・・・・」
カズマ「・・・・・・」スタスタスタ
レイ「・・・・・・貴方が」ボソッ
カズマ「あ?」
レイ「貴方が私を助けてくれたの?」
カズマ「・・・・・・さあな」スタスタスタ
カズマ「そこらへんに倒れてたアンタを拾っただけだ」ケッ
レイ「でも、手のひらにやけどしているわ」
カズマ「前からだよ、前から!」アセアセ
レイ「こんなに新しいやけどなのに?」
カズマ「ああもううるせえな! てかよくその位置から見えんな!?」
レイ「・・・・・・ごめんなさい」シュン
カズマ「あ、あんだよ?」スタスタスタ
レイ「こんなとき、どういう顔をすればいいのか、分からないの」
カズマ「なんだそりゃ? そんなもん適当に笑っときゃいいんだよ」スタスタスタ
レイ「・・・・・・わら、う?」
カズマ「ああ、生きてんだからよ」ヘッ
レイ「・・・・・・そう」
レイ「ありがとう」ニコ
カズマ「っ!」
カズマ「・・・・・・礼いう必要はねえよ。俺だってアンタに助けられたんだ」ドギマギ
レイ「・・・・・・」
カズマ「・・・・・・」スタスタスタ
レイ「・・・・・・碇君」
レイ「さっき、私の名前、呼んでくれた?」
カズマ「・・・・・・さあな、覚えてねえ」ケッ
レイ「そう」シュン
カズマ「・・・・・・」スタスタスタ
レイ「・・・・・・」
カズマ「・・・・・・ああもう、呼んだって! だからしょぼくれてんじゃねえよ!」アセアセ
レイ「そう」パア
レイ(どうして? 碇君と話していると、胸がぽかぽかする)
レイ(すごく、気持ちがいい)
レイ(この気持ちが、ずっと、ずっと続いてくれたら―――)
【次回予告】
心がぁてんでバァラァバァラァなアスカとカズマはぁ、使徒にコテンパンにのぉさぁれぇてしまっうぅ。
ミサトはぁそんな二人に撤っっっ退を命ずる。
従うアスカァ。
しかし、カァズゥマが使徒に背を向けることはぁなかっっったぁぁぁ。
次回『瞬間、心、重ねて』
この次もぉ、サービスサァビッスゥゥゥ!
第二新東京市・焼肉店岩崎屋
ガララッ
カズマ「はー食った食った」
カズマ「久々にまともなモン食ったぜ」マンプク
ミサト「ちょっとなによー」
ミサト「その言い方じゃあ私がまるでろくなもの食べさせてないみたいじゃなあい」ムウ
カズマ「レトルトばっかがろくなもんと呼b―――」
ppp
ミサト「はい、葛城―――」
ミサト「なんですって!?」
>>1です。
なんかエラーが出たんだけど、ちゃんと書けてます??
見えてますよー
文字化けもないし問題ないかと
>>121
おお、ありがとうございます!
相模湾沿岸幹線道路上・葛城ミサト自家用車内
ブウゥゥゥゥーーーン
カズマ「おい! なんだよ急に血相変えてよ!?」
ミサト「―――使徒よ」
カズマ「マジか!」ヤッタ
ミサト「・・・・・・ちょっと、その握りこぶしはなんなのかしら?」
カズマ「いやいや気のせいだって」ニヤニヤ
ミサト「どうせケンカができるぜーとか暴れてやるぜーとか考えてるんでしょうけど」ハア
カズマ「」ギク
ppp
チラッ
ミサト「でも・・・・・・タスク02が発動されたから」
ミサト「カズマ君の出番はなさそうね」クス
カズマ「あ? なんだよ“タスポぜろつー”って―――」ナニソレ?
第7の使徒「」ヒトノハナシヲキカナイノデスカー
ヒュルルルル ゴエイカンガソラカラ ドーーーーーーン!
カズマ「うおおおおおお!?」アブネー
ミサト「もうここまで来てるの!?」
カズマ「えっ、うそマジマジ!?」ワクテカ
ミサト「・・・・・・嬉しそうにするのやめてもらえる?」ハア
キランッ! ヒューーーーン
ミサト「来た!!」
カズマ「エヴァだと!? 綾波か!?」
ミサト「―――いえ、違うわ」
第7の使徒「」ヒトノハナシヲキカナイノデスカー
ヒュンヒュン
???「ふんっ! そんなもの!!」
???「このアタシには―――効かないの、よっ!!」サッサッ
第7の使徒「」ヒトノハナシヲキカナイノデスカー
???「おんどりゃあああああああ!!!」ドロップキッッック!!
ズン!!
第7の使徒「」ヒトノハナs---
チュドーーーーン!!
ミサト「あれが先日、EUから派遣されてきた最新鋭のエヴァンゲリオン、弐号機よ」
カズマ「へえ・・・・・・やるねえ」ニヤリ
ネルフ・エヴァ収容専用出入口前
ドゥルルルルル
カズマ「へえ、新しいエヴァって赤いんだな」
???「違うのはカラーリングだけじゃないわ!」
カズマ「あ? 誰だこの金髪のねーちゃんは」
ミサト「紹介するわ、この子こそエヴァ弐号機の専属パイロット―――」
アスカ「惣流・アスカ・ラングレーよ」ドンッ
アスカ「・・・・・・あんたが七光りの初号機パイロットぉ?」ジロジロ
カズマ「だれがばばひかりだ、このやろう!!」
ミサト「・・・・・・ななひかりよ」ボソッ
アスカ「言葉の通りじゃない」フン
アスカ「碇司令の息子だからって実力もなしにパイロットに選ばれたのよね」
カズマ「初対面からいきなり高圧的だな、このねーちゃんは」イラッ
ミサト「・・・・・・あなたも同類だと思うけど」ボソッ
アスカ「それにしても使徒が現れたってのに、戦いもしないなんて」
アスカ「エヴァに乗れないことを恥と思いなさい!」フンッ
カズマ「おいおいケンカ売ってんのか?」イライラ
アスカ「おまけに野蛮人!」
ミサト「・・・・・・確かにね」ボソッ
アスカ「近寄らないでもらえる? 野蛮人がうつるから」
カズマ「・・・・・・いいぜ。買ってやるよ、そのケンカ!」ビキビキ
ミサト「はい、ストーーーップ!」
ミサト「カズマ君、そこまでにしときなさい」
カズマ「うるせえ、そいつから切り出したんだろ!」
アスカ「ホントのこと言っただけでしょ」
カズマ「んだとぉ!?」
ギャーギャーギャー
ミサト(・・・・・・まあ、ある程度予想はしてたけど)
ミサト(ここまで相性が悪いなんてね)ハア
ミサト(これは・・・・・・最終手段を使うしかなさそうね)
第三新東京市・葛城ミサト自宅
ミサト「―――と、いうわけで」
ミサト「今日からアスカも一緒に住んでもらうから」
カズマ・アスカ「「はあああああ!?」」
カズマ「おいおいちょっと待てよ!」
カズマ「なんでオレがこんな人に毒吐くことを快感としてるよーなイカれた金髪ねーちゃんと一緒に住まなきゃなんねーだよ」
アスカ「はあ!? アタシこそごめんよ!」
アスカ「あんたみたいな単細胞で暴力振るうことしか能のない男とはね! 気品のかけらもありゃしない」
アスカ「どうせめんどくさいとか言ってお風呂にもちゃんと入ってないんでしょ。キモッ!」
カズマ「入ってるわ、ふろぐらい!」
アスカ「どうだかね」フンッ
カズマ「んだと」イライラ
ミサト「ストップ、ストーーーップ!!」
ミサト「なんでもうあなたたちはそうケンカしかできないの?」
カズマ・アスカ「「コイツが悪い!!」」
ミサト「はいはい。もういいから」ハア
ミサト「二人が一緒に住んでもらう理由はね」
ミサト「あなたたちがあまりにも仲が悪いからよ」
カズマ・アスカ「「だからコイツが―――」」
ミサト「・・・・・・変なとこだけ息がぴったりね」
ミサト「まあ、いいわ」フウ
ミサト「ともかく一緒に住んでもらうことによって、親睦を深めてもらおうってことなのよ」ニコ
アスカ「・・・・・・コイツと親睦を深めるなんて、身の毛がよだつわね」ゾワッ
カズマ「そりゃこっちのセリフだ」ケッ
アスカ「はあ!?」
ギャーギャーギャー
ミサト「・・・・・・だめだこりゃ」ガクッ
ミサト「それじゃあ、手を合わせてぇ―――」
ミサト・カズマ・アスカ「「「ごちそぉさまでしたぁ」」」
ミサト「さてと、どっちかお風呂入っちゃいなさい」
アスカ「アタシが先に入るわ」
アスカ「こんな原始人の浸かった湯船に浸かるとこっちまで頭が悪くなりそう」フン
カズマ「勝手に野蛮人から原始人にランク下げしてんじゃねえ!」
ミサト「・・・・・・怒るとこ、そこ?」
アスカ「ちょっと! 覗かないでよ!?」
カズマ「だれがのぞくか!!」
カズマ「てめえの体見るくらいなら一生ペンペンを見とくほうがマシだね」ケッ
アスカ「ほんっとムカつく奴ね!?」ナニヨ、ペンペンッテ
ギャーギャーギャー
ヌギヌギ
アスカ(はあ、もお最悪)
アスカ(あんな最底辺の権化みたいな男と一緒に暮らさないといけないなんて)
アスカ(ミサトは頼りになりそうもないし)
アスカ(さっさとお風呂済ませて部屋にいこ)ゼンラ
ガラッ
ペンペン「」
アスカ「っ!?」
ペンペン「」ラディカルグッドスピード、キャクブゲンテイ!
ブルブルブル!
アスカ「きゃあああああああああ!?」ダダダ
ミサト「・・・・・・どしたの?」
アスカ「おおおおふろから、なななんか小さなしし使徒がっ!!!」
ミサト「使徒じゃないわよ、失礼ね」
ミサト「あの子はもう一人の同居人」
ミサト「名前はペンペン」
ミサト「鳥の仲間でペンギンっていう種類よ~」
ミサト「って、ほんとなんか変なとこだけそっくりねえ、あなたたち」
ペンペン「」ヒャハハハハハッ、ブラボォー!
ダダダ!バタン
アスカ「あんな鳥がいたの!?」
ミサト「15年前はねえ、たっくさんいたのよお」
ミサト「・・・・・・たぶんだけど」ボソッ
ガチャ
カズマ「おお」
ミサト「あっ」
アスカ「・・・・・・なによ?」ギロッ
カズマ「いやはやそういう格好してると、かなりそそられるねえ」ケケッ
アスカ「かっこぉ?」
アスカ「・・・・・・」ゼンラ
アスカ「ッ!!!」//////
アスカ「きゃああああああああ!!!」ミギストレート!!
カズマ「がっ!」バキィ
カズマ「あにすんだ! このアマ!!」グッ
アスカ「こっち見るなえっちバカHENTAIッ!!」
ハイキッッック!!
ドゴッッッ
カズマ(―――み、みえねえ)ガクッ
カズマ「」チーン
アスカ「信じらんない!」フン
ミサト「・・・・・・思ったより仲が良さそうねえ、ペンペン?」
ペンペン「」ファンタスティーック
第三新東京市立第壱中学校・2年A組
トウジ「へえ、そりゃ災難やったなぁ。センセ」ニヤニヤ
ケンスケ「ホント、碇の周りには変わった女が集まるよなぁ」ニヤニヤ
カズマ「・・・・・・おまえら、絶対楽しんでんだろ?」
トウジ「いやいや親友のセンセの身を案じてんねんで?」ニヤニヤ
ケンスケ「そうそう、何か困ったことがあったら遠慮なくいってくれよ」ニヤニヤ
カズマ「よぉしそのケンカ買ってやんよおおお!!」ガッチャーン
ケンスケ「ところでカズマ。例のアレ、持ってきたよ」ボソボソ
カズマ「え? うそ、まじ!?」ボソボソ
ケンスケ「もちろん」
ケンスケ「しかも最新のプリンターを使った最高傑作さ」ニヤリ
カズマ「うわぉ! すごいね相田くぅぅぅん!!」ニヤリ
ケンスケ「うむうむ、苦しゅうないよ」
カズマ・ケンスケ「ハッハッハ」
トウジ「?」
キーンコーンカーンコーン
ヒカリ「ちょっと! チャイム鳴ったんだから座りなさいよ!」
トウジ「ほいほい、生真面目やなあ委員長は」
ガララッ
ヒカリ「きりーつ」「礼!」「ちゃくせーき」
先生「えー、突然ですが、転入生を紹介します」
生徒一同「」ザワザワザワ
先生「惣流、入りなさい」
ガララッ
スタスタスタ
トウジ「おお!」
ケンスケ「か、かわいい」
カズマ「ん?」
アスカ「惣流・アスカ・ラングレーです」
アスカ「よろしくおねg―――げえ!?」
カズマ「ゲッ」
生徒一同「??」
アスカ「・・・・・・こほん」
アスカ「よろしくお願いします」ニコ
先生「それじゃあ、席は・・・・・・」
先生「あの目つきの悪い奴―――碇という奴なんだが―――そいつの横が空いとるだろ」
先生「そこに座りなさい」
アスカ「」
先生「ん? どうした、この世の終わりみたいな顔して」
生徒A「先生、碇君がいなくなりましたぁ」
先生「いなくなったぁ!? ・・・・・・ってなんだ、この手紙?」
―――旅に出マス―――
先生「」
ネルフ・職員個別待機室
???「」ハアハアハア
???「」ウッ!
???「」フウ
???「また・・・・・・やってしまった」ズーーーン
ガチャッ
???「」ビクッ
カズマ「よお」
日向「か、カズマ君じゃないか! どどどどうしたんだいコンナジカンニ? ががが学校は??」ゴシゴシ
カズマ「サボった」ニヤリ
日向「そそそそう」ゴソゴソ
カズマ「それにしてもきったねえ部屋。ティッシュ落ちてら」
日向「」ギクッ
カズマ「まあいいや。それよかほら、頼まれてたブツ持ってきたぜ」ニヤリ
日向「おお!こ、これは!!」キラキラキラ
ミサト ノ ニチジョウ ノ シャシン ガ イッパイ
カズマ「一枚3千でいいぜ」
日向「さ、3千!?」
日向「じ、実は給料日前で手元に1万しかないんだけど」
カズマ「それじゃあこれだけしか譲れねえな」ポイッ
日向「そ、そんなあ」ガックシ
カズマ「・・・・・・」スッ
カズマ「まっ、しっかり働けよ。青年」スタスタスタ
日向「君が言うなよ」グス
カズマ「あと、右手はちゃんと洗えよ」ニヤ
日向「」
日向「・・・・・・ん?」
日向「これは?」スッ
ヒキダシ ノ スキマ ニ ミサト ノ シャシン ガ ハイッタ フウトウ
日向「・・・・・・」
日向「・・・・・・」
日向「・・・・・・や」
日向「ヤッッックデカルチャアアアアアアアアアアア!!!!」
ネルフ・司令部
日向「3分前に衛星軌道上の観測機が使徒を補足。現在、軌道予想を入力中」
青葉「光学望遠で捉えました。映像、出ます」
パッ
第八の使徒『』ピンチダ、デンジャラスダー
ミサト「光を歪める程のATフィールド・・・・・・恐れ入るわね」ゴクッ
ミサト「で、落下予測地点は―――」
ミサト「当然、ここよねえ」フッ
マヤ「マギの再計算結果、ネルフ本部への命中率99.9999%です!」
日向「N2航空爆雷も全く効いていません」
ミサト「・・・・・・軌道修正は不可能か」
マヤ「ATフィールドを一極集中していますから。これに落下のエネルギーも加算されます」
ミサト「まさに使徒そのものが爆弾、というわけね」
マヤ「第八の使徒直撃時の爆砕規模は直径42万」
日向「第三新東京市は蒸発。ジオフロントどころかセントラルドグマまでも丸裸になります」
ミサト「・・・・・・碇司令は?」
青葉「一か月ほど前から自室に引きこもっています」
ミサト(エレベーターでカズマ君に殴られた日かあ)
マヤ「噂では室内から『まだだ!まだ終わらんよ』クワッとか『逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃry』ブツブツとか『なぜベストを尽くさないのか!?Why don't you do your best!?』カッいう声が夜な夜な聞こえてくるとか」
ミサト「・・・・・・現場で判断するしかなさそうねえ」ヨッポドショックダッタノネ
ネルフ・エヴァ第一搬送路
アスカ「えええええ!? 手で受け止めるぅ!?」ニギニギ
ミサト「そうよ。飛来する使徒をエヴァのATフィールドを全開で直接受け止めるの」
ミサト「目標は位置情報を攪乱しているから、正確な弾道計算は期待できないわ」
ミサト「状況に応じて多角的に対処するため、本作戦はエヴァ三機の同時展開とします」
アスカ「無駄よ! アタシ一人で殲滅できるもん」
カズマ「」イラッ
ミサト「無理よお。エヴァ単機では広大な落下予測範囲をカバーし切れない」
レイ「・・・・・・この配置の根拠は?」
ミサト「女の勘よ♪」
アスカ「なんっっってアバウト!」フンッ
カズマ「」イライラ
レイ「・・・・・・勝算は?」
ミサト「神のみぞ知るってこと」
アスカ「だから他のエヴァは邪魔なの! 人類を守るくらいアタシ一人で十分よ!」
カズマ「」イライライライラ
ミサト「この作戦に必要なのはシングルコンバットな成績じゃないわ」
アスカ「アタシの才能を認めないわけね!?」
カズマ「」イライライライライライライライラ
アスカ「そもそも作戦そのものが気に入らないのよ。手で受け止める?なによそれ。作戦部長の名が聞いてあきr―――」
カズマ「」ブツン
カズマ「今さらちゃらけたこと言ってんじゃねえ!」カッ
アスカ「!?」ビクッ
カズマ「こんなところで愚痴って何になる!?」
カズマ「何になんだよ、ああ!?」
アスカ「な、なによ」オズオズ
カズマ「ウダウダ悩んでる時間はねえ」
カズマ「迷ってる時間もねえ!」
カズマ「だったらどうする!?」
カズマ「やれることをしないでわめいてるだけじゃ、何も解決しないんだよ!」
アスカ「・・・・・・」
ミサト「」フッ
ミサト「アスカ。あなたの力は誰もが認めているわ」
ミサト「でも今回はあなたたち三人の力が必要なの―――奇跡を起こすために」
アスカ「・・・・・・わかったわよ」シブシブ
第三新東京市・各エヴァ待機ポイント
第八の使徒「」タスケテ! ボク ノ スーパーピンチクラッシャー!!
ミサト『おいでなすったわね』ニヤリ
ミサト『エヴァ全機、スタート位置へ』
カズマ・レイ・アスカ「」ググッ
ミサト『データがあてにならない以上、以降は現場各自の判断を優先します』
ミサト『エヴァとあなたたちに、全てをかけるわ』
青葉『目標接近。距離およそ2万』
ミサト『では、作戦開始』
ミサト『―――発進』グッ
カズマ・レイ・アスカ「」ダッ
カズマ・レイ・アスカ「」ドドドドドドドド
第八の使徒「」イデヨ、オオイナル ツバサ! ピンチバード!!
青葉『目標のATフィールド、変質! 軌道が変わります』
ミサト『』クッ
青葉『落下予想地点、修正四〇五!』
日向『目標、さらに増殖!』
リツコ『距離が大幅に離れている―――これではどのエヴァも間に合わない!!』
アスカ「なによ!? 計算より速いじゃない!?」
アスカ「ダメっ! アタシじゃ間に合わない!!」
カズマ「オレがやる!!!」
アスカ「っ!?」
カズマ「ミサトォ!!」
ミサト『!』ハッ
ミサト(カズマ君の『あの技』は直線にしかすすめない。つまり―――)
ミサト『緊急コース形成六〇五から六七五!』
日向『はいっ』
ガションガションガション カーブ デキアガリ
カズマ「衝撃のファーストブリット!」ゴオオオオオ
ドドドドドドドドドドドドド
日向『なんていうスピードだ!』
青葉『いや、だがここからは山地が遮っている! これは―――』
カズマ「へっ! そんなもん!!」
カズマ「撃滅のセカンドブリットォ!!」ゴオオオオオ
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ドッッッゴーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!
リツコ『山が、消し飛んだ!!?』
マヤ『そんな!!?』
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
キキーーー!! ストップ
ミサト『間に合った!!』
カズマ「食らいやがれええええ!!!」
カズマ「抹殺の―――ラストブリットォォォ!!!」ゴオオオ
第八の使徒「」デンジャー、ハザーーード!!!
チュドオオオオン!! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
カズマ「ぐおおおおおおおおおおお!」ミシッ
第八の使徒「」ハザード、レンダン!!!
ズズゥーーーン!!!
カズマ「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」メキメキメキ
ミサト『いけない! このままでは!!』
メキャッ
カズマ「」
???「夢を―――夢を見ていました」
???「夢の中の人になった私は、その人が死の際に立っていることを知りました」
???「体中傷つき、巨大な敵意がその身に降りかかろうとしています」
???「私は叫びました」
???「死んじゃう」
???「死んでしまう!」
???「なのにその人は、決して諦めようとしません」
???「ここで終われるはずがないと、その人は何度も叫んでいたのです」
???「何度も―――」
カズマ「―――そうだ、終われるかよ」グググッ
カズマ「ぅおおおおおおおおおおお!」ゴゴゴ
リツコ『初号機の全体から光が放出している!?』
ミサト『あの光は―――!?』
カズマ「―――もっとだ」
グッ
カズマ「もっと!」
グググッ
カズマ「もっと輝けええええええええ!!!」
カズマ「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
第八の使徒「」ナンデスカ、ソレハ!?
第八の使徒「」キイテイナイ、ワタシハ!!?
カズマ「シェルブリットオオオオオオオオオオ!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ
第八の使徒「」ギャクテンセンコウカットーーー!!!
カズマ「おまえのピンチも、これまでだあああああああああ!!!!」ゴオオオオオ
ズゥンッ!!! ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
第八の使徒「」ボク ノ ムテキ ノ ヒーロー ガーーー
チュドーーーーーン
アスカ「そ、んな―――七光りが一人で・・・・・・」ガク
>>1です。
仕事の関係上、続きが遅くなってしまいました。すみませんorz
が!またまた仕事の関係上、今日から2週間の連勤(休みなし)があるので、次回は四月上旬くらいになりそうでつ・・・・・・・
最近、終わりのパターンが似たり寄ったりになってきてるので気を付けます↓
葛城ミサト自宅・アスカの部屋
アスカ「」ゴロン
アスカ「・・・・・・」ウーーーン
アスカ「」ゴロン
アスカ「・・・・・・」
アスカ「ずっと、一人が当たり前だったのに」ボソ
アスカ「孤独なんて、気にならないはずだったのに」ボソボソ
アスカ「・・・・・・」
アスカ「」スッ
葛城ミサト自宅・カズマの部屋
カズマ「」zzzzzzz
???「」スゥッ
カズマ「」zzzzzzz
アスカ「・・・・・・ちょっとじゃまするわよ」モゾモゾ
アスカ、フトン ニ モグリコム
カズマ「」ウーーーン
ゴロン
アスカ「っ!? こっちむかないで!」アセアセ
カズマ「」zzzzzzz
アスカ「・・・・・・」
カズマ「」zzzzzzz
アスカ「・・・・・・」
カズマ「」zzzzzzz
アスカ「・・・・・・あんた、いまだにアタシのこと『金髪の~』って呼んでるでしょ?」
カズマ「」ウーーーン zzzzzzz
アスカ「あの呼び方、いい加減ムカつくから、ちゃんと呼びなさいよ」
アスカ「特別に・・・・・・ア、アスカって呼ばせてあげるから」///
カズマ「」zzzzzzz
アスカ「いいわね―――っていい加減おきろっ!!!」
ウラケン!
ドゴッ
カズマ「ぐふっ!?」
カズマ「なんだてめえ!? 夜討ちかコノヤロウ!!」
アスカ「うるさいうるさいうるさい―――!!」
スクッ
アスカ「おやすみっ!・・・・・・カ、カズマ」///
スゥッ アスカ、ヘヤ ヲ デル
カズマ「・・・・・・」
カズマ「・・・・・・意味わかんねえ」
第三新東京市立第壱中学校・2年A組
アスカ「こんのっ―――バカズマっ!!」
カズマ「んだよ、うっせーな」
アスカ「なんだじゃないわよ、この前のテストの点!」
アスカ「あんた、2点だったでしょ!!?」
カズマ「ゲッ、どうしてそれを!?」アセアセ
アスカ「先生に嫌味を言われたのよ!」
アスカ「『碇は惣流と一緒に住んどるのに成績が最悪だな』ってね」
カズマ「・・・・・・あのタヌキじじい」ボソッ
カズマ「ま、まあ前に比べたら成績は上がってんだからいいじゃねえか」アセアセ
アスカ「あんたばかぁ!?」
アスカ「0点から2点になったからって成績が上がったなんて言えないのよ!!」
アスカ「しかも10点満点中ならいいわよ、まだね」
アスカ「百点中よ百点! 信じらんない!!」
カズマ「いいじゃねえか別に。オレの問題なんだからよぉ」ショボン
アスカ「いいわけないでしょ! 先生からアンタの教育役押し付けられてんだから!!」
カズマ「ゲッ、マジか」
アスカ「というわけで、今日から毎日アタシが出す宿題を全部終わらすまで夕食抜きにするから!」
カズマ「はっ!? ふざけ―――」
アスカ「インスタントしか食べないアンタたち二人のために、嫌々とはいえ毎日料理してあげてるのは誰かしら」
カズマ「」
アスカ「しかもミサトから生活費任されてるのは、アタシ」
アスカ「つまりあんたの衣食住はすべてアタシが握っているといっても過言じゃないのよ?」
カズマ「」
アスカ「―――わかった?」
カズマ「今日から宿題、がんばります!」ビシッ
トウジ「なんや! また夫婦喧嘩かいな?」ニヤニヤ
ケンスケ「」ニヤニヤ
クラス一同「」ハハハハハハ
カズマ「ちがうっつうの!」
アスカ「ち、ちがうわよ!」///
レイ「・・・・・・」
葛城ミサト自宅・リビング
ミサト『アスカぁ、洗顔ソープ貸してぇ?』
アスカ「いい加減にしてよミサト! 自分で買ってきなさいよ!」
ミサト『けちんぼぉ』ムウ
カズマ「・・・・・・tすと3になって掛け算が先だから―――」ブツブツ
カズマ「あ゛ー! わっかんねえ!」
アスカ「あんたまだそんなとこやってたの?」アキレタ
カズマ「いやあ、ぶんすうってのはなんとか理解できたんだけどよお」
カズマ「ぶんすうの割り算がまったくわけわかんねえ」
アスカ「あんたばかぁ?」
アスカ「そんなの分子と分母をひっくり返して掛け算に直したら終了でしょうーが」
カズマ「なんでひっくり返したら掛け算になんだよ?」
アスカ「それは―――」
アスカ「・・・・・・なんでだろ」
ネルフ・司令部
青葉「警戒中の護衛艦はるなより入電!」
“ワレ、紀伊半島沖ニテ巨大ナ潜航物体ヲ発見。データヲ送ル”
日向「受信データを照合―――波長パターン青。使徒と確認」
冬月「総員第一種戦闘配置!」
ネルフ・作戦機内臨時指令室
ミサト「先の戦闘において第三新東京市の迎撃システムは大きなダメージを受け、現在までの復旧率は26%―――」
ミサト「実戦における稼働率は0と言っていいわ」
ミサト「したがって今回は上陸直前の目標を、水際で一気にたたく!」
ミサト「初号機並びに弐号機は、交互に目標に対し波状攻撃―――近接戦闘でいくわよ」
カズマ『あいよ』
アスカ『りょーかーい』
小田原防衛線・相模湾海岸上
アスカ「二人がかりだなんて卑怯でヤダな。趣味じゃない」ハア
アスカ(この前の遅れを取り返さなくちゃならないのに)
ミサト『私たちは選ぶ権利なんてないのよ―――生き残るために手段をね』
ザッパーーーン
カズマ「きやがった!」
イスラフェル「\(∴)/」オロカデスネェ
ミサト『攻撃開始!』
アスカ「先に行くわっ」ダッ
カズマ「っ!? 横取りすんじゃねえ」ダッ
アスカ「もう遅いわ!!」
ダッダッダッダッ
アスカ「でやああああああああああ!!!」
カラタケギリ マップタツ
イスラフェル「」
カズマ「やるねえ」ニヤッ
アスカ「フフン、どお? これがアタシn―――」
ニョキニョキ
イスラフェル甲「\(∴)/」マダデス
アスカ「っ!?」
イスラフェル乙「/(∴)\」マダマダデス!
カズマ「なんだぁ!?」
イスラフェル甲乙「\(∴)/」「/(∴)\」マダオワッテイナイノデース!!
ミサト『なんってインチキ!!?』
アスカ「なによこれぇ!?」
カズマ「オレが右をやる! 左は―――えっと・・・・・・」
アスカ「アスカよ、いい加減覚えなさいよ!」
アスカ「いちいち言われなくたって―――!!」
ギャクケサギリ スパッ
イスラフェル乙「/(∴)\」ニョキニョキ フッカツ!
アスカ「無敵!? 冗談じゃないわよ!!」
イスラフェル乙「/(∴)\」シンケンデスヨォ?w
ヒダリアッパー!
ドゴォ
アスカ「かはっ!?」
ASUKA DOWN!
カズマ「衝撃のファーストブリットォ!」ゴォォォ
ガシッ
カズマ「なにっ!?」
イスラフェル甲「\(∴)/」パワー ヲ マッタク カンジマセンガ?w
ミギストレート!
ドゴォ
カズマ「がっ!?」
KAZUMA DOWN!
アスカ「―――このぉ」グググ
カズマ「―――やろぉ」グググ
イスラフェル甲「\(∴)/」クライナサイ
イスラフェル甲「\(∴)/」ホワイトトリックー!
ガシッ ビリビリビリ
アスカ「きゃあああああああ」
イスラフェル乙「/(∴)\」アーンド
イスラフェル乙「/(∴)\」ブラックジョーカー!!
ガシッ ビリビリビリ
カズマ「ぐああああああああ」
アスカ、カズマ「」
リツコ『いけない! このままでは!!』
ミサト『・・・・・・』ジッ
リツコ『ミサト!?』
ミサト『・・・・・・』ジッ
リツコ『っ! 二人とも聞こえる!?』
リツコ『これから第二護衛艦群による火力支援を要請します』
リツコ『その隙をついて撤退して頂戴!』
ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウ
チュドドドドドドドーーーーーーーーーン
イスラフェル甲乙「\(∴)/」「/(∴)\」ナンデスカ、コレハ?
アスカ、カズマ「っ!」ササッ
イスラフェル甲乙「\(∴)/」「/(∴)\」オウジョウギワ ガ ワルイデスネエ
アスカ「聞いた、バカズマ!? 撤退よ!!」
カズマ「いやだね」
アスカ「は!?」
カズマ「諦める方向へ行きたくねえ!」
アスカ「なに言って―――」
カズマ「オレはなあ―――しょうがねえ、運が悪かった、自分にはできない、明日やればいい―――」
カズマ「そんなこと言う奴らをごまんと見てきたんだ」
カズマ「けどよぉ、オレにはどうしてもソイツらが何かするとは思えねえんだ」
アスカ「・・・・・・」
カズマ「だから確かめるのさ!」
カズマ「オレは違う! 絶対違ってやるってな!!」ダッ
アスカ「!」
カズマ「撃滅のセカンドブリットォ」ゴオオオ
イスラフェル甲「」マダ コリナイノデスカ
イスラフェル乙「」アブソプション
ビリビリビリ
カズマ「ぐあああああああああああああああ」
アスカ「カズマッ!!」
リツコ『カズマ君!!』
リツコ『ミサト! 二人を撤退させなさい!!』
ミサト『・・・・・・』ジッ
リツコ『ミサトッ!!』
ミサト『・・・・・・カズマ君』
カズマ「」
ミサト『目標は、おそらく二体一対になっているわ』
ミサト『だから、目標甲乙に対し同時攻撃しなければならない』
ミサト『―――やれるわね?』
カズマ「・・・・・・とうぜんのパーペキ!」ニヤリ
カズマ「このやろおおおおおおおおお」グググ
ビリビリビリ
アスカ「でやっっっ!!!」ドロップキック!!
バキッ
イスラフェル乙「/(∴)\」ナニッ!?
カズマ「!!」サッ
アスカ「バカね、アンタ・・・・・・」
アスカ「ううん、こんなことをしてるアタシも!」
カズマ「」ヘッ
アスカ「」フフッ
アスカ(どうしてだろう)
アスカ、ケサギリ
アスカ(突き動かされてしまう!)
カズマ、ミギストレート
アスカ(嘆きも悲しみもなく、ただ前を向いているだけのバカな男に)
カズマ、ヒダリハイキック
アスカ(なんでかアタシは―――)
アスカ、カラタケギリ
アスカ(惹かれてさえいる!)
イスラフェル甲乙「」ツケアガラナイデホシイ!
カズマ・アスカ「うおおおおおおおおおおおお」グググ
カズマ「もっとだ!」
アスカ「もっと!!」
カズマ・アスカ「もっと輝けええええええええ!!!」ゴゴゴゴゴ
イスラフェル甲乙「」コイツラ ハ イッタイ ナンナンデスカー!?
カズマ「シェルブリットオオオオオオオオオオオオオオオオオ」ゴオオオオオオ
ニタイ マトメテ ドッゴーーーーーーーーーーン
イスラフェル甲乙「」キエエエエエエエエエエエ
チュドーーーーーーーーーン
カズマ「」ボロッ
カズマ「これで貸し借りなしだ」
アスカ「無茶ばかりしないでよ」
アスカ(最後の爆発からアタシをかばって―――)///
カズマ「ま、闇雲に突っ走ってもダメなこともあれば冴えないこともあるけどよ―――」
バララララララララララララララ
ミサト『カズマ君、アスカ! 救助に来たわよ』
カズマ「―――だが、たまにはイイこともある」
アスカ「うんっ!」
カズマ・アスカ「」アハハハ
【次回予告】
アメリカから起動試験のため、エヴァ参号機が松代に届く。
人々は明日の惨劇も知らず、最期の日常を謳歌していた。
次回『命の選択を』
ネルフ・司令部
レイ「葛城一佐」
ミサト「ん? なぁに? レイ」
レイ「碇君の好きなものって、何ですか?」
司令部一同「」
ミサト(ま、まさか・・・・・・)
ミサト(レイがカズくんのこと悪からず想っていることは感ずいていたけど―――ね)
ミサト(カズくんの好きなものって・・・・・・『ケンカ』なんだけど、これで答えていいものなのかしらね)チラッ
日向・青葉(ダメですよ!)ノーノー
ミサト(やっぱり?)ハア
マヤ(ご飯とかどうですか?)
ミサト(そ・れ・だ!)ガッツポーズ
ミサト「えー、コホン!」
ミサト「ご飯、かな」
レイ「ごはん、ですか」
ミサト「ほら。彼、美味しいもの好きだし」
ミサト「なんたって美味しいものに釣られてネルフに来たぐらいだからね」
レイ「ごはん・・・・・・」
ミサト「具体的には、そうねえ―――お弁当とかどうかしら?」
レイ「おべんとう?」
ミサト「晩御飯はアスカに造ってもらってるとはいえ、お昼は買い弁だしちょうどいいと思うわ」
ミサト「それにね」
ミサト「自分のことを良く想ってくれている人からお弁当つくってもらって、嬉しくない男の子なんかいないわ」ニコッ
レイ「碇君が―――うれしい?」
レイ「・・・・・・」///
ミサト(こんな感じかしら?)チラッ
マヤ(いい感じです! 大人の女性って感じがします)グッ
ミサト(いや、大人の女性なんだけれども・・・・・・)
ミサト(まあ最近アスカが同居するようになって、レイが不利になったから、このぐらいの加担はいいわよね?)
レイ「・・・・・・葛城一佐」
ミサト「ん?」
レイ「お弁当の作りかた、教えてください」
ミサト「」
ミサト(マヤ、あとは任せたわ)グッ
マヤ(えええええええええええええ!!?)
第三新東京市立第壱中学校・2年A組
キーンコーンカーンコーン
カズマ「さあ、メシだメシ!」
アスカ「カズマ! 購買いくわよ」
カズマ「おう」ガタッ
スッ
カズマ「綾波?」
レイ「・・・・・・これ」スッ
カズマ「ん? なんだこれ」
レイ「・・・・・・お弁当」
カズマ「まじで? おれに?」パチクリ
レイ「」コク
カズマ(こ、これは・・・・・・)
アスカ「ちょっと!」ドン!
レイ「・・・・・・なに?」
アスカ「カズマはね、あたしと購買に行くのよ!」
レイ「だから?」
アスカ「だ、だから―――えっと―――」
レイ「私は碇君にお弁当をあげるだけ」
レイ「碇君に―――喜んでもらいたいだけ」
アスカ「うっ」
カズマ「まあまあいいじゃねえか」ヒョイ
アスカ「あっ」
カズマ「弁当もらうだけなんだからよ」
アスカ「―――っ! もうしらない!!」
ダッ
ヒカリ「アスカ!」
ダッ
カズマ「なんだアイツ?」
トウジ「おまえが悪い!!」
ケンスケ「う、うらやましすぎる!」
カズマ「な、なんなんだよ」オズオズ
レイ「・・・・・・」
カズマ「ま、いいか。メシだメシ! 食っていいんだろ?」
レイ「ええ」
カズマ「いっただっきまーす!」
レイ「」ジッ
カズマ「なにしてんだ。アンタも食えよ」
レイ「私、も・・・・・・?」
カズマ「ああ。ほら座れよ」
レイ「・・・・・・」
カズマ「もしかして昼メシねえのか?」
レイ「」コク
カズマ「ほら。半分食えよ」スッ
レイ「いいの?」
カズマ「ああ。一緒に食おうぜ」パカッ
カズマ「こ、これは―――」
レイ「」ドキドキ
カズマ(や、野菜ばっかりだ! 卵焼きすら入ってねえ)ガーーーン
カズマ(もはや味に関しても嫌な予感しかしねえが―――)チラッ
ケンスケ(グッドラック!)b
トウジ(ミサトさんには、おまえは漢やったって伝えといたるから安心せえや)b
カズマ(て、てめえらなあ)ブチブチ
レイ「どうしたの?」
カズマ「い、いや何でもねえ」アセアセ
カズマ「そ、それじゃあ改めて―――イタダキマス!」パンッ
カズマ(もうどうにでもなりやがれ!!)パク
トウジ「おお!」
ケンスケ「食べた!」
カズマ「・・・・・・」モグモグ
レイ「」ドキドキ
カズマ「」ゴクン
レイ「・・・・・・どう?」ドキドキ
カズマ「・・・・・・まじい」
レイ「そ、そう・・・・・・」ショボーーーン
カズマ「―――だが、悪くねえ」
レイ「えっ?」パッ
カズマ「なんか懐かしい感じがする」パクパク
レイ「」///
・
・
・
レイ「最近、夢を見るの」
カズマ「夢ぐらい誰だって見るだろ」モグモグ
レイ「ただの夢じゃない。夢の中で私はある男の人になっていて、その人のことが全部わかるの」
カズマ「へえ」モグモグ
レイ「顔もわからないけど、その人は、とてもかっこいい、と思う」///
カズマ「そんなんでかっこいいだなんてわかんの? 超能力者?きみぃ」
レイ「だって・・・・・・その人は―――」///
プルルル!プルルル!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません