暇だから三題噺する【安価】 (77)
>>2-4のお題で適当になんか書く
連レスと相応しくないのは安価下
期間は3日以内に完結、レス数や文字数も適当
終わったら気分で次のを書くかも
文章力は期待しないで
台本形式か地の文有りかは適当
飽きたらHTML化依頼出す
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1365830287
回鍋肉の美味しい食べ方
>>2-4でやる
男「どうして、俺はここにいるんだ……」
虚しい問いかけには誰も答えない
男「俺は……ここで、終わってしまうのか……?」
懐かしき友の声が蘇る
友『あ、俺ちょっと用事が出来たから行って来るわ。二人で食べてて』
男「裏切りおったな……友め……」
楽しげに……そう、本当にスキップでもしそうな程浮かれた声が、台所から響いてくる
友妻「はーい、メインディッシュのかんせーでーす」
死刑宣告はフライパンの音と共に
<<友人の嫁のメシがマズい・ザスペシャル 〜関係悪化のゲロマズコーロ〜>>
〜2時間前〜
友「お、男じゃん。久しぶりー」
男「うぉっ、誰かと思えば友か。今仕事帰り?」
友「そのとーり、サビ残天国でございよ」
男「はは、まぁ俺も似たようなもんだ」
友「6時に帰りてぇもんだよなぁ」
男「まったくだな」
男「……っと、お前今から用事あるか?」
友「えーと……まぁ、無いね」
男「行っちゃう?」クイクイ
友「行っちゃいますか!」
俺はこの時、こいつが死神を手懐けているなどとは、知る由もなかったのである
………
友「あっれ〜、いつものトコ、閉まってる」
男「マジかー、他にどっか無いか?」
友「田舎だからなぁ……電車でふたっつ行けばあるぞ」
男「そこまではしたくないなぁ」
友「スマン、俺が良い店あるぜ〜とか言ったばっかりに」
男「それは気にせんでもいいが……」
男「……どうしようか」
友「あー……じゃあ、俺んちで飲んでくか?」
男「え?お前んち、県南だろ。今から行ったんじゃ付く頃にはお開きの時間だろ」
男「いや、待て。お前まさか……」
友「フハハハハ!驚け慄け山椒の毛!そのまさかだ!」
友「そう、俺は、結婚をしたのだァーーーッ!」
オッサン「っせぇよ!」
友「あ、スイマセーン」
男「じゃ、お前んち……家の人に迷惑じゃないか?」
友「あぁそれは気にしなくていい。俺と嫁しか居ないからな」
男「あ?オメェ結婚してんのに子供いねぇのかよ。立たねぇのか?」
友「ちっげぇよ!俺は嫁を大事にしてんの!」
男「つまり、ヘタクソで満足させられないから日々一人でテクを磨く努力をしている、と」
友「ち、ちげぇよ!下手じゃねぇ!」
男「と、下らない冗談はこの位にしておいて」
友「というか馬鹿やってるウチにもう付くぞ。……ほれ、あれだ」
男「おぉ、一軒家。それも二階建て!」
友「どうだ!俺様の居城に震え上がるがいい!」
男「おじゃましまーす」
友「聞け!頼むから聞いてくれ!ツッコミはキツめでもいいから!俺ドMだから!」
友妻「あ、あの……この方は?」
友「あ、あぁすまん。俺の昔の友人だ」
男「腐った縁、って奴だな」
友妻「えっ……」
友「腐れ縁な。誤解を招くからそういう言い方やめような」
友「……で、ここがリビング」
男「ほぇ〜、すげぇなぁお前」
友「ローンたんまりだけどな」
男「すげぇと思うぞ、それでも。俺なんて、ローンどころか末代まで借金しねぇと家なんぞ買えなさそうだ」
友「それはお前の無駄遣いに問題があるんだと思うぞ」
男「ぐっ……い、いいんだよ俺は。寧ろ独り身で家買うのは精神的に来そうで嫌だ」
友「それはお前だけだがな。彼女も作らんでまぁ、色男が勿体無いぞ。魔法使いになるならまだしも」
男「ぐふっ、さっきと立場が逆転している……!」
友妻「す、すいません……えっと……」
友「あ、っと。ごめん、なにかな?」
男「おぉー、奥さんの前ではイケメン面ですなぁ」
友「某しんちゃんみたいな茶化し方やめれ」
友妻「お夕飯の準備、した方がいいのかな……?」
友「ん、あぁー……何作る予定だったの?」
男(うへぇロリ風若奥様かよ羨ましいなチクショウめデレデレしよって)
友妻「えっとね、回鍋肉に再チャレンジ!」
友「……ッ!!」
男「ん……?」
友「い、いやぁ、なんでもないよ、回鍋肉かぁ嬉しいなぁHAHAHA」
友妻「2人分しか用意してないけどどうしよう……」
友「い、いいよいいよそのままで二人分で十分だからさ」
男(あー困ってる顔もかわいいなぁ眼鏡っ子かぁかわいいなぁ眼鏡落としたらおろおろするのかなぁかわいいなぁ)
友妻「うん、分かった。とりあえず作ってくるね」
友「あぁ、お願い」
男「チッ」バキ
友「いってぇ!いきなり殴んなよどうした」
男「……別に」
友「ネタが古いよっ」
男「で、雰囲気的に明らかに俺の居場所が無いわけだが」
友「いいよいいよきにするなようんむしろいてくれたのむかえらないでくれ」
男「は?」
友「あ、あははー……はぁ」
男「おい、友、お前まさか」
友「っ、なんだよ」
男「何か、悩みでもあるのか?辛そうだぞ」
友「……昨今のアニメの主人公張りのソレに俺は今若干イラッとした気付いてないのはラッキーだが」
………
友妻「ふんふんふ〜ん」
友「……あのさ」
男「なんだ?」
友「い、いや……」
男「なんだよ、言えよ、気になるだろ?」
友「………」
男「………」
友「……分かった、言おう」
男「……ゴクリ」
友「あのな、俺の嫁のめs」
友妻「もうそろそろ出来ますよー」
友「あぁーっ!電話!電話だ!誰からだろう誰だろうあぁ課長!こんばんわ!え?今から来れるかですかなぁーに言ってるんですか余裕ですよ行きますよえぇロンドンへだって行きましょうともレッツワーキングイエーイ」
男「……は?」
友「え、えーと……」
友「あ、俺ちょっと用事が出来たから行ってくるわ。二人で食べてて」
友「うん、味の感想はいいから生き延びるんだぞじゃあなさよなら」
ガチャ バタン
〜そして今に至る〜
友妻「はいテーブル失礼しますね〜」
ドン!
男(これは……ボウル?)
友妻「豪華な感じを出す為に、ボウルを被せてみました!開けてジャジャーンです!」
男「は、はぁ……」
男(なんだろう……お皿とボウルの隙間から紫色の臭気が漏れ出しているように見えるんだが)
友妻「……あれ、ところでパ……じゃなくて夫はどうしました?」
男「仕事で、呼び出されたから先に食っててくれって言ってたぞ……」
友妻「あらら、でもお仕事ですので仕方ないそうです。私にはがんばれーって言うしかありません」
男「そうですか……」
男(違うんですよ奥さん!奴は逃げたんです!)
男「……あれ、ところで奥さん、眼鏡は?」
友妻「あ、そうでした。作ってるときに曇っちゃったから、外してたんです。忘れてました」
男「あぁ……道理で」
男(この人、めがね外すと目が”33”になるのな……女の人は眼鏡外すと目がキラキラするのかと思ってたけど。この人のお母さんは外すとキラキラするのかな)
友妻「取ってきますね」
男「あ、はい」
友妻「……あれ?あれれ?」
男「どうしました?」
友妻「眼鏡、ないです……あわわ、また一緒に料理しちゃったのかな」
男(三つツッコもう)
男(1.大人、それももう結婚してるような人が”あわわ”って何だ)
男(2.一緒に料理ってなんだよ!)
男(3.しかも常習犯かよっ!!)
友妻「ど、どうしましょう……ジャジャーンしないと確認できませんし……」
友妻「ちょっと開けま、あ、すいません……あの、開けて頂いても宜しいですか?」
男「えっ、俺がですか?」
友妻「は、はい……」
男「ちょ、ちょっとだけ待って!」
友妻「? はい、分かりました」
考えろ、俺……!考えるんだ……!!!
まず第一に、状況を確認しよう
目の前には友妻さんの料理(未開封)、横には開封待ちの友妻さん、友は逃げた(あれは実際は呼び出されてないはず)
つまり、俺がこの料理を開封、食べるのは決まっている
だがしかし、待って欲しい
この料理は食べて大丈夫な代物なのか
更に状況を見よう
この料理を作る過程で、俺は化学で使う薬品の類の刺激臭を感じた……それだけならばまだ、なんとか、辛うじて料理が美味いかも知れない
しかし、現に友は逃げた……これはすなわち、人が食すのに適さないモノがこのボウルの下に隠れている可能性を暗示している
そしてなにより、『眼鏡を料理するのは初めてではない』という事……ッ!……それは即ち、この女性の人間性を表している!
”ウッカリ”のレベルで済まされるのか……いや、そこから考えうる人間性は、この料理が料理と呼んでいい物かという所を酷く危ぶませている!
これらの事を纏めると、俺が今からこのボウルを退かした時、そこにあるのは
『マズメシ』
……いや、待て!待つんだ、俺!
そうじゃない可能性だってあるさ!
今までの出来事をよく振り返ればいい!
友は友妻さんが「回鍋肉」と言うまでは料理させる気になっていたじゃないか!
………………あぁ、これ回鍋肉か
……い、いや、まだ希望を捨てるには早すぎるぞ俺!
俺が、このフタ……もといボウルを開けるまでまだ確定したわけじゃない!
『ウマメシ』の可能性だってそこにあるじゃないか!
そうさ!俺が回鍋肉を視認するまで何も決まっていない!
観測者は俺だ!俺が決める事なんだ!
男「そぉいっ!」ガバッ
友妻「じゃ、ジャジャーン!」
男「あっ」
男「……そ、そぉいっ!!」
友妻「あぁっ!」
end
>>2を回収してない気がしたけど気にしない
次は書く気が起きたらまた
コメント付かないなぁもっと練習かぁ
次一応>>19-21
明日見て来てなかったら落とすます
乙 よくできてると思うけどもう少し短くてもいいからテンポ早い方がいいかも
あと最初は様子見してる人も多いから少し続けると増えんじゃね
安価はマクスウェル-ヘルツの電磁方程式
コメントありがとうだけどちょっと待ってくれ知らん単語しかねぇ
ちはやふるも見てないぞノリで書くぞ
>>19-21で書く
その前に調べてくる
高校に入学してすぐ、僕は「恋のキューピッド」になった
要するに
女子生徒「あの、男君、この手紙を届けて欲しいんだけど……」
こういうことである
男子から女子へ、またはその逆も然り
告白の成功は人気を呼び、伝令よろしく放課後の校舎を走り回る事となった
そんなある日、3年生の間では「ジャイアン」の別称で有名な「川田」と言う男子に配達を依頼された
(何故それを僕が知っているのかと言うと、いや、もう予想が付くだろうが、学年を跨いで日々プライベートを運んでいるからである)
川田「あ、あのさ、これ、頼めるか……?」
他の2年生が聞いたら3時間は笑い転げるであろう、なんともへにゃい発声はまさにマンガでおなじみの告白するジャイアンそのものである
勿論、ここで茶化したら明日からの席が無くなってしまうので、笑いをこらえてマジメを装い受け取る
男「……あれ、宛名は?」
川田「うっせぇ!3年の∞だ!」
なぜ怒鳴られなきゃならん。理不尽だ。しかしぐっと耐える。
インフィニティなのかはたまた無限なのか、とんでもない名前の生徒が居るものだとは思わないが、なんとなく誰なのかは予想が付く。
男「∞……といいますと、あの物理部の」
川田「そ、そうにきまってるだろ!早く行け!」
頬を赤く染めたボスゴリラはなんとも見苦しいものである。
心の中で溜め息をつき、物理室へ向かった。
ミス
4行目・他の二年生 → 他の3年生
男「し、失礼しまーす……」
日が暮れてる訳でもないのにカーテンを閉め切っている物理室には女子生徒が一人
A4の白紙に、数式なのだろうか……を書き殴っている。遠目では最早白紙ではなく黒紙。
一心不乱を両肩に乗せてなにやら格闘中だが、そんな事は気にしない。
男「あの、お手紙です」
∞「……なに?」
ジロリと睨まれた。
背筋にぞわぞわと走るものがあって、「あ、僕ってそっちの素質があるかも」とか一瞬だけ考える。
男「3年の川田先輩からお手紙が届いてます」
∞「……知らないわ」
男「いや、知らないってそんな……」
∞「じゃあ、こう言っておいて」
男「は、はぁ……」
男「『あなたと私の間にはジェフィメンコ方程式すら産まれないわ』だそうです」
川田「そ、それってつまり……どういうことだ?」
男「ごめんなさい、とのことです」
恐らくは「環境による齟齬を一段階下げて考えても私とあなたでは解は産まれないわ」と説明しても理解されないだろう。
よって最もストレートであるこの説明を選んだ。
あのまま行けば、彼女は光か電磁波と結婚するに違いない。
次元が違いすぎるゆえ、この結果は仕方が無かろう。
しかし、このボスゴリラ、まだ諦めてはいなかった。
それも悪い方向で。
川田「な、なら!アイツの妹ならどうだ!?」
川田「妹も可愛かったからな……いや、俺の本命は妹だ!」
男「うわぁ〜」
川田「あぁ?」
男「いえー、なんでもー、ございませんですよー」
ターゲット変更: ∞ → ∞妹
流石に溜め息しか出ないが”その場で書いた”手紙を持って再度出発。
男「す、すいませーん……」
今度は2年生の教室へ。
入り口付近の生徒に頼んで呼んでもらう。
女子生徒「神代(かみよ)〜、天使クンから呼び出しよ〜」
そういう誤解を招く言い方は止めてください。
どうでもいいが、『キューピッド』、即ち『クピト』は『エロス』と同一人物(同一神物?)だと知っている人はどれだけいるだろう。
神代「はい、私ですが」
男「あの、3年生の川田先輩からお手紙が届いてます」
その言い方は殆ど業務連絡と大差ないものになってしまっているが、そんな事も気にしない。
神代「あら……うふふ、それは良いわね……」
妖艶に微笑む神代さん。
背筋にうんたらと今度は省略。
神代「渡しなさい!」
男「あっ……」
手紙をむしりとり……その場で開箋。
横暴と言うか……普通に怖い。
神代「ウフフフ……」
フリーズドライよりも乾いた笑いを添えて、取り出したるは紙とペン。
嫌な予感がするが、これほど想像しやすい予感もないのも確かだったり。
女子生徒「あー、出た。神代の筆跡模写」
ほら出た出ましたよ、横文字のルビが振られそうなアブナイ特技。
僕が引きつった笑顔をフリーズさせてる間に手紙はどんどん複製されていく。
……いや、複製ではなく偽装だった。
ある事ない事どんどん書き連ねられていくのをリアルタイムでどうぞ。
これで一体何をする気ですか?
あぁ、脅迫ですかそうですか予想どうりですやったぁ。
神代「……じゃ、これ渡しておいてね」
男「………」
懇切丁寧に焼却させて頂きます。
廃棄処分にする旨を女子生徒さんに説明してから帰還。
川田「……つまり?」
男「ごめんなさい、と」
川田「なぜだぁぁぁぁぁっ!!」
それは自分に……じゃだめか。鏡に聞いたほうがいいのでは。
川田「……すまないな、取り乱して」
川田「いや、ありがとう……俺は自分を過信しすぎていたんだと思う」
川田「また何かあったら、その時もまた頼む……時間とらせて悪かった」
……この人は、どうやら”映画版”のようだ。
ぼんやりとそう思い、上手い事言ったとほくそ笑んでから一人で帰った。
〜半年後〜
まぁ、そんなこんなで一年生も残すところもう僅か。
僕は、勝手に入った屋上から放課後の校庭を眺めていた。
(当たり前だが、狙撃をするわけでもないし、ハードボイルディないしムーディ感を出すつもりも無かった)
すると不意に、男女の怒鳴り声が聞こえてきたのである。
どっかで聞いたような……具体的には半年前に聞いたような声だ。
……あぁ、これは川田先輩と∞さんか
男「すわ、何事か」
江戸時代風に言いながら下を覗き込む。
川田「このアバズレがっ!」
おやおや、これは……
∞「私だって、当時は間違ってると思ってたの!でも今は違う!」
川田「もう遅いんだって言ってるだろ!」
止めに入るにはちと遠い。ここから高みの見物としよう。
見ている内にどんどんヒートアップする二人。
この一文だけだと勘違いを……いや、まぁいい。
∞「もういいわ!」
遂に∞さんがそう吐き捨て、傍のフェンスをよじ登り始める。
川田「ちょ、おい!何を……!」
慌てて追いかける川田先輩だが、寸のところでフェンス越えを許してしまう。
川田「くそっ!」
悪態をついて後を追うが、既に∞さんは宙を舞っていた。
そう、彼女は素晴らしいフォームで空に向かって飛び出したのだ。
川田「あ、あぁ……」
声にならないそれはうめき声となって地に沈む
ベチャ あるいは グチャ
耳を覆いたくなるような音を周囲に撒き散らし、∞先輩は消えた。
……緑色のプールの中へ。
「あーあ、ホントに馬鹿ね……ウフフ……」
隣から溜め息がした。
男「……楽しそうですね」
「フフ……笑いたくもなるわ」
「千早お姉ちゃん、これが初めてじゃないんだもの……」
男「恋愛狂は姉妹揃って、ですか」
「私は、あれほどじゃないわよ……ウフフフ、∞で永久(とわ)なんて名乗っちゃって、恥ずかしい」
男「……まぁ、川田竜也先輩には同情しますよ」
「フフフ、そうね……」
『千早振る 神代もきかず 竜田川 から紅に 水くくるとは』
end
くぐったとはいえ「から紅」が関係ないのは許してください
三題使ってねーじゃんと言う方はwikipediaへどうぞ
私の苦労の一部が見れるかも知れません
次も書く気になったらで
>>36から下で題になるものを上から3つ使って書きます
明日かなぁ……
おぉ素直に感心した
お題ならプロ野球
>>36-38で書く
今日中になんとかなるようがんばる
男1「よぉーっし!それじゃ、作戦会議を始める!」
男23「「うーっす!」」
男「今回、ここ、フランスにおいてある大会が執り行われる!それは何だ!」
男2「ツール・ド・フランス!」
男「しかぁし!我々はサイクリングをしに来たのではなぁいっ!」
男「では、なぁにをしに来たのか!」
男3「我々の、野望の為!」
男「その野望とは何だ!」
男3「我が国、ルクセンブルクにおいて!野球を普及させる事!」
男「そのとぉーりっ!」
男「作戦会議、以上!」
男2「……おい」
男「どうした、ブラボー」
男2「ブラボー言うなや……じゃなくて、作戦会議をしろ」
男「は?今したじゃないか」
男2「今のは作戦会議とは言わないっ!あれは目標の確認、簡単に言えば今年の抱負を述べただけと同じだ!!」
男3「それ、かえって分かり難くなってないか?」
男2「つまるところ、俺たちは今日何をすればいい!?」
男「何って、適当に野球はおもしろいよーとか、たのしいよーとか、ムキムキになれるよーとか言えばいいじゃないか」
男2「……あのな、あのな、お前ソレ本気で言ってるのか?」
男3「二回続けて言うのって、何となくかわいいよねロリ的なイミで」
男2「うるさいっ!そういうのは極東のあの国だけで十分だ!」
男「じゃあなんだよー、俺らは何をすればいいんだよー」
男2「す、すねんなよ……あのさ、俺らはわざわざフランスまで来たわけだよ。旅費も結構かさんだよな」
男「うん」
男2「でもここには、報道関係の人もいっぱい来てるよな。世界的な自転車の大会だもんな」
男「うん」
男2「だからさ……ソレを利用して」
男「そんなことより野球しようぜ!って言えばいいんだな!」
男2「シバき倒されるわっ!」
男「じゃあどうするよ、えっちぃ服着て踊るのか?」
男2「んな事したらルクスの野球してる奴の品格に傷が付くぞ……」
男3「なら、俺らのバットを」
男2「言わせねぇよ!?……もうお前は黙ってろ。一生黙ってろ」
男2「ん、おほん。つまり、踊りではなくて、何かパフォーマンスをしようって事だよ」
男「パフォーマンス?例えばどういうんだよ」
男2「え、例えば……例えば、ユニフォーム着てメットして併走、とか」
男2「……ごめん、それも摘み出されそうだ」
男3「でも毎年、そういう大会で全裸で併走する奴居るよね。それらと比べたら十分いけると思うけど」
男2「あぁ、そういえばそうか……」
男「うーん、ちょっとインパクトに欠けてると思うぞ」
男2「まぁ、確かに」
男3「走りながらキャッチボールすれば?」
男「むずくね?それ」
男2「お前な……現役の野球選手が言う台詞じゃねぇぞ」
男3「ついでに観客に向かって千本ノック」
男2「あのさぁ……もはや悪ノリの域じゃねぇか」
男3「私達酔ってたんでぇ〜、ごめんなさぁ〜い」
男2「支持の代わりに批判が集まるな」
男2「問題の起きない程度の広報だと、これが限度だろうな」
男2「他に何か案はあるか?」
男「チャリ乗りながらキャッチボール」
男2「手放し運転は危険だから却下」
男3「スタート地点で盗塁、そのまま一位でゴール」
男2「それはもはや歴史に残りそうだな。出来るなら是非どうぞ」
男3「確かに、ベースって意外と重いよね。持って走るのはキツイか」
男2「……お前、その盗塁の意味を間違えるボケ、以前にどこかで見たぞ」
男3「あら」
男2「あらじゃねぇよ……」
男「じゃあ、ブラボーの意見で決定で良いか?」
男2「ブラボー言うな」
男3「俺チャーリー」
男2「お前も乗るな」
男「じゃ、キャッチボールしながら併走でいいな」
男2「あぁ」男3「さんせー」
男「それじゃ、10分前に大会は始まっている。ここを通りかかるのは恐らくそろそろだ」
男2「おぉ、リーダーらしい」
男「リーダーじゃない、アルファと呼べ!」
男2「呼ばねぇよ恥ずかしい!」
男3「で、ボールとグローブは?」
男「あぁ、ここに……あ」
男2「……は?」
男「バッグ、母ちゃんのと間違えた」
男2「どぉぉして間違えるのぉー!?なんでなのぉー!おかしいでしょー!」
男「こ、この化粧品ならボールっぽいじゃん。いけるいける」
男2「いけるわけねぇだろぉっ!」
男2「どうするんだよ!もう先頭集団来ちゃうよ!」
男「どうしろって言われたってどうにもならねぇよ!こうなったら母ちゃんの服を着て……」
男2「ルクスの野球人口が3人になるから止めろっ!」
男「どうしようどうしよう」
男2「こまったこまったどうしよう」
男3「お困りですねお二人さん」
男2「お、お前もうろたえろよ……じゃない、何言ってるんだ俺は。落ち着け俺」
男3「こんな事もあろうかと、持って来ていました」ジャジャーン
男「お、おぉっ!」
男2「これはっ……ボールとバット!」
男3「えっへん」
男「さすがだな、チャーリー!」
男2「もう呼び方は何だっていいけどさ……で、グローブは?」
男3「……あっ」
男2「ノォォォォゥッ!」
男「いや、待て。キャッチボールは出来なくとも千本ノックならあるいは……!」
男2「ねぇよっ!」
男3「別に観客に向けて打たなければいい事」
男2「はっ……言われてみればそうだ」
男「なら仕方ない!これで行くか!」
男2「あぁ、打つのはお前に頼んだぞ!」
男「任せろ!」
男3「先頭集団来た」
男2「いてこましたれ!」
男「おうよ!」
男「うぉぉぉっ!」
男「ルクスまで届けこの想い!IBLに突き刺されこの打球!」
男3「あ、そのバットは……」
男2「えっ」
男「ホームランッボォォォォォルゥゥゥゥゥッッ!!!!」カッキィィィィン
あなうんさ「えー、只今入ってきたニュースです」
「本日未明、フランス・コルシカ島で開催されたツール・ド・フランスで爆破事件がありました」
「情報によりますと、野球選手だと名乗るルクセンブルク人男性3人組の一人が爆薬を用いて野球ボールを射出」
「その際に発生した爆発音と衝撃により、周囲は一時騒然とした模様です」
「これにより、大会は中断、射出した男性を含む3人組はその場で逮捕されました」
「なお、射出されたボールは、イタリアにありますIBL本部に突っ込んで停止」
「怪我人は出ていない、とのことです」
「情報は以上です」
「続いて、今日の白ワイン情報……」
男3「金属バットに爆薬を付けたんだってば」
警察「はぁ?そしたら何でコイツはピンピンしてんだよ」
男3「それはマイゼン・シュレーディン効果が……」
男「……今のルクスの野球人口は?」
男2「俺らが逮捕されたから0」
男3「なぁーんで分かってくれないのー」
警察「分かるも何もあるか!本当のことを言え!」
男12「……はぁ」
end
ちょっと今回、危ないというか宜しくない内容になったことを謝罪します
これはIBLを陥れたり、ルクセンブルクを足蹴にした物ではございません
もし、ルクセンブルク在住の方、またはルクス愛好家の方がいらっしゃいましたら、深くお詫びを申し上げると共に、今後とも益々のご活躍を期待させて頂きます
さて、安価は>>53から下で上から3つ
分かり難い言い方ですいません。わざとです。
今日中には書けなさそうですが宜しくお願いします。
蕨
>>53-55で書く
これが最後の予定
司会「レディース・エーンド・ジェントルメーン!」
司会「皆々様に我らが『ワガッシー社』の披露会にご出席頂き、この場をお借りしまして、深く感謝させて頂きます」
司会「さて、今回『ワガッシー社』がプロデュースする商品は……」
司会「……おい、画面次行け……失礼しました」
司会「スクリーンをご覧下さい!」
ジャーン(シンバル)
司会「これです!桜餅!」
会場『オォー』(サクラ)
司会「未だかつて、これほどまでに桜を追い求めた桜餅があったであろうか!」
司会「餅に桜、餡に桜、それを包むのも桜ぁっ!」
司会「そして、その桜もしっかりと厳選させて頂いております!」
司会「伊豆半島、松崎町にあります『ワガッシー社』の契約農家からオオシマザクラを直送!」
司会「品質を落とすことの無いよう、無冷凍、無加熱で本社まで搬入されます!」
会場『パチパチパチパチ』(サクラ)
司会「しかし、今回の目玉はこれだけじゃない!」
司会「そう、忘れちゃいけないのは餅と餡!」
司会「こちらもしーっかりと選び抜かせて頂きました!」
司会「まず、餅の産地はウンタラカンタラ……」
男「……おい、手筈は整っているな?」
手下「イーッ!」
男「そうか、よろしい」
手下「イーッ!」
男「……って、ライダー倒しに来たんじゃねぇんだよぉぉぉぉーーーっ!!」
男「ふざけて良い場所と駄目な場所があるの!分かってんの!?」
手下「じょ、冗談ですよぉ……アハハ……」
男「はぁ……なんでこんな奴に頼んじゃったんだろう……」
手下「う、ウデは一流ですから、安心してくださいネ!」
男「……はぁ」
男「……念のため確認するぞ」
男「今回の俺たちの任務はあの桜餅を入手する事だ」
男「世界にただ一つの試作品のあれを、盗んでくる。それが使命だ」
男「もうすぐ、ここの全ての照明が落とされる」
男「それが合図だ」
男「お前が自由に動けるのはおよそ1分」
男「その間に、このニセモノの桜餅とあの試作品をすり替えてくるんだ」
手下「わかってますよぉ。俺だって一応はプロなんだから」
手下「とりあえず、今のところは様子見ですかねぇ」
男「そうだな……」
司会「……であるからして、この桜餅を買って頂けると、運気がアップしてウンタラ……」
男「……そろそろだ」
手下「了解ッス!」
司会「まるで空を飛んでいるようなおいしさ!雲の上にルーシーちゃんが見え」
バヅンッ!
キャー ナニー テイデンダー
司会「み、みなさん落ち着い……あ、マイクじゃ駄目か停電だし」
司会「おちついてくださーい!おち、落ち着いてくだ、ちょっ、今足踏んだの誰!?」
手下「おっと、やべやべ」
男「アイツ、しっかりやってるんだろうな……」ソワソワ
司会「あぁー高かった革靴がー」シクシク
手下「よし、回収。あとはこっちを置いて……」
男「まだかーまだかー」
男「そろそろ45秒だぞー」
手下「ウッス、帰還しました!」
男「首尾は?」
手下「上々!しっかり回収したっすよ!……ほい、これです」
男「よし、よくやった。ニセモノの設置は」
手下「楽勝ラクショウ!位置も向きもカンペキです!」
男「流石だな」
ガッチャ
オォー アカリガツイダゾー
司会「おっと、ようやく直ったようです。お騒がせしてすいませんでした」
司会「……では、気を取り直して続きを……あぁっ!」
司会「桜餅が……なくなっている!!!」
男「なにっ!?」
男「おい!」
手下「いや、待ってください!しっかりやりましたって!」
男「だが現に無くなっているじゃないか!」
手下「そ、そんなはずは……!」
ドロボー!? ナニガアッタンダー オナカスイター
司会「み、みなさん!一旦落ち着いて!」
司会「深呼吸を!深呼吸をしましょう!」
司会「……落ち着きましたか?」
司会「では、この中で、桜の香りのするお客様がおられますでしょうか」
司会「もし、周囲の方で桜の匂いがウンタラ」
男「ほう、それで深呼吸をさせたのか……頭良いなあいつ」
男「でも、こっちにはジップロック・フリーザーパックがあるぜ」
手下「これなら匂いではばれないですね!」
男「あぁ……ま、俺らにとっての問題は匂いじゃないんだがな」
男「じゃ、今の内に次の作戦会議だ」
手下「ラジャ!」
男「当初の予定には無かったが、偽の桜餅が他の誰かに盗まれた今、これは寧ろチャンスだ」
男「このまま犯人が見つかればラッキー。元の予定通りに進めれば良い」
男「もし見つからなければなおラッキーだ。この混乱に乗じて進めよう」
男「具体的には、我々は堂々と他の客に混じって帰ることになる」
男「しかしその時に、問題が発生する」
手下「問題、とは?」
男「連中の、『ワガッシー社』の最新鋭装置、その名も『サクラモチミツケール』」
手下「……ゴクリ」
男「それは、桜餅に反応して警報を鳴らす機械だ」
手下「……って、なんですかそのしょぼいのは」
男「ほう……ではもしその機械が、鉛製の金庫に入れた桜餅を認識するのだとしたら?」
手下「なにっ……そんな馬鹿な!」
男「あぁ……馬鹿な、といいたくなるよな。だが、これが事実。あの機械はバケモノだ」
手下「しかし、それではどうやって脱出するのですか?」
男「それは、簡単だ。機械だって目をつむっちまえば見えない」
手下「……つまり」
男「つまり、その為の俺だ」
手下「え、アナタは……」
男「俺は、機械を騙す人間、即ちハッカーだ」
手下「て、てっきり、威張ってるだけで何もしない先輩気取りかと……」
男「おぉ……ズバリ言うねぇ」
手下「では、あの司会が俺らを外に誘導するまでは待機ですね」
男「そうだ」
手下「しかし……一体誰が桜餅を盗んだんでしょうね」
男「……混同するから、一応は”ニセモノ”と呼んでくれ」
手下「おっと、それは失礼しました」
男「……それについては、俺も今考えてる。俺達の同業者の仕業か、はたまた……」
司会「……という事は、みなさんの中に、桜の香りのする方はいらっしゃらなかったのですね」
司会「これは、困った事になりました……」
司会「では、こんな時のために作られた、我らが『ワガッシー社』秘蔵のあの機械を使いましょうか!」
司会「その前に会場の移動を。みなさん、正面玄関ホールまでお進みください」
客「アーダコーダ」
司会「……え、ワタシの口の匂い?」
司会「いいですけど……むはぁ」
客「グハァッ……デモ、サクラノニオイジャネーナ」
司会「宜しいですか?ではお進みください」
男「……うーむ」
手下「あの、玄関に行くのなら、ハッキングしなくていいんすか?」
男「おっと、そうだった」
男「ピコピコーっと」
手下「しかし、この機械はどうやって桜餅を判断するんですか?」
男「桜餅の形がどうとか言ってたけど、詳しくは知らん」
手下「ほぇー、じゃあ、食っちまったらばれないんですか」
男「そうじゃねぇの?知らんよ。今回の俺たちには関係無いし」
手下「たしかに」
司会「はい、次の方ー」
男「おっと、はいよー」
ぴっぴっぴこーん
司会「はい、オッケーでーす」
司会「次の方ー」
手下「ほーい」
(略)
手下「いやーあっけなかったですねー」
男「うーむ」
手下「まだ悩んでるですかー?」
男「いや、うーむ……」
男「……まぁ、考えていても仕方ない」
男「今の内に、上と連絡つけるか」
手下「あ、じゃあ俺、ちょっとトイレ行って来るっす」
男「あいよー行っといれ」ピポパ
男「……」ポピポピポ
ケータイ「ツーツー」
男「あれ?」
男「繋がらないぞ……もう一度」ポポピポー
ケータイ「ツーツー」
男「……まさか」ダッ!
バン!
男「おい、手下!やばいことに……」
手下「もぐもぐ……んぇ?……あ」
男「おまえ、それ……」
手下「こ、これは……その……」
手下「あ、あの、その……これが、本物の試作品です……」
手下「……食べかけっすけど……いります?」
男「いらん」
男「それよか、もっとやばい話だ……食うな!それを置け!」
手下「えー、でももう口付けちゃいましたし……」
男「いいから!」
男「……上に、見捨てられた」
手下「な、なんだってぇーもぐもぐ」
男「食うなっ!!!」
手下「……げふ」
男「こいつ……てか、葉っぱだけ残すなよ」
手下「え、これ、食えるんすか?」
男「柏餅じゃないんだから、食えるだろ……」
男「……ん?柏餅?」
手下「どうしました?」
男「よいしょ……っと」
手下「……ニセモノを取り出して、どうしたんですか?」
男「このニセモノの葉っぱは、何のだと思う?」
手下「桜の葉でしょ?」
男「………あぁ」
男「これは、桜の葉だ」
男「いや、”これも”桜の葉なんだ」
手下「えっと……要するに?」
男「今回の作戦の要は、「俺達の足が付かないように盗み」かつ「この式典が終わってから盗まれた事が発覚する」というものだったんだ」
男「それで、俺はニセモノに少々手を加えた」
男「ニセモノには『桜ではなく、槲の葉を使った』んだ」
男「槲を、桜と同じ風に切り、削って使った」
男「それによって、匂いや食感でニセモノだと後に発覚するようにした」
男「だが」
男「お前の食べた……そして残したそれは桜で」
男「俺の手元にあるこれも……取り出せば一発で分かる」
手下「……?」
男「どうだ、これとそれ、匂いに違いはあるか?」
手下「ほとんど同じですね」
男「そうだ。これもそれも、同じ桜だからな」
男「……つまり、俺の用意したニセモノはこのどちらでもない!!」
手下「……えーっと、頭がこんがらがってきたんですけど」
男「無理も無い。正直俺も動揺している」
男「……では、整理して考えよう」
男「まず、停電があったな」
手下「ありましたね、そん時に、俺は両方持ってきた」
男「あぁ、そうだ」
男「そして……いや、待て。それじゃおかしい」
手下「なにがです?」
男「お前が本物を盗んだだけじゃ、ここにあるのが両方とも桜餅である説明が付かない」
手下「確かに……」
男「お前は、一度もニセモノを手放してはいないんだよな」
手下「いえ、手放しましたけど」
男「……は?」
手下「正直、かなり悩んでたんすよ。これ食べてぇなー、でも仕事しなきゃなーって」
手下「そんで、一回はニセモノ置いて戻ろうとしたんです」
手下「だけど、やっぱ食いてぇ!ってなって、もっかい戻って取って来たんす」
男「お、おまえ……そういう事は先に言え……」
手下「あー、いや、別に大事な事じゃなさそうですし」
男「めっさ大事だよ!これがいっちゃん大事だよっ!」
男「はぁ……」
男「じゃあ最後に質問する」
男「お前が桜餅をすり替える時に、展示してあった場所の近くに誰か居たか?」
手下「あぁ、それなら……」
男「……つまり、本来ならあなたはステージの端にいるはずだった」
男「しかしどういうわけだか、あの時あなたはステージの真ん中……」
男「……桜餅の付近に居たのです」
男「そして、停電から復帰した時、あなたは何食わぬ顔で元の位置にいた」
男「息が桜の匂いだとばれなかったのは、あなたが食べたのが柏餅だったが故です」
男「あなたは、ばれない様にと必死だったようですが……そもそもばれるはずも無かったわけですね」
男「そして腹の中に入ってしまえば機械も反応せず、作戦成功、と」
男「ここまでの私の意見に、どこか間違った点はありましたか?」
男「司会さん」
司会「……あぁ、何も間違っていない」
司会「……これは、出来心なんだ……いや、出来心だったんだ」
司会「停電があるって……知っていたから……」
男「知っていた……?」
司会「そう、知っていた……今日、あの場で桜餅が盗まれるぞ、って……」
男「……それで、盗まれるなら自分で食べてしまおうと思った」
司会「はい……」
ファンファンファン
司会「パトカーの音……」
司会「あぁ……そうだよな、盗まれたんだもんな……」
司会「……俺、自首するよ」
司会「じゃあな……探偵さん……」
男「探偵さん、ねぇ……」
手下「で、どうします?」
男「どうするって言っても……」
男「……あ、お前、桜の葉っぱ、残ってるよな?」
手下「はぁ、残ってますが……」
数日………
テレビでは、朝から晩まで桜餅事件が報道されていた
そして……
キャスター「では、今回の事件を解決に導いた、二人の探偵に来ていただきました」
「どうぞ!」
男「ど、どうも……」
手下「どうもー……」
手下「あの、いつの間に俺まで探偵になってるんですか……?」
男「しらんがな……」
手下「そういえば、男さんの上司の方との連絡は?」
男「それも知らん。今もどっかで金儲けしてるんだろうよ……」
end
説明不足な気がするので一応貼りますネタ元↓
http://ww5.tiki.ne.jp/~qyoshida/jikenbo/044monariza.htm
即興でやった割にはそこそこ伏線うんぬんっぽく回収できたので満足
このスレはこれで終了します
html化は自分で出した方が良いのかな?
では、ここまでお付き合い頂き誠にありがとうございました
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